JP2003110429A - 符号化方法及び装置、復号方法及び装置、伝送方法及び装置、並びに記録媒体 - Google Patents

符号化方法及び装置、復号方法及び装置、伝送方法及び装置、並びに記録媒体

Info

Publication number
JP2003110429A
JP2003110429A JP2001303546A JP2001303546A JP2003110429A JP 2003110429 A JP2003110429 A JP 2003110429A JP 2001303546 A JP2001303546 A JP 2001303546A JP 2001303546 A JP2001303546 A JP 2001303546A JP 2003110429 A JP2003110429 A JP 2003110429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
difference value
value
information
difference
encoding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001303546A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003110429A5 (ja
Inventor
Shigesuke Higashiyama
恵祐 東山
Minoru Tsuji
実 辻
Shiro Suzuki
志朗 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001303546A priority Critical patent/JP2003110429A/ja
Priority to PCT/JP2002/009973 priority patent/WO2003030374A1/ja
Priority to EP02768090A priority patent/EP1345332A4/en
Priority to US10/432,924 priority patent/US6995699B2/en
Priority to KR1020037007160A priority patent/KR100952065B1/ko
Priority to CNB028030567A priority patent/CN100574114C/zh
Publication of JP2003110429A publication Critical patent/JP2003110429A/ja
Publication of JP2003110429A5 publication Critical patent/JP2003110429A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F7/00Methods or arrangements for processing data by operating upon the order or content of the data handled
    • G06F7/38Methods or arrangements for performing computations using exclusively denominational number representation, e.g. using binary, ternary, decimal representation
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10LSPEECH ANALYSIS TECHNIQUES OR SPEECH SYNTHESIS; SPEECH RECOGNITION; SPEECH OR VOICE PROCESSING TECHNIQUES; SPEECH OR AUDIO CODING OR DECODING
    • G10L19/00Speech or audio signals analysis-synthesis techniques for redundancy reduction, e.g. in vocoders; Coding or decoding of speech or audio signals, using source filter models or psychoacoustic analysis
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10LSPEECH ANALYSIS TECHNIQUES OR SPEECH SYNTHESIS; SPEECH RECOGNITION; SPEECH OR VOICE PROCESSING TECHNIQUES; SPEECH OR AUDIO CODING OR DECODING
    • G10L19/00Speech or audio signals analysis-synthesis techniques for redundancy reduction, e.g. in vocoders; Coding or decoding of speech or audio signals, using source filter models or psychoacoustic analysis
    • G10L19/02Speech or audio signals analysis-synthesis techniques for redundancy reduction, e.g. in vocoders; Coding or decoding of speech or audio signals, using source filter models or psychoacoustic analysis using spectral analysis, e.g. transform vocoders or subband vocoders
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/1205Multiplexed conversion systems
    • H03M1/121Interleaved, i.e. using multiple converters or converter parts for one channel
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2207/00Indexing scheme relating to methods or arrangements for processing data by operating upon the order or content of the data handled
    • G06F2207/38Indexing scheme relating to groups G06F7/38 - G06F7/575
    • G06F2207/3804Details
    • G06F2207/3808Details concerning the type of numbers or the way they are handled
    • G06F2207/3832Less usual number representations
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10LSPEECH ANALYSIS TECHNIQUES OR SPEECH SYNTHESIS; SPEECH RECOGNITION; SPEECH OR VOICE PROCESSING TECHNIQUES; SPEECH OR AUDIO CODING OR DECODING
    • G10L19/00Speech or audio signals analysis-synthesis techniques for redundancy reduction, e.g. in vocoders; Coding or decoding of speech or audio signals, using source filter models or psychoacoustic analysis
    • G10L2019/0001Codebooks
    • G10L2019/0004Design or structure of the codebook

