JP2001302406A - ナメクジ忌避剤及び忌避方法 - Google Patents

ナメクジ忌避剤及び忌避方法

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JP2001302406A
JP2001302406A JP2000124388A JP2000124388A JP2001302406A JP 2001302406 A JP2001302406 A JP 2001302406A JP 2000124388 A JP2000124388 A JP 2000124388A JP 2000124388 A JP2000124388 A JP 2000124388A JP 2001302406 A JP2001302406 A JP 2001302406A
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Takashi Tomoi
隆司 友井
Yukimasa Matsumoto
幸正 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、植物が植えられている植木鉢やプラ
ンター等の下(裏)において忌避効果を発揮し、ナメク
ジの棲み家をも排除し、まもるべき植物の周りからナメ
クジを一掃することでナメクジによる食害等の被害の軽
減を可能にする、ナメクジ忌避剤及び該ナメクジ忌避剤
を用いるナメクジの忌避方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】鉢底石として使用し得る成型品にナメクジ
に対する忌避成分を担持又は含有させてなるナメクジ忌
避剤並びに該忌避剤を用いるナメクジの忌避方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナメクジ忌避剤及
び該ナメクジ忌避剤を用いるナメクジの忌避方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】植木鉢やプランターの底には排水性を高
めるために軽石などを入れる。かかる軽石等は一般に鉢
底石若しくはごろ土等(以下、鉢底石という)と呼ばれ
ている。それらを使用した場合、植木鉢の排水性は改善
されるものの、植木鉢の下(裏)については、排水量が
増えるため、むしろ適度な湿気を与えることになり、し
かも植木鉢の下は外敵から身を隠せる等の理由もあっ
て、ナメクジやダンゴムシなど不快害虫と呼ばれている
虫の恰好の棲み家を提供する結果となる。特にナメクジ
は不快なだけでなく、大事に育てた植物の花や新芽を食
べ台無しにしてしまう等、農業害虫としての一面も持っ
ているため問題である。
【0003】かかるナメクジの忌避剤としては、植物精
油由来の物質を忌避成分とし、植物の株元に置いて用い
られるものや、植物の周囲に適宜貼りつけて用いる、忌
避成分として界面活性剤を含浸させたテープなどが上市
されており、植物のすぐ近くで防除するタイプのものが
主流となっている。
【0004】しかしながら、従来、忌避剤として主に用
いられている株元に置くタイプではナメクジが植物を食
害する時点で対処することはできても、植木鉢の下を棲
み家として生息するナメクジに対しては、その忌避効果
を及ぼすことができず、かかるナメクジを排除すること
はできなかった。即ち、忌避剤の効果が衰えた時、或い
は処理量不足のところから食害され充分な忌避効果が期
待できなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、植物が植え
られている植木鉢やプランター等(以下、植木鉢とい
う)の下(裏)において忌避効果を発揮し、ナメクジの
棲み家をも排除し、まもるべき植物の周りからナメクジ
を一掃することでナメクジによる食害等の被害の軽減を
可能にする、ナメクジ忌避剤及び該ナメクジ忌避剤を用
いるナメクジの忌避方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、植木鉢の排水性を高めるための鉢底石に忌避成
分を含有させることにより所望の効果が得られることを
見出し、本発明を完成させるに至った。
【0007】即ち、本発明は、(1) 鉢底石として使
