JP2002010808A - 自動停止装置付スライドファスナー用スライダー - Google Patents

自動停止装置付スライドファスナー用スライダー

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JP2002010808A
JP2002010808A JP2000199479A JP2000199479A JP2002010808A JP 2002010808 A JP2002010808 A JP 2002010808A JP 2000199479 A JP2000199479 A JP 2000199479A JP 2000199479 A JP2000199479 A JP 2000199479A JP 2002010808 A JP2002010808 A JP 2002010808A
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locking tongue
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 停止爪付板スプリングをスライダー胴体に押
圧加工によって簡単かつ安定した形に取り付けられる自
動停止装置付スライダーを提供する。 【解決手段】 スライダー胴体１の上翼板４の後方に突
片１７、その基部に爪孔２０、前方に突片１２、その突
片１２に板スプリング２の係止舌片２４が当接する当接
部１４をそれぞれ設け、案内柱６の前面に係止部２２の
ある溝２１を設け、板スプリング２は倒コ字状で一端に
停止爪８、他端に垂下片９を設け、垂下片９に係止部２
２と係合する係止片２３を設け、板スプリング２の中央
に係止舌片２４を屈設し、板スプリング２を後方の突片
１７と案内柱６の係止部２２に係止させて係合舌片２４
を当接部１４に常時圧接状態に形成した自動停止装置付
スライダーである。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、通常タイプのス
ライドファスナーに使用する自動停止機構を備えたスラ
イダーであって、停止爪を有する板スプリングを引き手
の起伏操作によって、停止機能を働かせる自動停止装置
付スライドファスナー用スライダーに関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種の自動停止機構を備えたス
ライドファスナー用スライダーは、図１２に示すように
胴体の上翼板上の前後に突片を突設し、この突片間に引
手の枢軸に設けたカム部を戴置し、その上面へ板スプリ
ングを配設する。板スプリングは略倒コ字状で一端に停
止爪、他端に垂下片を設け、中央の基板から傾斜する係
止片を設け、係止片の先端に係止部を屈設する。板スプ
リングは垂下片を胴体の案内柱に装着するとともに、停
止爪の近傍に設けた開口部を上翼板の後方に設けた突片
に遊嵌し、係止片の係止部を前方に設けた突片内に介在
させ、引手を起立させると、係止片の係止部と前方の突
片の係止部とが係止できるように形成した自動停止装置
付スライドファスナー用スライダーが特開平１０−９９
１０７号公報に開示されている。
【０００３】また、実公昭５９−３８８８４号公報に
は、胴体の上翼板上の中央に前後一対の引手保持柱を突
設して引手の枢軸を胴体へ回動可能に固定し、引手の枢
軸にはカム部が設けられ、その上面に板スプリングを配
設する。板スプリングは略コ字状で、一端に停止爪、他
端に垂下部を設け、垂下部の先端に設けた係止片を胴体
の案内柱に設けた係止部にスナップ形式で取り付け、板
スプリングの中程に設けた肩部を上翼板の前方より突出
する***部の案内面に係合させ、肩部を案内面に沿って
揺動可能として自動停止装置付スライドファスナー用ス
ライダーが開示されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前項で述べた図１２に
示す自動停止装置付スライドファスナー用スライダー
は、板スプリングをスライダー胴体の案内柱に加締め加
工により装着するものであるから、案内柱を基点として
