JP2002283516A - 密封用積層体、これを備えた包装用容器及び包装用容器の製造方法 - Google Patents

密封用積層体、これを備えた包装用容器及び包装用容器の製造方法

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JP2002283516A JP2001093517A JP2001093517A JP2002283516A JP 2002283516 A JP2002283516 A JP 2002283516A JP 2001093517 A JP2001093517 A JP 2001093517A JP 2001093517 A JP2001093517 A JP 2001093517A JP 2002283516 A JP2002283516 A JP 2002283516A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 密封性が高くかつ接着部位から容易に剥離で
き、然もリサイクルが容易で低環境負荷性の密封用積層
体を提供する。 【解決手段】 容器の開口部を密封するための密封用積
層体は基材層とこれに隣接配置されたシーラント層とを
有し、シーラント層は該開口部側に配置された第一のシ
ール層と基材層側に配置された第二のシール層とを有す
る。第一のシール層はスチレン系重合体50〜80質量
%、エチレン−メチル(メタ)アクリレート系共重合体
15〜50質量%、エチレン−メチル(メタ)アクリレ
ート系共重合体を除く軟質性エチレン系共重合体(融点
X℃)25質量%以下を含む。第二のシール層はスチレ
ン系重合体15〜50質量%、エチレン−メチル(メ
タ)アクリレート系共重合体4.5〜30質量%、エチ
レン−メチル(メタ)アクリレート系共重合体を除く硬
質性エチレン系重合体(融点Y℃)30〜70質量%を
含む。XとYとは下記式;90≦X≦115,115≦
Y≦130,5≦(Y−X)≦40の条件を同時に満
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は密封用積層体、これ
を備えた包装用容器及び包装用容器の製造方法に関し、
より詳しくは、密封用積層体、該密封用積層体と容器本
体との組み合わせを少なくとも有する包装(ないし収
容)用容器及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】食品、医薬品、化粧品等の内容物を収容
するための合成樹脂製の包装用容器は、主として、開口
部を有する合成樹脂製の有底容器本体と、該開口部に接
続される蓋材とから構成されている。従来、内容物を有
底容器本体内に収容した状態で所定の期間保存する際
に、内容物に対する異物の混入や、外的要因(酸素、
光、熱、水分等)による内容物の変質又は劣化等の問題
の発生を十分に防止する必要がある場合には、通常、蓋
材を接続する以前の有底容器本体の開口部に密封用積層
体(シール材ということがある)を取り付けることによ
り、上記の問題の発生の防止が図られている。
【0003】この密封用積層体にはシール強度が高く密
封性に優れていることと、容器本体の開口部における接
着部位からの剥がし易さ(以下、イージーピール性とい
う)に優れていることが要求され、このような要求を満
たす密封用積層体を得るための様々な検討がなされてい
る。そして、この密封用積層体としては、該積層体の基
材となる層(以下、基材層という)と、有底容器本体の
開口部を密封するために基材層の一方の面に隣接して配
置されたシーラント層とを有するものが一般に知られて
いる。
【0004】従来より、このような構成を有する密封用
積層体としては、基材層として良好なガスバリア性を有
するアルミニウム箔を使用し、このアルミニウム箔上に
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン系共重合体な
どのオレフィン系樹脂を構成材料とするシーラント層を
形成したいわゆる「アルミシール材」が賞用されてき
た。このアルミシール材は、これを構成するアルミニウ
ム箔に基づく良好な酸素等に対するガスバリア性を有す
るのみならず、打ち抜き加工時の切り口が鋭利であり
(即ち、打ち抜き加工性に優れる)、しかも、合成樹脂
からなる有底容器本体の開口部への熱封止が容易であっ
て、該シール材と容器開口部との密封状態が容易に得ら
れるという長所がある。
【0005】しかし、アルミシール材のような金属箔と
プラスチックとからなる積層体は、廃棄物として処理す
る際の環境負荷が大きく、廃棄物の分別収集及び容器に
係わる材料の再生利用の観点から、基材層として金属箔
を含まない密封用積層体の開発が検討されている。
【0006】例えば、特開平9−278068号公報に
は、金属箔の層に代わる層として、ガスバリア性に優れ
た合成樹脂(ポリアクリル酸と糖類等からなる熱水難溶
性樹脂)とから構成された酸素ガスバリア層と、シーラ
ント層として熱密着性樹脂層とを有する密封用積層体、
又は、上記の酸素ガスバリア層と熱密着性樹脂層との間
に配置されるポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂
製の層を金属箔の層に代わる層の一つとして更に加えた
構成を有する密封用積層体、を備えた包装用容器が提案
されている。
【0007】また、上記のような包装用容器の有底容器
本体は、従来、ブロー成形法(ダイレクトブロー成形法
や延伸ブロー成形法等)又は射出成形法により製造され
ている。特に、内容物の粘性が高い場合には、内容物を
絞り出すことの可能な軟質性の包装用容器が好まれ、有
底容器本体は原料の合成樹脂を押出機からダイを介して
押し出すことにより得られるパリソン(予備成形された
チューブ状のもの)を直接金型内に導入してブロー成形
するダイレクトブロー成形法により製造されている。
【0008】そして、内容物を充填する以前に内容物に
対する異物や雑菌が混入してしまうことを防止する等の
衛生上の観点から、ブロー成形により製造された有底容
器本体は、開口部を設けず密封状態で製造される。その
ため、ブロー成形後の有底容器本体からブローピンを抜
き取る際にできる穴は有底容器本体からブローピンを抜
き取るとほぼ同時に熱融着などの所定の処理を施すこと
により塞がれる。密封状態で製造された包装用容器は、
その内部に内容物を収容(或いは充填)する直前まで密
封状態を保って所定の場所に保管される。例えば、包装
用容器の製造工程を行なう場所と異なる場所において内
容物充填の工程を行うような場合には、密封状態で製造
された包装用容器は、内容物充填の工程を行う場所まで
密封状態を保って搬送される。そして、密封した状態で
製造される有底容器本体の一部を切断することにより切
断部分に開口部が形成される。
【0009】従って、この場合には、同じく衛生上の観
点、先述の内容物の変質や劣化を防止する観点及び生産
効率の観点から、有底容器本体の所定の一部分を切断し
開口部を形成する工程は、内容物を有底容器本体に収容
(或いは充填)するほぼ直前に行われている。更に、ヒ
ートシール法やレクトラシール法等により開口部を密封
用積層体を用いて密封する工程も内容物を有底容器本体
に収容したほぼ直後に行われている。そして、密封用積
層体により密封された開口部に蓋材が被せられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者等は、上記の特開平9−278068号公報に記載の
密封用積層体及び該密封用積層体を用いて上記従来の製
造方法により製造された包装用容器であっても、未だ十
分なものではないことを見出した。
【0011】すなわち、上記のようにダイレクトブロー
成形により製造された有底容器について、開口部の形成
と、それに次ぐ内容物の充填と、更にそれに次ぐ密封用
積層体の開口部へのシールとを連続的に行い、内容物の
充填された包装用容器を、所定の生産速度(例えば、毎
分200本以上)で大量生産する場合、開口部の形成の
ための切断は生産効率の観点から簡便な方法(例えば、
インラインでのナイフカット等)により製造ライン上で
連続的に行われるため、形成される開口部の切断面(図
4(a)参照)はフラットな状態ではなく、凹凸、段差
及び/又は傾斜を有している。従って、この開口部を特
開平9−278068号公報に記載の密封用積層体を用
いてヒートシール法やレクトラシール法等によりシール
しても、密封用積層体を常に開口部の切断面の全面に密
着させることが困難であり、密封不良の発生を十分に防
止できていなかった。また、この場合、有底容器の開口
部の凹凸、段差及び/又は傾斜により突出した部分がシ
ールの際に密封用積層体を突き抜けてしまう場合もあっ
た。更に、上記の特開平9−278068号公報に記載
の密封用積層体の場合、シールの際の加熱と加圧条件に
よって溶融したシーラント層が開口部の切断面から多量
に脱落した状態で密着してしまい、使用時に密封用積層
体を開口部から剥離する際に剥離しにくい場合や、剥離
した際にシーラント層がきれいに剥がれずにその一部が
開口部に残存してしまう場合があり、安定なイージーピ
ール性を常に得ることができていなかった。
【0012】また、上記の特開平9−278068号公
報に記載の密封用積層体においては使用時に密封用積層
