JP2004185866A - コネクタ装置およびコネクタ用リード端子の製造方法 - Google Patents

コネクタ装置およびコネクタ用リード端子の製造方法 Download PDF

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享 原田
Sadao Makita
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Abstract

【課題】本発明は、リード端子の表面に金属酸化層を精度よく簡単に形成することができ、リード端子の半田付け強度を高めつつ、リード端子の接続不良を防止できるコネクタ装置の提供を目的とする。
【解決手段】コネクタ装置は、コネクタボディ(9,21)と、このコネクタボディに支持された複数のリード端子(10,22)とを備えている。リード端子は、パッド(3a,3b)に半田付けされる第1の部分(16,26)と、この第1の部分に連続するとともに、電気的な接点となる第2の部分(17,27)と、これら第1の部分と第2の部分との間の表面に形成された金属酸化層(35,36)とを有している。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント配線板のパッドにリフロー半田付けされた複数のリード端子を有するコネクタ装置およびコネクタ用リード端子を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばポータブルコンピュータや携帯電話のような電子機器では、複数のプリント配線板の間をコネクタ装置を介して電気的に接続することが行なわれている。コネクタ装置は、合成樹脂製のコネクタボディと、このコネクタボディに支持された複数のリード端子とを備えている。
【0003】
リード端子は、プリント配線板のパッドにリフロー半田付けされた第1の部分と、この第1の部分から起立する第2の部分とを有し、この第2の部分が接続すべき相手側のハーネスや端子に電気的に接触する接点となっている。
【0004】
ところで、最近では電子機器の小型化要求に伴い、プリント配線板のパッドの高密度化およびコネクタ装置のコンパクト化が進んでいる。このため、特にコネクタ装置にあっては、リード端子のピッチが微細化するとともに、これらリード端子の第1の部分および第2の部分の幅や長さが益々小さくなる傾向にある。
【0005】
リード端子の第1の部分が小さくなると、第1の部分とパッドとの接触面積が減少し、リード端子の半田付け強度が低下する。この結果、コネクタ装置に接続すべき相手側のハーネスや端子を嵌め込んだ時に、その衝撃により第1の部分とパッドとの半田付け部にクラックが生じることがあり、導通不良が発生し易くなる。
【0006】
半田付け強度の低下を補うためには、パッドに印刷する半田ペーストの供給量を増やすことが考えられる。しかしながら、リード端子は、第1および第2の部分の小形化によりパッドに接する第1の部分から第2の部分までの距離が短くなっているので、リフロー半田付け時に、リード端子の第2の部分の温度がパッドよりも先に高くなることがあり得る。
【0007】
この結果、第2の部分の濡れ力の方がパッドの濡れ力よりも大きくなったり、濡れ開始時間が早くなり、パッド上で溶融した半田が第2の部分に這い上がってしまう。よって、パッドに半田が十分に付着せず、リード端子の半田付け強度が不足する。
【0008】
それとともに、第2の部分に這い上がった半田は、第2の部分を覆うとともに、接続すべき相手側のハーネスや端子との間に介在される。すると、半田は空気との接触により酸化し易いとともに、この半田に含まれるフラックス成分は電気絶縁性を有するので、この酸化した半田およびフラックス成分によって第2の部分とハーネスあるいは端子との間の電気的な導通が妨げられてしまう。よって、半田の這い上がりは、オープン不良を招く原因となる。
【0009】
一方、アルミ合金製の複数のコンタクトを有する高密度コネクタにおいて、上記コンタクトのうち絶縁を必要とする箇所にアルマイト処理を施したものが知られている。この従来のコネクタでは、コンタクトのうち外部回路導体に半田付けされる部分および電気的な導通をなす部分がめっき層で覆われているとともに、それ以外の箇所が絶縁皮膜によって覆われている(例えば特許文献1参照)。
