JP2002147426A - ナット保持構造及びボルト保持構造 - Google Patents

ナット保持構造及びボルト保持構造

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JP2002147426A
JP2002147426A JP2000339043A JP2000339043A JP2002147426A JP 2002147426 A JP2002147426 A JP 2002147426A JP 2000339043 A JP2000339043 A JP 2000339043A JP 2000339043 A JP2000339043 A JP 2000339043A JP 2002147426 A JP2002147426 A JP 2002147426A
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nut
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hole
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Shuji Tanaka
周二 田中
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Nakai Kogyo KK
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Nakai Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 螺合前のナットを被締結材に保持・固定する
ことにより、ナットを片手で支持する必要がなく、かつ
ナットを連れ回りさせることなくボルトをナットに締め
込むことができるナット保持構造を提供する。 【解決手段】 ナット保持具1にはナットNと略相似形
の凹部3を有するナット保持部2を形成し、凹部3の底
にはボルト挿通孔4を設け、凹部3の外周縁からボルト
挿通孔4とは反対方向に伸びる複数の係合腕6を設け、
係合腕6の先端には係止爪7を形成し、一方、被締結材
WaにはナットNが螺合するボルトB用のボルト穴8を
形成するとともに係合腕6が挿通する係合腕挿通孔9を
ボルト穴8と一体に又は離して形成し、係合腕挿通孔9
を係合腕6が弾性的に撓んだ状態で挿通した後弾性的に
元の状態に戻って係止爪7により抜け止めされるように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ボルトとナット
により被締結材を締結する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、街路等に設置されるガードレー
ル、柵、手摺等に用いられる鉄製の景観材は、部材を現
地で組み立てる必要があり、部材と部材との締結にはそ
の簡便性からボルト・ナットが用いられることが多い。
例えば、パイプ状の部材にそれより径の小さい別のパイ
プ状の部材を挿入して締結するような場合には、景観材
では螺合後の外観を重視することから、ナット側がパイ
プの内側になるよう、双方のパイプに適当なボルト穴を
開けてそれらのボルト穴を重ね、これに適当な径・長さ
のボルトを外側の方のパイプの外面側から差込み、内側
のパイプの内面側でナットと螺合して締め付ける。具体
的には、内側パイプ内面のボルト穴開口部から内面側に
突き出したボルトの先端にナットを片手または六角レン
チ等の工具で保持した状態で、ボルト頭部を六角レンチ
等の工具で回転させて螺合する。このように螺合中は、
ナットを片手を使って保持しておく必要があり、そうし
ないとナットが脱落してしまう。しかし、一方の手をパ
イプの内側に入れてナットを保持しながら他方の手で工
具によりボルト等を締め付けるのは非常に作業性が悪
い。
【0003】そこで、ナットを用いずに締結できるよ
う、あらかじめ内側のパイプにボルト穴の替わりに雌ネ
ジを形成しておき、現地ではボルトをその雌ネジに螺合
させて締め付けるだけで締結できるようにしたことによ
り作業性を大幅に改善する方法も採用されている。とこ
ろが、景観材は常に風雨に曝される環境で用いられるた
め、単にネジ切りをしたままの状態で用いるとそこから
腐食が進行し、美観が損なわれるだけでなく寿命も短く
なる。したがって、この方法による場合、パイプにネジ
切りをした後、どぶ付け等によるメッキを施し、さらに
メッキ後ネジ部に付着した余分なメッキ層を除去する作
業が必要となり、部材であるパイプの製作コストが上昇
する問題があった。
【0004】なお、上記の問題は景観材に限られるもの
ではなく、またパイプ同士の締結のみでなく、板同士の
締結や器具類の取付け等にも共通する問題である。以
下、ボルト・ナットを使用して締結されるパイプ、板、
器具等を総称して「被締結材」という。
【0005】また、ボルト・ナットを用いて被締結材を
締結する際の前述の作業性の問題を解決する手段とし
て、例えば特開平10−78018号公報に、「ナット
を嵌め込むナット保持部とボルト穴挿入部を一体的に有
する脱落防止用キャップを用い、そのナット保持部にナ
ットを嵌合・固定した後、反対側のボルト穴挿入部をボ
ルト穴の内周面に挿入することにより、ナットは脱落防