体を開口部から剥離する際に、密封用積層体にかかる力
によって、シーラント層に隣接して配置されている基材
層の破断が起こる場合があり、結果的に密封用積層体の
一部が開口部に残存してしまう場合もあった。
【0013】更に、上記の特開平9−278068号公
報に記載の密封用積層体のように、基材層として金属箔
の層にかわって合成樹脂からなる層を使用した場合、開
口部へ密封する際に密封用積層体に熱がかかると、密封
用積層体の各層間の収縮率の差に起因して、密封用積層
体がシール前のフラットな状態からシール後において反
り返ってしまういわゆる「カール」の現象(以下、単に
カールという)が起こる場合があった。特に、反り返っ
た密封用積層体の中央部が開口部の方向に突出するとと
もに、その縁部が該密封用積層体の上方より被される蓋
材の方向に突出するようにしてカールした場合、蓋材を
開口部に取り付ける際に密封用積層体の縁部が蓋材の内
壁に引っ掛かかり、その状態のまま蓋材を開口部に取り
付けようとすると開口部と密封用積層体との接触部の一
部の剥離や密封用積層体の破断が起こってしまったり、
密封用積層体が折れ曲がり開口部に対して蓋材が所定の
位置に所望の状態で取り付けられないいわゆるキャッピ
ング不良が生じてしまう場合があった。
【0014】なお、本明細書においては、上記のように
密封用積層体がカールした状態を「上向きのカール」と
いい、上記と反対に、密封用積層体の中央部が該密封用
積層体の上方より被される蓋材の方向に突出するととも
に、その縁部が開口部の方向に突出するようにしてカー
ルした状態を「下向きのカール」という。
【0015】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みてなされたものであり、密封性が高くかつ接着部位か
ら容易に剥離でき、然もリサイクルが容易で低環境負荷
性の密封用積層体、これを備えた密封性の高い包装用容
器及びこの包装用容器を得るための製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するべく鋭意研究を重ねた結果、金属箔からなる
層のかわりに合成樹脂からなる層を基材層とした密封用
積層体であっても、シーラント層を合成樹脂製の有底容
器の開口部に面するように配置される第一のシール層
と、該第一のシール層の基材層の側の面上に形成された
第二のシール層とを有する少なくとも2つの層を有する
構成とし、第二のシール層には、第一のシール層に含有
される合成樹脂よりも高い融点を有する合成樹脂材料を
所定量含有させることと、このような構成を有する密封
用積層体を用いて有底容器の開口部を密封する際の温度
及び圧力の条件を所定の範囲に調節することにより、有
底容器の開口部に対する密封用積層体の優れた密封性と
イージーピ−ル性を十分に確保できることを見出し、本
発明に到達した。
【0017】すなわち、本発明の密封用積層体は、開口
部を有する、合成樹脂製の有底容器の該開口部を密封す
るための合成樹脂からなる基材層と開口部に面するよう
に該基材層に隣接して配置されたシーラント層を少なく
とも有する密封用積層体であって、シーラント層は開口
部に面する第一のシール層と、該第一のシール層の基材
層の側の面上に形成された第二のシール層とを有してお
り、第一のシール層は、スチレン系重合体50〜80質
量%と、エチレン−メチル(メタ)アクリレート系共重
合体15〜50質量%と、エチレン−メチル(メタ)ア
クリレート系共重合体を除く軟質性エチレン系共重合体
25質量%以下とを含んでおり、第二のシール層は、ス
チレン系重合体15〜50質量%と、エチレン−メチル
(メタ)アクリレート系共重合体4.5〜30質量%
と、エチレン−メチル(メタ)アクリレート系共重合体
を除く硬質性エチレン系重合体30〜70質量%とを含
んでおり、かつ、軟質性エチレン系共重合体の融点X
[℃]と硬質性エチレン系重合体の融点Y[℃]とが、
それぞれ下記式(1)〜(3)の条件を同時に満たして
いることを特徴とする。 90≦X≦115 …(1) 115≦Y≦130 …(2) 5≦(Y−X)≦40 …(3)
【0018】本発明の密封用積層体は金属箔からなる層
のかわりに上記の基材層を有しているのでリサイクルが
容易で環境に対する負荷が低い。そして上記のようにシ
ーラント層に高融点の硬質性エチレン系重合体を含有さ
せた第二のシール層を設けた構成とすることにより、合
成樹脂製の有底容器の開口部の切断面が凹凸、段差及び
/又は傾斜を有していても、密封用積層体を確実に該切
断面の全面に対して密着させることが容易に可能とな
り、更には、開口部の凹凸、段差及び/又は傾斜により
突出した部分がシールの際に密封用積層体を突き抜けて
しまうことを確実に防止することができる。これによ
り、合成樹脂製の有底容器の開口部に対する密封用積層
体の優れた密封性を十分に確保できる。また、第一のシ
ール層を主に構成する材料の組成と、第二のシーラント
層を主に構成する材料の組成とをそれぞれ上記のように
調節することにより接着部位から剥離する際の密封用積
層体のイージーピ−ル性を十分に確保できる。
【0019】そして、第二のシール層を設けた構成とす
ることによりシーラント層全体の剛性が向上するので、
接着部位から剥離する際の密封用積層体の破断の発生を
防止することができる。従って、この点においても密封
用積層体のイージーピ−ル性を十分に確保でき、然もき
れいに剥がすことができる。また、シーラント層全体の
剛性が向上することによりシーラント層の取り扱い性が
向上し、シーラント層を基材層上に容易にラミネートす
ることが可能となるので生産効率も向上させることがで
きる。
【0020】そして、従来の密封用積層体に比べてこの
密封用積層体は剛性の高いシーラント層を有しているの
で、有底容器の開口部を密封する際に発生する密封用積
層体のカールの度合いを当該カールに起因する上述の不
具合の発生を防止可能な水準にまで容易に低減すること
ができる。また、基材層の構成材料及び厚みを調節する
ことや、必要に応じて酸素ガスバリア層、保護層等を設
けてこれらと組み合わせるることにより、容易にカール
の方向を調節することができ、特に上述の開口部と密封
用積層体との接触部の一部の剥離や密封用積層体の破断
といった不具合の発生の起し易い上向きのカールの発生
を効果的に防止することができる。
【0021】ここで、第一のシール層に含有されるスチ
レン系重合体(以下、PSという)の含有量が50質量
%未満となると、有底容器の開口部から密封用積層体を
剥がす際の十分なイージーピール性が得られなくなる。
一方、PSの含有量が80質量%を超えると、有底容器
の開口部を密封用積層体によりシールした後の十分な密
封性が得られなくなる。なお、第一のシール層に含有さ
れるPSの含有量は50〜80質量%であるが、上記と
同様の観点から、第一のシール層に含有されるPSの含
有量は、50〜70質量%であることが好ましく、55
〜65質量%であることがより好ましい。なお、スチレ
ン系重合体としては、スチレン単独重合体又はスチレン
共重合体が用いられ、好ましくはスチレン共重合体が用
いられる。例えば、ポリスチレン、ゴム変性ポリスチレ
ン、及びそれらの混合物等が挙げられる。
【0022】また、第一のシール層に含有されるエチレ
ン−メチル(メタ)アクリレート系共重合体(以下、E
M(M)Aという)の含有量が15質量%未満となる
と、有底容器の開口部を密封用積層体によりシールした
後の十分な密封性が得られなくなる。一方、EM(M)
Aの含有量が50質量%を超えると、有底容器の開口部
から密封用積層体を剥がす際の十分なイージーピール性
が得られなくなる。なお、上記と同様の観点から、第一
のシール層に含有されるEM(M)Aの含有量は、20
〜30質量%であることが好ましい。ここで、本発明に
おいて、EM(M)Aとは、エチレン−メチルメタクリ
レート系共重合体、エチレン−メチルアクリレート系共
重合体の両方を示すが、好ましくはエチレン−メチルメ
タクリレート系共重合体である。
【0023】更に、第一のシール層に含有されるEM
(M)Aを除く軟質性エチレン系共重合体(以下、E1
という)の含有量が25質量%を超えると、有底容器の
開口部から密封用積層体を剥がす際の十分なイージーピ
ール性が得られなくなる。なお、上記と同様の観点か
ら、第一のシール層に含有されるE1の含有量は、5〜
25質量%であることが好ましく、10〜20質量%で
あることがより好ましい。ここで、E1としては、前述
の式(1)〜(3)の条件を満たすものであれば特に限
定されないが、エチレン50質量%以上と、エチレンと
共重合可能な1種以上の単量体との共重合体である。例
えば、少なくとも1種類のα−オレフィン(好ましく
は、炭素数が4ないし8)を含むエチレン・α−オレフ
ィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン・(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、エ
チレン・(メタ)アクリル酸共重合体、若しくは金属と
して亜鉛(Zn)、ナトリウム(Na)、カルシウム
(Ca)の少なくとも1種類を含むその金属塩部分中和
物(このようなポリマーを、単に「アイオノマー樹脂」
と称する場合がある)が挙げられる。
【0024】また、第二のシール層に含有されるPSの
