JP4548579B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、コンバインなどの走行車両に関するものである。
例えばクローラを走行手段とする作業車両として、農業用のコンバインを例に従来の技術を説明する。コンバインは無端帯状のクローラを有し、水田など軟弱な圃場でも自由に走行して刈取作業などの農業作業を可能としている。
コンバインは動力源としてエンジンを搭載し、エンジンの発生する動力をコンバインの走行、刈取、脱穀などに使用するが、そのクローラは、エンジンの動力を走行トランスミッション装置により変速して駆動する。走行トランスミッションは、静油圧式無段変速装置、歯車列機械的変速手段、差動歯車装置、クラッチ手段、ブレーキ手段などにより構成され、また、操向レバーの操作で緩旋回機構とブレーキ旋回機構と急旋回機構を選択できる機構を備えている。
これら旋回性能の向上のために旋回内側の走行駆動体の制動圧を操向レバーの傾斜角度に応じて変更して調節できるように手動ダイヤルで制動圧を変えることができる構成を備えている走行車両が知られている(特開2000−226256号公報)。
特開2000−226256号公報
前記特開2000−226256号公報記載の発明は、湿田走行に適した走行モード(湿田モードということがある)で走行中は湿田スイッチを入れて、その場合の旋回性能を最適にするために手動ダイヤルにより走行装置の旋回用クラッチの制動圧を調整していた。また、湿田以外の比較的硬い圃場を走行する場合(標準モードということがある)には湿田スイッチをオフにした後、旋回性能を最適にするために手動ダイヤルにより旋回用クラッチの制動圧を調整していた。
このように従来は、湿田走行時とその他の圃場での走行時とはそれぞれ独立に手動ダイヤルで旋回用クラッチの制動圧を調整していた。
そのため、それぞれ前記手動ダイヤルで設定した旋回用クラッチの制動圧が小さすぎると、旋回半径が操縦者の想定していた以上に大きくなり、その都度、手動ダイヤルで調整をし直す必要があった。
また、湿田モード走行時は標準モード走行時に比べて旋回用クラッチの制動圧を低くしておくことで旋回性を確保しているが、前記2つの手動ダイヤルの調整量によっては、湿田モードでの走行時は標準モードでの走行時に比べて旋回用クラッチの制動圧が高くなる場合さえあった。
そこで本発明の課題は、標準モードでの走行時の旋回用クラッチの制動圧と湿田モードでの走行時の旋回用クラッチの制動圧をそれぞれ適正に調整できる操舵機構を有するコンバインを提供することである。
請求項1記載の発明は、車体(2)に設けられたエンジンと、該エンジンからの駆動力を変速して得られた動力が伝達され、走行方向に向かって左右に設けられた旋回可能な走行駆動体と、該走行駆動体の操向操作を調節する操向操作具21と、エンジンから走行駆動体(3)に伝達される駆動力を変速し、主変速機用の油圧式無段変速装置(18)と副変速装置(24)と操向操作具21の操向操作量に応じて旋回内側の走行駆動体の回転数を制動圧で調整して旋回性能を変える旋回クラッチ82と前記走行駆動体の直進時に左右の走行駆動体3,3を等速で駆動させる直進クラッチ81を有する走行ミッション装置(14)と、前記走行駆動体(3)の前側に設けた刈取装置(9)と、該刈取装置(9)により刈り取った穀稈を脱穀する脱穀装置(10)とを備えたコンバインにおいて、旋回時に旋回内側の走行駆動体をゼロ又はほぼゼロ回転にする標準モードと旋回中の旋回内側の走行駆動体の回転数を標準モードの設定値より上げる湿田モードとのいずれかの走行モードを設定できるモード切換スイッチ104と、前記標準モードと湿田モードの旋回クラッチ82の制動圧をそれぞれ変更すると共に、前記脱穀装置(10)の脱穀クラッチが入の時に湿田モードの旋回クラッチ(82)の制動圧を調整可能な調整手段68、69と、操向操作具21が最大の操向操作量で操作されるときの標準モードでの旋回クラッチ82の制動圧の調整範囲の下限値を湿田モードでの旋回クラッチ82の制動圧の調整範囲の上限値と下限値の間の基準値と同じ又はほぼ同じにすると共に、操向操作具(21)が最大の操向操作量で操作されるときの湿田モードの旋回クラッチ(82)の制動圧の調整範囲の下限値を前記直進クラッチ(81)が切断される圧力と同じ又はほぼ同じにする制御装置100)とを設け前記走行ミッション装置(14)は、前記主変速機用の油圧式無段変速装置(18)及び副変速装置(24)を内部に設けた本体ケース(12)と、前記エンジンから伝達されて油圧式無段変速装置(18)により変速された動力が出力される出力軸(17)と、該出力軸(17)に設けられた広幅伝動ギア(26)と、該広幅伝動ギア(26)からの動力が伝達されるカウンタ軸(60)のカウンタギア(61)と、端部に前記刈取装置(9)への刈取出力軸(65)が係合し、副変速装置(24)に動力が入力される入力軸(27)と、該入力軸(27)の前記副変速装置(24)と刈取出力軸(65)との間に設けられ、前記カウンタギア(61)からの動力が伝達される伝動ギア(62)とを備え、前記副変速装置(24)と前記伝動ギア(62)との間の入力軸(27)にオイルシール(66)を設け、該オイルシール(66)により前記油圧式無段変速装置(18)の出力軸(17)と前記広幅伝動ギア(26)と前記カウンタギア(61)と前記伝動ギア(62)とを備えた油圧タンク(67)を前記本体ケース(12)とは独立して設けたコンバインである。
