JP2003249542A - 基板保持装置、露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

基板保持装置、露光装置及びデバイス製造方法

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JP2003249542A JP2002327988A JP2002327988A JP2003249542A JP 2003249542 A JP2003249542 A JP 2003249542A JP 2002327988 A JP2002327988 A JP 2002327988A JP 2002327988 A JP2002327988 A JP 2002327988A JP 2003249542 A JP2003249542 A JP 2003249542A
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板をその平坦度を高く維持した状態で支持
できるとともに、その軽量化を実現する基板保持装置を
提供する。 【解決手段】 ホルダ本体70を構成する本体部26上
面には、複数のピン部32と、ピン部の先端面とその上
端面がほぼ同一高さに設定されたリム部28とが設けら
れている。また、本体部26は、ハニカムサンドイッチ
構造体によって構成されている。また、ハニカムコアの
貫通孔63aは、複数のピン部の配置に対応する配置で
形成されている。そして、真空吸着機構によって、複数
のピン部32それぞれの先端部分及びリム部28の先端
部に対してウエハWが真空吸着される。従って、ウエハ
Wを平坦度を高く維持した状態で吸着保持することがで
きるとともに、その軽量化を実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板保持装置、露
光装置及びデバイス製造方法に係り、さらに詳しくは、
平板状の基板を保持する基板保持装置、該基板保持装置
を被露光基板の保持装置として備える露光装置、及び該
露光装置を用いるデバイス製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子、液晶表示素子等
を製造するためのリソグラフィ工程では、マスク又はレ
チクル(以下「レチクル」と総称する)に形成されたパ
ターンを投影光学系を介してレジスト等が塗布されたウ
エハ又はガラスプレート等の基板(以下、「ウエハ」と
総称する)上に転写する露光装置が用いられている。近
年では、半導体素子の高集積化に伴い、ステップ・アン
ド・リピート方式の縮小投影露光装置(いわゆるステッ
パ)や、このステッパに改良を加えたステップ・アンド
・スキャン方式の走査型投影露光装置(いわゆるスキャ
ニング・ステッパ)等の逐次移動型の投影露光装置が主
流となっている。
【0003】このような投影露光装置においては、2次
元面内を移動可能なウエハステージが設けられており、
このウエハステージ上に固定されたウエハホルダによ
り、ウエハが真空吸着或いは静電吸着等により保持され
ている。
【0004】しかるに、ウエハやレチクルなどは基板保
持装置で保持され、この基板保持装置がステージ等の可
動体に搭載されるので、基板保持装置や可動体などを含
む全体の質量が、可動体の移動時の位置制御性(位置決
め制御性を含む)に大きく影響を与える。このため、レ
チクルが搭載される可動体の表面側、裏面側、あるいは
内部に穴(ポケット)を設けて軽量化を図ることが提案
されている(例えば特許文献1参照)。
【0005】また、近時における露光波長の短波長化及
び高N.A.化はともに投影光学系の焦点深度の狭小化
を招いており、異物の挟み込みが生じた場合、それに起
因してウエハ表面に凹凸が生じ、これが焦点ずれ、ひい
ては転写精度の劣化の要因となる可能性が極めて高い。
【0006】かかる異物の挟み込み問題を極力回避すべ
く、最近では多数のピン状の支持部材(以下、「ピン」
という)によりウエハを支持するピンチャック式のウエ
ハホルダが比較的多く用いられるようになってきた。か
かるピンチャック式のウエハホルダによれば、前述の異
物挟み込みの発生をほぼ確実に抑制することが可能であ
る(例えば特許文献2参照)。
【0007】図18(A)に、上記特許文献2などに開
示されるのと同様の従来のウエハホルダの一例が平面図
にて示されている。この図18(A)のウエハホルダ2
5’は、円板状のベース部材26’と、該ベース部材2
6’の上面(紙面手前側の面)に等間隔で配置された多
数のピン部32’と、多数のピン部32’を取り囲む環
状の凸部(以下、「リム部」と総称する)28’とを備
えている。そして、多数のピン部32’及びリム部2
8’によって下方からウエハを支持するとともに、真空
吸着等によってウエハを吸着保持するようになってい
た。
【0008】上述した従来のピンチャック式のウエハホ
ルダでは、例えば真空吸着等によってウエハをピン部で
支持したとき、ピン部以外の不支持位置でのウエハの変
形量が所定の許容範囲内に収まるようにピン部の配置、
間隔等が決定されていた。
【0009】
【特許文献1】特許第3000361号明細書
【特許文献2】特開平1−129438号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、レチクルはそ
の両端のみがレチクルホルダにて保持されるので、レチ
クルホルダが設けられる可動体を軽量化する上記特許文
献1に開示される技術を、そのままウエハホルダに適用
することは困難である。ウエハホルダでは、ウエハを保
持固定するため主として真空吸着方式が採用されてい
る。このため、従来のウエハホルダでは、穴を空ける場
合には、必然的にその穴は、表面側に設けざるを得な
い。裏面側、あるいは内部に穴を設けたのでは、ウエハ
を真空吸着することが困難となり、あるいは真空吸着に
影響を与えない程度の穴を内部に設けたのでは、軽量化
の効果は僅かになる。すなわち、ウエハホルダに穴を空
ける場合には、その穴を真空吸着用の穴と兼用すること
が、軽量化のためには必然的に要請される。
【0011】また、ウエハをその平坦度を維持して吸着
保持するためには、ウエハホルダの表面は、平坦度が極
めて高いことが要請される。このため、ウエハホルダの
製造工程では、最終段階として、その表面を研磨する工
程が含まれている。
【0012】しかるに、どのように精度良く表面を平坦
に研磨加工しても、その吸着穴の形状大きさが、真空吸
着を考慮していない形状では、ウエハを真空吸着した際
にウエハが撓む、あるいは、ウエハ表面にウエハホルダ
の表面の凹凸形状がそのまま反映されて、ウエハの面精
度が確保できない、さらには、剛性が低下するなどの不
都合が発生する。また、軽量化を目的として形成される
穴による剛性不均一が加工むらや段差むらの要因とな
り、更には断面リング状の穴若しくは剛性低下の少ない
穴しか形成できず、軽量化の効果は少ない。
【0013】また、ピンチャック式のウエハホルダにお
いては、ウエハ(基板)の平面度を確保するため、ウエ
ハホルダのウエハとの接触部分は、出来るだけ同一平面
上にあることが望ましく、そのためウエハホルダの製造
段階では、ピン部とリム部の上面を研磨装置を用いて精
密研磨加工している。
【0014】図18(A)に示されるウエハホルダ2
5’、あるいは上記特許文献2などに開示されるウエハ
ホルダでは、ピン部とウエハとの間の異物の挟み込みを
極力避けるために上述した変形量が許容範囲内となる限
りで、最小限の接触率となるように、ピン部の接触率が
設定されていた。一方、リム部は、その加工技術の限界
により、ある一定幅以上になる。従って、上述した許容
変形量に基づいて決定されたピン部の接触率が小さいと
き、全体接触率に占めるリム部の接触面積の割合が大き
くなる。
【0015】また、上記従来技術に係るピン部の接触率
の決定方法を採用した場合、製造段階における研磨加工
の際に、ピン部は、研磨装置の研磨部(加工部)に対す
る単位面積当たりの接触圧力が、リム部に比べて大きく
なる。また、ピン部は、研磨時に用いられる砥粒の回り
込みが十分であるのに対し、リム部は、砥粒の回り込み
が不十分となる傾向がある。このため、ピン部の加工速
度は、リム部の加工速度に比べて速くなる。この加工速
度の差により、ピン部とリム部との間には、ウエハWを
吸着保持した図18(A)のウエハホルダ25’の縦断
面を端面図にて示す図18(B)に示されるように、リ
ム部28’とピン部32’との間に加工段差Δaが生じ
ていた。かかる理由により、ウエハWの外縁部近傍の自
由端部には図18(B)に示されるような傾斜角度θの
変形が生じ、これが露光時のデフォーカスの要因となっ
てしまっていた。特に、最近では、ウエハの外縁部近傍
からもチップを得ようとする傾向があることから、上記
のようなウエハ外縁部の変形は、最終製品であるデバイ
スの歩留まり低下の要因となりかねない。
【0016】この一方、露光装置は、半導体素子などの
マイクロデバイスの量産に用いられるものであることか
ら、露光精度の向上と同等、あるいはそれ以上にスルー
プット(処理能力)の向上が要請され、そのためのキー
ポイントの一つがウエハステージの性能向上、特に高速
化、高加速度化、位置決め精度を含む位置制御性の向上
であることは疑いない。
【0017】本発明は、かかる事情の下になされたもの
で、その第1の目的は、基板をその平坦度を高く維持し
た状態で支持することができるとともに、その軽量化を
実現することができる基板保持装置を提供することにあ
る。
【0018】本発明の第2の目的は、スループットの向
上が可能な露光装置を提供することにある。
【0019】本発明の第3の目的は、高集積度のデバイ
スの生産性を向上させることができるデバイス製造方法
を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】一般に、ピンチャック式
の基板保持装置は、ピンの配置に応じた凹凸がウエハな
どの基板表面の凹凸形状にそのまま反映されやすいとい
う不利な点はあるものの、ピンの配置の工夫等により、
基板表面の凹凸を効果的に抑制することは可能と思われ
る。また、ピンチャック式の基板保持装置は、ピン自体
の高さ寸法は、基板保持装置全体の高さ寸法と比べて十
分に小さくて足りる。従って、ピンが配置された基板保
持装置の保持装置本体は、その剛性が維持できれば、そ
の軽量化が十分に可能である。本発明は、発明者がかか
る点に着目して鋭意研究を重ねた結果、なされたもので
あり、以下のような構成を採用する。
【0021】請求項1に記載の発明は、平板状の基板を
保持する基板保持装置であって、その一方の面の所定面
積の領域内に、それぞれの先端部分がほぼ同一面上に位
置するように配置された前記基板を支持する複数の突起
状の第1支持部を有する保持装置本体を備え、前記保持
装置本体の前記一方の面側の表層部を除く部分のうち、
少なくとも前記表層部と他方の面側の表層部との間の部
分に、前記複数の第1支持部の配置に対応した配置で複
数の空所が形成されていることを特徴とする基板保持装
置である。
【0022】本明細書において、「一方の面側の表層部
を除く部分のうち、少なくとも前記表層部と他方の面側
の表層部との間の部分」とは、一方の面側の表層部と他
方の面側の表層部との間の部分、及び一方の面側の表層
部を除く残りの全ての部分のいずれをも含む。また、
「空所」とは、中空部及び他方の面側が開口した所定深
さの穴(開口)のいずれをも含む概念である。さらに、
「複数の第1支持部の配置に対応した配置」とは、複数
の第1支持部の配置と複数の空所の配置との間に何らか
の対応関係があれば足りるという意味である。本発明で
は、この対応関係は、基板を平坦度良く支持できるよう
な第1支持部の配置を採用すると共に、それを基として
複数の空所の配置が定められたものであれば良い。
【0023】請求項1に記載の基板保持装置によれば、
保持装置本体には、その一方の面にそれぞれの先端部分
がほぼ同一面上に位置するように設定された複数の突起
状の第1支持部が突設され、前記一方の面側の表層部を
除く部分のうち、少なくとも前記表層部と他方の面側の
表層部との間の部分に、複数の第1支持部の配置に対応
した配置で複数の空所が形成されている。このため、複
数の突起状の第1支持部の先端により基板をほぼ平坦な
状態で支持することができる。また、一方の面側の表層
部と他方の面側の表層部との間の部分、及び一方の面側
の表層部を除く残りの全ての部分のいずれかに、複数の
空所が形成されているので、それらの空所の分だけ軽量
化が可能である。また、複数の空所は、前述した複数の
第1支持部の配置に対応した配置で保持装置本体に形成
されているので、複数の空所の存在が複数の第1支持部
の基板支持機能を大きく損なうこともない。従って、基