含有量が15質量%未満となると、有底容器の開口部か
ら密封用積層体を剥がす際の十分なイージーピール性が
得られなくなる。一方、PSの含有量が50質量%を超
えると、有底容器の開口部を密封用積層体によりシール
した後の十分な密封性が得られなくなる。なお、上記と
同様の観点から、第二のシール層に含有されるPSの含
有量は、20〜40質量%であることが好ましい。
【0025】更に、第二のシール層に含有されるEM
(M)Aの含有量が4.5質量%未満となると、有底容
器の開口部を密封用積層体によりシールした後の十分な
密封性が得られなくなる。一方、EM(M)Aの含有量
が30質量%を超えると、有底容器の開口部から密封用
積層体を剥がす際の十分なイージーピール性が得られな
くなる。なお、上記と同様の観点から、第二のシール層
に含有されるEM(M)Aの含有量は、7〜20質量%
であることが好ましい。
【0026】また、第二のシール層に含有されるEM
(M)Aを除く硬質性エチレン系重合体(以下、E2と
いう)の含有量が30質量%未満となると、有底容器の
開口部を密封用積層体によりシールした後の十分な密封
性が得られなくなるとともに、ラミネートする際の取り
扱い性が悪くなる。一方、E2の含有量が70質量%を
超えると、有底容器の開口部から密封用積層体を剥がす
際の十分なイージーピール性が得られなくなる。なお、
上記と同様の観点から、第二のシール層に含有されるE
2の含有量は、40〜60質量%であることが好まし
い。ここで、E2としては前述の式(2)〜(3)の条
件を満たすものであれば特に限定されないが、エチレン
単独重合体又はエチレン50質量%以上と、エチレンと
共重合可能な1種以上の単量体との共重合体である。例
えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密
度ポリエチレン、少なくとも1種類のα−オレフィン
(好ましくは、炭素数が4ないし8)を含むエチレン・
α−オレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合
体、エチレン・(メタ)アクリル酸アルキルエステル共
重合体、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体、若し
くは金属として亜鉛(Zn)、ナトリウム(Na)、カ
ルシウム(Ca)の少なくとも1種類を含むその金属塩
部分中和物が挙げられる。
【0027】更に、上記のE1の融点Xが90℃未満と
なると、有底容器の開口部から密封用積層体を剥がす際
の十分なイージーピール性が得られなくなる。一方、E
1の融点Xが115℃を超えると、有底容器の開口部を
密封用積層体によりシールした後の十分な密封性が得ら
れなくなる。なお、上記と同様の観点から、この融点X
は、100〜110℃であることが好ましい。
【0028】また、E2の融点Yが115℃未満となる
と、有底容器の開口部から密封用積層体を剥がす際の十
分なイージーピール性が得られなくなる。一方、E2の
融点Yが130℃を超えると、有底容器の開口部を密封
用積層体によりシールした後の十分な密封性が得られな
くなる。なお、上記と同様の観点から、この融点Yは、
118〜125℃であることが好ましい。
【0029】更に、E2の融点YとE1の融点Xとの差
(Y−X)が5℃未満となると、有底容器の開口部から
密封用積層体を剥がす際の十分なイージーピール性が得
られなくなる。一方、(Y−X)が40℃を超えると、
有底容器の開口部を密封用積層体によりシールした後の
十分な密封性が得られなくなる。なお、上記と同様の観
点から、この(Y−X)は、3〜70℃であることが好
ましく、8〜25℃であることがより好ましい。
【0030】なお、本発明において、E1及びE2の融
点とは、示差走査熱量計(以下、DSCという)により
測定された値を示す。
【0031】また、本発明の密封用積層体において、第
二のシール層には、15質量%以下のE1が更に含まれ
ていることが好ましい。これにより積層体の剥離強度が
より高くなり、密封性がより向上する。ここで、第二の
シール層にE1が更に含まれている場合、E1の含有量
が15質量%を超えると、有底容器の開口部から密封用
積層体を剥がす際の十分なイージーピール性が得られな
くなる。なお、上記と同様の観点から、第二のシール層
に含有されるE1の含有量は、0.1〜15質量%であ
ることが好ましく、3〜13質量%であることがより好
ましく、5〜10質量%であることが更に好ましい。
【0032】ここで、本発明において「剥離強度」と
は、合成樹脂製の有底容器の開口部(口頚部)の接着部
位から本発明の密封用積層体を剥がす際に、該接着部位
と該接着部位に密着している密封用積層体のシーラント
層の接着面との間に働く引き剥がし力を示す。より具体
的には、有底容器のの開口部と密封用積層体のシーラン
ト層の接着面とを、シール温度200℃の平熱板にて、
シール圧力50N/cm2、4秒間の条件でヒートシー
ルした後、東洋ポールドウィン社製TENSILON
UTM−4−100を用いて、引張速度50mm/分で
剥離し、その時の強度[N]を剥離強度とする。なお、
この剥離強度の測定に際しては、時間変化する強度を連
続的に測定し、得られる最大値を採用する。この剥離強
度の最大値を測定することにより、密封用積層体が接着
部位に対して密封性とイージーピール性とをバランスよ
く兼ね備えているか否かを定量的に評価することができ
る。密封用積層体が合成樹脂製の有底容器の開口部に対
する密封性とイージーピール性とをバランスよく兼ね備
えている場合には、この剥離強度の最大値は8〜20N
となる。ここで、この剥離強度の最大値が8N未満であ
ると、その密封用積層体により有底容器の開口部をシー
ルしても十分な密封性が得られず、内容物の漏洩、内容
物の変質或いは劣化等の不具合の発生を招くおそれがあ
る。一方、この値が20Nを超えると、その密封用積層
体は有底容器の開口部から容易に剥がすことができず、
剥がす際に密封用積層体が破断してその一部が開口部に
残ってしまうなどの不具合の発生を招くおそれがある。
【0033】また、本発明の包装用容器は、開口部を有
する、オレフィン系樹脂の層を少なくとも表層として有
する単層又は多層の構成から形成された有底容器本体
と、開口部を密封するためのシール材と、シール材を覆
う蓋材とを有する包装用容器であって、前述の本発明の
密封用積層体をシール材として備えていることを特徴と
する。
【0034】これにより、密封性が高くかつ接着部位か
ら容易に剥離でき、然もリサイクルが容易で低環境負荷
性の密封用積層体を備えた密封性の高い包装用容器を提
供することができる。
【0035】ここで、「オレフィン系樹脂」とは、オレ
フィンの単独重合体、又は、オレフィンと1種以上の他
の単量体との共重合体を示す。例えば、エチレン系樹脂
(以下、PEという)又はプロピレン系樹脂(以下、P
Pという)が好適に用いられる。また、「オレフィン系
樹脂の層」とは、オレフィン系樹脂単独又は、これを主
成分とする組成物からなる。更に、有底容器本体は、上
記構成のシーラント層を有する密封用積層体とのマッチ
ングの観点からオレフィン系樹脂の含有量が50質量%
以上、好ましくは70質量%以上であるものを示す。オ
レフィン系樹脂の含有量が50質量%未満となると、十
分なシール強度(剥離強度)が得られないため密封性が
不十分となる。また、本発明において、有底容器本体
は、別の有底容器本体(例えば、使用済みの有底容器本
体等)を粉砕することにより得られるオレフィン系樹脂
の層の成分として含まれていてもよく、又は、別の層の
成分として含まれていてもよい。
【0036】更に、この場合、有底容器本体がダイレク
トブロー成形等のブロー成形又は射出成形により形成さ
れており、前述のように有底容器の開口部の切断面が凹
凸、段差及び/又は傾斜を有していても、本発明の密封
用積層体を備えることにより、十分な開口部の密封性を
有するとともに密封用積層体を開口部から容易かつきれ
いに剥がすことができる包装用容器を構成することがで
きる。
【0037】また、本発明の包装用容器の製造方法は、
開口部を有する、オレフィン系樹脂の層を少なくとも表
層として有する単層又は多層の構成から形成された有底
容器本体と、開口部を密封するためのシール材と、シー
ル材を覆う蓋材とを有する包装用容器の製造方法であっ
て、有底容器本体をブロー成形又は射出成形により成形
する工程と、有底容器本体の一部を切断し開口部を形成
する切断工程と、上述の本発明の密封用積層体をシール
材として用いて開口部を密封するシール工程とを有して
おり、シール工程おけるシール温度が150〜230℃
であり、かつ、シール圧力が20〜180N/cm2
あることを特徴とする。
【0038】このように、本発明の密封用積層体を上記
のシール条件のもとで有底容器本体の開口部に密着させ
ることにより、開口部の密封性と開口部から密封用積層
体を容易かつきれいに剥がすことのできる密封性の高い
包装用容器を容易に製造することができる。
【0039】ここで、シール工程おけるシール温度が1
50℃未満であると、有底容器の開口部を密封用積層体
により密封する際の溶着が不完全となり、十分な密封性
が得られなくなる。一方、シール温度が230℃を超え
ると、シール時に有底容器の開口部が熱変形してしま
