JP2008545128A - 振動質量体の運動の示差測定のための微細機械加工されたジャイロメータセンサ - Google Patents

振動質量体の運動の示差測定のための微細機械加工されたジャイロメータセンサ Download PDF

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Abstract

本発明は、マイクロジャイロスコープ、すなわち、角速度の測定専用の慣性マイクロメカニカルセンサに関するが、このマイクロジャイロスコープは、微細機械加工技術によって製造され、振動質量体の運動を測定するためのモジュールの新規な配置を有する。このジャイロスコープには、結合構造(20、20’、22)によって結合された2つの対称可動アセンブリ(30、50;30’、50’)が含まれる。2つのアセンブリのそれぞれには、可動中間フレーム(50)によって囲まれた可動質量体(30)が含まれる。フレーム(50)は、結合構造(20、20’、22)に接続され、ウエハの平面の直交方向OxおよびOyにおいて2自由度で振動することができる。質量体(30)は、一つの側でフレームに接続され、他方の側で、Ox方向において質量体を全く運動させずに、Oy方向における振動運動を質量体に伝達できるようにする連結手段(40〜46;52〜58)を介して固定アンカー領域(34、36)に接続される。励振構造(70)が、Oxに沿ってフレームの振動を励振するために、フレームに関連付けられる。運動検出構造(90)が、Oyに沿った質量体(30)の振動を検出するために質量体(30)に関連付けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、微細機械加工技術によって製造され、かつ振動質量体の運動を測定するためのモジュールの新規な配置を有するマイクロジャイロスコープ、すなわち角速度の測定専用の慣性マイクロメカニカルセンサに関する。
センサを微細機械加工するためのインスピレーションは、集積回路の製造技術に由来する。これは、堆積、ドーピングおよびフォトエッチング技術を用いて、何十または何百の同一のセンサを単一の薄いウエハ(原則としてシリコンウエハ)に集合的に製造する点にあるが、これらの技術によって、センサの電気部品だけでなく、センサにその機械的特性を与える切削(cut-out)された幾何学的特徴が画定される。
エッチング技術はよく制御され、集合的な製造によってコストがかなり低減される。装置の堅牢性は優れており、小さな構造サイズは非常に有利である。
マイクロジャイロスコープを製造するために、懸垂振動質量体が、所定の方向にこの質量体を振動させるための電気励振構造と共にシリコンウエハに形成される。ジャイロスコープが、ジャイロスコープの感度軸と呼ばれる軸を中心に回転する場合に、この振動方向と直角に、コリオリの力が質量体に加えられる。このコリオリの力は、振動運動および回転運動のベクトル和であるが、励振振動および回転軸の両方に直角な方向に、質量体の振動を生成する。この結果としての固有振動は、検出構造によって検出されるが、この構造は、それ自体微細機械加工によって製造される。
音叉のように機械的に結合された2つの振動質量体を有する構造が、既に製造されている。2つの質量体は、共面で、同じシリコンウエハに機械加工される。
一般に、これらのジャイロスコープの感度軸は、シリコンウエハの平面にあり、検出構造は、各可動質量体の上に配置された電極を用いて、質量体の平面に直角な任意の運動を検出する。この検出の結果としてもたらされる電気信号が、感度軸を中心としたジャイロスコープの回転の角速度を決定するために用いられる。
しかしながら、可動質量体の平面に直角な運動を検出する構造を製造するためには、一般に、一緒に結合しなければならないいくつかの機械加工されたウエハを含むジャイロスコープを必要とする。ウエハの少なくとも1つには、実際に微細機械加工された振動構造であって、その可動質量体、その連結アーム、および振動励振構造を備えた振動構造が含まれる一方で、少なくとも1つの他のウエハには、コリオリの力によって生成される振動を検出するための電極が含まれる。マルチウエハアセンブリを製造することは高くつく。
この理由で、単一のシリコンウエハに機械加工された、技術的により単純な構造を製造する必要がまたあり、この構造では、可動質量体の励振運動が、平面においてOx方向に生成されるのに対して、コリオリの力に起因する運動は、同じ平面において、Oxに直角な方向Oyに検出される。この場合に、マイクロジャイロスコープの感度軸は、シリコンウエハの平面に直角なOz軸である。励振構造および検出構造は、シリコンウエハを機械加工するときに製造される相互嵌合容量性コームである。全ての電気構造は、振動機械構造と同じウエハに製造される。したがって、製造は、それほど高くはつかない。
このタイプのジャイロスコープでは、Ox軸に沿った励振運動が、Oy軸に沿った検出運動から十分に分離されることが必要である。具体的には、これは、次のことを意味する。すなわち、検出構造は、Oxに沿った励振運動の寄生検出によって測定が汚染されることなく、コリオリの力に起因するOyに沿った運動を主として検出しなければならない。
