JP2004289438A - 画像処理装置およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のファクシミリ機能装置よりも、より省電力化を図るとともに、ファクシミリ機能装置からホスト装置へUSBインタフェースを介してスリープモード解除通知を通知する場合に、スリープモードのUSBデバイスへ不要な電流が流れてUSBデバイスが破壊されることを防止した画像処理装置およびその制御方法を提供する。
【解決手段】ファクシミリ機能装置に対する着信に際して、ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインに設けられたスイッチにより当該ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインとファクシミリ機能装置との接続を遮断し、その後、当該ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインをプルアップすることによりホスト装置に対してスリープモード解除通知を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】ファクシミリ機能装置に対する着信に際して、ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインに設けられたスイッチにより当該ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインとファクシミリ機能装置との接続を遮断し、その後、当該ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインをプルアップすることによりホスト装置に対してスリープモード解除通知を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホスト装置とファクシミリ機能装置とがユニバーサルシリアルバスインタフェースを介して接続された画像処理装置およびその制御方法に関し、特に、ファクシミリ機能装置に対する着信に際してユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインを用いてホスト装置に対してスリープモード解除通知を行うようにした画像処理装置およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、1台のOA(Office Automation)機器に複数の機能を具備した複合機が普及し、OA機器の省スペース化および省電力化が図られている。
【0003】
例えば、1台のOA機器にコピー、電話、ファクシミリ、プリンタおよびネットワーク機能等を搭載して複数の処理を行うことを可能にしたいわゆる複合機が知られている。
【0004】
上記複合機においては、コピー、ファクシミリ、プリンタ、ネットワーク等の機能装置(デバイス装置)と、これら機能装置を中央管理する制御装置(ホスト装置)とから構成されており、上記ホスト装置と各デバイス装置とはインターフェース装置を介して接続される。
【0005】
ところで、上記ホスト装置と各デバイス装置を接続するインタフェースとしては、最近、ユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェースを使用する構成が提案されている。
【0006】
さて、複合機は、1台で複数の機能装置を稼動させることができる反面、常時複数の機能装置を稼動させることにより電力消費量も大きくなる。
【0007】
そこで、一般的にホスト装置および各機能装置から成る複合機は、例えば使用者が一定期間、複合機のコピー、電話、ファクシミリ、プリンタ等の機能装置を使用しない時には、各機能装置およびホスト装置に最小限の電源を提供することにより電力消費量を小さくするスリープモードへ自動的に移行するような省電力機能を備えている。
【0008】
例えば、特許文献1に示されるように、コンピュータ本体のスリープモードにおいて、電話回線から入力されたファックス信号をコンピュータ本体に装着されたモデム装置が検知し、検知した信号を光信号へ変換し、この光信号を更に電気的な信号へ変換してコンピュータ本体へスリープモード解除通知を通知するようなモデム装置が提案されている。
【0009】
しかし、この特許文献1に示されるモデム装置は、コンピュータ本体とモデム装置との間をUSBインタフェースを介して接続するものではない。
【0010】
【特許文献1】
特開平08−139826号公報
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ホスト装置とファクシミリ機能装置とをユニバーサルシリアルバスインタフェースを介して接続する構成において、ファクシミリ機能装置に対する着信に際して、ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインをプルアップすることによりホスト装置に対してスリープモード解除通知を行う構成が考えられているが、この構成においては、スリープモード時においても、ファクシミリ機能装置のUSBデバイスコントローラと、USBデバイス部とを稼動させる必要がある。
【0011】
また、スリープモード時において、ファクシミリ機能装置のUSBデバイス部をスリープ状態(電源が提供されずに稼動していない状態)で高速データ用信号ライン(D+)もしくは低速データ用信号ライン(D−)をプルアップすると、不要な電流がUSBデバイス部へ流れ込みUSBデバイス部に不具合が生じる場合がある。
【0012】
そこで、この発明は、ファクシミリ機能装置からホスト装置へUSBインタフェースを介してスリープモード解除通知を通知する場合に、スリープモードのUSBデバイスへ不要な電流が流れてUSBデバイスが破壊されることを防止した画像処理装置および制御方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1の発明は、ホスト装置とファクシミリ機能装置とがユニバーサルシリアルバスインタフェースを介して接続された画像処理装置において、前記ファクシミリ機能装置に対する着信に際して前記ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインをプルアップすることにより前記ホスト装置に対してスリープモード解除通知を行うスリープモード解除通知手段と、前記ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインに設けられ、前記ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインのプルアップに先だって該ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインと前記ファクシミリ機能装置との接続を遮断するスイッチ手段とを具備することを特徴とする。
【0014】
また、請求項2の発明は、ホスト装置とファクシミリ機能装置とがユニバーサルシリアルバスインタフェースを介して接続された画像処理装置において、前記ファクシミリ機能装置に対する着信に際して前記ファクシミリ機能装置の所定の回路を起動する起動制御手段と、前記起動制御手段による前記所定の回路の起動の後に前記ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインをプルアップすることにより前記ホスト装置に対してスリープモード解除通知を行うスリープモード解除通知手段とを具備することを特徴とする。
【0015】
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記所定の回路が前記ファクシミリ機能装置の全ての回路であることを特徴とする。
【0016】
また、請求項4の発明は、請求項2の発明において、前記所定の回路が前記ファクシミリ機能装置がスリープモードの状態で電源が供給されている全ての回路であることを特徴とする。
【0017】
また、請求項5の発明は、請求項2の発明において、前記所定の回路が前記ファクシミリ機能装置のユニバーサルシリアルバス制御回路であることを特徴とする。
【0018】
また、請求項6の発明は、ホスト装置とファクシミリ機能装置とがユニバーサルシリアルバスインタフェースを介して接続された画像処理装置の制御方法において、前記ファクシミリ機能装置に対する着信に際して前記ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインに設けられたスイッチにより該ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインと前記ファクシミリ機能装置との接続を遮断し、その後、該ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインをプルアップすることにより前記ホスト装置に対してスリープモード解除通知を行うことを特徴とする。
