JP2002023750A - オーディオ波形データ再生装置、オーディオ波形データの時間軸圧縮伸長処理装置およびオーディオ波形データのピッチ変換処理装置 - Google Patents

オーディオ波形データ再生装置、オーディオ波形データの時間軸圧縮伸長処理装置およびオーディオ波形データのピッチ変換処理装置

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JP2002023750A
JP2002023750A JP2000209442A JP2000209442A JP2002023750A JP 2002023750 A JP2002023750 A JP 2002023750A JP 2000209442 A JP2000209442 A JP 2000209442A JP 2000209442 A JP2000209442 A JP 2000209442A JP 2002023750 A JP2002023750 A JP 2002023750A
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pitch
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Satoshi Kusakabe
智 日下部
Takashi Saruhashi
隆 猿橋
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Roland Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】音質を悪化させる要因を除去し、高品位な音質
を得る。 【解決手段】オーディオ波形データを記憶した記憶手
段、音高情報を入力する音高情報入力手段、圧伸情報を
入力する圧伸情報入力手段、時間関数を発生する時間関
数発生手段、ピッチ情報を発生するピッチ情報発生手
段、音高情報に対応した速度で変化する読出アドレスを
発生する読出アドレス発生手段、読出アドレスが時間関
数を基準に設定されたピッチ情報に対応する変化範囲を
越えて変化する場合、該読出アドレスの変化が該変化範
囲内となるように、ピッチ情報に対応する値だけ該続出
アドレスをジャンプするように制御する制御手段、該制
御手段によって制御された読出アドレスに従って記憶手
段からオーディオ波形データを読み出す読出手段、該読
出手段により読み出されたオーディオ波形データに基づ
いて再生波形信号を合成する合成手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ波形デ
ータ再生装置、オーディオ波形データの時間軸圧縮伸長
処理装置およびオーディオ波形データのピッチ変換処理
装置に関し、さらに詳細には、オーディオ波形データの
時間軸を圧縮あるいは伸長して再生したり(なお、本明
細書においては、オーディオ波形データの「時間軸を圧
縮あるいは伸長」することを、オーディオ波形データの
「時間軸圧縮伸長」と適宜称することとする。)、オー
ディオ波形データのピッチを変換して再生したりするこ
とのできるオーディオ波形データ再生装置、オーディオ
波形データの時間軸圧縮伸長処理装置およびオーディオ
波形データのピッチ変換処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子楽器の分野においては、
オーディオ波形データの時間軸を圧縮あるいは伸長して
再生したり、オーディオ波形データのピッチを変換して
再生したりする手法が知られており、例えば、特開平1
1−352970号公報には、こうした手法が開示され
ている。
【0003】即ち、特開平11−352970号公報の
段落番号「0013」乃至段落番号「0015」には、
特開平11−352970号公報において「第2の圧縮
伸長方式」として示された手法の説明が、図2を参照し
ながら行われている。
【0004】ここで、この「第2の圧縮伸長方式」と
は、波形の圧縮伸長に対応した速度で変化する波形上の
位置を示す位置情報に従って、オーディオ波形データを
再生音高に対応した読み出し速度で切り出し、それらを
クロスフェード処理で接続して時間軸圧縮伸長およびピ
ッチ変換を行った再生波形信号を得るようにしたもので
ある。
【0005】また、特開平11−352970号公報の
段落番号「0016」乃至段落番号「0019」には、
特開平11−352970号公報において「第3の圧縮
伸長方式」として示された手法の説明が、図3を参照し
ながら行われている。
【0006】ここで、この「第3の圧縮伸長方式」と
は、以下のような手法によってオーディオ波形データの
時間軸圧縮伸長およびピッチ変換を行うものである。
【0007】即ち、波形データは、ループ再生しても再
生音が自然になる波形部分にマークアドレスが付与され
て波形区間が設定されているものとし、また、波形の圧
縮伸長に対応した速度で変化する波形上の位置を示す位
置情報が発生されているものとする。こうしたものにお
いて、再生音高に対応した読み出し速度で波形区間を読
み出し、読み出しがその区間の終わりのマークアドレス
に達したときに、上記位置情報の示す波形区間を再生す
るようにしたものであり、位置情報の変化速度に対応し
て、波形データを時間軸圧縮伸長およびピッチ変換した
再生波形信号を得ていた。
【0008】しかしながら、上記したような従来の手法
においては、高品位な音質を得ることが困難であるとい
う問題点があった。
【0009】即ち、特開平11−352970号公報に
開示された「第2の圧縮伸長方式」においては、シンバ
ルの楽音のようなノイズ成分が多くて音高が認識され難
い楽音信号では高品位な音質を得ることが可能である
が、音高が認識されるような楽音信号の場合には、クロ
スフェード部分で合成されるオーディオ波形データの位
相が必ず合うとは限らないので、打ち消し合ったり、あ
るいは、強調されたりされる場合などがあって、音質が
悪化する原因となっていた。
【0010】一方、特開平11−352970号公報に
開示された「第3の圧縮伸長方式」においては、位置情
報の変化速度が遅い、即ち、時間軸の伸長が大きいとき
には、同じ波形区間をかなり多くの回数分繰り返し再生
することになる。このため、次の波形区間に移って繰り
返し再生するオーディオ波形データが変化したとき、聴
取者にそのことが明瞭に認識されてしまうような音質に
なってしまうものであった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、オーディオ波形データ
の時間軸圧縮伸長およびピッチ変換の処理を行うととも
に、簡単な処理によって従来の技術が有する音質を悪化
させる要因を除去することを可能にし、高品位な音質を
得ることができるようにしたオーディオ波形データ再生
装置、オーディオ波形データの時間軸圧縮伸長処理装置
およびオーディオ波形のピッチ変換処理装置を提供しよ
うとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、複数周期の
オーディオ波形データを記憶した記憶手段と、再生音高
を表す音高情報を入力する音高情報入力手段と、時間軸
の圧縮伸長量を表す圧伸情報を入力する圧伸情報入力手
段と、上記圧伸情報入力手段により入力された圧伸情報
に対応した速度で変化し、上記記憶手段に記憶されたオ
ーディオ波形データ上のアドレス位置を表す時間関数を
発生する時間関数発生手段と、上記時間関数発生手段が
発生する時間関数が示すアドレス位置に基づいて周期波
形データのピッチを表すピッチ情報を発生するピッチ情
報発生手段と、上記音高情報入力手段により入力された
音高情報に対応した速度で変化する読出アドレスを発生
する読出アドレス発生手段と、上記読出アドレス発生手
段が発生する読出アドレスが、上記時間関数発生手段が
発生する時間関数に基づいて上記ピッチ情報発生手段に
より発生されるピッチ情報に対応する変化範囲を越えて
変化する場合に、該読出アドレスの変化が該変化範囲内
となるように、上記ピッチ情報発生手段により発生され
るピッチ情報に対応する値だけ該読出アドレスをジャン
プするように制御する制御手段と、上記制御手段によっ
て制御された読出アドレスに従って、上記記憶手段から
オーディオ波形データを読み出す読出手段と、上記読出
手段により読み出されたオーディオ波形データに基づい
て再生波形信号を合成する合成手段とを有するようにし
たものである。
【0013】この本発明のうち請求項1に記載の発明に
おいては、前記制御手段によってジャンプするように制
御された「読出アドレス」に従って読み出されたオーデ
ィオ波形データに基づいて再生波形信号を合成する場
合、そのジャンプ部分で生じる波形データの不連続の影
響を取り除くため、ジャンプする前の波形データとジャ
ンプした後の波形データとをクロスフェード処理して合
成するようにしてもよい。