2つの振動質量体を含み、かつそれらの運動の平面において検出する先行技術のジャイロスコープの場合には、非線形性を克服して高感度を達成するために、差動効果が用いられる。この差動効果は、同じ軸に沿っているがしかし逆位相で振動する質量体の運動によって生成される信号の減算からなる。2つの質量体の静電容量が完全には同一でない場合に、2つの質量体の静電容量の差は、ジャイロスコープのドリフトの原因であり、これは、ジャイロスコープの適切な動作を妨げる。さらに、先行技術のジャイロスコープには、各質量体の運動を測定するための検出モジュールが含まれる。2つの質量体の動作は互いに逆であるが、これらの検出モジュールは、同じ向きに変化する信号を送出し、それによって、ジャイロスコープは、動的にせよ静的にせよ、質量体の運動軸と共線の加速に敏感になる。
本発明の一目的は、非常に高い感度、非常に良好な線形性および非常に良好なバイアス安定性を備えるが、しかし励振運動によるか、または質量体の変位軸と共線の軸において加えられる静的もしくは動的加速による最小の摂動を伴う回転測定を可能にするマイクロジャイロスコープ構造を提案することである。別の目的は、振動を誘発するため、および運動を検出するための電気構造とは別に、周波数を調節するためと、固有の欠陥によるかまたは大量生産に起因する特性の差による任意のバイアス(角速度がゼロに等しい場合に、角速度の測定値はゼロに等しくない)を補償するためと、質量体が静止しているときに占める位置であり得る固定位置に質量体の位置を結び付けるためと、の補助電気構造を収容できるマイクロジャイロスコープ構造を提案することである。
本発明によれば、薄い平坦なウエハを微細機械加工することによって製造される、振動構造を備えたジャイロスコープであって、このジャイロスコープには、ウエハの平面の方向Oyと平行な中心軸に対して対称であるとともに、これらの2つのアセンブリを接続して機械的振動エネルギをこれらのアセンブリ間で伝達できるようにする結合構造(20、20’、22)によって結合された2つの対称可動アセンブリ(30、50;30’、50’)が含まれ、2つの対称可動アセンブリのそれぞれには、2つの可動要素(30、50)が含まれ、慣性の第1の可動要素(50)が、結合構造(20、20’、22)に接続され、かつウエハの平面の直交方向OxおよびOyにおいて2自由度で振動することができ、第2の可動要素(30)が、一つの側で第1の要素(50)に接続され、他方の側で、Ox方向において第2の要素を全く運動させずに、Oy方向における第1の要素の振動運動を第2の要素に伝達できるようにする連結手段(40〜46;52〜58)を介して固定アンカー領域(34、36)に接続され、励振構造(70)が、Oxに沿った第1要素の振動を励振するために、第1の可動要素(50)に関連付けられ、第1および第2の運動検出構造(90、110;100、120)が、Oyに沿った第2の要素の振動を検出するために、2つのアセンブリのそれぞれの第2の可動要素(30)に関連付けられ、第1の可動要素(50)が、可動質量体(30)という名称で表示された第2の可動要素を囲む矩形中間フレームであり、結合構造が、2つの外側フレーム(20、20’)を含み、これらの外側フレームのそれぞれが、それぞれの可動アセンブリの中間フレームを囲むジャイロスコープであって、
各検出構造が、全体的な対称軸Oxに対して対称である第1の検出モジュール(90、110;90’、110’)および第2の検出モジュール(100、120;100’、120’)を含み、一方で各構造の第1の検出モジュール(90、110;90’、110’)および他方で各構造の第2の検出モジュール(100、120;100’、120’)が、Oy方向に平行な中心軸に対して対称であり、各構造の第1および第2のモジュールが、互いに逆に変化する別個の検出信号を送出し、これらの信号が、第1の構造の第1および第2のモジュールの場合には第1および第2の信号S1M1、S1M2であり、第2の構造の第1および第2のモジュールの場合には第3および第4の信号S2M1、S2M2であり、一次結合S1M1+S2M2−S1M2−S2M1を生成するための手段が設けられることを特徴とするジャイロスコープが提案される。
本発明の他の特徴および利点は、添付の図面に関連して提示される下記の詳細な説明を読むことによって、明らかになるであろう。
図は、感度軸がウエハの平面(図の平面である)に垂直なジャイロスコープを製造するために、本発明に従って機械加工された薄くて平坦なシリコンウエハを示す。
シリコンが好ましい材料として選択されるのは、第1に、その機械的特性のためであり、第2に、それがしかるべき不純物(p型シリコンの場合には一般にホウ素)で十分にドープされた場合のその高導電性のためである。導電性シリコンによって、ジャイロスコープの電気機能、特に励振および検出機能を実行することが可能になる。これらの機能は、電流または電圧を供給された、相互嵌合容量性コームによって実行される。これらのコームのフィンガは、導電性シリコンに直接機械加工されるが、励振および検出機能のために有用なコンデンサプレートとして働く。
