JP2003131377A - 層間絶縁膜用感光性樹脂組成物および感光性転写材料 - Google Patents

層間絶縁膜用感光性樹脂組成物および感光性転写材料

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JP2003131377A
JP2003131377A JP2001323585A JP2001323585A JP2003131377A JP 2003131377 A JP2003131377 A JP 2003131377A JP 2001323585 A JP2001323585 A JP 2001323585A JP 2001323585 A JP2001323585 A JP 2001323585A JP 2003131377 A JP2003131377 A JP 2003131377A
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Japan
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mass
photosensitive resin
resin composition
insulating film
interlayer insulating
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JP2001323585A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Kono
哲夫 河野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンタクトホールに残渣が残りにくい層間絶
縁膜用感光性樹脂組成物とこの層間絶縁膜用感光性樹脂
組成物を用いた転写材料の提供。 【解決手段】 光重合開始剤、光重合性モノマー、アク
リル系共重合体バインダーを主成分とし、該光重合性モ
ノマーの固形分質量(M)と該アクリル系共重合体バイ
ンダーの固形分質量(B)との比率(M/B)が0.5
5〜0.85であり、有機アルカリ現像液で画像処理さ
れる層間絶縁膜用感光性樹脂組成物と、この層間絶縁膜
用感光性樹脂組成物を用いた転写材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、層間絶縁膜用感光
性樹脂組成物および感光性転写材料に関し、特にカラー
表示を行なう液晶表示素子、集積回路素子、固体撮像層
等に用いるのに好適な層間絶縁膜用感光性樹脂組成物及
び感光性転写材料に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子、集積回路素子、固体撮像
素子等の電子部品には、その劣化や損傷を防止ずための
保護膜、素子表面を平坦化するための平坦化膜、電気絶
縁性を保つためにの絶縁膜等が設けられている。これら
の膜を形成するために感光性樹脂組成物を用いてフォト
リソグラフィ法が採用されることが多い。また、薄膜ト
ランジスター(TFT)型液晶素子や集積回路素子に
は、層状に配置される配線の間を絶縁するために層間絶
縁膜が設けられている。さらにITO電極とTFT素子
とを導通させるために層間絶縁膜にあけられるコンタク
トホールをパターニングできる感光性樹脂組成物が使用
されている。
【0003】層間絶縁膜にあけられるコンタクトホール
は、ラインパターンに比べ、ホール底に残渣(現像によ
り除去できなかった感光性樹脂性樹脂組成物の一部)が
生じやすい。この残渣を除去するために現像時間を長く
するということが通常試みられているが、現像時間を長
くしすぎると、露光部であっても過現像となり、現像直
後のホール形状が蛸壺のようになりやすい。コンタクト
ホールには、コンタクトホール形成後、スパッタリング
等によってITO電極が形成されるが、この場合、コン
タクトホールの形状は,ITO電極が適性に形成される
ためには、すり鉢状であることが要求される。
【0004】従来、コンタクトホール底の残渣を除去す
るために、過現像を行なうため、コンタクトホール形状
はすり鉢状となることなく、蛸壺状となるため、適性な
ITO電極を形成することが困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、パタ
ーン現像後、現像処理して形成されるコンタクトホール
の底に残渣を生じない層間絶縁膜用感光性樹脂組成物と
その組成物を用いた感光性転写材料を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、コンタク
トホールの底に残渣を生じない層間絶縁膜用感光性樹脂
組成物について、鋭意検討した結果、層間絶縁膜用感光
性樹脂組成物のバインダー組成物、物性値及びこのバイ
ンダーと光重合性モノマーの固形分比に最適の範囲をあ
ることを見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明
の感光性樹脂組成物は、 (1) 光重合開始剤、光重合性モノマー、アクリル系
共重合体バインダーを主成分とし、該光重合性モノマー
の固形分質量(M)と該アクリル系共重合体バインダー
の固形分質量(B)との比率(M/B)が0.55〜
0.85であり、有機アルカリ現像液で画像処理される
ことを特徴とする層間絶縁膜用感光性樹脂組成物。 (2) 前記アクリル系共重合体バインダーがメタクリ
ル酸メチル又はベンジルメタクリレートの少なくとも1
つを含み、該アクリル系共重合体バインダーのガラス転
移温度(Tg)が65℃〜125℃であることを特徴と
する前記(1)に記載の層間絶縁膜用感光性樹脂組成
物。 (3) 前記アクリル系共重合体バインダーの重量平均
分子量が25,000〜50,000であることを特徴
とする前記(1)又は前記(2)に記載の感光性樹脂組
成物。 (4) 前記アクリル系共重合体バインダーが、重量平
均分子量6,000〜12,000の低分子量成分(B
1)と重量平均分子量25,000〜50,000の高
分子量成分(B2)をブレンドしたものであり、これら
の質量換算のブレンド比(B1/B2)が0.1/9.
9〜9.9/0.1であることを特徴とする前記(1)
乃至前記(3)のいずれかに記載の層間絶縁膜用感光性
樹脂組成物。 (5) 前記アクリル系共重合体バインダーが、重量平
均分子量6,000〜12,000の低分子量成分(B
1)と重量平均分子量25,000〜50,000の高
分子量成分(B2)をブレンドしたものであり、これら
の質量換算のブレンド比(B1/B2)が1/9〜5/
5であることを特徴とする前記(4)に記載の層間絶縁
膜用感光性樹脂組成物。 (6) 紫外線吸収剤を含み、365nmにおける吸光
度が0.01〜2となることを特徴とする前記(1)乃
至前記(5)のいずれかに記載の層間絶縁膜用感光性樹
脂組成物。 (7) 光及び/又は熱で消色する消色性染料を含むこ
とを特徴とする前記(1)乃至前記(6)のいずれかに
記載の層間絶縁膜用感光性樹脂組成物。本発明の感光性
転写材料は、 (8) 仮支持体、熱可塑性樹脂層、感光性樹脂層を有
する感光性転写材料において、感光性樹脂層が前記
(1)乃至前記(7)のいずれかに記載の層間絶縁膜用
感光性樹脂組成物であることを特徴とする感光性転写材
料。 (9) 仮支持体、熱可塑性樹脂層、中間層、感光性樹
脂層がこの順に積層されていることを特徴とする前記
(8)に記載の感光性転写材料。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について詳細に説明する。本発明において、層間絶縁
膜用感光性樹脂組成物は、光重合開始剤、光重合性モノ
マー、アクリル系共重合体バインダーを主成分とする。
【0008】−層間絶縁膜用感光性樹脂組成物− [アクリル系共重合体バインダー]本発明において、ア
クリル系共重合体バインダーは、メタクリル酸メチル又
はベンジルメタクリレートの少なくとも1つを含む共重
合体が好ましい。またアクリル系共重合体バインダーの
重量平均分子量は、20,000〜60,0000が好
ましく、さらには25,000〜50,000が好まし
く、より好ましくは25,000〜35,000であ
る。
【0009】さらに、アクリル系共重合体バインダー
