JP2002299285A - ダイシング装置 - Google Patents

ダイシング装置

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JP2002299285A
JP2002299285A JP2001099946A JP2001099946A JP2002299285A JP 2002299285 A JP2002299285 A JP 2002299285A JP 2001099946 A JP2001099946 A JP 2001099946A JP 2001099946 A JP2001099946 A JP 2001099946A JP 2002299285 A JP2002299285 A JP 2002299285A
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blade
flange
cutting water
groove
cutting
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JP2001099946A
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English (en)
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Toshiaki Kiyu
暁明 邱
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Disco Corp
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Disco Abrasive Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切削水の有効活用が可能な特殊形状フランジ
を有するダイシング装置を提供すること。 【解決手段】 高速回転して被加工物を切削するブレー
ドと,ブレードを両側より挟持して保持するフランジと
を備えたダイシング装置において,フランジ外周面上に
は円周方向に沿って略弧状断面を有する溝が形成されて
いることを特徴とするダイシング装置を提供する。さら
に,切削水を供給する手段として,ブレードの先端また
は溝に切削水を供給するシャワーノズルを設ける。かか
る構成により,ブレード及び加工点に供給された切削水
は,フランジの外周面上の溝に滞留するのでフランジ外
側に飛散せず,再びブレード及び加工点に達する。従っ
て,切削水を有効利用でき,ブレードの冷却効果が高ま
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,ダイシング装置に
かかり,特に,切削水の有効活用が可能な特殊形状フラ
ンジを有するダイシング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,半導体ウェハなどの被加工物を複
数片に分割するダイシング工程においては,フランジに
より固定されたリング状ブレードを備えたダイシング装
置が用いられている。
【0003】加工時には,ブレードを高速回転させて,
被加工物を切削する。その際に,ブレードと被加工物と
の間に生じる摩擦熱が,ブレードの磨耗や破損を早めた
り,また被切削面のチッピングや異常切断の原因とな
る。そこで,ブレード周辺や加工点付近に切削水を供給
し,冷却する方法が採用されている。
【0004】切削水の供給方法としては,シャワーノズ
ルを用いて切削方向前方からブレードに対して切削水を
供給する方法,側面ノズルを用いてブレードの側方より
切削水を供給する方法,さらにブレード外周面全体に切
削水を供給する方法などが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のダイシング装置
においては,高速回転するブレードを固定するフランジ
の外周面はブレード側から周辺部の方向に下るように傾
斜しているため,ブレード周辺に供給される切削水の多
くがフランジの外周面を滑流して飛散し,冷却が必要な
加工点に到達することなく無駄に消費されていた。
【0006】ここで,ブレード周辺に供給する切削水量
が多ければ多いほどブレードの冷却効果は高まるが,無
駄に消費される切削水量も増える上に,切削水の水圧に
よりブレードが振動,湾曲し,加工精度が落ちたり,チ
ッピングの増大やブレードの破損を招くおそれがある。
【0007】本発明は,上記従来のダイシング装置が有
する問題点に鑑みてなされたものであり,切削水を有効
活用可能な,新規かつ改良されたダイシング装置を提供
することを目的としている。
【0008】
【発明を解決するための手段】上記課題を解決するた
め,本発明は,高速回転して被加工物を切削するブレー
ドと,ブレードを両側より挟持して保持するフランジと
を備えたダイシング装置において,フランジの少なくと
も一側の外周面上には円周方向に沿って略弧状断面を有
する溝が形成されていることを特徴とするダイシング装
