JP2003088021A - 交流発電機の固定子およびその製造方法 - Google Patents

交流発電機の固定子およびその製造方法

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JP2003088021A JP2001281347A JP2001281347A JP2003088021A JP 2003088021 A JP2003088021 A JP 2003088021A JP 2001281347 A JP2001281347 A JP 2001281347A JP 2001281347 A JP2001281347 A JP 2001281347A JP 2003088021 A JP2003088021 A JP 2003088021A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、固定子巻線を振り分け巻線で構
成し、導体線の絶縁被膜の損傷発生を抑えて、導体線同
士の短絡事故を低減できる交流発電機の固定子およびそ
の製造方法を得ることを目的とする。 【解決手段】 固定子巻線42は、それぞれ導体線44
を3スロット毎に巻装して構成された3つの振り分け巻
線43を備えている。そして、導体線44のスロット収
納部44aは断面長方形に成形され、コイルエンド部4
4bは円形断面に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、交流発電機に関
し、特に自動車等に搭載される、小形化・高出力化の可
能な交流発電機の固定子およびその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の交流発電機の固定子は、円形断面
を有する導体線を固定子鉄心のスロットに巻装し、つい
でスロット内に収納されている導体線をスロット深さ方
向に押圧し、その後固定子鉄心のティース部先端を周方
向両側に押し広げてスロット開口を半開口として、作製
されていた。
【0003】しかしながら、円形断面の導体線をスロッ
ト内に収納する場合、導体線間に必然的に生じる空間に
より占積率(スロット内での導体線の占める割合)が向
上されず、発電機の出力向上が図られない、という不具
合があった。また、円形断面の導体線をスロットに巻装
した場合、導体線同士がスロット内で交差したりして、
導体線がスロット内に整列状態に収納されない。この収
納状態の導体線をスロット深さ方向に押圧すると、導体
線の表面の絶縁被膜が損傷し、導体線同士の短絡を発生
させることになる。その結果、固定子の生産性が低下し
てまう、という不具合もあった。
【0004】このような不具合を解消するために、円形
断面の導体線を所定回巻回して巻線を作製し、この巻線
のスロットに収納される導体線の部位を四角形断面に加
圧成形し、その後四角形断面に成形された導体線の部位
をスロットに挿入するようにして巻線を固定子鉄心に巻
装して作製された交流発電機の固定子が、例えば特開昭
63−194543号公報に提案されている。
【0005】図23は例えば特開昭63−194543
号公報に記載された従来の交流発電機の固定子を示す要
部断面図、図24乃至図26はそれぞれ従来の交流発電
機の固定子における固定子巻線の形成方法を説明する
図、図27は従来の交流発電機の固定子における固定子
巻線組み込み前の固定子鉄心の要部を示す斜視図、図2
8は従来の交流発電機の固定子における固定子鉄心の鍔
部形成方法を説明する図である。
【0006】従来の交流発電機の固定子1は、図23に
示されるように、固定子鉄心2と、固定子鉄心2に巻装
された固定子巻線4とを備えている。固定子鉄心2は、
所定形状に打ち抜き成形された鋼板を所定枚積層して作
製され、円環状のコアバック部6から径方向内方に延設
されたティース部7が周方向に所定ピッチで配列されて
構成されている。そして、スロット3が隣り合うティー
ス部7間に画成されている。また、鍔部5が各ティース
部7の先端部に周方向両側に突出するように形成されて
いる。この鍔部5は、磁束を収集する働きを有するとと
もに、スロット3の開口の約半分を閉じ、固定子巻線4
の飛び出しを防止する働きを有する。固定子巻線4は、
三相出力が得られるように固定子鉄心2に巻装して構成
されている。そして、各スロット3内には、後述するよ
うに円形断面の導体線11の一部を長方形断面に加圧変
形してなるスロット収納部12aが径方向に1列に並ん
で収納されている。また、各スロット3内には、耐熱性
の高いインシュレータ8が装着され、固定子鉄心2と固
定子巻線4との電気的絶縁を確保している。
【0007】ついで、固定子巻線4の形成方法について
説明する。まず、図24に示されるように、1本の円形
断面の導体線11を略長方形に所定回(例えば6回)巻
回して長方形巻回部12を形成し、さらにこの長方形巻
回部12から延出する導体線11を所定回巻回して次の
長方形巻回部12を形成するようにして、複数個の長方
形巻回部12を有する重ね巻き巻線10を作製する。次
に、重ね巻き巻線10の各長方形巻回部12が、図25
に示されるように、加圧成形機13に装着される。この
時、スロット収納部12aが1列に重ね合わされてバネ
16で摺動自在に支持されたスライダ14とストッパ1
5との間に挿入される。そして、スロット収納部12a
がプッシャ17により矢印方向に加圧される。これによ
り、重ね巻き巻線10は、図26に示されるように、ス
ロット収納部12aが長方形断面に成形される。なお、
スロット収納部12a間を連結するコイル端部12bは
円形断面となっている。
【0008】このように構成された重ね巻き巻線10
は、図27に示される固定子鉄心2の各スロット3内
に、スロット収納部12aを内周側から挿入される。こ
の時、重ね巻き巻線10は、スロット収納部12aが3
スロット毎のスロット3に挿入されて固定子鉄心2に巻
装されている。そして、各スロット3内には、図28の
(a)に示されるように、インシュレータ8が装着さ
れ、スロット収納部12aが径方向に1列に並んで6層
収納されている。また、3つの重ね巻き巻線10が、ス
ロット収納部12aが挿入されるスロット3を1スロッ
トづつずらして固定子鉄心2に巻装されて、固定子巻線
4を構成している。ついで、固定子鉄心2のティース部
7の先端面に、図28の(b)に矢印Fで示される方向
に、ローラ等(図示せず)で加圧する。これにより、テ
ィース部7の先端部に形成されていた貫通穴9が押しつ
ぶされ、貫通穴9の周方向両側の部位が周方向外側に押
し出され、鍔部5が形成される。
【0009】この従来の固定子1では、長方形断面のス
ロット収納部12aが各スロット3内に径方向に1列に
並んで6層に収納されている。そして、1つのスロット
3から引き出されて、周方向の一側に3スロット離れた
次のスロット3に引き入れられる各重ね巻き巻線10の
6本のコイル端部12bの束が、それぞれ周方向に6ス
ロットピッチで配列されてコイルエンド群を構成してい
る。このコイルエンド群では、コイル端部12bの束の
径方向における重なりは、最大で3束となっている。
【0010】このように構成された従来の固定子1にお
いては、重ね巻き巻線10のスロット収納部12aが、
スロット3に挿入されるに先立って、長方形断面に形成
されているので、スロット3内に収納されたスロット収
納部12a間に隙間が生じにくくなる。その結果、占積
率が向上され、発電機の出力向上が図られられる。ま
た、1本の導体線11を用いて重ね巻き巻線10を形成
した後、加圧成形機13を用いて重ね巻き巻線10の長
方形巻回部12のスロット収納部12aを長方形断面に
加圧変形しているので、スロット収納部12aをスライ
ダ14とストッパ15との間に整列状態にセットでき、
加圧変形に起因する導体線11の絶縁被膜の損傷発生を
抑えることができる。その結果、導体線11同士の短絡
発生が抑えられ、固定子1の生産性の低下を防止するこ
とができる。また、コイル端部12bが円形断面を有し
ているので、コイル端部12b同士の擦れに起因する絶
縁被膜の損傷発生が抑えられ、絶縁性が向上される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の交流発電機の固
定子1では、3つの重ね巻き巻線10がスロット収納部
12aを挿入するスロット3を1スロットづつずらして
固定子鉄心2に巻装されて構成されているので、固定子
鉄心2の軸端側において、6本のコイル端部12bの束
が径方向に関して最大3束重なっている。そこで、コイ
ル端部12bの束間の干渉に起因する大きな曲げ応力が
コイル端部12bに作用することになる。この曲げ応力
がスロット収納部12aとコイル端部12bとの境界部
に集中し、該境界部の絶縁被膜が損傷し、導体線11同
士の短絡事故を発生させるという課題があった。
【0012】また、従来の交流発電機の固定子1の製造
方法では、重ね巻き巻線10のスロット収納部12aを
固定子鉄心2の各スロット3に内周側から挿入し、その
後ティース部7の先端面を内周側から押圧してティース
部7の先端部を塑性変形させて周方向両側に延出する鍔
部5を形成しているので、鍔部5の形状にばらつきが生
じしてしまう。その結果、固定子1を交流発電機に搭載
した際に、磁気回路がアンバランスとなり、電磁音の悪
化をもたらしてしまうという課題があった。
【0013】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、固定子巻線を振り分け巻線で構
成し、1つのスロットから延出するコイルエンド部を周
方向両側に振り分けて、各スロット対のスロット収納部
を連結するコイルエンド部の本数を削減し、コイルエン
ド部の束間の干渉に起因する曲げ応力を低減し、導体線
の絶縁被膜の損傷発生を抑えて、導体線同士の短絡事故
を低減できる交流発電機の固定子およびその製造方法を
得ることを目的とする。また、固定子巻線のスロット収
納部を固定子鉄心の各スロットに軸方向から挿入するよ
うにして、固定子鉄心の成形時に、プレス打ち抜き成形
により鍔部をティース部の先端に一体に形成できるよう
にし、交流発電機に搭載した際の電磁音の悪化を低減で
きる交流発電機の固定子の製造方法を得ることを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明による交流発電
機の固定子は、円環状のコアバック部、該コアバック部
からそれぞれ径方向内方に延出し、かつ、周方向に所定
ピッチで配設されたティース部、隣り合う該ティース部
により画成されたスロットおよび該ティース部の先端部
から周方向両側に延出された鍔部を有する固定子鉄心
と、上記固定子鉄心の所定スロット毎の上記スロットで
構成されたスロット群のそれぞれに巻装された複数の巻
線からなる固定子巻線とを備えた交流発電機の固定子に
おいて、上記各巻線は、導体線を、上記スロットの両端
から延出し、周方向の両側に振り分けられて周方向の両
側に上記所定スロット離れた上記スロットにそれぞれ入
るように、上記スロット群に振り分け巻きに巻装して構
成され、上記導体線は、上記スロットに収納されるスロ
ット収納部が断面扁平に成形され、上記スロット収納部
の端部同士を連結するコイルエンド部が断面略円形に成
形され、上記スロット収納部は、径方向に少なくとも1
列に配列されて複数層に上記スロット内に収納されてい
るものである。
【0015】また、上記スロット収納部は、その周方向
幅が上記スロットの周方向幅に略一致され、上記スロッ
ト内に径方向に重なって1列に配列されて収納されてい
るものである。
【0016】また、上記スロット収納部は、その周方向
幅が上記スロットの開口幅より大きく形成されているも
のである。
【0017】また、上記スロットは、内径側を先細りと
する略台形形状に形成され、上記スロット内に径方向に
配列された上記スロット収納部の扁平率が上記スロット
の略台形形状に適合するように外径側から内径側に順次
小さくなるように形成されているものである。
【0018】また、断面扁平形状を有するスロット開口
通過部が上記スロット収納部と上記固定子鉄心の軸端一