【0019】
また、請求項7の発明は、ホスト装置とファクシミリ機能装置とがユニバーサルシリアルバスインタフェースを介して接続された画像処理装置の制御方法において、前記ファクシミリ機能装置に対する着信に際して前記ファクシミリ機能装置の所定の回路を起動し、該所定の回路の起動の後に前記ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインをプルアップすることにより前記ホスト装置に対してスリープモード解除通知を行うことを特徴とする。
【0020】
また、請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記所定の回路が前記ファクシミリ機能装置の全ての回路であることを特徴とする。
【0021】
また、請求項9の発明は、請求項7の発明において、前記所定の回路が前記ファクシミリ機能装置がスリープモードの状態で電源が供給されている全ての回路であることを特徴とする。
【0022】
また、請求項10の発明は、請求項7の発明において、前記所定の回路が前記ファクシミリ機能装置のユニバーサルシリアルバス制御回路であることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0024】
図1は、本発明に係わる画像処理装置および制御方法の要部の構成を示すブロック図である。
【0025】
尚、図1においては、ホスト装置にファクシミリ機能装置を接続した構成を想定した例を示してあるが、ファクシミリ機能装置以外であってもホスト装置とUSBインタフェースを介して接続され、省電力復帰機能を有する機能装置であればどれでもよい。
【0026】
図1において、ファクシミリ機能装置100は、画像読み取り機能、プリンター機能を除くファクシミリ通信、画像メモリー管理、ユーザ登録等のファクシミリ動作の諸機能を実行する。
【0027】
これらのファクシミリ動作の諸機能を実行するために、ファクシミリ機能装置100は、図示せぬ制御プログラム等を記憶するROM、宛先ダイヤルや通信記録等を記憶するRAM(不揮発生RAMを含む)、通信回線とのインタフェースをとるNCU、データの変復調を行うモデム等および省電力を図るための省電力電源(電圧3.3V)の装置が具備されている。
【0028】
また、ファクシミリ機能装置100は、使用者が一定期間、ファクシミリ機能を使用しない時は、ファクシミリ機能装置100に最小限の電源(省電力電源)を提供して電力消費量を小さくするスリープモードへ自動的に移行する省電力機能を具備している。
【0029】
スリープモードの時において、ファクシミリ機能装置100が外部からファクシミリ通信等の着信信号を検知すると、ファクシミリ装置100は自動的にスリープモードからリジュームモードへ移行すると同時に、ホスト装置150に対してスリープモード解除通知をUSBインタフェースを介して通知するような機能を備えている。
【0030】
また、ファクシミリ機能装置100は、電話回線から受信した画情報をUSBインタフェースを介してホスト装置150へ送信するとともに、ホスト装置150からUSBインタフェースを介して受信した発信宛先情報や画情報を電話回線に接続して、発信宛先へ画情報を送信する。
【0031】
ファクシミリ機能装置100が電話回線を介して受信した画情報は、USBインタフェースを介してホスト装置150へ送信され、ホスト装置150に接続された図示せぬプリンター機能装置によって印刷出力される。
【0032】
ホスト装置150に接続された図示せぬ画像読取機能装置によって読み取った画情報は、ホスト装置150からファクシミリ機能装置100へUSBインタフェースを介して送信される。
【0033】
この発明に係わるファクシミリ機能装置100の要部の構成は、図1に示すように、USBデバイス部101と、USBデバイス部101を制御するUSBデバイスコントローラ102と、ファクシミリ機能装置100全体を制御するデバイス主CPU(=Central Processing Unit)103と、ファクシミリ機能装置100の省電力電源104と、USBインターフェースのデータ用信号ライン(D+)をプルアップ抵抗側110とノーコネクト側111の何れかに接続するスイッチSW105と、USBインターフェースのデータ用信号ライン(D+)をUSBデバイス部101と接続するコネクト側112とノーコネクト側113の何れかに切り替えるスイッチSW106とを具備している。
【0034】
これらのスイッチSW105、SW106の切り替え制御は、デバイス主CPU103によって行われる。
【0035】
なお、これらのスイッチSW105、SW106は、リレー方式、トランジスターやFET回路方式等、種々の方法が可能であるが特に方法は問わない。
【0036】
また、図1に示すスイッチSW105、SW106は、データ転送速度が高速の場合を想定した例としてデータ用信号ライン(D+)のそれぞれの切り替えを行うように示してあるが、データ転送速度が低速の場合には、スイッチSW105、SW106がデータ用信号ライン(D−)のそれぞれの切り替えを行なうように構成されている。
【0037】
ホスト装置150は、ホスト側のUSBホスト部151と、USBホスト部151を制御する図示せぬUSBホストコントローラと、ホスト装置150全体を制御する図示せぬホストCPU(=Central Processing Unit)と、USBインタフェースを介して接続されたファクシミリ機能装置100へ電源を提供するための電源(5V)とを有している。
【0038】
図2は、スリープモード時において、図1に示したファクシミリ機能装置からホスト装置に対してスリープモード解除通知を通知する場合の制御フロー図である。
【0039】
図2を参照しながら図1に示したファクシミリ機能装置がホスト装置に対してスリープモード解除通知を通知する制御方法について説明する。
【0040】
ファクシミリ機能装置100は、スリープモードの時には、ファクシミリ機能装置100の省電力電源104の提供によって稼動できる必要最小限のファクシミリ機能を稼動させて電力消費量を小さくしている。
【0041】
図1に示したこの発明に係わる要部の構成においては、例えば、ファクシミリ機能装置100のデバイス主CPU103は、スリープモード時でも常時、省電力電源104から電源が提供されて稼動しており、外部からの着信信号に応じて必要な処理が行えるように構成されている。
【0042】
スリープモード時において(ステップ200)、ファクシミリ機能装置100が電話回線を介して画情報の着信信号やフックオフ信号を検知すると(ステップ201でYES)、この着信信号を検知したという信号(以下、「着信検知信号」という。)がデバイス主CPU103へ入力される。
【0043】
着信検知信号がデバイス主CPU103へ入力されると、デバイス主CPU103が着信検知信号の検知結果に基づいてデータ用信号ライン(D+)のスイッチSW106をUSBデバイス部101と接続するコネクト側112からノーコネクト側113へ切り替える(ステップ202)。
【0044】
スリープモード時においては、スイッチSW106は、コネクト側112へ接続されている。
【0045】
データ用信号ライン(D+)のSW106がノーコネクト側113へ切り替わると、デバイス主CPU103は、データ用信号ライン(D+)のスイッチSW105をノーコネクト側111からプルアップ抵抗側110へ切り替える(ステップ203)。
【0046】
スリープモード時においては、スイッチSW105は、コネクト側112へ接続されている。
【0047】
スイッチSW105がプルアップ抵抗側110へ切り替えられると、データ用信号ライン(D+)へ省電力電源104が提供されてデータ用信号ライン(D+)プルアップされる。
【0048】
ホスト装置150は、データ用信号ライン(D+)がプルアップされると、USBホスト部151を介してプルアップ信号を検知し(ステップ204)、スリープモード解除信号を生成して電源復帰動作を開始する(ステップ205)。
【0049】
ホスト装置150が電源復帰動作を開始するとリープモードが解除されて電源が起動し、通常動作モードへ移行する(ステップ206、ステップ207)。
【0050】
なお、ホスト装置150のUSBホスト部151は、スリープモード時でも常時通電されており、データ用信号ライン(D+)を監視している。
【0051】
上述の如く、図1および図2に示したような構成と制御を行うことにより、スリープモード時の消費電力をより少なくすることが可能となり、ホスト装置に対してスリープモード解除通知を通知する際に、スリープモードのUSBデバイス部へ不要な電流が流れてUSBデバイス部101およびUSBデバイスコントローラ102が破壊されることを防止することができる。
【0052】
以上の説明は、データ転送速度が高速である場合のファクシミリ機能装置100の制御例を示したものであるが、データ転送速度が低速の場合は、データ用信号ライン(D+)をデータ用信号ライン(D−)へ置き換えた他は、高速データ転送速度の場合の制御方法と同様であるので説明は省略する。
