JP2001058913A - 造粒された害虫忌避剤 - Google Patents

造粒された害虫忌避剤

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JP2001058913A JP11272942A JP27294299A JP2001058913A JP 2001058913 A JP2001058913 A JP 2001058913A JP 11272942 A JP11272942 A JP 11272942A JP 27294299 A JP27294299 A JP 27294299A JP 2001058913 A JP2001058913 A JP 2001058913A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】農園芸作業における害虫忌避剤の提供。 【構成】(1)焼石膏 (2)(1)に対して5〜100重量%のパーライト (3)(1)に対して20〜170重量%の木酢液 上記(1)〜(3)を主成分とし、これらをかきまぜて
粒状乃至小塊状に固結させたことを特長とする造粒され
た害虫忌避剤。 【効果】幼苗のまわりに散布して害虫の忌避効果を奏す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土壌改良剤としても有
用な主に農園芸用に用いる造粒された害虫忌避剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より農作物や園芸用に各種防虫剤や
殺虫剤が用いられているのは公知の通りであるが、これ
らの農薬は主に合成化学品であって、塩素を含む化合物
も多く環境保全や人体への影響などの面で好ましいもの
ではなかった。最近になって、環境や保健面で安全な代
替品として木酢液が害虫忌避や殺菌の目的で使用され始
めていることは公知の通りである。木酢液の使用態様
は、液状またはゼオライトなどの無機質吸着担体に吸着
させた粒状物があげられる。
【0003】各種液体を含んだ粒状物を製造するには、
けい藻土などの吸液性の粉末に該液体を吸着させ、さら
に糊剤などの固結剤を添加して練り合わせ、これを細孔
より押出して切断するなどの機能をもった造粒機にかけ
てか粒状にする方法が一般に行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、液状の木酢
液および木酢液を吸着担体に吸着させてか粒状とした固
形物は、菜園などで忌避剤として用いた場合いずれも雨
水や散水によって有効成分の木酢液が流失しやすく、晴
天の日で3〜4日、雨水が当ると翌日には効果がなくな
るという欠点が指摘されひんぱんに施用せねばばらぬ不
便さがあった。
【0005】一般に、たとえばゼオライト、シリカ、け
い藻土、あるいは活性アルミナなどの吸着担体は、吸液
量は比較的多いものゝ一旦吸着させた液体はその揮散が
早いことおよび水中でその溶出が早いことが欠点とされ
てきたのは公知の通りである。この揮散と溶出が少なく
なるようにコントロールするためには、担体の表面にセ
ルローズの薄膜を形成させる方法などが提案されている
が、均一な膜を形成させるのに操作上面倒であり経済性
に欠けるため広く普及するには至っていない。
【0006】本発明は、上述の現状に鑑みなされたもの
で、木酢液を比較的多量に含みながら雨水や散水による
溶出が防止された、取扱いに便利な粒状乃至は小塊状の
害虫忌避剤を提供するのを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、吸着物か
らの担持した吸着液の揮散と吸着物が水に接した場合の
吸着液の溶出を少なくする方法について検討する過程
で、吸着物の相互を水不溶性の結合剤で結合させること
により、該吸着物担体表面の気孔部を部分的にふさぐと
共に外気に露出する部分を少なくしたら有効であろうと
いう発想の下にその材料と方法について多くのテストを
