JP2003025868A - 車両の車線変更支援装置 - Google Patents

車両の車線変更支援装置

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JP2003025868A
JP2003025868A JP2001214939A JP2001214939A JP2003025868A JP 2003025868 A JP2003025868 A JP 2003025868A JP 2001214939 A JP2001214939 A JP 2001214939A JP 2001214939 A JP2001214939 A JP 2001214939A JP 2003025868 A JP2003025868 A JP 2003025868A
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speed
distance
inter
lane
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JP2001214939A
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Yasuhiro Taniguchi
育宏 谷口
Taketoshi Kawabe
武俊 川邊
Itsuro Muramoto
逸朗 村本
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Nissan Motor Co Ltd
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車線変更先への進入が容易で、また車線変更
先での急減速をしないで済む車線変更支援装置を提供す
る。 【解決手段】 先行車・隣接車認識部13で前方車両と
の車間距離を検出し、車間距離制御部25は自車線上の
先行車に対しては第1目標車間距離となるよう目標車速
を出力する。ドライバが車線変更スイッチ24を操作す
ると、目標車速選択部26が車線変更先の隣接車速度ま
で自車速度を調整した後、車間距離・相対速度選択部1
8が車線変更先の車両間距離より小さく設定した第2の
目標車間距離に最も近い隣接車を先行車として選択し、
車間距離制御部は選択した先行車との間を第2の目標車
間距離に制御するための目標車速を出力する。車線変更
先の流れに概略合わせるので、進入しやすく、車線変更
してから急減速を要することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行中の車線から
隣の車線への移行を支援する車両の車線変更支援装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】車線変更を支援する車線変更支援装置と
して、例えば機械技術研究所所報Vol.52 No.
5 p.175〜180(1998年発行)の「仮想車
両を用いた車両群の合流制御」に記載されたものがあ
る。これは、図33の(a)に示すように、自車200
が矢示のように車線変更をする前に、車車間通信を行っ
て、隣の目標車線上を走行中の他の車両201の走行状
態を入手し、現在の走行車線上に先行車として当該他の
車両201と同じ距離位置に仮想車両202を仮定し、
その仮想車両202と自車200の間を所定の車間距離
に制御するものである。これによれば、実際に車線
変更する前に目標車線上の車両201との車間距離が所
定値に維持制御されるとともに、目標車線上に移行して
からの大きな加減速が不要となるので良好な乗り心地が
得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記文
献に記載された車線変更支援装置では、車車間通信を必
要としながらも、目標車線上に複数の車両が走行してい
る場合に、いずれの車両を先行車として選択し通信相手
とすべきかについていまだ具体化されていない。そのた
め、目標車線上の前方車両を任意に先行車として選択す
ると不都合が生じることとなる。
【0004】すなわち、図33の(b)に示されるよう
に、自車200が低速車線から高速車線に車線変更する
場合には、目標車線(高速車線)上の選択した先行車2
03と自車200の速度差が大きく、あるいは当該先行
車203との車間距離が長い可能性が高く、通常の車間
距離制御による加速度では選択した先行車203に目標
車間距離を保持して追従することが困難となる。その結
果、自車200は選択した先行車203から離れるとと
もに、破線矢示のように車線変更しようとしても、その
後続車204にも追い抜かれてしまうということになり
かねず、車線変更が困難となる。
【0005】さらに、(c)に示されるように、自車2
00が高速車線から低速車線に車線変更する場合には、
目標車線(低速車線)上の選択した先行車205と自車
200の速度差が大きく、あるいは当該先行車205と
の車間距離が短かくなる可能性が高く、矢示のように目
標車線に移ったあと、所定の車間距離Lとするために
急減速しなければならなくなる。したがって本発明は、
上記の問題点に鑑み、車線変更先への進入が容易で、ま
た車線変更先での急減速をしないで済む車両の車線変更
支援装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の本
発明は、自車速度を検出する車速センサと、自車の車線
上の先行車までの車間距離を検出する先行車車間距離検
出手段と、ドライバの車線変更の意志を認識する車線変
更意志認識手段と、車線変更先の隣接車までの車間距離
を検出する隣接車車間距離検出手段と、自車から前方車
両までの車間距離が目標車間距離になるように車間距離
を制御する車間距離制御手段と、隣接車の速度を検出す
る隣接車速度検出手段と、車線変更意志認識手段で車線
変更の意志が認識されたとき、車線変更前に自車速度を
車線変更先の隣接車の速度に向けて調整する車線変更前
速度調整手段と、自車速度が隣接車の速度に概略調整さ
れたあと、第2の目標車間距離だけ自車から離れた位置
に最も近い隣接車を車線変更先における先行車として選
択する車線変更先先行車選択手段とを有し、車間距離制
御手段は、通常は先行車車間距離検出手段で検出した車
間距離が自車の車線上の先行車追従時の第1の目標車間
距離になるように車間距離を制御し、車線変更の意志が
認識されたときには、車線変更先先行車選択手段で選択
された車線変更先の先行車までの車間距離が第2の目標
車間距離になるように車間距離を制御するものとした。
【0007】請求項2の発明は、自車速度を検出する車
速センサと、自車の車線上の先行車までの車間距離を検
出する先行車車間距離検出手段と、ドライバの車線変更
の意志を認識する車線変更意志認識手段と、車線変更先
の隣接車までの車間距離を検出する隣接車車間距離検出
手段と、自車から前方車両までの車間距離が目標車間距
離になるように車間距離を制御する車間距離制御手段
と、隣接車の速度を検出する隣接車速度検出手段と、自
車の車線上の先行車が隣接車より遅いかを判別する先行
車速度判別手段と、自車と車線変更先の隣接車との速度
差、所定の加速度、および隣接車の速度まで加速したと
きの先行車に対して空ける車間距離に応じて第3の目標
車間距離を設定する第3の目標車間距離設定手段と、車
線変更前に自車速度を車線変更先の自車前方の最も近く
にいる隣接車の速度に向けて調整する車線変更前速度調
整手段と、報知手段とを有し、車間距離制御手段は、通
常は先行車車間距離検出手段で検出した車間距離が自車
の車線上の先行車追従時の第1の目標車間距離になるよ
うに車間距離を制御し、車線変更の意志が認識されたと
きには、自車の車線上の先行車が隣接車より遅い場合に
は、自車の車線上の先行車追従時の目標を第1の目標車
間距離より長い第3の目標車間距離に変更し、車線変更
前速度調整手段は、自車の車線上の先行車までの車間距
離が第3の目標車間距離になってから、車線変更先の自
車前方の最も近くにいる隣接車との車間距離、速度差、
所定加速度、および第2の目標車間距離に基づいて、自
車速度の調整を開始するタイミングを決定し、報知手段
は、自車速度が車線変更先の自車前方の最も近くにいる
隣接車の速度に概略調整されたときに車線変更可能を報
知するものとした。
【0008】請求項3の発明は、上記請求項1または請
求項2の発明において、さらに車線変更先における隣接
車間の距離を検出する隣接車車両間距離検出手段を有
し、第2の目標車間距離が、車線変更先における隣接車
間の距離より小さい値に設定されるものとした。
【0009】請求項4の発明は、自車速度を検出する車
速センサと、自車の車線上の先行車までの車間距離を検
出する先行車車間距離検出手段と、ドライバの車線変更
の意志を認識する車線変更意志認識手段と、自車から前
方車両までの車間距離が目標車間距離になるように車間
距離を制御する車間距離制御手段と、隣接車の速度を検
出する隣接車速度検出手段と、隣接車の速度と自車速度
を比較する隣接車速度比較手段と、車線変更意志認識手
段で車線変更の意志が認識されたとき、車線変更前に自
車速度を調整する車線変更前速度調整手段とを有し、車
線変更の意志が認識されたときには、車線変更前速度調
整手段は、車線変更先隣接車の速度が自車速度より遅い
場合には、隣接車の速度に所定速度を加えた高い速度と
自車速度のいずれか低い方を目標速度として自車速度を
調整し、車線変更先隣接車の速度が自車速度より速い場
合には、隣接車の速度から所定速度を減じた低い速度と