【0010】
【特許文献1】
特開平10−223291号公報(第3頁〜第4頁、図1)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1は、専ら表面に絶縁処理を施した金属製スペーサを用いて隣り合うコンタクト間の絶縁およびコンタクトの配列を保持するための構成を開示しているに止まっている。
【0012】
すなわち、半田付けとの関連性は、単に半田付け時の熱によってスペーサの温度が高くなってもコンタクトの配置に狂いを来すことがないという点に集約され、コンタクトの表面の絶縁皮膜が溶けた半田の流れに及ぼす影響に至っては、何等言及されていない。
【0013】
本発明の目的は、リード端子の表面に金属酸化層を精度よく簡単に形成することができ、リード端子の半田付け強度を高めつつ、リード端子の接続不良を防止できるコネクタ装置およびコネクタ用リード端子の製造方法を得ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係るコネクタ装置は、
コネクタボディと、このコネクタボディに支持された複数のリード端子とを具備している。上記リード端子は、パッドに半田付けされる第1の部分と、この第1の部分に連続するとともに、電気的な接点となる第2の部分と、これら第1の部分と第2の部分との間の表面に形成された金属酸化層とを有することを特徴としている。
【0015】
この構成によれば、金属酸化層は、リード端子の表面を局部的に溶かして酸化させることで得られる。このため、半田の濡れ性が低い別な材料でリード端子の表面を覆うものとの比較において、金属酸化層を精度よく簡単に形成することができ、リード端子一個当たりのコストを低減できる。
【0016】
リード端子の表面の金属酸化層は、半田濡れ性が劣るために、溶けた半田がリード端子に沿って第2の部分の方向に移動しようとしても、この半田は金属酸化層との接触によりはじかれる。よって、第2の部分に向かう半田の流れが金属酸化層の位置で遮断され、半田の多くがパッドと第1の部分との間に止まる。
【0017】
この結果、パッドと第1の部分との間に良好な半田フィレットを形成することができ、リード端子の半田付け強度を高めることができる。さらに、リード端子の第2の部分が半田および半田中に含まれるフラックス成分によって覆われずに済み、リード端子の接続不良を防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下本発明の第1の実施の形態を、図1ないし図5にもとづいて説明する。
【0019】
図1および図2において、符号1は第1のプリント配線板、符号2は第2のプリント配線板を示している。第1のプリント配線板1および第2のプリント配線板2は、間隔を存して平行に配置されている。これら第1および第2のプリント配線板1,2は、互いに向かい合う実装面1a,2aを有し、これら実装面1a,2aに夫々多数の短冊状のパッド3a,3bが形成されている。
【0020】
パッド3a,3bは、互いに間隔を存して一列に並んでいる。パッド3a,3bの表面は、半田層4によって覆われている。半田層4は、半田ペーストをパッド3a,3bの表面に印刷することにより形成され、この半田ペーストはフラックスを含有している。
【0021】
第1のプリント配線板1および第2のプリント配線板2は、コネクタ装置としてのスタッキングコネクタ6を介して電気的に接続されている。スタッキングコネクタ6は、着脱可能な第1のコネクタ7と第2のコネクタ8とを備えている。
【0022】
図2に示すように、第1のコネクタ7は、第1のプリント配線板1の実装面1aに実装されている。第1のコネクタ7は、合成樹脂製のコネクタボディ9と多数の第1のリード端子10とを有している。コネクタボディ9は、パッド3aの配列方向に沿って延びている。このコネクタボディ9は、実装面1aに支持された底壁11aと、この底壁11aから起立する一対の側壁11b,11cとを備えている。側壁11b,11cは、コネクタボディ9の長手方向に沿って延びているとともに、互いに間隔を存して平行に配置されている。底壁11aおよび側壁11b,11cは、互いに協働してコネクタボディ9の内部に嵌合室12を構成している。この嵌合室12は、底壁11aとは反対側に向けて開口している。
