JP2004058922A - 遮音材の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】遮音材の車体への取付が容易な遮音材の取付構造を提供する。
【解決手段】フロントフェンダーパネル1の後縁上部に、後縁フランジ3とたて面部4を設けた。たて面部4は、後縁フランジ3の端部から車両後方Bに延びてそこから車幅方向W中心に曲がっている。フロントフェンダーパネル1とサイドボディアウターパネル6との間の隙間7を塞ぐための遮音材5は、長手形状で薄肉の樹脂部品であり、その上端部8に、たて面部4と係合する断面コ字状の引掛け部11を設けた。たて面当接部12は、たて面部4と当接して遮音材5の位置決めをする。ツマミ部13は、組付け時に引掛け部11をフロントフェンダーパネル1のたて面部4に係合させるのに用いる。引掛け部11、たて面当接部12及びツマミ部13を遮音材5に一体形成した。車体側に組付作業のための空間が存在する遮音材5の中間部9と下端部10の取付は、クリップ14にて行う。
【選択図】 図4
【解決手段】フロントフェンダーパネル1の後縁上部に、後縁フランジ3とたて面部4を設けた。たて面部4は、後縁フランジ3の端部から車両後方Bに延びてそこから車幅方向W中心に曲がっている。フロントフェンダーパネル1とサイドボディアウターパネル6との間の隙間7を塞ぐための遮音材5は、長手形状で薄肉の樹脂部品であり、その上端部8に、たて面部4と係合する断面コ字状の引掛け部11を設けた。たて面当接部12は、たて面部4と当接して遮音材5の位置決めをする。ツマミ部13は、組付け時に引掛け部11をフロントフェンダーパネル1のたて面部4に係合させるのに用いる。引掛け部11、たて面当接部12及びツマミ部13を遮音材5に一体形成した。車体側に組付作業のための空間が存在する遮音材5の中間部9と下端部10の取付は、クリップ14にて行う。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のボディに遮音材を取り付ける遮音材の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のボディにおいて隣接する二部品、例えばフェンダーパネルとサイドボディアウターパネルとの隙間からエンジンの騒音が室内に入るのを防ぐ従来の技術に、実開平1−70652号公報がある。この公報には、極めて簡単な構造によってフロントピラーとフロントフェンダパネルとの間隙から水や風、ほこり等が侵入するのを確実に防止できる車両のフロントサイドボディ構造が開示されている。
すなわち、図12ないし図13に示すように、フロントフェンダパネル21の後縁部裏面においては、端部がプレス成形によって適宜折り曲げられ車両内側方向に指向するフランジ22が形成されている。フロントアウタピラー23の外側面には、断面L字状のブラケット24が溶接固定され、ブラケット24の先端部にはゴム製のシール部材25が取り付けられている。シール部材25には2つの切欠き26、27が形成され、一方の切欠き26はブラケット24の先端に嵌着固定され、他方の切欠き27がフロントフェンダパネル21のフランジ22に嵌着されるようになっている。なお、フロントアウタピラー23は、その両側のフランジでフロントインナピラー28と接合されて閉断面構造のフロントピラーを構成している。フロントアウタピラー23とフロントインナピラー28の互いに接合された車両後側のフランジには、ウェザストリップ29が装着されている。ウェザストリップ29は、ドアが閉じられた際にドアパネル30の内側面が押しつけられ、フロントピラーとドアパネル30とが密封されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このシール部材25の組付けは、次のようにして行う。すなわち、フロントアウタピラー23およびフロントインナピラー28をボディ本体に組み付けておき、フランジ22をシール部材25の切欠き27を嵌着固定した後に、シール部材25の他方の切欠き26にブラケット24を嵌入させながらフロントフェンダパネル21をボルト締め、あるいは溶接等の手段を用いてボディ本体に固定する。
しかし、シール部材25の組付けをフロントフェンダパネル1等の組立と同時に行うので、作業性を向上し難い。また、劣化等したシール部材25の交換を容易に行うことが難しい。