自車速度のいずれか高い方を目標速度として自車速度を
調整するものとした。
【0010】請求項5の発明は、とくに請求項4の発明
において、さらに車線変更先における隣接車間の距離を
検出する隣接車車両間距離検出手段を有し、車線変更前
速度調整手段において、隣接車の速度に加減される所定
速度が、車線変更先における隣接車の車両間距離が長い
ほど大きく、車両間距離が短いほど小さく設定されるも
のとした。
【0011】請求項6の発明は、上記の隣接車車両間距
離検出手段が、車線変更先における隣接車が複数の場
合、各隣接車間ごとの車両間距離の平均値、中央値、ま
たは最多値を上記の隣接車間の距離として検出するもの
とした。また、請求項7の発明は、隣接車速度検出手段
が、車線変更先における隣接車が複数の場合、各隣接車
ごとの速度の平均値、中央値、または最多値を上記の隣
接車の速度として検出するものとした。
【0012】
【発明の効果】請求項1の発明は、車線変更に際して、
車線変更前速度調整手段により自車速度を車線変更先の
隣接車の速度に向けて調整し、それから、車線変更先先
行車選択手段が第2の目標車間距離に最も近い隣接車を
車線変更先における先行車として選択して、当該先行車
までの車間距離が第2の目標車間距離になるように車間
距離制御手段が車間距離を制御するものとしたので、車
線変更先における先行車の後続車に追い抜かれることが
なく、また、自車速度よりも速度が遅い車線へ車線変更
する場合でも、隣接車の速度と同レベルになっており、
車線変更先へ進入しやすく、また車線変更してから急減
速をしないで済むという効果を有する。
【0013】請求項2の発明は、自車の車線上の先行車
が隣接車より遅い場合には、車間距離制御手段が当該先
行車追従時の目標車間距離を第3の目標車間距離に変更
し、車線変更前速度調整手段は自車の車線上の車間距離
が第3の目標車間距離になってから、隣接車の速度まで
調整したとき隣接車との間が第2の目標車間距離となる
タイミングで調整開始し、隣接車の速度に概略調整され
たときに報知手段が報知するものとしたので、遅い先行
車があるために車線変更先の隣接車の速度までただちに
加速できない場合にも、第3の目標車間距離により加速
するための距離を確保でき、隣接車の速度まで加速して
から車線変更先へ進入することができる。また、自車速
度が車線変更先の隣接車の速度に概略調整されたとき
に、ドライバへ報知がなされるので、ドライバは車線変
更のタイミングを知ることができ、車線変更が容易とな
る。
【0014】請求項3の発明は、第2の目標車間距離が
車線変更先における隣接車間の距離より小さい値に設定
されるものとしたので、例えば隣接車間の距離の半分と
することにより、車線変更先における車両間への進入が
容易となる。
【0015】請求項4の発明は、車線変更に際して、車
線変更前速度調整手段により、車線変更先隣接車の速度
が自車速度より遅い場合には、隣接車の速度に所定速度
を加えた高い速度と自車速度のいずれか低い方へ速度調
整し、車線変更先隣接車の速度が自車速度より速い場合
には、隣接車の速度から所定速度を減じた低い速度と自
車速度のいずれか高い方へ速度調整するので、自車と車
線変更先の隣接車がすれ違うようになり、これにより、
ドライバは車線変更先におけるスペースの空いていると
ころを探すことができる。
【0016】請求項5の発明は、とくに隣接車の速度に
加減される所定速度を、車線変更先における隣接車の車
両間距離が長いほど大きく、車両間距離が短いほど小さ
く設定するものとしたので、車線変更先における車両間
の距離が長くても短くても、自車と車線変更先の隣接車
のすれ違いに要する時間に差が生じず、車線変更先へ進
入できるスペースを探すのに要する時間は同程度とな
る。
【0017】そして、車線変更先における車両間の距離
が長いと、自車が車線変更先に進入してからの車間距離
が長くなるので、自車と車線変更先の車両との速度差が
大きくても余裕をもって自車速度の調整を行うことがで
きる。一方、車線変更先における車両間の距離が短い
と、自車が車線変更先に進入してからの車間距離が短く
なるが、自車と車線変更先の車両との速度差が小さいた
め、自車速度の調整が早く完了する。したがって、車線
変更先における車両間の距離が長くても短くても、自車
が車線変更先に進入してからの車間距離の短縮具合や空
き具合も同程度となる。
【0018】請求項6の発明は、車線変更先における隣
接車が複数の場合、隣接車間の距離を各隣接車間ごとの
車両間距離の平均値、中央値、または最多値で求めるも
のとしたので、車線変更先における先行車として選択さ
れた車両とその後続車との距離に一致する確率が高くな
り、両車両の間に容易に位置合わせし進入しやすくな
る。
【0019】請求項7の発明は、車線変更先における隣
接車が複数の場合、隣接車の速度を各隣接車ごとの速度
の平均値、中央値、または最多値で求めるものとしたの
で、車線変更先における先行車として選択された車両の
速度に一致する確率が高くなり、車線変更先における先
行車として選択された車両の速度に自車速度を合わせや
すくなる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例により説明する。図1は第1の実施例の構成を示すブ
ロック図であり、図2は車両上の主要部の配置を示すレ
イアウト図である。本実施例では、距離センサ10、車
速センサ11およびステアリングセンサ12を用いて自
車走行中の車線上の先行車ならびに隣接車線上の隣接車
を認識し、手動の車線変更スイッチ24の操作に応じ
て、自車速度が車線変更先の隣接車の流れに近づいたと
きに、車線変更先の車両間距離に基づいて自車と隣接車
との目標車間距離を設定して、当該目標車間距離に最も
近い隣接車を車線変更先である隣接車線の先行車として
目標車速を制御する。なお、図1には各部で処理された
出力信号の流れのみを示し、各部の処理を起動させる制
御用信号線は省いてある。
【0021】まず実施例の車線変更支援装置の構成を説
明する。距離センサ10、車速センサ11およびステア
リングセンサ12の検出出力に基づいて、自車が走行中
の車線における先行車ならびに隣接の車線を走行中の隣
接車との車間距離、相対速度を求める先行車・隣接車認
識部13が設けられている。
【0022】距離センサ10は例えばマルチビーム式あ
るいはスキャニング式のレーザレーダからなり、車両1
の前端に設置されて、送出したレーザ光が先行車のリフ
レクタに反射して戻ってくるまでの時間を計測して自車
から前方の車両までの距離と方位を検出する。ここで
は、図3に示すように、距離センサ10はレーザビーム
を17方向に送出し、車両前方の所定の角度範囲を17
方向に分割して、距離、方位を検出するものとする。
【0023】車速センサ11は例えばエンコーダを車両
のドライブシャフトに取り付けて、車輪の回転とともに
回転するドライブシャフトの回転に応じてパルスを発生
させ、これにより自車速度Vを検出する。ステアリング
センサ12も例えばエンコーダをステアリングに取り付
けて、ステアリングの回転に応じてパルスを発生させ、
これによりステアリング操舵角φを検出する。
【0024】距離センサ10には、相対速度演算部14
が接続され、ここでは距離センサ10で検出した距離を
微分演算あるいは差分演算することにより、前方車両と
の相対速度を求める。車速センサ11とステアリングセ
ンサ12にはカーブ半径演算部15が接続され、ここで
は自車のステアリング操舵角と車速に基づいて走行車線
のカーブ半径を演算する。
【0025】距離センサ10で求めた距離、方位と、相
対速度演算部14で求めた相対速度、車速センサ11で
求めた車速、およびカーブ半径演算部15で求めたカー
ブ半径の各信号が先行車・隣接車認識部13に入力され
る。先行車・隣接車認識部13は、カーブ半径を参照し
て、自車走行車線上の先行車、および隣接車線上の隣接
車を認識する。
【0026】そして、先行車・隣接車認識部13は自車
走行車線上の先行車との車間距離と相対速度、ならびに
隣接車線上の隣接車との車間距離と相対速度を車間距離
・相対速度選択部18へ出力する。隣接車線上の隣接車
との車間距離と相対速度には、隣接車線上を複数の車両
が走行している場合にはそれに対応して複数の車間距離
および相対速度が含まれる。また、自車の車線の両側に
隣接車線がある場合は、双方の各隣接車線上の車両との
車間距離および相対速度が含まれる。
【0027】車速センサ11にはまた、自車走行車線上
の先行車に追従する場合の目標車間距離を求める第1目
標車間距離演算部19が接続され、例えば自車速度に応
じて第1の目標車間距離を演算する。すなわち、第1目
標車間距離演算部19は、自車速度Vに応じて自車車線
上の先行車に追従する場合の第1の目標車間距離Lr1
を、次式で演算する。 Lr1=T・V (1) ただし、Tは定数である。
【0028】先行車・隣接車認識部13には隣接車車両
間距離検出部20が接続され、隣接車線上を例えば複数
の車両が走行しているとき、各隣接車との車間距離から
その複数の隣接車の車両間の距離を特徴づける代表的な
距離を検出する。隣接車車両間距離検出部20の出力は
第2目標車間距離演算部21に入力され、第2目標車間
距離演算部21では自車と隣接車線上の隣接車との間の
第2の目標車間距離Lr2を隣接車の車両間の代表的な
距離に基づいて演算する。この第2の目標車間距離L
r2は、自車速度を隣接車の流れ(速度)に概略合わせ
た後に自車が隣接車の車両間に進入しやすくするための
ものである。
【0029】先行車・隣接車認識部13にはさらに隣接