出発シリコンウエハの厚さは、数百ミクロンである。ウエハは、一方では、この厚さに形成された固定アンカー領域と、他方では、実際の振動構造とを有するが、この振動構造は、アンカー領域に対して自由であり、より薄い厚さたとえば数十ミクロンの厚さにわたって形成され、ウエハの残りの厚さから狭いギャップによって分離される。シリコンウエハはこの数十ミクロンの厚さにわたって微細機械加工によって切削され、機構、すなわち所望の可動質量体、可動フレーム、結合構造、屈曲アームおよび相互嵌合コームにされる。
構造は、出発基板としてシリコン・オン・インシュレータ基板を用いて機械加工してもよいが、しかしまた他の方法も可能である。シリコン・オン・インシュレータ基板は、厚さが数百ミクロンのシリコン基板からなるが、この基板は、その前面に、酸化シリコンの薄層を保持し、この薄層が、それ自体、厚さが数十ミクロンの単結晶シリコン層で覆われている。機械加工動作は、マイクロエレクトロニクスにおいて一般に用いられるフォトエッチング技術により、酸化物をそれほどエッチングせずにシリコンをエッチングする選択的な腐食液を用いて、基板の前面を介して酸化層まで、基板のシリコンをエッチングして所望の表面機構を形成する点にある。エッチングは、酸化層が露出したときに停止される。次に、この酸化層は、アンカー領域を除いて、単結晶シリコンの表面層だけを残すように、別の腐食液を用いて選択エッチングによって除去されるが、このアンカー領域では、酸化層が残り、基板と単結晶シリコンの表面層との間の強い接合部を形成する。前面を介した機械加工は、可動部のための様々な切削動作を規定する。したがって、これらは、図から分かるように、上記の表面機構、アンカー領域、および可動部のための切削動作である。
ジャイロスコープの一般的な構造は、音叉タイプの構造、すなわち逆位相で振動する2つの可動慣性アセンブリを含む対称構造であり、これらの可動アセンブリは、結合構造を介して共に接続されるが、この結合構造は、これらの振動を逆位相にするために、2つのアセンブリの機械的振動エネルギを、1つのアセンブリからもう一方のアセンブリへ全く損失せずに伝達する働きをする。構造の対称性は、軸A1に対する対称性であり、この軸の両側に、1つの可動アセンブリがある。
結合構造は、可動慣性アセンブリを内部に配置している2つの矩形外側フレーム20および20’によって形成するのが好ましい。フレーム20および20’は、短い連結バー22を介して共に接続されるが、連結バー22は、剛性であると考えてもよい。連結バー22は、第1のフレームの一つの側の中央部を、第2のフレームの隣辺する側の中央部に連結する。それは、全体構造の対称性の中心を構成し、軸A1に直角であり、この軸に集まる。短い連結バー22は、バー22の両側に位置するとともに軸A1に集まる2つの他の短い連結バーによって補強してもよい。バー22からいくらかの距離のこれらの短いバーによって、マイクロジャイロスコープの有用な励振および検出周波数間の差を調節することが可能になる(検出周波数は、励振周波数とわずかに異なるのが好ましく、周波数差は、ジャイロスコープの帯域幅を表わす)。
結合構造の外側フレーム20および20’は、原則として少なくとも3つの側にわたって2つの可動アセンブリを囲み、それらは、好ましくは全体的な対称軸A1に直角な側に沿って、これらの2つのアセンブリに接続される。フレーム20および20’は、それぞれ、(任意選択的に)、連結バー22に接続される側と反対の一つの側の中央部に位置するアンカー領域24および24’に装着してもよい。この場合に、フレーム20および20’は、それぞれ、各々の慣性可動アセンブリを完全に囲む。中央連結バー22ならびにフレーム20および20’の残りの側は、固定アンカー領域に接続されない。
慣性アセンブリを振動させ、かつコリオリの力に起因する運動を検出する働きをする相互嵌合コームがまた、外側フレーム20および20’のそれぞれの内側に配置される。以下では、フレーム20内に位置する要素だけを説明するが、もう一方のフレーム20’のための構造は、厳密に同一である。フレーム20’内部の要素は、「ダッシュ」の接尾辞が追加されている以外はフレーム20のものと同じ参照符号によって表示される。
各慣性アセンブリには、中央可動慣性質量体30と、質量体30を囲み、したがって、質量体30と外側フレーム20との間に位置する中間慣性フレーム50と、が含まれる。
可動質量体30は、Oy方向(図の平面における垂直軸)にのみ運動することができる。中間フレーム50は、Oy軸に沿って、およびOyに直角でさらに図の平面に位置するOx軸に沿って運動することができる。ジャイロスコープの感度軸は、ウエハの平面に直角なOz軸である。慣性中間フレームの振動は、Ox方向に励振される。ジャイロスコープがその感度軸Ozを中心に回転する場合に、中間フレームは、Oy軸に沿って振動させられる。Oyに沿ったこの振動が質量体30に伝達されるのに対して、Oxに沿った振動は伝達されない。図から分かるように、振動励振構造が、中間フレーム50に関連付けられ、振動検知構造が、慣性質量体30に関連付けられる。フレーム20、20’およびそれらを接続するバー22によって形成される結合構造は、軸A1の一つの側の可動慣性アセンブリから他方の側の可動慣性アセンブリへ機械的振動エネルギを伝達するが、両方のアセンブリは、Oxに沿った振動およびOyに沿った振動用である。なぜなら、この結合構造が、OxおよびOyの両方に沿って振動可能な中間フレームに直接接続されているからである。
