JP2002036826A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2002036826A JP2000229224A JP2000229224A JP2002036826A JP 2002036826 A JP2002036826 A JP 2002036826A JP 2000229224 A JP2000229224 A JP 2000229224A JP 2000229224 A JP2000229224 A JP 2000229224A JP 2002036826 A JP2002036826 A JP 2002036826A
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/13Tread patterns characterised by the groove cross-section, e.g. for buttressing or preventing stone-trapping
    • B60C11/1376Three dimensional block surfaces departing from the enveloping tread contour
    • B60C11/1384Three dimensional block surfaces departing from the enveloping tread contour with chamfered block corners

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操縦安定性を向上させた空気入りタイヤを提
供することを目的とする。 【解決手段】 トレッド表面に形成されたブロック18
の端部には、面取り部24が施されている。これによっ
て、ブロック18の端部で局部的に増大する接地圧が均
一化され、操縦安定性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、操縦安定性能を向
上させた空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気入りタイヤにおいてブロック
高さは一定になっているのが通常であった。
【0003】このように形成されたブロック100で
は、走行時に図14(B)に示すように変形し、踏面1
02における接地圧が不均一になる(端部において高く
なる)(図14(A)参照)ため、踏面102全体で路
面104に制動力/駆動力を伝えることが困難になる。
【0004】また、このような接地圧のばらつきからブ
ロック100の一部が早期に摩耗してしまう偏摩耗が起
こりやすいことや、接地圧の局所的集中に起因する剪断
入力時に入力入り側接地端付近のみが局所的に高い圧力
で接地し、踏面102がめくれあがるようになり(図1
5参照)、操縦安定性に悪影響を及ぼす。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】タイヤの接地特性を改
良するために、従来からトレッドパターンの改良なども
行われてきたが、排水性の面やその他諸性能との兼ね合
いから限界が有るのが現状である。
【0006】また、ブロック高さをタイヤ周方向または
幅方向断面において凸状態となるような発明もなされて
きたが、このような手法のみでは諸性能との両立を考え
た踏面形状は得にくく、また、形状決定には試行錯誤を
伴い、困難を伴うのが通常である。その理由は次の2点
である。
【0007】先ず第1に、接地圧の分布はパターンの形
状に依存しており、入力の変形の影響を受けるため予測
が難しい。
【0008】第2に、タイヤが受ける入力は様々であ
り、その全てを満たす適切な改良方向を一意的に決める
ことは非常に困難だからである。
【0009】そこで、本発明の目的は、トレッドパター
ンに存在する各ブロック内のブロック高さを適正化する
形状を定義することにより接地圧の不均一を解消し、操
縦安定性能、耐偏摩耗性能を向上させる空気入りタイヤ
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の本発明は、タイヤの周方向に延びる
周方向溝と、前記周方向溝に交差する溝とによって区画
された多数のブロックをトレッドに備えた空気入りタイ
ヤにおいて、ブロックエッジの少なくとも一部が面取り
されていることを特徴としている。
【0011】次に、請求項1記載の空気入りタイヤの作
用について説明する。
【0012】トレッドに形成された面取り無しブロック
の接地圧分布は図14(A)で示されるように中央部か
ら端部に向かって徐々に大きくなり、端部で局所的に高
くなっている。
【0013】この事実から、ブロックの踏面側の端部に
面取り部を設ければ、端部での接地圧を低下させること
ができ、ブロック踏面における接地圧を均一化すること
ができる。この結果、操縦安定性が向上する。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
空気入りタイヤにおいて、前記面取り部の断面形状が、
ブロック周上で部分的に変化していることを特徴として
いる。
【0015】次に、請求項2に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0016】ブロックの接地圧は、踏面側の端部をブロ
ック周方向に見たときに分布を持っている。例えば、ブ
ロック端部でもタイヤ周方向であるかタイヤ幅方向であ
るかによって、また、角部近傍か否か等で接地圧の分布
が異なる。
【0017】したがって、接地圧の分布に対応させて形
成される面取り部の形状をブロックの周上で部分的に変
化させることによって、踏面における接地圧がより均一
