JP2003247829A - 角速度センサ - Google Patents

角速度センサ

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JP2003247829A
JP2003247829A JP2002045357A JP2002045357A JP2003247829A JP 2003247829 A JP2003247829 A JP 2003247829A JP 2002045357 A JP2002045357 A JP 2002045357A JP 2002045357 A JP2002045357 A JP 2002045357A JP 2003247829 A JP2003247829 A JP 2003247829A
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JP2002045357A
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Shigeyuki Miyazaki
茂行 宮崎
Motoyasu Hanji
元康 判治
Shuichi Kono
修一 河野
Akira Matsumoto
明 松本
Tomoshige Ishizuka
友茂 石塚
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Kyocera Crystal Device Corp
Original Assignee
Kyocera Crystal Device Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手振れ等の外乱に対して安定性を向上させ、
ダイナミックレンジを大きくして角速度検出精度を向上
する。 【解決手段】 駆動回路40により特定方向に振動する
振動子30に、角速度が加わると、コリオリ力が作用
し、前記特定方向の振動とは直交する方向の振動が生ま
れ、この振動により発生する電荷が電極32a,32b
で検出される。検出された電荷は、角速度検出回路50
により電圧に変換され、角速度検出信号S50が出力さ
れる。この信号S50から、位相シフト回路54、同期
検波回路55及びDC化回路56により、制御電圧Vg
が生成される。信号S50は、位相調整回路58を介し
て、AGC回路59によってゲインが制御されて抑制信
号S59が生成される。この信号S59が電極33a,
33bに与えられ、コリオリ力を打消す逆方向の抑制力
が発生し、振動子の異常振動が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、水晶振動
子等の圧電振動子や、シリコン振動子等を用いて構成さ
れた振動式角速度センサ等において、振動子に設けられ
た駆動電極及び検出電極のうち、該検出電極側の共振周
波数に一致した外乱が加わったときの異常振動による動
作異常を防止し、安定性等を向上させた角速度センサに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の角速度センサに関する技
術としては、例えば、次のような文献に記載されるもの
があった。 文献1;特許第2781161号公報(米国、優先日19
94年9月15日) 文献2;特開平11−44540号公報(出願日1997年
7月25日) 文献3;特開平2001−82964号公報(出願日19
99年12月3日)
【0003】図2は前記文献1、2等に記載された従来
の角速度センサの概略の構成図、及び図3は図2の動作
波形図である。図2に示すように、角速度センサの振動
子1として圧電振動子(例えば、音叉型水晶振動子)を
用いた場合、この振動子1の表面の所定の箇所に励振用
の+側駆動電極2a、−側駆動電極2b、及びコリオリ
力検出用の+側検出電極3a、−側検出電極3b等が設
けられる。+側駆動電極2a及び−側駆動電極2bに
は、振動子1を振動させるための交流(以下「AC」と
いう。)の駆動信号である駆動電圧Vaを供給する駆動
回路10が接続される。又、+側検出電極3a及び−側
検出電極3bには、振動子1に加わる角速度に比例する
直流(以下「DC」という。)電圧の検出信号Soutを出
力するコリオリ力検出回路20が接続される。
【0004】振動子1は質量mを有し、−側駆動電極2
bに駆動回路10からAC駆動電圧Vaが印加される
と、この振動子1がX軸に沿ってB方向に所定の周波数
で振動する。Y軸の回りに角速度ωが加わると、X軸と
直交するZ軸方向にコリオリ力F(=2mvω、但し、
vは振動子1の振動速度)が発生する。コリオリ力Fは
角速度ωの大きさに比例して定まることから、+側検出
電極3a、−側検出電極3b及びコリオリ力検出回路2
0により、コリオリ力Fを振動子1の歪み変位量として
検出することで、この振動子1の角速度ωの大きさを求
めることができる。
【0005】即ち、駆動回路10において、+側駆動電
極2aの出力電流は、電流/電圧(以下「I/V」とい
う。)変換回路で電圧に変換され、この電圧が自動利得
調整(以下「AGC」という。)回路でゲインが制御さ
れ、バッファ増幅器(以下この「増幅器」を「アンプ」
という。)等を介してAC駆動電圧Vaが−側駆動電極
2bに供給され、振動子1が振動する。
【0006】一定の共振周波数Fdで特定方向に振動す
る振動子1に角速度が加わると、この振動子1にコリオ
リ力Fが発生し、これに応じたAC信号(即ち、電流)
が検出電極3a,3bから出力される。この出力電流
は、コリオリ力検出回路20内のI/V変換回路21で
電圧に変換され、この出力電圧S21が位相シフト回路
22へ送られる。I/V変換回路21の出力電圧S21
は、振動子1の特性から、AC駆動電圧Vaに対して位
相が90°遅れる。そこで、AC駆動電圧Vaに同期さ
せるために、抵抗及びコンデンサからなる位相シフト回
路22により、I/V変換回路21の出力電圧S21の
位相を90°遅らせ、この出力電圧S22を同期検波回
路23へ送る。
【0007】同期検波回路23は、角速度が加わった方
向(即ち、回転方向であり、図3の出力電圧S21の波
形は右回転を示し、この波形の位相が180°ずれると
左回転となる。)を知るために、駆動電圧Vaに基づ
き、位相シフト回路22の出力電圧S22を同期検波し
て、図3に示すような同一極性の検波信号S23を出力
する。この検波信号S23は、DC化出力回路24でD
C変換され、振動子1に加えられた角速度ωに比例した
DC検出信号Soutが出力される。