止用キャップを介してボルト穴の開口部に同心的に保持
・固定され、片手でナットを支えなくてもボルト・ナッ
トの螺合が可能となる。」とする発明の開示がある。し
かしながら、この発明によれば脱落防止用キャップとナ
ットまたはボルト穴との摩擦力により保持・固定されて
いるだけなので比較的小さいボルト・ナットを用いる場
合には上記の作用効果は得られうるが、景観材の締結に
用いられるような比較的大きいボルト・ナットを用いる
場合には、脱落防止用キャップをボルト穴の開口部に保
持・固定後にボルトをボルト穴に挿入してナットと螺合
する際に誤ってボルトでナットや脱落防止用キャップを
強く押してしまう場合が想定され、その場合ナットが脱
落防止用キャップから外れてしまったり、脱落防止用キ
ャップごとボルト穴から抜け落ちてしまう可能性が高
い。また、ボルトとナットがうまく螺合してもボルトを
締め込む際に大きなトルクによりナットが脱落防止用キ
ャップごと連れ回りしてしまい十分な締結力が得られな
いことも考えられる。
【0006】また、上記方法とは逆に、被締結材にボル
トを保持・固定する方法として、特開平8−27063
2号公報に、「車両のフロアパネルの下側に取り付ける
ヒートインシュレータなどの床下取付部品の取付に用い
る仮保持用のクリップを用いた車両床下部品の取付方法
であって、樹脂により円筒状に形成された筒部と、筒部
の外側から外方に突出された仮止用突片とを備えた仮保
持用クリップを、ヒートインシュレータのボルトの外周
に装着し、ボルトと仮保持用クリップを、フロアパネル
のボルト挿通穴に対し床下側から仮止用突片を外径を縮
める方向に弾性変形させながら挿通させた後、フロアパ
ネルの上側に係止させてこの係止によりヒートインシュ
レータをフロアパネルに仮止めさせ、最後に、フロアパ
ネルの上側からナットを仮保持用クリップの筒部を押し
潰すまでボルトに締結させる。」とする発明が開示され
ている。この発明によれば、ボルトがフロアパネルより
上方に突き出した状態で保持されるのでこれにナットを
螺合させることは容易となりボルトが抜け落ちる可能性
は少なくなるが、上記と同様、ナットを締め込んだとき
にボルトが連れ回りし、十分な締結力が得られない可能
性が高い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、螺合
前のナットを被締結材に保持・固定することにより、ナ
ットを片手で支持する必要がなく、かつナットを連れ回
りさせることなくボルトをナットに締め込むことができ
るナット保持構造を提供することにある。
【0008】また、螺合前のボルトを被締結材に保持・
固定することにより、ボルトを片手で支持する必要がな
く、かつボルトを連れ回りさせることなくナットをボル
トに締め込むことができるボルト保持構造を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、被締
結材にナット保持具を介してナットを保持する構造であ
って、このナット保持具には前記ナットと略相似形の凹
部を有するナット保持部を形成し、この凹部の底にはボ
ルト挿通孔を設け、この凹部の外周縁から前記ボルト挿
通孔とは反対方向に伸びる複数の係合腕を設け、この係
合腕の先端には係止爪を形成し、一方、前記被締結材に
は前記ナットが螺合するボルト用のボルト穴を形成する
とともに前記係合腕が挿通する係合腕挿通孔を前記ボル
ト穴と一体に又は離して形成し、この係合腕挿通孔を前
記係合腕が弾性的に撓んだ状態で挿通した後弾性的に元
の状態に戻って前記係止爪により抜け止めされるように
構成したことを特徴とするナット保持構造である。
【0010】すなわち、ナット保持具の凹部にナットを
嵌め込んだ状態で係合腕を係合腕挿通孔に差込むことに
より係止爪で抜け止めされるから、ナットを手で支持し
ていなくともナットが脱落することなく、かつ凹部がナ
ットと略相似形であるからナットを回り止めしつつ螺合
することができるので、ナットが連れ回りすることがな
く十分に締め付けることができる。
【0011】請求項2の発明は、さらに、他の被締結材
と接合される前記被締結材の接合面であって前記係合腕
挿通孔開口部回りの部位を前記接合面より窪ませ、この
窪みに前記元の状態に戻った前記係合腕先端部及び前記
係止爪が係止されることにより前記係合腕先端部及び前
記係止爪が前記接合面より外側に突き出ないように構成
したことを特徴とする請求項1記載のナット保持構造で
ある。
【0012】係合腕先端部及び係止爪が接合面より外側
に突き出ないように構成したことにより、ボルトを締め
込んだときに、当該被締結材と他の被締結材との間に係
合腕先端部及び係止爪が挟み込まれないため、より強い
締結力が得られる。
【0013】請求項3の発明は、被締結材にナット保持
具を介してナットを保持する構造であって、このナット
保持具は2つの分離できる部材で構成され、その第一の
部材には前記ナットと略相似形の凹部を有するナット保
持部を形成し、この凹部の底にはボルト挿通孔を設け、
このナット保持部から外側に張り出す複数の耳状部を形
成し、この耳状部には係合腕係止孔を設けるとともに、
第二の部材には前記ナットが螺合するボルト用のボルト
挿通孔を形成したフランジ部を設け、そのフランジ部か
らほぼ垂直に伸びる複数の係合腕を設け、この係合腕の