重ねた結果、 (1)焼石膏とパーライトとに木酢液を加えてかきまぜ
ると、焼石膏と木酢液との反応生成物(水不溶性の硫酸
カルシウムが主成分と考えられる)がパーライト同志を
結合し粒状乃至は小塊状に造粒する作用があること。
【0008】(2)木酢液を、予めパーライトに吸着さ
せた後で焼石膏を添加してかきまぜる順序を採用した方
が造粒の均一性により有効であること。
【0009】(3)固結した造粒物の大小は、主に焼石
膏に対するパーライトの相対的使用量に左右されパーラ
イトの使用量が多い程小さいか粒状になること。
【0010】(4)現状では学問的に未解明だが、粗木
酢液中には精製した蒸溜木酢液には含まれていない害虫
忌避の有効成分が存在するらしく、害虫忌避効果の持続
性、とくに水に当った後の持続性は蒸溜木酢液よりも粗
木酢液を使用した忌避剤の方がすぐれていること。
【0011】(5)製造に当っては、特別の造粒機など
の設備は要せずニーダーでかきまぜた後放置するだけで
よいこと。を見出して揮発性と水溶出性の改善された本
発明忌避剤を完成したものである。
【0012】すなわち、本発明は、(1)焼石膏、
(2)パーライトを(1)に対して5〜100重量%
(3)木酢液を(1)に対して20〜170重量%の三
成分を主成分としこれらをかきまぜて粒状乃至は小塊状
造粒物とした土壌改良剤を兼ねた害虫忌避剤を要旨とし
ている。
【0013】
【作用】本発明の構成と作用とを説明する。まず、本発
明で用いる焼石膏は硫酸カルシウムの一水塩または半水
塩であればとくにその製法と純度は問わず用いうる。
【0014】 泡してえられた多孔質の生成物を称し、その粒度と組成
にはとくに制限はない。
【0015】次に本発明で用いる木酢液は、木炭製造時
に副生する木酢液であればその濃度や材料原木の種類は
問わず用いうる。純度としては、副生した木酢液そのま
ゝの粗木酢液(crude液)、これを蒸溜精製した蒸
溜木酢液のいずれも用いうるが、雨水に当った後の忌避
効果の持続性がすぐれる点で粗木酢液がより好適に用い
られる。
【0016】本発明で用いる各成分の量比について述べ
ると、まず、パーライトは焼石膏に対して5〜100重
量%、好ましくは20〜80重量%を用いる。
【0017】先述の如く、本発明の特長は、焼石膏と木
酢液との反応生成物がパーライト相互を結合した状態で
固結すること、その結果該反応生成物がパーライトの表
面気孔を部分的にふさぐために空気中への木酢液の揮発
性と水ぬれによる木酢液の溶出性が減少制限されること
にある。
【0018】従って焼石膏に対するパーライトの量比を
大きくして100重量%を超えると、上記の焼石膏によ
る結合作用が低下してパーライトのみに木酢液を吸着さ
せた吸着物と差が少なくなってくるので本発明より除か
れる。また、5重量%未満の使用量は本発明忌避剤中に
含ませうる木酢液の減少を招き忌避効果が劣るので本発
明の範囲外である。
【0019】その量比は、主に要望される本忌避剤造粒
物の大小によって選べばよい。すなわち、3〜5mmφ
以上の小塊状を主とした固結物をえたい場合はパーライ
トの5〜50重量%を用い、比較的か粒状に近い造粒物
を主体としたい場合は51〜100重量%を用いるなど
である。
【0020】用いる木酢液の焼石膏に対する量比は、主
に配合するパーライト量とえられる本忌避剤の用途や効
果の持続性によって20〜170重量%、好ましくは4
0〜160重量%の範囲内で選べばよい。
【0021】木酢液の20重量%未満の使用は、本忌避
剤中の木酢液の含有%が低くなり忌避効果とその持続性
が劣ることから、また、170重量%を超える使用は本
発明忌避剤としての固結造粒状態が不十分でしかも表面
が湿った性状を示し取扱いに不便であることから本発明
より除かれる。
【0022】本発明忌避剤を製造するには、適当なかき
まぜ羽根を備えた低速のニーダー中に各成分を仕込み2
〜7分間均一にかきまぜることにより達成できる。かき
まぜ終了後は適当な容器に広げておけば強制乾燥なしで
1〜3時間後には表面が乾いたドライな粒状乃至小塊状