請求項1記載の発明によれば、操向操作具21の最大の操向操作量で操作されるときにおける標準モード時の旋回クラッチ82の制動圧の調整範囲の下限値を湿田モードの基準の旋回クラッチ82の制動圧と同じ又はほぼ同等としたことで旋回クラッチ82の制動力の調整範囲が適正範囲で広くなり操作性、条件適応性が向上する。
また、湿田モード走行時において操向操作具21が最大の操向操作量で操作されるときの旋回クラッチ82の制動圧の調整範囲の下限値を直進クラッチ81が切れる圧力とほぼ同圧力としたので、湿田モード時は直進クラッチ81を切る圧力で旋回クラッチ82が作動開始する。そのため、湿田モードでの走行時には比較的弱い圧力でしか旋回しないので湿田での旋回操向性を確保する。
更に、脱穀装置(10)の脱穀クラッチが入りの時に湿田モードの圃場作業においてブレーキ圧が調整可能なことで、圃場適応性、走行性が向上する。
また、走行ミッション装置(14)の本体への入力部である入力軸(27)側にオイルシール(66)を設けて、出力軸(17)、広幅伝動ギア(26)、カウンタ軸(60)のカウンタギア(61)、伝動ギア(62)を備えた油圧タンク(67)を走行ミッション装置(14)の本体ケース(12)とは全く独立したオイルタンクとすることで、従来技術のようにミッション入力軸(27)の中心軸部に設けられた油路を作製する必要が無くなり、刈取出力軸(65)の潤滑が油圧タンク(67)内のオイルで行える。そのため、走行ミッション装置(14)全体を比較的廉価に作製できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて具体的に説明する。
図1は本発明のコンバインの左側面図である。
図1に示すように、コンバイン1の車体フレーム2の下部側に土壌面を走行する左右一対の走行装置(以下、走行クローラと称す。)3を有する走行装置本体4を配設し、車体フレーム2の前端側に分草杆8を備えた刈取装置9が設けられている。該刈取装置9は車体フレーム2の上方の支点を中心にして上下動する刈取装置支持フレーム7で支持されているので、コンバイン1に搭乗したオペレータが操縦席20の操向レバー21を前後に傾倒操作することにより、刈取装置支持フレーム7と共に上下に昇降する構成である。
車体フレーム2の上方には、刈取装置9から搬送されてくる穀稈を引き継いで搬送して脱穀、選別する脱穀装置10と該脱穀装置10で脱穀選別された穀粒を一時貯溜するグレンタンク13が載置され、該グレンタンク13の後部にオーガ15を連接して、グレンタンク13内の穀粒をコンバイン1の外部に排出する構成としている。
すなわち、コンバイン1はオペレータが操縦席20において主変速HSTレバー23および副変速レバー22を操作し、エンジン(図示せず)の動力を図2に示す走行トランスミッションケース12内の主変速機の走行用HST18および副変速装置24の歯車変速手段を介して変速し、左右の走行クローラ3,3に伝動して任意の速度で走行する。
また、コンバイン1は、オペレータが操縦席20において操向レバー21を左右に傾倒操作することにより各種旋回走行することができる。すなわち、操向レバー21をコンバイン1を旋回させようとする方向に傾倒操作することにより、図2に示す走行ミッションケース12内のサイドクラッチ44と旋回クラッチ82が作動し、左右のクローラ駆動スプロケット16L,16Rに選択的に伝動されるので、左右の走行クローラ3,3に速度差が与えられて走行方向の変更が行われる構成としている。
本実施の形態のコンバイン1の走行ミッション装置14を展開して示す断面図を図2に示す。また、図3に差動歯車装置のギアの回転数の関係図を示す。図4にはクラッチ軸70部分の拡大図を示す。
走行ミッション装置14は、図2に示す油圧式無段変速装置(走行用HST)18の出力軸17、ミッション入力軸27、ミッションカウンタ軸33、サイドクラッチ軸41、ホイール軸11からなる走行トランスミッション基本伝動系と、クラッチ軸70及び差動歯車機構支持軸50を備えた走行ミッション差動伝動系(補助伝動系)を備えている。
まず、走行ミッション装置14の走行トランスミッション基本伝動系を主に図2で説明する。
図示しないエンジンからの回転駆動力が走行用HST18に伝動され、正・逆転の切換えや変速回転動力が出力軸17から出力される構成としている。そして、主変速レバー23により走行用HST18の増減速の変速と前後進(正・逆転の切換え)の切換えができる構成としている。
そして、操向レバー21を操作して、後述のサイドクラッチ41の「入」・「切」と差動歯車装置6を変速させて旋回操行ができる構成としている。