側の上記コイルエンド部との境界部に形成され、該スロ
ット開口通過部がその断面の長手方向を径方向に略一致
させて配置され、かつ、その周方向幅が上記スロットの
開口幅より小さく形成されているものである。
【0019】また、上記スロットが毎極毎相当たり複数
個の割合で形成されているものである。
【0020】また、絶縁性樹脂が上記複数の巻線のコイ
ルエンド部で構成されるコイルエンド群に塗布されてい
るものである。
【0021】また、この発明による交流発電機の固定子
の製造方法は、円環状のコアバック部、該コアバック部
からそれぞれ径方向内方に延出し、かつ、周方向に所定
ピッチで配設されたティース部、隣り合う該ティース部
により画成されたスロットおよび該ティース部の先端部
から周方向両側に延出された鍔部を有する固定子鉄心
と、上記固定子鉄心の所定スロット毎の上記スロットで
構成されたスロット群のそれぞれに巻装された複数の振
り分け巻線からなる固定子巻線とを備えた交流発電機の
固定子の製造方法において、磁性鋼板を積層一体化して
上記固定子鉄心を作製する工程と、断面略円形に成形さ
れた導体線をリング状に所定回巻回して巻線ユニットを
作製する工程と、上記巻線ユニットを折り曲げて、直線
状のスロット収納部が長さ方向を径方向に略一致させて
周方向に所定スロットピッチで配列され、約半数の該ス
ロット収納部がコ字状のコイルエンド部で該所定スロッ
トピッチ離れたスロット収納部の端部を内周側および外
周側で交互に連結され、残る該スロット収納部がコ字状
の該コイルエンド部で該所定スロットピッチ離れたスロ
ット収納部の端部を内周側および外周側で交互に連結さ
れて、上記約半数の該スロット収納部の端部を連結する
上記コイルエンド部と上記残りの該スロット収納部の端
部を連結する上記コイルエンド部とが径方向に相対する
星形パターンの星形巻線ユニットを作製する工程と、上
記星形巻線ユニットの上記スロット収納部を断面扁平に
塑性変形させる工程と、上記星形巻線ユニットを成形し
て、上記スロット収納部がその長さ方向を平行として周
方向に上記所定スロットピッチで配列された円筒状の振
り分け巻線ユニットを作製する工程と、スロット開口を
構成する上記鍔部間に上記振り分け巻線ユニットの軸方
向一端側の上記コイルエンド部の一部を通しつつ、上記
スロット収納部を上記スロット内に挿入して、該振り分
け巻線ユニットを上記固定子鉄心に軸方向から装着する
工程とを備えたものである。
【0022】また、上記振り分け巻線ユニットを上記固
定子鉄心に装着する工程に先だって、上記振り分け巻線
ユニットの軸方向一端側の上記コイルエンド部を径方向
内方に折り曲げる工程を備えたものである。
【0023】また、上記振り分け巻線ユニットを上記固
定子鉄心に装着する工程に先だって、上記振り分け巻線
ユニットの軸方向一端側の上記コイルエンド部の上記ス
ロット収納部側を塑性変形させて扁平断面を有するスロ
ット開口通過部を形成する工程を備えたものである。
【0024】また、上記星形巻線ユニットの上記スロッ
ト収納部を断面扁平に塑性変形させる工程において、上
記星形巻線ユニットを構成する上記スロット収納部の全
数を一括してプレス成形するようにしたものである。
【0025】また、上記星形巻線ユニットの上記スロッ
ト収納部を断面扁平に塑性変形させる工程において、上
記星形巻線ユニットを構成する上記スロット収納部を、
上記スロット内の径方向における該スロット収納部の同
一配列層毎に分けてプレス成形するようにしたものであ
る。
【0026】また、上記振り分け巻線を上記固定子鉄心
に装着する工程において、上記固定子巻線を構成する複
数の上記振り分け巻線が、上記スロット収納部を周方向
に1スロットピッチづつずらして同心状に重ね合わせら
れて、一括して上記固定子鉄心に装着されるものであ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る固
定子を搭載した車両用交流発電機を示す縦断面図、図2
はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の固
定子を示す斜視図、図3はこの発明の実施の形態1に係
る車両用交流発電機の固定子における固定子巻線のスロ
ット収納状態を示す一部断面図である。
【0028】この車両用交流発電機20は、図1に示さ
れるように、それぞれ略椀形状のアルミ製のフロントブ
ラケット21およびリヤブラケット22から構成された
ハウジング23と、このハウジング23内に設けられ、
一端部にプーリ24が固定されたシャフト26と、この
シャフト26に固定されたランドル型の回転子27と、
この回転子27の軸方向両端部に固定されたファン25
と、回転子27を包囲するようにケース23に固定され
た固定子40と、シャフト26の他端部に固定されて回
転子27に電流を供給するスリップリング28と、スリ
ップリング28の表面に摺動する一対のブラシ29と、
このブラシ29を収納するブラシホルダ30と、固定子
40に電気的に接続され、固定子40で生じた交流を直
流に整流する整流器31と、ブラシホルダ30に嵌着さ
れて、固定子40で生じた交流電圧の大きさを調整する
レギュレータ32とを備えている。
【0029】回転子27は、電流を流して磁束を発生す
る界磁巻線33と、この界磁巻線33を覆うように設け
られ、その磁束によって磁極が形成される一対のポール
コア34、35とを備えている。そして、一対のポール
コア34、35は、鉄製で、それぞれ最外径面形状を略
台形形状とする爪状磁極34a、35aが外周縁部に周
方向に等角ピッチで突設されており、これらの爪状磁極
34a、35aを噛み合わせるように対向させてシャフ
ト26に固着されている。固定子40は、磁性鋼板を積
層してなる円筒状の固定子鉄心41と、固定子鉄心41
に巻装された固定子巻線42とから構成されている。そ
して、固定子40は、爪状磁極34a、35aの外周面
と固定子鉄心41の内周面との間に均一なエアギャップ
を形成するようにフロントブラケット21とリヤブラケ
ット22とに挟持されている。
【0030】ついで、固定子40の構造について図2お
よび図3を参照しつつ説明する。固定子鉄心41は、所
定形状にプレス加工された磁性鋼板を積層一体化して円
筒状に作製され、円環状のコアバック部41a、コアバ
ック部41aからそれぞれ径方向内方に延出し、かつ、
周方向に所定ピッチで配設されたティース部41b、隣
り合うティース部41bにより画成されたスロット41
cおよびティース部41bの先端部から周方向両側に延
出された鍔部41dを有している。ここで、スロット4
1cは毎極毎相当たり1の割合で周方向に等角ピッチで
形成されている。つまり、回転子27の12個の爪状磁
極34a、35aに対して、1つの3相交流巻線からな
る固定子巻線42が得られるように、36個のスロット
41cが固定子鉄心41に設けられている。また、各テ
ィース部41bが断面長方形に形成されているので、隣
り合うティース部41bにより画成されるスロット41
cは、内径側を先細りとする略台形形状に形成されてい
る。
【0031】固定子巻線42は、装着されるスロット4
1cを1スロットづつずらして固定子鉄心41に装着さ
れた3相分の振り分け巻線43を備えている。そして、
3相分の振り分け巻線43が交流結線、例えばY結線さ
れて3相交流巻線を構成している。各振り分け巻線43
は、絶縁被膜が被覆された銅線材からなる1本の導体線
44を3スロット毎のスロット41cに周方向一側に波
状に5ターン巻回し、引き続いて3スロット毎のスロッ
ト41cに周方向他側に波状に5ターン巻回して構成さ
れている。そして、導体線44は、スロット41c内に
収納されている導体線44の部位(以下、スロット収納
部44aとする)が断面長方形に成形され、固定子鉄心
41の軸端側で3スロット離れたスロット41cに収納
されているスロット収納部44aを連結している導体線
44の部位(以下、コイルエンド部44bとする)が断
面円形に成形されている。ここで、スロット収納部44
aの断面長方形の長辺長さが鍔部41d間(スロット開
口)の隙間より大きく、コイルエンド部44bの直径が
鍔部41d間の隙間より小さくなっている。
【0032】そして、各スロット41cには、図3に示
されるように、スロット収納部44aが、断面長方形の
長手方向を周方向に向けて、かつ、互いに密接して径方
向に2列に並んで5層に配列して収納されている。な
お、図3では、スロット収納部44aとスロット41c
の内壁面との間に大きな隙間があるように示されている
が、これはスロット収納部44aの配列状態を模式的に
示したもので、実際には、スロット収納部44aはスロ
ット41c内に密に収納されている。また、図3には示
されていないが、インシュレータがスロット41c内に
装着されていてもよい。
【0033】また、1つのスロット41cに収納されて
いる5本のスロット収納部44aは、固定子鉄心41の
軸端一側で、周方向一側に3スロット離れたスロット4
1cに収納されている5本のスロット収納部44aにそ
れぞれコイルエンド部44bにより連結され、固定子鉄
心41の軸端他側で、周方向他側に3スロット離れたス
ロット41cに収納されている5本のスロット収納部4
4aにそれぞれコイルエンド部44bにより連結されて
いる。さらに、1つのスロット41cに収納されている
残りの5本のスロット収納部44aは、固定子鉄心41
の軸端一側で、周方向他側に3スロット離れたスロット
41cに収納されている5本のスロット収納部44aに
それぞれコイルエンド部44bにより連結され、固定子
鉄心41の軸端他側で、周方向一側に3スロット離れた
スロット41cに収納されている5本のスロット収納部
44aにそれぞれコイルエンド部44bにより連結され
ている。
【0034】このように構成された固定子巻線42は、
各スロット41cから延出する導体線44が周方向両側
に半数づつ振り分けられている。そして、それぞれの振
り分け巻線43においては、5本のコイルエンド部44
bの束が、3スロットピッチで周方向に配列されてい
る。そこで、固定子鉄心41の軸端両側において、3ス
ロットピッチで周方向に配列されたコイルエンド部44
bの束の層が、互いに1スロットずれて3層に配列され
て、固定子巻線42のコイルエンド群42f、42rを
構成している。
【0035】このように構成された車両用交流発電機2
0では、バッテリ(図示せず)からブラシ29、スリッ
プリング28を通じて界磁巻線33に電流が供給されて
磁束が発生する。この磁束により、ポールコア34の爪
状磁極34aがN極に着磁され、ポールコア35の爪状
磁極35aがS極に着磁される。一方、エンジンによっ
てプーリ24が駆動され、シャフト26によって回転子
27が回転される。この回転子27の回転により、回転
磁界が固定子鉄心41に与えられ、固定子巻線42に起
電力が発生する。固定子巻線42で発生された交流の起
電力が整流器31により直流に整流されるとともに、そ
の出力電圧の大きさがレギュレータ32により調整され
る。そして、整流器31の出力がバッテリに充電され
る。
【0036】この実施の形態1によれば、スロット収納
部44aが断面長方形に形成されているので、スロット
収納部44aを互いに密接させてスロット41c内に収
納できる。その結果、スロット収納部44a間の隙間が
少なくなり、占積率の向上が図られ、高出力の発電機を
実現できる。
【0037】振り分け巻線43を固定子鉄心41に巻装
する際、固定子鉄心41に巻装された振り分け巻線43
のコイルエンド部44bを整形する際、さらには自動車
から車両用交流発電機20に振動が加わる際に、コイル
エンド部44b同士が擦れあう。この時、コイルエンド
部が断面矩形であると、その角部に擦られた絶縁被膜が
損傷することになる。しかし、この固定子40では、コ
イルエンド部44bが断面円形に成形されているので、
コイルエンド部44b同士の擦れに起因する絶縁被膜の
損傷発生が抑えられ、絶縁性が向上される。
【0038】また、固定子巻線42が、振り分け巻線4
3により構成されているので、3スロット離れたスロッ
ト41c内に収納されているスロット収納部44aを連