物としてえられる。
【0023】こゝで、各成分を加える順序はとくに制限
はないが、望ましくは、パーライトと木酢液とを1〜2
分間かきまぜて吸着させた後焼石膏を加えてかきまぜる
順序が忌避効果と粒度とが均一な造粒物としてえられや
すいのでより好適に採用される。
【0024】パーライトにまず木酢液を混合した後焼石
膏を加えて固結させる上記の順序が、忌避効果と造粒面
で均一な忌避剤をうるのに有効な理由は学問的に十分解
明されたわけではないが下記のように推考されている。
【0025】すなわち、木酢液とパーライトとを混合し
て表面がぬれた状態にあるパーライトか粒は焼石膏と反
応してパーライト粒間を結合する反応を起しやすい。一
方、木酢液、パーライトおよび焼石膏が同時にかきまぜ
られた場合は、上記のパーライトか粒間をつなぐ反応と
焼石膏が木酢液のみと反応してパーライトか粒が関与し
ない反応とが平行して行われる。従って、後者の場合
は、本発明が特長としているパーライトか粒の気孔を部
分的にふさぎパーライトか粒相互を焼石膏と木酢液との
反応生成物でつないで固結造粒する反応が全面的に行わ
れがたいと考えられている。
【0026】本発明忌避剤を調製するに当って、適当な
肥効成分、たとえば酵素などの土壌改良に有効な成分あ
るいはにんにく、唐辛子、こしょう、わさび、ハーブ油
などの害虫忌避に有効な成分を添加することは固結造粒
を妨げない1〜20重量%(対全量)の範囲で任意に行
ってよい。また、木酢液臭をおだやかにするため適当な
マスキング香料を添加することも自由である。
【0027】本発明忌避剤の使用態様としては、たとえ
ば、プランター、菜園などの幼苗のまわりの地面に帯状
に散布するとか、メッシュ袋に収納して幼苗のまわりを
囲った紐に地上20〜50cm高さに吊すとか、あるい
は小塊状物を植木鉢の底面に入れるなどの方法が採用で
きるがこれらに限ったものではない。
【0028】また、本発明忌避剤は木酢液による消臭マ
スキング作用があることから、開口した容器に収納して
たとえば台所流し台下の収納庫や下駄箱などに設置して
消臭を兼ねた害虫忌避の用途にも利用できる。
【0029】本発明忌避剤は、木酢液が揮発性であるこ
とから保存はガスバリヤー性の袋または容器に保存する
必要があり、1年程度の保存後でも変質や効果の低下は
みられない。
【0030】
【実施例】本発明を実施例によって具体的に説明する。
部および%は特に明示しない限りそれぞれ重量部、重量
%で示した。
【0031】実施例1 容量3lのニーダーに40部のパーライト(三井金属鉱
業株式会社、グレードB)を入れ30r.p.mの回転
数でかきまぜながら90部の蒸溜木酢液(セイコー産業
株式会社、商品名ネオシューレスPH値2.6)を添加
して吸着させた。次いで、かきまぜながら焼石膏(睦化
学工業株式会社、Aタイプ、150メッシュアンダー)
100部を加えて3分間かきまぜた後取り出して深さ3
cm、40cmφのプラスチックトレーに一面に広げて
室温で2時間放置した。
【0032】こうしてえられた本発明忌避剤は、べとつ
きのないドライな小塊状乃至か粒状の造粒物であり、そ
の粒度組成を使用材料(パーライトと焼石膏)と比較し
たところ表1に示す通りで本忌避剤が造粒されたことが
確認された。
【0033】
【0034】本実施例でえられた忌避剤60部を上部が
開放したプラスチック容器に収納して台所流し台下の収
納庫内に設置したところ、それ迄はゴキブリの侵入がみ
られていたのが約1ヶ月にわたりその侵入防止に効果が
認められた。
【0035】実施例2 実施例1で用いたニーダーに実施例1で用いたパーライ
ト30部と焼石膏100部とを仕込み、60r.p.m
の回転数でかきまぜながら粗木酢液(セイコー産業株式
会社、商品名ネオシューレス黒PH値2.8)80部を
加えて5分間かきまぜた後取り出して自然乾燥した本発
明忌避剤は褐色がゝった粒状乃至小塊状造粒物としてえ
られた。(Aとする。) 一方、市販蒸溜精製木酢液(ヨーキ産業株式会社、商品
