JP2003308927A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

Info

Publication number
JP2003308927A
JP2003308927A JP2002110806A JP2002110806A JP2003308927A JP 2003308927 A JP2003308927 A JP 2003308927A JP 2002110806 A JP2002110806 A JP 2002110806A JP 2002110806 A JP2002110806 A JP 2002110806A JP 2003308927 A JP2003308927 A JP 2003308927A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slider
lock
connector
bending
arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002110806A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukinori Saka
幸則 阪
Tokuji Yamaoka
篤司 山岡
Koji Okuya
幸治 奥谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2002110806A priority Critical patent/JP2003308927A/ja
Priority to US10/411,525 priority patent/US6666710B2/en
Priority to DE10316857A priority patent/DE10316857A1/de
Publication of JP2003308927A publication Critical patent/JP2003308927A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/639Additional means for holding or locking coupling parts together, after engagement, e.g. separate keylock, retainer strap
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/629Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances
    • H01R13/633Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances for disengagement only
    • H01R13/635Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances for disengagement only by mechanical pressure, e.g. spring force
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/627Snap or like fastening
    • H01R13/6275Latching arms not integral with the housing

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 離脱作業性を向上させる。 【解決手段】 嵌合過程では、撓み変形したロックアー
ム28の係止突部30によりスライダ70が撓み許容位
置から前進規制され、その後揺動部材60は、被押圧部
65がスペーサ50を介してフード部11の前端面10
aに押圧されることで、初期姿勢から圧縮コイルばね8
0を弾縮させつつ押込姿勢へと揺動される。嵌合作業を
中断すると圧縮コイルばね80が解放されて両ハウジン
グ10,20が離脱される。正規嵌合に達すると、ロッ
クアーム28が復帰してロック突部13に係止するとと
もに、係止突部30がスライダ70から外れることで圧
縮コイルばね80が解放されてスライダ70が撓み規制
位置へ前進する。離脱時には、スライダ70を撓み許容
位置まで後退させつつ、ロックアーム28をロック突部
13から外れるよう撓み変形させ、その後雌ハウジング
20を雄ハウジング10から相対的に後方へ引き離す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半嵌合防止機能を
備えたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のエアバッグ回路に使用さ
れるコネクタとして、嵌合作業時に半嵌合状態のまま放
置されるのを防止する機能を備えたものが知られてい
る。このものは、図14及び図15に示すように、雄雌
両ハウジング1,2が嵌合されるのに伴って、雄ハウジ
ング1のロックアーム3が雌ハウジング2のロック部4
に乗り上げつつ弾性変形されるとともに、撓んだロック
アーム3によって雄ハウジング1に組み付けられたスラ
イダ5が後退不能に保持され、そのスライダ5内に配さ
れたばね6が雌ハウジング2のリブ7によって弾縮され
ることで、ばね6には両ハウジング1,2を離間させる
付勢力が蓄積される。半嵌合状態で嵌合作業を中断する
と、ばね6に蓄積された付勢力が解放されることで、両
ハウジング1,2が強制的に離間され、もって両ハウジ
ング1,2が半嵌合状態のまま放置されることが防がれ
る。
【0003】両ハウジング1,2が正規嵌合に達する
と、ロックアーム3が復帰してロック部4に係止する。
このロックアーム3の復帰動作に伴ってロックアーム3
がスライダ5から解離するので、ばね6の付勢力が解放
されてスライダ5が後退移動する。このとき、スライダ
5の規制部8がロックアーム3の上方の撓み空間内に進
入することで、その撓み変形を規制する。これにより両
ハウジング1,2を正規嵌合した状態に強固に保持する
ことができ、もってエアバッグ回路の接続信頼性の向上
が図られている。一方、メンテナンスなどの事情により
両ハウジング1,2を離脱する際には、スライダ5を前
