JP2002068902A - 土壌生活性の不快害虫駆除剤及びそれを用いた駆除方法 - Google Patents
土壌生活性の不快害虫駆除剤及びそれを用いた駆除方法Info
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Abstract
不潔感及び不安感を軽減させることのできる土壌生活性
の不快害虫駆除剤及びそれを用いた土壌生活性の不快害
虫の駆除方法を提供すること。 【解決手段】土壌生活性の不快害虫に対する駆除成分を
保持させた薬剤保持体からなる、石様に成形されてなる
不快害虫駆除剤、並びに不快害虫駆除剤を鉢底石として
使用することを特徴とする土壌生活性の不快害虫の駆除
方法。
Description
ーその他鉢植え用容器の底部又は裏部に生息する土壌生
活性の不快害虫に対する不快害虫駆除剤並びに該駆除剤
を鉢底石として使用する土壌生活性の不快害虫の駆除方
法に関するものである。
え用容器(以下、「鉢植え用容器」という)は、排水性
を高める、重しとする等の観点から、軽石や小石など一
般に鉢底石若しくはごろ土(以下、「鉢底石」という)
と呼ばれている礫石類を使用して底部に層を形成させて
いた。使用された礫石類の多くは、市販の鉢底石、軽石
等又は空き地等で見つけられる手頃な石礫であった。
して使用した場合、鉢植え植物の生育に重要な一機能で
ある鉢植え用容器の排水性は改善されるが、鉢植え用容
器の下、つまり鉢裏について排水量が増大し、鉢裏の適
当な湿度が土壌生活性の不快害虫等に快適な環境を作る
こととなった。しかも鉢植え用容器の下、及び隣接して
いる鉢植え等がある場合、鉢植え間にできる間隔等は、
外敵から身を隠せるなどの理由もあるため、ダンゴムシ
やワラジムシなど土壌生活性の不快害虫に格好の棲み家
を提供する結果となり、園芸作業時に感覚的被害をもた
らした。
より催される園芸作業時の不快感、不潔感及び不安感を
軽減させることのできる土壌生活性の不快害虫駆除剤及
びそれを用いた土壌生活性の不快害虫の駆除方法を提供
することを課題とする。
せた薬剤保持体からなる、石様に成形されてなる不快害
虫駆除剤、及び、(2)前記(1)記載の不快害虫駆除
剤を鉢底石として使用することを特徴とする土壌生活性
の不快害虫の駆除方法、に関する。
は、土壌生活性の不快害虫に対する駆除成分を保持させ
た薬剤保持体からなり、石様に成形されたものである。
これは、例えば、鉢底石としての機能をもたせることに
より植木鉢の排水効果を高めると共に、土壌生活性の不
快害虫に対して駆除効果を発揮することができる。
は、鉢底石などとしての使用に耐え得ることができ、薬
剤を充分に保持できるものが好ましい。
気性、排水性等の機能が考慮されたものが好ましい。し
たがって、鉢底石などの石様に成形されたものが好まし
い。具体的には、簡単な構造で鉢底石などとしての機能
を発揮できるという点で、礫石状、ブロック状、円筒状
等、又は平板仕様であればハニカム状、すのこ状、格子
状、網状等の構造を持ち、簡便な仕様であるものが良
い。
有性、排水性、成型性等の観点から多孔質物質が好まし
く、あるいは汎用性、強度、成型性等の観点から樹脂が
好ましい。
塩、シリカ、ゼオライト等の無機高分子物質が挙げられ
る。樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン系合成樹脂、ポリスチレン、発泡スチロ
ール等のポリスチレン系合成樹脂、セルロース、ポリビ
ニルアルコール、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、ス
チレン−ジビニルベンゼン共重合体等の有機高分子物質
が挙げられる。これらは単独で又は2種以上を組み合わ
せて、鉢底石などの石様に任意に成形して使用すること
ができる。
工、天然を問わず、石材、木材、パルプ材、クレー材、
コルク材、ゲル材等が挙げられ、所望する目的、仕様な
どに合わせて、これらは単独で又は2種以上を組み合わ
