JP2006267504A - 感光性転写材料、積層体の製造方法、積層体、液晶表示装置用基板、液晶表示素子、液晶表示装置 - Google Patents

感光性転写材料、積層体の製造方法、積層体、液晶表示装置用基板、液晶表示素子、液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 転写不良を起こさない、感光性樹脂層の層厚にバラツキが生じない感光性転写材料、これを用いて作製されたスペーサーを有して液晶層が存在する一対の基板間距離が均一に保持されたカラーフィルタ及び液晶表示装置を提供する。
【解決手段】 仮支持体上に、該仮支持体側から順に少なくとも熱可塑性樹脂層と、感光性樹脂層とを有する感光性転写材料であって、該熱可塑性樹脂層の110℃における溶融粘度ηが200〜3000PaSであり、且つ感光性樹脂層の110℃における溶融粘度ηが350PaS〜180000PaSであり、且つ、熱可塑性樹脂層の層厚が2〜14μmであることを特徴とする感光性転写材料。
【選択図】 なし

Description

本発明は、液晶表示装置を構成する構造物(例えば基板上に配置されて所定の間隙を保持するスペーサー)の形成に好適な感光性転写材料、並びに該感光性転写材料で構成された液晶表示装置用基板及び液晶表示装置に関し、特に近年液晶表示装置の作製方法として主流となりつつあるODF(One Drop Fill)方式に好適な感光性転写材料、並びに該感光性転写材料で構成され、高品質な画像表示を可能とする液晶表示装置用基板及び液晶表示装置に関する。
従来より、液晶表示装置は、高画質画像を表示する表示装置に広く利用されている。液晶表示装置は一般に、一対の基板間に所定の配向により画像表示を可能とする液晶層が配置されており、この基板間隔、すなわち液晶層の厚みを均一に維持することが画質を決定するため、液晶層の厚みを一定に保持するためのスペーサーが配設されている。
樹脂組成物を用いたスペーサー形成を行なう場合、仮支持体上に樹脂組成物からなる感光性樹脂層を有する転写材料を用いた方法がある。この転写材料は、感光性樹脂層の他、被転写材の被転写面に存在する凹凸に伴なう転写不良を回避するためにクッション性を有する熱可塑性樹脂層が仮支持体と感光性樹脂層との間に設けられている。
近年コスト削減のために、1回の現像工程で、前記感光性樹脂層及び熱可塑性樹脂層を現像することが望まれている。しかしながら、熱可塑性樹脂層の層厚が厚いと1回の現像工程では時間が長くなり均一な現像が困難な状況にあった。この問題を解決すべく、熱可塑性樹脂層の層厚を薄くすることが望まれている。
熱可塑性樹脂層の層厚を薄くする方法では、熱可塑性樹脂層が十分なクッション性を有しないため、転写不良により感光性樹脂層の層厚にバラツキが生じるという新たな問題が生じた。
本発明は、1回の現像工程で除去可能な薄い熱可塑性樹脂層でも、転写不良を起こさない、感光性樹脂層の層厚にバラツキが生じない感光性転写材料を提供すること、並びに、前記感光性転写材料を用いて作製されたスペーサーを有して液晶層が存在する一対の基板間距離が均一に保持されたカラーフィルタ及び液晶表示装置を提供することを目的とし、該目的を達成することを本発明の課題とする。
前記課題を達成するための具体的手段は以下の通りである。
<1> 仮支持体上に、該仮支持体側から順に少なくとも熱可塑性樹脂層と、感光性樹脂層とを有する感光性転写材料であって、該熱可塑性樹脂層の110℃における溶融粘度ηが200PaS〜3000PaSであり、且つ感光性樹脂層の110℃における溶融粘度ηが350PaS〜180000PaSであり、且つ、熱可塑性樹脂層の層厚が2〜14μmであることを特徴とする感光性転写材料である。
<2> 少なくとも中間層を有する請求項1記載の感光性転写材料であって、該中間層の膜厚が1.6μm以下であることを特徴とする<1>に記載の感光性転写材料である。
<3> 前記感光性樹脂層に充填剤が含有されていることを特徴とする<1>又は<2>に記載の感光性転写材料である。
<4> 前記充填剤が体質顔料又は顔料であることを特徴とする<1>〜<3>の何れかに記載の感光性転写材料である。
<5> 前記感光性樹脂層の膜厚が1μm以上10μm以下であることを特徴とする<1>〜<4>の何れかに記載の感光性転写材料である。
<6> 前記熱可塑性樹脂層が、高分子ポリマーと、可塑剤とを含むことを特徴とする<1>〜<5>の何れかに記載の感光性転写材料である。
<7> <1>〜<6>のいずれかに記載の感光性転写材料を、少なくとも一方の表面に凹凸を有する基板に転写し、少なくとも1回の露光を行い、1回の現像工程、少なくとも1回のベークを行い形成されることを特徴とする積層体の製造方法である。
<8> 前記積層体が基板上に設けられたスペーサーからなることを特徴とする<7>に記載の積層体の製造方法である。
<9> 前記積層体が基板上に設けられた画素からなることを特徴とする<7>に記載の積層体の製造方法である。
<10> <7>に記載の方法で製造された積層体である。
<11> <10>に記載の積層体を備えたことを特徴とする液晶表示装置用基板である。
<12> <11>に記載の液晶表示装置用基板を備えた液晶表示素子である。
<13> <12>に記載の液晶表示素子を備えた液晶表示装置である。
本発明の感光性樹脂転写材料を用いて作製した積層体は、膜厚のバラツキがなく、該積層体を用いた液晶表示装置用基板を備えた液晶表示装置は、高品質な画質を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
《感光性転写材料》
本発明の感光性転写材料は、仮支持体上に、該仮支持体側から順に少なくとも、アルカリ可溶な熱可塑性樹脂層と、感光性樹脂層とを少なくとも設けて構成され、前記アルカリ可溶な熱可塑性樹脂層の110℃における溶融粘度ηが200PaS〜3000PaSであり、且つ感光性樹脂層の110℃における溶融粘度ηが350PaS〜180000PaS以上であり、且つ、熱可塑性樹脂層の層厚が2〜14μmであることを特徴とするものである。
また、必要に応じて熱可塑性樹脂層と感光性樹脂層との間に中間層など他の層を有していてもよい。
−アルカリ可溶な熱可塑性樹脂層−
本発明の感光性転写材料は、少なくとも一層のアルカリ可溶な熱可塑性樹脂層を有する。アルカリ可溶な熱可塑性樹脂層(以下、単に「熱可塑性樹脂層」ともいう。)は、アルカリ現像を可能とし、また、転写時にはみ出した熱可塑性樹脂層自身による被転写体の汚染防止を可能とする点からアルカリ可溶性である必要があり、後述する感光性樹脂層を被転写体上に転写する際に、被転写体上に存在する凹凸に起因して発生する転写不良を効果的に防止するクッション材としての機能を有し、感光性転写材料を被転写体上に加熱密着させた際の被転写体上の凹凸に対応して変形可能な層である。
本発明においては、アルカリ可溶な熱可塑性樹脂層の層厚を2〜14μmとする。該層厚が、2μm未満であると転写時の仮支持体からの剥離性が低下して剥離面を損ない、厚み変動による露光不良に伴なって精細なパターン形成が困難となる。また、14μmを超えると1回の現像工程では均一な現像が行われないため好ましくない。
また、好ましくは2〜10μm、より好ましくは2〜8μm、特に好ましくは2〜6μmである。
前記熱可塑性樹脂層は、少なくともアルカリ可溶な熱可塑性樹脂を用いて構成することができ、必要に応じて適宜他の成分を用いることができる。アルカリ可溶な熱可塑性樹脂は、特に制限はなく適宜選択することができるが、実質的な軟化点が80℃以下であるものが好ましい。
アルカリ可溶な熱可塑性樹脂層に含まれる樹脂としては、エチレンとアクリル酸エステル共重合体とのケン化物、スチレンと(メタ)アクリル酸エステル共重合体とのケン化物、ビニルトルエンと(メタ)アクリル酸エステル共重合体とのケン化物、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、および(メタ)アクリル酸ブチルと酢酸ビニル等との(メタ)アクリル酸エステル共重合体等のケン化物、等より選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。さらに「プラスチック性能便覧」(日本プラスチック工業連盟、全日本プラスチック成形工業連合会編著、工業調査会発行、1968年10月25日発行)による有機高分子のうちアルカリ水溶液に可溶なものを使用することもできる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。また、これらの熱可塑性樹脂のうち、軟化点が80℃以下のものが好ましい。尚、本発明において、「(メタ)アクリル酸」とは、アクリル酸およびメタクリル酸を総称し、その誘導体の場合も同様である。