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computational Linguistics (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Audiology, Speech & Language Pathology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Pure & Applied Mathematics (AREA)
  • Mathematical Optimization (AREA)
  • Mathematical Analysis (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • Computational Mathematics (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の情報値同士の差分値を符号化する際の
符号帳サイズの増大を防止する。 【解決手段】 符号化装置では、例えば分布範囲が0〜
7である量子化精度情報の隣接量子化ユニット間での差
分値を符号化する際に、例えば差分値が3よりも大きけ
れば8を減算し、−4よりも小さければ8を加算するこ
とで、差が8である2つの差分値を同じ値に変換する。
これにより、差分値の分布範囲が−4〜3となり、符号
帳のサイズを差分を取らない場合と同サイズに抑えるこ
とが可能となる。また、差分値の上位1ビットをマスク
して下位3ビットのみの値に置き換えることによって
も、符号帳のサイズの増大を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号化方法及び装
置、復号方法及び装置、伝送方法及び装置、並びに記録
媒体に関し、特に、音響信号や音声信号等のディジタル
データを高能率符号化して、伝送又は記録媒体に記録
し、復号側においてこれを受信又は再生して復号する際
に用いて好適な符号化方法及び装置、復号方法及び装
置、伝送方法及び装置、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、音声等のオーディオ信号を高
能率符号化する手法としては、例えば帯域分割符号化
(サブバンドコーディング)等に代表される非ブロック
化周波数帯域分割方式や、変換符号化等に代表されるブ
ロック化周波数帯域分割方式などが知られている。
【0003】非ブロック化周波数帯域分割方式では、時
間軸上のオーディオ信号を、ブロック化せずに複数の周
波数帯域に分割して符号化を行う。また、ブロック化周
波数帯域分割方式では、時間軸上の信号を周波数軸上の
信号に変換(スペクトル変換)して複数の周波数帯域に
分割して、すなわち、スペクトル変換して得られる係数
を所定の周波数帯域毎にまとめて、各帯域毎に符号化を
行う。
【0004】また、符号化効率をより向上させる手法と
して、上述の非ブロック化周波数帯域分割方式とブロッ
ク化周波数帯域分割方式とを組み合わせた高能率符号化
の手法も提案されている。この手法によれば、例えば、
帯域分割符号化で帯域分割を行った後、各帯域毎の信号
を周波数軸上の信号にスペクトル変換し、このスペクト
ル変換された各帯域毎に符号化が行われる。
【0005】ここで、周波数帯域分割を行う際には、処
理が簡単であり、且つ、折り返し歪みが消去されること
から、例えば、QMF(Quadrature Mirror Filter)が
用いられることが多い。なお、QMFによる周波数帯域
分割の詳細については、「1976R.E.Crochiere, Digital
coding of speech in subbands, Bell Syst. Tech.J.V
ol.55, No.8 1976」等に記載されている。
【0006】また、帯域分割を行う手法としてこの他
に、例えば、等バンド幅のフィルタ分割手法であるPQ
F(Polyphase Quadrature Filter)等がある。このP
QFの詳細については、「ICASSP 83 BOSTON, Polyphas
e Quadrature filters - A newsubband coding techniq
ue, Joseph H. Rothweiler」等に記載されている。
【0007】一方、上述したスペクトル変換としては、
例えば、入力オーディオ信号を所定単位時間のフレーム
でブロック化し、ブロック毎に離散フーリエ変換(Disc
reteFourier Transformation:DFT)、離散コサイン変換
(Discrete Cosine Transformation:DCT)、改良DCT
変換(Modified Discrete Cosine Transformation:MDC
T)等を行うことで時間軸信号を周波数軸信号に変換す
るものがある。
【0008】なお、MDCTについては、「ICASSP 198
7, Subband/Transform Coding Using Filter Bank Desi
gns Based on Time Domain Aliasing Cancellation, J.
P.Princen, A.B.Bradley, Univ. of Surrey Royal Melb
ourne Inst. of Tech.」等に、その詳細が記載されてい
る。
【0009】このようにフィルタやスペクトル変換によ
って得られる帯域毎の信号を量子化することにより、量
子化雑音が発生する帯域を制御することができ、これに
よりマスキング効果等の性質を利用して聴覚的により高
能率な符号化を行うことができる。また、量子化を行う
前に各帯域毎の信号成分を、例えばその帯域における信
号成分の絶対値の最大値で正規化するようにすれば、さ
らに高能率な符号化を行うことができる。
【0010】帯域分割を行う際の各周波数帯域の幅は、
例えば、人間の聴覚特性を考慮して決定される。すなわ
ち一般的には、例えば、臨界帯域(クリティカルバン
ド)と呼ばれている、高域ほど幅が広くなるような帯域
幅で、オーディオ信号を複数(例えば32バンドなど)
の帯域に分割することがある。
【0011】また、各帯域毎のデータを符号化する際に
は、各帯域毎に所定のビット配分、或いは各帯域毎に適
応的なビット割当(ビットアロケーション)が行われ
る。すなわち、例えば、MDCT処理されて得られた係
数データをビットアロケーションによって符号化する際
には、ブロック毎の信号をMDCT処理して得られる各
帯域のMDCT係数データに対して、適応的にビット数
が割り当てられて符号化が行われる。
【0012】ビット割当手法としては、例えば、各帯域
毎の信号の大きさに基づいてビット割当を行う手法(以
下、適宜第1のビット割当手法という。)や、聴覚マス
キングを利用することで各帯域毎に必要な信号対雑音比
を得て固定的なビット割当を行う手法(以下、適宜第2
のビット割当手法という。)等が知られている。
【0013】なお、第1のビット割当手法については、
例えば、「Adaptive Transform Coding of Speech Sign
als, R.Zelinski and P.Noll, IEEE Transactions of A
ccoustics, Speech and Signal Processing, vol.ASSP-
25, No.4, August 1977」等にその詳細が記載されてい
る。
【0014】また、第2のビット割当手法については、
例えば、「ICASSP 1980, The critical band coder dig
ital encoding of the perceptual requirements of th
e auditory system, M.A.Kransner MIT」等にその詳細
が記載されている。
【0015】第1のビット割当手法によれば、量子化雑
音スペクトルが平坦となり、雑音エネルギが最小とな
る。しかしながら、聴感覚的にはマスキング効果が利用
されていないために、実際の聴感上の雑音感は最適には
ならない。また、第2のビット割当手法では、ある周波
数にエネルギーが集中する場合、例えば、サイン波等を
入力した場合であっても、ビット割当が固定的であるた
めに、特性値がそれほど良い値とはならない。
【0016】そこで、ビット割当に使用できる全ビット
を、各小ブロック毎にあらかじめ定められた固定ビット
割当パターン分と、各ブロックの信号の大きさに依存し
たビット配分を行う分とに分割して使用し、その分割比
を入力信号に関係する信号に依存させる、すなわち、例
えば、その信号のスペクトルが滑らかなほど固定ビット
割当パターン分への分割比率を大きくする高能率符号化
装置が提案されている。
【0017】この方法によれば、サイン波入力のように
特定のスペクトルにエネルギーが集中する場合には、そ
のスペクトルを含むブロックに多くのビットが割り当て
られ、これにより全体の信号対雑音特性を飛躍的に改善
することができる。一般に、急峻なスペクトル成分を持
つ信号に対して人間の聴覚は極めて敏感であるため、上
述のようにして信号対雑音特性を改善することは、単に
測定上の数値を向上させるばかりでなく、聴感上の音質
を改善するのにも有効である。
【0018】ビット割当の方法としては、この他にも数
多くの方法が提案されており、さらに聴覚に関するモデ
ルが精緻化され、符号化装置の能力が向上すれば、聴覚
的な観点からより高能率な符号化が可能となる。
【0019】波形信号をスペクトルに変換する方法とし
てDFTやDCTを使用した場合には、M個のサンプル
からなる時間ブロックで変換を行うと、M個の独立な実
数データが得られる。しかしながら通常は、時間ブロッ
ク(フレーム)間の接続歪みを軽減するために、1つの
ブロックは両隣のブロックとそれぞれ所定の数M1個の
サンプルずつオーバーラップさせて構成されるので、D
FTやDCTを利用した符号化方法では、平均して(M
−M1)個のサンプルに対してM個の実数データを量子
化して符号化することになる。
【0020】また、時間軸上の信号をスペクトルに変換
する方法としてMDCTを使用した場合には、両隣のブ
ロックとM個ずつオーバーラップさせた2M個のサンプ
ルから、独立なM個の実数データが得られる。従ってこ
の場合には、平均してM個のサンプルに対してM個の実
数データを量子化して符号化することになる。この場
合、復号装置においては、上述のようにしてMDCTを
用いて得られる符号から、各ブロックにおいて逆変換を
施して得られる波形要素を互いに干渉させながら加え合
わせることにより、波形信号が再構成される。
【0021】一般に、変換のための時間ブロック(フレ
ーム)を長くすることによって、スペクトルの周波数分
解能が高まり、特定のスペクトル成分にエネルギーが集
中する。従って、両隣のブロックと半分ずつオーバーラ
ップさせて長いブロック長で変換を行い、しかも得られ
たスペクトル信号の個数が元の時間サンプルの個数に対
して増加しないMDCTを使用する場合、DFTやDC
Tを使用した場合よりも効率のよい符号化を行うことが
可能となる。また、隣接するブロック同士に充分長いオ
ーバーラップを持たせることによって、波形信号のブロ
ック間歪みを軽減することもできる。
【0022】実際の符号列を構成するに際しては、まず
正規化及び量子化が行われる帯域毎に、量子化を行うと
きの量子化ステップを表す情報である量子化精度情報と
各信号成分を正規化するのに用いた係数を表す情報であ
る正規化情報とを所定のビット数で符号化し、次に正規
化及び量子化されたスペクトル信号を符号化する。
【0023】ここで、例えば、「IDO/IEC 11172-3:1993
(E), 1993」には、帯域によって量子化精度情報を表す
ビット数が異なるように設定された高能率符号化方式が
記述されており、これによれば、高域の帯域ほど量子化
精度情報を表すビット数が小さくなるように規格化され
ている。
【0024】図16に、例えばオーディオ信号を周波数
帯域分割して符号化する従来の符号化装置の構成の一例
を示す。符号化すべきオーディオ信号は、帯域分割部1
01に入力され、例えば、4つの周波数帯域の信号に帯
域分割される。
【0025】ここで、帯域分割部101では、上述した
QMF又はPQF等のフィルタを用いて帯域分割を行う
ようにすることもでき、また、MDCT等のスペクトル
変換を行い、その結果得られるスペクトル信号を帯域毎
にグループ化することにより、帯域分割を行うようにす
ることもできる。
【0026】なお、帯域分割部101でオーディオ信号
を帯域分割するときの各帯域(以下、適宜、符号化ユニ
ットという。)の幅は、均一であっても、また臨界帯域
幅に合わせるように不均一にしてもよい。また、オーデ
ィオ信号は、4つの符号化ユニットに分割されるように
なされているが、符号化ユニットの数は、これに限定さ
れるものではない。
【0027】4つの符号化ユニット(以下、適宜、4つ
の符号化ユニットそれぞれを、第1〜第4の符号化ユニ
ットという。)に分解された信号は、所定の時間ブロッ
ク(フレーム)毎に、量子化精度決定部103に供給さ
れる。さらに、第1〜第4の符号化ユニットの信号は、
正規化部102〜102にも、それぞれ供給され
る。
【0028】正規化部102〜102は、入力され
た第1〜第4の符号化ユニットの信号それぞれを構成す
る各信号成分から絶対値が最大のものを抽出し、この値
に対応する係数を第1〜第4の符号化ユニットの正規化
係数とする。そして、正規化部102〜102
は、第1〜第4の符号化ユニットの信号を構成する各信
号成分が、第1〜第4の符号化ユニットの正規化係数に
対応する値でそれぞれ正規化される(除算される)。従
って、この場合、正規化により得られる被正規化データ
は、−1.0〜1.0の範囲の値となる。
【0029】被正規化データは、正規化部102〜1
02から量子化部104〜104にそれぞれ出力
される。また、第1〜第4の符号化ユニットの正規化係