【0014】なお、上記した「読出アドレス」とは、後
述する実施の形態における「読み出しポインタPR」に
相当する。
【0015】さらに、本発明のうち請求項1に記載の発
明における「ピッチ情報」に対応する「変化範囲」は、
1ピッチ分でも複数ピッチ分でもよい。
【0016】さらにまた、本発明のうち請求項1に記載
の発明における「制御手段」でのアドレスのジャンプ量
も、1ピッチ分でも複数ピッチ分でもよい。
【0017】なお、上記した複数ピッチ分には、ピッチ
情報の整数倍ピッチも含まれ、また、整数周期分のピッ
チ情報を加算することも含まれる。
【0018】また、本発明のうち請求項2に記載の発明
は、複数周期のオーディオ波形データを記憶した記憶手
段と、再生音高を表す音高情報を入力する音高情報入力
手段と、時間軸の圧縮伸長量を表す圧伸情報を入力する
圧伸情報入力手段と、上記圧伸情報入力手段により入力
された圧伸情報に対応した速度で変化し、上記記憶手段
に記憶されたオーディオ波形データ上のアドレス位置を
表す時間関数を発生する時間関数発生手段と、上記時間
関数発生手段が発生する時間関数が示すアドレス位置に
基づいて周期波形データのピッチを表すピッチ情報を発
生するピッチ情報発生手段と、上記音高情報入力手段に
より入力された音高情報に対応した速度で変化する、互
いに上記ピッチ情報発生手段により発生されるピッチ情
報に対応して離れた複数の読出アドレスを発生する読出
アドレス発生手段と、上記読出アドレス発生手段が発生
する複数の読出アドレスの少なくとも1つが、上記時間
関数発生手段が発生する時間関数に基づいて上記ピッチ
情報発生手段により発生されるピッチ情報に対応する変
化範囲を越えて変化する場合に、該読出アドレスが上記
ピッチ情報発生手段により発生されるピッチ情報の表す
ピッチ分離れた状態を保持しつつ、かつ該変化が該変化
範囲内となるように、該複数の読出アドレスの少なくと
も1つをジャンプするように制御する制御手段と、上記
制御手段によって制御された読出アドレスに従って、上
記記憶手段からオーディオ波形データを読み出す読出手
段と、上記読出手段により読み出されたオーディオ波形
データに基づいて再生波形信号を合成する合成手段とを
有するようにしたものである。
【0019】本発明のうち請求項2に記載の発明の構成
によれば、本発明のうち請求項2に記載の発明における
「制御手段」でのジャンプは、例えば、2つの読出アド
レスを発生しているものとして、そのうち1つが前記ピ
ッチ情報に対応する変化範囲を越えて変化する場合、そ
の越えて変化する読出アドレスを他の読出アドレスから
1ピッチ分離れた、かつ、続く読出アドレスの変化が前
記ピッチ情報に対応する変化範囲内に納まる位置にジャ
ンプするものであってもよいし、または、2つの読出ア
ドレスが1ピッチ分を保ったまま同時に前記変化範囲内
に納まる位置にジャンプするものであってもよい。
【0020】ただし、本発明のうち請求項2に記載の発
明における「ピッチ情報」に対応する「変化範囲」は、
1ピッチ分でも複数ピッチ分でもよい。
【0021】さらにまた、本発明のうち請求項2に記載
の発明における「制御手段」でのアドレスのジャンプ量
も、1ピッチ分でも複数ピッチ分でもよい。
【0022】なお、上記した複数ピッチ分には、ピッチ
情報の整数倍ピッチも含まれ、また、整数周期分のピッ
チ情報を加算することも含まれる。
【0023】また、本発明のうち請求項3に記載の発明
は、本発明のうち請求項1または請求項2のいずれか1
項に記載の発明において、上記制御手段は、上記時間関
数発生手段が発生する時間関数が表すアドレスと上記読
出アドレス発生手段が発生する読出アドレスとを比較
し、該読出アドレスが上記ピッチ情報発生手段により発
生されるピッチ情報に対応する変化範囲を超えることを
検出した場合に、該読出アドレスをジャンプするように
制御するようにしたものである。
【0024】また、本発明のうち請求項4に記載の発明
は、本発明のうち請求項1または請求項2のいずれか1
項に記載の発明において、上記制御手段は、上記時間関
数発生手段が発生する時間関数の変化速度と、上記読出
アドレス発生手段が発生する読出アドレスの変化速度
と、上記ピッチ情報発生手段により発生されるピッチ情
報に対応する変化範囲とに基づいて、次の読出アドレス
のジャンプのタイミングを算出し、該ジャンプのタイミ
ングになったときに上記読出アドレス発生手段が発生す
る読出アドレスをジャンプするように制御するようにし
たものである。
【0025】また、本発明のうち請求項5に記載の発明
は、請求項1、請求項2、請求項3または請求項4のい
ずれか1項に記載の発明において、上記合成手段は、上
記読出手段で読み出されたオーディオ波形データに窓関
数を付与する窓関数付与手段を備え、上記制御手段にお
ける読出アドレスの制御時に値が最小値となる前記窓関
数を付与し、制御時に生じるノイズの発生を防止するよ
うにしたものである。
【0026】また、本発明のうち請求項6に記載の発明
は、複数周期のオーディオ波形データを記憶した記憶手
段と、時間軸の圧縮伸長量を表す圧伸情報を入力する圧
伸情報入力手段と、上記圧伸情報入力手段により入力さ
れた圧伸情報に対応した速度で変化し、上記記憶手段に
記憶されたオーディオ波形データ上のアドレス位置を表
す時間関数を発生する時間関数発生手段と、上記時間関
数発生手段が発生する時間関数が示すアドレス位置に基
づいて周期波形データのピッチを表すピッチ情報を発生
するピッチ情報発生手段と、所定の速度で変化する読出
アドレスを発生する読出アドレス発生手段と、上記読出
アドレス発生手段が発生する読出アドレスが、上記時間
関数発生手段が発生する時間関数に基づいて上記ピッチ
情報発生手段により発生されるピッチ情報に対応する変
化範囲を越えて変化する場合に、該読出アドレスの変化
が該変化範囲内となるように、上記ピッチ情報発生手段
により発生されるピッチ情報に対応する値だけ該読出ア
ドレスをジャンプするように制御する制御手段と、上記
制御手段によって制御された読出アドレスに従って、上
記記憶手段からオーディオ波形データを読み出す読み出
し手段と、上記読み出し手段により読み出されたオーデ
ィオ波形データに基づいて再生波形信号を合成する合成
手段とを有するようにして、前記圧縮伸張情報に対応し
て記憶手段に記憶されたオーディオ波形データを高音質
で時間軸圧縮伸張処理するオーディオ波形データの時間
軸圧縮伸張処理装置である。
【0027】また、本発明のうち請求項7に記載の発明
は、複数周期のオーディオ波形データを記憶した記憶手
段と、時間軸の圧縮伸長量を表す圧伸情報を入力する圧
伸情報入力手段と、上記圧伸情報入力手段により入力さ
れた圧伸情報に対応した速度で変化し、上記記憶手段に
記憶されたオーディオ波形データ上のアドレス位置を表
す時間関数を発生する時間関数発生手段と、上記時間関
数発生手段が発生する時間関数が示すアドレス位置に基
づいて周期波形データのピッチを表すピッチ情報を発生
するピッチ情報発生手段と、所定の速度で変化する互い
に上記ピッチ情報発生手段により発生されるピッチ情報
の表すピッチ分離れた複数の読出アドレスを発生する読
出アドレス発生手段と、上記読出アドレス発生手段が発
生する複数の読出アドレスの少なくとも1つが、上記時
間関数発生手段が発生する時間関数に基づいて上記ピッ
チ情報発生手段により発生されるピッチ情報に対応する
変化範囲を越えて変化する場合に、該読出アドレスが上
記ピッチ情報発生手段により発生されるピッチ情報の表
すピッチ分離れた状態を保持しつつ、かつ該変化が該変
化範囲内となるように、該複数の読出アドレスの少なく
とも1つをジャンプするように制御する制御手段と、上
記制御手段によって制御された読出アドレスに従って、
上記記憶手段からオーディオ波形データを読み出す読み
出し手段と、上記読み出し手段により読み出されたオー
ディオ波形データに基づいて再生波形信号を合成する合
成手段とを有するようにして、前記圧縮伸張情報に対応
して記憶手段に記憶されたオーディオ波形データを高音
質で時間軸圧縮伸張処理するオーディオ波形データの時
間軸圧縮伸張処理装置である。ピッチ情報を表すピッチ
分離れた複数の読出アドレスを常に発生する構成となっ
ている。
【0028】また、本発明のうち請求項8に記載の発明
は、変更するピッチの量を表わすピッチ変換情報を入力
するピッチ変換情報入力手段と、オーディオ波形データ
を入力し、所定速度で変化するアドレスに従って該オー
ディオ波形データを記憶する記憶手段と、上記所定速度
で変化し、上記記憶手段に記憶されたオーディオ波形デ
ータ上のアドレス位置を表す時間関数を発生する時間関
数発生手段と、上記入力したオーディオ波形データのピ
ッチ情報を検出するピッチ検出手段と、上記ピッチ変換
情報に対応した速度で変化する読出アドレスを発生する
読出アドレス発生手段と、上記読出アドレスが上記ピッ