走行ミッションケース12内には、副変速装置24とサイドクラッチ装置25と差動歯車装置6が設けられ、これらの装置の伝動下手側の左右のホイールシャフト11L,11Rから駆動スプロケット16L,16Rを介して左右の走行クローラ3,3を駆動する構成になっている。
走行用HST18の出力軸17の広幅伝動ギア26からの動力はHSTカウンタ軸60のカウンタギア61に伝達され、該カウンタギア61から副変速装置24のミッション入力軸27上の伝動ギア62に動力が伝動される。
副変速装置24のミッション入力軸27上に一体に設けられた大ギア28と中ギア29と小ギア30とミッションカウンタ軸33上に設けられた変速大ギア34、変速中ギア35及び変速小ギア36から構成される。ミッション入力軸27上に、一体に設けられたギア28〜30は副変速レバー22の操作でミッション入力軸27の軸方向に摺動自在に軸装して変速可能に構成している。そして、上記ミッション入力軸27は、端部を走行ミッションケース12から外側に延長して刈取伝動プーリ(図示せず)を軸着して車速に同調した回転動力を刈取装置9などの回転各部に入力できる構成としている。
また、ミッションカウンタ軸33は、前記ミッション入力軸27の伝動下手側に軸架し、変速大ギア34、変速中ギア35、変速小ギア36及び伝動ギア37をそれぞれ軸着している。ミッションカウンタ軸33のギア34〜37は不動で、ミッション入力軸27上に、一体に設けられた大ギア28と中ギア29と小ギア30が図示しないシフタにより摺動するので、ミッションカウンタ軸33の変速大ギア34は前記ミッション入力軸27の小ギア30に噛合し、変速中ギア35はミッション入力軸27の中ギア29に噛合し、変速小ギア36はミッション入力軸27の大ギア28にそれぞれ噛合する。さらに伝動ギア37はサイドクラッチ装置25のセンターギア40に常時噛合している。
サイドクラッチ装置25は、センターギア40を略中心として、その左右に伸びるサイドクラッチ軸41を一体で備えている。該サイドクラッチ軸41上にはそれぞれスリーブ42L,42Rが遊嵌しており、前記センターギア40にはクラッチギア43L,43Rが係合、解放可能な爪40bL,40bRを備えている。また、クラッチギア43L,43Rはスリーブ42L,42Rと一体的に設けられている。
クラッチギア43L,43Rは減速軸63に遊嵌している伝動ギア64L,64Rに常時噛合しているので、クラッチギア43L,43Rからの動力は伝動ギア64L,64Rからギア63aL,63aRを経由してホイールシャフトギア48L,48Rに伝達され、ホイールシャフトギア48L,48Rからホイールシャフト11L,11Rを経由し、駆動スプロケット16L,16Rから左右の走行クローラ3,3に伝達される。
爪クラッチ式に噛合したクラッチギア43L,43Rとセンターギア40の爪部40bL,40bRからなる構成をそれぞれサイドクラッチ44L,44Rと呼ぶことにする。
また、スリーブ42L,42Rと走行ミッションケース12との間にそれぞれベアリングスペーサー45L,45Rを介してスプリング46L,46Rが設けられ、このスプリング46L,46Rによりスリーブ42L,42Rとクラッチギア43L,43Rは常時センターギア40側に付勢されている。そして、旋回時に油圧力でシフタ47L,47Rのいずれかを作動させて対応する前記スプリング46L,46Rのいずれかの付勢力に打ち勝つ方向に移動可能な構成になっている。これにより、旋回内側のサイドクラッチ44L又は44Rが切れる。
シフタ47L,47Rは直進走行時には作動せず、サイドクラッチ44L,44Rが共に係合した状態であるので、後述の伝達経路で左右の走行クローラ3,3が等速回転する。また所望の旋回方向に操向レバー21を操作することでシフタ47L又は47Rが作動して、旋回内側のサイドクラッチ44L又は44Rの係合と解放が選択される。
センターギア40の外周ギア40aはクラッチ軸70上に遊嵌している円筒状回転体72のギア72aと常時噛合している。該円筒状回転体72と爪係合している円筒体72bとクラッチ軸70にスプライン係合している円筒状回転体71との間で多板式摩擦板からなる直進用クラッチ81を構成している。
また、円筒状回転体72の外周には円筒状回転体74が遊嵌しており、該円筒状回転体74にはセンターギア40の第三のギア40cに常時係合しているギア74aを備えている。また円筒状回転体74と円筒状回転体71との間で多板式摩擦板からなる旋回用クラッチ82を構成している。直進用クラッチ81と旋回用クラッチ82との間には圧縮バネ75が配置され、該圧縮バネ75の付勢力は直進用クラッチ81が「入」となるように設置されている。
また、円筒状回転体71の外周には直進用クラッチ81と圧縮バネ75と旋回用クラッチ82の間をそれぞれ仕切る円盤状プレート76a,76bを備えた円筒体76が一体化して設けられている。