は、重量平均分子量6,000〜12,000の低分子
量成分(B1)と重量平均分子量25,000〜50,
000の高分子量成分(B2)をブレンドしたものが好
ましく、これらの質量換算のブレンド比(B1/B2)
が0.1/9.9〜9.9/0.1が好ましく、より好
ましくは、1/9〜5/5、さらに好ましくは2/8〜
5/5である。
【0010】また、メタクリル酸メチル又はベンジルメ
タクリレートの少なくとも1つを含む共重合体には、メ
タクリル酸メチルを含む共重合体、ベンジルメタクリレ
ートを含む共重合体、メタクリル酸メチル及びベンジル
メタクリレートを含む共重合体等が挙げられる。メタク
リル酸メチルを含む共重合体には、メタクリル酸/メタ
クリル酸メチル共重合体(共重合比:14〜17.6モ
ル%/82.4〜86モル%、重量平均分子量20,0
00〜60,000)、メタクリル酸/メタクリル酸メ
チル/エチルアクリレート共重合体(共重合比:5〜1
0モル%/70〜60モル%/25〜30モル%、重量
平均分子量20,000〜60,000)等が挙げられ
る。ベンジルメタクリレートを含む共重合体には、メタ
クリル酸/ベンジルメタクリレート共重合体(共重合
比:25〜37モル%/75〜63モル%、重量平均分
子量20,000〜60,000)、メタクリル酸/ベ
ンジルメタクリレート/スチレン共重合体(共重合比:
20モル%/17.8モル%/62.2モル%、重量平
均分子量20,000〜60,000)等が挙げられ
る。また、メタクリル酸メチル及びベンジルメタクリレ
ートを含む共重合体には、メタクリル酸/メタクリル酸
メチル/ベンジルメタクリレート共重合体(共重合比:
14.6〜27.2モル%/79.1〜32.7モル%
/16.3〜40モル%、重量平均分子量20,000
〜60,000)、メタクリル酸/メタクリル酸メチル
/ベンジルメタクリレート/2−エチルヘキシルアクリ
レート共重合体(共重合比:10〜15モル%/70〜
65モル%/10モル%/10モル%、重量平均分子量
20,000〜60,000)等が挙げられる。
【0011】上記したメタクリル酸メチル又はベンジル
メタクリレートの少なくとも1つを含む共重合体のガラ
ス転移温度(Tg)は65℃〜125℃が好ましく、よ
り好ましくは65℃〜105℃、さらに好ましくは65
℃〜90℃である。また、上記した共重合体の中で、ベ
ンジルメタクリレートを含む共重合体、特にメタクリル
酸/ベンジルメタクリレート共重合体(共重合比:25
〜37モル%/75〜63モル%、重量平均分子量2
0,000〜60,000)が好ましい。
【0012】[光重合性モノマー]光重合性モノマーと
しては、単官能、2官能、3官能以上の(メタ)アクリ
レートが好ましく、3官能以上の(メタ)アクリレート
が重合性が良好で得られるパターン状薄膜の強度が向上
する点からより好ましい。上記単官能(メタ)アクリレ
ートとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、カルビトール(メタ)アクリレート、イソボロニ
ル(メタ)アクリレート、3−メトキシブチル(メタ)
アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル
−2−ヒドロキシプロピルフタレート等が挙げられる。
上記2官能(メタ)アクリレートとしては、エチレング
リコール(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオール
ジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ビスフェノキシエタノールフル
オレンジアクリレート等が挙げられる。3官能以上の
(メタ)アクリレートとしては、トリメチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールト
リ(メタ)アクリレート、トリ((メタ)アクリロイロ
キシエチル)フォスフェート、ペンタエリスリトールテ
トラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペ
ンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘ
キサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの中
で、特にペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレ
ート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレ
ート等が感度が上がるという点で好ましい。
【0013】これらの重合性モノマーの固形分質量
(M)と前記アクリル系共重合体バインダーの固形分質
量(B)との比率(M/B)は、0.55〜0.85で
ある。この比率(M/B)が0.55よりも小さいと、
パターン露光後、感光性樹脂層の重合硬化が十分でない
ため、現像後の画像部も除去されやすくなり、一方、
0.85より大きいと、感度は上がるものの、コンタク
トホールの底部に現像残渣が残りやすくなり、好ましく
はない。前記比率(M/B)は、好ましくは0.55〜
0.80であり、より好ましくは0.55〜0.75で
ある。
【0014】[光重合開始剤]光重合開始剤としては、
有機ハロゲン化合物、オニウム塩、スルホン酸エステル
等が挙げられる。これらのなかでは有機ハロゲン化合物
が好ましく、特に、ハロメチル化トリアジン、ハロメチ
ル化オキサジアゾール化合物が好ましい。具体的にはハ
ロメチル化トリアジン化合物は一般式(1)で示され
る。
【0015】
【化1】
【0016】(式中R1 及びR2 は、ハロメチル基であ
り、Yは炭素数5以上の有機基である。) ハロメチル基としては、例えばトリクロロメチル基、ト
リブロモメチル基、ジクロロメチル基、ジブロモメチル
基などがあり、炭素数5以上の有機基としては、例えば
置換基を有していてもよい、フェニル基、ナフチル基、
スチリル基、スチリルフェニル基、フリルビニル基、四
級化アミノエチルアミノ基などがある。ハロメチル化ト
リアジン化合物の好ましい具体例としては、特に(2,
4−ビス(トリクロロメチル)−6−[4−(N,N−
ジエトキシカルボニルメチル−3−ブロモフェニル]−
トリアジンが好ましい。
【0017】ハロメチル化オキサジアゾール化合物は、
一般式(2)で示される。
【0018】
【化2】
【0019】式中R3 は、ハロメチル基であり、Zは置
換基を有していてもよいベンゾフリル基またはベンゾフ
リルビニル基である。ハロメチル化オキサジアゾール化
合物の好ましい具体例としては、(2−トリクロロ2メ
チル−5−(p−ブトキシスチリル)1,3,4−オキ
サジアゾールが挙げられる。
【0020】これらの光重合開始剤は、層間絶縁膜用感
光性樹脂層中の固形分に対して、0.05〜15質量
%、好ましくは5〜15質量%である。光重合開始剤の
含有量が15質量%を超えると、パターンが膨潤してし
まい、0.05質量%未満であると、露光によって重合
モノマーとよる重合硬化が不充分となり、現像後の残膜
率が低下し、画像の耐熱性、耐薬品性等が低下しやす
い。
【0021】[層間絶縁膜用感光性樹脂組成物のその成
分]本発明の層間絶縁膜用感光性樹脂組成物には、必要
に応じて着色剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、密着促進
剤、可塑剤等等を配合することができる。
【0022】着色剤としては、顔料、染料を使用するこ
とができる。顔料としては、硫酸バリウム、硫酸鉛、酸
化チタン、黄色鉛、ベンガラ、酸化クロム、カーボンブ
ラック、などの無機顔料、アントラキノン系顔料、ペリ
レン系顔料、ジスアゾ顔料、フタロシアニン顔料、イソ
インドリン顔料、ジオキサジン顔料、キナクリドン顔
料、ペリノン系顔料、トリフェニルメタン系顔料、チオ
インジゴ顔料などの有機顔料などが挙げられる。これら
を単独または混合してもちいることができる。これ等顔
料の中ではアントラキノン、フタロシアニン、ジオキサ
ジン、カーボンブラックが特に好ましい。
【0023】具体的にカラーインデックス(C.I.)
