JP2014181123A - エレベータ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高速・大容量のエレベータ装置であって、非常時に昇降体を確実に所定の制動距離で制動することのできるエレベータ装置を提供する。
【解決手段】ガイドレール2と、ガイドレール2に沿って昇降し出入口を有する昇降体1と、昇降体1に設けられた非常止め装置と、ガバナロープ51が巻掛けられた調速機5とを備え、非常止め装置は、ガイドレール2に摺接可能な制動子を有する制動部40、40’を備え、非常制動時に制動子をガイドレール2に摺接させて昇降体1を制動するエレベータ装置において、ガバナロープ51に連結された連結部材6、6’、46をさらに備え、ガイドレール2は、数が3本以上であり、昇降体1の側方のうち、出入口がある側方以外の複数の側方に配置され、制動部40、40’は、ガイドレール2のそれぞれに対して1つずつ備えられ、連結部材6、6’、46は、制動部40、40’のうち少なくとも2つを互いに連結する。
【選択図】図3
【解決手段】ガイドレール2と、ガイドレール2に沿って昇降し出入口を有する昇降体1と、昇降体1に設けられた非常止め装置と、ガバナロープ51が巻掛けられた調速機5とを備え、非常止め装置は、ガイドレール2に摺接可能な制動子を有する制動部40、40’を備え、非常制動時に制動子をガイドレール2に摺接させて昇降体1を制動するエレベータ装置において、ガバナロープ51に連結された連結部材6、6’、46をさらに備え、ガイドレール2は、数が3本以上であり、昇降体1の側方のうち、出入口がある側方以外の複数の側方に配置され、制動部40、40’は、ガイドレール2のそれぞれに対して1つずつ備えられ、連結部材6、6’、46は、制動部40、40’のうち少なくとも2つを互いに連結する。
【選択図】図3
Description
本発明は、エレベータ装置に関する。
高速・大容量のエレベータ装置では、非常時に、乗りかごなどの昇降体を所定の制動距離で制動させる必要がある。特許文献1には、昇降体を所定の制動距離で非常制動させるための先行技術が開示されている。特許文献1に記載されているエレベータ非常止め装置は、「エレベータの乗りかご又は釣合い錘の左右に取り付けられ、乗りかご又は釣合い錘を異常の際に緊急停止させるエレベータ非常止め装置において、上記乗りかご又は釣合い錘の左右にそれぞれ上下方向に直接或いは取付具を介して連結された複数の非常止め装置を取り付けるとともに、各非常止め装置に設けられ、非常時にガイドレールに圧接される楔状部材を、それぞれ別個のリフトロッドに連結したこと」を特徴としている。
特許文献1に記載のエレベータ非常止め装置では、ガイドレールに沿って昇降する乗りかご又は釣合い錘(昇降体)の左右にそれぞれ上下方向に複数の非常止め装置(制動部)が取り付けられており、非常時には楔状部材(制動子)をガイドレールに圧接して制動する。下降している昇降体を非常制動する際には、下方に位置する制動部の制動子が押し付けられて制動子との摺接面が摩擦により傷がつくと共に熱を持ったガイドレールに対して、上方に位置する制動部の制動子が押し付けられる。このため、上方に位置する制動部は、傷がついて熱を持ったガイドレールに制動子を押し付けるので、十分な制動力を得ることができないという課題がある。このため、従来のエレベータ装置の非常止め装置では、昇降体を確実に所定の制動距離で制動することが困難であるという課題がある。
本発明の目的は、高速・大容量のエレベータ装置であって、非常時に昇降体を確実に所定の制動距離で制動することのできるエレベータ装置を提供することである。
本発明によるエレベータ装置は、以下のような特徴を有する。ガイドレールと、前記ガイドレールに沿って昇降し出入口を有する昇降体と、前記昇降体に設けられた非常止め装置と、ガバナロープが巻掛けられた調速機とを備え、前記非常止め装置は、前記ガイドレールに摺接可能な制動子を有する制動部を備え、非常制動時に前記制動子を前記ガイドレールに摺接させて前記昇降体を制動するエレベータ装置において、前記ガバナロープに連結された連結部材をさらに備える。前記ガイドレールは、数が3本以上であり、前記昇降体の側方のうち、前記出入口がある側方以外の複数の側方に配置される。前記制動部は、前記ガイドレールのそれぞれに対して1つずつ備えられる。前記連結部材は、前記制動部のうち少なくとも2つを互いに連結する。