【0008】このような角速度センサの用途としては、
例えば、車両や航空機等に搭載し、この走行あるいは飛
行軌跡を記録したり、旋回時に発生するヨーレイトを検
出することが行われている。角速度センサをロボットに
搭載し、この姿勢制御等にも応用されている。又、最近
では、ごく一般的なカーナビゲーション等での車両位置
検知や、カメラ等の手振れ検出等のためにも搭載されて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
文献1、2等に記載されたような角速度センサでは、次
のような課題があった。従来の角速度センサでは、振動
子1のY軸の回りに角速度ωが加わると、Z軸方向にコ
リオリ力Fが発生するが、このZ軸方向に、検出側の共
振周波数に一致した手振れ等の外乱が加わると、検出電
極3a,3b側に異常振動が生じて動作異常を起こし、
安定性に欠けるといった課題があった。又、角速度ωの
検出特性が非直線性のために、検出範囲(ダイナミック
レンジ)が小さく、角速度検出精度が低いといった課題
もあった。
【0010】一方、従来の文献3に記載された角速度セ
ンサでは、振動子としてシリコン基板上に形成した平面
振動体(即ち、シリコン振動子)を用い、AC電圧を印
加してシリコン基板上の電極間に静電力を発生させ、こ
の静電力により平面振動体を振動させる。振動する平面
振動体に角速度が加わると、前記振動方向に対して直交
する方向にコリオリ力が発生して平面振動体がコリオリ
力の方向に振動するので、この振動振幅の大きさに対応
する電気信号を検出して角速度の大きさを検知するもの
である。このようなシリコン振動子を用いた角速度セン
サ、あるいはその他の角速度センサにおいても、上記の
ような問題が生じる。
【0011】本発明は、前記従来技術がもっていた課題
を解決し、外乱に対して安定性が高く、ダイナミックレ
ンジが大きく角速度検出精度の高い角速度センサを提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のうちの第1の発明は、角速度センサにおい
て、AC駆動信号を出力する駆動回路と、前記駆動信号
により駆動されて第1の方向に所定の共振周波数Fdで
振動し、角速度の印加によって該第1の方向と直交する
第2の方向に、該角速度の大きさに応じたコリオリ力が
発生してAC信号を出力する振動子と、前記AC信号を
入力し、前記駆動信号に基づき該AC信号を同期検波し
て前記角速度に応じた制御信号を出力する制御回路と、
前記AC信号を入力し、前記制御信号に基づいて該AC
信号のゲイン(利得)を制御し、前記コリオリ力を打消
す逆方向の抑制力を発生させる抑制信号を出力して前記
振動子に与える抑制回路と、前記抑制回路におけるゲイ
ン制御後の信号を、前記駆動信号で同期検波して前記角
速度に応じた検出信号を出力するコリオリ力検出回路
と、を備えている。
【0013】第2の発明は、角速度センサにおいて、A
C駆動信号を出力する駆動回路と、前記駆動信号により
駆動されて第1の方向に所定の共振周波数Fdで振動
し、角速度の印加によって該第1の方向と直交する第2
の方向に、該角速度の大きさに応じたコリオリ力が発生
してAC信号を出力する振動子と、前記AC信号を入力
し、前記駆動信号に基づいて該AC信号を同期検波し、
この検波信号をDCに変換して前記角速度に応じた制御
信号を、該AC信号の入力時から所定の遅延時間t=n
/(2Fd)(但し、n;正の整数)後に、出力する制
御回路と、前記AC信号を入力し、前記制御信号に基づ
いてAGC回路で該AC信号のゲインを制御し、前記コ
リオリ力を打消す逆方向の抑制力を発生させる抑制信号
を前記振動子に与える抑制回路と、前記AGC回路の出
力信号を前記駆動信号で同期検波して前記角速度に応じ
た検出信号を出力するコリオリ力検出回路と、を備えて
いる。
【0014】この第1及び第2の発明によれば、駆動回
路からAC駆動信号が出力されると、この駆動信号によ
って振動子が駆動され、所定の共振周波数Fdで振動す
る。振動子に角速度が加わると、この角速度の大きさに
応じたコリオリ力が発生し、振動子からAC信号が出力
される。AC信号が制御回路に入力されると、駆動信号
に基づき該AC信号が同期検波され、角速度に応じた制
御信号が出力され、抑制回路に与えられる。抑制回路で
は、制御信号に基づきAC信号のゲインを制御し、抑制
信号を出力して振動子に与える。この抑制信号によって
振動子に抑制力が発生し、コリオリ力が打消され、手振
れ等の外乱により生じる異常振動が抑制される。抑制回
路におけるゲイン制御後の信号は、コリオリ力検出回路
に与えられ、駆動信号で同期検波され、角速度に応じた
検出信号が該コリオリ力検出回路から出力される。この
角速度の検出特性は、直線性(リニアリティ)のため、
ダイナミックレンジを大きく取れ、これによって角速度
検出精度が向上する。
【0015】第3の発明は、第2の発明の角速度センサ
において、前記抑制回路は、前記AC信号を入力し、前
記制御信号に基づいて該AC信号のゲインを制御するA
GC回路と、前記AGC回路の出力信号の位相を反転
し、前記コリオリ力を打消す逆方向の抑制力を発生させ
る抑制信号を出力して前記振動子に与える反転回路と、
を有している。
【0016】これにより、振動子からAC信号が出力さ
れると、AGC回路により、制御信号に基づいて該AC
信号のゲインが制御される。このAGC回路の出力信号
は、反転回路で位相が反転されて抑制信号が生成され、
振動子に与えられる。この結果、コリオリ力を打消す逆
方向の抑制力が振動子に発生し、この振動子の異常振動
が抑制される。
【0017】第4の発明は、第2の発明の角速度センサ
において、前記コリオリ力検出回路は、前記AGC回路
の出力信号を前記駆動信号で同期検波し、この検波信号
をDCに変換して前記角速度に応じたDC検出信号を出
力する構成にしている。
【0018】これにより、AGC回路の出力信号がコリ
オリ力検出回路に与えられると、その出力信号が駆動信
号で同期検波され、この検波信号がDCに変換されて角
速度に応じたDC検出信号が出力される。
【0019】第5の発明は、第1〜第4の発明のいずれ
か1つの角速度センサにおいて、電源投入時から所定時
間、前記制御信号に代えて初期設定信号を前記AGC回
路に与え、該所定時間の経過後に、該初期設定信号に代
えて該制御信号を該AGC回路に与える第1のスイッチ
手段と、前記所定時間、前記振動子に与える前記抑制信
号を切離しておき、前記所定時間が経過して前記AGC
回路の動作が安定した後に、該抑制信号を該振動子に与
