JP2003175856A - 走行装置 - Google Patents

走行装置

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JP2003175856A
JP2003175856A JP2001378911A JP2001378911A JP2003175856A JP 2003175856 A JP2003175856 A JP 2003175856A JP 2001378911 A JP2001378911 A JP 2001378911A JP 2001378911 A JP2001378911 A JP 2001378911A JP 2003175856 A JP2003175856 A JP 2003175856A
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clutch
gear
traveling
turning
transmission
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JP2001378911A
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English (en)
Inventor
Yoshimasa Matsuda
善正 松田
Takahiko Kamimura
孝彦 上村
Takafumi Akiyama
尚文 秋山
Mikiji Hirota
幹司 廣田
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動方向制御(ACD)が可能な状態になる
と、旋回走行制御が迅速に行える走行装置を提供するこ
と。 【解決手段】 ACDスイッチ85によってACD制御
が可能になると、ACDセンサ86の検出結果に拘わら
ず直進用クラッチ81を常時切り状態にしておくこと
で、ACD制御時にはサイドクラッチ44の切りから旋
回用クラッチ82が作動開始するまでの時間が従来技術
に比較して短くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クローラ等を走行
手段とする作業機などの走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】クローラを走行手段とする作業機などの
走行装置として、農業用のコンバインを例に従来の技術
を説明する。コンバインはクローラを構成する無限履帯
の接地面積を広くし、水田など軟弱な圃場でも自由に走
行して刈取作業などの農業作業を可能としている。
【0003】コンバインは動力源としてエンジンを搭載
し、エンジンの発生する動力をコンバインの走行、刈
取、脱穀などに使用するが、そのクローラは、エンジン
の動力を走行トランスミッションにより変速して駆動す
る。走行トランスミッションは、静油圧式無段変速装置
(以下、無段変速装置をHSTという)、歯車列機械的
変速手段、クラッチ手段、ブレーキ手段などにより構成
されている。
【0004】コンバインを直進走行させるときは、左右
一対のクローラを等速で駆動し、コンバインを左右に旋
回させるときは、左右のクローラに速度差を与えて駆動
し、高速側のクローラを外側に、低速側、停止側または
後退側のクローラを内側とする旋回が可能な構成として
いる。
【0005】コンバインを用いて圃場に植立する穀稈の
刈取及び脱穀などを行うことにより、収穫作業の省力化
と能率化が進展してきた。コンバインは走行装置として
クローラを用いるために、その運転操作は必ずしも容易
ではなかった。
【0006】また、従来の走行トランスミッション基本
伝動系を備えた走行系に、差動歯車装置を備えた走行ト
ランスミッション差動伝動系(補助伝動系)を加えた構
成を用いて微速前進時の旋回確実性を向上させたコンバ
インが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記差動歯車
装置を備えた走行系を備えたコンバインでは、ゼロ点か
ら連続的に上昇する旋回時の目標制御ラインを設定する
と、例えば、刈取作業時に植立穀稈に対して条合わせを
する際に、操向レバーを微小操作した場合、機体の旋回
動作反応が遅く、条合わせを機敏に行うことができない
欠点がある。
【0008】そこで本発明の課題は、自動方向制御が可
能な状態になると、旋回走行制御が迅速に行える操向装
置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は次の
構成により解決される。請求項1の発明は、エンジンか
らの動力を副変速手段24により変速し、該変速した動
力を断続的に伝動可能な左右一対のクラッチ44を介し
て左右の車軸11に伝達し、かつ副変速手段24により
変速した動力を直進用クラッチ81又は旋回用クラッチ
82を経由して差動機構6に伝達し、該差動機構6から
左右の車軸11に伝達する伝動機構と、走行装置前方の
対象物を検出する対象物検出センサ(ACDセンサ)8
6と、該対象物検出センサ(ACDセンサ)86の検出