可動質量体30は、少なくとも2つの屈曲アームを介して固定アンカー領域に接続されるが、これらの屈曲アームは、質量体がOyに沿って運動することを可能にするが、しかしOx方向における質量体のいかなる大きな運動も防ぐように設計されている。これらのアームは、Oxと平行に、質量体の対称軸32の両側に位置するのが好ましい。したがって、2つのアンカー領域34および36が、可動質量体の両側に位置するが、これらのアンカー領域は、この対称軸32に関して対称である。さらに、これらの領域は、質量体の別の対称軸38に位置するのが好ましく、この軸は、Oyと平行である。質量体30を領域34および36に接続する屈曲アームは、Ox方向に高剛性(伸びへの高抵抗力)を有するようにOx方向に細長のアームである。これらのアームはまた、Oxに直角なOy方向に低剛性を有するように、それらの長さに比較して非常に狭い。この低剛性によって、質量体はOyに沿って運動することが可能になる。2つではなく、4つの屈曲アームがあるのが好ましく、質量体は、互いに一直線で領域34の両側にある2つのアーム40および42を介して、アンカー領域34に接続される。質量体はまた、互いに一直線で領域36の両側にある2つのアーム44および46を介して第2のアンカー領域36に接続される。
図から分かるように、実際には、Oy方向において質量体の長さをそれほど低減せずに、Oy方向にスペースを節約するために、アンカー領域の回りで質量体が削減される。屈曲アームの幅に対する長さの比率を増加させることによってOy方向における屈曲アームの柔軟性を最大限にするために、各アームは、一つの側において、質量体の端部コーナー近くのポイントに接続され(質量体は、原則として、ほぼ矩形形状を有する)、他方の側において、対称軸38に位置するアンカー領域に接続される。Oy方向に細長の2つのブランチを備えた折り曲げ形状をアーム40、42、44、46に与え、次に、アームが、中央アンカー領域の最も近くで質量体に装着されるように想定することも可能であることに留意されたい。
可動質量体の一つの側の中央部に位置する1つの中央アンカー領域の代わりに、2つのアンカー領域が、軸38の両側で、質量体のより端部コーナーの方に位置してもよいことに留意されたい。
可動中間フレーム50は、質量体30を完全に囲むのが好ましい。質量体30は、少なくとも2つの屈曲アームを介して中間フレーム50に接続されるが、これらの屈曲アームには、Oy方向における非常に高い剛性(伸びへの非常に高い抵抗力)およびOx方向における低剛性を有するという特定の特徴がある。これらのアームは、この剛性差を示すために、Oy方向に細長であり、かつその長さに比較して狭い幅を有する。
このタイプの4つの屈曲アームが、質量体30と中間フレーム50との間にあるのが好ましく、これらのアームは、質量体がほぼ矩形形状である場合に、実際には可動質量体のコーナーにそれぞれ位置する。これらのアームは、質量体の対称軸32(Oxと平行な軸)の一つの側および(Oyに平行な)対称軸38の他方の側に対称的に配置される。
これらのアームは、参照符号52、54、56および58によって表示され、好ましくはU字形に折り曲げられた形状を有して、それらの有用な長さをそれほど低減せずに、したがってOxに沿った剛性に対するOyに沿った剛性の高い比率をそれほど低減せずに、それらの長手方向寸法を低減するようにする。2つのU字形に折り曲げられたブランチは、Oyと平行に細長であり、短い連結要素を介して共に接続される。しかしながら、アーム52〜58は折り曲げられず、中間フレームと質量体との間でOy方向に完全に沿って位置することが可能であろう。それらを折り曲げることによって、所望の機械的特性をそれほど変更せずに、スペースを節約することが可能である。
図におけるようにアームが折り曲げられる場合には、第1のアーム52の短い連結要素(Uの2つのブランチを接続する)が、軸38に対してアーム52と対称なアーム54の対応する短い要素にまた接続されるのが好ましい。この目的のためにOxと平行に横材60が設けられて、連結アーム52のUの底部を、屈曲アーム54のUの底部へ接続するようにするが、アーム52および54は、軸38に対して対称である。軸32に対して横材60と対称な同様の横材62が、対称要素56および58を接続する。Oxに平行なこれらの横材60および62は、可動中間フレーム50によってなされた、Oyに沿った運動の、質量体30への伝達における対称性を高める。アーム52、54、56および58が、折り曲げ形状を有さない場合には、横材は存在しない。なぜなら、この場合には、アーム52および54の端部は、中間フレーム50自体を介して既に堅固に接続されているからである。
