JP2003001337A - 打ち抜き加工装置 - Google Patents

打ち抜き加工装置

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JP2003001337A
JP2003001337A JP2001184465A JP2001184465A JP2003001337A JP 2003001337 A JP2003001337 A JP 2003001337A JP 2001184465 A JP2001184465 A JP 2001184465A JP 2001184465 A JP2001184465 A JP 2001184465A JP 2003001337 A JP2003001337 A JP 2003001337A
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Japan
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die
punch
opening
plate
punching
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JP2001184465A
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Hideyuki Miyahara
英行 宮原
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Nakamura Manufacturing Co Ltd
Nakamura Seisakusho KK
Original Assignee
Nakamura Manufacturing Co Ltd
Nakamura Seisakusho KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粗抜き加工に連続してシェービン
グ加工を施すことにより切断面を高精度に加工でき、し
かも、ダイ及びポンチを研削して刃付けを行っても適正
なクリアランスを維持することができるようにする。 【解決手段】 第1および第2金型1,2の動作
により被加工板材3を打ち抜く加工装置において、第1
金型2は、先端側へ向かって漸次先細になるテーパ部1
6aを形成したポンチ16と、第1金型1の下死点の位
置をするストッパー17とを備え、第2金型2は、粗抜
き用開口部を有する第1のダイ21と、仕上げ用開口部
とこの仕上げ用開口部から奥側に向かって漸次口径が拡
がるテーパ孔部22bを有する第2のダイ22とを備
え、第1のダイ21と第2のダイ22は、ポンチ16の
移動方向に重設され、第1金型1が下死点に達したと
き、ストッパー17によりポンチの先端面と第2のダイ
22の上面とをほぼ同一平面上として被加工素材3を打
ち抜き加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属板等の被加工
素材に対してポンチにより打ち抜き加工を施すための打
ち抜き加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、金属板等の被加工素材に対し
て打ち抜き加工を施す場合、プレス機にセットした加工
金型が用いられている。この加工金型は、概略、第1金
型としての上型および第2金型としての下型により構成
され、下型に設けたダイの上に搬送もしくは載置された
被加工素材に対し、上型に設けたポンチを昇降させてポ
ンチとダイの抜き穴との剪断作用により打ち抜き加工を
行っている。
【0003】このような加工装置を用いて金属板を所定
形状に打ち抜いてプレス製品を作製すると、金属板が靱
性を備えていることに起因して、通常、プレス製品の上
部外周縁にダレが、中間部に剪断面が、下部に破断面が
現れる。ダレの発生を防止するためには、ダイとポンチ
との間隔を10μm以下とした所謂ファインブランキン
グ加工といわれるプレス加工を行うことにより、切断面
の表面を均一な剪断面として、精度が良好なプレス製品
を得ることができることが知られている。ところが、フ
ァインブランキング加工は、大きな加圧力を必要とする
ため、プレス装置全体が大型化するとともに、ポンチ及
びダイの寿命が短くなる欠点があった。
【0004】そこで、予め僅少の切断代(シェービング
代)を残して1回目の粗抜き加工を行い、しかる後、こ
の粗抜き加工したものを別の金型へ移動して、2回目の
仕上げ加工によってシェービング加工を施すプレス加工
が提案されている。かかる加工方法によれば、加圧力を
2回に分散することから小さな加圧力で加工が可能とな
り、しかも上部周縁のダレを無くすと共に、切断面の精
度が良好なプレス部品を得ることができる。
【0005】しかしながら、上記従来のシェービング加
工を施す方法では、1回目の打抜き加工の後に2回目の
シェービング加工を施す際に、全周にわたって均一にシ
ェービングするためには、粗抜き加工品をシェービング
加工用のダイに正確に位置決めする必要がある。ところ
が、シェービング代が少ないため、実質的には正確な位
置決めが困難であり、切断面の精度にバラツキが生じて
しまう問題がある。
【0006】一方、シェービング加工する方法として、