上記アルカリ可溶な熱可塑性樹脂層に含まれる樹脂の中でも、重量平均分子量5万〜50万(Tg=0〜140℃)の範囲で、更に好ましくは重量平均分子量6万〜20万(Tg=30〜110℃)の範囲で選択して使用することができる。これらの樹脂の具体例としては、特公昭54−34327号、特公昭55−38961号、特公昭58−12577号、特公昭54−25957号、特開昭61−134756号、特公昭59一44615号、特開昭54−92723号、特開昭54−99418号、特開昭54−137085号、特開昭57−20732号、特開昭58−93046号、特開昭59−97135号、特開昭60−159743号、特開昭60−247638号、特開昭60−208748号、特開昭60−214354号、特開昭60−230135号、特開昭60−258539号、特開昭61−169829号、特開昭61−213213号、特開昭63−147159号、特開昭63−213837号、特開昭63−266448号、特開昭64−55551号、特開昭64一55550号、特開平2−191955号、特開平2−199403号、特開平2−199404号、特開平2−208602号、特開平5−241340号の各公報明細書に記載されているアルカリ水溶液に可溶な樹脂を挙げることができる。特に好ましいのは、特開昭63−147159号明細書に記載されたメタクリル酸/2一エチルヘキシルアクリレート/ベンジルメタクリレート/メチルメタクリレート共重合体である。
また、上記した種々の樹脂の中から、好ましくは重量平均分子量3千〜3万(Tg=30〜170℃)の範囲で、更に好ましくは重量平均分子量4千〜2万(Tg=60〜140℃)の範囲で選択して使用することができる。これらの好ましい具体例は、上記の特許明細書に記載されているものの中から選ぶことができるが、特に好ましくは、特公昭55−38961号、特開平5−241340号の各公報に記載のスチレン/(メタ)アクリル酸共重合体が挙げられる。
アルカリ可溶な熱可塑性樹脂層には、前記熱可塑性樹脂以外に他の成分として、仮支持体との接着力を調節する目的で、実質的に軟化点が80℃を超えない範囲内で各種ポリマー、過冷却物質、密着改良剤、界面活性剤、離型剤等を添加することができる。これらによりTgの調整も可能である。好ましい可塑剤の具体例としては、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ジオクチルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジブチルフタレート、トリクレジルフォスフェート、クレジルジフェニルフォスフェート、ビフェニルジフェニルフォスフェート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、エポキシ樹脂とポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレートとの付加反応生成物、有機ジイソシアネートとポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレートとの付加反応生成物、有機ジイソシアネートとポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレートとの付加反応生成物、ビスフェノールAとポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレートとの縮合反応生成物を挙げることができる。アルカリ可溶性熱可塑性樹脂層中の、可塑剤の量は熱可塑性樹脂に対して200質量%以下が一般的で、20〜100質量%の範囲が好ましい。
前記界面活性剤は、本発明の前記熱可塑性樹脂と混ざり合うものであれば使用可能である。本発明に用いる好ましい界面活性剤としては、特開2003−337424号公報[0015]〜[0024]、特開2003−177522号公報[0012]〜[0017]、特開2003−177523号公報[0012]〜[0015]、特開2003−177521号公報[0010]〜[0013]、特開2003−177519号公報[0010]〜[0013]、特開2003−177520号公報[0012]〜[0015]、特開平11−133600号公報の[0034]〜[0035]、特開平6−16684号公報の発明として開示されている界面活性剤が好適なものとして挙げられる。より高い効果を得る為にはフッ素系界面活性剤、及び/又はシリコン系界面活性剤(フッ素系界面活性剤、又は、シリコン系界面活性剤、フッソ原子と珪素原子の両方を含有する界面活性剤)のいずれか、あるいは2種以上を含有することが好ましく、フッ素系界面活性剤が最も好ましい。
フッ素系界面活性剤を用いる場合、該界面活性剤分子中のフッ素含有置換基のフッ素原子数は1〜38が好ましく、5〜25がより好ましく、7〜20が最も好ましい。フッ素原子数が多すぎるとフッ素を含まない通常の溶媒に対する溶解性が落ちる点で好ましくない。フッ素原子数が少なすぎると、ムラの改善効果が得られない点で好ましくない。
特に好ましい界面活性剤として、下記一般式(a)及び、一般式(b)で表されるモノマーを含み、且つ一般式(a)/一般式(b)の質量比が20/80〜60/40の共重合体を含有するものが挙げられる。
Figure 2006267504
(式中、R1、R2、及びR3はそれぞれ独立に水素原子またはメチル基を示し、R4は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を示す。nは1〜18の整数、mは2〜14の整数を示す。p、qは0〜18の整数を示すが、p、qが同時に0になる場合は含まない。)
上記界面活性剤の具体例は特開2003−337424号公報の段落番号[0068]の表1に記載されている。
また、下記市販の界面活性剤をそのまま用いることもできる。使用できる市販の界面活性剤として、例えばエフトップEF301、EF303、(新秋田化成(株)製)、フロラードFC430、431(住友スリーエム(株)製)、メガファックF−780−F、F171、F173、F176、F189、R08(大日本インキ(株)製)、サーフロンS-382、SC101、102、103、104、105、106(旭硝子(株)製)等のフッ素系界面活性剤、又は、シリコン系界面活性剤を挙げることができる。またポリシロキサンポリマーKP−341(信越化学工業(株)製)、トロイゾルS−366(トロイケミカル(株)製)もシリコン系界面活性剤として用いることができる。
本発明の熱可塑性樹脂層の溶融粘度ηは、110℃において200PaS〜3000PaSであり、好ましくは300PaS〜2500PaS,より好ましくは500PaS〜2000PaSである。熱可塑性樹脂層の溶融粘度ηは、110℃において200PaS未満の場合、転写時に熱可塑性樹脂層がはみ出し、ラミネートのヒートロールを汚してしまう等のおそれがあり、3000PaSよりも高くなるとクッション性が不十分で基板上の凹凸に追従が困難となる等のおそれがある。
熱可塑性樹脂層の溶融粘度ηを上記のような範囲に調整する手段としては、熱可塑性樹脂層を構成するポリマーの中の低分子量ポリマーの含有率と、可塑剤の含有率を調整する方法等がある。熱可塑性樹脂層を構成するポリマーの中の高分子ポリマーと低分子量ポリマーの含有比は10/90以上45/55未満が好ましく、12/88以上40/60未満がより好ましく、15/85以上38/62未満が最も好ましい。前記含有比が10/90未満であると剥離性が低下する場合があり、45/55以上であるとクッション性が低下する場合がある。ここで,低分子量のポリマーとは、重量平均分子量が3,000以上10000未満のポリマーをいう。
可塑剤の添加量は,熱可塑性樹脂層に含まれるバインダーと可塑剤の固形分に対し、28〜43%が好ましく、より好ましくは30〜40%であり、32〜38%が特に好ましい。28%未満であると、クッション性が低下することがあり、43%を越えると、転写時に熱可塑性樹脂層がはみ出し、ラミネートのヒートロールを汚す場合があり好ましくない。
−中間層−
本発明の感光性転写材料は、少なくとも一層の中間層を有してもよい。中間層は、仮支持体上に設けられた前記熱可塑性樹脂層の上であって、該熱可塑性樹脂層と後述する感光性樹脂層との間に設けられる。中間層が配設されることにより、熱可塑性樹脂層と感光性樹脂層との形成には有機溶剤が用いられるため、両層が互いに混ざり合うのを防止できる点で好ましい。