結果に基づき、旋回用クラッチ82への送油圧を制御す
る自動方向制御装置88と、該自動方向制御装置88を
有効/無効に切り換える自動スイッチ(ACDスイッ
チ)85とを備えた走行装置において、自動方向制御装
置88は、該自動スイッチ(ACDスイッチ)85によ
って有効状態に切り換えられた場合に、前記対象物検出
センサ(ACDセンサ)86の検出結果とは無関係に直
進用クラッチ81を常時切り状態に制御する走行装置で
ある。
【0010】請求項1の発明によれば、ACDスイッチ
85によってACD制御が可能になると、ACDセンサ
86の検出結果に拘わらず直進用クラッチ81を常時切
り状態にしておくため、図7に示すようにACD制御の
サイドクラッチ44の切りから旋回用クラッチ82が作
動開始するまでの時間が従来技術と比較して短くなる。
【0011】請求項2の発明は、前記自動方向制御装置
88は、ACDスイッチ85によって有効状態に切り換
えられた場合に、前記ACDセンサ86の検出結果とは
無関係に直進用クラッチ81を常時切り側に所定圧の負
荷を掛けておく制御する走行装置である。
【0012】請求項2の発明によれば、ACDスイッチ
85によって有効状態に切り換えられた場合に、前記A
CDセンサ86の検出結果とは無関係に直進用クラッチ
81を常時切り側に所定圧の負荷を掛けておくことがで
き、この場合には旋回用クラッチ82を速やかに入り作
動させた場合に直結クラッチ81が切れた場合には速や
かに反応する。
【0013】請求項3の発明は、直進用クラッチ81は
多板式の摩擦板98を備え、該各摩擦板98間にはリタ
ーンバネ99を介装した請求項1記載の走行装置であ
る。
【0014】請求項3の発明によれば、多板式の摩擦板
98で構成すると共に、該各摩擦板98間にリターンバ
ネ99を介装することで、半クラッチ状態でも各摩擦板
98を容易に滑らせて使用することができる。
【0015】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明によれば、
対象物検出センサ(ACDセンサ)86のオンによって
旋回出力が要求された場合に、旋回用クラッチ82を速
やかに入り作動させて機体の旋回操作ができ、対象物検
出センサ(ACDセンサ)86を用いる走行方向制御の
応答性を向上させることができる。
【0016】また本発明の請求項2記載の発明によって
も、旋回用クラッチ82を速やかに入り作動させ他場合
に機体の旋回操作ができ、ACDセンサ86を用いる走
行方向制御の応答性を向上させることができる。
【0017】さらに、本発明の請求項3記載の発明によ
れば、請求項1の発明の効果に加えて、直進状態から緩
旋回状態への移行をスムースに行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて具体的に説明する。図1は本発明のコンバイン
の左側面図であり、図2は本発明のコンバインの右側面
図である。
【0019】図1および図2に示すように、コンバイン
1の車体フレーム2の下部側に土壌面を走行する左右一
対の走行クローラ3を有する走行装置本体4を配設し、
車体フレーム2の前端側に分草杆8を備えた刈取装置9
が設けられている。刈取装置9は車体フレーム2の上方
の支点を中心にして上下動する刈取装置支持フレーム7
で支持されているので、コンバイン1に搭乗したオペレ
ータが操縦席20の操向レバー21を前後に傾倒操作す
ることにより、刈取装置支持フレーム7と共に上下に昇
降する構成である。
【0020】車体フレーム2の上方には、刈取装置9か
ら搬送されてくる穀稈を引き継いで搬送して脱穀、選別
する脱穀装置10と該脱穀装置10で脱穀選別された穀
粒を一時貯溜するグレンタンク13が載置され、グレン
タンク13の後部にオーガ15を連接して、グレンタン
ク13内の穀粒をコンバイン1の外部に排出する構成と
している。
【0021】すなわち、コンバイン1はオペレータが操
縦席20において主変速HSTレバー23および副変速
レバー22を操作し、エンジン(図示せず)の動力を図
3、図4に示す走行トランスミッションケース12内の
主変速機の走行用HST18および副変速機24の歯車
変速手段を介して変速し、左右のクローラ3、3に伝動
して任意の速度で走行する。
【0022】また、コンバイン1は、オペレータが操縦
席20において操向レバー21を左右に傾倒操作するこ
とにより各種旋回走行することができる。すなわち、操
向レバー21をコンバイン1を旋回させようとする方向
に傾倒操作することにより、図3、図4に示す走行ミッ
ションケース12内のクラッチ44、82が作動し、左
右のクローラ駆動スプロケット(図示せず)に選択的に
伝動されるので、左右のクローラ3、3に速度差が与え
られて走行方向の変更が行われる構成としている。
【0023】本実施の形態のコンバイン1の走行ミッシ
ョン装置14を展開して示す断面図を図3、図4に示
し、図5に差動歯車装置のギアの回転数の関係図を示
す。
【0024】走行ミッション装置14は、図3に示すa
〜e軸からなる走行トランスミッション基本伝動系と図
