JP2002513356A - 自動車の乗員拘束装置用の制御システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 １つ以上のエアバッグ（１６、２６）またはシートベルトプリテンショナーのような安全装置の動作を選択的に制御すべく自動車で使用するための自動車乗員拘束装置制御システムは、自動車の選択された部材に関するシート（１２）の位置を検出するシート位置センサ（４０）と、シート位置センサから信号を受領する制御器（４２）とを有している。制御器はシート位置センサからの信号を処理して、ハンドル（１８）または計器盤（２８）のような自動車構造中の選択された部材に関する自動車シートの位置に応じて、１つ以上の自動車乗員拘束装置の動作を始動させ、停止させ、または修正すべきかどうかを決定する。

Description

【発明の詳細な説明】 自動車の乗員拘束装置用の制御システム 本発明は自動車のシート位置を検出して、この検出情報を、例えば自動車乗員 拘束装置など選択された自動車構成要素に対するシート位置に依存して、エヤバ ックのような自動車乗員拘束装置を制御するために使用する制御システムに関す る。 自動車事故での損傷は自動車乗員拘束装置の使用により大いに減少してきた。 自動車が所定値の急激な減速を被ると、自動車乗員拘束装置は乗員をクッション で支えるべく始動し、乗員の動きを自動車構造物に関して拘束する。自動車乗員 」という用語は乗客のみならず自動車のドライバも含むものとして理解される。 「自動車乗員拘束装置」の用語は、（a）例えば、ハンドルあるいは自動車の計 器盤内に格納されたエアバッグ、（b）シートベルトやプリテンショナのような 関連装置、（c）サイドカーテン、および（d）衝突時に自動車乗員が自動車構造 物にぶつかるのを制止するその他の装置、を含むものとして理解される。 従来の技術 米国特許明細書第４,６２５,３２９号は３次元座標システムにおける自動車ド ライバの位置を解析するためのイメージアナライザを教示している。このアナラ イザは、ドライバの顔部分に赤外線を放射する光放射要素と反射赤外線を受光し てドライバの顔部分の光学像を生成するために配置されたイメージ検出器とより なる。マイクロコンピュータは光学像に対応する電子像を記憶するためのメモリ を含み、記憶されたイメージを処理して例えば眼などのドライバの顔の造作の位 置を３次元座標システムで判定する。位置を表示するデータは、バックミラーの 角度位置、ハンドルの角度位置、ヘッドレストの角度および高さ位置、エアコン ディショナから向けられるエァの方向、およびディスプレイ手段上に表示される データの位置を制御するために使用される。 図面の簡単な説明 図１は自動車の乗客室のフロントシート部分を見下ろした状況を示す。 図２は２つのシート位置検出ゾーンを有するドライバ側の本発明の自動車乗員 拘束装置の制御システムを見下ろした状況を示す。 図３は図２に示したドライバ側での本発明の自動車乗員拘束装置制御システム を見た透視図である。 図４は３つのシート位置検出ゾーンを有するドライバ側の本発明の自動車乗員 拘束装置の制御システムの状況を示す。 図５は図４に示したドライバ側での本発明の自動車乗員拘束装置制御システム を見た透視図である。 図６Ａおよび図６Ｂは本発明のシート位置表示信号を供給するのに用いられる センサの側面図の概略図である。 図７Ａ,７Ｂ,７Ｃおよび７Ｄは本発明の好ましい１実施例による自動車シート 位置センサの透視および横断面の状況を示す。 図８Ａ,８Ｂ,８Ｃ,８Ｄおよび８Ｅは本発明の第２の好ましい実施例による自 動車シート位置センサの透視および横断面の状況を示す。 図９Ａ,９Ｂ,９Ｃおよび９Ｄは本発明の第３の好ましい実施例による自動車シ ート位置センサの透視および横断面の状況を示す。 図１０は第１の構成形態における図７Ａ,７Ｂおよび７Ｃのシート位置センサ を備えた自動車シートを部分的に破断し取り除いた透視図である。 図１１は第２の構成形態における図７Ａ,７Ｂおよび７Ｃのシート位置センサ を備えた自動車シートを部分的に破断し取り除いた透視図である。 