油口77から圧油の導入がない場合には圧縮バネ75によって円筒状回転体71と円筒状回転体72との間で常時直進用クラッチ81が係合する「入」方向に付勢されている。直進用クラッチ81は常時「入」状態を保ち、旋回用クラッチ82は常時「切」状態を保っている。
油口77から圧油の導入があると、ピストン73と円筒体76の円盤状プレート76aと76bがバネ75の付勢力に打ち勝って図2の左側方向にシフトし、直進用クラッチ81は解放(「切」状態)となり、旋回用クラッチ82が係合(「入」状態)になる。
直進用クラッチ81が「入」の場合は副変速装置24からの駆動力がサイドクラッチ軸41のセンターギア40の外周ギア40aと円筒状回転体72のギア72aを経由して円筒状回転体72、円筒体72b、円筒体76、円筒状回転体71、直進用クラッチ81及びクラッチ軸70を回転させ、該クラッチ軸70と一体の伝動ギア78と、該伝動ギア78に常時係合している差動歯車機構6のリングギア53を回転させる。このとき旋回用クラッチ82が「切」であるのでセンターギア40の第三ギア40cに常時噛合している円筒状回転体74のギア74aの回転動力はクラッチ軸70には伝達されないで円筒状回転体74は空回りする。
また、旋回用クラッチ82が「入」の場合は、直進用クラッチ81が「切」となり、クラッチ軸70に遊嵌している円筒状回転体72を空回りさせるが、このときセンターギア40の第三ギア40cからの駆動力が円筒状回転体74のギア74aを経由して円筒状回転体74から旋回用クラッチ82と円筒体76を経由して円筒状回転体71を回転させ、該回転体71の回転でクラッチ軸70を駆動させる。この結果、クラッチ軸70に固定された伝動ギア78が回転して、該伝動ギア78に常時係合している差動歯車装置6のリングギア53を回転させる。
差動歯車装置6には、中間ベベルギア52の外周に設けたデフケース54と一体のリングギア53が設けられており、また、支持軸50には側部ベベルギア51L,51Rが回転可能に支持されており、また、側部ベベルギア51L,51Rの外側には左右のサイドギア55L,55Rがそれぞれ固定している。
サイドギア55Lは伝動ギア64Lに常噛し、サイドギア55Rは伝動ギア64Rに常噛しており、また伝動ギア64Lとギア63aLは一体であり、伝動ギア64Rとギア63aRは一体である。
図2から明らかなように、直進用クラッチ81と旋回用クラッチ82を同一軸であるクラッチ軸70に設けることにより両クラッチ81、82を択一的に操作できるので、構成が簡素化でき、安価になる。また両クラッチ81、82の切り替えのタイミングを機械的に調整できるので複雑な制御が不要となる。
上記構成からなる走行ミッション装置14のギア機構において、コンバインの直進時はサイドクラッチ装置25の左右のサイドクラッチ44L,44Rが共に係合したままであり、エンジン動力は副変速装置24のミッションカウンタ軸33に伝達され、該ミッションカウンタ軸33の出力ギア37を経由してセンターギア40に伝達される。該センターギア40にはサイドクラッチ軸41が共に係合しているので、センターギア40の回転力はクラッチ44L,44Rを介してクラッチギア43L,43Rに伝達され、該クラッチギア43L,43Rに常時係合している伝動ギア64L,64Rに伝達され、伝動ギア64L,64Rから減速軸63のギア63aL,63aRとホイールギア48L,48Rをそれぞれ経由して左右の走行クローラ3が共に回転する。
副変速レバー22の作動で副変速シフタステー32が副変速装置24のミッション入力軸27のギア28、29、30とそれぞれ対応するミッションカウンタ軸33のギア34、35、36のいずれかの組のギア同士を噛合させて、適切な速度段で直進走行ができる。
このとき直進用クラッチ81は「入」で、旋回用クラッチ82は「切」であり、直進時の差動歯車装置6の状態は次の通りである。
(イ)ミッションカウンタ軸33の駆動力がセンタギア40の爪ギア40bL,40bRとを経由してサイドクラッチ装置25のサイドクラッチ44L,44R及びサイドクラッチ軸41のクラッチギア43L,43Rを経由して伝動ギア64L,64Rが共に回転しているので、伝動ギア64L,64Rがそれぞれ噛合している差動歯車装置6のサイドギア55L,55Rは同じ方向に共に等速回転する。従って、サイドギア55L,55Rとそれぞれ一体回転する側部ベベルギア51L,51Rを介してデフケース54と該デフケース54と一体のリングギア53も同じ方向に回転し、前記側部ベベルギア51L,51Rに噛み合っている中間ベベルギア52、52aが支持軸50を中心に回転する。
(ロ)ミッションカウンタ軸33の駆動力がセンターギア40の外周ギア40aから回転円筒体72に伝達され回転円筒体72と爪係合する円筒体72b、直進用クラッチ81、円筒体76のプレート76a、円筒状回転体71、クラッチ軸70、伝動ギア78及びリングギア53に順次動力伝達され、リングギア53と同じ回転方向にベベルギア52も回転する。