図から分かるように、可動フレーム50と可動質量体30との間の屈曲アームの細長いU字形の折り曲げ形状は、可動フレームおよび可動質量体へ切り込むことによって得られる。しかし一般に、フレームまたは質量体にアームを装着する有効なポイントが、正確には中間フレームの内角からでなくても、屈曲アームは、ほぼ、中間フレームの内角から出発して、対向する質量体コーナーへと向かう。質量体は、可動フレームに対するその4つのコーナーを介して、全体的に懸垂されていると見なしてもよい。
結合構造の外側フレーム20に囲まれた可動中間フレーム50は、一つの側において短い連結アーム64を介し、かつ他方の側において短い連結アーム66を介して、この外側フレームに接続されるが、アーム64は、対称軸32に対してアーム66と対称である。アーム64は、アーム66と同様に、フレーム50の一つの側に沿って配分されるが、この側は、Ox軸と平行である。これらの短いアームは、実際に堅固な連結部を構成し、これらの連結部を通して、中間フレーム50の(および可動質量体30の)OxおよびOyの振動エネルギが、結合構造へ、したがって、第2の中間フレーム50’および第2の可動質量体30’へと進むことができる。図示の例において、3つの短いアーム64が、中間フレーム50の側部に沿って配分され、3つの他の短いアーム66が、反対側に沿って配分される。
Oy軸と平行な側に沿って、中間フレームと外側連結フレームとの間には連結アームがない。
中間フレーム50は、相互嵌合コーム70の形状をした第1の構造により、Oxに沿った振動において励振されるが、このコーム70には、アンカー領域74に装着された固定ハーフコーム72と、中間フレーム50の第1の側(Oyに平行な)に沿って形成された可動ハーフコーム76とが含まれる。ジャイロスコープの他の要素と同時に機械加工される、導電性シリコン製の、固定ハーフコーム72の歯またはフィンガが、コンデンサの第1のプレートを構成し、同様に導電性シリコン製の、可動ハーフコーム76の歯またはフィンガが、このコンデンサの第2のプレートを構成する。従来には、コーム構造は、電圧がハーフコーム間に印加された場合に、対向するフィンガ間に作用する引力のために、可動部の運動を励振させるための励振器の役割をする。励振電圧は、振動運動を生成するためにAC電圧であり、この電圧の周波数は、構造の機械的共振周波数に近くなるように選択される。励振電圧は、アンカー領域74と、アンカー領域34ならびに36の一方および/または他方との間に印加される。固定ハーフコーム72は、(導電性シリコン基板を介して)アンカー領域74と直接電気的に接触している。可動ハーフコーム76は、屈曲アーム52〜58と、可動質量体の本体と、屈曲アーム40〜46と、中間フレーム50とを介して、アンカー領域34および36と接触し、その結果、電圧が、アンカー領域74とアンカー領域34または36との間に印加された場合に、電圧が、コーム70の固定部と可動部との間に印加される。
中間フレーム50において生成される励振運動は、Ox方向に沿い、コームは、挿入されたフィンガの相互重複エリアを変更することによって作動する。
マイクロジャイロスコープには、軸38に対して構造70と対称な、中間フレームに関連付けられた別の相互嵌合コーム構造を含むのが好ましい。このコーム構造には、アンカー領域84に装着された固定ハーフコーム82と、中間フレーム50の一つの側に沿って機械加工された可動ハーフコーム86とが含まれる。この構造は、Oxに沿って構造の運動を検出するための検出器として働くことができる。それは、コーム70によって励振された運動のサーボ制御のために有用である。一般に、サーボ制御は、構造の共振周波数に対して励振周波数を調節するのに有用である。構造80によって検出される電圧は、アンカー領域84とアンカー領域34および36(さもなければ領域24)との間に現われる。
第1および第2の基本検出構造を含む二重運動検出構造は、Oyに沿って第2の要素の振動を検出するために、2つのアセンブリそれぞれの第2の可動部(30)に関連付けられる。各基本検出構造には、第1の検出モジュールおよび第2の検出モジュールが含まれる。
これらの検出モジュールは、質量体の対称軸32に対して対称であり、それらにはそれぞれ、2つの同一の相互嵌合コーム90、110が含まれる。これらのコームの向きは、検出の基礎となる原理に依存する。検出が、固定および可動ハーフコームのフィンガ間の相互の重複エリアにおける変化の測定に基づく場合には、Oyに沿った動作を検出するためのコームは、励振コーム70(これはまた、重複エリアにおける変化に基づく)に直角に配置される。しかしながら、検出が、固定ハーフコームおよび可動ハーフコームのフィンガ間の間隔における変化を測定することに基づく場合には、検出コームは、励振コームと平行に配置される。フィンガ間の間隔における変化による検出は、より感度が高いので好ましい。さらに、コームの相互嵌合は、静止時には非対称であり、一ハーフコームのフィンガは、もう一方のハーフコームの2つのフィンガ間のギャップの真中に正確にはないのに対して、重複エリアの変化に基づいて(励振コームのように)動作しているコームは、一ハーフコームのフィンガをもう一方のハーフコームのフィンガ間のギャップの真中に保持する。