本発明によれば、高速・大容量のエレベータ装置であって、非常時に昇降体を確実に所定の制動距離で制動することのできるエレベータ装置を提供することができ、エレベータ装置の安全性を向上することができる。
本発明によるエレベータ装置は、昇降体(例えば、乗りかご)と、3本以上のガイドレールと、ガバナロープが巻掛けられた調速機とを備える。乗りかごは、乗客の乗降や荷物の運搬のための出入口とガイド装置とを有し、ガイド装置に案内されてガイドレールに沿って昇降する。ガイドレールは、乗りかごの側方のうち、出入口がある側方以外の複数の側方に配置される。乗りかごの1つの側方に複数のガイドレールを配置してもよい。それぞれのガイドレールには、乗りかごを非常制動する制動部が1つずつ設けられる。ガバナロープと制動部は、連結部材(連結体、リンク機構、及び並列リンク機構)により連結される。ガバナロープには連結体が連結され、連結体はリンク機構に連結される。乗りかごの異なる側方に設けられた制動部は、リンク機構により互いに連結される。乗りかごの同じ側方に設けられた複数の制動部は、並列リンク機構により互いに連結してもよい。並列リンク機構を用いる場合には、連結体は、並列リンク機構にも連結される。
本発明によるエレベータ装置では、通常は2本のガイドレールの本数を3本以上と増やし、それぞれのガイドレールに制動部が1つずつ設けられるので、乗りかごに作用する制動力を効果的に大きくすることができ、非常時に乗りかごを確実に所定の制動距離で制動することができる。
さらに、ガイドレールの本数が3本以上であるため、乗りかごをより安定して案内することができ、例えば地震時でもガイドレールのゆがみが少なくなり、乗りかごのガイド装置がガイドレールから脱輪するのを防ぐことができる。また、ガイドレールの本数が2本の場合には、乗りかごを吊ったときのバランスが不安定になり、乗りかごの走行抵抗が大きくなるおそれもある。しかし、本実施例によるエレベータ装置では、ガイドレールの本数が3本以上であるので、乗りかごの重心位置を最適化してバランスを保ち、乗りかごの走行抵抗を小さくし、乗りかごを安定して走行させることができる。
以下、本発明の実施例によるエレベータ装置を、図面を用いて説明する。なお、以下の実施例では、ガイドレールの数が4本又は3本の場合であり、制動部をガイドレールの数に対応させて4つ又は3つとしている。しかし、本発明によるエレベータ装置では、ガイドレールと制動部の数は、これらの実施例での数に限らず、エレベータ装置の仕様に応じた必要な制動力を確保可能な数にすることができる。
図1は、本発明の実施例1によるエレベータ装置を示す斜視図である。エレベータ装置は、昇降路内を昇降する昇降体、例えば乗りかご1と、昇降路内に立設され、乗りかご1の昇降を案内する4本のガイドレール2と、乗りかご1に一端が接続されるロープ3と、乗りかご1の下部に設けられ、非常時に乗りかご1を制動する非常止め装置4とを備える。乗りかご1は、出入口7とガイド装置(図示せず)を備え、ガイド装置に案内されてガイドレール2に沿って昇降する。ロープ3の他端には、釣合い錘(図示せず)が接続される。非常止め装置4は、4つの制動部40と、これらの制動部40を連結するための連結部材(連結体、リンク機構、及び並列リンク機構)を備える。連結部材は、図1に示しておらず、後述する。
以下の説明では、乗りかご1の内部から出入口7に向かう方向を基準として、前後左右の向きを定める。即ち、出入口7を有する乗りかご1の側面を前側面とし、前側面と対向する乗りかご1の側面を後側面とする、前側面と後側面との間の乗りかご1の側面は、右側面及び左側面である。