名木酢パワーPH値2.6)を用いて上記同様の配合で
忌避剤を調製した。(Bとする。)
【0036】畑地に1.5m間隔で4区画それぞれにか
らし菜の幼苗(4〜5cm丈)30株を定植し株のまわ
り約40cmφの円状に上記忌避剤A、Bの300部を
約2cm巾で散布する。比較区として、上記の蒸溜木酢
液300部を同じく散布した区と無施用区を対照区とし
て各区への黒虫の侵入寄生状況を観察する。その結果、
無施用区で2日後、蒸溜木酢液の施用区で4日後(3日
目に降雨)に黒虫の寄生がみられた。
【0037】これに対し、本発明忌避剤Bを施用した試
験区は2回目の降雨をはさんで13日後に、また、Aを
用いた試験区は20日後に黒虫の寄生が観察され、本発
明忌避剤とくに粗木酢液を用いて調製した忌避剤が忌避
効果の持続性にすぐれることが判明した。
【0038】6号の素焼植木鉢(18cmφ)の底部に
4〜8mmφの砂利100mlと3〜6mmφの小塊状
本実施例忌避剤Aの100mlとを入れその上部に赤玉
土と腐葉土の半々の混合物1300mlを入れてサルビ
アを植付けた。
【0039】一方、底部に上記砂利200mlを入れて
他は同様とした植木鉢を対照区として用意する。この両
鉢を半日影の地面上に置き、鉢の外底部とくに中央排水
孔付近に寄生するナメクジの有無について観察したとこ
ろ、本忌避剤を用いた鉢にはナメクジが寄りつかなかっ
たのに対し対照鉢には3日後にナメクジが4匹寄生し、
明らかに忌避効果が認められてこの効果は約2ヶ月間続
いた。
【0040】比較例1 実施例1で用いたパーライト100部に対し、同じく実
施例1で用いた蒸溜木酢液(PH値2.6)100部を
吸着させた。(木酢液50%含有) 別に、市販活性アルミナか粒(住友化学工業株式会社、
グレードNKHO−24)100部に上記蒸溜木酢液5
5部を加えてかきまぜて木酢液吸着物とする。(木酢液
35.4%含有)
【0041】こうしてえられた二種類の木酢液吸着物と
実施例1でえられた本発明忌避剤(木酢液39.1含
有)について下記の方法で成分吸着液の水流失性をテス
トした。
【0042】上記三試料の各20部を採り、それぞれ別
個に200mlの脱イオン水(PH値6.8)を入れた
ビーカー中に20分間浸漬した後濾別し、さらに同様に
新しい200mlの脱イオン水中に20分間浸漬した。
この操作を2回くり返し(計3回の浸漬)た後、濾別し
た吸着物を10倍量の脱イオン水中に浸漬してPH値を
測定したところ本発明忌避剤については4.0、比較品
二種類はいずれも6.4の値を示した。
【0043】この試験結果から、本発明忌避剤からの吸
着された木酢液の水流失性が一般に用いられる吸着担体
に木酢液を吸着させた吸着物からの水流失性よりも少な
い結果が確認され、本発明忌避剤が散水や雨水に接触し
た場合の木酢液の保持効果がすぐれていることが判明し
た。
【0044】実施例3 市販パーライト(東邦パーライト株式会社)15部、焼
石膏300部の混合物に市販蒸溜木酢液(大幸クレオソ
ート株式会社、商品名木酢維新PH値2.6)60部を
加えてへらで均一にかきまぜて約2時間放置した。(C
とする。)
【0045】えられた本発明品の粒度分布(容積%)
は、0.6mm未満が8.0%、0.6〜2.5mm未
満が11.0%2.5mm以上が81.0%であり実施
例1と異った粒度分布を示した。全体的に小塊状物が多
いことはパーライトの相対的量が少なく焼石膏が多いこ
とに起因すると考えられる。
【0046】また、含有される木酢液の比率は計算上1
6%(60/375×100)であり、忌避剤としての
効果持続性が劣ることが予想されるため下記の試験を行
った。
【0047】本実施例でえられた忌避剤C、実施例2で
用いた忌避剤Bおよび本実施例で用いた木酢液の三試料
を二十日大根の3〜4cmの幼苗を用いて実施例2の試
験法に準じて同様にテストした。その結果、木酢液を用
いた試験区で1回の降雨をはさんで4日後に、Cを用い
た試験区で7日後に、Bを用いた試験区で12日後にそ
れぞれ黒虫の侵入寄生が見られた。
