JP2532731B2 - 音声速度変換装置と音声速度変換方法 - Google Patents

音声速度変換装置と音声速度変換方法

Info

Publication number
JP2532731B2
JP2532731B2 JP2223167A JP22316790A JP2532731B2 JP 2532731 B2 JP2532731 B2 JP 2532731B2 JP 2223167 A JP2223167 A JP 2223167A JP 22316790 A JP22316790 A JP 22316790A JP 2532731 B2 JP2532731 B2 JP 2532731B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveform
output
voice
speed conversion
time length
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2223167A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04104200A (ja
Inventor
良二 鈴木
正之 三崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2223167A priority Critical patent/JP2532731B2/ja
Priority to EP90119083A priority patent/EP0427953B1/en
Priority to DE69024919T priority patent/DE69024919T2/de
Publication of JPH04104200A publication Critical patent/JPH04104200A/ja
Priority to US07/993,526 priority patent/US5341432A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2532731B2 publication Critical patent/JP2532731B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は音声の基本周波数を変えずに継続時間長のみ
を変える音声速度変換装置と音声速度変換方法に関する
ものである。
従来の技術 従来より、テープレコーダ等に記録されている音声信
号の早聞きや遅聞きを行うために音声速度変換装置が利
用されている。
以下、図面を参照しながら、上述したような従来の音
声速度変換装置について説明を行う。
第9図は従来の音声速度変換装置の構成を示すもので
ある。第9図において、91はA/D変換器、92はバッフ
ァ、93は速度制御回路、94はデータ読出し回路、95はミ
ューティング回路、96はD/A変換器である。
以上のように構成された音声速度変換装置について、
以下その動作を説明する。
まず入力信号はA/D変換器91でディジタル信号に変換
され、バッファ92へ書込まれる。次に速度制御回路93は
速度変換比に応じてデータ読出し回路94を制御し、バッ
ファ92からデータを読出させる。このデータの読出方法
によって、再生速度を様々に変化させることができる。
再生速度を早くする場合には、ブロック単位で読出すデ
ータを間引く。再生速度を遅くする場合には、ブロック
単位で読出すデータを繰返す。そして各ブロック間の不
連続部分はミューティング回路95でミューティングをか
け、D/A変換器96でアナログ信号に変換して出力する。
第10図は速度変換比αが0.5と2.0の場合を模式的に示
したものである。ここで速度変換比αは定義されるもの
とする。
同図(a)は原音、(b)は速度変換比=0.5で変換
された音声信号、(c)は速度変換比=2.0で変換され
た音声信号である。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような構成では、速度を早める
場合には、データを間引くために子音などの了解度が劣
化し、また波形の不連続点をミューティングしているた
めに、自然性に乏しい音声しか得られないという課題を
有していた。
また、ピッチ周期を用いる方法は、音楽や雑音が重畳
している場合にはピッチの抽出が難しいので適用できず
適当なものではなかった。
本発明は上記課題に鑑み、波形の不連続性が少なく、
データの欠落をあまり生じない自然性に富んだ音声を出
力することのできる音声速度変換装置および音声速度変
換方法を提供するものである。
課題を解決するための手段 この目的を達成するために本発明の音声速度変換装置
