JP2002322566A - 張力付与性絶縁皮膜の皮膜密着性に優れる一方向性珪素鋼板とその製造方法 - Google Patents

張力付与性絶縁皮膜の皮膜密着性に優れる一方向性珪素鋼板とその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 張力付与性絶縁皮膜の皮膜密着性の良好な一
方向性珪素鋼板とその製造方法を提供する。 【解決手段】 フォルステライト等の無機鉱物質皮膜を
酸洗等の手段により除去したり、あるいは、その生成を
意図的に防止して製造した後、張力付与性の絶縁皮膜を
形成した一方向性珪素鋼板であって、張力付与性絶縁皮
膜と仕上げ焼鈍済みの鋼板との界面に、平均膜厚が2n
m以上500nm以下でシリカを主体とする外部酸化型
酸化膜に加え、好ましくは断面面積率にして2%以上の
シリカを主体とする粒状外部酸化物を有する一方向性珪
素鋼板。その製造方法においては、皮膜密着性確保のた
めの低酸化性雰囲気中焼鈍を施す前に、鋼板表面に微少
歪ないしは微小凹凸を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォルステライト
(Mg2SiO4)等で構成される無機鉱物質皮膜の生成
を意図的に防止して製造したり、さらには、鏡面光沢を
呈するまで表面を平坦化させたりして調製した仕上げ焼
鈍済みの一方向性珪素鋼板に対し、張力付与性の絶縁性
皮膜を形成させた一方向性珪素鋼板とその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一方向性珪素鋼板は磁気鉄芯材料として
多用されており、特にエネルギーロスを少なくするため
に、鉄損の少ない材料が求められている。鉄損の低減に
は鋼板に張力を付与することが有効であることから、鋼
板に比べ熱膨張係数の小さい材質からなる皮膜を高温で
形成することによって鋼板に張力を付与し、鉄損低減が
図られてきた。仕上げ焼鈍工程で鋼板表面の酸化物と焼
鈍分離剤とが反応して生成するフォルステライト系皮膜
は、鋼板に張力を与えることで磁気特性の向上に寄与
し、また、皮膜密着性も優れている。
【0003】また、特開昭48−39338号公報で開
示されたコロイド状シリカとリン酸塩を主体とするコー
ティング液を鋼板表面に塗布し、焼き付けることによっ
て絶縁皮膜を形成する方法は、鋼板に対する張力付与の
効果が大きく、鉄損低減に有効である。そこで、仕上げ
焼鈍工程で生じたフォルステライト系皮膜を残した上で
リン酸塩を主体とする絶縁皮膜を形成することが、一般
的な一方向性珪素鋼板の製造方法となっている。
【0004】近年、フォルステライト系皮膜と地鉄の乱
れた界面構造が、皮膜張力による鉄損改善効果をある程
度減少させていることが明らかになってきた。そこで、
例えば、特開昭49−96920号公報に開示されてい
る如く、仕上げ焼鈍工程で生ずるフォルステライト系皮
膜を除去したり、さらに、鏡面化仕上げを行った後、改
めて張力皮膜を形成させることにより、さらなる鉄損低
減を試みる技術が開発された。
【0005】しかしながら、上記絶縁皮膜においては、
フォルステライトを主体とする皮膜の上に形成した場合
はかなりの密着性が得られるものの、フォルステライト
系皮膜を除去したり、あるいは、仕上げ焼鈍工程で意図
的にフォルステライト形成を行わなかったものに対して
は皮膜密着性が十分ではない。特に、フォルステライト
系皮膜の除去を行った場合は、コーティング液を塗布し
て形成させる張力付与型絶縁皮膜のみで所要の皮膜張力
を確保する必要があり、必然的に厚膜化しなければなら
ず、より一層の密着性が必要である。
【0006】したがって、従来の皮膜形成法では、鏡面
化の効果を十分に引き出すほどの皮膜張力を達成し、か
つ、皮膜密着性をも確保することは困難であり、十分な
鉄損低減が図られていなかった。そこで、張力付与性絶
縁皮膜の密着性を確保するための技術として、張力付与
性絶縁皮膜の形成に先立ち、仕上げ焼鈍済みの一方向性