数は、正規化部102〜102それぞれからマルチ
プレクサ105に出力される。
【0030】量子化部104〜104には、正規化
部102〜102それぞれから第1〜第4の符号化
ユニットの被正規化データが供給されるほか、量子化精
度決定部103から第1〜第4の符号化ユニットの被正
規化データを量子化する際の量子化ステップを指示する
ための量子化精度情報も供給されるようになされてい
る。
【0031】すなわち、量子化精度決定部103は、帯
域分割部101からの第1〜第4の符号化ユニットの信
号に基づいて、第1〜第4の符号化ユニットの被正規化
データそれぞれを量子化する際の量子化ステップを決定
する。そして、その量子化ステップに対応する第1〜第
4の符号化ユニットの量子化精度情報を、量子化部10
〜104にそれぞれ出力するとともに、マルチプ
レクサ105にも出力する。
【0032】量子化部104〜104では、第1〜
第4の符号化ユニットの被正規化データが、第1〜第4
の符号化ユニットの量子化精度情報に対応する量子化ス
テップでそれぞれ量子化されることにより符号化され、
その結果得られる第1〜第4の符号化ユニットの量子化
係数が、マルチプレクサ105に出力される。マルチプ
レクサ105では、第1〜第4の符号化ユニットの量子
化係数、量子化精度情報、及び正規化係数が必要に応じ
て符号化された後、多重化される。そして、その結果得
られる符号化データは、伝送路を介して伝送され、或い
は記録媒体106に記録される。
【0033】なお、量子化精度決定部103において、
量子化ステップの決定は、帯域分割して得られた信号に
基づいて行うほか、例えば、正規化データに基づいて行
ったり、また、マスキング効果等の聴覚現象を考慮して
行うようにすることができる。
【0034】以上のような構成を備える符号化装置から
出力される符号化データを復号する復号装置の構成の一
例を図17に示す。図17において、符号化データは、
デマルチプレクサ121に入力されて復号され、第1〜
第4の符号化ユニットの量子化係数、量子化精度情報、
及び正規化係数に分離される。第1〜第4の符号化ユニ
ットの量子化係数、量子化精度情報、及び正規化係数
は、それぞれの符号化ユニットに対応する信号成分構成
部122〜122に供給される。
【0035】信号成分構成部122では、第1の符号
化ユニットの量子化係数が、第1の符号化ユニットの量
子化精度情報に対応した量子化ステップで逆量子化さ
れ、これにより、第1の符号化ユニットの被正規化デー
タとされる。さらに、信号成分構成部122では、第
1の符号化ユニットの被正規化データに、第1の符号化
ユニットの正規化係数に対応する値が乗算され、これに
より、第1の符号化ユニットの信号が復号されて帯域合
成部123に出力される。
【0036】信号成分構成部122〜122におい
ても同様の処理が行われ、これにより、第2〜第4の符
号化ユニットの信号が復号されて帯域合成部123に出
力される。帯域合成部123では、第1〜第4の符号化
ユニットの信号が帯域合成され、これにより元のオーデ
ィオ信号が復元される。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図16の符
号化装置から図17の復号装置に供給(伝送)される符
号化データには、量子化精度情報が含まれているため、
復号装置において使われる聴覚モデルは任意に設定する
ことができる。すなわち、符号化装置において各符号化
ユニットに対する量子化ステップを自由に設定すること
ができ、符号化装置の演算能力の向上や聴覚モデルの精
緻化に伴って、復号装置を変更することなく音質の改善
や圧縮率の向上を図ることができる。
【0038】しかしながらこの場合、量子化精度情報そ
のものを符号化するためのビット数が大きくなり、全体
の符号化効率をある値以上に向上させるのが困難であっ
た。
【0039】そこで、量子化精度情報を直接符号化する
代わりに、復号装置において、例えば正規化係数から量
子化精度情報を決定する方法があるが、この方法では、
規格を決定した時点で正規化係数と量子化精度情報の関
係が決まってしまうため、将来的にさらに高度な聴覚モ
デルに基づいた量子化精度の制御を導入することが困難
になるという問題がある。また、実現する圧縮率に幅が
ある場合には、圧縮率毎に正規化係数と量子化精度情報
との関係を定める必要が生じる。
【0040】従って、圧縮率を更に向上させるには、直
接の符号化の対象となる主情報の符号化効率を高めるだ
けでなく、量子化精度情報や正規化係数等の、直接の符
号化の対象ではない副情報の符号化効率を高めることが
必要となってくる。
【0041】このような量子化精度情報や正規化係数等
は、隣の正規化ユニット間、隣のチャネル間、隣の時刻
間で相関を持つことが多いため、相関が高い情報同士の
差分値を求め、その差分値を可変長符号長を用いて符号
化を行っている場合が多い。この手法では、差分を用い
ずに情報をそのまま符号化する場合と比較して符号化効
率を高くすることができるが、その反面で符号帳のサイ
ズが大きくなってしまうという問題があった。
【0042】例えば、量子化精度情報の分布範囲が0〜
7であり、3ビットで符号化される場合を考える。量子
化精度情報をそのまま符号化する場合は、符号帳サイズ
は8である。これに対して差分値を符号化する場合、そ
の差分値は、−7〜7と約2倍の範囲に広がり、符号帳
のサイズも図18に示すように、8から15へと約2倍
になってしまう。また、差分値の差分値を符号化する場
合には、分布範囲が−14〜14と約4倍の範囲に広が
り、符号帳のサイズも図19に示すように、8から29
へと約4倍になってしまう。
【0043】また、可変長符号帳は、確率分布に従って
作成されるとはいえ、出現確率の低い値には長い符号が
割り当てられ、可変長符号帳を使わない場合と比べて、
符号化ビット数が大幅に増えてしまうという問題があっ
た。
【0044】本発明は,このような従来の実情に鑑みて
提案されたものであり、符号帳のサイズを大きくするこ
となく、効率のよい符号化を可能とする符号化方法及び
装置、復号方法及び装置、伝送方法及び装置、並びに記
録媒体を提供することを目的とする。
【0045】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明に係る符号化方法は、所定の情報値を符
号化する符号化方法において、上記情報値間の差分値を
求める差分値算出工程と、本来差分値が取りうる値の範
囲より変換後の差分値の取りうる値の範囲が小さくなる
ように上記差分値を変換する変換工程と、上記変換後の
差分値を符号化する符号化工程とを有することを特徴と
している。
【0046】ここで、符号化方法において、上記情報値
の取りうる値の範囲の大きさがNのとき、上記変換工程
における変換後の差分値の取りうる値の範囲の大きさが
Nとされる。このとき、上記変換工程において、差がN
である2つの差分値を同一の値に変換することができ
る。
【0047】また、符号化方法において、上記情報値の
取りうる値の範囲の大きさNが2のn乗である場合、上
記変換工程では、上記差分値算出工程の出力の下位nビ
ットのみを取り出すように変換され、上記符号化工程で
は、nビットに変換された上記差分値が符号化される。
【0048】このような符号化方法では、所定の情報値
を符号化する際に、上記情報値間の差分値を、本来差分
値が取りうる値の範囲より変換後の差分値の取りうる値
の範囲が小さくなるように上記差分値を変換してから符
号化する。
【0049】また、上述した目的を達成するために、本
発明に係る符号化装置は、所定の情報値を符号化する符
号化装置において、上記情報値間の差分値を求める差分
値算出手段と、本来差分値が取りうる値の範囲より変換
後の差分値の取りうる値の範囲が小さくなるように上記
差分値を変換する変換手段と、上記変換後の差分値を符
号化する符号化手段とを備えることを特徴としている。
【0050】ここで、符号化装置において、上記情報値
の取りうる値の範囲の大きさがNのとき、上記変換手段
によって変換された差分値の取りうる値の範囲の大きさ
がNとされる。このとき、上記変換手段は、差がNであ
る2つの差分値を同一の値に変換することができる。
【0051】このような符号化装置は、所定の情報値を
符号化する際に、上記情報値間の差分値を、本来差分値
が取りうる値の範囲より変換後の差分値の取りうる値の
範囲が小さくなるように上記差分値を変換してから符号
化する。
【0052】また、上述した目的を達成するために、本
発明に係る復号方法は、所定の情報値の差分値を求め、
差分値が本来取りうる値の範囲より変換後の差分値の取
りうる値の範囲が小さくなるように上記差分値を変換
し、変換後の差分値を符号化する符号化方法によって符
号化された上記変換後の差分値を入力し、上記情報値を
復号する復号方法であって、上記変換後の差分値を復号
する差分値復号工程と、上記差分値復号工程にて復号さ
れた上記変換後の差分値を用いて本来の情報値を求める
情報値復元工程とを有することを特徴としている。
【0053】ここで、復号方法において、上記差分値復
号工程で復号された差分値の本来取りうる値の範囲の大
きさをNとするとき、上記情報値復元工程で復元される
情報値の取りうる値の範囲の大きさがNとされる。この
とき、上記差分値復号工程で復号された1つの差分値に
対して、上記情報値復元工程において、その差がNであ
るような2つの情報値の何れかを情報値として復元する
ことができる。
【0054】また、復号方法において、上記情報値の取
りうる値の範囲の大きさNが2のn乗である場合、上記
差分値がnビットとなるように変換して符号化された差
分値が入力され、上記差分値復号工程では、上記nビッ
トの差分値が復号され、上記情報値復元工程では、復号
後の上記差分値を用いて計算された情報値の下位nビッ
トのみを取り出すことにより、本来の情報値が求められ
る。
【0055】このような復号方法では、所定の情報値を
符号化する際に、上記情報値間の差分値を、差分値が本
来取りうる値の範囲より変換後の差分値の取りうる値の
範囲が小さくなるように上記差分値を変換してから符号
化した差分値が入力され、この変換後の差分値が復号さ
れた後、これを用いて本来の情報値が復元される。
【0056】また、上述した目的を達成するために、本
発明に係る復号装置は、所定の情報値の差分値を求め、
差分値が本来取りうる値の範囲より変換後の差分値の取
りうる値の範囲が小さくなるように上記差分値を変換
し、変換後の差分値を符号化する符号化方法によって符
号化された上記変換後の差分値を入力し、上記情報値を
復号する復号装置であって、上記変換後の差分値を復号
する差分値復号手段と、上記差分値復号手段によって復
号された上記変換後の差分値を用いて本来の情報値を求
める情報値復元手段とを備えることを特徴としている。
【0057】ここで、復号装置において、上記差分値復
号手段によって復号された差分値の本来取りうる値の範
囲の大きさをNとするとき、上記情報値復元手段によっ
て復元される情報値の取りうる値の範囲の大きさがNと
される。このとき、上記差分値復号手段によって復号さ
れた1つの差分値に対して、上記情報値復元手段は、そ
の差がNであるような2つの情報値の何れかを情報値と
して復元することができる。
【0058】このような復号装置は、所定の情報値を符
号化する際に、上記情報値間の差分値を、差分値が本来
取りうる値の範囲より変換後の差分値の取りうる値の範
囲が小さくなるように上記差分値を変換してから符号化
した差分値を入力し、この変換後の差分値を復号した
後、これを用いて本来の情報値を復元する。
【0059】また、上述した目的を達成するために、本
発明に係る伝送方法は、所定の情報値を符号化して伝送
する伝送方法において、上記情報値間の差分値を求める
差分値算出工程と、本来差分値が取りうる値の範囲より
変換後の差分値の取りうる値の範囲が小さくなるように
上記差分値を変換する変換工程と、上記変換後の差分値
を符号化する符号化工程と、符号化された上記変換後の
差分値を伝送する伝送工程とを有することを特徴として
いる。
【0060】ここで、伝送方法において、上記情報値の
取りうる値の範囲の大きさがNのとき、上記変換工程に
おける変換後の差分値の取りうる値の範囲の大きさがN
とされる。このとき、差がNである2つの差分値を同一
の値に変換することができる。
【0061】このような伝送方法では、所定の情報値を
符号化して伝送する際に、上記情報値間の差分値を、本
来差分値が取りうる値の範囲より変換後の差分値の取り
うる値の範囲が小さくなるように上記差分値を変換して
から符号化し、伝送する。
【0062】また、上述した目的を達成するために、本
発明に係る伝送装置は、所定の情報値を符号化して伝送
する伝送装置において、上記情報値間の差分値を求める
差分値算出手段と、本来差分値が取りうる値の範囲より
変換後の差分値の取りうる値の範囲が小さくなるように
上記差分値を変換する変換手段と、上記変換後の差分値
を符号化する符号化手段と、符号化された上記変換後の
差分値を伝送する伝送手段とを有することを特徴として
いる。
【0063】ここで、伝送装置において、上記情報値の
取りうる値の範囲の大きさがNのとき、上記変換手段に
よって変換された差分値の取りうる値の範囲の大きさが
Nとされる。このとき、上記変換手段は、差がNである
2つの差分値を同一の値に変換することができる。
【0064】このような伝送装置は、所定の情報値を符
号化して伝送する際に、上記情報値間の差分値を、本来
差分値が取りうる値の範囲より変換後の差分値の取りう
る値の範囲が小さくなるように上記差分値を変換してか
ら符号化し、伝送する。
【0065】また、上述した目的を達成するために、本
発明に係る記録媒体は、所定の情報値間の差分値を求め
る差分値算出工程と、本来差分値が取りうる値の範囲よ
り変換後の差分値の取りうる値の範囲が小さくなるよう
に上記差分値を変換する変換工程と、上記変換後の差分