略コ字上に連結される上翼板と下翼板との間隔が案内柱
の変形により広がって、上翼板と下翼板との間でエレメ
ントのガイドを的確に行えなくなるという問題点があ
る。また加締め加工の際に板スプリングが案内柱よりも
前方に移動して装着位置の位置ずれを起こし、その結
果、停止爪が爪孔の壁面に密着して、停止爪がエレメン
トガイド溝に対し退避又は進出する動作が不可能になる
という問題点がある。
【０００５】また、実公昭５９−３８８８４号公報記載
の自動停止装置付スライドファスナー用スライダーは、
板スプリングの肩部が引手の起立動作に伴って案内面に
沿って上下かつ前後に円弧を描きながら変移するので、
前方に変移した時に肩部が案内面に乗っかって食い込
み、引手を倒伏しても板スプリングが追随せず、元の位
置に戻らないという問題点がある。
【０００６】この発明は、上述の問題点を考慮して発明
されたものであり、この発明のうち請求項１記載の発明
は、停止爪付き板スプリングをスライダーの胴体に取り
付けるとき、加締め加工などによって取り付けるのでは
なく、スナップ形式で板スプリングを胴体に対し単に押
圧加工によって取り付け、長期にわたって安定した状態
を維持でき、円滑なスライダー操作ができる自動停止装
置付スライドファスナー用スライダーを提供することが
主たる目的である。
【０００７】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明の目的に加え、スライダー胴体から板スプリングが無
闇に浮上するのを防ぎ、同時に板スプリングが安定した
状態を常時維持できる自動停止装置付スライドファスナ
ー用スライダーを提供することが目的である。
【０００８】請求項３乃至７記載の発明は、それぞれ請
求項１記載の発明の目的に加え、停止爪付板スプリング
を押圧加工によって取り付け、板スプリングを常時安定
した状態か長期にわたって維持できるスライダーを得る
ため、胴体上に設ける突片と板スプリングに設ける係止
舌片との形態を特定し、各種タイプの自動停止装置付ス
ライドファスナー用スライダーを提供することが目的で
ある。
【０００９】請求項８記載の発明は、請求項１記載の発
明の目的に加え、板スプリングの停止爪とエレメントガ
イド溝より退避または進出する動作を円滑に行うことが
できる自動停止装置付スライドファスナー用スライダー
を提供することが目的である。
【００１０】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、この発明のうち請求項１記載の発明は、スライダー
胴体１の上翼板４上の後方側に、フック状の突片１７を
起設してその基部に爪孔２０を設け、上翼板４の前方に
突片１２または透孔１５を設け、この突片１２または透
孔１５に板スプリング２の係止舌片２４が当接する当接
部１４を設け、胴体１の案内柱６の前面に凹溝２１を設
け、この凹溝２１に板スプリング２の係止片２３と係合
する係止部２２を設け、板スプリング２は略倒コ字状で
一端に停止爪８を設け、他端に垂下片９を設け、この垂
下片９には凹溝２１の係止部２２と係合する係止片２３
を設け、板スプリング２の中央基板７に曲折して下方に
延出する係止舌片２４を設ける。
【００１１】停止爪８の近傍に引掛孔２６を設け、この
引掛孔２６を後方側に設けた突片１７に遊嵌し、垂下片
９に設けた係止片２３を凹溝２１の係止部２２に係合
し、板スプリング２の係止舌片２４を上翼板４に設けた
当接部１４に常時圧接し滑動できるように装着し、引手
３のカム付枢軸１０を後方側の突片１７と板スプリング
２の係止舌片２４との間に配した自動停止装置付スライ
ドファスナー用スライダーを主な構成としている。
【００１２】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明の構成に加え、スライダー胴体１の上翼板４の中央に
フック状の突片１２を起設し、この突片１２の先端中央
に突出する係合突起１３を設け、係合突起１３の両側の
突片１２の先端を当接部１４として形成し、板スプリン
グ２の中央基板７に屈設した係止舌片２４に透孔２５を