結しているコイルエンド部44bの本数が半減する。つ
まり、この固定子40では、3スロット離れたスロット
41c内に収納されているスロット収納部44aを連結
しているコイルエンド部44bの本数が5本となる。仮
に、導体線を、1つのスロットから延出するたびに、周
方向一側に3スロット離れたスロットに入るように巻回
する従来の巻線構造では、該コイルエンド部の本数は1
0本となる。そこで、コイルエンド部の太さおよび導体
線の巻回数が同一であれば、この固定子40において
は、従来の巻線構造に比べて、3スロット離れたスロッ
ト41c内に収納されているスロット収納部44aを連
結しているコイルエンド部44bの本数が減る分、コイ
ルエンド部44bの束が径方向に関して重なって互いに
干渉することに起因して各コイルエンド部44bに作用
する曲げ応力は低減される。その結果、この曲げ応力が
スロット収納部44aとコイルエンド部44bとの境界
部に集中しても、境界部の絶縁被膜が損傷しにくくな
り、導体線44同士の短絡事故の発生が抑えられる。
【0039】また、各振り分け巻線43が導体線44を
各スロット41cの両端から延出し、周方向の両側に振
り分けられて周方向の両側に3スロット離れたスロット
41cにそれぞれ入るように巻装して構成されている。
そこで、コイルエンド部44bの束の径方向の重なりが
周方向に分散され、コイルエンド群42f、42rにお
ける径方向の膨らみが低減される。これにより、コイル
エンド群42f、42rの周方向における凹凸が少なく
なるので、車両用交流発電機20の駆動時に、コイルエ
ンド群42f、42rと回転子27およびファン25と
の間の圧力変動に起因して発生する風騒音が低減され
る。
【0040】また、スロット収納部44aが径方向に2
列に並んでスロット41c内に収納されているので、ス
ロット収納部が径方向に1列に並んでスロット内に収納
されている場合に比べて、スロット収納部の扁平率(=
断面矩形の長辺長さ/断面矩形の短辺長さ)を小さくで
きる。なお、断面円形の導体を断面矩形に塑性変形させ
てスロット収納部を形成する場合、扁平率が小さいほ
ど、導体の変形度合いが小さい。そこで、スロット収納
部の扁平率が小さい分、塑性変形工程における絶縁被膜
の損傷発生が抑えられ、絶縁性が向上される。また、ス
ロット収納部44aの断面長方形の長辺長さがスロット
開口より大きく形成されているので、スロット収納部4
4aのスロット41cからの飛び出しがない。
【0041】ついで、固定子40の製造方法について図
4乃至図8を参照しつつ説明する。ここで、図4はこの
発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の固定子の
製造方法における星形巻線ユニットを製造する工程を説
明する工程図、図5および図6はそれぞれこの発明の実
施の形態1に係る車両用交流発電機の固定子における振
り分け巻線ユニットを示す斜視図および要部拡大図、図
7はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の
固定子の製造方法における振り分け巻線ユニットを固定
子鉄心に装着する工程を説明する工程図、図8はこの発
明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の固定子の製
造方法における振り分け巻線ユニットの固定子鉄心への
装着過程を説明する要部断面図である。
【0042】まず、図4の(a)に示されるように、絶
縁被膜が被覆された断面円形の銅線材からなる1本の導
体線44Aをリング状に5回巻回して第1の巻線ユニッ
ト45Aを作製し、引き続いてリング状に5回巻回して
第2の巻線ユニット45Bを作製する。ついで、図4の
(b)に示されるように、第1および第2の巻線ユニッ
ト45A、45Bを折り曲げて、隣り合う直線状のスロ
ット収納部46aの端部をコ字状のコイルエンド部46
bにより内周側および外周側で交互に連結する星形パタ
ーンを有する第1および第2の星形巻線ユニット46
A、46Bを作製する。第1および第2の星形巻線ユニ
ット46A、46Bでは、5本のスロット収納部46a
の束が周方向に所定間隔をもって12束配列されてい
る。その後、第1および第2の星形巻線ユニット46
A、46Bを連結している導体線44Aの部位で折り返
し、図4の(c)に示されるように、両星形パターンの
山部と谷部とが重なるように、即ちコイルエンド部46
bが径方向に相対するように、第1および第2の星形巻
線ユニット46A、46Bを重ね合わせ、星形巻線ユニ
ット46を作製する。
【0043】ついで、星形巻線ユニット46のスロット
収納部46aの各束を加圧成形機(図示せず)にセット
する。この時、各束のスロット収納部46aは加圧方向
に1列に重ねられる。そして、プッシャ(図示せず)に
よりスロット収納部46aの全束を一括で加圧する。こ
れにより、スロット収納部46aは断面円形から断面長
方形に塑性変形される。そして、各スロット収納部46
aはほぼ同一の断面形状となる。ここで、加圧成形機
は、従来の加圧成形機13におけるスライダ14および
ストッパ15の対が周方向に所定対配列されたものであ
る。
【0044】そして、図5および図6に示されるよう
に、星形巻線ユニット46を円筒状に成形して振り分け
巻線ユニット47を作製する。この振り分け巻線ユニッ
ト47は、導体線44を波巻きに10ターン巻回したも
のである。そして、10本のスロット収納部47a(断
面長方形に塑性変形されたスロット収納部46aに相
当)の束が長さ方向を軸方向に平行として周方向に3ス
ロットピッチで配列されている。また、スロット収納部
47aの各束の5本づつがコイルエンド部47b(コイ
ルエンド部46bに相当)により軸方向両端で交互に連
結されている。さらに、スロット収納部47aの各束の
残り5本づつが、同様に、コイルエンド部47bにより
軸方向両端で交互に連結されている。なお、5本づつの
スロット収納部47aを連結するコイルエンド部47b
は軸方向で相対している。
【0045】ついで、振り分け巻線ユニット47の軸方
向一端側のコイルエンド部47bを径方向内側に折り曲
げる。そして、図7に示されるように、振り分け巻線ユ
ニット47を固定子鉄心41に対して軸方向から装着す
る。この時、図8に示されるように、径方向内側に曲げ
られたコイルエンド部47bのスロット収納部47a近
傍の部位が鍔部41d間(スロット開口)を軸方向に移
動し、スロット収納部47aがスロット41c内に引き
入れられる。そして、スロット収納部47aが完全にス
ロット41c内に引き入れられた後、径方向内側に曲げ
られたコイルエンド部47bを軸方向に延びるように戻
し、1つの振り分け巻線ユニット47が固定子鉄心41
に装着される。そして、次の振り分け巻線ユニット47
が、挿入されるスロット41cを1スロットづらして同
様に固定子鉄心41に装着される。さらに、もう1つの
振り分け巻線ユニット47が同様に固定子鉄心41に装
着され、図2に示される固定子40が得られる。
【0046】この実施の形態1による固定子の製造方法
によれば、振り分け巻線ユニット47のスロット収納部
47aが、スロット41cに挿入されるに先立って、断
面長方形に形成されているので、スロット収納部12a
をスロット41c内に隙間なく収納することができる。
その結果、占積率が向上され、発電機の出力向上が図ら
れられる。また、断面円形の導体線44Aを用いて星形
巻線ユニット46を形成した後、加圧成形機を用いて星
形巻線ユニット46のスロット収納部46aを断面長方
形に加圧変形しているので、スロット収納部46aを治
具(例えば、スライダとストッパとの間)に整列状態に
セットでき、絡み合った導体線44Aを加圧変形するこ
と起因する絶縁被膜の損傷発生を抑えることができる。
その結果、導体線44同士の短絡発生が抑えられ、固定
子40の生産性の低下を防止することができる。また、
全スロット収納部46aを一度に加圧成形しているの
で、スロット収納部を断面長方形に塑性変形させる工程
が簡略化される。また、コイルエンド部47bが円形断
面を有しているので、固定子の製造工程におけるコイル
エンド部47b同士の擦れに起因する絶縁被膜の損傷発
生が抑えられ、絶縁性が向上される。
【0047】また、振り分け巻線ユニット47のコイル
エンド部47bの一部を鍔部41d間に通しつつ、スロ
ット収納部47aをスロット41c内に挿入するよう
に、振り分け巻線ユニット47を固定子鉄心41に軸方
向から装着しているので、固定子鉄心41を作製する段
階で鍔部41dをティース部41bの先端部に形成でき
る。そこで、従来の固定子1の製造方法における鍔部5
を作製する工程が不要となり、製造工程の簡略化が図ら
れる。また、鍔部41dは、固定子鉄心41の材料であ
る磁性鋼板をプレス成形する際に同時に形成できるの
で、鍔部41dの形状、即ちティース部41bの先端形
状を高精度に形成できる。そこで、固定子40を車両用
交流発電機に搭載した際に、磁気回路がバランスよく形
成され、電磁音の悪化が抑制される。さらに、固定子鉄
心41に装着するに先立って、振り分け巻線ユニット4
7のコイルエンド部47bが径方向内側に曲げられてい
るので、コイルエンド部47bが固定子鉄心41に干渉
されることなく、コイルエンド部47bの一部を鍔部4
1d間に通すことができる。そこで、振り分け巻線ユニ
ット47の装着作業性が向上されるとともに、コイルエ
ンド部47bと固定子鉄心41との干渉に起因する絶縁
被膜の損傷発生も抑えられる。
【0048】なお、上記実施の形態1では、スロット4
1cが略台形形状に形成されているものとしているが、
ティース部を断面台形に形成してスロットを略長方形に
形成してもよい。この場合、径方向に2列に配列したス
ロット収納部44aの束をスロットの内形形状に適合す
るようにできるので、占積率が高められるとともに、振
動などによるスロット収納部のスロット内での変位が抑
えられ、絶縁被膜の損傷発生が抑えられる。また、上記
実施の形態1による固定子40において、コイルエンド
群42f、42rにワニスなどの絶縁性樹脂を塗布する
ようにしてもよい。この場合、絶縁性樹脂がコイルエン
ド部44b同士を固着し、振動に起因するコイルエンド
部44b同士の擦れをなくしているので、コイルエンド
部44bの絶縁被膜の損傷に伴う絶縁性の悪化が抑えら
れる。さらに、上記実施の形態1では、振り分け巻線ユ
ニット47を1つづつ固定子鉄心41に装着するものと
して説明しているが、3つの振り分け巻線ユニット47
を同心状に重ね合わせ、一度にまとめて固定子鉄心41
に装着するようにしてもよい。この場合、振り分け巻線
ユニット47の固定子鉄心41への装着工程が簡略化さ
れる。
【0049】実施の形態2.図9はこの発明の実施の形
態2に係る車両用交流発電機の固定子における固定子巻
線のスロット収納状態を示す一部断面図である。この実
施の形態2では、断面長方形のスロット収納部44cが
スロット41c内に径方向に2列に並んで5層に配列さ
れている。そして、スロット収納部44cの扁平率が最
外層から最内層に順次小さくなるように形成され、径方
向に2列に配列したスロット収納部44cの束がスロッ
ト41cの略台形形状に適合するように形成されてい
る。なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成さ
れている。
【0050】この実施の形態2によれば、スロット収納
部44cの扁平率が最外層から最内層に順次小さくなる
ように形成され、径方向に2列に配列したスロット収納
部44cの束がスロット41cの略台形形状に適合する
ように形成されているので、占積率が高められる。さら
に、振動などによるスロット収納部44cのスロット4
1c内での変位が抑えられ、絶縁被膜の損傷発生が抑え
られる。
【0051】ここで、この実施の形態2によるスロット
収納部を断面長方形に塑性変形させる工程について説明
する。まず、上記実施の形態1と同様に、星形巻線ユニ
ット46を作製する。ついで、星形巻線ユニット46を
構成する第1および第2の星形巻線ユニット46A、4
6Bのスロット収納部46aの各束からスロット収納部