【0023】
第1のリード端子10は、コネクタボディ9に支持されている。第1のリード端子10は、コネクタボディ9の側壁11,11cに沿うとともに、互いに間隔を存して一列に並んでおり、隣り合う第1のリード端子10のピッチP1は、パッド3aのピッチと対応している。
【0024】
図4に示すように、第1のリード端子10は、例えば銅を主要材料とする基材14を有し、この基材14の表面が金めっき層15で覆われている。この第1のリード端子10は、第1の部分16と第2の部分17とを備えている。第1の部分16は、上記パッド3aに対応する大きさの断面角形のピン状をなしている。この第1の部分16は、コネクタボディ9の底壁11aに沿って配置されているとともに、上記パッド3aと向かい合うように底壁11aの外方に露出している。
【0025】
第2の部分17は、上記コネクタボディ9の側壁11b,11cの内面に一列に並べて配置され、上記嵌合室12に露出している。このため、第2の部分17は、上記第1の部分16と直交する方向に延びており、これら第1の部分16と第2の部分17との境界部分に直角に折り曲げられた角部18が形成されている。
【0026】
さらに、第2の部分17は、底壁11aに開けた嵌合孔19に嵌め込まれている。この嵌め込みにより、第2の部分17のうち角部18に連なる端部が底壁11aに保持され、この角部18が底壁11aの外方に露出している。
【0027】
図2および図4の(A)に示すように、第1のリード端子10の第1の部分16は、第1のプリント配線板1のパッド3aにリフロー半田付けされている。この半田付け作業は、第1のコネクタ7が搭載された第1のプリント配線板1をリフロー炉に収容して加熱することで行なわれる。この加熱により、パッド3aに積層された半田層4が溶融する。この溶けた半田は、パッド3aや第1のリード端子10の第1の部分16に沿って広がり、第1の部分16の外周縁部とパッド3aとの間に跨る半田フィレット20を形成する。これにより、パッド3aと第1のリード端子10とが機械的かつ電気的に接合される。
【0028】
一方、上記第2のコネクタ8は、第2のプリント配線板2の実装面2aに実装されている。第2のコネクタ8は、合成樹脂製のコネクタボディ21と多数の第2のリード端子22とを有している。コネクタボディ21は、パッド3bの配列方向に沿って延びている。このコネクタボディ21は、実装面2aに支持された底壁23aと、この底壁23aの中央から起立する端子支持壁23bとを有している。端子支持壁23bは、第1のコネクタ7の嵌合室12に取り外し可能に嵌まり込み、この嵌合により、第1のコネクタ7のコネクタボディ9と第2のコネクタ8のコネクタボディ21とが互いに結合される。
【0029】
第2のリード端子22は、コネクタボディ21に支持されている。第2のリード端子22は、コネクタボディ21の端子支持壁23bに沿うとともに、互いに間隔を存して一列に並んでおり、隣り合う第2のリード端子22のピッチは、パッド3bのピッチおよび第1のリード端子10のピッチP1と対応している。
【0030】
第2のリード端子22は、上記第1のリード端子10と同様に、例えば銅を主要材料とする基材24を有し、この基材24の表面が金めっき層25で覆われている(図5参照)。この第2のリード端子22は、第1の部分26と第2の部分27とを備えている。第1の部分26は、上記第2のプリント配線板2のパッド3bに対応する大きさの断面角形のピン状をなしている。この第2の部分26は、コネクタボディ21の底壁23aに沿って配置されているとともに、上記パッド3bと向かい合うように底壁23aの外方に露出している。
【0031】
第2の部分27は、端子支持壁23bの側面に一列に並べて配置されている。この第2の部分27は、板状の基部28、接触片29およびばね部30を有している。基部28は、底壁23aに開けた嵌合孔31に嵌め込まれており、この基部28のうち上記第1の部分26に連なる端部が底壁23aの外方に露出している。
【0032】