車速度演算部22が接続されている。隣接車速度演算部
22は車速センサ11とも接続され、隣接車と自車間の
相対速度と自車速度から隣接車の走行速度を特徴づける
代表的な速度を演算する。
【0030】車間距離・相対速度選択部18には、前述
のように先行車・隣接車認識部13から、先行車との車
間距離と相対速度、および隣接車との車間距離と相対速
度が入力されるとともに、さらに隣接車速度演算部22
からの隣接車の速度信号と車速センサ11からの自車速
度、ならびに第2目標車間距離演算部21からの第2の
目標車間距離の各信号が入力される。また、目標車間距
離選択部23が設けられ、これには隣接車の速度信号、
自車速度、第1の目標車間距離、ならびに第2の目標車
間距離の各信号が入力される。
【0031】車間距離・相対速度選択部18および目標
車間距離選択部23には、運転席の近くに設けられた車
線変更スイッチ24からの操作信号が入力されるように
なっている。ドライバは車線変更スイッチ24を操作す
ることにより左右いずれの隣接車線へ車線変更したいの
かを意志表示する。車線変更スイッチ24としてはター
ンシグナルスイッチを流用することができる。
【0032】車間距離・相対速度選択部18と目標車間
距離選択部23には、車間距離制御部25が接続されて
いる。車間距離・相対速度選択部18は、車線変更スイ
ッチ24が操作されていないときは、自車の車線上の先
行車との車間距離および相対速度を車間距離制御部25
へ出力する。
【0033】また、車線変更スイッチ24が操作された
ときには、車間距離・相対速度選択部18は、自車速度
が車線変更スイッチ24の操作で示された車線変更先
(隣接車線)における隣接車の流れを特徴づける代表的
な速度近傍になってから、自車から第2の目標車間距離
だけ離れた位置に最も近い当該車線変更先上の隣接車を
先行車として選択し、当該先行車として選択した隣接車
との車間距離および相対速度を車間距離制御部25へ出
力する。
【0034】目標車間距離選択部23は、車線変更スイ
ッチ24が操作されていないときは、自車の車線上の先
行車に追従する場合の第1の目標車間距離を車間距離制
御部25へ出力する。また、車線変更スイッチ24が操
作されたときには、目標車間距離選択部23は、自車速
度が車線変更スイッチ24の操作で示された車線変更先
における隣接車の流れを特徴づける代表的な速度近傍に
なってから、自車と車線変更先上の隣接車との間の第2
の目標車間距離を車間距離制御部25へ出力する。
【0035】車間距離制御部25は、車間距離・相対速
度選択部18で選択された車間距離および相対速度と、
目標車間距離選択部23で選択された目標車間距離とに
基づいて、目標車速を演算し、これを目標車速選択部2
6へ出力する。目標車速選択部26は、車線変更スイッ
チ24からの操作信号と、車速センサ11からの自車車
速と隣接車速度演算部22からの隣接車の代表的な速度
の各信号を受けている。
【0036】車線変更スイッチ24からの操作信号によ
りドライバの車線変更の意志が認識されると、目標車速
選択部26は車間距離制御部25が出力する目標車速か
ら隣接車の代表的な速度に自車速度を概略一致させるた
めの目標車速に切替えて車速制御部27へ出力する。そ
して、自車速度が上記隣接車の流れを示す代表的な速度
近傍になったら、目標車速選択部26は車間距離制御部
25が出力する目標車速を車速制御部27へ出力する。
【0037】車速制御部27は、車速センサ11からの
車速を入力しており、自車速度を目標車速選択部26か
らの目標車速に一致させるための目標駆動力を演算して
駆動力制御部28へ出力する。駆動力制御部28は、車
両の駆動力を目標駆動力とするためのスロットル開度あ
るいはブレーキ液圧を演算して、スロットル開度信号を
スロットルアクチュエータ29へ、ブレーキ液圧信号を
ブレーキアクチュエータ30へそれぞれ出力する。
【0038】スロットルアクチュエータ29は、スロッ
トルバルブを開閉するスロットルワイヤをモータで引張
るタイプや、スロットルバルブに一体のモータで直接駆
動する電子スロットルを用いることができる。またブレ
ーキアクチュエータ30は、エンジン負圧を利用してブ
レーキ液圧を増減させるタイプを用いることができる。
【0039】車線変更支援装置を構成する上記各要素の
うち、距離センサ10、車速センサ11、ステアリング
センサ12、車線変更スイッチ24、スロットルアクチ
ュエータ29、およびブレーキアクチュエータ30を除
く各部はマイクロプロセサM(図2参照)として構成さ
れている。
【0040】つぎに、主要部における検出、演算機能の
詳細について説明する。まず、カーブ半径演算部15で
は、ステアリング操舵角と車速に基づいて走行車線のカ
ーブ半径を演算する。すなわち、ステアリングセンサ1
2で検出したステアリング操舵角φと車速センサ11で
検出した自車速度Vを用いて、次式でカーブ半径Rを求
める。 R=(1+A/V)N・B/φ (2) ここで、A、N、Bはそれぞれ自車の特性を示す定数
で、Aはスタビリティファクタ、Nはオーバオールステ
アリングレシオ、そしてBはホイールベースである。
【0041】先行車・隣接車認識部13では、距離セン
サ10から距離、方位信号を得て、先行車、隣接車を認
識する。この際、路肩の構築物や対向車線の車両を隣接
車と誤認識するのを防止するため、相対速度演算部14
で求めた相対速度を参照し、検出対象物に近づくときを
+(プラス)とする相対速度が自車速度より小さけれ
ば、当該対象物は自車と同方向に進行する隣接車である
と判断するようにしている。
【0042】前述のように、距離センサ10はレーザビ
ームを17方向に送出し、車両前方の所定の角度範囲を
17方向に分割して、距離、方位を検出するようになっ
ており、先行車・隣接車認識部13では、車両を検出し
た各レーザビームの検出距離が当該ビームの自車車線上
の車両を捕らえる範囲に入っていれば、その車両は自車
の車線上にあり、一方、当該ビームの隣接車線上の車両
を捕らえる範囲に入っていれば、その車両は隣接車線上
に位置するものと判断する。先の図3に示した例では、
#8、#9および#10のレーザビームが自車車線上の
先行車101を捕らえ、#12および#13のレーザビ
ームが隣接車線上の隣接車102を捕らえ、#14、#
15および#16のレーザビームが隣接車線上の隣接車
103を捕らえたこととなる。
【0043】レーザビームが自車車線上の車両を捕らえ
る範囲、および隣接車線上の隣接車を捕らえる範囲は、
以下のようにして求められる。図4に示すように、進行
方向左側車線にある自車100から、右側車線方向へ角
度θで斜めに照射されたレーザビームでは、自車からレ
ーザビームが車線境界線を横切る点までの距離d、d
を判断点とする。距離d以内に車両が検出されたと
きは、そのレーザビームは自車車線上の先行車を捕らえ
ている。また、距離dからdの範囲に車両が検出さ
れたときは、そのレーザビームは隣接車線上の隣接車を
捕らえていることになる。
【0044】ここで各車線の路幅をWとし、自車が車線
中央を走行するものとすれば、上記判断点の距離は次の
ように表わされる。 d=W/(2・sinθ) (3) d=3・W/(2・sinθ) (4) なお、多くの高速道路の路幅は約3.5m、一般道路の
路幅は約2.5mであるから、平均的にW=3(m)と
設定して、以下の演算を簡単化することもできる。
【0045】カーブ路においてはレーザビームが先行車
および隣接車を捕らえる範囲を補正する。図5に示すよ
うに、自車基準でのレーザビームの照射角度をθ、自車
100の走行線におけるカーブ半径をR、路幅をWとす
ると、次式が成立する。 (R+x+y =(R+W/2) (5) x/y=tanθ (6) ただし、x、yはそれぞれ自車からレーザビームが
車線境界線を横切る点までの距離dの横成分と縦成分
である。
【0046】式(6)を式(5)に代入してyを求め
ると、
【数1】 (7) となる。これより、次のようにdが求められる。
【数2】 (8) 同様に、dが次のように求められる。
【数3】 (9)
【0047】先行車・隣接車認識部13では、車両を検
出したレーザビームの検出距離dが距離d以下なら
ば、そのレーザビームが自車の車線上の先行車を捕らえ
たものと判断する。そこで、先行車・隣接車認識部13
はその検出距離dを先行車との車間距離として、相対速
度とともに、車間距離・相対速度選択部18へ出力す
る。
【0048】車両を検出したレーザビームの検出距離d
が距離dからdの範囲に入っているときは、そのレ
ーザビームが隣接車線上の隣接車を捕らえたものと判断
して、先行車・隣接車認識部13ではその検出距離dを
基に隣接車との車間距離を演算して、相対速度ととも
に、車間距離・相対速度選択部18等へ出力する。直線
道路では、図6に示すように、隣接車102までのレー
ザビームによる検出距離をd、自車100が仮想線示の
ように隣接車線の中央に移動した場合の当該隣接車10
2との車間距離をLとすると、車間距離Lは次式で示さ
れる。 L=d・cosθ (10)
【0049】また、カーブ路では、図7を参照して、次
のように表わされる。 L=d・cosθ/cosθ (11) ここで、θは自車が隣接車の車線に移動していると仮
定した状態でのその位置から隣接車に向かう方向の角度
である。図8に示す円にかかる各線分の関係から、(L
/2)/(R+W)=sinθ したがって、 L=2(R+W)sinθ (12) の関係が成り立つ。
【0050】上記のθは、式(11)と(12)から