置を提供する。かかる構成により,ブレード及び加工点
に対して供給される切削水は,フランジ外周面上の溝内
の滑らかな側面に沿って滑流し溝内に滞留するため,外
側に飛散せず加工点に達する。従って,切削水を有効利
用でき,ブレードの冷却効果が高まる。
【0009】さらに,ブレードを挟持するフランジの両
側の外周面上に円周方向に沿って溝が形成されているこ
とが好ましい。かかる構成により,ブレードの両側にお
いてフランジ外周面上の溝に切削水が滞留可能であり,
より優れた切削水の有効利用と冷却効果を生み出す。
【0010】さらに,前記溝は,フランジの外側方向に
偏心した断面を有していることが好ましい。このように
略弧状断面の略中心が外側(ブレードと反対側)に偏心
して,溝の最深部が外周面の中心より外側にあるような
略弧状であれば,供給された切削水は溝の内側面を滑流
し最深部に到った後,再び外側面を滑流し跳ね返ってブ
レードに達することができる。従って,ブレード及び加
工点に当たる切削水量が増加し,冷却効果が増大する。
【0011】ところで,ダイシング装置における切削水
を供給する手段として,ブレードの先端に切削水を供給
する第1シャワーノズルが設けられていることが好まし
い。かかる構成により,供給された切削水は,まず,ブ
レードに当たった後,溝内に滞留し,加工点にも到達す
る。切削水が直接ブレードに向けて供給されるため,限
られた切削水量でブレードを効率的に冷却することがで
きる。
【0012】また,溝に切削水を供給する第2シャワー
ノズルが設けられていることも好ましい。かかる構成に
より,ブレードの片側または両側の溝内に切削水が供給
され溝内に滞留する切削水量は増加するので,加工点に
到達する切削水量も増加し,冷却効果が高まる。
【0013】加えて,第2シャワーノズルは,溝の外側
面に切削水を供給するものであることが好ましい。かか
る構成により,溝の外側面に供給された切削水は,溝内
を外側面から内側面にかけて滑流し,ブレード及び加工
点に到達するので,ブレードを冷却する効果がより高ま
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照しながら本
発明にかかるダイシング装置の好適な実施形態について
詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において略同
一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号
を付することにより重複説明を省略する。
【0015】ダイシング工程では,一般に,被加工物を
個々のチップ(ダイ)に分割するために,賽の目状にカ
ーフ(切溝)が生成される。以下では,被加工物として
半導体ウェハ12をダイシングする場合を説明するが,
本発明はかかる例に限定されるものではない。
【0016】まず,本発明の第1の実施形態について説
明する。図1に,本発明の第1の実施形態におけるダイ
シング装置の全体斜視図を示す。
【0017】ダイシング装置本体10は,図1に示すよ
うに,半導体ウェハ12を切削または切断する切削ユニ
ット20と,半導体ウェハ12を載置するチャックテー
ブル30とを有する。半導体ウェハ12は,ウェハテー
プ13によりフレーム14に支持された状態で,チャッ
クテーブル30上に供給される。チャックテーブル30
は切削ユニット20に対し相対的に移動可能であり,切
削ユニット20の端部に設置されたブレード22に半導
体ウェハ12を所定量切り込ませながら,チャックテー
ブル30が移動することにより切削が進行する。逆に,
チャックテーブル30が固定され,切削ユニット20が
相対的に移動して切削する場合もある。
【0018】ウェハ処理工程において微細領域内に素子
や集積回路が大量に作り込まれた半導体ウェハ12をダ
イシングする場合,半導体チップの間のストリートに沿
った精密な加工が要求される。そこで,ダイヤモンド等
の砥粒をニッケル等のボンド材で電着したリング状ブレ
ード22が用いられる。ブレード22の厚さは極薄であ
り,例えば約15μmである。このようなブレード22
が切削ユニット20に設置され,高速回転しながら半導
体ウェハ12のストリートに沿って切削し,極薄のカー
フを形成する。
【0019】この際,カーフの縁に生じた不定形破断で
あるチッピングや半導体ウェハ12の異常切断が生じる
ことがある。このチッピングの原因としては,ブレード
22が切削水により十分に冷却されず,目詰まり,磨
耗,湾曲,破断することなどが挙げられる。半導体ウェ
ハ12のストリート外に達する程大きいチッピングが生
じた場合には,半導体素子が破壊されて,歩留まりが低
下してしまう。従って,ブレード22を十分に冷却する
とともに,切削ユニット20を精密に制御することが求
められる。
【0020】次に,図2に基づいて,第1の実施形態に
おける切削ユニットの全体構成を説明する。なお,図2
は,第1の実施形態における切削ユニット20の斜視図
である。
【0021】図2に示すように,切削ユニット20は,
リング状のブレード22と,切削方向からブレード22