となる。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2記載の空気入りタイヤにおいて、前記面取り部の断面
形状が、ブロック接地面に対して滑らかに接続する凸曲
線で形成されていることを特徴としている。
【0019】次に、請求項3に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0020】面取り部の断面形状を一定角度の傾斜面と
すると、ブロック接地面(踏面)と面取り部との接続部
分付近で接地圧が極端に変化してしまい、実際の接地圧
の変化と対応しない場合が生ずる。
【0021】このため、面取り部の断面形状を、ブロッ
ク接地面に対して滑らかに接続する凸曲線で形成するこ
とが好ましい。
【0022】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
前記面取り部の断面形状が、曲率中心をブロック内方に
有しブロック接地面に対して滑らかに接続する円弧で形
成されていることを特徴としている。
【0023】次に、請求項4に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0024】請求項4に記載の空気入りタイヤでは、曲
率中心をブロック内方に有しブロック接地面に対して滑
らかに接続する円弧で形成したので、面取り部を形成す
るためのモールドの加工が容易になる。
【0025】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
前記ブロックの踏面側1辺に形成される前記面取り部の
面取り深さは、前記1辺の長手方向中央側に比較して、
前記1辺の長手方向端付近で大きいことを特徴としてい
る。
【0026】次に、請求項5に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0027】請求項5に記載の空気入りタイヤでは、ブ
ロックの接地圧は、踏面側の端部をブロック周方向に見
たときに分布を持っているが、例えば、矩形のブロック
の場合、踏面側の1辺を見た場合、1辺の長手中央側に
比較して、長手方向両側付近で接地圧が大きい傾向にあ
る。
【0028】したがって、面取り深さを、1辺の長手方
向中央側に比較して、長手方向端付近で大きくすること
により、長手方向端部付近での接地圧の低下量を大きく
し、1辺全体に渡って接地圧を均一化することができ
る。
【0029】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の空気入りタイヤにおいて、前記長手方向端付近とは、
前記1辺の長手方向端から前記1辺の長さの40%以内
の領域であることを特徴としている。
【0030】次に、請求項6に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0031】ブロックの接地圧は、1辺のなかで分布を
持っており、1辺の長手中央側に比較して長手方向両側
付近で接地圧が大きい傾向にあるが、特には、ブロック
端から1辺の長さの40%以内の領域での接地圧の上昇
を抑えれば、実際には1辺全体を略均一な接地圧にでき
る。
【0032】したがって、面取り深さは、1辺の長手方
向中央側では比較的小さくても良く、1辺の長手方向端
から1辺の長さの40%以内の領域で大きくすれば良
い。
【0033】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請
求項6の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
踏面側の2つの辺と溝底側へ延びる辺とが接続する前記
ブロックの角部分に、これら3つの辺の何れの寸法も減
ずる角面取りを形成したことを特徴としている。
【0034】次に、請求項7に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0035】ブロックの接地圧は、前述したように1辺
の長手中央側に比較して長手方向両側付近で接地圧が大
きい傾向にある。
【0036】したがって、踏面側の2辺が接続するブロ
ック角部分は、接地圧が高い。また、この角部分は、他
の部分に比較して剛性が低いため損傷しやすい部位でも
ある。
【0037】そこで、踏面側の2つの辺と溝底側へ延び
る辺とが接続するブロックの角部分に、これら3つの辺
の何れの寸法も減ずる角面取りを形成すると、接地圧を
低下させると共に、ブロックの耐久性を向上することが
できる。
【0038】請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請
求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
溝壁面に垂直な断面方向において、前記ブロックの中央
部表面の延長線上に投影された前記面取り部の長さをL
としたときに、Lが1.0〜10mmの範囲内であること
を特徴としている。
【0039】次に、請求項8に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0040】面取り部の長さLが1.0mm未満では、接
地圧を十分に下げることができなくなる。
【0041】一方、面取り部の長さLが10mmを越える
と、逆に接地圧が不均一になってしまう。
【0042】請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請
求項8の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
溝壁面に垂直な断面方向において、前記ブロックの中央
部表面の延長線上に投影された前記面取り部の長さLと
し、溝壁面に垂直な断面方向において、前記ブロックの
中央部表面の延長線と、前記面取り部と溝壁面の交点と
のタイヤ半径方向距離をHとしたときに、H/Lが0.