順送プレス装置を利用した方法が知られている。すなわ
ち、先ず、金属板等の連続した条材に予めパイロット孔
を穿設し、このパイロット孔を基準にして順次順送金型
内に搬送する。次に、条材に対してシェービング代を設
けて所定形状の打抜き加工を行い、しかる後、打抜き加
工部分を僅かにずらしてシェービング代をポンチとダイ
でシェービングしながら全抜きを行いプレス製品を完成
させている。ところが、このような順送プレス装置を利
用した加工方法によれば、パイロット孔によって位置決
め精度は高くなるが、パイロット孔を穿設する領域が必
要になる、この領域は後にスクラップとして廃棄される
部分であり、パイロット孔を設けることは必然的に材料
取りが悪くなり、コストアップに繋がる問題がある。特
に、高価な条材を使用する場合はコストに与える影響が
顕著になる。
【0007】さらに、従来の打ち抜き加工装置において
は、ポンチによる打ち抜き回数が数万ショット乃至数百
万ショットに及ぶと、ポンチの先端縁部、及び、ダイの
抜き穴の縁部が摩耗することにより切れ味が悪化する。
その結果、被加工素材を打ち抜くときの剪断加工精度が
劣化する。そのため、従来から、ポンチやダイの切れ味
を回復させるために、各々の端面を研削して、摩耗箇所
を除去する刃付け作業を行っている。
【0008】ところが、ダイの端面を研削すると、抜き
穴が所定の角度をもって傾斜し奥拡がりになっているた
め、抜き穴の開口径が徐々に大きくなる。一方、ポンチ
の有効刃部は、先端が昇降方向および水平方向に均一の
幅で形成されているため、研削を繰り返しても外形寸法
は変化しない。その結果、大きくなったダイの抜き穴と
ポンチとの間のクリアランスが徐々に大きくなる。
【0009】クリアランスが増加した場合には、一般に
知られているように、打ち抜き品にダレやバリが発生す
る。このため、打ち抜き品としての品質を著しく低下さ
せる問題が生ずる。また、抜き穴の開口径が大きくなっ
た場合には、その金型はもはや使用不能になり廃棄処分
にせざるを得ず、金型はここで寿命となる。したがっ
て、更に新たな金型に置き換えなくてはならず、この結
果、打ち抜き品のコストが高くなる問題が生ずる。
【0010】このように、ポンチとダイとの間のクリア
ランスは、打ち抜き品の寸法精度や品質のために重要な
要素であるが、ダイの端面を研削して切れ味を回復させ
るための刃付け作業を行った場合は、そのクリアランス
を大きく変化させてしまい、また、クリアランスを大き
く変化させないように研削した場合には、刃付け作業が
不十分になるため、十分な切れ味を回復することができ
ないといった問題が生じていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のような実状に鑑
みて、本発明は、粗抜き加工に連続してシェービング加
工を施すことにより、素材の位置決めを簡略化して切断
面を高精度に加工するとともに、十分な切れ味を維持す
るためにダイ及びポンチを研削して刃付けを行っても適
正なクリアランスを維持することができ、長期間にわた
ってダレやバリの少ない高品質の加工品を得ることので
きる打ち抜き加工装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明における請求項1に係る発明は、相対的に移
動する第1金型と第2金型との間に被加工素材を挟持
し、前記第1および第2金型の動作により前記被加工板
材を打ち抜く加工装置において、前記第1金型は、先端
側へ向かって漸次先細になるテーパ部を形成したポンチ
と、当該第1金型が下死点に達したときの前記ポンチの
位置を所定位置に規制するストッパーとを備え、前記第
2金型は、仕上げ予定寸法よりもやや大きい粗抜き用開
口部を有する第1のダイと、前記仕上げ予定寸法にほぼ
等しい寸法の仕上げ用開口部とこの仕上げ用開口部から
奥側に向かって漸次口径が拡がるテーパ孔部を有する第
2のダイとを備え、前記第1のダイと前記第2のダイ
は、前記ポンチの移動方向と同一方向に重設され、前記
ポンチを移動させて前記被加工素材を前記第1のダイの
粗抜き用開口部で所定形状に打ち抜いた後、この打ち抜
き品の外周縁を前記第2のダイの仕上げ用開口部により
仕上げ寸法にシェービングし、前記第1金型が前記下死
点に達したとき、前記ストッパーにより前記ポンチの先
端面と前記第2のダイの上面とをほぼ同一平面上とし
て、前記被加工素材を打ち抜き加工することを特徴とし
ている。
【0013】本発明の加工装置は、第1のダイと第2の
ダイをポンチの移動方向と同一方向に重設して、ポンチ
を降下させて被加工素材を粗抜き用開口部で所定形状に
打ち抜き、その後連続して当該所定形状の打ち抜き品の
外周縁を仕上げ用開口部で仕上げ予定寸法にシェービン
グするように構成したので、位置決めに要する手間が省
け、しかも確実に素材の外周を高精度にシェービングす
ることができる。さらに、位置決めのためのパイロット
孔を不要にすることもできるので、スクラップ量を最小
限に減少することができる。加えて、本発明の打ち抜き
加工装置によれば、先端側へ向かって漸次先細になるテ
ーパ部をポンチに形成するとともに、仕上げ用開口部か
ら奥側に向かって漸次口径が拡がるテーパ孔部を第2の
ダイに形成し、第1金型が下死点に達したときにストッ
パーによりポンチの先端面と第2のダイの上面とをほぼ