珪素鋼板の表面に酸化膜を形成させる方法が、例えば、
特開昭60−131976号公報、特開平6−1847
62号公報、特開平7−278833号公報、特開平8
−191010号公報、特開平9−078252号公
報、において開示された。
【0007】特開昭60−131976号公報記載の方
法は、仕上げ焼鈍済みの一方向性珪素鋼板を鏡面化した
後、鋼板表面付近を内部酸化させる方法で、この内部酸
化層によって張力皮膜の密着性を向上させ、内部酸化、
即ち鏡面度減退で生じる鉄損劣化を、皮膜密着性向上に
よってもたらされる付与張力の増大で補おうとする方法
である。
【0008】特開平6−184762号公報記載の方法
は、鏡面化ないしはそれに近い状態に調製した仕上げ焼
鈍済みの一方向性珪素鋼板に対し、温度ごとに特定の雰
囲気で焼鈍を施すことにより鋼板表面に外部酸化型の酸
化膜を形成し、この酸化膜でもって張力付与性絶縁皮膜
の皮膜と鋼板との皮膜密着性を確保する方法である。特
開平7−278833号公報記載の方法は、張力付与性
の絶縁皮膜が結晶質である場合において、無機鉱物質皮
膜のない仕上げ焼鈍済みの一方向性珪素鋼板の表面に予
め非晶質の酸化物の下地皮膜を形成させておくことで、
結晶質の張力付与性絶縁皮膜が形成される際に起こる鋼
板酸化、即ち、鏡面度減退を防止する方法である。
【0009】特開平8−191010号公報記載の方法
は、非金属物質を除去した仕上げ焼鈍済みの一方向性珪
素鋼板の表面に結晶性のファイヤライトを形成させるこ
とで、ファイヤライト結晶による張力付与効果と密着性
向上効果により鉄損低減を図る方法である。特開平9−
078252号公報記載の方法は、無機鉱物質皮膜のな
い仕上げ焼鈍済みの一方向性珪素鋼板の表面に形成させ
る下地シリカ層の量を100mg/m2以下にすること
で、張力皮膜の密着性確保だけでなく、良好な鉄損値を
も実現しようとする方法である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の方法を適用し、
無機鉱物質のない一方向性珪素鋼板の表面に酸化膜を形
成させることで、皮膜密着性の改善や鉄損値の低減を図
るという効果は、それなりに認められる。しかしなが
ら、張力付与性絶縁皮膜の皮膜密着性は必ずしも完全で
はなかった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題点
を解決し、無機鉱物質皮膜のない仕上げ焼鈍済みの一方
向性珪素鋼板に対し、十分な皮膜密着性を得ることがで
きるよう張力付与型の絶縁性皮膜を形成させることを特
徴とするものである。本発明の要旨は、次のとおりであ
る。
【0012】(1)フォルステライト等の無機鉱物質皮
膜を酸洗等の手段により除去したり、あるいは、その生
成を意図的に防止して製造した後、張力付与性の絶縁皮
膜を形成した一方向性珪素鋼板であって、張力付与性絶
縁皮膜と鋼板との界面に、平均膜厚が2nm以上500
nm以下でシリカを主体とする膜状外部酸化膜に加え、
シリカを主体とする粒状外部酸化物を有することを特徴
とする張力付与性絶縁皮膜の皮膜密着性に優れる一方向
性珪素鋼板。
【0013】(2)前記膜状外部酸化膜に対する粒状外
部酸化物の断面面積比率が2%以上であることを特徴と
する前記(1)の張力付与性絶縁皮膜の皮膜密着性に優
れる一方向性珪素鋼板。 (3)前記張力付与性絶縁皮膜が、リン酸塩とコロイド
状シリカを主体とする塗布液を焼き付けることによって
生成させたものであることを特徴とする前記(1)また
は(2)記載の張力付与性絶縁皮膜の皮膜密着性に優れ
る一方向性珪素鋼板。
【0014】(4)前記張力付与性絶縁皮膜が、アルミ
ナゾルとほう酸を主体とする塗布液を焼き付けることに
よって生成させたものであることを特徴とする前記
(1)または(2)記載の張力付与性絶縁皮膜の皮膜密
着性に優れる一方向性珪素鋼板。 (5)フォルステライト等の無機鉱物質皮膜を酸洗等の
手段により除去したり、あるいは、その生成を意図的に
防止して製造した仕上げ焼鈍済み一方向性珪素鋼板に対