ナンバーで示す。 C.I.赤;9、97、122、123、149、16
8、177、180、192、215、216、21
7、220、223、224、226、227、22
8、240C.I.青;15、15;6、22、60、
64C.I.緑;7、36C.I.黒;7C.I.黄
色;12、20、24、86、93、109、110、
117、125、137、138、147、148、1
53、154、166、168C.I.オレンジ;3
6、43、51、55、59、61C.I.バイオレッ
ト;19、23、29、30、37、40、50C.
I.茶;23、25、26
【0024】これら顔料の平均粒径は0.005〜3μ
mの範囲にあるのが好ましい。より好ましくは0.01
〜1μmである。平均粒径がこれ以下であるとチクソト
ロピーがでやすく良好な塗布性が得られず、また、これ
以上であると塗膜の透明性に欠けるようになる。このよ
うな粒径にするためには、ボールミル、サンドミル、ビ
ーズミル、3本ロール、ペイントシェーカー、超音波な
どの分散処理が有効である。
【0025】染料としては、例えば、クリスタルバイオ
レット、メチルバイオレット、エチルバイオレット、オ
イルブルー#603、ビクトリアピュアーブルーBO
H、マラカイトグリーン、ダイモンドグリーン等が挙げ
られる。
【0026】なお、本発明の層間絶縁膜用感光性樹脂組
成物は、顔料と染料を併用して使用することもでき、ま
た、この組成物が使用される用途によっては、顔料及び
/又は染料等の着色剤が必ずしも含有する必要はない。
例えば、本発明の層間絶縁膜用感光性樹脂層によってカ
ラーフィルターのオーバーコート層に形成する場合、着
色剤を添加することなく、透明なオーバーコート層を形
成することができる。また、着色剤を添加しても光及び
/又は熱によって消色する染料等であれば、必要な消色
工程を入れることによって透明なオーバーコート層を形
成することができる。
【0027】好ましい紫外線吸収剤は、サリシレート
系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シアノ
アクリレート系、ニッケルキレート系、ヒンダードアミ
ン系などが挙げられる。具体的には、フェニルサリシレ
ート、4−t−ブチルフェニルサリシレート、2,4−
ジ−t−ブチルフェニル−3’,5’−ジ−t−4’−
ヒドロキシベンゾエート、4−t−ブチルフェニルサリ
シレート、2,4−ジ−ヒドロキシベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチ
ル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリア
ゾール、エチル−2−シアノ−3,3−ジ−フェニルア
クリレート、2,2’−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン、ニッケルジブチルジチオカーバメート、ビ
ス(2,2,6,6−テトラメトル−4−ピリジン)−
セバケート、4−t−ブチルフェニルサリシレート、サ
ルチル酸フェニル、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン縮合物、コハク酸−ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリデニル)−エス
テル、2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−
ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾ
ール、7−{[4−クロロ−6−(ジエチルアミノ)−
5−トリアジン−2−イル]アミノ}−3−フェニルク
マリン等が挙げられる。
【0028】また、層間絶縁膜用感光性樹脂層には、種
々の目的で、各種の添加剤を含有させることができる。
添加剤の例としては、界面活性剤、密着促進剤、可塑剤
等が挙げられる。界面活性剤は、塗布性、得られる塗膜
の平滑性を向上させるために用いることができ、その具
体例としては、例えばBM−1000(BM Chem
ie社製)、メガファックスF142D、同F172、
同F173、同F183、同F176PF、同F177
PF(以上、大日本インキ化学工業(株)製)、フロラ
ードFC−135、同FC−170C、フロラードFC
−430、同FC−431(以上、住友スリーエム
(株)製)、サーフロンS−112、同S−113、同
S−131、同S−141、同S−145(以上、旭硝
子(株)製)、SH−28PA、SH−190、SH−
193、SZ−6032、SF−8428、DC−5
7、DC−190(以上、東レシリコーン(株)製)の
商品名で市販されているフッ素系またはシリコン系界面
活性剤を使用することができる。
【0029】界面活性剤の使用量は、全固形分の0.0
5〜10質量%であり、0.05質量%以下では有効で
なく、10質量%を越えるとレジストパターンの密着性
が劣化するので好ましくない。0.08%〜5質量%で
あることが好ましく、0.1〜3質量%が特に好まし
い。
【0030】本発明の層間絶縁膜用感光性樹脂組成物
は、アセトン、メチルエチルケトン、メチルブチルケト
ンなどのケトン、各種のエーテル、エステルなどの有機
溶剤に溶解して塗布液とされ、仮支持体シートや液晶表
示素子などの表面に層間絶縁膜用感光性樹脂組成物層を
形成するために利用される。層間絶縁膜用感光性樹脂組
成物層の厚みは、特に制限はない。
【0031】−感光性転写シート− 本発明の感光性転写シートは、少なくとも仮支持体上に
熱可塑性樹脂組成物、層間絶縁膜用感光性樹脂層を有す
る感光性転写シートを有し、好ましくは、仮支持体上に
熱可塑性樹脂組成物、中間層(分離層)、層間絶縁膜用
感光性樹脂層がこの順に積層され、中間層と層間絶縁膜
用感光性樹脂層との接着力が最も小さいことが望まし
い。
【0032】[仮支持体]本発明において、仮支持体と
はプラスチックフィルムであって、例えばポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレンナフタレート、セルロー
ストリアセテート、セルロースアセテートブチレート、
セルロースアセテートプロピオネート、ポリカーボネー
ト、ポリスチレン、ポリエチレンのフィルムを挙げるこ
とができる。中でも、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムが好ましく、特に2軸延伸、熱固定されたポリエチ
レンテレフタレートフィルムが、安定性、強靭さなどの
点からも特に好ましい。
【0033】仮支持体の厚さに特に制限はないが、5〜
200μmの範囲が一般的で、特に10〜150μの範
囲のものが取扱易さ、汎用性などの点から有利であり好
ましい。
【0034】[熱可塑性樹脂層]本発明における熱可塑
性樹脂層は、アルカリ可溶性の熱可塑性樹脂層であっ
て、この層を構成する樹脂は、実質的な軟化点が80℃
以下であることが好ましい。軟化点が80℃以下のアル
カリ可溶性の熱可塑性樹脂としては、エチレンとアクリ
ル酸エステル共重合体のケン化物、スチレンと(メタ)
アクリル酸エステル共重合体のケン化物、ビニルトルエ
ンと(メタ)アクリル酸エステル共重合体のケン化物、
ポリ(メタ)アクリル酸エステル、及び(メタ)アクリ
ル酸ブチルと酢酸ビニル等の(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体などのケン化物、(メタ)アクリル酸とエチ
レン不飽和基含有モノマーとの共重合体から少なくとも
