JP3664428B2 - コネクタ嵌合構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種電子機器と電線とを直接接続するのに使用される直付けタイプのコネクタの嵌合構造であり、詳しくは不完全嵌合を防止し、嵌合ロックを確実に行うためのコネクタ嵌合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からコネクタ嵌合構造に関しては、例えば、特開平9−134757号公報に開示されているようなものが知られている。
図11に示したように、従来のコネクタ嵌合構造61は、主として電気機器等に一体的に装着される第1コネクタ62と、主としてコネクタ端子を端部に圧着された電線が装着される第2コネクタ63とからなる。この第2コネクタ63は、ハウジング本体64と、該ハウジング本体64の外周を軸方向にスライド可能で、かつ前方へ図示していないバネ部材により弾性付勢されるスライダー65から構成されている。
【0003】
第1コネクタ62のハウジング66先端部には係合溝67と係止突起68とが設けられている。また、ハウジング本体64先端部には係合溝67に係合するロック部69を有する可撓性のロックアーム70が設けられている。
また、スライダー65にはロックアーム70の撓みを制御するために軸方向前方へ弾性付勢され、かつ前端部に係止突起68に当接される当接部71が設けられている。この当接部71は片持ちアーム72の前端部に設けられ、片持ちアーム72はスライダー65後端部に設けられ、外側へ撓むことができ、中央に長方形のスライド孔73を有している。
さらに、ハウジング本体64のスライド孔73に対応する位置には片持ちアーム押し上げ突起74が形成されている。
【0004】
図12に示したように、上記構成のコネクタ嵌合構造61においては、第1、第2コネクタ62、63を互いに嵌合させて行くと、先ずスライダー65に設けられた片持ちアーム72先端の当接部71が第1コネクタ62のハウジング66に形成されている係止突起68に当接される。そして、第2コネクタ63のハウジング本体64を嵌合方向へさらに押し込むと、スライダー65は停止したままでハウジング本体64だけが嵌合方向へ前進する。
【0005】
すると、図13に示したように、ロックアーム70の前半部分はスライダー65から露出するので上方へ撓み易くなる。そこで、ハウジング本体64がさらに押し込まれると、ロック部69は相手のハウジング66前端部に乗り上げて前進する。
図14に示したように、ロック部69が係合溝67にロックされる直前に片持ちアーム押し上げ突起74が当接部71を押し上げて係止突起68による係止を解除する。その結果、ロック部69が係合溝67にロックされると同時にスライダー65は弾性付勢力によって前進し、ロックされたロック部69を覆ってロック部外れを防止する。
【0006】
なお、第1、第2コネクタ62、63の嵌合を解除するには、スライダー65を後方へ引き戻すと、スライダー65にはハウジング本体64との間に図示されない移動規制機構があるので、ハウジング本体64も引き戻される。このとき、ロック部69はスライダー65には覆われていないと共に、ロック部69の後面にも傾斜面が付いているので、ロックアーム70を外方へ撓ませて係合溝67の係合から解除される。これにより、第1、第2コネクタ62、63を互いに離脱させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のコネクタ嵌合構造61においては、図13に示すようにロック機構としてのロック部69、ロックアーム70および係合溝67が、図中上側に設けられている。これに対して、検知機構としての係止突起68、当接部71および片持ちアーム押し上げ突起74が、図中下側に設けられている。したがって、第1、第2コネクタ62、63が極端に傾いて嵌入された場合、ロック機構と検知機構とのタイミングがずれて嵌合が途中で止まってしまい不完全嵌合になるという問題があった。
【0008】
すなわち、当接部71が係止突起68から外されてスライダー65が弾性付勢力によって前進した場合、ロック部69が係合溝67に落ちていないとスライダー65はロックアーム70に乗り上げて止まってしまう。