図１２は第３の構成形態における図７Ａ,７Ｂおよび７Ｃのシート位置センサ を備えた自動車シートを部分的に破断し取り除いた透視図である。 発明の詳細な説明 自動車１０の乗客室のフロント部分を上から見下ろした状況を示す図１を参照 すると、本発明は自動車乗員拘束装置制御システムに関し、このシステムは、自 動車乗員拘束装置１４、２４のような選択された自動車部材に対するシート１２ 、 ２２の位置を検出する装置と、自動車乗員拘束装置１４、２４に対し、選択され た動作特性を可能とし、禁止し、および／または伝達するための少なくとも一つ の制御信号を生成する手段とを含んでいる。制御されている自動車乗員拘束装置 とは、例えば、操作ハンドル１８内に格納されたドライバ側エアバッグ１６ある いは計器盤２８内に格納されたフロント客側エアバッグ２６でよい。本発明の自 動車乗員拘束装置制御システムはサイドインパクトエアバッグやシートベルトプ リテンショナーなどの他の自動車乗員拘束装置を制御するのに使用可能であるこ とが理解される。 本発明の自動車乗員拘束装置制御システムは、ドライバ側エアバッグモジュー ル１４のような自動車の選択された部品が自動車シートの選択された部分から所 定の距離範囲にあることを検出したとき、制御器は１つ以上の制御信号を生成し て前席ドライバ側エアバッグモジュール１４のような自動車乗員拘束装置に対し て選択された動作特性を可能とし、禁止し、および／または伝達する。ここ、お よび請求項で用いられているように、「エアバッグモジュール」という用語は少 なくとも１個のエアバッグとエアバッグが取りつけられる構造物とよりなる組立 体を意味するものと理解されるが、エアバッグモジュールはさらに、ふくらませ 装置および／またはエアバッグカバーを含んでもよい。 図２、３に示すようにドライバシート１２は、自動車１０の床３４に取り付け られた１対のほぼ平行なガイドラック３２上に、ドライバシートが別々の身長の ドライバを収容するようにハンドル１８とドライバ側エアバッグモジュール１４ に対して可動であるように、ドライバシートの下部または底部３８に取り付けら れた対応する１対のほぼ平行な支持レール３６によって、滑動可能に取り付けら れている。 図１、２および３に示すように自動車乗員拘束装置制御システムは、ドライバ ー側エアバッグモジュール１４のような選択された自動車部品に対するドライバ シートの選択された部分の位置を検出し、両者の間の距離Ｄ１が所定の距離範囲 内にあるときシート位置表示信号を生成し、所定の程度の激烈さの自動車の衝突 が衝突センサ６６により検出された場合にドライバ側エアバッグ１６のような自 動車乗員拘束装置に対して選択された動作特性を可能とし、禁止し、および／ま たは伝達するために、制御器４２を介してドライバ側エアバッグモジュール１４ に効果的に結合されたシート位置検出器４０を有している。 図２および３に示すようにシート位置センサ４０は、ガイドトラック３２の少 なくとも１つの選択された部分、この例では後部分４６に効果的に結合された磁 気アクチュエータ４４を有している。磁界に応答する第１装置４８が対応する支 持レール３６の選択された場所、この例では後部分５０に、ドライバシート１２ がガイドトラックに沿って動かされたとき磁界に対して応答する第１装置４８が 磁気アクチュエータ４４に対して動かされるように取り付けられている。 磁気アクチュエータ４４は磁気ストリップ５２あるいは類似の磁気装置のよう な磁界をつくり出す要素を有しており、これは電磁石の場合は導線５４によって 電源（不図示）に接続される。磁界に対して応答する第１装置４８はリードスイ ッチ、ホール効果センサ、GMRセンサあるいは類似の装置よりなり、したがって 磁界に応答するこの装置４８が動かされて磁気アクチュエータ４４と作用する関 係に入ったとき、磁界に応答するこの装置は導線６０を介して伝達されるシート 位置表示信号を生成する。 