4に示すカウンタ軸60(A軸)、クラッチ軸70(B
軸)及び支持軸50(C軸)を備えた走行ミッション差
動伝動系(補助伝動系)を備えている。
【0025】まず、走行ミッション装置14のa軸〜e
軸からなる走行トランスミッション基本伝動系を主に図
3で説明する。図示しないエンジンからの回転駆動力が
走行用HST18に伝動され、正・逆転の切換えや変速
回転動力が出力軸17(a軸)から出力される構成とし
ている。そして、主変速レバー23により走行用HST
18の増減速の変速と前後進(正・逆転の切換え)の切
換えができる構成としている。
【0026】そして、操向レバー21を操作して、後述
のサイドクラッチ44L、44Rの「入」・「切」と増
減速の変速操作により差動歯車装置6を駆動させて旋回
走行ができる構成としている。
【0027】走行ミッションケース12内には、副変速
装置24とサイドクラッチ装置と差動歯車装置6とギア
変速装置19が設けられ、これらの装置の伝動下手側の
左右のホイールシャフト11L、11Rから図示しない
駆動スプロケットを介して左右の走行クローラ3、3を
駆動する構成になっている。
【0028】副変速装置24は、走行用HST18の出
力軸17の広幅伝動ギア26からの動力が伝動される第
一副変速軸27(b軸)上に一体に設けられた大ギア2
8と中ギア29と小ギア30と第二副変速軸33(c
軸)上に設けられた変速大ギア34、変速中ギア35及
び変速小ギア36から構成される。第一副変速軸27上
に一体に設けられたギア28〜30は第一副変速軸27
の軸方向に摺動自在に軸装して変速可能に構成してい
る。そして、上記第一副変速軸27は、端部を走行ミッ
ションケース12から外側に延長して刈取伝動プーリ3
1(刈取PTOプーリ)を軸着して車速に同調した回転
動力を刈取装置9などの回転各部に入力できる構成とし
ている。
【0029】そして、第二副変速軸33は、前記第一副
変速軸27の伝動下手側に軸架し、変速大ギア34、変
速中ギア35、変速小ギア36及び伝動ギア37をそれ
ぞれ軸着している。第二副変速軸33の変速大ギア34
は前記第一副変速軸27の小ギア30に噛合し、変速中
ギア35は第一副変速軸27の中ギア29に噛合し、変
速小ギア36は第一副変速軸27の大ギア28に噛合
し、さらに伝動ギア37は後述のサイドクラッチ軸41
L、41R(d軸)に動力を伝動するセンターギア40
に常時噛合している。また伝動ギア37はカウンタ軸6
0の出力ギア61にも常時噛合している。
【0030】サイドクラッチ装置は、上記第二副変速軸
33の伝動下手側にセンターギア40を中心として、そ
の左右にサイドクラッチ軸41L、41Rを備えてい
る。サイドクラッチ軸41L、41R上にはそれぞれク
ラッチギア43L、43Rがスプライン係合しており、
前記センターギア40にはクラッチギア43L、43R
が係合、解放可能な内周ギアを備えている。また、クラ
ッチギア43L、43Rはスリーブ42L、42R上に
スプライン係合し、さらに、スリーブ42L、42Rは
左右のサイドクラッチ軸41L、41R上にそれぞれ遊
嵌している。
【0031】ギアドック式に噛合したクラッチギア43
L、43Rとセンタギア40の内周ギアからなる構成を
それぞれサイドクラッチ44L、44Rと呼ぶことにす
る。
【0032】また、サイドクラッチ軸41L、41R上
にはスリーブ42L、42Rがそれぞれ遊嵌しており、
スリーブ42L、42Rを介してクラッチギア43L、
43Rがホイールシャフトギア48L、48Rと常時係
合していて、ギア48L、48Rにそれぞれホイールシ
ャフト11L、11R(e軸)が固定され、該ホイール
シャフト11L、11Rの両端に図示しない駆動スプロ
ケットが固定され、該駆動スプロケットにそれぞれ固定
された左右の走行クローラ3、3が駆動可能になってい
る。
【0033】また、スリーブ42L、42Rと走行ミッ
ションケース12との間にそれぞれスプリング49L、
49Rが設けられ、このスプリング49L、49Rによ
りスリーブ42L、42Rは常時センターギア40側に
付勢されているが、それぞれシフタ47L、47Rでス
プリング49L、49Rの付勢力に打ち勝つ方向に移動
可能な構成になっている。
【0034】シフタ47L、47Rは直進走行時には作
動せず、サイドクラッチ44L、44Rが共に係合した
状態であるので、左右のクローラ3、3が等速回転す
る。また所望の旋回方向に操向レバー21を操作するこ
とでシフタ47L又は47Rが作動して、サイドクラッ
チ44L又は44Rの係合と解放が選択され、エンジン
動力が左又は右のクローラ3、3に伝達され、所望の方
向に回転する。また、ホイールシャフトギア48L、4
8Rは後述する差動歯車装置6のサイドギア55L、5
5Rと常時噛合している。
【0035】また、走行ミッション装置14のA軸〜C
軸から成る走行トランスミッション差動(補助)伝動系
を主に図4で説明する。走行トランスミッション差動
(補助)伝動系は、前記副変速装置24の後段側に設け
られるクラッチ軸70(B軸)上に設けられる直進用ク
ラッチ81と旋回用クラッチ82とカウンタ軸60(A