し、張力付与性絶縁皮膜と鋼板との密着性を確保するた
め、張力付与性絶縁皮膜の形成に先立ち、該鋼板に低酸
化性雰囲気中で焼鈍を施すことにより、鋼板表面にシリ
カを主体とする酸化物を形成させた後、張力付与性絶縁
皮膜形成用の塗布液を塗布し、焼き付けることによって
張力付与性絶縁皮膜を形成し一方向性珪素鋼板を製造す
る方法において、皮膜密着性確保のための低酸化性雰囲
気中焼鈍を施す前に、鋼板表面に微少歪ないしは微小凹
凸を付与することにより、平均膜厚が2nm以上500
nm以下でシリカを主体とする膜状外部酸化膜に加え、
シリカを主体とする粒状外部酸化物を形成させることを
特徴とする張力付与性絶縁皮膜の皮膜密着性に優れる一
方向性珪素鋼板の製造方法。
【0015】(6)前記膜状外部酸化膜に対する粒状外
部酸化物の断面面積比率が2%以上であることを特徴と
する前記(5)記載の張力付与性絶縁皮膜の皮膜密着性
に優れる一方向性珪素鋼板の製造方法。 (7)前記鋼板表面に、砥粒付きブラシで微少歪を付与
することを特徴とする前記(5)または(6)記載の張
力付与性絶縁皮膜の皮膜密着性に優れる一方向性珪素鋼
板の製造方法。
【0016】(8)前記鋼板表面に、酸洗で微小凹凸を
付与することを特徴とする前記(5)または(6)記載
の張力付与性絶縁皮膜の皮膜密着性に優れる一方向性珪
素鋼板の製造方法。 (9)前記張力付与性絶縁皮膜が、リン酸塩とコロイド
状シリカを主体とする塗布液を焼き付けることによって
生成させたものであることを特徴とする前記(5)、
(6)、(7)または(8)記載の張力付与性絶縁皮膜
の皮膜密着性に優れる一方向性珪素鋼板の製造方法。
【0017】(10)前記張力付与性絶縁皮膜が、アル
ミナゾルとほう酸を主体とする塗布液を焼き付けること
によって生成させたものであることを特徴とする前記
(5)、(6)、(7)または(8)記載の張力付与性
絶縁皮膜の皮膜密着性に優れる一方向性珪素鋼板の絶縁
皮膜形成方法。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、発明の詳細について説明す
る。発明者らは、張力付与性絶縁皮膜の形成に先立ち、
仕上げ焼鈍済みの一方向性珪素鋼板の表面に酸化膜を形
成させる方法によっても、皮膜密着性が必ずしも完全で
はない原因として、酸化膜を形成させる前の鋼板の表面
状態に問題があるのではないかと考えた。つまり、表面
状態の違いにより外部酸化型酸化膜の構造が変動し、そ
の結果、張力付与性絶縁皮膜の皮膜密着性に差異が生じ
ているのではないかと推測した。
【0019】そこで、外部酸化型酸化膜形成前の鋼板に
対し、前処理を施し、張力付与性絶縁皮膜の密着性に対
する前処理の有無と、外部酸化型酸化膜の構造との関係
を調べた。実験用素材として、板厚0.225mmの一
方向性珪素鋼板の脱炭焼鈍板に対し、アルミナを主体と
する焼鈍分離剤を塗布して仕上げ焼鈍を行い、二次再結
晶させ、鏡面光沢を有する一方向性珪素鋼板を準備し
た。ついで、シリコンカーバイド砥粒付きブラシで鋼板
表面に微少な歪を導入する前処理を行なう条件と行わな
い条件で試料を作製した。
【0020】次に、窒素25%、水素75%、露点−1
℃の雰囲気において均熱時間10秒で、種々の温度で熱
処理を行ない、シリカを主体とする外部酸化型酸化膜を
形成させた。最後に、張力付与性の絶縁皮膜を形成する
ため、リン酸アルミニウム、クロム酸、コロイダルシリ
カを主体とする塗布液を塗布し、窒素雰囲気中で835
℃で30秒間焼き付けた。このようにして作製した鋼板
の皮膜密着性を調べた。
【0021】皮膜密着性は、直径20mmの円筒に試料
を巻き付けた時、鋼板から剥離せず、鋼板と皮膜が密着
したままであった部分の面積率(以後、皮膜残存面積率
と称する)で評価した。密着性が不良で皮膜が完全に剥
離した場合は0%、皮膜密着性が良好で皮膜が全く剥離
しなかった場合を100%と判定した。評価は皮膜残存
面積率が90%以下の場合を×、95%のものを○、1
00%のものを◎とした。