中間層としては、水又はアルカリ水溶液に分散ないし溶解するものが好ましい。中間層の構成材料には、公知のものを使用でき、例えば、特開昭46−2121号公報及び特公昭56−40824号公報に記載のポリビニルエーテル/無水マレイン酸重合体、カルボキシアルキルセルロースの水溶性塩、水溶性セルロースエーテル類、カルボキシアルキル澱粉の水溶性塩、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド類、水溶性ポリアミド、ポリアクリル酸の水溶性塩、ゼラチン、エチレンオキサイド重合体、各種澱粉及びその類似物からなる群の水溶性塩、スチレン/マレイン酸の共重合体、マレイネート樹脂、などが挙げられる。
これらは、1種単独で用いる以外に2種以上を併用してもよい。
上記の中でも、水溶性樹脂、すなわち水溶性の高分子材料を使用するのが好ましく、この中でも少なくともポリビニルアルコールを使用するのがより好ましく、ポリビニルアルコールとポリビニルピロリドンとの併用が特に好ましい。
前記ポリビニルアルコールとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、その鹸化度が80mol%以上のものが好ましい。
前記ポリビニルピロリドンを使用する場合には、その含有量としては、中間層の固形分に対し、1〜75体積%が好ましく、1〜60体積%がより好ましく、10〜50体積%が特に好ましい。該含有量が、1体積%未満であると前記熱可塑性樹脂層との充分な密着性が得られないことがあり、75体積%を超えると酸素遮断能が低下することがある。
本発明に係る中間層については、酸素透過率が小さいことが好ましい。中間層の酸素透過率が大きく酸素遮断能が低い場合には、後述の感光性樹脂層に対する露光時における光量をアップする必要が生じたり、露光時間を長くする必要が生ずることがあり、解像度も低下してしまうことがある。
中間層の層厚としては、0.1〜1.6μm程度が好ましく、0.5〜1μmがより好ましい。該厚みが、0.1μm未満であると酸素透過性が高過ぎてしまうことがあり、1.6μmを超えると現像時や中間層除去時に長時間を要することがあるため好ましくない。
中間層の膜厚調整は、中間層塗布液の濃度により、調整することができる。
−感光性樹脂層−
本発明の感光性転写材料は、少なくとも一層の感光性樹脂層を有してなる。感光性樹脂層は、スペーサー等の樹脂構造物を形成する場合に該樹脂構造物を構成する層であり、高分子物質と、重合性モノマーと、光重合開始剤とを少なくとも含んでなり、必要に応じて着色剤や他の成分を用いて構成することができる。着色剤を含有する場合には、カラーフィルタを構成する着色画素を形成することができる。
〈高分子物質〉
高分子物質は、スペーサーや着色画素等の積層体を形成した場合にバインダー成分としての機能を有するものであり、前記<熱可塑性樹脂層>で述べた樹脂や、側鎖にカルボン酸基やカルボン酸塩基などの極性基を有するポリマーやそれ自体重合性を有する、特開2003−131379の段落番号[0031]〜[0054]に記載の光により重合可能なアリル基を有する高分子樹脂が好ましい例として挙げられる。
高分子物質は、目的に応じて適宜選択した単量体の単独重合体、複数の単量体からなる共重合体のいずれであってもよく、1種単独で用いる以外に、2種以上を併用するようにしてもよい。
側鎖にカルボン酸基やカルボン酸塩基などの極性基を有するポリマーの例としては、特開昭59−44615号公報、特公昭54−34327号公報、特公昭58−12577号公報、特公昭54−25957号公報、特開昭59−53836号公報及び特開昭59−71048号公報に記載されているようなメタクリル酸共重合体、アクリル酸共重合体、イタコン酸共重合体、クロトン酸共重合体、マレイン酸共重合体、部分エステル化マレイン酸共重合体等を挙げることができる。また、側鎖にカルボン酸基を有するセルロース誘導体も挙げることができ、また、この他にも水酸基を有するポリマーに環状酸無水物を付加したものも好ましく用いることができる。また、特に好ましい例としては、米国特許第4139391号明細書に記載のベンジル(メタ)アクリレートレと(メタ)アクリル酸との共重合体や,ベンジル(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸と他のモノマーとの多元共重合体を挙げることができる。
アリル基を有する高分子物質の単量体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルキル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、ビニル化合物、アリル基含有(メタ)アクリレート、等が挙げられる。尚、本明細書中において、(メタ)アクリレートは、アクリレート又はメタクリレートを表す。
これら単量体は、1種単独で用いる以外に2種以上を併用してもよい。
前記アルキル(メタ)アクリレート及びアリル(メタ)アクリレートとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジルアクリレート、トリルアクリレート、ナフチルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、等が好適に挙げられる。
前記ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、ヒドロキシメチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシイソブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート等が挙げられ、中でも特に、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシn−プロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシn−ブチル(メタ)アクリレート等が好ましい。
前記ビニル化合物としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、グリシジルメタクリレート、アクリロニトリル、ビニルアセテート、N−ビニルピロリドン、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、ポリスチレンマクロモノマー、ポリメチルメタクリレートマクロモノマー、等が好適に挙げられる。
前記アリル基含有(メタ)アクリレートとしては、例えば、アリル(メタ)アクリレート、2−メチルアリルアクリレート、クロチルアクリレート、クロルアリルアクリレート、フェニルアリルアクリレート、シアノアリルアクリレート、等が挙げられ、中でもアリル(メタ)アクリレートが特に好ましい。
上記した高分子物質の中でも、アリル基含有(メタ)アクリレートをモノマーユニットとして少なくとも有する樹脂が好ましく、アリル基含有(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸及びアリル基非含有(メタ)アクリレートから選択されるモノマーとをモノマーユニットとして有する樹脂がより好ましい。
前記高分子物質の好ましい具体例としては、(メタ)アクリル酸(M1)とアリル(メタ)アクリレート(M2)との二元共重合樹脂〔好適な共重合比[モル比]はM1:M2=2〜90:10〜98〕や、(メタ)アクリル酸(M3)とアリル(メタ)アクリレート(M4)とベンジル(メタ)アクリレート(M5)との三元共重合樹脂〔好適な共重合比[モル比]はM3:M4:M5=5〜40:20〜90:5〜70〕などが挙げられる。
前記高分子物質がアリル基を有する場合のアリル基含有モノマーの含有率としては、10モル%以上が好ましく、好ましくは10〜100モル%、より好ましくは15〜90モル%、更に好ましくは20〜85モル%である。
前記高分子物質の重量平均分子量としては、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定値のポリスチレン換算値で5,000〜100,000が好ましく、8,000〜50,000がより好ましい。該重量平均分子量を5,000〜100,000の範囲内とすることで、膜強度を良化することができる。
前記高分子物質の感光性樹脂層中における含有量としては、該層の全固形分に対して、15〜95質量%が好ましく、30〜85質量%がより好ましく、40〜75質量%が更に好ましい。