先端及び加工点に切削水を供給する手段としての第1シ
ャワーノズル24と,ブレード22側面に切削水を供給
する手段としての側面ノズル26と,ホイルカバ28と
を有する。リング状のブレード22は,切削水を供給さ
れながら高速回転し,その下部を半導体ウェハ12に切
り込ませながら相対移動することで切削を行う。第1シ
ャワーノズル24は,ブレード22と対向して切削方向
前方に設置され,ブレード22と対向する側に切削水を
放出する開口を有する。また,側面ノズル26は,ブレ
ード22の片側または両側の側面にホイルカバ28を介
して設置され,側面ノズル26のブレード側に設けられ
た側面ノズル開口から切削水を放出する。本発明の第1
の実施形態においては,側面ノズル26は必須の装置で
はなく,冷却水の供給手段としてシャワーノズル24の
みを用いても構わない。ホイルカバ28は,各種装置が
設置されるだけでなく,ブレード22からの切削水が周
辺に飛散することを防止したり,ブレード22保護及び
危険防止のためブレード22を外部から分離する機能を
併せ持つ。
【0022】次に,図3に基づいて,本発明の第1の実
施形態における切削ユニットの要部を説明する。図3
は,本発明の第1の実施形態における切削ユニット20
の要部を分解して示した分解組立図である。なお,図3
は,図2に示す切削ユニット20全体からホイルカバ2
8,第1シャワーノズル24及び側面ノズル26を取り
除いたものを表す。
【0023】図3に示すように,突出形成された略円錐
台状のスピンドル回転軸34は,モータからの回転力を
伝えるよう回転自在に設置される。スピンドル回転軸3
4の一側にはナット38と螺合する回転軸ねじ部34a
が形成されており,他側にはフランジ制止部34bが設
置されている。
【0024】さらに,ブレード22を両側より挟持する
フランジ30とフランジナット36を備える。本発明の
第1の実施形態において,フランジ30はフランジアセ
ンブリとして第1フランジ30aと第2フランジ30b
を有しており,第1フランジ30aにはフランジナット
36と螺合するフランジねじ部30cが形成されてい
る。なお,フランジアセンブリとしては,多様な形態が
考えられ,図3に示すような第1フランジ30aと第2
フランジ30bに限定されるものではない。
【0025】ここで,フランジ30には,第1フランジ
30aと第2フランジ30bともに,外周面上に円周方
向に沿って溝31が形成されている。本発明の第1の実
施形態における特徴である溝31については後に詳細に
説明する。なお,溝31はフランジ30の両側に形成さ
れることが好ましいが,片側のみでも構わない。
【0026】以下に,第1の実施形態にかかるフランジ
を使用してブレードをスピンドル回転軸上に装着する方
法について説明する。
【0027】まず,ブレード22を第1フランジ30a
に嵌め,次いで,第2フランジ30bを第1フランジ3
0aとの間にブレード22を挟み込むように設置し,さ
らに,フランジナット36を第1フランジ30aのフラ
ンジねじ部30cに螺合して締め付けることにより,ブ
レード22は第1フランジ30aと第2フランジ30b
に挟持されて,固定される。
【0028】続いて,ブレード22を挟持しているフラ
ンジ30(即ち,第1フランジ30a及び第2フランジ
30b)を,スピンドル回転軸34に嵌めた上で,ナッ
ト38を回転軸ねじ部34aに螺合して締め付けること
により,スピンドル回転軸34に軸着する。この時,フ
ランジ30はフランジ制止部34bに支持されることで
安定して固定される。
【0029】次に,図4に基づいて,第1の実施形態に
かかるブレードを挟持するフランジの構造を説明する。
なお,図4は,第1の実施形態におけるブレードを挟持
しているフランジの正面図である。
【0030】まず,図4に示すように,第1フランジ3
0aと第2フランジ30bによりブレード22が挟持さ
れており,ブレード22両側のフランジ30の外周上に
は円周方向に沿って略弧状の溝31が形成されている。
第1の実施形態における大きな特徴であるフランジ30
の溝31は,図4に示すように断面形状が略弧状である
ことが好ましいが,フランジ30の外周面上において中
央部が端部より低い凹型の形状であれば,断面形状が例
えば,方形や三角形,W型等であってもよい。
【0031】以下,図5に基づいて,第1の実施形態に
かかるフランジの溝における切削水の流れを説明する。
図5は,第1の実施形態におけるフランジ30及び第1
シャワーノズル24の断面図である。なお,図5に示す
太い矢印は切削水の流れを表している。
【0032】図5に示すように,第1シャワーノズル2
4は中央に1つの開口24aを有する。開口24aの形
状は孔であることが好ましいが,例えばスリット等でも
よい。第1シャワーノズル24は,開口24aを介し
て,切削方向前方からブレード22先端に向けて切削水
を供給することができる。
【0033】上記構成により,供給された切削水は,フ
ランジ30の外周面上に形成された溝31により,フラ
ンジ30外側への飛散を防止され,溝31内に滞留する
ため,切削水の有効利用が可能になる。以下に,図5に