【0022】また、張力付与性絶縁皮膜と鋼板との界面
に存在する外部酸化型酸化膜の構造を調べるため、集中
イオンビーム法(以下、FIB法と称する)によって試
料を作製し、透過型電子顕微鏡(以下、TEMと称す
る)で断面構造を観察した。FIB法とは、鋼板上に形
成した厚さ数μmの皮膜を断面方向から観察できるよ
う、皮膜付き鋼板試料の所望の位置から厚さ数μmの薄
片状試料を作製・採取する手法である。
【0023】FIB法で薄膜試料を作製し、TEMで鋼
板と張力付与性絶縁皮膜の界面部分を調べたところ、シ
リカ主体の外部酸化型酸化膜が観察された。中でも、中
間層である酸化膜を形成させる前に砥粒入りブラシで鋼
板表面に微少歪を導入した試料については、外部酸化型
の膜状酸化膜に加え、図1に示すような、膜状酸化膜を
貫通し、張力付与性絶縁皮膜側に嵌入するような形態の
シリカ主体の粒状酸化物が観察された。
【0024】このような界面部分を多数、観察し、その
断面において、膜状酸化膜に対する粒状酸化物の比率
(以下、粒状酸化物面積率と称する)を算出した。ま
た、外部酸化型酸化膜の平均膜厚も求めた。結果を表1
にまとめた。
【0025】
【表1】
【0026】表1から、張力付与性絶縁皮膜の密着性を
確保できる条件を求めると、次のようになる。まず、熱
処理温度500℃の条件で、外部酸化型酸化膜の膜厚が
1nmの試料番号1と試料番号2の条件では、皮膜残存
面積率が、それぞれ、10%と20%と低く、砥粒付き
ブラシによる前処理の有無に関わらず、皮膜密着性が確
保できない。
【0027】一方、外部酸化型酸化膜の膜厚が2nm以
上の試料番号3から試料番号16の熱処理温度が600
℃から1150℃の条件においては、皮膜残存面積率が
90%以上となり、概ね、皮膜密着性が確保できるよう
になる。但し、砥粒付きブラシによる前処理を行ない、
粒状酸化物の断面面積率が2%以上の条件では、皮膜密
着性が良好であるが、砥粒付きブラシによる前処理を行
なわない、粒状酸化物の少ない、即ち、断面面積率にし
て0%ないしは1%の条件では外部酸化型酸化膜の膜厚
が厚くとも、皮膜密着性が必ずしも完全とはいえず、皮
膜残存面積率で90%となった。
【0028】特に、試料番号12、14、16の外部酸
化型酸化膜の膜厚が40nm以上で、熱処理温度が10
00℃以上の条件では、皮膜密着性が格段に良好であ
る。表1から、張力付与性絶縁皮膜の皮膜密着性を完全
に確保するためには、外部酸化型酸化膜の膜厚が2nm
以上で、かつ、粒状酸化物の断面面積率が2%以上であ
ることが必須であることがわかる。こうした粒状酸化物
を、膜状酸化物とともに形成させるためには、外部酸化
型酸化膜を形成させるための熱処理に先立ち、鋼板表面
に微少歪を導入し、その後、外部酸化型酸化膜の形成
を、温度600℃以上、特に好ましくは、1000℃以
上で行なう必要があることがわかる。
【0029】次に、外部酸化型酸化膜を形成させる前の
鋼板前処理として、1%硝酸中で室温で10秒間、軽酸
洗を行ない、表面に微小な凹凸を形成した条件で、表1
と同様の手順で実験と評価を行なった。結果を表2に示
す。
【0030】
【表2】
【0031】表2から、張力付与性絶縁皮膜の密着性を
確保できる条件を求めると、次のようになる。まず、熱
処理温度500℃の条件で、外部酸化型酸化膜の膜厚が
1nmの試料番号1と試料番号2の条件では、皮膜残存
面積率が、それぞれ、20%と30%と低く、硝酸酸洗
による表面微小凹凸化処理の有無に関わらず、皮膜密着
性が確保できない。
【0032】一方、外部酸化型酸化膜の膜厚が2nm以
上の試料番号3から試料番号16の熱処理温度が600
℃から1150℃の条件においては、概ね、皮膜密着性
が確保できるようになる。但し、砥粒付きブラシによる
前処理を行ない、粒状酸化物の断面面積率が2%以上の
条件では、皮膜密着性が良好であるが、硝酸酸洗処理を
行なわない、粒状酸化物の少ない、即ち、断面面積率に
して0%か、ないしは、1%の条件では、たとえ外部酸
化型酸化膜の膜厚が厚くとも、皮膜密着性が必ずしも完