【0048】以上の結果から、本実施例の16%の木酢
液を含んだ忌避剤Cは液状木酢液よりは効果の持続性が
あるものゝ、38.1%の木酢液を含んだ忌避剤Bにく
らべるとその効果持続性が劣ることが明らかになった。
【0049】従って、本例の配合量すなわち焼石膏10
0部に対しパーライトの5部、木酢液の20部は、本発
明忌避剤としての特長を発揮するには下限量であると考
えられるに至った。
【0050】実施例4 実施例1で用いたニーダーにパーライト(三井金属鉱業
株式会社、グレードB)100.5部を仕込み、かきま
ぜながら市販蒸溜木酢液(セイコー産業株式会社、商品
名ネオシューレス、PH値2.6)171部を加えて吸
着させた後、焼石膏100部を加え3分間かきまぜて深
さ3cmのプラスチック容器に取出して風乾させた。
【0051】こうしてえられたか粒物は、やゝ湿った性
状を呈しその粒度分布(容積%)は2.5mm以上が1
5%の値を示し実施例1でえられた忌避剤の粒度分布
(表1)にくらべると小塊状に造粒固結された分が少な
かった。これは使用焼石膏の容積(100部で約120
ml)がパーライトの容積(100.5部で約1,20
0mlにくらべて相対的に少ないため焼石膏がパーライ
トか粒をつないで固結する作用が十分に行われがたいた
めと推考された。
【0052】本例でえられた造粒物を比較例1と同じ方
法でその水流失性をテストしたところ、PH値は5.8
を示しパーライトに木酢液を吸着させた吸着物のPH値
6.4(比較例1記述)に近い値となった。
【0053】このことは、パーライトか粒を焼石膏と木
酢液との反応生成物で結合して小塊状に造粒固結すると
いう本発明の目的とすることが達成できにくかったこと
を裏付けるものと考えられている。
【0054】従って以上の結果から、焼石膏に対するパ
ーライトと木酢液の量比はそれぞれ100重量%、17
0重量%を上限値とするのが妥当という結論に至った。
【0055】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているから、農作物や園芸草花などの苗、とくに幼苗の
まわりに散布しておくだけで害虫忌避の効果を発揮し、
さらに雨水や散水に当った際のその効果の持続性が従来
品の木酢液や木酢液吸着か粒にくらべて格段にすぐれて
いる効果をもっている。
【0056】また、成分木酢液が揮散流失した後に残っ
た硫酸カルシウムとパーライトは、もともとが土壌改良
剤として有用な材料であるから除去する必要もなくその
まゝ利用できる利便性もある。
【0057】さらに、本発明忌避剤を調製するに当って
は、特別の造粒装置を必要とすることなく成分材料をか
きまぜるだけでよい特長をも有するもので、これらの効
果はこの種従来品では到底達成できなかったものであ
り、安全性と取扱性とにすぐれた害虫忌避剤として農作
業や園芸作業上きわめて有益である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)焼石膏 (2)(1)に対して5〜100重量%のパーライト (3)(1)に対して20〜170重量%の木酢液 上記(1)〜(3)を主成分とし、これらをかきまぜて
    粒状乃至小塊状に固結させたことを特長とする造粒され
    た害虫忌避剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002068902A (ja) * 2000-08-31 2002-03-08 Fumakilla Ltd 土壌生活性の不快害虫駆除剤及びそれを用いた駆除方法
JP2011244699A (ja) * 2010-05-23 2011-12-08 Sanix Inc ネズミ用毒餌及びネズミ用毒餌の設置方法
CN112044373A (zh) * 2020-08-27 2020-12-08 新疆赛诺凯生物科技有限公司 一种木焦油-木醋液复合基颗粒及其制备方法和应用

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