進移動させて規制部8をロックアーム3の前方へ退避さ
せてから、ロックアーム3をロック部4から解離させつ
つ撓み変形させて、雄ハウジング1を後方へ引っ張るよ
うにしている。なお、上記のようなコネクタの一例が特
開2000−331745公報に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、両ハウジン
グ1,2を離脱する際には、スライダ5を前方へ押し込
む作業と、雄ハウジング1を後方へ引っ張る作業とを連
続して行うのであるが、両者1,5の操作方向が全くの
逆方向になるため、作業性が芳しくなかった。本発明は
上記のような事情に基づいて完成されたものであって、
離脱作業性を向上させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合可能な
一対のコネクタハウジングのうち、一方のコネクタハウ
ジングには、ロック部が設けられるのに対し、他方のコ
ネクタハウジングには、両コネクタハウジングが嵌合さ
れる過程では、ロック部に乗り上げて撓み変形され、両
コネクタハウジングが正規に嵌合されると復帰してロッ
ク部に係止されるロックアームが設けられるとともに、
ロックアームの撓み空間内に進入してその撓み変形を規
制する撓み規制位置と前記撓み空間から退避してロック
アームの撓み変形を許容する撓み許容位置との間を前記
両コネクタハウジングの嵌合方向に沿って前後に移動可
能とされ、且つ両コネクタハウジングが嵌合される過程
では、撓み変形したロックアームに係止されることで前
記撓み許容位置から前進移動するのが規制されるスライ
ダと、前記嵌合方向に沿って前後に揺動可能に支持さ
れ、且つ両コネクタハウジングが嵌合される過程では、
前記一方のコネクタハウジングに設けられた押圧部によ
って一端側が押圧される揺動部材とが組み付けられ、前
記スライダと、その後方に配された揺動部材における他
端側との間には、スライダと揺動部材の他端側とが互い
に接近するよう相対変位するのに伴って、前記両コネク
タハウジングを離脱させるような付勢力を蓄積しつつ弾
縮される付勢部材が介設されている構成としたところに
特徴を有する。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
において、前記ロックアームと前記ロック部との少なく
ともいずれか一方には、前記他方のコネクタハウジング
に対して後退移動させるような所定以上の力が作用した
ときにロックアームを撓み変形させてロック部から解離
するよう案内可能なロック解除用案内面が設けられてい
るところに特徴を有する。
【0007】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2に記載のものにおいて、前記他方のコネクタハウジン
グには、前記両コネクタハウジングを嵌合する前の段階
で、前記揺動部材を前記付勢部材に当接した姿勢に支持
可能な支持部が設けられているところに特徴を有する。
【0008】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3のいずれかに記載のものにおいて、前記スライダに
は、前記他方のコネクタハウジングに設けられた保持部
に対して弾性的に係止することでスライダが前記撓み許
容位置から前進移動するのを規制可能な保持アームが設
けられ、この保持アームと保持部との少なくともいずれ
か一方には、前記スライダに対して前進移動させるよう
な所定以上の力が作用したときに保持アームを撓み変形
させて保持部から解離するよう案内可能な保持解除用案
内面が設けられているところに特徴を有する。
【0009】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>両コネクタ
ハウジングを嵌合させると、ロックアームがロック部に
乗り上げつつ撓み変形されるとともに、スライダに係止
することでスライダが撓み許容位置から撓み規制位置側
へ前進移動するのが規制される。この状態から一方のコ
ネクタハウジングの押圧部により揺動部材の一端側が押
圧されると、揺動部材は、支持部分を支点として揺動さ
れ、一端側が後方へ変位されるとともに他端側が前方へ
変位される。このとき、付勢部材が揺動部材の他端側に
よって前方へ押し込まれてスライダとの間で弾縮され
る。ここで、嵌合途中の段階で嵌合作業を中断した場合
には、付勢部材に蓄積された付勢力が解放されること
で、両コネクタハウジングが強制的に離間されるので、
両コネクタハウジングが半嵌合状態のまま放置されるこ
とが防止される。両コネクタハウジングが正規嵌合に達
すると、ロックアームが復帰してロック部に係止すると
ともに、スライダに対するロックアームの係止状態が解
除されることで、それまでに付勢部材に蓄積された付勢
力が解放されて、スライダが撓み規制位置へと前進移動
される。このとき撓み規制位置に配されたスライダによ
りロックアームの撓み変形が規制されるから、両コネク
タハウジングを正規嵌合状態に強固に保持することがで
きる。
【0010】一方、両コネクタハウジングを正規嵌合状
態から離脱するには、スライダを撓み規制位置から撓み
許容位置へと後退移動させてから、ロックアームを撓み
変形させてロック部との係止状態を解除しつつ一方のコ
ネクタハウジングから他方のコネクタハウジングを相対
的に後方へ引っ張ることで、両コネクタハウジングを引
き離すようにする。このように、嵌合過程で揺動部材に
よって付勢部材を前方へ押し込んで弾縮するようにした
から、正規嵌合時に解放される付勢部材の付勢力によっ
てスライダを前進移動させることができる。従って、両
コネクタハウジングを離脱する際におけるスライダの操
作方向を他方のコネクタハウジングの離脱方向と同方向
とすることができ、もって離脱作業性が良好となる。
【0011】<請求項2の発明>両コネクタハウジング
を離脱する際に、撓み規制位置から後退させたスライダ
が撓み許容位置に達すると、ロック解除用案内面によっ
てロックアームが撓み変形してロック部から解離するよ
う案内されてその係止状態が自動的に解除される。この
ようにロックアームとロック部とをいわゆるセミロック
構造としたから、離脱作業性を一層良好なものとするこ
とができる。
【0012】<請求項3の発明>両コネクタハウジング
を嵌合する際に揺動部材の他端側によって付勢部材を確
実に押し込んで弾縮させることができる。