同一平面上として、素材を打ち抜き加工するように構成
したので、ポンチや第2のダイの摩耗に伴いこれらを研
削して刃付けを行う場合には、ポンチ、ストッパー、及
び第2のダイの各先端面を同量の研削代をもって研削す
ることにより、当初のクリアランス量を維持することが
できる。また、ポンチ及びストッパーの研削代と、ダイ
の研削代を異ならせることにより、任意のクリアランス
に設定することができる。したがって、当該打ち抜き加
工装置によれば長期間にわたってダレやバリの少ない高
品質の加工品を得ることができる。
【0014】請求項2に係る発明は、請求項1におい
て、仕上げ用開口部でシェービングする際に生じる切屑
を収容する切屑収容部を、第1のダイと第2のダイとの
間に形成したことを特徴としている。この構成により、
素材の外周縁を仕上げ用開口部でシェービングする際に
生じる切屑を切屑収容部に収納するので、ポンチと粗抜
き用開口部との間隙に切屑が侵入されず、ポンチやダイ
を長寿命にすることができる。
【0015】請求項3に係る発明は、請求項2におい
て、第2金型は、第1のダイと第2のダイとを分離可能
に保持し、前記第1金型が上死点側に移動する際、第1
のダイと前記第2のダイとが分離することを特徴として
いる。この構成により、第1のダイと第2のダイとが分
離したとき、切屑収容部に収納された切屑を容易に除去
することができ、切屑が切屑収容部に蓄積することがな
い。
【0016】請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の
いずれかにおいて、前記ポンチのテーパ部における傾斜
角度と、前記第2のダイのテーパ孔部における傾斜角度
を前記第1金型の移動方向に対して同一の角度に形成し
たことを特徴としている。この構成によれば、ポンチ、
ストッパー、及び第2のダイの研削代を同量にすること
により、クリアランスを常に一定に保つことができる。
【0017】請求項5に係る発明は、請求項1乃至4の
いずれかにおいて、前記第1のダイの粗抜き用開口部
が、前記第2のダイ側に向けて同一内径もしくは徐々に
小径となるように形成されていることを特徴としてい
る。この構成により、ポンチの移動に伴い第1のダイで
粗抜き加工された素材が、同一内径もしくは徐々に小径
となる開口部の内壁面にガイドされながら、第2のダイ
の仕上げ用開口部側に移動することから、この素材が第
2のダイの仕上げ用開口部に対して正確に位置決めされ
る。したがって、1回のポンチの移動により、素材は正
確に位置決めされた状態でシェービング加工が施され
る。
【0018】請求項6に係る発明は、請求項1乃至5の
いずれかにおいて、前記第1金型に前記ポンチと同時に
移動する第1のプレートと、この第1のプレートとの間
隔が可変するように取り付けられ前記ポンチによる打ち
抜き加工時に前記被加工素材を前記第1のダイとで挟持
する第2のプレートとを設け、前記ストッパーは、前記
第1のプレートと前記第2のプレートとの最小間隔を規
制する位置に着脱可能に装着されていることを特徴とし
ている。この構成により、ストッパーの先端面が第1ま
たは第2のプレートに当接したときに第1金型が下死点
に達し、ポンチの先端面と第2のダイの上面とがほぼ同
一平面上となって打ち抜き加工が完了するため、ポンチ
の先端面は第2のダイのテーパ孔部内に浸入するかじり
現象を未然に防止できる。また、ストッパーが着脱可能
に装着されているため、ストッパーを取り外す事により
ストッパーの先端面を容易に研削することが可能とな
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明に係る打ち抜き加工装置の実施の形態を説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施形態に係る打ち抜
き加工装置を示した断面図であり、図1(A)は全体構
成、図1(B)は第2のダイの要部、図1(C)はポン
チの要部をそれぞれ示している。図1に例示する加工装
置は、上下動するプレス機に適用される。かかる加工装
置は、第1金型に対応する上金型1と、第2金型に対応
する下金型2を備え、これらの金型間に板状の被加工素
材3を挟持して、被加工素材3を打抜き加工する装置で
ある。下金型2は、ダイホルダ23の上面に固定的に保
持された第2のダイ22と、ダイホルダ23と第2のダ
イ22を貫通するスプリング24及び案内支持ボルト2
5によって上下移動可能に保持された第1のダイ21を
備えている。第1のダイ21と第2のダイ22は、後述
するポンチ16の移動方向、すなわち上下方向に重設さ
れており、図1の状態において、第1のダイ21はスプ
リング24の付勢力により第2のダイ22から離間させ
てフローティング状態に構成している。
【0021】下金型2の中央部には上金型1に装設され
たポンチ16と対向する位置に、打ち抜き品とほぼ同一
形状の開口部を形成した抜き穴20が形成されている。
詳述すると、第1のダイ21は、仕上げ予定寸法よりも
やや大きい粗抜き用開口部21aを有し、この粗抜き用
開口部21aは、第2のダイ22側に向けて徐々に小径
となるようにテーパ状に形成されている。また、第2の
ダイ22は、仕上げ予定寸法にほぼ等しい寸法の仕上げ
用開口部22aと、この仕上げ用開口部22aから奥側