える第2のスイッチ手段と、を設けている。
【0020】これにより、電源投入時から所定時間、第
1のスイッチ手段によって初期設定信号がAGC回路に
与えられて初期設定される。所定時間を経過してAGC
回路の動作が安定すると、抑制回路から出力された抑制
信号が第2のスイッチ手段によって振動子に与えられ
る。
【0021】第6の発明は、第1〜第5の発明のいずれ
か1つの角速度センサにおいて、前記制御回路の同期検
波では、前記AC信号の1/2周期の位相と前記駆動信
号の1/2周期の位相との位相ずれを調整して両位相を
一致させた後に、該AC信号と該駆動信号とを乗算して
前記制御信号を出力している。さらに、前記コリオリ力
検出回路の同期検波では、前記ゲイン制御後の信号の1
/2周期の位相と前記駆動信号の1/2周期の位相との
位相ずれを調整して両位相を一致させた後に、該ゲイン
制御後の信号と該駆動信号とを乗算して前記検出信号を
出力している。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、本発
明の第1の実施形態を示す角速度センサの概略の構成図
である。この角速度センサは、例えば、図2と同様の原
理に基づくものであり、振動子(例えば、音叉型水晶振
動子等の圧電振動子)30を有している。振動子30の
所定箇所には、この振動子30を駆動するための+側駆
動電極31a及び−側駆動電極31bと、該振動子30
に加わる角速度ωに応じた(例えば、比例した)電荷を
検出するための+側検出電極32a及び−側検出電極3
2bと、抑制信号(例えば、抑制電圧)S59,S61
を入力して該振動子30に発生するコリオリ力Fを打消
す逆方向の抑制力を発生させるための+側抑制電極33
a及び−側抑制電極33bとが設けられている。抑制電
極33a,33bは、検出電極32a,32b上に絶縁
部材を介して設けられるか、あるいは該検出電極32
a,32bの近傍に設けられている。
【0023】+側駆動電極31a及び−側駆動電極31
bには、振動子30の特定方向の振動を励起するための
AC駆動信号(例えば、AC駆動電圧)Vaを該−側駆
動電極31bに供給するための駆動回路40が接続され
ている。駆動回路40には、位相シフト回路49が接続
されている。位相シフト回路49は、駆動回路40から
出力されたAC駆動電圧Vaを入力し、このAC駆動電
圧Vaの位相を例えば45°だけ進ませ、基準信号S4
9を出力して振動子30の検出側に与える回路である。
【0024】+側検出電極32a及び−側検出電極32
bには、角速度検出回路50が接続されている。角速度
検出回路50は、振動子30の振動によって検出電極3
2a,32bから出力される電荷を入力し、AC信号
(例えば、角速度検出信号)S50を出力する回路であ
り、この出力側に制御回路と抑制回路が接続されてい
る。
【0025】制御回路は、角速度検出信号S50を入力
し、基準信号S49に基づき該角速度検出信号S50を
同期検波して角速度ωに応じた制御信号(例えば、制御
電圧)Vgを出力する回路であり、位相シフト回路5
4、同期検波回路55、DC化回路56、及び第1のス
イッチ手段(例えば、スイッチ素子57a,57b)等
で構成されている。
【0026】位相シフト回路54は、角速度検出回路5
0の出力側に接続され、角速度検出信号S50を基準信
号S49と同期させるために、該角速度検出信号S50
の位相を45°だけ遅らせて出力信号S54を出力する
回路であり、この出力側に同期検波回路55が接続され
ている。同期検波回路55は、振動子30に対して角速
度ωの加わった方向(回転方向)を知るために、位相シ
フト回路49から与えらえる基準信号S49に基づき、
位相シフト回路54の出力信号S54を同期検波して同
一極性の検波信号S55を出力する回路であり、乗算回
路等で構成されている。同期検波回路55の出力側に
は、DC化回路56が接続されている。DC化回路56
は、検波信号S55をDCに変換して制御電圧Vgを出
力する回路であり、この出力側にスイッチ素子57aが
接続されている。スイッチ素子57aには、初期設定電
圧Vfを入力するためのスイッチ素子57bが、分岐接
続されている。
【0027】スイッチ素子57a,57bは、図示しな
い制御手段から与えられるスイッチ切替え信号等により
オン/オフ動作する素子であり、トランジスタ等で構成
されている。一方のスイッチ素子57bは、電源を投入
して制御回路の動作が安定するまでの間にオン状態とな
り、初期設定電圧Vfを抑制回路へ与える素子である。
他方のスイッチ素子57aは、電源を投入して制御回路
の動作が安定した後にオン状態になり、DC化回路56
から出力された制御電圧Vgを抑制回路へフィードバッ
クする素子である。
【0028】角速度検出回路50の出力側に接続された
抑制回路は、制御電圧Vgに基づいて角速度検出信号S
50のゲインを制御し、振動子30に生じたコリオリ力
Fを打消す逆方向の抑制力を発生させる抑制信号S5
9,S61を出力して該振動子30に与える回路であ
り、位相調整回路58、AGC回路59、第2のスイッ
チ手段(例えば、スイッチ素子60)、及び反転回路6
1等で構成されている。
【0029】位相調整回路58は、角速度検出回路50
の出力側に接続され、この角速度検出回路50から出力
される角速度検出信号S50の位相調整を行う回路であ
り、この出力側にAGC回路59が接続されている。A
GC回路59は、位相調整回路58の出力信号を入力
し、制御電圧Vgに基づきゲインを制御して抑制信号S
59を出力する回路である。AGC回路59の出力側に
は、スイッチ素子60が接続され、このスイッチ素子6
0の出力側が、−側抑制電極33bに接続されると共
に、反転回路61を介して+側抑制電極33aに接続さ
れている。
【0030】スイッチ素子60は、図示しない制御手段
から与えられるスイッチ切替え信号によりオン/オフ動
作するトランジスタ等で構成されており、電源が投入さ
れてAGC回路59の動作が安定した後にオン状態とな
り、このAGC回路59から出力される抑制信号S59
を−側抑制電極33b及び反転回路61に与える素子で
ある。スイッチ素子60の出力側に接続された反転回路
61は、該スイッチ素子60から出力される抑制信号S
59の位相を反転して抑制信号S61を出力し、+側抑
制電極33aに与える回路であり、ゲインが−1のイン
バータ等で構成されている。
【0031】又、AGC回路59の出力側には、コリオ
リ力検出回路が接続されている。コリオリ力検出回路