値を符号化する符号化工程とを有する符号化方法によっ
て符号化された上記変換後の差分値が記録されたことを
特徴としている。
【0066】ここで、上記符号化方法において、上記情
報値の取りうる値の範囲の大きさをNとするとき、上記
変換工程における変換後の差分値の取りうる値の範囲の
大きさがNとされる。このとき、上記変換工程におい
て、差がNである2つの差分値を同一の値にマッピング
することができる。
【0067】このような記録媒体には、所定の情報値を
符号化する際に、上記情報値間の差分値を、本来差分値
が取りうる値の範囲より変換後の差分値の取りうる値の
範囲が小さくなるように上記差分値を変換してから符号
化した差分値が記録される。
【0068】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。この実施の形態は、本発明を、オーディオ信号等を
高能率符号化して伝送又は記録媒体に記録し、復号側で
これを受信又は再生して復号する符号化装置及び復号装
置に適用したものである。なお、以下では、オーディオ
信号を高能率符号化するものとして説明を行うが、これ
に限定されるものではなく、例えば映像信号であっても
構わない。また、以下では、量子化精度情報や正規化係
数等の、直接の符号化の対象ではない副情報を符号化及
び復号する際に、本発明を適用するものとして説明する
が、これは一例であり、この例に限定されるものではな
い。
【0069】先ず、図1に本実施の形態における符号化
装置10の構成を示す。図1において、符号化すべきオ
ーディオ信号は、帯域分割部11に入力され、例えば、
4つの周波数帯域の信号に帯域分割される。
【0070】ここで、帯域分割部11では、QMF(Qu
adrature Mirror Filter)又はPQF(Polyphase Quad
rature Filter)等のフィルタを用いて帯域分割を行う
ようにすることもでき、また、MDCT(Modified Dis
crete Cosine Transformation)等のスペクトル変換を
行い、その結果得られるスペクトル信号を帯域毎にグル
ープ化することにより、帯域分割を行うようにすること
もできる。
【0071】なお、帯域分割部11でオーディオ信号を
帯域分割するときの各帯域(以下、適宜、符号化ユニッ
トという。)の幅は、均一であっても、また臨界帯域幅
に合わせるように不均一にしてもよい。また、オーディ
オ信号は、4つの符号化ユニットに分割されるようにな
されているが、符号化ユニットの数は、これに限定され
るものではない。
【0072】4つの符号化ユニット(以下、適宜、4つ
の符号化ユニットそれぞれを、第1〜第4の符号化ユニ
ットという。)に分解された信号は、所定の時間ブロッ
ク(フレーム)毎に、量子化精度決定部13に供給され
る。さらに、第1〜第4の符号化ユニットの信号は、正
規化部12〜12にも、それぞれ供給される。
【0073】正規化部12〜12は、入力された第
1〜第4の符号化ユニットの信号それぞれを構成する各
信号成分から絶対値が最大のものを抽出し、この値に対
応する係数を第1〜第4の符号化ユニットの正規化係数
とする。そして、正規化部12〜12では、第1〜
第4の符号化ユニットの信号を構成する各信号成分が、
第1〜第4の符号化ユニットの正規化係数に対応する値
でそれぞれ除算されることにより正規化される。従っ
て、この場合、正規化により得られる被正規化データ
は、−1.0〜1.0の範囲の値となる。
【0074】被正規化データは、正規化部12〜12
から量子化部14〜14にそれぞれ出力される。
また、第1〜第4の符号化ユニットの正規化係数は、正
規化部12〜12それぞれから正規化係数符号化部
16に出力され、後述するようにして隣接ユニットとの
差分値が可変長符号化された後、マルチプレクサ17に
出力される。
【0075】量子化部14〜14には、正規化部1
〜12それぞれから第1〜第4の符号化ユニット
の被正規化データが供給されるほか、量子化精度決定部
13から第1〜第4の符号化ユニットの被正規化データ
を量子化する際の量子化ステップを指示するための量子
化精度情報も供給されるようになされている。
【0076】すなわち、量子化精度決定部13は、帯域
分割部11からの第1〜第4の符号化ユニットの信号に
基づいて、第1〜第4の符号化ユニットの被正規化デー
タそれぞれを量子化する際の量子化ステップを決定す
る。そして、その量子化ステップに対応する第1〜第4
の符号化ユニットの量子化精度情報を、量子化部14
〜14にそれぞれ出力するとともに、量子化精度情報
符号化部15にも出力する。量子化精度情報符号化部1
5は、後述するようにして隣接ユニットとの量子化精度
情報の差分値を可変長符号化した後、マルチプレクサ1
7に出力する。
【0077】量子化部14〜14では、第1〜第4
の符号化ユニットの被正規化データが、第1〜第4の符
号化ユニットの量子化精度情報に対応する量子化ステッ
プでそれぞれ量子化されることにより符号化され、その
結果得られる第1〜第4の符号化ユニットの量子化係数
が、マルチプレクサ17に出力される。マルチプレクサ
17では、第1〜第4の符号化ユニットの量子化係数が
符号化され、量子化精度情報符号化部15で符号化され
た量子化精度情報、及び正規化係数符号化部16で符号
化された正規化係数と共に多重化される。そして、その
結果得られる符号化データは、伝送路を介して伝送さ
れ、或いは記録媒体18に記録される。
【0078】以上のように、本実施の形態における符号
化装置10では、直接の符号化の対象となる主情報であ
るオーディオ信号と直接の符号化の対象ではない副情報
である量子化精度情報及び正規化係数とが別個に符号化
される。
【0079】次に、図2に本実施の形態における復号装
置30の構成を示す。図2において、符号化データは、
デマルチプレクサ31に入力されて復号され、第1〜第
4の符号化ユニットの量子化係数、量子化精度情報、及
び正規化係数に分離される。第1〜第4の符号化ユニッ
トの量子化係数は、それぞれの符号化ユニットに対応す
る信号成分構成部34〜34に供給される。また、
量子化精度情報及び正規化係数は、それぞれ量子化精度
情報復号部32、正規化係数復号部33で復号された後
に、それぞれの符号化ユニットに対応する信号成分構成
部34〜34 に供給される。
【0080】信号成分構成部34では、第1の符号化
ユニットの量子化係数が、第1の符号化ユニットの量子
化精度情報に対応した量子化ステップで逆量子化され、
これにより、第1の符号化ユニットの被正規化データと
される。さらに、信号成分構成部34では、第1の符
号化ユニットの被正規化データに、第1の符号化ユニッ
トの正規化係数に対応する値が乗算され、これにより、
第1の符号化ユニットの信号が復号されて帯域合成部3
5に出力される。
【0081】信号成分構成部34〜34においても
同様の処理が行われ、これにより、第2〜第4の符号化
ユニットの信号が復号されて帯域合成部35に出力され
る。帯域合成部35では、第1〜第4の符号化ユニット
の信号が帯域合成され、これにより元のオーディオ信号
が復元される。
【0082】ところで、本実施の形態における符号化装
置10における量子化精度情報符号化部15及び正規化
係数符号化部16では、量子化精度情報及び正規化係数
の差分値が可変長符号化されるが、この際、可変長符号
帳のサイズが差分を取らない場合と同サイズとなるよう
に、差分値に対して変換処理を施している。
【0083】そこで、以下では、本実施の形態における
量子化精度情報や正規化係数等の情報の差分値の符号化
方法と、その符号化方法によって符号化された情報の復
号方法について説明する。
【0084】なお、量子化精度情報と正規化係数とで
は、その符号化方法及び復号方法が同様であるため、以
下では、上述した量子化精度情報符号化部15における
量子化精度情報の符号化方法と、量子化精度情報復号部
32における量子化精度情報の復号方法についてのみ説
明する。また、以下では、量子化精度情報の分布範囲が
0〜7であると仮定して説明を行うが、この範囲に限定
されないことは勿論である。
【0085】始めに、本実施の形態における量子化精度
情報の符号化方法について、図3のフローチャートを用
いて説明する。先ずステップS1において、差分値Cを
求める。すなわち、本来情報値Bを符号化するところ
を、代わりに差分値C(=A−B)を計算して、この差
分値Cを符号化する。なお、情報値Aは、差分値を計算
する際の基準となる、情報値Bとの相関が高い情報値で
あり、情報値Bよりも以前に符号化されている値であ
る。ここで、上述したように、量子化精度情報の分布範
囲は0〜7であるため、差分値Cの分布範囲は、−7〜
7となる。
【0086】次にステップS2において、差分値Cが3
よりも大きいか否かが判別される。差分値Cが3よりも
大きい場合(YES)には、ステップS3に進み、差分値
Cが3以下である場合(NO)には、ステップS4に進
む。
【0087】ステップS3では、差分値Cから8を減算
した後、ステップS6に進み、差分値Cを符号化して処
理を終了する。
【0088】ステップS4では、差分値Cが−4未満で
あるか否かが判別される。差分値Cが−4未満である場
合(YES)には、ステップS5に進み、差分値Cが−4
以上である場合(NO)には、ステップS6に進み、差分
値Cを符号化して処理を終了する。
【0089】ステップS5では、差分値Cに8を加算し
た後、ステップS6に進み、差分値Cを符号化して処理
を終了する。
【0090】なお、ステップS3及びステップS5で用
いた8という値は、量子化精度情報の分布範囲(0〜
7)の大きさである8と同じ値である。すなわち、例え
ば、量子化精度情報の分布範囲が0〜15であり、その
分布範囲の大きさが16である場合には、加減算には1
6という値を用いる。
【0091】このように、量子化精度情報の分布範囲の
大きさである8を加減算することにより、差分値Cの分
布範囲は、−4〜3となるため、可変長符号帳もその範
囲分だけ用意すればよいことになる。すなわち、図4に
示すように、符号帳のサイズは8であり、これは、差分
を取らずに符号化する場合の符号帳と同サイズである。
【0092】以下、図5に具体例を挙げて説明する。図
5のIの場合は、差分の基準値となる情報値Aが0であ
り、本来符号化するはずの情報値Bが7であるため、差
分値Cは、−7となる。この差分値−7は、−4よりも
小さい値であるため、上述したように8が加算され、こ
の加算処理によって、差分値Cが−7から1に変換され
る。そして、この差分値1が実際に可変長符号化され
る。
【0093】また、図5のIIの場合は、差分の基準値と
なる情報値Aが7であり、本来符号化するはずの情報値
Bが2であるため、差分値Cは、5となる。この差分値
5は、3よりも大きい値であるため、上述したように8
が減算され、この減算処理によって、差分値Cが5から
−3に変換される。そして、この差分値−3が実際に可
変長符号化される。
【0094】また、図5のIIIの場合は、差分の基準値
となる情報値Aが5であり、本来符号化するはずの情報
値Bが4であるため、差分値Cは、1となる。この差分
値1は、−4以上3以下であるため、加減算は行われ
ず、この差分値1がそのまま可変長符号化される。
【0095】この手法により、符号化ビット数が削減さ
れる例を、図6を用いて説明する。この例では、ある量
子化ユニットにおける量子化精度情報の値を低域側の隣
の量子化ユニットにおける量子化精度情報の値から減算
した差分値が符号化される。なお、従来手法では、図1
8で前述した可変長符号帳を用いて符号化しており、本
実施の形態における手法では、図4に示した可変長符号
帳を用いて符号化している。図6から分かるように、従
来手法では、総符号化ビット数が22ビットであるのに
対して、本実施の形態における手法では20ビットと、
2ビットの削減が実現されている。これは、量子化ユニ
ット番号が6である量子化ユニットにおいて、従来手法
では、差分値5の符号化に7ビット必要であったのが、
本実施の形態における手法では、差分値5が−3に変換
されるため、符号化に5ビットしか必要ないためであ
る。ここで、この例において、量子化ユニット番号が0
の量子化ユニットにおける量子化精度情報の値は、差分
値を用いずに、3ビットの固定長で符号化している。
【0096】なお、差分値の変換は、差分値の取り得る
値の一部についてのみ行い、残りの部分については、変
換を行わないようにしても構わない。すなわち、例え
ば、図18に示した可変長符号帳においてビット数が8
となるような差分値−7,−6,6,7についてのみ変
換を行い、−5から5までの範囲の差分値については、
図18の可変長符号帳をそのまま用いて符号化すること
も可能である。
【0097】続いて、上述した符号化方法によって符号
化された量子化精度情報を、上述した量子化精度情報復
号部32において復号する復号方法について図7のフロ
ーチャートを用いて説明する。
【0098】先ずステップS10において、ビットスト
リームから差分値Cを復号し、続くステップS11にお
いて、情報値Bを求める。このとき情報値Aの値は既知
であるため、情報値Bは、情報値Aから差分値Cを減算
することによって求めることができる。
【0099】次にステップS12において、情報値Bが
7よりも大きいか否かが判別される。情報値Bが7より
も大きい場合には、ステップS13に進み、情報値Bか
ら8を減算して終了する。ステップS12において、情
報値Bが7以下である場合には、ステップS14に進
む。
【0100】ステップS14では、情報値Bが0未満で
あるか否かが判別される。情報値Bが0未満である場合
には、ステップS15に進み、情報値Bに8を加算して
終了する。ステップS14において、情報値Bが0以上
である場合には、処理を終了する。つまり、情報値Bの
値が本来の分布範囲外である場合に、加減算を行うこと
によって、分布範囲内の値に修正する。これにより、情
報値Bを復号することができる。
【0101】以下、図8に具体例を挙げて説明する。な
