JP2002166760A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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JP2002166760A JP2000367343A JP2000367343A JP2002166760A JP 2002166760 A JP2002166760 A JP 2002166760A JP 2000367343 A JP2000367343 A JP 2000367343A JP 2000367343 A JP2000367343 A JP 2000367343A JP 2002166760 A JP2002166760 A JP 2002166760A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高齢者等の乗員であっても車両への乗降を楽
に行うことができるようにするための車両用シートにお
いて、従来は車両側方に向けた位置でのみシート本体を
車室外側に移動させる構成であったので、このシート本
体に車いすを横付けするには不便であった。本発明は、
様々な乗降形態に合わせてシート本体を最適な向きに回
転させることができる車両用シートを提供することを目
的とする。 【解決手段】 車両室内においてシート本体3を回転さ
せる第1回転盤20と、シート本体3を車両室外側に移
動させる車幅方向移動装置40と、シート本体3を車両
室外側において回転させる第2回転盤50を備えた構成
とする。この第2回転盤50によれば、車両室外におい
てシート本体3を任意の向きに回転させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば高齢者や
身体に障害を持つ人等であって、通常よりも身体動作の
自由が利かない人(本発明に係る車両用シートに着座す
る者であり、以下、単に「乗員」という)であっても車
両への乗降を楽に行うことができるようにするための車
両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は、この種のシートについ
て、主として乗員および介護者の負担を一層軽減させ、
またその使い勝手を向上させることを目的として様々な
改良を加えている。例えば、従来本願出願人は、特開平
10−329591号公報に開示されているような技術
を提供している。この出願に係る車両用シートは、シー
ト本体を車両前後方向に移動させるための前後方向スラ
イド装置と、シート本体を車両正面向きと車両側方向き
との間で約90゜回転させるための回転装置と、シート
本体をドア開口部を経て車両室外側に移動させるための
車幅方向移動装置を備えている。係る構成の車両用シー
トを例えば助手席に適用することにより、乗員が着座し
たままのシート本体を限られたスペースで回転させて、
車両室外側に移動させることができ、これによりシート
本体と車両室外に用意した車いすとの間で楽に乗り移る
ことができ、ひいては乗員の車両乗降時における乗員お
よび介護者の負担を低減することができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車両用シートにも、さらに改良を加えるべき点があ
った。例えば、当該車両用シートを、水平に回動させて
開閉する形態のドアを備えた助手席に配置した場合を想
定すると、車いすからシート本体に乗り移る場合には乗
降時に開放したドアが邪魔になるためシート本体は車両
後方向きに位置していることが好ましい場合があり、逆
に開放したドアにつかまりながらシート本体に着座する
場合にはむしろシート本体が車両正面向きに位置してい
ることが好ましい場合がある。このように、従来はシー
ト本体を車両室外側に移動させた時点で該シート本体を
車両側方向きにのみ回転させる構成であったので、上記
のような様々な乗降動作を考慮した場合には乗員および
介護者の負担を軽減する観点からさらに改良を施す必要
があった。本発明は、上記のような様々な乗降動作にお
いて最適な向きにシート本体を位置させることができる
車両用シートを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、前