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、遮音材の車体への取付が容易な遮音材の取付構造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、フェンダーパネルの後縁部と該後縁部の室内側に上記フェンダーパネルに対向して設けられるパネルとの隙間を塞ぐ遮音材の取付構造において、上記隙間に向けて延びるフェンダーパネルの後縁フランジに、車両前後方向に延びるたて面部を設け、上記遮音材を上記パネル相互間に介在し、上記遮音材に上記たて面部に係合する引掛け部を設けた。
上記遮音材は、上記引掛け部をフェンダーパネルのたて面部に係合させるのに用いるツマミ部を有する。上記引掛け部および上記ツマミ部は、上記遮音材に一体に形成したものである。上記遮音材の引掛け部は、上記フェンダーパネルのたて面部と当接するたて面当接部を有し、該たて面当接部により車幅方向の位置を規制する。
また、上述した遮音材の取付構造によって遮音材の上端部をフェンダーパネルに取り付け、上記遮音材は、その下端部に、第1の取付穴を有して上記フェンダーパネルを挟むことができるヒンジ機構付き取付片を備えるとともに、その中間部に第2の取付穴を備え、かつ上記フェンダーパネルは、上記第1および第2の取付穴にそれぞれ対応したクリップ穴を備え、上記遮音材の中間部および下端部をクリップにて上記フェンダーパネルに取り付ける。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る遮音材の取付構造の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1に示すように、本発明の一実施形態に係る遮音材の取付構造は、フロントフェンダーパネル1におけるフロントドア2側の部分に適用したものである。図4に示すように、フロントフェンダーパネル1は、その後縁上部に、後縁フランジ3とたて面部4とを有する。後縁フランジ3は、遮音材5で塞ぐべき隙間7に向けて延びている。たて面部4は、後縁フランジ3の端部から車両後方Bに延びてそこから車幅方向W中心に直角に曲げて形成されている。
【0006】
図3に示すように、遮音材5は長手形状で薄肉の樹脂部品であり、フロントフェンダーパネル1とこれに隣接するサイドボディアウターパネル6との間の比較的小さい隙間7(図4ないし図6参照)を塞ぐような形状に形成されている。図2に示すように、遮音材5は、フロントフェンダーパネル1に上端部8、中間部9および下端部10の3個所で取り付けられ、これにより、エンジン騒音が室内に入るのを防止できる。
【0007】
遮音材5の上端部8は、図4に示すように、フロントフェンダーパネル1のたて面部4と係合する断面コ字状の引掛け部11を有する。引掛け部11は、たて面部4と当接して遮音材5の位置決めをするたて面当接部12を有する。また、遮音材5は、組付け時に引掛け部11をフロントフェンダーパネル1のたて面部4に係合させるのに用いるツマミ部13を引掛け部11に有する。これら引掛け部11とたて面当接部12とツマミ部13を、遮音材5に一体に形成している。遮音材5は、図5に示すように、中間部9に取付穴9aを有し、図6および図7に示すように、下端部10に、ヒンジ機構付き取付片10aを有する。この取付片10aには、取付穴10bが設けられている。
なお、フロントフェンダーパネル1側には、各取付穴9a、10bに対応してクリップ穴1a、1bがそれぞれ設けられている。
【0008】
次に、遮音材の組付けについて図4ないし図9を用いて説明する。まず、図4に示すように、塞ぐべき隙間に遮音材5をフロントフェンダーパネル1の裏面側1cに配置する。すなわち遮音材5をフロントフェンダーパネル1とサイドボディアウターパネル6との相互間に介在させる。
遮音材5の上端部8において、この状態では、図8に示すように、引掛け部11はフロントフェンダーパネル1の裏面側1cに位置しているが、ツマミ部13はフロントフェンダーパネル1の表面側1dに位置しているので、作業者がツマミ部13を指で矢印Pの方向に引っ張ると、図9に示すように、引掛け部11がフロントフェンダーパネル1の表面側1dに出てきて、フロントフェンダーパネル1のたて面部4に係合する。このとき、引掛け部11のたて面当接部12がたて面部4と当接することにより、遮音材5の車幅方向Wの位置を規制することができる。
【0009】