〈重合性モノマー〉
重合性モノマーとしては、少なくとも1個の付加重合可能なエチレン性不飽和基を有するものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、エステル化合物、アミド化合物、並びにその他の化合物が挙げられる。
前記エステル化合物としては、例えば、単官能(メタ)アクリル酸エステル、多官能(メタ)アクリル酸エステル、イタコン酸エステル、クロトン酸エステル、イソクロトン酸エステル、マレイン酸エステル、その他のエステル化合物、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよいが、これらの中でも、単官能(メタ)アクリル酸エステル、多官能(メタ)アクリル酸エステル等が好ましい。
前記単官能(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、フェノキシエチルモノ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
前記多官能(メタ)アクリル酸エステルしては、例えば、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、テトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート、ソルビトールトリ(メタ)アクリレート、ソルビトールテトラ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。中でも特に、ジペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレートが好ましい。
前記多官能(メタ)アクリル酸エステルの他の例としては、グリセリンやトリメチロールエタン等の多官能アルコールにエチレンオキサイドやプロピレンオキサイドを付加させた後(メタ)アクリレート化したもの、特公昭48−41708号公報、特公昭50−6034号公報、特開昭51−37193号公報に記載のウレタンアクリレート類、特開昭48−64183号公報、特公昭49−43191号公報、及び特公昭52−30490号公報に記載のポリエステルアクリレート類、エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸との反応生成物であるエポキシアクリレート類、特開昭60−258539号公報に記載の(メタ)アクリル酸エステルやウレタン(メタ)アクリレートやビニルエステル、などが挙げられる。
前記「その他のエステル化合物」としては、例えば、トリメチロールプロパントリ(アクリロイルオキシプロピル)エーテル、トリ(アクリロイロキシエチル)イソシアヌレート、日本接着協会誌Vol.20,No.7,第300〜308頁に記載の光硬化性モノマー及びオリゴマー、などが挙げられる。
また、上記のアミド化合物としては、例えば、不飽和カルポン酸と脂肪族多価アミン化合物とのアミド(モノマー)などが挙げられ、具体的には、メチレンビス−(メタ)アクリルアミド、1,6−ヘキサメチレンビス−(メタ)アクリルアミド、ジエチレントリアミントリス(メタ)アクリルアミド、キシリレンビス(メタ)アクリルアミド、などが挙げられ、また、特開昭60−258539号公報に記載の(メタ)アクリル酸アミド、などが挙げられる。
また、上記の「その他の化合物」としては、例えば、特開昭60−258539号公報に記載のアリル化合物、などが挙げられる。
上記した重合性モノマーは、1種単独で用いる以外に、2種以上を併用するようにしてもよい。重合性モノマーの感光性樹脂層中における含有量としては、該層の全固形分に対して、10〜60質量%が好ましく、20〜50質量%がより好ましい。
本発明の感光性樹脂層の110℃における溶融粘度ηは350PaS〜180000PaSであり、好ましくは500PaS〜150000PaS、より好ましくは1000PaS〜120000PaSである。
感光性樹脂層の110℃における溶融粘度ηが350PaS未満であると、感光性樹脂層及びスペーサーの高さバラツキが大きくなり、180000PaSを越えると、ラミネート時気泡を巻き込むおそれがあり好ましくない。
感光性樹脂層の上記溶融粘度の好ましい範囲を達成するために、感光性樹脂層中における、前記高分子ポリマーの含有量A(質量%)と前記重合性モノマーの含有量(質量%)Bとの比B/Aを調整する手段が好ましい。
本発明の感光性樹脂層の110℃における溶融粘度ηを350PaS〜180000PaSに調整する場合、この比B/Aを0.4以上0.9未満の範囲、好ましくは0.6以上0.8未満の範囲に調整することが好ましい。
また、上記溶融粘度の好ましい範囲を達成する他の手段として、感光性樹脂層に体質顔料、又は着色顔料を含有させることが好ましい。前記体質顔料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、特開2003−302639号公報[0035]〜[0041]に記載の体質顔料が好ましい。前記着色顔料としては、特開2003−302639号公報[0043]に記載の顔料が挙げられる。
〈光重合開始剤〉
光重合開始剤としては、およそ300nm〜500nmの波長領域に約50以上の分子吸光係数を有する成分を少なくとも1種含有しているものが好ましく、例えば、特開平2−48664号公報、特開平1−152449号公報、及び特開平2−153353号公報に記載の芳香族ケトン類、ロフィン2量体、ベンゾイン、ベンゾインエーテル類、ポリハロゲン類、ハロゲン化炭化水素誘導体、ケトン化合物、ケトオキシム化合物、有機過酸化物、チオ化合物、ヘキサアリールビイミダゾール、芳香族オニウム塩、ケトオキシムエーテル、などが挙げられる。
上記の中でも、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンと2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール2量体との組合せ、4−〔p−N,N’−ジ(エトキシカルボニルメチル)−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン〕、2,4−ビス−(トリクロロメチル)−6−[4−(N,N’−ジエトキシカルボニルメチルアミノ)−3−ブロモフェニル]−s−トリアジンなどが好ましい。
上記の光重合開始剤は、1種単独で用いる以外に、2種以上を併用するようにしてもよい。光重合開始剤の含有量としては、前記重合性モノマーの量に対して、0.1〜20質量%が好ましく、0.5〜10質量%がより好ましい。
本発明に係る感光性樹脂層には、上記した高分子物質、重合性モノマー、及び光重合開始剤の他、染料、顔料等の着色剤を含有してもよい。好ましい顔料の種類、サイズ等については、例えば特開平11−149008号公報の記載から適宜選択することができる。顔料等の着色剤を含有させた場合は、着色画素を形成することができる。また、必要に応じて界面活性剤等の添加剤を添加することもできる。
感光性樹脂層の層厚としては、1〜14μmが好ましく、1〜6μmがより好ましい。該層厚が、1μm未満であると製造時の塗布形成の際にピンホールが発生することがあり、14μmを超えると現像時に未露光部を除去するのに長時間を要することがあり好ましくない。
−仮支持体−
仮支持体としては、転写の支障とならない程度に前記熱可塑性樹脂層に対する剥離性を有するものが好ましく、化学的・熱的に安定で可撓性を有するものが好ましい。
前記仮支持体の材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリ四フッ化エチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、などが挙げられる。
仮支持体の構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、単層構造であってもよいし、積層構造であってもよい。これらは、1種単独で用いる以外に、2種以上を併用してもよい。
仮支持体には、前記熱可塑性樹脂層との間に良好な剥離性を確保する観点から、グロー放電等の表面処理を行なわないことが好ましく、また、ゼラチン等の下塗層も設けないことが好ましい。仮支持体の厚みとしては、5〜300μm程度が好ましく、20〜150μmが好ましい。