先端近傍長手方向に1又は2以上の係止爪を形成し、一
方、前記被締結材には前記ナットが螺合するボルト用の
ボルト穴を形成するとともに前記係合腕が挿通する係合
腕挿通孔を前記ボルト穴と一体に又は離して形成し、前
記第二部材の前記係合腕が前記被締結材の他の被締結部
材との接合面側から前記係合腕挿通孔を挿通した後さら
に前記第一部材の前記係合腕係止孔に弾性的に撓んだ状
態で挿通した後弾性的に元の状態に戻って前記係止爪の
何れか一つにより抜け止めされるように構成したことを
特徴とするナット保持構造である。
【0014】これにより、被締結材の厚さが異なる場合
にも別のナット保持具を準備する必要がなく、一組のナ
ット保持具で種々の厚さの被締結材にナットを保持・固
定できる。
【0015】請求項4の発明は、筒状被締結材の内面に
ナット保持具を介してナットを保持する構造であって、
このナット保持具には前記ナットと略相似形の凹部を有
するナット保持部を形成し、この凹部の底にはボルト挿
通孔を設け、この凹部の外周縁から前記ボルト挿通孔と
は反対方向に伸びる複数の係合腕を設け、この係合腕は
前記管状被締結材の厚さ以下の長さとし、前記ナット保
持部の後部には弾性部材を一体に取り付け、一方、前記
筒状被締結材には前記ナットが螺合するボルト用のボル
ト穴を形成するとともに前記係合腕が挿通する係合腕挿
通孔を前記ボルト穴と一体に又は離して形成し、そして
前記弾性部材を弾性的に縮径した状態で前記ナット保持
具全体を前記筒状被締結材の内部に挿入し、前記係合腕
を前記係合腕挿通孔に挿入後前記弾性部材を拡開して前
記ナット保持具が前記筒状被締結材の内面に弾性的に押
し付けられるように構成したことを特徴とするナット保
持構造である。
【0016】これにより、係合腕の先端が接合面より外
部に突き出ないので係合腕挿通孔開口部回りの部位を接
合面より窪ませることなく請求項3の効果を得ることが
でき、被締結材の加工工程が少なくできる。
【0017】請求項5の発明は、さらに、前記ナットと
接する前記被締結材のナット締結面であって前記ボルト
穴開口部回りの部位に前記ナットと略相似形の凹部であ
るナット回り止め部を設けたことを特徴とする請求項1
ないし4のいずれか1項に記載のナット保持構造であ
る。
【0018】これにより、ナットが被締結材の回り止め
部に嵌合するのでボルトを締め込んだときにナット保持
具に直接力がかからないので、例え大型のボルト・ナッ
トを用いた場合でもナット保持具が変形したり破損した
りして連れ回りすることがない。
【0019】請求項6の発明は、前記複数の係合腕が、
前記ボルト穴の中心軸を含む任意の平面に対して面対称
の位置に設けられた2ないし4本の係合腕であることを
特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のナ
ット保持構造である。
【0020】係合腕を面対称の位置に配置することによ
り、ナットを被締結材のナット締結面に対して平行に保
持できるのでボルトの螺合が容易となり、またボルト締
込み時のナット保持具の非対称な変形も防止できる。
【0021】請求項7の発明は、筒状被締結材の内面に
ナット保持具を介してナットを保持する構造であって、
このナット保持具にはスライド式の伸縮自在な連結部を
設け、この連結部の両端に前記ナットと略相似形の凹部
を有するナット保持部を互いに逆向きに形成し、この各
凹部の底にはボルト挿通孔を設け、かつ前記連結部が伸
長されて前記筒状被締結材の内径とほぼ等しい長さで固
定される構造とし、一方、前記筒状被締結材には前記ナ
ットが螺合するボルト用のボルト穴を前記筒状被締結材
の軸に関して軸対称の位置に形成するとともに前記筒状
被締結材の前記ナットと接するナット締結面側の各ボル
ト穴開口部回りの部位に前記ナットと略相似形の凹部で
あるナット回り止め部を形成し、そして前記各ナット保
持部に前記各ナットを装着し前記連結部を縮めた状態で
前記ナット保持具全体を前記筒状被締結材の内部に挿入
し前記連結部を伸長して前記各ナットが前記各ナット回
り止め部に押し付けられた状態で前記連結部が固定され
るように構成したことを特徴とするナット保持構造であ
る。
【0022】筒状被締結材の軸に関して軸対称の位置で
ボルト・ナットにより締結する場合、一つのナット保持
具で2箇所同時にナットを保持できる。
【0023】また、上記請求項1〜7の発明と同様の解
決手段を用いた下記請求項8〜14の発明により、上記
開発課題を解決できるボルト保持構造を提供できる。
【0024】請求項8の発明は、被締結材にボルト保持
具を介してボルトを保持する構造であって、このボルト
保持具にはボルト頭部と略相似形の凹部を有するボルト
保持部を形成し、この凹部の外周縁から前記凹部の底部
とは反対方向に伸びる複数の係合腕を設け、この係合腕
の先端には係止爪を形成し、一方、前記被締結材には前
記ボルト用のボルト穴を形成するとともに前記係合腕が
挿通する係合腕挿通孔を前記ボルト穴と一体に又は離し
て形成し、この係合腕挿通孔を前記係合腕が弾性的に撓
んだ状態で挿通した後弾性的に元の状態に戻って前記係
止爪により抜け止めされるように構成したことを特徴と
するボルト保持構造である。
【0025】請求項9の発明は、さらに、前記被締結材
の他の被締結材と接合される接合面であって前記係合腕
挿通孔開口部回りの部位を前記接合面より窪ませ、この
