JP2004262652A - エレベータ用の安全装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来技術による欠点を解消して、改良された安全装置を提供する。
【解決手段】安全装置は、矩形のガイドフランジを有するガイドレールを備えたエレベータシステムにおいてエレベータカーを制動するために役立つ。安全装置は、保持部材4、6および接触部5を支持する保持装置1を備えている。このため動作時においては、ガイドフランジが保持装置4、6と接触部5との間に位置されるように、安全装置が配置される。制動時には、ブロッキングローラ7の形態を成す制動部材をガイドフランジと接触部5との間で圧搾する機構8を利用できる。機構8は、電磁石3と協働して、サスペンション12を形成する。このようなサスペンションにおいて、制動部材7は、移動可能に配置されるとともに、安全装置の様々な動作状態に対して割り当てられた様々な位置間で、制御された方法により移動できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、請求項1の前提部分に係るエレベータ用の安全装置に関する。
ガイドレールを有するエレベータにおいてエレベータカーを案内する場合には、エレベータカーに配置されたガイドシューが使用される。そのようなガイドシューは、ローラガイドシューとして、あるいは、スライディングガイドシューとして形成される。第1の場合において、ローラには、一般に、ガイドレールの適当なガイド面上で転がる、いわゆる二次元または三次元ガイドが設けられている。第2の場合においては、ガイドレールに沿って滑りライニングが僅かな遊動をもってスライドし、これにより、滑りライニングは、垂直移動中、水平面内でエレベータカーに対してガイドを与える。ガイドシューから物理的に分離された安全装置はエレベータカーに固定され、そのような安全装置は、それ自体、エレベータカーと共にガイドレールに対して移動する。
良く知られたこの種の装置は、エレベータカーの限界速度を超えた場合、すなわち、速度超過の場合、調速装置によって機械的に動作されるように働く。
従来の一般的な安全装置は、その構造を考慮すると、ブレーキ安全装置からなるグループ、ウェッジ・ブロッキング安全装置またはローラブロッキング安全装置から成るグループのいずれかに大別される。
ブレーキ安全装置は、米国特許第6,131,704号明細書により良く知られており、ガイドレールに沿ってエレベータカーを案内する滑斜面を有している。
このブレーキ安全装置は、フォークレバー機構と、比較的大きく且つ重い電磁石とを有している。この安全装置を用いると、ガイド装置は、ブレーキ装置から、あるいは、安全装置から機能的に分離される。したがって、このような安全装置の使用は、特に上昇高さが低い低コストなエレベータの場合、すなわち、階数が少ない建物やエレベータカーの昇降速度が遅い場合においては、経済的ではない。
ウェッジ・ブロッキング安全装置またはローラー・ブロッキング安全装置の場合、一方の側にある固定されたガイドレールと他方の側にある安全装置の対応する接触部との間に位置する(または、嵌まり込む)ように、スピードリミッタを有する装置により、ガイドレールの一側に遊動ウェッジまたは遊動ローラが設けられている。一方、ガイドレールの反対側には安全装置ブロックが支持されている。摩擦が広がると、クランプ本体またはブロッキングローラが更にブロックされ、その結果、エレベータが制動される。そのようなブロッキングローラ安全装置は、例えば欧州特許出願公開第0870719号明細書に開示されている。
従来の安全装置は、速度超過の場合、あるいは、点検作業(一般的には、年に2回)の場合にだけ使用される。これまでの安全装置は、特に、エレベータカーが階の高さに停止して積載される場合に、エレベータカーがスリップし或は制御不能になるという重要な欠点を有している。
従来技術において、別個の所謂クリーピング保護装置は、エレベータカーのスリップを防止する。これにより、ボルトが、階での各停止毎に、レーン内、例えばガイドレールの適当な開口内に押され、それぞれの場合において、エレベータカーが階の高さに保持される。そのようなクリーピング保護装置の構造および機能についての更なる詳細は、欧州特許出願公開第1067084号明細書に開示されている。
米国特許第6,131,704号明細書 欧州特許出願公開第0870719号明細書 欧州特許出願公開第1067084号明細書
したがって、以下に説明する本発明の課題は、従来技術の前述した不都合を解消して、改良された安全装置を提供することである。
この課題は、本発明の請求項1に係る安全装置によって解決される。
本発明は、優れた方法で、超過速度を下回る動作状態の場合に安全装置の関与を可能にするという利点を伴う。このことは、良く知られた安全装置を用いて簡単に行なえるものではない。従来の安全装置は、超過速度を下回る通常の動作では駆動せず、その結果、安全装置の生じ得る故障を早期に認識することができない。