は、音声を蓄える第1のメモリと、音声を蓄える第2の
メモリと、前記第1のメモリの内容と前記第2のメモリ
の内容の相関関数を計算する相関器と、窓関数を出力す
る窓関数発生器と、前記第1のメモリの内容に前記窓関
数発生器の出力を乗じる第1の乗算器と、前記第2のメ
モリの内容に前記窓関数発生器の出力を乗じる第2の乗
算器と、前記相関器の出力に基づき前記第1の乗算器の
出力と前記第2の乗算器の出力とを相関関数の値が大き
い位置で加算を行う加算器と、元の音声と前記加算器の
出力とを切り替える選択回路とから構成されている。
また本発明の音声速度変換方法は、速度変換比をαと
し、時間長Tの第1の波形と時間長Tの第2の波形の相
関関数を計算し、前記第2の波形に対して前記第1の波
形を相関関数の値の大きい位置にTcずらし、前記第1の
波形には振幅が漸増する窓関数を乗じ、前記第2の波形
には振幅が漸減する窓関数を乗じ、前記第1の波形と前
記第2の波形とを加算をして出力し、前記第1の波形に
続く時間長{T/(α−1)+Tc)の第3の波形を出力
し、次回の処理における第1の波形の開始点は前記第1
の波形の開始点を{T/(α−1)}だけ遅延させた点と
し、次回の処理における第2の波形の開始点は前記第1
の波形の開始点を{αT/(α−1)+Tc}だけ遅延させ
た点とし、前記全ての処理を繰り返すことにより音声の
再生時間を原音に対して1.0倍以上に変えることを特徴
とするものである。
さらに本発明の音声速度変換方法は、速度変換比をα
とし、時間長Tの第1の波形と時間長Tの第2の波形の
相関関数を計算し、前記第1の波形に対して前記第2の
波形を相関関数の値の大きい位置にTcずらし、前記第1
の波形には振幅が漸減する窓関数を乗じ、前記第2の波
形には振幅が漸増する窓関数を乗じ、前記第1の波形と
前記第2の波形とを加算して出力し、前記第2の波形に
続く時間長{(2α−1)T/(1−α)−Tc}の第3の
波形を出力し、次回の処理における第1の波形の開始点
は前記第2の波形の開始点を{αT/(1−α)−Tc}だ
け遅延させた点とし、次回の処理における第2の波形の
開始点は前記第2の波形の開始点を{T/(1−α)}だ
け遅延させた点とし、前記全ての処理を繰り返すことに
より音声の再生時間を原音に対して0.5倍から1.0倍の範
囲で変えることを特徴とするものである。
さらに本発明の音声速度変換方法は、速度変換比をα
とし、第2の波形の開始点は第1の波形の開始点を
{(1−α)T/α}だけ遅延させた点に初期設定し、時
間長Tの第1の波形と時間長Tの第2の波形の相関関数
を計算し、前記第1の波形に対して前記第2の波形を相
関関数の値の大きい位置にTcずらし、前記第1の波形に
は振幅が漸減する窓関数を乗じ、前記第2の波形には振
幅が漸増する窓関数を乗じ、前記第1の波形と前記第2
の波形とを加算し、Tcが負の場合には加算した波形を出
力してから前記第2の波形に続く時間長−Tcの第3の波
形を出力し、一方Tcが負でない場合には加算した波形の
先頭から時間長Tの区間のみを出力し、次回の処理にお
ける第1の波形の開始点は前記第2の波形の開始点を
{T−Tc}だけ遅延させた点とし、次回の処理における
第2の波形の開始点は前記第2の波形の開始点を{T/
α}だけ遅延させた点とし、前記初期設定以外の全ての
処理を繰り返すことにより音声の再生時間を原音に対し
て0.5倍以下に変えることを特徴とするものである。
作用 本発明はこの構成によって、窓関数を掛け、さらに相
関関数の値が大きくなるように音声波形を重畳加算する
ことにより、波形の振幅と位相の不連続性やデータの欠
落をあまり起こすことなしに音声の速度変換が行える。
実施例 以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら
説明する。
本発明は、波形の振幅及び位相の不連続性が少なく、
データの欠落をあまり生じない自然性に富んだ音声を出
力することができ、かつ簡単なハードウェアで実現する
ことのできる音声速度変換装置を提供するものである。
第1図は本発明の一実施例における音声速度変換装置
の構成図を示すものである。第1図において、11はA/D
変換器、12はバッファ、13は速度制御回路、14はデマル
チプレクサ、15は第1のメモリ、16は第2のメモリ、17
は相関器、18は窓関数発生器、19は第1の乗算器、20は
第2の乗算器、21は加算器、22はマルチプレクサ、23は
D/A変換器である。
以上のように構成された音声速度変換装置について、
以下その動作について説明する。
まず、入力信号はA/D変換器11でディジタル信号に変
換され、バッファ12へ書込まれる。次に、速度制御回路
13は速度変換比に応じてデマルチプレクサ14を制御し、