このようにリングギア53は上記(イ)、(ロ)の二系統から回動されるので上記(イ)、(ロ)の二系統からのリングギア53への変速比を同じに設定する。従ってサイドクラッチ44L又は44Rを「切」にしたとき、上記(ロ)の伝動系統からの動力がリングギア53からサイドギア55L,55Rと伝動ギア64L,64R、カウンタギア63aL,63aR、ホイールシャフトギア48L,48Rにそれぞれ伝わるので、ショックが防止される。また、センターギア40と一体の第三ギア40cから、ギア74a、円筒状回転体74に伝達される旋回用の動力は、旋回用クラッチ82で回転している。
次に前記ギア機構の左旋回時の作動について説明する。
操向レバー21を左側に傾斜させることで、シフタ47Lを作動させ、サイドクラッチ44Lを「切」にすると、図示しない機構により油口77から圧油が導入され、ピストン73と円筒体76が図2の左方向に移動する。この移動により直進用クラッチ81を「切」として、旋回用クラッチ82を「入」とする。溶接で一体構成されたセンターギア40と第三のギア40cの回転力は旋回用クラッチ82の円筒状回転体74の外周に設けられた対応するギア74a、旋回用クラッチ82、円筒体76、円筒状回転体71、クラッチ軸70、伝動ギア78、リングギア53、側部ベベルギア51L、サイドギア55L、減速軸63の伝動ギア64L、ギア63aL、ホイールシャフトギア48L、クローラ駆動スプロケット16Lをそれぞれ経由して左の走行クローラ3を駆動させる。この時、センターギア40の動力はクラッチギア43Rから減速軸63の伝動ギア64R、ギア63aR、ホイールギア48R、クローラ駆動スプロケット16Rをそれぞれ経由して旋回外側の右の走行クローラ3を駆動する。
旋回用クラッチ82は、その多板式摩擦板を油圧力を無段階的(連続的)に設定した旋回モードまで制御することができる。なお、この旋回用クラッチ82の摩擦板の油圧力の制御は操縦席20に設けた操向レバー21に付属するポテンショメータ(図示せず)で検出される傾動角度の制御で行うことができる。
センターギア40の第三のギア40cと円筒状回転体74のギア74aの変速比の関係により、例えば旋回用クラッチ82を完全に接続させた場合にサイドギア55Lの回転数はサイドクラッチ44R側のサイドギア55Rの回転数の−1/3になり、急旋回(スピンターン)状態になるように設定しているので、緩旋回からブレーキ旋回と急旋回への移行が可能になっている。
すなわち、図2に示すように左旋回時には旋回外側であるサイドクラッチ44Rが「入」状態であるので、ホイールシャフトギア48Rの回転がクラッチギア43Rから一定回転で伝動されるとともに、クラッチギア43Rの回転はサイドギア55Rを一定回転で伝動する。一方、リングギア53の回転数が旋回用クラッチ82の摩擦力が強くなるに従い減速されていくと、それに比例してサイドギア55Lの回転数が減少していく。リングギア53の回転数がサイドギア55Rの1/2になると、サイドギア55Lはゼロ回転となり、サイドギア55Lからホイールシャフトギア48Lを経由する回転数がゼロになり、左走行クローラ3にブレーキが利いているのではないが左走行クローラ3が回転しない、いわゆるブレーキ旋回が行われる。
さらにリングギア53が減速していくと、サイドギア55Rの回転方向に対してサイドギア55Lは逆転回転をして左走行クローラ3が逆回転し、いわゆる急旋回が行われる。
サイドギア55Rの回転数に対してサイドギア55Lの逆転回転数は、ギア40cとギア74aの変速比を図3の点Xに設定していると、サイドギア55Lがサイドギア55Rに対して−1/3スピンターンまで実行可能な逆転回転数まで設定が可能である。
また、右旋回選択時はサイドクラッチ44Rを「切」にすることで、前記左旋回と全く逆の作動が走行ミッション装置14で行われる。
上記したような副変速装置24と旋回用クラッチ82との間に比較的簡単な構成のギア変速装置19を介装し、旋回用クラッチ82の摩擦板の係合圧を調整することで、緩旋回からブレーキ旋回及び−1/3の急旋回まで実行可能な状態に切り替えられるようにした。
上記ミッション入力軸27には刈取装置への出力軸65がスプライン係合しているが、従来は図6に示すように、刈取出力軸65と走行用HST18の出力軸17、広幅伝動ギア26、HSTカウンタ軸60のカウンタギア61、伝動ギア62は走行ミッション本体のケース12が形成する油圧タンクとは壁面で区分され独立して設けられていた。そのため、従来は図6に示すようにミッション入力軸27の中心軸部に設けられた油路27aを通りオイルが刈取出力軸65に供給され、このオイルで刈取出力軸65のスプライン係合部が潤滑されていた。そのためミッション入力軸27の中心軸部に設けられた油路27aを作製するために、走行ミッション装置14のコストアップの一つの要因になっていた。また走行ミッションケース12の刈取出力軸65が設けられた壁面にオイルシール66’を設けていた。