また、第1、第2コネクタ62、63嵌合時にはスライダー65の内側にあるハウジング本体64のみを押し込むようになっているので操作し難く、嵌合を解除する場合は、スライダー65のみを引っ張るような構成になっているので誤操作し易いという問題があった。
【0009】
本発明の目的は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、コネクタが傾いて嵌合されても不完全嵌合が防止されると共に、操作し易く作業性が良好なコネクタ嵌合構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わる上記課題は、ハウジング先端部に係合溝と係止突起とを有する第1コネクタと、先端部に前記係合溝に係合するロック部を有する可撓性のロックアームを設けたハウジング本体を備え、不完全嵌合を防止するために軸方向に弾性部材により弾性付勢され且つ前端部に前記係止突起に当接する当接部を有するスライダーを前記ハウジング本体に装着した第2コネクタとを具備するコネクタ嵌合構造において、前記スライダーが前記ロックアームを跨ぐように、かつ前後及び上下にスライド可能に前記ハウジング本体内に装着されると共に、前記ロックアームに前記当接部を押し上げるための押し上げ突起が設けられていることを特徴とするコネクタ嵌合構造によって解決することができる。
【0011】
前記構成のコネクタ嵌合構造によれば、係止機構としてのロックアーム、ロック部、係止突起および係合溝と、検知機構としての当接部および押し上げ突起とが第1、第2コネクタの同一ライン上近くにあるので、傾いて嵌合されても係止機構と検知機構の作動タイミングがずれて不完全嵌合状態で放置されることはない。
また、スライダーはハウジング本体内にあるので、嵌合および解除操作はすべてハウジング本体の移動によって行われるため、嵌合および解除時の操作が容易でかつ確実に行うことができる。よって、信頼性が高く、作業性に優れたコネクタ嵌合構造を得ることができる。
【0012】
また、本発明に係わる上記課題は、ハウジング先端部に係合溝と係止突起とを有する第1コネクタと、先端部に前記係合溝に係合するロック部を有する可撓性のロックアームを設けたハウジング本体を備え、前記ロックアームの撓みを制御するために軸方向に弾性部材により弾性付勢され、かつ前端部に前記係止突起に当接する当接部を有するスライダーを前記ハウジング本体に装着した第2コネクタとを具備するコネクタ嵌合構造において、前記スライダーが前記ロックアームを跨ぐように前後にスライド可能に前記ハウジング本体内に装着されると共に、前記スライダーには左右に可撓性の一対の片持ちアームを前方へ突出するように設け、該片持ちアームの内側には前端上部に後面に解除斜面を有する一対の前記当接部と、中央下部に前記ロックアームの撓みを制御するための一対の撓み防止部とを設け、前記ロックアームの中央外面には前記片持ちアームを左右に拡げて前記当接部による前記スライダーのロックを解除するための一対の開放突起が設けられていることを特徴とするコネクタ嵌合構造によって解決することができる。
【0013】
前記構成のコネクタ嵌合構造によれば、係止機構としてのロックアーム、ロック部、係止突起および係合溝と、検知機構としての当接部、撓み防止部および開放突起とが第1、第2コネクタの同一ライン上近くにあるので、第1、第2コネクタが傾いて嵌合されても係止機構と検知機構の作動タイミングがずれて不完全嵌合状態で放置されることはない。
また、嵌合操作はハウジング本体を嵌合方向に押圧するだけでよく、解除操作はスライダーを反嵌合方向に引っ張るだけでよいので、操作が簡単で、誤操作の心配がない。さらに、スライダーはハウジング本体内で軸方向に移動するだけなので、滑らかな弾性付勢が期待できる。よって、信頼性が一層高く、作業性に優れたコネクタ嵌合構造を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のコネクタ嵌合構造の第1実施形態を図1乃至図5に基づいて詳細に説明する。図1は本発明のコネクタ嵌合構造の第1実施形態を示す嵌合開始時における縦断面図、図2は図1におけるハウジング本体とスライダーの分解斜視図、図3は図1における嵌合途中状態を示す作動説明図、図4は図3におけるさらに嵌合が進んだ嵌合途中状態を示す作動説明図、図5は図4における嵌合完了状態を示す作動説明図である。