バッファ12のデータを、第1のメモリ15、第2のメモリ
16もしくはマルチプレクサ22に出力させる。そして第1
のメモリ15の内容と第2のメモリ16の内容との相関関数
を相関器17が計算し、その情報を速度制御回路13、窓関
数発生器18及び加算器21に出力する。そして窓関数発生
器18は相関器17からの情報と速度変換比に基づき漸増も
しくは漸減する窓関数を発生して第1の乗算器19に出力
し、またその窓関数と相補的な窓関数を第2の乗算器20
に出力する。次に第1の乗算器19は第1のメモリ15の内
容と窓関数発生器18の出力との乗算を行い、第2の乗算
器20は第2のメモリ16の内容と窓関数発生器18の出力と
の乗算を行う。そして加算器21は相関器17からの情報に
基づき、第1の乗算器19の出力と第2の乗算器2の出力
とを、相関関数が大きな値の位置にずらして加算を行
い、マルチプレクサ22に出力させる。最後にマルチプレ
クサ22は速度制御回路13からの制御信号に基づき、加算
器21の出力とデマルチプレクサ14の出力とを選択してD/
A変換器23に出力し、アナログ信号に変換される。
第2図は速度変換比αが0.5と2.0の場合を模式的に示
したものである。
第2図において、(a)は原音、(b)は速度変換比
=0.5で変換された音声信号、(c)は速度変換比=2.0
で変換された音声信号であり、各単位音声信号の添字f,
nはそれぞれ音声の前部,後部を示している。
以上のように本実施例によれば、第1のメモリ15の内
容及び第2のメモリ16の内容に、窓関数発生器18から出
力した相補的に漸減もしくは漸増する窓関数を第1の乗
算器19及び第2の乗算器20を用いて乗算し、加算器21で
それぞれの乗算器の出力を加算することにより、波形の
振幅の不連続性が少なく、データの欠落をあまり生じな
い自然性に富んだ音声を出力することができる。そして
相関器17が第1のメモリ15の内容と第2のメモリ16の内
容との相関関数を計算し、加算器21が第1の乗算器19の
出力と第2の乗算器20の出力とを相関関数の値が大きく
なる位置にずらして加算を行うことにより、波形の位相
の不連続性が少なく高品質の音声を出力することができ
る。さらに信号を重畳加算させることなく、そのまま出
力させる区間長を速度制御回路13とデマルチプレクサ14
とマルチプレクサ22が調整することにより、容易に速度
変換比を変えることができると同時に、相関関数の値が
大きくなる位置にずらして加算を行うことによる速度変
換比のずれを速やかに吸収することが可能となる。
以下本発明の音声速度変換方法の第1の実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。
本発明は、波形の振幅及び位相の不連続性が少なく、
データの欠落をあまり生じない自然性に富んだ音声を速
度変換比がα≧1.0の範囲で出力することができる音声
速度変換方法を提供するものである。
第3図は本実施例における音声速度変換方法のフロー
チャートを示すものである。
まず、Aポインタを0に、BポインタをTに設定す
る。次にAポインタからT区間の波形(XA)を入力す
る。そして、BポインタからT区間の波形(XB)を入力
する。次に、AポインタにTを加えたものをBポインタ
に設定する。そして、XAとXBの相関関数を計算する。次
に、先に求めた相関関数に基づいてXAに漸増する窓を掛
け、さらに先に求めた相関関数に基づいてXBに漸減する
窓を掛ける。次に、先に求めた相関関数に基づいて、XA
とXBを相関関数の値の大きい位置にTcだけずらした後に
加算する。そして、T−TcがαT/(α−1)未満の場合
には、加算した波形をすべて出力し、さらにBポインタ
からT/(α−1)+Tc区間の波形(XC)を出力する。一
方、αT/(α−1)がT−Tc以下の場合には、加算した
波形をαT/(α−1)区間だけ出力する。次に、Bポイ
ンタにT/(α−1)+Tcを加え、AポインタにT/(α−
1)を加える。次に、初めから3ステップ目に戻る。な
お、速度変換比αはα≧1としている。
第4図は上記変換方法に基づいて音声速度を速度変換
比αが2.0と3.0で変換した場合を模式的に示したもので
ある。
第4図において、(a)は原音、(b)は速度変換比
=2.0で変換された音声信号、(c)は速度変換比=3.0
で変換された音声信号を示している。
以上のように本実施例によれば、XAとXBに相補的に漸
増もしくは漸減する窓関数を掛け、それらを加算した波
形を出力し、XAに続くXCを出力するという操作を繰り返
すことにより、波形の振幅の不連続性が少なく、データ
の欠落をあまり生じない自然性に富んだ音声を速度変換
比がα≧1.0の範囲で出力することができる。そしてXA
とXBとの相関関数を計算し、相関関数の値が大きくなる