全とはいえず、皮膜残存面積率で90%となった。
【0033】特に、試料番号12、14、16の外部酸
化型酸化膜の膜厚が40nm以上で、熱処理温度が10
00℃以上の条件では、皮膜密着性が格段に良好であ
る。以上から、張力付与性絶縁皮膜の皮膜密着性を完全
に確保するためには、外部酸化型酸化膜の膜厚が2nm
以上で、かつ、粒状酸化物の断面面積率が2%以上であ
ることが必須であることがわかる。こうした粒状酸化物
を、膜状酸化物とともに形成させるためには、外部酸化
型酸化膜を形成させるための熱処理に先立ち、鋼板表面
に微小凹凸を導入し、その後、外部酸化型酸化膜の形成
を、温度600℃以上、特に好ましくは、1000℃以
上で行なう必要があることがわかる。
【0034】このように皮膜密着性について、外部酸化
型酸化膜の膜厚や粒状酸化物の占める断面面積率が大き
く影響していることについて、発明者らはその機構を次
のように考えている。まず、外部酸化型酸化膜における
温度と膜厚の関係について述べる。鋼板と張力付与性絶
縁皮膜との密着性は、両者の界面に形成させた外部酸化
型酸化膜によって決まる。一般に外部酸化型酸化膜は、
金属原子が鋼中から表面に拡散し、表面で酸化性ガスと
反応することで成長するといわれている。そのため、酸
化膜の成長速度は原子の拡散速度によって決まる。原子
の拡散は熱エネルギーによって高められる。したがっ
て、温度が高いほど原子の拡散が促進され、外部酸化型
酸化膜はより成長する。
【0035】こうした機構のため熱処理温度が500℃
と低い条件では、外部酸化型の酸化膜の成長が十分では
ないため、皮膜密着性が十分ではなく、一方、熱処理温
度が600℃以上では、十分に外部酸化型酸化膜が成長
するので、皮膜密着性は良好で、さらに、1000℃以
上では、さらに酸化膜が成長し易くなるので、皮膜密着
性が極めて良好となるものと考えられる。
【0036】こうした推測が妥当であることは、透過型
電子顕微鏡を使った外部酸化型酸化膜の膜厚測定の結果
からわかる。即ち、膜厚が1nmで、外部酸化型酸化膜
の成長が十分でない、熱処理温度500℃の条件では、
張力付与型絶縁皮膜の密着性が不良であるのに対し、膜
厚2nm以上で、外部酸化型酸化膜が成長した、熱処理
温度600℃以上の条件では、皮膜密着性は良好であ
る。
【0037】外部酸化型酸化膜中に粒状酸化物が形成さ
れる機構の詳細は未だ不明であるが、外部酸化型酸化膜
を形成するのに先立ち、鋼板表面を砥粒入りブラシで払
拭することにより微少歪を導入したり、あるいは、酸洗
によって微小凹凸を形成したりすることにより、こうし
た微少歪や微小凹凸を起点として酸化膜が特に成長し、
粒状形態にまで発達するのではないか、と発明者らは考
えている。
【0038】次に、張力付与性絶縁皮膜の鋼板密着性と
粒状酸化物の断面面積率との関係について述べる。張力
付与性絶縁皮膜による鋼板への張力付与は、張力付与性
絶縁皮膜と鋼板との熱膨張係数の差によってもたらされ
る。この時、張力付与性絶縁皮膜と鋼板との界面には多
大な応力が発生する。この応力に耐え、鋼板と張力付与
性絶縁皮膜の密着性を確保するのが外部酸化型酸化膜で
ある。
【0039】発明者らは、こうした応力耐性に関し、粒
状酸化物が影響しているのではないかと推測している。
つまり、粒状酸化物が外部酸化型酸化膜の膜厚を貫通し
た形で生成し、それにより、張力付与性絶縁皮膜を形成
した時に、粒状酸化物が張力付与性絶縁皮膜側に差し込
んだ様な形態、いわゆる、楔状に嵌入することで強い応
力耐性が発現しているのではないかと推定している。
【0040】外部酸化型酸化膜に対する粒状酸化物の比
率が2%以上の場合、応力に耐え得るが、粒状酸化物の
比率が2%よりも少ない場合、外部酸化型酸化膜が、張
力付与性絶縁皮膜によって押しかかる応力に耐えること
ができず、張力付与性絶縁皮膜が剥離してしまうのでは
ないかと考えている。外部酸化型酸化膜の膜厚の上限に
ついては、皮膜密着性の点からは特に限定されないが、
500nmよりも厚くなると、非磁性部分の増加によ