本発明の更なる利点は、エレベータ用の多機能制動装置およびガイド装置として使用することができるという点である。これは、本発明の装置が、エレベータ上で使用される3つの別個の機能ユニット、すなわち、エレベータカーのためのガイド装置、安全装置、クリーピング保護装置を、全く同一の構造に置き換えることができる装置だからである。
安全装置の制動部材の位置は、制御された方法で変えることができる。安全装置は、制動部材の所定の様々な位置により、様々な動作状態に移行することができ、いずれの場合にも、安全装置の様々な機能がこれらの様々な動作状態に対して割り当てられる。制動部材の位置を決定する機構により、通常の状態で、制動部材をガイドレールのガイド面から離間した状態に維持することができる。この通常の状態において、安全装置は制動作用を生じない。安全装置のこの通常の状態は、エレベータカーの通常の乱れない静かな駆動に適している。制動部材がガイドレールのガイド面と接触するように制動部材の位置を制御された方法により変えることができ、また、このように制動部材を接触部と反対側に位置すると、制動部材は、ガイド面と接触部との間で圧搾されない。このような配置において、ブレーキは、制動待機状態、すなわち、制動の準備ができた状態に置かれる。安全装置がこの状態に移行すると、エレベータカーを更にある程度まで移動させることができる。これは、安全装置がこの状態でロックされていないためである。しかしながら、制動待機状態において、制動部材とガイドレールとの相互作用は、例えば摩擦によって可能である。制動部材とガイドレールとの間のこの相互作用により、制動待機状態にある制動部材は、エレベータカーが安全装置の残りの構成要素に対して更に移動した場合に、エレベータカーの移動方向と反対方向に向って移動することができる。接触部を適切に配置した場合には、制動部材が接触部と自動的に接触してガイドレールのガイド面と接触部との間で圧搾されるように、制動部材の位置を変えることができる。制動部材のこの位置は制動位置と呼ばれる。この位置で、制動部材はブロックされ、安全装置が安全位置に配置され、この安全位置で、ガイドレールが制動部材と安全装置の保持部材との間で保持されているため、エレベータカーのそれ以上の駆動が防止される。
この安全装置は、停止時に安全装置を制動待機状態に移行させることにより、クリーピング保護装置またはスライディング安全装置として実現することができる。これらの前提下で、エレベータカーに更に積載を行なって、エレベータカーのサスペンション手段を伸ばし、エレベータカーを降下させなければならない場合、制動部材が安全装置に対して移動される。これにより、前述したように、エレベータカーが少なくとも所定の最小距離だけ降下すると、安全装置が安全位置へと移行する。このように接触部を適切に配置すると、耐荷重近傍での過積載に起因してエレベータカーが降下しそうになる場合、エレベータカーがずり落ちるのを防止することができる。
この安全装置の場合、通常状態と制動待機状態との間での制御された可逆移行を実現できる。
また、この安全装置は、エレベータカーをガイドレールに沿って案内するガイド装置としても機能することができる。安全装置の保持部材は、安全装置の通常の状態で、エレベータカーをガイドレールに沿って案内するためのガイド部材として作用するように設けられている。エレベータカーの移動方向と直交する面内での移動範囲は、更なるガイド装置によって任意に制限することができる。このようにして、ガイドレールに沿ってエレベータカーを案内するためのガイドは、安全装置の適切な配置により、安全装置中に機能的に組み込まれる。そのようなガイドは、通常、別個のガイドシューを用いて安全装置とは無関係に従来のエレベータシステムで実現される。安全装置とガイド装置とを組み合わせると、あるいは、ガイドを安全装置に組み込むと、特に経済的であり、有利に軽量化でき設置スペースを節約できる。本発明の安全装置によれば、特にコンパクトな形態を実現できる。例えば、保持部材、および/または、1または複数のガイド部材、および/または接触部を、安全装置のためのハウジングの壁の一部として形成することができる。また、このハウジングは、1部品として構成することができるとともに、本発明に係る安全装置の簡単なモジュール構造の基盤を提供する。
安全装置の場合、制動部材がブロッキングローラとして形成されると、構造的に単純な実施形態となる。このような実施形態によれば、安全装置を制動待機状態から安全位置へと確実に移行させることができる。このような移行は、保持部材および/またはブロッキングローラの摩耗が増大した場合でさえ簡単に制御でき且つそれ自体によって自動的に行なわれるブロッキングローラの回転動作と関連付けられる。
制動部材を位置決めするための動作機構は、電磁石を用いた簡単な方法により実現することができる。電磁石に適切な所定の電流を流すことにより、力を変化させることができる。これらの力を用いて、その都度、制動装置を所望の位置に置くことができる。そのような動作機構は、簡単な方法で電気的に制御できる。
