JPH11127918A - スライドファスナー用スライダーの半自動または自動停止装置 - Google Patents

スライドファスナー用スライダーの半自動または自動停止装置

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JPH11127918A
JPH11127918A JP29699897A JP29699897A JPH11127918A JP H11127918 A JPH11127918 A JP H11127918A JP 29699897 A JP29699897 A JP 29699897A JP 29699897 A JP29699897 A JP 29699897A JP H11127918 A JPH11127918 A JP H11127918A
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stop
slider
claw
leaf spring
stop claw
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JP29699897A
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Ryoji Kawamura
良次 川村
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YKK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 板バネの先端に設けた停止爪を簡単に補強で
き、停止爪の作用時には的確かつ強固に停止機能が発揮
できるスライダーの停止装置を提供する。 【解決手段】 各種タイプの停止爪用板バネ3の先端に
先細状の停止爪39を設け、この停止爪39は先端の一
部を残して凸状で内向に突出する突条部40を突設して
停止爪39を補強し、この板バネ3は胴体1に適宜装着
され、停止爪39は上翼板5に穿孔された爪孔16から
常時ガイド溝9に突出し、スライダーが意に反して開放
方向へ摺動する力が加わったとき、突条部40が爪孔1
6の前壁17に当接し、強力に停止作用を保持する。ま
た停止爪39は先端が一重形態であるから、従来の二重
形態の停止爪と異なり、噛合するファスナーエレメント
間に容易に挿入できるので、円滑にスライダー操作が行
える利点がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スライドファス
ナー用スライダーであって、一端に停止爪を設けた板バ
ネから形成された半自動または全自動に係る自動停止機
構をスライダー胴体に配装し、引手の引張り操作を開放
すると半自動的または自動的にスライダーをファスナー
エレメント上で停止し固定できるスライドファスナー用
スライダーの半自動または全自動の自動停止装置におけ
る停止爪用板バネに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスライドファスナー用スライダー
における自動停止装置は、係止体すなわち停止爪を備え
た板バネが略U字状を呈し、板バネの一部に全長にわた
って縦走する薄肉硬化部を設け、U字状の反転部は薄肉
硬化部によって湾曲状スプリング部を形成し、一方の端
部には外方へ折曲した停止爪を突設し、この停止爪は先
端から引手の枢軸が作動する部分にかけての板バネの一
部または全部を厚肉部に形成し、この板バネを胴体上に
固定する船底形のカバー内に引手の枢軸とともに装着し
た自動停止装置付スライダーが実公昭47−37681
号公報に開示されている。
【0003】さらに、自動停止装置付スライダーとし
て、引手取付部内に長円形に曲設したスプリングを収容
し、スプリングの先端に停止爪を外方に垂下させ、この
停止爪は側縁を内側に折り曲げて二重構造に形成し、ス
プリングの他端を鋭角状に内方へ屈折してカム部を形成
し、長円形のスプリング内に引手の枢軸を嵌挿して引手
をカム部に沿って引張り操作することによって、停止爪
をガイド溝から引上げて摺動させる自動停止装置付スラ
イダーが米国特許第2622296号明細書に開示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前項で述べた第1例の
自動停止装置付スライダーは、係止体すなわち板バネに
形成した停止爪は、補強されているが、補強のため停止
爪の先端は厚肉部に形成されているので、噛合する左右
のファスナーエレメント間に停止爪を無理なく円滑に嵌
挿し停止させることが難しいこと、また係止体の製作が
きわめて面倒であるなど問題点がある。
【0005】さらに第2例の自動停止装置付スライダー
も、スプリングに配した停止爪が補強されているが、補
強のため停止爪の先端がたてに折り曲げられ二重に形成
されているので、噛合する左右のファスナーエレメント
間に停止爪を無理なく円滑に嵌挿停止させることが難し
い、またスプリングの成形がきわめて面倒であるなど問
題点がある。
【0006】この発明は、上述の問題点を考慮して発明
されたものであり、この発明のうち請求項1および2記
載の発明は、半自動または全自動の自動停止装置付スラ
イダーにおける停止爪用板バネにおいて先端に形成する