は、AGC回路59から出力される抑制信号S59を入
力し、この抑制信号S59を、位相シフト回路49から
出力される基準信号S49で同期検波して角速度ωに応
じたDC検出信号Soutを出力する回路であり、位相シフ
ト回路62、同期検波回路63、及びDC化出力回路6
4等で構成されている。
【0032】位相シフト回路62は、AGC回路59か
ら出力される抑制信号S59を、位相シフト回路49か
ら出力される基準信号S49と同期させるために、該抑
制信号S59の位相を45°だけ遅らせて出力信号S6
2を出力する回路であり、この出力側に同期検波回路6
3が接続されている。同期検波回路63は、振動子30
に対して角速度ωの加わった方向(回転方向)を知るた
めに、基準信号S49に基づき、位相シフト回路62の
出力信号S62を同期検波して同一極性の検波信号S6
3を出力する回路であり、乗算回路等で構成されてい
る。同期検波回路63の出力側には、DC化出力回路6
4が接続されている。DC化出力回路64は、検波信号
S63を入力し、これをDC成分に比例したDC信号に
変換し、振動子30に与えられる角速度ωに応じたDC
検出信号Soutを出力する回路であり、検波信号S63を
平滑してDCに変換するローパスフィルタ(以下「LP
F」という。)や、感度調整及び0点調整(オフセット
調整)等を行うアンプ等で構成されている。
【0033】図4は図1中のAGC回路59の制御電圧
Vgに対するゲインGの特性図、図5は図1中のスイッ
チ素子57a,57b,60のオン/オフ動作を示すタ
イミング図である。又、図6は図1の信号の動作波形図
である。
【0034】図6では、例えば、振動子30に対して右
回転方向に角速度ωが加わった波形が示されている。振
動子30に対して左回転方向の角速度ωが加わった波形
は、右回転した時の波形の位相が180°ずれた波形
(破線の波形)となる。
【0035】以下、図4〜図6を参照しつつ、図1の角
速度センサの動作を説明する。例えば、+側検出電極3
2aからDC化回路56の出力端子までの信号の伝搬遅
延時間tをt=n/(2Fd)(但し、n;正の整数)
とする。
【0036】図5の時刻t1において電源を投入する
と、スイッチ切替え信号によってスイッチ素子57bが
オン状態となり(この時、スイッチ素子57a,60は
オフ状態)、該スイッチ素子57bのオン状態によって
初期設定電圧VfがAGC回路59に印加される。
【0037】電源の投入により、駆動回路40から出力
されたAC駆動電圧Vaが振動子30の−側駆動電極3
1bに与えられ、該振動子30が振動を開始する。振動
子30が振動を開始すると、+側駆動電極31aの出力
電流が駆動回路40に入力され、この駆動回路40から
出力されたAC駆動電圧Vaが振動子30の−側駆動電
極31bに供給される。振動子30が振動を開始した
後、安定期間になると、AC駆動電圧Vaにより、振動
子30が一定の共振周波数Fdで特定方向に振動する。
【0038】AC駆動電圧Vaによって振動子30が一
定の共振周波数Fd(例えば、数十KHz)で特定方向
の振動を継続すると、AC駆動電圧Vaが位相シフト回
路49に与えられる。位相シフト回路49では、AC駆
動電圧Vaの位相を45°だけ進ませ、基準信号S49
を生成し、同期検波回路55,63へ送る。
【0039】図5の時刻t2になると、スイッチ切替え
信号によってスイッチ素子57bがオフ状態になると共
に、スイッチ素子57aがオン状態になり、その後、A
GC回路59の動作が安定する時刻t3になると(例え
ば、1秒以下)、スイッチ素子60がオン状態になる。
【0040】一定の共振周波数Fdで特定方向に振動し
ている振動子30に角速度ω(例えば、100Hz程度
以下)が加わると(図6では、右回転方向に角速度ωが
加わった波形が示されている。)、この振動子30にコ
リオリ力Fが作用し、該振動子30の特定方向の振動方
向に対して直交する方向の振動が生まれ、この振動によ
って振動子30に発生する電荷が検出電極32a,32
bによって検出され、この検出信号(検出電流)S32
a,S32bが検出電極32a,32bから出力され
る。この信号S32a,S32bは、角速度検出回路5
0で電圧に変換され、角速度検出信号S50が出力され
て位相シフト回路54及び位相調整回路58へ送られ
る。
【0041】位相シフト回路54は、角速度検出信号S
50の位相を45°だけ遅らせ、出力信号S54を同期
検波回路55へ送る。同期検波回路55では、位相が1
80°ずれた出力信号S54と基準信号S49とを入力
し、角速度ωの加わった方向(回転方向)を知るため
に、例えば、基準信号S49と出力信号S54とを乗算
することにより、該出力信号S54を同期検波して同一
極性の検波信号S55を出力する。検波信号S55は、
DC化回路56でDCに変換されて制御電圧Vgが出力
される。この制御電圧Vgは、オン状態のスイッチ素子
57aを通してAGC回路59の制御端子に入力され
る。
【0042】一方、角速度検出回路50から出力された
角速度検出信号S50は、位相調整回路58で位相調整
が行われた後、AGC回路59へ送られる。AGC回路
59では、制御電圧Vgに基づき、位相調整回路58の
出力信号のゲインGを制御し、抑制信号S59を出力す
る。このAGC回路59では、図4に示すように、制御
電圧Vgに比例してゲインGが変化する。抑制信号S5
9は、オン状態のスイッチ素子60を通して−側抑制電
極33bに与えられると共に、該抑制信号S59が反転
回路61で位相が180°反転され、この反転された抑
制信号S61が+側抑制電極33aに与えられる。この
抑制信号S61は、検出電極32aから出力される信号
S32aに対して位相が180°ずれているので、発生
したコリオリ力Fを打消す逆方向の抑制力が振動子30
に発生し、この振動子30の例えば図2のZ軸方向の振
動が抑制される。
【0043】抑制電極33a,33bによって発生する
抑制力は、コリオリ力Fを打消す逆方向の力であり、こ
の抑制力を発生させるAGC回路59の抑制信号S59
は、振動子30に加えらえる角速度ωと相関関係があ
る。そこで、この抑制信号S59は、位相シフト回路6
2で位相が45°だけ遅らされ、基準信号S49と同期
が取られ、同期検波回路63へ送られる。同期検波回路
63では、角速度ωの加わった方向(回転方向)を知る
ために、例えば、基準信号S49と位相シフト回路62
の出力信号S62とを乗算することにより、該出力信号
S62を同期検波して同一極性の検波信号S63を出力
する。この検波信号S63は、DC化出力回路64でD