り、トランスのおける重要指標である占積率の悪化を招
くので、500nm以下にすることが望ましい。
【0041】
【実施例】(実施例1)板厚0.225mm、Si濃度
3.30質量%の一方向性珪素鋼板製造用の冷延板に脱
炭焼鈍を施した後、表面酸化層を弗化アンモニウムと硫
酸の混合溶液中で酸洗し溶解除去した。ついで、アルミ
ナ粉末を静電塗布法で塗布し、乾燥水素雰囲気中、12
00℃、20時間の仕上げ焼鈍を行なった。こうして調
製した二次再結晶済みの一方向性珪素鋼板の表面には無
機鉱物質がなく、かつ、鏡面光沢を有する。
【0042】この鋼板に対し、アルミナ砥粒付きブラシ
で鋼板表面を払拭したもの(実施例)と払拭しなかった
もの(比較例)を作製した。ついで、窒素50%、水素
50%、露点−10℃の雰囲気中、温度900℃で熱処
理を行なうことで、外部酸化型酸化膜を形成させた。次
に、調製した鋼板に対し、濃度50%のリン酸マグネシ
ム/アルミニウム水溶液50ml、濃度30%のコロイ
ダルシリカ水分散液66ml、無水クロム酸5gからな
る混合液を塗布し、850℃で30秒間焼き付け、張力
付与性の絶縁皮膜を形成させた。
【0043】こうして調製した絶縁皮膜付き一方向性珪
素鋼板について、その断面をFIB−TEM法で調べ、
外部酸化型酸化膜の平均膜厚を粒状酸化物の断面面積率
を算出した。また、直径20mmの円筒に試料を巻き付
けた時の皮膜残存面積率で皮膜密着性を評価した。結果
を表3に示す。
【0044】
【表3】
【0045】表3から、砥粒付きブラシによる払拭を行
なわず、粒状酸化物面積率1%で皮膜残存面積率90%
である比較例に比べ、砥粒付きブラシによる払拭を行な
い、粒状酸化物面積率10%で皮膜残存面積率95%で
ある実施例のほうが、皮膜密着性が良好で優れているこ
とがわかる。 (実施例2)板厚0.225mm、Si濃度3.35質
量%の一方向性珪素鋼板製造用の冷延板に脱炭焼鈍を施
し、表面にマグネシアと塩化ビスマスを主体とする焼鈍
分離剤の水スラリーを塗布し、乾燥した。ついで、乾燥
水素雰囲気中、1200℃、20時間の仕上げ焼鈍を行
ない、表面に無機鉱物質のほとんどない二次再結晶の完
了した一方向性珪素鋼板を得た。ついで、2%硝酸、室
温下で5秒間酸洗し、表面に微少な凹凸を形成したもの
(実施例)と酸洗をしなかったもの(比較例)を作製し
た。
【0046】次に、この鋼板に対し、窒素25%、水素
75%、露点−15℃の雰囲気中、温度1150℃で熱
処理を行なうことで、シリカを主体とする外部酸化型酸
化膜を形成させた。ついで、調製した鋼板に対し、濃度
50%のリン酸マグネシウム水溶液50ml、濃度20
%のコロイダルシリカ水分散液100ml、無水クロム
酸5gからなる混合液を塗布し、850℃で30秒間焼
き付け、張力付与性の絶縁皮膜を形成させた。
【0047】こうして調製した絶縁皮膜付き一方向性珪
素鋼板について、直径20mmの円筒に試料を巻き付け
た時の皮膜残存面積率で絶縁皮膜の密着性を評価した。
結果を表4に示す。
【0048】
【表4】
【0049】表4から、酸洗による前処理を行なわず、
粒状酸化物面積率1%で皮膜残存面積率90%である比
較例に比べ、酸洗を行ない、粒状酸化物面積率15%で
皮膜残存面積率95%である実施例のほうが、皮膜密着
性が良好で優れていることがわかる。 (実施例3)板厚0.225mm、Si濃度3.25質
量%の一方向性珪素鋼板製造用の冷延板に脱炭焼鈍を施
し、表面にアルミナを主体とする焼鈍分離剤の水スラリ
ーを塗布し、乾燥した。ついで、乾燥水素雰囲気中、1
200℃、20時間の仕上げ焼鈍を行ない、表面に無機
鉱物質がほとんどなく、鏡面光沢を有する二次再結晶の
完了した一方向性珪素鋼板を得た。この鋼板に対し、シ
リコンカーバイド砥粒付きブラシで鋼板表面を払拭した
もの(実施例)と払拭しなかったもの(比較例)を作製
した。
【0050】ついで、窒素30%、水素70%、露点−
2℃の雰囲気中、温度800℃で熱処理を行なうこと
で、外部酸化型酸化膜を形成させた。ついで、調製した