せて、又は上記の多孔質物質及び/又は樹脂と組み合わ
せて、鉢底石などの石様に任意に成形して使用すること
ができる。
不快害虫に対する駆除成分を、基材の内部及び/又は表
面に保持させてなるものである。駆除成分の保持方法と
しては、駆除成分を含有させた薬剤保持体を製造する場
合には、例えば、土壌生活性の不快害虫に対する駆除成
分と薬剤保持体の基材、例えば、前記樹脂を、駆除成分
が分解して殺虫効果を消失しない程度の温度(約100
〜150℃)で混合釜により混合、攪拌し、次いで押出
し成型の手法を用いて、直径1〜1.5cm、長さ2〜
3cmの円筒状に加工することにより不快害虫駆除剤を
製造してもよい。他方、薬剤保持体の基材に駆除成分を
担持させることにより製造する場合には、基材に駆除成
分を容易かつ効果的に担持させ得るという点で、好まし
くは接着剤を用いる。前記接着剤は、駆除成分を基材の
表面にまんべんなく担持させるという効果を奏し、かか
る接着剤として、例えば、エポキシ樹脂系接着剤、酢酸
ビニル樹脂系接着剤、アクリルエマルジョン系接着剤等
が挙げられ、単独若しくは2種以上を混合して用いるこ
とができる。これらの中では、耐水性、耐湿性という観
点から、エポキシ樹脂系接着剤、アクリルエマルジョン
系接着剤が好ましい。また、接着剤を用いない場合に
は、例えば、前記多孔質物質であるセラミックス等を予
め前記所望の形に加工して得た薬剤保持体の基材を、前
記駆除成分と水、例えばイオン交換水とを混合して得た
駆除成分含有水溶液に、20〜30℃にて7〜12時間
程度浸漬させて、薬剤保持体の基材に駆除成分を含浸さ
せた後乾燥させて不快害虫駆除剤を得ることもできる。
は、選択される薬剤や用いられる基材により異なるが、
薬剤保持体における駆除成分の含有量は0.01〜20
重量%が好ましく、0.05〜10重量%がより好まし
い。他方、駆除成分を含浸させた薬剤保持体の場合は、
薬剤保持体の基材100重量部に対して、駆除成分を
0.001〜20重量部担持させるのが好ましく、0.
005〜5重量部担持させるのがより好ましい。
害虫に対する駆除成分は、有機リン系、ピレスロイド系
及びカーバメート系殺虫剤からなる群より選ばれた1種
以上であるのが好ましい。これらの殺虫剤群中の化合物
はその異性体及び/又は類縁体であってもよい。上記殺
虫剤を併用する場合、駆除成分中のそれらの量比は特に
限定するものではないが、標的生物、使用場所、目的、
相乗効果、所望の物理的形状又は外観等を考慮した処方
であることが望ましい。
中心に、酸素若しくは硫黄を介した2個の低級アルキル
基と、アリル若しくはアルキル基及び2重結合を持つ酸
素若しくは硫黄が結合したリン酸又はホスホン酸のエス
テル又は酸アミドを挙げることができるが、特に限定さ
れるものではなく、所望の殺虫効力、人畜毒性、標的成
分の選択等に合致させたものであればよい。
は、ダイアジノン〔(2−イソプロピル−4−メチルピ
リミジル−6)−ジエチルチオホスフェート〕、フェニ
トロチオン、MEP〔O,O−ジメチル−O−(3−メ
チル−4−ニトロフェニル)チオホスフェート〕、ピリ
ダフェンチオン〔O,O−ジメチル−O−(3−オキソ
−2−フェニル−2H−ピリダジン−6−イル)ホスホ
ロチオエート〕、マラチオン〔ジメチルジカルベトキシ
エチルジチオホスフェート〕、ディプテレックス〔O,
O−ジメチル−2,2,2−トリクロロ−1−ハイドロ
オキシエチルホスホネイト〕、クロルピリホス〔O,O
−ジエチル−O−(3,5,6−トリクロル−2−ピリ
ジル)−ホスホロチオエート〕、フェンチオン〔O,O
−ジエチル−O−(3−メチル−4−メチルチオフェニ
ル)−ホスホロチオエート〕、ジクロルボス〔O,O−
ジメチル−2,2−ジクロロビニルホスフェート〕、プ
ロペタンホス〔O−[(E)−2−イソプロポキシカル
ボニル−1−メチルビニル]O−メチルエチルホスホラ
ミドチオエート〕、アベイト〔O,O,O’,O’−テ
トラメチルO,O’−チオジ−P−フェニレン ホスホ