チ情報に対応する変化範囲を越えて変化する場合に、該
読出アドレスの変化が該変化範囲内となるように、上記
ピッチ情報に対応する値だけ該読出アドレスをジャンプ
するように制御を行う制御手段とを有するようにして、
前記ピッチ変換情報に対応してオーディオ波形データを
高音質でピッチ変換処理するオーディオ波形データのピ
ッチ変換処理装置である。
【0029】また、本発明のうち請求項9に記載の発明
は、変更するピッチの量を表わすピッチ変換情報を入力
するピッチ変換情報入力手段と、オーディオ波形データ
を入力し、所定速度で変化するアドレスに従って該オー
ディオ波形データを記憶する記憶手段と、上記所定速度
で変化し、上記記憶手段に記憶されたオーディオ波形デ
ータ上のアドレス位置を表わす時間関数を発生する時間
関数発生手段と、上記入力したオーディオ波形データの
ピッチ情報を検出するピッチ検出手段と、所定の速度で
変化する互いに上記ピッチ情報の表わすピッチ分離れた
複数の読出アドレスを発生する読出アドレス発生手段
と、上記読出アドレスの少なくとも1つが上記ピッチ情
報に対応する変化範囲を越えて変化する場合に、該読出
アドレスが上記ピッチ分離れた状態を保ちつつ、かつ、
該変化が上記変化範囲内となるように上記複数の読出ア
ドレスの少なくとも1つをジャンプするように制御を行
う制御手段とを有するようにして、前記ピッチ変換情報
に対応してオーディオ波形データを高音質でピッチ変換
処理するオーディオ波形データのピッチ変換処理装置で
ある。ピッチ情報を表すピッチ分離れた複数の読出アド
レスを常に発生する構成となっている。
【0030】なお、前述の請求項8とともにこの請求項
9のピッチ変換処理装置では、入力されるオーディオ波
形データをリアルタイムでピッチ変換処理して出力する
ことも可能である。
【0031】なお、1つのオーディオ波形データを異な
る音高で同時に再生することが可能なものに対して本発
明を適用することができ、その場合には音高と再生位置
とを独立に制御することが可能となる。
【0032】また、本発明は、時間軸圧縮伸長技術を利
用したオーディオ波形再生技術に適用することができ
る。
【0033】なお、本発明は、ほぼ同じ位相の波形デー
タ部分間で読出アドレスをジャンプする制御を行うこと
により前記音質悪化の原因を除去するため、周期信号で
あるオーディオ波形データにおいて所望の効果を得るこ
とができる。
【0034】さらに、本発明においては、オーディオ波
形データの再生の手法は限定されるものではなく、種々
の手法を用いることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明によるオーディオ波形データ再生装置、オー
ディオ波形データの時間軸圧縮伸長処理装置およびオー
ディオ波形のピッチ変換処理装置の実施の形態の一例を
詳細に説明する。
【0036】図1には、本発明によるオーディオ波形デ
ータ再生装置の実施の形態の一例を示すブロック構成図
が示されている。
【0037】このオーディオ波形データ再生装置は、オ
ーディオ波形データを記憶した波形データ記憶手段10
と、波形データ記憶手段10に記憶されたオーディオ波
形データを読み出して再生する処理たる再生処理を行う
オーディオ波形再生処理手段12と、オーディオ波形再
生処理手段12が再生処理を行う際の制御パラメータを
入力するパラメータ入力手段14とを有して構成されて
いる。
【0038】ここで、オーディオ波形再生処理手段12
はマイクロ・コンピューターによって構成されており、
こうしたオーディオ波形再生処理手段12には、パラメ
ータ入力手段14によって制御パラメータとして、波形
データ記憶手段10に記憶されたオーディオ波形データ
を読み出して再生する際の音高たる再生音高を表す音高
情報(Rate)と、当該オーディオ波形データを時間
軸上で圧縮伸長する際の圧縮伸長量を表す圧伸情報(T
i)とが入力されるものである。
【0039】即ち、オーディオ波形再生処理手段12
は、波形データ記憶手段10に記憶されたオーディオ波
形データをパラメータ入力手段14から入力された音高
情報と圧伸情報とを用いて再生処理して、その処理した
オーディオ波形データに基づいて再生すべき波形信号
(再生波形信号)を合成して出力することになる。
【0040】図2には、波形データ記憶手段10に記憶
されているオーディオ波形データの一例の波形図が示さ
れている。
【0041】この波形データ記憶手段10に記憶されて
いるオーディオ波形データには、図2に示されているよ
うに、当該オーディオ波形データの各波形周期毎に、各
波形区間を表すマーク情報(Mark0、Mark1、
Mark2、・・・)が記憶されている。
【0042】次に、図3乃至図4には、上記したオーデ
ィオ波形再生処理手段12により実行されるオーディオ
波形データの再生処理の概要が示されている。
【0043】より詳細には、再生音高がオリジナル再生
波形(「オリジナル再生波形」とは、波形データ記憶手
段10に記憶されているオーディオ波形データの表す波
形である。)の音高と同じ場合において、オリジナル再
生波形を示すオーディオ波形データを時間軸上で伸長処
理した場合が図3に示されており、また、オリジナル再
生波形を示すオーディオ波形データを時間軸上で圧縮処
理した場合が図4に示されている。
【0044】そして、図3乃至図4においては、オリジ
ナルアドレス変化と記載されている破線は、オリジナル
再生波形を示すオーディオ波形データの先頭のアドレス
(スタートアドレス)から末尾のアドレス(エンドアド
レス)までのアドレスの変化を表すオリジナルアドレス
変化を示し、また、一点鎖線は、波形データ記憶手段1
0に記憶されているオーディオ波形データをオーディオ
波形再生処理手段12が読み出して再生処理する際のア
ドレスの変化を表す読出アドレス変化を示し、また、実
線は時間関数を、その実線と平行に描かれている破線は
時間関数からオリジナル波形の1周期分に相当するアド
レスだけ離れたアドレス変化を示している。
【0045】なお、再生音高とオリジナル再生波形の音
高とが同じである場合には、図3乃至図4において、読
出アドレス変化の傾きとオリジナルアドレス変化の傾き
とが一致することになる。
【0046】また、この図3乃至図4に示す例において
は、波形データ記憶手段10に記憶されているオーディ
オ波形データを読み出して再生処理する際に、波形デー
タ記憶手段10に記憶されているオーディオ波形データ
を第1処理チャンネルと第2処理チャンネルとにより交
互に読み出すようにして、その読み出しの切り換えの際
にクロスフェード処理を行っている。図3乃至図4にお
ける一点鎖線の延長上の破線の部分が、クロスフェード
処理のためのオーディオ波形データの読み出し区間(ク
ロスフェード区間)を表している。
【0047】ここで、再生音高を変化させる場合には、
読出アドレス変化の傾きをオリジナルアドレス変化の傾
きとは一致しないように変化させる、即ち、読み出し速
度を音高情報に対応させて変化させればよい。
【0048】また、図3乃至図4に示されているよう
に、読出アドレスはオリジナル再生波形の1周期前また
は1周期後の部分にジャンプしている。以下、この点に
ついて詳細に説明する。
【0049】まず、図3に示されているオリジナル再生
波形においては、アドレスA1とアドレスA2との間は
1周期あり、また、アドレスA3とアドレスA4との
間、以下、アドレスA5とアドレスA6、アドレスA7
とアドレスA8との間のようにジャンプさせるそれぞれ
の部分での間隔が1周期になるように制御されている。
【0050】そして、図3に示す時間軸上の伸長の場合
には、第1処理チャンネルによりスタートアドレスから
オーディオ波形データの読み出しを開始して、読出アド
レスが時間関数から1周期離れたアドレスA2まで進ん
だら、そのアドレスA2の1周期前のアドレスA1へジ
ャンプして戻り、第2処理チャンネルによりアドレスA
1からオーディオ波形データの読み出しを行う。そし
て、読出アドレスが時間関数から1周期離れたアドレス
A4まで進んだら、そのアドレスA4の1周期前のアド
レスA3へジャンプして戻り、第1処理チャンネルによ
りアドレスA3からオーディオ波形データの読み出しを
行う。このような処理を繰り返して、オーディオ波形デ
ータをエンドアドレスまで読み出すものである。
【0051】また、図4に示されているオリジナル再生
波形においては、図3に示すオリジナル再生波形と同様
に、アドレスB1とアドレスB2との間は1周期あり、
また、以下、アドレスB3とアドレスB4との間、アド
レスB5とアドレスB6との間のようにジャンプさせる
それぞれの部分での間隔が1周期になるように制御され
ている。
【0052】そして、図4に示す時間軸上の圧縮の場合
には、第1処理チャンネルによりスタートアドレスから
オーディオ波形データの読み出しを開始して、読出アド
レスが時間関数から1周期離れたアドレスB1まで進ん