これは、図に示すケースであり、この場合に、検出コームは、コーム70および80と同じ一般的な向きに配置されるが、検出コームが、Oyに沿った運動に関連付けられるのに対して、コーム70および80は、Oxに沿った運動(励振または検出運動)に関連付けられる。
図に示す例において、第1および第2のモジュールは、可動質量体に関連付けられ、モジュールのそれぞれには、2つの同一の相互嵌合コームが含まれる。第1のモジュールには、対称軸38と平行に、かつこの軸の両側に配置された2つのコーム90および110が含まれる。これらのコームは、Oyに沿って質量体の運動を検出することによって同じように働くが、変形例として、軸38に沿って質量体の中心に配置されたただ1つのコームに制限することが可能であろう。
コーム90には、アンカー領域94に装着された固定ハーフコーム92および可動質量体自体の一部を形成する可動ハーフコーム96が含まれる。可動質量体は、固定コーム92およびアンカー領域94用のスペースを残すためにカットアウトを含み、このカットアウトのエッジが、可動ハーフコーム96を構成するためにフィンガ形状に切削され、そこに固定ハーフコームのフィンガが挿入される。図示の例において、コーム90は、二重コームである。すなわち、質量体30におけるカットアウトの両側に、フィンガが設けられ、固定ハーフコーム92は、アンカー領域94の両側にフィンガを有する。
相互嵌合構造110は、対称軸38に対して構造90と厳密に対称であり、可動質量体30における別のカットアウトに形成される。相互嵌合構造110には、固定ハーフコーム112、アンカー領域114および可動ハーフコーム116が含まれる。
Oyに沿った運動を検出するために、この構造に関連付けられた電子回路が、アンカー領域94とアンカー領域34および36との間および/または領域114と領域34および36との間に存在する、第1のモジュールの第1の検出信号S1M1を構成する電圧の周波数変化を検出する。この変化は、Oy軸に沿った可動質量体の運動のみによる。なぜなら、質量体は、この軸に沿ってのみ運動できるからである。
第2の検出モジュールには、質量体の対称軸32に対して、第1のモジュールのコーム90および110と対称な2つのコーム100および120が含まれ、第2のモジュールの検出信号S1M2は、コーム100のアンカー領域104とアンカー領域34との間に存在する電圧の周波数変化からなる。
第1および第2のモジュールが軸32に沿って対称であるゆえに、質量体30が静止している場合に、固定コーム92の歯を基準とした、Ox軸に沿った可動ハーフコーム96の歯の相対的位置は、固定コーム102の歯を基準とした、Ox軸に沿った可動ハーフコーム106の歯の相対的位置と比較して逆である。したがって、質量体30がOy軸に沿って運動すると、第1の検出信号S1M1および第2のモジュールからの第2の検出信号S1M2は、逆に変化する。
対称性の理由で、同じことが、中央可動慣性質量体30’の運動を検出するための第1および第2の検出モジュールからそれぞれ来る第3の検出信号S2M1および第4の検出信号S2M2の場合に当てはまる。
4つの検出信号は、一次結合S1M1+S2M2−S1M2−S2M1の形で用いられるが、これは、結果として得られるジャイロスコープの出力信号を構成する。
一次結合は4つの信号を処理するが、これらの信号は、逆位相で振動する2つの質量体の運動によって生成され、これらのうちの2つは、他の2つと逆に変化する。結果としての出力信号を送出するジャイロスコープは、質量体の運動方向における加速には反応を示さない。
第1および第2の構造の第1のモジュール間の静電容量差が、第1および第2の構造の第2のモジュール間の静電容量差と同一であると仮定すると、この静電容量差は、結果としての出力信号に影響を及ぼさず、したがって、この場合には、ドリフトは観察されない。
有利なことに、第1の合計S1M1+S2M2を生成するために、第1の構造の第1のモジュールが、第2の構造の第2のモジュールに電気的に接続され、相互に、第2の合計S1M2+S2M1を生成するために、第1の構造の第2のモジュールが、第2の構造の第1のモジュールに電気的に接続され、結果として得られる2つの合計のうちの1つが、ウエハ外の電子的手段によって、もう一方から減算される。
可動質量体と関連付けられた少なくとも1つの追加的な相互嵌合コームを設けることが可能である。このコームは、単にDC電圧を制御することによって、屈曲アーム40、42、44、46の見掛け剛性を電気的に調節できるようにするが、この剛性調節は、コリオリの力の存在下で、Oyに沿った固有振動周波数の調節に直接影響する。その理由は、可動アセンブリの固有の機械的共振が、生成された振動運動を妨害する屈曲アームの剛性に依存するからである。剛性およびしたがって周波数を調節することによって、製造における非均一性または欠陥に起因する可能性がある共振周波数における変動を補償することが可能である。かくして、実際の周波数と意図した理論周波数との間のずれを補償可能である。