【0015】
図1乃至図5に示すように本実施形態のコネクタ嵌合構造1は、主として電気機器等に一体的に装着される第1コネクタ2と、主としてコネクタ端子を端部に圧着した電線が装着される第2コネクタ3とから構成されている。この第2コネクタ3は、ハウジング本体4と、このハウジング本体4のスライダー収容部4a内を前後方向および上下方向にスライド可能で、かつ前方へ圧縮バネ25によって弾性付勢されたスライダー5とから構成されている。
【0016】
第1コネクタ2のハウジング6先端には係合溝7と係止突起8とが設けられており、第2コネクタ3のハウジング本体4先端には係合溝7に係合するロック部9を有する可撓性のロックアーム10が設けられている。
また、図2に示すようにスライダー5には嵌合時に一時的にスライダー5の前進を停止させるために前端部に係止突起8に当接される当接部11が設けられている。この当接部11はスライダー5前端上部に取付けられていて後面に傾斜面11aが設けられている。
また、スライダー5の左右側面の前端下部には一対の案内突起12が外方に突出しており、上記スライダー収容部4aの左右内面に突出して設けられたガイドレール13の周りを移動してスライダー5の動きを助けるようになっている。
さらに、ロック部9後方のロックアーム10上には当接部11に対応する位置にスライダー5を押し上げるための押し上げ突起14が形成されている。
【0017】
また、第1コネクタ2のハウジング6の内部空間15には、雄型のコネクタ端子18が突出しており、ハウジング本体4の端子収容室16には、雌型のコネクタ端子19が装着されている。
なお、押し上げ突起14後端にはロックアーム10を下方へ撓ませるための押圧板17が設けられており、ハウジング本体4の前端上部内側には当接部11を止めるストッパ突起20が設けられている。
【0018】
上記構成のコネクタ嵌合構造1においては、図1に示すように第1、第2コネクタ2、3を互いに嵌合させると、先ずスライダー5に設けられた当接部11の先端面が第1コネクタ2のハウジング6に形成されている係止突起8に当接されるのでスライダー5は前進を一時阻止される。さらに、第2コネクタ3のハウジング本体4を嵌合方向へ押し込むと、スライダー5は停止したままでハウジング本体4だけが嵌合方向へ前進する。
すると、図3に示すように係止突起8先端の傾斜面がロック部9先端の傾斜面に当接されてロック部9を押し下げるからロックアーム10は下方に撓む。そして、ロック部9は相手のハウジング6前端をくぐり抜けるように前進する。このとき、スライダー5は圧縮バネ25の弾性付勢力に抗しながら当接部11の傾斜面11aが押し上げ突起14に当接されるから係止突起8前端面をスライドしながら上方に押し上げられる。
【0019】
その後、図4に示すようにロック部9が係合溝7にロックされる直前に押し上げ突起14が当接部11をさらに押し上げる。そして、図5に示すようにロック部9が係合溝7にロックされると同時にスライダー5は圧縮バネ25の弾性付勢力によってハウジング本体4前端のストッパ突起20に当接するまで前進する。これにより、第1、第2コネクタ2、3の嵌合作業が完了して、双方のコネクタは完全嵌合状態にロックされると共に、双方の雌雄型のコネクタ端子18、19は電気的に接続される。
【0020】
また、第1、第2コネクタ2、3の嵌合を解除する場合は、押圧板17を押圧してロックアーム10を下方に撓ませるとロック部9が係合溝7から外れるから、そのままハウジング本体4を反嵌合方向へ引っ張ることで、双方のコネクタ2、3を解除させることができる。
【0021】
上述したように本実施形態のコネクタ嵌合構造1においては、スライダー5がロックアーム10を跨ぐように、かつ前後および上下にスライド可能にハウジング本体4内に装着されると共に、ロックアーム10に当接部11を押し上げるための押し上げ突起14が設けられている。