C信号に変換され、感度調整や0点電圧調整(オフセッ
ト調整)等が行われ、角速度ωに比例したDC検出信号
Soutが出力される。
【0044】なお、振動子30に角速度ωが加わり、該
振動子30が左回転した場合、位相シフト回路62の出
力信号S62の位相が180°ずれた波形となるので、
検波信号S63の波形が図6の破線のようになり、DC
化出力回路64から+側のDC検出信号Soutが出力され
ることになる。
【0045】以上のように、この第1の実施形態では、
次の(i)〜(iii)のような効果がある。 (i)振動子30に角速度ωが加わり、この振動子30
にコリオリ力Fが作用し、このコリオリ力Fの方向に振
動が生じ、この振動によって検出電極32a,32bか
ら信号S32a,S32bが出力される。従来の角速度
センサでは、コリオリ力F方向の振動の共振周波数に一
致した外乱(例えば、100Hz程度以下の手振れ等)
が加わると、検出電極32a,32b側に異常振動が生
じて動作異常を起こすおそれがあった。これに対し、本
実施形態では、検出電極32a,32bの出力信号S3
2a,S32bから、所定の伝搬遅延時間tだけ遅れた
制御電圧Vgにより、AGC回路59でゲインを制御し
た抑制信号S59,S61を抑制電極33a,33bに
与え、コリオリ力Fを打消す逆方向の抑制力を発生させ
るようにしている。このため、検出電極32a,32b
側の外乱による異常振動が抑制される。よって、原理的
に周波数応答がフラットになり、外乱に対して安定性が
向上する。
【0046】(ii)角速度ωの検出特性は、図4に示す
ようなAGC回路59のゲインG/制御電圧Vg特性と
等価となり、リニアリティを改善できる。このため、A
GC回路59のダイナミックレンジを大きく取ることが
でき(例えば、80dB程度)、角速度検出精度を向上
することができる。
【0047】(iii)駆動側の位相シフト回路49で位相
を45°進ませ、検出側の位相シフト回路54,62で
位相を45°遅らせ、基準信号S49と出力信号S5
4,S62とを同期させている。このため、周囲の温度
変化によって位相シフト回路49,54,62に生じる
位相のずれが、同期検波回路55,63において相殺さ
れて消去され、温度変化による悪影響が除去され、制御
電圧Vg及びDC検出信号Soutの検出精度が向上する。
【0048】(第2の実施形態)図7及び図8は本発明
の第2の実施形態を示すものであって、図7は図1中の
駆動側の回路図、及び図8は図1中の検出側の回路図で
あり、第1の実施形態を示す図1中の要素と共通の要素
には共通の符号が付されている。
【0049】図7の駆動側において、駆動回路40と位
相シフト回路49とが設けられている。駆動回路40に
は、振動子30の+側駆動電極31aに接続されたI/
V変換回路41が設けられている。I/V変換回路41
は、+側駆動電極31aの出力電流を電圧に変換する回
路であり、カレントアンプ等で構成されている。I/V
変換回路41の出力側には、バッファアンプ42が接続
されている。バッファアンプ42の出力側には、高周波
成分を除去するLPF43が接続されている。LPF4
3の出力側には、振動子30が起動期間のときにはゲイ
ンを大きくし、この起動期間経過後の安定期間のときに
はゲインを小さくする起動補償回路等を介して、AGC
回路44が接続されている。AGC回路44は、起動補
償回路等を介して送られてくるLPF43の出力電圧を
入力し、制御電圧S48に基づきゲインが制御される回
路であり、この回路の出力側が、バッファアンプ45等
を介して、−側駆動電極31bに接続されている。
【0050】バッファアンプ42の出力側には、整流回
路46が接続され、さらに基準電源回路47が設けらて
いる。整流回路46は、バッファアンプ42の出力電圧
を整流し、DC電圧S46(又はDC電流)を出力する
回路である。基準電源回路47は、電源電圧の変化や温
度変化等に対して一定の電圧を生成し、この一定の電圧
に基づき、整流回路46のもつ温度係数を相殺するよう
な基準電圧S47(又は基準電流)を出力する回路であ
り、この出力側と整流回路46の出力側とに、比較回路
48が接続されている。比較回路48は、DC電圧S4
6(又はDC電流)と基準電圧S47(又は基準電流)
とを比較し、この電圧差(又は電流差)を積分して制御
電圧S48を出力する回路であり、この出力側がAGC
回路44の制御端子に接続されている。
【0051】又、バッファアンプ42の出力側には、位
相シフト回路49が接続されている。位相シフト回路4
9は、バッファアンプ42の出力側に接続されたコンデ
ンサ49aを有し、このコンデンサ49aの出力側が、
抵抗49bを介して固定電位ノードAGに接続されてい
る。
【0052】図8の検出側において、角速度検出回路5
0は、+側検出電極32aに接続されたI/V変換回路
51と、−側検出電極32bに接続されたI/V変換回
路52とを有し、これらの出力側に差動アンプ53が接
続されている。I/V変換回路51,52は、振動子3
0に角速度ωが加わったときに検出電極32a,32b
に逆相の電流(信号S32a,S32b)が発生するの
で、これを電圧に変換する回路である。I/V変換回路
51は、演算増幅器(以下「オペアンプ」という。)5
1a、帰還抵抗51b、及び帰還コンデンサ51cから
なるカレントアンプで構成されている。オペアンプ51
aの+側入力端子は固定電位ノードAGに接続され、−
側入力端子が+側検出電極32aに接続されている。オ
ペアンプ51aの−側入力端子と出力端子との間には、
帰還抵抗51bと帰還コンデンサ51cが並列に接続さ
れている。同様に、I/V変換回路52も、オペアンプ
52a、帰還抵抗52b及び帰還コンデンサ52cから
なるカレントアンプで構成されている。
【0053】差動アンプ53は、2つのI/V変換回路
51,52の出力電圧の差を増幅して角速度検出信号S
50を出力する回路であり、駆動回路40のAC駆動電
圧Vaによるクロストーク等の同相信号をキャンセルす
る機能も有している。この差動アンプ53は、I/V変
換回路51の出力側に接続された入力抵抗53aと、I
/V変換回路52の出力側に接続された入力抵抗53b
とを有し、該入力抵抗53bの出力側が、抵抗53cを
介して固定電位ノードAGに接続されている。入力抵抗
53aの出力側は、オペアンプ53dの−側入力端子に
接続されると共に、帰還抵抗53eを介して該オペアン
プ53dの出力端子に接続されている。
【0054】差動アンプ53の出力側には、位相シフト
回路54が接続されている。位相シフト回路54は、角