遮音材5の中間部9では、図5に示すように、車両前方からクリップ14を遮音材5の取付穴9aに挿入し、遮音材5をフロントフェンダーパネル1に取り付ける。このように遮音材5の中間部9では、遮音材5をフロントフェンダーパネル1の裏面側1cからクリップ14で取り付ける。
遮音材5の下端部10では、図6に示すように、ヒンジ機構付き取付片10aをフロントフェンダーパネル1の表面側1dに出し、図10ないし図11に示すように、ヒンジ機構10cを矢印C方向に曲げて表面側1dに当接した後、フロントフェンダーパネル1の表面側1dからクリップ14を遮音材5の取付片10aの取付穴10b(図7参照)に挿入し、遮音材5をフロントフェンダーパネル1に取り付ける。このように、遮音材5の下端部10では、遮音材5をフロントフェンダーパネル1の表面側1dからクリップ14で取り付ける。
【0010】
本実施形態では、遮音材5の上端部8においてクリップ14などの取付部材や工具を用いることなく遮音材5をフロントフェンダーパネル1に固定でき、部品点数を減らすことによるコスト削減を実現できる。しかも、作業者の手が入り難い狭い場所への取付も容易かつ迅速に行うことができ、組付作業性を向上できる。また、フロントフェンダーパネル1側のクリップ穴1a、1bの精度が悪くても、遮音材5の取付ガタを防止できる。また、フロントフェンダーパネル1のたて面部4と遮音材5のたて面当接部12とを当接させているので、遮音材5が車幅方向Wにずれても遮音材5が脱落するのを防止できる。遮音材5は、上端部8、中間部9及び下端部10の3個所でフロントフェンダーパネル1に強固に取り付けることができる。
なお、本実施形態では、たて面部4を車両後方に延びるように設けているが、車両前方に延びるように設けてもよい。
【0011】
【発明の効果】
本発明は、フェンダーパネルの後縁部と該後縁部の室内側に上記フェンダーパネルに対向して設けられるパネルとの隙間を塞ぐ遮音材の取付構造において、上記隙間に向けて延びるフェンダーパネルの後縁フランジに、車両前後方向に延びるたて面部を設け、上記遮音材を上記パネル相互間に介在し、上記遮音材に上記たて面部に係合する引掛け部を設けたので、クリップ等の取付部品を用いずに遮音材をフェンダーパネルに固定できることから部品点数削減によるコストダウンを実現でき、また、狭い場所での取付作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る遮音材の取付構造をフロントフェンダーパネルにおけるフロントドア側の部分に適用した状態を示す斜視図である。
【図2】図1のフロントフェンダーパネルと遮音材との取付状態を拡大して示す斜視図である。
【図3】図2の遮音材を拡大して示す斜視図である。
【図4】図3の線IV−IVにおけるフェンダーパネルへの取付を拡大して示す断面図である。
【図5】図3の線V−Vにおけるフェンダーパネルへの取付を拡大して示す断面図である。
【図6】図3の線VI−VIにおけるフェンダーパネルへの取付を拡大して示す断面図である。
【図7】図6の矢印VIIから見た図である。
【図8】図3の遮音材の上端部における組付けの手順を示す斜視図である。
【図9】図3の遮音材の上端部における組付けの手順を示す斜視図である。
【図10】図3の遮音材の下端部における組付けの手順を示す斜視図である。
【図11】図3の遮音材の下端部における組付けの手順を示す斜視図である。
【図12】従来の遮音材の取付構造を適用した車両の概略側面図である。
【図13】図12の線XIII−XIIIによる拡大断面図である。
【符号の説明】
1 フロントフェンダーパネル
1a、1b クリップ穴
1c 裏面側
1d 表面側
2 フロントドア
3 後縁フランジ
4 たて面部
5 遮音材
6 サイドボディアウターパネル
7 隙間
8 上端部
9 中間部
9a、10b 取付穴
10 下端部
10a 取付片
10c ヒンジ機構
11 引掛け部
12 たて面当接部
13 ツマミ部
14 クリップ
B 車両後方
F 車両前方
P 引張り方向
W 車幅方向
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のボディに遮音材を取り付ける遮音材の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のボディにおいて隣接する二部品、例えばフェンダーパネルとサイドボディアウターパネルとの隙間からエンジンの騒音が室内に入るのを防ぐ従来の技術に、実開平1−70652号公報がある。この公報には、極めて簡単な構造によってフロントピラーとフロントフェンダパネルとの間隙から水や風、ほこり等が侵入するのを確実に防止できる車両のフロントサイドボディ構造が開示されている。