軸)を備えたギア変速装置19と支持軸50(C軸)を
備えた差動歯車装置6を備えている。
【0036】ギア変速装置19のカウンタ軸60には直
進用クラッチ81に動力伝達するための出力ギア61が
固着されており、また該出力ギア61の並列位置に出力
ギア62が設けられており、スピンターン又はブレーキ
ターンで旋回できる構成になっている。出力ギア61に
は、第二副変速軸33の伝動ギア37から駆動力が伝達
される。
【0037】ギア変速装置19からの駆動力が直進用ク
ラッチ81に伝動されると、該駆動力は差動歯車装置6
のリングギア53、中間ベベル歯車52を経由してサイ
ドギア51L、51Rを同時に等速回転させて、支持軸
50(C軸)及びサイドギア55L、55Rを回転さ
せ、さらにホイールシャフトギア48L、48Rとホイ
ールシャフト11L、11R(e軸)を経由して走行ク
ローラ3、3を等速回転させる。
【0038】また、前記副変速装置24及びギア変速装
置19からの回転伝動力が旋回用クラッチ82を経由す
る場合は、差動歯車装置6のサイドギア51L、51R
をそれぞれ所定の互いに異なる回転数で回転させ、左右
のクローラ3、3を経由して所望の方向に所望の旋回モ
ードでコンバインを旋回させるが、その詳細は後述す
る。
【0039】副変速レバー22の作動で副変速シフタス
テー(図示せず)を介して副変速装置24の第一変速軸
27の三種類の変速ギア28、29、30と第二副変速
軸33の対応するギア36、35、34のいずれかの組
を噛合させることで第二副変速軸33の伝動ギア37に
常時係合するカウンタ軸60(A軸)に固定された出力
ギア61を回転させる。該カウンタ軸60の出力ギア6
1は円筒状回転体72に設けられたギア72aに常時噛
合している。円筒状回転体72はクラッチ軸70に遊嵌
しており、該円筒状回転体72とスプライン嵌合してい
る円筒状回転体71との間で多板式摩擦板からなる直進
用クラッチ81を構成している。なお、円筒状回転体7
1はクラッチ軸70とスプライン嵌合している。また、
円筒状回転体72の外周には円筒状回転体74が遊嵌し
ており、該円筒状回転体74には伝動ギア37に常時係
合するカウンタ軸60(A軸)に固定された出力ギア6
2とが常時係合している。また円筒状回転体74と円筒
状回転体71との間で多板式摩擦板からなる旋回用クラ
ッチ82を構成している。直進用クラッチ81と旋回用
クラッチ82との間には圧縮バネ75が配置され、該圧
縮バネ75の付勢力は直進用クラッチ81が「入」とな
る油圧より強く設置されている。
【0040】また、円筒状回転体71の外周には直進用
クラッチ81と圧縮バネ75と旋回用クラッチ82の間
をそれぞれ仕切る円盤状プレート76a、76bを備え
た円筒体76が一体化して設けられている。
【0041】油口77から圧油の導入がない場合には圧
縮バネ75によって円筒状回転体71と円筒状回転体7
2との間で常時直進用クラッチ81が係合する「入」方
向に付勢されている。直進用クラッチ81は常時「入」
状態を保ち、旋回用クラッチ82は常時「切」状態を保
っている。
【0042】油口77から圧油の導入があると、ピスト
ン73と円筒体76がバネ75の付勢力に打ち勝って図
4の左側(矢印A方向)にシフトし、直進用クラッチ8
1は解放(「切」状態)となり、旋回用クラッチ82が
係合(「入」状態)になる。
【0043】直進用クラッチ81が「入」の場合はカウ
ンター軸60の出力ギア61からの駆動力は円筒状回転
体72、円筒状回転体71、クラッチ軸70を回転さ
せ、該クラッチ軸70にスプライン嵌合している伝動ギ
ア78と、該伝動ギア78に常時係合している差動歯車
装置6のリングギア53を回転させる。このとき旋回用
クラッチ82が「切」であるのでカウンター軸60の出
力ギア62からの駆動力は円筒状回転体74を空回りさ
せる。
【0044】また、旋回用クラッチ82が「入」の場合
は、直進用クラッチ81が「切」となり、カウンター軸
60の出力ギア61からの駆動力は円筒状回転体72を
空回りさせるが、このときカウンター軸60の出力ギア
62の駆動力が円筒状回転体74のギア74aを経由し
て、円筒状回転体71を回転させ、該回転体71の回転
でクラッチ軸70を駆動させる。この結果、クラッチ軸
70に固定された伝動ギア78が回転して差動歯車装置
6のリングギア53を回転させる。
【0045】差動歯車装置6には、中間ベベル歯車52
の外周に設けたデフケース54と一体のリングギア53
が設けられており、また、支持軸50には側部ベベル歯
車51L、51Rが回転可能に支持されており、また、
側部歯車51L、51Rには左右のサイドギア55L、
55Rがそれぞれ固定している。これらサイドギア55
L、55Rはそれぞれホイールシャフトギア48L、4
8Rに常時係合している。リングギア53はクラッチ軸
70の伝動ギア78に常時係合している。
【0046】図4から明らかなように直進用クラッチ8
1と旋回用クラッチ82を同一軸であるクラッチ軸70
に設けることにより両クラッチ81、82を択一的に操