板を平坦度を高く維持した状態で支持することができる
とともに、その軽量化を実現することができる。
【0024】この場合において、請求項2に記載の基板
保持装置の如く、前記第1支持部は、前記保持装置本体
の前記一方の面に前記各空所に個別に対応して少なくと
も1つずつ配置されていることとすることができる。
【0025】この場合において、請求項3に記載の基板
保持装置の如く、前記複数の空所は、前記保持装置本体
に一定間隔で2次元的に配置され、前記各空所に対応し
て少なくとも1つずつ配置される前記第1支持部は全体
として等間隔で配置されていることとすることとしても
良いし、請求項4に記載の基板保持装置の如く、前記複
数の第1支持部は前記保持装置本体の前記一方の面上に
部分的に間隔が異なるように配置されるとともに、前記
複数の空所は前記保持装置本体の前記部分(一方の面側
の表層部と他方の面側の表層部との間の部分、又は一方
の面側の表層部を除く残りの全ての部分)に間隔と大き
さとの少なくとも一方を異ならせて配置されていること
としても良い。後者の場合には、複数の第1支持部を例
えば中心から周辺に向かうに従ってその間隔を密にす
る、あるいはその反対にするなど種々の配置が採用可能
である。
【0026】請求項1〜4に記載の各基板保持装置にお
いて、保持装置本体を1つの部材によって構成すること
もできるが、これに限らず、例えば、請求項5に記載の
基板保持装置の如く、前記保持装置本体は、前記複数の
第1支持部が形成される第1部材と、前記他方の面側の
第2部材とを含んで一体に構成され、前記第1及び第2
部材の少なくとも一方に前記複数の空所が形成されるこ
ととすることができる。
【0027】この場合において、例えば請求項6に記載
の基板保持装置の如く、前記保持装置本体は、少なくと
も前記第1部材と同一材料による融着で一体に構成され
ることとしても良いし、例えば請求項7に記載の基板保
持装置の如く、前記保持装置本体は少なくとも前記第1
部材と異なる材料による融着で一体に構成されることと
しても良い。更には、請求項8に記載の基板保持装置の
如く、前記保持装置本体は接着剤にて一体にて構成され
ることとしても良い。異なる材料による融着で一体に構
成される場合の、「異なる材料」としては、一例として
金属、特にアルミニウムを用いることができる。
【0028】上記請求項1〜8に記載の各基板保持装置
において、請求項9に記載の基板保持装置の如く、前記
保持装置本体は、前記一方の面側の第1部材と、前記他
方の面側の第2部材と、これら両部材に狭持される、前
記複数の空所が形成されたコア部材とから成るサンドイ
ッチ構造体であることとすることができる。
【0029】この場合において、請求項10に記載の基
板保持装置の如く、前記コア部材は、ハニカムコアであ
ることとすることができる。
【0030】上記請求項1,2,4に記載の各基板保持
装置において、請求項11に記載の基板保持装置の如
く、前記保持装置本体は、前記一方の面の前記所定面積
の領域の外側に配置され、前記領域の外側を取り囲み、
前記複数の第1支持部とともに前記基板をその平坦度を
ほぼ維持した状態で支持する第2支持部を、更に有する
こととすることができる。
【0031】この場合において、請求項12に記載の基
板保持装置の如く、前記複数の第1支持部のうち、少な
くとも前記第2支持部近傍に位置する第1支持部は、他
の部分に位置する第1支持部に比べて密な間隔で配置さ
れていることとすることができる。
【0032】この場合において、複数の第1支持部は、
例えば隣接する第1支持部間の間隔が、第2支持部の近
傍と前記領域の中央部近傍とその間の部分とで段階的に
変化するように配置されていることとすることもできる
が、これに限らず、前記複数の第1支持部は、隣接する
第1支持部間の間隔が前記第2支持部から離れるほど広
くなるような配置とされていることとすることもでき
る。
【0033】この場合において、請求項13に記載の保
持装置の如く、前記複数の第1支持部は、前記基板の中
心位置に対応する前記保持装置本体上の基準点を中心と
した複数の同心円上に配置されていることとすることが
できる。
【0034】上記請求項3,5〜10に記載の各基板保
持装置において、請求項14に記載の基板保持装置の如
く、前記保持装置本体は、前記一方の面の前記所定面積
の領域の外側に配置され、前記領域の外側を取り囲み、
前記複数の第1支持部とともに前記基板をその平坦度を
ほぼ維持した状態で支持する第2支持部を、更に有する
こととすることができる。
【0035】上記請求項11〜14に記載の各基板保持
装置において、請求項15に記載の基板保持装置の如
く、前記複数の第1支持部それぞれの先端部分及び前記
第2支持部の先端部に対して前記基板を吸着する吸着機
構を更に備えることとすることができる。
【0036】この場合において、請求項16に記載の基
板保持装置の如く、前記第2支持部は、前記複数の第1
支持部が配置された領域を完全に取り囲む環状の内周面
を有する場合、前記吸着機構は、前記基板が前記保持装
置本体に支持された状態で、前記基板と前記保持装置本
体とによって前記第2支持部の内周面の内側に形成され
る空間を真空状態とする真空吸着機構であることとする
ことができる。
【0037】この場合において、請求項17に記載の基
板保持装置の如く、前記第2支持部は、同心円状に配置
された環状凸部と該環状凸部の外周側の環状凹部とを有
し、前記真空吸着機構は、前記環状凹部をも真空状態と
することとすることができる。
【0038】この場合において、請求項18に記載の基
板保持装置の如く、前記環状凸部は、同心円状に二重以
上設けられ、前記真空吸着機構は、隣接する環状凸部相
互間の空間をも真空状態とすることとすることができ
る。
【0039】上記請求項11〜18に記載の各基板保持
装置において、請求項19に記載の基板保持装置の如
く、前記第2支持部と前記基板との接触面積は、前記複
数の第1支持部及び前記第2支持部と前記基板との総接
触面積の20%以下に設定されていることとすることが
できる。
【0040】この場合において、請求項20に記載の基
板保持装置の如く、前記基板の前記第1及び第2支持部
によって支持される側の面の全面積に占める、前記複数
の第1支持部及び前記第2支持部と前記基板との接触面
積の割合が、3%以下に設定されていることとすること
ができる。
【0041】請求項21に記載の発明は、エネルギビー
ムにより基板を露光して所定のパターンを形成する露光
装置であって、前記基板を保持する請求項1〜20のい
ずれか一項に記載の基板保持装置と;前記基板保持装置
が搭載され、2次元面内で少なくとも一方向に移動可能
な基板ステージと;を備える露光装置である。
【0042】これによれば、請求項1〜20のいずれか
一項に記載の基板保持装置により基板がその平坦度を高
く維持した状態で支持(又は保持)される。そして、こ
の基板保持装置が、基板ステージ上に搭載されているの
で、基板保持装置が軽量化されている分、基板保持装置
及び基板ステージを含む基板側可動部の全体が軽量化さ
れている。このため、基板側可動部の位置制御性(位置
決め性能を含む)が向上し、例えば露光時における基板
の位置決め整定時間の短縮により、露光処理工程におけ
るスループットの向上が可能となる。
【0043】この場合において、請求項22に記載の露
光装置の如く、前記パターンが形成されたマスクを保持
するマスクステージと;前記マスクから射出された前記
エネルギビームを前記基板上に投射する投影光学系と;
前記基板保持装置により保持された前記基板表面の前記
投影光学系の光軸方向に関する位置及び前記光軸方向に
直交する面に対する傾斜量を検出する焦点位置検出系
と;前記焦点位置検出系の検出結果に基づいて、前記基
板保持装置を前記光軸方向及び前記光軸方向に直交する
面に対する傾斜方向の少なくとも一方に駆動する駆動装
置と;を更に備えることとすることができる。
【0044】この場合において、請求項23に記載の露
光装置の如く、前記マスクステージと前記基板ステージ
とを同期して、前記一方向に駆動する同期駆動装置を更
に備えることとすることができる。
【0045】請求項24に記載の発明は、リソグラフィ
工程を含むデバイス製造方法であって、前記リソグラフ
ィ工程では、請求項21〜23のいずれか一項に記載の
露光装置を用いて露光を行うことを特徴とするデバイス
製造方法である。
【0046】
【発明の実施の形態】《第1の実施形態》以下、本発明
の第1の実施形態について、図1〜図6に基づいて説明
する。
【0047】図1には、第1の実施形態に係る露光装置
100の概略構成が示されている。この露光装置100
は、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置
(いわゆるスキャニング・ステッパ)である。この露光
装置100は、照明系10、マスクとしてのレチクルR
を保持するレチクルステージRST、投影光学系PL、
基板としてのウエハWが搭載されるステージ装置50、
及びこれらの制御系等を備えている。
【0048】前記照明系10は、例えば特開平6−34
9701号公報及びこれに対応する米国特許第5,53
4,970号公報などに開示されるように、光源、オプ
ティカルインテグレータ等を含む照度均一化光学系、リ
レーレンズ、可変NDフィルタ、レチクルブラインド等
(いずれも不図示)を含んで構成されている。この照明
系10では、回路パターン等が描かれたレチクルR上の
レチクルブラインドで規定されたスリット状の照明領域
をエネルギビームとしての照明光ILによりほぼ均一な
照度で照明する。
【0049】ここで、照明光ILとしては、KrFエキ
シマレーザ光(波長248nm)などの遠紫外光、Ar
Fエキシマレーザ光(波長193nm)、あるいはF2
レーザ光(波長157nm)などの真空紫外光などが用
いられる。照明光ILとして、超高圧水銀ランプからの
紫外域の輝線(g線、i線等)を用いることも可能であ
る。また、オプティカルインテグレータとしては、フラ
イアイレンズ、ロッドインテグレータ(内面反射型イン
テグレータ)あるいは回折光学素子などを用いることが
できる。
【0050】前記レチクルステージRST上には、レチ
クルRが、例えば真空吸着により固定されている。レチ
クルステージRSTは、例えばリニアモータ等を含む不
図示のレチクルステージ駆動部によって、照明系10の
光軸(後述する投影光学系PLの光軸AXに一致)に垂
直なXY平面内で微少駆動可能であるとともに、所定の
走査方向(ここではY軸方向とする)に指定された走査
速度で駆動可能となっている。
【0051】レチクルステージRSTのステージ移動面
内の位置は、レチクルレーザ干渉計(以下、「レチクル
干渉計」という)16によって、移動鏡15を介して、
例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出される。
ここで、実際には、レチクルステージRST上にはY軸
方向に直交する反射面を有する移動鏡とX軸方向に直交
する反射面を有する移動鏡とが設けられ、これらの移動
鏡に対応してレチクルY干渉計とレチクルX干渉計とが
設けられているが、図1ではこれらが代表的に移動鏡1
5、レチクル干渉計16として示されている。なお、例
えば、レチクルステージRSTの端面を鏡面加工して反
射面(移動鏡15の反射面に相当)を形成しても良い。
また、レチクルステージRSTの走査方向(本実施形態
ではY軸方向)の位置検出に用いられるX軸方向に伸び
た反射面の代わりに、少なくとも1つのレトロリフレク
タを用いても良い。ここで、レチクルY干渉計とレチク
ルX干渉計の一方、例えばレチクルY干渉計は、測長軸
を2軸有する2軸干渉計であり、このレチクルY干渉計
の計測値に基づきレチクルステージRSTのY位置に加
え、Z軸回りの回転方向(θz方向)の回転も計測でき
るようになっている。
【0052】レチクル干渉計16からのレチクルステー
ジRSTの位置情報はステージ制御装置19及びこれを
介して主制御装置20に供給される。ステージ制御装置
19では、主制御装置20からの指示に応じ、レチクル
ステージRSTの位置情報に基づいて不図示のレチクル
ステージ駆動部を介してレチクルステージRSTを駆動
制御する。
【0053】前記投影光学系PLは、レチクルステージ
RSTの図1における下方に配置され、その光軸AXの
方向がZ軸方向とされている。投影光学系PLとして
は、例えば両側テレセントリックで所定の縮小倍率(例
えば1/5、又は1/4)を有する屈折光学系が使用さ
れている。このため、照明系10からの照明光ILによ
ってレチクルRの照明領域が照明されると、このレチク
ルRを通過した照明光ILにより、投影光学系PLを介
してその照明領域内のレチクルRの回路パターンの縮小