お、図8の具体例は、上述した図5で挙げた符号化側の
具体例に対応するものである。図8のIの場合には、先
ず情報値Cが復号される。次に基準値となる情報値Aか
ら情報値Cを減算して、情報値Bを求める。具体的に
は、0から1が減算されて、情報値Bは、−1となる。
この情報値−1は、0未満の値であるため、上述したよ
うに8が加算され、情報値Bは、7に変換される。この
値が、実際の情報値Bとなる。
【0102】また、図8のIIの場合には、同様に、7か
ら−3が減算されて、情報値Bは、10となる。この情
報値10は、7よりも大きいので、上述したように8が
減算され、情報値Bは、3に変換される。この値が、実
際の情報値Bとなる。
【0103】また、図8のIIIの場合には、同様に、5
から1が減算されて、情報値Bは、4となる。この情報
値4は、0以上7以下であるため、この値が、そのまま
実際の情報値Bとなる。
【0104】以上のように、上述した図5で符号化され
た値は、図8において完全に復元されることが示され
た。
【0105】ところで、上述の説明では、可変長符号化
する際に、差分値が3よりも大きければ8を減算し、−
4よりも小さければ8を加算するものとして説明した
が、これに限定されるものではなく、差が8である2つ
の差分値を同じ値に変換する操作を行えばよい。すなわ
ち、例えば、差分値が負になった場合には8を加算する
という操作を行うようにしてもよい。以下、この場合の
符号化処理、復号処理について説明する。
【0106】符号化処理では、図9のフローチャートに
示すように、先ずステップS20において、基準値とな
る情報値Aから情報値Bを減算して、差分値Cを求め
る。ここで、上述したように、量子化精度情報の分布範
囲は0〜7であるため、差分値Cの分布範囲は、−7〜
7となる。
【0107】ステップS21では、差分値Cが0未満で
あるか否かが判別される。差分値Cが0未満である場合
(YES)には、ステップS22に進む。差分値Cが0以
上である場合(NO)には、ステップS23に進み、差分
値Cを符号化して処理を終了する。
【0108】ステップS22では、差分値Cに8を加算
した後、ステップS23に進み、差分値Cを符号化して
処理を終了する。
【0109】このように、量子化精度情報の分布範囲の
大きさである8を加減算することにより、差分値Cの分
布範囲は、0〜7となるため、可変長符号帳もその範囲
分だけ用意すればよいことになる。すなわち、図10に
示すように、符号帳のサイズは8であり、これは、差分
を取らずに符号化する場合の符号帳と同サイズである。
【0110】続いて、この符号化方法によって符号化さ
れた量子化精度情報を、上述した量子化精度情報復号部
32において復号する復号手法について図11のフロー
チャートを用いて説明する。
【0111】先ずステップS30において、ビットスト
リームから差分値Cを復号し、続くステップS31にお
いて、情報値Bを求める。このとき情報値Aの値は既知
であるため、情報値Bは、情報値Aから差分値Cを減算
することによって求めることができる。
【0112】次にステップS32において、情報値Bが
0未満であるか否かが判別される。情報値Bが0未満で
ある場合(YES)には、ステップS33に進み、情報値
Bに8を加算して終了する。ステップS32において、
情報値Bが0以上である場合(NO)には、処理を終了す
る。
【0113】以上、2つの例で示したように、差が8で
ある2つの差分値を同じ値に変換する操作を行うこと
で、可変長符号帳のサイズを差分を取らずに符号化する
場合と同サイズに抑えることができる。
【0114】ところで、上述した2つの例は、差分値を
求めた後、判別を行い、その判別結果に基づいて加減算
を行うものであったが、判別等を行わずに、可変長符号
帳のサイズを、差分を取らずに符号化する場合と同サイ
ズに抑えることもできる。以下、この手法における符号
化処理及び復号処理について説明する。
【0115】符号化処理では、図12のフローチャート
に示すように、先ずステップS40において、基準値と
なる情報値Aから情報値Bを減算して、差分値Cを求め
る。ここで、上述したように、量子化精度情報の分布範
囲は0〜7であるため、差分値Cの分布範囲は、−7〜
7となる。
【0116】ステップS41では、4ビット2進数表示
で表された差分値Cの上位1ビットをマスクして、下位
3ビットのみの値に置き換える。具体的には、16進数
の「0x07」、すなわち、4ビット2進数表示の「0
111」との論理積を取る。
【0117】次にステップS42では、下位3ビットの
みの値に置き換えられた差分値Cを符号化して終了す
る。
【0118】また、復号処理では、図13のフローチャ
ートに示すように、先ずステップS50において、ビッ
トストリームから差分値Cを復号し、続くステップS5
1において、情報値Bを求める。このとき情報値Aの値
は既知であるため、情報値Bは、情報値Aから差分値C
を減算することによって求めることができる。
【0119】次にステップS52において、情報値Bと
16進数の「0x07」、すなわち、4ビット2進数表
示の「0111」との論理積を取って終了する。
【0120】以上のように、差分値Cと4ビット2進数
表示の「0111」との論理積を取ることにより、差分
値Cが負の場合に8を加算する処理と等価な処理を行っ
ていることになる。この方法では、差分値Cの大きさを
判別する必要がなく、より簡便に可変長符号帳のサイズ
を、差分を取らずに符号化する場合と同サイズに抑える
ことができる。
【0121】なお、上述の説明では、情報値Bを符号化
する代わりに、情報値Aと情報値Bとの差分値Cを符号
化するものとして説明したが、差分値同士の差分値を符
号化するようにしても構わない。以下、この場合の、符
号化処理及び復号処理について説明する。なお、差分を
取る回数は、何回でも可能であるが、以下では、簡単の
ため、差分を2回取る場合についてのみ説明する。ま
た、以下の例では、可変長符号化する際に、差分値が3
よりも大きければ8を減算し、−4よりも小さければ8
を加算するものとして説明するが、上述したように、差
分値が負の場合に8を加算するようにしても構わないこ
とは勿論である。
【0122】符号化処理では、図14のフローチャート
に示すように、差分値Eが符号化される。すなわち、本
来情報値Dを符号化するところを、代わりに差分値E
(=(A−B)−(C−D))を計算して、この差分値
Eを符号化する。なお、情報値A,B,Cは、差分値を
計算する際の基準となる情報値であり、情報値Dよりも
以前に符号化されている値である。
【0123】具体的には、先ずステップS60におい
て、差分値F(=A−B)を求める。ここで、上述した
ように、量子化精度情報の分布範囲は0〜7であるた
め、差分値Fの分布範囲は、−7〜7となる。
【0124】次にステップS61において、差分値Fが
3よりも大きいか否かが判別される。差分値Fが3より
も大きい場合(YES)には、ステップS62において差
分値Fから8を減算した後、ステップS65に進む。ス
テップS61において、差分値Fが3以下である場合
(NO)には、ステップS63に進む。
【0125】ステップS63では、差分値Fが−4未満
であるか否かが判別される。差分値Fが−4未満である
場合(YES)には、ステップS64において差分値Fに
8を加算した後、ステップS65に進む。ステップS6
3において、差分値Fが−4以上である場合(NO)に
は、ステップS65に進む。
【0126】ステップS65では、差分値G(=C−
D)を求める。ここで、上述したように、量子化精度情
報の分布範囲は0〜7であるため、差分値Gの分布範囲
は、−7〜7となる。
【0127】次にステップS66において、差分値Gが
3よりも大きいか否かが判別される。差分値Gが3より
も大きい場合(YES)には、ステップS67において差
分値Gから8を減算した後、ステップS70に進む。ス
テップS66において、差分値Gが3以下である場合
(NO)には、ステップS68に進む。
【0128】ステップS68では、差分値Gが−4未満
であるか否かが判別される。差分値Gが−4未満である
場合(YES)には、ステップS69において差分値Gに
8を加算した後、ステップS70に進む。ステップS6
8において、差分値Gが−4以上である場合(NO)に
は、ステップS70に進む。
【0129】ステップS70では、差分値Eを求める。
ここで、差分値F及び差分値Gの分布範囲は−4〜3で
あるため、差分値Eの分布範囲は、−7〜7となる。
【0130】次にステップS71において、差分値Eが
3よりも大きいか否かが判別される。差分値Eが3より
も大きい場合(YES)には、ステップS72に進み、差
分値Eが3以下である場合(NO)には、ステップS73
に進む。
【0131】ステップS72では、差分値Eから8を減
算した後、ステップS75に進み、差分値Eを符号化し
て処理を終了する。
【0132】ステップS73では、差分値Eが−4未満
であるか否かが判別される。差分値Eが−4未満である
場合(YES)には、ステップS74に進み、差分値Eが
−4以上である場合(NO)には、ステップS75に進
み、差分値Eを符号化して処理を終了する。
【0133】ステップS74では、差分値Eに8を加算
した後、ステップS75に進み、差分値Eを符号化して
処理を終了する。
【0134】このように、量子化精度情報の分布範囲の
大きさである8を加減算することにより、差分値Eの分
布範囲は、−4〜3となるため、可変長符号帳もその範
囲分だけ用意すればよいことになる。すなわち、差分を
取らずに符号化する場合の符号帳と同サイズの符号帳を
用意すればよい。
【0135】復号処置では、図15のフローチャートに
示すように、先ずステップS80において、差分値F
(=A−B)を求める。ここで、上述したように、量子
化精度情報の分布範囲は0〜7であるため、差分値Fの
分布範囲は、−7〜7となる。
【0136】次にステップS81において、差分値Fが
3よりも大きいか否かが判別される。差分値Fが3より
も大きい場合(YES)には、ステップS82において差
分値Fから8を減算した後、ステップS85に進む。ス
テップS81において、差分値Fが3以下である場合
(NO)には、ステップS83に進む。
【0137】ステップS83では、差分値Fが−4未満
であるか否かが判別される。差分値Fが−4未満である
場合(YES)には、ステップS84において差分値Fに
8を加算した後、ステップS85に進む。ステップS8
3において、差分値Fが−4以上である場合(NO)に
は、ステップS85に進む。
【0138】ステップS85では、差分値Eを復号し、
続くステップS86では、情報値Dを求める。この情報
値Dは、差分値Eから差分値Fを減算し、これに情報値
Cを加算することによって求めることができる。
【0139】次にステップS87において、情報値Dが
7よりも大きいか否かが判別される。情報値Dが7より
も大きい場合には、ステップS88に進み、情報値Dか
ら8を減算して終了する。ステップS87において、情
報値Dが7以下である場合には、ステップS89に進
む。
【0140】ステップS89では、情報値Dが0未満で
あるか否かが判別される。情報値Dが0未満である場合
には、ステップS90に進み、情報値Dに8を加算して
終了する。ステップS89において、情報値Dが0以上
である場合には、処理を終了する。以上の処理により、
情報値Dを復号することができる。
【0141】以上説明したように、本実施の形態では、
量子化精度情報及び正規化係数情報の差分値を符号化す
る際に、差分値を限定した範囲内の値に変換している。
一般に、量子化精度情報や正規化係数情報は、隣の正規
化ユニット間、隣のチャネル間、隣の時刻間で値が似る
ことが多いため、差分値を計算すると、その出現確率に
大きな偏りが生じ、特に差分値「0」付近の確率が非常
に高くなる。従って、出現確率の高い差分値に短い可変
長符号を与えることによって、符号化ビット数を減らす
ことが可能となる。しかしその反面、差分を取ること
で、符号帳のサイズが増大してしまうという問題があ
る。そこで、上述したように、差分値を限定した範囲内
の値に変換することにより、符号帳サイズの増大を防
ぎ、符号化効率の向上を図ることが可能となる。また、
このように符号化効率が向上したことにより発生した余
剰ビットを、例えば、直接の符号化対象であるオーディ
オ信号の符号化に分配することで、結果的に符号化音の
品質向上を実現することが可能となる。
【0142】なお、本発明は上述した実施の形態のみに
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
【0143】例えば、上述の説明では、可変長で符号化
するものとして説明したが、これに限定されるものでは
なく、固定長で符号化するようにしても構わない。
【0144】また、上述の説明では、量子化精度情報及
び正規化係数情報の符号化及び復号化に本発明を適用し
た場合について説明したが、これに限定されるものでは
なく、差分を用いて符号化するものであれば、どのよう
な情報に対しても適用可能である。
【0145】例えば、本件発明者らが先に提案した特願
2001−182093の明細書及び図面に記載されて
いるようなゲイン制御情報に適用することが可能であ
る。この特願2001−182093の明細書及び図面
に記載されている符号化装置では、複数の周波数帯域に
分割された帯域毎の信号がブロック毎に切り出され、こ
のブロック内の信号に波形信号のレベルが急激に大きく
なるアタック部又はアタック部の後でレベルが急激に小
さくなるリリース部が存在するか否かが判定される。ア
タック部又はリリース部が存在する場合、アタック部に
対して時間的に前の、レベルが小さい部分の信号、又は
リリース部のレベルの大きさに応じたゲイン制御量を示
すゲイン制御量情報、このゲイン制御量によりゲイン制
御がなされるゲイン制御位置を示すゲイン制御位置情
報、及びゲイン制御される位置の数であるゲイン制御数