速度検出信号S50の位相を45°遅らせる回路であ
り、該角速度検出信号S50を入力する抵抗54aを有
し、この抵抗54aの出力側が、コンデンサ54bを介
して固定電位ノードAGに接続されている。位相シフト
回路54の出力側には、同期検波回路55を介して、D
C化回路56が接続されている。DC化回路56は、同
期検波回路55から出力される検波信号S55を全波整
流する全波整流回路56aと、この出力を平滑してDC
の制御電圧Vgを出力する平滑回路56bとで構成され
ている。平滑回路56bの出力側には、スイッチ素子5
7aを介して、AGC回路59の制御端子が接続されて
いる。
【0055】又、差動アンプ53の出力側には、位相調
整回路58が接続されている。位相調整回路58は、差
動アンプ53から出力される角速度検出信号S50の位
相を調整する回路であり、例えば、該角速度検出信号S
50を入力する可変抵抗58aを有し、この出力側がコ
ンデンサ58bを介して、固定電位ノードAGに接続さ
れている。位相調整回路58の出力側には、AGC回路
59が接続されている。
【0056】AGC回路59は、制御電圧Vgによって
ゲインが制御される回路であり、オペアンプ59a、帰
還抵抗59b、入力抵抗59c、可変抵抗素子(例え
ば、Nチャネル型の電界効果トランジスタ、以下これを
「Nチャネル型のFET」という。)59d、帰還コン
デンサ59e、帰還抵抗59f及びゲート抵抗59gよ
り構成されている。オペアンプ59aの+側入力端子
は、位相調整回路58の出力側に接続されている。オペ
アンプ59aの−側入力端子は、帰還抵抗59bを介し
て該オペアンプ59aの出力端子に接続されている。オ
ペアンプ59aの−側入力端子は、入力抵抗59cを介
して、Nチャネル型のFET59dのドレインに接続さ
れている。FET59dのソースは、固定電位ノードA
Gに接続され、ゲートに抵抗59gを介して制御電圧V
gが与えられるようになっている。
【0057】FET59dは、ゲート・ソース間電圧に
よってドレイン・ソース間抵抗が変化する素子である。
FET59dを可変抵抗として使っても低歪み特性が得
られないので、該FET59dのドレイン・ゲート間に
帰還コンデンサ59e及び帰還抵抗59fを接続し、ド
レインからゲートに対して局部的な帰還をかけて低歪み
特性が得られるようにしている。オペアンプ59aの出
力端子には、スイッチ素子60が接続されると共に、位
相シフト回路62が接続されている。
【0058】位相シフト回路62は、AGC回路59か
ら出力される抑制信号S59の位相を45°遅らせる回
路であり、AGC回路59の出力側に接続された抵抗6
2aを有し、この抵抗62aの出力側が、コンデンサ6
2bを介して固定電位ノードAGに接続されている。位
相シフト回路62の出力側には、同期検波回路63を介
して、DC化出力回路64が接続されている。
【0059】DC化出力回路64は、同期検波回路63
の検波信号S63を入力し、これをDC成分に比例した
DC信号に変換し、DC検出信号Soutを出力する回路で
あり、LPF64a、増幅回路64b、感度調整回路6
4c、及び0点制御(オフセット調整)回路64d等を
有している。LPF64aは、同期検波回路63の出力
側に接続され、検波信号S63の高周波成分を除去する
回路であり、この出力側に増幅回路64bが接続されて
いる。増幅回路64bには、感度制御用の制御信号を出
力する感度制御回路64cと、0点制御(オフセット調
整)を行うための制御信号を出力する0点制御回路64
dとが接続されている。増幅回路64bは、LPF64
aの出力電圧に対し、感度制御回路64c及び0点制御
回路64dからの制御信号に基づき、感度と0点電圧の
補正(オフセット調整)を行い、角速度ωに比例したD
C電圧の検出信号Soutを出力する回路である。
【0060】次に、図7の駆動側の動作(a)と、図8
の検出側の動作(b)とを説明する。 (a)駆動側動作(図7) 電源を投入すると、振動子30が振動を開始する。振動
子30の+側駆動電極31aから出力された電流は、I
/V変換回路41で電圧に変換される。この出力電圧
は、バッファアンプ42を介して、整流回路46でDC
電圧S46(又はDC電流)に変換され、比較回路48
へ送られる。比較回路48では、基準電源回路47から
出力された基準電圧S47(又は基準電流)と、整流回
路46から出力されたDC電圧S46(又はDC電流)
とを比較し、制御電圧S48をAGC回路44へ出力す
る。バッファ42の出力電圧は、LPF43で高周波成
分が除去され、起動補償回路等を介して、AGC回路4
4によりゲインが制御される。このAGC回路44か
ら、バッファアンプ45を介してAC駆動電圧Vaが−
側駆動電極31bに供給され、振動子30が一定の共振
周波数Fdで特定方向に振動する。
【0061】AC駆動電圧Vaによって振動子30が一
定の共振周波数Fdで特定方向の振動を継続すると、バ
ッファアンプ42の出力電圧が、位相シフト回路49に
与えられる。位相シフト回路49では、バッファアンプ
42の出力電圧の位相を45°だけ進ませ、基準信号S
49を生成し、図8の同期検波回路55,63へ送る。
【0062】(b)検出側動作(図8) 一定の共振周波数Fdで特定方向に振動している振動子
30に角速度ωが加わると、この振動子30にコリオリ
力Fが作用し、該振動子30の特定方向の振動方向に対
して直交する方向の振動が生まれる。この振動によって
振動子30に発生する電荷が、検出電極32a,32b
によって検出され、この検出電流(信号S32a,S3
2b)が検出電極32a,32bから出力される。この
検出電流は、角速度検出回路50内のI/V変換回路5
1,52で電圧に変換され、これらのI/V変換回路5
1,52の出力電圧が差動アンプ53で差動増幅され、
角速度検出信号S50が出力されて、位相シフト回路5
4及び位相調整回路58へ送られる。
【0063】位相シフト回路54では、角速度検出信号
S50の位相を45°だけ遅らせ、この出力信号S54
を同期検波回路55へ送る。同期検波回路55では、図
7の位相シフト回路49から与えられる基準信号S49
に基づき、位相シフト回路54の出力信号S54を同期
検波して同一極性の検波信号S55を出力する。この検
波信号S55は、DC化回路56内の全波整流回路56
aによって全波整流され、平滑回路56bで平滑されて
DC制御電圧Vgが出力される。
【0064】電源投入時には、AGC回路59を初期設
定するために、スイッチ素子57bがオン状態となり、