用し得る成型品にナメクジに対する忌避成分を担持又は
含有させてなるナメクジ忌避剤、(2) 前記成型品の
基材が樹脂である前記(1)記載のナメクジ忌避剤、
(3) 前記忌避成分が、ポリフェノール類、テルペン
類、界面活性剤及び銅化合物からなる群より選ばれる少
なくとも1種である、前記(1)又は(2)記載のナメ
クジ忌避剤、並びに(4) 前記(1)〜(3)いずれ
か記載の忌避剤を用いるナメクジの忌避方法、に関す
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のナメクジ忌避剤(以下、
忌避剤という)は鉢底石タイプの忌避剤であり、鉢底石
としての効果により植木鉢の排水性を高めると共に、ナ
メクジに対し忌避効果を発揮することができる。
【0009】尚、本発明にいう「忌避効果」とは、具体
的には、後述の実施例において定義される忌避率(%)
にして、好ましくは70〜100%程度、より好ましく
は80〜100%程度のナメクジ忌避作用を、好ましく
は3〜30日程度、より好ましくは15〜30日程度発
揮し得るという、忌避剤の効果をいう。また、かかる忌
避効果が発揮されれば、植木鉢の外部、特に植木鉢の下
(裏)に生息するナメクジを効果的に排除できると共
に、植木鉢の周りからナメクジを一掃することで再度侵
入してくる確率が減少するということから、さらに植木
鉢の内部、即ち土壌部や植物からもナメクジを排除で
き、植物の植えられた植木鉢全体から効果的にナメクジ
を忌避することができる。
【0010】本発明にかかる成型品の基材としては、鉢
底石としての使用に耐え得るものであれば特に限定され
るものではないが、汎用性や強度等の観点から、好まし
くは樹脂である。また、セラミックス等の多孔質物質も
所望により使用することもできる。
【0011】前記樹脂としては、例えばポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフィン系合成樹脂やポリス
チレン、発泡スチロール等のポリスチレン合成樹脂等を
挙げることができる。これらは単独で若しくは2種以上
混合して用いることができる。また、安価であり、成型
性がよく、耐薬品性に優れているという観点から、好ま
しくはポリエチレン及び/又はポリプロピレンである。
ポリエチレン及びポリプロピレンを併用する場合、樹脂
中のそれらの量比は、好ましくはポリエチレン1重量部
に対してポリプロピレンを1〜2重量部である。
【0012】前記樹脂の忌避剤における含有量は、成型
品に忌避成分を含有させて忌避剤を製造する場合、忌避
成分、後述の補助成分等の樹脂以外の成分と当該樹脂と
の総量が100重量%となるように、一方、成型品に忌
避成分を担持させて忌避剤を製造する場合、成型品中、
補助成分等の樹脂以外の成分と当該樹脂との総量が10
0重量%となるように、調整する。
【0013】忌避成分としては、ポリフェノール類、テ
ルペン類、界面活性剤及び銅化合物からなる群より選ば
れる少なくとも1種を挙げることができる。成型品に忌
避成分を含有させて忌避剤を製造する場合は、忌避剤に
おけるその含有量は、好ましくは0.1〜10重量%、
より好ましくは1〜5重量%である。他方、成型品に忌
避成分を担持させて忌避剤を製造する場合は、成型品1
00重量部に対して、好ましくは0.1〜10重量部、
より好ましくは0.5〜1重量部担持させるのが望まし
い。
【0014】前記ポリフェノール類としては、多数のフ
ェノール性水酸基を持つ化合物並びにその誘導体を挙げ
ることができるが、特に限定されるものではない。入手
しやすさやコストの観点から、好ましくはタンニン、フ
ラボノイド、カテキンであり、より好ましくはタンニン
である。これらは単独で若しくは2種以上混合して用い
ることができる。また、ポリフェノール類を単独で用い
る場合、成型品にそれを含有させて忌避剤を製造する際
には、忌避剤中の含有量は、少なくとも1重量%とする
のが好ましい。他方、成型品にそれを担持させて忌避剤
を製造する場合は、成型品100重量部に対して、少な
くとも0.5重量部とするのが好ましい。
【0015】前記テルペン類としては、(C5 8 n
の不飽和炭化水素並びにその誘導体である含酸素化合物