設け、この透孔２５を突片１２の係合突起１３に遊嵌す
るとともに、係止舌片２４の表面を突片１２に設けた当
接部１４に常時圧接した自動停止装置付スライドファス
ナー用スライダーである。
【００１３】請求項３記載の発明は、請求項１記載の発
明の構成に加え、スライダー胴体１の上翼板４の前方に
突片１２を起設し、この突片１２の先端部分を当接部１
４として形成し、板スプリング２に設けた係止舌片２４
を当接部１４に常時圧接した自動停止装置付スライドフ
ァスナー用スライダーである。
【００１４】請求項４記載の発明は、請求項１記載の発
明の構成に加え、スライダー胴体１の上翼板４の前方に
突片１２を起設し、この突片１２の基部を当接部１４と
して形成し、板スプリング２に設けた係止舌片２４を当
接部１４に常時圧接した自動停止装置付スライドファス
ナー用スライダーである。
【００１５】請求項５記載の発明は、請求項１記載の発
明の構成に加え、スライダー胴体１の上翼板４の前方に
透孔１５を設け、この透孔１５の壁面を当接部１４とし
て形成し、板スプリング２に設けた係止舌片２４を当接
部１４に常時圧接した自動停止装置付きスライドファス
ナー用スライダーである。
【００１６】請求項６記載の発明は、請求項１、３、４
または５記載の発明の構成に加え、板スプリング２に設
けた係止舌片２４の表面を、スライダー胴体１の上翼板
４に設けた当接部１４に常時圧接した自動停止装置付ス
ライドファスナー用スライダーである。
【００１７】請求項７記載の発明は、請求項１、３、４
または５記載の発明の構成に加え、板スプリング２に設
けた係止舌片２４の先端を、スライダー胴体１の上翼板
４に設けた当接部１４に常時圧接した自動停止装置付ス
ライドファスナー用スライダーである。
【００１８】請求項８記載の発明は、請求項１記載の発
明の構成に加え、スライダー胴体１の上翼板４に設ける
当接部１４は、上翼板４の上面に対して略直角な垂直面
から形成された自動停止装置付スライドファスナー用ス
ライダーである。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下、この発明の自動停止装置付
スライドファスナー用スライダーの実施の形態につい
て、図面を参照しながら具体的に説明する。
【００２０】この発明の自動停止装置付スライドファス
ナー用スライダーは、たとえば図１〜４に示すように、
自動停止機構を備えた通常タイプのスライダーであり、
スライダーは胴体１、板スプリング２、引手３の３部材
から構成され、これらの部材は板金加工手段によって製
造されている。
【００２１】スライダーの胴体１は、上翼板４、下翼板
５および上下翼板４、５を連結する案内柱６から形成さ
れ、また板スプリング２は板状で両端が屈曲し、中央に
基板７、一端に停止爪８、他端に固定用の垂下片９が形
成され、引手３は胴体１に回動自在に枢着するための枢
軸１０が一端に設けられ、他端に摘手部１１が形成され
ている。
【００２２】さらに胴体１は、上翼板４の前方側すなわ
ち肩口側の中央に上方へフック状に突出する突片１２が
設けられ、この突片１２の先端中央部分に突出する係合
突起１３を設け後述する板スプリング２の係止舌片２４
の透孔２５が嵌入する。また係合突起１３の両側の突片
１２の先端に係止舌片２２が当接できる当接部１４が形
成され、当接部１４は上翼板４の上面に対して、その延
長線が直角に交わる垂直面に形成されている。突片１２
の基部にはエレメントガイド溝１９に通じる透孔１５を
設け、突片１２の基部両側には前傾した板スプリング２
を戴置するための支持台１６が突設されている。
【００２３】上翼板４の後方側すなわち後口側の中央に
は後方へ傾倒するフック状の突片１７を突設し、突片１
７の先端を曲折して係止部１８を設けて板スプリング２
の引掛孔２６を遊嵌し、突片１７の基部にエレメントガ
イド溝１９に通じる爪孔２０が穿設されている。また、
案内柱６の前面には溝２１を設け、この溝２１の両側
に、下部が水平状で上部が傾斜する略直角三角形状の係
止部２２を設け、板スプリング２の係止片２３と係合で
きるように形成する。なお、溝２１は図示する凹状だけ
でなく、案内柱６の上下に貫通する縦穴形状であっても