だら、そのアドレスB1の1周期後のアドレスB2へジ
ャンプして進み、第2処理チャンネルによりアドレスB
2からオーディオ波形データの読み出しを行う。そし
て、読出アドレスが時間関数から1周期離れたアドレス
B3まで進んだら、そのアドレスB3の1周期後のアド
レスB4へジャンプして進み、第1処理チャンネルによ
りアドレスB4からオーディオ波形データの読み出しを
行う。このような処理を繰り返して、オーディオ波形デ
ータをエンドアドレスまで読み出すものである。
【0053】上記したように、時間軸上の伸長の場合に
は、読出アドレスをオリジナル再生波形の1周期前の部
分にジャンプして戻し、一方、時間軸上の圧縮の場合に
は、読出アドレスをオリジナル再生波形の1周期後の部
分にジャンプして進めているため、読み出したオーディ
オ波形データに基づいて再生波形信号を合成するとき
に、位相の違いによる打ち消しや強調などが生ずること
がない。
【0054】そして、こうして合成された再生波形信号
が、オーディオ波形再生処理手段12から出力されるも
のである。
【0055】次に、図5には、上記した図3乃至図4に
おいて説明した処理内容を実現するために、オーディオ
波形再生処理手段12が実行する再生処理ルーチンのフ
ローチャートが示されている。また、図6乃至図7に
は、図5に示す再生処理ルーチンのサブルーチンのフロ
ーチャートが示されている。
【0056】ここで、図5に示す再生処理ルーチンは、
サンプリング周期毎の割り込み処理として起動されるも
のであり、パラメータ入力手段14から入力される音高
情報(Rate)と圧伸情報(Ti)とによってオーデ
ィオ波形データを制御している。そして、その結果、再
生波形信号が得られることになる。
【0057】なお、この図5に示す再生処理ルーチンの
処理においては、図3乃至図4における一点鎖線の部分
を示す読出ポインタRPが用いられている。
【0058】また、実際の読出アドレスは、図3乃至図
4における一点鎖線と破線とを含めたものとなる。
【0059】ここで、図5に示す再生処理ルーチンが起
動される際の初期設定として、読出ポインタRPには、
波形データ記憶手段10に記憶されたオーディオ波形デ
ータのスタートアドレスが設定されており、また、ピッ
チ情報CLには、オーディオ波形データの最初の波形の
ピッチが設定されている。
【0060】そして、この図5に示す再生処理ルーチン
が起動されると、まず、読出ポインタRPに従って、波
形データ記憶手段10に記憶されたオーディオ波形デー
タを読み出す(ステップS502)。
【0061】次に、前述の図3や図4でのクロスフェー
ド区間でのクロスフェード処理を行うことも含み、前の
ステップで読み出したオーディオ波形データに基づいて
オーディオ波形再生処理手段12から出力すべきオーデ
ィオ波形データ(出力波形データ)を算出する(ステッ
プS504)。
【0062】さらに、時間関数CtrAdrに圧伸情報
Tiを加算することにより時間関数CtrAdrを更新
し(ステップS506)、読出ポインタRPに音高情報
Rateを加算することにより読出ポインタRPを更新
する(ステップS508)。
【0063】次に、ステップS506乃至ステップS5
08において更新した時間関数CtrAdrと読出ポイ
ンタRPとの差分の絶対値が、ピッチ情報CL以上であ
るか否かを判断する(ステップS510)。
【0064】ここで、時間関数CtrAdrと読出ポイ
ンタRPとの差分の絶対値が、ピッチ情報CL以上であ
ると判断された場合には、この再生処理ルーチンのサブ
ルーチンたるピッチ情報CLの更新処理のルーチン(図
6)を起動して実行し(ステップS512)、さらに、
この再生処理ルーチンのサブルーチンたる読出ポインタ
RPの制御処理のルーチン(図7)を起動して実行して
(ステップS514)、この再生処理ルーチンを終了す
る。
【0065】一方、時間関数CtrAdrと読出ポイン
タRPとの差分の絶対値が、ピッチ情報CL以上ではな
いと判断された場合には、そのままこの再生処理ルーチ
ンを終了する。
【0066】次に、図6を参照しながら、上記した再生
処理ルーチンのステップS512において実行されるピ
ッチ情報CLの更新処理のルーチンについて説明する。
【0067】ピッチ情報CLの更新処理のルーチンが起
動されると、まず、時間関数CtrAdrに基づいて、
オーディオ波形データからMark0、Mark1およ
びMark2に相当するマーク情報を抽出する(ステッ
プS602)。なお、この際に、時間関数CtrAdr
が属する波形区間のマーク情報をMark0とMark
1とし、その次の波形区間のマーク情報をMark1と
Mark2とする。
【0068】次に、上記したMark0、Mark1お
よびMark2に相当するマーク情報から、各波形区間
のピッチを演算する(ステップS604)。具体的に
は、Mark1からMark0を減算してピッチ情報C
L0を算出し、Mark2からMark1を減算してピ
ッチ情報CL1を算出する。
【0069】そして、マーク情報の間隔と時間関数Ct
rAdrの位置とから補間演算して、ピッチ情報CLを
算出する(ステップS606)。
【0070】具体的には、 CL0+((CtrAdr−Mark0)/CL0)×
(CL1−CL0) の演算を行い、その演算結果をピッチ情報CLとする。
【0071】そして、上記したピッチ情報CLを算出す
る処理を終了すると、このピッチ情報CLの更新処理の
ルーチンを終了して、再生処理ルーチンへリターンす
る。
【0072】次に、図7を参照しながら、上記した再生
処理ルーチンのステップS514において実行される読
出ポインタRPの制御処理のルーチンについて説明す
る。
【0073】読出ポインタRPの制御処理のルーチンが
起動されると、まず、圧伸情報Tiと音高情報Rate
とを比較する(ステップS702)。そして、この比較
結果に従って、読出ポインタRPを制御することにな
る。
【0074】即ち、圧伸情報Tiと音高情報Rateと
の比較結果が、圧伸情報Tiが音高情報Rate以上で
あった場合には、読出ポインタRPにピッチ情報CLを
加算することにより読出ポインタRPを更新する(ステ
ップS704)。
【0075】一方、圧伸情報Tiと音高情報Rateと
の比較結果が、圧伸情報Tiが音高情報Rate未満で
あった場合には、読出ポインタRPからピッチ情報CL
を減算することにより読出ポインタRPを更新する(ス
テップS706)。
【0076】そして、上記したようにして読出ポインタ
RPを更新する処理を終了すると、この読出ポインタR
Pの制御処理のルーチンを終了して、再生処理ルーチン
へリターンする。
【0077】次に、図8乃至図9には、上記したオーデ
ィオ波形再生処理手段12により実行されるオーディオ
波形データの再生処理の他の手法の概要が示されてい
る。
【0078】この図8乃至図9の場合においても、図3
乃至図4の場合と同様に、再生音高とオリジナル再生波
形の音高とは同じとする。即ち、読出アドレス変化の傾
きとオリジナルアドレス変化の傾きとは一致するもので
ある。
【0079】また、この図8乃至図9に示す例において
は、波形データ記憶手段10に記憶されているオーディ
オ波形データを読み出して再生処理する際に、波形デー
タ記憶手段10に記憶されているオーディオ波形データ
を第1処理チャンネルと第2処理チャンネルとにより同
時に読み出すようにしている。
【0080】そして、オリジナル再生波形を示すオーデ
ィオ波形データを時間軸上で伸長処理した場合が図8に
示されており、また、オリジナル再生波形を示すオーデ
ィオ波形データを時間軸上で圧縮処理した場合が図9に
示されている。
【0081】そして、図8乃至図9においては、オリジ
ナルアドレス変化と記載されている破線は、オリジナル
再生波形を示すオーディオ波形データのスタートアドレ
スからエンドアドレスまでのアドレスの変化を表すオリ
ジナルアドレス変化を示し、また、一点鎖線は、波形デ
ータ記憶手段10に記憶されているオーディオ波形デー
タをオーディオ波形再生処理手段12が第1処理チャン
ネルにより読み出して再生処理する際のアドレス(第1
読出アドレス)の変化を表す第1読出アドレス変化を示
し、また、二点鎖線は、波形データ記憶手段10に記憶
されているオーディオ波形データをオーディオ波形再生
処理手段12が第2処理チャンネルにより読み出して再
生処理する際のアドレス(第2読出アドレス)の変化を
表す第2読出アドレス変化を示し、また、実線は時間関
数を、その実線と平行に描かれている2本の破線は時間
関数からオリジナル波形の前後1周期分に相当するアド
レスだけ離れたそれぞれのアドレスの変化を示してい
る。
【0082】ここで、再生音高を変化させる場合には、
第1読出アドレス変化ならびに第2アドレス変化の傾き
をオリジナルアドレス変化の傾きとは一致しないように
変化させる、即ち、読み出し速度を音高情報に対応させ
て変化させればよい。