像(部分倒立像)が表面にレジスト(感光剤)が塗布さ
れたウエハW上に形成される。
【0054】前記ステージ装置50は、基板ステージと
してのウエハステージWST、該ウエハステージWST
上に設けられた保持装置本体としてのホルダ本体70、
これらウエハステージWST及びホルダ本体70を駆動
するウエハステージ駆動部24等を備えている。前記ウ
エハステージWSTは、投影光学系PLの図1における
下方で、不図示のベース上に配置され、ウエハステージ
駆動部24を構成する不図示のリニアモータ等によって
XY方向へ駆動されるXYステージ31と、該XYステ
ージ31上に載置され、ウエハステージ駆動部24を構
成する不図示のZ・チルト駆動機構によって、Z軸方
向、及びXY面に対する傾斜方向(X軸回りの回転方向
(θx方向)及びY軸回りの回転方向(θy方向))へ
微小駆動されるZ・チルトステージ30とを備えてい
る。このZ・チルトステージ30上にウエハWを保持す
る前記ホルダ本体70が搭載されている。
【0055】前記ホルダ本体70は、低熱膨張率の材
料、例えばセラミックス(一例としてはショット社のゼ
ロデュア(商品名))等によって構成されている。この
ホルダ本体70は、図2の平面図に示されるように、そ
の外観が所定肉厚の円形板状の本体部26、該本体部2
6の上面(図2における紙面手前側の面)の外周部近傍
の所定幅の環状領域を除く中央部の所定面積の領域に所
定の間隔で設けられた複数の第1支持部としての突起状
のピン部32,32,……、これら複数のピン部32が
配置された前記領域を取り囲む状態で外周縁近傍に設け
られた第2支持部としての環状の凸部(以下、「リム
部」と称する)28等を備えている。
【0056】ホルダ本体70の本体部26は、ホルダ本
体70の分解斜視図である図3に示されるように、実際
には、三層構造のハニカムサンドイッチ構造体が用いら
れている。すなわち、本体部26は、厚さt1(t1
は、例えば2〜5mm程度)のセラミックス板から成る
第1部材61と、厚さt1のセラミックス板から成る第
2部材62との間に、セラミックス製のハニカム構造体
から成るコア部材(ハニカムコア)63をコアとして挟
み込み、これら3者を相互に接合、たとえば溶着した三
層構造となっている。この場合、ハニカムコア63の厚
さ寸法は、約12〜15mm程度となっている。
【0057】ハニカムコア63は、空所としての中空部
63aが多いので、全体的に非常に軽量である。この反
面、ハニカムサンドイッチ構造体は、航空機の尾翼等に
採用されていることからもわかるように、圧縮剛性が非
常に高い構造体として知られている。
【0058】従って、ホルダ本体70は、剛性を十分に
確保しつつ、その大幅な軽量化が可能となっている。
【0059】前記第1部材61は、全体として円盤状の
セラミックス材料の表面をエッチングすることによっ
て、円形板状のベース部64と、このベース部64上面
に凸設されたリム部28及び複数のピン部32が一体的
に形成されている。
【0060】前記リム部28は、その外径がウエハWの
外径よりも僅かに小さく、例えば1〜2mm程度小さく
設定され、その上面は、ウエハWが載置された際に、ウ
エハWの裏面との間に隙間が生じないよう、水平且つ平
坦に加工されている。リム部28のベース部64上面か
らの高さ寸法は、0.01〜0.3mm程度とされてい
る。
【0061】前記ピン部32は、それぞれの先端部分が
リム部28とほぼ同一面上に位置するようにされた突起
状の形状を有している。これらピン部32は、ホルダ本
体70の平面図である図4に示されるように、Y軸方向
に対して±30°を成す2軸方向に沿って一定間隔L
(Lは例えば3mm)で配置されている。すなわち、ピ
ン部32は、近接する3本が、正三角形の頂点にそれぞ
れ位置する配置となっている。この場合のピン部の配置
間隔Lは真空吸着した際のウエハWの変形量が許容範囲
に収まるように設定されている。
【0062】このようにして構成される第1部材61で
は、その製造段階において、前述の如く、ベース部6
4、ピン部32及びリム部28を一体成形した後に、最
終的にウエハWとの接触面となる、複数のピン部32の
上端面及びリム部28の上面に、研磨装置、砥粒等を用
いて、研磨加工が施されている。この結果、それらの複
数のピン部28の上端面とリム部28の上面とはほぼ同
一平面上に位置している。
【0063】前記ハニカムコア63は、本実施形態で
は、図4及びその円A内の拡大図である図5に示される
ように、各ピン部32が、それぞれの中心に位置するよ
うな平面視(上方から見て)同一面積の正六角形の空所
としての中空部63a、すなわち上下方向の貫通孔63
aが形成されている。隣接する貫通孔63a同士は、所
定厚さd(dは例えば1mm)の仕切り壁としてのリム
63bにより仕切られている。従って、各貫通孔63a
の対角線(中心を通る)の長さは、例えば2.3mmと
されている。このような、ハニカムコア63は、例えば
粘土(セラミックスの材料)を押し出し型を用いて押し
出し成形した後に、焼成する。そして、焼成の結果物の
両端面が、平坦になるように、研磨装置等を用いて、研
磨加工を行うことにより製造することができる。あるい
は、全体として所定厚さの円盤状のセラミックス材料に
前述のエッチングを施すことによってハニカムコア状物
体を形成し、そのハニカムコア状物体の両端面が、平坦
になるように、研磨装置等を用いて、研磨加工を行うこ
とにより製造する。
【0064】図2に戻り、本体部26の中央部近傍に
は、ほぼ正三角形の各頂点の位置に上下方向(紙面直交
方向)の3つの貫通孔(図2では不図示)が、ピン部3
2と機械的に干渉しない状態で形成されている。これら
の貫通孔それぞれには、円柱形状を有する上下動ピン
(センタアップ)34a,34b,34cがそれぞれ挿
入され、これら3つのセンタアップ34a〜34cは、
図1のウエハステージ駆動部24を構成する不図示の上
下動機構を介して、上下方向(Z軸方向)に同時に同一
量だけ、昇降自在となっている。後述するウエハロー
ド、ウエハアンロード時には、センタアップ34a〜3
4cが上下動機構により駆動されることで、3本のセン
タアップ34a〜34cによってウエハWを下方から支
持したり、ウエハWを支持した状態で上下動させたりす
ることができるようになっている。
【0065】なお、本実施形態ではウエハのロード及び
アンロード時に3本の上下動ピンを用いるものとした
が、ウエハのロード及びアンロードは上下動ピンを用い
なくても可能である。例えばリム部28の直径と同程度
だけX軸方向に離れ、かつY軸方向に延びる一対の溝部
をZ・チルトステージ30の表面に形成するとともに、
ホルダ本体70を形成するリム部28の前記一対の溝部
に対向する位置に合計3箇所(一方の溝部に対向する位
置に1箇所、他方の溝部に対向する位置に2箇所)の爪
部挿入用の切り欠きをそれぞれ形成する。そして、ホル
ダ本体(ウエハホルダ)とロード又はアンロード用の搬
送アームとをY軸方向に相対移動することにより、前記
搬送アームの下端部に前記リム部28の直径と同程度だ
けX軸方向に離れて設けられた3つの爪部を前記一対の
溝部に挿入あるいは溝部から離脱する動作と、ホルダ本
体と搬送アームとをZ軸方向に相対移動することによ
り、3つの爪部のそれぞれを対応する切り欠きを介して
溝部内に挿入あるいは溝部及びホルダ本体から離脱する
動作とを行うことにより、ウエハのロード及びアンロー
ドを行うようにしても良い。
【0066】また、本体部26の上面には、図2に示さ
れるように、複数の給排気口36が、本体部26上面の
中心部近傍から放射方向(ほぼ120°の中心角の間隔
を有する3つの半径の方向)に沿って、所定間隔で形成
されている。これら給排気口36も、ピン部32と機械
的に干渉しない位置に形成されている。給排気口36
は、本体部26内部に形成された給排気路38A,38
B,38Cを介して、本体部26の外周面に接続された
後述する給排気機構80を構成する給排気枝管40a、
40b、40cと連通状態とされている。
【0067】前記給排気路38A〜38Cについて、図
2のA−A線断面図である図6に示される給排気路38
Aを代表的に採り上げて簡単に説明する。この給排気路
38Aは、本体部26(より正確には、ハニカムコア6
3)の外周面から本体部26の中心部近傍にかけて半径
方向(X軸方向)に沿って形成された幹路88Aと、該
幹路88Aから半径方向に所定間隔を隔てて、それぞれ
+Z方向に分岐された複数(ここでは6つ)の分岐路8
6A1〜86A6とから成る通路である。この場合、分岐
路86A1〜86A6の上端の開口端それぞれが、前述し
た給排気口36となっている。なお、残りの2つの給排
気路38B,38Cも給排気路38Aと同様の構成とな
っている。
【0068】上記の如く構成されたホルダ本体70に
は、図2に示されるように、ホルダ本体70上に載置さ
れ、複数のピン部32及びリム部28によって下方から
支持されたウエハWを、複数のピン部32及びリム部2
8それぞれの上端面(上端部)に対して吸着保持する吸
着機構としての真空吸着機構を含む給排気機構80が接
続されている。
【0069】前記給排気機構80は、第1真空ポンプ4
6A、真空室46Ba及び第2真空ポンプ46Bb、並
びに給気装置46Cと、これらの第1真空ポンプ46
A、真空室46Ba及び第2真空ポンプ46Bb、並び
に給気装置46Cを前記給排気路38A〜38Cにそれ
ぞれ接続する給排気管40とを備えている。
【0070】前記給排気管40は、給排気本管40d
と、該給排気本管40dの一端から3つに枝分かれした
前述の給排気枝管40a,40b,40cと、給排気本
管40dの他端から3つに枝分かれした第1排気枝管4
0e、第2排気枝管40f、給気枝管40gとから構成
されている。
【0071】前記第1排気枝管40eの給排気本管40
dとは反対側の端部には、電磁弁(電磁バルブ)V1を
介して第1真空ポンプ46Aが接続されており、前記第
2排気枝管40fの給排気本管40dとは反対側の端部
には電磁弁V2を介して真空室46Baの一側が接続さ
れている。この真空室46Baの他側には、第2真空ポ
ンプ46Bbが接続されている。また、前記給気枝管4
0gの給排気本管40dとは反対側の端部には、電磁弁
V3を介して給気装置46Cが接続されている。
【0072】また、図示は省略されているが、給排気本
管40dの一部には、給排気管40内部の気圧を計測す
るための気圧計が接続されている。この気圧計による計
測値は図1の主制御装置20に供給され、主制御装置2
0は、気圧計による計測値とウエハのロード、アンロー
ドの制御情報とに基づいて、各電磁弁V1〜V3の開閉
と、真空ポンプ46A,46Bb及び給気装置46Cの
動作とを制御するようになっている。なお、これらの動
作については、後に更に詳述する。
【0073】図1に戻り、XYステージ31は、走査方
向(Y軸方向)の移動のみならず、ウエハW上の複数の
ショット領域を、投影光学系PLに関して前記照明領域
と共役な露光領域に位置させることができるように、走
査方向に直交する非走査方向(X軸方向)にも移動可能
に構成されており、ウエハW上の各ショット領域を走査
(スキャン)露光する動作と、次ショット領域の露光の
ための加速開始位置まで移動する動作とを繰り返すステ
ップ・アンド・スキャン動作を行う。
【0074】ウエハステージWSTのXY平面内での位
置(Z軸回りの回転(θz回転)を含む)は、Z・チル
トステージ30の上面に設けられた移動鏡17を介し
て、ウエハレーザ干渉計システム18によって、例えば
0.5〜1nm程度の分解能で常時検出されている。こ
こで、実際には、Z・チルトステージ30上には、例え
ば図2に示されるように、非走査方向(X軸方向)に直
交する反射面を有するX移動鏡17Xと走査方向(Y軸
方向)に直交する反射面を有するY移動鏡17Yとが設
けられ、これに対応してウエハレーザ干渉計システム1
8もX移動鏡17Xに垂直に干渉計ビームを照射するX
干渉計と、Y移動鏡17Yに垂直に干渉計ビームを照射
するY干渉計とが設けられているが、図1ではこれらが
代表的に移動鏡17、ウエハレーザ干渉計システム18
として示されている。なお、ウエハレーザ干渉計システ
ム18のX干渉計及びY干渉計は、ともに測長軸を複数
有する多軸干渉計であり、これらの干渉計によって、ウ
エハステージWST(より正確には、Z・チルトステー
ジ30)のX、Y位置の他、回転(ヨーイング(Z軸回
りの回転であるθz回転)、ピッチング(X軸回りの回
転であるθx回転)、ローリング(Y軸回りの回転であ
るθy回転))も計測可能となっている。なお、例え
ば、Z・チルトステージ30端面を鏡面加工して反射面
(移動鏡17X、17Yの反射面に相当)を形成しても
良い。また、多軸干渉計は45°傾いてZ・チルトステ