すなわち図示下側に向かって漸次口径が拡がるテーパ孔
部22bを有している。このテーパ孔部22bは、図1
(B)に示すように、ポンチ16の移動方向に対して、
例えば0.2〜15度の角度θ2をもって傾斜し、開口
の縁部には鋭角な切刃22cが形成されている。この第
2のダイ22は、切刃22cが形成された上端面22e
からその厚み方向に3〜5mm程度の有効刃部22dを
有し、第2のダイ22の上端面22eを研削することで
切刃22cの切れ味を維持することが可能なように構成
されている。そしてこの切刃22cにより、後述のよう
に、打ち抜き品の外周縁がシェービングされる。
【0022】また、下金型2のダイホルダ23の所定位
置には複数本のガイドピン28が立設されている。この
ガイドピン28は、上金型1に設けられたガイド孔18
に対して挿入可能に設置されているため、上金型1が降
下したとき上金型1と下金型2はそれぞれ水平方向にお
いて一義的に位置決めされる。
【0023】一方、上金型1はプレス機の例えば油圧シ
リンダ装置(図示省略)等により上下方向に昇降し、プ
レートホルダ13の下面側に固定された第1のプレート
11と、案内支持ボルト15とスプリング14によって
第1のプレート11との間隔が変動可能に保持された第
2のプレート12と、第1のプレート11および第2の
プレート12の内部を通過すると共に、下金型2の抜き
穴20の対応位置に設けられたポンチ16と、第1のプ
レート11の下面にボルト等によって着脱可能に取り付
けられたストッパー17とを備えている。
【0024】ポンチ16には、図1(C)に示すよう
に、先端側すなわち下金型2側に向かって漸次先細にな
るテーパ部16aが形成されている。本形態において、
テーパ部16aの傾斜角度θ1は、前述した第2のダイ
22のテーパ孔部22bの傾斜角度θ2と同じ角度に設
定されている。ポンチ16の先端面16bの外形は、第
1のダイ21の開口部の形状より僅かに小さくされてお
り、ポンチ16の先端縁部に形成した刃部16cと第1
のダイ21の粗抜き用開口21との間には、水平方向に
おいて一定幅のクリアランスが設けられている。このク
リアランスは、例えば被加工素材3の板厚tに対して5
%程度の値に設定される。また、ポンチ16の先端部に
は、所定の領域に有効刃部16dが設けられている。し
たがって、この有効刃部16dを徐々に研削することに
より、先端面16bは刃部16cの切れ味を良好に維持
しつつ相似形で漸次大きくなる。
【0025】なお、上金型1及び下金型2は、下金型2
に固定されたガイドポスト(図示せず)と、このガイド
ポストが摺動自在に嵌合するように上金型1に設けられ
たガイドブッシュ(図示せず)とによって、相互に接離
自在にガイドされている。
【0026】図2は本発明の一実施形態における上金型
1および下金型2の主要部分を拡大した部分断面図であ
る。第1のダイ21に形成された粗抜き用開口部21a
は、最終製品30の仕上げ予定寸法wよりも20〜50
μm程度大きく形成され、その内径が下方に至るに従っ
て徐々に小径となるように形成されている。そして、ポ
ンチ16が降下した際、ポンチ16が粗抜き用開口部2
1aに干渉しないようにポンチ16の進入を許容する口
径に形成されている。
【0027】さらに、粗抜き用開口部21aの上部開口
端の全周には、鋭角に形成された楔部21cが形成さ
れ、上金型1の第2のプレート12とともに被加工素材
3を挟持したとき、この楔部21cを被加工素材3にく
い込ませるようにしている。また、第1のダイ21は、
粗抜き用開口部21aの下部開口端の全周にわたって第
2のダイ22との間に空隙を形成する切屑収容部21b
を備えている。この切屑収容部21bには、後述する打
抜き加工工程において生じる切屑が収容される。
【0028】第2のダイ22の仕上げ用開口部22aに
おける切刃22cの内径寸法は、仕上げ予定寸法wと等
しい寸法に設定されている。この切刃22cの内径とポ
ンチ16の先端部外径とをほぼ等しくすることが望まし
いが、本実施形態では、両者の間隙を10μm以下に設
定している。さらに、仕上げ用開口部22aにおける切
刃22cよりも図示下方には、前述の通り徐々に大径と
なるテーパ孔部22bを形成している。
【0029】また、図2において、第2のプレート12
は、ポンチ16の進入を許容する大きさのプレート穴1
2aと、被加工素材3側の開口部に設けられた楔部12
bを有している。なお、本実施形態においては、第2の
プレート12のプレート穴12aの内径を下方に至るに
従って徐々に小径となるテーパ状に形成しているが、ス
トレート状に形成してもよい。
【0030】次に、このように構成された打抜き加工装
置を用いて被加工素材を加工する工程について説明す
る。
【0031】図1に戻り、上金型1全体が上死点にある
状態において、プレートホルダ13と第1のプレート1
1は、上金型1のストローク長だけ持ち上げられてい
る。また、スプリング14と案内支持ボルト15によっ
て下向きに付勢された第2のプレート12の下端面とポ
ンチ16の端面は、ほぼ同じ高さで保持されている。一
方、下金型2の第1のダイ21はフローティング状態で
保持されており、この第1のダイと第2のプレート12
との間に帯板状の被加工素材3が挿入される。被加工素
材3としては、例えば、鉄、銅、ステンレス等の単体も