【0083】そして、図8に示す時間軸上で伸長処理に
おいては、第1読出アドレスで読み出された波形データ
には第1窓関数が付加されて、第1読出アドレスは時間
関数から1周期離れたアドレスまで進んだら、その進ん
だアドレスから前記時間関数をはさんで2周期前のアド
レスまで戻るようにジャンプしている。同様に、第1読
出アドレスと1周期アドレス分位相の異なる第2読出ア
ドレスで読み出された波形データには第2窓関数が付加
されて、第2読出アドレスは時間関数から1周期離れた
アドレスまで進んだら、その進んだアドレスから前記時
間関数をはさんで2周期前のアドレスまで戻るようにジ
ャンプしている。
【0084】また、図9に示す時間軸上で圧縮処理にお
いては、第1読出アドレスで読み出された波形データに
は第1窓関数が付加されて、第1読出アドレスは時間関
数から遅れて1周期離れたアドレスまで進んだら、その
進んだアドレスから前記時間関数をはさんで2周期後の
アドレスまで進むようにジャンプしている。同様に、第
1読出アドレスと1周期アドレス分位相の異なる第2読
出アドレスで読み出された波形データには第2窓関数が
付加されて、第2読出アドレスは時間関数から遅れて1
周期離れたアドレスまで進んだら、その進んだアドレス
から前記時間関数をはさんで2周期後のアドレスまで進
むようにジャンプしている。
【0085】そして、上記したようにして第1読出アド
レスと第2読出アドレスとにより読み出されたオーディ
オ波形データに基づいて再生波形信号を合成し、当該再
生波形信号がオーディオ波形再生処理手段12から出力
されるものである。
【0086】次に、図10乃至図11には、上記したオ
ーディオ波形再生処理手段12により実行されるオーデ
ィオ波形データの再生処理の他の手法の概要が示されて
いる。
【0087】そして、オリジナル再生波形を示すオーデ
ィオ波形データを時間軸上で伸長処理した場合が図10
に示されており、また、オリジナル再生波形を示すオー
ディオ波形データを時間軸上で圧縮処理した場合が図1
1に示されている。
【0088】この図10乃至図11は、第1窓関数と第
2窓関数の形状および、第1読出アドレスと第2読出ア
ドレスのそれぞれの変化範囲とが異なる点においての
み、上記した図8乃至図9と異なっている。
【0089】次に、図12には、上記した図10乃至図
11に示す処理内容を実現するために、オーディオ波形
再生処理手段12が実行する再生処理ルーチンのフロー
チャートが示されている。また、図13乃至図14に
は、図12に示す再生処理ルーチンのサブルーチンのフ
ローチャートが示されている。
【0090】ここで、図12に示す再生処理ルーチン
は、サンプリング周期毎の割り込み処理として起動され
るものであり、パラメータ入力手段14から入力される
音高情報(Rate)と圧伸情報(Ti)とによってオ
ーディオ波形データを制御している。そして、その結
果、再生波形信号が得られることになる。
【0091】なお、この図12に示す再生処理ルーチン
の処理においては、後述するように、圧伸情報Tiなら
びに音高情報Rateは、窓関数周期毎に更新されて当
該再生処理ルーチンに反映されるようになされている
が、この程度の周期でも実用上は問題ないものである。
【0092】ここで、図12に示す再生処理ルーチンが
起動される際の初期設定として、時間関数CtrAdr
には、波形データ記憶手段10に記憶されたオーディオ
波形データのスタートアドレスが設定されており、ま
た、アドレス制御位置Pwには、波形データ記憶手段1
0に記憶されたオーディオ波形データのスタートアドレ
スが設定されており、また、第1読出アドレスRAdr
1には、波形データ記憶手段10に記憶されたオーディ
オ波形データのスタートアドレスが設定されている。
【0093】そして、この図12に示す再生処理ルーチ
ンが起動されると、まず、時間関数CtrAdrがアド
レス制御位置Pw以上であるか否かを判断する(ステッ
プS1202)。
【0094】ここで、時間関数CtrAdrがアドレス
制御位置Pw以上であると判断された場合には、ステッ
プS1204の処理へ進み、圧伸情報Tiと音高情報R
ateとを取得して、圧伸情報Tiは圧伸情報MTiと
して設定し、また、音高情報Rateは音高情報MRa
teとして設定する。
【0095】次に、この再生処理ルーチンのサブルーチ
ンたるピッチ情報CLの更新処理のルーチン(図13)
を起動して実行する(ステップS1206)。なお、こ
のサブルーチンについては後述する。
【0096】それから、次のアドレス制御位置Pwの更
新の処理を行う(ステップS1208)。具体的には、 Pw+CL/|MTi−MRate| の演算を行い、その演算結果をアドレス制御位置Pwと
する。
【0097】次に、この再生処理ルーチンのサブルーチ
ンたる第1読出アドレスRAdr1と第2読出アドレス
RAdr2との制御処理のルーチン(図14)を起動し
て実行する(ステップS1210)。なお、このサブル
ーチンについては後述する。
【0098】そして、上記したステップS1210の処
理を終了すると、ステップS1212の処理へ進む。
【0099】また、ステップS1202の判断処理にお
いて、時間関数CtrAdrがアドレス制御位置Pw以
上ではないと判断された場合には、ステップS1212
の処理へジャンプして進む。
【0100】ここで、ステップS1212の処理におい
ては、第1読出アドレスRAdr1と第2読出アドレス
RAdr2とに従って、波形データ記憶手段10に記憶
されたオーディオ波形データをそれぞれ読み出す。
【0101】次に、図12上においてフローチャートの
右側に示す窓関数テーブルを参照して、窓関数Wを算出
する処理を行う(ステップS1214)。具体的には、 WindowValue((Pw−CtrAdr)/C
L) の演算を行い、その演算結果を窓関数Wとする。
【0102】さらに、オーディオ波形再生処理手段12
から出力すべきオーディオ波形データたる出力波形デー
タWaveを算出する処理を行う(ステップS121
6)。具体的には、 W×Data1+(1−W)×Data2 の演算を行い、その演算結果を出力波形データWave
とする。
【0103】それから、時間関数CtrAdrに圧伸情
報MTiを加算することにより時間関数CtrAdrを
更新し、また、第1読出アドレスRAdr1に音高情報
MRateを加算することにより第1読出アドレスRA
dr1を更新し、また、第2読出アドレスRAdr2に
音高情報MRateを加算することにより第2読出アド
レスRAdr1を更新して(ステップS1218)、こ
の再生処理ルーチンを終了する。
【0104】次に、図13を参照しながら、上記した再
生処理ルーチンのステップS1206において実行され
るピッチ情報CLの更新処理のルーチンについて説明す
る。
【0105】ピッチ情報CLの更新処理のルーチンが起
動されると、まず、時間関数CtrAdrに基づいて、
オーディオ波形データからMark0、Mark1およ
びMark2に相当するマーク情報を抽出する(ステッ
プS1302)。なお、この際に、時間関数CtrAd
rが属する波形区間のマーク情報をMark0とMar
k1とし、その次の波形区間のマーク情報をMark1
とMark2とする。
【0106】次に、上記したMark0、Mark1お
よびMark2に相当するマーク情報から、各波形区間
のピッチを演算する(ステップS1304)。具体的に
は、Mark1からMark0を減算してピッチ情報C
L0を算出し、Mark2からMark1を減算してピ
ッチ情報CL1を算出する。
【0107】そして、マーク情報の間隔と時間関数Ct
rAdrの位置とから補間演算して、ピッチ情報CLを
算出する(ステップS1306)。
【0108】具体的には、 CL0+((CtrAdr−Mark0)/CL0)×
(CL1−CL0) の演算を行い、その演算結果をピッチ情報CLとする。
【0109】そして、上記したピッチ情報CLを算出す
る処理を終了すると、このピッチ情報CLの更新処理の
ルーチンを終了して、再生処理ルーチンへリターンす
る。
【0110】次に、図14を参照しながら、上記した再
生処理ルーチンのステップS1210において実行され
る第1読出アドレスRAdr1と第2読出アドレスRA
dr2との制御処理のルーチンについて説明する。
【0111】第1読出アドレスRAdr1と第2読出ア
ドレスRAdr2との制御処理のルーチンが起動される
と、まず、圧伸情報MTiと音高情報MRateとを比
較する(ステップS1402)。そして、この比較結果
に従って、第1読出アドレスRAdr1と第2読出アド
レスRAdr2とを制御することになる。
【0112】即ち、圧伸情報MTiと音高情報MRat
eとの比較結果が、圧伸情報MTiが音高情報MRat
e以上であった場合には、第2読出アドレスRAdr2
を第1読出アドレスRAdr1に代入することにより第