ガイドレール2は、乗りかご1の側方のうち、出入口7がある側方以外の対向する2側方に、2本ずつ配置される。すなわち、ガイドレール2は、乗りかご1の右側方(右側面のある側方)と左側方(左側面のある側方)とに2本ずつ配置される。乗りかご1の右側方にある2本のガイドレール2の、乗りかご1の右側面内での位置と、乗りかご1の左側方にある2本のガイドレール2の、乗りかご1の左側面内での位置は、乗りかご1をロープ3で吊ったときのバランスを考慮して(例えば、乗りかご1の傾きが小さくなるように)定める。なお、ガイドレール2は、乗りかご1の右側方と左側方とに3本以上ずつ配置してもよい。この場合も、ガイドレール2の配置位置は、乗りかご1をロープ3で吊ったときのバランスを考慮して定める。
制動部40は、それぞれのガイドレール2に対して1つずつ設けられ、制動子41を備える。即ち、制動部40は、乗りかご1の右側方の下部と左側方の下部とに2つずつ設けられる。図1では、乗りかご1の右側方の下部に設けられた制動部40だけを示し、乗りかご1の左側方の下部に設けられた制動部40は示していない。
図1には示していないが、エレベータ装置は、さらに、乗りかご1に連結され乗りかご1と共に移動するガバナロープと、ガバナロープが巻掛けられ乗りかご1の昇降速度を検知する調速機とを備える。ガバナロープには、後述する連結体が連結されている。非常制動時(乗りかご1の下降速度が予め定めた所定の速度に達したとき)には、調速機は、ガバナロープを掴んでガバナロープの移動を止めることで、乗りかご1に対して連結体を引き上げて、乗りかご1の下降を停止させる。
図2は、制動部40の構成を示す模式図である。制動部40は、制動子41と、引き上げ部42と、弾性体43と、ローラ44と、筐体45とを備える。制動子41は、ガイドレール2を挟持するように対となって配置される。制動子41のガイドレール2に対向する面は、対向するガイドレール2の面と平行であり、ガイドレール2に対向する面と反対の面は、下から上に向かってガイドレール2に近づくように傾斜している。引き上げ部42は、後述する並列リンク機構(図示せず)に連結されており、非常制動時には、並列リンク機構により引き上げられることで、制動子41を引き上げて制動子41をガイドレール2に摺接させる。弾性体43は、非常制動時に、制動子41に対してガイドレール2の方向に向けて押圧力を付与する。ローラ44は、制動子41と弾性体43との間に配置され、制動子41の傾斜面(ガイドレール2に対向する面と反対の面)に接する。筐体45は、制動子41、引き上げ部42、弾性体43、及びローラ44を格納する。
非常制動時には、引き上げ部42が並列リンク機構により引き上げられると、制動子41は、ローラ44に案内されながら引き上げられ、ガイドレール2に摺接してガイドレール2を挟持する。弾性体43は、ローラ44を介して制動子41を弾性力で押圧し、制動子41をガイドレール2に摺接させたまま押し付ける。制動子41をガイドレール2に押し付けている状態が、制動部40の制動状態である。制動部40は、このような制動状態になることで、乗りかご1を非常制動する。
図3は、本実施例のエレベータ装置の概略を模式的に示す正面図であり、制動部40を連結するための連結部材を示す図である。図3では、連結部材として、連結体6、6’とリンク機構46を示している。上述したように、非常止め装置4は、4つの制動部40を連結するための連結体6、6’とリンク機構46を備える。図3では、説明を分かりやすくするために、4本のガイドレール2と4つの制動部40のうち、2本のガイドレール2、2’と2つの制動部40、40’だけを示している。ガイドレール2は乗りかご1の右側方に、ガイドレール2’は乗りかご1の左側方に、それぞれ配置されており、制動部40はガイドレール2に、制動部40’はガイドレール2’に、それぞれ設けられている。さらに、図3には、調速機5とガバナロープ51も示している。
連結体6、6’は、棒状又は綱状の部材である。連結体6は、ガバナロープ51と後述する並列リンク機構(図示せず)とに連結されており、連結体6’は、リンク機構46と並列リンク機構(図示せず)とに連結されている。即ち、連結体6’は、リンク機構46と連結体6とを介して、ガバナロープ51に連結されている。