示す切削水の流れを詳細に説明する。
【0034】まず,第1シャワーノズル24の開口24
aから切削水が放出される。放出された切削水は,切削
方向前方からブレード22の先端に向けて吹き付けら
れ,ブレード22に当たる。続いて,切削水はブレード
22両側に分かれて,溝31内に流入する。流入した切
削水は,溝31の内側面(ブレード22に近い側に有る
傾斜面)に沿って溝31内を滑流して,溝31の最深部
付近に到る。その後,切削水は溝31の外側面(ブレー
ド22から遠い側に有る傾斜面)により抵抗を受け,溝
31の外側に向かうエネルギーが減少する。従って,切
削水の多くは溝31外に飛散せずに溝31内に滞留す
る。滞留した切削水は,溝31内において多少は流動し
ているので,一部は再びブレード22の方向に滑流し,
ブレード22及び加工点にまで到る。
【0035】上記のように,第1シャワーノズル24を
用いて供給され溝31内に滞留した切削水は,ブレード
22及び加工点と比較的多く接するため,ブレード22
を比較的長時間にわたり十分に冷却することが可能であ
る。さらに,溝31外に飛散しにくいため加工点に止ま
らず,被加工物をも冷却する機能を有する。
【0036】かかる構成により,供給された切削水は,
飛散して無駄になることも少なく,冷却機能を十分に発
揮しており,有効利用されていることとなる。これによ
り,ブレード22の磨耗,破損を抑制し,被切削面での
チッピングや異常切断の発生を防止し,さらに供給する
切削水量を減少することができる。
【0037】続いて,本発明の第2の実施形態について
詳細に説明する。第2の実施形態においては,第1の実
施形態における第1シャワーノズル24の代わりに第2
シャワーノズル25を用いる点が相違するのみであり,
他の構成は第1の実施形態と略同一であるので,その説
明は省略する。
【0038】以下,図6に基づいて,第2の実施形態に
かかるフランジの溝における切削水の流れを説明する。
図6は,第2の実施形態におけるフランジ30及び第2
シャワーノズル25の断面図である。なお,図6に示す
太い矢印は切削水の流れを表している。
【0039】図6に示すように,第2シャワーノズル2
5は,両側に2つの開口25aを有する。開口25aの
形状は孔が好ましいが,例えばスリット等でもよい。第
2シャワーノズル25は,2つの開口25aを介して,
切削方向前方から溝31内に切削水を供給することがで
きる。さらに,第2シャワーノズル25により,溝31
の外側面(ブレード22から遠い側にある傾斜面)に向
けて切削水を供給することが好ましい。
【0040】上記構成により,供給された切削水は,フ
ランジ30の外周面上に形成された溝31により,フラ
ンジ30外側への飛散を防止され,溝31内に滞留する
ため,切削水の有効利用が可能になる。以下に図6に示
す切削水の流れを詳細に説明する。
【0041】まず,第2シャワーノズル25の開口25
aから切削水が放出される。放出された切削水は,切削
方向前方から溝31の外側面に向けて吹き付けられ,溝
31の外側面に当たり,溝31内に流入する。続いて,
流入した切削水は,溝31の外側面に沿って溝31内を
滑流して,溝31の最深部付近に到る。その後,切削水
は,溝31の内側面(ブレード22に近い側に有る傾斜
面)により抵抗を受け,溝31外に向かうエネルギーが
減少する。従って,切削水の多くは溝31外に飛散せず
に溝31内に滞留する。滞留した切削水のうち一部は,
溝31の内側面に沿って溝31の最深部付近からブレー
ド22に向けさらに滑流し,ブレード22及び加工点に
まで到る。
【0042】上記のように,第2シャワーノズル25を
用いて供給され溝31内に滞留した切削水は,ブレード
22及び加工点と比較的多く接するため,ブレード22
を比較的長時間にわたり十分に冷却することが可能であ
る。さらに,溝31外に飛散しにくいため加工点に止ま
らず,被加工物をも冷却する機能を有する。
【0043】このような本発明の第2の実施形態にかか
る構成により,供給された切削水は,飛散して無駄にな
ることも少なく,冷却機能を十分に発揮しており,有効
利用されていることとなる。これにより,ブレード22
の磨耗,破損を抑制し,被切削面でのチッピングや異常
切断の発生を防止し,さらに供給する切削水量を減少す
ることができる。
【0044】続いて,本発明の第3の実施形態について
詳細に説明する。第3の実施形態においては,第1の実
施形態におけるフランジ30外周面上の溝31を改良し
て第1偏心溝41とし,これに伴い,フランジ30の代
わりに第1偏心溝41を有する偏心溝フランジ40を採
用する。偏心溝フランジ40は,フランジアセンブリと
して第1偏心溝フランジ40aと第2偏心溝フランジ4
0bを有する。第1偏心溝41及び偏心溝フランジ40
以外の構成は,第1の実施形態と略同一であるので,そ
の説明は省略する。
【0045】以下,図7に基づいて,第3の実施形態に
かかる偏心溝フランジの第1偏心溝における切削水の流
れを説明する。図7は,第3の実施形態における偏心溝
フランジ40及び第1シャワーノズル24の断面図であ