46aを1つづつ加圧成形機にセットし、10本のスロ
ット収納部46aを一度に断面長方形に塑性変形させ
る。この工程を5回繰り返し、全てのスロット収納部4
6aを断面長方形に変形させる。この時、各工程におけ
るプッシャによる加圧力を順次変えて、扁平率が5段階
に順次小さくなるように5種類の断面形状のスロット収
納部44cを形成する。
【0052】このように作製されたスロット収納部44
cは、図9に示されるように、扁平率が最外層から最内
層に順次小さくなるように、スロット41c内に径方向
に2列に配列される。そして、スロット41c内に収納
されているスロット収納部44cの束がスロット41c
の略台形形状に適合している。
【0053】従って、この実施の形態2による星形巻線
ユニットのスロット収納部の断面矩形に成形する工程を
適用すれば、スロット収納部の扁平率を任意に調整する
ことができるので、略台形形状のスロット41c内に
も、高い占積率でスロット収納部を収納させることがで
きる。
【0054】実施の形態3.上記実施の形態1では、1
本の導体線44Aを用いて星形巻線ユニット47を作製
するものとしているが、この実施の形態3では、2本の
導体線44Aを用いて星形巻線ユニット49を作製する
ものとしている。なお、他の構成は上記実施の形態1と
同様に構成されている。
【0055】ここで、この実施の形態3による星形巻線
ユニットを製造する工程について図10を参照しつつ説
明する。まず、1本の導体線44Aをリング状に5回巻
回して巻線ユニット48を作製する。同様に、1本の導
体線44Aをリング状に5回巻回してもう1つの巻線ユ
ニット48を作製する。ついで、各巻線ユニット48を
折り曲げて、隣り合う直線状のスロット収納部49aの
端部をコ字状のコイルエンド部49bにより内周側およ
び外周側で交互に連結する星形パターンを有する第1お
よび第2の星形巻線ユニット49A、49Bを作製す
る。第1および第2の星形巻線ユニット49A、49B
では、5本のスロット収納部49aの束が周方向に所定
間隔をもって12束配列されている。その後、第1およ
び第2の星形巻線ユニット49A、49Bを、両星形パ
ターンの山部と谷部とが重なるように、即ちコイルエン
ド部49bが径方向に相対するように、第1および第2
の星形巻線ユニット49A、49Bを重ね合わせ、星形
巻線ユニット49を作製する。
【0056】このように作製された星形巻線ユニット4
9は、第1および第2の星形巻線ユニット49A、49
Bがそれぞれ1本の導体線44Aで作製されている点を
除いて、上記実施の形態1による星形巻線ユニット47
と同様に構成されている。そこで、星形巻線ユニット4
7に代えて、星形巻線ユニット49を用いて、上記実施
の形態1と同じ製造方法と採ることにより、固定子40
と同等の固定子が得られる。従って、この実施の形態3
においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られ
る。
【0057】実施の形態4.図11はこの発明の実施の
形態4に係る車両用交流発電機の固定子を示す斜視図、
図12はこの発明の実施の形態4に係る車両用交流発電
機の固定子における固定子巻線のスロット収納状態を示
す一部断面図、図13はこの発明の実施の形態4に係る
車両用交流発電機の固定子における1相分の振り分け巻
線を示す斜視図、図14はこの発明の実施の形態4に係
る車両用交流発電機の固定子における1相分の振り分け
巻線の要部を示す拡大図である。
【0058】図11において、固定子鉄心41Aは、所
定形状にプレス加工された磁性鋼板を積層一体化して円
筒状に作製されたもので、スロット41cが毎極毎相当
たり2の割合で周方向に等角ピッチで形成されている。
つまり、回転子27の12個の爪状磁極に対して、2つ
の3相交流巻線からなる固定子巻線42Aが得られるよ
うに、72個のスロット41cが固定子鉄心41Aに設
けられている。なお、スロット41cが毎極毎相当たり
2の割合で形成されている点を除いて、上述の固定子鉄
心41と同様に構成されている。
【0059】固定子巻線42Aは、装着されるスロット
41cを1スロットづつずらして固定子鉄心41Aに装
着された6相分の振り分け巻線43Aを備えている。そ
して、それぞれ3相分の振り分け巻線43Aが交流結
線、例えばY結線されて2つの3相交流巻線を構成して
いる。各振り分け巻線43Aは、図13および図14に
示されるように、絶縁被膜が被覆された銅線材からなる
1本の導体線44を6スロット毎のスロット41cに周
方向一側に波状に3ターン巻回し、引き続いて6スロッ
ト毎のスロット41cに周方向他側に波状に3ターン巻
回して構成されている。そして、導体線44は、スロッ
ト41c内に収納されているスロット収納部44aが断
面長方形に成形され、固定子鉄心41Aの軸端側で6ス
ロット離れたスロット41cに収納されているスロット
収納部44aを連結しているコイルエンド部44bが断
面円形に成形されている。さらに、スロット収納部44
aとコイルエンド部44bとの連結部が断面扁平に成形
され、スロット開口通過部44dを構成している。
【0060】そして、各スロット41cには、図12に
示されるように、スロット収納部44aが、断面長方形
の長手方向を周方向に向けて、かつ、互いに密接して径
方向に1列に並んで6層に配列して収納されている。こ
こで、スロット収納部44aの断面長方形の長辺長さが
鍔部41d間(スロット開口)の隙間より大きくなって
いる。そして、スロット開口通過部44dは、断面扁平
の長軸方向がスロット収納部44aの断面長方形の長手
方向と直交し、その断面扁平の短軸方向長さが鍔部41
d間の隙間より小さくなっている。
【0061】また、1つのスロット41cに収納されて
いる3本のスロット収納部44aは、固定子鉄心41A
の軸端一側で、周方向一側に6スロット離れたスロット
41cに収納されている3本のスロット収納部44aに
それぞれコイルエンド部44bにより連結され、固定子
鉄心41Aの軸端他側で、周方向他側に6スロット離れ
たスロット41cに収納されている3本のスロット収納
部44aにそれぞれコイルエンド部44bにより連結さ
れている。さらに、1つのスロット41cに収納されて
いる残りの3本のスロット収納部44aは、固定子鉄心
41Aの軸端一側で、周方向他側に6スロット離れたス
ロット41cに収納されている3本のスロット収納部4
4aにそれぞれコイルエンド部44bにより連結され、
固定子鉄心41Aの軸端他側で、周方向一側に6スロッ
ト離れたスロット41cに収納されている3本のスロッ
ト収納部44aにそれぞれコイルエンド部44bにより
連結されている。
【0062】このように構成された固定子巻線42A
は、各スロット41cから延出する導体線44が周方向
両側に半数づつ振り分けられている。そして、それぞれ
の振り分け巻線43Aにおいては、3本のコイルエンド
部44bの束が、6スロットピッチで周方向に配列され
ている。そこで、固定子鉄心41Aの軸端両側におい
て、6スロットピッチで周方向に配列されたコイルエン
ド部44bの束の層が、互いに1スロットずれて6層に
配列されて、固定子巻線42Aのコイルエンド群42
f、42rを構成している。
【0063】従って、このように構成された固定子40
Aにおいても、上記実施の形態1と同様の効果が得られ
る。この固定子40Aにおいては、スロット41cが毎
極毎相あたり2の割合で形成されているので、毎極毎相
あたり1の割合で形成されるスロットに比べてスロット
形状が細くなる。また、スロット収納部44aがスロッ
ト41c内に径方向に1列に並んで配列されている。そ
の結果、スロット収納部44aの扁平率が小さくなり、
スロット収納部44aの成形時における絶縁被膜の損傷
発生を抑えることができる。また、スロット開口より細
い幅を有する断面扁平のスロット開口通過部44dがス
ロット収納部44aとコイルエンド部44bとの連結部
に形成されているので、振り分け巻線43Aの装着時
に、スロット開口通過部44dをスロット開口に通しつ
つスロット収納部44aをスロット41c内に挿入でき
る。その結果、導体線44と固定子鉄心41Aとの接触
が回避でき、絶縁被膜の損傷発生が抑えられる。
【0064】ついで、振り分け巻線43Aを構成する振
り分け巻線ユニットの製造方法について説明する。ま
ず、図4の(a)〜(c)に示される工程により、それ
ぞれ導体線44Aを3ターン巻回して形成された第1お
よび第2の星形巻線ユニットが、両星形パターンの山部
と谷部とが重なるように、即ちコイルエンド部が径方向
に相対するように、重ね合わされた星形巻線ユニットを
作製する。
【0065】ついで、星形巻線ユニットのスロット収納
部の各束を加圧成形機にセットし、プッシャによりスロ
ット収納部の全束を一括で加圧する。これにより、星形
巻線ユニットのスロット収納部は断面円形から断面長方
形に塑性変形される。ついで、コイルエンド部のスロッ
ト収納部近傍を加圧成形機により扁平断面に塑性変形
し、断面扁平のスロット開口通過部44dを形成する。
そして、星形巻線ユニットを円筒状に成形し、図13お
よび図14に示される振り分け巻線43Aと同一形状の
振り分け巻線ユニットを作製する。
【0066】このように作製された振り分け巻線ユニッ
トの軸方向一端側(スロット開口通過部が形成されてい
る側)のコイルエンド部を径方向内側に折り曲げる。そ
して、振り分け巻線ユニットを固定子鉄心41Aに対し
て軸方向から装着する。この時、コイルエンド部のスロ
ット収納部近傍に形成されたスロット開口通過部44d
が鍔部41d間を軸方向に移動し、スロット収納部がス
ロット41c内に引き入れられる。そして、スロット収
納部が完全にスロット41c内に引き入れられた後、径
方向内側に曲げられたコイルエンド部を軸方向に延びる
ように戻し、1つの振り分け巻線ユニットが固定子鉄心
41Aに装着される。そして、残りの5相分の振り分け
巻線ユニットが、挿入されるスロット41cを1スロッ
トづらして同様に固定子鉄心41Aに装着され、図12
に示される固定子40Aが得られる。
【0067】この実施の形態4では、スロット開口より
細い幅を有する断面扁平のスロット開口通過部44dが
コイルエンド部44bのスロット収納部44a近傍に形
成されているので、振り分け巻線ユニットの装着時に、
スロット開口通過部44dをスロット開口に通しつつス
ロット収納部44aをスロット41c内に挿入できる。
その結果、導体線44と固定子鉄心41Aとの接触が回
避でき、絶縁被膜の損傷発生が抑えられる。また、スロ
ット開口通過部44dを形成しているので、コイルエン
ド部44bの径を大きくすることができる。つまり、導
体線44の低抵抗化が可能となり、通電時の発熱を抑
え、高出力化が図られる。
【0068】なお、上記実施の形態4において、上記実
施の形態2による星形巻線ユニットのスロット収納部の
断面矩形に形成する工程を採用して、スロット収納部4
4aの扁平率を最外層から最内層に順次小さくするよう
に形成し、スロット41c内に収納されているスロット
収納部44aの束がスロット41cの略台形形状に適合
するようにしてもよい。また、上記実施の形態4では、
スロット41cが毎極毎相当たり2の割合で形成されて
いる固定子鉄心41Aを用いるものとしているが、スロ
ットが毎極毎相当たり3以上の割合で形成されている固
定子鉄心を用いても、同様の効果が得られる。
【0069】実施の形態5.図15はこの発明の実施の
形態5に係る車両用交流発電機の固定子の要部を示す斜
視図、図16はこの発明の実施の形態5に係る車両用交
流発電機の固定子の固定子巻線における1相分の振り分
け巻線の結線状態を説明する端面図、図17はこの発明
の実施の形態5に係る車両用交流発電機の固定子の固定
子巻線に適用される巻線アッセンブリの製造方法を説明
する図、図18はこの発明の実施の形態5に係る車両用
交流発電機の固定子の固定子巻線に適用される巻線アッ
センブリの製造方法を説明する図、図19はこの発明の
実施の形態5に係る車両用交流発電機の固定子の固定子
巻線に適用される巻線アッセンブリの製造方法を説明す
る図、図20はこの発明の実施の形態5に係る車両用交