【0053】
図3は、ファクシミリ機能装置のスリープモード時において、ファクシミリ機能装置からホスト装置に対してスリープモード解除通知を通知する場合の他の実施の形態の要部の構成を示すブロック図である。
【0054】
図3に示すようなファクシミリ機能装置は、図1に示したファクシミリ機能装置に副CPU(=Central Proccessing Unit)を追加し、この副CPUによって図1に示したスイッチSW105およびSW106の切り替え制御を行なうように構成したものである。
【0055】
なお、図3においては、図1に示したファクシミリ機能装置と同様の機能を果たす部分には、説明の便宜上、図1で用いた符号と同一の符号を付する。
【0056】
図3に示すように、ファクシミリ機能装置300の要部の構成は、USBインターフェースであるUSBデバイス部101と、USBデバイス部101を制御するUSBデバイスコントローラ102と、ファクシミリ機能装置100全体を制御するデバイス主CPU103と、ファクシミリ機能装置100の省電力電源104と、USBインターフェースのデータ用信号ライン(D+)をプルアップ抵抗側110とノーコネクト側111の何れかに接続するスイッチSW105と、USBインターフェースのデータ用信号ライン(D+)をUSBデバイス部101と接続するコネクト側112とノーコネクト側113の何れかに接続するスイッチSW106と、スイッチSW105、SW106の切り替えを制御する副CPU301とを具備している。
【0057】
なお、図3に示すようなファクシミリ機能装置においては、着信検知信号が着信期間中一定のレベルの電圧を保持する信号の場合は、副CPU301をリレードライバーと遅延回路とを組み合わせた回路に置き換えて、スイッチSW105およびSW106それぞれの切り替え制御を行うようにしてもよい。
【0058】
ホスト装置150は、ホスト側のUSBインタフェースであるUSBホストス部151と、USBホスト部151を制御する図示せぬUSBホストコントローラと、ホスト装置150全体を制御する図示せぬホストCPUと、USBインタフェースを介して接続されたファクシミリ機能装置100へ電源を提供するための電源(5V)とを有している。
【0059】
図4は、図3に示したファクシミリ機能装置がスリープモード時において、ファクシミリ機能装置からホスト装置に対してスリープモード解除通知を通知する場合の制御方法を示す制御フロー図である。
【0060】
図4を参照しながら図3に示したファクシミリ機能装置がホスト装置に対してスリープモード解除通知を通知する制御方法について説明する。
【0061】
図3に示すように、ファクシミリ機能装置300の副CPU301は、スリープモード時でも省電力電源104から電源が提供されて稼動している。
【0062】
図4に示すように、スリープモード時において(ステップ400)、ファクシミリ機能装置100の副CPU301へ電話回線を介して着信検知信号が入力されると(ステップ401でYES)、副CPU301が着信検知信号の検知結果に基づいてデータ用信号ライン(D+)のSW106をUSBデバイス部101と接続するコネクト側112からノーコネクト側113へ切り替える(ステップ402)。
【0063】
SW106は、スリープモード時にはコネクト側112へ接続されている。
【0064】
データ用信号ライン(D+)のSW106がノーコネクト側113へ切り替わると、副CPU301は、データ用信号ライン(D+)のSW105をノーコネクト側111からプルアップ抵抗側110へ切り替える(ステップ403)。
【0065】
スリープモード時においては、SW105は、ノーコネクト側111へ接続されている。
【0066】
スイッチSW105がプルアップ抵抗側110へ切り替えられると、データ用信号ライン(D+)へ省電力電源104が提供されてデータ用信号ライン(D+)プルアップされる。
【0067】
ホスト装置150は、データ用信号ライン(D+)がプルアップされると、USBホスト部151を介してプルアップ信号を検知し(ステップ404)、スリープモード解除信号を生成して電源復帰動作を開始する(ステップ405)。
【0068】
ホスト装置150が電源復帰動作を開始するとリープモードが解除されて電源が起動し、通常動作モードへ移行する(ステップ406、ステップ407)。
【0069】
なお、ホスト装置150のUSBホスト部151は、スリープモード時でも常時通電されており、データ用信号ライン(D+)を監視している。
【0070】
上述の如く、図3および図4に示したような構成と制御を行うことにより、スリープモード時の消費電力をより少なくすることが可能となり、ホスト装置に対してスリープモード解除通知を通知する際に、スリープモードのUSBデバイス部へ不要な電流が流れてUSBデバイス部101およびUSBデバイスコントローラ102が破壊されることを防止することができる。
【0071】
図5は、ファクシミリ機能装置のスリープモード時において、ファクシミリ機能装置からホスト装置に対してスリープモード解除通知を通知する場合の他の実施の外の形態の要部の構成を示すブロック図である。
【0072】
図5に示すようなファクシミリ機能装置は、図3に示したファクシミリ機能装置のデータ用信号ライン(D+)もしくはデータ用信号ライン(D−)をプルアップする際の電源提供をUSBデバイス部101から提供するように構成したものである。
【0073】
なお、図5において、図3に示したファクシミリ機能装置と同様の機能を果たす部分には、説明の便宜上、図3で用いた符号と同一の符号を付する。
【0074】
図5に示すように、ファクシミリ機能装置500の要部の構成は、USBインターフェースであるUSBデバイス部101と、USBデバイス部101を制御するUSBデバイスコントローラ102と、ファクシミリ機能装置100全体を制御するデバイス主CPU103と、ファクシミリ機能装置100の省電力電源104と、省電力電源107の電圧3.3Vを5.5Vまで昇圧するDC/DCコンバータ502と、その他の回路501と、スリープモード時においてUSBデバイス部101へ省電力電源104を提供する側(電源提供側)510とノーコネクト側511との何れかに切り替えるスイッチSW503と、USBデバイスコントローラ102へ省電力電源104を提供する側(電源提供側)512とノーコネクト側513との何れかに切り替えるスイッチSW504と、デバイス主CPU103へ省電力電源104を提供する側(電源提供側)514とノーコネクト側515との何れかに切り替えるスイッチSW505と、その他の回路501へDC/DCコンバータ502の電源を提供する側(電源提供側)516とノーコネクト側517との何れかに切り替えるスイッチSW506と、これらのスイッチSW503、SW504、SW505、SW506の切り替え制御を行なう副CPU(=Central Proccessing Unit)501とを具備している。
【0075】
ホスト装置150は、ホスト側のUSBインタフェースであるUSBホストス部151と、USBホスト部151を制御する図示せぬUSBホストコントローラと、ホスト装置150全体を制御する図示せぬホストCPUと、USBインタフェースを介して接続されたファクシミリ機能装置100へ電源を提供するための電源(5V)とを有している。
【0076】
スリープモード時において、図5に示したファクシミリ機能装置がホスト装置に対してスリープモード解除通知を通知する場合の制御方法を次の三つの例を想定した実施形態に基づいて説明する。
【0077】
第一例の実施形態の制御方法は、図5に示したファクシミリ機能装置が着信検知信号を検知すると、ファクシミリ機能装置全体を起動すると同時に、ホスト装置に対してスリープモード解除通知を通知する場合の制御方法である、
図6は、第一例の実施形態の制御方法を示すフロー図である。
【0078】
第二例の実施形態の制御方法は、図5に示したファクシミリ機能装置が着信検知信号を検知すると、ファクシミリ機能装置の省電力電源が提供されることによって稼動可能な回路を起動すると同時に、ホスト装置に対してスリープモード解除通知を通知する場合の制御方法である。
【0079】
図7は、第二例の実施形態の制御方法を示す制御フロー図である。
【0080】
第三例の実施形態の制御方法は、図5に示したファクシミリ機能装置が着信検知信号を検知すると、ファクシミリ機能装置500のUSBデバイス部101とUSBデバイスコントローラ102とを起動させると同時に、ホスト装置に対してスリープモード解除通知を通知する場合の制御方法である。
【0081】
図8は、第三例の実施例の制御方法を示す制御フロー図である。
【0082】
図6、図7、図8を参照しながら第一例の実施形態の制御方法、第二例の実施形態の制御方法、第三例の実施形態の制御方法について説明する。
【0083】
第一例の実施形態の制御方法は、図6に示すように、図5に示したファクシミリ機能装置500は、スリープモード時でも省電力電源104から副CPU301へ通電されている。