【0013】<請求項4の発明>両コネクタハウジング
を嵌合するまでの間、スライダを撓み許容位置に保持す
ることができる。つまりスライダを撓み許容位置に位置
決めした状態で嵌合作業を行うことができるから、その
作業性が良好となる。そして嵌合時に付勢部材の付勢力
がスライダを前進移動させるよう作用すると、保持解除
用案内面によって保持アームが撓み変形して保持部から
解離するよう案内されてその係止状態が自動的に解除さ
れ、もってスライダが撓み規制位置へと前進移動され
る。このように保持アームと保持部とをいわゆるセミロ
ック構造としたから、作業性が良好となる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1ないし
図13によって説明する。本実施形態では、自動車のエ
アバッグ回路に使用されるコネクタを例示する。このも
のは、機器に直結された雄コネクタハウジング10(以
下、単に雄ハウジング10という)と、図示しない電線
の端末側に設けられた雌コネクタハウジング20(以
下、単に雌ハウジング20という)とを互いに嵌合可能
に備え、このうち雌ハウジング20には、ロックアーム
28が設けられるとともに、スライダ70と圧縮コイル
ばね80と揺動部材60とスペーサ50とが組付可能と
されている。なお以下では、両ハウジング10,20に
おける嵌合面側を前方とし、上下方向については図1や
図9などを基準とする。
【0015】雄ハウジング10は、合成樹脂製とされ、
図9に示すように、前方へ突出する略筒状のフード部1
1を備えている。雄ハウジング10の奥壁面からは、タ
ブ状をなす雄端子12が4本突設され、その周囲がフー
ド部11によって取り囲まれている。フード部11の上
面幅方向略中央には、ロック突部13が上方に突出して
設けられている。ロック突部13の前端面は、ロックア
ーム28が乗り上げ易くなるよう後方に向かって上り勾
配をなすテーパ状に形成されている。
【0016】雌ハウジング20は、合成樹脂製とされ、
図1及び図4に示すように、電線に接続された雌端子金
具(図示せず)を収容可能な端子収容部21を備え、こ
の端子収容部21の周囲には、前方から雄ハウジング1
0のフード部11が嵌合可能とされる嵌合溝部22が所
定深さ形成されている。嵌合溝部22の周囲には、後に
詳しく説明するように上壁部27及び下壁部35(延出
部35a)や雌ハウジング20に組み付けられるスライ
ダ70の両側部(張出部72)が取り囲むようにして配
される(図6)。
【0017】端子収容部21内には、図3及び図4に示
すように、後方から雌端子金具を挿入可能なキャビティ
23が4室幅方向に並んで形成されている。端子収容部
21は、長さ方向中央部分と、その後側部分とが段付き
状に拡径して形成されており、このうち前側の段付き部
分には、各キャビティ23内に進入することで各雌端子
金具に係止して抜け止め保持可能なリテーナ24が側方
から装着されている。後側の段付き部分の外周側(嵌合
溝部22)には、フード部11を嵌合可能とされ、その
直前の外周面には、フード部11の内周面との間で狭圧
されることで両ハウジング10,20間の防水を図るた
めのシールリング25が嵌着されており、その前方に配
されたリテーナ24によってシールリング25の抜け止
めが図られている。また端子収容部21の後面下端部か
らは、各キャビティ23への雌端子金具の挿入をガイド
するガイド壁部26が後方に突出するとともに後記する
両内壁部31と連結して設けられている。
【0018】端子収容部21の後部上面には、図2及び
図4に示すように、端子収容部21とほぼ同じ長さ寸法
を有する上壁部27が連結して設けられており、この上
壁部27の前半側が嵌合溝部22を挟んで端子収容部2
1と対向して配されている。上壁部27の幅方向中央部
分は、段付き状に高く形成されており、その両側方位置
に一対のスリットを所定深さまで入れることで片持ち状
のロックアーム28が形成されている。このロックアー
ム28の前端部下面からは、ロック突部13に対して係
止可能な鉤部29が突設されている。このロックアーム
28は、スリットの奥端位置を支点として上方の撓み空
間S内に退避しつつ撓み変形可能とされている。ロック
突部13に対して係止される鉤部29の後端面は、後方
に向かって上り勾配をなすテーパ状のロック解除用案内
面29aとなっており、これにより、ロックアーム28
とロック突部13とがいわゆるセミロック構造となって
いる。ロックアーム28の前端部上面(鉤部29の反対
側)からは、係止突部30が突設されており、この係止
突部30の後端面がロックアーム28の撓み変形時にス
ライダ70の前端面に対して係止可能とされている。
【0019】端子収容部21及び上壁部27の後端面両
側端部からは、図1、図2及び図5に示すように、後方
及び上方へ突出する内壁部31が一対設けられ、これら
内壁部31の後端からは、外側方へ突出する後壁部32
がそれぞれ設けられている。さらに後壁部32の外側端
からは、内壁部31よりも前方へ突出し、且つ内壁部3
1及び後壁部32よりも下方へ突出する外壁部33がそ
れぞれ設けられている。これら外壁部33は、上部のみ
が内壁部31と前端位置を揃えた段付き状に形成され、
その上端部が内壁部31及び後壁部32に対して天井壁
部34により連結されている。両外壁部33の下端部前
端には、両側縁が外壁部33に沿って起立した下壁部3
5が架け渡すようにして設けられている。
【0020】下壁部35は、端子収容部21における後
端位置から前側の段付き部分に至る長さ寸法を有してお
り、そのうち幅方向について端子収容部21と対応する
部分については、前端部が上方へ少し突出してから前方
へ延出して形成されている。この延出部35aは、前端
位置が端子収容部21と揃えられ、そのすぐ内側がフー
ド部11を嵌合可能な嵌合溝部22となっている。延出
部35aの後面両側縁からは、図3及び図5に示すよう
に、細長い一対のリブ36が後方へ延出して設けられて
いる。また下壁部35の後端部は、一部が薄肉状に形成
されている。
【0021】雌ハウジング20の後面下部には、図3に
示すように、ガイド壁部26、内壁部31、後壁部3
2、外壁部33及び下壁部35によって取り囲まれた長
方形の開口部37が設けられており、この開口部37を
通して後方から次述するスペーサ50と揺動部材60と