位置にずらして加算を行うことにより、波形の位相の不
連続性が少なく高品質の音声を出力することができる。
さらに信号を重畳加算させることなくそのまま出力する
XCの区間長を調整することにより、容易に速度変換比を
変えることができると同時に、相関関数の値が大きくな
る位置にずらして加算を行うことによる速度変換比のず
れを速やかに吸収することが可能となる。
以下本発明の音声速度変換方法の第2の実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。
本発明は、波形の振幅及び位相の不連続性が少なく、
データの欠落をあまり生じない自然性に富んだ音声を速
度変換比が0.5≦α≦1.0の範囲で出力することができる
音声速度変換方法を提供するものである。
第5図は本実施例における音声速度変換方法のフロー
チャートを示すものである。
まず、Aポンインタを0に、BポインタをTに設定す
る。次に、AポインタからT区間の波形(XA)を入力
し、BポインタからT区間の波形(XB)を入力する。次
に、BポインタにTを加えたものをAポインタに設定
し、XAとXBの相関関数を計算する。次に、先に求めた相
関関数に基づいてXAに漸減する窓を掛け、さらに先に求
めた相関関数に基づいてXBに漸増する窓を掛ける。次
に、先に求めた相関関数に基づいて、XAとXBを相関関数
の値の大きい位置にTcだけずらした後に加算する。そし
て、T+TcがαT/(1−α)未満の場合には、加算した
波形をすべて出力し、さらにAポインタから(2α−
1)T/(1−α)−Tc区間の波形(XC)を出力する。一
方、αT/(1−α)がT+Tc以下の場合には、加算した
波形をαT/(1−α)区間だけ出力する。次に、Aポイ
ンタに(2α−1)T/(1−α)−Tcを加え、Bポイン
タにT/(1−α)を加える。次に、初めから3ステップ
目に戻る。
第6図は上記変換方法に基づいて音声速度を速度変換
比αが2/3と0.5で変換した場合を模式的に示したもので
ある。
第6図において、(a)は原音、(b)は速度変換比
=2/3で変換された音声信号、(c)は速度変換比=0.5
で変換された音声信号を示している。
以上のように本実施例によれば、XAとXBに相補的に漸
減もしくは漸増する窓関数を掛け、それらを加算した波
形を出力し、XBに続くXCを出力するという操作を繰り返
すことにより、波形の振幅の不連続性が少なく、データ
の欠落をあまり生じない自然性に富んだ音声を速度変換
比が0.5≦α≦1.0の範囲で出力することができる。そし
てXAとXBとの相関関数を計算し、相関関数の値が大きく
なる位置にずらして加算を行うことにより、波形の位相
の不連続性が少なく高品質の音声を出力することができ
る。さらに信号を重畳加算させることなくそのまま出力
するXCの区間長を調整することにより、容易に速度変換
比を変えることができると同時に、相関関数の値が大き
くなる位置にずらして加算を行うことによる速度変換比
のずれを速やかに吸収することが可能となる。
以下本発明の速度変換方法の第3の実施例について、
図面を参照しながら説明する。
本発明は、波形の振幅及び位相の不連続性が少なく、
自然性に富んだ音声を速度変換比がα≦0.5の範囲で出
力することができる音声速度変換方向を提供するもので
ある。
第7図は本実施例における音声速度変換方法のフロー
チャートを示すものである。
まず、Aポインタを0に、Bポインタを(1−α)T/
αに設定する。次に、AポインタからT区間の波形(X
A)を入力し、BポインタからT区間の波形(XB)を入
力する。次に、BポインタにTを加えたものをAポイン
タに設定し、XAとXBの相関関数を計算する。次に、先に
求めた相関関数に基づいてXAに漸減する窓を掛け、さら
に先に求めた相関関数に基づいてXBに漸増する窓を掛け
る。次に、先に求めた相関関数に基づいて、XAとXBを相
関関数の値の大きい位置にTcだけずらした後に加算す
る。そして、Tcが負の場合には、加算した波形をすべて
出力し、さらにAポインタから−Tc区間の波形(XC)を
出力する。一方、Tcが負でない場合には、加算した波形
をT区間だけ出力する。次に、Aポインタに−Tcを加
え、BポインタにT/αを加える。次に、初めから3ステ
ップ目に戻る。
第8図は上記変換方法に基づいて音声速度を速度変換
比αが1/3と1/4で変換した場合を模式的に示したもので
ある。
第8図において、(a)は原音、(b)は速度変換比
=1/3で変換された音声信号、(c)は速度変換比=1/4
で変換された音声信号を示している。
以上のように本実施例によれば、XAとXBに相補的に漸
減もしくは漸増する窓関数を掛け、それらを加算した波
形を出力し、XBに続くXCを出力するという操作を繰り返