よい。
【００２４】板スプリング２は、略倒コ字状を呈し一端
に停止爪８、他端に細幅状の垂下片９を設け、この垂下
片９の先端に横に張り出す係止片２３を突設して案内柱
６に設けた係止部２２と係合する。板スプリング２の中
央基板７に開口部２８を設け、この開口部２８の口縁か
ら前方へ向け、かつ下方へ曲折して延出した係止舌片２
４を設け、この係止舌片２４の中央には突片１２の係合
突起１３が遊嵌できる透孔２５が穿設され、また停止爪
８に近傍する板スプリング２に後方の突片１７の係止部
１８が遊嵌できる引掛孔２６が穿設され、停止爪８の浮
上するのを規制する。
【００２５】引手３は一端に枢軸１０、他端に摘手部１
１が設けられ、引手３が胴体１に装着され倒伏したと
き、枢軸１０が胴体１に対向する側に偏倚突出するとと
もに、枢軸１０の断面形状が引手３の長手方向に沿って
長い長方形を呈するカム２７が形成され、引手３を胴体
１に装着し引手３の起伏操作により、板スプリング２を
持ち上げるように形成されている。
【００２６】次に自動停止機構を備えたスライダーの組
立てについて説明すると、まず胴体１の上翼板４におけ
る前後の突片１２、１７の間に引手３の枢軸１０に設け
たカム２５が収容する状態に引手３を戴置し、その上面
へ板スプリング２を配装するか、図５に示すように上翼
板４の爪孔２０に停止爪８を挿入するとともに、引掛孔
２６に突片１７を遊嵌させて引掛孔２６の口縁を突片17
の係止部１８に係止できるように配装する。
【００２７】また板スプリング２の基板７の前方に設け
た開口部２８に突片１２を嵌挿させるとともに、板スプ
リング２の係止舌片２４を突片１２の下方に設けた透孔
１５に挿入し、突片１２の係止突起１３と係止舌片２４
の透孔２５とが嵌入できるように配装され、かつ図６に
示すように係止舌片２４の表面が突片１２に設けた当接
部１４に圧接されるように板スプリング２の側縁が上翼
板４上の支持台１６上に戴置される。
【００２８】さらに板スプリング２の先端に設けた垂下
片９の先端を、胴体１の案内柱６に設けた凹溝２１の両
側の係止部２２の斜面に添ってガイドしながら押し下げ
ると、垂下片９の弾力性により係止片２３は係止部２２
と係合し固定することによってスライダーは組立てられ
る。
【００２９】組立てられた自動停止機構を備えたスライ
ダーは、図７に示すように引手３を起立させると、引手
３のカム２７によって板スプリング２は弾力に抗して持
ち上げられ、停止爪８をエレメントガイド溝１９から退
避させることによりスライダーは自由に摺動させること
ができる。また引手３を元の位置へ倒伏させれば停止爪
８はエレメントガイド溝１９へ進出してエレメント間に
挿入されスライダーは停止する。なお引手３を胴体１の
前方へ倒せば板スプリング２は偏倚したカム２７によっ
て持ち上げられた状態を継続するから、スライダーは前
方へ自由に摺動させることができる。
【００３０】図８に示す第２実施例の自動停止装置付ス
ライドファスナー用スライダーについて説明すると、第
１実施例のスライダーと異なるところは、胴体１の前方
側に突設する突片１２に形成する当接部１４と板スプリ
ング２に形成する係止舌片２４の形態が異なる。すなわ
ち突片１２は上翼板４上の前方に、フック状に突設さ
れ、この突片１２の内側基部にエレメントガイド溝１９
に通ずる透孔１５を穿接し、この透孔１５の前方垂直壁
面を当接部１４として形成し、板スプリング２の中央基
板７に屈設する係止舌片２４をなだらかに前傾する形に
屈設して、係止舌片２４の先端側表面が壁面の当接部１
４に常時圧接し滑動できるように形成した自動停止装置
付スライドファスナー用スライダーである。
【００３１】図９に示す第３実施例の自動停止装置付ス
ライドファスナー用スライダーは、胴体１の前方側に突
設するフック状の突片１２はやや後傾状に傾斜するよう
に形成して略垂直な基部内側面に当接部１４を形成し、
板スプリング２の中央基板７に屈設する係止舌片２４は
なだらかに前傾する形に屈設し、係止舌片２４の先端部
分を水平状に曲折して突片１２の基部に形成した当接部
１４に常時圧接し滑動できるように形成した自動停止装