停止爪を簡単な手段で補強するとともに、噛合する左右
のファスナーエレメント間に停止爪が円滑に挿入するこ
とができ、しかも停止爪用板バネの成形が容易であり、
そのうえ停止爪が作動したときは的確かつ強固に停止機
能が発揮できるスライドファスナー用スライダーにおけ
る半自動または全自動による自動停止装置を提供するこ
とが主たる目的である。
【0007】請求項3および4記載の発明は、それぞれ
請求項1または2記載の発明の目的に加え、半自動また
は全自動タイプの自動停止装置における停止爪と爪孔と
の連係機構を特定することによって、停止爪による強力
な停止機能が発揮できるスライドファスナー用スライダ
ーの半自動または全自動の自動停止装置を提供すること
が目的である。
【0008】請求項5、6および7記載の発明は、それ
ぞれ請求項1、3または4記載の発明の目的に加え、ス
ライダーの形態を特定することによって、各種タイプの
スライダーに最も適した形態の自動停止機構を装備し、
強力な停止機能が発揮でき、しかも円滑なスライダー操
作が行える自動停止装置付スライドファスナー用スライ
ダーを提供することが目的である。
【0009】請求項8および9記載の発明は、それぞれ
請求項2、3または4記載の発明の目的に加え、スライ
ダーの形態を特定することによって、各種タイプのスラ
イダーに適した形態の半自動停止装置機構を装備し、強
力な停止機能が発揮でき、しかも円滑なスライダー操作
が行える半自動停止装置付スライドファスナー用スライ
ダーを提供することが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明のうち請求項1記載の発明は、停止爪39
を配設するための板バネ3の先端に先細状の停止爪39
を形成し、この停止爪39の先端の一部を残して凸状で
内向に突出する突条部40を設け、スライダー胴体1の
上翼板5上に立設された取付柱12に停止爪用板バネ3
を適宜装着し、かつ上翼板5の後口11側に立設した取
付柱12の基部に穿孔した爪孔16に停止爪39を嵌入
するとともに、ファスナーエレメント摺動用のガイド溝
9に出没自在に形成し、停止爪39の突条部40を爪孔
16の前壁17に当接できるように形成したスライドフ
ァスナー用スライダーの自動停止装置を主な構成とする
ものである。
【0011】請求項2記載の発明は、停止爪39を配設
するための板バネ3の先端に先細状の停止爪39を形成
し、この停止爪39の先端の一部を残して凸状で内向に
突出する突条部40を設け、スライダー胴体1の案内柱
7の前面に凹設した凹溝25に停止爪用板バネ3の停止
爪39と反対側の端部を固定し、上翼板5の上面の前後
に突設した突片22、23、24に停止爪用板バネ3の
頂面に形成した広幅状の拡幅部38の前後を弾発可能に
掛止し、後方の突片24の基部に穿孔した爪孔16に停
止爪39を嵌入するとともに、ファスナーエレメント摺
動用のガイド溝9に出没自在に形成し、停止爪39の突
条部40を爪孔16の前壁17に当接できるように形成
したスライドファスナー用スライダーの半自動停止装置
を主な構成とするものである。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の構成に加え、スライダー胴体1の上翼板5
に穿孔した爪孔16の前壁17を垂直状に形成し、この
前壁17と停止爪39に凸状に突設した突条部40とが
密接できるように形成したスライドファスナー用スライ
ダーの半自動または全自動の自動停止装置である。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の構成に加え、スライダー胴体1の上翼板5
に穿孔した爪孔16の前壁17を上り勾配の斜面に形成
し、この前壁17の下縁と停止爪39に凸状に突設した
突条部40とが当接できるように形成したスライドファ
スナー用スライダーの半自動または全自動の自動停止装
置である。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1、3また
は4記載の発明の構成に加え、停止爪用板バネ3は全体
の縦断面形状がつの字状を呈し、板バネ3の上板35の
先端に取付柱12に対する係止用の係止部37を垂下状
に形成し、板バネ3の中央に拡大状の拡幅部38を設
け、板バネ3の上板35と下板36との連結部41は細
幅状に形成し、板バネ3の下板36の先端に停止爪39
を垂下状に形成し、スライダー胴体1の上翼板5の肩口
10側と後口11側とに一対の高低差のある二重構造の
取付柱12を立設し、内側の取付柱12は外側の取付柱
12よりも丈が低く、前後の取付柱12間に引手2の枢
軸31を載置し、その上方から板バネ3の拡幅部38が
前後の取付柱12間に介装するように板バネ3を載置し
て外側の取付柱12によって加締め固定した自動停止装
置付スライドファスナー用スライダーである。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項1、3また
は4記載の発明の構成に加え、停止爪用板バネ3は全体
の縦断面形状が略倒コ字状を呈し、板バネ3の一端に停
止爪39を形成し、板バネ3の頂板42の縦中央に停止
爪39側から細幅状の弾性片43を切り起し、他端に取