本発明の更なる詳細、特性、利点は、従属請求項から、また、従属項より推論されるべき特徴、その特徴自体、かつ/またはその組み合せからだけでなく、好適な実施形態についての以下の説明から理解できる。
図1は、安全装置ブロック2および安全装置の電磁石3が強固に取り付けられるベース1を示している。安全装置ブロック2は、2つの脚部4、5によって形成される断面がU字形の領域を有しており、脚部4の内側には、ガイド・ブレーキライニング6が設けられている。安全装置は、エレベータシステムのエレベータカーに取り付けられていると共に、エレベータカーを案内するために役立つガイドレール30(図14参照)に位置合わせされている。これにより、ガイドレール30のガイドフランジ31(図4および図14参照)は、この場合にはブロッキングローラ7として形成された制動部材と、ガイド・ブレーキライニング6との間に配置される。
動作時、ガイド・ブレーキライニング6は、ガイドフランジ31のガイド面32と接触する。脚部4は、ガイド・ブレーキライニング6と共に、ガイドフランジ31のための矩形の保持部材を形成する。当該安全装置を用いると、エレベータカーをガイドフランジ31で保持し或は制動することができる。一方、ガイドフランジ31は、ガイド・ブレーキライニング6とブロッキングローラ7との間で保持される。他の脚部5は、傾いて配置されており、そのため、ブロッキングローラ7のための接触部を成している。エレベータカーを移動方向に対して制動できるように、脚部5とライニング6との間の空間は、移動方向と反対の方向に向って狭くなっており、これにより、脚部5とガイドフランジ31との間でブロッキングローラ7を圧搾できるようになっている。図1から分かるように、この場合、脚部5とガイド・ブレーキライニング6との間の空間は、上方に向って減少している。したがって、図1に示される安全装置は、エレベータカーの降下に対してうまく反応する。
レバー機構8は電磁石3によって動作され、これにより、レバー機構8は、軸9を中心に回動するように配置される。軸9は、ガイド・ブレーキライニング6の長手面と平行で且つエレベータカーの移動方向に対して垂直に配置されている。レバー機構8の自由端は、電磁石3に連結されていることが好ましい。これにより、前述した空間内におけるブロッキングローラ7の位置を動作状態に応じて変えることができる。この場合、例えばレバー機構8のガイド11に沿ってブロッキングローラ7の軸10が転がることにより、ブロッキングローラ7の軸10の位置がガイド11に沿って変化可能であることが好ましい。
安全装置ブロック2は、1部品として形成されていることが好ましい。あるいは、保持部材として作用する脚部4と、接触部として作用する脚部5とが強固に接続され、これにより、ブロッキングローラ7をブロックする時、脚部4は、ガイド・ブレーキライニング6と共に、脚部5によって引き寄せられ、対向する面がガイドフランジに対して押し付けられる。
レバー機構8は、例えばブロッキングローラ7のためのサスペンション12として機能する部品を有している。このサスペンション12はガイド11を備えており、ガイド11には、ブロッキングローラ7の軸10が移動可能に配置されている。ガイド11は、溝として、あるいは、長円の凹部として形成されていても良い。レバー機構8を動作させるため、電磁石3は、レバー機構8の自由端に接続された保持ボルトまたは締付ボルト13を有している。そのような保持ボルトまたは締付ボルト13は、電磁石3によって形成される磁場により、図1および図6に両方向矢印で示されるように電磁石3に対しその長手方向に移動することができる。
図2には、安全装置ブロック2および電磁石3と共に、ベース1が示されている。ここで、2つの脚部4、5間にある断面がU字形の第1の領域、断面がL字形の第2の領域、ガイド・ブレーキライニング6の表面構造14をはっきりと見ることができる。図示の実施例において、表面構造14は、X字形の形状部を有している。ベース1には、ブロッキングローラ7から力を受ける脚部5の側に支持部15が接続されており、制動時に脚部5に作用する力は、この支持部15を通じてベース部1によって吸収されることができる。
図3、4、5には、自由空間16がはっきりと示されている。この自由空間16は、ガイドレール30のガイドフランジ31のために確保されている。図4および図5には、ガイドフランジ31の一部が断面で概略的に示されている。