窪みに前記元の状態に戻った前記係合腕先端部及び前記
係止爪が係止されることにより前記係合腕先端部及び前
記係止爪が前記接合面より外側に突き出ないように構成
したことを特徴とする請求項8記載のボルト保持構造で
ある。
【0026】請求項10の発明は、被締結材にボルト保
持具を介してボルトを保持する構造であって、このボル
ト保持具は2つの分離できる部材で構成され、その第一
の部材には前記ボルトの頭部と略相似形の凹部を有する
ボルト保持部を形成し、このナット保持部から外側に張
り出す複数の耳状部を形成し、この耳状部には係合腕係
止孔を設けるとともに、第二の部材には前記ボルト用の
ボルト挿通孔を形成したフランジ部を設け、そのフラン
ジ部からほぼ垂直に伸びる複数の係合腕を設け、この係
合腕の先端近傍長手方向に1又は2以上の係止爪を形成
し、一方、前記被締結材には前記ボルト用のボルト穴を
形成するとともに前記係合腕が挿通する係合腕挿通孔を
前記ボルト穴と一体に又は離して形成し、前記第二部材
の前記係合腕が前記被締結材の他の被締結部材との接合
面側から前記係合腕挿通孔を挿通した後さらに前記第一
部材の前記係合腕係止孔に弾性的に撓んだ状態で挿通し
た後弾性的に元の状態に戻って前記係止爪の何れか一つ
により抜け止めされるように構成したことを特徴とする
ボルト保持構造である。
【0027】請求項11の発明は、筒状被締結材の内面
にボルト保持具を介してボルトを保持する構造であっ
て、このボルト保持具には前記ボルトの頭部と略相似形
の凹部を有するボルト保持部を形成し、この凹部の外周
縁から前記凹部の底部とは反対方向に伸びる複数の係合
腕を設け、この係合腕は前記管状被締結材の厚み以下の
長さとし、前記ボルト保持部の後部には弾性部材を一体
に取り付け、一方、前記筒状被締結材には前記ボルト用
のボルト穴を形成するとともにそのボルト穴と一体又は
離して形成し、そして前記弾性部材を弾性的に縮径した
状態で前記ボルト保持具全体を前記筒状被締結材の内部
に挿入し、前記係合腕を前記係合腕挿通孔に挿入後前記
弾性部材を拡開して前記筒状被締結材の内面に弾性的に
押し付けられるように構成したことを特徴とするナット
保持構造。
【0028】請求項12の発明は、さらに、前記ボルト
と接する前記被締結材のボルト締結面であって前記ボル
ト穴開口部回りの部位に前記ボルト頭部と略相似形の凹
部であるボルト回り止め部を設けたことを特徴とする請
求項8ないし11のいずれか1項に記載のボルト保持構
造である。
【0029】請求項13の発明は、前記複数の係合腕
が、前記ボルト穴の中心軸を含む任意の平面に対して面
対称の位置に設けられた2ないし4本の係合腕であるこ
とを特徴とする請求項8ないし12のいずれか1項に記
載のボルト保持構造である。
【0030】請求項14の発明は、筒状被締結材の内面
にボルト保持具を介してボルトを保持する構造であっ
て、このボルト保持具にはスライド式の伸縮自在な連結
部を設け、この連結部の両端に前記ボルトの頭部と略相
似形の凹部を有するボルト保持部を互いに逆向きに形成
し、かつ前記連結部が伸長されて前記筒状被締結材の内
径とほぼ等しい長さで固定される構造とし、一方、前記
筒状被締結材には前記ボルト用のボルト穴を前記筒状被
締結材の軸の軸対称の位置に形成するとともに前記筒状
被締結材の前記ボルト頭部が接するボルト締結面側の前
記各ボルト穴開口部回りの部位に前記ボルト頭部と略相
似形の凹部であるボルト回り止め部を形成し、そして前
記各ボルト保持部に前記各ボルト頭部を装着し前記連結
部を縮めた状態でナット保持具全体を前記筒状被締結材
の内部に挿入し前記連結部を伸ばして前記各ボルト頭部
が前記各ボルト回り止め部に勘合しその底面に押し付け
られた状態で前記連結部が固定されるように構成したこ
とを特徴とするボルト保持構造である。
【0031】なお、請求項8〜14の各発明の作用効果
は、請求項1〜7の各発明のナットに関する作用効果
と、ナットをボルトに置き換えただけの相違である。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を参照しつつ説明する。
【0033】
【実施例】(実施例1)図1に示すナット保持具1は、
例えば合成樹脂で射出成形したやや厚肉(ナットの大き
さにより異なるが、例えば、外径約20mmのナットの
場合、2〜5mm程度の厚さ)の部材(以下、実施例2
〜5において同じ)であり、ナットと略相似形の凹部3
を有するキャップ状のナット保持部2が形成され、この
凹部3の底にはボルト挿通孔4が設けられている。さら
に、凹部3の外周縁5からボルト挿通孔4とは反対方向
に伸びる2本の係合腕6が設けられており、これらの係
合腕6それぞれの先端には係止爪7が外向きに形成され
ている。
【0034】一方、図2(a)のナット保持構造の断面
図および図2(b)の被締結材の平面図に示すように、
被締結材Waには、ナットNが螺合するボルトB用のボルト
穴8が形成されるとともにナット保持具1の係合腕6が
挿通する係合腕挿通孔9がボルト穴8と一体に形成さ
れ、さらに、被締結部材Waと他の被締結部材Wbとの
接合面10には窪み11が形成され、ナットNと接する
側のナット締結面16のボルト穴8開口部回りの部位に
はナットNと略相似形の凹部であるナット回り止め部1
7が形成されている。