すことにより、波形の振幅の不連続性が少なく、自然性
に富んだ音声を速度変換比がα≦0.5の範囲で出力する
ことができる。そしてXAとXBとの相関関数を計算し、相
関関数の値が大きくなる位置にずらして加算を行うこと
により、波形の位相の不連続性が少なく高品質の音声を
出力することができる。さらにAポインタに対するBポ
インタの位置を調整することにより、容易に速度変換比
を変えることができると同時に、相関関数の値が大きく
なる位置にずらして加算を行うことによる速度変換比の
ずれを速やかに吸収することが可能となる。
発明の効果 以上のように本発明の音声速度変換装置は、第1のメ
モリの内容及び第2のメモリの内容に、窓関数発生器か
ら出力した相補的な2つの漸減もしくは漸増する窓関数
を第1の乗算器及び第2の乗算器を用いて乗算し、加算
器でそれぞれの乗算器の出力を加算することにより、波
形の振幅の不連続性が少なく、データの欠落をあまり生
じない自然性に富んだ音声を出力することができる。さ
らに、相関器が第1のメモリの内容と第2のメモリの内
容との相関関係を計算し、加算器が第1の乗算器の出力
と第2の乗算器の出力とを相関関数の値が大きくなる位
置にずらして加算を行うことにより、波形の位相の不連
続性が少なく高品質の音声を出力することができる。さ
らに信号を重畳加算させることなく、そのまま出力させ
る区間長を速度制御回路とデマルチプレクサとマルチプ
レクサが調整することにより、容易に速度変換比を変え
ることができると同時に、相関関数の値が大きくなる位
置にずらして加算を行うことによる速度変換比のずれを
速やかに吸収することが可能となるだけでなく、比較的
よく用いる速度変換比αが1.0付近では、そのまま出力
させる区間長が長くなるので、音質の劣化が少ないとい
う効果を得ることができる。
また、本発明の音声速度変換方法は、第1の波形と第
2の波形に相補的に漸増もしくは漸減する相関数を掛
け、それらを加算した波形を出力し、第1または第2の
波形に続く第3の波形を出力する操作を繰り返すことに
より、波形の振幅の不連続性が少なく、データの欠落を
あまり生じない自然性に富んだ音声を出力することがで
きる。
さらに、第1の波形と第2の波形との相関関数を計算
し、相関関数の値が大きくなる位置にずらして加算を行
うことにより、波形の位相の不連続性が少なく法品質の
音声を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における音声速度変換装置の
構成図、第2図は本発明の一実施例における音声速度変
換装置による処理波形の模式図、第3図は本発明の第1
の実施例における音声速度変換方法のフローチャート、
第4図は本発明の第1の実施例における音声速度変換方
法による処理波形の模式図、第5図は本発明の第2の実
施例における音声速度変換方法のフローチャート、第6
図は本発明の第2の実施例における音声速度変換方法に
よる処理波形の模式図、第7図は本発明の第3の実施例
における音声速度変換方法のフローチャート、第8図は
本発明の第3の実施例における音声速度変換方法による
処理波形の模式図、第9図は従来の音声速度変換装置の
構成図、第10図は従来の音声速度変換装置による処理波
形の模式図である。 13……速度制御回路、14……デマルチプレクサ、15……
第1のメモリ、16……第2のメモリ、17……相関器、18
……窓関数発生器、19……第1の乗算器、20……第2の
乗算器、21……加算器、22……マルチプレクサ。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音声を蓄える第1のメモリと、音声を蓄え
    る第2のメモリと、前記第1のメモリの内容と前記第2
    のメモリの内容との相関関数を計算する相関器と、窓関
    数を出力する窓関数発生器と、前記第1のメモリの内容
    に前記窓関数発生器の出力を乗じる第1の乗算器と、前
    記第2のメモリの内容に前記窓関数発生器の出力を乗じ
    る第2の乗算器と、前記相関器の出力に基づき前記第1
    の乗算器の出力と前記第2の乗算器の出力とを相関関数
    の値が大きい位置で加算を行う加算器と、元の音声と前
    記加算器の出力とを切り替える選択回路とを備えたこと
    を特徴とする音声速度変換装置。
  2. 【請求項2】速度変換比をαとし、時間長Tの第1の波
    形と時間長Tの第2の波形の相関関数を計算し、前記第
    2の波形に対して前記第1の波形を相関数の値の大きい
    位置にTcずらし、前記第1の波形には振幅が漸増する窓
    関数を乗じ、前記第2の波形には振幅が漸減する窓関数
    を乗じ、前記第1の波形と前記第2の波形とを加算して