すなわち、図12ないし図13に示すように、フロントフェンダパネル21の後縁部裏面においては、端部がプレス成形によって適宜折り曲げられ車両内側方向に指向するフランジ22が形成されている。フロントアウタピラー23の外側面には、断面L字状のブラケット24が溶接固定され、ブラケット24の先端部にはゴム製のシール部材25が取り付けられている。シール部材25には2つの切欠き26、27が形成され、一方の切欠き26はブラケット24の先端に嵌着固定され、他方の切欠き27がフロントフェンダパネル21のフランジ22に嵌着されるようになっている。なお、フロントアウタピラー23は、その両側のフランジでフロントインナピラー28と接合されて閉断面構造のフロントピラーを構成している。フロントアウタピラー23とフロントインナピラー28の互いに接合された車両後側のフランジには、ウェザストリップ29が装着されている。ウェザストリップ29は、ドアが閉じられた際にドアパネル30の内側面が押しつけられ、フロントピラーとドアパネル30とが密封されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このシール部材25の組付けは、次のようにして行う。すなわち、フロントアウタピラー23およびフロントインナピラー28をボディ本体に組み付けておき、フランジ22をシール部材25の切欠き27を嵌着固定した後に、シール部材25の他方の切欠き26にブラケット24を嵌入させながらフロントフェンダパネル21をボルト締め、あるいは溶接等の手段を用いてボディ本体に固定する。
しかし、シール部材25の組付けをフロントフェンダパネル1等の組立と同時に行うので、作業性を向上し難い。また、劣化等したシール部材25の交換を容易に行うことが難しい。
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、遮音材の車体への取付が容易な遮音材の取付構造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、フェンダーパネルの後縁部と該後縁部の室内側に上記フェンダーパネルに対向して設けられるパネルとの隙間を塞ぐ遮音材の取付構造において、上記隙間に向けて延びるフェンダーパネルの後縁フランジに、車両前後方向に延びるたて面部を設け、上記遮音材を上記パネル相互間に介在し、上記遮音材に上記たて面部に係合する引掛け部を設けた。
上記遮音材は、上記引掛け部をフェンダーパネルのたて面部に係合させるのに用いるツマミ部を有する。上記引掛け部および上記ツマミ部は、上記遮音材に一体に形成したものである。上記遮音材の引掛け部は、上記フェンダーパネルのたて面部と当接するたて面当接部を有し、該たて面当接部により車幅方向の位置を規制する。
また、上述した遮音材の取付構造によって遮音材の上端部をフェンダーパネルに取り付け、上記遮音材は、その下端部に、第1の取付穴を有して上記フェンダーパネルを挟むことができるヒンジ機構付き取付片を備えるとともに、その中間部に第2の取付穴を備え、かつ上記フェンダーパネルは、上記第1および第2の取付穴にそれぞれ対応したクリップ穴を備え、上記遮音材の中間部および下端部をクリップにて上記フェンダーパネルに取り付ける。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る遮音材の取付構造の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1に示すように、本発明の一実施形態に係る遮音材の取付構造は、フロントフェンダーパネル1におけるフロントドア2側の部分に適用したものである。図4に示すように、フロントフェンダーパネル1は、その後縁上部に、後縁フランジ3とたて面部4とを有する。後縁フランジ3は、遮音材5で塞ぐべき隙間7に向けて延びている。たて面部4は、後縁フランジ3の端部から車両後方Bに延びてそこから車幅方向W中心に直角に曲げて形成されている。
【0006】
図3に示すように、遮音材5は長手形状で薄肉の樹脂部品であり、フロントフェンダーパネル1とこれに隣接するサイドボディアウターパネル6との間の比較的小さい隙間7(図4ないし図6参照)を塞ぐような形状に形成されている。図2に示すように、遮音材5は、フロントフェンダーパネル1に上端部8、中間部9および下端部10の3個所で取り付けられ、これにより、エンジン騒音が室内に入るのを防止できる。