ージ30に設置される反射面を介して、投影光学系PL
が載置される架台(不図示)に設置される反射面にレー
ザビームを照射し、投影光学系PLの光軸方向(Z軸方
向)に関する相対位置情報を検出するようにしても良
い。
【0075】ウエハステージWSTの位置情報(又は速
度情報)はステージ制御装置19、及びこれを介して主
制御装置20に供給される。ステージ制御装置19で
は、主制御装置20の指示に応じ、ウエハステージWS
Tの上記位置情報(又は速度情報)に基づき、ウエハス
テージ駆動部24を介してウエハステージWSTを制御
する。
【0076】本実施形態の露光装置100では、図1に
示されるように、主制御装置20によってオンオフが制
御される光源を有し、投影光学系PLの結像面に向けて
多数のピンホール又はスリットの像を形成するための結
像光束を、光軸AXに対して斜め方向より照射する照射
系60aと、それらの結像光束のウエハW表面での反射
光束を受光する受光系60bとから成る斜入射方式の多
点焦点位置検出系から成る焦点位置検出系が設けられて
いる。なお、本実施形態の焦点位置検出系(60a、6
0b)と同様の多点焦点位置検出系の詳細な構成は、例
えば特開平6−283403号公報及びこれに対応する
米国特許第5,448,332号等に開示されている。
【0077】主制御装置20の指示の下、ステージ制御
装置19では、後述する走査露光時等に、受光系60b
からの焦点ずれ信号(デフォーカス信号)、例えばSカ
ーブ信号に基づいて焦点ずれが零となるように、ウエハ
ステージ駆動部24を介してZ・チルトステージ30及
びホルダ本体70のZ軸方向への移動、及び2次元的な
傾斜(すなわち、θx,θy方向の回転)を制御する、
すなわち焦点位置検出系(60a、60b)を用いてZ
・チルトステージ30及びホルダ本体70の移動を制御
することにより、照明光ILの照射領域(照明領域と結
像関係となる前述の露光領域)内で投影光学系PLの結
像面とウエハWの表面とを実質的に合致させるオートフ
ォーカス(自動焦点合わせ)及びオートレベリングを実
行する。すなわち、本実施形態では、主制御装置20、
ステージ制御装置19及びウエハステージ駆動部24に
よって、焦点位置検出系(60a、60b)の検出結果
に基づいて、ホルダ本体70を光軸AX方向及び光軸に
直交する面に対する傾斜方向に駆動する駆動装置が構成
されている。
【0078】次に、本実施形態の露光装置におけるホル
ダ本体70に対するウエハWのロード時及びアンロード
時における動作について説明する。
【0079】ウエハWのロードに際しては、図2の電磁
弁V1〜V3は全て閉じられており、給排気機構80に
よる給気動作及び排気動作はオフされている。
【0080】不図示のウエハローダにより、ウエハWが
ホルダ本体70上方に搬送されると、主制御装置20の
指示の下、ステージ制御装置19が不図示の上下動機構
を介してセンタアップ34a〜34cを上昇する。ここ
でセンタアップ34a〜34cの上昇量が所定量に達す
ると、ウエハローダ(ロード用の搬送アーム)上のウエ
ハWがセンタアップ34a〜34cに受け渡され、ウエ
ハローダがホルダ本体70上方から待避する。その後、
ステージ制御装置19がセンタアップ34a〜34cを
下降することにより、ホルダ本体70上にウエハWが載
置される。
【0081】上記のようにしてホルダ本体70上にウエ
ハWが載置されると、主制御装置20は、図2の高速排
気用の真空室46Baに通じる電磁弁V2を開いて、ベ
ース部64、リム部28、及びウエハWで囲まれた空間
内の気体を高速に吸引(排気)する。この際、本実施形
態では、スループットの向上を図るため、真空室46B
aを使用することによって吸引圧力を、例えば−800
hPa程度と高く(高度の真空状態に)設定している。
【0082】このようにして、ウエハWを高速に吸着保
持することでウエハロードが終了する。その後、主制御
装置20は、図2の電磁弁V2を閉じ、通常時に使用す
る第1真空ポンプ46Aに通じる電磁弁V1を開く。こ
れ以降は第1真空ポンプ46Aの吸引力によりウエハW
が吸着保持されることとなる。
【0083】ここで、ウエハWをホルダ本体70上で吸
着保持してから、ウエハWを取り出すまでの間は、ウエ
ハステージWSTの移動等によりウエハWが横ずれして
アライメント精度等に悪影響を与えない程度の吸引圧力
(吸着力)があれば良く、本実施形態では、真空吸着に
よるウエハWの変形を最小限に抑えるように、通常使用
する第1真空ポンプ46Aによる吸引圧力を、例えば−
266.5hPa〜−333.2hPa程度と低く(低
度の真空状態に)設定している。また、ウエハWをホル
ダ本体70上に載置する場合とそれ以外の動作を行う場
合とで吸引圧力を異ならせることで、ウエハロードに要
する時間を短縮できる。
【0084】一方、ウエハWをアンロードするに際して
は、主制御装置20は、まず、図2の電磁弁V1を閉
じ、吸着動作をオフする。次いで、主制御装置20は、
センタアップ34a〜34cを所定量上昇するととも
に、給気弁V3を開き、ウエハWの底面に向けて気体を
吹き付ける。これにより、上述の真空状態が直ちに解除
される。
【0085】センタアップ34a〜34cが所定量上昇
すると、ピン部32、リム部28にて支持されているウ
エハWがセンタアップ34a〜34cに受け渡されるの
で、不図示のウエハローダ(アンロード用の搬送アー
ム)がウエハWの下側に入り込むとともに、センタアッ
プ34a〜34cが下降することで、センタアップ34
a〜34cからウエハローダにウエハWが受け渡され
る。そして、ウエハローダがホルダ本体70上から退避
することにより、ウエハアンロードが終了する。
【0086】このように、ウエハWをホルダ本体70か
らアンロードする際にウエハの底面に気体を吹き付ける
ことにより、ウエハのアンロード時間が短縮されること
になる。
【0087】なお、照明光ILとして真空紫外光等を使
用する場合には、照明光の光路上の気体をヘリウム等の
照明光に対して透過性の高い気体で置換するが、このよ
うな場合には、ウエハの底面に吹き付ける気体も、照明
光に対して透過性の高い気体(例えば、照明光路に供給
される気体と同じ気体)とすることが望ましい。また、
ウエハの底面に吹き付ける気体の量は、ウエハが浮き上
がらないように微小量とすることが望ましい。
【0088】なお、これまでの説明から明らかなよう
に、ホルダ本体70と給排気機構80とにより基板保持
装置が構成されている。また、第1真空ポンプ46A、
電磁弁V1、給排気管40及び給排気路38A〜38C
によって、吸着機構としての真空吸着機構が構成されて
いる。
【0089】本実施形態の露光装置100によると、通
常のスキャニング・ステッパと同様に、レチクルアライ
メント、不図示のアライメント系のベースライン計測、
並びにEGA(エンハンスト・グローバル・アライメン
ト)等のウエハアライメント等の所定の準備作業の後、
以下のようにしてステップ・アンド・スキャン方式の露
光動作が行なわれる。なお、上記のレチクルアライメン
ト、ベースライン計測等の準備作業については、例えば
特開平7−176468号公報及びこれに対応する米国
特許第5,646,413号に詳細に開示されており、
また、これに続くEGAについては、特開昭61−44
429号公報及びこれに対応する米国特許第4,78
0,617号等に詳細に開示されている。
【0090】すなわち、ステージ制御装置19では、主
制御装置20の指示の下、ウエハアライメントの結果に
基づいて、ホルダ本体70に保持されたウエハW上の、
被露光領域としての第1ショット領域(ファーストショ
ット)の露光のための加速開始位置にウエハWが位置す
るように、ウエハステージ駆動部24を介してウエハス
テージWSTを移動する。そして、ステージ制御装置1
9では、不図示のレチクルステージ駆動部及びウエハス
テージ駆動部24を介してレチクルステージRSTとウ
エハステージWSTとのY軸方向の相対走査(同期移
動)を開始して、ウエハW上のファーストショットの走
査露光を行い、ファーストショットにレチクルRの回路
パターンを投影光学系PLを介して縮小転写する。
【0091】ここで、上記の走査露光中には、照明光I
Lが照射される前記露光領域内で、ウエハW(各ショッ
ト領域)の表面が投影光学系PLの結像面に実質的に一
致した状態で露光が行われる必要があるため、前述した
焦点位置検出系(60a、60b)の出力に基づくオー
トフォーカス、オートレベリングが主制御装置20によ
り実行されている。
【0092】このようにして、ファーストショットの走
査露光が終了すると、主制御装置20からの指示に応
じ、ステージ制御装置19により、ウエハステージ駆動
部24を介してウエハステージWSTがX軸方向にステ
ップ移動され、セカンドショット(第2番目のショット
領域)の露光のための加速開始位置にウエハが移動され
る。そして、主制御装置20の管理の下、セカンドショ
ットに対して上記と同様の走査露光が行われる。
【0093】このようにして、ウエハW上のショット領
域の走査露光とショット領域間のステッピング動作とが
繰り返し行われ、ウエハW上の全ての露光対象ショット
領域にレチクルRの回路パターンが順次転写される。
【0094】これまでの説明から明らかなように、本実
施形態では、不図示のレチクルステージ駆動部、ウエハ
ステージ駆動部24及びこれらを制御するステージ制御
装置19によって、レチクルステージRSTとウエハス
テージWSTとを同期して、走査方向に駆動する同期駆
動装置が構成されている。
【0095】以上詳細に説明したように、本実施形態に
よると、ホルダ本体70を構成する本体部26上面に
は、それぞれの先端部分がほぼ同一面上に位置するよう
に設定された複数のピン部32が突設され、これらのピ
ン部32が配置された領域の外側に、該領域の外側を取
り囲む、ピン部32の先端面とその上端面がほぼ同一高
さに設定されたリム部28が設けられている。このた
め、複数のピン部32とリム部28とによって、ウエハ
Wがその平坦度をほぼ維持した状態で支持される。そし
て、前述の真空吸着機構によって、複数のピン部32そ
れぞれの先端部分及びリム部28の先端部で支持された
ウエハWが真空吸着される。
【0096】また、本体部26は、その上面(一方の
面)側の表層部を構成する第1部材61と下面(他方の
面)側の表層部を構成する第2部材62とでハニカムコ
ア63を狭持したハニカムサンドイッチ構造体によって
構成されている。この場合、ハニカムコア63には複数
の貫通孔63aが形成されているので、その分だけ軽量
化が可能である。
【0097】また、複数の貫通孔63aは、複数のピン
部32に1対1で対応する配置でハニカムコア63に形
成されているので、複数の貫通孔63aの存在が複数の
ピン部32のウエハWの支持機能を大きく損なうことも
ない。従って、ホルダ本体70及び真空吸着機構を含む
基板保持装置(70、80)では、ウエハWを平坦度を
高く維持した状態で吸着保持することができるととも
に、その軽量化を実現することができる。
【0098】また、本実施形態に係る露光装置100に
よると、前述の基板保持装置が、ウエハステージWST
上に搭載されているので、基板保持装置が軽量化されて
いる分、基板保持装置及びウエハステージを含むウエハ
側可動部の全体が軽量化されている。このため、ウエハ
ステージWST(ウエハW、基板保持装置を含む)の位
置制御性が向上する。さらに、例えば、前述のショット
間ステッピング時、ウエハアライメント時のウエハステ
ージWST(ウエハW)の位置決め整定時間の短縮が可
能となる。また、走査露光時のレチクルステージRST
とウエハステージWSTとの加速終了時の同期整定時間
の短縮も可能である。従って、露光処理工程におけるス
ループットの向上が可能となる。
【0099】さらに、本実施形態に係る露光装置100
によると、ウエハWは、ある程度の平坦度を保って、す
なわち極端な凹凸のない状態でホルダ本体70上に保持
される。そして、この保持されたウエハWのZ軸方向に
関する位置、及びXY平面に対する傾斜量が、焦点位置
検出系(60a,60b)により検出され、該検出結果
に基づいて、主制御装置20によりステージ制御装置1
9及びウエハステージ駆動部24を介してホルダ本体7
0がZ軸方向及びXY面に対する傾斜方向に駆動され
る。すなわち、ウエハWのフォーカス・レベリング制御
が行われる。これにより、ウエハ上に緩やかな傾斜が存
在しても、ホルダ本体70を介してウエハ全体の傾斜及
びZ軸方向の位置を調整することにより、投影光学系P
Lの像面にウエハ(ショット領域)の表面をほぼ合致さ
せた状態で、レチクルパターンをウエハ上に転写するこ
とが可能となる。従って、デフォーカスに起因するパタ
ーンの転写精度の劣化が殆どない、高精度な露光が可能
となる。