置付スライドファスナー用スライダーである。
【００３２】図１０に示す第４実施例の自動停止装置付
スライドファスナー用スライダーは、胴体１の前方側に
突設するフック状の突片１２はやや後傾状に傾斜するよ
うに形成し、突片１２の先端が水平状に曲折された先端
部分の垂直端面を当接部１４として形成し、板スプリン
グ２の中央基板７に屈設する係止舌片２４は、ほぼ直角
に近い角度で曲折し、先端を水平状に曲折し、係止舌片
２４の表面を突片１２の先端に形成した当接部１４に常
時圧接し滑動できるように形成した自動停止装置付スラ
イドファスナー用スライダーである。
【００３３】図１１に示す第５実施例の自動停止装置付
スライドファスナー用スライダーは、胴体１の前方側に
突片１２を突設することなく上翼板４を貫通する透孔１
５を穿接し、この透孔１５の前方垂直壁面を当接部１４
として形成する。板スプリング２の中央基板７に屈設す
る係止舌片２４はなだらかに前傾する形に屈設し、その
先端側表面が透孔１５の壁面に設けた当接部１４に常時
圧接し滑動できるように形成した自動停止装置付スライ
ドファスナー用スライダーである。なお、この形態のス
ライダーは上翼板４の前方に突片１２がないので、引手
３の枢軸１０に設けたカム２７を後方の突片１７と戴置
される係止舌片２４の間に戴置する。
【００３４】
【発明の効果】この発明の自動停止装置付スライドファ
スナー用スライダーは、以上説明したとおりの構成であ
り、この構成によって下記の効果を奏する。
【００３５】この発明のうち請求項１記載の発明は、胴
体の上翼板の後方側に突片を起設して爪孔を設け、上翼
板の中央に突片または透孔による当接部を設け、案内柱
の前面に係止部のある凹溝を設け、板スプリングは略倒
コ字状で一端に停止爪、他端に係止片のある垂下片、中
央基板に曲折して延出する係止舌片をそれぞれ設け、停
止爪の近傍に設けた引掛孔を後方側の突片に遊嵌し、垂
下片の係止片を係止部に係合し、係止舌片を当接部に常
時圧接し滑動可能に装着し、引手のカム付枢軸を後方側
の突片と係止舌片間に配したことによって、次の効果が
ある。
【００３６】胴体に板スプリングおよび引手を加締加工
によって取り付けるのではなく板スプリングを引手を戴
置した後、単に胴体に対して押圧することによって簡単
に取り付けることができる効果がある。しかも板スプリ
ングは係止舌片が常時当接面に圧接されているので安定
した状態で維持でき、円滑なスライダー操作ができる効
果がある。
【００３７】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明の効果に加え、上翼板の前方にフック状の突片を起設
し、突片の先端中央に突出する係合突起を設け、係合突
起の両側を当接部として形成し、板スプリングの中央基
板に屈設した係止舌片に透孔を設け、透孔を係合突起に
遊嵌するとともに、係止舌片の表面を当接部に常時圧接
したことによって、突片が板スプリングの無闇な浮上を
規制すると同時に係止舌片が安定した状態を常時維持で
きる効果がある。
【００３８】請求項３乃至７記載の発明は、それぞれ請
求項１記載の発明の効果に加え、上翼板の前方に突片を
起設し、突片の先端を当接部として形成し、または突片
の基部を当接部として形成し、あるいは透孔を当接部と
して形成し、各当接部に係止舌片の表面または係止舌片
の先端を常時圧接することによって次の効果を奏する。
それぞれ異なった形態の当接部と係止舌片であっても、
板スプリングの係止舌片を上翼板に設けた当接部に常時
圧接し、滑動できるように形成することができ、板スプ
リングを簡単な押圧加工によって安定した状態に付ける
ことができ、スライダーの操作が容易であり耐久性のあ
る自動停止装置付スライドファスナー用スライダーに仕
上げることができる効果がある。
【００３９】請求項８記載の発明は、請求項１記載の発
明の効果に加え、当接部は上翼板の上面に対して略直角
な垂直面から形成されているので、係止舌片が当接部に
乗り上げることがなく係止舌片の移動が円滑に行え、停
止爪のエレメントガイド溝への進出または退避動作を長