付柱12に係止するための係止孔44を形成し、スライ
ダー胴体1の上翼板5上の肩口10側と後口11側とに
角柱状の取付柱12を立設し、前方の取付柱12の頂部
に係止孔44が嵌入できる小突起21を突設し、前後の
取付柱12間に引手2の枢軸31を載置し、その上方か
ら板バネ3を載置し、船底形のカバー4を取付柱12に
対し掩覆させ加締め固定した自動停止装置付スライドフ
ァスナー用スライダーである。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項1、3また
は4記載の発明の構成に加え、停止爪用板バネ3は全体
の縦断面形状が略S字状を呈し、板バネ3の一端に停止
爪39、他端側に拡大状の拡幅部38を設け、この拡幅
部38から湾曲部45にかけて板バネ3を細幅状に形成
し、スライダー胴体1の上翼板5上の肩口10側と後口
11側に角柱状の取付柱12を立設し、前方の取付柱1
2は内側面に凹陥部15を設け、前後の取付柱12間に
引手2の枢軸31を載置し、その上方から板バネ3の湾
曲部45を取付柱12の凹陥部15に嵌入する状態で載
置し、内面に板バネ3の拡幅部38と係合する突起60
を内設した船底形のカバー4を取付柱12に対し掩覆さ
せ加締め固定した自動停止装置付スライドファスナー用
スライダーである。
【0017】請求項8記載の発明は、請求項2、3また
は4記載の発明の構成に加え、停止爪用板バネ3は全体
の縦断面形状が略倒コ字状を呈し、板バネ3の一端に停
止爪39、他端に細幅状の取付片46を屈設し、この屈
設された取付片46の基部から停止爪39の上方まで横
幅が拡大した拡幅部38を設け、停止爪39の上方にお
ける拡幅部38に角状の開口部49を穿設し、スライダ
ー胴体1の上翼板5の肩口10側に2個の鉤形の突片2
2を後方に向けて併設し、突片22の先端を拡幅部38
の前方の端面に掛止し、上翼板5の後口11側の上面中
央に鉤形の突片23を後方に向けて突設し、突片23の
先端を開口部49に嵌入し、上翼板5と停止爪用板バネ
3との間に引手2の先端に形成したカム機能を備えた枢
軸31を介在載置し、板バネ3を固定した半自動停止装
置付スライドファスナー用スライダーである。
【0018】請求項9記載の発明は、請求項2、3また
は4記載の発明の構成に加え、停止爪用板バネ3は、全
体の縦断面形状が略倒コ字状を呈し、板バネ3の中央に
横幅が拡大した拡幅部38を設け、この拡幅部38の前
端側は横幅が順次縮小する先細状に形成し、この拡幅部
38に五角形の開口部50を穿設するとともに、この開
口部50の後端に先端がへ字状に屈設された係止片51
を前面の下方に向けて突設し、拡幅部38の後口11側
には角状の開口部49を穿設し、上翼板5の案内柱7上
に内部が空洞になった凸状の突片23を突設して開口部
50に嵌入するとともに、係止片51を突片23内に嵌
入し揺動可能に掛合させ、また上翼板5の後口11側の
上面中央に鉤形の突片23を後方に向けて突設し、突片
23の先端を板バネ3の開口部49に嵌入し、上翼板5
と停止爪用板バネ3との間に引手2の先端に形成したカ
ム機能を備えた枢軸31を介在載置し、板バネ3を固定
した半自動停止装置付スライドファスナー用スライダー
である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明におけるスライド
ファスナー用スライダーの自動停止装置の実施の形態に
ついて、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0020】この発明のスライドファスナー用スライダ
ーの自動停止装置は、図1〜3に示すようにスライダー
は胴体1、引手2、板バネ3の3部材からスライダーを
組立てる場合と、図5、7に示すように胴体1、引手
2、板バネ3、カバー4の4部材でスライダーを組立て
る場合がある。そしてスライダーの胴体1、引手2ある
いはカバー4をアルミニウム合金、亜鉛合金などの金属
をダイカスト成形手段によって成形し、板バネ3または
カバー4は金属板をプレス加工して形成して各種のスラ
イダーを組立てる。
【0021】図1に示す自動停止装置付スライダーは、
スライダーの胴体1が上翼板5と下翼板6とを案内柱7
によって連結し、上翼板5と下翼板6の両側縁を屈折し
てガイドフランジ8を屈設し、ファスナーエレメントE
をガイドするガイド溝9を形成する。
【0022】胴体1の上翼板5上には肩口10側すなわ
ち案内柱7の上面および後口11側に、それぞれ対をな
す取付柱12を立設し、取付柱12は背丈の低い内壁1
3と背丈の高い外壁14との二重構造から形成され、そ
れぞれ前後の取付柱12の内壁13間に凹陥部15が凹
設され、後口11側の取付柱12の基部には停止爪用の
爪孔16が上翼板5の中心線よりも片側に片寄った位置
に穿孔され、この爪孔16の前壁17および後壁18は
上り勾配の斜面に形成し、側壁19は垂直面を呈するよ
うに形成され、また爪孔16の両側における取付柱12
の外壁14の内側に引手2の枢軸31をガイドする下り
勾配のガイド面20が形成されている。
【0023】なお後口11側の取付柱12のうち爪孔1
6を穿孔した側の取付柱12における内壁13は、対向
する内壁13よりも外端部が内側に配される形状に形成
されている。