【0100】なお、上記実施形態で説明したピン部32
の配置、コア部の構成などは、一例であって、本発明が
これに限定されるものではない。図7には、第1変形例
に係るホルダ本体の一部が示されている。この図7は、
前述の図5に対応する部分を示す。この図7に示される
変形例に係るホルダ本体70Aは、各ピン部32をハニ
カムコア63のリム部63bに対応して、かつ全体とし
て等間隔で配置したものである。その他の部分の構成
は、前述した第1の実施形態と同一である。従って、こ
の第1変形例によっても前述の第1の実施形態と同等の
効果を得ることができる。
【0101】また、図8には、第2変形例に係るホルダ
本体の一部が示されている。この図8は、前述の図5に
対応する部分を示す。この図8に示される変形例に係る
ホルダ本体70Bは、前述のホルダ本体70の本体部2
6を構成するハニカムコア63に代えて、円形開口63
a’が、ピン部32の配置に1:1で対応して等間隔で
形成されたコア部材が用いられたサンドイッチ構造のホ
ルダ本体である。その他の部分の構成は、前述した第1
の実施形態と同一である。従って、この第2変形例によ
っても前述の第1の実施形態と同等の効果を得ることが
できる。
【0102】また、図9には、第3変形例に係るホルダ
本体の一部が示されている。この図9は、前述の図5に
対応する部分を示す。この図9に示される変形例に係る
ホルダ本体70Cは、各ピン部32をコア部材のリム部
63b’に対応して、かつ全体として等間隔で配置した
ものである。その他の部分の構成は、前述した第1の実
施形態と同一である。従って、この第3変形例によって
も前述の第1の実施形態と同等の効果を得ることができ
る。
【0103】前述の第1変形例〜第3変形例に係るホル
ダ本体を、前述のホルダ本体70に代えて、前述のウエ
ハステージWST上に搭載することにより、前述した実
施形態と同等の効果を得ることができる。
【0104】なお、上記実施形態及び各変形例では、コ
ア部材に一定間隔で同一面積の六角形、又は円形の貫通
孔が形成されているものとしたが、本発明がこれに限定
されるものではない。例えば、コア部材には、必ずしも
貫通孔を空ける必要はなく、一方の面のみが開口した穴
を中空部(空所)として設けても良い。また、各空所の
面積(大きさ)も、全て等しくなくても良い。例えば、
ピン部32とリム部28との接触率を最適化する場合に
は、ピン部32の配置は、本体部の中心近傍の間隔を粗
く、リム部近傍を細かくした方が良いことが、本発明者
の実験により確認されている(これについては後述す
る)。従って、このピン部32の配置の最適化に合わせ
て、コア部に設ける空所も、本体部の中心近傍では大き
く(大面積に)し、リム部近傍では小さく(小面積に)
しても良い。また、空所の大きさ(面積)を空所が設け
られる本体部での位置に応じて変更する代わりに、ある
いはそれと組み合わせて空所と空所の間隔をその位置に
応じて変更することとしても良い。要は、ピン部の配置
と何らかの対応関係があるような配置となるように、コ
ア部の空所を形成すれば良い。コア部は、押し出し成形
と、焼成とによって製造されるので、このようなことは
容易に実現できる。
【0105】《第2の実施形態》次に、本発明の第2の
実施形態について図10〜図12(B)に基づいて説明
する。ここで、前述した第1の実施形態と同一若しくは
同等の構成部分については同一の符号を用いるととも
に、その説明を簡略化し若しくは省略するものとする。
【0106】この第2の実施形態に係る露光装置は、前
述した第1の実施形態に係る露光装置と比べ、ホルダ本
体の構成が異なるのみであり、その他の部分の構成等
は、前述した第1の実施形態と同様になっている。従っ
て、以下において、これらの相違点を中心として説明す
る。
【0107】図10には、本第2の実施形態に係るホル
ダ本体170が平面図にて示されている。このホルダ本
体170は、前述のホルダ本体70と、基本的には同様
にして製造され、同様に構成されているが、以下の点に
おいて相違している。
【0108】すなわち、本体部26にリム部28ととも
に設けられた複数のピン部32は、本体部26上の基準
点、ここでは中心点を中心とする多重の同心円に沿って
配置されているが、隣接する同心円同士の間隔は、リム
部28の近傍ほど狭く、リム部28から離れ中心点に近
づくほど次第に広くなるように設定されている。すなわ
ち、複数のピン部32は、隣接するピン部32同士の間
隔が、リム部28から離れるほど広くなるような配置と
されている。
【0109】このため、リム部28の近傍に位置するピ
ン部32は、その局部的な接触率(より具体的には、所
定面積の単位領域内に占めるピン部32とウエハW裏面
との接触面の面積の割合)がリム部28の局部的な接触
率(より具体的には、上記の単位領域内に占めるリム部
28とウエハW裏面との接触面の面積の割合)に極力近
づくように密な配置とされている。また、ホルダ本体1
70全体では、リム部28の上面とウエハWの裏面との
接触面の総面積が、ウエハWの裏面とリム部28及びピ
ン部32との接触面全体の面積の20%以下となるよう
に、ピン部32の本数、先端面(上端面)の面積や、リ
ム部28の上端面の形状などが設定されている。
【0110】また、本第2の実施形態では、図示は省略
されているが、コア部に設ける空所が、本体部26の中
心近傍では大きく、リム部28近傍では小さくなるよう
に形成されている。
【0111】次に、本第2の実施形態のホルダ本体17
0において、ピン部32の配置を上述したような構成と
した理由について図11(A)〜図12(A)に基づい
て説明する。
【0112】まず、リム部28近傍に位置するピン部3
2の間隔を狭くし、リム部近傍に位置するピン部の局部
的な接触率をリム部の局部的な接触率に近づけた理由に
ついて、図11(A)、図11(B)に基づいて説明す
る。図11(A)は、ホルダ本体170の外縁部近傍を
拡大して示す平面図であり、図11(B)は、ウエハW
を吸着保持した図11(A)のホルダ本体170の縦断
面を模式的に示す図である。
【0113】上述したように、ホルダ本体170の製造
段階においては、ピン部32の上端部とリム部28の上
面とにより規定される面の平坦度を確保するため、本体
部26を構成する第1部材61のベース部64上にピン
部32及びリム部28を形成した後、それらの上端部及
び上面を研磨加工することとしている。この際、本実施
形態では、リム部28の局部的な接触率とピン部の局部
的な接触率を近づけているため、研磨加工時のリム部2
8に対する研磨部(加工部)の接触圧とリム部近傍に位
置するピン部に対する研磨部(加工部)の接触圧との差
を小さくすることができる。このため、図11(B)に
示されるピン部32とリム部28の加工段差Δbは、図
18(B)に示される従来のウエハホルダ25’のピン
部32’とリム部28’の加工段差Δaよりも小さくす
ることができる。
【0114】ここで、リム部28は、ウエハWと本体部
26(ベース部64)との間の真空を維持する為のシー
ル部材としての役割を果たしていることから、リム部2
8より外側に位置するウエハ部分は大気圧下に位置して
いる。このため、ウエハWの外縁部(c部)は自由端と
なっている。この場合、ウエハWの外縁部(c部)の高
さは、加工段差Δbと、真空吸着により生じるウエハW
の変形量の2つの物理量により決まる角度θ1に依存し
ている。すなわち、図11(B)に示されるように、ピ
ン部32とリム部28との加工段差Δbが小さく設定さ
れた本第2の実施形態のホルダ本体170においては、
このホルダ本体170上で保持されるウエハWの外縁部
(c部)の高さを低くすることが可能となっている。従
って、リム部28近傍に位置するピン部32の間隔を狭
くし、リム部28近傍に位置するピン部の局部的な接触
率をリム部の局部的な接触率に近づけることにより、ウ
エハWの外縁部近傍のショット領域に対する露光時のデ
フォーカス要因を排除、あるいは軽減することが可能と
なる。
【0115】次に、本実施形態において、隣接するピン
部32同士の間隔を、本体部26の中心点近傍ほど広く
し、リム部28近傍ほど狭く設定した理由について図1
2(A)に基づいて説明する。
【0116】図12(A)は、図10に示されるショッ
ト領域SAと同一のウエハWの裏面の領域を、ショット
領域SA’の位置まで+X方向に移動させたと仮定した
際の、そのウエハWの裏面の領域とホルダ本体170
(ピン部32及びリム部28)との接触率の変化を模式
的に示す線図である。この図12(A)において、一点
鎖線で示される曲線C1は従来(図18(A)参照)の
ようにピン部32を等間隔で配置した場合(以下、適宜
「一定ピン配置」という)のホルダ本体の接触率の変化
を示しており、実線で示される曲線C2は、本第2の実
施形態の如くピン部32を本体部26の上面の中心から
リム部28の近傍にかけて密に配置した場合(以下、適
宜「連続ピン配置」という)の接触率の変化を示してい
る。この場合、曲線C1で表される一定ピン配置のホル
ダ本体とウエハ全体との総接触率、及び曲線C2で表さ
れる連続ピン配置のホルダ本体とウエハ全体との接触率
はほぼ等しいものとされている。なお、ウエハWとして
は、SEMI規格の8インチウエハ(直径=約200m
m)を用いており、図12(A)の横軸は、ショット領
域SA(図10参照)の中心SCの位置を示している。
【0117】この図12(A)において、ショット領域
がリム部28上に位置する状態(図10のショット領域
SA’参照)、すなわち、ショット領域の中心がホルダ
中心から約85mm離れた位置にある場合(図10のシ
ョット領域SA’の中心SC’参照)に着目すると、曲
線C1で示される一定ピン配置においては接触率が急激
に上昇している。しかるに、本第2の実施形態のように
連続ピン配置を採用すると、曲線C2で示されるよう
に、ショット領域の中心がウエハWの中心から離れるに
つれ、接触率が徐々に上昇している。このため、ウエハ
中心から約85mm離れた位置(図10のショット領域
SA’参照)での接触率の上昇をわずかなものに抑える
ことができる。このウエハ中心から約85mm離れた位
置における接触率の上昇量は、一定ピン配置(曲線C
1)に比べはるかに小さくなっている。
【0118】すなわち、ホルダの表面形状は、研磨加工
の性質上、接触率の変化にほぼ対応して変化するため,
本第2の実施形態のような連続ピン配置を採用すること
により、リム部28とピン部32との間には極端な加工
段差は生じない。
【0119】このため、連続ピン配置のホルダ本体17
0(曲線C2)では、ウエハW全体のホルダ本体170
との接触率を、一定ピン配置のホルダ本体(曲線C1)
の接触率とほぼ等しく設定した上で、リム部28とピン
部32との間の加工段差を低減することが可能となって
いる。従って、連続ピン配置のホルダ本体170に載置
されるウエハは、ウエハとホルダ本体170との間に異
物が挟み込まれる可能性を増加させることなく、加工段
差に起因するウエハ周縁部の変形を抑制することが可能
となっている。
【0120】この場合、上記のような連続ピン配置を採
用することで、ホルダ本体170(及びこれに保持され
るウエハW)の表面形状は、従来に比べ緩やかな変化を
有することになるが、ショット領域SAはウエハWに比
べて十分に小さく、且つ露光の際に、前述したように焦
点位置検出系(60a,60b)の計測値に基づいて、
Z・チルトステージ30をZ軸方向及びXY面に対する
傾斜方向に駆動することにより、ウエハ表面の高さ及び
傾きを補正することが可能であることから、ホルダ本体
及びウエハ表面の変化が、露光時のデフォーカス要因と
なることは殆どない。
【0121】なお、この場合のホルダ本体中心付近のピ
ン部の配置間隔(接触率)は真空吸着した際のウエハの
変形量が許容範囲に収まるように設定されている。
【0122】なお、図12(A)に二点鎖線で示される
曲線C3は、リム部28を取り去り、リム部28の位置
まで連続ピン配置とする仮想的なホルダ本体の接触率を
示すものであるが、リム部28近傍に位置するピン部3
2の接触率を、リム部28の接触率に完全に合わせるこ
とにより、曲線C3のように、加工段差を完全に排除す
ることは理論上可能である。
【0123】次に、ホルダ本体170におけるリム部2
8の幅(以下、「リム幅」という)の具体的な設計方法
について説明する。
【0124】ここで、全体接触率(ピン部32及びリム
部28とウエハWとの接触面の総面積がウエハW裏面全
体の面積に対して占める割合)をρ、ピン部接触率(ピ
ン部32とウエハWとの接触面の総面積がウエハW裏面
全体の面積に対して占める割合)ρp、ウエハの半径を
R〔mm〕、リム部の幅をb〔mm〕とし、ピン部接触
率と全体接触率の誤差を20%以内に設定、すなわちリ