前述したように磁気アクチュエータ４４がガイドトラック３２の少なくとも１ つの後部分４６に配置されているので、ドライバ側エアバッグモジュール１４の ような自動車の選択された部品とドライバの背もたれ２０のようなシートの選択 された部分との間の距離Ｄ１（図１参照）が所定値の範囲内にあるとき、磁界に 応答する第１装置４８は領域Ｚ１（図３参照）内に位置しており、磁気アクチュ エータ４４と作用する位置にはないので第１のシート位置指示信号を生成する。 ドライバ側エアバッグモジュール１４とドライバ背もたれ２０との間の距離Ｄ１ が所定の距離範囲内に入ったとき、磁界の応答する第１装置４８は領域Ｚ２内に あり、磁気アクチュエータ４４と作用関係を持つ位置にあるので制御器４２に伝 達される第２のシート位置表示信号を生成する。シート位置表示信号は回路のオ ン、オフによる信号でもよく、強さ、周波数あるいは継続時間が変化する信号で もよいことは理解される。 制御器４２は、ドライバ側エアバッグモジュール１４とドライバの背もたれ２ ０との間の距離Ｄ１が所定の距離範囲内に入ったときシート位置センサ４０に より生成されたシート位置表示信号を受け取り、また、導線６２を介してドライ バ側エアバッグモジュール１４のような自動車乗員拘束装置に、ドライバ側エア バッグ１６のような自動車乗員拘束装置に伝達されるべき、選択された動作特性 を可能とし禁止しおよび／または伝達するための制御信号を生成する回路で構成 される。 前席乗客側も同様に、自動車の選択された部材と自動車シートの選択された部 分との間の距離Ｄ１、Ｄ２’（図１参照）と関係して、乗客側エアバッグ２６の ような１つ以上の自動車乗員拘束装置に、選択された動作特性を可能とし、禁止 しおよび／または伝達するための自動車乗員拘束装置制御システムを装備するこ とができる。 図４および５は、３つのシート位置検出ゾーンＺ１、Ｚ２およびＺ３に対して 用いられる、図２および３に示した自動車乗員拘束装置制御システムの実施例と 類似の本発明の他の実施例を示す。具体的に述べると、ドライバシート１２は自 動車１０の床３４に取り付けられた１対のほぼ平行なガイドトラック３２上に、 ドライバシートが別々の身長のドライバを収容するためにハンドル１８とドライ バ側エアバッグモジュール１４に対して調節できるように、ドライバシート１２ の下部または底部３８に取り付けられた対応する１対のほぼ平行な支持レール３ ６によって、滑動可能に取り付けられている。 図４および５に示すように自動車乗員拘束装置制御システムは、ドライバー側 エアバッグモジュール１４のような選択された自動車部品に対するドライバシー ト１２の選択された部分の位置を検出するために、制御器４２を介してドライバ 側エアバッグモジュール１４に効果的に結合されたシート位置検出器４０を有し ており、この制御器は両者の間の距離Ｄ１（図１参照）が第１の所定の距離範囲 内であり第２の所定の距離範囲内の第２の距離Ｄ１’以下であるとき、第１のシ ート位置表示信号を生成し、所定の程度の激烈さの自動車の衝突が衝突センサに より検出された場合に、ドライバ側エアバッグ１６の展開のような自動車乗員拘 束装置に対して選択された動作特性を可能とし、禁止し、および／または伝達し 、さらにまた、ドライバシート１２とドライバ側エアバッグモジュール１４との 間の距離Ｄ１’が第２の所定の距離範囲内にあるとき、第２のシート位置表示信 号 を生成し、所定の程度の激烈さの自動車の衝突が衝突センサ６６により検出され た場合にドライバ側エアバッグ１６のような自動車乗員拘束装置に対して選択さ れた動作特性を可能とし、禁止し、および／または伝達する。例えば制御器はエ アバッグが展開されるべきかどうか、展開のタイミングあるいはエアバッグを展 開させるのに使用されるガスの分量さえも決めることができる。制御器はこのよ うな決定を行う場合、自動車乗員のサイズや衝突の激烈さのような他の要素も考 慮の内に入れることもでき、あるいは簡単にシート位置信号を考慮に入れるだけ でも可能である。 図４および５に示すように、シート位置センサ４０はガイドラック３２の１つ の後部分４６に効果的に結合された磁気アクチュエータ４４を有している。