鋼板に対し、濃度50%のリン酸アルミニウム水溶液5
0ml、濃度20%のコロイダルシリカ水分散液100
ml、無水クロム酸5gからなる混合液を塗布し、85
0℃で30秒間焼き付け、張力付与性の絶縁皮膜を形成
させた。
【0051】こうして調製した絶縁皮膜付き一方向性珪
素鋼板について、直径20mmの円筒に試料を巻き付け
た時の皮膜残存面積率で皮膜密着性を評価した。結果を
表5に示す。
【0052】
【表5】
【0053】表5から、砥粒付きブラシによる払拭を行
なわず、粒状酸化物面積率1%で皮膜残存面積率90%
である比較例に比べ、砥粒付きブラシによる払拭を行な
い、粒状酸化物面積率21%で皮膜残存面積率95%で
ある実施例のほうが、皮膜密着性が良好で優れているこ
とがわかる。 (実施例4)板厚0.23mm、Si濃度3.30質量
%の一方向性珪素鋼板製造用の冷延板に脱炭焼鈍を施
し、表面にマグネシアを主体とする焼鈍分離剤の水スラ
リーを塗布し、乾燥した後、乾燥水素雰囲気中、120
0℃、20時間の仕上げ焼鈍を行なった。こうして調製
した二次再結晶の完了した一方向性珪素鋼板の表面には
フォルステライトを主体とする皮膜が生成している。
【0054】ついで、ふっ化アンモニウムと硫酸の混合
溶液中で酸洗し、表面皮膜を溶解除去した後、ふっ酸と
過酸化水素水の混合溶液中で化学研磨し、鋼板表面に無
機鉱物質がなく、かつ、鏡面光沢をもつ鋼板を得た。こ
の鋼板に対し、アルミナ粉末を投射することにより表面
に微少歪を導入したもの(実施例)としなかったもの
(比較例)を作製した。ついで、窒素50%、水素50
%、露点−8℃の雰囲気中、温度1050℃で熱処理を
行なう事で外部酸化型酸化膜を形成させた。
【0055】次に、10%濃度のコロイダルアルミナ水
分散液100ml、不定形アルミナ粉末10g、ホウ酸
5g、水200mlからなる混合液を塗布し、900℃
で30秒間焼き付け、張力付与性の絶縁皮膜を形成させ
た。こうして調製した絶縁皮膜付き一方向性珪素鋼板に
ついて、直径20mmの円筒に試料を巻き付けた時の皮
膜残存面積率で皮膜密着性を評価した。結果を表6に示
す。
【0056】
【表6】
【0057】表6から、アルミナ粉末の投射を行なわ
ず、粒状酸化物面積率1%で皮膜残存面積率90%であ
る比較例に比べ、アルミナ粉末の投射を行ない、表面に
歪を導入した粒状酸化物面積率30%で皮膜残存面積率
95%である実施例のほうが、皮膜密着性が良好で優れ
ていることがわかる。
【0058】
【発明の効果】本発明により、皮膜密着性の良好な無機
鉱物質皮膜のない一方向性珪素鋼板を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリカを主体とする粒状外部酸化物の態様を示
す図(顕微鏡写真)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 修一 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 牛神 義行 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 重里 元一 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 Fターム(参考) 4K026 AA03 AA22 BA03 BA08 BA11 BA12 BB05 BB10 CA16 CA18 CA21 CA24 CA41 DA02 DA16 EA02 EA03 EA07 EA17 EB11 5E041 AA02 BC01 BC08 CA01 HB11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォルステライト等の無機鉱物質皮膜を
    酸洗等の手段により除去したり、あるいは、その生成を
    意図的に防止して製造した後、張力付与性の絶縁皮膜を
    形成した一方向性珪素鋼板であって、張力付与性絶縁皮