したがって、係止機構としての係合溝7、係止突起8、ロック部9およびロックアーム10と、検知機構としての当接部11および押し上げ突起14とが第1、第2コネクタ2、3の同一ライン上近くにあり、傾いて嵌合されても係止機構と検知機構の作動タイミングがずれて不完全嵌合状態で放置されるようなことはない。
【0022】
そして、完全嵌合時にはスライダー5はハウジング本体4内に完全に入るので、目視でも検知することができる。また、スライダー5はハウジング本体内4にあるので、嵌合および解除操作はすべてハウジング本体の移動によって行われるので、操作が容易で、かつ誤操作の心配がない。よって、信頼性が高く、作業性に優れたコネクタ嵌合構造を得ることができる。
【0023】
次に、本発明のコネクタ嵌合構造の第2実施形態を図6乃至図10に基づいて詳細に説明する。図6は本発明のコネクタ嵌合構造の第2実施形態を示す嵌合開始時における縦断面図、図7は図6におけるハウジング本体とスライダーの分解斜視図、図8は図6における嵌合途中状態を示す作動説明図、図9は図8におけるさらに嵌合が進んだ嵌合途中状態を示す作動説明図、図10は図9における嵌合完了状態を示す作動説明図である。
【0024】
図6乃至図10に示すように本実施形態のコネクタ嵌合構造31は、主として電気機器等に一体的に装着される第1コネクタ32と、主としてコネクタ端子を端部に圧着した電線が装着される第2コネクタ33とから構成されている。この第2コネクタ33は、ハウジング本体34と、このハウジング本体34内を前後方向にスライドし、かつ前方へ圧縮バネ55によって弾性付勢されたスライダー35とから構成されている。
【0025】
第1コネクタ32のハウジング36先端部には係合溝37と係止突起38とが設けられており、第2コネクタ33のハウジング本体34先端部には係合溝37に係合するロック部39を有する可撓性のロックアーム40が設けられている。また、スライダー35がロックアーム40を跨ぐように前後にスライド可能にハウジング本体34内に装着されると共に、スライダー35には左右に可撓性の一対の片持ちアーム43、43が前方へ突出するように設けられている。
また、この片持ちアーム43の内側には前端上部に後面に解除斜面42を有する一対の当接部41、41と、中央下部にロックアーム40の撓みを制御するための一対の撓み防止部44、44とが設けられている。
【0026】
また、図7に示すようにロックアーム40の中央外面には一対の片持ちアーム43、43を左右に拡げて当接部41によるスライダー35のロックを解除するための一対の開放突起45、45と、片持ちアーム43の内側に開放突起45が通る溝部46と開放斜面47が設けられている。
また、スライダー35の後端上面には第1、第2コネクタ32、33の嵌合を解除するための摘み部48が設けられると共に、ロックアーム40上のストッパ突起49がハウジング本体34に対するスライダー35の移動を規制する。なお、第1コネクタ32のハウジング36の内部空間50には雄型のコネクタ端子51が突出しており、ハウジング本体34の端子収容室52には雌型のコネクタ端子53が装着されている。
【0027】
上記構成のコネクタ嵌合構造31においては、図6に示すように第1、第2コネクタ32、33を互いに嵌合させると、先ずスライダー35に設けられた当接部41の先端面が第1コネクタ32の係止突起38に当接する。そして、第2コネクタ33のハウジング本体34を嵌合方向へ押し込むと、スライダー35は停止したままでハウジング本体34だけが嵌合方向へ前進する。
すると、図8に示すように係止突起38先端の傾斜面がロック部39先端の傾斜面に当接されてロック部39を押し下げるので、ロックアーム40は下方に撓む。これにより、ロック部39は相手のハウジング36前端部の下方をくぐり抜けて前進する。
【0028】
このとき、図7及び図9に示すように開放突起45が溝部46前端の開放斜面47に当接するので、スライダー35の一対の片持ちアーム43、43が左右方向に押し開かれる。すると、図10に示すように係止突起38に当接していた当接部41が左右方向に開放されるので、スライダー35は圧縮バネ55の弾性付勢力によってハウジング本体34の前端方向に移動すると共にロック部39は係合溝37にロックされる。そして、撓み防止部44がロックアーム40の先端部を下から撓まないように押さえるので、振動等によるロック状態が外れることはなく、第1、第2コネクタ32、33の嵌合が完了する。