しくはパーマロイ等の合金からなる金属板である。
【0032】つぎに、上金型1が上死点から下死点に向
かって降下する途中で、図2に示すように、第2のプレ
ート12と第1のダイ21との間に被加工素材3が挟持
される。この時、第2のプレート12に設けた楔部12
bと第1のダイ21に設けた楔部21cを、仕上げ予定
寸法wよりも僅かに大きめの位置で被加工素材3にくい
込ませている。この仕上げ予定寸法wの外周部から粗抜
き用開口部(ここでは楔部21cの先端部)までの寸法
をシェービング代32としている。
【0033】第2のプレート12で被加工素材3を挟持
した状態で、第1のプレート11を降下させることによ
り、上金型1側のスプリング14が収縮し、第2のプレ
ート12と第1のプレート11の間隔は狭まるが、この
時点では第1のプレートに装着したストッパー17は第
2のプレート12に当接していない。そして、ストッパ
ー17の先端面17aから第2のプレート12のまでの
距離d1とポンチ16の先端面から第2のダイ22の上
面までの距離d1は同一寸法とされている。一方、下金
型2側のスプリング24は収縮して、第1のダイ21と
第2のダイ22とは互いに当接している。この状態から
さらにポンチ16が降下し、下金型2に設けられた抜き
穴20に挿入していく。
【0034】図3は、図2に示す状態からポンチ16が
降下する状態を示した部分拡大図である。すなわち、ポ
ンチ16を降下させ、被加工素材3を押圧することによ
り、に被加工素材3が第1のダイ21の粗抜き用開口部
21a内に押し込まれる。このとき、第1のダイ21に
形成した楔部21cによって被加工素材3にクラックを
発生させて剪断が始める。その後、さらにポンチ16が
降下すると、粗抜き用開口部21aの形状に倣って、一
次加工品31が被加工素材3から切断される。この一次
加工品31の外周縁には僅かなダレ31aが生じ、ダレ
31aから中間部付近にかけて剪断面31bが形成され
る。また、剪断面31bよりも上方は破断面31cとな
り、この一次加工品31は、外周部に仕上げ予定寸法w
よりも大きめの寸法をなすシェービング代32が残され
ている。
【0035】また、本実施形態は、図3のように第1の
ダイ21の粗抜き用開口部21aが下方に至るに従って
徐々に小径になるように形成されているので、一次加工
品31は、外周面が第1のダイ21の内周面に摺接しな
がら押し下げられ、第1のダイ21の下方に用意された
第2のダイ22の仕上げ用開口部22aに対して必然的
に位置決めされていく。
【0036】なお、図3に示す時点において、ポンチ1
6と同時に降下するストッパー17は、依然として第2
のプレート12に当接ぜす、ポンチ16の降下を規制し
ていない。
【0037】図4は、一次加工品31を第2のダイ22
によりシェービングする工程を示した部分拡大図であ
る。第2のダイ22の仕上げ用開口部22aの上部開口
端の内径寸法は仕上げ予定寸法wと一致するように形成
され、ポンチ16の外周面とのクリアランスを10μm
以下に設定している。したがって、一次加工品31が第
2のダイ22を通過しながらポンチ16によって押し下
げられると、一次加工品31の外周部に設けられたシェ
ービング代32が、仕上げ用開口部22aの刃部22c
により切除される。しかも、このシェービング加工の際
はシェービング代32が小さいので、新たなダレは殆ど
発生しない。なお、仕上げ用開口部22aは、上端側か
ら下方端に至るに従って徐々に大径となるようにテーパ
孔部22bが形成されているので、エッジが鋭角になり
効率的にシェービング加工を施すことができると共に、
第2のダイ22の下方から最終製品をスムーズに排出す
ることができる。
【0038】なお、第1のダイ21の下部開口端には予
め切欠きが設けられ、第2のダイ22の上端面との間に
環状の空隙を形成している。この空隙は、第2のダイ2
2でシェービング加工する際に発生した切屑32’を収
容するための切屑収容部21bである。切屑収容部21
bの大きさは、1回のシェービング加工で生じる切屑3
2’を収容できる大きさであれば良く、適宜の大きさに
に設定可能である。なお、この切屑収容部21bを設け
ることにより、切屑32’がポンチ16と第1のダイ2
1との間に進入することを未然に防止するものである。
【0039】図4の状態において、第1のプレート11
に装着したストッパー17(図示せず)は第2のプレー
ト12に未だ当接していない。すなわち、本実施形態に
おいて、ストッパー17の先端面17aから第2のプレ
ート12のまでの距離d1とポンチ16の先端面から第
2のダイ22の上面までの距離d2は同一寸法とされて
いるため、ポンチ16の先端面は第2のダイ22の上面
と同一平面上に位置していない。
【0040】図5は、本実施形態にかかる打ち抜き加工
装置の上金型1が下死点に達した状態を示す断面図であ
る。図4に示した状態からポンチ16が更に降下する
と、図5に示すように、ストッパー17の先端17aが
第2のプレート12の上面に当接して、上金型1が下死
点に達する。この下死点においてポンチ16の先端面1
6bと第2のダイ22の上面22eはほぼ同一平面上と
なり、被加工素材3は仕上げ寸法通りの所定形状に打ち
抜かれる。本装置において、ストッパー17は、ポンチ
16の先端面16bが第2のダイ22の上面22eとほ