が生成され、このゲイン制御数、ゲイン制御量情報、及
びゲイン制御位置情報に基づいて、ブロック内の波形信
号に対するゲイン制御処理が実行される。このゲイン制
御数、ゲイン制御量情報、及びゲイン制御位置情報は、
符号化されて多重化される。
【0146】ここで、ゲイン制御数は、隣の符号化ユニ
ットと近い値になることが多く、また、ゲイン制御量情
報及びゲイン制御位置情報は、ブロック内で隣のゲイン
制御量情報及びゲイン制御位置情報と近い値になること
が多いため、それぞれ差分を取り、差分値を可変長符号
化することで、符号化効率を向上させることができる。
さらに、この符号化の際に、上述したように差分値を限
定した範囲内の値に変換することで、符号帳のサイズの
増大を防ぐことができる。
【0147】また、本件発明者らが先に提案した特願2
000−380639や特願2001−182384の
明細書及び図面に記載されているような、波形を合成す
るためのパラメータに適用することもできる。この特願
2000−380639や特願2001−182384
の明細書及び図面に記載されている符号化装置では、音
響時系列信号からトーン性成分が抽出され、このトーン
性成分の周波数、振幅、位相等を符号化している。そこ
で、このトーン性成分の周波数、振幅、位相等の差分値
を符号化する際に、本発明を適用することができる。
【0148】また、この他にも、音声信号のパラメータ
として用いられるLPC(Linear Predictive Coding)
係数、LSP(Line Spectrum Pair)係数、ケプストラ
ム係数、音声のピッチ情報等の差分値を符号化する際に
も本発明を適用することができる。
【0149】さらに、波形情報(時系列信号)そのもの
も、隣の時刻との相関が高いため、差分値を符号化する
際に本発明を適用することができる。
【0150】さらにまた、波形信号をスペクトル変換し
たスペクトル係数についても、差分値を符号化する際に
本発明を適用することができる。
【0151】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
符号化方法は、所定の情報値を符号化する符号化方法に
おいて、上記情報値間の差分値を求める差分値算出工程
と、本来差分値が取りうる値の範囲より変換後の差分値
の取りうる値の範囲が小さくなるように上記差分値を変
換する変換工程と、上記変換後の差分値を符号化する符
号化工程とを有することを特徴としている。
【0152】ここで、符号化方法において、上記情報値
の取りうる値の範囲の大きさがNのとき、上記変換工程
における変換後の差分値の取りうる値の範囲の大きさが
Nとされる。このとき、上記変換工程において、差がN
である2つの差分値を同一の値に変換することができ
る。
【0153】また、符号化方法において、上記情報値の
取りうる値の範囲の大きさNが2のn乗である場合、上
記変換工程では、上記差分値算出工程の出力の下位nビ
ットのみを取り出すように変換され、上記符号化工程で
は、nビットに変換された上記差分値が符号化される。
【0154】このような符号化方法では、所定の情報値
を符号化する際に、上記情報値間の差分値を、本来差分
値が取りうる値の範囲より変換後の差分値の取りうる値
の範囲が小さくなるように上記差分値を変換してから符
号化する。
【0155】これにより、符号化の際の符号帳のサイズ
の増大を防ぎ、符号化効率の向上を図ることが可能とな
る。
【0156】また、本発明に係る符号化装置は、所定の
情報値を符号化する符号化装置において、上記情報値間
の差分値を求める差分値算出手段と、本来差分値が取り
うる値の範囲より変換後の差分値の取る値の範囲が小さ
くなるように上記差分値を変換する変換手段と、上記変
換後の差分値を符号化する符号化手段とを備えることを
特徴としている。
【0157】ここで、符号化装置において、上記情報値
の取りうる値の範囲の大きさがNのとき、上記変換手段
によって変換された差分値の範囲の大きさがNとされ
る。このとき、上記変換手段は、差がNである2つの差
分値を同一の値に変換することができる。
【0158】このような符号化装置は、所定の情報値を
符号化する際に、上記情報値間の差分値を、本来差分値
が取りうる値の範囲より変換後の差分値の取りうる値の
範囲が小さくなるように上記差分値を変換してから符号
化する。
【0159】これにより、符号化の際の符号帳のサイズ
の増大を防ぎ、符号化効率の向上を図ることが可能とな
る。
【0160】また、本発明に係る復号方法は、所定の情
報値の差分値を求め、差分値が本来取りうる値の範囲よ
り変換後の差分値の取りうる値の範囲が小さくなるよう
に上記差分値を変換し、変換後の差分値を符号化する符
号化方法によって符号化された上記変換後の差分値を入
力し、上記情報値を復号する復号方法であって、上記変
換後の差分値を復号する差分値復号工程と、上記差分値
復号工程にて復号された上記変換後の差分値を用いて本
来の情報値を求める情報値復元工程とを有することを特
徴としている。
【0161】ここで、復号方法において、上記差分値復
号工程で復号された差分値の本来取りうる値の範囲の大
きさをNとするとき、上記情報値復元工程で復元される
情報値の取りうる値の範囲の大きさがNとされる。この
とき、上記差分値復号工程で復号された1つの差分値に
対して、上記情報値復元工程において、その差がNであ
るような2つの情報値の何れかを情報値として復元する
ことができる。
【0162】また、復号方法において、上記情報値の取
りうる値の範囲の大きさNが2のn乗である場合、上記
差分値がnビットとなるように変換して符号化された差
分値が入力され、上記差分値復号工程では、上記nビッ
トの差分値が復号され、上記情報値復元工程では、復号
後の上記差分値を用いて計算された情報値の下位nビッ
トのみを取り出すことにより、本来の情報値が求められ
る。
【0163】このような復号方法では、所定の情報値を
符号化する際に、上記情報値間の差分値を、差分値が本
来取りうる値の範囲より変換後の差分値の取りうる値の
範囲が小さくなるように上記差分値を変換してから符号
化した差分値が入力され、この変換後の差分値が復号さ
れた後、これを用いて本来の情報値が復元される。
【0164】これにより、符号帳のサイズの増大を防い
で符号化された差分値を復号し、これを用いて本来の情
報値を復元することができる。
【0165】また、本発明に係る復号装置は、所定の情
報値の差分値を求め、差分値が本来取りうる値の範囲よ
り変換後の差分値の取りうる値の範囲が小さくなるよう
に上記差分値を変換し、変換後の差分値を符号化する符
号化方法によって符号化された上記変換後の差分値を入
力し、上記情報値を復号する復号装置であって、上記変
換後の差分値を復号する差分値復号手段と、上記差分値
復号手段によって復号された上記変換後の差分値を用い
て本来の情報値を求める情報値復元手段とを備えること
を特徴としている。
【0166】ここで、復号装置において、上記差分値復
号手段によって復号された差分値の本来取りうる値の範
囲の大きさをNとするとき、上記情報値復元手段によっ
て復元される情報値の取りうる値の範囲の大きさがNと
される。このとき、上記差分値復号手段によって復号さ
れた1つの差分値に対して、上記情報値復元手段は、そ
の差がNであるような2つの情報値の何れかを情報値と
して復元することができる。
【0167】このような復号装置は、所定の情報値を符
号化する際に、上記情報値間の差分値を、差分値が本来
取りうる値の範囲より変換後の差分値の取りうる値の範
囲が小さくなるように上記差分値を変換してから符号化
した差分値を入力し、この変換後の差分値を復号した
後、これを用いて本来の情報値を復元する。
【0168】符号帳のサイズの増大を防いで符号化され
た差分値を復号し、これを用いて本来の情報値を復元す
ることができる。
【0169】また、本発明に係る伝送方法は、所定の情
報値を符号化して伝送する伝送方法において、上記情報
値間の差分値を求める差分値算出工程と、本来差分値が
取りうる値の範囲より変換後の差分値の取りうる値の範
囲が小さくなるように上記差分値を変換する変換工程
と、上記変換後の差分値を符号化する符号化工程と、符
号化された上記変換後の差分値を伝送する伝送工程とを
有することを特徴としている。
【0170】ここで、伝送方法において、上記情報値の
取りうる値の範囲の大きさがNのとき、上記変換工程に
おける変換後の差分値の取りうる値の範囲の大きさがN
とされる。このとき、差がNである2つの差分値を同一
の値に変換することができる。
【0171】このような伝送方法では、所定の情報値を
符号化して伝送する際に、上記情報値間の差分値を、本
来差分値が取りうる値の範囲より変換後の差分値の取り
うる値の範囲が小さくなるように上記差分値を変換して
から符号化し、伝送する。
【0172】これにより、符号化の際の符号帳のサイズ
の増大を防ぎ、符号化効率の向上を図ることが可能とな
る。
【0173】また、本発明に係る伝送装置は、所定の情
報値を符号化して伝送する伝送装置において、上記情報
値間の差分値を求める差分値算出手段と、本来差分値が
取りうる値の範囲より変換後の差分値の取りうる値の範
囲が小さくなるように上記差分値を変換する変換手段
と、上記変換後の差分値を符号化する符号化手段と、符
号化された上記変換後の差分値を伝送する伝送手段とを
有することを特徴としている。
【0174】ここで、伝送装置において、上記情報値の
取りうる値の範囲の大きさがNのとき、上記変換手段に
よって変換された差分値の取りうる値の範囲の大きさが
Nとされる。このとき、上記変換手段は、差がNである
2つの差分値を同一の値に変換することができる。
【0175】このような伝送装置は、所定の情報値を符
号化して伝送する際に、上記情報値間の差分値を、本来
差分値が取りうる値の範囲より変換後の差分値の取りう
る値の範囲が小さくなるように上記差分値を変換してか
ら符号化し、伝送する。
【0176】これにより、符号化の際の符号帳のサイズ
の増大を防ぎ、符号化効率の向上を図ることが可能とな
る。
【0177】また、本発明に係る記録媒体は、所定の情
報値間の差分値を求める差分値算出工程と、本来差分値
が取りうる値の範囲より変換後の差分値の取りうる値の
範囲が小さくなるように上記差分値を変換する変換工程
と、上記変換後の差分値を符号化する符号化工程とを有
する符号化方法によって符号化された上記変換後の差分
値が記録されたことを特徴としている。
【0178】ここで、上記符号化方法において、上記情
報値の取りうる値の範囲の大きさをNとするとき、上記
変換工程における変換後の差分値の取りうる値の範囲の
大きさがNとされる。このとき、上記変換工程におい
て、差がNである2つの差分値を同一の値にマッピング
することができる。
【0179】このような記録媒体には、所定の情報値を
符号化する際に、上記情報値間の差分値を、本来差分値
が取りうる値の範囲より変換後の差分値の取りうる値の
範囲が小さくなるように上記差分値を変換してから符号
化することで、符号帳のサイズの増大を防ぎ、符号化効
率の向上を図った差分値が記録される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における符号化装置の構成を説明
する図である。
【図2】本実施の形態における復号装置の構成を説明す
る図である。
【図3】同符号化装置の量子化精度情報符号化部におけ
る差分値の変換処理を説明するフローチャートである。
【図4】同量子化精度情報符号化部において変換後の差
分値の符号化に用いられる符号帳を説明する図である。
【図5】同量子化精度情報符号化部において差分値が変
換される具体例を示す図である。
【図6】同量子化精度情報符号化部において符号化ビッ
ト数が削減される例を示す図である。
【図7】同復号装置の量子化精度情報復号部における復
号処理を説明するフローチャートである。
【図8】同量子化精度情報復号部における復号処理の具
体例を示す図である。
【図9】同量子化精度情報符号化部における差分値の変
換処理の他の例を説明する図である。
【図10】該変換処理の他の例における変換後の差分値
の符号化に用いられる符号帳を説明する図である。
【図11】同量子化精度情報復号部における復号処理の
他の例を説明するフローチャートである。
【図12】同量子化精度情報符号化部において、差分値
の大きさの判別等を行わずに差分値を変換する処理を説
明するフローチャートである。
【図13】同量子化精度情報復号部における差分値の大
きさの判別等を行わない復号処理を説明するフローチャ
ートである。
【図14】同符号化装置の量子化精度情報符号化部にお
いて、差分値の差分値を変換する際の処理を説明するフ
ローチャートである。
【図15】同復号装置の量子化精度情報復号部におい
て、差分値の差分値を復号する際の処理を説明するフロ
ーチャートである。
【図16】従来の符号化装置の構成を説明する図であ
る。
【図17】従来の復号装置の構成を説明する図である。
【図18】差分値を符号化する場合の従来の可変長符号
帳を示す図である。
【図19】差分値の差分値を符号化する場合の従来の可
変長符号帳を示す図である。
【符号の説明】
10 符号化装置、11 帯域分割部、12〜12
正規化部、13 量子化精度決定部、14〜14
量子化部、15 量子化精度情報符号化部、16 正
規化係数符号化部、17 マルチプレクサ、18 記録
媒体、30 復号装置、31 デマルチプレクサ、32
量子化精度情報復号部、33 正規化係数復号部、3
〜34 信号成分構成部、35 帯域合成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 志朗 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D045 DA01 DA08 DA20 5J064 AA02 BA09 BA16 BB01 BC01 BC11 BC16 BC18 BC25 BD03