図1から図3および図6から図11に示されるように、電磁石3にはスプリング17が設けられており、電磁石3は、解放機構によって電気的に制御できる。電磁石3を適切に電気的に制御する場合、保持ボルトまたは締付ボルト13を移動させ、スプリング17の復元力に抗してレバー機構8の自由端を偏向させることができる。同時に、レバー機構8は、適当なベベルルールによって、回転軸9を中心に回転され、脚部5とガイドフランジ31との間の空間におけるブロッキングローラ7の位置が制御された方法で変えられる。通常の動作時(駆動時)、電磁石3が電流励磁され、保持ボルトまたは締付ボルト13がスプリングの付勢力に抗して上端位置に保持される。これにより、ブロッキングローラ7がガイドフランジ31から離間した状態に維持される。したがって、この配置では、スプリング17に張力がかかる。電磁石3が電流励磁されない場合、保持ボルトまたは締付ボルト13は、スプリング17の作用下で、下方に移動された位置に配置され、これにより、ブロッキングローラ7がガイドフランジ31と接触するようになる(図7)。ブロッキングローラ7がガイドフランジ31と接触すると、安全装置がガイドフランジ31との相互作用により制動動作を行なうという前提が形成される。この時、安全装置は、ブロッキングローラ7がガイドフランジ31と脚部5との間で圧搾されない限り、制動待機状態にあり、あるいは、ブロッキングローラ7がガイドフランジ31と脚部5との間で圧搾される場合には、安全位置にある。
したがって、停電の場合または電磁石3を適切に制御する場合、安全装置は、スプリング17の作用により、制動待機状態または安全位置にある。
図6には動作状態が概略的に示されている。そのような動作状態において、エレベータは、乱れることなく静かに走行し(標準駆動)、安全装置は、通常の状態に配置される。電磁石3が電流励磁され、ブロッキングローラ7がガイドレール30と接触することがないようにレバー機構8が偏向される。この位置で、ブロッキングローラ7の軸10は、重量の作用下で、レバー機構8のガイド11の下端27に当接する。
図7は、エレベータが例えば階に停止している動作状態に対応している。この場合、ガイドレールとエレベータカーまたは安全装置との間の相対移動は起こらない。電磁石3への電流供給が停止され、レバー機構8が回動するため、ブロッキングローラ7がガイドレールのガイドフランジ31の領域20と当接する。安全装置は制動待機状態にあり、エレベータカーへの更なる積載は行なわれない。ブロッキングローラ7は、移動することなくガイド11の下端27に留まっている。図8は、同じ場合に対応しているが、ガイド・ブレーキライニング6が領域21において例えば2mm摩耗した状態を示している。この場合、ボルト13が幾分伸長し、これにより、ブロッキングローラ7は脚部4へと更に接近する。これは、ガイド・ブレーキライニング6が摩耗して薄くなっているためである。ブロッキングローラ7の軸10は、図7の場合と同様、ガイド11の下端27に依然として位置されている。
図9は、エレベーターカーが階に停止し且つエレベータカーに積載が行なわれ、その結果、サスペンションまたはサスペンション手段の弾性復元力の限界内でエレベータカーが降下した動作状態の説明に役立つ。この状態では、ガイドレール30の固定されたガイドフランジ31に対して安全装置が移動する。また、エレベータカーの降下中、図7において既にガイドレールと隣接しているブロッキングローラ7は、ガイドレール30との摩擦作用により反時計回りに回転するに至り、ガイド11に沿って転動する。これにより、ブロッキングローラ7の回転軸10は、エレベータカーの移動方向と反対の方向に移動され、新たな位置22(図9においては、回転軸10の最下点によって規定される)の位置を占める。同時に、ブロッキングローラ7は、脚部5に更に近づくように押されるが、それでも依然として脚部とガイドレールとの間で圧搾されることはない。エレベータカーの前述した降下に伴ってブロッキングローラ7がガイド11に沿って自動的にその位置を変えることは、ブロッキングローラ7に作用する全ての力の重ね合わせの結果である。これらは、特に、
(i)ブロッキングローラ7とガイドレール30との間の摩擦、
(ii)ブロッキングローラ7の軸10とガイド11との間の摩擦、
(iii)ブロッキングローラ7の重量、
(iv)電磁石3の力の作用およびブロッキングローラ7にかかるスプリング17の作用に起因してガイド11により及ぼされる力、である。
前述したように安全装置が制動待機状態にあると、ブロッキングローラ7は、平衡状態にある。この平衡状態は、エレベータカーがその位置を変える場合にのみ変化する。ガイドレール30に対してガイド11を適切に調整した状態で、エレベータカーが降下する場合にのみ、つまり、安全装置ブロック2が降下する場合にのみ、レバー機構8がスプリング17の付勢力の作用下でガイドレール30に対して回動し(ガイドレール30に対する安全装置の降下に伴ってスプリング13がその長手方向に伸びる)、この回動動作中に、ブロッキングローラ7がガイド11に沿って転動し且つ同時に安全装置ブロック2に対して移動するように力の平衡が設定されるという事実によって平衡状態が特徴付けられる。この移動は、ガイドレール30と平行であり、エレベータカーの移動方向と反対である。このようにして、制動待機状態において、ブロッキングローラ7は、エレベータカーが降下する度に、新たな平衡状態をとる。このような平衡状態は、脚部5との間の距離を縮ませる。したがって、エレベータカーの降下時には、ブロッキングローラ7が最終的に脚部5とガイドフランジ31との間で圧搾され、その結果、制動位置をとるまで、ブロッキングローラ7は一連の平衡状態を経るよう推移する。スプリング17の初期の張力およびガイド11の形状を最適となるように調整することにより、ガイド11および脚部4に対するブロッキングローラ7の位置の前述した空間的および時間的な変化を確実に制御することができる。