う。なお、上記と同様の観点から、このシール温度は、
180〜210℃であることが好ましい。
【0040】また、シール工程おけるシール圧力が20
N/cm2未満であると、有底容器の開口部を密封用積
層体によりシールした後の十分な密封性が得られなくな
る。一方、シール圧力が180N/cm2を超えると、
シール時に有底容器の開口部が押圧されて変形してしま
う。なお、上記と同様の観点から、このシール圧力は、
30〜120N/cm2であることが好ましい。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下
の説明では、同一または相当部分には同一符号を付し、
重複する説明は省略する。
【0042】図1は、本発明の密封用積層体の好適な一
実施形態を示す概略断面図である。本発明の密封用積層
体の用途は特に限定されないが、例えば、食品(マヨネ
ーズ、トマトケチャップ,トマトソース等のトマト加工
品類、ソース類、わさび,からし等の香辛料類、食用
油、ドレッシング、焼き肉のタレ等)、医薬品、化粧品
等の内容物を収容するための包装容器の容器本体の開口
部を密封するためのシール材として使用することができ
る。
【0043】図1に示すように、密封用積層体100
は、主として、基材層10と、基材層10の一方の面上
に形成されたシーラント層20とから構成されている。
【0044】シーラント層20は、先に述べたように、
主として、密封用積層体100が使用される包装用容器
の有底容器本体200(図3及び図4参照)の開口部の
面F200(図4参照)に面する第一のシール層22
と、該第一のシール層22の基材層22の側の面上に形
成された第二のシール層24とから構成されている。第
一のシール層22は、先に述べたように、50〜80質
量%のPSと、15〜50質量%のEM(M)Aと、2
5質量%以下のE1とを含んでいる。また、第二のシー
ル層24は、15〜50質量%のPSと、4.5〜30
質量%のEM(M)Aと、30〜70質量%のE2とを
含んでいる。なお、先に述べたように、第二のシール層
24には、必要に応じて15質量%以下のE1が更に含
まれる。そして、シーラント層20に含有されるE1と
E2とは、E1の融点X[℃]とE2の融点Y[℃]と
が、先に述べた式(1)〜(3)の条件を同時に満たし
ている。
【0045】ここで、第一のシール層22の構成は上記
の構成を有していれば特に限定されないが、上記の成分
の他の成分としては、例えば、プロピレンを優位量とす
るα−オレフィンとの共重合体等が挙げられる。この第
一のシール層22の厚みは、有底容器本体200の開口
部に対するイージーピール性及び密封性の観点から、5
〜50μmであることが好ましく、10〜40μmであ
ることがより好ましい。
【0046】また、第二のシール層24の構成も上記の
構成を有していれば特に限定されないが、上記の成分の
他の成分としては、例えば、プロピレンを優位量とする
α−オレフィンとの共重合体等が挙げられる。この第二
のシール層24の厚みは、有底容器本体200の開口部
に対するイージーピール性及び密封性の観点から、5〜
50μmであることが好ましく、10〜30μmである
ことがより好ましい。
【0047】基材層10は、エステル系樹脂及びアミド
系樹脂からなる群から選択される樹脂からなることが好
ましい。具体的には、ポリエチレンテレフタレート(以
下、PETという)、ポリブチレンテレフタレート(以
下、PBTという)、ポリエチレン−2,6−ナフタレ
ート(以下、PENという)及びポリアミド(単独重合
体又は共重合体)からなる群から選択される樹脂からな
ることが好ましい。
【0048】特に、切断の容易さの観点から、PETを
用いることが好ましい。この場合、基材層10の厚み
は、15〜75μmであることが好ましい。このように
すれば、有底容器本体200の開口部から密封用積層体
100を剥離する際に密封用積層体100が破断してし
まうことを十分に防止することができる。ここで、基材
層10の厚みが15μm未満であると、有底容器本体2
00の開口部から密封用積層体100を剥離する際に密
封用積層体100が破断するおそれがある。一方、基材
層10の厚みが75μmを超えると、密封用積層体10
0の厚みが大きくなりすぎて、密封用積層体100によ
り密封された有底容器本体200の開口部に蓋材(図示
せず)を被せる際に密封用積層体100が蓋材の内壁の
形状に合わせて変形せずに反発してしまい、蓋材が所望
の状態で取り付けられないといった前述のキャッピング
不良を起すおそれがある。なお、上記と同様の観点か
ら、この基材層10の厚みは、25〜50μmであるこ
とが好ましい。
【0049】また上記のような構成を有する密封用積層
体100は、曲げ硬さを示すループステフネス値が20
g以下であることが好ましい。ここで、本発明において
「ループステフネス値」とは、密封用積層体を20×1
00mm以上の大きさを有する矩形のサンプル(20×
100mmの大きさのループを形成する部分とつかみし
ろを形成する部分とを合わせた大きさを有するサンプ
ル)とし、東洋精機社製のループステフネステスタを用
いて測定される値を示す。このループステフネス値によ
り、サンプルの柔軟性を定量的に評価することができ
る。ループステフネス値が20g以下である密封用積層
体は、十分な柔軟性を有していることになる。ループス
テフネス値が20g以下である密封用積層体は、有底容
器の開口部を密封する際にカールが発生しても、シール
後に蓋材を取り付ける際に十分な柔軟性を有しているの
で密封用積層体の縁部が蓋材の内壁に引っ掛かかること
がなく、開口部と密封用積層体との接触部の一部の剥離
や密封用積層体の破断といった不具合の発生をより効果
的に防止することができる。一方、ループステフネス値
が20gを超える密封用積層体は、柔軟性に乏しく、シ
ール後に蓋材を取り付ける際に上記の不具合を発生する
傾向が大きい。
【0050】次に、図2を参照しながら東洋精機社製の
ループステフネステスタにより密封用積層体100のル
ープステフネス値を測定する場合について簡略的に説明
する。図2に断面方向からみた場合として示すように、
前述の大きさを有する矩形状の密封用積層体100をそ
の20mmの長さを有する短手の縁部分同士が対向する
よう2つ折りにし、折り目の部分に周の長さが100m
mとなる密封用積層体100のループR100を形成す
る。このとき、2つのクランプ930で密封用積層体1
00のループR100以外の部分を挟み、形成したルー
プR100を固定する。そして、圧子920にてループ
R100を押圧し、最大となるのときの値をループステ
フネス値として読み取る。
【0051】また、密封用積層体100を製造するため
の方法は、公知の積層方法から適宜選択して利用するこ
とが可能であるが、生産効率の点からは、ドライラミネ
ーション、および/又は熱(サーマル)ラミネーション
が好適に使用可能である。このようなラミネーション法
の詳細については、例えば文献(松本宏一、工業材料,
第39巻(第2号),pp18−29(1991))を
参照することができる。
【0052】上記ドライラミネーションにおいては、接
着剤を用いることが好ましい。このような接着剤は、通
常のドライラミネーションで使用される公知のもの(例
えば、ウレタン系、ポリエステル系、アクリル系等の接
着剤)から適宜選択して用いることが可能であるが、積
層間の接着力の点からは、例えぱ、ポリエステル系の主
剤とイソシアネート系の硬化剤とから構成される二液混
合性のウレタン系接着剤(例えば、東洋モートン(株)
製のAD−817(主剤)およびCAT−RT56(硬
化剤))が特に好ましく使用可能である。
【0053】また、密封用積層体100の全体の厚みは
100μm以下であることが好ましく、15〜75μm
であることがより好ましい。密封用積層体100の全体
の厚みが100μmを超えると柔軟性が乏しくなり、ル
ープステフネス値が20gを超えてしまうおそれがあ
る。
【0054】次に、本発明の包装用容器の好適な一実施
形態について説明する。本実施形態の包装用容器(図示
せず)は、先に述べたように、開口部を有するPE又は
PPを主成分とする合成樹脂製の有底容器本体200
(図3参照)と、開口部を密封するための密封用積層体
100(図1参照)と、密封用積層体100を覆う蓋材
(図示せず)とから構成されている。
【0055】合成樹脂製の有底容器本体200はオレフ
ィン系樹脂の層を少なくとも表層として有する単層又は
多層の構成から形成されており、ブロー成形又は射出成
形により形成されるものである。ここで、本発明におい
て有底容器本体の形状は、開口部を有する有底形態であ
る限り特に制限されず、公知の開口を有する有底の容器
形状(例えば、ボトル、カップ、チューブ状等)から任
意に選択することが可能である。また、本発明において
は、密封用積層体と開口部との熱封止面積を増大させ
て、より良好な密封性を得るために、開口部は適宜顎部
(ないし頚部)を有していてもよい。
【0056】合成樹脂製の有底容器本体200の少なく
とも表層を構成するポリオレフィンとしては、より具体
的には、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチ
レン、高密度ポリエチレン;少なくとも1種類のα−オ