次のように表わされる。 θ=sin−1(d・cosθ/(R+W))/2 (13) この式(13)で演算したθを式(11)に代入して
カーブ路での車間距離が求められる。なお、式(11)
は、直線路ではθ=0となるだけで、そのまま直線路
にも共通して適用可能な式となっている。先行車・隣接
車認識部13はこの車間距離を相対速度とともに、車間
距離・相対速度選択部18等へ出力する。
【0051】次に、隣接車車両間距離検出部20につい
て説明する。ここでは、先行車・隣接車認識部13によ
る自車から隣接車までの車間距離データに基づいて、複
数の隣接車の車両間の距離を特徴づける代表的な距離を
求める。図9に示すように、第1の隣接車102と自車
100の車間距離をL、その後方の第2の隣接車10
3と自車100の車間距離をLとすると、隣接車線上
の車両間の距離L12は、 L12=L−L−L (14) となる。ただし、Lは第2の隣接車の全長であるが、
車両一般の平均的な全長にほぼ相当する一定値に設定し
てもよい。
【0052】車両間の距離を特徴づける代表的な距離L
として、本実施例では、隣接車の車両間の距離の平均
値とする。すなわち、n+1台の隣接車があるとき、第
1の隣接車と第2の隣接車の間の距離をL12、第2の
隣接車と第3の隣接車の間の距離をL23、第n番目の
隣接車と第n+1番目の隣接車の間の距離をLnn+1
として、 L=(L12+L23+・・・+Lnn+1)/n (15) が隣接車の車両間の距離を特徴づける代表的な距離とな
る。
【0053】隣接車速度演算部22では隣接車の流れを
特徴づける代表的な速度を求める。検出された隣接車の
速度Vは、自車速度Vと隣接車との相対速度Vとか
ら、 V=V+V (16) となる。n台の隣接車の流れを特徴づける代表的な速度
として、本実施例では、次のように隣接車の速度の
平均値をとる。 V=(VL1+VL2+・・・+VLn)/n (17) ここで、VL1は第1の隣接車の速度、VL2は第2の
隣接車の速度、VLnは第n番目の隣接車の速度であ
る。
【0054】目標車速選択部26は、車線変更スイッチ
24からの操作信号によりドライバの車線変更の意志が
認識されると、目標車速選択部26は車間距離制御部2
5が出力する目標車速から隣接車の代表的な速度に自車
速度を概略一致させるための目標車速に切替えて車速制
御部27へ出力する。
【0055】自車速度を隣接車の流れを特徴づける代表
的な速度に概略一致させるため、目標車速Vrbを次式
により演算する。 Vrb=α・T・t+V (18) ここで、αは設定加速度、tはドライバの車線変更の
意志が認識されてからカウントされる経過時間、Tはサ
ンプル周期、Vはドライバの車線変更の意志が認識さ
れた時点の自車速度である。そして、自車速度Vが上記
隣接車の流れを特徴づける代表的な速度V近傍になっ
たら、目標車速選択部26は車間距離制御部25が出力
する目標車速を車速制御部27へ出力する。
【0056】車速制御部27は、自車速度を目標車速選
択部26が出力する目標車速に制御する。図10はその
制御系を示し、制御ゲインをKSP、道路勾配や空気抵
抗等の走行抵抗推定値をDとして、目標駆動力をF
を次のように演算する。 F=KSP(Vrb−V)−D (19) 走行抵抗を考慮して目標駆動力を演算することにより、
道路勾配や空気抵抗等が車速制御性能に及ぼす影響が低
減される。走行抵抗推定値Dは、制御系中の走行抵抗
推定部において、次式により演算して求められる。 D=H(s)・M・s・V−H(s)・F (20) ここで、Mは車両質量、H(s)はゲイン1のローパ
スフィルタである。
【0057】第2目標車間距離演算部21は、自車速度
が車線変更先の隣接車の流れを特徴づける代表的な速度
に概略一致すると、自車が車線変更先の隣接車の間に進
入しやすくなるように、車線変更前における隣接車との
距離の目標として第2の目標車間距離Lr2を設定す
る。ここでは、隣接車の車両間の距離を特徴づける代表
的な距離より小さく、例えば次のようにその1/2に設
定する。 Lr2=L/2 (21)
【0058】車間距離制御部25は、車間距離・相対速
度選択部18で選択された車間距離および相対速度と、
目標車間距離選択部23で選択された目標車間距離とに
基づいて、目標車速を演算する。車線変更スイッチ24
が操作されてドライバの意志が認識されたときは、車間
距離制御部25は選択された隣接車線の先行車との車間
距離を第2の目標車間距離に制御するための目標車速V
rを次式により演算する。 V=−K(Lr2−Ln1)−K・VS1+Vfn1 (22) ただし、Ln1は車線変更先の選択された先行車までの
車間距離、VS1は相対速度、K、Kはそれぞれ制
御ゲインである。また、Vfn1は上記選択された先行
車の速度であって、 Vfn1=V+VS1 (23) である。
【0059】一方、ドライバの車線変更の意志が認識さ
れていない場合や方向指示器の作動等によって車線変更
が終了したと判断された場合は、自車の車線上の先行車
との車間距離を制御するための目標車速を次式により演
算する。 V=−K(L−L)−K・V+V (24) ただし、Lは自車の車線上の先行車までの車間距離、V
は相対速度である。また、Vは当該先行車の速度で
あって、 V=V+V (25) である。
【0060】駆動力制御部28は、目標駆動力Fを実
現するためのスロットル開度とブレーキ液圧を演算す
る。 図11はその制御系を示す。まず、目標駆動力F
に対する目標エンジントルクTengは、トルクコン
バータのトルク増幅率を無視して次のように表わされ
る。 Teng=F/(Gdef・Gat) (26) ただし、Gdefはデファレンシャルギヤ比、Gat
トランスミッションの変速比である。この目標エンジン
トルクとエンジン回転数から、図12に示すようなエン
ジン制御マップを用いて、スロットル開度Thrを求め
る。
【0061】次に、ブレーキはスロットル開度が0(ゼ
ロ)のときに作動させるものとする。ブレーキにより発
生させる駆動力(ブレーキ力)Fbrは、目標駆動力F
からエンジンブレーキによる駆動力Feb分を補正量
として差し引き、次のように表わされる。 Fbr=F−Feb (27) ここで、エンジンブレーキによる駆動力Febは、スロ
ットル開度が0のときのエンジントルクをTeng0
して、次式で求められる。 Feb=Gdef・Gat・Teng0 (28)
【0062】駆動力制御部28では、このブレーキによ
る駆動力Febに対するブレーキ液圧Pbrを、ブレー
キシリンダ面積をS、ブレーキロータ半径をR、ブ
レーキパッドの摩擦係数をμとし、マスタシリンダ液
圧が4輪に均等に分圧されると仮定して、次式で求め
る。 Pbr=−Fbr/(4・2S・R・μ) (29) 以上のようにして求めたスロットル開度Thrとブレー
キ液圧Pbrの各指令値がスロットルアクチュエータ2
9およびブレーキアクチュエータ30へそれぞれ出力さ
れる。
【0063】図13は、実施例における制御のメインル
ーチンを示すフローチャートである。まずステップ10
において、距離センサ10、車速センサ11およびステ
アリングセンサ12により、自車から前方車両までの距
離、方位、自車速度等を検出する。その検出結果に基づ
いて、ステップ20では、自車の車線(自車線)上の先
行車および隣接車線上の隣接車を認識する。
【0064】ステップ30において、車線変更スイッチ
24の操作状態に基づいて、ドライバの車線変更の意志
の有無をチェックする。ここで車線変更の意志が認めら
れない場合には、ステップ40において、タイマカウン
タをリセットするとともに、制御定数の値を設定する。
制御定数およびタイマカウンタの値は後段の車線変更時
制御に使用する。つぎのステップ50では、自車の車線
上の先行車追従に係る通常の車間距離制御の目標値(目
標車間距離)を求め、ステップ80で、目標車間距離に
応じたスロットルアクチュエータ29あるいはブレーキ
アクチュエータ30の車両制御を行う。
【0065】一方、ステップ30のチェックで車線変更
スイッチ24が操作され車線変更の意志が認められた場
合は、ステップ60へ進み、車線変更が終了したかどう
かをチェックする。車線変更が終了していればステップ
40へ進み、車線変更が終了していなければステップ7
0へ進む。ステップ70では車線変更時制御の目標値
(目標車間距離)を求め、その後、ステップ50へ進ん
で、目標車間距離に応じたスロットルアクチュエータ2
9あるいはブレーキアクチュエータ30の制御を行う。
【0066】つぎに、上記メインルーチンの各ステップ
の詳細について説明する。図14は、ステップ10の詳
細を示すフローチャートである。ステップ101におい
て、距離センサ10が自車から前方車両までの距離およ
び方位を計測する。ステップ102では、ステアリング
センサ12がステアリングの操舵角を検出する。そし
て、ステップ103において、車速センサ11が自車速
度を検出する。
【0067】図15は、ステップ20の詳細を示すサブ
ルーチンのフローチャートである。ステップ201にお
いて、先のステップ101で検出した前方車両までの距
離をもとに、相対速度演算部14で前方車両の相対速度
を求める。つぎにステップ202では、カーブ半径演算
部15において、自車速度とステアリングの操舵角に基
づき、自車走行中の車線のカーブ半径を求める。そして
ステップ203において、先行車・隣接車認識部13
が、先のステップ101で検出した前方車両までの距
離、方位、ステップ201で求めた相対速度、およびス
テップ202で求めたカーブ半径から、それぞれ自車の
車線上の先行車および隣接車線上の隣接車の有無を認識
する。