エレベータカーが引き続いて駆動する準備ができている場合、電磁石3が電流励磁され、こうして、レバー機構8およびブロッキングローラ7が電磁石3および重力の作用により移動する。これにより、安全装置が再び通常位置に配置される。前述した動作シーケンスは各「停止」毎に繰り返される。これにより、サスペンションの弾力、エレベータカーのサスペンション手段の弾力、安全装置の幾何学的な釣り合いが調整され、最大許容重量を超える積載がエレベータカーに成されることにより、ブロッキングローラ7がガイド11に沿って転動するため、ブロッキングローラ7が傾いた脚部5とガイドレールとの間で圧搾され、安全装置が安全位置へと移動される。このようにして、クリーピング保護装置の機能が安全装置により実現される。
図10は、安全装置が安全位置へと移動された状態を示している。安全装置とガイドレール30のガイドフランジ31とが相対的に移動し、その量が図9に関して説明した有効な積載範囲を超えた結果として、ブロッキングローラ7は、ガイド11に沿って位置23までゆっくりと動き、ここでガイドレールと脚部5との間で圧搾される。更に相対的に移動すると、領域24で摩擦の程度が増し、ブロッキングローラ7が更にブロックされる。同時に、脚部5は、最終的に、ガイドレールから離れる方向(図10の左側)でブロッキングローラ7により押される。すなわち、ブロッキングローラ7がガイドフランジ31に対して押圧される。図11は、領域25で強い摩擦により、ガイド・ブレーキライニング6が例えば2mm摩耗した状態を示している。この最後のケースにおいて、軸10は、ガイド11の上側領域内の最端位置26を占める。
安全装置が安全位置に設定された後、電磁石3の力は、ブロッキングローラ7をブロック状態から解放してエレベータカーの移動を解放するのに十分ではない。しかし、安全装置がいわゆる逆駆動により安全位置から解放されると、エレベータカーを再び下方に移動させることができる。
図から分かるように、脚部4は平坦な面を有している。ガイド・ブレーキライニング6は、表面圧力が小さい間は摩擦係数が小さく且つ表面圧力が大きい間は摩擦係数が大きい材料から成ることが好ましい。そのような材料は、例えば、自動車産業において良く知られる多板クラッチやブレーキライニングで使用されている。ガイド・ブレーキライニング6の摩擦係数の特徴は、摩擦係数が低い領域と摩擦係数が非常に高い領域との間の移行部をできるだけ急にするという点にある。これにより、ガイド・ブレーキライニング6とガイドフランジ31との間の接触圧力の大きさに左右されるものの、ガイド・ブレーキライニング6を制動(大きな接触圧力の場合)の目的で使用できるとともに、ガイド(小さな接触圧力の場合)の目的で使用することができる。したがって、適切な材料を選択した場合、本発明によれば、この安全装置の形態で、ブレーキ安全装置とガイド装置とを機能的に組み合わせて、1つの多機能ブレーキを提供することができるとともに、ブレーキ装置としての使用、あるいは、エレベータカーのためのガイド装置としての使用を、互いに独立して最適化することができる。
図6から図12から特に明らかなように、ガイド11は、ローラ7の軸10に対し直線形状を成しておらず、中央領域28を備えている。この中央領域において、このガイドは、最初に右にカーブを形成した後、左にカーブを形成する。この曲がり経路は、各使用に応じて最適化することができる。安全装置ブロック2がガイドレール30に沿って所定の尺度にわたって移動する場合、脚部5に対するブロッキングローラ7の位置がどの尺度で変化するかは、下端27と最上端位置26との間のガイド11の詳細な経路が決定する。いずれにせよ、この変化は、ガイド11が曲がり経路を成している場合にあっては、ガイドレール30に沿う経路に応じて、リニアではない。
ガイド11の特定の曲がり経路に戻ることができる特性が図12に示されている。この場合、分かり易くするため、ガイドの曲がりは誇張して示されている。レバー機構8のサスペンション12は、図12に従って形成されており、これにより、ブロッキングローラ7の軸10の位置は、動作状態に応じて、少なくとも略不連続な状態の2つの場所で、ガイド11に沿って変わるようになっている。これらの溝または長円溝の平均的な長手方向は、エレベータカーの移動方向と所定の角度を形成することが好ましい。ガイド11は、その曲がり経路に起因して、ブロッキングローラ7がその形状により安定位置をとることができる幾つかの場所を形成する。以下、これをロック位置と称する。この場合、前述した機構の結果として、ブロッキングローラは、これらのロック位置の1つへとガイド11に沿って移動する。