作できるので、構成が簡素化でき、安価になる。また両
クラッチ81、82の切り替えのタイミングを機械的に
調整できるので複雑な制御が不要となる。
【0047】上記構成からなる走行ミッション装置14
のギア機構において、コンバインの直進時はサイドクラ
ッチ装置の左右のサイドクラッチ44L、44Rが共に
係合したままであり、エンジン動力は副変速装置24の
第二副変速軸33の伝動下手側のサイドクラッチ軸41
L、41Rと係合しているセンターギア40から左右の
走行系に動力がそれぞれ伝動される。左側の走行系では
センターギア40から伝動される動力はクラッチギア4
3Lからホイールシャフトギア48L、ホイールシャフ
ト11L及び図示しない駆動スプロケットを順次回転さ
せて左クローラ3を駆動する。同様に右側の走行系では
センターギア40の動力はクラッチギア43Rからホイ
ールシャフトギア48R、ホイールシャフト11R及び
図示しない駆動スプロケットを順次回転させ右クローラ
3を駆動する。
【0048】副変速レバー22の作動で副変速シフタス
テー(図示せず)が副変速装置24の第一副変速軸27
のギア28、29、30とそれぞれ対応する第二副変速
軸33のギア36、35、34のいずれかの組のギア同
士を噛合させて、適切な速度段で直進走行ができる。
【0049】このとき直進用クラッチ81は「入」で、
旋回用クラッチ82は「切」であり、直進時の差動歯車
装置6の状態は次の通りである。 ホイールシャフトギア48L、48Rが共に回転して
いるので、ホイールシャフトギア48L、48Rがそれ
ぞれ噛合しているサイドギア55L、55Rは同じ方向
に共に等速回転する。従って、サイドギア55L、55
Rとそれぞれ一体回転するサイドギア51L、51Rを
介してデフケース54と該デフケース54と一体のリン
グギア53も同じ方向に回転する。
【0050】さらに、第二副変速軸33の駆動力がカ
ウンタ軸60の出力ギア61、直進用クラッチ81の円
筒状回転体72のギア72a、直進用クラッチ81、円
筒状回転体71、クラッチ軸70、伝動ギア78及びリ
ングギア53に順次動力伝達される。
【0051】このようにリングギア53は上記、の
二系統から回動されるので上記、の二系統からのリ
ングギア53への変速比を同じに設定する。従ってサイ
ドクラッチ44L又は44Rを「切」にしたとき、上記
の伝動系統からの動力がリングギア53からサイドギ
ア55L、55Rとホイールシャフトギア48L、48
Rにそれぞれ伝わるので、ショックが防止される。
【0052】次に前記ギア機構の左旋回時の作動につい
て説明する。操向レバー21を左側に傾斜させること
で、シフタ47Lを作動させ、サイドクラッチ44Lを
図3に示すように「切」にすると、図示しない機構によ
り油口77から圧油が導入され、ピストン73と円筒体
76が図4の矢印A方向に移動する。この矢印A方向へ
の移動により直進用クラッチ81を「切」として、旋回
用クラッチ82を「入」とする。カウンタ軸60の出力
ギア62を旋回用クラッチ82の円筒状回転体74の外
周に設けられた対応するギア74a等を経由させてリン
グギア53を駆動させる。
【0053】旋回用クラッチ82は、その多板式摩擦板
を油圧力を図6に示す旋回用クラッチ82の油圧制御手
段88の制御によって無段階的(連続的)に設定された
旋回モードまで制御することができる。なお、この旋回
用クラッチ82の摩擦板の油圧力の制御は操縦席20に
設けた操向レバー21に付属するポテンショメータ(図
示せず)で検出・出力される傾動角度の制御で行うこと
ができる。
【0054】カウンタ軸60の出力ギア62と円筒状回
転体74のギア74aの変速比の関係により、例えば旋
回用クラッチ82を完全に接続させた場合にサイドギア
55Lの回転はサイドクラッチ44R側のサイドギア5
5Rの回転数の−1/4になり、急旋回(スピンター
ン)状態になるように設定しているので、緩旋回からブ
レーキ旋回と急旋回が可能になっている。
【0055】すなわち、図5に示すように左旋回時には
サイドクラッチ44Rが「入」状態であるので、ホイー
ルシャフトギア48Rの回転がサイドギア55Rに伝動
され、サイドギア55Rの回転数は一定となるが、リン
グギア53の回転数が旋回用クラッチ82の摩擦力が強
くなるに従い減速して行くと、それに比例してサイドギ
ア55Lの回転数が減少していく。リングギア53の回
転数がサイドギア55Rの1/2になると、サイドギア
55Lはゼロ回転となり、サイドギア55Lからホイー
ルシャフトギア48Lを経由する回転数がゼロになり、
左クローラ3にブレーキが利いているのではないが左ク
ローラ3が回転しない、いわゆるブレーキ旋回が行われ
る。
【0056】さらにリングギア53が減速していくと、
サイドギア55Rの回転方向に対してサイドギア55L
は逆転回転をして左クローラ3が逆回転し、いわゆる急
旋回が行われる。
【0057】サイドギア55Rの回転数に対してサイド
ギア55Lの逆転回転数は、ギア62とギア72aの変
速比を図5の点Xに設定していると、サイドギア55L
がサイドギア55Rに対して−1/4スピンターンまで