    膜と鋼板との界面に、平均膜厚が2nm以上500nm
    以下でシリカを主体とする膜状外部酸化膜に加え、シリ
    カを主体とする粒状外部酸化物を有することを特徴とす
    る張力付与性絶縁皮膜の皮膜密着性に優れる一方向性珪
    素鋼板。
  2. 【請求項2】 前記膜状外部酸化膜に対する粒状外部酸
    化物の断面面積比率が2%以上であることを特徴とする
    請求項1記載の張力付与性絶縁皮膜の皮膜密着性に優れ
    る一方向性珪素鋼板。
  3. 【請求項3】 前記張力付与性絶縁皮膜が、リン酸塩と
    コロイド状シリカを主体とする塗布液を焼き付けること
    によって生成させたものであることを特徴とする請求項
    1または2記載の張力付与性絶縁皮膜の皮膜密着性に優
    れる一方向性珪素鋼板。
  4. 【請求項4】 前記張力付与性絶縁皮膜が、アルミナゾ
    ルとほう酸を主体とする塗布液を焼き付けることによっ
    て生成させたものであることを特徴とする請求項1また
    は2記載の張力付与性絶縁皮膜の皮膜密着性に優れる一
    方向性珪素鋼板。
  5. 【請求項5】 フォルステライト等の無機鉱物質皮膜を
    酸洗等の手段により除去したり、あるいは、その生成を
    意図的に防止して製造した仕上げ焼鈍済み一方向性珪素
    鋼板に対し、張力付与性絶縁皮膜と鋼板との密着性を確
    保するため、張力付与性絶縁皮膜の形成に先立ち、該鋼
    板に低酸化性雰囲気中で焼鈍を施すことにより、鋼板表
    面にシリカを主体とする酸化物を形成させた後、張力付
    与性絶縁皮膜形成用の塗布液を塗布し、焼き付けること
    によって張力付与性絶縁皮膜を形成し一方向性珪素鋼板
    を製造する方法において、皮膜密着性確保のための低酸
    化性雰囲気中焼鈍を施す前に、鋼板表面に微少歪ないし
    は微小凹凸を付与することにより、平均膜厚が2nm以
    上500nm以下でシリカを主体とする膜状外部酸化膜
    に加え、シリカを主体とする粒状外部酸化物を形成させ
    ることを特徴とする張力付与性絶縁皮膜の皮膜密着性に
    優れる一方向性珪素鋼板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記膜状外部酸化膜に対する粒状外部酸
    化物の断面面積比率が2%以上であることを特徴とする
    請求項5記載の張力付与性絶縁皮膜の皮膜密着性に優れ
    る一方向性珪素鋼板の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記鋼板表面に、砥粒付きブラシで微少
    歪を付与することを特徴とする請求項5または6記載の
    張力付与性絶縁皮膜の皮膜密着性に優れる一方向性珪素
    鋼板の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記鋼板表面に、酸洗で微小凹凸を付与
    することを特徴とする請求項5または6記載の張力付与
    性絶縁皮膜の皮膜密着性に優れる一方向性珪素鋼板の製
    造方法。
  9. 【請求項9】 前記張力付与性絶縁皮膜が、リン酸塩と
    コロイド状シリカを主体とする塗布液を焼き付けること
    によって生成させたものであることを特徴とする請求項
    5、6、7または8記載の張力付与性絶縁皮膜の皮膜密
    着性に優れる一方向性珪素鋼板の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記張力付与性絶縁皮膜が、アルミナ
    ゾルとほう酸を主体とする塗布液を焼き付けることによ
    って生成させたものであることを特徴とする請求項5、
    6、7または8記載の張力付与性絶縁皮膜の皮膜密着性
    に優れる一方向性珪素鋼板の製造方法。
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