そこで、図5に示すように走行ミッション装置14の本体への入力部であるミッション入力軸27側にオイルシール66を設けて、出力軸17、広幅伝動ギア26、HSTカウンタ軸60のカウンタギア61、伝動ギア62を備えた油圧タンク67を走行ミッション装置の本体ケース12とは全く独立したオイルタンクとする。こうして従来技術のようにミッション入力軸27の中心軸部に設けられた油路27aを作製する必要が無くなり、刈取出力軸65の潤滑が油圧タンク67内のオイルで行える。そのため走行ミッション装置全体を比較的廉価に作製できる。
また、走行ミッションケース12内の多数のギアの中で径が大きいサイドクラッチ装置25の第三ギア40cと差動歯車装置6のデフケースギヤ(=リングギア)53について、走行ミッション装置14の幅方向(ホイール軸11の長手方向)の中心の仮想面を真中にして第三ギア40cの反対側にデフケースギヤ(=リングギア)53を配置しているので走行ミッションケース12の幅方向を狭く構成することができ、コンパクトとなる。
また、差動歯車装置6の走行ミッションケース12の幅方向の中心と減速用の伝動ギヤ64の走行ミッションケース12の幅方向中心をほぼ同じ位置とすることで伝動ギヤ64L,64Rの内側にリングギヤ53があるので、走行ミッションケース12の幅方向を狭く構成することができ、コンパクトとなる。
上記差動歯車機構6を備えた変速装置を備えた本実施例のコンバインの旋回制御は図7に示す制御ブロック図において、標準モードでの旋回クラッチ82の制動圧と湿田モードでの旋回クラッチ82の制動圧の最大制動圧をそれぞれの制御する最大制動圧調整ダイアル68、69、操向レバー21の傾倒角度を検出するパワステポジションセンサ101、左右のクローラの回転数検出センサ102、103、旋回モード切換スイッチ104、旋回力アップスイッチ105、エンジン回転数の検出センサ106の検出値などでサイドクラッチ44L,44Rの操作油圧を制御するために左右のサイドクラッチソレノイド108、109、旋回クラッチ82の操作油圧を操向レバー21の傾斜角に応じて調整する比例圧力ソレノイド110をそれぞれ適切な出力を与えることができる。
標準的な圃場及び路上走行時の旋回モード(標準モード)と湿田内の旋回走行時のモード(湿田モード)の切換えは切換スイッチ104で行われ、当該操舵制御装置100は緩旋回時に操向レバー21を操作すると次のような制御をすることができる。
基本的には操向レバー21の傾斜角度と旋回クラッチ82の制動圧との関係を図8(a)に示すように、標準モードと湿田モードにおけるそれぞれの基準圧力値を設け、標準モードより湿田モードの基準圧力値が低くなるように構成している。
そして、標準モードでの旋回クラッチ82の制動圧と湿田モードでの旋回クラッチ82制動圧を図8(b)に示すようなそれぞれの最大制動圧調整ダイアル68、69で調整可能にし、前記基準値を各圧力調整ダイアル68、69の設置範囲の中間の値に設定しておく。
また、旋回走行条件、圃場内の状態に応じて以下のように操向レバー21の傾倒角度と旋回クラッチ82の制動圧との関係を変更して設定することもできる。
図9には操向レバー21の傾倒角度と旋回クラッチ82の制動圧との関係を示す。図9に示すように操向レバー21の最傾倒時に湿田モードでの旋回クラッチ82の制動圧と標準モードでの旋回クラッチ82の制動圧をそれぞれ前記圧力調整ダイアル68、69で調整可能にし、標準モード時の旋回クラッチ82の制動圧の調整範囲の下限値を湿田モード時の旋回クラッチ82の調整範囲の中の基準値の制動圧と同じ又はほぼ同等とした。
図9に示すように、操向レバー21の最傾倒時における標準モード時の旋回クラッチ82の制動圧の調整範囲の下限値を湿田モードの旋回クラッチ82調整範囲の中の基準値の制動圧と同じ又はほぼ同等としたことで旋回クラッチ82の制動力の調整範囲が適正範囲で広くなり操作性、条件適応性が向上する。
前記旋回クラッチ82の制動圧の設定は図8(b)に示す調整ダイヤル68又は69のいずれかを用いて行うが、設定した制動圧が小さすぎると旋回半径が大きくなりすぎるので、調整ダイヤル68又は69を操作することで適正範囲に調整できる。ただし、調整範囲が広すぎると調整ダイヤル68又は69による微調整が困難となり、また調整範囲が狭すぎると条件適応性がなくなる。
また、図10には、図9とは異なる操向レバー21の傾倒角度と旋回クラッチ82の制動圧との関係を示すが、この場合には湿田モードでの操向レバー21の最大操作時(最大傾倒角度)の旋回クラッチ82の制動圧の調整範囲の下限値を、直進用クラッチ81が切れる圧力と同じ又はほぼ同圧力としたことを特徴とする構成である。
上記構成により、湿田モード時は直進用クラッチ81を切る圧力(例えば10Kg)で旋回クラッチ82が立ち上げる(10Kg)ことで、弱い圧力でしか旋回しないようにすることができ、湿田での旋回操向性を確保する。また、このとき、湿田モードでの旋回クラッチ82の制動圧の調整範囲の上限値を標準モードでの旋回クラッチ82の制動圧の調整範囲の中の基準値と同じ又はほぼ同じにする。