【0024】引手2は短冊形あるいは平板状で一端側に
取付柱12が自由に嵌挿できる孔部30が設けられ、こ
の孔部30を配することによって、引手2の端部に板バ
ネ3を作動させるための枢軸31が形成され、また引手
2の他端には摘み部32が形成されている。
【0025】停止爪用の板バネ3は全体の縦断面形状が
つの字状を呈し、板バネ3の上板35の先端を停止爪3
9が設置された側に片寄って係止部37を垂下状に屈設
し、また上板35の中央には左右に突出する拡大状の拡
幅部38を設け、前後の取付柱12間に介在できるよう
に形成し、下板36の先端は垂下状に屈折して停止爪3
9を設け、この停止爪39は前記爪孔16に合致させる
ため、板バネ3の先端において一方側に偏位し先細状に
突設し、停止爪39の先端の一部を残して内向する凸状
の突条部40を突設して補強する。上板35と下板36
とを連結する湾曲状の連結部41は細幅状に形成されて
いる。
【0026】以上説明した形態の板バネ3、引手2をス
ライダーの胴体1に組付けるには、図2に示すように引
手2の枢軸31を上翼板5上の前方の取付柱12と後方
の取付柱12間に設けたガイド面20に載置し、その上
方から板バネ3の停止爪39の先端が、胴体1に設けた
ガイド溝9に出没自在に突出するように爪孔16に挿入
した状態で凹陥部15に収容するとともに、前後の取付
柱12間に拡幅部38が介在するように内壁13の上面
に載置し、その際板バネ3の係止部37が、一方の取付
柱12に配設された外端が内側に形成された内壁13の
隅部に掛止させた後、取付柱12の外壁14の端縁を加
締めて板バネ3を胴体1に固定してスライダーは組立て
られる。
【0027】組立てられたスライダーの摺動操作は、引
手2を引張ることによって板バネ3の停止爪39がガイ
ド溝9から退却し自由にファスナーエレメントE上を摺
動することができる。引手2の引張り操作を止めると停
止爪39はガイド溝9に突出し、ファスナーエレメント
E間に挿入してスライダーは摺動ができない。たとえば
図4に示すようにファスナーチェンが閉鎖状態にあると
き、開放する力が加わると、停止爪39に突設した突条
部40が爪孔16の前壁17の下縁に当接し、スライダ
ーの開放方向への摺動を阻止するとともに、停止爪39
の変形を防ぎ強力な停止機能を発揮する。
【0028】図5、6に示す自動停止装置付スライダー
は、スライダーの胴体1、引手2、板バネ3、カバー4
の4部材から形成され、胴体1の上翼板5における肩口
10側と後口11側に、それぞれ角柱状の取付柱12が
立設され、前方の取付柱12の頂部には板バネ3を係止
するための小突起21が突設され、また後方の取付柱1
2の基部には停止爪39を挿入するため前壁17、後壁
18および側壁19が垂直な四周面から形成された爪孔
16が穿設され、この爪孔16と前方の取付柱12との
間には引手2の枢軸31をガイドするためV状のガイド
面20が形成されている。
【0029】引手2は前記実施例と同様の形態で一端側
に取付柱12およびカバー4を嵌挿できる孔部30が設
けられ、その端部に板バネ3を作動させるための枢軸3
1が設けられている。
【0030】停止爪用板バネ3は、全体の縦断面形状が
倒コ字状を呈し、一端に停止爪39が形成され、この停
止爪39は板バネ3の先端において片側に偏位し、先端
が先細状に形成されている。そして停止爪39は先端の
一部分を残して縦に内向する凸状の突条部40が突設さ
れている。さらに頂板42には中央の縦方向に停止爪3
9側から細幅状の弾性片43を切り起してカバー4の内
面に弾接させる。また弾性片43を切り起したあとの角
部に係止孔44を形成し、前方の取付柱12に突設した
小突起21に嵌入させ係止できるように形成する。
【0031】カバー4は全体が船底形を呈し、両側壁5
5の中央に引手2の枢軸31が挿通され作動できるよう
に凹状の凹欠部56が形成され、またカバー4の前壁5
7の下縁には小突片58が突設され、胴体1上に凹設さ
れた凹溝に嵌入してカバー4の位置決めを果す。板バネ
3はカバー4内を前後へ摺動可能に配置され、取付柱1
2に突設した小突起21に沿って移動する。
【0032】スライダーの組立ては、引手2の枢軸31
を上翼板5上に配設したガイド面20に載置し、その上
方から板バネ3における停止爪39の先端がガイド溝9
に突出するように爪孔16に挿入した状態で、板バネ3
の係止孔44を前方の取付柱12の小突起21に嵌入し
た後、その上方からカバー4を被覆しカバー4の側壁5
5を前後の取付柱12に加締め固定してスライダーを組
立てる。
【0033】スライダーの摺動操作は前記第1実施例と
同様であり、引手2の引張り操作により行う、そして図
5に示すように引手2を開放状態におくと停止爪39は
ガイド溝9に出没自在に突出し、ファスナーエレメント
E間に挿入してスライダーの摺動を停止する。この停止
状態でスライダーの胴体1に開放方向の力が加わったと
き、板バネ3が胴体1の前側すなわち肩口10側へ移動
して停止爪39の表面に突設した突条部40が爪孔16
の垂直な前壁17に密接し、スライダーの開放方向への
摺動を阻止するとともに、突条部40は停止爪39の変
形を防ぎ強力な停止機能を発揮できる。
【0034】図7、8に示す自動停止装置付スライダー
は、スライダーの胴体1、引手2、板バネ3、カバー4