及び不飽和度を異にする化合物等を挙げることができる
が、特に限定されるものではない。色々な分野での使用
実績という観点から、好ましくはメントール、樟脳、テ
ルピネオール、シトロネロール、ヒノキチオール、リナ
ロール、ゲラニオールであり、より好ましくはメントー
ル、樟脳、ヒノキチオールである。これらは単独で若し
くは2種以上混合して用いることができる。また、テル
ペン類を単独で用いる場合、成型品にそれを含有させて
忌避剤を製造する際には、忌避剤中の含有量は、少なく
とも0.1重量%とするのが好ましい。他方、成型品に
それを担持させて忌避剤を製造する場合は、成型品10
0重量部に対して、少なくとも0.5重量部とするのが
好ましい。
【0016】界面活性剤としては、アニオン系、カチオ
ン系、非イオン系、両性系等の種々の界面活性剤を挙げ
ることができ、特に限定されるものではないが、タンパ
ク質の変性効力という観点から、好ましくはアニオン系
又はカチオン系の界面活性剤である。具体的に、アニオ
ン系界面活性剤としては、好ましくはアルキルベンゼン
スルホン酸塩、硫酸アルキル塩、リン酸アルキル塩、脂
肪酸モノカルボン酸塩であり、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、
モノラウリルリン酸ナトリウム等を挙げることができ、
カチオン系界面活性剤としては、好ましくはアルキルア
ミン塩、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキ
ルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジル
アンモニウム塩であり、ステアリルアミン塩酸塩、ステ
アリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジステアリル
ジメチルアンモニウムクロリド等を挙げることができ
る。これらは単独で若しくは2種以上混合して用いるこ
とができる。また、界面活性剤を単独で用いる場合、成
型品にそれを含有させて忌避剤を製造する際には、忌避
剤中の含有量は、少なくとも1重量%とするのが好まし
い。他方、成型品にそれを担持させて忌避剤を製造する
場合は、成型品100重量部に対して、少なくとも0.
5重量部とするのが好ましい。
【0017】前記銅化合物としては、特に限定されるも
のではないが、入手しやすさという観点から、好ましく
は銅粉末、硫酸銅、グルコン酸銅であり、より好ましく
銅粉末、硫酸銅である。これらは単独で若しくは2種以
上混合して用いることができる。また、銅化合物を単独
で用いる場合、成型品にそれを含有させて忌避剤を製造
する際には、忌避剤中の含有量は、少なくとも0.1重
量%とするのが好ましい。他方、成型品にそれを担持さ
せて忌避剤を製造する場合は、成型品100重量部に対
して、少なくとも0.1重量部とするのが好ましい。
【0018】前記ポリフェノール類、テルペン類、界面
活性剤及び銅化合物を併用する場合、忌避成分中のそれ
らの量比は特に限定されるものではないが、ナメクジの
忌避効果の観点から、具体的にメントールと硫酸銅とを
共に用いるのが好ましく、また、忌避成分中におけるそ
れらの重量比は、好ましくは1:1〜1:10、より好
ましくは1:1〜1:3である。
【0019】本発明の忌避剤には、所望により忌避成分
と共に、さらに補助成分を成型品に担持又は含有させる
ことができる。かかる補助成分としては、酸化防止剤等
が挙げられる。
【0020】前記酸化防止剤は、樹脂が酸化され劣化す
ることを防ぐという効果を奏する成分である。かかる酸
化防止剤としては、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレ
ゾール、ブチル化ヒドロキシアニソール、トコフェロー
ル、トリフェニルホスファイト等が挙げられ、単独若し
くは2種以上を混合して用いることができる。これらの
中では、樹脂に対する融和性、安定性という観点から、
好ましくは2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、
ブチル化ヒドロキシアニソールである。また、成型品に
補助成分を含有させて忌避剤を製造する場合は、忌避剤