記各請求項に記載した構成の車両用シートとした。請求
項1記載の車両用シートによれば、シート本体は、回転
盤により車両室内および車両室外の双方で回転させるこ
とができる。車両室内において、シート本体を車両正面
向きの位置から約90゜回転させてドア開口部側に向い
た状態にし、然る後車幅方向移動装置によりシート本体
を車両室外に移動させる。こうしてシート本体を車両室
外に移動させれば回転盤も一緒に車両室外側に移動する
ため、車両室外においてもシート本体を回転させること
ができる。このように、回転盤がシート本体と一緒に車
両室内と車両室外との間を移動する構成であるので、該
シート本体を車両室内および車両室外の双方で回転させ
ることができ、これにより車両室外における乗員の様々
な乗降動作に合わせてシート本体を最適な向きに回転さ
せることができ、ひいては乗員および介護者の負担を一
層低減させることができる。ここで、本明細書におい
て、シート本体にはシートクッションとシートバックの
双方(シート本体全体)を意味する場合と、シートクッ
ションのみを意味する場合の双方を含む。従って、回転
盤によりシート本体の全体を回転させる構成の他、シー
トクッションのみを回転盤により任意の方向に回転させ
る構成とすることもできる。
【0005】請求項2記載の車両用シートによれば、車
両室内において第1回転盤によりシート本体を車両正面
向きの位置からドア開口部側に向いた位置まで回転さ
せ、然る後、車幅方向移動装置によりシート本体をドア
開口部を経て車両室外側に移動させ、この車両室外側の
位置で第2回転盤によりシート本体を車両正面向きの位
置あるいは車両後方向きの位置に回転させることができ
る。このように2つの回転盤を備えているので、車両室
外側においてもシート本体を回転させることができ、こ
れにより上記と同様乗員の様々な乗降動作に合わせて最
適な向きにシート本体を回転させることができ、ひいて
は乗員および介護者の負担をさらに低減させることがで
きる。
【0006】請求項3記載の車両用シートによれば、車
両室内においてシート本体を車両正面向きの位置とドア
開口部側に向いた位置との間で回転させつつ、車両前後
方向に移動させることができるので、限られたスペース
で乗員の足がピラーに干渉等することなくシート本体を
回転させることができる。また、シート本体の回転動作
と前後方向移動動作が連動してなされるので、これらの
動作を手動操作により行う場合には、この点でも乗員お
よび介護者の負担を低減することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1
〜図11に基づいて説明する。図1および図2は本実施
形態に係る車両用シート1を助手席に適用した車両室内
を示している。図中、符号2は運転席を示している。車
両用シート1の左側には助手席用のドア開口部Dが位置
している。このドア開口部Dは、ヒンジh,hを介して
水平方向に回動させて形式のドアパネルDPにより開閉
される。図1はドアパネルDPを閉じた状態を示し、図
2は開いた状態を示している。さて、本実施形態の車両
用シート1は、座面としてのシートクッション3aと背
もたれとしてのシートバック3bを有するシート本体3
と、該シート本体3を車両前後方向に移動させるための
前後方向移動装置10と、該シート本体3を車両室内に
おいて車両正面向きの位置とドア開口部側に向いた位置
との間で回転させるための第1回転盤20と、シート本
体3の回転動作と前後方向移動動作を連動させるための
連動装置30と、シート本体3を車両幅方向に移動させ
るための車幅方向移動装置40と、シート本体3を車両
室外側で車両側方向きの位置と車両後方向きの位置との
間で回転させるための第2回転盤50を備えている。
【0008】前後方向移動装置10は、車両フロアFに
前後方向に沿って相互に平行に設けたレール11,11
と、該レール11,11を介して車両前後方向に移動可
能に設けたメインベース12を備えている。メインベー
ス12の上面には第1回転盤20が取り付けられてい
る。この第1回転盤20は、相互に回転可能な外輪20
aと内輪20bを備えている。本実施形態の場合、外輪
20aがメインベース12側に固定されている。内輪2
0bは回転ベース21の下面に固定されている。回転ベ
ース21は、この第1回転盤20を介してメインベース