1つ選ばれるのが好ましいが、さらに「プラスチック性
能便覧」(日本プラスチック工業連盟、全日本プラスチ
ック成形工業連合会編著、工業調査会、1968年10
月25日発行)による軟化点が約80℃以下の有機高分
子のうちアルカリ水溶液に可溶なものを使用することが
できる。
【0035】また、軟化点が80℃以上の有機高分子物
質においてもその有機高分子物質中に該高分子物質と相
溶性のある各種の可塑剤を添加して実質的な軟化点を8
0℃以下に下げることも可能である。またこれらの有機
高分子物質中に仮支持体との接着力を調節するために実
質的な軟化点が80℃を越えない範囲で各種のポリマー
や過冷却物質、密着改良剤あるいは界面活性剤、離型
剤、等を加えることが可能である。
【0036】特に特開平7−28232に記載の、
(A)重量平均分子量5万〜50万、且つTg=0〜1
40℃、および(B)重量平均分子量3千〜3万、且つ
Tg=30〜170℃のアルカリ可溶な熱可塑性樹脂を
質量比で(A)/(B)=5/95〜95/5の範囲で
含む組み合わせが好適である。(A)の特に好ましい例
としてはメタクリル酸/2−エチルヘキシルメタクリレ
ート/ベンジルメタクリレート/メチルメタクリレート
共重合体(共重合組成モル比:5/10/30/55、
質量平均分子量:10万、Tg:約70℃)である。
(B)の特に好ましい例としてはスチレン/アクリル酸
共重合体(共重合組成モル比:65/35、質量平均分
子量:1万、Tg:約100℃)である。また質量比
(A)/(B)の特に好ましい範囲は30/70〜60
/40である。
【0037】好ましい可塑剤の具体例としては、ポリプ
ロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ジオク
チルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジブチルフタ
レート、トリクレジルホスフェート、クレジルジフェニ
ルホスフェート、ビフェニルジフェニルホスフェート、
ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポ
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプ
ロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプ
ロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、エポキシ
樹脂とポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
トとの付加反応生成物、有機ジイソシアナートとポリエ
チレングリコールモノ(メタ)アクリレートとの付加反
応生成物、有機ジイソシアナートとポリプロピレングリ
コールモノ(メタ)アクリレートとの付加反応生成物、
ビスフェノールA−ポリエチレンオキシド付加物のジ
(メタ)アクリレートを挙げることができる。
【0038】可塑剤の量は、前記熱可塑性樹脂層を構成
する樹脂(A)及び(B)の合計に対して、好ましくは
質量比で0〜200%、より好ましくは20〜100%
である。また可塑剤の特に好ましい例は、ビスフェノー
ルA、1モルにエチレンオキシドを合計で10モル付加
し、両末端アルコールをメタクリルエステル化した化合
物である。可塑剤の特に好ましい添加量は(A)と
(B)の合計の質量に対し30〜60%である。
【0039】アルカリ可溶性熱可塑性樹脂層は上記の各
成分を溶剤に均一に溶解した塗布液の塗布乾燥により得
られる。好ましい溶剤の例は、メトキシプロピレングリ
コールアセテート、2−ヒドロキシプロピン酸エチル、
3−メトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピ
オン酸エチル、乳酸メチル、乳酸エチル、シクロヘキサ
ノン、メチルイソブチルケトンのような高沸点溶剤およ
びこれら高沸点溶剤の混合物とメチルエチルケトンやア
セトンのような低沸点溶剤およびこれら低沸点溶剤との
混合物である。これらの高沸点溶剤と低沸点溶剤との質
量組成比は、1/99〜99/1から選ばれる。1/9
9未満では塗布乾燥速度が遅く、99/1を越えると、
乾燥ムラが発生しやすい。好ましくは高沸点溶剤/低沸
点溶剤の質量組成比が90/10〜10/90から選ば
れ、80/20〜20/80が最も好ましい。
【0040】アルカリ可溶性熱可塑性樹脂層は、本発明
の仮支持体の接着性表面上に一般によく知られた塗布方
法、例えばディップコート法、エアーナイフコート法、
カーテンコート法、ワイヤーバーコート法、グラビアコ
ート法、エクストルージョンコート法などにより上記バ
インダー等を含む塗布液を塗布することにより形成する
ことができる。アルカリ可溶性熱可塑性樹脂層の厚さは
1μm以上が好ましい。アルカリ可溶性熱可塑性樹脂層
の厚みが1μm未満であると0.5μm以上の下地の凹
凸を完全に吸収することが困難となる。また上限につい
ては、塗布製造適性の制限から約100μm以下が一般
的であり、約50μm以下が好ましく、約20μm以下
が特に好ましい。
【0041】−中間層(分離層ともいう)− 中間層としては熱可塑性樹脂層と層間絶縁膜用感光性樹
脂組成物層間の不都合な混じり合い防止を目的に設けら
れる。中間層は水またはアルカリ水溶液に分散または溶
解し、熱可塑性樹脂塗布液中の有機溶剤に不溶もしくは
難溶であれば良く、公知のものが使用できる。例えば、
特開昭46−2121号公報や特公昭56−40824
号公報に記載のポリビニルエーテル/無水マレイン酸重
合体、カルボキシアルキルセルロースの水溶性塩、水溶
性セルロースエーテル類、カルボキシアルキル澱粉の
塩、水塩、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、各種のポリアクリルアミド類、各種の水溶性ポリア
ミド、ポリアクリル酸の水溶性塩、ゼラチン、エチレン
オキサイド重合体、各種の澱粉およびその類似物からな
る群の水溶性塩、スチレン/マレイン酸の共重合体、お
よびマレイネート樹脂さらにこれらの2種以上の組合わ
せを挙げることができる。
【0042】特に、1)水溶性ポリビニルブチラール単
独や、2)ポリビニルアルコールとポリビニルピロリド
ンの組み合わせが好ましい。ポリビニルアルコールは鹸
化率が80モル%以上であるものが好ましく、ポリビニ
ルピロリドンの含有率は中間層固形物の1〜75質量%
が一般的であり、1〜60質量%が好ましく、特に好ま
しいのは10〜50質量%である。1質量%未満では、
感光性樹脂層との充分な接着性が得られず、75質量%
を超えると、感光性樹脂層塗布液に対する耐溶剤性が劣
化する。中間層の厚さは、約0.1μm〜5μm、特に
0.5μm〜2μmが好ましい。約0.1μm未満では
感光性樹脂層塗布液に対する耐溶剤性が不足し、約5μ
mを越えると、乾燥負荷が高くなり塗布速度が制限され
る。
【0043】中間層塗布液の溶媒は水単独か、水と混和
性の有機溶剤と水との混合物から選ばれる。下層のアル
カリ可溶性熱可塑性樹脂層との接着性を高めるために、
アルカリ可溶性熱可塑性樹脂層を若干膨潤させるように
選択するのが好ましい。好ましい溶媒の例としては水/
メタノール、水/エタノール、水/プロパノール、水/
メトキシエタノール、水/メトキシプロパノール、水/
アセトンなどを挙げることができる。水とこれらの有機
溶剤の組成比は質量比で99/1〜50/50の範囲か
ら選択できる。溶媒組成質量比が99/1を越えると溶
剤の添加効果が得られず、50/50以下では、水溶性
樹脂の十分な溶解性が得られない。好ましい溶媒組成質