磁界 に応答する第１装置４８が対応する支持レール３６の後部分５０に取り付けられ ており、また磁界に対して応答する第２装置５１が対応する支持レール３６の中 央部分５３に取り付けられているので、ドライバシート１２がガイドトラック３ ２に沿って動かされたとき磁界に対して応答する第１装置４８と磁界に対して応 答する第２装置５１とが磁気アクチュエータ４４に対して動くこととなる。 磁気アクチュエータ４４は磁気ストリップ５２あるいは類似の磁気装置のよう な磁界をつくり出す要素を有しており、これは電磁石の場合は導線によって電源 （不図示）に接続される。一方、磁界に対して応答する第１装置および第２装置 ４８、５１はリードスイッチ、ホール効果センサ、GMRセンサあるいは類似の装 置よりなり、したがって磁界に応答する第１装置４８が動かされて磁気アクチュ エータ４４と作用する関係に入ったとき、シート位置センサ４０は導線６０を介 して制御器４２に伝達される第１シート位置表示信号を生成し、磁気に応答する 第２装置５１が動かされて磁気アクチュエータ４４と作用する関係に入ったとき 、磁気に応答する装置４８は導線６５を介して制御器４２に伝達される第２シー ト位置表示信号を生成する。シート位置信号は回路のオン、オフによる信号でも よく、強さ、周波数あるいは継続時間が変化する信号でもよいことは理解される 。 前述したように、磁気アクチュエータ４４がガイドトラック３２の少なくとも １つの後部分４６に配置されているので、ドライバ側エアバッグモジュール１４ とドライバの背もたれ２０との間の距離Ｄ１が所定値の範囲内にあるとき、磁界 に応答する第１装置４８は領域Ｚ１内に位置しており、磁気アクチュエータ４４ と作用する位置ではないので、第１のシート位置表示信号を生成する。ドライバ 側エアバッグモジュール１４とドライバ背もたれ２０との間の距離Ｄ１が第１の 所定の距離範囲内にあるが、第２の所定の距離範囲内の距離Ｄ１’以下のとき、 磁界に応答する第１装置４８はゾーンＺ２内にあり、磁気アクチュエータ４４と 作用関係を持つ位置にあるので、制御器４２に伝達される第２のシート位置表示 信号を生成する。ドライバ側エアバッグモジュール１４とドライバ背もたれ２０ との間の距離Ｄ１’が第２の所定の距離範囲内にあるとき、磁界に応答する第２ 装置５１はゾーンＺ３内にあり、磁気アクチュエータ４４と作用関係を持つ位置 にあるので、制御器４２に伝達される第３のシート位置表示信号を生成する。シ ート位置信号は回路のオン、オフによる信号でもよく、強さ、周波数あるいは継 続時間が変化する信号でもよいことは理解される。 制御器４２は、ドライバ側エアバッグモジュール１４とドライバ背もたれ２０ との間の距離Ｄ１が第１の選択された距離範囲内にあるが、第２の所定の距離範 囲内である距離Ｄ１’以下であるときは、シート位置センサ４０により生成され た第１のシート位置表示信号を受け取る回路で構成されており、ドライバ側エア バッグ１６の展開のような自動車乗員拘束装置に選択された動作特性を可能とし 、禁止し、および／または伝達するために導線６２を介してドライバ側エアバッ グモジュール１４に伝達される第１の制御可能信号を生成する。制御器４２はさ らに、ドライバ側エアバッグモジュール１４とドライバの背もたれ２０との間の 距離Ｄ１が所定の範囲内にあるとき、シート位置センサ４０により生成された第 ２のシート位置表示信号を受領する回路構成を含む回路よりなり、ドライバ側エ アバッグ１６の展開のような自動車乗員拘束装置に選択された動作特性を可能と し、禁止し、および／または伝達するために、導線６２を介してドライバ側でエ アバッグモジュール１４に伝達される第２の制御可能信号を生成する。 フロント乗客側も同様に、所定の距離範囲に対するシート位置の関数として、 フロント乗客側エアバッグ２６の展開のような自動車乗員拘束装置に選択された 動作特性を可能とし、禁止し、および／または伝達するための自動車乗員拘束装 置を装備することができる。 図６Ａおよび６Ｂは、本発明による磁界に応答してシート位置表示信号を提供 するリードスイッチ１００の使用を説明する概略側横断面図である。