【0007】
遮音材5の上端部8は、図4に示すように、フロントフェンダーパネル1のたて面部4と係合する断面コ字状の引掛け部11を有する。引掛け部11は、たて面部4と当接して遮音材5の位置決めをするたて面当接部12を有する。また、遮音材5は、組付け時に引掛け部11をフロントフェンダーパネル1のたて面部4に係合させるのに用いるツマミ部13を引掛け部11に有する。これら引掛け部11とたて面当接部12とツマミ部13を、遮音材5に一体に形成している。遮音材5は、図5に示すように、中間部9に取付穴9aを有し、図6および図7に示すように、下端部10に、ヒンジ機構付き取付片10aを有する。この取付片10aには、取付穴10bが設けられている。
なお、フロントフェンダーパネル1側には、各取付穴9a、10bに対応してクリップ穴1a、1bがそれぞれ設けられている。
【0008】
次に、遮音材の組付けについて図4ないし図9を用いて説明する。まず、図4に示すように、塞ぐべき隙間に遮音材5をフロントフェンダーパネル1の裏面側1cに配置する。すなわち遮音材5をフロントフェンダーパネル1とサイドボディアウターパネル6との相互間に介在させる。
遮音材5の上端部8において、この状態では、図8に示すように、引掛け部11はフロントフェンダーパネル1の裏面側1cに位置しているが、ツマミ部13はフロントフェンダーパネル1の表面側1dに位置しているので、作業者がツマミ部13を指で矢印Pの方向に引っ張ると、図9に示すように、引掛け部11がフロントフェンダーパネル1の表面側1dに出てきて、フロントフェンダーパネル1のたて面部4に係合する。このとき、引掛け部11のたて面当接部12がたて面部4と当接することにより、遮音材5の車幅方向Wの位置を規制することができる。
【0009】
遮音材5の中間部9では、図5に示すように、車両前方からクリップ14を遮音材5の取付穴9aに挿入し、遮音材5をフロントフェンダーパネル1に取り付ける。このように遮音材5の中間部9では、遮音材5をフロントフェンダーパネル1の裏面側1cからクリップ14で取り付ける。
遮音材5の下端部10では、図6に示すように、ヒンジ機構付き取付片10aをフロントフェンダーパネル1の表面側1dに出し、図10ないし図11に示すように、ヒンジ機構10cを矢印C方向に曲げて表面側1dに当接した後、フロントフェンダーパネル1の表面側1dからクリップ14を遮音材5の取付片10aの取付穴10b(図7参照)に挿入し、遮音材5をフロントフェンダーパネル1に取り付ける。このように、遮音材5の下端部10では、遮音材5をフロントフェンダーパネル1の表面側1dからクリップ14で取り付ける。
【0010】
本実施形態では、遮音材5の上端部8においてクリップ14などの取付部材や工具を用いることなく遮音材5をフロントフェンダーパネル1に固定でき、部品点数を減らすことによるコスト削減を実現できる。しかも、作業者の手が入り難い狭い場所への取付も容易かつ迅速に行うことができ、組付作業性を向上できる。また、フロントフェンダーパネル1側のクリップ穴1a、1bの精度が悪くても、遮音材5の取付ガタを防止できる。また、フロントフェンダーパネル1のたて面部4と遮音材5のたて面当接部12とを当接させているので、遮音材5が車幅方向Wにずれても遮音材5が脱落するのを防止できる。遮音材5は、上端部8、中間部9及び下端部10の3個所でフロントフェンダーパネル1に強固に取り付けることができる。
なお、本実施形態では、たて面部4を車両後方に延びるように設けているが、車両前方に延びるように設けてもよい。
【0011】
【発明の効果】
本発明は、フェンダーパネルの後縁部と該後縁部の室内側に上記フェンダーパネルに対向して設けられるパネルとの隙間を塞ぐ遮音材の取付構造において、上記隙間に向けて延びるフェンダーパネルの後縁フランジに、車両前後方向に延びるたて面部を設け、上記遮音材を上記パネル相互間に介在し、上記遮音材に上記たて面部に係合する引掛け部を設けたので、クリップ等の取付部品を用いずに遮音材をフェンダーパネルに固定できることから部品点数削減によるコストダウンを実現でき、また、狭い場所での取付作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る遮音材の取付構造をフロントフェンダーパネルにおけるフロントドア側の部分に適用した状態を示す斜視図である。