12に対して水平方向に回転する。この回転ベース21
は、車両正面向きの位置とドア開口部D側に向いた位置
との間の約90゜の範囲で回転し、これにより後述する
ようにシート本体3が車両正面向きの位置とドア開口部
D側に向いた位置との間で回転する。なお、回転ベース
21ひいてはシート本体3の向き(回転位置)は、図示
省略した第1回転ロック装置により車両正面向きの位置
とドア開口部D側に向いた位置の2カ所で回転不能にロ
ックされるようになっている。
【0009】この回転ベース21と車両フロアFとの間
に、連動装置30が介装されている。この連動装置30
は、回転ベース21の下面に取り付けた円弧形状のピニ
オンギヤ31と、メインベース12に回転可能に設けら
れてピニオンギヤ31に噛み合う中間ギヤ32と、車両
フロアFに固定され、中間ギヤ32に噛み合うラック3
3を備えている。ピニオンギヤ31は、第1回転盤20
の回転中心を中心とする円弧形状を有している。ラック
33は、室内側のレール11に沿って取り付けられてい
る。このように設けた連動装置30により、回転ベース
21(従ってシート本体3)が車両正面向きの位置から
ドア開口部D側に向けて回転すると該シート本体3は車
両前方へ移動し、この際のシート本体3の回転動作と前
方への移動動作が連動してなされる。逆に、シート本体
3をドア開口部Dから車両正面向きの位置に向けて回転
させると、該シート本体3が車両後方に向けて移動し、
この際のシート本体3の回転動作と後方への移動動作が
連動してなされる。
【0010】次に、回転ベース21の上面側に車幅方向
移動装置40が取り付けられている。この車幅方向移動
装置40が図4に単独で示されている。この車幅方向移
動装置40は、回転ベース21側に取り付けた外枠41
と、該外枠に対してスライド可能に設けた内枠42と、
この内枠42を外枠41に対してスライドさせるための
駆動装置43を備えている。外枠41は、図示するよう
に回転ベース21に対して傾斜して取り付けられてい
る。このため、内枠42は、回転ベース21ひいては車
両フロアFに対して傾斜する方向にスライドする。この
構成によれば、後述するようにシート本体3を車両室外
側に移動させると、シート本体3は車両室外側よりも徐
々に低い位置に移動するため、車両室外側では例えば車
いすと同等の高さにシート本体を位置させることがで
き、これにより両者間の乗り移り動作を楽に行うことが
できる。内枠42の上面にはシート本体3を取り付ける
ためのブラケット46,47が取り付けられている。
【0011】駆動装置43は、駆動モータ44と、この
駆動モータ44により回転するねじ軸45と、このねじ
軸45に噛み合わされたナット48を備えている。駆動
モータ44は、外枠41の後部に取り付けられている。
ねじ軸45の基端側は、この駆動モータ44の出力軸に
連結されている。ねじ軸45の先端側45aは、外枠4
1の前枠41aに回転可能に支持されている。ナット4
8は、ブラケット48aを介して内枠42の後部に取り
付けられている。以上の構成によれば、駆動モータ44
が起動すると、ねじ軸45が回転してナット48がこの
ねじ軸45に対して移動し、これにより内枠42が外枠
41に沿ってスライドする。駆動モータ44が正転する
と内枠42は図示左方へ前進し、駆動モータ44が逆転
すると内枠42は図示右方へ後退する。
【0012】ブラケット46,47を介して車幅方向移
動装置40の上方にはサブベース49が取り付けられて
おり、このサブベース49の上面に第2回転盤50が取
り付けられている。この第2回転盤50も、相互に回転
可能な外輪50aと内輪50bを備えている。外輪50
aはサブベース49側に固定され、内輪50bはシート
ベース4の下面に固定されている。この第2回転盤50
により、シート本体3は車幅方向移動装置40に対して
約90゜の範囲で回転可能に支持されており、これによ
りシート本体3は、前記第1回転盤20とは独立して車
両側方向きの位置と車両後方向きの位置との間で回転可
能に設けられている。シートベース4の上面側にシート
本体3が固定されている。このシートベース4の前部に
は着座した乗員が足を載せ掛けるためのフットレスト4
aが装備されている。なお、図示は省略したが、上記第
2回転盤50によるシート本体3の回転動作をロックす