リードスイ ッチは第１の導体エレメント１０４と第２の導体エレメント１０６を有している 。導体エレメントは双方とも中に空所１０３が作られたハウジング１０２の内部 に密閉されている。本発明に使用される場合は、リードスイッチの導体エレメン トは制御器（不図示）に通報する回路内に組み込まれる。 動作時に、図６Ａのように磁束を受けていない場合は２個の導体エレメント１ ０４、１０６は互いに離間しているので、制御器に対して通常開の回路を維持す る。しかし、図６Ｂに示すようにリードスイッチ１００がハウジング１０２の外 側の、自動車シートガイドトラック３２（図２および３参照）の長手沿いに配置 された前述の磁気アクチュエータ４４（図２および３参照）として作用する磁石 １１０のようなハウジング１０２の外側の磁束ソースの作用を受けた場合は、２ 個の導体エレメント１０４、１０６が磁気的に結合して制御器（不図示）との間 を閉回路とする。前述したように制御器（不図示）に伝達されるシート位置表示 信号を提供するのは、磁気アクチュエータと２個の導体エレメントとの間の相互 作用によりつくられる閉回路または閉回路による。もちろん本発明の実施に当た って通常閉の導体エレメントを持つリードスイッチを使用することも本開示の範 囲内である。 図７Ａ、７Ｂ、７Ｃおよび７Ｄは、図６Ａおよび６Ｂを参照して上述したリー ドスイッチ１００の動作を用いる本発明の好ましい一実施例による自動車シート 位置検出器の透視および横断面図である。永久磁石のような磁気アクチュエータ １０５とこの例ではリードスイッチである磁界に応答する部材１００との双方が Ｕ形のハウジング１３６内にある。Ｕ形のハウジングは最も好ましくは重合体材 料である実質的に磁束とは干渉しない材料で作られている。この例では磁石１０ ５はＵ形ハウジング１３６の１脚内に配置され、リードスイッチ１００はＵ形ハ ウジングの対向脚内に配置されている。磁気アクチュエータは電磁石または磁束 を生成する他の部材でもよく、磁界に応答する部材はホール効果センサまたはGM Rセンサまたは有効な方法で磁界に応答する他のどのような適切な部材で あってもよいことが理解される。磁界に応答する部材は適当な導体（不図示）に より制御器（不図示）に接続される。さらに、Ｕ形ではないが中を通して細長い 部材を受容する通路を有するハウジングがＵ形ハウジングの代わりに用いられ得 ることが理解される。 細長い部材１３２は、この細長い部材を自動車シートの適切な部分または自動 車シートの支持構造または自動車の床にしっかり取り付けるために、中を通して ボルトまたはその他の結合手段を通させるべく作られた開口１３３、１３４を備 えている。細長い部材は非強磁性体金属などの内部を電磁束が通るのを実質的に 阻止し、あるいは厳しく制限するどのような適当な材料ででも作られてよい。細 長い部材はＵ形部材の溝内に配置される。Ｕ形ハウジングと細長い部材とは図７ Ａ中に矢印１０１で示した方向に、細長い部材が磁気アクチュエータ１０５とリ ードスイッチ１００との間に介在した状態で互いに動くことが可能である。図７ Ａに示すように細長い部材は２段式の部材であり、したがって細長い部材の１つ のゾーンに沿う高さが細長い部材の他のゾーンに沿うよりも高くなっている。 Ｕ形ハウジング１３６と細長い部材１３２とが図７Ａに示された細長い部材の 長手方向の第１のゾーン内の位置、例えば切断線７Ｂ―７Ｂの位置に互いに置か れている場合は図７Ｂに示されている状況となる。図７Ｂに示すように、細長い 部材１３２は磁気アクチュエータ１０５により生成された電磁束を阻止するので リードスイッチ１００による応答はなく、動作第１の信号が制御器に送られる。 図７ＣはＵ形ハウジング１３６内の磁気アクチュエータ１０５とリードスイッチ １００との配置を示す線７Ｃ−７Ｃ方向に見た断面図である。図７Ｄは切断線７ Ｄ―７Ｄで示された位置のように高さが低い細長い部材のゾーン内に互いに配置 された場合のＵ形ハウジング１３６および細長い部材１３２の横断面図を示す。 図７Ｄに示された位置では、細長い部材は実質的に電磁束を妨害しないでリード スイッチが図６Ｂに関して上述したように応答し、回路を制御器（不図示）に対 して閉じて制御器に第２の信号を送る。 