ム部とウエハWとの接触面積を、リム部及びピン部とウ
エハとの接触面積の20%以内に設定しようとすると、
次式(1)のように表すことができる。
【0125】 (ρ−ρp)/ρ≦0.2 ……(1) ここで、20%以内とは、本発明者が、複数のピン部と
ウエハとが接触する面積、リム部とウエハとが接触する
面積、及び複数のピン部及びリム部とウエハとの接触面
積(総接触面積)に着目し、これらの面積と加工段差と
の関係について、シミュレーション及び実験等を種々行
った結果、十分に実用的であるとの結果が得られた範囲
である。
【0126】一方、ウエハWとホルダ本体170を構成
する本体部26との間のシール部材としての役割を果た
しているリム部28はウエハWの外周と同じ径には設定
できない。このため、仮にリム部28がウエハ外周部の
1mm内側を保持するものとし、ピン部接触面積をAと
すると、通常b≪Rの関係があるから、全体接触率ρは
次式(2)のように表される。
【0127】 ρ={A+π(R−1)2−π(R−1−b)2}/πR2 ≒{A+2π(R−1)・b}/πR2 ……(2) また、ピン部接触率ρpは、次式(3)にて表わされ
る。
【0128】 ρp=A/πR2 ……(3) 従って、上式(1)は、上式(2)、(3)より、次式
(4)にて表される。 (ρ-ρp)/ρ≒[{A+2π(R-1)b}/πR2−(A/πR2)]/ρ≦0.2…(4) この式(4)を整理して変形すると、次式(4)’のよ
うになる。
【0129】 {2π(R-1)・b}/πR2≦0.2ρ ……(4)’ すなわち、式(4)’より、リム部の幅bは、次式
(5)で表される範囲内にすることが望ましいことがわ
かる。
【0130】 b≦(0.1ρR2)/(R−1) ……(5) ここで、例えばSEMI規格の8インチウエハ(直径=
約200mm)を用いる場合、全体接触率を3%以下に
設定したいとすると、上式(5)より、リム部の幅b
は、次式(6)の範囲とすれば良い。 b≦(0.1×0.03×1002)/(100−1)≒0.30(mm) …(6)
【0131】また、同様の条件で例えばSEMI規格の
12インチウエハ(直径=約300mm)を用いる場合
には、リム部の幅bは、次式(7)の範囲とすれば良
い。 b≦(0.1×0.03×1502)/(150−1)≒0.45(mm) …(7)
【0132】このようなリム部の設計方法を採用し、ホ
ルダ本体とウエハの全体接触率を3%以下に抑え、且つ
リム部の接触面積を全体接触面積の20%以内とするこ
とにより、加工段差及びウエハとの間の異物の挟み込み
が抑制された良好なホルダ本体を得ることができる。
【0133】以上説明した本第2の実施形態の露光装置
によると、前述した第1の実施形態の露光装置100と
同等の効果が得られる他、次のような効果も得ることが
できる。
【0134】すなわち、ホルダ本体170が有する複数
のピン部32と、リム部28とによって、ウエハWがそ
の平坦度をほぼ維持した状態で支持される。この場合、
複数のピン部32は、隣接するピン部32間の間隔がリ
ム部28から離れるほど広くなるような配置とされてい
るので、図12(A)を用いて先に説明したように、リ
ム部とウエハとの局部的な接触率に、リム部近傍のピン
部とウエハとの局部的な接触率を近づけることができ
る。従って、本第2の実施形態によると、ホルダ本体1
70の製造段階において、ホルダ本体170のウエハ接
触面側の平坦度を出すために研磨装置等を用いて研磨加
工する場合に、リム部及びリム部近傍のピン部の各部に
かかる研磨部(加工部)からの接触圧の差を小さくする
ことができ、これにより研磨加工の際に生じる両者間の
加工段差を極力小さくすることが可能となる。すなわ
ち、ホルダ本体のウエハとの接触面に生じる加工段差を
極力小さくすることができ、この結果、ウエハの外縁部
近傍の自由端部に生じる変形(傾斜角度)を小さくする
ことが可能となる。
【0135】また、本第2の実施形態によると、リム部
とウエハとの接触面積が、複数のピン部32及びリム部
28とウエハとの総接触面積の20%以下となるように
設定されている。この点においても、前述したように、
製造段階における研磨加工における各ピン部32とリム
部28との間の加工段差を極力小さくすることができ
る。
【0136】なお、上記第2の実施形態では、ピン部3
2がリム部28から離れるにつれてその間隔が徐々に大
きくなるような配置とされている場合について説明した
が、本発明がこれに限定されるものではない。すなわ
ち、複数のピン部32は、例えば隣接するピン部32間
の間隔が、リム部28の近傍とホルダ本体170の中央
部近傍とその間の部分とで段階的に変化するように配置
されていることとすることもできる。かかる場合であっ
ても、リム部28近傍に位置するピン部32が、他の部
分に位置するピン部32に比べて密な間隔で配置され
る。このため、リム部28とウエハとの局部的な接触率
に、リム部近傍のピン部とウエハとの局部的な接触率を
近づけることができる。従って、上記第2の実施形態と
同様に、研磨加工の際に生じる両者間の加工段差を極力
小さくすることが可能となり、結果的に、ウエハの外縁
部近傍の自由端部に生じる変形(傾斜角度)を小さくす
ることが可能となる。
【0137】また、ピン部とリム部が上述した設計条件
(リム部と基板との接触面積が、全体の接触面積の20
%以内)を満たし、異物の挟み込みが許容される範囲
(例えば、ウエハとホルダ本体全体との接触率が3%以
下)であれば、ピン部を前述の第1の実施形態と同様に
一定ピン配置とすることとしても良い。すなわち、前述
した第1の実施形態の露光装置100においても、ホル
ダ本体70が、上記の設計条件を満たし、ウエハとホル
ダ本体全体との接触率が例えば3%以下となるようにす
ることが望ましい。
【0138】このようにすれば、図12(B)に示され
る曲線C4のようにピン部及びリム部を設定することに
より、従来の一定ピン配置(曲線C1)と比べ、リム部
での加工段差が低減されるので、このようなホルダ本体
により保持されるウエハも外縁部での変形を抑制するこ
とができる。従って、ウエハWの外周部近傍におけるデ
フォーカス要因を排除、或いは軽減することができる。
【0139】また、上記第2の実施形態では、複数のピ
ン部32は、ウエハWの中心位置に対応するホルダ本体
170上の基準点(中心点)を中心とした多重の同心円
に沿って配置された場合について説明したが、これに限
らず、その配置は、比較的自由である。すなわち、リム
部28近傍に位置するピン部32が、他の部分に位置す
るピン部32に比べて密な間隔で配置され、他の部分が
ウエハの変形を許容できる程度に抑えることができる間
隔配置であれば足りる。
【0140】《第3の実施形態》次に、本発明の第3の
実施形態について図13(A),図13(B)に基づい
て説明する。ここで、前述した第1、第2の実施形態と
同一若しくは同等の構成部分については同一の符号を用
いるとともに、その説明を簡略化し若しくは省略するも
のとする。
【0141】この第3の実施形態に係る露光装置は、前
述した第1の実施形態に係る露光装置と比べ、ホルダ本
体の構成が異なるのみであり、その他の部分の構成等
は、前述した第1の実施形態と同様になっている。従っ
て、以下において、これらの相違点を中心として説明す
る。
【0142】図13(A)は、本第3の実施形態に係る
ホルダ本体170Aを示す平面図である。
【0143】この図13(A)から分かるように、本第
3の実施形態では、ホルダ本体170Aを構成する本体
部26上の外縁部に、2重のリム部28a、28bが形
成されている。これらリム部28a,28bは、同一幅
を有し、半径差が1〜3mm程度の同心円状に配置され
ている。また、リム部28a,28b相互の空間51
(図13(B)参照)内の気体は、本体部26上面のリ
ム部28a,28b間に形成された不図示の給排気口を
介して、上記第1の実施形態の給排気機構80と同様の
給排気機構により吸引される。ホルダ本体170Aのそ
の他の構成は第2の実施形態のホルダ本体170と同様
となっている。
【0144】以下、ホルダ本体170A上に2つのリム
部28a,28bを設けた理由について図13(A)の
縦断面図である図13(B)に基づいて説明する。
【0145】前述の第2の実施形態において説明したよ
うに、ウエハWの外縁部(c部)の高さは、加工段差、
及び真空吸着により生じるウエハWの変形量の2つの物
理量により決定する角度に依存している。
【0146】ここで、上述したようにリム部28a,2
8b間の距離を1〜3mm程度とすることにより、その
面積をほぼ等しいとみなすことができるので、各リム部
28a,28bの加工速度はほぼ等しくなり、リム部2
8a,28bには加工段差がほとんど発生しない。従っ
て、図13(B)に示されるウエハの自由端(c部)の
傾斜角度θ2は真空吸着によるウエハWの変形量にのみ
起因することになる。
【0147】このため、一重のリム部を採用した場合
(図13(B)に点線にて示されるウエハW’)の自由
端の角度θ1に比べ角度θ2を小さくすることが可能とな
っている。
【0148】すなわち、このようなホルダ本体170A
によりウエハWを保持することにより、ウエハWの外縁
部の変形(反り返り)を極力抑制することが可能となっ
ている。このとき、リム部が二重に設けられているた
め、リム部の接触面積がピン部に比べ大きくなることが
予想される。このため、ピン部と二重のリム部の接触率
が前述した第2の実施形態と同様の条件を満たすように
設計することが望ましい。
【0149】以上説明した本第3の実施形態によると、
前述した第2の実施形態と同等の効果を得ることができ
る他、ウエハの自由端の変形を一層抑制することができ
る。
【0150】なお、上記第3の実施形態では、リム部を
二重に設けた場合について説明したが、三重、四重…と
いうようにリム部を多数設けるようにしても良い。この
場合、リム部での接触率を低減すべく、外側のリム部か
ら内側のリム部にかけてリム幅を徐々に狭くすることと
しても良い。
【0151】なお、上記各実施形態では、リム部28、
ピン部32及びベース部64が、一体成形された場合に
ついて説明したが、本発明がこれに限定されないことは
勿論である。すなわち、ベース部、ピン部(第1の支持
部材)、リム部(第2の支持部材)の全てを、あるいは
任意の1つを別の部材により構成しても良い。この場
合、ピン部及びリム部のうちベース部と別部材で構成さ
れる少なくとも一方を、接着剤等を用いてベース部64
上面に固定することとしても良い。
【0152】また、上記各実施形態は、基板としてウエ
ハ(円形基板)を用いる場合について説明したが、基板
は、四角形やその他の多角形であっても良い。かかる場
合には、その基板の形状に合わせてリム部の形状を設定
することにより、上記実施形態と同等の効果を得ること
ができる。また、ベース部の形状(上記各実施形態では
円板状)についても、特に限定されるものではない。
【0153】また、一般的にリム部は、真空を維持する
必要から、ウエハに連続的に接触をするため、局部的な
接触率が高く(すなわち加工速度が遅く)ピン部よりも
突出する傾向にあるが、リム部の接触面積を小さく設定
することが可能な場合には、逆にリム部に凹段差が生じ
てしまうことがある。従って、上記各実施形態でリム部
の接触率を全体の接触率の20%以内というような上限
を設定したのと同様、リム部の接触率に下限を設定する
ことが望ましい。
【0154】なお、上記各実施形態では、リム部の上面
のほぼ全面がウエハWの裏面に直接接触する場合につい
て説明したが、これに限らず、リム部の上端面に更に背
の低い突起部を複数設けた第2支持部を採用しても良
い。かかる場合には、ウエハとの接触面が突起部となる
ため、リム部上面とウエハとの間に突起部の高さ分の隙
間が生じ、真空吸引力はわずかに落ちることになるが、
接触面が突起部であることから、図12(A)に示され
る曲線C3と同様の接触率を実現することができ、この
点の効果は上述したように非常に大きい。なお、リム部
の上端面に複数の突起部を設けるとき、その複数の突起
部によって規定される平面を、多数のピン32によって
規定される平面とほぼ同一の高さとしても良いし、ある
いはリム部の上端面に設けられる複数の突起部によって
規定される平面を、多数のピン32によって規定される
平面よりも僅かに低くしても良い。
【0155】また、上記各実施形態では、リム部の上端
面を、多数のピン32によって規定される平面とほぼ同
一の高さとするものとしたが、リム部の上端面を、多数
のピン32によって規定される平面よりも僅かに低くし
ても良い。
【0156】なお、上記各実施形態では、第2支持部と
しては、上端部がその周辺部よりも高く形成されたリム
部(凸部)を指すものとしたが、第2支持部の概念とし