におけるその含有量は、好ましくは0.001〜2重量
%、より好ましくは0.1〜1.5重量%である。他
方、成型品に補助成分を担持させて忌避剤を製造する場
合は、成型品100重量部に対して、好ましくは0.0
01〜1重量部、より好ましくは0.01〜0.5重量
部担持させるのが望ましい。
【0021】本発明の忌避剤を、成型品に忌避成分を含
有させることにより製造する場合には、例えば、前記忌
避成分と成型品の基材、例えば前記樹脂を、忌避成分が
分解してそのナメクジ忌避効果を消失しない程度の温度
(約100〜150℃)で混合釜等により混合、攪拌
し、次いで、押し出し成型の手法等を用いて、例えば直
径1〜1.5cm、長さ2〜3cmの円筒状に加工する
ことにより忌避剤を得る。前記補助成分は、前記のよう
にして忌避成分と基材とを混合する際に適宜加えればよ
い。また、忌避成分として硫酸銅を0.5〜1重量%、
成型品の基材としてポリエチレンを98.5〜99.4
5重量%、補助成分として2,6−ジ−t−ブチル−p
−クレゾールを0.05〜0.5重量%となるように調
製した忌避剤が本発明の目的を達成する上で好ましい。
【0022】他方、本発明の忌避剤を、成型品に忌避成
分を担持させることにより製造する場合には、成型品に
忌避成分を容易かつ効果的に担持させ得るという観点か
ら、好ましくは接着剤を用いる。
【0023】前記接着剤は、忌避成分を成型品の表面に
まんべんなく担持させるという効果を奏する成分であ
る。かかる接着剤としては、エポキシ樹脂系接着剤、酢
酸ビニル樹脂系接着剤、アクリルエマルジョン系接着剤
等が挙げられ、単独若しくは2種以上を混合して用いる
ことができる。これらの中では、耐水性、耐湿性という
観点から、好ましくはエポキシ樹脂系接着剤、アクリル
エマルジョン系接着剤である。該接着剤は、成型品に忌
避成分を担持させて忌避剤を製造する場合、成型品10
0重量部に対して、好ましくは0.1〜5重量部、より
好ましくは0.5〜1重量部用いるのが望ましい。
【0024】かかる製造方法においては、例えば、前記
忌避成分と前記エポキシ樹脂系接着剤とを混合して濃度
25〜50重量%程度の忌避成分含有液を調製し、次い
で、例えば該忌避成分含有液を、予め押し出し成型の手
法等により成型品基材を2〜3cm角に成型して得た成
型品の表面に塗布し、次いで乾燥して、所望の忌避剤を
得る。
【0025】また、接着剤を用いない場合には、例え
ば、前記多孔質物質であるセラミックス等を予め前記所
望の形に加工して得た成型品を、前記忌避成分と水、例
えばイオン交換水とを混合して得た濃度0.5〜5重量
%程度の忌避成分含有水溶液に、20〜30℃にて7〜
12時間程度浸漬し、忌避成分を該成型品に含浸させた
後に乾燥し、所望の忌避剤を得ることもできる。
【0026】尚、前記補助成分は、前記忌避成分含有液
若しくは忌避成分含有水溶液を調製する際に適宜加えれ
ばよい。
【0027】本発明のナメクジの忌避方法においては、
例えば、3cm角の忌避剤を用いる場合、3号鉢に対し
ては、該忌避剤を好ましくは10〜20個、また、5号
鉢に対しては、該忌避剤を好ましくは20〜30個、植
木鉢内の底部に置き、その上に適量の園芸用黒土等を重
層して用いる。忌避剤の個数は植木鉢内の底部の面積に
応じて調節すればよいが、所望の効果が得られれば特に
限定されるものではない。
【0028】また、本発明の忌避方法においては、忌避
剤を植木鉢内底部において用いることに加え、さらに所
望により植物の株元に置いて用いることもでき、より一
層ナメクジの忌避効果を高めることもできる。
【0029】
【実施例】次に、本発明を実施例により説明するが、本
発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。以
下に用いた試薬等をまとめて示す。
【0030】忌避成分 (1)タンニン酸(大日本製薬(株)製) (2)メントール(高砂香料(株)製) (3)SDS (片山化学工業(株)製) (4)銅粉末 (日本農薬(株)製) (5)硫酸銅 (和光純薬工業(株)製)
【0031】成型品基材 (1)ポリエチレン樹脂 (三井化学(株)製) (2)ポリプロピレン樹脂(三井化学(株)製) (3)セラミックス (京セラ(株)製)