前記仮支持体としては、その少なくとも一方の表面に導電性層が設けられているか、或いは仮支持体自体が導電性を有することが好ましい。仮支持体がこのように導電性を有する構成であると、該仮支持体を備えた感光性転写材料を被転写体上に密着させた後に仮支持体を剥離する場合に、該仮支持体や該被転写体等が帯電して周囲のゴミ等を引き寄せることがなく、その結果、該仮支持体を剥離した後においても熱可塑性樹脂層上にゴミ等が付着せず、その後の露光過程で余分な未露光部ができることに伴なうピンホールの形成を効果的に防止することができる。仮支持体上の導電性層又は導電性を有する仮支持体の表面における表面電気抵抗としては、1013Ω以下が好ましい。
前記導電性を有する仮支持体とするには、該仮支持体中に導電性物質を含有させればよい。導電性物質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、金属酸化物、帯電防止剤などが挙げられる。
前記金属酸化物としては、例えば、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化錫、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化バリウム、酸化モリブデンなどが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。また、金属酸化物の形態としては、結晶微粒子、複合微粒子などが挙げられる。
前記帯電防止剤としては、例えば、エレクトロストリッパーA(花王(株)製)、エレノンNo.19(第一工業製薬(株)製)等のアルキル燐酸塩系アニオン界面活性剤、アモーゲンK(第一工業製薬(株)製)等のベタイン系両性界面活性剤、ニッサンノニオンL(日本油脂(株)製)等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル系非イオン界面活性剤、エマルゲン106、同120、同147、同420、同220、同905、同910(花王(株)製)やニッサンノニオンE(日本油脂(株)製)等のポリオキシエチレンアルキルエーテル系非イオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル系、多価アルコール脂肪酸エステル系、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル系、ポリオキシエチレンアルキルアミン系等のその他の非イオン系界面活性剤が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記導電性層としては、公知の導電性物質の中から適宜選択して使用することにより形成することができ、該導電性物質としては、例えば、ZnO、TiO2、SnO2、Al23、In23、SiO2、MgO、BaO、MoO3などが湿度環境に影響されず安定した導電効果が得られる点で好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記金属酸化物又は前記導電性物質の体積抵抗値としては、107Ω・cm以下が好ましく、105Ω・cm以下がより好ましい。前記金属酸化物又は前記導電性物質の粒子径としては、0.01〜0.7μmが好ましく、0.02〜0.5μmがより好ましい。
前記導電性層には、バインダーとして、例えば、ゼラチン、セルロースナイトレート、セルローストリアセテート、セルロースジアセテート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロースエステル、塩化ビニリデン、塩化ビニル、スチレン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、炭素数1〜4のアルキルアクリレート、ビニルピロリドン等を含むホモポリマー又はコポリマー、可溶性ポリエステル、ポリカーボネート、可溶性ポリアミド、などを使用することができる。
−その他の層−
本発明の感光性転写材料においては、上記した層以外に、例えば、カバーフィルムなど他の層を更に設けることができる。
前記カバーフィルムは、保管等の際に汚れや損傷等から前記感光性樹脂層を保護する機能を有し、上記の仮支持体と同一又は類似の材料で構成することができる。カバーフィルムとしては、前記感光性樹脂層から容易に剥離可能なものであればよく、例えば、シリコーン紙、ポリオレフィンシート、ポリテトラフルオロエチレンシート等が好適に挙げられる。これらの中でも、ポリエチレンシートないしフィルム、ポリプロピレンシートないしフィルムが好ましい。カバーフィルムの厚みとしては、5〜100μm程度が好ましく、10〜30μmがより好ましい。
本発明の感光性転写材料は、仮支持体上に、アルカリ可溶に構成された熱可塑性樹脂層用塗布液を塗布、乾燥することによりアルカリ可溶な熱可塑性樹脂層を設け、該熱可塑性樹脂層上に、該熱可塑性樹脂層を溶解しない水系溶媒を用いた中間層用塗布液を塗布、乾燥することにより中間層を設け、更に中間層上に、該中間層を溶解しない溶剤を用いた感光性樹脂層用塗布液を塗布、乾燥することにより感光性樹脂層を設けることによって製造することができる。また別の方法として、カバーフィルム上に感光性樹脂層を設けたものと、仮支持体上に該支持体側から順にアルカリ可溶な熱可塑性樹脂層と中間層とを設けたものとを作製し、前者の感光性樹脂層表面と後者の中間層表面とが互いに接するように貼り合わせることによって、或いは、カバーフィルム上に該カバーフィルム側から順に感光性樹脂層と中間層とを設けたものと、仮支持体上にアルカリ可溶な熱可塑性樹脂層を設けたものとを作製し、前者の中間層表面と後者の熱可塑性樹脂層表面とが互いに接するように貼り合わせることによって製造することができる。
本発明の感光性転写材料は、液晶表示装置を構成する一対の基板間を所定の間隙に保持するためのスペーサ(間隙保持部材)の形成や、着色剤を含む場合は着色画像(着色画素など)の形成、等の用途に好適に用いることができる。該形成方法として、該感光性転写材料を、少なくとも一方の表面に凹凸を有する基板に転写し、少なくとも1回の露光を行い、1回の現像工程、少なくとも1回のベークを行うことが好ましい。この場合において、少なくとも一方の表面に凹凸を有する基板である被転写体としては、液晶表示装置を構成する透明基板(例えばガラス基板やプラスチックス基板)、配線付基板、遮光膜などにより形成されてた額縁付基板、透明導電膜(例えばITO膜)付基板、カラーフィルタ付基板、駆動素子(例えば薄膜トランジスタ[TFT])付駆動基板、などが挙げられる。
次に、本発明の感光性転写材料を用いた液晶表示装置の構成部材の形成例について述べる。
上記のようにして作製した本発明の感光性転写材料からカバーフィルムを取り除いた後、露出した感光性樹脂層を加圧・加熱下で所望の被転写体上に貼り合わせる(ラミネート)。貼り合わせは、公知のラミネーター、真空ラミネーター等を用いて好適に行なうことができ、より生産性を高める観点からはオートカット機構を備えたラミネーターや感光性転写材料の欠陥を自動的に検出してスキップし,正常部をラミネートできるインテリジェントラミネートや、より幅の広い感光性転写材料のロールをラミネート可能な大型ラミネーターが好適に使用できる。
大型サイズの液晶パネルやプラズマディスプレイ等に対応して、基板サイズが大型化しているため、大型基板では、感光性転写材料の転写エリアが幅方向(搬送方向に交差する方向)に拡大し、感光性転写材料自体の幅方向の寸法を増加させる必要性がある。
幅広な感光性転写材料では、ロール状態での取り扱い性が低下するとともに、ロールから前記感光性転写材料を巻き戻す送り出し機構の大型化が惹起されるという問題や、幅広な感光性転写材料が重量物となり、取り扱いが煩雑となる問題、さらには、重量に起因する前記感光性転写材料の幅方向のたわみから面内に皺等が発生し易く、ラミネート時の気泡を巻き込み、表示性能を悪化させるという問題があるため、2以上のロール状の感光性転写材料を1枚の大型基板にラミネートできるラミネーターが特に好適に使用することができる。