てはこれに限定されるものではなく、例えば、図14
(A)に示される第4変形例に係るホルダ本体270の
ように、本体部126上面の中央部を外縁部よりも低く
掘り下げた状態とし、該掘り下げた凹部の内部底面12
7を基準面として、該基準面よりも高い位置にある部分
128の内周面近傍の環状の部分を第2支持部とするこ
ともできる。この場合、部分128とウエハWとの接触
面の幅(すなわち、ウエハWの外縁部から内周面までの
距離)が上式(6)、(7)を満たすように、内周面の
直径を設定することが望ましい。
【0157】また、図14(B)に示される第5変形例
に係るホルダ本体370のように、凹部の内部底面12
7に、更に環状の凸部228を設けるとともに、ウエハ
Wを保持する際には、部分128と環状の凸部228と
の間に形成された環状凹部134内の気体を前述した第
2の実施形態と同様の給排気機構により吸引することと
しても良い。
【0158】また、上記各実施形態では、図2に示され
ているように、本体部26の中心近傍から放射方向に沿
って配列される複数の給排気口36をほぼ120°間隔
で設けるものとしたが、本発明がこれに限定されるもの
ではない。図15(A)には、上記各実施形態に適用可
能な第6変形例に係るホルダ本体が示されている。な
お、図15(A)に示されるホルダ本体は、本体部26
に形成される複数の給排気口36が井桁状に配列され、
かつ1本の上下動ピン(センタアップ)34dが採用さ
れたものである。その他の部分の構成は、上記各実施形
態と同一である。従って、この第4変形例によっても上
記各実施形態と同等の効果を得ることができるととも
に、真空吸着時に生じるウエハの部分的な変形、すなわ
ちレチクルのパターンが転写されるウエハ上のショット
領域の配列誤差を大幅に低減でき、ひいては露光精度
(転写精度)を向上させることが可能となる。
【0159】ここで、図15(B)を参照して、図15
(A)に示される本体部26に形成される給排気口36
の配置について説明する。図15(A)では、複数の給
排気口36を井桁状に配列するものとしているが、実際
には、ほぼ紙面内上下方向に延びる一対のラインに沿っ
て所定間隔で配列された複数の給排気口36の列から成
る第1の組と、ほぼ紙面内左右方向に延びる一対のライ
ンに沿って所定間隔で配列された複数の給排気口36の
列から成る第2の組とがあり、第1の組及び第2の組の
いずれかに対応する一対のラインが非平行となってい
る。具体的には、図15(B)に示されるように、第1
の組に対応する紙面内上下方向に延びる一対のラインL
Y1、LY2が非平行であるものとし、本体部26の中
心を原点とする直交座標系XYを仮定し、ラインLY
1、LY2の傾きに対応するパラーメータを台形度Δと
呼び、Δ=(a/ΔY)/ΔX〔ppm/m〕と規定す
るものとすると、例えば台形度Δが1以下となるように
ラインLY1、LY2が設定される。例えば、SEMI
規格の12インチウエハ(直径=300mm)では、Δ
X=ΔY=100mmとして台形度Δを1に設定するた
めには、a=10nmとすれば良い。これにより、真空
吸着時のウエハの変形を大幅に低減して露光精度を向上
させることができる。
【0160】なお、前述の図2に示されている複数の給
排気口36が放射状に配列されるホルダ本体70では、
本体部26の中心付近に形成される一部の給排気口36
のみを用いることで、図15(A)に示される複数の給
排気口36が井桁状に配列されるホルダ本体と同様の効
果を得ることができる。
【0161】また、上記各実施形態では、ウエハをホル
ダ本体上に吸着する吸着機構が真空吸着機構である場合
について説明したが、本発明がこれに限定されるもので
はない。すなわち、吸着機構として、静電チャック等を
採用しても良い。かかる場合には、第2支持部は、シー
ル部材としての機能が不要となるので、環状あるいは無
端形状である必要はなく、一部が欠けた全体形状が環状
の凸部などにより構成することができる。あるいは、ピ
ン部の先端に静電チャックの機能を持たせれば、第2支
持部そのものを設けなくても良い。
【0162】なお、上記各実施形態において、ホルダ本
体の表面を加工してピン部やリム部を形成した後、例え
ばホルダ本体と同一又は異なる材料でその表面をコーテ
ィングした上で最終仕上げを行うようにしても良い。
【0163】また、これまでの説明では、ホルダ本体の
本体部をサンドイッチ構造体で構成する場合について説
明したが、本発明がこれに限定されるものではない。す
なわち、ホルダ本体(あるいは基板保持装置の本体)を
一体成形品により形成しても良い。この場合、ピン部な
どが形成される一方の面側の外観形状は、前述の実施形
態と同様になるが、他方の面側には、所定深さの穴(空
所)をピン部の配置と何らかの対応関係をもって所定間
隔で形成することもできる。この場合、前述の第1部材
と同様の手法で、本体部が製造される。このようにして
も、ウエハの平坦度を維持した状態で、ホルダ本体の軽
量化を図ることができ、ひいては、ウエハステージの位
置制御性を向上させることができる。
【0164】なお、上記各実施形態ではホルダ本体が3
層構造である場合について説明したが、これに限らず、
ホルダ本体は複数のピン部が形成される第1部材と第1
部材のピン部が形成されるのとは反対の面側の第2部材
とから構成される2層構造であっても良い。この場合、
空所は第1部材及び第2部材の少なくとも一方(すなわ
ち、いずれか一方又は両方)に形成することができる。
また、空所は、上記正六角形、円形の開口に限らず、様
々な形状の開口を形成することができる。
【0165】また、上記各実施形態では本発明の基板保
持装置が、ウエハホルダに採用された場合について説明
したが、本発明の基板保持装置はこれに限られるもので
はなく、例えば反射型レチクルではその裏面側をレチク
ルホルダにて保持するので、このようなレチクルホルダ
に対して本発明を適用することとしても良い。
【0166】また、これまでの説明では、ホルダ本体と
して3層構造や2層構造等の多層構造を採用するものと
したが、各層を構成する材料は同一でなくても良く、互
いに異なる材料を用いることができる。例えば、3層構
造では第1部材を構成する材料と、ハニカムコア及び第
2部材を構成する材料とを異ならせても良い。更にホル
ダ本体を第1部材と同一材料による融着にて一体に構成
しても良いし、第1部材と異なる材料(例えばアルミニ
ウムなどの金属等)による融着にて一体に構成しても良
い。また、接着剤を用いて一体に構成しても良い。
【0167】また、上記各実施形態では3本の上下動ピ
ン(センタアップ)を用いるものとしたが、例えば特開
2000−100895号公報及び対応する米国特許第
6,184,972号に開示されている1本の上下動ピ
ンを採用しても良い。
【0168】なお、上記各実施形態では、光源としてK
rFエキシマレーザ光源(出力波長248nm)などの
紫外光源、F2レーザ、ArFエキシマレーザ等の真空
紫外域のパルスレーザ光源などを用いるものとしたが、
これに限らず、Ar2レーザ光源(出力波長126n
m)などの他の真空紫外光源、あるいは水銀ランプなど
の紫外光源などを用いても良い。また、例えば、真空紫
外光として上記各光源から出力されるレーザ光に限ら
ず、DFB半導体レーザ又はファイバーレーザから発振
される赤外域、又は可視域の単一波長レーザ光を、例え
ばエルビウム(Er)(又はエルビウムとイッテルビウ
ム(Yb)の両方)がドープされたファイバーアンプで
増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した
高調波を用いても良い。さらに、EUV光、X線、ある
いは電子線及びイオンビームなどの荷電粒子線を露光ビ
ームとして用いても良い。
【0169】なお、上記各実施形態では、ステップ・ア
ンド・スキャン方式等の走査型露光装置に本発明が適用
された場合について説明したが、本発明の適用範囲がこ
れに限定されないことは勿論である。すなわちステップ
・アンド・リピート方式の縮小投影露光装置、ミラープ
ロジェクション・アライナー、あるいはプロキシミティ
方式の露光装置などにも本発明は好適に適用できる。
【0170】なお、複数のレンズから構成される照明光
学系、投影光学系を露光装置本体に組み込み、光学調整
をするとともに、多数の機械部品からなるレチクルステ
ージやウエハステージを露光装置本体に取り付けて配線
や配管を接続し、更に総合調整(電気調整、動作確認
等)をすることにより、上記各実施形態の露光装置を製
造することができる。なお、露光装置の製造は温度及び
クリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが
望ましい。
【0171】また、上記各実施形態では、本発明が半導
体製造用の露光装置に適用された場合について説明した
が、これに限らず、例えば、角型のガラスプレートに液
晶表示素子パターンを転写する液晶用の露光装置や、薄
膜磁気ヘッド、撮像素子、有機EL、マイクロマシン、
DNAチップなどを製造するための露光装置などにも本
発明は広く適用できる。
【0172】また、半導体素子などのマイクロデバイス
だけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装
置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクル又は
マスクを製造するために、ガラス基板又はシリコンウエ
ハなどに回路パターンを転写する露光装置にも本発明を
適用できる。ここで、DUV(遠紫外)光やVUV(真
空紫外)光などを用いる露光装置では一般的に透過型レ
チクルが用いられ、レチクル基板としては石英ガラス、
フッ素がドープされた石英ガラス、螢石、フッ化マグネ
シウム、又は水晶などが用いられる。
【0173】《デバイス製造方法》次に上述した露光装
置をリソグラフィ工程で使用したデバイスの製造方法の
実施形態について説明する。
【0174】図16には、デバイス(ICやLSI等の
半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、
マイクロマシン等)の製造例のフローチャートが示され
ている。図16に示されるように、まず、ステップ20
1(設計ステップ)において、デバイスの機能・性能設
計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、そ
の機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続
き、ステップ202(マスク製作ステップ)において、
設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。一
方、ステップ203(ウエハ製造ステップ)において、
シリコン等の材料を用いてウエハを製造する。
【0175】次に、ステップ204(ウエハ処理ステッ
プ)において、ステップ201〜ステップ203で用意
したマスクとウエハを使用して、後述するように、リソ
グラフィ技術等によってウエハ上に実際の回路等を形成
する。次いで、ステップ205(デバイス組立てステッ
プ)において、ステップ204で処理されたウエハを用
いてデバイス組立てを行う。このステップ205には、
ダイシング工程、ボンディング工程、及びパッケージン
グ工程(チップ封入)等の工程が必要に応じて含まれ
る。
【0176】最後に、ステップ206(検査ステップ)
において、ステップ205で作成されたデバイスの動作
確認テスト、耐久テスト等の検査を行う。こうした工程
を経た後にデバイスが完成し、これが出荷される。
【0177】図17には、半導体デバイスにおける、上
記ステップ204の詳細なフロー例が示されている。図
17において、ステップ211(酸化ステップ)におい
てはウエハの表面を酸化させる。ステップ212(CV
Dステップ)においてはウエハ表面に絶縁膜を形成す
る。ステップ213(電極形成ステップ)においてはウ
エハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ214
(イオン打ち込みステップ)においてはウエハにイオン
を打ち込む。以上のステップ211〜ステップ214そ
れぞれは、ウエハ処理の各段階の前処理工程を構成して
おり、各段階において必要な処理に応じて選択されて実
行される。
【0178】ウエハプロセスの各段階において、上述の
前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程
が実行される。この後処理工程では、まず、ステップ2
15(レジスト形成ステップ)において、ウエハに感光
剤を塗布する。引き続き、ステップ216(露光ステッ
プ)において、上で説明したリソグラフィシステム(露