初期設定電圧VfがAGC回路59内の抵抗59gを介
してFET57dのゲートに与えられ、該AGC回路5
9が初期設定される。その後、スイッチ素子57bがオ
フ状態になると共に、スイッチ素子57aがオン状態に
なり、平滑回路56bから出力された制御電圧Vgが、
AGC回路59内の抵抗59gを介してFET57dの
ゲートに与えられる。
【0065】+側検出電極32aの出力電流(信号S3
2a)から、所定の伝搬遅延時間t後に平滑回路56b
から制御電圧Vgが出力され、この制御電圧VgがAG
C回路59内の抵抗59gを介してFET57dのゲー
トに与えられる。差動アンプ53から出力された角速度
検出信号S50は、位相調整回路58で位相調整が行わ
れ、AGC回路59内のオペアンプ59aの+側入力端
子に送られる。AGC回路59では、制御電圧Vgが変
化すると、FET59dのソース・ドレイン間抵抗が変
化し、オペアンプ59aのゲインが変化する。つまり、
位相調整回路58の出力電圧が、AGC回路59におい
て、図4に示すように、制御電圧VgによってゲインG
が直線的に変化し、抑制信号S59が出力される。
【0066】抑制信号S59は、スイッチ素子60を介
して、−側抑制電極33dに与えられると共に、反転回
路61で反転された反転抑制信号S61が、+側抑制電
極33aに与えられる。このため、振動子30に発生し
たコリオリ力Fを打消す逆方向の抑制力が発生し、コリ
オリ力F方向の振動が抑制される。この抑制力を発生さ
せる抑制信号S59,S61は、角速度ωと相関関係に
ある。
【0067】一方、抑制信号S59は、位相シフト回路
62で位相が45°だけ遅らされ、同期検波回路63へ
送られる。同期検波回路63では、例えば、基準信号S
49と位相シフト回路62の出力信号S62とを乗算す
ることにより、該出力信号S62を同期検波して同一極
性の検波信号S63を出力し、DC化出力回路64へ送
る。DC化出力回路64では、LPF64aにより、検
波信号S63の高周波成分が除去され、増幅回路64b
へ送られる。増幅回路64bでは、感度制御回路64c
及び0点制御回路64dから与えられる制御信号に基づ
き、LPF64aの出力に対して感度調整や0点電圧調
整(オフセット調整)等を行い、角速度ωに比例したD
C検出信号Soutを出力する。
【0068】以上のように、この第2の実施形態では、
第1の実施形態の効果が得られる上に、次の(イ)、
(ロ)のような効果もある。 (イ)角速度検出回路50は、2つのI/V変換回路5
1,52の出力を差動アンプ53で差動増幅して角速度
検出信号S50を出力するようにしているので、検出精
度や安定性がよい。
【0069】(ロ)位相シフト回路49,54,62
を、同一の抵抗値Rの抵抗49b,54a,62aと、
同一の容量値Cのコンデンサ49a,54b,62bと
で構成すれば、温度変化による位相のずれが相殺され、
該位相シフト回路49から出力される基準信号S49
と、位相シフト回路54,62の出力信号S54,S6
2とを、簡単な構成で的確に同期させることができる。
特に、抵抗49b,54a,62aを同一の温度特性の
素子で構成すれば、温度変化による悪影響をより精度よ
く除去することができる。
【0070】(変形例)本発明は、上記実施形態に限定
されず、種々の変形が可能である。この変形例として
は、例えば、次の(1)〜(5)のようなものがある。 (1)振動子30は、音叉型水晶振動子を例にとって説
明したが、音叉型以外の音片型、H型、リング型等の他
の形式のものを用いたり、振動子材料として水晶以外の
他の圧電材料を用いることも可能である。さらに、駆動
電極31a,31b、検出電極32a,32b及び抑制
電極33a,33bの数や配置位置等は、適宜変更可能
である。
【0071】(2)振動子30としては、圧電振動子以
外のシリコン振動子等の他の構造の振動子を用いてもよ
い。他の構造の振動子を用いる場合には、振動子の構造
に対応して図1及び図8の角速度検出回路50の回路構
成を変更し、さらにこれに対応させて図7のI/V変換
回路41を他の回路に置換える等の変更を行えば、実施
形態のような効果が得られる。
【0072】(3)位相調整回路58は、可変抵抗58
aを固定抵抗に変更し、コンデンサ58bを可変コンデ
ンサに変更してもよい。又、位相シフト回路49,5
4,62は、可変型の抵抗あるいは可変型のコンデンサ
を用いて、位相調整可能な回路構成にしてもよい。
【0073】(4)同期検波回路55,63は、乗算回
路で構成する以外に、他の回路で構成してもよい。例え
ば、基準信号S49を方形波の信号に変換し、この方形
波の信号に基づいて位相シフト回路54,62の出力信
号S54,S62を検波し、この検波した信号の極性を
切替えて同一極性の検波信号S55,S63を生成する
ような回路構成等も採用できる。
【0074】(5)AGC回路59は、他のトランジス
タを用いた回路構成に変更することも可能である。
【0075】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1及び第
2の発明によれば、振動子から出力されるAC信号を入
力し、制御回路から出力される制御信号に基づき、抑制
回路によって該AC信号のゲインを制御し、振動子に発
生したコリオリ力を打消す逆方向の抑制力を発生させ、
該抑制信号におけるゲイン制御後の信号を、コリオリ力
検出回路により駆動信号で同期検波し、角速度に応じた
検出信号を出力するようにしている。このため、振動子
の検出側に、共振周波数に一致した手振れ等の外乱が加
わっても、コリオリ力を打消す逆方向の抑制力によって
コリオリ力方向の振動子の異常振動が抑制される。つま
り、原理的に周波数応答がフラットになるので、検出側
の共振周波数に一致した外乱が加わっても、振動子の異
常振動を抑制して動作異常を防止でき、安定性を向上さ
せることができる。さらに、抑制回路におけるゲイン制
御後の信号は、角速度と相関関係があり、このゲイン制
御後の信号を、駆動信号で同期検波して検出信号を出力
するようにしているので、検出信号のリニアリティを改
善でき、ダイナミックレンジが大きく取れ、角速度検出
精度を向上できる。
【0076】第3の発明によれば、抑制回路をAGC回
路及び反転回路等で構成したので、比較的簡単な回路構
成で、コリオリ力を打消す逆方向の抑制力を簡単かつ精
度よく発生させることができる。
【0077】第4の発明によれば、コリオリ力検出回路
は、AGC回路の出力信号を駆動信号で同期検波し、こ
の検波信号をDCに変換して角速度に応じたDC検出信