図８Ａ、８Ｂ、８Ｃ、８Ｄおよび８Ｅは本発明の好ましい第２の実施例による 自動車シート位置センサの透視および横断面図を示す。 図８Ａないし８Ｅに示す実施例は、２つの顕著な例外は除いて図７Ａないし ７Ｄに示した実施例と同様のものである。本実施例のＵ形ハウジング２３２は、 ハウジングの１脚に位置する２個の磁気アクチュエータ２０５Ａ、２０５Ｂとハ ウジングの他の脚に位置する２個のリードスイッチ２００Ａ、２００Ｂとを有し ている。さらに、細長い部材２３２は長さに沿って高さが変る３つのゾーンを有 している。Ｕ形ハウジングと細長い部材とは図８Ａに矢印２０１で示された方向 に互いに動くことが可能であり、磁気アクチュエータ２０５Ａ、２０５Ｂとリー ドスイッチ２００Ａ、２００Ｂの間に置かれている。図８Ｂの横断面に示すよう に、Ｕ形ハウジングと細長い部材が断面線８Ｂ―８Ｂで示す細長い部材の長手方 向の第１ゾーン内に互いに位置している場合、リードスイッチは実質的に阻止さ れた電磁力には応答しないので第１の信号が制御器に送られる。図８Ｃは図７Ｃ と同様のもので、図８Ｂの線８Ｃ―８Ｃに沿う横断面での種々の部材の相対的位 置を示している。 図８Ｄの横断面図に示すように、Ｕ形ハウジングと細長い部材とが８Ｄ―８Ｄ の断面線で示す細長い部材の長手方向の第２のゾーン内に互いに位置していると きは、リードスイッチの１つ２００Ａのみが磁気アクチュエータの１つ２０５Ａ に応答して、第２の信号が制御器に送られる。 図８Ｅの横断面図に示すように、Ｕ形ハウジングと細長い部材が８Ｅ―８Ｅの 断面線で示す細長い部材の長手方向の第３のゾーン内に互いに位置しているとき は、リードスイッチ２００Ａ、２００Ｂのそれぞれは磁気アクチュエータ２０５ Ａ、２０５Ｂに応答して、第３の信号が制御器に送られる。 図９Ａ、９Ｂおよび９Ｃは本発明の好ましい第３の実施例による自動車シート 位置センサの透視および横断面図である。図９Ａないし９Ｄに示す実施例は、２ つの顕著な例外は除いて図７Ａないし７Ｄに示した実施例と実質的に同様のもの である。本実施例では細長い部材３３２の高さは、細長い部材の第１端３５０で の最大高さから細長い部材の第２端３３５での最小高さまで連続的に減じている 。磁気アクチュエータ３０５がＵ形ハウジングの１脚内にあり、GMRセンサ３０ ０（この分野でジャイアント磁気抵抗型センサとして公知のもの）がＵ形センサ の他の脚内に位置している。GMRセンサの動作特性は、GMRセンサにより出力され る信号が、磁束にさらされる程度に応じて変化するというものである。Ｕ形 ハウジングと細長い部材とは図９Ａで矢印３０１により示された方向に互いに動 くことができ、細長い部材はＵ形部材の両脚の間に挟まれている。 Ｕ形ハウジングと細長い部材が、先細りとされた細長い部材の長さに沿う異な る場所、例えば図９Ａの断面線９Ｂ―９Ｂおよび９Ｄ―９Ｄで示した場所に互い に位置しているときは、磁気アクチュエータ３０５に対するGMRセンサ３００の さらされる程度は図９Ｂおよび９Ｄの横断面に示すように変化するので、制御器 に送られる信号も変化する。図９ＣはＵ形ハウジング３３６内での磁気アクチュ エータ３０５とGMRセンサ３００との配置を示す、図９Ｂの線９Ｃ―９Ｃに沿う 断面図である。 図１０は第１の構成における図７Ａ、７Ｂおよび７Ｃのシート位置センサを装 備した自動車シートの部分的に破断した透視図である。図１０に示した実施例で は細長い部材１３２は自動車床に連結されている。Ｕ形ハウジング１３６および 組合せの磁気アクチュエータとリードスイッチは、ハンドルまたは計器盤のよう な選択された自動車部材に対するシート位置が変化したとき、Ｕ形ハウジングが 細長い部材に対して動くように、自動車シート１２に連結されている。 図１１は第２の構成における図７Ａ、７Ｂおよび７Ｃのシート位置センサを装 備した自動車シートの部分的に破断した透視図である。図１１に示した実施例で は細長い部材１３２はシートと共に動くように自動車シート１２の第１の部分に 連結されている。