1読出アドレスRAdr1を更新するとともに、第1読
出アドレスRAdr1にピッチ情報CLを加算すること
により第2読出アドレスRAdr2を更新する(ステッ
プS1404)。
【0113】一方、圧伸情報MTiと音高情報MRat
eとの比較結果が、圧伸情報MTiが音高情報MRat
e未満であった場合には、第2読出アドレスRAdr2
を第1読出アドレスRAdr1に代入することにより第
1読出アドレスRAdr1を更新するとともに、第1読
出アドレスRAdr1からピッチ情報CLを減算するこ
とにより第2読出アドレスRAdr2を更新する(ステ
ップS1406)。
【0114】そして、上記したようにして第1読出アド
レスRAdr1と第2読出アドレスRAdr2とを更新
する処理を終了すると、この第1読出アドレスRAdr
1と第2読出アドレスRAdr2との制御処理のルーチ
ンを終了して、再生処理ルーチンへリターンする。
【0115】次に、図15には、オーディオ波形再生処
理手段12が実行する他の手法による再生処理ルーチン
のフローチャートが示されている。また、図16乃至図
17には、図15に示す再生処理ルーチンのサブルーチ
ンのフローチャートが示されている。
【0116】ここで、図15に示す再生処理ルーチン
は、サンプリング周期毎の割り込み処理として起動され
るものであり、パラメータ入力手段14から入力される
音高情報(Rate)と圧伸情報(Ti)とによってオ
ーディオ波形データを制御している。そして、その結
果、再生波形信号が得られることになる。
【0117】なお、この図15に示す再生処理ルーチン
の処理においては、後述するように、圧伸情報Tiなら
びに音高情報Rateは、サンプリング周期で更新され
て当該再生処理ルーチンに反映されるようになされてい
るここで、図15に示す再生処理ルーチンが起動される
際の初期設定として、時間関数CtrAdrには、波形
データ記憶手段10に記憶されたオーディオ波形データ
のスタートアドレスが設定されており、また、第1読出
アドレスRAdr1には、波形データ記憶手段10に記
憶されたオーディオ波形データのスタートアドレスが設
定されており、また、第2読出アドレスRAdr2に
は、波形データ記憶手段10に記憶されたオーディオ波
形データのスタートアドレスが設定されており、また、
ピッチ情報CLには、適当な定数が設定されている。
【0118】そして、この図15に示す再生処理ルーチ
ンが起動されると、まず、第1読出アドレスRAdr1
が時間関数CtrAdrより大きいか、または、第2読
出アドレスRAdr2が時間関数CtrAdrより小さ
いかを判断する(ステップS1502)。
【0119】ここで、第1読出アドレスRAdr1が時
間関数CtrAdrより大きいと判断された場合、ある
いは、第2読出アドレスRAdr2が時間関数CtrA
drより小さいと判断された場合には、ステップS15
04の処理へ進み、この再生処理ルーチンのサブルーチ
ンたるピッチ情報CLの更新処理のルーチン(図16)
を起動して実行する(ステップS1504)。なお、こ
のサブルーチンについては後述する。
【0120】それから、この再生処理ルーチンのサブル
ーチンたる第1読出アドレスRAdr1と第2読出アド
レスRAdr2との制御処理のルーチン(図17)を起
動して実行する(ステップS1506)。なお、このサ
ブルーチンについては後述する。
【0121】そして、上記したステップS1506の処
理を終了すると、ステップS1508の処理へ進む。
【0122】一方、ステップS1502の処理におい
て、第1読出アドレスRAdr1が時間関数CtrAd
rより大きいとは判断されず、かつ、第2読出アドレス
RAdr2が時間関数CtrAdrより小さいとは判断
されなかった場合には、ステップS1508の処理へジ
ャンプして進む。
【0123】ここで、ステップS1508の処理におい
ては、第1読出アドレスRAdr1と第2読出アドレス
RAdr2とに従って、波形データ記憶手段10に記憶
されたオーディオ波形データをそれぞれ読み出す。
【0124】次に、所定の窓関数テーブルを参照して、
窓関数Wを算出する処理を行う(ステップS151
0)。具体的には、 WindowValue(1−(CtrAdr−RAd
r1)/CL) の演算を行い、その演算結果を窓関数Wとする。
【0125】さらに、オーディオ波形再生処理手段12
から出力すべきオーディオ波形データたる出力波形デー
タWaveを算出する処理を行う(ステップS151
2)。具体的には、 W×Data1+(1−W)×Data2 の演算を行い、その演算結果を出力波形データWave
とする。
【0126】それから、時間関数CtrAdrに圧伸情
報Tiを加算することにより時間関数CtrAdrを更
新し、また、第1読出アドレスRAdr1に音高情報R
ateを加算することにより第1読出アドレスRAdr
1を更新し、また、第2読出アドレスRAdr2に音高
情報Rateを加算することにより第2読出アドレスR
Adr1を更新して(ステップS1514)、この再生
処理ルーチンを終了する。
【0127】次に、図16を参照しながら、上記した再
生処理ルーチンのステップS1504において実行され
るピッチ情報CLの更新処理のルーチンについて説明す
る。
【0128】ピッチ情報CLの更新処理のルーチンが起
動されると、まず、時間関数CtrAdrに基づいて、
オーディオ波形データからMark0、Mark1およ
びMark2に相当するマーク情報を抽出する(ステッ
プS1602)。なお、この際に、時間関数CtrAd
rが属する波形区間のマーク情報をMark0とMar
k1とし、その次の波形区間のマーク情報をMark1
とMark2とする。
【0129】次に、上記したMark0、Mark1お
よびMark2に相当するマーク情報から、各波形区間
のピッチを演算する(ステップS1604)。具体的に
は、Mark1からMark0を減算してピッチ情報C
L0を算出し、Mark2からMark1を減算してピ
ッチ情報CL1を算出する。
【0130】そして、マーク情報の間隔と時間関数Ct
rAdrの位置とから補間演算して、ピッチ情報CLを
算出する(ステップS1606)。
【0131】具体的には、 CL0+((CtrAdr−Mark0)/CL0)×
(CL1−CL0) の演算を行い、その演算結果をピッチ情報CLとする。
【0132】そして、上記したピッチ情報CLを算出す
る処理を終了すると、このピッチ情報CLの更新処理の
ルーチンを終了して、再生処理ルーチンへリターンす
る。
【0133】次に、図17を参照しながら、上記した再
生処理ルーチンのステップS1506において実行され
る第1読出アドレスRAdr1と第2読出アドレスRA
dr2との制御処理のルーチンについて説明する。
【0134】第1読出アドレスRAdr1と第2読出ア
ドレスRAdr2との制御処理のルーチンが起動される
と、まず、時間関数CtrAdrが第2読出アドレスR
Adr2より大きいか、第1読出アドレスRAdr1が
時間関数CtrAdrより大きいかは判断する(ステッ
プS1702)。
【0135】ここで、時間関数CtrAdrが第2読出
アドレスRAdr2より大きいと判断された場合には、
第2読出アドレスRAdr2を第1読出アドレスRAd
r1に代入することにより第1読出アドレスRAdr1
を更新するとともに、第1読出アドレスRAdr1にピ
ッチ情報CLを加算することにより第2読出アドレスR
Adr2を更新する(ステップS1704)。
【0136】一方、第1読出アドレスRAdr1が時間
関数CtrAdrより大きいと判断された場合には、第
2読出アドレスRAdr2を第1読出アドレスRAdr
1に代入することにより第1読出アドレスRAdr1を
更新するとともに、第1読出アドレスRAdr1からピ
ッチ情報CLを減算することにより第2読出アドレスR
Adr2を更新する(ステップS1706)。
【0137】そして、上記したようにして第1読出アド
レスRAdr1と第2読出アドレスRAdr2とを更新
する処理を終了すると、この第1読出アドレスRAdr
1と第2読出アドレスRAdr2との制御処理のルーチ
ンを終了して、再生処理ルーチンへリターンする。
【0138】次に、図18乃至図19は、図15乃至図
17に示すフローチャートの手法によって、上記したオ
ーディオ波形再生処理手段12により実行されるオーデ
ィオ波形データの再生処理を示す波形図である。
【0139】そして、オリジナル再生波形を示すオーデ
ィオ波形データを時間軸上で伸長処理した場合が図18
に示されており、また、オリジナル再生波形を示すオー
ディオ波形データを時間軸上で圧縮処理した場合が図1
9に示されている。
【0140】この図18乃至図19は、第1窓関数と第
2窓関数の形状および、第1読出アドレスと第2読出ア
ドレスのそれぞれの変化範囲とが異なる点においての
み、上記した図8乃至図9と異なっている。
【0141】次に、図20には、本発明によるオーディ