Oy方向に一定の力を働かせるために、コームがDC電圧を供給されて可動質量体30に作用する場合に、静止状態で、屈曲アーム40、42、44、46に応力を働かせることが可能である。この応力は、静電気由来の負の剛性を生成する傾向があり、その絶対値は、Oy方向におけるこれらのアームの固有剛性から減算される。
この応力を働かせることができるコームは、(Oyの全体的な方向に沿って)他のコームと同様の向きにされたコームであり、この場合に、それは、ハーフコーム(オフセットフィンガを備えたコーム)のフィンガ間の間隔を変更することによって作用する。単一の中央コーム、さもなければ軸38の両側に横に配置された2つの対称コームで十分な場合もある。剛性を調節するコームには、固定ハーフコーム、(自律的な電気供給のための)自律アンカー領域、および再び可動質量体に直接切り込まれたフィンガからなる可動ハーフコームが含まれる。
また、2つの新しいコームを可動質量体に関連させる点における別の改良を提供することが可能である。これらの追加コームは、それらの各々への適切なDC電圧の印加によって、可動質量体の対称中心の回りで、可動質量体をねじる力を働かせるように意図される。これには、検出運動に対して励振運動の向きを修正し、かつしたがって、ジャイロスコープの直交バイアスを(それを補償する傾向がある方向に)修正する効果がある。
ジャイロスコープバイアスは、ジャイロスコープの回転の角速度がゼロであるときに測定される非ゼロ信号値である。直交バイアスが1つの軸に沿った運動に起因するのに対して、実際には力が垂直軸に及ぼされる。これは、梁部または他の非対称要素の矩形性における欠陥に起因する。このバイアスは、あるトーションを可動質量体に及ぼすことによって部分的に補償してもよい。このトーションは、たとえば、可動質量体30の対称中心の両側に対角線上に位置する2つの相互嵌合コームに作用することによって及ぼされる。バイアスを補償するのに相応しい方向にトルクを働かせるために、DC電圧が各コームに印加される。トルクは、コームが、異なるポイントに印加された力を働かせ、かつその方向が、質量体の対称中心を通過しないときはいつでも存在する。
たとえば、検出コーム90、100、110および120に加えて、このトルクを働かせるための2つのコームと、周波数調節コームとを設けることが可能である。しかしながら、単一のコームが、可動質量体の対称中心を通過しない方向に力を働かせるならば、単一のコームで十分である。また、可動質量体に対角線上に配置され、かつ質量体の対称中心を通過しない方向に力を働かせる追加コームが、周波数を調節することおよびバイアス補償トルクを働かせることの両方のために役立ち得ることが理解されよう。異なる振幅の電圧を追加コームに印加することによって、トルクと、結果としての上向きまたは下向きの力が生成され、下向きの力が、所望の負の剛性を生成する。しかしながら、剛性制御およびトーション制御の対称性および独立性の理由で、剛性調節専用のコームおよび直交バイアス補償専用のコームを備えた構成が好ましい。
最後に、質量体が静止しているときに占める位置であり得る固定位置に可動質量体の位置を結び付けるために、2つの新しいコームを可動質量体に関連付ける別の改良が可能である。このようにして、可動質量体の変位が大きい場合に現われる、ジャイロスコープによって送出される測定値の非線形性が未然に除去される。
たとえば、検出コーム90、100、110および120に加えて、可動質量体を固定位置に戻すために復元力を働かせるためのコームである2つのコームを設けることが可能である。これらのコームに印加される電圧の目的は、ジャイロスコープの運動によって加えられる変位を補償することである。すなわち、この電圧は、検出コームによって送出される位置の測定値から計算される。
前述の文章において、全ての相互嵌合コームが可動質量体におけるカットアウトに配置されたが、しかし、上記で説明した原理を修正せずに、可動質量体のエッジに沿って相互嵌合コームを配置するように想定することもまた可能である。
このように、シリコンウエハから容易に製造できるマイクロジャイロスコープを説明したが、このシリコンウエハの平面には、2つの可動慣性アセンブリと、それらを囲む機械的結合構造との両方が機械加工され、このシリコンウエハでは、各可動アセンブリが、2つの部分すなわち可動質量体および可動フレームの形状で製造され、可動フレームは、堅固な連結部を介して結合構造に接続され、可動質量体は、可動質量体に対しては1自由度だけ、およびフレームに対しては2自由度で平面における運動を可能にする屈曲アームを介して、一つの側でフレームに、他方の側でアンカーポイントに接続される。2つの可動アセンブリは、励振振動のために、およびコリオリの力に起因する直交振動のために機械的に結合される。機械的結合は、可撓性屈曲アームを介してではなく、可動フレームと結合構造との間の堅固な連結部を介して直接行われる(慣性アセンブリの懸垂柔軟性の提供と、2つのアセンブリ間の結合との両方のために働く可撓性アームを介して、アセンブリ間の結合が行われる構造におけるのとは異なる)。
本発明によるジャイロスコープは、励振および検出の両方において非常に高い品質係数を有することができ、それによって、同一の励振および検出周波数が用いられる場合に、ジャイロスコープの感度の向上を可能にする。