量比は95/5〜60/40で、より好ましくは90/
10〜70/30である。
【0044】層間絶縁膜用感光性樹脂層は、本発明の中
間層上に一般によく知られた塗布方法、例えばディップ
コート法、エアーナイフコート法、カーテンコート法、
ワイヤーバーコート法、グラビアコート法、エクストル
ージョンコート法などにより上記層間絶縁膜用感光性樹
脂層塗布液を塗布することにより形成することができ
る。
【0045】[保護フィルム]本発明において、保護フ
ィルムは、感光性転写材料の貯蔵の際の不純物付着や損
傷を避けるために、薄い保護フィルムを設けることが望
ましい。保護フィルムは仮支持体と同じかまたは類似の
材料から成っても良いが、使用時には感光性樹脂層から
容易に分離されねばならない。また感光性樹脂層に積層
する面の平滑性が重要で、約0.01μm程度の突起が
あると感光性樹脂層への損傷となるので問題になる。こ
のような材料としてはたとえばシリコン紙、ポリオレフ
ィンもしくはポリテトラフルオルエチレンシートが好ま
しい。特に好ましくはポリプロピレンフィルムまたはポ
リエチレンフィルムである。保護フィルムの厚みは1μ
m〜100μmであり、3μm〜50μmであるのが好
ましく、特に好ましくは5μm〜20μmである。1μ
m未満では強度が不足し、20μmを越えるとフォトレ
ジスト層との接着性が不足する。
【0046】[酸素遮断膜]本発明の層間絶縁膜用感光
性樹脂組成物の上に酸素遮断膜を形成して露光すること
が好ましい。該酸素遮断膜としては、低い酸素透過性を
示し、水またはアルカリ水溶液に分散または溶解するも
のが好ましく、公知のものの中からは適宜選択すること
ができる。これらのうち、特に好ましいのは、ポリビニ
ルアルコールとポリビニルピロリドンの組み合せであ
る。(詳細は、特開平5−72724号公報参照]
【0047】[感光性転写材料の作製]本発明の感光性
転写材料は、好ましくは帯電防止層と接着性表面を有す
る仮支持体の接着性表面上にアルカリ可溶性熱可塑性樹
脂層溶液を塗布し、乾燥することによりアルカリ可溶性
熱可塑性樹脂層を設け、その後該層上に該層を溶解しな
いが、ある程度膨潤させる溶媒からなる中間層の溶液を
塗布し、乾燥し、その後層間絶縁膜用感光性樹脂層を中
間層を溶解しない溶剤で塗布、乾燥して設ける。その
後、保護フィルムを感光性樹脂層上にラミネートして完
成する。本発明に係る各層用塗布液は、一般によく知ら
れた塗布方法、例えば、ディップコート法、エアーナイ
フコート法、カーテンコート法、ローラーコート法、ワ
イヤーバーコート法、グラビアコート法、あるいは、米
国特許第2681294号明細書に記載のポッパーを使
用するエクストルージョンコート法等により塗布するこ
とができる。
【0048】または別のフィルム上に層間絶縁膜用感光
性樹脂層を設けて、前記の仮支持体上にアルカリ可溶性
熱可塑性樹脂層及び中間層を有するフィルムの両方のフ
ィルムを中間層と層間絶縁膜用感光性樹脂層が接するよ
うに相互に貼り合わせること、または、別のフィルムと
して、アルカリ可溶性熱可塑性樹脂層を有する仮支持体
を用意し、このアルカリ可溶性熱可塑性樹脂層を、フィ
ルム上の層間絶縁膜用感光性樹脂層/中間層の順に塗布
された第2のフィルムの中間層とを貼り合わせることに
より有利に製造される。
【0049】次に、本発明の感光性転写材料を用いたカ
ラーフィルターの好ましい製造方法の一例を用いて説明
する。
【0050】基板への熱ラミネーション:先行パターン
や薄膜を有する基体上を洗浄後に、感光性転写材料から
保護フィルムを除去後、ラミネータにより層間絶縁膜用
感光性樹脂層層をヒートローラーを用いて、加熱加圧下
で積層転写する。転写時のヒートローラーの温度は50
℃〜150℃で圧着時の線圧は5Kg/cm〜25Kg
/cmが有利な条件である。ラミネーションの速度は搬
送速度で0.2m/分〜4m/分が好ましく。特に好ま
しい条件としては、加熱圧着ロール温度が130℃〜1
40℃で圧着時の線圧が10Kg/cm〜15Kg/c
m、搬送速度が1m/分〜3m/分である。その後基板
のサイズに合わせてロールフィルムをカットする。
【0051】[パターン露光]ガラス基板と転写材料の
積層体を室温付近まで冷却後、層間絶縁膜用感光性樹脂
層/中間層間で剥離し、形成された塗膜に所定のパター
ンのマスクを介して、光照射した後、現像液を用いて露
光部を現像処理して光照射部分を除去することによりパ
ターンを形成する。ここで使用する光としては、例えば
g線(波長436nm)、i線(波長365nm)およ
び超高圧水銀灯、キセノン灯、カーボンアーク灯、アル
ゴンレーザー等の公知の光源からの連続状および/又は
輝線状の紫外線、KrFエキシマレーザー等の遠紫外
線、シンクロトロン放射線等のX線、電子線等の荷電粒
子線が挙げられ、これらの中では、g線およびi線およ
びこれらを含む300nm〜440nm領域の紫外線が
好ましいものとして挙げられる。特開平6−59119
号公報に記載のように、400nm以上の波長の光透過
率が2%以下である光学フィルター等を併用しても良
い。また、本発明の層間絶縁膜用感光性樹脂組成物は、
紫外線吸収剤を含み、365nmの波長における吸光度が
0.01〜2であることが好ましく、より好ましくは
0.5〜1.7である。
【0052】[現像]現像工程は、熱可塑性樹脂層と中
間層を除去するための第1のアルカリ現像と、層間絶縁
膜用感光性樹脂層の未露光部を除去するための第2のア
ルカリ現像とを用いた現像処理が望ましい。現像液とし
ては、pKa=7〜13の化合物を0.05〜5mol
e/Lの濃度含む現像液が好ましいが、さらに水と混和
性を有す有機溶剤を少量添加しても良い。現像液のpH
は8〜13が好ましい。水と混和性を有する有機溶剤
は、メタノール、エタノール、2−プロパノール、1−
プロパノール、ブタノール、ジアセトンアルコール、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノn−
ブチルエーテル、ベンジルアルコール、アセトン、メチ
ルエチルケトン、シクロヘキサノン、ε−カプロラクト
ン、γ−ブチロラクトン、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、ヘキサメチルホスホルアミド、乳酸
エチル、乳酸メチル、ε−カプロラクタム、N−メチル
ピロリドン等がある。該有機溶剤の濃度は0.1重量%
〜30重量%である。さらに公知の界面活性剤を添加す
ることができる。界面活性剤の濃度は0.01重量%〜
10重量%が好ましい。現像方式は、パドル現像、シャ
ワー現像、シャワー&スピン現像、ディプ現像等であ
る。
【0053】層間絶縁膜用感光性樹脂層の未硬化部分を
除去するには現像液中で回転ブラシで擦るか湿潤スポン
ジで擦るなどの方法を組み合わせることができる。現像
液の液温度は20℃〜40℃が好ましい。該現像処理の
後に蒸留水、イオン交換水、超純粋等による水洗工程を
入れることが好ましい。
【0054】次に本発明の層間絶縁膜用感光性樹脂組成
物を用いた転写材料によって形成される液晶素子の好ま
しい例を説明する。図1は、アクティブマトリックス基
板を用いた液晶素子の態様を示し、図において、10は
透明絶縁性基板、12はゲート電極、14は付加容量用
共通配線、16はゲート電極、18は半導体膜、20A
はソース電極、20Bは透明電極膜、22A及び22B
はドレイン電極、24は層間絶縁膜、26A及び26B
はコンタクトホール、28は画素電極、30は液晶層、
32は配向膜、34は対向電極、36は対向基板であ
る。この液晶素子の場合、層間絶縁膜24を本発明の層