オ波形のピッチ変換処理装置の実施の形態の一例を示す
ブロック構成図が示されている。
【0142】このオーディオ波形のピッチ変換処理装置
は、オーディオ波形再生処理手段20と、アナログ/デ
ジタル変換器(A/D)22と、ランダムアクセスメモ
リ(RAM)24と、ピッチ検出手段26と、操作子2
8とを有している。
【0143】ここで、オーディオ波形再生処理手段20
は、上記において説明したオーディオ波形再生処理手段
12と同様のものを使用することができる。ただし、こ
のオーディオ波形のピッチ変換処理装置では、オーディ
オ波形データを時間軸上で圧縮伸長しないので、圧伸情
報(Ti)は「Ti=1」に固定されている。
【0144】そして、このオーディオ波形のピッチ変換
処理装置においては、時間関数CtrAdrは、RAM
24への入力波形データ書込アドレス(WAdr)から
所定の遅延(DAdr)が付加されたものとするとよ
い。
【0145】即ち、時間関数CtrAdrは、 CtrAdr=WAdr−DAdr により求めればよい。
【0146】なお、上記した所定の遅延(DAdr)
は、ピッチ変換処理により読出アドレスの速度が変化し
ても、書込アドレス(WAdr)を超えないような値に
設定するものである。
【0147】なお、上記した実施の形態は、以下の
(1)乃至(3)に示すように変形することができるも
のである。
【0148】(1)上記した実施の形態においては、読
出アドレスの変化範囲を1周期分(1ピッチ分)として
いるが、これに限られるものではないことは勿論であ
り、複数周期分としてもよい。ここで、複数周期とは、
ピッチ情報の整数倍としてもよいし、また、複数周期分
のピッチ情報を加算してもよい。
【0149】(2)上記した実施の形態においては、窓
関数として三角窓を使用しているが、これに限られるも
のではないことは勿論であり、窓関数の形状は、ハミン
グ窓、ハニング窓あるいは台形窓など、目的に合わせて
適宜設定してもよい。
【0150】(3)上記した実施の形態ならびに上記し
た(1)〜(2)に示す変形例は、適宜に組み合わせる
ようにしてもよい。
【0151】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、オーディオ波形データの時間軸圧縮伸長お
よびピッチ変換の処理を行うとともに、簡単な処理によ
って従来の技術が有する音質を悪化させる要因を除去す
ることが可能になり、高品位な音質を得ることができる
ようになるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるオーディオ波形データ再生装置の
実施の形態の一例を示すブロック構成図である。
【図2】波形データ記憶手段に記憶されているオーディ
オ波形データの一例の波形図である。
【図3】オーディオ波形再生処理手段により実行される
オーディオ波形データの再生処理の概要を示す波形図で
あり、オーディオ波形データを時間軸上で伸長する場合
を示している。
【図4】オーディオ波形再生処理手段により実行される
オーディオ波形データの再生処理の概要を示す波形図で
あり、オーディオ波形データを時間軸上で圧縮する場合
を示している。
【図5】オーディオ波形再生処理手段が実行する再生処
理ルーチンのフローチャートである。
【図6】ピッチ情報CLの更新処理のルーチンのフロー
チャートである。
【図7】読出ポインタRPの制御処理のルーチンのフロ
ーチャートである。
【図8】オーディオ波形再生処理手段により実行される
オーディオ波形データの再生処理の他の手法の概要を示
す波形図であり、オーディオ波形データを時間軸上で伸
長する場合を示している。
【図9】オーディオ波形再生処理手段により実行される
オーディオ波形データの再生処理の他の手法の概要を示
す波形図であり、オーディオ波形データを時間軸上で圧
縮する場合を示している。
【図10】オーディオ波形再生処理手段により実行され
るオーディオ波形データの再生処理のさらに他の手法の
概要を示す波形図であり、オーディオ波形データを時間
軸上で伸長する場合を示している。
【図11】オーディオ波形再生処理手段により実行され
るオーディオ波形データの再生処理のさらに他の手法の
概要を示す波形図であり、オーディオ波形データを時間
軸上で圧縮する場合を示している。
【図12】オーディオ波形再生処理手段が実行する再生
処理ルーチンのフローチャートである。
【図13】ピッチ情報CLの更新処理のルーチンのフロ
ーチャートである。
【図14】第1読出アドレスRAdr1と第2読出アド
レスRAdr2との制御処理のルーチンのフローチャー
トである。
【図15】オーディオ波形再生処理手段が実行する再生
処理ルーチンのフローチャートである。
【図16】ピッチ情報CLの更新処理のルーチンのフロ
ーチャートである。
【図17】第1読出アドレスRAdr1と第2読出アド
レスRAdr2との制御処理のルーチンのフローチャー
トである。
【図18】図15乃至図17に示すフローチャートの手
法によってオーディオ波形再生処理手段により実行され
るオーディオ波形データの再生処理を示す波形図であ
り、オーディオ波形データを時間軸上で伸長する場合を
示している。
【図19】図15乃至図17に示すフローチャートの手
法によってオーディオ波形再生処理手段により実行され
るオーディオ波形データの再生処理を示す波形図であ
り、オーディオ波形データを時間軸上で圧縮する場合を
示している。
【図20】本発明によるオーディオ波形のピッチ変換処
理装置の実施の形態の一例を示すブロック構成図であ
る。
【符号の説明】
10 波形データ記憶手段 12 オーディオ波形再生処理手段 14 パラメータ入力手段 20 オーディオ波形再生処理手段 22 アナログ/デジタル変換器(A/D) 24 ランダムアクセスメモリ(RAM) 26 ピッチ検出手段 28 操作子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D045 AC02 5D378 AD22 AD45 AD51 AD70 BB12 FF11 5J064 AA01 BB10 BC01 BC02 BC06 BC24 BD03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数周期のオーディオ波形データを記憶
    した記憶手段と、 再生音高を表す音高情報を入力する音高情報入力手段
    と、 時間軸の圧縮伸長量を表す圧伸情報を入力する圧伸情報
    入力手段と、 前記圧伸情報入力手段により入力された圧伸情報に対応
    した速度で変化し、前記記憶手段に記憶されたオーディ
    オ波形データ上のアドレス位置を表す時間関数を発生す
    る時間関数発生手段と、 前記時間関数発生手段が発生する時間関数が示すアドレ
    ス位置に基づいて周期波形データのピッチを表すピッチ
    情報を発生するピッチ情報発生手段と、 前記音高情報入力手段により入力された音高情報に対応
    した速度で変化する読出アドレスを発生する読出アドレ
    ス発生手段と、 前記読出アドレス発生手段が発生する読出アドレスが、
    前記時間関数発生手段が発生する時間関数に基づいて前
    記ピッチ情報発生手段により発生されるピッチ情報に対
    応する変化範囲を越えて変化する場合に、該読出アドレ
    スの変化が該変化範囲内となるように、前記ピッチ情報
    発生手段により発生されるピッチ情報に対応する値だけ
    該読出アドレスをジャンプするように制御する制御手段
    と、 前記制御手段によって制御された読出アドレスに従っ
    て、前記記憶手段からオーディオ波形データを読み出す
    読出手段と、 前記読出手段により読み出されたオーディオ波形データ
    に基づいて再生波形信号を合成する合成手段とを有する
    オーディオ波形データ再生装置。
  2. 【請求項2】 複数周期のオーディオ波形データを記憶
    した記憶手段と、 再生音高を表す音高情報を入力する音高情報入力手段
    と、 時間軸の圧縮伸長量を表す圧伸情報を入力する圧伸情報
    入力手段と、 前記圧伸情報入力手段により入力された圧伸情報に対応
    した速度で変化し、前記記憶手段に記憶されたオーディ
    オ波形データ上のアドレス位置を表す時間関数を発生す
    る時間関数発生手段と、 前記時間関数発生手段が発生する時間関数が示すアドレ
    ス位置に基づいて周期波形データのピッチを表すピッチ
    情報を発生するピッチ情報発生手段と、 前記音高情報入力手段により入力された音高情報に対応
    した速度で変化する、互いに前記ピッチ情報発生手段に
    より発生されるピッチ情報に対応して離れた複数の読出
    アドレスを発生する読出アドレス発生手段と、 前記読出アドレス発生手段が発生する複数の読出アドレ