本発明による微細機械加工されたジャイロスコープの全体構造の平面図を示す。

Claims (7)

  1. 薄い平坦なウエハを微細機械加工することによって製造される、振動構造を備えたジャイロスコープであって、このジャイロスコープには、前記ウエハの平面の方向Oyと平行な中心軸に対して対称であるとともに、これらの2つのアセンブリを接続して機械的振動エネルギをこれらのアセンブリ間で伝達できるようにする結合構造(20、20’、22)によって結合された2つの対称可動アセンブリ(30、50;30’、50’)が含まれ、前記2つの対称可動アセンブリのそれぞれには、2つの可動要素(30、50)が含まれ、慣性の第1の可動要素(50)が、前記結合構造(20、20’、22)に接続され、かつ前記ウエハの平面の直交方向OxおよびOyにおいて2自由度で振動することができ、第2の可動要素(30)が、一つの側で前記第1の要素(50)に接続され、他方の側で、前記Ox方向において前記第2の要素を全く運動させずに前記Oy方向における前記第1の要素の振動運動を前記第2の要素に伝達できるようにする連結手段(40〜46;52〜58)を介して固定アンカー領域(34、36)に接続され、励振構造(70)が、Oxに沿った前記第1要素の振動を励振するために、前記第1の可動要素(50)に関連付けられ、第1および第2の基本検出構造(90、110;100、120)を含む二重運動検出構造が、Oyに沿った前記第2の要素の振動を検出するために、前記2つのアセンブリのそれぞれの前記第2の可動要素(30)に関連付けられ、前記第1の可動要素(50)が、可動質量体(30)という名称で表示された前記第2の可動要素を囲む中間フレームであり、前記結合構造が、2つの外側フレーム(20、20’)を含み、これらの外側フレームのそれぞれが、それぞれの可動アセンブリの前記中間フレームを囲むジャイロスコープであって、
    各基本検出構造が、前記Ox方向に平行な対称軸(32)に対して対称である第1の検出モジュール(90、110;90’、110’)および第2の検出モジュール(100、120;100’、120’)を含み、一方で各基本構造の前記第1の検出モジュール(90、110;90’、110’)および他方で各基本構造の前記第2の検出モジュール(100、120;100’、120’)が、前記Oy方向に平行な中心軸に対して対称であり、各基本構造の前記第1および第2のモジュールが、互いに逆に変化する別個の検出信号を送出し、これらの信号が、前記第1の基本構造の前記第1および第2のモジュールの場合には第1および第2の信号S1M1、S1M2であり、前記第2の基本構造の前記第1および第2のモジュールの場合には第3および第4の信号S2M1、S2M2であり、一次結合S1M1+S2M2−S1M2−S2M1を生成するための手段が設けられることを特徴とするジャイロスコープ。
  2. 前記第1の基本構造の前記第1のモジュール(90、110)が、第1の合計S1M1+S2M2を生成するために、前記第2の基本構造の前記第2のモジュール(100’、120’)に電気的に接続され、相互に、前記第1の基本構造の前記第2のモジュール(100、120)が、第2の合計S1M2+S2M1を生成するために、前記第2の基本構造の前記第1のモジュール(90’、100’)に電気的に接続され、前記第1の合計から前記第2の合計を減算するための手段が設けられることを特徴とする、請求項1に記載のジャイロスコープ。
  3. 前記第1の可動要素の前記励振構造が、相互嵌合電極を備えた容量性コームであり、前記コームが前記薄い平坦なウエハにおいて機械加工されることを特徴とする、請求項1または2に記載のジャイロスコープ。
  4. 前記基本検出構造の前記検出モジュールが、相互嵌合電極を備えた少なくとも1つの容量性コームを含み、前記コームが前記薄い平坦なウエハにおいて機械加工されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のジャイロスコープ。
  5. 調節可能トルクを前記第2の可動要素に働かせるために、各第2の可動要素に関連付けられた少なくとも1つの相互嵌合コームを含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のジャイロスコープ。
  6. 前記検出周波数を調節するために、各第2の可動要素に関連付けられた相互嵌合コームを含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のジャイロスコープ。
  7. 前記第2の可動要素が静止しているときに占める位置であり得る位置に前記第2の可動要素の位置を結び付けるために、各第2の可動要素に関連付けられた少なくとも1つの相互嵌合コームを含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のジャイロスコープ。
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