レフィン(好ましくは、炭素数が4ないし8)を合むエ
チレン・α−オレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン・(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体、若し
くは金属として亜鉛(Zn)、ナトリウム(Na)、カ
ルシウム(Ca)の少なくとも1種類を含むその金属塩
部分中和物(このようなポリマーを、単に「アイオノマ
ー樹脂」と称する場合がある)等が挙げられる。また、
有底容器本体200を構成する表層以外の層を構成する
樹脂としては、特に限定されないが、例えば、エチレン
・ビニルアルコール共重合体、エチレン・酢酸ビニル共
重合体、再生樹脂等が挙げられる。
【0057】次に本発明の包装用容器の製造方法の好適
な一実施形態について説明する。本発明の包装用容器の
製造方法は、主として、有底容器本体200をブロー成
形(ダイレクトブロー成形又は延伸ブロー成形)又は射
出成形により成形する工程と、有底容器本体200の一
部を切断し開口部を形成する切断工程と、密封用積層体
100を用いて開口部を密封するシール工程とを有す
る。
【0058】先ず、有底容器本体200をブロー成形
(ダイレクトブロー成形又は延伸ブロー成形)又は射出
成形により成形する工程を図3を参照して説明する。図
3は、有底容器本体をブロー成形又は射出成形により成
形する工程の一例を示す工程図である。図3に示す成形
工程は、回転軸910に接続されたテーブル900上に
設置された複数の対になった金型600がターンテーブ
ル900により周回しながら、パリソンの押出し
[A]、ブロー成形[B]、ブロー成形品の冷却
[C]、ブロー成形品の搬出[D]からなる成形工程を
連続的に繰り返して行う場合の例を示している。まず、
図3に示すように、密封用積層体100の各層を構成す
る合成樹脂をホッパなどを通して押出機300に投入
し、押出機300の先端に設けられたダイ(サーキュラ
ダイ)400から、溶融したパリソン(中空状パリソ
ン)500を一定速度で押し出す。このとき、対になっ
た金型600は、相互に離隔して対向配置しておく。こ
こで、一対の金型600は、これらの接合時に、これら
の金型600によって後に得られる有底容器本体200
の外形と相補的な形状のキャビティを形成する。そし
て、パリソン500が所定の長さに達したならば、対向
する金型600を閉じて、パリソン500の両端部を切
断しつつ保持する。ここで、パリソン500の肉厚の調
整は、例えばパリソン500の押出量を増加させたり、
パリソン500を引っ張ったりすることで行われる。
【0059】次に、図3に示すように、一対の金型60
0によって挟み込まれたパリソン500の内部にブロー
ピン700を挿入し、このブローピン700から所定流
量のガスを供給することによりブロー成形を行う。これ
によりパリソン500が金型600の内壁まで拡張され
る。そして、所定時間放置して冷却した後、金型600
同士を離し、拡張されたパリソン500を切り離すと、
有底容器本体200が得られる。得られた有底容器本体
200は、ベルトコンベア800に載せられて搬出され
る。このとき、有底容器本体200にはブローピン70
0が引き抜かれた後にできる穴が空いている。先に述べ
たように、有底容器本体200の用途に応じてこの穴は
熱溶着などにより塞がれる。
【0060】切断工程は、成形工程において得られた有
底容器本体200の一部(有底容器本体200開口部を
形成するために予め設けられている部分領域210)を
切断することにより開口部を形成する。このとき、図4
(a)に示すように、有底容器本体200を所定の生産
速度(例えば、毎分200本以上)で大量生産する場合
には、形成される開口部の面F200はフラットな状態
ではなく、凹凸、段差及び/又は傾斜を有している。
【0061】シール工程は、内容物を有底容器本体内に
収容(或いは充填)した後に、公知の方法により別途作
製した密封用積層体100のシーラント層20の面を有
底容器本体200の開口部の面F200に密着させるよ
うにして、ヒートシール法やレクトラシール法等により
先に述べたシール温度条件とシール圧力条件のもとで、
密封用積層体100により該開口部を密封する工程であ
る。このとき、密封用積層体100は先に述べた構成を
有しているので、凹凸、段差及び/又は傾斜を有する開
口部の面F200であっても該面F200の全面に対し
て密着させることが容易にでき、十分な密封性とイージ
ーピール性を確保することができる。
【0062】すなわち、図4(b)に示すように、シー
ル時の温度と圧力により開口部の面F200の凹凸、段
差及び/又は傾斜により突出した部分が第一のシール層
22を突き抜けても、開口部の面F200のの突出した
部分の基材層10に向けた進行を高融点のE2を含有さ
せた第二のシール層24において効果的に停止させるこ
とができる。
【0063】次に、得られた密封用積層体100により
開口部を密封された有底容器本体200の開口部に蓋材
を被せることにより包装用容器が完成する。
【0064】以上、本発明の好適な実施形態について詳
細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではない。
【0065】例えば、図1に示した密封用積層体100
においては、第一のシール層22と第二のシール層24
とからなるシーラント層20を有する密封用積層体につ
いて説明したが、本発明の密封用積層体のシーラント層
の構成は前述の第一のシール層と第二のシール層とを有
するものであれば特に限定されるものではない。例え
ば、本発明の密封用積層体のシーラント層は、図5
(a)に示す密封用積層体110のように、基材層10
と第二のシール層24との間に中間層26を更に配置し
た構成を有していてもよい。この中間層26を更に設け
ることにより、基材層とシーラント層とをドライラミネ
ート法により接合する際の取り扱い性を向上させること
ができる。この中間層26の構成材料としては、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン・α−オレフィン共
重合体、プロピレン・α−オレフィン共重合体等が挙げ
られる。この中間層26の厚みは、柔軟性の観点から、
5〜30μmであることが好ましく、5〜20μmであ
ることがより好ましい。ここで、中間層26には再生樹
脂を使用することができる。
【0066】また、図1に示した密封用積層体100に
おいては、基材層10とシーラント層20とから構成さ
れる密封用積層体について説明したが、本発明の密封用
積層体の構成は前述の基材層とシーラント層とを有する
ものであれば特に限定されるものではない。例えば、本
発明の密封用積層体は、図5(b)に示す密封用積層体
120のように、図1に示した密封用積層体100と同
様の構成に加えて、基材層10のシーラント層20の側
と反対の面上に酸素ガスバリア層30を更に形成した構
成を有していてもよい。このとき、シーラント層20に
は、先に述べた中間層26(図示せず)を更に設けても
よい。
【0067】この場合、酸素ガスバリア層30は、熱水
難溶性樹脂から構成されることが好ましい。ここに、
「熱水難溶性樹脂」とは、該樹脂の10mg(粉末状な
いし細片状)を、80℃の蒸留水5ml中に投入し、そ
のまま10分間処理した後、不溶分を回収、乾燥した場
合に、元の質量の80質量%以上(更には85質量%以
上)が不溶分として回収される樹脂をいう。
【0068】この熱水難溶性樹脂としては、ポリビニル
アルコール(PVA)と(メタ)アクリル酸系ポリマー
との組合せ;糖類と(メタ)アクリル酸系ポリマーとの
組合せ;PVAと(メタ)アクリル酸系ポリマーの部分
中和物;あるいは糖類と(メタ)アクリル酸系ポリマー
の部分中和物との組合せが好適に使用可能である。
【0069】上記したPVAと(メタ)アクリル酸系ポ
リマーとの組合せにおいては、質量比PVA:(メタ)
アクリル酸系ポリマーが95:5〜90:10の範囲内
であることが好ましく、更には80:20〜20:80
の範囲内であることが好ましい。一方、上記糖類と(メ
タ)アクリル酸系ポリマーとの組合せにおいては、質量
比が糖類:(メタ)アクリル酸系ポリマーが80:20
〜5:95の範囲内であることが好ましく、更には6
0:40〜10:90の範囲内であるとが好ましい。
【0070】ここで、使用可能な「糖類」としては、種
々の単糖類の縮重合によって生体系で合成される生体高
分子、およびそれらを化学修飾してなるもが挙げられ
る。このような「糖類」の具体例としては、例えば、単
糖類、オリゴ糖類、糖アルコール及び多糖類等が挙げら
れ、更に好ましくは、ソルビトール、デキストリン及び
水溶性澱粉が挙げられる更に、上記の糖類と(メタ)ア
クリル酸系ポリマーの部分中和物との組合せにおいて
は、上記の部分中和(ポリマーのカルボキシル基を部分
的にカルボン酸塩の基とする)は、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、及び水酸化アンモニウムの群から選択
される少なくとも1種類を用いて行われることが好まし
い。このような態様においては、中和度が0〜20%
(更には0〜18%)の部分中和物が好適に用いられ
る。ここに、「中和度」は、下記式(4)により求めら