25以下であることを特徴としている。
【0043】次に、請求項9に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0044】H/Lが0.25よりも大きいと、Lに対
してHが大きくなりすぎ、ブロックの接地面積が減少し
て操縦安定性を損なう。
【0045】請求項10に記載の発明は、請求項1乃至
請求項9の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおい
て、溝壁面に垂直な断面方向において、前記ブロックの
中央部表面の延長線と、前記面取り部と溝壁面の交点と
のタイヤ半径方向距離をHとしたときに、Hが2.5mm
以下であることを特徴としている。
【0046】次に、請求項10に記載の空気入りタイヤ
の作用を説明する。
【0047】タイヤ半径方向距離Hが0.2mm未満にな
ると、面取り部により接地圧を十分に低下させることが
できない。
【0048】一方、タイヤ半径方向距離Hが2.5mmを
越えると、ブロックの接地面積が減少して操縦安定性を
損なう。
【0049】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]本発明の第1
の実施形態に係る空気入りタイヤについて詳細に説明す
る。以下、図1及び図2を参照して、本実施形態につい
て説明する。
【0050】図2に示すように、空気入りタイヤ10
は、左右一対のサイドウォール(図示せず)に跨がる円
筒状のトレッド12を備えている。
【0051】トレッド12には、タイヤ周方向(矢印P
方向)に沿って形成された複数の主溝14と、タイヤ幅
方向(矢印W方向)に沿って形成された複数のラグ溝1
6とが形成されている。
【0052】この主溝14とラグ溝16によって複数の
ブロック18が区画されている。
【0053】これらのブロック18は、踏面20のタイ
ヤ幅方向長さとタイヤ周方向長さが等しい正方形の直方
体形状に形成されている。
【0054】ブロック18の踏面20における端部に
は、全て面取りが施されている(以下、面取りが施され
ている部分を面取り部24という)。
【0055】ブロック18の面取り部24に接する溝壁
面22から壁面に垂直に対向する他側面に向かう方向
(以下、断面方向という)の断面形状(端部近傍のみ)
を図1に示す。
【0056】本実施形態の面取り部24の断面形状(溝
壁面に垂直な断面)は、ブロック18の端部近傍におい
てブロック中央部21(ブロック18の踏面20におい
て、中央の面取りされていない部分)に滑らかに接続さ
れる曲率半径Rの円弧形状である。
【0057】なお、本実施形態において、ブロック18
のタイヤ幅方向寸法は30mm、タイヤ周方向寸法は30
mm、高さは10mmである。
【0058】また、本実施形態の面取り部24は、Hが
0.5mm、Lが5.0mm、Rが約6.7mmである。な
お、これらの寸法はブロック全周に渡って一定である。 (作用)このように空気入りタイヤ10を形成すること
によって、以下のような作用がある。
【0059】すなわち、著しく接地圧が上昇する踏面2
0における端部の全てに面取り部24が形成されている
ため、ブロック18の踏面20における接地圧を均一化
することができる。
【0060】ここで、本実施形態の効果を確かめるため
に、試験を行った。
【0061】供試タイヤは、サイズ205/55R16
の第1の実施形態で説明したトレッドパターンを備えた
ラジアルタイヤである。
【0062】試験は、タイヤを実車に装着し、テストコ
ースにてテストドライバーが各種のモードで運転したし
た。
【0063】評価は、テストドライバーによるフィーリ
ング評価であり、評点は従来例のタイヤを100とし
た。なお、数値が大きいほど性能に優れていることを表
している。
【0064】また、評点の差が10以上違いがある場合
には、一般ドライバーにおいて明確な違いが分かるレベ
ルである。
【0065】
【表1】 [第2の実施形態]本発明の第2の実施形態を図3及び
図4にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同
一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0066】本実施形態では、面取り部24の寸法H及
び長さLを、ブロック18の周上で変化させたものであ
る。
【0067】具体的には、ブロック18の踏面20側の
1辺の長さを100とした場合、寸法Hが図3に示すよ
うに変化しており、長さLが図4に示すように変化して
いる。
【0068】第1の実施形態と同様の試験を行った。試
験結果は、以下の表2に示すとおりであった。
【0069】
【表2】 試験結果から、接地圧に対応してブロック周上で面取り
寸法(H,L)を変化させることにより、第1の実施形
態より大きな効果が得られることが分かる。 [第3、4の実施形態]本発明の第3、4の実施形態を
図5及び図6にしたがって説明する。なお、第1の実施