を雌ハウジング20内に組付可能とされている。スペー
サ50は、合成樹脂製とされ、図2及び図4に示すよう
に、両外壁部33間の距離よりも僅かに短い幅寸法を有
する平板状に形成されるとともに、その両側部の前側が
上記したリブ36とほぼ同じ長さ分切欠されており、雌
ハウジング20内において下壁部35と端子収容部21
における後側の段付き部分との間に組み付けられるよう
になっている。このスペーサ50は、組付状態では、図
6及び図9に示すように、約上半分が下壁部35の延出
部35aから上方に突出して嵌合溝部22内に進入する
ようになっており、この進入部分51が両ハウジング1
0,20の嵌合時に雄ハウジング10のフード部11の
前端面10aによって押圧可能とされている。このスペ
ーサ50は、中央部の前面が下壁部35の延出部35a
の後面に、両側部の前面が両リブ36の後面にそれぞれ
当接した初期位置(図9)と、初期位置よりも所定距離
後退した押込位置(図12)との間を嵌合方向に沿って
前後に移動可能とされている。
【0022】揺動部材60は、合成樹脂製とされ、図
1、図4及び図5に示すように、全体として外幅寸法が
スペーサ50とほぼ同じとなる概ね門形をなし、上下方
向に沿って延びる一対のアーム部61と、両アーム部6
1の下端部内面同士を連結する連結部62とにより構成
されている。両アーム部61は、上下両端部の周面が略
弧状に形成され、このうち上端部には、前面側を切欠す
ることで互いに直交する一対の真直面63aを備えるば
ね当て部63が設けられている。このばね当て部63に
は、後述する圧縮コイルばね80の後端部が当接可能と
され、その先端部63bが尖った爪状をなしている。両
アーム部61の下端部は、後面側が真っ直ぐになるよう
切欠されており、その真直面よりも前側部分に連結部6
2が連結されている。連結部62は、前面がアーム部6
1の下端部前面に沿って弧状に形成されるとともに後面
のついても弧状に形成されている。
【0023】両アーム部61の外側面のうち長さ方向中
央よりも上寄りの位置(ばね当て部63よりも下方位
置)には、円柱状をなす一対の軸突部64が側方へ突出
して設けられている。この揺動部材60を雌ハウジング
20内に組み付けると、図8及び図9に示すように、連
結部62が端子収容部21における後側の段付き部分
(嵌合溝部22)の後側に配され、両アーム部61が端
子収容部21と内壁部31と後壁部32と外壁部33と
天井壁部34と下壁部35とによって囲まれた空間内に
配されるとともに、両軸突部64が両外壁部33に穿設
された丸孔状の軸孔38に嵌合される。そして、この軸
突部64を中心として揺動部材60は、両アーム部61
が後傾した初期姿勢(図9)と、両アーム部61が前傾
した押込姿勢(図12)との間を前後方向に沿って揺動
可能に支持(軸支)されている。両アーム部61の下端
部及び連結部62は、組付状態では常にはスペーサ50
の後端面52に当接され、このスペーサ50を介して嵌
合溝部22内に嵌合されるフード部11の前端面10a
によって後方へ押圧可能とされており、この部分が被押
圧部65となっている。
【0024】揺動部材60が初期姿勢のときは、図9
(B)に示すように、被押圧部65が初期位置とされた
スペーサ50の後端面52に当接されるのに対し、ばね
当て部63の両真直面63aが圧縮コイルばね80の後
端面と下面とに当接される。このとき、両アーム部61
のうち軸突部64よりも上側部分の後面は、後壁部32
から突設された支持部39に当接されることで、後傾し
た初期姿勢に支持されている。この支持部39は、断面
略三角形状をなし、その頂点(前端)が高さ方向につい
て軸孔38とほぼ同じ位置となるよう形成されている。
揺動部材60が押込姿勢のときは、図12(B)に示す
ように、被押圧部65が押込位置とされたスペーサ50
の後端面52に当接されるのに対し、ばね当て部63の
先端部63bが圧縮コイルばね80の後端面に当接され
る。また揺動部材60のうち軸突部64よりも下側部分
が支持部39の下方空間に逃がされる。
【0025】スライダ70は、図1及び図2に示すよう
に、全体が概ね長方形の枠型に形成されており、その内
側に雌ハウジング20を貫通させた状態、別言すると雌
ハウジング20をほぼ全周にわたって取り囲んだ状態で
組み付けられるようになっている。スライダ70の外周
面のうち後端から少し前寄りの位置には、操作部71が
ほぼ全周にわたって外側に張り出して形成されている。
この操作部71は、嵌合時または離脱時に押し込み操作
または引っ張り操作が可能とされている(図9または図
12)。スライダ70の両側部の内面からは、組み付け
状態では、図6に示すように、雌ハウジング20の嵌合
溝部22の両側を取り囲む張出部72が内方に張り出し
て設けられている。この張出部72は、図8に示すよう
に、スライダ70の前端から外壁部33の少し前に至る
長さ範囲に設けられている。
【0026】スライダ70の上部は、図1に示すよう
に、雌ハウジング20のロックアーム28に対応する部
分とその両側方部分が他の部分よりも段付き状に薄く形
成されており、このうち両側方部分の下面からは、一対
の保持アーム73が突設されている。この保持アーム7
3は、図4に示すように、後方へ延出する片持ち状に形
成されるとともに上方に撓み変形可能とされており、そ
の延出端下面からは、鉤部74が突設されている。一
方、上部のうちロックアーム28に対応する部分の後部
下面からは、一対のストッパ突部75が設けられてい
る。また上部のうち操作部71の後側部分は、一段高
く、且つ薄肉状に形成されており、その内側の段付き部
分に雌ハウジング20側の天井壁部34が突き当て可能
とされている。
【0027】両保持アーム73の鉤部74は、スライダ
70が雌ハウジング20に対して所定位置に組み付けら
れると、図9(A)に示すように、上壁部27のうちロ
ックアーム28の両側方位置に突設された一対の保持突
部40に対して係止される。このときスライダ70は、
その上部がロックアーム28の撓み空間Sから後方へ退
避しており、この位置がロックアーム28の撓み変形を
許容する撓み許容位置とされている。一方、スライダ7
0が撓み許容位置から所定距離前進し、上部が撓み空間
S内に進入した位置がロックアーム28の撓み変形を規
制する撓み規制位置となっている(図12(A))。こ
のとき撓み空間S内に進入するスライダ70の上部の前