れる。
【0071】中和度=(A/B)×100…(4)
【0072】ただし、式(4)中、Aは部分中和された
(メタ)アクリル酸系ポリマー1g中の、中和されたカ
ルボキシル基の全物質量[mol]を示す。また、Bは
部分中和されるべき(メタ)アクリル酸系ポリマー1g
中の、部分中和前のカルボキシル基の全物質量を示す。
【0073】上記した「カルボキシル基の全物質量」
は、アクリル酸については、アクリル酸のモノマー単位
である分子量72を用いてアクリル酸系ポリマーの質量
から物質量を求め、メタクリル酸については、メタクリ
ル酸のモノマー単位である分子量86を用いてメタクリ
ル酸系ポリマーの質量から物質量を求めた。
【0074】また、この酸素ガスバリア層30の厚み
は、内容物の保存性と密封用積層体120全体の柔軟性
との観点から、0.1〜5μmであることが好ましく、
0.2〜2μmであることがより好ましい。なお、この
酸素ガスバリア層30の厚みの条件は、密封用積層体1
20以外の酸素ガスバリア層30を有する構成の密封用
積層体全てに適用できる。更に、酸素ガスバリア層30
は、例えば、アルミナ蒸着膜、シリカ蒸着膜、アルミナ
とシリカとの共蒸着膜、又は、エチレン・ビニルアルコ
ール共重合体からなる膜等から形成されるものであって
もよい。
【0075】更に、本発明の密封用積層体は、例えば、
図5(c)に示す密封用積層体130のように、図5
(b)に示した密封用積層体120と同様の構成に加え
て、酸素ガスバリア層30の基材層10の側と反対の面
上に保護層40を更に形成した構成を有していてもよ
い。このときにも、シーラント層20には、先に述べた
中間層26(図示せず)を更に設けてもよい。
【0076】また、この保護層40の構成材料として
は、ポリエステル、ポリウレタン、ゴム、紙、不織布等
が挙げられる。更に、この保護層40の厚みは、密封用
積層体130全体の柔軟性の観点から、0.1〜50μ
mであることが好ましく、1〜30μmであることがよ
り好ましい。なお、この保護層40の厚みの条件は、密
封用積層体130以外の保護層40を有する構成の密封
用積層体全てに適用できる。
【0077】ここで、先に述べた密封用積層体100を
構成する各層の説明に述べた各層の成分組成、物性等の
条件は、密封用積層体100以外の構成を有する密封用
積層体(例えば、密封用積層体110、密封用積層体1
20、密封用積層体130等)を構成する同一の層にも
適用できる。また、先に述べた密封用積層体100以外
の構成を有する密封用積層体も、密封用積層体100と
同様の製造方法により作製することができる。更に、上
記密封用積層体100以外の構成を有する密封用積層体
を備える密封用容器も先に述べた密封用積層体100備
える密封用容器と同様の製造方法により作製することが
できる。
【0078】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明につ
いてさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例
に何ら限定されるものではない。なお、以下の実施例及
び比較例の密封用積層体及びこれを備えた包装用容器の
構成要素について、前述の実施形態と同一または相当す
る部分には同一符号を付して説明する。なお、以下に示
す実施例及び比較例の各密封用積層体の厚みについて、
接着剤を使用して形成されている密封用積層体について
はその接着剤の厚み(2〜3μm)を除いた値を示して
いる。
【0079】(実施例1)以下の手順により、図1に示
した密封用積層体100と同様の構成を有する密封用積
層体を製造した。先ず、PSとしてゴム変成ポリスチレ
ン(住友化学工業社製,商品名「スミブライト」、軟質
成分粒子の含有率:20質量%)のペレットを60質量
%、EM(M)Aとして住友化学工業社製の商品名「ア
クリフト」(メチルメタクリレート単位の含有率38質
量%、融点60℃)のペレットを23質量%、E1とし
てエチレン−ヘキセン1共重合体(融点108℃)のペ
レットを15質量%、相溶化剤としてスチレン−イソプ
レンブロック共重合体ゴム水添物(クラレ社製、商品名
「セプトン」)のペレットを2質量%それぞれ配合し、
得られた混合物をユニオン・プラスチックス社製30mm
φ単軸押出機を用いて温度210℃にて造粒することに
より、第一のシール層22形成用のペレットを調製し
た。
【0080】次に、PSとしてゴム変成ポリスチレン
(住友化学工業社製,商品名「スミブライト」、軟質成
分粒子の含有率:20質量%)のペレットを30質量
%、EM(M)Aとして住友化学工業社製の商品名「ア
クリフト」(メチルメタクリレート単位の含有率38質
量%、融点60℃)のペレットを12質量%、E1とし
てエチレン−ヘキセン1共重合体(融点108℃)のペ
レットを6質量%、E2として直鎖状低密度ポリエチレ
ン(LLDPE,住友化学工業社製,商品名「スミカセ
ンα」、融点120℃)のペレットを50質量%、相溶
化剤としてスチレン−イソプレンブロック共重合体ゴム
水添物(クラレ社製、商品名「セプトン」)のペレット
を2質量%それぞれ配合し、得られた混合物をユニオン
・プラスチックス社製30mmφ単軸押出機を用いて温
度210℃にて造粒することにより、第二のシール層2
4形成用のペレットを調製した。
【0081】次に、3つの押出機1〜3を備えたプラ技
研社製キャストフィルム製膜装置(押出機1〜3には押
出しTダイがそれぞれ備えられている。)を用い、上記
の第一のシール層22形成用のペレットを、押出機2及
び3により230℃の温度条件で押出すとともに、第二
のシール層24形成用のペレットを押出機1により23
0℃の温度条件で押出し、引き取り速度12m/分の条
件にて第一のシール層22上に第二のシール層24が積
層されたフィルムとした。そして、このフィルムの第二
のシール層24の表面を、JIS K 6768-1999に記載され
ている「プラスチック−フィルム及びシート−ぬれ張力
試験方法」における「ぬれ張力」が45mN/mとなる
ようにコロナ処理した。このようにして得られたフィル
ムの第一のシール層の厚みは35μm、第二のシール層
24の厚みは10μm、全フィルム体の厚みは45μm
であった。
【0082】次に、上記フィルムのコロナ処理面と基材
層10となるPET単層フィルム(東レ社製、商品名
「ルミラーS10」、厚み:50μm)とを接着剤(東
洋モートン社製、AD−817(主剤)CAT−RT5
6(硬化剤))を使用しドライラミネートした。そし
て、基材層10(50μm)/第二のシール層24(1
0μm)/第一のシール層22(35μm)からなる密
封用積層体(厚み:95μm)を得た。
【0083】(実施例2)以下の手順により、図5
(a)に示した密封用積層体110と同様の構成を有す
る密封用積層体を製造した。先ず、実施例1と同様にし
て、第一のシール層22形成用のペレットと、第二のシ
ール層24形成用のペレットを調製した。そしてこれら
に加えて、ポリエチレン(メルトフローレート:8.0
g/10分,密度:0.938g/cm3)からなるペレ
ットを中間層26形成用のペレットを調製した。
【0084】次に、3つの押出機1〜3を備えたプラ技
研社製キャストフィルム製膜装置(押出機1〜3には押
出しTダイがそれぞれ備えられている。)を用い、上記
の第一のシール層22形成用のペレットを、押出機3に
より230℃の温度条件で押出し、第二のシール層24
形成用のペレットを押出機2により230℃の温度条件
で押出し、更に、中間層26形成用のペレットを押出機
1により230℃の温度条件で押出し、引き取り速度1
2m/分の条件にて第一のシール層22上に第二のシー
ル層24が積層され、更に第二のシール層24上に中間
層26が順次積層されたフィルムとした。そして、この
フィルムの中間層26の表面を、JIS K6768-1999に記載
されている「プラスチック−フィルム及びシート−ぬれ
張力試験方法」における「ぬれ張力」が45mN/mと
なるようにコロナ処理した。このようにして得られたフ
ィルムの第一のシール層の厚みは15μm、第二のシー
ル層24の厚みは15μm、中間層26の厚みは15μ
m、全フィルム体の厚みは45μmであった。
【0085】次に、実施例1と同様にして上記フィルム
のコロナ処理面上に基材層10となるPET単層フィル
ムをドライラミネートした。そして、基材層10(50
μm)/中間層26(15μm)/第二のシール層24
(15μm)/第一のシール層22(15μm)からな
る密封用積層体(厚み:95μm)を得た。
【0086】(実施例3)以下の手順により、図5
(b)に示した密封用積層体120と同様の構成を有す
る密封用積層体を製造した。先ず、実施例1と同様にし
て第一のシール層22上に第二のシール層24が積層さ
れたフィルムを作製し、更に、このフィルムの第二のシ
ール層24の表面を、実施例1と同様の条件のもとでコ
ロナ処理した。次に、実施例1に使用したものと同様の
基材層10となるPET単層フィルム上に糖類とポリア
クリル酸の部分中和物とからなる混合水溶液を塗工して
乾燥熱処理をおこなうことにより酸素ガスバリア層30
(厚み:1μm)を形成したフィルムを作製した。
【0087】次に、第一のシール層22上に第二のシー
ル層24が積層されたフィルムのコロナ処理面と、上記