の4部材から形成され、胴体1の肩口10側と後口11
側に取付柱12を立設し、前方の取付柱12は中央縦方
向に凹溝状の凹陥部15が形成され、板バネ3のU字状
の湾曲部45を収容する。後方の取付柱12は角柱状で
あって、基部内側に前壁17が上り勾配の斜面、後壁1
8と側壁19は垂直面を呈する爪孔16が形成され、爪
孔16と前方の取付柱12との間に引手2の枢軸31を
ガイドするためのV状のガイド面20が形成されてい
る。
【0035】停止爪用の板バネ3は、図8に示すように
全体の縦断面形状が略S字形を呈し、一端に先細状の停
止爪39を偏位した状態で突設し、この停止爪39は先
端の一部を残して縦に内向する凸状の突条部40を突設
し、そして引手2の枢軸31が摺接して作動する板バネ
3部分を広幅状に形成し、広幅部分からU字状の湾曲部
45は細幅状に形成し、この湾曲部45が前方の取付柱
12の凹陥部に収容できるように形成し、板バネ3の他
端側には湾曲部45に隣接して横方向に突出する拡大状
の拡幅部38を設け、この拡幅部38はカバー4の内面
に突設した突起60と係合する。
【0036】カバー4は全体が船底形を呈し、両側壁5
5の中央に引手2の枢軸31が挿通され作動できるよう
に凹状の凹欠部56が形成され、カバー4の内面の天井
部分に中央に突条部59が横設されて板バネ3の先端と
係合し、かつ突条部59の両外側隅部に突起60を外方
へ向け突設し、板バネ3の拡幅部38と係合できるよう
に形成されている。
【0037】スライダーの組立ては、前記各実施例と同
様に引手2の枢軸31を上翼板5上に配設したV状のガ
イド面20に載置し、その上方より板バネ3の停止爪3
9の先端がガイド溝9に突出するように爪孔16に挿入
するとともに、湾曲部45を取付柱12の凹陥部15に
収容した後、その上方からカバー4を前後の取付柱12
に掩覆し、側壁55を取付柱12に加締めることによっ
て固定しスライダーを組立てる。
【0038】スライダーの摺動操作は前記の各実施例と
同様であり、引手2の引張り操作により行う。そして図
7に示すように引手2を開放状態におくと、停止爪39
はガイド溝9に出没自在に突出し、ファスナーエレメン
ト間に挿入してスライダーの摺動を停止する。この停止
状態で胴体1に開放方向の力が加わったとき、停止爪3
9の突条部40が爪孔16の前壁17の下縁に当接し、
スライダーの開放方向への摺動を阻止するとともに、突
条部40は停止爪39の変形を防ぎ強力な停止機能を発
揮する。
【0039】次に半自動停止装置を備えたスライドファ
スナー用スライダーは、図9から12に示すようにスラ
イダー胴体1、引手2、停止爪用板バネ3の3部材から
スライダーが組立てられる。そしてスライダー胴体1は
黄銅板などの金属板をプレス加工手段によって製作す
る。
【0040】図9、10に示す半自動停止装置付スライ
ダーは、スライダー胴体1の上翼板5と下翼板6とを案
内柱7によって連結し、上下翼板5、6の側縁にはガイ
ドフランジ8が屈設され、ファスナーエレメントをガイ
ドするガイド溝9が形成されている。案内柱7の前面に
は停止爪用板バネ3の端部を固定するための凹溝25が
凹設され、上翼板5上における肩口10側には先端が屈
曲した鉤形の突片22が後方に向けて左右2個所に突設
され、さらに後口11側の中央に先端が屈曲した鉤形の
突片24を後方に向けて突設し、この突片24の基部す
なわち後口11側の上翼板5に停止爪用の爪孔16が片
寄って穿設され、爪孔16の前壁17、後壁18ともに
垂直面に形成されている。
【0041】一方停止爪用板バネ3は、全体の縦断面形
状が略倒コ字状を呈し、一端は短尺状に屈曲して停止爪
39、他端は長尺状に屈曲した細幅の取付片46が形成
され、停止爪39と取付片46との中間で停止爪39に
寄った個所は横幅が拡大した拡幅部38が形成され、こ
の拡幅部38は多少山形状に上方へ突出させ引手2の枢
軸31を把持できるように形成されている。そして停止
爪39は拡幅部38の後端において一方側へ偏位して先
細状に突設され、停止爪39は先端の一部を残して内向
する凸状の突条部40が突設され補強されている。この
停止爪39の上方における拡幅部38には四角状の開口
部49が穿孔され、上翼板5上に突設された突片24が
嵌挿され、板バネ3が必要以上に浮上するのを規制す
る。また取付片46の基部における拡幅部38は両側へ
拡張して平坦な端部48が形成され、上翼板5上に突設
した一対の突片22と掛止する。また取付片46の表面
中央に凹溝47が凹設されている。
【0042】引手2は短冊形あるいは平板状で一端側に
停止爪用板バネ3が嵌挿できる孔部30が穿設され、こ
の孔部30を設けることによって、引手2の端部に板バ
ネ3を作動させるための枢軸31が形成されている。半
自動停止機構における引手2の枢軸31は、装着された
引手2を前方へ倒伏、または起立させたとき、板バネ3
を浮上させる作用を働かせるため、図9に示すように枢
軸31は引手2の一面に片寄って突出する形状、すなわ
ち断面長円形を呈する形態に形成してカム機能を備えさ
せる。
【0043】以上説明した形態の板バネ3、引手2をス
ライダー胴体1に組付けるには、引手2の枢軸31を上
翼板5上の突片22と突片24との間に引手2を後方へ
向けて載置し、その上方から停止爪用板バネ3を被せて