流発電機の固定子の固定子巻線に適用される巻線アッセ
ンブリを示す側面図、図21はこの発明の実施の形態5
に係る車両用交流発電機の固定子の固定子巻線に適用さ
れる巻線アッセンブリの巻線構造を説明する斜視図、図
22はこの発明の実施の形態5に係る車両用交流発電機
の固定子の製造方法を説明する工程断面図である。な
お、図16において、実線は固定子鉄心の第1端面側の
結線状態を示し、点線は固定子鉄心の第2端面側の結線
状態を示し、黒丸は接合部を示し、1、7、13・・・
91はスロット番号を示している。
【0070】図15において、固定子50は、円筒状に
成形された積層鉄心で作製され、軸方向に延びるスロッ
ト51cが、内周側に開口するように、周方向に所定ピ
ッチで複数形成されている固定子鉄心51と、複数の連
続する導体線をスロット51caに巻装して形成された
固定子巻線52と、各スロット51cに装着されている
インシュレータ53とから構成されている。
【0071】固定子鉄心51は、円環状のコアバック部
51a、コアバック部51aからそれぞれ径方向内方に
延出し、かつ、周方向に所定ピッチで配設された断面台
形形状のティース部51b、隣り合うティース部51b
により画成された略長方形のスロット51cおよびティ
ース部51bの先端部から周方向両側に延出された鍔部
51dを備えている。なお、この固定子50は、爪状磁
極数が16の回転子を搭載する車両用交流発電機に適用
するもので、固定子鉄心51に96個のスロット51c
が形成されている。つまり、スロット51cは、毎極毎
相あたり2の割合で形成されている。
【0072】固定子巻線52は、1本の導体線60が、
固定子鉄心51の第1および第2端面側のスロット51
c外で折り返されて、6スロット毎のスロット51c内
でスロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るように
波巻きに巻装された巻線を複数備えている。
【0073】ここで、導体線60は、絶縁被膜が被覆さ
れた銅線材を用いている。そして、スロット51c内に
収納されている導体線60の部位(スロット収納部60
a)が断面長方形に形成され、固定子鉄心51の第1お
よび第2端面側で6スロット離れた一方のスロット51
c内の内層のスロット収納部60aと他方のスロット5
1c内の外層のスロット収納部60aとを直列に接続す
る導体線60の部位(コイルエンド部60b)が断面円
形に形成されている。
【0074】つぎに、固定子巻線52を構成する1相分
の振り分け巻線55の巻線構造について図16を参照し
て具体的に説明する。1相分の振り分け巻線55は、そ
れぞれ1本の導体線60からなる第1乃至第4の巻線6
1〜64から構成されている。そして、第1巻線61
は、1本の導体線60を、1番から91番まで6スロッ
トおきに、スロット51c内の1番地と2番地とを交互
に採るように波巻きして構成されている。第2巻線62
は、導体線60を、1番から91番まで6スロットおき
に、スロット51c内の2番地と1番地とを交互に採る
ように波巻きして構成されている。第3巻線63は、導
体線60を、1番から91番まで6スロットおきに、ス
ロット51c内の3番地と4番地とを交互に採るように
波巻きして構成されている。第4巻線64は、導体線6
0を、1番から91番まで6スロットおきに、スロット
51c内の4番地と3番地とを交互に採るように波巻き
して構成されている。そして、各スロット51c内に
は、導体線60のスロット収納部60aが断面長方形の
長手方向を径方向に揃えて径方向に1列に4本並んで配
列されている。
【0075】そして、固定子鉄心51の第1端面側にお
いて、1番のスロット51cの2番地から延出する第2
巻線62の巻き始め端部62aと、91番のスロット5
1cの3番地から延出する第4巻線64の巻き終わり端
部64bとがTIG溶接され、さらに1番のスロット5
1cの4番地から延出する第4巻線64の巻き始め端部
64aと、91番のスロット51cの1番地から延出す
る第2巻線62の巻き終わり端部62bとがTIG溶接
されて、2ターンの巻線が形成されている。また、固定
子鉄心51の第2端面側において、1番のスロット51
cの1番地から延出する第1巻線61の巻き始め端部6
1aと、91番のスロット51cの4番地から延出する
第3巻線63の巻き終わり端部63bとが接合され、さ
らに1番のスロット51cの3番地から延出する第3巻
線63の巻き始め端部63aと、91番のスロット51
cの2番地から延出する第1巻線61の巻き終わり端部
61bとが接合されて、2ターンの巻線が形成されてい
る。
【0076】さらに、61番のスロット51cの3番地
と67番のスロット51cの4番地とから固定子鉄心5
1の第1端面側に延出する第3巻線63の導体線60の
コイルエンド部60bが切断され、67番のスロット5
1cの3番地と73番のスロット51cの4番地とから
固定子鉄心51の第1端面側に延出する第4巻線64の
導体線60のコイルエンド部60bが切断される。そし
て、第3巻線63の切断端63cと第4巻線64の切断
端64cとが接合されて、第1乃至第4巻線61〜64
を直列接続してなる4ターンの1相分の振り分け巻線5
5が形成されている。なお、第3巻線63の切断端63
dと第4巻線64の切断端64dとがそれぞれ口出し線
(O)および中性点(N)となる。
【0077】同様にして、導体線60が巻装されるスロ
ット51cを1スロットづつずらして6相分の巻線55
が形成されている。そして、それぞれ3相分の振り分け
巻線55が例えばY結線されて、2つの3相交流巻線を
構成し、固定子50が得られる。なお、この2つの3相
交流巻線が固定子巻線52を構成している。
【0078】このように構成された固定子50において
は、断面長方形に成形されたスロット収納部60aがそ
の平坦面を各スロット51cの側壁面にインシュレータ
13を介して密着させて各スロット51c内にスロット
深さ方向に1列に並んで配列されている。そして、6ス
ロット離れたスロット51cの対において、固定子鉄心
51の軸方向の第1端面側で、両スロット51c内の1
番地と2番地とに収納されているスロット収納部60a
が断面円形に成形されたコイルエンド部60bにより直
列に接続され、両スロット51c内の3番地と4番地と
に収納されているスロット収納部60aがコイルエンド
部60bにより直列に接続されている。これらの2つの
コイルエンド部60bは、径方向に離間して配置されて
いる。これにより、コイルエンド部60bが、径方向お
よび周方向に互いに離間して、周方向に1スロットピッ
チで整列されて配列されて、コイルエンド群52rを構
成している。
【0079】同様に、6スロット離れたスロット51c
の対において、固定子鉄心51の軸方向の第2端面側
で、両スロット51c内の1番地と2番地とに収納され
ているスロット収納部60aがコイルエンド部60bに
より直列に接続され、両スロット51c内の3番地と4
番地とに収納されているスロット収納部60aがコイル
エンド部60bにより直列に接続されている。これらの
2つのコイルエンド部60bは、径方向に離間して配置
されている。これにより、コイルエンド部60bが、径
方向および周方向に互いに離間して、周方向に1スロッ
トピッチで整列されて配列されて、コイルエンド群52
fを構成している。
【0080】また、コイルエンド群52f、52rにお
いては、1つのスロット51cから延出する導体線60
は周方向両側に半数づつ振り分けられて、それぞれ周方
向両側に6スロット離れたスロット51cに引き入れら
れている。
【0081】従って、この実施の形態5においても、固
定子巻線52が振り分け巻線55により構成され、スロ
ット収納部60aが断面長方形に形成され、かつ、コイ
ルエンド部60bが円形断面に形成されているので、上
記実施の形態1と同様の効果が得られる。スロット51
c内の導体の占積率を大きくでき、高出力の発電機を実
現できる。また、この実施の形態5によれば、コイルエ
ンド群52f、52rの整列化および高密度化が図られ
るので、固定子50の小型化が図られる。
【0082】ついで、固定子50の製造方法について図
17乃至図22を参照しつつ具体的に説明する。まず、
12本の連続する導体線65が平面上に1スロットピッ
チに並べられる。ついで、図17に示されるように、1
2本の導体線65を一緒に所定ピッチ(2点鎖線の位
置)で折り返し、図18に示されるように、12本の導
体線65が中心線Lに対して角度α度傾斜するように螺
旋状に巻回された帯状の巻線ユニット56を形成する。
この導体線65は、絶縁被膜が被覆された断面円形に形
成された銅線材からなる。そして、巻線ユニット56の
幅方向に関して距離D離れた位置において、一対のピン
群70を巻線ユニット56の表面側から各導体線65間
に挿入する。同様に、巻線ユニット56の幅方向に関し
て距離D離れた位置において、一対のピン群70を巻線
ユニット56の裏面側から各導体線65間に挿入する。
さらに、巻線ユニット56の幅方向端部において、位置
規制ピン群71を各導体線65間に挿入する。このよう
にして、ピン群70、71が、図18に示されるよう
に、セットされる。ここで、距離Dは後述する積層鉄心
59のスロット59cの溝方向長さ(固定子鉄心51の
軸方向長さ)に略一致している。
【0083】そこで、巻線ユニット56の表面側から各
導体線65間に挿入された一対のピン群70が、図18
中実線矢印で示されるように、巻線ユニット56の長さ
方向で互いに逆方向に移動される。同様に、巻線ユニッ
ト56の裏面側から各導体線65間に挿入された一対の
ピン群70が、図18中点線矢印で示されるように、巻
線ユニット56の長さ方向で互いに逆方向に移動され
る。この時、位置規制ピン群71が各導体線65間に挿
入されているので、導体線65がバラバラとなることが
阻止される。そこで、一対のピン70間に位置する各導
体線65の部位が巻線ユニット56の長さ方向に対して
直交するように変形される。これにより、巻線ユニット
56の長さ方向に対して直交するように変形された直線
部57aが巻線ユニット56の表裏方向で重なって対を
なし、巻線ユニット56の長さ方向に1スロットピッチ
で96対配列される。そして、一対のピン70の外方に
位置する各導体線65の部位が6スロット離れた直線部
57a間を連結する連結部となる。このように作製され
た帯状の巻線ユニット57は、直線部57aが断面円形
を有している点を除いて、図20に示される上述する巻
線アッセンブリ58と同等の巻線構造に構成されてい
る。即ち、巻線ユニット57は、直線部57aが連結部
により連結されて6スロットピッチで配列され、かつ、
隣り合う直線部57aが連結部により幅方向の両側に導
体線65の幅(w)分交互にずらされたパターンに形成
された2本の導体線65を、互いに6スロットピッチず
らして直線部57aを重ねて配列してなる導体線65の
対が、1スロットピッチづつずらされて6対配列されて
構成されている。
【0084】ついで、この帯状の巻線ユニット57が、
プレス治具72にセットされる。このプレス治具72
は、図19に示されるように、プレス溝74が1スロッ
トピッチで配列された金型73と、プレス棒75aが1
スロットピッチで配列された押し具75とから構成され
ている。そして、各プレス溝74は、後述する積層鉄心
59のスロット59cの溝方向長さ(固定子鉄心11の
軸方向長さ)に略一致する溝方向長さに形成され、さら
に導体線65の線径と同等の溝幅を有する第1プレス溝
74aと、この第1プレス溝74aに引き続いて形成さ
れ、第1プレス溝74aの溝幅より狭い溝幅の第2プレ
ス溝74bとから構成されている。また、プレス棒75
aは、プレス溝74の溝方向長さに略一致する長さを有
し、かつ、第2プレス溝74bの溝幅に略一致する幅を
有している。
【0085】そこで、帯状の巻線ユニット57は、図1
9の(a)に示されるように、直線部57aの各対が各
プレス溝74の第1プレス溝74a内に収納されるよう
に金型73にセットされる。その後、押し具75が各押
し棒75aをプレス溝74の第1プレス溝74a内に位