【0068】ステップ204で自車の車線上の先行車が
認識されたかをチェックし、先行車が認識されている場
合は、ステップ205で、自車から当該先行車までの車
間距離と相対速度を検出し、ステップ206へ進む。ス
テップ204のチェックで自車の車線上に先行車が認識
されていない場合は、直接ステップ206へ進む。
【0069】ステップ206では、先行車・隣接車認識
部13において、隣接車線上の隣接車が認識されたかを
チェックし、隣接車が認識されている場合は、ステップ
207で、自車から当該隣接車までの車間距離と相対速
度を検出する。続いて、ステップ208において、隣接
車車両間距離検出部20で、隣接車線上での車両間の距
離を特徴づける代表的な距離を求め、さらに、ステップ
209において、隣接車速度演算部22で、隣接車線上
の車両の流れを特徴づける代表的な速度を求める。一
方、ステップ206のチェックで隣接車線上に隣接車が
認識されていない場合は、そのまま本サブルーチンを終
了する。
【0070】図16は、ステップ40の詳細を示すサブ
ルーチンのフローチャートである。ステップ401にお
いて、目標車速選択部26ではドライバの車線変更の意
志が認識された時点からの時間をカウントするタイマカ
ウンタtを0にリセットし、ステップ402で、定数V
にドライバの車線変更の意志が認識された時点の自車
速度を設定する。
【0071】そして、ステップ403において、目標車
間距離選択部23では、制御フラグflg_Lr2を0
に設定する。このフラグは、自車速度を車線変更先の隣
接車の流れを特徴づける代表的な速度に制御するか、車
線変更先の隣接車までの車間距離を第2の目標車間距離
に制御するかを決定する。
【0072】図17は、ステップ50の詳細を示すサブ
ルーチンのフローチャートである。ステップ501にお
いて、第1目標車間距離演算部19が、先行車・隣接車
任式部13において自車の車線上に先行車が認識されて
いるかをチェックし、先行車が認識されている場合に
は、ステップ502において、当該先行車に追従するた
めの第1の目標車間距離を求める。この第1の目標車間
距離は目標車間距離選択部23により車間距離制御部2
5へ与えられる。
【0073】そして、ステップ503で、車間距離制御
部25は、上記認識された先行車との車間距離を第1の
目標車間距離に制御するための目標車速を演算する。ス
テップ501のチェックで自車の車線上に先行車が認識
されていない場合には、ステップ504へ進み、一定速
度走行をするための設定車速を目標車速とする。
【0074】図18は、ステップ70の詳細を示すサブ
ルーチンのフローチャートである。ステップ701にお
いて、車間距離・相対速度選択部18では、自車速度
と、隣接車速度演算部22からの車線変更先の車両の流
れを特徴づける代表的な速度との差の絶対値が、例えば
3km/hなど所定値以下であるかどうかをチェックす
る。これは、自車速度が車線変更先の車両の流れに概略
制御されたかを確認するものである。
【0075】この車速と代表的な速度との差が所定値以
下になっていない場合は、ステップ703で、目標車間
距離選択部23において、フラグflg_Lr2が1で
あるかどうかをチェックする。flg_Lr2が1でな
い場合は、ステップ704において、目標車速選択部2
6で、自車速度を車線変更先の車両の流れを特徴づける
代表的な速度に合わせるための目標車速を演算する。目
標車速は前述のとおり、式(18)のVrb=α・T
・t+Vで求められる。目標車速選択部26はこの目
標車速Vrbを車速制御部27へ出力する。
【0076】なお、ステップ701のチェックで車速と
代表的な速度との差が所定値以下になっている場合は、
ステップ702でフラグflg_Lr2を1にセットし
てからステップ703へ進む。このあと、ステップ70
5で、タイマカウンタtのカウントをインクリメントす
る。
【0077】一方、ステップ703のチェックでflg
_Lr2が1である場合は、ステップ706へ進み、車
線変更先の隣接車の間に進入しやすくなるように、第2
目標車間距離演算部21が、車線変更前に自車と車線変
更先の隣接車との距離を制御するための第2の目標車間
距離を演算する。そして目標車間距離選択部23はこの
第2の目標車間距離を車間距離制御部25へ出力する。
【0078】次いで、ステップ707では、車間距離・
相対速度選択部18が、車線変更先の隣接車のうち自車
から第2の目標車間距離だけ前方の位置に最も近い車両
を車線変更先の先行車として選択して、当該先行車まで
の車間距離と相対速度を車間距離制御部25へ出力す
る。ステップ708では、車間距離制御部25が、車線
変更先の選択した先行車までの車間距離を第2の目標車
間距離に制御するための目標車速Vを演算する。目標
車速選択部26はこの目標車速Vを車速制御部27へ
出力する。
【0079】図19は、ステップ80の詳細を示すサブ
ルーチンのフローチャートである。ステップ801にお
いて、車速制御部27では、自車速度を目標車速選択部
26から与えられた目標車速に制御するための目標駆動
力を演算する。そしてステップ802で、駆動力制御部
28が、自車の駆動力を目標駆動力に合致させるための
スロットル開度およびブレーキ液圧を演算して、スロッ
トルアクチュエータ29およびブレーキアクチュエータ
30を制御する。
【0080】本実施例では、上記のステップ10と、ス
テップ201〜205が発明の先行車車間距離検出手段
を構成し、ステップ30が車線変更意志認識手段を、ス
テップ206、207が隣接車車間距離検出手段を、ス
テップ208が隣接車車両間距離検出手段を、そしてス
テップ209が隣接車速度検出手段を構成している。ま
た、ステップ701〜705が車線変更前速度調整手段
を構成し、ステップ706、707が車線変更先先行車
選択手段を、ステップ50と、ステップ708、および
ステップ80が車間距離制御手段を構成している。
【0081】以上の構成になる本実施例の車線変更時の
動作の過程を、自車速度より流れの遅い車線へ車線変更
する場合について説明する。まず、図20の(a)は、
自車100が同じ車線上の先行車101に第1の目標車
間距離Lr1で追従している状態を示す。この状態か
ら、車線変更スイッチ24を操作すると、自車速度は車
線変更先(隣接車線)の車両の流れを特徴づける代表的
な速度(平均速度)まで減速する。図の(b)はこの状
態を示す。次に、(c)に示すように、自車から第2の
目標車間距離Lr2だけ離れた位置に最も近い隣接車1
02を車線変更先における先行車として選択する。
【0082】そして、図21の(d)に示すように、車
線変更先の選択された先行車(隣接車102)との車間
距離が第2の目標車間距離Lr2になるように車速が制
御される。車線変更先の選択された先行車との車間距離
が第2の目標車間距離Lr2になった状態で、図の
(e)のようにドライバが車線変更を行い、ここで、先
行車との車間距離を第1の目標車間距離Lr1に切り替
える。この第1の目標車間距離は変更先車線上の先行車
の速度等を用いて先行車追従時の目標として設定され
る。こうして、図の(f)に示されるように、自車は通
常の車間距離制御で自車の車線上の先行車に対する第1
の目標車間距離を維持して走行する。自車速度より流れ
の速い車線へ車線変更する場合についても、車線変更先
の流れに合わせるためにまず加速する点を除いて同様で
ある。
【0083】以上のように、本実施例では、車線変更前
に自車速度を車線変更先の車両の流れに概略合わせてか
ら、車線変更先の車両間の距離より小さい第2の目標車
間距離だけ離れた位置に最も近い車両を車線変更先の先
行車として選択して、当該先行車との車間距離を第2の
目標車間距離に制御するものとした。したがって、高速
車線側へ車線変更する場合に選択した先行車の後続車に
自車が追い抜かれることなく、容易に当該先行車の後に
進入することができ、また低速車線側へ車線変更する場
合にも、車線変更前にまず自車速度を車線変更先の車両
の流れに概略合わせるので、車線変更してから急減速を
要することがない。
【0084】なお、上記実施例では、隣接車車両間距離
検出部20において、車線変更先隣接車の車両間の距離
を特徴づける代表的な距離として、隣接車の車両間の距
離の平均値を求めるものとしたが、平均値の代わりに、
中央値、あるいは最多値を用いることもできる。すなわ
ち、複数台の隣接車の車両間の距離を大きさの順に並べ
たときの中央の値を隣接車の車両間の距離を特徴づける
代表的な距離とすることができ、あるいは、複数台の隣
接車の車両間の距離のうち、最も多く検出された距離値
を隣接車の車両間の距離を特徴づける代表的な距離とす
ることもできる。
【0085】あるいはさらに、自動車走行電子技術協会
資料No.J98−10、「商業車の車間距離(車間時
間)の分析解析に関する研究」(1999年3月発行)
には、車両間の車間時間の統計的な平均値が1.5秒で
ある旨報告されているので、この車間時間1.5秒を用
いて隣接車の速度から求めた車間距離を隣接車の車両間
の距離を特徴づける代表的な距離としてもよい。
【0086】また、実施例では、隣接車速度演算部22
において、車線変更先隣接車の流れを特徴づける代表的
な速度として、隣接車の速度の平均値を求めるものとし
たが、これも平均値の代わりに、中央値、あるいは最多
値を用いることができる。すなわち、複数台の隣接車の
速度を大きさの順に並べたときの中央の値を隣接車の流
れを特徴づける代表的な速度とすることができ、あるい
は、複数台の隣接車の速度のうち、最も多く検出された
速度値を隣接車の流れを特徴づける代表的な速度とする