停止爪39を爪孔16に挿入し、開口部49に突片24
を挿入させるとともに、拡幅部38の端部48を前方の
突片22内に掛止させ、板バネ3の前端の取付片46を
胴体1の案内柱7前面に凹設した凹溝25に嵌挿して加
締め固定してスライダーを組立てる。
【0044】スライダーの摺動操作は、引手2を上方へ
起立させるか前方へ回動させることによって、板バネ3
は取付片46の上端を基準として浮上し、停止爪39を
ガイド溝9から後退させ、スライダーは自由に摺動させ
ることができる。そして引手2を直立状態からやや後倒
させると、板バネ3とカム機能を備えた枢軸31によっ
て自動的に引手2は後口11側へ倒伏し、停止爪39は
爪孔16からファスナーエレメント間に挿入され固定す
る。停止状態で停止爪39にファスナーチェンにおける
開放方向の力が働くと、停止爪39の突条部40が爪孔
16の前壁17に密着し、停止爪39を変形することな
く強固に停止機能が発揮できる。
【0045】図11、12に示す半自動停止装置付スラ
イダーは、前例の半自動停止装置付スライダーと同様な
形態であって、胴体1の案内柱7の前面に凹溝25を凹
設し、上翼板5の案内柱7の上面よりやや後方に内部が
空洞化された突部すなわち突片23を突設し、この突片
23の両側には停止爪用板バネ3を載置できる三角状に
突出する支持台26が突設されている。突片23および
支持台26の後方には引手2の枢軸31を載置できる段
差のある凹陥部27が凹設され、この凹陥部27の後端
から後口11に向けて板バネ3の開口部49を掛止でき
る先端が鉤形に屈曲した突片24が斜設され、突片24
と後口11の間に板バネ3の停止爪39が嵌挿される爪
孔16が穿設され、爪孔16の前壁17は垂直面に形成
され、停止爪39の突条部40と密接できるように形成
されている。
【0046】停止爪用板バネ3は、全体の縦断面形状が
略倒コ字状を呈し、一端は短尺状に屈曲して停止爪3
9、他端は長尺状に屈曲した細幅の取付片46を形成
し、停止爪39と取付片46との中間部分は横幅が拡大
した拡幅部38が形成され、拡幅部38の前端は横幅が
順次縮小して取付片46に連接し、この部分の拡幅部3
8に五角形の開口部50を穿孔して上翼板5上の突片2
3を嵌挿し、この開口部50の後端には先端がへ字状に
屈曲された係止片51を前面下方へ突出するように斜設
し、前記突片23内に掛止できるように形成されてい
る。
【0047】そして停止爪39は拡幅部38の後端にお
いて一方側に偏位した位置に先細状に突設され、この停
止爪39は先端の一部を残して内向する凸状の突条部4
0が突設され補強されている。この停止爪39の上方に
おける拡幅部38には四角状の開口部49が穿孔され、
上翼板5上に突設した突片24が嵌挿され、板バネ3が
必要以上に浮上するのを規制する。
【0048】引手2は平板状で一端側に停止爪用板バネ
3が嵌挿できる孔部30が穿孔され、この孔部30を穿
設することによって引手2の端部に板バネ3を作動させ
るための枢軸31が形成され、この枢軸31は引手2を
後口11に倒伏させたとき、引手2の下面に突出する形
状、すなわち断面長円形を呈するように形成してカム機
能を備えさせる。
【0049】以上説明した形態の停止爪用板バネ3、引
手2をスライダー胴体1に組付けるには、引手2の枢軸
31を上翼板5上の凹陥部27内に後方へ向けて載置
し、その上方から板バネ3を爪孔16に停止爪39が嵌
挿され、かつ開口部49に突片24が嵌挿され、また下
方へ斜設した係止片51が突片23内に掛止させるとと
もに、取付片46を案内柱7の凹溝25に嵌め込み、こ
の際凹溝25内の突起28と取付片46の凹部52とを
密接させて加締め固定してスライダーは組立てられる。
【0050】スライダーの摺動操作は前例と同様、引手
2を上方へ起立させるか、前方へ回動させることによっ
て、板バネ3は取付片46の上端を基準として浮上し、
停止爪39をガイド溝9から後退させ、スライダーを摺
動させることができる。そして引手2を直立状態からや
や後倒させると、板バネ3とカム機能を備えた枢軸31
とによって自動的に引手2を後口11側に倒伏させ、同
時に停止爪39は爪孔16からファスナーエレメント間
に挿入され固定する。停止状態で停止爪39にファスナ
ーチェンにおける開放方向の力が働くと、停止爪39の
突条部40が爪孔16の前壁17に密着し、停止爪39
を変形することなく強固に停止状態を保持できる。
【0051】
【発明の効果】この発明のスライドファスナー用スライ
ダーの自動停止装置は、以上説明したとおりの構成であ
り、この構成によって下記の効果を奏するものである。
【0052】この発明のうち請求項1および2記載の発
明は、半自動または全自動の自動停止装置付スライダー
において停止爪用板バネの先端に先細状の停止爪を形成
し、停止爪は先端の一部を残して凸状で内向に突出する
突条部を設け、胴体の上翼板上の取付柱に板バネを装着
し、上翼板の後口側取付柱の基部に穿孔した爪孔に停止
爪を嵌入するか、または停止爪用板バネの一端を胴体の
案内柱に装着し、上翼板の後口側に穿孔した爪孔に停止
爪を嵌入して、ともにガイド溝に出没自在に形成し、突
条部を爪孔の前壁に当接可能に形成したことによって、
停止爪をきわめて簡単な構造で補強するとともに、板バ