置するようにセットされ、図1の(a)中下方に移動さ
せる。これにより、各対の直線部57aが押圧され、塑
性変形しつつ第1プレス溝74aから第2プレス溝74
b内に押し込まれ、ついには第2プレス溝74bの底部
に当接する。そして、各対の直線部57aが押し具75
によりさらに押し圧され、図19の(b)に示されるよ
うに、断面長方形を有するスロット収納部60aとな
る。その後、押し具75を引き抜き、帯状の巻線ユニッ
ト57を金型73から取り出し、図20に示される巻線
アッセンブリ58が得られる。
【0086】このようにして作製された巻線アッセンブ
リ58は、図20の紙面と直交する方向(巻線アッセン
ブリ58の幅方向に相当)に重なった一対のスロット収
納部60aが1スロットピッチで96対配列され、各対
のスロット収納部60aの幅方向一側のスロット収納部
60aが6スロット離れた各対のスロット収納部60a
の幅方向他側のスロット収納部60aにコイルエンド部
60bにより連結されて、構成されている。つまり、図
21に示されるように、スロット収納部60aがコイル
エンド部60bにより連結されて6スロットピッチで配
列され、かつ、隣り合うスロット収納部60aがコイル
エンド部60bにより幅方向の両側に導体線60の幅
(w)分交互にずらされたパターンに形成された2本の
導体線60が、互いに6スロットピッチずらしてスロッ
ト収納部60aを重ねて配列して対をなしている。そし
て、このように構成された導体線60の対が、1スロッ
トピッチづつずらされて6対配列されて巻線アッセンブ
リ58を構成している。
【0087】ついで、図22の(a)に示されるよう
に、インシュレータ53が積層鉄心59の各スロット5
9cに装着される。この積層鉄心59は、プレス加工し
てなる多数枚の磁性鋼板を積層一体化して直方体に形成
されたものである。そして、コ台形形状のティース部5
9bがアバック部59aの一側に所定ピッチに形成さ
れ、鍔部59dが各ティース部59bの先端部に形成さ
れている。そして、96個のスロット59aが形成され
ている。そして、図22の(b)に示されるように、2
つの巻線アセンブリ58が重ねられてスロット59cの
開口側から積層鉄心59に装着される。これにより、巻
線アッセンブリ58は、4本のスロット収納部60aが
断面長方形の長手方向をスロット深さ方向に一致させ
て、かつ、スロット深さ方向に1列に並んでスロット5
9c内に収納されて、積層鉄心59に装着されている。
【0088】その後、図22の(c)に示されるよう
に、2つの巻線アセンブリ58が装着された積層鉄心5
9を環状に曲げ、環状に曲げられた積層鉄心59の両端
を突き合わせ、突き合わせ部をレーザ溶接する。そし
て、両端を溶接一体化された積層鉄心59が固定子鉄心
51となる。そして、図16に示される結線方法に基づ
いて導体線60を結線し、固定子50が得られる。
【0089】このように、この固定子50の製造方法に
おいても、鍔部51dが積層鉄心59を作製する段階で
同時に成形されているとともに、鍔部51dをプレス成
形により形成できるので、上記実施の形態1と同様の効
果が得られる。
【0090】なお、上記各実施の形態では、スロット収
納部を断面長方形に形成するものとして説明している
が、スロット収納部は扁平な断面形状であればよく、長
方形、レーストラック状、砲丸状などの断面形状が用い
られる。また、コイルエンド部を円形断面に形成するも
のとして説明しているが、コイルエンド部は略円形な断
面形状であればよく、円形、楕円形などの断面形状が用
いられる。
【0091】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0092】この発明によれば、円環状のコアバック
部、該コアバック部からそれぞれ径方向内方に延出し、
かつ、周方向に所定ピッチで配設されたティース部、隣
り合う該ティース部により画成されたスロットおよび該
ティース部の先端部から周方向両側に延出された鍔部を
有する固定子鉄心と、上記固定子鉄心の所定スロット毎
の上記スロットで構成されたスロット群のそれぞれに巻
装された複数の巻線からなる固定子巻線とを備えた交流
発電機の固定子において、上記各巻線は、導体線を、上
記スロットの両端から延出し、周方向の両側に振り分け
られて周方向の両側に上記所定スロット離れた上記スロ
ットにそれぞれ入るように、上記スロット群に振り分け
巻きに巻装して構成され、上記導体線は、上記スロット
に収納されるスロット収納部が断面扁平に成形され、上
記スロット収納部の端部同士を連結するコイルエンド部
が断面略円形に成形され、上記スロット収納部は、径方
向に少なくとも1列に配列されて複数層に上記スロット
内に収納されているので、占積率の向上が図られ、高出
力の発電機を実現できるとともに、コイルエンド部同士
の擦れに起因する絶縁被膜の損傷が抑えられ、かつ、コ
イルエンド部同士の干渉により発生する曲げ応力に起因
する絶縁被膜の損傷が抑えられ、絶縁性に優れた交流発
電機の固定子が得られる。
【0093】また、上記スロット収納部は、その周方向
幅が上記スロットの周方向幅に略一致され、上記スロッ
ト内に径方向に重なって1列に配列されて収納されてい
るので、振動に伴うスロット収納部のスロット内での変
位が抑えられ、絶縁性が向上される。
【0094】また、上記スロット収納部は、その周方向
幅が上記スロットの開口幅より大きく形成されているの
で、スロット収納部の飛び出しが防止される。
【0095】また、上記スロットは、内径側を先細りと
する略台形形状に形成され、上記スロット内に径方向に
配列された上記スロット収納部の扁平率が上記スロット
の略台形形状に適合するように外径側から内径側に順次
小さくなるように形成されているので、振動に伴うスロ
ット収納部のスロット内での変位が確実に抑えられ、絶
縁性がさらに向上される。
【0096】また、断面扁平形状を有するスロット開口
通過部が上記スロット収納部と上記固定子鉄心の軸端一
側の上記コイルエンド部との境界部に形成され、該スロ
ット開口通過部がその断面の長手方向を径方向に略一致
させて配置され、かつ、その周方向幅が上記スロットの
開口幅より小さく形成されているので、固定子巻線の固
定子鉄心への装着時の固定子巻線と固定子鉄心との間の
接触を減少できる。
【0097】また、上記スロットが毎極毎相当たり複数
個の割合で形成されているので、スロット形状が細くな
り、スロット収納部の扁平率を小さくできる。その結
果、スロット収納部を断面扁平にする際の絶縁被膜の損
傷発生が抑えられる。
【0098】また、絶縁性樹脂が上記複数の巻線のコイ
ルエンド部で構成されるコイルエンド群に塗布されてい
るので、コイルエンド部同士の擦れがなく、絶縁性が向
上される。
【0099】また、この発明による交流発電機の固定子
の製造方法は、円環状のコアバック部、該コアバック部
からそれぞれ径方向内方に延出し、かつ、周方向に所定
ピッチで配設されたティース部、隣り合う該ティース部
により画成されたスロットおよび該ティース部の先端部
から周方向両側に延出された鍔部を有する固定子鉄心
と、上記固定子鉄心の所定スロット毎の上記スロットで
構成されたスロット群のそれぞれに巻装された複数の振
り分け巻線からなる固定子巻線とを備えた交流発電機の
固定子の製造方法において、磁性鋼板を積層一体化して
上記固定子鉄心を作製する工程と、断面略円形に成形さ
れた導体線をリング状に所定回巻回して巻線ユニットを
作製する工程と、上記巻線ユニットを折り曲げて、直線
状のスロット収納部が長さ方向を径方向に略一致させて
周方向に所定スロットピッチで配列され、約半数の該ス
ロット収納部がコ字状のコイルエンド部で該所定スロッ
トピッチ離れたスロット収納部の端部を内周側および外
周側で交互に連結され、残る該スロット収納部がコ字状
の該コイルエンド部で該所定スロットピッチ離れたスロ
ット収納部の端部を内周側および外周側で交互に連結さ
れて、上記約半数の該スロット収納部の端部を連結する
上記コイルエンド部と上記残りの該スロット収納部の端
部を連結する上記コイルエンド部とが径方向に相対する
星形パターンの星形巻線ユニットを作製する工程と、上
記星形巻線ユニットの上記スロット収納部を断面扁平に
塑性変形させる工程と、上記星形巻線ユニットを成形し
て、上記スロット収納部がその長さ方向を平行として周
方向に上記所定スロットピッチで配列された円筒状の振
り分け巻線ユニットを作製する工程と、スロット開口を
構成する上記鍔部間に上記振り分け巻線ユニットの軸方
向一端側の上記コイルエンド部の一部を通しつつ、上記
スロット収納部を上記スロット内に挿入して、該振り分
け巻線ユニットを上記固定子鉄心に軸方向から装着する
工程とを備えたので、高占積率の、優れた絶縁性の固定
子を実現できるとともに、ティース部先端形状を高寸法
精度で形成できる交流発電機の固定子が得られる。
【0100】また、上記振り分け巻線ユニットを上記固
定子鉄心に装着する工程に先だって、上記振り分け巻線
ユニットの軸方向一端側の上記コイルエンド部を径方向
内方に折り曲げる工程を備えたので、振り分け巻線ユニ
ットの固定子鉄心への装着が容易となる。
【0101】また、上記振り分け巻線ユニットを上記固
定子鉄心に装着する工程に先だって、上記振り分け巻線
ユニットの軸方向一端側の上記コイルエンド部の上記ス
ロット収納部側を塑性変形させて扁平断面を有するスロ
ット開口通過部を形成する工程を備えたので、振り分け
巻線の固定子鉄心の装着時の導体線と固定子鉄心との接
触が減少され、絶縁被膜の損傷に起因する絶縁性の低下
が抑えられる。
【0102】また、上記星形巻線ユニットの上記スロッ
ト収納部を断面扁平に塑性変形させる工程において、上
記星形巻線ユニットを構成する上記スロット収納部の全
数を一括してプレス成形するようにしたので、製造工程
が簡略化され、製造時間が短縮される。
【0103】また、上記星形巻線ユニットの上記スロッ
ト収納部を断面扁平に塑性変形させる工程において、上
記星形巻線ユニットを構成する上記スロット収納部を、
上記スロット内の径方向における該スロット収納部の同
一配列層毎に分けてプレス成形するようにしたので、ス
ロット収納部の断面形状を簡易にスロット形状に適合す
るように形成することができる。
【0104】また、上記振り分け巻線を上記固定子鉄心
に装着する工程において、上記固定子巻線を構成する複
数の上記振り分け巻線が、上記スロット収納部を周方向
に1スロットピッチづつずらして同心状に重ね合わせら
れて、一括して上記固定子鉄心に装着されるので、製造
工程が簡略化され、製造時間が短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る固定子を搭載
した車両用交流発電機を示す縦断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の固定子を示す斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の固定子における固定子巻線のスロット収納状態を
示す一部断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の固定子の製造方法における星形巻線ユニットを製
造する工程を説明する工程図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の固定子における振り分け巻線ユニットを示す斜視
図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の固定子における振り分け巻線ユニットを示す要部
拡大図である。
【図7】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の固定子の製造方法における振り分け巻線ユニット
を固定子鉄心に装着する工程を説明する工程図である。
【図8】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の固定子の製造方法における振り分け巻線ユニット
の固定子鉄心への装着過程を説明する要部断面図であ
る。