間絶縁膜用感光性樹脂組成物の溶液をスピンコート等に
よって塗布して形成してもよいが、本発明の転写材料を
用いて層間絶縁膜24を形成することが好ましい。層間
絶縁膜24を形成した後、露光パターン、現像によっ
て、コンタクトホール26A及び26Bを形成し、画素
電極28を形成する。このとき、コンタクトホール26
A及び26Bの底に残渣が残らないため、コンタクトホ
ール26A及び26Bを含む面に画素電極28を形成す
る際に接続不良が回避される。その後、液晶層30、配
向膜32、対向電極34及び対向基板36が配置され
る。
【0055】また、図2は、アクティブマトリックス基
板を用いた液晶素子の他の態様を示し、図2において、
100透明絶縁性基板、102はゲート信号線、104
は透明電極層、106はゲート電極、108は半導体
層、200はソース電極、202はn+Si層、204
は有機有色層(画素)206はオーバーコート層、20
8は画素電極、300はコンタクトホール、302は液
晶層、304は感光性カラーレジスト膜、306は対向
基板である。この液晶素子の場合、有機有色層(画素)
204及びオーバーコート層206は、スピンコート等
によって塗布して形成してもよいが、本発明の転写材料
を用いて形成することが好ましい。有機有色層(画素)
204及びオーバーコート層206を形成した後、露光
パターン、現像によって、コンタクトホール300を形
成する。このとき、コンタクトホール300の底に残渣
が残らないため、コンタクトホール300を含む面に画
素電極208を形成する際に接続不良が回避される。そ
の後、液晶層302、感光性カラーレジスト膜304、
対向基板306が配置される。したがって、本発明にい
う層間絶縁膜とは、図1における層間絶縁膜24や図2
におけるオーバーコート層206を包含する。
【0056】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて更に詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。本実施例に記述したサンプル作成工程は、すべ
て、次の環境で行った。
【0057】[実施例1]厚さ75μmのポリエチレン
テレフタレートフィルム仮支持体(塗布面とは反対側に
導電性微粒子(特開平5−173320号公報の004
6段落記載の導電性資料(9))を0.18μmの厚さ
に塗布して導電性を持たせたもの)を速度50m/分で
搬送しながら、該仮支持体の上に下記の処方H1からな
る塗布液を、エクストロージョン型ギーサーで塗り付
け、温度50℃〜120℃の乾燥ゾーンを順次通過させ
て乾燥させ、次に下記処方B1から成る塗布液を、エク
ストロージョン型ギーサーで塗り付け、温度50℃〜1
20℃の乾燥ゾーンを順次通過させて乾燥させ、さらに
下記感光性樹脂層溶液K1、R1、G1、B1をエクス
トロージョン型ギーサーで塗り付け、温度50℃〜12
0℃の乾燥ゾーンを順次通過させて乾燥させ、該仮支持
体の上に乾燥膜厚が14.6μmの熱可塑性樹脂層と乾
燥膜厚が1.6μmの酸素遮断膜と乾燥膜厚が2μm感
光層を設け、保護フイルム(商品名:アルファンE−5
01 王子製紙製 厚さ12μmポリプロピレンフィル
ム)をニップローラーで圧着し、その後巻き取った。こ
うして仮支持体と熱可塑性樹脂層と酸素遮断膜と感光層
が一体となったフイルムを作成し、それぞれのサンプル
名を、使用した感光性樹脂層溶液の記号K1、R1、G
1、B1を用いて、一体型フイルムK1、R1、G1、
B1とした。
【0058】 <熱可塑性樹脂層処方H1> ・塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(重量比:塩ビ/酢ビ=75/25、 重合度:約400、日信化学(株)製MPR−TSL) 290.0質量部 ・塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体 (重量比:塩ビ/酢ビ/ マレイン酸=86/13/1、重合度:約400、 日信化学(株) 製MPR−TM) 76.0質量部 ・フタル酸ジブチル 88.5質量部 ・フッ素系界面活性剤(大日本インキ(株)製F−177P)5.4質量部 ・ MEK 975.0質量部
【0059】 <酸素遮断膜処方B1> ・ ポリビニルアルコール(クラレ(株)製PVA205、鹸化率=80%) 173.2質量部 ・ 弗素系界面活性剤 8質量部 ・ 蒸留水 2800質量部
【0060】 <感光性樹脂層溶液K1> ・ベンジルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 (共重合モル比=73/27、粘度=0.12) 60質量部 ・ペンタエリスリトールテトラアクリレート 43.2質量部 ・ミヒラーズケトン 2.4質量部 ・2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルアミダジール二量体 2.5質量部 ・カーボンブラック 5.6質量部 ・メチルセロソルブアセテート 560質量部 ・ メチルエチルケトン 280質量部
【0061】 <感光性樹脂層溶液R1> ・ベンジルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 (共重合モル比=73/27、粘度=0.12) 60質量部 ・ペンタエリスリトールテトラアクリレート 43.2質量部 ・ミヒラーズケトン 2.4質量部 ・2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルアミダジール二量体 2.5質量部 ・イルガシン・レッドBPT(赤色) 5.4質量部 ・メチルセロソルブアセテート 560質量部 ・メチルエチルケトン 280質量部
【0062】 <感光性樹脂層溶液G1> ・ベンジルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 (共重合モル比=73/27、粘度=0.12) 60質量部 ・ペンタエリスリトールテトラアクリレート 43.2質量部 ・ミヒラーズケトン 2.4質量部 ・2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルアミダジール二量体 2.5質量部 ・銅フタロシアニン(緑色) 5.6質量部 ・メチルセロソルブアセテート 560質量部 ・メチルエチルケトン 280質量部
【0063】 <感光性樹脂層溶液B1> ・ベンジルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 (共重合モル比=73/27、粘度=0.12) 60質量部 ・ペンタエリスリトールテトラアクリレート 43.2質量部 ・ミヒラーズケトン 2.4質量部 ・2−(o−クロロフェニル)−4,5-ジフェニルアミダジール二量体 2.5質量部 ・スーダンブルー(青色) 5.4質量部 ・メチルセロソルブアセテート 560質量部 ・メチルエチルケトン 280質量部
【0064】[アクティブマトリクス基板への樹脂層の
形成] <アクティブマトリクス基板の洗浄>縦320mm横4
00mmのアクティブマトリクス基板を、室温の超純水
中で超音波洗浄1分後、エアーブローで水切り後、乾燥
した。 <樹脂層(カラーフィルター層)の形成>前記一体型フ
イルムK1の保護フイルムを剥離後、温度130℃線圧
100N/cm搬送速度1.0m/分でラミネートし
た。超高圧水銀灯で20mJ/cm2のパターン露光
後、下記組成の現像液P1にて38℃35秒シャワー現
像(タンク容量25リットルのシャワー現像機使用)し