こともできる。
【0087】つぎに第2の実施例について説明する。こ
れは、高速車線側へ車線変更しようとする際に自車の車
線上の先行車の速度が遅いなどにより、車線変更先の流
れの速度まで一気に加速できない場合に対処したもので
ある。図22は第2の実施例の構成を示す図である。第
1の実施例の図1に示した構成に対して、先行車速度判
別部31、第3目標車間距離演算部32、到達予測距離
演算部33、およびブザー等で構成される車線変更報知
部34が追加されている。
【0088】先行車速度判別部31は、車速センサ1
1、先行車・隣接車認識部13および隣接車速度演算部
22に接続され、自車速度、自車の車線上の先行車との
相対速度、および車線変更先の隣接車の流れを特徴づけ
る代表的な速度から、先行車の速度が隣接車の流れを特
徴づける代表的な速度より遅いかどうかを判別し、その
結果を目標車間距離選択部23へ出力する。
【0089】第3目標車間距離演算部32は、車速セン
サ11と隣接車速度演算部22に接続され、自車が車線
変更先の隣接車の流れを特徴づける代表的な速度V
で加速したときに自車の車線上の先行車との間に保持で
きるような車間距離を実現するため、自車速度と車線変
更先の隣接車の流れを特徴づける代表的な速度Vとの
速度差に基づいて、自車の車線上の先行車に対する第3
の目標車間距離を演算する。
【0090】すなわち、自車の車線上の先行車との間に
保持する車間距離を第1の目標車間距離に準じて、 L=T・V (30) とすると、自車速度が車線変更先の隣接車の流れを特徴
づける代表的な速度まで設定加速度αで調整されたと
きに、自車の車線上の先行車との車間距離がこのL
け確保されているための第3の目標車間距離Lr3が次
式で求められる。 Lr3=L+ΔV /(2・α) (31) ただし、ΔVは自車速度と車線変更先の隣接車の流れ
を特徴づける代表的な速度との速度差(V−V)であ
る。
【0091】目標車間距離選択部23は、先行車の速度
が隣接車の流れを特徴づける代表的な速度より遅いとき
は、第3の目標車間距離Lr3を選択して車間距離制御
部25へ出力する。車間距離制御部25は、自車の車線
上の先行車との車間距離がこの第3の目標車間距離L
r3になるように目標車速を演算する。
【0092】到達予測距離演算部33は、車速センサ1
1、先行車・隣接車認識部13に接続され、自車速度を
車線変更先における自車前方の最も近くにいる隣接車の
速度へ制御したときの自車から当該隣接車までの車間距
離を、到達予測距離Lneとして演算する。すなわち、
自車速度が前方の最も近くにいる隣接車の速度へ設定加
速度αで調整されるとして、到達予測距離Lneが次
式で求められる。 Lne=L+VSn /(2・α) (32) ただし、Lは車線変更先の最も近い隣接車との車間距
離、VSnは相対速度である。
【0093】目標車速選択部26は、到達予測距離L
neが第2の目標車間距離Lr2に一致した時点から、
車線変更先の隣接車の速度へ目標車速を調整開始する。
そして、目標車速選択部26に接続された車線変更報知
部34は、自車速度が車線変更先の隣接車の速度に調整
されたら、車線変更が可能になった旨をドライバへ報知
する。
【0094】本実施例における制御の流れをフローチャ
ートで説明する。図23は第1の実施例におけるステッ
プ40に相当するサブルーチンのフローチャートであ
る。第1の実施例の図16のフローにおけるステップ4
03の次に、ステップ421が設定されている。ステッ
プ403でflg_Lr2を0にリセットした後、ステ
ップ421では、目標車速選択部26において、自車速
度を車線変更先の隣接車の速度に調整し始めるときの加
速開始フラグflg_strを0にリセットする。
【0095】図24、図25は第1の実施例におけるス
テップ70に相当するサブルーチンのフローチャートで
ある。第1の実施例の図18のフローにおけるステップ
701の前にステップ721が設定されている。ステッ
プ721において、先行車速度判別部31は、自車の車
線上の先行車の速度が車線変更先の隣接車の流れを特徴
づける代表的な速度より遅いかどうかを判別する。先行
車の速度が隣接車の代表的な速度より速い場合には、ス
テップ701へ進み、第1の実施例と同じ制御が実行さ
れる。
【0096】先行車の速度が隣接車の代表的な速度より
遅い場合には、ステップ722へ進み、目標車間距離選
択部23において、自車速度を車線変更先の隣接車の速
度に調整し始めるときの加速開始フラグflg_str
が1であるかどうかをチェックする。flg_strが
1でない場合は、ステップ723に進み、第3目標車間
距離演算部32で第3の目標車間距離を演算し、これを
目標車間距離選択部23が車間距離制御部25へ引き渡
す。そして、ステップ724において、車間距離制御部
25で、自車の車線上の先行車までの車間距離を第3の
目標車間距離に制御するための目標車速を演算する。
【0097】ステップ725において、目標車間距離選
択部23で、自車の車線上の先行車までの車間距離と第
3の目標車間距離の差の絶対値が例えば3mなど所定値
以内に入ったかどうかをチェックする。先行車までの車
間距離と第3の目標車間距離の差が所定値に入っていな
ければフローを終了する。先行車までの車間距離が概略
第3の目標車間距離になって上記の差が所定値に入る
と、ステップ726で、第2目標車間距離演算部21が
第2の目標車間距離を演算する。車間距離制御部25は
目標車間距離選択部23を経て与えられるこの第2の目
標車間距離になるように目標車速を演算する。
【0098】つぎのステップ727では、到達予測距離
演算部33において到達予測距離を演算する。このあ
と、ステップ728において、目標車速選択部26で
は、到達予測距離が第2の目標車間距離に一致したかを
チェックする。到達予測距離が第2の目標車間距離に一
致したときには、ステップ729でflg_strを1
にセットして今回のフローを終了する。到達予測距離が
第2の目標車間距離に一致していないときには、目標車
速選択部26では、ステップ730に進んで、加速開始
後の経過時間をカウントするタイマカウンタtを0に
リセットした上、ステップ731で定数V0sに加速開
始時点の自車速度をセットしてフローを終了する。
【0099】一方、ステップ722のチェックでflg
_strが1になっている場合は、ステップ732へ進
み、目標車速選択部26で、自車速度と車線変更先にお
ける自車前方の最も近くにいる隣接車の速度との差の絶
対値が、3km/hの所定値以内に入っているかをチェ
ックする。車速と隣接車の速度との差が所定値以内に入
っていないときは、ステップ733で、目標車速を Vrs=α・T・t+V0s (33) で求める。そして、ステップ734で、タイマカウンタ
をインクリメントして終了する。
【0100】ステップ732のチェックで車速と隣接車
の速度との差が所定値以内に入っているときは、ステッ
プ735で、車線変更開始が可能であることを車線変更
報知部34が報知する。制御フローを含めてその他の構
成は、第1の実施例と同じである。
【0101】本実施例では、ステップ721が先行車速
度判別手段を構成し、ステップ723が第3の目標車間
距離設定手段を、ステップ701〜705、725〜7
31、およびステップ732〜734が車線変更前速度
調整手段を、ステップ735が報知手段を、そして ス
テップ50と、ステップ724、およびステップ80が
車間距離制御手段を構成している。また、第1の実施例
と同一部分については、同じく同実施例におけるフロー
のステップ10と、ステップ201〜205が発明の先
行車車間距離検出手段を構成し、ステップ30が車線変
更意志認識手段を、ステップ206、207が隣接車車
間距離検出手段を、ステップ208が隣接車車両間距離
検出手段を、そしてステップ209が隣接車速度検出手
段を構成している。
【0102】以上の構成になる本実施例の車線変更時の
動作の過程を、自車速度より流れの速い車線へ車線変更
する場合について説明する。まず、図26の(a)は、
低速側の車線において、自車100が同じ車線上の先行
車101に第1の目標車間距離Lr1で追従している状
態を示す。この状態から、車線変更スイッチ24を操作
すると、(b)に示すように、先行車101までの車間
距離が第3の車間距離Lr3となるように制御される。
それから、(c)に示すように、車線変更先における自
車前方の最も近くにいる隣接車102の速度まで自車が
加速したときに、当該隣接車(102’)と自車(10
0’)の間に予測される距離が第2の目標車間距離L
r2に一致した時点で、自車の加速が開始される。
【0103】そして、自車速度が上記隣接車の速度にま
で制御されて、図27の(d)のように、当該隣接車と
の距離が第2の目標車間距離Lr2になったときに、車
線変更報知部34から車線変更開始が可能である旨が報
知される。この報知を受けて、(e)のように、ドライ
バが高速側車線へ車線変更を行うと、その後は、(f)
に示すように、車線変更先における上記隣接車を先行車
として、自車の車線上の先行車に追従する通常の車間距
離制御(第1の目標車間距離)へ復帰する。
【0104】本実施例は以上のように構成され、自車の
車線上の先行車が車線変更先の車両より遅い場合に、一
旦、先行車に追従時の目標車間距離よりも長い第3の目
標車間距離Lr3へ目標を変更するようにしたので、自
車の車線上で余裕距離を得ることができ、車線変更先の
車両の速度まで事前に加速してから車線変更を行うこと
ができる。また、自車速度が車線変更先の車両の速度ま