【0035】ナット保持具1の凹部3にナットNを嵌め
込んだ状態で係合腕6を被締結材Waのナット締結面1
6側から係合腕挿通孔9に押し込むと、係合腕6の先端
の係止爪7が外向きに張り出しているので係合腕6が弾
性的に撓んで縮径され係止爪が係合腕挿通孔9を通過
し、この通過後係合腕6が弾性的に元の状態に戻って係
止爪7が窪み11の底面に係合しナット保持具1全体が
抜け止めされる。同時に、ナットNはナット回り止め部
17に嵌合され、ボルトBをナットNに螺合して締め込
んだときの連れ回りを防止する。また、ナット保持具1
の凹部3の底にはボルト挿通孔4が形成されていること
により、ボルトBを締め込んだときその先端がボルト挿
通孔4から自由に突き出せるので、ナット保持具1がボ
ルトBの先端に押されて脱落してしまうことがない。ま
た、被締結材Waの接合面10側には係合腕6の先端部
及び係止爪7が接合面10より外側(被締結材Wb側)
に突き出さない深さの窪み11を形成しているので、ボ
ルトBを締め込んだときに、被締結材WaとWbとの間
に係合腕6の先端及び係止爪7の部分が挟み込まれない
ため、より強い締結力が得られる。
【0036】なお、ボルトB・ナットNが比較的小型で
ボルトNを締め込んだときのトルクがそれほど大きくな
い場合には、被締結材Waにナット回り止め部17を設
けなくともナット保持具1の凹部3がナットNと略相似
形に形成されているので係合腕6を例えば幅広に形成し
てボルト締込み時のトルクにより大きく変形することが
ないようにしておくことによりナット保持具1ごと回り
止めされ連れ回りを防止できる。
【0037】また、ボルトB・ナットNが比較的小型で
係合腕6先端及び係止爪7が締結面10から付き出す部
分の長さ・厚みが小さい場合には、被締結材Waの接合
面10に窪み11がなくともボルトBを締め込んだと
き、前記突き出し部分が被締結材Wa及びWbの間で押
し潰されるので被締結材Wa、Wbの締結には問題はな
い。
【0038】ナット保持具1の凹部3の内寸はナットN
の外寸よりやや大きめ(用いるナットの大きさにより異
なるが、例えば、外径約20mmのナットの場合、0.
5〜2mm程度大きめ)としておくと、凹部3にナット
Nを装着後ナットNに少し遊びができるためボルトBが
ボルト穴8に正確に真っ直ぐに入らなくともナットNと
の螺合が容易となり作業性が向上し好ましい。また、ナ
ット回り止め部17の内寸もナットNが嵌合しやすいよ
うに、かつ上記と同様の理由によりナットNの外寸より
やや大きめとしておくことが好ましい。
【0039】係止爪7の形状は、図1、図2(a)に示
すように係合腕6の先端から根元方向に広がるテーパ状
にしておくと係合腕挿通孔9を通過させやすいので好ま
しい。また、係止爪7は外向きでなく内向きに形成して
もよい。この場合、係止腕挿通孔9をボルト穴8と離し
て形成しておくことにより、係止爪7が接合面10上の
係止腕挿通孔8開口部とボルト穴8開口部との間の部分
に係止されナット保持具1が抜け止めされる。
【0040】(実施例2)図3に示すように、ナット保
持具1を第一部材1aと第二部材1bの2つの分離でき
る部材で構成してもよい。第一部材1aには、ナットN
と略相似形の凹部3を有するナット保持部2を形成し、
この凹部3の底にはボルト挿通孔4が設けられている。
ナット保持部2から外に張り出す耳状部12を対向する
2箇所に形成し、この耳状部12には係合腕係止孔13
が設けられている。また、第二部材1bにはボルト挿通
孔4が形成されたフランジ部14が設けられ、このフラ
ンジ部14からほぼ垂直に伸びる2本の係合腕6が設け
られ、この係合腕6の先端近傍長手方向に複数の係止爪
7(図3では3つ)が形成されている。一方、図4に示
すように、被締結材にはボルト穴8の他に係合腕挿通孔
9が形成されている。
【0041】第一部材1aおよび第二部材1bを用いて
ナットNを被締結材1aに保持するには、例えば、以下
の手順により行う。すなわち、図4において、第二部材
1bを被締結材Waの接合面10側から係合腕挿通孔9
に挿入した後、第一部材1aの凹部3にナットNを嵌め
込んだ状態で、第二部材の係合腕6に第一部材1aの係
合腕係止孔13を通し、第一部材1aを押し込む。そう
すると、被締結材Waの厚さとナットNの高さに応じて
係合腕係止孔13と係止爪7のいずれか一つとが嵌合し
て第一部材1aが固定されナットNが被締結材Waに保
持される。これにより、被締結材の厚さが異なる場合に
も別のナット保持具を準備する必要がなく、一つ(一
組)のナット保持具で種々の厚さの被締結材にナットを
保持・固定できる。
【0042】(実施例3)図5は、パイプ(筒状被締結
材)WaにナットNを保持するナット保持構造の実施例
を示したものである。ナット保持具1にはナットNと略
相似形の凹部3を有するナット保持部2が形成され、こ
の凹部3の底にはボルト挿通孔4が設けられている。凹
部3の外周縁5からボルト挿通孔4とは反対方向に伸び
る2本の係合腕6を設け、この係合腕6はパイプWaの
厚さ以下の長さとする。ナット保持部2の後部には弾性
部材、例えば合成樹脂で図5のように、一部を切り開い
た筒状に形成したもの15を一体に取り付ける。一方、
パイプWaにはボルト穴8と係合腕挿通孔9を一体に又
は離して形成する。
【0043】ナットNを凹部3に嵌め込み、弾性部材1