実行可能な逆転回転数まで設定が可能である。
【0058】また、右旋回選択時はサイドクラッチ44
Rを「切」にすることで、前記左旋回と全く逆の作動が
走行ミッション装置14で行われる。
【0059】上記したような副変速装置24と旋回用ク
ラッチ82との間に比較的簡単な構成のギア変速装置1
9を介装し、旋回用クラッチ82の摩擦板の係合圧を調
整することで、緩旋回からブレーキ旋回及び−1/4の
急旋回まで実行可能な状態に切り替えられるようにし
た。以下、旋回用クラッチ82への送油圧力を増減する
ための目標制御ラインの設置について述べる。
【0060】上記構成からなる走行装置において、図6
に示すように操向レバー21の操作角度に応じて前記旋
回用クラッチ82への送油圧力を増減するために目標制
御ラインを設置する。従ってこのときの操向レバー21
の操作角度に応じて目標制御ラインに沿って旋回用クラ
ッチ82のクラッチ圧が変化して緩旋回、ブレーキ旋回
及び急旋回モードが設定される。
【0061】図6には本実施の形態の油圧回路を示す。
操向レバー21を左右に操作して旋回させるプッシュシ
リンダー56L、56Rの作動制御用の電磁ソレノイド
バルブ92と操向レバー21を上下に操作して刈取装置
9を昇降させる刈取シリンダー57作動制御用の電磁ソ
レノイドバルブ93を備え、さらに直進用クラッチ81
を「切」として、その後旋回用クラッチ82を「入」と
する旋回用クラッチ油圧制御手段88を備えている。
【0062】上記コンバインは、植立穀稈にACDセン
サ86L、86Rのロッドが当たると旋回方向を変更で
きる自動方向制御(ACD)用の制御装置88と該制御
装置88を有効/無効に切り換えるACDスイッチ85
を設けているが、操縦席20に設けられたACDスイッ
チ85をオンすると刈取装置9の分草杆8に設けたAC
Dセンサ86L、86Rが作動可能になる構成とし、A
CDセンサ86L、86Rがオンすると、植立穀稈列に
倣うべく前記旋回用クラッチ82への送油圧を制御装置
88で制御することができる。
【0063】本実施の形態の特徴はACDスイッチ85
によってACD制御が可能になると、ACDセンサ86
L、86Rの検出結果に拘わらず直進用クラッチ81を
常時切り状態にしておくことである。図7に示すように
本発明のACD制御のサイドクラッチ44の切りから旋
回用クラッチ82が作動開始するまでの時間が従来技術
と比較すると短くなる。
【0064】すなわち、従来はACDスイッチ85の入
力があって後にACDセンサ86が作動可能になり、A
CDセンサ86が植立穀稈を検出すると、サイドクラッ
チ44が「切」となり、その後直進用クラッチ81が切
れて始めて旋回用クラッチ82が作動を開始する。した
がってサイドクラッチ44が切れて旋回用クラッチ82
が作動するまでには時間T2が必要であった(図7
(b))。
【0065】しかし本発明の実施の形態では、ACDス
イッチ85がオンになると、ACDセンサ86が植立穀
稈を検出するか否かに関係なく、同時に直進用クラッチ
81を切り状態にする(図7(a))。そのため、サイ
ドクラッチ44が切れて旋回用クラッチ82が作動を始
めるまでの時間T1が比較的短くなる。
【0066】これによりACDセンサ86L又は86R
のオンによって旋回出力が要求された場合に、旋回用ク
ラッチ82を速やかに入り作動させてコンバインを旋回
操作でき、ACDセンサ86を用いる走行方向制御の応
答性を向上させることができる。
【0067】クラッチギヤ43L、43Rから左右のホ
イールシャフトギヤ48L、48Rへの伝動を入り切り
する左右のサイドクラッチ44L、44Rと、該左右の
サイドクラッチ44L、44Rを入り切り作動させる左
右のプッシュシリンダ56L、56Rを設けているが、
図6に示すように、本実施の形態では前記左右のプッシ
ュシリンダ56L、56Rにおけるサイドクラッチ44
L、44Rを切った後の返油路89から、比例減圧弁9
0を介して前記旋回用クラッチ82の作動用シリンダへ
送油すべく構成する。
【0068】上記構成によりオイルタンク94内のオイ
ルがプッシュシリンダ56L又は56Rへ充分な油圧を
掛けてサイドクラッチ44L又は44Rを確実に切って
から旋回用クラッチ82の作動用シリンダ91へ送油で
きるため、コンバインの旋回が確実に行うことができ
る。また、このため旋回用クラッチ82がメカロックす
ることがなくなる。
【0069】また、ACDスイッチ85によって制御装
置88が有効状態に切り換えられた場合に、あCDセン
サ86の検出結果とは無関係に直進用クラッチ81を常
時切り側に所定圧の負荷を掛けておく制御もできる。
【0070】このように制御構成にすると、ACDスイ
ッチ85によって有効状態に切り換えられた場合に、A
CDセンサ86の検出結果とは無関係に直進用クラッチ
81を常時切り側に所定圧の負荷を掛けておくことがで
き、旋回用クラッチ82を速やかに入り作動させた場合
に直結クラッチ81が切れた場合には速やかに駆動でき
る。
【0071】従来技術では、操向レバー21は、その左
右への傾動動作に応じて旋回用クラッチ82への送油圧