る。なお,図7に示す太い矢印は切削水の流れを表して
いる。
【0046】図7に示すように,偏心溝フランジ40の
外周面上に円周方向に沿って形成された第1偏心溝41
は,本発明の第3の実施形態における大きな特徴であ
り,略弧状断面の略中心が外側(ブレード22と反対
側)方向に偏心している。第1偏心溝41の最深部は偏
心溝フランジ40外周面の中心より外側にあり,第1偏
心溝41の外側面は断面が略弧状でブレード22に向か
う方向に湾曲している。
【0047】上記構成により,供給された切削水は,偏
心溝フランジ40の外周面上に形成された第1偏心溝4
1により偏心溝フランジ40外側への飛散を防止され,
第1偏心溝41内に滞留するだけではなく,効率的にブ
レード22と接し,より優れたブレード22の冷却効果
をもたらす。以下に図7に示す切削水の流れを詳細に説
明する。
【0048】まず,切削水は,第1シャワーノズル24
により,ブレード22の先端に向けて吹き付けられ,ブ
レード22先端に当たる。続いて,第1偏心溝41内に
流入した切削水は,第1偏心溝41の内側面(ブレード
22に近い側に有る緩斜面)に沿って滑流し,第1偏心
溝41の最深部付近に到る。その後,切削水は第1偏心
溝41の外側面(ブレード22から遠い側に有る急斜
面)により第1偏心溝41外への飛散を防止され第1偏
心溝41内に滞留するだけでなく,さらに外側面に沿っ
て第1偏心溝41最深部付近から第1偏心溝41の外に
向けて滑流する。ここで,第1偏心溝41の断面形状が
外側に偏心した略弧状でありブレード22に向かって湾
曲しているので,第1偏心溝41の外側面に沿って滑流
する切削水は,外側面で跳ね返って,再びブレード22
付近に到り,ブレード22及び加工点に当たる。
【0049】つまり,上記の第1偏心溝41の形状によ
り,通常の弧状断面を有する溝と比して多量の切削水が
ブレード22及び加工点に到達するので,ブレード22
を十分に冷却することが可能である。さらに,切削水は
第1偏心溝41外に飛散しにくいため,被加工物をも冷
却する機能を有する。このように,供給された切削水
は,飛散して無駄になることも少なく,冷却機能を十分
に発揮しており,有効利用されていることとなる。従っ
て,ブレード22の磨耗,破損を抑制し,被切削面での
チッピングや異常切断の発生を防止し,さらに供給する
切削水量を減少することができる。
【0050】続いて,本発明の第4の実施形態について
詳細に説明する。第4の実施形態においては,第3の実
施形態における偏心溝フランジ40外周面上の第1偏心
溝41を改良して第2偏心溝51とし,第1シャワーノ
ズル24の代わりに第2シャワーノズル25を採用す
る。第2偏心溝51及び第2シャワーノズル25以外の
構成は,第3の実施形態と略同一であるので,その説明
は省略する
【0051】以下,図8に基づいて,第4の実施形態に
かかる第2偏心溝における切削水の流れを説明する。図
8は,第4の実施形態における偏心溝フランジ40及び
第2シャワーノズル25の断面図である。なお,図8に
示す太い矢印は切削水の流れを表している。
【0052】図8に示すように,偏心溝フランジ40の
外周面上に形成された第2偏心溝51は,略弧状断面の
略中心が外側(ブレード22と反対側)方向に偏心して
おり,外側面以外の形状は第1偏心溝41と略同一であ
る。第2偏心溝51の外側面は略平面であり外側面の断
面はブレード22と略平行である。また,切削水は,第
2シャワーノズル24によりブレード22両側にある第
2偏心溝51の外側面に向けて供給される。
【0053】上記構成により,供給された切削水は,第
2偏心溝51により偏心溝フランジ40外側への飛散を
防止され,第2偏心溝51内に滞留するだけではなく,
効率的にブレード22と接し,優れたブレード22の冷
却効果をもたらす。以下に図8の太い矢印で示す切削水
の流れを詳細に説明する。
【0054】まず,切削水は,第2シャワーノズル25
により,ブレード22両側にある第2偏心溝51の外側
面に向けて吹き付けられ,外側面に当たる。続いて,第
2偏心溝51内に流入した切削水は,第2偏心溝51の
外側面に沿って滑流し,第2偏心溝51の最深部付近に
到る。その後,切削水は,第2偏心溝51の内側面(ブ
レード22に近い側に有る傾斜面)により抵抗を受け,
第2偏心溝51外に向かうエネルギーが減少する。従っ
て,切削水の多くは第2偏心溝51外に飛散せずに第2
偏心溝51内に滞留する。滞留した切削水のうち一部
は,第2偏心溝51の内側面に沿って第2偏心溝51の
最深部付近からブレード22に向けさらに滑流し,ブレ
ード22及び加工点にまで到る。ここで,特筆すべき
は,第2偏心溝51の外側面は急傾斜であり,内側面は
緩傾斜であることである。この形状により,第2偏心溝
51内に滞留している切削水は,外側面より内側面に沿
って滑流しやすい。従って,第2偏心溝51の最深部付
近から内側面に沿ってブレード22に到る切削水量が相
対的に多くなる。換言すると,急傾斜の外側面は切削水
が第2偏心溝51外に飛散することを防止している。
【0055】上記のように,第2偏心溝51内に滞留し