接触片29は、基部28から一体に延出されて、上記第1の部分26と略直交する方向に延びている。この接触片29は、端子支持壁23bの側面に露出しており、上記第1のコネクタ7のコネクタボディ9と第2のコネクタ8のコネクタボディ21とを互いに結合した時に、上記第1のリード端子10の第2の部分17に接触する。したがって、第1のリード端子10の第2の部分17および第2のリード端子22の接触片29は、第1のコネクタ7と第2のコネクタ8との間の電気的な接続をなす接点となっている。
【0033】
ばね部30は、接触片29の先端に連続して形成されており、U字状に折れ曲がった一対の曲げ部を有している。このばね部30は、接触片29と端子支持壁23bとの間に介在されて、接触片29を端子支持壁23bから遠ざかる方向に弾性的に付勢している。
【0034】
図2および図5に示すように、第2のリード端子22の第1の部分26は、第2のプリント配線板2のパッド3bにリフロー半田付けされている。この半田付け作業は、第2のコネクタ8が搭載された第2のプリント配線板2をリフロー炉に収容して加熱することで行なわれる。この加熱により、パッド3bに積層された半田層4が溶融する。この溶けた半田は、パッド3bや第2のリード端子22の第1の部分26に沿って広がり、第1の部分26の外周縁部とパッド3bとの間に跨る半田フィレット32を形成する。これにより、パッド3bと第2のリード端子22とが機械的かつ電気的に接合される。
【0035】
図1、図2および図4に示すように、第1のコネクタ7の第1のリード端子10は、その角部18の付近の表面に金属酸化層35を有している。金属酸化層35は、上記角部18の付近の表面にレーザービームを照射し、表面の金めっき層15を空気中で加熱して例えば数μm〜数十μmの深さに亘って溶かすことにより形成したものである。この金属酸化層35は、第1のリード端子10の表面に露出する金めっき層15よりも半田濡れ性およびフラックス濡れ性が低い。
【0036】
本実施形態の場合、上記レーザービームの照射作業は、第1のリード端子10の第2の部分17をコネクタボディ9の嵌合孔19に嵌め込んだ後、言い換えれば、角部18の表面を底壁11aの外方に露出させた状態で実行される。この金属酸化層35は、第1のリード端子10の第1の部分16よりも第2の部分17の方向に僅かにずれた位置に形成されており、第1の部分16が重なり合うパッド3aから離れている。さらに、図4の(B)に示すように、金属酸化層35は、第1のリード端子10の周方向に連続して形成されている。
【0037】
図1、図2および図5に示すように、第2のコネクタ8の第2のリード端子22は、その基部28と第1の部分26との境界部分に金属酸化層36を有している。金属酸化層36は、上記第1のリード端子10の金属酸化層35と同様に、上記境界部分の表面にレーザービームを照射し、表面の金めっき層15を空気中で加熱して例えば数μm〜数十μmの深さに亘って溶かすことにより形成したものである。この金属酸化層36は、第2のリード端子22の表面に露出する金めっき層25よりも半田濡れ性およびフラックス濡れ性が低い。
【0038】
上記レーザービームの照射作業は、第2のリード端子22の基部28をコネクタボディ21の嵌合孔31に嵌め込んだ後、言い換えれば、基部28と第1の部分26との境界部分の表面を底壁23aの外方に露出させた状態で実行される。この金属酸化層36は、第1の部分26が重なり合うパッド3bから離れているとともに、第2のリード端子22の周方向に連続して形成されている。
【0039】
このような構成のスタッキングコネクタ6によると、第1および第2のリード端子10,22は、夫々パッド3a,3bに半田付けされる第1の部分16,26と電気的な接点となる第2の部分17,27との間に金属酸化層35,36を有し、これら金属酸化層35,36は、半田濡れ性およびフラックス濡れ性が第1および第2のリード端子10,22の表面の金めっき層15,25よりも低い。
【0040】
このため、第1および第2のコネクタ7,8を第1および第2のプリント配線板1,2にリフロー半田付けする時に、パッド3a,3bの上で溶けた半田が第1および第2のリード端子10,22の第2の部分17,27に向けて這い上がろうとしても、この半田は金属酸化層35,36との接触によりはじかれる。よって、第2の部分17,27に向かう半田の流れが金属酸化層35,36の位置で遮断され、溶けた半田の多くがパッド3a,3bと第1の部分16,26との間に止まる。