上記の好ましい大型基板用ラミネーターとして、支持体上に感光性樹脂層と保護フイルムとが、順次、積層される長尺状感光性転写材料を同期して送り出し可能な2以上のウエブ送り出し機構と、送り出された各長尺状感光性転写材料の前記保護フイルムに、剥離部分と残存部分との境界位置に対応して幅方向に切断可能な加工部位を形成する2以上の加工機構と、前記剥離部分を前記残存部分を残して各長尺状感光性転写材料から剥離させる2以上の剥離機構と、基板を所定の温度に加熱した状態で接合位置に搬送する基板搬送機構と、前記接合位置で、各残存部分を前記基板間に配設するとともに、各剥離部分が剥離されて露出した2以上の感光材料層を前記基板に一体的且つ並列に接合して接合基板を得る接合機構と、前記接合位置の近傍に配設され、各長尺状感光性ウエブの前記境界位置を直接検出し、又は該境界位置に対応して各長尺状感光性ウエブに設けられたマーク部を検出する2以上の検出機構と、各検出機構により検出された各境界位置情報に基づいて、前記接合位置における各境界位置と前記基板との相対位置及び各境界位置同士の相対位置を調整可能な制御機構とを備えているものが好適なものとして挙げられる。(特開2004−333647号公報)、「トランサーシステムによる大型液晶用カラーフィルターの生産方法」(「極限に挑む−1:゛ナノサイズに挑む、マクロサイズに挑む"」2004年8
月27日;化学工学会主催)参照
上記の大型基板用ラミネーターを用いることで、幅広な基板に対して幅方向に2以上の感光性転写材料を良好に転写することができるとともに、高品質な感光性樹脂層を効率的に得ることが可能になる。さらに、長尺状感光性転写材料は、幅広に構成する必要がなく、前記長尺状感光性転写材料の取り扱い性が有効に向上し、作業の効率化及び設備費の削減が容易に図られる点で好ましい。
例えば透明なスペーサーを形成する場合、例えば、本発明の感光性転写材料のカバーフィルムを取り除き、露出した感光性樹脂層を被転写体にラミネートして貼り合わせ、仮支持体を熱可塑性樹脂層との界面で剥離除去することにより被転写体に転写する。その後、感光性樹脂層に対し、熱可塑性樹脂層及び中間層を介して所定のマスクを通して露光を行ない、ネガ型の場合は感光性樹脂層の非露光部を、ポジ型の場合は露光部をアルカリ性水溶液を用いて現像除去し、露光部又は、非露光部のみを硬化させることでスペーサーを形成することができる。
現像は、公知のアルカリ現像の方法にしたがって行なうことができ、例えば、溶剤若しくは水性の現像液、特にアルカリ水溶液(アルカリ現像液)等を用いて、露光後の被転写体を、現像液を収容した現像浴中に浸漬させるか、被転写体上の層に対してスプレー等で噴霧等し、更にその表面を回転ブラシ、湿潤スポンジ等で擦ったり超音波を照射させながら処理することによって行なうことができる。現像温度としては、通常、室温付近〜40℃程度が好ましい。また、現像後には、水洗処理を行なうのが好ましい。
尚、露光後の現像や不要部分の除去の過程において、感光性樹脂層及び熱可塑性樹脂層の溶解に用いるアルカリ性水溶液としては、例えば、アルカリ性物質の希薄水溶液が好ましく、更に水混和性のある有機溶剤を少量添加したものも好ましい。
前記アルカリ性物質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物類、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩類、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属重炭酸塩類、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム等のアルカリ金属ケイ酸塩類、メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム等のアルカリ金属メタケイ酸塩類、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、モルホリン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド等のテトラアルキルアンモンニウムヒドロキシド類又は燐酸三ナトリウム、などが挙げられる。これらは、1種単独で用いる以外に、2種以上を併用してもよい。
前記アルカリ性水溶液としては、アルカリ性物質の濃度が0.01〜30質量%であるのが好ましく、pHが8〜14であるのが好ましい。
前記水混和性を有する有機溶剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、メタノール、エタノール、2−プロパノール、1−プロパノール、ブタノール、ジアセトンアルコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノn−ブチルエーテル、ベンジルアルコール、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、ε−カプロラクトン、γ−ブチロラクトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホルアミド、乳酸エチル、乳酸メチル、ε−カプロラクタム、N−メチルピロリドンなどが挙げられる。水混和性を有する有機溶剤の添加量としては、0.1〜30質量%が好ましい。
尚、前記アルカリ性水溶液には、公知の種々の界面活性剤を添加することができ、該界面活性剤を添加する場合の添加量は、0.01〜10質量%であるのが好ましい。
《積層体》
本発明において積層体とは、本発明の感光性転写材料を用いて得られ、基板上に形成されたスペーサー、基板上に形成された着色画素、基板に形成されたブラックマトリックス等から適宜選定される。
《液晶表示装置用基板》
本発明の液晶表示装置用基板は、本発明の感光性転写材料を用いて形成された積層体を設けてなるものである。積層体がスペーサーの場合、スペーサーは、基板上に形成されたブラックマトリクス等の表示用遮光部の上やTFT等の駆動素子上に形成されることが好ましく、また、必要に応じてブラックマトリクス等の表示用遮光部やTFT等の駆動素子とスペーサーとの間には、ITO等の透明導電層やポリイミド等の液晶配向膜が存在していてもよい。
例えば、スペーサーが表示用遮光部や駆動素子の上に設けられる場合、本発明の液晶表示装置用基板は、あらかじめ配設された表示用遮光部や駆動素子を覆うように、本発明の感光性転写材料を既述したようにしてラミネートし、剥離転写した後、露光、現像等を行なうことによりスペーサーを形成することで作製することができる。
《液晶表示素子》
対向する一対の基板の間に、液晶材料が封入された液晶層を有する素子であって、前記基板の一方が、本発明の積層体を備えた液晶表示用基板である。
《液晶表示装置》
本発明の液晶表示装置は、互いに対向して配置される一対の基板間をスペーサーによって所定幅に規制しその間隙に液晶材料が封入(封入部分を液晶層と称する)された液晶表示装置であり、その液晶層の厚さを一定に保持するために基板上に配置されるスペーサーが、既述した本発明の感光性転写材料を用いて形成されたものである。すなわち、前記一対の基板の一方として既述の本発明の液晶表示装置用基板を用いて構成したものである。
液晶表示装置における液晶としては、STN型、TN型、GH型、ECB型、強誘電性液晶、反強誘電性液晶、VA型、ASM型、その他種々のものが好適に挙げられる。
本発明の液晶表示装置の基本的な構成態様としては、(a)薄膜トランジスタ(TFT)等の駆動素子と画素電極(導電層)とが配列形成された駆動側基板と、カラーフィルタ及び対向電極(導電層)を備えたカラーフィルタ側基板とをスペーサーを介在させて対向配置し、その間隙部に液晶材料を封入して構成したもの、(b)カラーフィルタが前記駆動側基板に直接形成されたカラーフィルタ一体型駆動基板と、対向電極(導電層)を備えた対向基板とをスペーサーを介在させて対向配置し、その間隙部に液晶材料を封入して構成したもの、等を挙げることができる。本発明の液晶表示装置は、各種液晶表示機器に好適に適用することができる。
以下、本発明を、実施例を用いて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。尚、特に断りのない限り、以下において「部」及び「%」は「質量部」及び「質量%」を表す。
<熱可塑性樹脂層用塗布液>
熱可塑性樹脂層用塗布液は、表1に示す各成分を表2に示す配合比で混合し、実施例1〜実施例11及び比較例1〜3の各々の熱可塑性樹脂層用塗布液を調整した。
Figure 2006267504
Figure 2006267504
(実施例1)
幅1610mm、厚さが75μmであるポリエチレンテレフタレートフィルム製の仮支持体上に、表2の実施例1の組成の熱可塑性樹脂層用塗布液を塗布し乾燥させることにより、厚みが3μmである熱可塑性樹脂層を形成した。
次に、前記熱可塑性樹脂層上に、下記組成の中間層用塗布液を塗布し乾燥させることにより、厚みが0.8μmである中間層を形成した。
<中間層用塗布液B1>
・ポリビニルアルコール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2.1部