ネおよび突条部をプレス加工にて簡単に形成でき、さら
に板バネが全体的に薄形であるので可撓性を有し引手に
よる板バネ操作が容易であり、しかも停止爪の先端は薄
形であるため、容易にファスナーエレメント間に挿入で
き円滑なスライダー操作ができる。そのうえスライダー
の停止時に開放力が働いても停止爪は、爪孔の前壁とフ
ァスナーエレメントによって挟圧されても変形せず、強
固に停止機能を発揮できる効果がある。
【0053】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の効果に加え、上翼板に穿孔する爪孔の前壁
を垂直状に形成し、前壁と停止爪の突条部とが密接可能
に形成したことによって、停止爪の突条部と爪孔の垂直
な前壁とが密接するので、より的確かつ強固に停止機能
を保持できる効果がある。
【0054】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の効果に加え、上翼板に穿孔する爪孔の前壁
を上り勾配の斜面に形成し、前壁の下縁と停止爪の突条
部とが当接可能に形成したことによって、停止爪の突条
部と爪孔の斜面の前壁下縁とが当接するので、板バネの
作動すなわち弾性変形が大きくとれ停止爪のファスナー
エレメント間への挿入が容易であり、停止爪と前壁の一
部とで強固に停止機能を保持できる効果がある。
【0055】請求項5記載の発明は、請求項1、3また
は4記載の発明の効果に加え、縦断面形状がつの字状を
呈する停止爪用板バネを用いた自動停止機構を、自動停
止タイプのスライダーに簡単に適用でき、優れた停止機
能を具備したスライダーを安価に提供できる効果があ
る。
【0056】請求項6記載の発明は、請求項1、3また
は4記載の発明の効果に加え、縦断面形状が略倒コ字状
を呈する停止爪用板バネを用いた自動停止機構を自動停
止タイプのスライダーに簡単に適用でき、優れた停止機
能を具備したスライダーを安価に提供できる効果があ
る。
【0057】請求項7記載の発明は、請求項1、3また
は4記載の発明の効果に加え、縦断面形状が略S字状を
呈する停止爪用板バネを用いた自動停止機構を、自動停
止タイプのスライダーに簡単に適用でき、優れた停止機
能を具備したスライダーを安価に提供できる効果があ
る。
【0058】請求項8記載の発明は、請求項2、3また
は4記載の発明の効果に加え、縦断面形状が略倒コ字状
を呈する停止爪用板バネを用いた自動停止機構を構造の
簡単な半自動停止タイプのスライダーに簡単に適用で
き、優れた停止機能を具備したスライダーを安価に提供
できる効果がある。
【0059】請求項9記載の発明は、請求項2、3また
は4記載の発明の効果に加え、縦断面形状が略倒コ字状
を呈する停止爪用板バネを用いた自動停止機構を構造が
簡単でしかもスライダー上面が平滑で突起物が現出しな
い半自動停止タイプのスライダーに簡単に適用でき、優
れた停止機能を具備したスライダーを安価に提供できる
効果があるなど、この発明が奏する効果はきわめて顕著
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】縦断面つの字状の停止爪用板バネを用いた自動
停止装置付スライダーの分解斜視図である。
【図2】同上スライダーの縦断面図である。
【図3】同上スライダーの横断面図である。
【図4】同上スライダーの作動状態を示す要部の縦断面
図である。
【図5】縦断面倒コ字状の停止爪用板バネを用いた自動
停止装置付スライダーの縦断面図である。
【図6】同上スライダーの板バネの斜視図である。
【図7】縦断面S字状の停止爪用板バネを用いた自動停
止装置付スライダーの縦断面図である。
【図8】同上スライダーの板バネの斜視図である。
【図9】縦断面倒コ字上の停止爪用板バネを用いた半自
動停止装置付スライダーの縦断面図である。
【図10】同上スライダーの板バネの斜視図である。
【図11】他の倒コ字状の停止爪用板バネを用いた半自
動停止装置付スライダーの分解斜視図である。
【図12】同上スライダーの縦断面図である。
【符号の説明】
1 胴体 2 引手 3 板バネ 4 カバー 5 上翼板 9 ガイド溝 10 肩口 11 後口 12 取付柱 15 凹陥部 16 爪孔 17 前壁 21 小突起 22、23、24 突片 25 凹溝 31 枢軸 35 上板 36 下板 37 係止部 38 拡幅部 39 停止爪 40 突条部 41 連結部 42 頂板 43 弾性片 44 係止孔 45 湾曲部 46 取付片 49、50 開口部 51 係止片 60 突起(カバー)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 停止爪用板バネ3の先端に先細状の停止
    爪39を形成し、該停止爪39の先端の一部を残して凸
    状で内向に突出する突条部40を設け、胴体1の上翼板
    5上に立設した取付柱12に停止爪用板バネ3を装着
    し、かつ上翼板5の後口11側取付柱12の基部に穿孔
    した爪孔16に停止爪39を嵌入するとともに、ガイド
    溝9に出没自在に形成し、突条部40を爪孔16の前壁
    17に当接可能に形成したことを特徴とするスライドフ
    ァスナー用スライダーの自動停止装置。