ぼ同一の仮想平面上になった時点で第2のプレート12
に当接するため、ポンチ16が下死点にあるとき、その
先端面16bは第2のダイ22の仕上げ用開口部22a
内に進入することはない。したがって、ポンチ16と第
2のダイ22とが干渉することがなく、所謂かじり現象
を未然に防止できる。
【0041】これまで説明した打ち抜き用のポンチ16
を1回降下させる動作によって、第1のダイ21で粗抜
き加工した素材(一次加工品)は、漸次小径となる粗抜
き用開口部21aを経て正確に位置決めされながら第2
のダイ22側に移動し、続けて第2のダイ22の仕上げ
用開口部22aで一次加工品の外周縁をシェービング加
工する。その結果、特別な位置決め手段を設けなくと
も、正確に位置決めされた状態で連続して素材に対する
加工が施され、しかも、切断面にダレが生じることなく
高精度に仕上げることができる。さらには、位置決めの
ためのパイロット孔が不要になるので、その分スクラッ
プの量を最小限に抑止することができる。
【0042】図6は、以上説明した打抜き加工が終了し
た後、上金型1が再び上死点に向かう状態を示した断面
図である。図6において、スプリング24の付勢力によ
り、第1のダイ21と第2のダイ22とが離間すると
き、切屑収容部21bに収容されていた切屑32’が当
該切屑収容部21bから開放される。この時点で例えば
エアを吹き付ける等の手段で切屑32’が取り除かれ
る。従って、次の打抜き加工時には、切屑収容部21b
には切屑32’が排除され、ポンチ16と第1のダイ2
1との間に進入することはない。そして、上金型1が上
死点に達したのち、再び上述の打ち抜き加工動作が繰り
返される。
【0043】ところで、以上のような打ち抜き加工を数
十万〜数百万ショット繰り返すことにより、ポンチ16
の刃部16cと、第2のダイ22の切刃22cの摩耗が
進行する。そこで、切れ味を回復させるために各々の先
端面16b,22eを研削して、摩耗箇所を取り除く刃
付けを行う必要が生じる。本実施形態において、ポンチ
16の先端面16bとストッパー17の端面17aはそ
れぞれ同じ研削量をもって研削される。研削作業は、着
脱可能に装着されたストッパー17およびポンチ16を
取り外し、それぞれの端面を同一面上にセットした状態
でこれらを同時に研削しても良いし、両者を個別に同量
ずつ研削しても良い。
【0044】一方、第2のダイ21の上面21eもポン
チ16及びストッパー17の研削量と同じ厚さだけ研削
することが好ましい。これは、図1(B),(C)で示
したように、ポンチ16のテーパ部16aの傾斜角度θ
1と、第2のダイ22のテーパ孔部22bの内壁面の傾
斜角度θ2とをほぼ同一角度に形成した場合、第2のダ
イ22の上面22eとポンチ16及びストッパー17の
先端面とを同量ずつ研削すれば、ポンチ16と第2のダ
イ22との水平方向のクリアランスが変化しないからで
ある。
【0045】たとえば、傾斜角度θ1、θ2をともに1
5分(0.25度)とし、ポンチ16、ストッパー1
7、及び第2のダイ22の各端面をそれぞれ2.0mm
研削すると、第2のダイ22のテーパ孔部22bの開口
は全周にわたり約8.7μm水平方向に拡がる。ところ
が、ポンチ16のテーパ部16aも約8.7μm水平方
向に拡がるので、ポンチ16と第2のダイ22のクリア
ランスgは実質的に変化しない。したがって、本実施形
態によれば、刃付けを目的とした研削を行ってもクリア
ランスgの増加がなくなり、ポンチ16と第2のダイ2
2の有効刃部16d,22dの領域を十分利用して、金
型寿命に至るまでの良質な製品を打ち抜き加工すること
ができる。なお、金型寿命に至るまで研削を繰り返した
としても、製品の寸法が許容範囲内から外れないように
設定しておく必要がある。
【0046】図7は、本発明に係る他の実施形態を示し
た打抜き装置の半断面図である。この実施態様におい
て、図1に示した実施形態とが相違する点は、第1のダ
イの機能を果たすダイが2台重設されている点である。
便宜上、符号210を第1のダイ、符号230を第3の
ダイとし、その他の構造については同一の構造であるの
で、同一記号を付しその説明は省略する。
【0047】図7において、第1のダイ210と第3の
ダイ230は、それぞれ仕上げ予定寸法よりもやや大き
い寸法に形成された粗抜き用開口部211,231が形
成されている。さらに、第3のダイ230の粗抜き用開
口部231は、第1のダイ210粗抜き用開口部211
よりも若干小さい寸法に形成されている。第2のダイは
ダイホルダ23に固定的に取り付けられており、第3の
ダイ230の粗抜き用開口部231よりも小さい寸法で
下げ予定寸法にほぼ等しい寸法の仕上げ用開口部22a
と、この仕上げ用開口部22aから奥側に向かって漸次
口径が拡がるテーパ孔部22bを有している。また、第
1のダイ210の出口側には第1の切屑収納部212が
設けられ、第3のダイ230のは出口側には第2の切屑
収納部232が設けられている。さらに、第1のダイ2
10と第3のダイ230は、それぞれスプリングと案内
支持ボルトからなる第1の付勢手段26および第2の付
勢手段27によって、互いに独立して第2のダイ22か
ら離間可能に保持されている。
【0048】第1金型1の中央部には、先端側へ向かっ
て徐々に先細になるテーパ部16aを形成したポンチ1