【図2】図1のフロントフェンダーパネルと遮音材との取付状態を拡大して示す斜視図である。
【図3】図2の遮音材を拡大して示す斜視図である。
【図4】図3の線IV−IVにおけるフェンダーパネルへの取付を拡大して示す断面図である。
【図5】図3の線V−Vにおけるフェンダーパネルへの取付を拡大して示す断面図である。
【図6】図3の線VI−VIにおけるフェンダーパネルへの取付を拡大して示す断面図である。
【図7】図6の矢印VIIから見た図である。
【図8】図3の遮音材の上端部における組付けの手順を示す斜視図である。
【図9】図3の遮音材の上端部における組付けの手順を示す斜視図である。
【図10】図3の遮音材の下端部における組付けの手順を示す斜視図である。
【図11】図3の遮音材の下端部における組付けの手順を示す斜視図である。
【図12】従来の遮音材の取付構造を適用した車両の概略側面図である。
【図13】図12の線XIII−XIIIによる拡大断面図である。
【符号の説明】
1 フロントフェンダーパネル
1a、1b クリップ穴
1c 裏面側
1d 表面側
2 フロントドア
3 後縁フランジ
4 たて面部
5 遮音材
6 サイドボディアウターパネル
7 隙間
8 上端部
9 中間部
9a、10b 取付穴
10 下端部
10a 取付片
10c ヒンジ機構
11 引掛け部
12 たて面当接部
13 ツマミ部
14 クリップ
B 車両後方
F 車両前方
P 引張り方向
W 車幅方向
Claims (5)
- フェンダーパネルの後縁部と該後縁部の室内側に上記フェンダーパネルに対向して設けられるパネルとの隙間を塞ぐ遮音材の取付構造において、上記隙間に向けて延びるフェンダーパネルの後縁フランジに、車両前後方向に延びるたて面部を設け、上記遮音材を上記パネル相互間に介在し、上記遮音材に上記たて面部に係合する引掛け部を設けたことを特徴とする遮音材の取付構造。
- 上記遮音材は、上記引掛け部をフェンダーパネルのたて面部に係合させるのに用いるツマミ部を有することを特徴とする請求項1に記載の遮音材の取付構造。
- 上記引掛け部および上記ツマミ部は、上記遮音材に一体に形成したものであることを特徴とする請求項2に記載の遮音材の取付構造。
- 上記遮音材の引掛け部は、上記フェンダーパネルのたて面部と当接するたて面当接部を有し、該たて面当接部により車幅方向の位置を規制することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遮音材の取付構造。
- 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遮音材の取付構造によって遮音材の上端部をフェンダーパネルに取り付け、
上記遮音材は、その下端部に、第1の取付穴を有して上記フェンダーパネルを挟むことができるヒンジ機構付き取付片を備えるとともに、その中間部に第2の取付穴を備え、かつ上記フェンダーパネルは、上記第1および第2の取付穴にそれぞれ対応したクリップ穴を備え、
上記遮音材の中間部および下端部をクリップにて上記フェンダーパネルに取り付けることを特徴とする遮音材の取付構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002222700A JP2004058922A (ja) | 2002-07-31 | 2002-07-31 | 遮音材の取付構造 |
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---|---|---|---|
JP2002222700A JP2004058922A (ja) | 2002-07-31 | 2002-07-31 | 遮音材の取付構造 |
Publications (1)
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---|---|
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ID=31942657
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Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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