で達するとドライバへの報知がなされるので、適切なタ
イミングで車線変更ができる。
【0105】つぎに第3の実施例について説明する。図
28は第3の実施例の構成を示す図である。第1の実施
例の図1に示した構成に対して、第2目標車間距離演算
部21と、車間距離・相対速度選択部18および目標車
間距離選択部23を廃し、隣接車速度演算部22と車速
センサ11とに接続した隣接車速度比較部35を設けて
いる。先行車・隣接車認識部13からの先行車との車間
距離、相対速度、および第1目標車間距離演算部19か
らの第1の目標車間距離の各信号は直接車間距離制御部
25へ入力される。また、隣接車車両間距離検出部20
からの車両間距離の信号および隣接車速度比較部35の
出力は直接目標車速選択部26へ入力される。
【0106】隣接車速度比較部35は、自車速度と車線
変更先の隣接車の流れを特徴づける代表的な速度を比較
して、自車がその車速より低速側の車線へ車線変更する
のか、高速側の車線へ車線変更するのかを判別する。本
実施例では、目標車速選択部26と車速制御部27は、
ドライバの車線変更の意志が認識されたときに、車線変
更前に車線変更先の隣接車の流れ(速度)に応じて車速
を調整する。
【0107】すなわち、隣接車速度比較部35が自車の
車線変更先が低速側車線であるとの判別結果を目標車速
選択部26へ出力すると、目標車速選択部26は、車線
変更先の隣接車の流れを特徴づける代表的な速度V
りも所定速度Vαだけ高い速度(V+Vα)を演算
し、この速度まで自車を減速させる目標速度を車速制御
部27へ出力する。これにより、自車と車線変更先の隣
接車がすれ違いながら、ドライバは車線変更先に進入し
やすいスペースを探すことができる。
【0108】この際、車線変更先の隣接車の車両間距離
が長くても短くても、自車と隣接車がすれ違うのに要す
る時間を同程度にして、ドライバが車線変更先に進入で
きるスペースを探すのに要する時間を同程度にするた
め、上記の所定速度Vαは、車線変更先の隣接車の車両
間距離を特徴づける代表的な距離が長いほど大きく、短
いほど小さく設定される。
【0109】ただし、(V+Vα)が自車速度より高
くなる場合には低速側車線へ車線変更するのに加速する
ことになりドライバに違和感を与えるので、この場合に
は車線変更の意志が認識された時点の自車速度Vをそ
のまま目標速度として車速制御部27へ出力する。
【0110】隣接車速度比較部35が自車の車線変更先
が高速側車線であるとの判別結果を目標車速選択部26
へ出力すると、目標車速選択部26は、車線変更先の隣
接車の流れを特徴づける代表的な速度Vよりも所定速
度Vαだけ低い速度(V−Vα)を演算し、この速度
(V−Vα)と車線変更の意志が認識された時点の自
車速度Vのいずれか高い方を加速のための目標速度と
して車速制御部27へ出力する。
【0111】車間距離制御部25は、先行車との車間距
離および第1の目標車間距離に基づいて、先行車追従時
の通常の車間距離制御のための目標車速を演算してお
り、目標車速選択部26は車線変更スイッチ24操作に
よるドライバの車線変更の意志が認識されない間は車間
距離制御部25からの目標車速信号を車速制御部27へ
出力する。
【0112】本実施例における制御の流れをフローチャ
ートで説明する。図29、図30は第1の実施例におけ
るステップ70に相当するサブルーチンのフローチャー
トである。まず、ステップ751において、目標車速選
択部26では、車線変更先の隣接車の車両間距離を特徴
づける代表的な距離に応じて、所定速度Vαを設定す
る。ステップ752では、車線変更先の隣接車の速度V
と車線変更の意志が認識された時点の自車速度V
比較して、高速側車線への車線変更か低速側車線への車
線変更かを判別する。低速側車線への車線変更の場合に
はステップ753へ進み、高速側車線への車線変更の場
合はステップ759へ進む。
【0113】ステップ753では、目標車速選択部26
において、V<(V+Vα)であるかをチェックす
る。V<(V+Vα)であるときは、自車がさらに
加速するのを防止するため、ステップ754で目標車速
をVとする。V<(V+Vα)でないときは、ス
テップ755〜758で自車速度を(V+Vα)に調
整する。
【0114】すなわち、ステップ755では、目標車速
選択部26において、目標車速が(V+Vα)より大
きいかどうかをチェックし、目標車速の方が大きいとき
は、ステップ756で、所定の減速度を用いて次式によ
り新たな目標車速を求める。 目標車速=所定減速度×T×t+V (34) このあと、ステップ757でタイマカウンタtをインク
リメントして終了する。そして、ステップ755のチェ
ックで目標車速が(V+Vα)になったときは、ステ
ップ758で、目標車速を(V+Vα)に保持する。
【0115】一方、ステップ759では、目標車速選択
部26において、V>(V−V α)であるかをチェ
ックする。V>(V−Vα)であるときは、自車が
さらに加速するのを防止するため、ステップ760で目
標車速をVとする。V>(V−Vα)でないとき
は、ステップ761〜764で自車速度を(V
α)に調整する。
【0116】すなわち、ステップ761では、目標車速
選択部26において、目標車速が(V−Vα)より小
さいかどうかをチェックし、目標車速の方が小さいとき
は、ステップ762で、所定の加速度を用いて次式によ
り新たな目標車速を求める。 目標車速=所定加速度×T×t+V (35) このあと、ステップ763でタイマカウンタtをインク
リメントして終了する。そして、ステップ761のチェ
ックで目標車速が(V−Vα)になったときは、ステ
ップ764で、目標車速を(V−Vα)に保持する。
制御フローを含めてその他の構成は、第1の実施例と同
じである。
【0117】本実施例では、上記のステップ752が隣
接車速度比較手段を構成し、ステップ753〜758、
および759〜764が車線変更前速度調整手段を、そ
してステップ50と、ステップ80が車間距離制御手段
を構成している。
【0118】以上の構成になる本実施例の車線変更時の
動作の過程を、自車速度より流れの遅い車線へ車線変更
する場合について説明する。まず、図31の(a)は、
自車100が同じ車線上の先行車101に第1の目標車
間距離Lr1で追従している状態を示す。この状態か
ら、車線変更スイッチ24を操作すると、自車速度は車
線変更先(隣接車線)の隣接車102、103の流れを
特徴づける代表的な速度に所定速度Vαを加えた速度ま
で減速する。図の(b)はこの状態を示す。
【0119】次に、(c)のように、車線変更先の隣接
車とすれ違いながら、ドライバは進入できるスペースを
探す。そして、図32の(d)に示すように、車線変更
先に進入できるスペースが現われたら、ドライバは矢示
のように進入して車線変更を行う。車線変更後は、図の
(e)のように、車線変更先における前方の車両を先行
車104として、通常の車間距離制御に基づいて自車の
車線上の先行車104に第1の目標車間距離Lr1を維
持して追従走行する。自車速度より流れの速い車線へ車
線変更する場合についても、車線変更先の代表的な速度
から所定速度Vαを減じた速度へ変更する点を除いて同
様である。
【0120】本実施例は以上のように構成され、隣接車
速度比較部35により自車がその車速より低速側の車線
へ車線変更するのか、高速側の車線へ車線変更するのか
を判別し、車線変更前にその判別結果に応じて、目標車
速を車線変更先の流れを特徴づける代表的な速度より所
定速度Vαだけ高くあるいは低く設定して、自車と車線
変更先の車両とがすれ違うようにしたので、ドライバが
すれ違いながら車線変更先の進入可能なスペースを探す
ことができ、進入が容易となる。
【0121】また、所定速度Vαは車線変更先の隣接車
の車両間距離を特徴づける代表的な距離が長いほど大き
く、短いほど小さく設定するので、自車と車線変更先の
隣接車がすれ違うのに要する時間は車線変更先の隣接車
の車両間距離の長短に影響を受けない。
【0122】そして、車線変更先の車両間距離が長いと
所定速度Vαが大きく設定され、自車と車線変更先の車
両との速度差が大きくなるが、自車が車線変更先に進入
してからの車間距離が長いため、余裕をもって自車車速
の調整が行える。また、車線変更先の車両間距離が短い
と自車が車線変更先に進入してからの車間距離が短くな
るが、この場合は所定速度Vαが小さく設定されて自車
と車線変更先の車両との速度差が小さいので、自車速度
調整が早く行える。したがって、車線変更先の車両間距
離の長短にかかわらず、進入後の車線変更先での車間距
離の調整時間も同程度となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図2】実施例の配置を示すレイアウト図である。
【図3】距離センサの計測範囲を示す説明図である。
【図4】距離センサによる車両の検出要領を示す説明図
である。
【図5】カーブ路における車両の検出要領を示す説明図
である。
【図6】直線道路における車間距離の検出要領を示す説
明図である。
【図7】カーブ路における車間距離の検出要領を示す説
明図である。
【図8】カーブ路における車間距離の検出に用いる演算
式の説明図である。
【図9】隣接車車両間距離の検出要領を示す説明図であ
る。
【図10】車速制御部の制御系を示す図である。
【図11】駆動力制御部の制御系を示す図である。
【図12】エンジン制御マップ例を示す図である。
【図13】制御のメインルーチンを示すフローチャート
である。
【図14】距離、方位等検出の詳細を示すフローチャー