力を増減すべく制御するが、操向レバー21の傾動操作
荷重は傾動範囲の略全域に亘って大きく変化しないた
め、この旋回状態の変化をオペレータは、操向レバー2
1の操作荷重の変化として感じ取ることができない。そ
のため、急旋回(スピンターン)を行うべく操向レバー
21を傾動させてもその開始位置が認識することができ
なく、その操作性に改善の余地があった。
【0072】そこで、本実施の形態では、図8に示すよ
うに操向レバー21の前記傾動動作の支点部に操向レバ
ー21の中立復帰用のトルクスプリング95と、操向レ
バー21の傾動途中位置から適宜の操作荷重を付加する
板バネ96とを設ける。
【0073】図8に示す構成で、例えば板バネ96によ
って操作荷重が大きくなる(重くなる)位置が急旋回
(スピンターン)開始位置になるように設定すること
で、オペレータは急旋回(スピンターン)開始位置を容
易に認識でき、その操作性が向上する。
【0074】操向レバー21の操作時の反力が大きくな
るものであれば、板バネ96に限らず、弾性ゴム、スプ
リング等のその他の部材を使用しても良い。また、操向
レバー21に加わる傾動操作力を検出する操作力検出手
段を該レバー21の適所に設け、該操作力検出手段の検
出結果に基づいて旋回用クラッチ82への送油圧を制御
する構成にしても良い。
【0075】例えば、図9に示すように操作力検出手段
として前記レバー21の基部に歪みゲージ97を設け、
該歪みゲージ97によって操向レバー21の傾動角を検
出し、該歪みゲージ97の検出値に基づいて旋回用クラ
ッチ82への送油圧を制御する。
【0076】この歪ゲージ97を制御装置88(図6)
の入力側に接続する一方、制御装置88の出力側に左右
のサイドクラッチ44L、44Rの入切用のプッシュシ
リンダ56作動用ソレノイド92と旋回用クラッチ82
の油圧シリンダ91作動用の比例減圧弁ソレノイド90
aとを接続する。
【0077】上記構成によると操向レバー21を軽く傾
動操作した状態では、旋回用クラッチ82への送油圧は
低くなり、機体を緩旋回させ、操向レバー21を強く傾
動操作すると旋回用クラッチ82への送油圧が高まり、
機体は急旋回する。
【0078】このように、旋回状態を急なものにしよう
とすればするほど、大きな操作荷重を必要とするため、
オペレータは、この旋回状態を操向レバー21の操作荷
重として感じることができ、操作フィーリングが良好な
ものとなる。
【0079】また、歪みゲージ97の代わりにポテンシ
ョメータを用いることもできるが、歪みゲージ97を用
いる場合にはポテンショメータに比較して、操向レバー
傾動支点部をコンパクトに構成できる利点がある。
【0080】また、操向レバー21の傾動操作角度検出
結果に応じて前記旋回用クラッチ82への送油圧力を増
減すべく圧力ラインを設定する構成を用いることで、操
作フィーリングを良好にすることもできる。
【0081】例えば、図10の操向レバー21の傾動操
作角度と旋回用クラッチ82の送油圧力の関係図に示す
ように圧力ラインを前進時と後進時とで別個に設定し、
後進時の圧力ラインを前進時の圧力ラインより緩勾配に
設定する。
【0082】前進時の圧力ラインと後進時の圧力ライン
とが同勾配に設定されていると、操向レバーの倒し角が
同じでも後進時の方が急旋回し過ぎる現象が生じるが、
図10に示す構成を採用することで、後進時の急旋回を
抑えることができ、操向レバー21の操作性が向上す
る。
【0083】また、図11に示すように操向レバー21
の傾動操作角度検出結果に応じて前記旋回用クラッチ8
2への送油圧力を増減する圧力ラインの勾配を、ミッシ
ョンオイルの油温に応じて自動的に変更する構成を採用
しても良い。
【0084】ミッションオイルの油温が変化すると、オ
イルの粘性の変化等によって旋回用クラッチ82の接続
状態が変化し、旋回状態を一定に保つことができない。
そこで、本実施の形態では図11に示すように圧力ライ
ンの勾配がミッションオイルの油温に応じて自動的に修
正する構成を採用して、油温に影響されずに機体の旋回
状態の変化を少なくすることができる。
【0085】また、本発明で使用する直進用クラッチ8
1は半クラッチ状態で滑らせて使うことが難しく、直進
状態から緩旋回状態への移行をスムースに行うことがで
きない欠点があった。そこで、本実施の形態の直進用ク
ラッチ81は図12に示すように多板式の摩擦板98で
構成すると共に、該各摩擦板98間にリターンバネ99
を介装した。
【0086】各摩擦板98間に介装したリターンバネ9
9により、直進用クラッチ81の半クラッチ状態を比較
的容易に現出でき、直進状態から緩旋回状態への移行を
スムースに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のコンバインの左側面図
を示す。
【図2】 図1のコンバインの右側面図を示す。
【図3】 図1のコンバインの走行トランスミッション
装置の展開断面図の一部を示す。
【図4】 図1のコンバインの走行トランスミッション
装置の展開断面図の一部を示す。
【図5】 図1のコンバインの走行ミッション装置の差