【0084】
スリープモード時において(ステップ600)、ファクシミリ機能装置500の副CPU301へ電話回線を介して着信検知信号が入力されると(ステップ601でYES)、副CPU601が着信検知信号の検知結果に基づいてスイッチSW503、SW504、SW505、SW506のそれぞれをノーコネクト側511、513、515から省電力電源104の電源提供側510、512、514へと切り替え、スイッチSW506をノーコネクト側517からDC/DCコンバータ502の電源提供側516へと切り替える(ステップ602)。
【0085】
スイッチSW503、SW504、SW505、SW506がそれぞれ電源提供側へ切り替わりUSBデバイス部101と、USBデバイスコントローラ102と、CPU103と、その他の回路501とに電源が提供されて起動する。
【0086】
USBデバイス部101が起動されるとUSBデバイス部101からデータ用信号ライン(D+)のプルアップ抵抗520へ電源が提供されてデータ用信号ライン(D+)がプルアップする(ステップ603)。
【0087】
ホスト装置150は、データ用信号ライン(D+)の信号がプルアップされたことをUSBホスト部151を介して検知し(ステップ604)、スリープモード解除信号を生成して電源復帰動作を開始する(ステップ605)。
【0088】
ホスト装置150が電源復帰動作を開始すると、電源が起動されて通常動作モードへ移行する(ステップ606、ステップ607)。
【0089】
第二例の実施形態の制御方法は、図7に示すように、スリープモード時において(ステップ700)、ファクシミリ機能装置500の副CPU301へ電話回線を介して着信検知信号が入力されると(ステップ701でYES)、副CPU601が着信検知信号の検知結果に基づいてスイッチSW503、SW504、SW505、SW506のそれぞれをノーコネクト側511、513、515から省電力電源104の電源提供側510、512、514へと切り替え(ステップ702)。
【0090】
スイッチSW503、SW504、SW505がそれぞれ電源提供側へ切り替わりUSBデバイス部101と、USBデバイスコントローラ102と、CPU103とに電源が提供されて起動する。
【0091】
USBデバイス部101が起動されるとUSBデバイス部101からデータ用信号ライン(D+)のプルアップ抵抗520へ電源が提供されてデータ用信号ライン(D+)がプルアップする(ステップ703)。
【0092】
ホスト装置150は、データ用信号ライン(D+)の信号がプルアップされたことをUSBホスト部151を介して検知し(ステップ704)、スリープモード解除信号を生成して電源復帰動作を開始する(ステップ705)。
【0093】
ホスト装置150が電源復帰動作を開始すると、電源が起動されて通常動作モードへ移行する(ステップ706、ステップ707)。
【0094】
第三例の実施形態の制御方法は、図8に示すように、スリープモード時において(ステップ800)、ファクシミリ機能装置500の副CPU301へ電話回線を介して着信検知信号が入力されると(ステップ801でYES)、副CPU601が着信検知信号の検知結果に基づいてスイッチSW503、SW504のそれぞれをノーコネクト側511、513から省電力電源104の電源提供側510、512へと切り替え(ステップ802)。
【0095】
スイッチSW503、SW504がそれぞれ電源提供側へ切り替わりUSBデバイス部101と、USBデバイスコントローラ102とに電源が提供されて起動する。
【0096】
USBデバイス部101が起動されるとUSBデバイス部101からデータ用信号ライン(D+)のプルアップ抵抗520へ電源が提供されてデータ用信号ライン(D+)がプルアップする(ステップ803)。
【0097】
ホスト装置150は、データ用信号ライン(D+)の信号がプルアップされたことをUSBホスト部151を介して検知し(ステップ804)、スリープモード解除信号を生成して電源復帰動作を開始する(ステップ805)。
【0098】
ホスト装置150が電源復帰動作を開始すると、電源が起動されて通常動作モードへ移行する(ステップ806、ステップ807)。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ファクシミリ機能装置に対する着信に際して、ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインに設けられたスイッチにより当該ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインとファクシミリ機能装置との接続を遮断し、その後、当該ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインをプルアップすることによりホスト装置に対してスリープモード解除通知を行うように構成したので、従来のファクシミリ機能装置よりも、より省電力化を図ることが可能となり、ファクシミリ機能装置からホスト装置に対するスリープモード解除通知を通知する場合に、スリープモードのUSBデバイスへ不要な電流が流れてUSBデバイスが破壊されることを防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる画像処理装置および制御方法の一実施の形態の要部を示すブロック図である。
【図2】図1に示したファクシミリ機能装置がスリープモード解除通知を通知する場合の制御フロー図である。
【図3】この発明に係わる画像処理装置および制御方法の他の実施の形態の要部を示すブロック図である。
【図4】図3に示したファクシミリ機能装置がスリープモード解除通知を通知する場合の制御フロー図である。
【図5】この発明に係わる画像処理装置および制御方法の他の外の実施の形態の要部を示すブロック図である。
【図6】図5に示したファクシミリ機能装置がスリープモード解除通知を通知する場合の第一例の制御フロー図である。
【図7】図5に示したファクシミリ機能装置がスリープモード解除通知を通知する場合の第二例の制御フロー図である。
【図8】図5に示したファクシミリ機能装置がスリープモード解除通知を通知する場合の第三例の制御フロー図である。
【符号の説明】
100 ファクシミリ機能装置
101 USBデバイス部
102 USBデバイスコントローラ
103 デバイス主CPU
104 省電力電源(ファクシミリ機能装置)
SW105 スイッチ機能
SW106 スイッチ機能
130 ユニバーサルシリアルバスインタフェース(USB)
150 ホスト装置
151 USBホスト部
152 USB用電源
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホスト装置とファクシミリ機能装置とがユニバーサルシリアルバスインタフェースを介して接続された画像処理装置およびその制御方法に関し、特に、ファクシミリ機能装置に対する着信に際してユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインを用いてホスト装置に対してスリープモード解除通知を行うようにした画像処理装置およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、1台のOA(Office Automation)機器に複数の機能を具備した複合機が普及し、OA機器の省スペース化および省電力化が図られている。
【0003】
例えば、1台のOA機器にコピー、電話、ファクシミリ、プリンタおよびネットワーク機能等を搭載して複数の処理を行うことを可能にしたいわゆる複合機が知られている。
【0004】
上記複合機においては、コピー、ファクシミリ、プリンタ、ネットワーク等の機能装置(デバイス装置)と、これら機能装置を中央管理する制御装置(ホスト装置)とから構成されており、上記ホスト装置と各デバイス装置とはインターフェース装置を介して接続される。
【0005】
ところで、上記ホスト装置と各デバイス装置を接続するインタフェースとしては、最近、ユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェースを使用する構成が提案されている。
【0006】
さて、複合機は、1台で複数の機能装置を稼動させることができる反面、常時複数の機能装置を稼動させることにより電力消費量も大きくなる。
【0007】
そこで、一般的にホスト装置および各機能装置から成る複合機は、例えば使用者が一定期間、複合機のコピー、電話、ファクシミリ、プリンタ等の機能装置を使用しない時には、各機能装置およびホスト装置に最小限の電源を提供することにより電力消費量を小さくするスリープモードへ自動的に移行するような省電力機能を備えている。
【0008】