こうして、操向レバー21の最傾倒時に湿田モード時の前記制動圧の調整範囲の下限値を直進用クラッチ81が切れる圧力と同じ又はほぼ同じ圧力とし、前記制動圧の調整範囲の上限値を標準モードでの旋回クラッチ82の制動圧の基準値と同じ又はほぼ同じ圧力とすることでブレーキ力の調整範囲が適正範囲で広くなり、操向操作性、条件適応性が向上する。
また、旋回力アップスイッチ105を設け、該旋回力アップスイッチ105がオンされたときは図11に示すように、標準モードと湿田モードの両方で旋回力がアップするように旋回クラッチ82の制動圧を上げることができる構成とすることもできる。このとき、標準モードと湿田モードの各手動調整ダイヤル68、69で操向レバー21の最大傾倒時には図11に示すような旋回圧までそれぞれ調整可能にした。
旋回力アップスイッチ105を操作した時の圧力を固定してしまうと、旋回クラッチ82の制動圧を高めに設定した場合は旋回圧力の変動が少なく、旋回力アップスイッチ105の感触が得られにくい場合がある。逆に旋回圧力を低めに設定した場合は、圧力変動が大きく、機体へのショックが大きくなる可能性がある。そこで上記したように標準モードと湿田モードの両方の走行モードにおいて手動調整ダイヤル68、69によりそれぞれ設定された旋回クラッチ82の制動圧に対して、さらに+アルファの旋回圧力の上昇が可能にしておくことで、上記不具合が解消され、旋回力アップのフィーリングが向上する。
旋回クラッチ82の制動圧を低めに設定すると湿田圃場においては走行性が向上するが、路上走行時は前記制動圧が不足して、旋回不能となる場合がある。また、前記制動圧を高めに設定すると湿田圃場においてはクローラ3がロックし易くなり、走行性が低下する不具合がある。このため圃場作業と路上走行を満足するためには、標準モードへの切り替え、または湿田モードの旋回クラッチ82の制動圧調整が圃場作業、路上走行の度に必要である。
上記不具合を解消するために、湿田モード選択時に脱穀クラッチ(図示せず)が入りの状態と切の状態において、旋回クラッチ82の制動圧の制御内容が異なるようにした構成することができる。
具体的には、図12の操向レバー21の傾倒角度と旋回クラッチ82の制動圧との関係図及び図13のフローチャートに示すように脱穀クラッチの入・切を基準として選択し、脱穀クラッチが入の時には湿田モードの前記制動圧の調整ダイヤル69により制動圧を調整可能とし、脱穀クラッチが切の時には前記圧力調整ダイヤ69により設定された制動圧ではなく、あらかじめ決められた制動圧(標準モード基準ブレーキ圧とほぼ同圧)となる。
なお、脱穀クラッチが切の時には標準モード時の基準の制動圧と同じ又はほぼ同一の制動圧が設定されるようにしておく。これは、湿田モードを選択中であることを忘れて路上走行しているときに対応できるようにするためである。
こうして、湿田モード選択時に旋回クラッチ82の制動圧を脱穀クラッチの入、切においてそれぞれ設定することができ、上記不具合が解消され、コンバインの操作性が従来より向上し、また、路上走行時の標準モードへの切り替え忘れ、また湿田モードの旋回クラッチ82の制動圧の調整忘れがあっても、旋回性能を確保でき、安全性が向上する。また路上走行時のブレーキフィーリングについても標準モードとほぼ同等の効果が得られる。
また、湿田モードの圃場作業においてブレーキ圧が調整可能なことで、圃場適応性、走行性が向上する。
本発明は、コンバインなどの走行車両の走行ミッション装置に提供できる。
本発明の実施の形態のコンバインの左側面図である。 図1のコンバインの走行トランスミッション装置の展開断面図の一部を示す図である。 図2の走行ミッション装置の差動歯車装置のギアの回転数の関係図である。 図2の走行トランスミッション装置のクラッチ軸部分の拡大図である。 図2の走行トランスミッション装置の一部断面図である。 従来の走行トランスミッション装置の一部断面図である。 図1のコンバインの操向制御のための制御ブロック図である。 図1のコンバインの一実施例の操向レバーの傾倒時の旋回クラッチ圧との関係を示す図(図8(a))と旋回クラッチ制動圧調整ダイヤルの平面図(図8(b))である。 図1のコンバインの一実施例の操向レバーの傾倒時の旋回クラッチ圧との関係を示す図である。 図1のコンバインの一実施例の操向レバーの傾倒時の旋回クラッチ圧との関係を示す図である。 図1のコンバインの一実施例の操向レバーの傾倒時の旋回クラッチ圧との関係を示す図である。 図1のコンバインの一実施例の操向レバーの傾倒時の旋回クラッチ圧との関係を示す図である。 図12の操向レバーの傾倒時の旋回クラッチ圧調整のためのフローチャートである。
符号の説明
1 コンバイン 2 車体フレーム
3 走行装置(走行クローラ) 4 走行装置本体
6 差動歯車機構 7 刈取装置支持フレーム
8 分草杆 9 刈取装置
10 脱穀装置 11L,11R ホイール軸
12 走行トランスミッションケース
13 グレンタンク 14 走行ミッション装置
15 オーガ
16L,16R クローラ駆動スプロケット