基材層10上に酸素ガスバリア層30を形成したフィル
ムの基材層10の面とを実施例1と同様の条件のもとで
ドライラミネートして接合し、酸素ガスバリア層(1μ
m)/基材層10(50μm)/第二のシール層24
(10μm)/第一のシール層22(35μm)からな
る密封用積層体(厚み:96μm)を得た。
【0088】(実施例4)基材層10の厚みを16μm
とした以外は実施例3と同様の構成を有する、酸素ガス
バリア層30(1μm)/基材層10(16μm)/第
二のシール層24(10μm)/第一のシール層22
(35μm)からなる密封用積層体(厚み:62μm)
を実施例3と同様の作製手順により作製した。
【0089】(実施例5)以下の手順により、図5
(c)に示した密封用積層体130の基材層10と第二
のシール層24との間に中間層26を更に配置した構成
を有する密封用積層体を製造した。先ず、実施例2と同
様の手順により、基材層10の厚みが38μmであるこ
と以外は実施例2と同様の構成を有するフィルムを作製
した。次に、保護層40となるPET単層フィルム(1
2μm)上に糖類とポリアクリル酸の部分中和物とから
なる混合水溶液を塗工して乾燥熱処理をおこなうことに
よりにより酸素ガスバリア層30(厚み:1μm)を形
成したフィルムを作製した。
【0090】次に、上記の実施例2と同様の構成を有す
るフィルムの基材層10の面と、上記の保護層40上に
酸素ガスバリア層30を形成したフィルムの酸素ガスバ
リア層30の面とを実施例1と同様の条件のもとでドラ
イラミネートして接合し、保護層40(12μm)/酸
素ガスバリア層30(1μm)/基材層10(38μ
m)/中間層26(15μm)/第二のシール層24
(15μm)/第一のシール層22(15μm)からな
る密封用積層体(厚み:96μm)を得た。
【0091】(実施例6)以下の手順により、図5
(c)に示した密封用積層体130と同様の構成を有す
る密封用積層体を製造した。先ず、実施例1と同様にし
て第一のシール層22上に第二のシール層24が積層さ
れたフィルムを作製し、更に、このフィルムの第二のシ
ール層24の表面を、実施例1と同様の条件のもとでコ
ロナ処理した。次に、保護層40となるPET単層フィ
ルム(25μm)上に糖類とポリアクリル酸の部分中和
物とからなる混合水溶液を塗工して乾燥熱処理をおこな
うことにより酸素ガスバリア層30(厚み:1μm)を
形成したフィルムを作製した。次に、基材層10となる
PET単層フィルム(厚み:12μm)を準備した。
【0092】次に、第一のシール層22上に第二のシー
ル層24が積層されたフィルムの酸素ガスバリア層30
の面と、上記の基材層10の面とを実施例1と同様の条
件のもとでドライラミネートし、第二のシール層24上
に基材層10を更に積層したフィルムを作製した。次
に、この第二のシール層24上に基材層10を更に積層
したフィルムの基材層10の面と、上記の保護層40上
に酸素ガスバリア層30を形成したフィルムの酸素ガス
バリア層30の面とを実施例1と同様の条件のもとでド
ライラミネートして接合し、保護層40(25μm)/
酸素ガスバリア層30(1μm)/基材層10(12μ
m)/第二のシール層24(10μm)/第一のシール
層22(35μm)からなる密封用積層体(厚み:83
μm)を得た。
【0093】(実施例7)基材層10の厚みを100μ
mとした以外は実施例3と同様の構成を有する、酸素ガ
スバリア層30(1μm)/基材層10(100μm)
/第二のシール層24(10μm)/第一のシール層2
2(35μm)からなる密封用積層体(厚み:146μ
m)を実施例3と同様の作製手順により作製した。
【0094】(実施例8)第二のシール層24にE1を
含有させず、第二のシール層24の構成成分の組成を、
PSを30質量%、EM(M)Aを12質量%、E2を
56質量%、相溶化剤のスチレン−イソプレンブロック
共重合体ゴム水添物を2質量%とした以外は実施例1と
同様の構成を有する、基材層10(50μm)/第二の
シール層24(10μm)/第一のシール層22(35
μm)からなる密封用積層体(厚み:95μm)を実施
例1と同様の作製手順により作製した。なお、上記第二
のシール層24に含有させたPS、EM(M)A、E
2、及び相溶化剤は実施例1と同様のものを使用した。
【0095】(比較例1)第二のシール層24を設けな
かったこと以外は実施例1と同様の構成を有する基材層
10(50μm)/第一のシール層22(45μm)か
らなる密封用積層体(厚み:95μm)を実施例1と同
様に手順により作製した。なお、この場合の第一のシー
ル層22の組成は実施例1と同様であり、上記のコロナ
処理は第一のシール層22の基材層10側の面に施し
た。
【0096】(比較例2)第二のシール層24にE2を
含有させず、第二のシール層24の構成成分の組成を、
PSを30質量%、EM(M)Aを12質量%、E1を
56質量%、相溶化剤のスチレン−イソプレンブロック
共重合体ゴム水添物を2質量%とした以外は実施例1と
同様の構成を有する、基材層10(50μm)/第二の
シール層24(10μm)/第一のシール層22(35
μm)からなる密封用積層体(厚み:95μm)を実施
例1と同様の作製手順により作製した。なお、上記第二
のシール層24に含有させたPS、EM(M)A、E
1、及び相溶化剤は実施例1と同様のものを使用した。
【0097】(比較例3)第二のシール層24にE1を
含有させず、第二のシール層24の構成成分の組成を、
PSを12質量%、EM(M)Aを6質量%、E2を8
0質量%、相溶化剤のスチレン−イソプレンブロック共
重合体ゴム水添物を2質量%とした以外は実施例1と同
様の構成を有する、基材層10(50μm)/第二のシ
ール層24(10μm)/第一のシール層22(35μ
m)からなる密封用積層体(厚み:95μm)を実施例
1と同様の作製手順により作製した。なお、上記第二の
シール層24に含有させたPS、EM(M)A、E2、
及び相溶化剤は実施例1と同様のものを使用した。
【0098】(比較例4)基材層10となるPET単層
フィルム(25μm)上に酸素ガスバリア層30(1μ
m)と保護層40となるPET単層フィルム(75μ
m)とを順次積層させた以外は比較例1と同様の構成を
有する、保護層40(75μm)/酸素ガスバリア層3
0(1μm)/基材層10(25μm)/第一のシール
層22(45μm)からなる密封用積層体(厚み:14
6μm)を実施例6と同様の作製手順により作製した。
なお、この場合の第一のシール層22の組成は実施例1
と同様であり、上記のコロナ処理は第一のシール層22
の基材層10側の面に施した。
【0099】[密封用積層体の接着部位に対する密封性
及びイージーピール性の評価試験]実施例1〜実施例8
及び比較例1〜比較例4の密封用積層体ついて、先に述
べた方法に基づいてそれぞれの剥離強度を測定した。こ
れらの密封用積層体の被着体となる有底容器は、低密度
ポリエチレン(住友化学社製、商品名「スミカセンF1
14−1」)を用い、タハラ社製単層用ブロー成形機に
より肉厚1mmの円形状の開口部を有する有底容器を作
製した。なお、この容器の開口部の内径は15mmであ
り、開口部のリング状の切断面の厚みは1mmであっ
た。
【0100】各密封用積層体を20×30mmの大きさ
に切断し、それぞれのシーラント層の側の面を容器の開
口部の切断面に密着させ、シール温度200℃、シール
圧力80N/cm2、シール時間4秒、の条件のもとで
ヒートシールした。ヒートシールされた各密封用積層体
を東洋ボールドウィン社製TENSILON UTM−
4−100(引張試験機)を使用して、剥離強度を測定
した。各密封用積層体の縁部を掴みしろ(大きさ;20
×10mm)として引張試験機に把持させ、引張速度5
0mm/分で各密封用積層体を開口部の切断面の法線方
向に剥離するように引張り、その時に検出される剥離強
度の最大値を測定した。その結果を表1に示す。
【0101】そして、得られた剥離強度の最大値から、
有底容器の開口部に対する各密封用積層体の密封性を、
2;剥離強度の最大値が8N以上であり十分な密封性を
有する、1;剥離強度の最大値が8N未満で密封性に劣
り内容物の洩れ、変質及び又は劣化を生じる、とした評
価基準に基づき評価した。また、有底容器の開口部に対
する各密封用積層体のイージーピール性を、2;剥離強
度の最大値が20N以下であり十分なイージーピール性
を有する、1;剥離強度の最大値が20Nを超えイージ
ーピール性に劣り剥離中に積層体の破断が生じる、とし
た評価基準に基づき評価した。その結果を表1に示す。
【0102】[蓋材を取り付ける際における各密封用積
層体を備えた包装用容器の密封性の評価試験]実施例1
〜実施例8及び比較例1〜比較例4の各密封用積層体に
よりそれぞれ開口部を密封された有底容器を上述の評価
試験と同様の手順及びシール条件に従って作製した。そ
して、蓋材を取り付ける際におけるこれらの有底容器の
密封性を、開口部をシールしている各密封用積層体のカ
ールの方向を観測することと、各密封用積層体のループ
ステフネス値を測定することにより総合的に評価した。
各密封用積層体のカールの方向についてはその結果を表
1に示した。
【0103】先に述べたように、カール方向が下向きの
場合に比して上向きの場合には、その状態のまま蓋材を