6が固定され、第1のプレート11には、第2のプレー
ト12側に突出したストッパー17が装着されている。
このストッパー17は、第1金型1が下死点に達したと
きにポンチ16の先端面16bと第2のダイ22の上端
面22eとがほぼ同一平面上となるように、第1のプレ
ート11と第2のプレート12の間隔を規制している。
【0049】次に、このように構成された打抜き加工装
置を用いて被加工素材3を加工する工程を説明する。
【0050】ポンチ16の降下に伴って、先ず、被加工
素材3は第1のダイ210の粗抜き用開口部211によ
って、仕上げ予定寸法よりもやや大きい寸法に打ち抜き
加工が施される。このとき打ち抜かれた一次加工品(図
示せず)の外周縁にはダレ、および剪断面、破断面が形
成されている。次に、一次加工品がポンチ16に押され
て第3のダイ230の粗抜き用開口部231を通過する
際、粗抜き用開口部231のエッジで外周部が切除され
て、二次加工品(図示せず)が形成される。このときの
切除量は僅かであるため、二次加工品の外周縁にはダレ
が殆ど発生せず、外周面の大半が剪断面となる。なお、
このとき生じる切屑は切屑収納部212に収容される。
【0051】さらに、ポンチ16が降下し続けると、第
2のダイ22の仕上げ用開口部22aにおいて二次加工
品の外周部にシェービング加工が施されて最終製品30
が完成する。その際、二次加工品は第3のダイ230に
より、ある程度高精度に加工されていることから、シェ
ービング加工時には極めて精度良く加工される。従っ
て、最終製品30の外側面は両端面に対してほぼ垂直な
側面となり、周縁にダレが生じることはない。
【0052】やがて、上金型1が降下して下死点に達し
たとき、ストッパー17が第2のプレート12に当接
し、ポンチ16の先端面16bと第2のダイ22の上面
22eとがほぼ同一平面上となる。したがって、ポンチ
16はこれ以上第2のダイ22の開口内に進入すること
はなく、かじり現象を未然に防止することができる。
【0053】なお、シェービング加工時に生じる切屑は
切屑収納部232に収容される。そして、ポンチ16お
よび上金型1が上昇するに伴い、第1のダイ210,第
3のダイ230,第2のダイ22がそれぞれ付勢手段2
6,27によって離間する。この時点で、切屑収納部2
12,232に溜まった切屑をエア等で除去する。これ
により、高精度の打抜き加工を繰り返し行うことができ
る。
【0054】図7に示す実施形態において、ポンチ16
や第2のダイ22の摩耗に伴いこれらを研削して刃付け
を行う場合、ポンチ16、ストッパー17、及び第2の
ダイの各先端面を同量の研削代をもって研削することに
より、当初のクリアランス量を維持することができる。
また、ポンチ16及びストッパー17の研削代と、第2
のダイ22の研削代を異ならせることにより、任意のク
リアランスに設定することができる。したがって、当該
打ち抜き加工装置によれば長期間にわたってダレやバリ
の少ない高品質の加工品を得ることができる。
【0055】以上、本発明を実施形態に基づいて具体的
に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能で
あることは言うまでもない。例えば、上記実施形態にお
いて、ストッパー17は第1のプレート11に装着し、
その先端面17aを第2のプレート12に当接させてポ
ンチ16の下死点における位置を規制していたが、必ず
しも第1のプレート11に装着する必要はなく、第1の
プレート11側に突出するように第2のプレート12に
装着してもよいし、プレートホルダ13に装着してもよ
い。
【0056】また、第1のダイ21の粗抜き用開口部2
1aの入口側、および第2のプレート12の開口部出口
側にそれぞれ楔部21c,12bを設けた形態を示した
が、これらの楔部21c,12bは必ずしも設ける必要
はない。また、何れか一方側のみに設けておいてもよ
い。さらに、ポンチ16の進入を許容できる大きさであ
れば第1のダイ21の粗抜き用開口部21aをストレー
ト状に形成してもよい。
【0057】なお、前述した各実施形態は、上下動する
プレス機に適用した例を示したが、ポンチ等の可動部が
左右に移動する等、他の形式に適用しても良く、姿勢
差、移動方法について限定されるものではないことは勿
論である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る打抜
き加工装置は、第1のダイと第2のダイをポンチの移動
方向と同一方向に重設して、ポンチを降下させて被加工
素材を粗抜き用開口部で所定形状に打ち抜き、その後連
続して当該所定形状の打ち抜き品の外周縁を仕上げ用開
口部で仕上げ予定寸法にシェービングするように構成し
たので、位置決めに要する手間が省け、しかも確実に素
材の外周を高精度にシェービングすることができる。さ
らに、位置決めのためのパイロット孔を不要にすること
もできるので、スクラップ量を最小限に減少することが
できる。加えて、本発明の打ち抜き加工装置によれば、
先端側へ向かって漸次先細になるテーパ部をポンチに形
成するとともに、仕上げ用開口部から奥側に向かって漸
次口径が拡がるテーパ孔部を第2のダイに形成し、第1
金型が下死点に達したときにストッパーによりポンチの
先端面と第2のダイの上面とをほぼ同一平面上として、