ロチオエート〕、プロチオホス〔ジチオリン酸O−2,
4−ジクロロフェニル O−エチル S−プロピルエス
テル〕、ホキシム〔O,O−ジエチル−O−(α−シア
ノベンジリデンアミノ)チオホスフェート〕等が挙げら
れる。
結合によってシクロプロパン環を含む酸部分と、五員環
不飽和ケトンを含むアルコール部分からなる化合物を挙
げることができるが、特に限定されるものではなく、所
望の殺虫効力、人畜毒性、標的成分の選択等に合致させ
たものであれば何ら制限はない。
ては、フタルスリン〔N−(3,4,5,6−テトラヒ
ドロフタリミド)−メチル dl−シス/トランス−ク
リサンテマート〕、dl・d−T80−フタルスリン
〔N−(3,4,5,6−テトラヒドロフタリミド)−
メチル d−シス/トランス−クリサンテマート〕、フ
ラメトリン〔5−(2−プロパギル)−3−フリルメチ
ル クリサンテマート〕、ペルメトリン〔3−フェノキ
シベンジル dl−シス/トランス−2,2−ジメチル
−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプロパンカル
ボキシラート〕、フェノトリン〔3−フェノキシベンジ
ル d−シス/トランス−クリサンテマート〕、イミプ
ロスリン〔2,4−ジオキソ−1−(プロプ−2−イニ
ル)−イミダゾリジン−3−イルメチル (1R)−シ
ス/トランス−クリサンテマート〕、フェンバレレート
〔α−シアノ−3−フェノキシベンジル−2−(4−ク
ロロフェニル)−3−メチルブチレート〕、シペルメト
リン〔α−シアノ−3−フェノキシベンジル dl−シ
ス/トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,
2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート〕、シフ
ェノトリン〔α−シアノ−3−フェノキシベンジル d
−シス/トランス−クリサンテマート〕、エトフェンプ
ロックス〔2−(4−エトキシフェニル)−2−メチル
プロピル−3−フェノキシベンジルエーテル〕、テフル
スリン〔2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチル
ベンジル−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオ
ロ−1−プロペニル)−2,2−ジメチル−1−シクロ
プロパンカルボキシラート〕、フェンプロパトリン〔α
−シアノ−3−フェノキシベンジル シス/トランス−
2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキ
シラート〕、フェンフルスリン〔2,3,4,5,6−
ペンタフルオロベンジル−dl−シス/トランス3−
(2,2−ジクロロビニル)2,2−ジメチル−1−シ
クロプロパンカルボキシラート〕、アレスリン、レスメ
トリン、ネオピナミンフォルテ、クリスロンフォルテ等
が挙げられる。これらの中では、殺虫効力の観点から、
ペルメトリン、エトフェンプロックス、アレスリン、レ
スメトリン、ネオピナミンフォルテ、クリスロンフォル
テが好ましい。
系のN−メチル、又は含窒素複素環系のN,N−ジメチ
ルカルバミン酸エステル、オキシム系、ベンゾフラン系
のものなどを挙げることができるが、特に限定されるも
のではなく、所望の殺虫効力、人畜毒性、標的成分の選
択等に合致させたものであればよい。これらの中では、
殺虫効力や人畜毒性の観点から、カルバリル、フェノブ
カルブ、ベンダイオカルブが好ましい。
殺虫剤、天然精油、酸化防止剤、忌避剤、共力剤、殺菌
剤あるいは抗菌剤等を任意に薬剤保持体に保持させるこ
とができる。
ン〔5−メトキシ−3−(2−メトキシフェニルO−
1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン〕な
どのオキサジアゾール系殺虫剤;イミダクロプリド〔1