半部分が撓み規制部70aとなっている。またこのとき
両ストッパ突部75が、ロックアーム28の上面に突設
された一対の第1前止まり突起41に突き当たるように
なっている。この保持突部40に対して係止される鉤部
74の前面は、前方へ向かって上り勾配をなすテーパ状
の保持解除用案内面74aとなっており、これにより、
保持アーム73と保持突部40とがいわゆるセミロック
構造となっている。
【0028】スライダ70の上部のうち両側部(スライ
ダ70における上側の両角部分)には、図3及び図5に
示すように、一対の圧縮コイルばね80をそれぞれ収容
可能なばね収容凹部76が一対後方へ開口して設けられ
ている。このばね収容凹部76の奥壁が圧縮コイルばね
80の前端部を受け止める受け部76aとなっており、
またばね収容凹部76の周壁によって圧縮コイルばね8
0を径方向にがたつき無く保持できるようになってい
る。このばね収容凹部76の周壁のうち下部は、所定深
さ切欠して形成されることで、揺動部材60に対して干
渉しないようになっている(図9)。
【0029】スライダ70の下部のうち後部幅方向中央
には、上下に貫通する逃がし孔77が穿設されている。
この逃がし孔77内には、図9(A)に示すように、組
み付けに伴って雌ハウジング20の下壁部35の下面か
ら突設された第2前止まり突起42が逃がされるように
なっており、スライダ70が撓み規制位置に達すると、
第2前止まり突起42が逃がし孔77の後側孔縁に突き
当たるようになっている(図12(A))。またスライ
ダ70の下部の前端からは、後止め壁部78が上方へ突
出して設けられており、この後止め壁部78は、スライ
ダ70が撓み許容位置に組み付けられると、雌ハウジン
グ20の下壁部35(延出部35aを除く)の前面に突
き当たるようになっている。
【0030】次に、雌コネクタの組み付け手順の一例を
説明する。図4及び図5に示す状態から、まず開口部3
7を通してスペーサ50を雌ハウジング20内に後方か
ら収容して初期位置に配する。引き続いて開口部37を
通して揺動部材60を雌ハウジング20内に後方から収
容するとともに、両軸突部64を両軸孔38に内嵌させ
つつ後傾した初期姿勢に配する。このとき、揺動部材6
0は、被押圧部65がスペーサ50の後端面52に当接
されるとともに両アーム部61の上部の後面が両支持部
39に当接されることで初期姿勢に支持される。
【0031】その後、両圧縮コイルばね80を両ばね収
容凹部76内に収容したスライダ70を雌ハウジング2
0の前方から組み付けて撓み許容位置に配する。この過
程では、保持アーム73は、ロックアーム28の側方に
進入し、鉤部74が保持突部40に乗り上げることで上
方へ撓み変形される。そしてスライダ70が撓み許容位
置に達すると、図9(A)に示すように、保持アーム7
3は、鉤部74が保持突部40を乗り越えるとともに復
帰し、鉤部74の保持解除用案内面74aが保持突部4
0の後面に係止される。これにより、嵌合作業前の段階
でスライダ70は、撓み許容位置から前止まり状態に保
持される。このとき圧縮コイルばね80は、図9(B)
に示すように、後端部がばね当て部63の両真直面63
aに当接されるとともに受け部76aとの間で少し弾縮
した状態で保持される。また雌端子金具、リテーナ24
及びシールリング25などを雌ハウジング20に対して
装着しておく。
【0032】続いて、雄雌コネクタの嵌合作業を説明す
る。雄ハウジング10のフード部11と雌ハウジング2
0の嵌合溝部22とを対応させつつスライダ70の操作
部71を前方へ押し込みことで両ハウジング10,20
を嵌合させる。なおこのとき、雌ハウジング20の後端
面を押し込んで嵌合作業を行うようにしても構わない。
フード部11が嵌合溝部22内に進入すると、ロックア
ーム28の鉤部29がロック突部13に乗り上げること
で、ロックアーム28が撓み変形される。このとき、ロ
ックアーム28の前端部及び係止突部30が上方の撓み
空間S内に進入するとともに、係止突部30の後端面が
スライダ70の上部の前端面に係止することで、スライ
ダ70が撓み許容位置から前進移動するのが規制され
る。その後嵌合が進行すると、図10に示すように、フ
ード部11の前端面10aがスペーサ50の進入部分5
1に当接される。この状態からさらに嵌合が進行する
と、フード部11の前端面10aによってスペーサ50
が後方へ押し込まれるとともに揺動部材60の被押圧部
65が後退するスペーサ50の後端面52により後方へ
押し込まれる。すると揺動部材60は、軸突部64を中
心に揺動し、上端側のばね当て部63が前方へ変位して
その爪状の先端部63bによって圧縮コイルばね80の
後端部を前方へ押し込む。このとき、圧縮コイルばね8
0の前端部は、前進規制されたスライダ70の受け部7
6aによって受けられているから、圧縮コイルばね80
は、受け部76aと、この受け部76aに対して相対的
に前進するばね当て部63との間で弾縮されるととも
に、次第に両ハウジング10,20を離間させるような
付勢力が蓄積されていく(図11(B))。
【0033】ところで、このような半嵌合状態であるに
も拘わらず嵌合作業を中断した場合には、弾縮された圧
縮コイルばね80にそれまでに蓄積された付勢力が解放
され、揺動部材60の被押圧部65がスペーサ50を介
してフード部11の前端面10aを押し返すことで両ハ
ウジング10,20が強制的に離脱される。もって、両
ハウジング10,20が半嵌合状態のまま放置されるこ
とが防止される。
【0034】両ハウジング10,20が正規深さまで嵌
合されると、図11に示すように、ロックアーム28の
鉤部29がロック突部13を乗り越えるとともに弾性復
帰して、鉤部29のロック解除用案内面29aがロック
突部13の後端面に係止される。このロックアーム28
の復帰動作に伴って、係止突部30がスライダ70の前
端面から外れて、スライダ70に対する係止状態が解除
される。このとき、揺動部材60は、前傾した押込姿勢
に達するとともに、押込位置とされたスペーサ50を介
してフード部11の前端面10aによりその押込姿勢に
保持される。従って、圧縮コイルばね80に蓄積された
付勢力が解放されて、スライダ70には前進移動させる
ような力が作用する。この力を受けて保持アーム73
は、保持解除用案内面74aによって撓み変形するよう
案内されるとともに鉤部74が保持突部40から外れ