形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0070】第3の実施形態では、図5に示すように、
寸法Hが0.5mm、長さLが5.0mmで、一定角度で傾
斜したテーパー状の面取り部24がブロック18に施さ
れている。
【0071】また、第4の実施形態では、図6に示すよ
うに、寸法Hが0.5mm、長さLが5.0mmで、端部側
へ向かうにしたがってより大きい曲率となるように加工
された曲面状の面取り部24がブロック18に施されて
いる。
【0072】第3、4の実施形態についても、第1の実
施形態と同様の試験を行った。試験結果は、以下の表3
に示すとおりであった。
【0073】
【表3】 試験結果から、いずれの実施形態においても面取りの効
果はあるが、希求水準(明らかに違いのある評点110
以上。)を満たすには、接地圧均一化のため、面取り部
24はブロック中央部21に対して滑らかに接続する曲
面が好ましいことが分かる。
【0074】また、接地圧の変化があまり大きくない中
央部側と、接地圧の変化が大きい端部側を異なる曲率の
2つの曲線で構成するこによって、簡単な構成でありな
がら接地圧のより一層の均一化を図ることができる。 [第5、6の実施形態]本発明の第5、6の実施形態を
図7乃至図10にしたがって説明する。な、第1の実施
形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0075】第5の実施形態では、面取り部24は、図
7及び図8に示すように、寸法H及び長さLに関して、
辺の中央部分で一定とし、辺の両端付近では大きく変化
するように設定している。
【0076】一方、第6の実施形態では、面取り部23
は、図9及び図10に示すように、寸法H及び長さLに
関して、辺の両端付近の落ちが大で、残りの部分(辺の
中央部分)はそれに滑らかにつながるように辺の両側に
向けて若干増大傾向に設定している。
【0077】第5、6の実施形態についても、第1の実
施形態と同様の試験を行った。試験結果は、以下の表4
に示すとおりであった。
【0078】
【表4】 試験結果から、実施形態5,6においても従来例に対し
て性能に優れており、何れの面取り部も希求水準を満た
していることが分かる。
【0079】なお、第5の実施形態では、面取り部24
の寸法H及び長さLに関して、辺の中央部分で一定と
し、辺の両端付近では大きく変化するように設定してお
り、第6の実施形態では、辺の両端付近の落ちが大で、
辺の中央部分は辺の両側に向けて若干増大傾向に設定し
ていたが、本発明はこれに限らず、面取り部24は、寸
法Hに関しては辺の中央部分で一定に、辺の両端付近で
大きく変化するように設定し、長さLに関しては辺の中
央部分で若干増大傾向に、辺の両端付近で大きく変化す
るように設定しても良い(図7と図10の組み合わ
せ。)。
【0080】また、面取り部24は、寸法Hに関しては
辺の中央部分で若干増大傾向に、辺の両端付近で大きく
変化するように設定し、長さLに関しては辺の中央部分
で一定に、辺の両端付近で大きく変化するように設定し
ても良い(図9と図8の組み合わせ。)。
【0081】辺の中央部分において、H又はLの何れか
一方を一定にすることにより、H及びLの両方を変化さ
せる場合に比較して面取り部24を成型するためのモー
ルドの加工が容易となる。
【0082】即ち、各種関数で表されるような曲率の微
妙な変化を製品で実現するのは、理想的であるが煩雑で
ある。そこで、高い性能を得つつ、モールドの加工を容
易にするためには、H又はLの何れか一方を一定にする
ことが効果的である。
【0083】ここで、辺のどの領域で面取り部24の寸
法を大きくすれば効果的であるか、面取り部24の寸法
を変化させる端部の範囲を種々変えた第5実施形態の面
取り形状を有したタイヤを試作し、評価した。
【0084】図11及び図12に示すように、面取り部
の寸法が変化し始める位置をX(端部から)とした。評
価は以下の表5に示すとおりである。
【0085】
【表5】 試験の結果、希求水準を満たすには、Xが40以下であ
ることが望ましいことが分かった。
【0086】また、角部の局所的接地圧集中が比較的ロ
ーカルな部分で処理されるべきものであることが推察さ
れる。
【0087】そこで、ブロック18の耐久性なども考え
た場合には、図13に示すように、ブロック角部を大き
な切欠や滑らかに溝底部につながる曲面で構成すること
も良い方向であることが考えられる。
【0088】(試験例)ここで、寸法Hと長さLの最適
な範囲を確かめるために、面取り部の寸法Hを一定(実
施例1と同一)とし、長さLを各々異ならせた実施例1
2〜16のタイヤと、長さLを一定とし(実施例1と同
一)、寸法Hを各々異ならせた実施例17〜23のタイ
ヤを試作し、前述と同様の試験を行った。
【0089】実施例12〜16の結果を以下の表6に、
実施例17〜23の結果を以下の表7に示す。
【0090】
【表6】
【0091】
【表7】 試験の結果から、長さLに関しては1.0mm以上10.