リンク機構46は、連結体6と連結体6’とを連結する機構であり、例えば、棒状部材とこの棒状部材に設けられたばねを備える。乗りかご1の右側方の下部に設けられた制動部40と左側方の下部に設けられた制動部40’は、連結体6と連結体6’を介してリンク機構46により連結される。このため、制動部40と制動部40’は、非常制動時に略同時に制動状態になり、乗りかご1を略同時に制動することができる。このように、リンク機構46は、非常制動時に、乗りかご1の異なる側方の下部にある制動部40、40’を略同時に制動状態にすることができる。
ここで、上述した並列リンク機構について説明する。非常止め装置4は、棒状の並列リンク機構を2つ備える。これらの並列リンク機構も、制動部40を連結するための連結部材であり、一方の並列リンク機構は、乗りかご1の右側方の下部にある2つの制動部40を互いに連結し、他方の並列リンク機構は、乗りかご1の左側方の下部にある2つの制動部40’を互いに連結する。
図4は、本実施例のエレベータ装置の概略を模式的に示す側面図であり、2つの制動部40を連結する並列リンク機構47を示す図である。図4では、乗りかご1の右側方の下部にある2つの制動部40を互いに連結する並列リンク機構47を示している。
並列リンク機構47は、連結体6と2つの制動部40とを連結する。制動部40の引き上げ部42は、並列リンク機構47に連結されている。非常制動時には、2つの制動部40の引き上げ部42は、並列リンク機構47により同時に引き上げられる。これにより、制動部40の制動子41は、同時に引き上げられてガイドレール2に摺接し、乗りかご1を制動する。このように、並列リンク機構47は、非常制動時に、乗りかご1の同一側方の下部にある2つの制動部40を同時に制動状態にすることができる。
図3に示したように、リンク機構46は、調速機5のガバナロープ51に連結体6を介して連結されているので、乗りかご1の下降速度が所定の速度(例えば、定格速度の1.4倍の速度より小さい所定の速度)に達したときに、乗りかご1の右側方の下部にある制動部40と乗りかご1の左側方の下部にある制動部40’とを略同時に制動状態にすることができる。乗りかご1の右側方の下部にある2つの制動部40(図4参照)と、乗りかご1の左側方の下部にある制動部40’とは、並列リンク機構47により、それぞれ同時に制動状態にすることができる。
より具体的には、乗りかご1の下降速度が所定の速度に達すると、調速機5がガバナロープ51を掴むことで、下降中の乗りかご1に対して連結体6が引き上げられる。このとき、連結体6と連結体6’を連結しているリンク機構46により、連結体6’も引き上げられる。従って、連結体6と連結体6’は、略同時に引き上げられる。連結体6、6’が略同時に引き上げられると、連結体6、6’に連結されている並列リンク機構47が略同時に引き上げられる。連結体6に連結されている並列リンク機構47は、2つの制動部40の引き上げ部42を同時に引き上げ、連結体6’に連結されている並列リンク機構47は、2つの制動部40’の引き上げ部42を同時に引き上げる。引き上げ部42が引き上げられると、制動子41は、引き上げられてガイドレール2に押し付けられる。この結果、制動子41のガイドレール2に対する摺接に伴う摩擦力により、乗りかご1を制動することができる。
従って、本実施例によるエレベータ装置では、何らかの故障で乗りかご1が急降下した場合の異常時に、乗りかご1の下降速度が定格速度の1.4倍を越えないうちに、乗りかご1を非常制動することができる。リンク機構46により、乗りかご1の右側方の下部にある制動部40と乗りかご1の左側方の下部にある制動部40’とを略同時に制動状態にすることができると共に、並列リンク機構47により、乗りかご1の右側方の下部にある2つの制動部40を同時に制動状態にすることができ、乗りかご1の左側方の下部にある制動部40’ を同時に制動状態にすることができる。従って、リンク機構46と並列リンク機構47を用いると、4つの制動部40の制動効果をさらに高めることができる。