る。これにより、スライダ70の前進規制状態が完全に
解除されるので、スライダ70は、圧縮コイルばね80
の付勢力によって撓み許容位置から撓み規制位置へ前進
移動される。
【0035】スライダ70が撓み規制位置に達すると、
図12に示すように、撓み規制部70aが撓み空間S内
に進入するとともに係止突部30に当接または近接しつ
つ上方に対向して配されることで、ロック突部13に係
止した状態のロックアーム28が撓み変形するのを規制
することができる。これにより、両ハウジング10,2
0を正規嵌合状態に強固に保持することができる。この
とき、圧縮コイルばね80は、前端側が受け部76a
に、後端側が押込姿勢とされた揺動部材60におけるば
ね当て部63の先端部63bに当接された状態で保持さ
れる。また両ストッパ突部75が両第1前止まり突起4
1に、逃がし孔77の後側孔縁が第2前止まり突起42
に突き当たることで、スライダ70が撓み規制位置から
前止まり状態に保持される。なお、この正規嵌合状態で
は、シールリング25がフード部11の内周面と端子収
容部21の外周面とに密着することで両ハウジング1
0,20間の防水が図られている。
【0036】一方、メンテナンスなどの事情により両ハ
ウジング10,20を離脱する場合がある。その場合に
は、スライダ70の操作部71を把持して後方へ引っ張
るよう操作する。スライダ70を撓み規制位置から圧縮
コイルばね80を弾縮させつつ後退移動させ、撓み許容
位置に達すると後止め壁部78が下壁部35に係止す
る。その状態からスライダ70をさらに所定以上の操作
力で引っ張ると、雌ハウジング20に雄ハウジング10
から相対的に後退移動するような力が付与されるととも
に、鉤部29のロック解除用案内面29aによって案内
されてロックアーム28は、図13に示すように、鉤部
29とロック突部13との係止状態を解除しつつ撓み変
形される。鉤部29がロック突部13から完全に外れる
までロックアーム28が撓まれると、雄ハウジング10
に対して雌ハウジング20は相対的に後方へと移動して
雄ハウジング10から引き離される。このようにスライ
ダ70を引っ張るというワンアクション操作によって、
スライダ70を撓み許容位置まで後退させる作業と、ロ
ックアーム28を撓み変形させる作業と、両ハウジング
10,20を引き離す作業とを一度に行うことができ
る。
【0037】以上説明したように本実施形態によれば、
嵌合過程で揺動部材60によって圧縮コイルばね80を
前方へ押し込んで弾縮するようにしたから、正規嵌合時
に解放される圧縮コイルばね80の付勢力によってスラ
イダ70を前進移動させることができる。従って、両ハ
ウジング10,20を離脱する際におけるスライダ70
の操作方向を雌ハウジング20の離脱方向と同方向とす
ることができ、もって離脱作業性が良好となる。しか
も、嵌合動作に連動するロックアーム28を利用してス
ライダ70の前進移動の可否を制御しているから、スラ
イダ70が動作するタイミングを適切なものとすること
ができ、半嵌合防止機能の動作信頼性を高くすることが
できる。さらには、雄ハウジング10のフード部11の
前端面10aによってスペーサ50を介して揺動部材6
0の被押圧部65を押圧するようにしたから、雄ハウジ
ング10の構造を簡素化できる。
【0038】また、両ハウジング10,20を離脱する
際に、撓み規制位置から後退させたスライダ70が撓み
許容位置に達すると、鉤部29のロック解除用案内面2
9aによってロックアーム28が撓み変形されてロック
突部13から外れるよう案内されてその係止状態が自動
的に解除される。このようにロックアーム28とロック
突部13とをいわゆるセミロック構造としたから、例え
ばロックアームを撓み変形させる作業を別途行う必要が
ある場合と比較して離脱作業性を一層良好なものとする
ことができる。
【0039】また、支持部39により揺動部材60は、
ばね当て部63が圧縮コイルばね80の後端部に当接し
た初期姿勢に支持されるから、両ハウジング10,20
を嵌合する際に揺動部材60のばね当て部63によって
圧縮コイルばね80を確実に押し込んで弾縮させること
ができる。
【0040】また、保持アーム73が保持突部40に係
止することでスライダ70を撓み許容位置に保持するこ
とができるから、スライダ70を撓み許容位置に位置決
めした状態で嵌合作業を行うことができ、作業性が良好
となる。しかも、保持突部40に係止する保持アーム7
3の鉤部74に保持解除用案内面74aを設けること
で、両者の係止構造をいわゆるセミロック構造としたか
ら、圧縮コイルばね80の付勢力を利用して自動的に保
持アーム73を保持突部40から外すことができ、例え
ば保持アームを撓み変形させる作業を別途行う必要があ
る場合と比較して作業性が良好となる。
【0041】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記した実施形態では、アーム部の外側面に設け
た軸突部を外壁部に穿設した軸孔に内嵌して揺動部材を
支持するものを示したが、例えばアーム部の後端面に軸
突部を設け、この軸突部を支持部に凹設した軸凹部に前
方から嵌め込むことで揺動部材を支持するようにしても
よい。このようにすれば、揺動部材を雌ハウジングに組
み付ける作業を簡易にすることができる。
【0042】(2)上記した実施形態では、揺動部材側
に軸突部を設け、雌ハウジング側に軸孔(軸凹部)を設
けた場合を示したが、逆に揺動部材側に軸孔(軸凹部)
を設け、雌ハウジング側に軸突部を設けるようにしても
よい。また、軸突部と軸孔の形状は、半円状、角形など
任意に設定することができる。このとき、例えば軸孔を
長円形状に形成し、揺動部材が揺動するのに伴って軸突
部がその軸孔内をスライドするようにしたものも本発明
に含まれる。 (3)上記した実施形態では、スペーサを有するものを
示したが、これを省略するとともに揺動部材の被押圧部
を雄ハウジングのフード部によって直接に押圧するよう
にしたものも本発明に含まれる。
【0043】(4)上記した実施形態では、ロックアー
ム側にロック解除用案内面を設けた場合を示したが、ロ
ック突部側に設けるようにしてもよく、また双方に設け
るようにしてもよい。 (5)上記した実施形態では、保持アーム側に保持解除
用案内面を設けた場合を示したが、保持突部側に設ける
ようにしてもよく、また双方に設けるようにしてもよ
い。