0mm以下が好ましく、寸法Hに関しては2.5mm以下が
好ましいことが分かる。
【0092】また、寸法Hが0.15mm未満になると、
大きな効果は得られなくなることが分かる。
【0093】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る空気入りタ
イヤでは、ブロック踏面における接地圧が均一化され、
操縦安定性能を大幅に向上させることができる、という
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る空気入りタイヤ
のブロックの端部近傍の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る空気入りタイヤ
のトレッド平面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る空気入りタイヤ
における面取り部の辺の位置と寸法Hの関係を示すグラ
フである。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る空気入りタイヤ
における面取り部の辺の位置と長さLの関係を示すグラ
フである。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る空気入りタイヤ
のブロックの端部近傍の断面図である。
【図6】本発明の第4の実施形態に係る空気入りタイヤ
のブロックの端部近傍の断面図である。
【図7】本発明の第5の実施形態に係る空気入りタイヤ
における面取り部の辺の位置と寸法Hの関係を示すグラ
フである。
【図8】本発明の第5の実施形態に係る空気入りタイヤ
における面取り部の辺の位置と長さLの関係を示すグラ
フである。
【図9】本発明の第6の実施形態に係る空気入りタイヤ
における面取り部の辺の位置と寸法Hの関係を示すグラ
フである。
【図10】本発明の第6の実施形態に係る空気入りタイ
ヤにおける面取り部の辺の位置と長さLの関係を示すグ
ラフである。
【図11】寸法Hに関して、変化開始位置Xを説明する
ためのグラフである。
【図12】長さLに関して、変化開始位置Xを説明する
ためのグラフである。
【図13】他の実施形態に係る空気入りタイヤのブロッ
クの角部付近の斜視図である。
【図14】従来例の空気入りタイヤにおいて(A)は接
地圧分布を示す図であり、(B)はブロック変形図であ
る。
【図15】従来例の空気入りタイヤにおけるブロック変
形状態図である。
【符号の説明】
10 空気入りタイヤ 12 トレッド 14 主溝 16 ラグ溝 18 ブロック 21 中央部 24 面取り部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤの周方向に延びる周方向溝と、前
    記周方向溝に交差する溝とによって区画された多数のブ
    ロックをトレッドに備えた空気入りタイヤにおいて、 ブロックエッジの少なくとも一部が面取りされているこ
    とを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記面取り部の断面形状が、ブロック周
    上で部分的に変化していることを特徴とする請求項1記
    載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記面取り部の断面形状が、ブロック接
    地面に対して滑らかに接続する凸曲線で形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の空気入りタイ
    ヤ。
  4. 【請求項4】 前記面取り部の断面形状が、曲率中心を
    ブロック内方に有しブロック接地面に対して滑らかに接
    続する円弧で形成されていることを特徴とする請求項1
    乃至請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 【請求項5】 前記ブロックの踏面側1辺に形成される
    前記面取り部の面取り深さは、前記1辺の長手方向中央
    側に比較して、前記1辺の長手方向端付近で大きいこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載
    の空気入りタイヤ。
  6. 【請求項6】 前記長手方向端付近とは、前記1辺の長
    手方向端から前記1辺の長さの40%以内の領域である
    ことを特徴とする請求項5に記載の空気入りタイヤ。
  7. 【請求項7】 踏面側の2つの辺と溝底側へ延びる辺と
    が接続する前記ブロックの角部分に、これら3つの辺の
    何れの寸法も減ずる角面取りを形成したことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の空気入り
    タイヤ。
  8. 【請求項8】 溝壁面に垂直な断面方向において、前記
    ブロックの中央部表面の延長線上に投影された前記面取
    り部の長さをLとしたときに、Lが1.0〜10mmの範
    囲内であることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何
    れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  9. 【請求項9】 溝壁面に垂直な断面方向において、前記
    ブロックの中央部表面の延長線上に投影された前記面取
    り部の長さLとし、 溝壁面に垂直な断面方向において、前記ブロックの中央
    部表面の延長線と、前記面取り部と溝壁面の交点とのタ
    イヤ半径方向距離をHとしたときに、 H/Lが0.25以下であることを特徴とする請求項1
    乃至請求項8の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  10. 【請求項10】 溝壁面に垂直な断面方向において、前
    記ブロックの中央部表面の延長線と、前記面取り部と溝
    壁面の交点とのタイヤ半径方向距離をHとしたときに、
    Hが2.5mm以下であることを特徴とする請求項1乃至
    請求項9の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
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