ブロッキングローラ7がガイド11に沿ってこれらのロック位置の1つに達すると、レバー機構8は、スプリング17の作用下で、1つの位置をとる。この位置では、ガイド11がブロッキングローラ7を支持し、これにより、ブロッキングローラ7の位置は、レバー機構8の偏向の僅かな変化により実質的に影響を受けず、したがって、特にブロッキングローラ7の重量の作用に抗して安定する。サスペンション12は、ガイド11の下端27に位置し且つ電磁石3が電流励磁された場合における安全装置の通常状態での通常動作用の下側ロック位置と、ガイド11の領域28内または領域28の上側に位置し且つクリーピング保護装置としての動作用または電磁石が電流励磁されていない状態における安全装置の安全位置での動作用の中間ロック位置と、ガイド11の上端位置26’に位置する上側ロック位置とを有している。
図13は、安全装置のガイド11の単純化された変形例として使用でき且つ直線状の経路を形成するガイド29を示している。図13に係る実施例において、ガイド29は、方向が全く変化していない。この場合、図12に従う実施例と異なり、クリーピング保護装置として動作する場合にブロッキングローラ7の位置をより正確に制御するため、ガイド29の中央領域にロック位置は存在しない。
図14は、ガイドフランジ31を有する単純なガイドレール30の実施例を示している。ガイドフランジ31の厚さは、ガイドフランジが自由空間16(図3および図5参照)内に嵌まり込めるように形成されている。ガイドフランジ31を有するガイドレール30は、エレベータ通路内に垂直に配置されている。ガイドフランジを有する2つのガイドレールは、エレベータカーに対して側面に配置されることが好ましい。この場合、エレベータカーは、ガイドレールとの相互作用で立つ2つ又は4つの安全装置を支持する。しかしながら、本発明の原理は、少なくとも1つのガイド面32を利用できれば、ガイドフランジの厚さや形状とは無関係である。
図示の実施例において、電磁石3の瞬間位置、したがって、安全装置の状態は、2つのスイッチ18、19によって確かめられる。これらのスイッチは、保持ボルトまたは締付ボルト13の位置、すなわち、レバー機構8の偏向を監視し、その結果、安全装置の動作状態を監視する。一方のスイッチ18は、エレベータ設備の安全装置が待機状態にあるか否かを示すために設けられている。他方のスイッチ19(「ブレーキ係合スイッチ」とも呼ばれる)は、安全装置が安全位置にあるか否かを示すために設けられている。ブレーキ係合スイッチは、エレベータの安全回路に内蔵されていることが望ましい。
本発明の更なる実施形態において、安全装置は、安全装置ブロックで、エレベータカーのための二次元または三次元ガイドを形成することができる。そのような実施例が図15に概略的に示されている。図15における安全装置は、ガイド29に沿って案内されるブロッキングローラ67の近傍に、ガイド・ブレーキライニング66を有する保持部材64と、接触部65とを備えている。両方向矢印61で示されるように回動可能に配置された(レバー)機構68を利用することができる。(レバー)機構68により、ブロッキングローラ67は制動位置に至ることができ、この制動位置において、ブロッキングローラ67は、エレベータ通路に設置された偏長のガイドフランジ62のガイド面63と接触部65との間で圧搾される。安全装置は動作機構(例えば、電磁石、または、機械的あるいは圧力的に制御される手段)を備えており、この動作機構は、動作機構および(レバー)機構68によりブロッキングローラ67に作用を与えて、矩形のガイドフランジ62に対するブロッキングローラ67の位置を変化させることができるように配置されている。これにより、図15における安全装置は、そのガイド面にガイドライニング70を有する別個のガイド装置69が設けられていることを特徴とする。ガイドライニング70は、例えば摩擦係数が小さい耐摩耗ライニング等、ガイド・ブレーキライニング66に対して様々な方法で実現することができる。後者は重要である。これは、保持部材64とは異なり、ガイド装置69がガイド機能だけしか有しておらず制動作用を行なってはならないからである。
また、ガイドライニングの摩耗を測定および/または制御し且つ摩耗が過度である場合にはエレベータを停止する適切な安全装置を提供することができる。
本発明に係る多機能安全装置は、電磁石の電流がOFFに切換えられると、エレベータの規則的な駆動における各停止毎に制動待機状態をとる。安全装置のこのような実行により、安全装置をガイドレールでブロックすることなく、エレベータカーを停止場所で積載により降下させることができる。安全装置を各停止場所で移動させることにより、いわば、多機能レールブレーキの機能的効率を自動的にチェックすることができる。