【図9】 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発
電機の固定子における固定子巻線のスロット収納状態を
示す一部断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機の固定子の製造方法における星形巻線ユニットを
製造する工程を説明する工程図である。
【図11】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流
発電機の固定子を示す斜視図である。
【図12】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流
発電機の固定子における固定子巻線のスロット収納状態
を示す一部断面図である。
【図13】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流
発電機の固定子における1相分の振り分け巻線を示す斜
視図である。
【図14】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流
発電機の固定子における1相分の振り分け巻線の要部を
示す拡大図である。
【図15】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機の固定子の要部を示す斜視図である。
【図16】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機の固定子の固定子巻線における1相分の振り分け
巻線の結線状態を説明する端面図である。
【図17】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機の固定子の固定子巻線に適用される巻線アッセン
ブリの製造方法を説明する図である。
【図18】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機の固定子の固定子巻線に適用される巻線アッセン
ブリの製造方法を説明する図である。
【図19】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機の固定子の固定子巻線に適用される巻線アッセン
ブリの製造方法を説明する図である。
【図20】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機の固定子の固定子巻線に適用される巻線アッセン
ブリを示す側面図である。
【図21】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機の固定子の固定子巻線に適用される巻線アッセン
ブリの巻線構造を説明する斜視図である。
【図22】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機の固定子の製造方法を説明する工程断面図であ
る。
【図23】 従来の交流発電機の固定子を示す要部断面
図である。
【図24】 従来の交流発電機の固定子における固定子
巻線の形成方法を説明する図である。
【図25】 従来の交流発電機の固定子における固定子
巻線の形成方法を説明する図である。
【図26】 従来の交流発電機の固定子における固定子
巻線の形成方法を説明する図である。
【図27】 従来の交流発電機の固定子における固定子
巻線組み込み前の固定子鉄心の要部を示す斜視図であ
る。
【図28】 従来の交流発電機の固定子における固定子
鉄心の鍔部形成方法を説明する図である。
【符号の説明】
20 車両用交流発電機、40、40A 固定子、4
1、41A 固定子鉄心、41a コアバック部、41
b ティース部、41c スロット、41d 鍔部、4
2、42A 固定子巻線、43、43A 振り分け巻
線、44 導体線、44a、44c スロット収納部、
44b コイルエンド部、44d スロット開口通過
部、46、49 星形巻線ユニット、47 振り分け巻
線ユニット、50 固定子、51 固定子鉄心、51a
コアバック部、51b ティース部、51c スロッ
ト、51d 鍔部、52 固定子巻線、55 振り分け
巻線、60 導体線、60a スロット収納部、60b
コイルエンド部。
【手続補正書】
【提出日】平成14年8月14日(2002.8.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】また、上記振り分け巻線ユニットを上記固
定子鉄心に装着する工程において、上記固定子巻線を構
成する複数の上記振り分け巻線ユニットが、上記スロッ
ト収納部を周方向に1スロットピッチづつずらして同心
状に重ね合わせられて、一括して上記固定子鉄心に装着
されるものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】この車両用交流発電機20は、図1に示さ
れるように、それぞれ略椀形状のアルミ製のフロントブ
ラケット21およびリヤブラケット22から構成された
ハウジング23と、このハウジング23内に設けられ、
一端部にプーリ24が固定されたシャフト26と、この
シャフト26に固定されたランドル型の回転子27と、
この回転子27の軸方向両端部に固定されたファン25
と、回転子27を包囲するようにハウジング23に固定
された固定子40と、シャフト26の他端部に固定され
て回転子27に電流を供給するスリップリング28と、
スリップリング28の表面に摺動する一対のブラシ29
と、このブラシ29を収納するブラシホルダ30と、固
定子40に電気的に接続され、固定子40で生じた交流
を直流に整流する整流器31と、ブラシホルダ30に嵌
着されて、固定子40で生じた交流電圧の大きさを調整
するレギュレータ32とを備えている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】この実施の形態1による固定子の製造方法
によれば、振り分け巻線ユニット47のスロット収納部
47aが、スロット41cに挿入されるに先立って、断
面長方形に形成されているので、スロット収納部47a
をスロット41c内に隙間なく収納することができる。
その結果、占積率が向上され、発電機の出力向上が図
れる。また、断面円形の導体線44Aを用いて星形巻線
ユニット46を形成した後、加圧成形機を用いて星形巻
線ユニット46のスロット収納部46aを断面長方形に
加圧変形しているので、スロット収納部46aを治具
(例えば、スライダとストッパとの間)に整列状態にセ
ットでき、絡み合った導体線44Aを加圧変形すること
起因する絶縁被膜の損傷発生を抑えることができる。そ
の結果、導体線44同士の短絡発生が抑えられ、固定子
40の生産性の低下を防止することができる。また、全
スロット収納部46aを一度に加圧成形しているので、
スロット収納部を断面長方形に塑性変形させる工程が簡
略化される。また、コイルエンド部47bが円形断面を
有しているので、固定子の製造工程におけるコイルエン
ド部47b同士の擦れに起因する絶縁被膜の損傷発生が
抑えられ、絶縁性が向上される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】ここで、この実施の形態2によるスロット
収納部を断面長方形に塑性変形させる工程について説明
する。まず、上記実施の形態1と同様に、星形巻線ユニ
ット46を作製する。ついで、星形巻線ユニット46を
構成する第1および第2の星形巻線ユニット46A、4
6Bのスロット収納部46aの各束からスロット収納部
46aを1つづつ加圧成形機にセットし、24本のスロ
ット収納部46aを一度に断面長方形に塑性変形させ
る。この工程を5回繰り返し、全てのスロット収納部4
6aを断面長方形に変形させる。この時、各工程におけ
るプッシャによる加圧力を順次変えて、扁平率が5段階
に順次小さくなるように5種類の断面形状のスロット収
納部44cを形成する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】図15において、固定子50は、円筒状に
成形された積層鉄心で作製され、軸方向に延びるスロッ
ト51cが、内周側に開口するように、周方向に所定ピ
ッチで複数形成されている固定子鉄心51と、複数の連
続する導体線をスロット51cに巻装して形成された固
定子巻線52と、各スロット51cに装着されているイ
ンシュレータ53とから構成されている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】このように構成された固定子50において
は、断面長方形に成形されたスロット収納部60aがそ
の平坦面を各スロット51cの側壁面にインシュレータ
53を介して密着させて各スロット51c内にスロット
深さ方向に1列に並んで配列されている。そして、6ス
ロット離れたスロット51cの対において、固定子鉄心
51の軸方向の第1端面側で、両スロット51c内の1
番地と2番地とに収納されているスロット収納部60a
が断面円形に成形されたコイルエンド部60bにより直
列に接続され、両スロット51c内の3番地と4番地と
に収納されているスロット収納部60aがコイルエンド
部60bにより直列に接続されている。これらの2つの
コイルエンド部60bは、径方向に離間して配置されて
いる。これにより、コイルエンド部60bが、径方向お
よび周方向に互いに離間して、周方向に1スロットピッ
チで整列されて配列されて、コイルエンド群52rを構
成している。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正内容】
【0083】そこで、巻線ユニット56の表面側から各
導体線65間に挿入された一対のピン群70が、図18
中実線矢印で示されるように、巻線ユニット56の長さ
方向で互いに逆方向に移動される。同様に、巻線ユニッ
ト56の裏面側から各導体線65間に挿入された一対の
ピン群70が、図18中点線矢印で示されるように、巻
線ユニット56の長さ方向で互いに逆方向に移動され
る。この時、位置規制ピン群71が各導体線65間に挿
入されているので、導体線65がバラバラとなることが
阻止される。そこで、一対のピン70間に位置する各導
体線65の部位が巻線ユニット56の長さ方向に対して
直交するように変形される。これにより、巻線ユニット
56の長さ方向に対して直交するように変形された直線
部57aが巻線ユニット56の表裏方向で重なって対を
なし、巻線ユニット56の長さ方向に1スロットピッチ
で96対配列される。そして、一対のピン70の外方に
位置する各導体線65の部位が6スロット離れた直線部
57a間を連結する連結部となる。このように作製され
た帯状の巻線ユニット57は、直線部57aが断面円形
を有している点を除いて、図20に示される後述する巻
線アッセンブリ58と同等の巻線構造に構成されてい
る。即ち、巻線ユニット57は、直線部57aが連結部
により連結されて6スロットピッチで配列され、かつ、
隣り合う直線部57aが連結部により幅方向の両側に導
体線65の幅(w)分交互にずらされたパターンに形成
された2本の導体線65を、互いに6スロットピッチず
らして直線部57aを重ねて配列してなる導体線65の
対が、1スロットピッチづつずらされて6対配列されて
構成されている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0084
【補正方法】変更
【補正内容】
【0084】ついで、この帯状の巻線ユニット57が、
プレス治具72にセットされる。このプレス治具72
は、図19に示されるように、プレス溝74が1スロッ
トピッチで配列された金型73と、プレス棒75aが1
スロットピッチで配列された押し具75とから構成され
ている。そして、各プレス溝74は、後述する積層鉄心
59のスロット59cの溝方向長さ(固定子鉄心51
軸方向長さ)に略一致する溝方向長さに形成され、さら
に導体線65の線径と同等の溝幅を有する第1プレス溝
74aと、この第1プレス溝74aに引き続いて形成さ
れ、第1プレス溝74aの溝幅より狭い溝幅の第2プレ
ス溝74bとから構成されている。また、プレス棒75