るための第2回転ロック装置がシート本体3とサブベー
ス49との間に設けられている。
【0013】以上のように構成した車両用シート1は、
乗員の車両への乗降に際して次のように用いられる。図
5は、シート本体3が車両室内の着座位置に格納されて
乗員が車両室内への乗り込みを完了した状態を示してい
る。この着座位置では、シート本体3は車両正面向きに
位置し、かつ前後方向移動装置10の後端位置に位置し
ている。なお、以下の説明において、便宜上第1回転盤
20または第2回転盤50の回転中心をシート本体3の
位置とする。また、図5〜図11において第1回転盤2
0または第2回転盤50の回転中心の位置を、車両幅方
向に沿った線Xと車両前後方向に沿った線Yとの交点と
して示す。図5に示す着座位置では、シート本体3は、
線X1と線Y1の交点(X1,Y1)に位置している。
【0014】シート本体3を上記着座位置に位置させた
状態(図5の状態)から乗員が車両を降りる場合には、
先ず図6に示すようにドアパネルDPを開放した後、シ
ート本体3をドア開口部D側に向けて回転させる。シー
ト本体3の回転動作と前後方向の移動動作は、連動装置
30により連動してなされるので、シート本体3は、車
両前方へ移動しつつドア開口部D側に向けて回転され
る。図6では、シート本体3を着座位置より僅かに車両
前方に移動させ(X2,Y1)、かつドア開口部D側に
約45゜回転させた状態が示されている。図7に示すよ
うにシート本体3を着座位置からドア開口部Dに向けて
約90゜回転させると、該シート本体3は着座位置から
車両前方へさらに移動して、線X3と線Y1の交点(X
3,Y1)の位置に至る。
【0015】次に、図8に示すように車幅方向移動装置
40の駆動モータ44を起動して、シート本体3を車室
外に向けて車幅方向に移動させる。これによりシート本
体3がドア開口部Dを経てほぼ車室外に出された状態と
なる。なお、前述したようにシート本体3は徐々に低い
位置に変位しながら車室外側へ移動する。図8および図
9では、第2回転盤50の回転中心をシート本体3の位
置して示している。第2回転盤50の回転中心は、車幅
方向に沿った線X4と車両前後方向に沿った線Y2の交
点(X4,Y2)として示されている。従って、シート
本体3は車両室内側の線Y1の位置から車両室外側の線
Y2の位置に移動している。なお、シート本体3を車両
室外側に移動させる段階では、該シート本体3は車両前
後方向には移動しない。車室外に移動した状態では、シ
ート本体3は車両側方(図8において下方)に向けられ
ているため、シート本体3の右側(着座した乗員から見
て)にはドアパネルDPが位置し、また左側後方には車
両ボディBが位置している。このため、ドアパネルDP
や車両ボディBが邪魔になって、例えば車いすKをシー
ト本体3に対して横付けしづらい。一般に、シート本体
3と同じ向きに車いすKを横付けすることが、該車いす
Kとシート本体3との間で乗員が乗り移り動作をする場
合における乗員および介護者の負担が最も小さい。
【0016】そこで、第2回転ロック装置を解除してシ
ート本体3を図8において反時計回り方向に回転させ
て、該シート本体3および着座した乗員が車両後方に向
いた状態とする。この状態が図9に示されている。図9
には、車両後方向きに位置するシート本体3の左側に車
いすKが横付けされた状態が示されている。なお、シー
ト本体3の車両後方向きの位置は、第2回転ロック装置
によりロックされる。このように車いすKをシート本体
3の横に並べて位置させることにより、乗員はシート本
体3から車いすKへ乗り移る動作をし易くなり、またこ
れを補助する介護者の負担も少なくなる。以上、乗員が
車両室内の着座位置から車両室外の車いすKに乗り移る
まで(車両を降りる場合)の一連の動作について説明し
たが、逆に車両室外の車いすKからシート本体3に乗り
移って車両室内の着座位置まで移動する場合(車両に乗
車する場合)には、当該車両用シート1を上記とは全く
逆に動作させればよい。
【0017】このように、本実施形態の車両用シート1
によれば、車両室外側に移動させた状態でシート本体3
を回転させるための第2回転盤50を備えているので、
車両室外においてシート本体3を車両後方向きに位置さ
せることができ、これによりシート本体3と例えば車い
すKとの間の乗り移り動作を従来よりも楽に行うことが