本実施例によるエレベータ装置は、4本のガイドレール2を備え、それぞれのガイドレール2に1つずつ、即ち4つの制動部40を備えるので、従来のエレベータ装置よりも大きい制動力を有する。さらに、各制動部40の制動子41は、それぞれに対応するガイドレール2、即ち他の制動子41が摺接せず摺接面に傷がなく熱を持っていないガイドレール2に摺接する。このため、高速・大容量エレベータ装置に対応する制動力を確実に確保し、非常時に乗りかご1(昇降体)を確実に予め定めた所定の制動距離で制動することができ、エレベータの安全性の向上を図ることができる。
また、非常時に、それぞれの制動部40は、リンク機構46により略同時に制動状態になることから、乗りかご1に対して制動力が均一に作用し、安定して制動することができる。さらに、本実施例によるエレベータ装置は、各制動部40が有する制動力を最大限に発揮することができるので、制動部40の数が同じでもガイドレール2の上下方向に複数の制動部を設けたエレベータ装置と比べて、より大きな制動力を得ることができ、したがって、エレベータ装置の小型化を図ることができる。また、ガイドレール2の数に応じて乗りかご1にガイド装置を設け、乗りかご1をより多くのガイド装置で案内することができるので、乗りかご1の昇降時の振動を低減し、乗り心地の向上を図ることもできる。
本発明の実施例2によるエレベータ装置は、実施例1に示したエレベータ装置において、調速機5が2つあるエレベータ装置である。
図5は、本実施例のエレベータ装置の概略を模式的に示す側面図であり、2つの調速機5a、5bと、乗りかご1の右側方の下部にある2つの制動部40a、40bを示す図である。本実施例のエレベータ装置は、2つの調速機5a、5bを備え、調速機5aにはガバナロープ51aが巻掛けられ、調速機5bにはガバナロープ51bが巻掛けられている。ガバナロープ51aには連結体6aが連結されており、ガバナロープ51bには連結体6bが連結されている。連結体6aは制動部40aの引き上げ部42に連結されており、連結体6bは制動部40bの引き上げ部42に連結されている。
連結体6aと連結体6bが制動部40aと制動部40bの引き上げ部42を引き上げる点以外は、実施例1のエレベータ装置と同様にして、本実施例のエレベータ装置は、乗りかご1を非常制動することができる。
本実施例のエレベータ装置では、制動部40aと制動部40bとが異なる調速機(調速機5a、5b)に連結されているため、制動部40aと制動部40bとを、独立に制動状態にすることができる。例えば、制動部40aと制動部40bとが、乗りかご1の異なる下降速度で制動を開始するようにし、制動を開始する時間に差を設けることで、乗りかご1を徐々に減速することができ、乗りかご1の急激な減速を回避することができる。
また、本実施例のエレベータ装置では、乗りかご1を制動する系統が2つあるので、非常制動の系統が冗長化されており、安全性をより高めることができる。
なお、本実施例のエレベータ装置は、図3に示したリンク機構46を2つ備え、一方のリンク機構46が乗りかご1の右側方の下部にある制動部40aと乗りかご1の左側方の下部にある1つの制動部40’とを連結し、他方のリンク機構46が乗りかご1の右側方の下部にある制動部40bと乗りかご1の左側方の下部にあるもう1つの制動部40’とを連結する。従って、乗りかご1の右側方の下部にある制動部40aと乗りかご1の左側方の下部にある1つの制動部40’とは、一方のリンク機構46により略同時に制動状態になることができ、乗りかご1の右側方の下部にある制動部40bと乗りかご1の左側方の下部にあるもう1つの制動部40’とは、他方のリンク機構46により略同時に制動状態になることができる。
本発明の実施例3によるエレベータ装置は、3本のガイドレール2と、3つの制動部40を有する非常止め装置4を備える。
図6は、本実施例によるエレベータ装置を示す斜視図である。図6において、図1と同一の符号は、図1と同一又は共通する要素を示し、これらの要素については説明を省略する。
ガイドレール2は、乗りかご1の側方のうち、出入口7がある側方以外の3側方に、1本ずつ配置される。すなわち、ガイドレール2は、乗りかご1の右側方と後側方と左側方とに1本ずつ配置される。それぞれのガイドレール2の、乗りかご1の右側面内、後側面内、及び左側面内での位置は、実施例1で述べたように、乗りかご1をロープ3で吊ったときのバランスを考慮して(例えば、乗りかご1の傾きが小さくなるように)定める。