熱可塑性樹脂層と酸素遮断膜を除去した。 現像液P1の組成 ・ 超純水 97質量部 ・トリエタノールアミン 3質量部 (アルカリ金属濃度 50ppb)
【0065】引き続き下記組成の現像液C1で33℃2
6秒シャワー現像(タンク容量25リットルのシャワー
現像機使用、外気流入係数=11)し感光性樹脂層を現
像し、パターニング画像を得た。 現像液C1 ・ジエタノールアミン 0.2mole/L ・アルカリ金属濃度 50ppb (溶媒は水、ジエタノールアミンのpKaは8.9)
【0066】その後両面から500mJ/cm2ポスト露光を
行い、引き続き220℃25分ポストベーク処理を実施
し、黒画素を得た。同様にして、一体型フイルムR1、
G1、B1を順次用い、黒、赤、緑、青の画像からなる
樹脂層付アクティブマトリクス基板C1(使用した感光
性樹脂層用現像液の名前で銘々)を形成した。これらの
工程は、各色の形成を1日ずつ、計4日かけて行った。
【0067】(感光性樹脂層溶液T1の作製)上記一体
型フィルムと同じ手順で乾燥膜厚が3.3μmの感光性
樹脂組成物を塗布した液の処方は下記のとおりである。 <感光性樹脂層溶液T1> ・メタクリル酸/ベンジルメタクリレート共重合体 (共重合モル比= 28/72、固形分27%、重量平均分子量:30,000、Tg:73℃) 1036.14質量部 ・ペンタエリスリトールテトラアクリレート 257.62質量部 ・ビクトリアビュアブルー(保土ヶ谷化学(株)製) 3.51質量部 ・界面活性剤(大日本インキ化学工業(株)製 F177P) 2.71質量部 ・光重合開始剤(2−トリクロロ2メチル−5− (p−ブトキシスチリル)1,3,4−オキサジアゾール 8.81質量部 ・ハイドロキノンモノメチルエー テル 0.12質量部 ・シゲノックス102(ハッコーケミカル(株)製) 11.63質量部 ・メチルエチルケトン 1090.79質量部 ・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 545.44質量部
【0068】(層間絶縁膜の形成方法)樹脂層付アクテ
ィブマトリックス基板の作製手順と全く同じ手順で層間
絶縁膜を、樹脂層付アクティブマトリックス基板上に作
製した。ただし、層間絶縁膜のパターン露光に用いたマ
スクは、4μm〜40μmまでのコンタクトホールが2
μm刻みで作製できるものであった。感光性転写材料T
1の代わりに下記処方T2〜T5の塗布液から作製した
感光性転写材料を用いた。感光性転写材料の作製方法
は、感光性転写材料T1の場合と同じである。
【0069】 <感光性樹脂層溶液T2> ・メタクリル酸/ベンジルメタクリレート共重合体 (共重合モル比= 28/72、固形分27%、重量平均分子量:30,000、Tg:73℃) 741.30質量部 ・ペンタエリスリトールテトラアクリレート 158.01質量部 ・界面活性剤(大日本インキ化学工業(株)製 F177P) 1.58質量部 ・光重合開始剤(2,4−ビス(トリクロロメチル)−6− [4−(N,N−ジエトキシカルボニルメチル−3−ブロモフェニル]− トリアジン 3.86質量部 ・メチルエチルケトン 960.30質量部 ・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 1023.00質量部
【0070】 <感光性樹脂層溶液T3> ・メタクリル酸/ベンジルメタクリレート共重合体 (共重合モル比= 28/72、固形分27%、重量平均分子量:30,000、Tg:73℃) 741.30質量部 ・ペンタエリスリトールテトラアクリレート 215.00質量部 ・界面活性剤(大日本インキ化学工業(株)製 F177P) 1.58質量部 ・光重合開始剤(2,4−ビス(トリクロロメチル)−6− [4−(N,N−ジエトキシカルボニルメチル−3−ブロモフェニル]− トリアジン 3.86質量部 ・メチルエチルケトン 960.30質量部 ・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 1023.00質量部
【0071】 <感光性樹脂層溶液T4> ・メタクリル酸/ベンジルメタクリレート共重合体 (共重合モル比= 17.6/82.4、固形分27%、重量平均分子量:37,000、 Tg:120℃) 1036.14質量部 ・ペンタエリスリトールテトラアクリレート 380.00質量部 ・ビクトリアビュアブルー(保土ヶ谷化学(株)製) 3.51質量部 ・界面活性剤(大日本インキ化学工業(株)製 F177P) 2.72質量部 ・光重合開始剤(2−トリクロロ2メチル−5− (p−ブトキシスチリル)1,3,4−オキサジアゾール 8.81質量部 ・ハイドロキノンモノメチルエーテル 0.12質量部 ・シゲノックス102(ハッコーケミカル(株)製) 11.63質量部 ・メチルエチルケトン 1090.79質量部 ・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 545.44質量部
【0072】 <感光性樹脂層溶液T5> ・メタクリル酸/ベンジルメタクリレート共重合体 (共重合モル比= 17.6/82.4、固形分27%、重量平均分子量:37,000、 Tg:120℃) 1036.14質量部 ・ペンタエリスリトールテトラアクリレート 257.62質量部 ・ビクトリアビュアブルー(保土ヶ谷化学(株)製) 3.51質量部 ・界面活性剤(大日本インキ化学工業(株)製 F177P) 2.72質量部 ・光重合開始剤(2−トリクロロ2メチル−5− (p−ブトキシスチリル)1,3,4−オキサジアゾール 8.81質量部 ・ハイドロキノンモノメチルエーテル 0.12質量部 ・シゲノックス102(ハッコーケミカル(株)製) 11.63質量部 ・メチルエチルケトン 1090.79質量部 ・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 545.44質量部
【0073】(比較例1)実施例1で感光性転写材料T
1で用いた層間絶縁膜を形成する代わりに下記処方T6
〜T7の塗布液から作製した感光性転写材料を用いた。
感光性転写材料の作製方法は、感光性転写材料T1の場
合と同じである。、
【0074】 <感光性樹脂層溶液T6> ・メタクリル酸/ベンジルメタクリレート共重合体 (共重合モル比= 28/72、固形分27%、重量平均分子量:30,000、Tg:73℃) 1036.14質量部 ・ペンタエリスリトールテトラアクリレート 380.00質量部 ・ビクトリアビュアブルー(保土ヶ谷化学(株)製) 3.51質量部 ・界面活性剤(大日本インキ化学工業(株)製 F177P) 2.72質量部 ・光重合開始剤(2−トリクロロ2メチル−5− (p−ブトキシスチリル)1,3,4−オキサジアゾール 8.81質量部 ・ハイドロキノンモノメチルエーテル 0.12質量部 ・シゲノックス102(ハッコーケミカル(株)製) 11.63質量部 ・メチルエチルケトン 1090.79質量部 ・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 545.44質量部 <感光性樹脂層溶液T7> ・メタクリル酸/ベンジルメタクリレート共重合体 (共重合モル比= 28/72、固形分27%、重量平均分子量:30,000、Tg:73℃) 1036.14質量部 ・ペンタエリスリトールテトラアクリレート 180.00質量部 ・界面活性剤(大日本インキ化学工業(株)製 F177P) 2.72質量部 ・光重合開始剤(2−トリクロロ2メチル−5− (p−ブトキシスチリル)1,3,4−オキサジアゾール 8.81質量部 ・ハイドロキノンモノメチルエーテル 0.12質量部 ・シゲノックス102(ハッコーケミカル(株)製) 11.63質量部 ・メチルエチルケトン 1090.79質量部 ・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 545.44質量部