(PVA205(鹸化率=88%);クラレ(株)製)
・ポリビニルピロリドン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.95部
(PVP、K−30;GAFコーポレーション社製)
・メタノール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44部
・蒸留水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・53部
更に、下記組成の感光性樹脂層用塗布液を塗布し乾燥させることにより、厚みが4.0μmである感光性樹脂層を形成した。この感光性樹脂層中に含有されるコロイダルシリカの含有率は20質量%であった。この感光性樹脂層上に、ポリプロピレン製(厚み12μm)のカバーフィルムを圧着貼付して設けることにより、感光性転写材料を作製した。
<感光性樹脂層用塗布液P1>
・コロイダルシリカ分散物(コロイダルシリカ:30部、メチルエチルケトン
:70部) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12部
・1−メトキシ−2−プロピルアセテート ・・・・・・・・・・・・・・45部
・メタクリル酸/アリルメタクリレート共重合体(モル比)=20/80
(質量平均分子量=4万) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8部
・DPHA液(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート:76部、1−メト
キシ−2−プロピルアセテート:24部) ・・・・・・・・・・・・8部
・ハイドロキノンモノメチルエーテル ・・・・・・・・・・・・・0.003部
・2,4−ビス−(トリクロロメチル)−6−[4−(N,N-ジエトキシカルボ
ニルメチルアミノ)−3−ブロモフェニル]−s−トリアジン ・・0.2部
・ビクトリアピュアブルーBOHM(保土ヶ谷化学工業株式会社製)・・1.7部
・メガファックF−780−F(大日本インキ化学工業株式会社製)
・・・・・・・・・0.087部
・メチルエチルケトン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24.3部
・メタノール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.6部
作製した感光性転写材料のカバーフィルムを剥離し、これを、ITOをスパッタしたガラス板上に、ラミネーター(株式会社日立インダストリイズ製(LamicII型))を用いて、線圧100N/cm、130℃の加圧加熱条件下、搬送速度2m/分で貼り合わせた。その後、ポリエチレンテレフタレートフィルム製の仮支持体を熱可塑性樹脂層から剥離し、除去した。次に、所定のフォトマスクを介して超高圧水銀灯を有するプロキシミティー型露光機(日立電子エンジニアリング株式会社製)で80mJ/cm2の露光した後、
KOH系現像液(KOH、ノニオン系界面活性剤有、商品名:CDK−1、富士フィルムエレクトロニクスマテリアル(株)製)を純水で71倍まで希釈したものにて25℃、フラットノズル圧力0.15MPaで未露光部分が完全に現像されるまでシャワー現像し、
熱可塑性樹脂層、中間層及び感光性樹脂層の未露光部分を溶解除去した。現像時間に関する評価を表3に示した。
次いで、230℃で30分ベークし、液晶表示装置用基板上に1辺16μm、平均高さ約3.7μmの柱状の透明なスペーサー画像パターン(スペーサードット)を形成した。
<液晶表示装置の作製方法>
得られたスペーサー画素パターンを形成したカラーフィルタの上にポリイミドの配向膜を形成し、ナイロン製布を巻きつけたロールでラビングした後、液晶表示装置用基板と対向する電極基板を180℃にてシール材でシールし、液晶を注入し、液晶表示装置を作製した。
(実施例2)
実施例1において、熱可塑性樹脂層の膜厚を3μmから6μmに変更した以外は実施例1と同様の方法で液晶表示装置を作製した。
(実施例3)
実施例2において、感光性樹脂層中に含有されるコロイダルシリカの含有率が20質量%から10質量%になるよう、コロイダルシリカの添加量を変更した以外は実施例2と同様の方法で液晶表示装置を作製した。
(実施例4)
実施例2において、感光性樹脂層用塗布液P1の代わりに下記感光性樹脂層用塗布液P2に変更した以外は実施例2と同様の方法で液晶表示装置を作製した。
<感光性樹脂層用塗布液P2>
・メタクリル酸/アリルメタクリレート共重合体(モル比)=20/80
(質量平均分子量=4万)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10.1部
・DPHA液(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート:76部、1−メト
キシ−2−プロピルアセテート:24部) ・・・・・・・・・・・・・9.9部
・ハイドロキノンモノメチルエーテル ・・・・・・・・・・・・・0.004部
・2,4−ビス−(トリクロロメチル)−6−[4−(N,N-ジエトキシカルボ
ニルメチルアミノ)−3−ブロモフェニル]−s−トリアジン ・・0.25部
・ビクトリアピュアブルーBOHM(保土ヶ谷化学工業株式会社製) ・1.7部
・メガファックF−780−F(大日本インキ化学工業株式会社製)
・・・・・・・・・・・・・・・・0.087部
・メチルエチルケトン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32.7部
・メタノール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.6部
(実施例5)
実施例4において、中間層の厚みを0.8μmから1.6μmに変更した以外は実施例4と同様の方法で液晶表示装置を作製した。
(実施例6)
実施例5において、熱可塑性樹脂層用塗布液の組成を表2の実施例6の組成に変更し以外は実施例5と同様の方法で液晶表示装置を作製した。
(実施例7)
実施例2において、感光性樹脂層の膜厚を3.7μmから5.2μmに変更した以外は、実施例2と同様の方法で液晶表示装置を作製した。
(実施例8)
実施例2において、感光性樹脂層の膜厚を3.7μmから2.5μmに変更した以外は、実施例2と同様の方法で液晶表示装置を作製した。
(実施例9)
実施例1において、熱可塑性樹脂層の膜厚を3μmから10μmに変更した以外は、実施例1と同様の方法で液晶表示装置を作製した。
(実施例10)
実施例1において、熱可塑性樹脂層塗布液の組成を表2の実施例10の組成に変更し、熱可塑性樹脂層の膜厚を3μmから6μmに変更した以外は実施例1と同様の方法で液晶表示装置を作製した。
(実施例11)
実施例1において、熱可塑性樹脂層塗布液の組成を表2の実施例11の組成に変更し、熱可塑性樹脂層の膜厚を3μmから6μmに変更した以外は実施例1と同様の方法で液晶表示装置を作製した。
(比較例1)
実施例6において、感光性樹脂層用塗布液の処方P2を下記の処方P3に変更した以外は、実施例6と同様の方法で液晶表示装置を作製した。
<感光性樹脂層用塗布液P3>
・メタクリル酸/アリルメタクリレート共重合体(モル比)=20/80
(質量平均分子量=4万)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9.3部
・DPHA液(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート:76部、1−メト
キシ−2−プロピルアセテート:24部)・・・・・・・・・・・・ 11 部
・フェノチアジン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.0043部
・2,4−ビス−(トリクロロメチル)−6−[4−(N,N-ジエトキシカル
ボニルメチルアミノ)−3−ブロモフェニル]−s−トリアジン・・ 0.27部
・ビクトリアピュアブルーBOHM・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1.7部
・メガファックF―780―F(大日本インキ化学工業株式会社製) 0.060部
・メチルエチルケトン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33部
・1−メトキシ−2−プロピルアセテート・・・・・・・・・・・・・ 45部