例えば、特許文献1に示されるように、コンピュータ本体のスリープモードにおいて、電話回線から入力されたファックス信号をコンピュータ本体に装着されたモデム装置が検知し、検知した信号を光信号へ変換し、この光信号を更に電気的な信号へ変換してコンピュータ本体へスリープモード解除通知を通知するようなモデム装置が提案されている。
【0009】
しかし、この特許文献1に示されるモデム装置は、コンピュータ本体とモデム装置との間をUSBインタフェースを介して接続するものではない。
【0010】
【特許文献1】
特開平08−139826号公報
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ホスト装置とファクシミリ機能装置とをユニバーサルシリアルバスインタフェースを介して接続する構成において、ファクシミリ機能装置に対する着信に際して、ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインをプルアップすることによりホスト装置に対してスリープモード解除通知を行う構成が考えられているが、この構成においては、スリープモード時においても、ファクシミリ機能装置のUSBデバイスコントローラと、USBデバイス部とを稼動させる必要がある。
【0011】
また、スリープモード時において、ファクシミリ機能装置のUSBデバイス部をスリープ状態(電源が提供されずに稼動していない状態)で高速データ用信号ライン(D+)もしくは低速データ用信号ライン(D−)をプルアップすると、不要な電流がUSBデバイス部へ流れ込みUSBデバイス部に不具合が生じる場合がある。
【0012】
そこで、この発明は、ファクシミリ機能装置からホスト装置へUSBインタフェースを介してスリープモード解除通知を通知する場合に、スリープモードのUSBデバイスへ不要な電流が流れてUSBデバイスが破壊されることを防止した画像処理装置および制御方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1の発明は、ホスト装置とファクシミリ機能装置とがユニバーサルシリアルバスインタフェースを介して接続された画像処理装置において、前記ファクシミリ機能装置に対する着信に際して前記ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインをプルアップすることにより前記ホスト装置に対してスリープモード解除通知を行うスリープモード解除通知手段と、前記ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインに設けられ、前記ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインのプルアップに先だって該ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインと前記ファクシミリ機能装置との接続を遮断するスイッチ手段とを具備することを特徴とする。
【0014】
また、請求項2の発明は、ホスト装置とファクシミリ機能装置とがユニバーサルシリアルバスインタフェースを介して接続された画像処理装置において、前記ファクシミリ機能装置に対する着信に際して前記ファクシミリ機能装置の所定の回路を起動する起動制御手段と、前記起動制御手段による前記所定の回路の起動の後に前記ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインをプルアップすることにより前記ホスト装置に対してスリープモード解除通知を行うスリープモード解除通知手段とを具備することを特徴とする。
【0015】
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記所定の回路が前記ファクシミリ機能装置の全ての回路であることを特徴とする。
【0016】
また、請求項4の発明は、請求項2の発明において、前記所定の回路が前記ファクシミリ機能装置がスリープモードの状態で電源が供給されている全ての回路であることを特徴とする。
【0017】
また、請求項5の発明は、請求項2の発明において、前記所定の回路が前記ファクシミリ機能装置のユニバーサルシリアルバス制御回路であることを特徴とする。
【0018】
また、請求項6の発明は、ホスト装置とファクシミリ機能装置とがユニバーサルシリアルバスインタフェースを介して接続された画像処理装置の制御方法において、前記ファクシミリ機能装置に対する着信に際して前記ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインに設けられたスイッチにより該ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインと前記ファクシミリ機能装置との接続を遮断し、その後、該ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインをプルアップすることにより前記ホスト装置に対してスリープモード解除通知を行うことを特徴とする。
【0019】
また、請求項7の発明は、ホスト装置とファクシミリ機能装置とがユニバーサルシリアルバスインタフェースを介して接続された画像処理装置の制御方法において、前記ファクシミリ機能装置に対する着信に際して前記ファクシミリ機能装置の所定の回路を起動し、該所定の回路の起動の後に前記ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインをプルアップすることにより前記ホスト装置に対してスリープモード解除通知を行うことを特徴とする。
【0020】
また、請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記所定の回路が前記ファクシミリ機能装置の全ての回路であることを特徴とする。
【0021】
また、請求項9の発明は、請求項7の発明において、前記所定の回路が前記ファクシミリ機能装置がスリープモードの状態で電源が供給されている全ての回路であることを特徴とする。
【0022】
また、請求項10の発明は、請求項7の発明において、前記所定の回路が前記ファクシミリ機能装置のユニバーサルシリアルバス制御回路であることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0024】
図1は、本発明に係わる画像処理装置および制御方法の要部の構成を示すブロック図である。
【0025】
尚、図1においては、ホスト装置にファクシミリ機能装置を接続した構成を想定した例を示してあるが、ファクシミリ機能装置以外であってもホスト装置とUSBインタフェースを介して接続され、省電力復帰機能を有する機能装置であればどれでもよい。
【0026】
図1において、ファクシミリ機能装置100は、画像読み取り機能、プリンター機能を除くファクシミリ通信、画像メモリー管理、ユーザ登録等のファクシミリ動作の諸機能を実行する。
【0027】
これらのファクシミリ動作の諸機能を実行するために、ファクシミリ機能装置100は、図示せぬ制御プログラム等を記憶するROM、宛先ダイヤルや通信記録等を記憶するRAM(不揮発生RAMを含む)、通信回線とのインタフェースをとるNCU、データの変復調を行うモデム等および省電力を図るための省電力電源(電圧3.3V)の装置が具備されている。
【0028】
また、ファクシミリ機能装置100は、使用者が一定期間、ファクシミリ機能を使用しない時は、ファクシミリ機能装置100に最小限の電源(省電力電源)を提供して電力消費量を小さくするスリープモードへ自動的に移行する省電力機能を具備している。
【0029】
スリープモードの時において、ファクシミリ機能装置100が外部からファクシミリ通信等の着信信号を検知すると、ファクシミリ装置100は自動的にスリープモードからリジュームモードへ移行すると同時に、ホスト装置150に対してスリープモード解除通知をUSBインタフェースを介して通知するような機能を備えている。
【0030】
また、ファクシミリ機能装置100は、電話回線から受信した画情報をUSBインタフェースを介してホスト装置150へ送信するとともに、ホスト装置150からUSBインタフェースを介して受信した発信宛先情報や画情報を電話回線に接続して、発信宛先へ画情報を送信する。
【0031】
ファクシミリ機能装置100が電話回線を介して受信した画情報は、USBインタフェースを介してホスト装置150へ送信され、ホスト装置150に接続された図示せぬプリンター機能装置によって印刷出力される。
【0032】
ホスト装置150に接続された図示せぬ画像読取機能装置によって読み取った画情報は、ホスト装置150からファクシミリ機能装置100へUSBインタフェースを介して送信される。
【0033】
この発明に係わるファクシミリ機能装置100の要部の構成は、図1に示すように、USBデバイス部101と、USBデバイス部101を制御するUSBデバイスコントローラ102と、ファクシミリ機能装置100全体を制御するデバイス主CPU(=Central Processing Unit)103と、ファクシミリ機能装置100の省電力電源104と、USBインターフェースのデータ用信号ライン(D+)をプルアップ抵抗側110とノーコネクト側111の何れかに接続するスイッチSW105と、USBインターフェースのデータ用信号ライン(D+)をUSBデバイス部101と接続するコネクト側112とノーコネクト側113の何れかに切り替えるスイッチSW106とを具備している。