前述した安全装置を更に改良した他の考えられる本発明の実施形態が存在する。制動部材としては、その形状により圧搾される場合、前述したブロッキングローラの代わりに、楔形、楕円、他の対象物を考えることができる。前述したレバー機構の代わりに、制動部材の位置を制御された方法で変えることができるのであれば、安全装置の前述した機能を得るために、様々な機構を考慮することができる。前述した電磁石を他の動作機構に取って代えることもできる。このような動作機構は、制御された力の作用により、制動部材の位置を変えるのに適しており、これにより、安全装置は、通常状態から制動待機状態へと変化し、また、その逆に変化する。無論、前述したスイッチ18、19もセンサに取って代えることができる。このセンサは、制動部材の瞬間位置またはそれらの変化を特徴付けて、安全装置の瞬間の動作状態を捕らえ、場合によってはエレベータを操縦するための信号を得るのに適している。また、安全装置は、ガイドレールに沿う任意の移動方向において制動をかけるべく形成することもできる。制動部材を圧搾するため、接触部は、それぞれの適切な目的にしたがって、ガイドレールに対して位置合わせされなければならない。したがって、これより先、制動部材は、制動待機状態における安全装置の通常位置とそこからの各安全位置における安全装置の通常位置との間で自動的に移行できるように案内されなければならない。制動装置が適切に案内され、適当な接触部が適切に配置されれば、ガイドレールに沿って実現され得る2つの各移動方向で制動を行なうため、本発明に基づいて、1つの安全装置を形成することができる。
制動部材としてのブロッキングローラと、安全装置を動作するための電磁石とを有する本発明に係る安全装置の斜視図である。 図1の安全装置の更なる斜視図である。 図1の安全装置の平面図である。 図1の安全装置を下側から見た図である。 図1の安全装置を上側から見た図である。 通常状態、すなわち、磁石に電流を流した状態の安全装置を示している。 保持部材が摩耗していない、制動待機状態の安全装置を示している。 保持部材が摩耗している、制動待機状態の安全装置を示している。 保持部材が摩耗していないが、エレベータカーのサスペンション手段が伸びた状態における制動待機状態の安全装置を示している。 保持部材が摩耗していない、安全位置での安全装置を示している。 保持部材が摩耗している、安全位置での安全装置を示している。 そのような安全装置のブロッキングローラのサスペンションの一実施形態の概略図である。 ブロッキングローラのサスペンションの簡単な実施形態の概略図である。 ガイドフランジを有するガイドレールの概略断面図である。 本発明に係る他の安全装置の非常に概略的な図である。
符号の説明
1 ベース
2 安全装置ブロック
3 電磁石
3、17 動作機構
4、5 脚部
4、6、64、66 保持部材
5、65 接触部
6 ガイド・ブレーキライニング
7、67 制動部材
8、68 レバー機構
9、10 軸
11、29 ガイド
12 サスペンション
13 締付ボルト
14 表面構造
16 自由空間
18、19 スイッチ
20、21、24、25 領域
22 位置
23 ガイド面
26 最上端位置
26’ 上端位置
27 下端
28 中央領域
29 アイド
30、62 ガイドレール
31、62 ガイドフランジ
32、63 ガイド面
61 両方向矢印
64 保持部材
65 接触ブロッキングローラ
66 ガイド・ブレーキライニング
67 ブロッキングローラ
69 ガイド部材
70 ガイドライニング

Claims (16)

  1. 少なくとも1つの偏長のガイド面(32;63)を有する少なくとも1つのガイドレール(30、62)を備えたエレベータシステムにてエレベータカーを制動するためのエレベータ用安全装置において、保持部材(4、6;64、66)と接触部(5;65)とを備え、前記保持部材と前記接触部との間には、前記ガイド面(32;63)に制動部材(7;67)が配置され、該制動部材(7;67)を前記エレベータカーを制動するための制動位置へと移動させることができる機構(8;68)が設けられており、前記制動位置において前記制動部材(7;67)が前記ガイド面(32;63)と前記接触部(5;65)との間で圧搾される安全装置であって、前記機構(8;68)を介して前記制動部材(7;67)に作用して、この制動部材(7;67)を制御された方法で前記ガイド面(32;63)から離間した状態に保持するように設けられた動作機構(3、17)を備えていることを特徴とする、安全装置。
  2. 前記制動部材(7;67)がブロッキングローラとして形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の安全装置。
  3. 前記接触部(5;65)は、該接触部(5;65)と前記保持部材(4、5;64、66)との間に空間が存在するように前記保持部材(4、5;64、66)に対して配置され、前記空間は、それ自体、前記エレベータカーの移動方向と反対の方向に向って狭くなっていることを特徴とする、請求項1または2に記載の安全装置。
  4. 前記機構(8;68)は、移動可能に又は1つの軸(9)を中心に回動するように配置され、前記制動部材(7;67)が前記ガイド面(32;63)と接触できることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の安全装置。