【0044】(6)上記した実施形態では、雌ハウジン
グ側にスライダや圧縮コイルばねや揺動部材などを組み
付けたものを示したが、これらを雄ハウジング側に組み
付けるようにしたものも本発明に含まれる。 (7)上記した実施形態では、付勢部材として圧縮コイ
ルばねを例示したが、その他にも付勢部材として板ばね
などを使用してもよい。 (8)上記した実施形態では、防水機能(シールリン
グ)を有するものを示したが、本発明は非防水タイプの
コネクタにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る雌ハウジングとスラ
イダと揺動部材とスペーサの正面図
【図2】雌ハウジングとスライダと揺動部材とスペーサ
の平面図
【図3】雌ハウジングとスライダと揺動部材とスペーサ
の背面図
【図4】図1のA−A線断面図
【図5】図1のB−B線断面図
【図6】雌ハウジングにスライダなどを組み付け状態を
示す正面図
【図7】雌ハウジングにスライダなどを組み付け状態を
示す背面図
【図8】図6のC−C線断面図
【図9】(A)両ハウジングを嵌合する前の状態を示す
図6のA−A線断面図 (B)両ハウジングを嵌合する前の状態を示す図6のB
−B線断面図
【図10】(A)両ハウジングを嵌合する途中で、フー
ド部の前端面がスペーサに当接した状態を示す図6のA
−A線断面図 (B)両ハウジングを嵌合する途中で、揺動部材が初期
姿勢から揺動する前の状態を示す図6のB−B線断面図
【図11】(A)両ハウジングが正規嵌合に達し、係止
突部がスライダから外れた状態を示す図6のA−A線断
面図 (B)両ハウジングが正規嵌合に達し、押込姿勢とされ
た揺動部材により圧縮コイルばねが弾縮された状態を示
す図6のB−B線断面図
【図12】(A)スライダが撓み規制位置に移動した状
態を示す図6のA−A線断面図 (B)スライダが撓み規制位置に移動した状態を示す図
6のB−B線断面図
【図13】(A)両ハウジングを離脱する途中でロック
アームが撓み変形した状態を示す図6のA−A線断面図 (B)スライダが撓み許容位置に達し、圧縮コイルばね
が弾縮された状態を示す図6のB−B線断面図
【図14】(A)従来例の半嵌合状態を示すロックアー
ム切断面図 (B)従来例の半嵌合状態を示すばね切断面図
【図15】(A)従来例の正規嵌合状態を示すロックア
ーム切断面図 (B)従来例の正規嵌合状態を示すばね切断面図
【符号の説明】
10…雄ハウジング(一方のコネクタハウジング) 10a…前端面(押圧部) 13…ロック突部(ロック部) 20…雌ハウジング(他方のコネクタハウジング) 28…ロックアーム 29a…ロック解除用案内面 39…支持部 40…保持突部(保持部) 60…揺動部材 70…スライダ 73…保持アーム 74a…保持解除用案内面 80…圧縮コイルばね(付勢部材) S…撓み空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥谷 幸治 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 Fターム(参考) 5E021 FA05 FA09 FB07 FB20 FC31 FC36 FC38 HA07 HB07 HC09 JA05 KA03 KA15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジ
    ングのうち、一方のコネクタハウジングには、ロック部
    が設けられるのに対し、他方のコネクタハウジングに
    は、両コネクタハウジングが嵌合される過程では、ロッ
    ク部に乗り上げて撓み変形され、両コネクタハウジング
    が正規に嵌合されると復帰してロック部に係止されるロ
    ックアームが設けられるとともに、 ロックアームの撓み空間内に進入してその撓み変形を規
    制する撓み規制位置と前記撓み空間から退避してロック
    アームの撓み変形を許容する撓み許容位置との間を前記
    両コネクタハウジングの嵌合方向に沿って前後に移動可
    能とされ、且つ両コネクタハウジングが嵌合される過程
    では、撓み変形したロックアームに係止されることで前
    記撓み許容位置から前進移動するのが規制されるスライ
    ダと、 前記嵌合方向に沿って前後に揺動可能に支持され、且つ
    両コネクタハウジングが嵌合される過程では、前記一方
    のコネクタハウジングに設けられた押圧部によって一端
    側が押圧される揺動部材とが組み付けられ、 前記スライダと、その後方に配された揺動部材における
    他端側との間には、スライダと揺動部材の他端側とが互
    いに接近するよう相対変位するのに伴って、前記両コネ
    クタハウジングを離脱させるような付勢力を蓄積しつつ
    弾縮される付勢部材が介設されていることを特徴とする
    コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記ロックアームと前記ロック部との少
    なくともいずれか一方には、前記他方のコネクタハウジ
    ングに対して後退移動させるような所定以上の力が作用
    したときにロックアームを撓み変形させてロック部から
    解離するよう案内可能なロック解除用案内面が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記他方のコネクタハウジングには、前
    記両コネクタハウジングを嵌合する前の段階で、前記揺
    動部材を前記付勢部材に当接した姿勢に支持可能な支持
    部が設けられていることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記スライダには、前記他方のコネクタ
    ハウジングに設けられた保持部に対して弾性的に係止す
    ることでスライダが前記撓み許容位置から前進移動する
    のを規制可能な保持アームが設けられ、この保持アーム
    と保持部との少なくともいずれか一方には、前記スライ
    ダに対して前進移動させるような所定以上の力が作用し
    たときに保持アームを撓み変形させて保持部から解離す
    るよう案内可能な保持解除用案内面が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載のコネクタ。