  2. 【請求項2】 停止爪用板バネ3の先端に先細状の停止
    爪39を形成し、該停止爪39の先端の一部を残して凸
    状で内向に突出する突条部40を設け、胴体1の案内柱
    7に凹設した凹溝25に停止爪用板バネ3の一端を固定
    し、上翼板5上の前後に突設した突片22、23、24
    に停止爪用板バネ3の頂面に形成した広幅状の拡幅部3
    8の前後を弾発可能に掛止し、後方の突片24の基部に
    穿孔した爪孔16に停止爪39を嵌入するとともに、ガ
    イド溝9に出没自在に形成し、突条部40を爪孔16の
    前壁17に当接可能に形成したことを特徴とするスライ
    ドファスナー用スライダーの半自動停止装置。
  3. 【請求項3】 上翼板7に穿孔した爪孔16の前壁17
    を垂直状に形成し、前壁17と停止爪39の突条部40
    とが密接可能に形成してなる請求項1または2記載のス
    ライドファスナー用スライダーの半自動または全自動の
    自動停止装置。
  4. 【請求項4】 上翼板5に穿孔した爪孔16の前壁17
    を上り勾配の斜面に形成し、前壁17の下縁と停止爪3
    9の突条部40とが当接可能に形成してなる請求項1ま
    たは2記載のスライドファスナー用スライダーの半自動
    または全自動の自動停止装置。
  5. 【請求項5】 停止爪用板バネ3は縦断面がつの字状を
    呈し、上板35の先端に係止部37を垂下状に形成し、
    中央に拡大状の拡幅部38を設け、上板35と下板36
    との連結部41は細幅状に形成し、下板36の先端に停
    止爪39を垂下状に形成し、上翼板5の肩口10側と後
    口11側とに一対の高低差のある取付柱12を立設し、
    内側の取付柱12は外側の取付柱よりも低く形成し、前
    後の取付柱12間に引手2の枢軸31を載置し、上方か
    ら拡幅部38が前後の取付柱12間に介装するように停
    止爪用板バネ3を載置して外側の取付柱12によって固
    定してなる請求項1、3または4記載の自動停止装置付
    スライドファスナー用スライダー。
  6. 【請求項6】 停止爪用板バネ3は縦断面が略倒コ字状
    を呈し、一端に停止爪39を形成し、頂板42の縦中央
    に停止爪39側から弾性片43を切り起して他端に係止
    孔44を形成し、上翼板5の肩口10側と後口11側と
    に取付柱12を立設し、前方の取付柱12の頂部に小突
    起21を突設し、前後の取付柱12間に引手2の枢軸3
    1を載置し、上方から停止爪用板バネ3を載置し、船底
    形のカバー4を取付柱12に掩覆固定してなる請求項
    1、3または4記載の自動停止装置付スライドファスナ
    ー用スライダー。
  7. 【請求項7】 停止爪用板バネ3は縦断面が略S字状を
    呈し、一端に停止爪39、他端側に拡大状の拡幅部38
    を設け、該拡幅部38から湾曲部45にかけて細幅状に
    形成し、上翼板5の肩口10側と後口11側に取付柱1
    2を立設し、前方の取付柱12は内側に凹陥部15を設
    け、前後の取付柱12間に引手2の枢軸31を載置し、
    上方から板バネ3の湾曲部45が凹陥部15に嵌入する
    状態で載置し、内面に拡幅部38と係合する突起60を
    内設した船底形のカバー4を取付柱12に掩覆固定して
    なる請求項1、3または4記載の自動停止装置付スライ
    ドファスナー用スライダー。
  8. 【請求項8】 停止爪用板バネ3は、縦断面が略倒コ字
    状を呈し、一端に停止爪39、他端に細幅状の取付片4
    6を屈設し、該取付片46の基部から停止爪39の上方
    まで拡大状の拡幅部38に形成し、停止爪39の上方の
    拡幅部38に角状の開口部49を穿設し、上翼板5の肩
    口10側に2個の鉤形の突片22を併設して拡幅部38
    の端面に掛止し、上翼板5の後口11側の上面中央に鉤
    形の突片23を突設して開口部49に嵌入し、上翼板5
    と停止爪用板バネ3間に引手2のカム形の枢軸31を載
    置し、板バネ3を固定してなる請求項2、3または4記
    載の半自動停止装置付スライドファスナー用スライダ
    ー。
  9. 【請求項9】 停止爪用板バネ3は、縦断面が略倒コ字
    状を呈し、中央を拡大状に形成した拡幅部38を設け、
    拡幅部38の前端側は先細状に形成し、該拡幅部38に
    五角形の開口部50を穿設するとともに、開口部50の
    後端にへ字状の係止片51を下方へ突設し、拡幅部38
    の後口11側に角状の開口部49を穿設し、上翼板5の
    案内柱7上に内部が空洞の凸状の突片23を突設して開
    口部50に嵌入するとともに、係止片51を揺動可能に
    掛合させ、後口11側の上面中央に鉤形の突片24を突
    設して開口部49に嵌入し、上翼板5と停止爪用板バネ
    3間に引手2のカム形の枢軸31を載置し、板バネ3を
    固定してなる請求項2、3または4記載の半自動停止装
    置付スライドファスナー用スライダー。
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