開口部に取り付けようとすると開口部と密封用積層体と
の接触部の一部の剥離や密封用積層体の破断が起こって
しまったり、密封用積層体が折れ曲がり開口部に対して
蓋材が所定の位置に所望の状態で取り付けられないいわ
ゆるキャッピング不良が生じてしまうおそれがある。
【0104】また、ループステフネス値の測定は、先に
述べた東洋精機社製ループステフネステスタを用いて行
った。各密封用積層体を20mm幅に切出し、ループ周長
100mmのループステフネス値を測定した。得られたル
ープステフネス値が20g以下である場合には、その積
層体は十分な柔軟性を有しているので密封用積層体の縁
部が蓋材の内壁に引っ掛かかることがなく、開口部と密
封用積層体との接触部の一部の剥離や密封用積層体の破
断といった不具合の発生を効果的に防止することができ
る。一方、20gを超える場合にはその積層体は柔軟性
に乏しく、シール後に蓋材を取り付ける際に上記の不具
合を発生するおそれがある。
【0105】そして、上記の結果から、蓋材を取り付け
る際における各密封用積層体を備えた包装用容器の密封
性(キャッピング時の密封性)を、3;カール方向が下
向きであり、かつ、ループステフネス値が20g未満で
あり十分な密封性を有する、2;ループステフネス値が
20gを超えるがカール方向が下向きであるため実用に
耐え得る水準の密封性を有する、又は、カール方向が上
向きであるがループステフネス値が20g未満であるた
め実用に耐え得る水準の密封性を有する、1;カール方
向が上向きであり、かつ、ループステフネス値が20g
を超え、蓋材を取り付ける際における包装用容器の密封
性に劣り内容物の洩れ、変質及び又は劣化を生じる、と
した評価基準に基づき評価した。その結果を表1に示
す。
【0106】
【表1】
【0107】また、表1に示した評価試験以外に、シー
ル温度を200℃として、180N/cm2を超えるシ
ール圧力のもとで実施例1〜実施例8及び比較例1〜4
の密封用積層体を表1に示した評価試験に用いた有底容
器の開口部にヒートシールしたところ、全ての密封用積
層体について、開口部に熱による変形が観測されるか或
いは、開口部に熱による変形が観測されない場合におい
ても剥離時において積層体の破断が観測されるといった
不具合が生じることが確認された。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように本発明の密封用積層
体は、密封性が高くかつ接着部位から容易に剥離でき、
然もリサイクルが容易で環境に対する負荷を低減するこ
とが可能となる。そして、本発明の包装用容器は、本発
明の密封用積層体を備えることにより高い密封性を有す
る。また、本発明の包装用容器の製造方法によれば、本
発明の密封用積層体を備えた高い密封性を有する包装用
容器を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の密封用積層体の好適な一実施形態を示
す概略断面図である。
【図2】本発明の密封用積層体のループステフネス値の
測定方法を示す概略断面図である。
【図3】本発明の包装用容器の製造方法における有底容
器本体200をブロー成形又は射出成形により成形する
工程の一例を示す工程図である。
【図4】(a)及び(b)は、図1に示す密封用積層体
を用いて開口部を有する合成樹脂製の有底容器の該開口
部を密封する工程を示す概略断面図である。
【図5】(a)〜(c)は、図1に示す密封用積層体の
他の実施形態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10…基材層、20…シーラント層、22…第一のシー
ル層、24…第二のシール層、26…中間層、30…酸
素ガスバリア層、40…保護層、100,110,12
0,130…密封用積層体、200…有底容器本体、2
10…有底容器本体の開口部の形成される部分領域、3
00…押出機、400…ダイ、500…パリソン、60
0…金型、700…ブローピン、800…ベルトコンベ
ア、900…ステージ、910…回転軸、920…圧
子、930…クランプ、F200…有底容器本体の開口
部の面、R100…密封用積層体の一部を用いて形成さ
れるループ。
フロントページの続き (72)発明者 瀧本 誠 茨城県新治郡玉里村大字上玉里18−13 呉 羽化学工業株式会社樹脂加工技術センター 内 Fターム(参考) 3E067 AA11 AB01 AB81 BB14A BB25A CA24 EA34 EA35 GD08 3E086 AD23 AD30 BA04 BA15 BB51 CA01 CA28 CA35 DA08 4F100 AK01A AK04B AK04C AK12B AK12C AK41A AK46A AK71B AK71C AL01B AL01C AL05B AL05C BA03 BA07 BA15 JA04B JA04C JK12C JK13B JK13C JL14 JL16 YY00B YY00C

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有する合成樹脂製の有底容器の
    該開口部をシールするための合成樹脂からなる基材層と
    前記開口部に面するように該基材層に隣接して配置され
    たシーラント層を少なくとも有する密封用積層体であっ
    て、 前記シーラント層は前記開口部に面する第一のシール層
    と、該第一のシール層の前記基材層の側の面上に形成さ
    れた第二のシール層とを有しており、 前記第一のシール層は、スチレン系重合体50〜80質
    量%と、エチレン−メチル(メタ)アクリレート系共重
    合体15〜50質量%と、エチレン−メチル(メタ)ア
    クリレート系共重合体を除く軟質性エチレン系共重合体
    25質量%以下とを含んでおり、 前記第二のシール層は、スチレン系重合体15〜50質
    量%と、エチレン−メチル(メタ)アクリレート系共重
    合体4.5〜30質量%と、エチレン−メチル(メタ)
    アクリレート系共重合体を除く硬質性エチレン系重合体
    30〜70質量%とを含んでおり、かつ、 前記軟質性エチレン系共重合体の融点X[℃]と前記硬
    質性エチレン系重合体の融点Y[℃]とが、それぞれ下
    記式(1)〜(3)の条件を同時に満たしていることを
    特徴とする密封用積層体。 90≦X≦115 …(1) 115≦Y≦130 …(2) 5≦(Y−X)≦40 …(3)
  2. 【請求項2】 前記第二のシール層には、15質量%以
    下の前記軟質性エチレン系共重合体が更に含まれている
    ことを特徴とする請求項1に記載の密封用積層体。
  3. 【請求項3】 前記基材層がエステル系樹脂及びアミド
    系樹脂からなる群から選択される樹脂からなることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の密封用積層体。
  4. 【請求項4】 前記合成樹脂製の有底容器がオレフィン
    系樹脂の層を少なくとも表層として有する単層又は多層
    の構成から形成されていることを特徴とする請求項1〜
    3の何れかに記載の密封用積層体。
  5. 【請求項5】 曲げ硬さを示すループステフネス値が2
    0g以下であることを特徴とする請求項1〜4の何れか
    に記載の密封用積層体。
  6. 【請求項6】 開口部を有する、オレフィン系樹脂の層
    を少なくとも表層として有する単層又は多層の構成から
    形成された有底容器本体と、前記開口部を密封するため
    のシール材と、前記シール材を覆う蓋材とを有する包装
    用容器であって、 請求項1〜5の何れかに記載の密封用積層体を前記シー
    ル材として備えていることを特徴とする包装用容器。
  7. 【請求項7】 前記有底容器本体がブロー成形又は射出
    成形により形成されていることを特徴とする請求項6に
    記載の包装用容器。
  8. 【請求項8】 前記ブロー成形がダイレクトブロー成形
    または延伸ブロー成形であることを特徴とする請求項7
    に記載の包装用容器。
  9. 【請求項9】 開口部を有する、オレフィン系樹脂の層
    を少なくとも表層として有する単層又は多層の構成から
    形成された有底容器本体と、前記開口部を密封するため
    のシール材と、前記シール材を覆う蓋材とを有する包装
    用容器の製造方法であって、 前記有底容器本体をブロー成形又は射出成形により成形
    する工程と、 前記有底容器本体の一部を切断し前記開口部を形成する
    切断工程と、 請求項1〜5の何れかに記載の密封用積層体を前記シー
    ル材として用いて前記開口部を密封するシール工程とを
    有しており、 前記シール工程おけるシール温度が150〜230℃で
    あり、かつ、シール圧力が20〜180N/cm2であ
    ることを特徴とする包装用容器の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記ブロー成形がダイレクトブロー成
    形または延伸ブロー成形であることを特徴とする請求項
    9に記載の包装用容器の製造方法。
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