号を出力する構成にしたので、精度のよいDC検出信号
を出力できる。
【0078】第5の発明によれば、第1及び第2のスイ
ッチ手段を設けたので、電源投入から所定時間後に、角
速度センサ回路を安定して動作させることができる。
【0079】第6の発明によれば、位相ずれを調整した
後に乗算して同期検波を行うようにしたので、温度変化
による位相のずれを簡単かつ的確に相殺でき、検波精度
を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す角速度センサの
概略の構成図である。
【図2】従来の角速度センサを示す概略の構成図であ
る。
【図3】図2の動作波形図である。
【図4】図1中のAGC回路の特性図である。
【図5】図1中のスイッチ素子のタイミング図である。
【図6】図1の動作波形図である。
【図7】本発明の第2の実施形態を示す図1中の駆動側
の回路図である。
【図8】本発明の第2の実施形態を示す図1中の検出側
の回路図である。
【符号の説明】
30 振動子 31a,31b 駆動電極 32a,32b 検出電極 33a,33b 抑制電極 40 駆動回路 49,54,62 位相シフト回路 50 角速度検出回路 55,63 同期検波回路 56 DC化回路 57a,57b,60 スイッチ素子 58 位相調整回路 59 AGC回路 61 反転回路 64 DC化出力回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 修一 東京都狛江市和泉本町1丁目8番1号 キ ンセキ株式会社内 (72)発明者 松本 明 東京都狛江市和泉本町1丁目8番1号 キ ンセキ株式会社内 (72)発明者 石塚 友茂 東京都狛江市和泉本町1丁目8番1号 キ ンセキ株式会社内 Fターム(参考) 2F105 AA01 AA06 AA08 BB03 BB04 BB05 CC01 CD02 CD06 CD11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流の駆動信号を出力する駆動回路と、 前記駆動信号により駆動されて第1の方向に所定の共振
    周波数Fdで振動し、角速度の印加によって該第1の方
    向と直交する第2の方向に、該角速度の大きさに応じた
    コリオリ力が発生して交流信号を出力する振動子と、 前記交流信号を入力し、前記駆動信号に基づき該交流信
    号を同期検波して前記角速度に応じた制御信号を出力す
    る制御回路と、 前記交流信号を入力し、前記制御信号に基づいて該交流
    信号のゲインを制御し、前記コリオリ力を打消す逆方向
    の抑制力を発生させる抑制信号を出力して前記振動子に
    与える抑制回路と、 前記抑制回路におけるゲイン制御後の信号を、前記駆動
    信号で同期検波して前記角速度に応じた検出信号を出力
    するコリオリ力検出回路と、 を備えたことを特徴とする角速度センサ。
  2. 【請求項2】 交流の駆動信号を出力する駆動回路と、 前記駆動信号により駆動されて第1の方向に所定の共振
    周波数Fdで振動し、角速度の印加によって該第1の方
    向と直交する第2の方向に、該角速度の大きさに応じた
    コリオリ力が発生して交流信号を出力する振動子と、 前記交流信号を入力し、前記駆動信号に基づいて該交流
    信号を同期検波し、この検波信号を直流に変換して前記
    角速度に応じた制御信号を、該交流信号の入力時から所
    定の遅延時間t=n/(2Fd)(但し、n;正の整
    数)後に、出力する制御回路と、 前記交流信号を入力し、前記制御信号に基づいて自動利
    得調整回路で該交流信号のゲインを制御し、前記コリオ
    リ力を打消す逆方向の抑制力を発生させる抑制信号を前
    記振動子に与える抑制回路と、 前記自動利得調整回路の出力信号を前記駆動信号で同期
    検波して前記角速度に応じた検出信号を出力するコリオ
    リ力検出回路と、 を備えたことを特徴とする角速度センサ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の角速度センサにおいて、 前記抑制回路は、 前記交流信号を入力し、前記制御信号に基づいて該交流
    信号のゲインを制御する自動利得調整回路と、 前記自動利得調整回路の出力信号の位相を反転し、前記
    コリオリ力を打消す逆方向の抑制力を発生させる抑制信
    号を出力して前記振動子に与える反転回路と、 を有することを特徴とする角速度センサ。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の角速度センサにおいて、 前記コリオリ力検出回路は、前記自動利得調整回路の出
    力信号を前記駆動信号で同期検波し、この検波信号を直
    流に変換して前記角速度に応じた直流検出信号を出力す
    る構成にしたことを特徴とする角速度センサ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の角
    速度センサにおいて、 電源投入時から所定時間、前記制御信号に代えて初期設
    定信号を前記自動利得調整回路に与え、該所定時間の経
    過後に、該初期設定信号に代えて該制御信号を該自動利
    得調整回路に与える第1のスイッチ手段と、 前記所定時間、前記振動子に与える前記抑制信号を切離
    しておき、前記所定時間が経過して前記自動利得調整回
    路の動作が安定した後に、該抑制信号を該振動子に与え
    る第2のスイッチ手段と、 を設けたことを特徴とする角速度センサ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の角
    速度センサにおいて、 前記制御回路の同期検波では、前記交流信号の1/2周
    期の位相と前記駆動信号の1/2周期の位相との位相ず
    れを調整して両位相を一致させた後に、該交流信号と該
    駆動信号とを乗算して前記制御信号を出力する構成に
    し、 前記コリオリ力検出回路の同期検波では、前記ゲイン制
    御後の信号の1/2周期の位相と前記駆動信号の1/2
    周期の位相との位相ずれを調整して両位相を一致させた
    後に、該ゲイン制御後の信号と該駆動信号とを乗算して
    前記検出信号を出力する構成にしたことを特徴とする角
    速度センサ。
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