素材を打ち抜き加工するように構成したので、ポンチや
第2のダイの摩耗に伴いこれらを研削して刃付けを行う
場合には、ポンチ、ストッパー、及び第2のダイの各先
端面を同量の研削代をもって研削することにより、当初
のクリアランス量を維持することができる。また、ポン
チ及びストッパーの研削代と、ダイの研削代を異ならせ
ることにより、任意のクリアランスに設定することがで
きる。したがって、当該打ち抜き加工装置によれば長期
間にわたってダレやバリの少ない高品質の加工品を得る
ことができる。
【0059】また、仕上げ用開口部でシェービングする
際に生じる切屑を収容する切屑収容部を第1のダイと第
2のダイとの間に形成することにより、切屑がポンチと
第1のダイとの間隙に侵入することが防止され、ポンチ
やダイを長寿命にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる打抜き加工装置の一実施形態を
示す断面図である。
【図2】本発明の実施形態における主要部分を拡大した
断面図である。
【図3】本発明にかかる打抜き加工装置の動作途中を示
す部分断面図である。
【図4】本発明にかかる打抜き加工装置の動作途中を示
す部分断面図である。
【図5】本発明にかかる打抜き加工装置の下死点状態を
示す断面図である。
【図6】本発明にかかる打抜き加工装置の動作途中を示
す半断面図である。
【図7】本発明にかかる打抜き加工装置の別の実施形態
を示す半断面図である。
【符号の説明】
1 第1金型(上金型) 2 第2金型(上金型) 3 被加工素材 11 第1のプレート 12 第2のプレート 16 ポンチ 16a ポンチのテーパ部 21 第1のダイ 21a 粗抜き開口部 21b 切屑収納部 22 第2のダイ 22a 仕上げ用開口部 22b テーパ孔部 w 仕上げ予定寸法

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対的に移動する第1金型と第2金型と
    の間に被加工素材を挟持し、前記第1および第2金型の
    動作により前記被加工板材を打ち抜く加工装置におい
    て、 前記第1金型は、先端側へ向かって漸次先細になるテー
    パ部を形成したポンチと、当該第1金型が下死点に達し
    たときの前記ポンチの位置を所定位置に規制するストッ
    パーとを備え、 前記第2金型は、仕上げ予定寸法よりもやや大きい粗抜
    き用開口部を有する第1のダイと、前記仕上げ予定寸法
    にほぼ等しい寸法の仕上げ用開口部とこの仕上げ用開口
    部から奥側に向かって漸次口径が拡がるテーパ孔部を有
    する第2のダイとを備え、前記第1のダイと前記第2の
    ダイは、前記ポンチの移動方向と同一方向に重設され、 前記ポンチを移動させて前記被加工素材を前記第1のダ
    イの粗抜き用開口部で所定形状に打ち抜いた後、この打
    ち抜き品の外周縁を前記第2のダイの仕上げ用開口部に
    より仕上げ寸法にシェービングし、前記第1金型が前記
    下死点に達したとき、前記ストッパーにより前記ポンチ
    の先端面と前記第2のダイの上面とをほぼ同一平面上と
    して、前記被加工素材を打ち抜き加工することを特徴と
    する打ち抜き加工装置。
  2. 【請求項2】 前記仕上げ用開口部でシェービングする
    際に生じる切屑を収容する切屑収容部を、前記第1のダ
    イと前記第2のダイとの間に形成したことを特徴とする
    請求項1記載の打ち抜き加工装置。
  3. 【請求項3】 前記第2金型は、前記第1のダイと前記
    第2のダイとを分離可能に保持し、前記第1金型が上死
    点側に移動する際、前記第1のダイと前記第2のダイと
    が分離することを特徴とする請求項2記載の打ち抜き加
    工装置。
  4. 【請求項4】 前記ポンチのテーパ部における傾斜角度
    と、前記第2のダイのテーパ孔部における傾斜角度を前
    記第1金型の移動方向に対して同一の角度に形成したこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の
    打ち抜き加工装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のダイの粗抜き用開口部は、前
    記第2のダイ側に向けて同一内径もしくは徐々に小径と
    なるように形成されていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項4の何れかに記載の打ち抜き加工装置。
  6. 【請求項6】 前記第1金型は、前記ポンチと同時に移
    動する第1のプレートと、この第1のプレートとの間隔
    が可変するように取り付けられ前記ポンチによる打ち抜
    き加工時に前記被加工素材を前記第1のダイとで挟持す
    る第2のプレートとを備え、前記ストッパーは、前記第
    1のプレートと前記第2のプレートとの最小間隔を規制
    する位置に着脱可能に装着されていることを特徴とする
    請求項1乃至請求項5の何れかに記載の打ち抜き加工装
    置。
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