た切削水は,ブレード22を十分に冷却することが可能
である。さらに,切削水は第2偏心溝51外に飛散しに
くいため,被加工物をも冷却する機能を有する。このよ
うに,供給された切削水は,無駄な飛散も少ない上に効
率的に冷却機能を発揮しており,有効利用されていると
いえる。従って,ブレード22の磨耗,破損を抑制し,
被切削面でのチッピングや異常切断の発生を防止し,さ
らに供給する切削水量を減少することができる。
【0056】続いて,上記第1及び第2の実施形態に基
づいてチッピング試験を行った結果について説明する。
図9,10は,切削水量を変えて切削した場合の表面チ
ッピングと裏面チッピングの大きさをそれぞれ示す棒グ
ラフである。なお,表面チッピングとは半導体ウェハ1
2の切削面上に発生するチッピングであり,逆に裏面チ
ッピングとは半導体ウェハ12の切削面と反対側の裏面
上に発生するチッピングである。
【0057】両図においては,従来のフランジを用いて
シャワーノズル24及び側面ノズル25を併用して切削
水を供給する場合と,本発明の第1の実施形態における
断面が略弧状のフランジ30を用いて第1シャワーノズ
ル24(で表示)で切削水を供給する場合,及び,本
発明の第2の実施形態における断面が略弧状のフランジ
30を用いて第2シャワーノズル24(で表示)で切
削水を供給する場合とに分けてそれぞれ示してある。な
お,両図中の横軸に示されている数値は切削時に供給さ
れる切削水の流量を表し,例えば1.5+1.0は,シ
ャワーノズル24流量が1.5L/minで,側面ノズ
ル25流量が1.0L/minであることを表す。特筆
すべきは,本発明の第1及び第2の実施形態におけるフ
ランジ30の場合はいずれも側面ノズル25を用いて切
削水を供給していないため,総流量は従来のフランジを
用いた場合に比べ相対的に少ないことである。
【0058】図9に示すように,シャワーノズル24か
らの流量が同量であれば,従来のフランジの場合に比し
て本発明の第1及び第2の実施形態におけるフランジ3
0の場合は,全体的に約1割程度も表面チッピングの大
きさは小さくなっている。例えば,従来のフランジを用
いてシャワーノズル24と側面ノズル25により各々
1.5L/min,1.0L/minで切削水を供給し
た時のチッピングは約85μmであるのに対し,本発明
の第1の実施形態におけるフランジ30を用いて第1シ
ャワーノズル24により1.5L/minで切削水を供
給した時のチッピングは約75μmであり,約88%に
抑えられている。加えて,上記の例においては,供給さ
れる切削水の総流量は1.5L/minであり,従来の
フランジの場合における2.5L/minに比べ,約6
割程度で済む。
【0059】また,図10に示すように,シャワーノズ
ル24からの流量が同量であれば,従来のフランジの場
合に比して,本発明の第1及び第2の実施形態における
フランジ30の場合は,いずれも約2割程度も裏面チッ
ピングの大きさは小さくなっている。例えば,従来のフ
ランジを用いてシャワーノズル24と側面ノズル25に
より各々1.0L/minで切削水を供給した時のチッ
ピングは約98μmであるのに対し,本発明の第1の実
施形態におけるフランジ30を用いて第1シャワーノズ
ル24により1.0L/minで切削水を供給した時の
チッピングは約75μmであり,約77%に抑えられて
いる。加えて,上記の例においては,供給される切削水
の総流量は1.0L/minであり,従来のフランジの
場合における2.0L/minに比べ,約5割程度で済
む。
【0060】上記のように,本発明の第1及び第2の実
施形態におけるフランジ30を用いた場合には,表面及
び裏面ともにチッピングは大幅に減少しており,ブレー
ド22の冷却効果が高く,切削水が有効活用されている
ことが分かる。さらに,切削水が大幅に節約できること
もコスト面,効率面から非常に有益である。
【0061】ところで,高速回転するブレード22によ
る半導体ウェハ12の切削時には,非常に微細な切削屑
54が形成され,半導体ウェハ12表面上に積載する。
この切削屑54の存在はダイシング以降の工程で大きな
支障をきたす原因となる。本発明の第1の実施形態にお
けるダイシング装置は,切削水を洗浄水としても活用で
き,被切削面上に積載した切削屑54を切削中に除去す
ることが可能である。
【0062】以下,切削水が切削屑54を除去する機構
を図11に基づいて説明する。なお,図11は切削水に
よる切削屑54除去の概念図である。
【0063】上記で説明したように,第1シャワーノズ
ル24によりブレード22先端及び加工点に供給される
切削水は,第1の実施形態におけるフランジ30の溝3
1の内側面に沿って図11のように滑流する。滑流しつ
つも切削水は溝31内に滞留しているため,ブレード2
2及びフランジ30が回転することにより加工点付近に
到達可能である。加工点付近では,滞留した切削水の一
部は溝31の外側面に沿って溝31の外部に向け滑流
し,溝31から放出して半導体ウェハ12表面上に衝突
し,加工点付近に積載している切削屑54を洗い流す。