5を指で押さえて弾性的に縮径した状態でナット保持具
1全体をパイプWaの内部へ挿入し、係合腕6を係合腕
挿通孔9に嵌め合わせた後、弾性部材15から指を離す
ことにより弾性部材15が弾性的に拡開してパイプWa
の内面に押し付けられるのでナットがパイプWaの内面
に保持される。係合腕6をパイプWaの厚み以下の長さ
としているのでパイプの外面を窪ませなくとも係合腕6
の先端がパイプWaの外面から外へ突き出すことがな
い。
【0044】(実施例4)図6および図7は、パイプ
(筒状被締結材)Waの内面2箇所同時にナットを保持
する構造の実施例を示すものである。図6に示すよう
に、同一形状の部材1cを2つ組み合わせて一つのナッ
ト保持具1となるように形成されている。すなわち、部
材1cにはナットNと略相似形の凹部3を有するナット
保持部2が形成され、凹部3の底にはボルト挿通孔が設
けられている。ボルト保持部の後方には先端近傍長手方
向に複数箇所切り込み21が入れられた棒状部18a
と、先端近傍長手方向に複数箇所切起こし22が設けら
れた半割れパイプ状部18bとが形成されている。そし
て2つの部材1cをナット保持部2が互いに逆向きにな
るよう、半割れパイプ状部18bに棒状部18aを嵌め
合わせて連結部18とし一組のナット保持具1とする。
この際、切込み21と切起こし22とが重ならないよう
できるだけ連結部18を縮めた状態にセットする。一
方、図7に示すように、パイプWaにはパイプの軸対称
の位置にボルト穴8を形成するとともに内面のボルト穴
8開口部回りの部位にナットNと略相似形の凹部である
ナット回り止め部17が形成されている。
【0045】そして、このナット保持具1の両端のナッ
ト保持部2にそれぞれナットNを嵌め込んだ状態でナッ
ト保持具1全体をパイプWaの内部に挿入し、2箇所の
ナット回り止め部17に2つのナットNがそれぞれ嵌ま
り込みかつ押し付けられるように連結部18を伸長す
る。その際、切込み21と切起こし22とが嵌合して連
結部が固定されるので、ナットNはパイプWaの内面に
保持される。これにより、一組のナット保持具で2箇所
同時にナットを保持できるので作業性が著しく向上す
る。また、同じナット保持具で内径の異なるパイプ内面
にナットを保持できるので多種類のナット保持具を準備
する必要がない。
【0046】上記実施例1〜3では、係合腕6は対向す
る位置に2本形成したが、これに限るものではなく、ボ
ルト穴8の中心軸を含む任意の平面に対して面対称の位
置に3本または4本設けてもよい。係合腕6を面対称の
位置に配置することにより、ナットNを被締結材1aの
ナット締結面16に対して平行に保持できるのでボルト
Bの螺合が容易となり、またボルトB締込み時のナット
保持具1の非対称な変形も防止できる。係合腕6の本数
は多いほどナット保持具1は変形され難くなるが、ナッ
ト保持具1の製作コスト等を考慮して4本以下とするの
がよい。
【0047】上記実施例1〜4ではナット保持具1の材
料として合成樹脂を用いたが、これに限るものではな
く、本発明の作用効果を奏するように構成すれば、例え
ば、鋼、アルミニウム等を適宜選択使用できるものであ
る。
【0048】なお、上記実施例1〜4ではナット保持構
造についてのみ示したが、ボルト保持構造については、
上記各実施例のナット保持部に相当するボルト頭部保持
部にボルト挿通孔を設ける必要がないことを除けば全く
同様に実施できるものである。
【0049】
【発明の効果】本発明により、螺合前のナット(または
ボルト)を被締結材に保持・固定することにより、ナッ
ト(またはボルト)を片手で支持する必要がなく、かつ
ナット(またはボルト)を連れ回りさせることなくボル
トをナットに(または、ナットをボルトに)締め込むこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のナット保持構造に用いるナ
ット保持具の矢視図である。
【図2】本発明の実施例1の(a)ナット保持構造の断
面図、(b)被締結材の平面図である。
【図3】本発明の実施例2のナット保持構造に用いるナ
ット保持具を示す図である。
【図4】本発明の実施例2のナット保持構造を示す図で
ある。
【図5】本発明の実施例3のナット保持構造を示す図で
ある。
【図6】本発明の実施例4のナット保持構造に用いるナ
ット保持具を示す図である。
【図7】本発明の実施例4のナット保持構造を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…ナット保持具、2…ナット保持部、3…凹部、4…
ボルト挿通孔、5…外周縁、6…係合腕、7…係止爪、
8…ボルト穴、9…係合腕挿通孔、10…接合面、11
…窪み、12…耳状部、13…係合腕係止孔、14…フ
ランジ部、15…弾性部材、16…ナット締結面、17
…ナット回り止め部、18…連結部、B…ボルト、N…
ナット、W…被締結材

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被締結材にナット保持具を介してナット
    を保持する構造であって、このナット保持具には前記ナ
    ットと略相似形の凹部を有するナット保持部を形成し、
    この凹部の底にはボルト挿通孔を設け、この凹部の外周
    縁から前記ボルト挿通孔とは反対方向に伸びる複数の係