    出力し、前記第1の波形に続く時間長{T/(α−1)+
    Tc}の第3の波形を出力し、次回の処理における第1の
    波形の開始点は前記第1の波形の開始点を{T/(α−
    1)}だけ遅延させた点とし、次回の処理における第2
    の波形の開始点は前記第1の波形の開始点を{αT/(α
    −1)+Tc}だけ遅延させた点とし、前記全ての処理を
    繰り返すことにより音声の再生時間を原音に対して1.0
    倍以上に変える音声速度変換方法。
  3. 【請求項3】第1の波形と第2の波形とを加算して出力
    する時に、加算した波形の時間長が{αT/(α−1)}
    を超える場合には加算した波形の先頭から時間長が{α
    T/(α−1)}の区間のみを出力し、第3の波形は出力
    しないことを特徴とする請求項(2)記載の音声速度変
    換方法。
  4. 【請求項4】速度変換比をαとし、時間長Tの第1の波
    形と時間長Tの第2の波形の相関関数を計算し、前記第
    1の波形に対して前記第2の波形を相関関数の値の大き
    い位置にTcずらし、前記第1の波形には振幅が漸減する
    窓関数を乗じ、前記第2の波形には振幅が漸増する窓関
    数を乗じ、前記第1の波形と前記第2の波形とを加算し
    て出力し、前記第2の波形に続く時間長{(2α−1)
    T/(1−α)−Tc}の第3の波形を出力し、次回の処理
    における第1の波形の開始点は前記第2の波形の開始点
    を{αT/(1−α)−Tc}だけ遅延させた点とし、次回
    の処理における第2の波形の開始点は前記第2の波形の
    開始点を{T/(1−α)}だけ遅延させた点とし、前記
    全ての処理を繰り返すことにより音声の再生時間を原音
    に対して0.5倍から1.0倍の範囲で変える音声速度変換方
    法。
  5. 【請求項5】第1の波形と第2の波形とを加算して出力
    する時に、加算した波形の時間長が{αT/(1−α)}
    を超える場合には加算した波形の先頭から時間長が{α
    T/(1−α)}の区間のみを出力し、第3の波形は出力
    しないことを特徴とする請求項(4)記載の音声速度変
    換方法。
  6. 【請求項6】速度変換比をαとし、第2の波形の開始点
    は第1の波形の開始点を{(1−α)T/α}だけ遅延さ
    せた点に初期設定し、時間長Tの第1の波形と時間長T
    の第2の波形の相関関数を計算し、前記第1の波形に対
    して前記第2の波形を相関関数の値の大きい位置にTcず
    らし、前記第1の波形には振幅が漸減する窓関数を乗
    じ、前記第2の波形には振幅が漸増する窓関数を乗じ、
    前記第1の波形と前記第2の波形とを加算し、Tcが負の
    場合には加算した波形を出力してから前記第2の波形に
    続く時間長−Tcの第3の波形を出力し、一方Tcが負でな
    い場合には加算した波形の先頭から時間長Tの区間のみ
    を出力し、次回の処理における第1の波形の開始点は前
    記第2の波形の開始点を{T−Tc}だけ遅延させた点と
    し、次回の処理における第2の波形の開始点は前記第2
    の波形の開始点を{T/α}だけ遅延させた点とし、前記
    初期設定以外の全ての処理を繰り返すことにより音声の
    再生時間を原音に対して0.5倍以下に変える音声速度変
    換方法。
JP2223167A 1989-10-06 1990-08-23 音声速度変換装置と音声速度変換方法 Expired - Lifetime JP2532731B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2223167A JP2532731B2 (ja) 1990-08-23 1990-08-23 音声速度変換装置と音声速度変換方法
EP90119083A EP0427953B1 (en) 1989-10-06 1990-10-04 Apparatus and method for speech rate modification
DE69024919T DE69024919T2 (de) 1989-10-06 1990-10-04 Einrichtung und Methode zur Veränderung von Sprechgeschwindigkeit
US07/993,526 US5341432A (en) 1989-10-06 1992-12-16 Apparatus and method for performing speech rate modification and improved fidelity