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の情報値を符号化する符号化方法に
    おいて、 上記情報値間の差分値を求める差分値算出工程と、 本来差分値が取りうる値の範囲より変換後の差分値の取
    りうる値の範囲が小さくなるように上記差分値を変換す
    る変換工程と、 上記変換後の差分値を符号化する符号化工程とを有する
    ことを特徴とする符号化方法。
  2. 【請求項2】 上記情報値の取りうる値の範囲の大きさ
    がNのとき、上記変換工程における変換後の差分値の取
    りうる範囲の大きさをNとすることを特徴とする請求項
    1記載の符号化方法。
  3. 【請求項3】 上記変換工程において、差がNである2
    つの差分値を同一の値に変換することを特徴とする請求
    項2記載の符号化方法。
  4. 【請求項4】 上記変換工程において、上記差分値が、
    大きさがNであるような所定の範囲内にある場合には、
    上記差分値そのものを変換後の差分値とし、上記差分値
    が上記所定の範囲内にない場合には、上記差分値に対し
    てNを加算又は減算した値を上記変換後の差分値をする
    ことを特徴とする請求項2記載の符号化方法。
  5. 【請求項5】 上記変換後の差分値を上記差分値算出工
    程の入力として、上記差分値算出工程及び上記変換工程
    の処理をさらに行うことを特徴とする請求項1記載の符
    号化方法。
  6. 【請求項6】 上記変換後の差分値を上記差分値算出工
    程の入力として、上記差分値算出工程及び上記変換工程
    の処理を複数回行うことを特徴とする請求項1記載の符
    号化方法。
  7. 【請求項7】 上記情報値の取りうる値の範囲の大きさ
    Nが2のn乗である場合、 上記変換工程では、上記差分値算出工程の出力の下位n
    ビットのみを取り出すように変換され、 上記符号化工程では、nビットに変換された上記差分値
    が符号化されることを特徴とする請求項1記載の符号化
    方法。
  8. 【請求項8】 上記符号化工程では、可変長の符号列に
    符号化されることを特徴とする請求項1記載の符号化方
    法。
  9. 【請求項9】 上記可変長の符号列は、ハフマン符号よ
    りなることを特徴とする請求項8記載の符号化方法。
  10. 【請求項10】 上記符号化工程では、固定長の符号列
    に符号化されることを特徴とする請求項1記載の符号化
    方法。
  11. 【請求項11】 上記情報値は、正規化係数情報、量子
    化精度情報、ゲイン制御情報、スペクトル係数情報及び
    音響時系列信号の少なくとも1つを含むことを特徴とす
    る請求項1記載の符号化方法。
  12. 【請求項12】 所定の情報値を符号化する符号化装置
    において、 上記情報値間の差分値を求める差分値算出手段と、 本来差分値が取りうる値の範囲より変換後の差分値の取
    りうる値の範囲が小さくなるように上記差分値を変換す
    る変換手段と、 上記変換後の差分値を符号化する符号化手段とを備える
    ことを特徴とする符号化装置。
  13. 【請求項13】 上記情報値の取りうる値の範囲の大き
    さがNのとき、上記変換手段によって変換された差分値
    の取りうる値の範囲の大きさをNとすることを特徴とす
    る請求項12記載の符号化装置。
  14. 【請求項14】 上記変換手段は、差がNである2つの
    差分値を同一の値に変換することを特徴とする請求項1
    3記載の符号化装置。
  15. 【請求項15】 所定の情報値の差分値を求め、差分値
    が本来取りうる値の範囲より変換後の差分値の取りうる
    値の範囲が小さくなるように上記差分値を変換し、変換
    後の差分値を符号化する符号化方法によって符号化され
    た上記変換後の差分値を入力し、上記情報値を復号する
    復号方法であって、 上記変換後の差分値を復号する差分値復号工程と、 上記差分値復号工程にて復号された上記変換後の差分値
    を用いて本来の情報値を求める情報値復元工程とを有す
    ることを特徴とする復号方法。
  16. 【請求項16】 上記差分値復号工程で復号された差分
    値の本来取りうる値の範囲の大きさをNとするとき、上
    記情報値復元工程で復元される情報値の取りうる範囲の
    大きさがNであることを特徴とする請求項15記載の復
    号方法。
  17. 【請求項17】 上記差分値復号工程で復号された1つ
    の差分値に対して、上記情報値復元工程において、その
    差がNであるような2つの情報値の何れかを情報値とし
    て復元することを特徴とする請求項16記載の復号方
    法。
  18. 【請求項18】 上記情報値復元工程において、上記情
    報値が、大きさがNであるような所定の範囲内にある場
    合には、上記情報値そのものを復元後の差分値とし、上
    記情報値が、上記所定の範囲にない場合には、上記情報
    値に対してNを加算又は減算した値を上記復元後の情報
    値とすることを特徴とする請求項15記載の復号方法。
  19. 【請求項19】 上記情報値復元工程で復元された値を
    上記差分値復号工程に再度入力して、上記差分値復号工
    程及び上記情報値復元工程の処理をさらに行うことを特
    徴とする請求項15記載の復号方法。
  20. 【請求項20】 上記情報値復元工程で復元された値を
    上記差分値復号工程に再度入力して、上記差分値復号工
    程及び上記情報値復元工程の処理を複数回行うことを特
    徴とする請求項15記載の復号方法。
  21. 【請求項21】 上記情報値の取りうる値の範囲の大き
    さNが2のn乗である場合、上記差分値がnビットとな
    るように変換して符号化された差分値が入力され、 上記差分値復号工程では、上記nビットの差分値が復号
    され、 上記情報値復元工程では、復号後の上記差分値を用いて
    計算された情報値の下位nビットのみを取り出すことに
    より、本来の情報値が求められることを特徴とする請求
    項15記載の復号方法。
  22. 【請求項22】 上記情報値は、正規化係数情報、量子
    化精度情報、ゲイン制御情報、スペクトル係数情報及び
    音響時系列信号の少なくとも1つを含むことを特徴とす
    る請求項15記載の復号方法。
  23. 【請求項23】 所定の情報値の差分値を求め、差分値
    が本来取りうる値の範囲より変換後の差分値の取りうる
    値の範囲が小さくなるように上記差分値を変換し、変換
    後の差分値を符号化する符号化方法によって符号化され
    た上記変換後の差分値を入力し、上記情報値を復号する
    復号装置であって、 上記変換後の差分値を復号する差分値復号手段と、 上記差分値復号手段によって復号された上記変換後の差
    分値を用いて本来の情報値を求める情報値復元手段とを
    備えることを特徴とする復号装置。
  24. 【請求項24】 上記差分値復号手段によって復号され
    た差分値の本来取りうる値の範囲の大きさをNとすると
    き、上記情報値復元手段によって復元される情報値の取
    りうる範囲の大きさがNであることを特徴とする請求項
    23記載の復号装置。
  25. 【請求項25】 上記差分値復号手段によって復号され
    た1つの差分値に対して、上記情報値復元手段は、その
    差がNであるような2つの情報値の何れかを情報値とし
    て復元することを特徴とする請求項24記載の復号装
    置。
  26. 【請求項26】 所定の情報値を符号化して伝送する伝
    送方法において、 上記情報値間の差分値を求める差分値算出工程と、 本来差分値が取りうる値の範囲より変換後の差分値の取
    りうる値の範囲が小さくなるように上記差分値を変換す
    る変換工程と、 上記変換後の差分値を符号化する符号化工程と、 符号化された上記変換後の差分値を伝送する伝送工程と
    を有することを特徴とする伝送方法。
  27. 【請求項27】 上記情報値の取りうる値の範囲の大き
    さがNのとき、上記変換工程における変換後の差分値の
    取りうる範囲の大きさをNとすることを特徴とする請求
    項26記載の伝送方法。
  28. 【請求項28】 上記変換工程において、差がNである
    2つの差分値を同一の値に変換することを特徴とする請
    求項27記載の伝送方法。
  29. 【請求項29】 所定の情報値を符号化して伝送する伝
    送装置において、 上記情報値間の差分値を求める差分値算出手段と、 本来差分値が取りうる値の範囲より変換後の差分値の取
    りうる値の範囲が小さくなるように上記差分値を変換す
    る変換手段と、 上記変換後の差分値を符号化する符号化手段と、 符号化された上記変換後の差分値を伝送する伝送手段と
    を有することを特徴とする伝送装置。
  30. 【請求項30】 上記情報値の取りうる値の範囲の大き
    さがNのとき、上記変換手段によって変換された差分値
    の取りうる値の範囲の大きさをNとすることを特徴とす
    る請求項29記載の伝送装置。
  31. 【請求項31】 上記変換手段は、差がNである2つの
    差分値を同一の値に変換することを特徴とする請求項3
    0記載の伝送装置。
  32. 【請求項32】 所定の情報値間の差分値を求める差分
    値算出工程と、本来差分値が取りうる値の範囲より変換
    後の差分値の取りうる値の範囲が小さくなるように上記
    差分値を変換する変換工程と、上記変換後の差分値を符
    号化する符号化工程とを有する符号化方法によって符号
    化された上記変換後の差分値が記録されたことを特徴と
    する記録媒体。
  33. 【請求項33】 上記情報値の取りうる値の範囲の大き
    さがNのとき、上記変換工程における変換後の差分値の
    取りうる値の範囲の大きさをNとすることを特徴とする
    請求項32記載の記録媒体。
  34. 【請求項34】 上記符号化方法において、上記変換工
    程では、差がNである2つの差分値を同一の値に変換す
    ることを特徴とする請求項33記載の記録媒体。
JP2001303546A 2001-09-28 2001-09-28 符号化方法及び装置、復号方法及び装置、伝送方法及び装置、並びに記録媒体 Pending JP2003110429A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001303546A JP2003110429A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 符号化方法及び装置、復号方法及び装置、伝送方法及び装置、並びに記録媒体
PCT/JP2002/009973 WO2003030374A1 (en) 2001-09-28 2002-09-26 Coding method, apparatus, decoding method, and apparatus
EP02768090A EP1345332A4 (en) 2001-09-28 2002-09-26 CODING METHOD AND APPARATUS, DECODING METHOD AND APPARATUS
US10/432,924 US6995699B2 (en) 2001-09-28 2002-09-26 Encoding method, and encoding apparatus, and decoding method and decoding apparatus
KR1020037007160A KR100952065B1 (ko) 2001-09-28 2002-09-26 부호화 방법 및 장치, 및 복호 방법 및 장치
CNB028030567A CN100574114C (zh) 2001-09-28 2002-09-26 编码方法和设备以及解码方法和设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001303546A JP2003110429A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 符号化方法及び装置、復号方法及び装置、伝送方法及び装置、並びに記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003110429A true JP2003110429A (ja) 2003-04-11
JP2003110429A5 JP2003110429A5 (ja) 2008-11-13