【0041】
しかも、金属酸化層35,36は、パッド3a,3bから離れているので、溶けた半田がパッド3a,3bと第1の部分16,26との間に十分に回り込む。したがって、良好な半田フィレット20,32を形成することができ、第1および第2のリード端子10,22の半田付け強度が向上する。
【0042】
さらに、金属酸化層35,36の存在により、溶けた半田の這い上がりが阻止されるので、第1および第2のリード端子10,22の第2の部分16,26が半田および半田中に含まれるフラックス成分によって覆われ難くなる。この結果、第1のコネクタ7と第2のコネクタ8とを結合した時に、互いに接触し合う第2の部分17,27の間に酸化した半田やフラックス成分が介在されることはなく、第1および第2のリード端子10,22の接続不良を防止できる。
【0043】
加えて、金属酸化層35,36は、単に第1および第2のリード端子10,22の表面を局部的に加熱して溶かし、酸化させることによって得られる。このため、リード端子の表面に半田の濡れ性が低いニッケルめっきを施したり、あるいは半田レジストを付着させるものとの比較において、金属酸化層35,36を精度よく簡単に形成することができる。
【0044】
したがって、特にスタッキングコネクタ6の小型化によって第1および第2のリード端子10,22の形状が小さい場合でも、第1および第2のリード端子10,22に対するレーザービームの照射位置を定めるだけの作業で金属酸化層35,36を高精度に形成することができる。よって、高精度な半田印刷装置やレジスト塗布装置が不要となり、コストの低減が可能となるといった利点がある。
【0045】
なお、本発明は上記第1の実施の形態に特定されるものではない。
【0046】
図6は、本発明の第2の実施の形態を開示している。この第2の実施の形態は、例えば第1のリード端子10の表面の金めっき層15に、複数の金属酸化層41を周方向に間隔を存して形成したものである。
【0047】
この構成によると、個々の金属酸化層41が点状となり、第1のリード端子10の周方向に不連続の状態で形成される。そのため、酸化による第1のリード端子10の強度低下が抑えられ、金属酸化層41で半田の這い上がりを防止しつつ、第1のリード端子10の変形や折損事故を回避することができる。
【0048】
上記第1および第2の実施の形態では、第1および第2のリード端子の表面の金めっき層を溶かして金属酸化層を形成したが、例えばリード端子の基材を露出させて、この基材の表面に直接金属酸化層を形成しても良い。
【0049】
さらに、上記第1の実施の形態では、リード端子の第1および第2の部分の全てを金めっき層で覆うようにしたが、本発明はこれに制約されない。例えば銅が基材の場合に、第1の部分では基材の表面を半田めっき層あるいは錫めっき層で覆うとともに、第2の部分では基材の表面を金めっき層で覆い、第1の部分と第2の部分とでめっき層の材質を異ならせてもよい。
【0050】
図7は、本発明の第3の実施の形態を開示している。
【0051】
この第3の実施の形態は、例えば第2のリード端子22の成形過程において、この第2のリード端子22に金属酸化層36を形成するようにしたものであって、第2のリード端子22の構成は上記第1の実施の形態と同様である。
【0052】
図7は、複数の第2のリード端子22を金属素材から打ち抜いた状態のリードフレーム50を開示している。リードフレーム50は、複数の第2のリード端子22を一列に並べて保持する外枠51を有している。第2のリード端子22は、夫々その第1の部分26および第2の部分27の基部28が複数の切り離し可能な連結バー52を介して外枠51に保持されている。
【0053】
そして、この第3の実施の形態では、第2のリード端子22を外枠51から切り離す以前の段階で、リードフレーム50にレーザ加工を施している。これにより、各第2のリード端子22の第1の部分26と基部28との境界部分にレーザービームが照射され、この境界部分に金属酸化層36が形成される。
【0054】
このような構成によれば、複数の第2のリード端子22に一括して金属酸化層36を形成することができる。このため、量産性が向上し、第2のリード端子22の一個当たりのコストが下がるといった利点がある。