【0034】
これらのスイッチSW105、SW106の切り替え制御は、デバイス主CPU103によって行われる。
【0035】
なお、これらのスイッチSW105、SW106は、リレー方式、トランジスターやFET回路方式等、種々の方法が可能であるが特に方法は問わない。
【0036】
また、図1に示すスイッチSW105、SW106は、データ転送速度が高速の場合を想定した例としてデータ用信号ライン(D+)のそれぞれの切り替えを行うように示してあるが、データ転送速度が低速の場合には、スイッチSW105、SW106がデータ用信号ライン(D−)のそれぞれの切り替えを行なうように構成されている。
【0037】
ホスト装置150は、ホスト側のUSBホスト部151と、USBホスト部151を制御する図示せぬUSBホストコントローラと、ホスト装置150全体を制御する図示せぬホストCPU(=Central Processing Unit)と、USBインタフェースを介して接続されたファクシミリ機能装置100へ電源を提供するための電源(5V)とを有している。
【0038】
図2は、スリープモード時において、図1に示したファクシミリ機能装置からホスト装置に対してスリープモード解除通知を通知する場合の制御フロー図である。
【0039】
図2を参照しながら図1に示したファクシミリ機能装置がホスト装置に対してスリープモード解除通知を通知する制御方法について説明する。
【0040】
ファクシミリ機能装置100は、スリープモードの時には、ファクシミリ機能装置100の省電力電源104の提供によって稼動できる必要最小限のファクシミリ機能を稼動させて電力消費量を小さくしている。
【0041】
図1に示したこの発明に係わる要部の構成においては、例えば、ファクシミリ機能装置100のデバイス主CPU103は、スリープモード時でも常時、省電力電源104から電源が提供されて稼動しており、外部からの着信信号に応じて必要な処理が行えるように構成されている。
【0042】
スリープモード時において(ステップ200)、ファクシミリ機能装置100が電話回線を介して画情報の着信信号やフックオフ信号を検知すると(ステップ201でYES)、この着信信号を検知したという信号(以下、「着信検知信号」という。)がデバイス主CPU103へ入力される。
【0043】
着信検知信号がデバイス主CPU103へ入力されると、デバイス主CPU103が着信検知信号の検知結果に基づいてデータ用信号ライン(D+)のスイッチSW106をUSBデバイス部101と接続するコネクト側112からノーコネクト側113へ切り替える(ステップ202)。
【0044】
スリープモード時においては、スイッチSW106は、コネクト側112へ接続されている。
【0045】
データ用信号ライン(D+)のSW106がノーコネクト側113へ切り替わると、デバイス主CPU103は、データ用信号ライン(D+)のスイッチSW105をノーコネクト側111からプルアップ抵抗側110へ切り替える(ステップ203)。
【0046】
スリープモード時においては、スイッチSW105は、コネクト側112へ接続されている。
【0047】
スイッチSW105がプルアップ抵抗側110へ切り替えられると、データ用信号ライン(D+)へ省電力電源104が提供されてデータ用信号ライン(D+)プルアップされる。
【0048】
ホスト装置150は、データ用信号ライン(D+)がプルアップされると、USBホスト部151を介してプルアップ信号を検知し(ステップ204)、スリープモード解除信号を生成して電源復帰動作を開始する(ステップ205)。
【0049】
ホスト装置150が電源復帰動作を開始するとリープモードが解除されて電源が起動し、通常動作モードへ移行する(ステップ206、ステップ207)。
【0050】
なお、ホスト装置150のUSBホスト部151は、スリープモード時でも常時通電されており、データ用信号ライン(D+)を監視している。
【0051】
上述の如く、図1および図2に示したような構成と制御を行うことにより、スリープモード時の消費電力をより少なくすることが可能となり、ホスト装置に対してスリープモード解除通知を通知する際に、スリープモードのUSBデバイス部へ不要な電流が流れてUSBデバイス部101およびUSBデバイスコントローラ102が破壊されることを防止することができる。
【0052】
以上の説明は、データ転送速度が高速である場合のファクシミリ機能装置100の制御例を示したものであるが、データ転送速度が低速の場合は、データ用信号ライン(D+)をデータ用信号ライン(D−)へ置き換えた他は、高速データ転送速度の場合の制御方法と同様であるので説明は省略する。
【0053】
図3は、ファクシミリ機能装置のスリープモード時において、ファクシミリ機能装置からホスト装置に対してスリープモード解除通知を通知する場合の他の実施の形態の要部の構成を示すブロック図である。
【0054】
図3に示すようなファクシミリ機能装置は、図1に示したファクシミリ機能装置に副CPU(=Central Proccessing Unit)を追加し、この副CPUによって図1に示したスイッチSW105およびSW106の切り替え制御を行なうように構成したものである。
【0055】
なお、図3においては、図1に示したファクシミリ機能装置と同様の機能を果たす部分には、説明の便宜上、図1で用いた符号と同一の符号を付する。
【0056】
図3に示すように、ファクシミリ機能装置300の要部の構成は、USBインターフェースであるUSBデバイス部101と、USBデバイス部101を制御するUSBデバイスコントローラ102と、ファクシミリ機能装置100全体を制御するデバイス主CPU103と、ファクシミリ機能装置100の省電力電源104と、USBインターフェースのデータ用信号ライン(D+)をプルアップ抵抗側110とノーコネクト側111の何れかに接続するスイッチSW105と、USBインターフェースのデータ用信号ライン(D+)をUSBデバイス部101と接続するコネクト側112とノーコネクト側113の何れかに接続するスイッチSW106と、スイッチSW105、SW106の切り替えを制御する副CPU301とを具備している。
【0057】
なお、図3に示すようなファクシミリ機能装置においては、着信検知信号が着信期間中一定のレベルの電圧を保持する信号の場合は、副CPU301をリレードライバーと遅延回路とを組み合わせた回路に置き換えて、スイッチSW105およびSW106それぞれの切り替え制御を行うようにしてもよい。
【0058】
ホスト装置150は、ホスト側のUSBインタフェースであるUSBホストス部151と、USBホスト部151を制御する図示せぬUSBホストコントローラと、ホスト装置150全体を制御する図示せぬホストCPUと、USBインタフェースを介して接続されたファクシミリ機能装置100へ電源を提供するための電源(5V)とを有している。
【0059】
図4は、図3に示したファクシミリ機能装置がスリープモード時において、ファクシミリ機能装置からホスト装置に対してスリープモード解除通知を通知する場合の制御方法を示す制御フロー図である。
【0060】
図4を参照しながら図3に示したファクシミリ機能装置がホスト装置に対してスリープモード解除通知を通知する制御方法について説明する。
【0061】
図3に示すように、ファクシミリ機能装置300の副CPU301は、スリープモード時でも省電力電源104から電源が提供されて稼動している。
【0062】
図4に示すように、スリープモード時において(ステップ400)、ファクシミリ機能装置100の副CPU301へ電話回線を介して着信検知信号が入力されると(ステップ401でYES)、副CPU301が着信検知信号の検知結果に基づいてデータ用信号ライン(D+)のSW106をUSBデバイス部101と接続するコネクト側112からノーコネクト側113へ切り替える(ステップ402)。
【0063】
SW106は、スリープモード時にはコネクト側112へ接続されている。
【0064】
データ用信号ライン(D+)のSW106がノーコネクト側113へ切り替わると、副CPU301は、データ用信号ライン(D+)のSW105をノーコネクト側111からプルアップ抵抗側110へ切り替える(ステップ403)。
【0065】
スリープモード時においては、SW105は、ノーコネクト側111へ接続されている。
【0066】
スイッチSW105がプルアップ抵抗側110へ切り替えられると、データ用信号ライン(D+)へ省電力電源104が提供されてデータ用信号ライン(D+)プルアップされる。
【0067】
ホスト装置150は、データ用信号ライン(D+)がプルアップされると、USBホスト部151を介してプルアップ信号を検知し(ステップ404)、スリープモード解除信号を生成して電源復帰動作を開始する(ステップ405)。