17 出力軸 18 走行用HST
19 ギア変速装置 20 操縦席
21 操向レバー 22 副変速レバー
23 主変速レバー 24 副変速装置
25 サイドクラッチ装置 26 広幅伝動ギア
27 ミッション入力軸 27a 油路
28 大ギア 29 中ギア
30 小ギア 32 副変速シフタステー
33 ミッションカウンタ軸 34 変速大ギア
35 変速中ギア 36 変速小ギア
37 伝動ギア 40 センタ−ギア
40a 外周ギア 40b 爪ギア
40c 第三ギア 41 サイドクラッチ軸
42L,42R スリーブ 43L,43R クラッチギア
44L,44R サイドクラッチ
45L,45R ベアリングスぺーサー
47L,47R シフタ 48L,48R ホイールシャフトギア
46L,46R スプリング 50 差動歯車機構支持軸
51L,51R 側部ベベルギア
52,52a 中間ベベルギア 53 リングギア
54 デフケース 55L,55R サイドギア
60 HSTカウンタ軸 61 カウンタギア
62 伝動ギア 63 減速軸
63aL,63aR カウンタギア
64L,64R 伝動ギア 65 刈取出力軸
66,66’ オイルシール 67 油圧タンク
68、69 圧力調整ダイヤル 70 クラッチ軸
71、72、74 円筒状回転体
72a 円筒状回転体ギア 72b 円筒体
73 ピストン 74a ギア
75 圧縮バネ 76 円筒体
76a、76b プレート 78 伝動ギア
77 油口 81 直進用クラッチ
82 旋回用クラッチ 100 操舵制御装置
101 パワステポジションセンサ
102、103 左右のクローラの回転数検出センサ
104 ブレーキ旋回モード切換スイッチ
105 旋回力アップスイッチ
106 エンジン回転数の検出センサ
108、109 左右のサイドクラッチソレノイド
110 比例圧力ソレノイド

Claims (1)

  1. 車体(2)に設けられたエンジンと、
    該エンジンからの駆動力を変速して得られた動力が伝達され、走行方向に向かって左右に設けられた旋回可能な走行駆動体と、
    該走行駆動体の操向操作を調節する操向操作具21と、
    エンジンから走行駆動体(3)に伝達される駆動力を変速し、主変速機用の油圧式無段変速装置(18)と副変速装置(24)と操向操作具21の操向操作量に応じて旋回内側の走行駆動体の回転数を制動圧で調整して旋回性能を変える旋回クラッチ82と前記走行駆動体の直進時に左右の走行駆動体3,3を等速で駆動させる直進クラッチ81を有する走行ミッション装置(14)と、
    前記走行駆動体(3)の前側に設けた刈取装置(9)と、
    該刈取装置(9)により刈り取った穀稈を脱穀する脱穀装置(10)と
    を備えたコンバインにおいて、
    旋回時に旋回内側の走行駆動体をゼロ又はほぼゼロ回転にする標準モードと旋回中の旋回内側の走行駆動体の回転数を標準モードの設定値より上げる湿田モードとのいずれかの走行モードを設定できるモード切換スイッチ104と、
    前記標準モードと湿田モードの旋回クラッチ82の制動圧をそれぞれ変更すると共に、前記脱穀装置(10)の脱穀クラッチが入の時に湿田モードの旋回クラッチ(82)の制動圧を調整可能な調整手段68、69と、
    操向操作具21が最大の操向操作量で操作されるときの標準モードでの旋回クラッチ82の制動圧の調整範囲の下限値を湿田モードでの旋回クラッチ82の制動圧の調整範囲の上限値と下限値の間の基準値と同じ又はほぼ同じにすると共に、操向操作具(21)が最大の操向操作量で操作されるときの湿田モードの旋回クラッチ(82)の制動圧の調整範囲の下限値を前記直進クラッチ(81)が切断される圧力と同じ又はほぼ同じにする制御装置100)とを設け
    前記走行ミッション装置(14)は、前記主変速機用の油圧式無段変速装置(18)及び副変速装置(24)を内部に設けた本体ケース(12)と、前記エンジンから伝達されて油圧式無段変速装置(18)により変速された動力が出力される出力軸(17)と、該出力軸(17)に設けられた広幅伝動ギア(26)と、該広幅伝動ギア(26)からの動力が伝達されるカウンタ軸(60)のカウンタギア(61)と、端部に前記刈取装置(9)への刈取出力軸(65)が係合し、副変速装置(24)に動力が入力される入力軸(27)と、該入力軸(27)の前記副変速装置(24)と刈取出力軸(65)との間に設けられ、前記カウンタギア(61)からの動力が伝達される伝動ギア(62)とを備え、
    前記副変速装置(24)と前記伝動ギア(62)との間の入力軸(27)にオイルシール(66)を設け、該オイルシール(66)により前記油圧式無段変速装置(18)の出力軸(17)と前記広幅伝動ギア(26)と前記カウンタギア(61)と前記伝動ギア(62)とを備えた油圧タンク(67)を前記本体ケース(12)とは独立して設けたことを特徴とするコンバイン
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