−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−ニトロイ
ミダゾリジン−2−イリデンアミン〕、アセタミプロリ
ド〔N’−[(6−クロロ−3−ピリジイル)メチル]
−N’−シアノ−N’メチルアセトンアミジイン〕など
のクロロニコチン系殺虫剤等が挙げられる。
トラール、シトロネラール、シトロネロール、オイゲノ
ール、メチルオイゲノール、ゲラニオール、シンナミッ
クアルデヒド、リナロール、ペリラアルデヒド、ネペタ
リック酸、メチルヘプテノン、デシルアルデヒド、ミル
セン、酢酸ゲラニオール、チモール、リモネン、シネオ
ール、ピネン、シメン、テルピネン、サビネン、エレメ
ン、セドレン、エレモール、ビドロール、セドロール、
ヒノキチオール、ツヤプリシン、トロポロイド、ヒノキ
チン、ツヨプセン、ボルネオール、カンフェン、テルピ
ネオール、テルピニルエステル、ジペンテン、ファラン
ドレン、シネオール、カリオレフィン、バニリン、フル
フラール、フルフリルアルコール、ピノカルベオール、
ピノカルボン、ミルテノール、ベルベノン、カルボン、
オイデスモール、ピペリトン、ツエン、ファンキルアル
コール、メチルアンスラニレート、ビサボレン、ベルガ
プトール、ノニルアルデヒド、ノニルアルコール、ヌー
トカトン、オクチルアルデヒド、酢酸リナリル、酢酸ゲ
ラニル、ネロリドール、オシメン、アンスラニル酸メチ
ル、インドール、ジャスモン、ベンツアルデヒド、プレ
ゴン、更に上記の異性体や誘導体及び上記から選ばれる
少なくとも1つ以上を含有する精油等が挙げられる。
チル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソー
ル、トコフェロール、トリフェニルホスファイト等が挙
げられ、単独若しくは2種以上を混合して用いることが
できる。これらの中では、樹脂に対する融和性、安定性
という観点から、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾ
ール、ブチル化ヒドロキシアニソールが好ましい。
る際には、駆除成分の薬剤保持体の基材への含浸性、拡
散性等を向上させる目的で、溶剤を用いることも可能で
ある。
くは、鉢底石、飾り石、敷石、鉢置き台等に成形するこ
とができる。これらは、例えば、乾式加圧成型、揺動成
型、ろくろ成型、押出し成型、鋳込み成型等により成形
することができる。
場所としている生物が好ましい。土壌生活性の不快害虫
としては、例えば、ダンゴムシ及びワラジムシ類、ヤス
デ類、ムカデ類、ゲジ類、クモ類、アリ類、シロアリ、
ケムシ類、チャタテムシ類、トビムシ類、カマドウマ
類、ナメクジ類、トカゲ及びヤモリ類などが挙げられ
る。
たものである場合、鉢植え用容器の底部に鉢底石とし
て、好ましくは2〜3cmの層を形成するように施用し
てもよい。また、本発明の不快害虫駆除剤は、庭やベラ
ンダにある物陰等不快害虫が生息するような場所に飾り
石として施用してもよく、玄関先に敷石として施用して
もよい。また、不快害虫駆除剤が、平板様形状をしたも
のである場合、鉢底に鉢底石として所定量を敷けばよ
く、また鉢置き台として使用してもよい。
生活性の不快害虫の生息しやすい鉢裏という環境に最も
近接している鉢底石として使用すると、土壌生活性の不
快害虫の生息環境の劣悪化をもたらし、鉢裏に進入し滞
在する土壌生活性の不快害虫等に対してその殺虫効果を
もって致死させることができる。また土壌生活性の不快
害虫等は生息に不適切な鉢裏の環境を感じ取り、その場
から退去することから、土壌生活性の不快害虫等の生息
域を縮小することができる。
が、本発明は以下の実施例に制限されるものではない。
トフェンプロックスのネオチオゾールF溶液を10重量
部含浸させた後、40℃で2時間乾燥させて不快害虫駆
除剤を得た。
/v)のフェニトロチオンのネオチオゾールF溶液を1
0重量部含浸させた後、40℃で2時間乾燥させて不快
害虫駆除剤を得た。