aは、プレス溝74の溝方向長さに略一致する長さを有
し、かつ、第2プレス溝74bの溝幅に略一致する幅を
有している。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正内容】
【0085】そこで、帯状の巻線ユニット57は、図1
9の(a)に示されるように、直線部57aの各対が各
プレス溝74の第1プレス溝74a内に収納されるよう
に金型73にセットされる。その後、押し具75が各押
し棒75aをプレス溝74の第1プレス溝74a内に位
置するようにセットされ、図19の(a)中下方に移動
させる。これにより、各対の直線部57aが押圧され、
塑性変形しつつ第1プレス溝74aから第2プレス溝7
4b内に押し込まれ、ついには第2プレス溝74bの底
部に当接する。そして、各対の直線部57aが押し具7
5によりさらに押し圧され、図19の(b)に示される
ように、断面長方形を有するスロット収納部60aとな
る。その後、押し具75を引き抜き、帯状の巻線ユニッ
ト57を金型73から取り出し、図20に示される巻線
アッセンブリ58が得られる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0087
【補正方法】変更
【補正内容】
【0087】ついで、図22の(a)に示されるよう
に、インシュレータ53が積層鉄心59の各スロット5
9cに装着される。この積層鉄心59は、プレス加工し
てなる多数枚の磁性鋼板を積層一体化して直方体に形成
されたものである。そして、台形形状のティース部59
bがコアバック部59aの一側に所定ピッチに形成さ
れ、鍔部59dが各ティース部59bの先端部に形成さ
れている。そして、96個のスロット59cが形成され
ている。そして、図22の(b)に示されるように、2
つの巻線アセンブリ58が重ねられてスロット59cの
開口側から積層鉄心59に装着される。これにより、巻
線アッセンブリ58は、4本のスロット収納部60aが
断面長方形の長手方向をスロット深さ方向に一致させ
て、かつ、スロット深さ方向に1列に並んでスロット5
9c内に収納されて、積層鉄心59に装着されている。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0101
【補正方法】変更
【補正内容】
【0101】また、上記振り分け巻線ユニットを上記固
定子鉄心に装着する工程に先だって、上記振り分け巻線
ユニットの軸方向一端側の上記コイルエンド部の上記ス
ロット収納部側を塑性変形させて扁平断面を有するスロ
ット開口通過部を形成する工程を備えたので、振り分け
巻線ユニットの固定子鉄心の装着時の導体線と固定子鉄
心との接触が減少され、絶縁被膜の損傷に起因する絶縁
性の低下が抑えられる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0104
【補正方法】変更
【補正内容】
【0104】また、上記振り分け巻線ユニットを上記固
定子鉄心に装着する工程において、上記固定子巻線を構
成する複数の上記振り分け巻線ユニットが、上記スロッ
ト収納部を周方向に1スロットピッチづつずらして同心
状に重ね合わせられて、一括して上記固定子鉄心に装着
されるので、製造工程が簡略化され、製造時間が短縮さ
れる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝澤 拓志 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 大西 行儀 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 細川 弘 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5H603 AA04 BB02 BB05 BB12 CA01 CA05 CB01 CB02 CB05 CB23 CB24 CC01 CC13 CD02 CD05 EE04 EE10 EE27 FA16 5H604 AA08 BB03 BB08 BB10 BB14 CC01 CC05 CC11 CC16 DA13 DB01 PB02 PE06

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円環状のコアバック部、該コアバック部
    からそれぞれ径方向内方に延出し、かつ、周方向に所定
    ピッチで配設されたティース部、隣り合う該ティース部
    により画成されたスロットおよび該ティース部の先端部
    から周方向両側に延出された鍔部を有する固定子鉄心
    と、上記固定子鉄心の所定スロット毎の上記スロットで
    構成されたスロット群のそれぞれに巻装された複数の巻
    線からなる固定子巻線とを備えた交流発電機の固定子に
    おいて、 上記各巻線は、導体線を、上記スロットの両端から延出
    し、周方向の両側に振り分けられて周方向の両側に上記
    所定スロット離れた上記スロットにそれぞれ入るよう
    に、上記スロット群に振り分け巻きに巻装して構成さ
    れ、 上記導体線は、上記スロットに収納されるスロット収納
    部が断面扁平に成形され、上記スロット収納部の端部同
    士を連結するコイルエンド部が断面略円形に成形され、 上記スロット収納部は、径方向に少なくとも1列に配列
    されて複数層に上記スロット内に収納されていることを
    特徴とする交流発電機の固定子。
  2. 【請求項2】 上記スロット収納部は、その周方向幅が
    上記スロットの周方向幅に略一致され、上記スロット内
    に径方向に重なって1列に配列されて収納されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の交流発電機の固定子。
  3. 【請求項3】 上記スロット収納部は、その周方向幅が
    上記スロットの開口幅より大きく形成されていることを
    特徴とする請求項2記載の交流発電機の固定子。
  4. 【請求項4】 上記スロットは、内径側を先細りとする
    略台形形状に形成され、上記スロット内に径方向に配列
    された上記スロット収納部の扁平率が上記スロットの略
    台形形状に適合するように外径側から内径側に順次小さ
    くなるように形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の交流発電機の固定子。
  5. 【請求項5】 断面扁平形状を有するスロット開口通過
    部が上記スロット収納部と上記固定子鉄心の軸端一側の
    上記コイルエンド部との境界部に形成され、該スロット
    開口通過部がその断面の長手方向を径方向に略一致させ
    て配置され、かつ、その周方向幅が上記スロットの開口
    幅より小さく形成されていることを特徴とする請求項1
    乃至請求項4のいずれかに記載の交流発電機の固定子。
  6. 【請求項6】 上記スロットが毎極毎相当たり複数個の
    割合で形成されていることを特徴とする請求項1乃至請
    求項5のいずれかに記載の交流発電機の固定子。
  7. 【請求項7】 絶縁性樹脂が上記複数の巻線のコイルエ
    ンド部で構成されるコイルエンド群に塗布されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載
    の交流発電機の固定子。
  8. 【請求項8】 円環状のコアバック部、該コアバック部
    からそれぞれ径方向内方に延出し、かつ、周方向に所定
    ピッチで配設されたティース部、隣り合う該ティース部
    により画成されたスロットおよび該ティース部の先端部
    から周方向両側に延出された鍔部を有する固定子鉄心
    と、上記固定子鉄心の所定スロット毎の上記スロットで
    構成されたスロット群のそれぞれに巻装された複数の振
    り分け巻線からなる固定子巻線とを備えた交流発電機の
    固定子の製造方法において、 磁性鋼板を積層一体化して上記固定子鉄心を作製する工
    程と、 断面略円形に成形された導体線をリング状に所定回巻回
    して巻線ユニットを作製する工程と、 上記巻線ユニットを折り曲げて、直線状のスロット収納
    部が長さ方向を径方向に略一致させて周方向に所定スロ
    ットピッチで配列され、約半数の該スロット収納部がコ
    字状のコイルエンド部で該所定スロットピッチ離れたス
    ロット収納部の端部を内周側および外周側で交互に連結
    され、残る該スロット収納部がコ字状の該コイルエンド
    部で該所定スロットピッチ離れたスロット収納部の端部
    を内周側および外周側で交互に連結されて、上記約半数
    の該スロット収納部の端部を連結する上記コイルエンド
    部と上記残りの該スロット収納部の端部を連結する上記
    コイルエンド部とが径方向に相対する星形パターンの星
    形巻線ユニットを作製する工程と、 上記星形巻線ユニットの上記スロット収納部を断面扁平
    に塑性変形させる工程と、 上記星形巻線ユニットを成形して、上記スロット収納部
    がその長さ方向を平行として周方向に上記所定スロット
    ピッチで配列された円筒状の振り分け巻線ユニットを作
    製する工程と、 スロット開口を構成する上記鍔部間に上記振り分け巻線
    ユニットの軸方向一端側の上記コイルエンド部の一部を
    通しつつ、上記スロット収納部を上記スロット内に挿入
    して、該振り分け巻線ユニットを上記固定子鉄心に軸方
    向から装着する工程とを備えたことを特徴とする交流発
    電機の固定子の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記振り分け巻線ユニットを上記固定子
    鉄心に装着する工程に先だって、上記振り分け巻線ユニ
    ットの軸方向一端側の上記コイルエンド部を径方向内方
    に折り曲げる工程を備えたことを特徴とする請求項8記
    載の交流発電機の固定子の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記振り分け巻線ユニットを上記固定
    子鉄心に装着する工程に先だって、上記振り分け巻線ユ
    ニットの軸方向一端側の上記コイルエンド部の上記スロ
    ット収納部側を塑性変形させて扁平断面を有するスロッ
    ト開口通過部を形成する工程を備えたことを特徴とする
    請求項8又は請求項9記載の交流発電機の固定子の製造
    方法。
  11. 【請求項11】 上記星形巻線ユニットの上記スロット
    収納部を断面扁平に塑性変形させる工程において、上記
    星形巻線ユニットを構成する上記スロット収納部の全数
    を一括してプレス成形するようにしたことを特徴とする
    請求項8乃至請求項10のいずれかに記載の交流発電機
    の固定子の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記星形巻線ユニットの上記スロット
    収納部を断面扁平に塑性変形させる工程において、上記
    星形巻線ユニットを構成する上記スロット収納部を、上
    記スロット内の径方向における該スロット収納部の同一
    配列層毎に分けてプレス成形するようにしたことを特徴
    とする請求項8乃至請求項10のいずれかに記載の交流
    発電機の固定子の製造方法。
  13. 【請求項13】 上記振り分け巻線を上記固定子鉄心に
    装着する工程において、上記固定子巻線を構成する複数
    の上記振り分け巻線が、上記スロット収納部を周方向に
    1スロットピッチづつずらして同心状に重ね合わせられ
    て、一括して上記固定子鉄心に装着されることを特徴と
    する請求項8乃至請求項12のいずれかに記載の交流発
    電機の固定子の製造方法。
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