    スの少なくとも1つが、前記時間関数発生手段が発生す
    る時間関数に基づいて前記ピッチ情報発生手段により発
    生されるピッチ情報に対応する変化範囲を越えて変化す
    る場合に、該読出アドレスが前記ピッチ情報発生手段に
    より発生されるピッチ情報の表すピッチ分離れた状態を
    保持しつつ、かつ該変化が該変化範囲内となるように、
    該複数の読出アドレスの少なくとも1つをジャンプする
    ように制御する制御手段と、 前記制御手段によって制御された読出アドレスに従っ
    て、前記記憶手段からオーディオ波形データを読み出す
    読出手段と、 前記読出手段により読み出されたオーディオ波形データ
    に基づいて再生波形信号を合成する合成手段とを有する
    オーディオ波形データ再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれか1項
    に記載のオーディオ波形データ再生装置において、 前記制御手段は、前記時間関数発生手段が発生する時間
    関数が表すアドレスと前記読出アドレス発生手段が発生
    する読出アドレスとを比較し、該読出アドレスが前記ピ
    ッチ情報発生手段により発生されるピッチ情報に対応す
    る変化範囲を超えることを検出した場合に、該読出アド
    レスをジャンプするように制御するものであるオーディ
    オ波形データ再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2のいずれか1項
    に記載のオーディオ波形データ再生装置において、 前記制御手段は、前記時間関数発生手段が発生する時間
    関数の変化速度と、前記読出アドレス発生手段が発生す
    る読出アドレスの変化速度と、前記ピッチ情報発生手段
    により発生されるピッチ情報に対応する変化範囲とに基
    づいて、次の読出アドレスのジャンプのタイミングを算
    出し、該ジャンプのタイミングになったときに前記読出
    アドレス発生手段が発生する読出アドレスをジャンプす
    るように制御するものであるオーディオ波形データ再生
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3または請
    求項4のいずれか1項に記載のオーディオ波形データ再
    生装置において、 前記合成手段は、前記読出手段で読み出されたオーディ
    オ波形データに窓関数を付与する窓関数付与手段を備
    え、前記制御手段における読出アドレスの制御時に生じ
    るノイズの発生を防止するものであるオーディオ波形デ
    ータ再生装置。
  6. 【請求項6】 複数周期のオーディオ波形データを記憶
    した記憶手段と、 時間軸の圧縮伸長量を表す圧伸情報を入力する圧伸情報
    入力手段と、 前記圧伸情報入力手段により入力された圧伸情報に対応
    した速度で変化し、前記記憶手段に記憶されたオーディ
    オ波形データ上のアドレス位置を表す時間関数を発生す
    る時間関数発生手段と、 前記時間関数発生手段が発生する時間関数が示すアドレ
    ス位置に基づいて周期波形データのピッチを表すピッチ
    情報を発生するピッチ情報発生手段と、 所定の速度で変化する読出アドレスを発生する読出アド
    レス発生手段と、 前記読出アドレス発生手段が発生する読出アドレスが、
    前記時間関数発生手段が発生する時間関数に基づいて前
    記ピッチ情報発生手段により発生されるピッチ情報に対
    応する変化範囲を越えて変化する場合に、該読出アドレ
    スの変化が該変化範囲内となるように、前記ピッチ情報
    発生手段により発生されるピッチ情報に対応する値だけ
    該読出アドレスをジャンプするように制御する制御手段
    と、 前記制御手段によって制御された読出アドレスに従っ
    て、前記記憶手段からオーディオ波形データを読み出す
    読出手段と、 前記読出手段により読み出されたオーディオ波形データ
    に基づいて再生波形信号を合成する合成手段とを有する
    オーディオ波形データの時間軸圧縮伸長処理装置。
  7. 【請求項7】 複数周期のオーディオ波形データを記憶
    した記憶手段と、 時間軸の圧縮伸長量を表す圧伸情報を入力する圧伸情報
    入力手段と、 前記圧伸情報入力手段により入力された圧伸情報に対応
    した速度で変化し、前記記憶手段に記憶されたオーディ
    オ波形データ上のアドレス位置を表す時間関数を発生す
    る時間関数発生手段と、 前記時間関数発生手段が発生する時間関数が示すアドレ
    ス位置に基づいて周期波形データのピッチを表すピッチ
    情報を発生するピッチ情報発生手段と、 所定の速度で変化する互いに前記ピッチ情報発生手段に
    より発生されるピッチ情報の表すピッチ分離れた複数の
    読出アドレスを発生する読出アドレス発生手段と、 前記読出アドレス発生手段が発生する複数の読出アドレ
    スの少なくとも1つが、前記時間関数発生手段が発生す
    る時間関数に基づいて前記ピッチ情報発生手段により発
    生されるピッチ情報に対応する変化範囲を越えて変化す
    る場合に、該読出アドレスが前記ピッチ情報発生手段に
    より発生されるピッチ情報の表すピッチ分離れた状態を
    保持しつつ、かつ該変化が該変化範囲内となるように、
    該複数の読出アドレスの少なくとも1つをジャンプする
    ように制御する制御手段と、 前記制御手段によって制御された読出アドレスに従っ
    て、前記記憶手段からオーディオ波形データを読み出す
    読出手段と、 前記読出手段により読み出されたオーディオ波形データ
    に基づいて再生波形信号を合成する合成手段とを有する
    オーディオ波形データの時間軸圧縮伸長処理装置。
  8. 【請求項8】 変更するピッチの量を表わすピッチ変換
    情報を入力するピッチ変換情報入力手段と、 オーディオ波形データを入力し、所定速度で変化するア
    ドレスに従って該オーディオ波形データを記憶する記憶
    手段と、 前記所定速度で変化し、前記記憶手段に記憶されたオー
    ディオ波形データ上のアドレス位置を表す時間関数を発
    生する時間関数発生手段と、 前記入力したオーディオ波形データのピッチ情報を検出
    するピッチ検出手段と、 前記ピッチ変換情報に対応した速度で変化する読出アド
    レスを発生する読出アドレス発生手段と、 前記読出アドレスが前記ピッチ情報に対応する変化範囲
    を越えて変化する場合に、該読出アドレスの変化が該変
    化範囲内となるように、前記ピッチ情報に対応する値だ
    け該読出アドレスをジャンプするように制御を行う制御
    手段とを有するオーディオ波形データのピッチ変換処理
    装置。
  9. 【請求項9】 変更するピッチの量を表わすピッチ変換
    情報を入力するピッチ変換情報入力手段と、 オーディオ波形データを入力し、所定速度で変化するア
    ドレスに従って該オーディオ波形データを記憶する記憶
    手段と、 前記所定速度で変化し、前記記憶手段に記憶されたオー
    ディオ波形データ上のアドレス位置を表わす時間関数を
    発生する時間関数発生手段と、 前記入力したオーディオ波形データのピッチ情報を検出
    するピッチ検出手段と、 所定の速度で変化する互いに前記ピッチ情報の表わすピ
    ッチ分離れた複数の読出アドレスを発生する読出アドレ
    ス発生手段と、 前記読出アドレスの少なくとも1つが前記ピッチ情報に
    対応する変化範囲を越えて変化する場合に、該読出アド
    レスが前記ピッチ分離れた状態を保ちつつ、かつ、該変
    化が前記変化範囲内となるように前記複数の読出アドレ
    スの少なくとも1つをジャンプするように制御を行う制
    御手段とを有するオーディオ波形データのピッチ変換処
    理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007264280A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Yamaha Corp 信号処理装置
JP2016218345A (ja) * 2015-05-25 2016-12-22 ヤマハ株式会社 音素材処理装置および音素材処理プログラム

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JP2016218345A (ja) * 2015-05-25 2016-12-22 ヤマハ株式会社 音素材処理装置および音素材処理プログラム

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