図11に示すように,半導体ウェハ12表面上におい
て,フランジ30外側面の下に位置する領域(Aゾー
ン)50は切削水が相対的に多く衝突するため切削屑5
4が除去されやすく,一方,フランジ30内側面及び最
深部の下に位置する領域(Bゾーン)52は切削水が相
対的にあまり衝突しないため,Aゾーン50と比して切
削屑54が除去されにくい。
【0064】次いで,図12に基づいて,上記第1の実
施形態に基づいて切削屑除去試験を行った結果について
説明する。図12は,切削後に半導体ウェハ12表面上
に積載する切削屑評価値を示す棒グラフである。なお,
ここでいう切削屑評価値とは,所定の状態の半導体ウェ
ハ12表面を画像処理し所定の画像の明度を定め基準値
とし,この基準値と比較して画像の明暗差(切削屑54
が多いほど暗い)により切削屑54の存在状態を相対的
に評価する値である。つまり,切削屑評価値が大きいほ
ど切削屑54が多く存在していることになる。
【0065】図12においては,従来のフランジを用い
た場合の切削屑評価値と,本発明の第1の実施形態にお
けるフランジ30を用いた場合の切削屑評価値を,切削
時のブレード22回転数で分けて示す。さらに本発明の
第1の実施形態におけるフランジ30を用いた場合で
は,半導体ウェハ12表面全体における切削屑評価値と
上記Aゾーン50における切削屑評価値を示す。また,
参考までに加工前の半導体ウェハ12の切削屑評価値も
加える。
【0066】図12に示すように,回転数が30krp
m,40krpmのいずれにおいても,従来のフランジ
を用いた場合より,第1の実施形態におけるフランジ3
0を用いた場合の方が,切削屑評価値は小さい。さらに
第1の実施形態におけるフランジ30を用いた場合のな
かでも,Aゾーン50における切削屑評価値は全体にお
ける切削屑評価値よりも小さい。例えば30krpmの
回転数の場合,従来のフランジ例の切削屑評価値が約
2.3であるのに対し,本発明の第1の実施形態におけ
る全体切削屑評価値は約1.8である。さらに本発明の
第1の実施形態におけるAゾーン切削屑評価値は約1.
3であり,従来例に比して約56%と極めて小さく,加
工前の切削屑評価値0.85に対して約150%までに
切削屑54が減少している。
【0067】上記のように,本発明の第1の実施形態に
おけるダイシング装置は,切削水を洗浄水としても活用
でき,被切削面上に積載した切削屑54を切削中に除去
することが可能であり,特にAゾーンではその効果が著
しい。なお,上記では本発明の第1の実施形態において
切削屑54の除去機能を説明したが,当然ながら第2,
3または4の実施形態においても切削屑54を除去する
ことができる。
【0068】以上,添付図面を参照しながら本発明の好
適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に
限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載
された技術的思想の範疇内において各種の変更例または
修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについ
ても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解され
る。
【0069】例えば,ダイシングする被加工物として
は,VTRやFDD等の磁気ヘッド,セラミック,水
晶,ガラス,小型電子部品,リチウムナイオベイトに代
表される圧電結晶材料やフェライトといった脆性材料等
にも適用できる。
【0070】また,本発明の第1及び第2の実施形態に
おいては,ブレード22を挟持するためのフランジアセ
ンブリとして第1フランジ30aと第2フランジ30b
を示し,第3及び第4の実施形態においては,ブレード
22を挟持するためのフランジアセンブリとして偏心溝
フランジ40aと偏心溝フランジ40bを用いたが,か
かる例に限定されない。即ち,フランジアセンブリとし
て一またはニ以上の構成要素によりブレード22を挟持
することができるものであれば本発明の技術的範囲に含
まれると考える。さらに,ブレード22を挟持したフラ
ンジをスピンドル回転軸に軸設するための構成要素も,
例えば,ハブ(Hub)と切刃部を一体形成したハブブ
レードを用いた場合など,各種の変更例が考えられる。
【0071】また,切削水の供給手段としては,少なく
ともブレードの先端部に切削水を供給するシャワーノズ
ルを具備すればよく,それ以外の側面ノズルやブレード
外周面全体への供給手段等の各種切削水供給手段は必ず
しも具備する必要はない。換言すると,シャワーノズル
と各種の切削水供給手段を組み合わせた応用例は,本発
明の技術的範囲に含まれる。
【0072】本発明の特徴であるフランジ30の外周面
上に沿って形成された溝31の断面形状としては略弧状
が好ましいが,それ以外にも,例えば方形,三角形,W
状の2つの切り込み型等が考えられる。さらに,例え
ば,溝31内にさらに複数個の孔を穿った構造や,溝内
に仕切り板等を設け略水車構造にしたもの等,溝内に切
削水が滞留できるスペースを供給する各種構造を有する