トである。
【図15】先行車、隣接車認識の詳細を示すフローチャ
ートである。
【図16】制御定数設定の詳細を示すフローチャートで
ある。
【図17】通常の車間距離制御目標値演算の詳細を示す
フローチャートである。
【図18】車線変更時制御の車間距離制御目標値演算の
詳細を示すフローチャートである。
【図19】目標車間距離に応じた車両制御の詳細を示す
フローチャートである。
【図20】車線変更時の動作過程を示す説明図である。
【図21】車線変更時の動作過程を示す説明図である。
【図22】第2の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図23】制御定数設定の詳細を示すフローチャートで
ある。
【図24】車線変更時制御の車間距離制御目標値演算の
詳細を示すフローチャートである。
【図25】車線変更時制御の車間距離制御目標値演算の
詳細を示すフローチャートである。
【図26】車線変更時の動作の過程を示す説明図であ
る。
【図27】車線変更時の動作の過程を示す説明図であ
る。
【図28】第3の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図29】車線変更時制御の車間距離制御目標値演算の
詳細を示すフローチャートである。
【図30】車線変更時制御の車間距離制御目標値演算の
詳細を示すフローチャートである。
【図31】車線変更時の動作の過程を示す説明図であ
る。
【図32】車線変更時の動作の過程を示す説明図であ
る。
【図33】従来例における車線変更支援の態様を示す説
明図である。
【符号の説明】
10 距離センサ 11 車速センサ 12 ステアリングセンサ 14 相対速度演算部 15 カーブ半径演算部 13 先行車・隣接車認識部 18 車間距離・相対速度選択部 19 第1目標車間距離演算部 20 隣接車車両間距離検出部 21 第2目標車間距離演算部 22 隣接車速度演算部 23 目標車間距離選択部 24 車線変更スイッチ 25 車間距離制御部 26 目標車速選択部 27 車速制御部 28 駆動力制御部 29 スロットルアクチュエータ 30 ブレーキアクチュエータ 31 先行車速度判別部 32 第3目標車間距離演算部 33 到達予測距離演算部 34 車線変更報知部 35 隣接車速度比較部 100 自車 101、104 先行車 102、103 隣接車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 29/02 301 F02D 29/02 301D G08G 1/16 G08G 1/16 E (72)発明者 村本 逸朗 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3D044 AA01 AA21 AA25 AA41 AA45 AB01 AC26 AC51 AC59 AD04 AD21 AE03 AE21 3G093 AA01 BA04 BA07 BA23 CB10 DB05 DB16 EA01 EA09 FA04 5H180 AA01 CC03 CC14 LL04 LL09 LL15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車速度を検出する車速センサと、自車
    の車線上の先行車までの車間距離を検出する先行車車間
    距離検出手段と、ドライバの車線変更の意志を認識する
    車線変更意志認識手段と、車線変更先の隣接車までの車
    間距離を検出する隣接車車間距離検出手段と、自車から
    前方車両までの車間距離が目標車間距離になるように車
    間距離を制御する車間距離制御手段と、前記隣接車の速
    度を検出する隣接車速度検出手段と、前記車線変更意志
    認識手段で車線変更の意志が認識されたとき、車線変更
    前に自車速度を車線変更先の前記隣接車の速度に向けて
    調整する車線変更前速度調整手段と、自車速度が前記隣
    接車の速度に概略調整されたあと、第2の目標車間距離
    だけ自車から離れた位置に最も近い隣接車を車線変更先
    における先行車として選択する車線変更先先行車選択手
    段とを有し、前記車間距離制御手段は、通常は前記先行
    車車間距離検出手段で検出した車間距離が自車の車線上
    の先行車追従時の第1の目標車間距離になるように車間
    距離を制御し、車線変更の意志が認識されたときには、
    前記車線変更先先行車選択手段で選択された車線変更先
    の先行車までの車間距離が第2の目標車間距離になるよ
    うに車間距離を制御することを特徴とする車両の車線変
    更支援装置。
  2. 【請求項2】 自車速度を検出する車速センサと、自車
    の車線上の先行車までの車間距離を検出する先行車車間
    距離検出手段と、ドライバの車線変更の意志を認識する
    車線変更意志認識手段と、車線変更先の隣接車までの車
    間距離を検出する隣接車車間距離検出手段と、自車から
    前方車両までの車間距離が目標車間距離になるように車
    間距離を制御する車間距離制御手段と、前記隣接車の速
    度を検出する隣接車速度検出手段と、自車の車線上の先
    行車が前記隣接車より遅いかを判別する先行車速度判別
    手段と、自車と車線変更先の隣接車との速度差、所定の
    加速度、および前記隣接車の速度まで加速したときの前
    記先行車に対して空ける車間距離に応じて第3の目標車
    間距離を設定する第3の目標車間距離設定手段と、車線
    変更前に自車速度を車線変更先の自車前方の最も近くに
    いる隣接車の速度に向けて調整する車線変更前速度調整
    手段と、報知手段とを有し、前記車間距離制御手段は、
    通常は前記先行車車間距離検出手段で検出した車間距離
    が自車の車線上の先行車追従時の第1の目標車間距離に
    なるように車間距離を制御し、車線変更の意志が認識さ
    れたときには、自車の車線上の先行車が隣接車より遅い
    場合には、自車の車線上の先行車追従時の目標を第1の
    目標車間距離より長い前記第3の目標車間距離に変更
    し、前記車線変更前速度調整手段は、自車の車線上の先
    行車までの車間距離が第3の目標車間距離になってか
    ら、車線変更先の自車前方の最も近くにいる隣接車との
    車間距離、速度差、所定加速度、および第2の目標車間
    距離に基づいて、自車速度の調整を開始するタイミング
    を決定し、前記報知手段は、自車速度が車線変更先の自
    車前方の最も近くにいる隣接車の速度に概略調整された
    ときに車線変更可能を報知することを特徴とする車両の
    車線変更支援装置。
  3. 【請求項3】 車線変更先における隣接車間の距離を検
    出する隣接車車両間距離検出手段を有し、前記第2の目
    標車間距離が、前記車線変更先における隣接車間の距離
    より小さい値に設定されることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の車両の車線変更支援装置。
  4. 【請求項4】 自車速度を検出する車速センサと、自車
    の車線上の先行車までの車間距離を検出する先行車車間
    距離検出手段と、ドライバの車線変更の意志を認識する
    車線変更意志認識手段と、自車から前方車両までの車間
    距離が目標車間距離になるように車間距離を制御する車
    間距離制御手段と、隣接車の速度を検出する隣接車速度
    検出手段と、隣接車の速度と自車速度を比較する隣接車
    速度比較手段と、前記車線変更意志認識手段で車線変更
    の意志が認識されたとき、車線変更前に自車速度を調整
    する車線変更前速度調整手段とを有し、車線変更の意志
    が認識されたときには、前記車線変更前速度調整手段
    は、車線変更先隣接車の速度が自車速度より遅い場合に
    は、隣接車の速度に所定速度を加えた高い速度と自車速
    度のいずれか低い方を目標速度として自車速度を調整
    し、車線変更先隣接車の速度が自車速度より速い場合に
    は、隣接車の速度から所定速度を減じた低い速度と自車
    速度のいずれか高い方を目標速度として自車速度を調整
    することを特徴とする車両の車線変更支援装置。
  5. 【請求項5】 車線変更先における隣接車間の距離を検
    出する隣接車車両間距離検出手段を有し、前記車線変更
    前速度調整手段において、隣接車の速度に加減される所
    定速度が、車線変更先における隣接車の車両間距離が長
    いほど大きく、車両間距離が短いほど小さく設定される
    ことを特徴とする請求項4記載の車両の車線変更支援装
    置。
  6. 【請求項6】 前記隣接車車両間距離検出手段は、車線
    変更先における隣接車が複数の場合、各隣接車間ごとの
    車両間距離の平均値、中央値、または最多値を前記隣接
    車間の距離として検出することを特徴とする請求項3ま
    たは5記載の車両の車線変更支援装置。
  7. 【請求項7】 前記隣接車速度検出手段は、車線変更先
    における隣接車が複数の場合、各隣接車ごとの速度の平
    均値、中央値、または最多値を前記隣接車の速度として
    検出することを特徴とする請求項1から6のいずれかに
    記載の車両の車線変更支援装置。
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