【0068】
ホスト装置150が電源復帰動作を開始するとリープモードが解除されて電源が起動し、通常動作モードへ移行する(ステップ406、ステップ407)。
【0069】
なお、ホスト装置150のUSBホスト部151は、スリープモード時でも常時通電されており、データ用信号ライン(D+)を監視している。
【0070】
上述の如く、図3および図4に示したような構成と制御を行うことにより、スリープモード時の消費電力をより少なくすることが可能となり、ホスト装置に対してスリープモード解除通知を通知する際に、スリープモードのUSBデバイス部へ不要な電流が流れてUSBデバイス部101およびUSBデバイスコントローラ102が破壊されることを防止することができる。
【0071】
図5は、ファクシミリ機能装置のスリープモード時において、ファクシミリ機能装置からホスト装置に対してスリープモード解除通知を通知する場合の他の実施の外の形態の要部の構成を示すブロック図である。
【0072】
図5に示すようなファクシミリ機能装置は、図3に示したファクシミリ機能装置のデータ用信号ライン(D+)もしくはデータ用信号ライン(D−)をプルアップする際の電源提供をUSBデバイス部101から提供するように構成したものである。
【0073】
なお、図5において、図3に示したファクシミリ機能装置と同様の機能を果たす部分には、説明の便宜上、図3で用いた符号と同一の符号を付する。
【0074】
図5に示すように、ファクシミリ機能装置500の要部の構成は、USBインターフェースであるUSBデバイス部101と、USBデバイス部101を制御するUSBデバイスコントローラ102と、ファクシミリ機能装置100全体を制御するデバイス主CPU103と、ファクシミリ機能装置100の省電力電源104と、省電力電源107の電圧3.3Vを5.5Vまで昇圧するDC/DCコンバータ502と、その他の回路501と、スリープモード時においてUSBデバイス部101へ省電力電源104を提供する側(電源提供側)510とノーコネクト側511との何れかに切り替えるスイッチSW503と、USBデバイスコントローラ102へ省電力電源104を提供する側(電源提供側)512とノーコネクト側513との何れかに切り替えるスイッチSW504と、デバイス主CPU103へ省電力電源104を提供する側(電源提供側)514とノーコネクト側515との何れかに切り替えるスイッチSW505と、その他の回路501へDC/DCコンバータ502の電源を提供する側(電源提供側)516とノーコネクト側517との何れかに切り替えるスイッチSW506と、これらのスイッチSW503、SW504、SW505、SW506の切り替え制御を行なう副CPU(=Central Proccessing Unit)501とを具備している。
【0075】
ホスト装置150は、ホスト側のUSBインタフェースであるUSBホストス部151と、USBホスト部151を制御する図示せぬUSBホストコントローラと、ホスト装置150全体を制御する図示せぬホストCPUと、USBインタフェースを介して接続されたファクシミリ機能装置100へ電源を提供するための電源(5V)とを有している。
【0076】
スリープモード時において、図5に示したファクシミリ機能装置がホスト装置に対してスリープモード解除通知を通知する場合の制御方法を次の三つの例を想定した実施形態に基づいて説明する。
【0077】
第一例の実施形態の制御方法は、図5に示したファクシミリ機能装置が着信検知信号を検知すると、ファクシミリ機能装置全体を起動すると同時に、ホスト装置に対してスリープモード解除通知を通知する場合の制御方法である、
図6は、第一例の実施形態の制御方法を示すフロー図である。
【0078】
第二例の実施形態の制御方法は、図5に示したファクシミリ機能装置が着信検知信号を検知すると、ファクシミリ機能装置の省電力電源が提供されることによって稼動可能な回路を起動すると同時に、ホスト装置に対してスリープモード解除通知を通知する場合の制御方法である。
【0079】
図7は、第二例の実施形態の制御方法を示す制御フロー図である。
【0080】
第三例の実施形態の制御方法は、図5に示したファクシミリ機能装置が着信検知信号を検知すると、ファクシミリ機能装置500のUSBデバイス部101とUSBデバイスコントローラ102とを起動させると同時に、ホスト装置に対してスリープモード解除通知を通知する場合の制御方法である。
【0081】
図8は、第三例の実施例の制御方法を示す制御フロー図である。
【0082】
図6、図7、図8を参照しながら第一例の実施形態の制御方法、第二例の実施形態の制御方法、第三例の実施形態の制御方法について説明する。
【0083】
第一例の実施形態の制御方法は、図6に示すように、図5に示したファクシミリ機能装置500は、スリープモード時でも省電力電源104から副CPU301へ通電されている。
【0084】
スリープモード時において(ステップ600)、ファクシミリ機能装置500の副CPU301へ電話回線を介して着信検知信号が入力されると(ステップ601でYES)、副CPU601が着信検知信号の検知結果に基づいてスイッチSW503、SW504、SW505、SW506のそれぞれをノーコネクト側511、513、515から省電力電源104の電源提供側510、512、514へと切り替え、スイッチSW506をノーコネクト側517からDC/DCコンバータ502の電源提供側516へと切り替える(ステップ602)。
【0085】
スイッチSW503、SW504、SW505、SW506がそれぞれ電源提供側へ切り替わりUSBデバイス部101と、USBデバイスコントローラ102と、CPU103と、その他の回路501とに電源が提供されて起動する。
【0086】
USBデバイス部101が起動されるとUSBデバイス部101からデータ用信号ライン(D+)のプルアップ抵抗520へ電源が提供されてデータ用信号ライン(D+)がプルアップする(ステップ603)。
【0087】
ホスト装置150は、データ用信号ライン(D+)の信号がプルアップされたことをUSBホスト部151を介して検知し(ステップ604)、スリープモード解除信号を生成して電源復帰動作を開始する(ステップ605)。
【0088】
ホスト装置150が電源復帰動作を開始すると、電源が起動されて通常動作モードへ移行する(ステップ606、ステップ607)。
【0089】
第二例の実施形態の制御方法は、図7に示すように、スリープモード時において(ステップ700)、ファクシミリ機能装置500の副CPU301へ電話回線を介して着信検知信号が入力されると(ステップ701でYES)、副CPU601が着信検知信号の検知結果に基づいてスイッチSW503、SW504、SW505、SW506のそれぞれをノーコネクト側511、513、515から省電力電源104の電源提供側510、512、514へと切り替え(ステップ702)。
【0090】
スイッチSW503、SW504、SW505がそれぞれ電源提供側へ切り替わりUSBデバイス部101と、USBデバイスコントローラ102と、CPU103とに電源が提供されて起動する。
【0091】
USBデバイス部101が起動されるとUSBデバイス部101からデータ用信号ライン(D+)のプルアップ抵抗520へ電源が提供されてデータ用信号ライン(D+)がプルアップする(ステップ703)。
【0092】
ホスト装置150は、データ用信号ライン(D+)の信号がプルアップされたことをUSBホスト部151を介して検知し(ステップ704)、スリープモード解除信号を生成して電源復帰動作を開始する(ステップ705)。
【0093】
ホスト装置150が電源復帰動作を開始すると、電源が起動されて通常動作モードへ移行する(ステップ706、ステップ707)。
【0094】
第三例の実施形態の制御方法は、図8に示すように、スリープモード時において(ステップ800)、ファクシミリ機能装置500の副CPU301へ電話回線を介して着信検知信号が入力されると(ステップ801でYES)、副CPU601が着信検知信号の検知結果に基づいてスイッチSW503、SW504のそれぞれをノーコネクト側511、513から省電力電源104の電源提供側510、512へと切り替え(ステップ802)。
【0095】
スイッチSW503、SW504がそれぞれ電源提供側へ切り替わりUSBデバイス部101と、USBデバイスコントローラ102とに電源が提供されて起動する。
【0096】
USBデバイス部101が起動されるとUSBデバイス部101からデータ用信号ライン(D+)のプルアップ抵抗520へ電源が提供されてデータ用信号ライン(D+)がプルアップする(ステップ803)。
【0097】
ホスト装置150は、データ用信号ライン(D+)の信号がプルアップされたことをUSBホスト部151を介して検知し(ステップ804)、スリープモード解除信号を生成して電源復帰動作を開始する(ステップ805)。
【0098】