動歯車装置のギアの回転数の関係図を示す。
【図6】 図1のコンバインの走行ミッション装置の油
圧回路図である。
【図7】 図1のコンバインのACD装置を用いる場合
の旋回性能を高める方法を説明する図である。
【図8】 図1のコンバインの操向レバー基部付近の正
面図である。
【図9】 図1のコンバインの操向レバー基部付近の側
面図である。
【図10】 図1のコンバインの操向レバーの傾動操作
角度と旋回用クラッチ送油圧の関係図である。
【図11】 図1のコンバインの操向レバーの傾動操作
角度と旋回用クラッチ送油圧の関係図である。
【図12】 図1のコンバインの直結クラッチ部分の拡
大断面図である。
【符号の説明】
1 コンバイン 2 車体フレー
ム 3 クローラ 4 走行装置本
体 6 差動歯車装置 7 刈取装置支
持フレーム 8 分草杆 9 刈取装置 10 脱穀装置 11L、11R ホイ−ルシャフト(e軸) 12 走行トランスミッションケース 13 グレンタンク 14 走行ミッ
ション装置 15 オーガ 17 出力軸
(a軸) 18 走行用HST 19 ギア変速
装置 20 操縦席 21 操向レバ
ー 22 副変速レバー 23 主変速レ
バー 24 副変速装置 26 広幅伝動
ギア 27 第一副変速軸(b軸) 28 大ギア 29 中ギア 30 小ギア 31 刈取伝動プ−リ 33 第二副変
速軸(c軸) 34 変速大ギア 35 変速中ギ
ア 36 変速小ギア 37 伝動ギア 40 センタ−ギア 41L、41R サイドクラッチ軸(d軸) 42L、42R スリーブ 43L、43R
クラッチギア 44L、44R サイドクラッチ 47L、47R
シフター 48L、48R ホイールシャフトギア 49L、49R スプリング 50 支持軸
(C軸) 51L、51R 側部ベベル歯車 52 中間ベベ
ル歯車 53 リングギア 54 デフケー
ス 55L、55R サイドギア 56L、56R プッシュシリンダー 57 刈取シリ
ンダー 60 カウンタ軸(A軸) 61、62 出
力ギア 70 クラッチ軸(B軸) 71、74 円
筒状回転体 72 円筒状回転体 72a 円筒状
回転体ギア 73 ピストン 75 圧縮バネ 76 円筒体 78 伝動ギア 77 油口 81 直進用ク
ラッチ 82 旋回用クラッチ 85 ACDス
イッチ 86 ACDセンサ 88 制御装置 89 返油路 90a 比例減
圧弁ソレノイド 90 比例減圧弁 91 旋回用クラッチ作動用シリンダ 92 プッシュシリンダ作動制御用電磁ソレノイドバル
ブ 93 電磁ソレノイドバルブ 94 オイルタ
ンク 95 トルクスプリング 96 板バネ 97 歪みゲージ 98 摩擦板 99 リターンバネ
フロントページの続き (72)発明者 秋山 尚文 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 廣田 幹司 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B076 AA03 BA07 CC02 DA03 DA14 EC23 ED27 3D052 AA02 AA05 BB09 BB10 BB11 CC02 DD04 EE01 FF01 GG04 HH01 HH02 HH03 JJ03 JJ08 JJ12 JJ20 JJ23 JJ26 JJ37

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの動力を副変速手段24に
    より変速し、該変速した動力を断続的に伝動可能な左右
    一対のクラッチ44を介して左右の車軸11に伝達し、
    かつ副変速手段24により変速した動力を直進用クラッ
    チ81又は旋回用クラッチ82を経由して差動機構6に
    伝達し、該差動機構6から左右の車軸11に伝達する伝
    動機構と、 走行装置前方の対象物を検出する対象物検出センサ86
    と、該対象物検出センサ86の検出結果に基づき、旋回
    用クラッチ82への送油圧を制御する自動方向制御装置
    88と、 該自動方向制御装置88を有効/無効に切り換える自動
    スイッチ85とを備えた走行装置において、 自動方向制御装置88は、自動スイッチ85によって有
    効状態に切り換えられた場合に、前記対象物検出センサ
    86の検出結果とは無関係に直進用クラッチ81を常時
    切り状態に制御することを特徴とする走行装置。
  2. 【請求項2】 自動方向制御装置88は、自動スイッチ
    85によって有効状態に切り換えられた場合に、前記対
    象物検出センサ86の検出結果とは無関係に直進用クラ
    ッチ81を常時切り側に所定圧の負荷を掛けておく制御
    することを特徴とする請求項1記載の走行装置。
  3. 【請求項3】 前記直進用クラッチ81は多板式の摩擦
    板98を備え、該各摩擦板98間にはリターンバネ99
    を介装することを特徴とする請求項1記載の走行装置。
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