    合腕を設け、この係合腕の先端には係止爪を形成し、一
    方、前記被締結材には前記ナットが螺合するボルト用の
    ボルト穴を形成するとともに前記係合腕が挿通する係合
    腕挿通孔を前記ボルト穴と一体に又は離して形成し、こ
    の係合腕挿通孔を前記係合腕が弾性的に撓んだ状態で挿
    通した後弾性的に元の状態に戻って前記係止爪により抜
    け止めされるように構成したことを特徴とするナット保
    持構造。
  2. 【請求項2】 さらに、他の被締結材と接合される前記
    被締結材の接合面であって前記係合腕挿通孔開口部回り
    の部位を前記接合面より窪ませ、この窪みに前記元の状
    態に戻った前記係合腕先端及び前記係止爪が係止される
    ことにより前記係合腕先端部及び前記係止爪が前記接合
    面より外側に突き出ないように構成したことを特徴とす
    る請求項1記載のナット保持構造。
  3. 【請求項3】 被締結材にナット保持具を介してナット
    を保持する構造であって、このナット保持具は2つの分
    離できる部材で構成され、その第一の部材には前記ナッ
    トと略相似形の凹部を有するナット保持部を形成し、こ
    の凹部の底にはボルト挿通孔を設け、このナット保持部
    から外側に張り出す複数の耳状部を形成し、この耳状部
    には係合腕係止孔を設けるとともに、第二の部材には前
    記ナットが螺合するボルト用のボルト穴を形成したフラ
    ンジ部を設け、そのフランジ部からほぼ垂直に伸びる複
    数の係合腕を設け、この係合腕の先端近傍長手方向に1
    又は2以上の係止爪を形成し、一方、前記被締結材には
    前記ナットが螺合するボルト用のボルト挿通孔を形成す
    るとともに前記係合腕が挿通する係合腕挿通孔を前記ボ
    ルト穴と一体に又は離して形成し、前記第二部材の前記
    係合腕が前記被締結材の他の被締結部材との接合面側か
    ら前記係合腕挿通孔を挿通した後さらに前記第一部材の
    前記係合腕係止孔に弾性的に撓んだ状態で挿通した後弾
    性的に元の状態に戻って前記係止爪の何れか一つにより
    抜け止めされるように構成したことを特徴とするナット
    保持構造。
  4. 【請求項4】 筒状被締結材の内面にナット保持具を介
    してナットを保持する構造であって、このナット保持具
    には前記ナットと略相似形の凹部を有するナット保持部
    を形成し、この凹部の底にはボルト挿通孔を設け、この
    凹部の外周縁から前記ボルト挿通孔とは反対方向に伸び
    る複数の係合腕を設け、この係合腕は前記管状被締結材
    の厚さ以下の長さとし、前記ナット保持部の後部には弾
    性部材を一体に取り付け、一方、前記筒状被締結材には
    前記ナットが螺合するボルト用のボルト穴を形成すると
    ともに前記係合腕が挿通する係合腕挿通孔を前記ボルト
    穴と一体に又は離して形成し、そして前記弾性部材を弾
    性的に縮径した状態で前記ナット保持具全体を前記筒状
    被締結材の内部に挿入し、前記係合腕を前記係合腕挿通
    孔に挿入後前記弾性部材を拡開して前記ナット保持具が
    前記筒状被締結材の内面に弾性的に押し付けられるよう
    に構成したことを特徴とするナット保持構造。
  5. 【請求項5】 さらに、前記ナットと接する前記被締結
    材のナット締結面であって前記ボルト穴開口部回りの部
    位に前記ナットと略相似形の凹部であるナット回り止め
    部を設けたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    か1項に記載のナット保持構造。
  6. 【請求項6】 前記複数の係合腕が、前記ボルト穴の中
    心軸を含む任意の平面に対して面対称の位置に設けられ
    た2ないし4本の係合腕であることを特徴とする請求項
    1ないし5のいずれか1項に記載のナット保持構造。
  7. 【請求項7】 筒状被締結材の内面にナット保持具を介
    してナットを保持する構造であって、このナット保持具
    にはスライド式の伸縮自在な連結部を設け、この連結部
    の両端に前記ナットと略相似形の凹部を有するナット保
    持部を互いに逆向きに形成し、この各凹部の底にはボル
    ト挿通孔を設け、かつ前記連結部が伸長されて前記筒状
    被締結材の内径とほぼ等しい長さで固定される構造と
    し、一方、前記筒状被締結材には前記ナットが螺合する
    ボルト用のボルト穴を前記筒状被締結材の軸の軸対称の
    位置に形成するとともに前記筒状被締結材の前記ナット
    と接するナット締結面側の各ボルト穴開口部回りの部位
    に前記ナットと略相似形の凹部であるナット回り止め部
    を形成し、そして前記各ナット保持部に前記各ナットを
    装着し前記連結部を縮めた状態で前記ナット保持具全体
    を前記筒状被締結材の内部に挿入し前記連結部を伸長し
    て前記各ナットが前記各ナット回り止め部に嵌合しその
    底部に押し付けられた状態で前記連結部が固定されるよ
    うに構成したことを特徴とするナット保持構造。