  5. 前記制動部材(7;67)の位置は、前記機構(8;68)のガイド(11、29)に沿って変更可能であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の安全装置。
  6. 前記動作機構は力を発生させるための装置(3、17)を備え、前記制動部材(7;67)は、前記力の作用下で前記ガイド面(32;63)と接触するに至るととともに、平衡状態に保持されることができ、前記ガイド(11;29)および前記力が調和して働くことにより、前記エレベータカーの移動中、前記制動部材(7)は、前記エレベータカーの移動方向と反対の方向で前記接触部(5、65)に対して自動的に移動されることを特徴とする、請求項5に記載の安全装置。
  7. ブロッキングローラ(7;67)の軸(10)のための前記ガイド(11、29)は、前記ブロッキングローラのサスペンション(12)の溝または偏長溝によって形成されていることを特徴とする、請求項5または6に記載の安全装置。
  8. 前記動作機構が電磁石(3)を備え、この電磁石は、電流を流した状態で、前記機構(8;68)を介して前記制動部材(7;67)に作用し、この制動部材(7;67)を前記ガイド面(32;63)から離間した状態に保持することを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の安全装置。
  9. 前記電磁石(3)は、保持ボルトまたは締付ボルト(13)およびスプリング(17)を備えるとともに、解放装置によって電気的に制御可能であり、前記保持ボルトまたは締付ボルト(13)は、前記電磁石によって形成できる磁場により移動でき、これにより、前記制動部材(7;67)は、前記電磁石(3)が電気的に励磁されない状態で待機位置に配置され、前記保持ボルトまたは締付ボルト(13)は、前記制動部材(7;67)が前記スプリング(17)の作用下で前記ガイド面(32;63)と接触するように位置決めされ、前記電磁石(3)が電気的に励磁されると、前記保持ボルトまたは締付ボルト(13)は、前記スプリング(17)の付勢力に抗して所定の位置に保持され、これにより、前記制動部材(7;67)が前記ガイド面(32;63)から離間して位置されることを特徴とする、請求項8に記載の安全装置。
  10. 前記スプリング(17)が予荷重を有し、前記電磁石(3)が電気的に励磁されていない場合に、前記ブロッキングローラ(7)が前記エレベータカーの移動に伴ってエレベータカーの移動方向と反対の方向で前記接触部(5、65)に対して自動的に移動するように、前記予荷重および前記ガイド(11)が調和して働くことを特徴とする、請求項9に記載の安全装置。
  11. 前記制動装置(7;67)が静止位置に保持されるように前記ガイドが形成されていることを特徴とする、請求項5から7のいずれか一項または請求項10に記載の安全装置。
  12. 前記保持部材(4、6;64;66)は、前記ガイド面(32;63)に沿って前記エレベータカーを案内するための第1のガイド部材として作用することを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の安全装置。
  13. 第2のガイド部材(69)は、前記ガイドレール(30)のガイドフランジ(62)に沿って前記エレベータカーを案内するための前記第1のガイド部材から離間して配置され、前記フランジはガイド面(32、63)を有することを特徴とする、請求項12に記載の安全装置。
  14. 前記保持部材(4、6;64、66)および前記第2のガイド部材(69)は、安全装置ブロック(2)の一部を形成することを特徴とする、請求項13に記載の安全装置。
  15. 前記保持部材(4、6;64、66)および前記接触部(5;65)の少なくとも一部は、安全装置ブロック(2)の脚部によって形成されるとともに、動作機構(3)と共にベース(1)上に取り付けられ、これらの脚部は、前記安全装置ブロック(2)の領域で断面がU字形状を成し、前記接触部(5;65)として作用する前記脚部と前記ガイド面(32;63)との間の空間は、前記エレベータカーの移動方向と反対の方向に向って狭くなっていることを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載の安全装置。
  16. 前記保持部材(4、6;64、66)は、ガイド・ブレーキライニング(6)が設けられた平坦な面を有し、前記ガイド・ブレーキライニングは、表面圧力が小さい場合に摩擦係数が小さく且つ表面圧力が大きい場合に摩擦係数が大きい材料から成ることを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載の安全装置。
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