光装置)及び露光方法によってマスクの回路パターンを
ウエハに転写する。次に、ステップ218(エッチング
ステップ)において、レジストが残存している部分以外
の部分の露出部材をエッチングにより取り去る。そし
て、ステップ219(レジスト除去ステップ)におい
て、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除
く。
【0179】これらの前処理工程と後処理工程とを繰り
返し行うことによって、ウエハ上に多重に回路パターン
が形成される。
【0180】以上説明した本実施形態のデバイス製造方
法を用いれば、露光工程(ステップ216)において上
記実施形態の露光装置が用いられるので、高スループッ
トでかつ精度良くレチクルのパターンをウエハ上に転写
することができる。この結果、高集積度のデバイスの生
産性(歩留まりを含む)を向上させることが可能にな
る。
【0181】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る基板
保持装置によれば、基板をその平坦度を高く維持した状
態で支持することができるとともに、その軽量化を実現
することができるという効果がある。
【0182】本発明に係る露光装置によれば、スループ
ットの向上を図ることができるという効果がある。
【0183】本発明に係るデバイス製造方法によれば、
高集積度のデバイスの生産性を向上させることができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る露光装置の構成
を概略的に示す図である。
【図2】図1のホルダ本体及び給排気機構を示す平面図
である。
【図3】図2のホルダ本体を示す分解斜視図である。
【図4】図2のホルダ本体を示す平面図である。
【図5】図4の円A内部分を拡大して示す図である。
【図6】ホルダ本体の本体部を示す断面図である。
【図7】第1変形例のホルダ本体の一部を示す図であ
る。
【図8】第2変形例のホルダ本体の一部を示す図であ
る。
【図9】第3変形例のホルダ本体の一部を示す図であ
る。
【図10】本発明の第2の実施形態に係るホルダ本体を
示す平面図である。
【図11】図11(A)は、図10のホルダ本体のリム
部近傍(外縁部近傍)を拡大して示す平面図、図11
(B)は、図10のホルダ本体のリム部近傍を断面し模
式的に示す図である。
【図12】図12(A)、図12(B)は、ホルダ本体
のピン配置の効果を説明するための図である。
【図13】図13(A)は、本発明の第3の実施形態に
係るホルダ本体を示す平面図、図13(B)は、図13
(A)のホルダ本体の外縁部近傍を示す縦断面図であ
る。
【図14】図14(A)、図14(B)は、第4、第5
変形例に係るホルダ本体をそれぞれ説明するための図で
ある。
【図15】図15(A)は、第6変形例に係るホルダ本
体を示す平面図、図15(B)は、図15(A)に示さ
れるホルダ本体の本体部に形成される給排気口の配置を
詳細に説明するための図である。
【図16】本発明に係るデバイス製造方法の実施形態を
説明するためのフローチャートである。
【図17】図16のステップ204の詳細を示すフロー
チャートである。
【図18】図18(A)は、従来のウエハホルダを示す
平面図、図18(B)は、図18(A)のウエハホルダ
に対してウエハを載置した状態における縦断面を示す端
面図である。
【符号の説明】
19…ステージ制御装置(駆動装置の一部、同期駆動装
置の一部)、20…主制御装置(駆動装置の一部)、2
4…ウエハステージ駆動部(駆動装置の一部、同期駆動
装置の一部)、26…本体部、28…リム部(第2支持
部)、32…ピン部(第1支持部)、38A〜38C…
給排気路(吸着機構の一部)40…給排気管(吸着機構
の一部)、46A…第1真空ポンプ(吸着機構の一
部)、60a,60b…焦点位置検出系、70…ホルダ
本体(基板保持装置の一部)、80…給排気機構(基板
保持装置の一部)、100…露光装置、PL…投影光学
系、R…レチクル(マスク)、V1…電磁弁(吸着機構
の一部)、W…ウエハ(基板)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F031 CA02 CA04 CA05 CA07 FA12 HA02 HA03 HA08 HA10 HA14 HA16 HA32 HA33 HA53 JA06 JA14 JA17 JA32 KA06 KA07 KA08 MA27 PA14 PA30 5F046 CC01 CC08 CC10

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状の基板を保持する基板保持装置で
    あって、 その一方の面の所定面積の領域内に、それぞれの先端部
    分がほぼ同一面上に位置するように配置された前記基板
    を支持する複数の突起状の第1支持部を有する保持装置
    本体を備え,前記保持装置本体の前記一方の面側の表層
    部を除く部分のうち、少なくとも前記表層部と他方の面
    側の表層部との間の部分に、前記複数の第1支持部の配
    置に対応した配置で複数の空所が形成されていることを
    特徴とする基板保持装置。
  2. 【請求項2】 前記第1支持部は、前記保持装置本体の
    前記一方の面に前記各空所に個別に対応して少なくとも
    1つずつ配置されていることを特徴とする請求項1に記
    載の基板保持装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の空所は、前記保持装置本体に
    一定間隔で2次元的に配置され、前記各空所に対応して
    少なくとも1つずつ配置される前記第1支持部は全体と
    して等間隔で配置されていることを特徴とする請求項2
    に記載の基板保持装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の第1支持部は前記保持装置本
    体の前記一方の面上に部分的に間隔が異なるように配置
    されるとともに、前記複数の空所は前記保持装置本体の
    前記部分に間隔と大きさとの少なくとも一方を異ならせ
    て配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の基板保持装置。
  5. 【請求項5】 前記保持装置本体は、前記複数の第1支
    持部が形成される第1部材と、前記他方の面側の第2部
    材とを含んで一体に構成され、前記第1及び第2部材の
    少なくとも一方に前記複数の空所が形成されることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板保持
    装置。
  6. 【請求項6】 前記保持装置本体は、少なくとも前記第
    1部材と同一材料による融着で一体に構成されることを
    特徴とする請求項5に記載の基板保持装置。
  7. 【請求項7】 前記保持装置本体は、少なくとも前記第
    1部材と異なる材料による融着で一体に構成されること
    を特徴とする請求項5に記載の基板保持装置。
  8. 【請求項8】 前記保持装置本体は接着剤にて一体に構
    成されることを特徴とする請求項5に記載の基板保持装
    置。
  9. 【請求項9】 前記保持装置本体は、前記一方の面側の
    第1部材と、前記他方の面側の第2部材と、これら両部
    材に挟持される、前記複数の空所が形成されたコア部材
    とから成るサンドイッチ構造体であることを特徴とする
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の基板保持装置。
  10. 【請求項10】 前記コア部材は、ハニカムコアである
    ことを特徴とする請求項9に記載の基板保持装置。
  11. 【請求項11】 前記保持装置本体は、前記一方の面の
    前記所定面積の領域の外側に配置され、前記領域の外側
    を取り囲み、前記複数の第1支持部とともに前記基板を
    その平坦度をほぼ維持した状態で支持する第2支持部
    を、更に有することを特徴とする請求項1,2,4のい
    ずれか一項に記載の基板保持装置。
  12. 【請求項12】 前記複数の第1支持部のうち、少なく
    とも前記第2支持部近傍に位置する第1支持部は、他の
    部分に位置する第1支持部に比べて密な間隔で配置され
    ていることを特徴とする請求項11に記載の基板保持装
    置。
  13. 【請求項13】 前記複数の第1支持部は、前記基板の
    中心位置に対応する前記保持装置本体上の基準点を中心
    とした複数の同心円上に配置されていることを特徴とす
    る請求項12に記載の基板保持装置。
  14. 【請求項14】 前記保持装置本体は、前記一方の面の
    前記所定面積の領域の外側に配置され、前記領域の外側
    を取り囲み、前記複数の第1支持部とともに前記基板を
    その平坦度をほぼ維持した状態で支持する第2支持部
    を、更に有することを特徴とする請求項3,5〜10の
    いずれか一項に記載の基板保持装置。
  15. 【請求項15】 前記複数の第1支持部それぞれの先端
    部分及び前記第2支持部の先端部に対して前記基板を吸
    着する吸着機構を更に備えることを特徴とする請求項1
    1〜14のいずれか一項に記載の基板保持装置。
  16. 【請求項16】 前記第2支持部は、前記複数の第1支
    持部が配置された領域を完全に取り囲む環状の内周面を
    有し、 前記吸着機構は、前記基板が前記保持装置本体に支持さ
    れた状態で、前記基板と前記保持装置本体とによって前
    記第2支持部の内周面の内側に形成される空間を真空状
    態とする真空吸着機構であることを特徴とする請求項1
    5に記載の基板保持装置。
  17. 【請求項17】 前記第2支持部は、同心円状に配置さ
    れた環状凸部と該環状凸部の外周側の環状凹部とを有
    し、前記真空吸着機構は、前記環状凹部をも真空状態と
    することを特徴とする請求項16に記載の基板保持装
    置。
  18. 【請求項18】 前記環状凸部は、同心円状に二重以上
    設けられ、前記真空吸着機構は、隣接する環状凸部相互
    間の空間をも真空状態とすることを特徴とする請求項1
    7に記載の基板保持装置。
  19. 【請求項19】 前記第2支持部と前記基板との接触面
    積は、前記複数の第1支持部及び前記第2支持部と前記
    基板との総接触面積の20%以下に設定されていること
    を特徴とする請求項11〜18のいずれか一項に記載の
    基盤保持装置。
  20. 【請求項20】 前記基板の前記第1及び第2支持部に
    よって支持される側の面の全面積に占める、前記複数の
    第1支持部及び前記第2支持部と前記基板との接触面積
    の割合が、3%以下に設定されていることを特徴とする
    請求項19に記載の基板保持装置。
  21. 【請求項21】 エネルギビームにより基板を露光して
    所定のパターンを形成する露光装置であって、 前記基板を保持する請求項1〜20のいずれか一項に記
    載の基板保持装置と;前記基板保持装置が搭載され、2
    次元面内で少なくとも一方向に移動可能な基板ステージ
    と;を備える露光装置。
  22. 【請求項22】 前記パターンが形成されたマスクを保
    持するマスクステージと;前記マスクから射出された前
    記エネルギビームを前記基板上に投射する投影光学系
    と;前記基板保持装置により保持された前記基板表面の
    前記投影光学系の光軸方向に関する位置及び前記光軸方
    向に直交する面に対する傾斜量を検出する焦点位置検出
    系と;前記焦点位置検出系の検出結果に基づいて、前記
    基板保持装置を前記光軸方向及び前記光軸方向に直交す
    る面に対する傾斜方向の少なくとも一方に駆動する駆動
    装置と;を更に備えることを特徴とする請求項21に記
    載の露光装置。
  23. 【請求項23】 前記マスクステージと前記基板ステー
    ジとを同期して、前記一方向に駆動する同期駆動装置を
    更に備えることを特徴とする請求項22に記載の露光装
    置。
  24. 【請求項24】 リソグラフィ工程を含むデバイス製造
    方法であって、 前記リソグラフィ工程では、請求項21〜23のいずれ
    か一項に記載の露光装置を用いて露光を行うことを特徴
    とするデバイス製造方法。
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