Family

ID=19123615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001303546A Pending JP2003110429A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 符号化方法及び装置、復号方法及び装置、伝送方法及び装置、並びに記録媒体

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6995699B2 (ja)
EP (1) EP1345332A4 (ja)
JP (1) JP2003110429A (ja)
KR (1) KR100952065B1 (ja)
CN (1) CN100574114C (ja)
WO (1) WO2003030374A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012008330A1 (ja) * 2010-07-16 2012-01-19 日本電信電話株式会社 符号化装置、復号装置、これらの方法、プログラム及び記録媒体
JP2016526186A (ja) * 2013-05-24 2016-09-01 ドルビー・インターナショナル・アーベー オーディオ・エンコーダおよびデコーダ

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8352248B2 (en) 2003-01-03 2013-01-08 Marvell International Ltd. Speech compression method and apparatus
US7519520B2 (en) * 2003-10-13 2009-04-14 Realnetworks, Inc. Compact signal coding method and apparatus
WO2005036529A1 (en) * 2003-10-13 2005-04-21 Koninklijke Philips Electronics N.V. Audio encoding
WO2006059566A1 (ja) * 2004-11-30 2006-06-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 送信制御フレーム生成装置、送信制御フレーム処理装置、送信制御フレーム生成方法および送信制御フレーム処理方法
US7418394B2 (en) * 2005-04-28 2008-08-26 Dolby Laboratories Licensing Corporation Method and system for operating audio encoders utilizing data from overlapping audio segments
CN101753147B (zh) * 2008-11-28 2013-10-30 义守大学 二次剩余码的解码演算法
SI2774145T1 (sl) * 2011-11-03 2020-10-30 Voiceage Evs Llc Izboljšane negovorne vsebine v celp dekoderju z nizko frekvenco
WO2015180663A1 (en) * 2014-05-30 2015-12-03 Shidong Chen Transform-based methods to transmit the high-definition video
CN108404410A (zh) * 2018-02-09 2018-08-17 腾讯科技(深圳)有限公司 对象的控制方法和装置、存储介质、电子装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02216917A (ja) * 1988-11-11 1990-08-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 符号化方法とその復号化方法
JPH06216782A (ja) * 1993-01-20 1994-08-05 Sony Corp 符号化方法、符号化装置、復号化装置及び記録媒体
JPH09160593A (ja) * 1995-10-05 1997-06-20 Sony Corp 信号符号化方法及び装置
JPH10145793A (ja) * 1996-11-06 1998-05-29 Sony Corp 画像符号化装置とその方法、および、画像復号化装置とその方法
JP2000114975A (ja) * 1998-10-07 2000-04-21 Sony Corp 音響信号符号化方法及び装置、音響信号復号化方法及び装置並びに記録媒体

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4158748A (en) * 1977-06-27 1979-06-19 Motorola, Inc. Apparatus for digital data synchronization
US5189636A (en) * 1987-11-16 1993-02-23 Intel Corporation Dual mode combining circuitry
US5115240A (en) * 1989-09-26 1992-05-19 Sony Corporation Method and apparatus for encoding voice signals divided into a plurality of frequency bands
JP2827410B2 (ja) 1990-03-14 1998-11-25 ソニー株式会社 デイジタルデータの高能率符号化方法
JP3033156B2 (ja) * 1990-08-24 2000-04-17 ソニー株式会社 ディジタル信号符号化装置
JP3134338B2 (ja) * 1991-03-30 2001-02-13 ソニー株式会社 ディジタル音声信号符号化方法
US5260693A (en) * 1991-10-11 1993-11-09 Spacelabs Medical, Inc. Method and system for lossless and adaptive data compression and decompression
JP3153933B2 (ja) * 1992-06-16 2001-04-09 ソニー株式会社 データ符号化装置及び方法並びにデータ復号化装置及び方法
US5381360A (en) 1993-09-27 1995-01-10 Hitachi America, Ltd. Modulo arithmetic addressing circuit
US5731767A (en) * 1994-02-04 1998-03-24 Sony Corporation Information encoding method and apparatus, information decoding method and apparatus, information recording medium, and information transmission method
US5608713A (en) * 1994-02-09 1997-03-04 Sony Corporation Bit allocation of digital audio signal blocks by non-linear processing
JP3341474B2 (ja) * 1994-07-28 2002-11-05 ソニー株式会社 情報符号化方法及び復号化方法、情報符号化装置及び復号化装置、並びに情報記録媒体
US5835782A (en) * 1996-03-04 1998-11-10 Intel Corporation Packed/add and packed subtract operations
CN1067833C (zh) * 1996-11-08 2001-06-27 明碁电脑股份有限公司 数字影像数据的压缩/解压缩方法
US6256347B1 (en) * 1996-12-17 2001-07-03 Thomson Licensing S.A. Pixel block compression apparatus in an image processing system
US5924925A (en) * 1998-08-05 1999-07-20 Metal Works Inc. Roof ventilating system for frame construction building

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02216917A (ja) * 1988-11-11 1990-08-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 符号化方法とその復号化方法
JPH06216782A (ja) * 1993-01-20 1994-08-05 Sony Corp 符号化方法、符号化装置、復号化装置及び記録媒体
JPH09160593A (ja) * 1995-10-05 1997-06-20 Sony Corp 信号符号化方法及び装置
JPH10145793A (ja) * 1996-11-06 1998-05-29 Sony Corp 画像符号化装置とその方法、および、画像復号化装置とその方法
JP2000114975A (ja) * 1998-10-07 2000-04-21 Sony Corp 音響信号符号化方法及び装置、音響信号復号化方法及び装置並びに記録媒体

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012008330A1 (ja) * 2010-07-16 2012-01-19 日本電信電話株式会社 符号化装置、復号装置、これらの方法、プログラム及び記録媒体
JP5320508B2 (ja) * 2010-07-16 2013-10-23 日本電信電話株式会社 符号化装置、復号装置、これらの方法、プログラム及び記録媒体
JP2016526186A (ja) * 2013-05-24 2016-09-01 ドルビー・インターナショナル・アーベー オーディオ・エンコーダおよびデコーダ
JP2020016884A (ja) * 2013-05-24 2020-01-30 ドルビー・インターナショナル・アーベー オーディオ・エンコーダおよびデコーダ
US11024320B2 (en) 2013-05-24 2021-06-01 Dolby International Ab Audio encoder and decoder
JP2021179627A (ja) * 2013-05-24 2021-11-18 ドルビー・インターナショナル・アーベー オーディオ・エンコーダおよびデコーダ
US11594233B2 (en) 2013-05-24 2023-02-28 Dolby International Ab Audio encoder and decoder
JP7258086B2 (ja) 2013-05-24 2023-04-14 ドルビー・インターナショナル・アーベー オーディオ・エンコーダおよびデコーダ

Also Published As

Publication number Publication date
EP1345332A1 (en) 2003-09-17
WO2003030374A1 (en) 2003-04-10
KR20040044389A (ko) 2004-05-28
KR100952065B1 (ko) 2010-04-13
CN1476673A (zh) 2004-02-18
CN100574114C (zh) 2009-12-23
US6995699B2 (en) 2006-02-07
US20040039568A1 (en) 2004-02-26
EP1345332A4 (en) 2007-07-11
EP1345332A8 (en) 2003-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4506039B2 (ja) 符号化装置及び方法、復号装置及び方法、並びに符号化プログラム及び復号プログラム
JP3336617B2 (ja) 信号符号化又は復号化装置,及び信号符号化又は復号化方法,並びに記録媒体
RU2555221C2 (ru) Канальное кодирование на основе комплексного преобразования с частотным кодированием с расширенной полосой
JP4296752B2 (ja) 符号化方法及び装置、復号方法及び装置、並びにプログラム
JP3277692B2 (ja) 情報符号化方法、情報復号化方法及び情報記録媒体
JP3203657B2 (ja) 情報符号化方法及び装置,情報復化方法及び装置,情報伝送方法,並びに情報記録媒体
WO1995001680A1 (fr) Dispositif de codage de signaux numeriques, son dispositif de decodage, et son support d'enregistrement
JP3900000B2 (ja) 符号化方法及び装置、復号方法及び装置、並びにプログラム
JP2003337598A (ja) 音響信号符号化方法及び装置、音響信号復号方法及び装置、並びにプログラム及び記録媒体
JP3318931B2 (ja) 信号符号化装置、信号復号化装置及び信号符号化方法
JPH0846518A (ja) 情報符号化方法及び復号化方法、情報符号化装置及び復号化装置、並びに情報記録媒体
JP2003110429A (ja) 符号化方法及び装置、復号方法及び装置、伝送方法及び装置、並びに記録媒体
JP3344944B2 (ja) オーディオ信号符号化装置,オーディオ信号復号化装置,オーディオ信号符号化方法,及びオーディオ信号復号化方法
JPH09106299A (ja) 音響信号変換符号化方法および復号化方法
JP3475985B2 (ja) 情報符号化装置および方法、情報復号化装置および方法
WO1999044291A1 (fr) Dispositif et procede de codage, dispositif et procede de decodage, support d'enregistrement de programme et de donnees
JP4297078B2 (ja) 復号方法及び装置
JP3255047B2 (ja) 符号化装置および方法
JPH09135173A (ja) 符号化装置および符号化方法、復号化装置および復号化方法、伝送装置および伝送方法、並びに記録媒体
JP2002050967A (ja) 信号記録媒体
JP4534112B2 (ja) 符号化装置および方法、復号装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
JP3465698B2 (ja) 信号復号化方法及び装置
JP2002374171A (ja) 符号化装置および方法、復号装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
JP2002157000A (ja) 符号化装置及び復号化装置、符号化処理プログラム及び復号化処理プログラム、符号化処理プログラム又は復号化処理プログラムを記録した記録媒体、並びに符号化装置又は復号化装置を用いた放送システム
JPH07273656A (ja) 信号処理方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080926

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100525

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101005