【0029】
次に、第1、第2コネクタ32、33の嵌合を解除する場合は、スライダー35の摘み部48を圧縮バネ55の弾性付勢力に抗しながら反嵌合方向へ引っ張ると、撓み防止部44がロックアーム先端下部から外れる。このとき、当接部41の解除斜面42がロック部39を押し下げて係合溝37によるロック状態を解除するので、圧縮バネ55の弾性付勢力と相まってハウジング本体34もハウジング36から容易に引き抜くことができる。
【0030】
上述したように本実施形態のコネクタ嵌合構造31によれば、スライダー35がロックアーム40を跨ぐように前後にスライド可能にハウジング本体内34に装着されている。また、スライダー35には左右に可撓性の一対の片持ちアーム43、43が前方へ突出するように設けられている。また、この片持ちアーム43の内側には前端上部に後面に解除斜面42を有する一対の当接部41、41と、中央下部にはロックアーム40の撓みを制御するための一対の撓み防止部44、44が設けられている。さらに、ロックアーム40の中央外面には一対の片持ちアーム43を左右方向に拡げて当接部41によるスライダー35のロックを開放するための一対の開放突起45、45が設けられている。
【0031】
したがって、係止機構としてのロックアーム40、ロック部39、係止突起38および係合溝37と、検知機構としての当接部41、撓み防止部44および開放突起45とが第1、第2コネクタ32、33の同一ライン上近くにあるので、第1、第2コネクタ32、33が傾いて嵌合されても係止機構と検知機構の作動タイミングがずれて不完全嵌合状態で放置されることはない。
【0032】
また、スライダー35のハウジング本体34に対する位置によって完全嵌合状態が目視により検知することができる。また、嵌合操作はハウジング本体34のみの押圧移動によって行われると共に、解除操作はスライダー35のみの引き抜き移動によって行われるので、嵌合および解除操作が容易である。
さらに、スライダー35はハウジング本体34内で前後方向に移動するだけであるから、滑らかな弾性付勢が期待できる。よって、信頼性が高く、作業性に優れたコネクタ嵌合構造を得ることができる。
【0033】
なお、本発明のコネクタ嵌合構造は上述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変更を行うことにより他の形態でも実施することができる。例えば、上記実施形態ではロックアーム10、40およびロック部9、39は一対設けられていたが、ロック相手側の係止突起8、38および係合溝7、37の形状を対応するように工夫すれば、中央に1個設ける構成であっても差し支えない。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のコネクタ嵌合構造によれば、スライダーがロックアームを跨ぐように、かつ前後及び上下にスライド可能にハウジング本体内に装着されると共に、ロックアームに当接部を押し上げるための押し上げ突起が設けられている。
したがって、係止機構としてのロックアーム、ロック部、係止突起および係合溝と、検知機構としての当接部および押し上げ突起とが第1、第2コネクタの同一ライン上近くにあるので、傾いて嵌合されても係止機構と検知機構の作動タイミングがずれて不完全嵌合状態で放置されることはない。
また、スライダーはハウジング本体内にあるので、嵌合および解除操作はすべてハウジング本体の移動によって行われるため、嵌合および解除時の操作が容易でかつ確実に行うことができる。よって、信頼性が高く、作業性に優れたコネクタ嵌合構造を得ることができる。
【0035】
また、本発明のコネクタ嵌合構造によれば、スライダーがロックアームを跨ぐように前後にスライド可能にハウジング本体内に装着されると共に、スライダーには左右に可撓性の一対の片持ちアームを前方へ突出するように設け、片持ちアームの内側には前端上部に後面に解除斜面を有する一対の当接部と、中央下部にロックアームの撓みを制御するための一対の撓み防止部とを設け、ロックアームの中央外面には片持ちアームを左右に拡げて当接部によるスライダーのロックを解除するための一対の開放突起が設けられている。