ホスト装置150が電源復帰動作を開始すると、電源が起動されて通常動作モードへ移行する(ステップ806、ステップ807)。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ファクシミリ機能装置に対する着信に際して、ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインに設けられたスイッチにより当該ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインとファクシミリ機能装置との接続を遮断し、その後、当該ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインをプルアップすることによりホスト装置に対してスリープモード解除通知を行うように構成したので、従来のファクシミリ機能装置よりも、より省電力化を図ることが可能となり、ファクシミリ機能装置からホスト装置に対するスリープモード解除通知を通知する場合に、スリープモードのUSBデバイスへ不要な電流が流れてUSBデバイスが破壊されることを防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる画像処理装置および制御方法の一実施の形態の要部を示すブロック図である。
【図2】図1に示したファクシミリ機能装置がスリープモード解除通知を通知する場合の制御フロー図である。
【図3】この発明に係わる画像処理装置および制御方法の他の実施の形態の要部を示すブロック図である。
【図4】図3に示したファクシミリ機能装置がスリープモード解除通知を通知する場合の制御フロー図である。
【図5】この発明に係わる画像処理装置および制御方法の他の外の実施の形態の要部を示すブロック図である。
【図6】図5に示したファクシミリ機能装置がスリープモード解除通知を通知する場合の第一例の制御フロー図である。
【図7】図5に示したファクシミリ機能装置がスリープモード解除通知を通知する場合の第二例の制御フロー図である。
【図8】図5に示したファクシミリ機能装置がスリープモード解除通知を通知する場合の第三例の制御フロー図である。
【符号の説明】
100 ファクシミリ機能装置
101 USBデバイス部
102 USBデバイスコントローラ
103 デバイス主CPU
104 省電力電源(ファクシミリ機能装置)
SW105 スイッチ機能
SW106 スイッチ機能
130 ユニバーサルシリアルバスインタフェース(USB)
150 ホスト装置
151 USBホスト部
152 USB用電源
Claims (10)
- ホスト装置とファクシミリ機能装置とがユニバーサルシリアルバスインタフェースを介して接続された画像処理装置において、
前記ファクシミリ機能装置に対する着信に際して前記ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインをプルアップすることにより前記ホスト装置に対してスリープモード解除通知を行うスリープモード解除通知手段と、
前記ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインに設けられ、前記ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインのプルアップに先だって該ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインと前記ファクシミリ機能装置との接続を遮断するスイッチ手段とを具備することを特徴とする画像処理装置。 - ホスト装置とファクシミリ機能装置とがユニバーサルシリアルバスインタフェースを介して接続された画像処理装置において、
前記ファクシミリ機能装置に対する着信に際して前記ファクシミリ機能装置の所定の回路を起動する起動制御手段と、
前記起動制御手段による前記所定の回路の起動の後に前記ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインをプルアップすることにより前記ホスト装置に対してスリープモード解除通知を行うスリープモード解除通知手段とを具備することを特徴とする画像処理装置。 - 前記所定の回路は、
前記ファクシミリ機能装置の全ての回路であることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。 - 前記所定の回路は、
前記ファクシミリ機能装置がスリープモードの状態で電源が供給されている全ての回路であることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。 - 前記所定の回路は、
前記ファクシミリ機能装置のユニバーサルシリアルバス制御回路であることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。 - ホスト装置とファクシミリ機能装置とがユニバーサルシリアルバスインタフェースを介して接続された画像処理装置の制御方法において、
前記ファクシミリ機能装置に対する着信に際して前記ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインに設けられたスイッチにより該ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインと前記ファクシミリ機能装置との接続を遮断し、
その後、該ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインをプルアップすることにより前記ホスト装置に対してスリープモード解除通知を行うことを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - ホスト装置とファクシミリ機能装置とがユニバーサルシリアルバスインタフェースを介して接続された画像処理装置の制御方法において、
前記ファクシミリ機能装置に対する着信に際して前記ファクシミリ機能装置の所定の回路を起動し、
該所定の回路の起動の後に前記ユニバーサルシリアルバスインタフェースのデータラインをプルアップすることにより前記ホスト装置に対してスリープモード解除通知を行うことを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - 前記所定の回路は、
前記ファクシミリ機能装置の全ての回路である
ことを特徴とする請求項7記載の画像処理装置の制御方法。 - 前記所定の回路は、
前記ファクシミリ機能装置がスリープモードの状態で電源が供給されている全ての回路であることを特徴とする請求項7記載の画像処理装置の制御方法。 - 前記所定の回路は、
前記ファクシミリ機能装置のユニバーサルシリアルバス制御回路であることを特徴とする請求項7記載の画像処理装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003078259A JP2004289438A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | 画像処理装置およびその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003078259A JP2004289438A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | 画像処理装置およびその制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004289438A true JP2004289438A (ja) | 2004-10-14 |
Family
ID=33292794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003078259A Pending JP2004289438A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | 画像処理装置およびその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004289438A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008134765A (ja) * | 2006-11-28 | 2008-06-12 | Seiko Epson Corp | 情報処理装置 |
-
2003
- 2003-03-20 JP JP2003078259A patent/JP2004289438A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008134765A (ja) * | 2006-11-28 | 2008-06-12 | Seiko Epson Corp | 情報処理装置 |
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