でき、ひいては乗員および介護者の負担を従来よりもさ
らに低減させることができる。ここで、仮に第2回転盤
50を設けることなく、第1回転盤20を利用してシー
ト本体を車両後方向きに位置させる構成(車両室内にお
いて第1回転盤20によりシート本体を車両正面向きの
位置から180゜回転させる構成)とした場合には、シ
ート本体を後方向きに位置させた状態でドア開口部Dを
通過させることになるが、シート本体3は一般的に左右
幅よりも前後幅が大きいため、この場合にはシート本体
がピラー等に干渉してドア開口部Dを通過させることが
困難になる場合がある。この点例示した実施形態によれ
ば、第1回転盤20に加えて第2回転盤50を備えてい
るため、シート本体3を限られた幅のドア開口部Dをス
ムーズに通過させ、かつ車室外におけるシート本体3の
周囲の自由度を得るという2つの要求を満足させること
ができる。
【0018】以上のように構成した車両用シート1によ
れば、第2回転盤50を備えているので、車両室外側に
おいてシート本体3を車両側方向きの位置だけでなく、
車両後方向きに位置させることができるので、特に車い
すKとの間で乗り移り動作を行う場合における乗員およ
び介護者の負担を従来よりも一層低減させることができ
る。また、従来通り車両室外においてシート本体3を車
両側方向きに位置させることもできるので、乗員の様々
な乗降形態に合わせて最適の向きを選択することがで
き、この点で従来の車両用シートよりも使い勝手をよく
することができる。
【0019】以上説明した実施形態には種々変更を加え
ることができる。例えば、第2回転盤50によりシート
本体3を車両側方向きの位置から車両後方向きの位置に
回転させる構成を例示したが、図10に示すようにこの
第2回転盤50によりシート本体3を車両正面向きの位
置に回転させる構成としてもよい。この構成によれば、
車両室外においてシート本体3の前方にはドアパネルD
Pが位置しているので、前記したようにドアパネルDP
に干渉するためシート本体3に車いすKを横付けしづら
い。しかしながら、乗員の身体不自由度は様々であり、
あえて車いすKを利用するまでもなく、自分で歩行して
ドアパネルDPに掴まりながらシート本体3に着座でき
る場合があり、この場合にはシート本体3が車両側方向
きあるいは車両後方向きに位置しているよりも身体の回
転動作が少ない点で前方にドアパネルDPが位置してい
る車両正面向きに位置に回転させる構成が望ましい。
【0020】また、第2回転盤50により、シート本体
3を車両正面向きの位置、車両側方向きの位置、および
車両後方向きの3個所の位置に回転可能な構成とするこ
とにより車室外における乗員のシート本体3への着座動
作をより一層楽に行うことができ、またこれにより介護
者の負担をより一層低減することができる。さらに、図
11に示すように第2回転盤50によりシート本体3を
ドアパネルDPに沿って斜め後方向きの位置に回転させ
る構成としてもよい。また、シート本体3を第2回転盤
50により回転させて、第2ロック装置により予め設定
された2〜3箇所に位置保持する構成とする場合の他、
全方向に回転させて第2ロック装置によりさらに多くの
位置(あるいは無段階の任意の位置)に位置保持可能な
構成としてもよい。また、第2回転盤50によりシート
本体3の全体を回転させる構成としたが、シートクッシ
ョン3aのみを回転させる構成としてもよい。この場
合、シートバック3bはシートベース4に固定し、シー
トベース4とシートクッション3aとの間に第2回転盤
50を介装する構成とすればよい。
【0021】また、シート本体3を、車両室内で回転さ
せるための第1回転盤20と、車両室外で回転させる第
2回転盤50を用いて、2つの回転盤20,50により
シート本体3を車両室内と車両室外で回転させる構成を
例示したが、第1回転盤20を省略して車幅方向移動装
置は車両室外側に向けて固定し、該車幅方向移動装置に
取り付けた1つの回転盤(前記第2回転盤50に相当)
のみによって、シート本体3を車両室内および車両室外
の双方で回転させる構成としてもよい。この構成によれ
ば、より簡易な構成で同等の作用効果(車両室外におけ
る乗降動作の多様性)を得ることができる。
【0022】さらに、車幅方向移動装置40は、駆動装
置43により内枠42を外枠41に対してスライドさせ