JP2002110806A 2002-04-12 2002-04-12 コネクタ Pending JP2003308927A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002110806A JP2003308927A (ja) 2002-04-12 2002-04-12 コネクタ
US10/411,525 US6666710B2 (en) 2002-04-12 2003-04-10 Connector and a connector assembly
DE10316857A DE10316857A1 (de) 2002-04-12 2003-04-11 Verbinder und Verbinderanordnung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002110806A JP2003308927A (ja) 2002-04-12 2002-04-12 コネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003308927A true JP2003308927A (ja) 2003-10-31

Family

ID=28786629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002110806A Pending JP2003308927A (ja) 2002-04-12 2002-04-12 コネクタ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6666710B2 (ja)
JP (1) JP2003308927A (ja)
DE (1) DE10316857A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007157658A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Yazaki Corp コネクタ
JP2007335329A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ用キャップの保持構造
JP2007335328A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Sumitomo Wiring Syst Ltd 嵌合部材
JP2008154160A (ja) * 2006-12-20 2008-07-03 Alpine Electronics Inc 可動式スピーカ装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3327178B2 (ja) * 1997-08-26 2002-09-24 住友電装株式会社 コネクタ
JP3502787B2 (ja) 1999-05-19 2004-03-02 住友電装株式会社 コネクタ
JP3538750B2 (ja) * 1999-08-02 2004-06-14 住友電装株式会社 レバー式コネクタ
JP2001250635A (ja) * 2000-03-03 2001-09-14 Sumitomo Wiring Syst Ltd レバー式コネクタ
JP2001250638A (ja) * 2000-03-08 2001-09-14 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007157658A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Yazaki Corp コネクタ
JP4629565B2 (ja) * 2005-12-08 2011-02-09 矢崎総業株式会社 コネクタ
JP2007335329A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ用キャップの保持構造
JP2007335328A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Sumitomo Wiring Syst Ltd 嵌合部材
JP4716123B2 (ja) * 2006-06-16 2011-07-06 住友電装株式会社 コネクタ用キャップの保持構造
JP2008154160A (ja) * 2006-12-20 2008-07-03 Alpine Electronics Inc 可動式スピーカ装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE10316857A1 (de) 2003-11-20
US20030194905A1 (en) 2003-10-16
US6666710B2 (en) 2003-12-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4039199B2 (ja) コネクタ
JP3806926B2 (ja) コネクタ
JP3468451B2 (ja) コネクタ嵌合構造
JP3593959B2 (ja) コネクタ
JP3449912B2 (ja) コネクタ
JP3656830B2 (ja) コネクタ
JP2001244025A (ja) コネクタ嵌合構造
JPH0581967U (ja) コネクタ
JP3905731B2 (ja) ロック保障機構付きコネクタ
JPH05315027A (ja) コネクタのロック機構
JP2001085111A (ja) コネクタ
JP4286742B2 (ja) コネクタ
JP2004079483A (ja) コネクタ
JP3775345B2 (ja) コネクタ
JP3555591B2 (ja) コネクタ
JP2003308927A (ja) コネクタ
JP3674521B2 (ja) コネクタ
JP5329339B2 (ja) コネクタ
JP2004006071A (ja) コネクタ
WO2019045038A1 (ja) コネクタ及びコネクタユニット
JP4306573B2 (ja) コネクタ
JP2002170629A (ja) コネクタ
JP3598990B2 (ja) コネクタ
JP2004200073A (ja) コネクタ
JP3664428B2 (ja) コネクタ嵌合構造