場合も,本発明の技術的範囲に含まれると考える。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
フランジの外周面上に円周方向に沿って溝が形成されて
いるダイシング装置において,供給された切削水は,フ
ランジの外周面上の溝に滞留できるためフランジの外側
に飛散せず,ブレード及び加工点と多く接触する。さら
に,フランジ外周面上の溝が略弧状断面を有しているこ
とにより,供給された切削水は溝内の滑らかな側面に沿
って滑流し,溝内に滞留しやすい。加えて,溝の断面が
フランジの外側方向に偏心した形状であれば,供給され
た切削水は溝の内側面を滑流し溝の最深部に到った後,
外側面を滑流して跳ね返って再びブレード及び加工点に
達するので,ブレードに当たる切削水量がより増加す
る。
【0074】また,切削水を供給する手段として,ブレ
ードの先端に切削水を供給する第1シャワーノズルや,
溝に切削水を供給する第2シャワーノズルを適切に用い
ることで,限られた切削水量でブレードを効率的に冷却
することができる。
【0075】上記のように,本発明にかかるダイシング
装置は,切削水を有効利用でき,ブレードの冷却効果を
高めることが可能である。よって,被加工物の表面上に
おけるチッピングが減少し,ダイシング加工の精度が高
まり,製品の品質及び歩留まりの向上に結びつく。さら
に,切削水量は従来と比してかなり減少可能であり,切
削水が大幅に節約できることは,コスト面,効率面から
も非常に有益である。
【0076】また,本発明におけるダイシング装置にお
いては,切削水を洗浄水としても活用でき,被切削面上
に積載した切削屑を切削中に除去することが可能であ
る。かかる機能により,切削後の被切削面上の切削屑量
は従来と比して大幅に低減でき,ダイシング以降の工程
が円滑に進行し,歩留まりが上昇する。加えて,切削中
にリアルタイムで切削屑の除去が行えるので,他の除去
手段を用いる時間やコストを大幅に節減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるダイシング装
置の全体斜視図。
【図2】本発明の第1の実施形態における切削ユニット
の斜視図。
【図3】本発明の第1の実施形態における切削ユニット
の要部を分解して示した分解組立図。
【図4】本発明の第1の実施形態におけるブレードを挟
持したフランジの正面図。
【図5】本発明の第1の実施形態におけるフランジ及び
第1シャワーノズルの断面図。
【図6】本発明の第2の実施形態におけるフランジ及び
第2シャワーノズルの断面図。
【図7】本発明の第3の実施形態における偏心溝フラン
ジ及び第1シャワーノズルの断面図。
【図8】本発明の第4の実施形態における偏心溝フラン
ジ及び第2シャワーノズルの断面図。
【図9】表面チッピングの試験結果を示す棒グラフ。
【図10】裏面チッピングの試験結果を示す棒グラフ。
【図11】切削水による切削屑除去の概念図。
【図12】切削屑評価値の試験結果を示す棒グラフ。
【符号の説明】
10 :ダイシング装置本体 12 :半導体ウェハ 20 :切削ユニット 22 :ブレード 24 :第1シャワーノズル 25 :第2シャワーノズル 30 :フランジ 30a:第1フランジ 30b:第2フランジ 31 :溝 40 :偏心溝フランジ 41 :第1偏心溝 51 :第2偏心溝

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高速回転して被加工物を切削するブレー
    ドと,前記ブレードを両側より挟持して保持するフラン
    ジとを備えたダイシング装置において,前記フランジの
    少なくとも一側の外周面上には円周方向に沿って略弧状
    断面を有する溝が形成されていることを特徴とする,ダ
    イシング装置。
  2. 【請求項2】 前記ブレードを挟持する前記フランジの
    両側の外周面上には円周方向に沿って前記溝が形成され
    ていることを特徴とする,請求項1に記載のダイシング
    装置。
  3. 【請求項3】 前記溝は,前記フランジの外側方向に偏
    心した断面を有していることを特徴とする,請求項1ま
    たは2のいずれかに記載のダイシング装置。
  4. 【請求項4】 さらに,前記ブレードの先端に切削水を
    供給する第1シャワーノズルが設けられていることを特
    徴とする,請求項1,2または3のいずれかに記載のダ
    イシング装置。
  5. 【請求項5】 さらに,前記溝に切削水を供給する第2
    シャワーノズルが設けられていることを特徴とする,請
    求項1,2または3のいずれかに記載のダイシング装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第2シャワーノズルは,前記溝の外
    側面に切削水を供給するものであることを特徴とする,
    請求項5に記載のダイシング装置。
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