る構成(スライドダウン方式)したが、例えば回転ベー
ス21とサブベース49の間に左右一対の四節リンク機
構を介在させ、この両四節リンク機構を電動モータによ
り上下に伸縮させることによりシート本体をドア開口部
Dを経て車両室外に振り出す構成(スイングダウン方
式)としてもよい。また、例示したスライドダウン方式
において、車幅方向移動装置40の外枠41および内枠
42を回転ベース21ひいては車両フロアFに対して傾
斜して設けることにより、車室外側に移動させるほどシ
ート本体3が低い位置に変位する構成を例示したが、車
室外側に移動させても高さ方向には変化せず、水平に移
動する構成としてもよい。最後に、助手席に適用した車
両用シート1を例示したが、運転席、後部座席あるいは
ワンボックス車両の第2列席等に幅広く適用できること
は言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両室内を示す図であり、運転席および本実施
形態に係る助手席を車両後方から見た図である。
【図2】同じく、運転席および助手席を車両後方から見
た図である。本図は、シート本体をドア開口部側に向け
た状態を示している。
【図3】前後方向移動装置および連動装置の斜視図であ
る。
【図4】車幅方向移動装置の斜視図である。
【図5】車両用シートの平面図である。本図は、シート
本体を車両室内の着座位置に位置させた状態を示してい
る。
【図6】車両用シートの平面図である。本図は、シート
本体を第1回転盤によりドア開口部側へ約45゜回転さ
せた状態を示している。
【図7】車両用シートの平面図である。本図は、シート
本体を第1回転盤により回転させてドア開口部に向けた
状態を示している。
【図8】車両用シートの平面図である。本図は、シート
本体を車室外側に移動させた状態を示している。
【図9】車両用シートの平面図である。本図は、シート
本体を第2回転盤により回転させて車両後方に向けた状
態を示している。
【図10】車両用シートの平面図である。本図は、シー
ト本体を第2回転盤により回転させて車両前方に向けた
状態を示している。
【図11】車両用シートの平面図である。本図は、シー
ト本体を第2回転盤により回転させて車両斜め後方へ向
けた状態を示している。
【符号の説明】
1…車両用シート 3…シート本体 10…前後方向移動装置 12…メインベース 20…第1回転盤、20a…外輪、20b…内輪 21…回転ベース 30…連動装置 40…車幅方向移動装置 43…駆動装置、44…駆動モータ 49…サブベース 50…第2回転盤、50a…外輪、50b…内輪 D…ドア開口部、DP…ドアパネル、h…ヒンジ F…車両フロア、B…車両ボディ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 芳幸 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 トヨ タ車体株式会社内 Fターム(参考) 3B087 BA03 BA07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両室内に取り付けた車幅方向移動装置
    と、該車幅方向移動装置により車両室内側と車両室外側
    との間を移動する回転盤と、該回転盤により車両室内お
    よび車両室外で回転するシート本体を備えた車両用シー
    ト。
  2. 【請求項2】 車両室内に取り付けた第1回転盤と、該
    第1回転盤により回転する車幅方向移動装置と、該車幅
    方向移動装置により車両室内側と車両室外側との間を移
    動する第2回転盤と、該第2回転盤により車両室外側で
    回転するシート本体を備えた車両用シート。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の車両用シートであって、
    第1回転盤を車両前後方向に移動させる前後方向移動装
    置と、該前後方向移動装置による前記第1回転盤の車両
    前後方向の移動動作と、第1回転盤による車幅方向移動
    装置の回転動作を連動させる連動装置を備えた車両用シ
    ート。
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