期にわたって安定して行える効果があるなど、この発明
が奏する効果はきわめて顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図１】自動停止装置付スライドファスナー用スライダ
ーの斜視図である。
【図２】同上スライダーの分解斜視図である。
【図３】同上スライダーの平面図である。
【図４】同上スライダーの正面図である。
【図５】図３におけるＡ−Ａ線断面図である。
【図６】図３におけるＢ−Ｂ線断面図である。
【図７】同上スライダーの引手操作を行った状態の断面
図である。
【図８】第２実施例のスライダーの断面図である。
【図９】第３実施例のスライダーの断面図である。
【図１０】第４実施例のスライダーの断面図である。
【図１１】第５実施例のスライダーの断面図である。
【図１２】公知のスライダーの断面図である。
【符号の説明】
１ 胴体 ２ 板スプリング ３ 引手 ４ 上翼板 ６ 案内柱 ７ 基板 ８ 停止爪 ９ 垂下片 １０ 枢軸 １２ 突片（前方） １３ 係合突起 １４ 当接部 １５ 透孔（上翼板） １７ 突片（後方） ２０ 爪孔 ２１ 溝 ２２ 係止部（凹溝） ２３ 係止片 ２４ 係止舌片 ２５ 透孔（係止舌片） ２６ 引掛孔 ２７ カム

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 胴体１の上翼板４の後方側に突片１７を
    起設して爪孔２０を設け、上翼板４上に突片１２または
    透孔１５による当接部１４を設け、案内柱６の前面に係
    止部２２のある溝２１を設け、板スプリング２は略倒コ
    字状で一端に停止爪８、他端に係止片２３のある垂下片
    ９、中央基板７に曲折して延出する係止舌片２４をそれ
    ぞれ設け、停止爪８の近傍に設けた引掛孔２６を後方側
    の突片１７に遊嵌し、垂下片９の係止片２３を係止部２
    ２に係合し、係止舌片２４を当接部１４に常時圧接し滑
    動可能に装着し、引手３のカム付枢軸１０を後方側の突
    片１７と係止舌片２４間に配したことを特徴とする自動
    停止装置付スライドファスナー用スライダー。
  2. 【請求項２】 上翼板４の前方にフック状の突片１２を
    起設し、突片１２の先端中央に突出する係合突起１３を
    設け、係合突起１３の両側を当接部１４として形成し、
    板スプリング２の中央基板７に屈設した係止舌片２４に
    透孔２５を設け、該透孔２５を係合突起１３に遊嵌する
    とともに、係止舌片２４の表面を当接部１４に常時圧接
    してなる請求項１記載の自動停止装置付スライドファス
    ナー用スライダー。
  3. 【請求項３】 上翼板４の前方に突片１２を起設し、突
    片１２の先端を当接部１４として形成し、係止舌片２４
    を当接部１４に常時圧接してなる請求項１記載の自動停
    止装置付スライドファスナー用スライダー。
  4. 【請求項４】 上翼板４の前方に突片１２を突設し、突
    片１２の基部を当接部１４として形成し、係止舌片２４
    を当接部１４に常時圧接してなる請求項１記載の自動停
    止装置付スライドファスナー用スライダー。
  5. 【請求項５】 上翼板４の前方に透孔１５を設けて当接
    部１４として形成し、係止舌片２４を当接部１４に常時
    圧接してなる請求項１記載の自動停止装置付スライドフ
    ァスナー用スライダー。
  6. 【請求項６】 係止舌片２４の表面を当接部１４に常時
    圧接してなる請求項１、３、４または５記載の自動停止
    装置付スライドファスナー用スライダー。
  7. 【請求項７】 係止舌片２４の先端を当接部１４に常時
    圧接してなる請求項１、３、４または５記載の自動停止
    装置付スライドファスナー用スライダー。
  8. 【請求項８】 当接部１４は上翼板４の上面に対して略
    直角な垂直面からなる請求項１記載の自動停止装置付ス
    ライドファスナー用スライダー。
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