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2223167A JP2532731B2 (ja) 1990-08-23 1990-08-23 音声速度変換装置と音声速度変換方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04104200A JPH04104200A (ja) 1992-04-06
JP2532731B2 true JP2532731B2 (ja) 1996-09-11

Family

ID=16793852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2223167A Expired - Lifetime JP2532731B2 (ja) 1989-10-06 1990-08-23 音声速度変換装置と音声速度変換方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2532731B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7158187B2 (en) 2001-10-18 2007-01-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Audio video reproduction apparatus, audio video reproduction method, program, and medium

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3017715B2 (ja) 1997-10-31 2000-03-13 松下電器産業株式会社 音声再生装置
JP5096932B2 (ja) 2006-01-24 2012-12-12 パナソニック株式会社 変換装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7158187B2 (en) 2001-10-18 2007-01-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Audio video reproduction apparatus, audio video reproduction method, program, and medium

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04104200A (ja) 1992-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0608833B1 (en) Method of and apparatus for performing time-scale modification of speech signals
EP0427953B1 (en) Apparatus and method for speech rate modification
JP3106774B2 (ja) デジタル音場創生装置
JP4747835B2 (ja) オーディオ再生の効果付加方法およびその装置
US7612281B2 (en) Reverberation effect adding device
JPH0562495A (ja) サンプリング周波数変換器
JP4031813B2 (ja) オーディオ信号処理装置、オーディオ信号処理方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム
JP2008134582A (ja) 音声処理方法および音声処理装置
JP4416244B2 (ja) 音程変換装置
US4984495A (en) Musical tone signal generating apparatus
JP2532731B2 (ja) 音声速度変換装置と音声速度変換方法
JP3482685B2 (ja) 電子楽器の音源装置
JP3147562B2 (ja) 音声速度変換方法
JP2669088B2 (ja) 音声速度変換装置
JP2890530B2 (ja) 音声速度変換装置
JP3379348B2 (ja) ピッチ変換器
JP3156020B2 (ja) 音声速度変換方法
US8484018B2 (en) Data converting apparatus and method that divides input data into plural frames and partially overlaps the divided frames to produce output data
JP4868042B2 (ja) データ変換装置およびデータ変換プログラム
JPH0762800B2 (ja) 音程変換方式
JP4344438B2 (ja) オーディオ信号波形処理装置
JP2790066B2 (ja) 楽音信号発生装置および波形メモリ読出補間装置
JPH10164698A (ja) 遅延量制御装置及び音像制御装置
JP2002023750A (ja) オーディオ波形データ再生装置、オーディオ波形データの時間軸圧縮伸長処理装置およびオーディオ波形データのピッチ変換処理装置
JPH10282991A (ja) 音声速度変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080627

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090627

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100627

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100627

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627

Year of fee payment: 15