制動部40は、それぞれのガイドレール2に対して1つずつ設けられる。即ち、制動部40は、乗りかご1の右側方の下部と後側方の下部と左側方の下部とに1つずつ設けられる。図6では、乗りかご1の右側方の下部に設けられた制動部40だけを示し、乗りかご1の後側方の下部と左側方の下部に設けられた制動部40は示していない。
また、本実施例によるエレベータ装置は、図3に示したような連結体6を3つと、図3に示したようなリンク機構46を2つ備える。3つの連結体6は、2つのリンク機構46によって互いに連結されており、連結体6のうち1つは、ガバナロープ51に連結されている。
本実施例によるエレベータ装置は、実施例1によるエレベータ装置と略同様の構成であるが、並列リンク機構47(図4参照)を備えず、3つの制動部40の引き上げ部42は、それぞれが連結体6に連結される。
乗りかご1の下降速度が所定の速度(例えば、定格速度の1.4倍の速度より小さい所定の速度)に達すると、2つのリンク機構46により3つの連結体6が略同時に引き上げられる。従って、乗りかご1の右側方の下部と後側方の下部と左側方の下部とに1つずつ設けられた3つの制動部40を略同時に制動状態にすることができる。すなわち、乗りかご1の異なる側方の下部にある3つの制動部40は、リンク機構46によって、非常制動時に略同時に制動状態になることができる。
本実施例によるエレベータ装置では、乗りかご1の3つの側方にガイドレール2が設けられ、それぞれのガイドレール2に対して制動部40が設けられている。従って、3方向から乗りかご1を支持しているので、実施例1で述べた効果に加え、さらに安定して乗りかご1を非常制動することができるという利点も持つ。
なお、本実施例では、乗りかご1の右側方と後側方と左側方とに1本ずつガイドレール2を配置したが、複数本ずつガイドレール2を配置してもよい。この場合にも、それぞれのガイドレール2に対して1つずつ制動部40を設ける。このような構成にすると、さらに安定して乗りかご1を非常制動することができる。
1…乗りかご、2,2’…ガイドレール、3…ロープ、4…非常止め装置、5,5a,5b…調速機、6,6’,6a,6b…連結体、7…出入口、40,40',40a,40b…制動部、41…制動子、42…引き上げ部、43…弾性体、44…ローラ、45…筐体、46…リンク機構、47…並列リンク機構、51,51a,51b…ガバナロープ。
Claims (5)
- ガイドレールと、前記ガイドレールに沿って昇降し出入口を有する昇降体と、前記昇降体に設けられた非常止め装置と、ガバナロープが巻掛けられた調速機とを備え、前記非常止め装置は、前記ガイドレールに摺接可能な制動子を有する制動部を備え、非常制動時に前記制動子を前記ガイドレールに摺接させて前記昇降体を制動するエレベータ装置において、
前記ガバナロープに連結された連結部材をさらに備え、
前記ガイドレールは、数が3本以上であり、前記昇降体の側方のうち、前記出入口がある側方以外の複数の側方に配置され、
前記制動部は、前記ガイドレールのそれぞれに対して1つずつ備えられ、
前記連結部材は、前記制動部のうち少なくとも2つを互いに連結する、ことを特徴とするエレベータ装置。 - 前記連結部材は、前記昇降体の異なる側方に配置された前記ガイドレールに備えられた前記制動部を連結するリンク機構を備える請求項1記載のエレベータ装置。
- 前記連結部材は、前記昇降体の同一側方に配置された前記ガイドレールに備えられた前記制動部を連結する並列リンク機構を備える請求項1記載のエレベータ装置。
- 前記ガイドレールは、前記昇降体の側方のうち、前記出入口がある側方以外の対向する2側方に、複数本ずつ配置された請求項1記載のエレベータ装置。
- 前記ガイドレールは、前記昇降体の側方のうち、前記出入口がある側方以外の3側方に、少なくとも1本ずつ配置された請求項1記載のエレベータ装置。
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