ールF及び89.95重量%のポリエチレンを110℃
で混合釜を用いて混合した後、押出成形機を用いて直径
約2cm、長さ約3cmの円筒状の不快害虫駆除剤を得
た。
3cm厚さの層を形成するように実施例1〜3で得られ
た不快害虫駆除剤を施剤し、高さ20cm程度のパンジ
ーを植えて25×25cm2 の試験区域に20℃にて1
日間放置した。次に該植木鉢の下に体長約7〜8mmの
ダンゴムシを15匹放飼にしさらに1日間放置し、ダン
ゴムシの致死率を求めた。なおパンジーに対しては2回
/日の定期的な散水を行った。
m厚さの層を形成するように実施例1〜3で得られた不
快害虫駆除剤を施剤し、高さ20cm程度のパンジーを
植え、体長約7〜8mmのダンゴムシを60匹を放飼に
した1m2 の試験区域に該植木鉢1日間放置した後のダ
ンゴムシの致死率を求めた。その後改めてダンゴムシ6
0匹を放飼にし、該植木鉢を放置して3日後のダンゴム
シの致死率を調べた。なおパンジーに対しては2回/日
の定期的な散水を行った。
て行い、それぞれで致死率を求めた。それら平均値を各
試験での致死率とした。
いるプラスチック製植木鉢(5号)に底2〜3cm厚さ
の層を形成するように施し、高さ20cm程度のパンジ
ーを植えて比較例1とし、実施例1〜3と同様に、試験
例1〜2を行った。
験例2の結果を表2に示す。
間放置し駆除成分の雰囲気を充満させた場合、実施例1
〜3においては、鉢底に配置されたダンゴムシは滞在す
るようなことはなく、ほとんどが植木鉢周辺部へ逸走す
る等の忌避行為を示し、その後動きの鈍重化が見られ、
ほぼ全てが致死に至った。
ゴムシの生息域に1日間及び3日間放置し徐々に駆除成
分の雰囲気にダンゴムシを曝露した場合、実施例1〜3
については、1日間放置においての致死率は約50%で
あり、試験例1ほどの劇的な致死効果は得られなかった
ものの、3日後の致死率は100%であり、効果は確実
なものであった。さらに、3日間にわたる定期的な散水
においても、駆除効果は減ずることなく充分なものであ
った。
場合、比較例1ではダンゴムシの生息に何ら影響を及ぼ
さないのに対して、実施例1〜3ではダンゴムシの駆除
及び防除の効果が顕著であった。
て使用する場合、植木鉢の排水性を良好にすると共に、
植物が植えられている鉢やプランター等の鉢植え用容器
の下(鉢裏)において該駆除剤に保持された薬剤が醸し
出す雰囲気が植腐の臭いに誘引され進入しようとする不
快害虫に対して殺虫効果を発揮し、不快害虫の棲み家の
排除且つ園芸作業時の感覚的被害を軽減することができ
る。
いるので不快害虫退治の為の新たな薬剤処理を施す手間
を省き不必要に大量に薬剤を散布することがない、鉢裏
を生息域としない生物に対して害を及ぼさないという選
択性がある等の効果を奏するものである。
Claims (7)
- 【請求項1】 土壌生活性の不快害虫に対する駆除成分
を保持させた薬剤保持体からなる、石様に成形されてな
る不快害虫駆除剤。 - 【請求項2】 薬剤保持体の基材が多孔質物質及び/又
は樹脂である請求項1記載の不快害虫駆除剤。 - 【請求項3】 土壌生活性の不快害虫に対する駆除成分
を、該基材の内部及び/又は表面に保持させた請求項2
記載の不快害虫駆除剤。 - 【請求項4】 土壌生活性の不快害虫に対する駆除成分
が、有機リン系、ピレスロイド系及びカーバメート系殺
虫剤からなる群より選ばれた1種以上である請求項1〜
3いずれか記載の不快害虫駆除剤。 - 【請求項5】 土壌生活性の不快害虫が、鉢裏を主な生
息場所としている生物である請求項1〜4いずれか記載
の不快害虫駆除剤。 - 【請求項6】 鉢底石様に成形され、鉢底石として使用
される請求項1〜5いずれか記載の不快害虫駆除剤。 - 【請求項7】 請求項1〜6いずれか記載の不快害虫駆
除剤を鉢底石として使用することを特徴とする土壌生活
性の不快害虫の駆除方法。
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