しかし、この実施例では、Ｕ形ハウジング１３６および磁気ア クチュエータとリードスイッチとの組合せは、Ｕ形部材が動かないで残っている ようにシートの他の部分に連結されている。 図１２は第３の構成における図７Ａ、７Ｂおよび７Ｃのシート位置センサを装 備した自動車シートの部分的に破断した透視図である。図１２に示した実施例で は細長い部材１３２は、直立姿勢での高さが変化すると共に動かないで残ってい るように自動車またはシート部材に連結されている。Ｕ形ハウジング１３６およ び磁気アクチュエータとリードスイッチとの組合せはＵ形部材がシートと共に動 くようにシートに連結されている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＣＡ，ＤＥ，ＧＢ，Ｊ Ｐ，ＫＲ，ＭＸ (72)発明者 ナクーラ、セッド、シャフィク アメリカ合衆国 33813 フロリダ州 レ イクランド クルーズ レイク ヒルズ ループ ウェスト 6522 (72)発明者 ハスビー、ハラルド、スノアー アメリカ合衆国 33813 フロリダ州 レ イクランド エメラルド リッジ ブール ヴァード 5625 (72)発明者 ミュレイ、マイケル、ピー. アメリカ合衆国 48108 ミシガン州 ア ン アーバー パドック プレイス 1150 アパートメント 207 (72)発明者 ローブル、クレイグ、ロバート アメリカ合衆国 53523 ウィスコンシン 州 ケンブリッジ サウス ストリート 106 アパートメント エー

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．選択された自動車の部材に対する自動車のシート（１２）の位置を検出す べく動作可能で、前記自動車のシートと前記選択された自動車の部材との間の距 離が所定の数値範囲内にあるのに応答して、シート位置表示信号を生成するセン サ組立体（４０）と、 前記シート位置表示信号に応答して少なくとも部分的に自動車乗員拘束装置の 動作を制御すべく動作可能な制御器（４２）と、 よりなる自動車乗員拘束装置制御システム。 ２．前記センサ組立体（４０）が磁気アクチュエータ（４４）と磁界に応答す る装置（４８）とよりなり、前記磁界に応答する装置は前記磁気アクチュエータ と前記磁界に応答する装置との間の協同作用に際して前記シート位置表示信号を 供給すべく作用する、請求項１記載の自動車乗員拘束装置制御システム。 ３．生成された前記シート位置表示信号が、前記磁気アクチュエータ（４４） により生成された磁束が前記磁界に応答する装置（４８）に及ぼす効果の程度の 関数として変化する請求項２記載の自動車乗員拘束装置制御システム。 ４．前記磁界に応答する装置（４８）が、前記自動車のシートが自動車の選択 された部材に関して動くにつれて、前記自動車のシート（１２）の移動する通路 を横切る請求項３記載の自動車乗員拘束装置制御システム。 ５．前記磁気アクチュエータ（４４）が、前記自動車のシートが自動車の選択 された部材に関して動くにつれて、前記自動車のシート（１２）の移動する通路 を横切る請求項３記載の自動車乗員拘束装置制御システム。 ６．前記磁界に応答する装置（４８）がリードスイッチである請求項１ないし ５のいずれかに記載の自動車乗員拘束装置制御システム。 ７．前記磁界に応答する装置（４８）がホール効果センサである請求項１ない し５のいずれかに記載の自動車乗員拘束装置制御システム。 ８．前記磁界に応答する装置（４８）がGMRセンサである請求項１ないし５の いずれかに記載の自動車乗員拘束装置制御システム。 ９．前記磁気アクチュエータ（４４）が永久磁石である請求項１ないし５のい ずれかに記載の自動車乗員拘束装置制御システム。 １０．前記磁気アクチュエータ（４４）と前記磁界に応答する装置とが、双方 とも同じハウジング内に配置されている請求項２ないし８のいずれかに記載の自 動車乗員拘束装置制御システム。 １１．制御される自動車乗員拘束装置がエアバッグ（１６、２６）である請求 項１ないし１０のいずれかに記載の自動車乗員拘束装置制御システム。