【0055】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、金属酸化層を精度よく簡単に形成することができ、低コストを維持しつつ、リード端子の半田付け強度を高め、なおかつリード端子の接続不良を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態において、第1のコネクタと第2のコネクタとを互いに接続した状態を示すスタッキングコネクタの断面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態において、第1のコネクタと第2のコネクタとを互いに分離した状態を示すスタッキングコネクタの断面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る第1のコネクタの斜視図。
【図4】(A)は、本発明の第1の実施の形態において、第1のリード端子をパッドに半田付けした状態を示す断面図。(B)は、図4の(A)のF4−F4線に沿う断面図。
【図5】本発明の第1の実施の形態において、第2のリード端子をパッドに半田付けした状態を示す断面図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る第1のリード端子の断面図。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示す平面図。
【符号の説明】
3a,3b…パッド
9,21…コネクタボディ
10,22…リード端子(第1のリード端子、第2のリード端子)
16,26…第1の部分
17,27…第2の部分
35,36,41…金属酸化層

Claims (10)

  1. コネクタボディと、このコネクタボディに支持された複数のリード端子とを有するコネクタ装置において、
    上記リード端子は、パッドに半田付けされる第1の部分と、この第1の部分に連続するとともに、電気的な接点となる第2の部分と、これら第1の部分と第2の部分との間の表面に形成された金属酸化層とを有することを特徴とするコネクタ装置。
  2. 請求項1の記載において、上記金属酸化層は、上記リード端子の第1の部分よりも半田濡れ性およびフラックス濡れ性が低いことを特徴とするコネクタ装置。
  3. 請求項1又は請求項2の記載において、上記リード端子の第2の部分は、上記第1の部分と交差する方向に延びていることを特徴とするコネクタ装置。
  4. 請求項3の記載において、上記リード端子の金属酸化層は、上記第1の部分よりも上記第2の部分の方向にずれた位置に形成され、この金属酸化層が上記パッドから離れていることを特徴とするコネクタ装置。
  5. 請求項1又は請求項2の記載において、上記リード端子は、金属基材と、この金属基材を覆うめっき層とを有し、上記金属酸化層は、上記めっき層に一体に形成されていることを特徴とするコネクタ装置。
  6. 請求項1又は請求項2の記載において、上記金属酸化層は、上記リード端子の周方向に連続して形成されていることを特徴とするコネクタ装置。
  7. 請求項1又は請求項2の記載において、上記金属酸化層は、上記リード端子の周方向に間隔を存して形成されていることを特徴とするコネクタ装置。
  8. 請求項1の記載において、上記コネクタボディに支持されたリード端子は、このコネクタボディを他のコネクタボディに嵌合させた時に、この他のコネクタボディに支持されたリード端子に接触することを特徴とするコネクタ装置。
  9. パッドに半田付けされる第1の部分と、この第1の部分に連続するとともに、電気的な接点となる第2の部分とを有するコネクタ用リード端子を製造する方法であって、
    上記第1の部分と上記第2の部分との間の表面を加熱することにより、この表面に金属酸化層を形成したことを特徴とするコネクタ用リード端子の製造方法。
  10. 請求項9の記載において、上記金属酸化層は、上記表面にレーザビームを照射することにより得られることを特徴とするコネクタ用リード端子の製造方法。
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