【0032】実施例1〜5 表1に示す配合に従い、各忌避成分及び成型品基材を1
10℃にて混合釜を用いて混合し、次いで、押し出し成
型機を用いて直径2cm、長さ3cmの円筒状の忌避剤
を得た。尚、表1中、PEはポリエチレン樹脂を、PP
はポリプロピレン樹脂を示す。
【0033】
【表1】
【0034】実施例6及び7 表2に示す配合に従い、各忌避成分及びイオン交換水を
用いて忌避成分含有水溶液を調製した。次いで、該水溶
液に、およそ3cm角に成型品基材を加工して得た各成
型品を25℃にて12時間浸し忌避成分を該成型品に含
浸させた後に40℃にて2時間乾燥し、忌避剤を得た。
【0035】
【表2】
【0036】試験例1〜7 各試験例では、実施例1〜7において得られた各忌避剤
25個を鉢底に入れ、高さ20cm程度のパンジーを植
えた5号鉢を20℃にて1日間及び30日間放置した。
次いで、それぞれの植木鉢の下に表3に示す体長のナメ
クジを10匹ずつ放してさらに1日間放置した後に、ナ
メクジの挙動を観察すると共に、その忌避率(%)を求
めた。尚、パンジーに対しては毎日2回充分な程度の散
水を行った。
【0037】忌避率は以下の式: 忌避率(%)=(10−a/10)×100 (式中、aは所定の期間植木鉢を放置し、次いで植木鉢
の下にナメクジを放してさらに1日間放置後に、かかる
植木鉢の下に存在したナメクジの数を示す。)により求
めた。
【0038】各試験においては同様の操作を5回反復し
て行い、それぞれで忌避率を求め、反復5回分の忌避率
の平均値を各試験での忌避率とした。結果を表3に併記
する。
【0039】
【表3】
【0040】1日間植木鉢を放置した場合、即ち、忌避
剤の使用期間を1日間と想定した場合、ナメクジには植
木鉢の上に登ったり、さらに植物に登るようなものはな
く、ほとんどが植木鉢の周辺部等に逸走する等の忌避行
動を示した。また、30日間植木鉢を放置した場合、即
ち、忌避剤の使用期間を30日間と想定した場合でも、
ナメクジは忌避剤の使用期間を1日間と想定した場合と
同様の忌避行動を示した。さらに、忌避率は、前者でい
ずれの場合も100%を示し、後者でも90%程度と高
く、充分な忌避効果が得られた。
【0041】これらの結果は、本発明の忌避剤により植
物を植えた植木鉢全体からナメクジを長期間に渡り効果
的に忌避でき、所望の効果が得られることを示してい
る。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、植木鉢の外部、特に植
木鉢の下(裏)を棲み家として生息するナメクジを効果
的に排除することができ、しかも植木鉢の内部、すなわ
ち土壌部や植物からもナメクジを排除でき、植物を植え
た植木鉢周辺からナメクジを一掃することで、長期間に
渡り植物の食害等のナメクジ被害を軽減することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 37/10 A01N 37/10 59/20 59/20 Z Fターム(参考) 2B121 AA16 BB25 BB31 CC21 CC22 CC25 EA21 FA12 FA13 4H011 AE02 BA01 BA06 BB03 BB06 BB18 BC06 BC07 BC19 DA03 DA09 DB02 DC10 DD07 DF03 DH02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉢底石として使用し得る成型品にナメク
    ジに対する忌避成分を担持又は含有させてなるナメクジ
    忌避剤。
  2. 【請求項2】 前記成型品の基材が樹脂である請求項1
    記載のナメクジ忌避剤。
  3. 【請求項3】 前記忌避成分が、ポリフェノール類、テ
    ルペン類、界面活性剤及び銅化合物からなる群より選ば
    れる少なくとも1種である、請求項1又は2記載のナメ
    クジ忌避剤。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか記載の忌避剤を用
    いるナメクジの忌避方法。
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