したがって、係止機構としてのロックアーム、ロック部、係止突起および係合溝と、検知機構としての当接部、撓み防止部および開放突起とが第1、第2コネクタの同一ライン上近くにあるので、第1、第2コネクタが傾いて嵌合されても係止機構と検知機構の作動タイミングがずれて不完全嵌合状態で放置されることはない。
また、嵌合操作はハウジング本体を嵌合方向に押圧するだけでよく、解除操作はスライダーを反嵌合方向に引っ張るだけでよいので、操作が簡単で、誤操作の心配がない。さらに、スライダーはハウジング本体内で軸方向に移動するだけなので、滑らかな弾性付勢が期待できる。よって、信頼性が一層高く、作業性に優れたコネクタ嵌合構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコネクタ嵌合構造の第1実施形態を示す嵌合開始時における縦断面図である。
【図2】図1におけるハウジング本体とスライダーの分解斜視図である。
【図3】図1における嵌合途中状態を示す作動説明図である。
【図4】図3におけるさらに嵌合が進んだ嵌合途中状態を示す作動説明図である。
【図5】図4における嵌合完了状態を示す作動説明図である。
【図6】本発明のコネクタ嵌合構造の第2実施形態を示す嵌合開始時における縦断面図である。
【図7】図6におけるハウジング本体とスライダーの分解斜視図である。
【図8】図6における嵌合途中状態を示す作動説明図である。
【図9】図8におけるさらに嵌合が進んだ嵌合途中状態を示す作動説明図である。
【図10】図9における嵌合完了状態を示す作動説明図である。
【図11】従来のコネクタ嵌合構造の一例を示す縦断面図である。
【図12】図11における嵌合開始時の作動説明図である。
【図13】図11における嵌合途中の作動説明図である。
【図14】図11における嵌合完了の作動説明図である。
【符号の説明】
1、31 コネクタ嵌合構造
2、32 第1コネクタ
3、33 第2コネクタ
4、34 ハウジング本体
5、35 スライダー
6、36 ハウジング
7、37 係合溝
8、38 係止突起
9、39 ロック部
10、40 ロックアーム
11、41 当接部
14 押し上げ突起
25、55 圧縮バネ(弾性部材)
42 解除斜面
43 片持ちアーム
44 撓み防止部
45 開放突起

Claims (2)

  1. ハウジング先端部に係合溝と係止突起とを有する第1コネクタと、先端部に前記係合溝に係合するロック部を有する可撓性のロックアームを設けたハウジング本体を備え、不完全嵌合を防止するために軸方向に弾性部材により弾性付勢され且つ前端部に前記係止突起に当接する当接部を有するスライダーを前記ハウジング本体に装着した第2コネクタとを具備するコネクタ嵌合構造において、
    前記スライダーが前記ロックアームを跨ぐように、かつ前後及び上下にスライド可能に前記ハウジング本体内に装着されると共に、前記ロックアームに前記当接部を押し上げるための押し上げ突起が設けられていることを特徴とするコネクタ嵌合構造。
  2. ハウジング先端部に係合溝と係止突起とを有する第1コネクタと、先端部に前記係合溝に係合するロック部を有する可撓性のロックアームを設けたハウジング本体を備え、前記ロックアームの撓みを制御するために軸方向に弾性部材により弾性付勢され、かつ前端部に前記係止突起に当接する当接部を有するスライダーを前記ハウジング本体に装着した第2コネクタとを具備するコネクタ嵌合構造において、
    前記スライダーが前記ロックアームを跨ぐように前後にスライド可能に前記ハウジング本体内に装着されると共に、前記スライダーには左右に可撓性の一対の片持ちアームを前方へ突出するように設け、該片持ちアームの内側には前端上部に後面に解除斜面を有する一対の前記当接部と、中央下部に前記ロックアームの撓みを制御するための一対の撓み防止部とを設け、前記ロックアームの中央外面には前記片持ちアームを左右に拡げて前記当接部による前記スライダーのロックを解除するための一対の開放突起が設けられていることを特徴とするコネクタ嵌合構造。
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