【0075】(評価)上記樹脂層(カラーフィルター)
付きアクティブマトリックス基板上に形成した層間絶縁
膜に部分的に設けたコンタクトホールを評価した。50
個のコンタクトホールの底を走査型電子顕微鏡で詳細に
観察し、残渣が見られた割合を算出した。また、残渣発
生率が3%以下の場合には、コンタクトホールの現像後
の形状が蛸壺か否かも評価した。
【0076】評価結果を表1に示す。なお、表1中、
(注1)は、光重合性モノマーの固形分質量(M)とア
クリル系共重合体バインダーの固形分質量(B)との比
率が(M/B)(注2)は、アクリル系共重合体バイン
ダーの重量平均分子量6,000〜12,000の低分
子量成分(B1)と重量平均分子量25,000〜5
0,000の高分子量成分(B2)との質量換算のブレ
ンド比(B1/B2)をそれぞれ示す。
【0077】
【表1】
【0078】表1から上記T1〜T5の転写材料を用いる
と、コンタクトホールの底に残渣がなく、現像後のコン
タクトホールの形状も蛸壺状になりにくいことがわかっ
た。
【0079】上記した実施例は、図2に示すオーバーコ
ート層206を上記T1〜T5の転写材料を用いて形成し
た例であるが、図1に示す層間絶縁膜24を上記T1〜T
5の転写材料を用いて形成した場合も前記同様な結果を
得ることができた。
【発明の効果】以上のように本発明の層間絶縁膜用感光
性樹脂組成物及びこの層間絶縁膜用感光性樹脂組成物を
用いた転写材料によれば、層間絶縁膜、その他のコンタ
クトホールが形成される層において、露光パターン、現
像後にコンタクトホールの底に残渣が残らないため、コ
ンタクトホールを介して確実に導通が可能となり、電気
的接続による不良が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の感光性樹脂組成物を用いて形成され
る液晶素子の好ましい一実施の形態を示す要部断面図で
ある。
【図2】 本発明の感光性樹脂組成物を用いて形成され
る液晶素子の好ましい他の実施の形態を示す要部断面図
である。
【符号の説明】
10、100 透明絶縁性基板 12、102 ゲート電極(信号線) 14 付加容量用共通配線 16、106 ゲート電極 18、108 半導体膜 20A、200 ソース電極 20B 透明電極膜 22A及び22B ドレイン電極 24 層間絶縁膜 26A及び26B コンタクトホール 28、208 画素電極 30、302 液晶層 32 配向膜 34、306 対向電極 36 対向基板 202 n+Si層 204 有機有色層(画素) 206 オーバーコート層 300 コンタクトホール 304 感光性カラーレジスト膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/004 512 G03F 7/004 512 7/027 502 7/027 502 515 515 7/26 501 7/26 501 H01L 21/027 H01L 21/30 502R Fターム(参考) 2H025 AB11 AB13 AB16 AB17 AC01 AC04 AC05 AC06 AC08 AD01 BC14 BC32 BC42 CA14 CA28 CA48 CB14 CB55 CB56 CB60 CC02 CC14 CC15 DA33 DA40 FA03 FA17 2H048 BA43 BA47 BA48 BB02 BB33 BB42 2H096 AA25 AA27 AA28 BA05 BA20 CA05 CA16 EA02 EA03 EA04 EA05 EA06 EA07 GA08 LA16 LA17 4J026 AA45 BA27 BA30 DB36 GA06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光重合開始剤、光重合性モノマー、アク
    リル系共重合体バインダーを主成分とし、該光重合性モ
    ノマーの固形分質量(M)と該アクリル系共重合体バイ
    ンダーの固形分質量(B)との比率(M/B)が0.5
    5〜0.85であり、有機アルカリ現像液で画像処理さ
    れることを特徴とする層間絶縁膜用感光性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記アクリル系共重合体バインダーがメ
    タクリル酸メチル又はベンジルメタクリレートの少なく
    とも1つを含み、該アクリル系共重合体バインダーのガ
    ラス転移温度(Tg)が65℃〜125℃であることを
    特徴とする請求項1に記載の層間絶縁膜用感光性樹脂組
    成物。
  3. 【請求項3】 前記アクリル系共重合体バインダーの重
    量平均分子量が5,000〜50,000であること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の層間絶縁膜
    用感光性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記アクリル系共重合体バインダーが、
    重量平均分子量6,000〜12,000の低分子量成
    分(B1)と重量平均分子量25,000〜50,00
    0の高分子量成分(B2)をブレンドしたものであり、
    これらの質量換算のブレンド比(B1/B2)が0.1
    /9.9〜9.9/0.1であることを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の層間絶縁膜用感光性樹脂組成
    物。
  5. 【請求項5】 前記アクリル系共重合体バインダーが、
    重量平均分子量6,000〜12,000の低分子量成
    分(B1)と重量平均分子量25,000〜50,00
    0の高分子量成分(B2)をブレンドしたものであり、
    これらの質量換算のブレンド比(B1/B2)が1/9
    〜5/5であることを特徴とする請求項4に記載の層間
    絶縁膜用感光性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 紫外線吸収剤を含み、365nmにおけ
    る吸光度が0.01〜2となることを特徴とする請求項
    1乃至請求項5のいずれかに記載の層間絶縁膜用感光性
    樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 光及び/又は熱で消色する消色性染料を
    含むことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか
    に記載の層間絶縁膜用感光性樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 仮支持体、熱可塑性樹脂層、感光性樹脂
    層を有する感光性転写材料において、感光性樹脂層が請
    求項1乃至請求項7のいずれかに記載の層間絶縁膜用感
    光性樹脂組成物であることを特徴とする感光性転写材
    料。
  9. 【請求項9】 仮支持体、熱可塑性樹脂層、中間層、感
    光性樹脂層がこの順に積層されていることを特徴とする
    請求項8に記載の感光性転写材料。
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