・メタノール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1.6部
(比較例2)
比較例1において、熱可塑性樹脂層用塗布液の組成を表2の比較例2に変更し、感光性樹脂層用塗布液の処方P3を上記の処方P2に変更した以外は、比較例1と同様の方法で液晶表示装置を作製した。
(比較例3)
比較例1において、熱可塑性樹脂層用塗布液の組成を表2の比較例3に変更し、感光性樹脂層用塗布液の処方P3を下記の処方P4に変更し、膜厚をそれぞれ、熱可塑性樹脂層を14.6μmに、感光性樹脂層用を5.2μmに変更した以外は、比較例1と同様の方法で液晶表示装置を作製した。
<感光性樹脂層用塗布液P4>
・メタクリル酸/アリルメタクリレート共重合体(モル比)=20/80
(質量平均分子量=4万) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3.0部
・DPHA液(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート:76部、1−メト
キシ−2−プロピルアセテート:24部) ・・・・・・・・・・・・1.8部
シリカゾルの30質量%メチルイソブチルケトン分散物 ・・・・・・7.1部
(MIBK−ST、日産化学製)
・フェノチアジン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.001部
・2,4−ビス−(トリクロロメチル)−6−[4−(N,N-ジエトキシカル
ボニルメチルアミノ)−3−ブロモフェニル]−s−トリアジン ・・0.19部
・ビクトリアピュアブルーBOHM ・・・・・・・・・・・・・・・・・0.02部
・メガファックF―780―F(大日本インキ化学工業株式会社製) ・・・0.01部
・メチルエチルケトン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7.4部
・1−メトキシ−2−プロピルアセテート ・・・・・・・・・・・・・8.6部
・メタノール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.5部
[評価]
(溶融粘度測定)
上記熱可塑性樹脂層用塗布液及び感光性樹脂層用塗布液をガラス板に塗布し、風乾した後、45℃で4時間真空乾燥を行なった。ガラス板から剥がし試料とした。測定はJasco International Co.Ltd製の粘弾性測定装置DynAlyser DAS-100を用いて測定温度110℃、周波数 1Hzで測定した。
(膜厚測定)
膜厚は表面粗さ計P−10(TENCOR社製)を用いて測定した。
(スペーサーの高さバラツキ測定)
得られたスペーサ1000個の高さを三次元表面構造解析顕微鏡(メーカー:ZYGO Corporation、型式:New View 5022]で測定し、スペーサーの最大値もしくは最小値の平均値に対するバラツキが何%かを評価した。C以上が実用レベルである。
A:スペーサ高さバラツキが±0.5%で極めて良好。
B: スペーサ高さバラツキが±1.0%で良好。
C: スペーサ高さバラツキが±1.5%で普通。
D: スペーサ高さバラツキが±2.0%で悪い。
E: スペーサ高さバラツキが±3.0%で極めて悪い。
<スペーサーの残存性>
基板に縦100個、横100個の合計10000個のスペーサーを形成した。スペーサー付き基板を用いて、スペーサーの残存性を評価した。
得られたスペーサー10000個を顕微鏡で観察し、基板10中の抜けたスペーサー(図中,Bで示す)が9個以上左右で連続している抜け部分の面積(図中、Cで示す。)を求めた。
スペーサーが抜けた部分の面積(%)は、抜けが認められたスペーサー(図中,Aで示す。)の数×単位スペーサー当たりの支える表示部の基板面積を算出した。ただし、単位スペーサー数における表示部の基板面積とは、画面表示部に相当する基板面積をスペーサー数で割った値である。
表示部の基板面積を100%として、抜けの面積が何%かを評価した。スペーサーの抜けは、少ない方が好ましくは、抜けが0.1%以下であると転写不良がなく極めて良好であり、1.0%以下で実用レベルである。
Figure 2006267504
なお、表3中、
* ポリマー比率:高分子量ポリマー/低分子量ポリマー
** 可塑剤含有率:可塑剤/熱可塑性樹脂層処方の固形分
本発明である実施例1〜11では、熱可塑性樹脂層の膜厚を従来より薄くしても、十分なクッション性を有し、転写不良によるスペーサーの膜厚のバラツキが少なかった。比較例1〜3のスペーサーは、膜厚がバラツキ、該スペーサーを用いた液晶表示装置は、高品質ではなかった。
(実施例12)
転写材料を幅645mm、長さ120mmのロール形態の感光性転写材料に変更し、基板サイズをガラス板(サイズ1300mm×1500mm)に変更し、ラミネーターを2本の感光性転写材料をロール状に巻回した2本の感光性転写材料ロールを収容し、各感光性転写材料ロールから前記感光性転写材料を同期して送り出す、第1及び第2転写材料送り出し機構と、送り出された各感光性転写材料の保護フイルムに幅方向に切断可能な境界位置であるハーフカット部位(加工部位)を形成する第1及び第2加工機構と、一部に非接着部を有する接着ラベルを各保護フイルムに接着させる第1及び第2ラベル接着機構とを備えるラミネーターに変更した以外は、実施例1と同様にスペーサを形成し、該スペーサを備えた液晶表示装置を作製した。
(実施例13)
転写材料を幅1075mm、長さ120mmのロール形態の感光性転写材料に変更し、基板サイズをガラス板(サイズ2160mm×2460mm)に変更し以外は、実施例10と同様の方法で液晶表示装置を作製した。
実施例の実施例12及び実施例13の場合、スペーサの高さバラツキは、実施例1〜11と同様に良好であり、従来の転写材料を用いて大型基板に転写できる点でより好ましい。
は、スペーサーの残存率の算出方法を示すための説明図である。
符号の説明
10 基板
A スペーサー
B スペーサー抜け部分(非算出部分)
C スペーサー抜け部分面積(算出部分面積)

Claims (13)

  1. 仮支持体上に、該仮支持体側から順に少なくとも熱可塑性樹脂層と、感光性樹脂層とを有する感光性転写材料であって、該熱可塑性樹脂層の110℃における溶融粘度ηが200〜3000PaSであり、且つ感光性樹脂層の110℃における溶融粘度ηが350PaS〜180000PaSであり、且つ、熱可塑性樹脂層の層厚が2〜14μmであることを特徴とする感光性転写材料。
  2. 少なくとも中間層を有する請求項1記載の感光性転写材料であって、該中間層の膜厚が1.6μm以下であることを特徴とする請求項1記載の感光性転写材料。
  3. 前記感光性樹脂層に充填剤が含有されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の感光性転写材料。
  4. 前記充填剤が体質顔料又は顔料であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の感光性転写材料。
  5. 前記感光性樹脂層の膜厚が1μm以上10μm以下であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の感光性転写材料。
  6. 前記熱可塑性樹脂層が、高分子ポリマーと、可塑剤とを含むことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の感光性転写材料。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の感光性転写材料を、少なくとも一方の表面に凹凸を有する基板に転写し、少なくとも1回の露光を行い、1回の現像工程、少なくとも1回のベークを行い形成されることを特徴とする積層体の製造方法。
  8. 前記積層体が基板上に設けられたスペーサーからなることを特徴とする請求項7に記載の積層体の製造方法。
  9. 前記積層体が基板上に設けられた画素からなることを特徴とする請求項7に記載の積層体の製造方法。
  10. 請求項7に記載の方法で製造された積層体。
  11. 請求項10に記載の積層体を備えたことを特徴とする液晶表示装置用基板。
  12. 請求項11に記載の液晶表示装置用基板を備えた液晶表示素子。
  13. 請求項12に記載の液晶表示素子を備えた液晶表示装置。
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