  8. 【請求項8】 被締結材にボルト保持具を介してボルト
    を保持する構造であって、このボルト保持具にはボルト
    頭部と略相似形の凹部を有するボルト保持部を形成し、
    この凹部の外周縁から前記凹部の底部とは反対方向に伸
    びる複数の係合腕を設け、この係合腕の先端には係止爪
    を形成し、一方、前記被締結材には前記ボルト用のボル
    ト穴を形成するとともに前記係合腕が挿通する係合腕挿
    通孔を前記ボルト穴と一体に又は離して形成し、この係
    合腕挿通孔を前記係合腕が弾性的に撓んだ状態で挿通し
    た後弾性的に元の状態に戻って前記係止爪により抜け止
    めされるように構成したことを特徴とするボルト保持構
    造。
  9. 【請求項9】 さらに、前記被締結材の他の被締結材と
    接合される接合面であって前記係合腕挿通孔開口部回り
    の部位を前記接合面より窪ませ、この窪みに前記元の状
    態に戻った前記係合腕先端及び前記係止爪が係止される
    ことにより前記係合腕先端部及び前記係止爪が前記接合
    面より外側に突き出ないように構成したことを特徴とす
    る請求項8記載のボルト保持構造。
  10. 【請求項10】 被締結材にボルト保持具を介してボル
    トを保持する構造であって、このボルト保持具は2つの
    分離できる部材で構成され、その第一の部材には前記ボ
    ルトの頭部と略相似形の凹部を有するボルト保持部を形
    成し、このナット保持部から外側に張り出す複数の耳状
    部を形成し、この耳状部には係合腕係止孔を設けるとと
    もに、第二の部材には前記ボルト用のボルト挿通孔を形
    成したフランジ部を設け、そのフランジ部からほぼ垂直
    に伸びる複数の係合腕を設け、この係合腕の先端近傍長
    手方向に1又は2以上の係止爪を形成し、一方、前記被
    締結材には前記ボルト用のボルト穴を形成するとともに
    前記係合腕が挿通する係合腕挿通孔を前記ボルト穴と一
    体に又は離して形成し、前記第二部材の前記係合腕が前
    記被締結材の他の被締結部材との接合面側から前記係合
    腕挿通孔を挿通した後さらに前記第一部材の前記係合腕
    係止孔に弾性的に撓んだ状態で挿通した後弾性的に元の
    状態に戻って前記係止爪の何れか一つにより抜け止めさ
    れるように構成したことを特徴とするボルト保持構造。
  11. 【請求項11】 筒状被締結材の内面にボルト保持具を
    介してボルトを保持する構造であって、このボルト保持
    具には前記ボルトの頭部と略相似形の凹部を有するボル
    ト保持部を形成し、この凹部の外周縁から前記凹部の底
    部とは反対方向に伸びる複数の係合腕を設け、この係合
    腕は前記管状被締結材の厚み以下の長さとし、前記ボル
    ト保持部の後部には弾性部材を一体に取り付け、一方、
    前記筒状被締結材には前記ボルト用のボルト穴を形成す
    るとともにそのボルト穴と一体又は離して形成し、そし
    て前記弾性部材を弾性的に縮径した状態で前記ボルト保
    持具全体を前記筒状被締結材の内部に挿入し、前記係合
    腕を前記係合腕挿通孔に挿入後前記弾性部材を拡開して
    前記筒状被締結材の内面に弾性的に押し付けられるよう
    に構成したことを特徴とするナット保持構造。
  12. 【請求項12】 さらに、前記ボルトと接する前記被締
    結材のボルト締結面であって前記ボルト穴開口部回りの
    部位に前記ボルト頭部と略相似形の凹部であるボルト回
    り止め部を設けたことを特徴とする請求項8ないし11
    のいずれか1項に記載のボルト保持構造。
  13. 【請求項13】 前記複数の係合腕が、前記ボルト穴の
    中心軸を含む任意の平面に対して面対称の位置に設けら
    れた2ないし4本の係合腕であることを特徴とする請求
    項8ないし12のいずれか1項に記載のボルト保持構
    造。
  14. 【請求項14】 筒状被締結材の内面にボルト保持具を
    介してボルトを保持する構造であって、このボルト保持
    具にはスライド式の伸縮自在な連結部を設け、この連結
    部の両端に前記ボルトの頭部と略相似形の凹部を有する
    ボルト保持部を互いに逆向きに形成し、かつ前記連結部
    が伸長されて前記筒状被締結材の内径とほぼ等しい長さ
    で固定される構造とし、一方、前記筒状被締結材には前
    記ボルト用のボルト穴を前記筒状被締結材の軸の軸対称
    の位置に形成するとともに前記筒状被締結材の前記ボル
    ト頭部が接するボルト締結面側の前記各ボルト穴開口部
    回りの部位に前記ボルト頭部と略相似形の凹部であるボ
    ルト回り止め部を形成し、そして前記各ボルト保持部に
    前記各ボルト頭部を装着し前記連結部を縮めた状態でナ
    ット保持具全体を前記筒状被締結材の内部に挿入し前記
    連結部を伸ばして前記各ボルト頭部が前記各ボルト回り
    止め部に勘合しその底面に押し付けられた状態で前記連
    結部が固定されるように構成したことを特徴とするボル
    ト保持構造。
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