JP2002005500A - 空気調和装置の室内機 - Google Patents

空気調和装置の室内機

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JP2002005500A JP2000182736A JP2000182736A JP2002005500A JP 2002005500 A JP2002005500 A JP 2002005500A JP 2000182736 A JP2000182736 A JP 2000182736A JP 2000182736 A JP2000182736 A JP 2000182736A JP 2002005500 A JP2002005500 A JP 2002005500A
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Yoshinori Narukawa
嘉則 成川
Mototsugu Takai
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天井設置型の空気調和装置の室内機におい
て、ドラフト感の抑制による空調の快適性の確保と局所
的な排気性能の維持との両立を実現する。 【解決手段】 室内機本体1の下面中央部に吸込口21
を、吸込口21の周囲に吹出口22A,22Bをそれぞ
れ備え、排気領域S1を有する空調空間42の天井40
側に吸込口21を下方に向けた状態で配置される空気調
和装置の室内機において、吹出口22A,22Bからの
吹出空気A2を略直下方向に吹き出すように構成する。
かかる構成によれば、室内機の設置位置を、排気領域S
1から横方向に外れた位置の上方側に設定することで、
吹出口22A,22Bから略直下方向へ吹き出される吹
出空気A2の気流が排気領域S1の近傍に到達するのが可
及的に抑制され、その結果、排気領域S1の近傍におい
ては、ドラフト感のない快適な空調が実現されるととも
に、良好な排気性能が実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、排気装置を備え
た空調空間に設置される空気調和装置の室内機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図34及び図35には、従来一般的な天
井吊下型の空気調和装置の室内機Z0を示している。こ
の室内機Z0は、下面が開口した矩形箱状形態をもち且
つ天井側に吊下支持されるケーシン11と、略矩形の平
板状形態を有しその平面方向中央部に吸込口21を設け
ると共に該吸込口21の外側にこれを囲むようにして吹
出口22,22,・・をそれぞれ設け、上記ケーシン1
1の下面開口に対してこれを閉塞するようにその下方側
から装着される吹出パネル2とで構成される室内機本体
1を備えるとともに、該室内機本体1内の上記吸込口2
1から吹出口22に至る空気通路10中に、モータ13
により回転駆動されるファン12と該ファン12の周囲
を囲繞するように配置される熱交換器15とを収容して
構成され、上記ファン12の回転により、上記吸込口2
1から吸い込まれる室内空気A1を上記熱交換器15に
おいて熱交換し、上記吹出口22,22,・・から温度
調整された吹出空気A2として室内へ吹き出すようにな
っている。
【0003】この場合、上記各吹出口22,22,・・
は、吹出方向上流側から下流側に向かうに従って外側に
傾斜する傾斜通路とされ且つ該各吹出口22,22,・
・にはそれぞれフラップ24が設けられており、該各吹
出口22,22,・・からの吹出空気は、図35に矢印
2で示すように、該各吹出口22,22,・・から斜
め外側に向けて吹き出される。
【0004】尚、図35において、符号14は上記ファ
ン12の吸込側に配置されたファンガイド、符号16は
フィルター、符号23は吸込グリルである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の斜め吹出構造の室内機Z0は、これが設置される
空調空間の環境条件によっては空調の快適性を十分に確
保できない場合がある。
【0006】ここで、上記室内機Z0により空調が行わ
れる空調空間42として、例えば図36に示すように、
焼肉店の店内空間を想定し、この空調空間42の天井4
0側に該室内機Z0を設置する場合を考える。この空調
空間42の床面41側には調理器46が備えられたテー
ブル45が所定間隔で設置され、且つこれら各テーブル
45,45,・・の上方位置には、上記調理器46から
発生する油煙52を室外へ排出させるために排気装置4
7が設けられている。この排気装置47は、例えば、集
煙用の排気フード48を排気導出管49を介して天井4
0の上側に配置された排気ダクト50に接続して構成さ
れ、該排気ダクト50側に配置された排気ファン(図示
省略)の吸引作用によって上記調理器46からの油煙5
2を上記排気フード48側に集煙し且つこれを上記排気
導出管49を介して上記排気ダクト50側に導出するよ
うになっている。
【0007】このような環境条件をもつ空調空間42の
空調を行うべくその天井40側に上記室内機Z0を設置
する場合、該室内機Z0からの吹出空気A2による在室者
のドラフト感を防止するとの観点から、図36に示すよ
うに、上記各テーブル45,45,・・の近傍の各排気
領域S1,S1,・・を避けて、これら各テーブル45,
45,・・の中間の通路部分に対応する非排気領域S2
の上方位置に上記室内機Z0を設置するのが通例であ
る。
【0008】ところが、上述のように、従来の室内機Z
0においては吹出空気A2を天井側から斜め下方へ向けて
吹き出す斜め吹出構造であって、該吹出空気A2を直下
方向あるいは水平方向へ吹き出すことができないため、
上記室内機Z0を上記各排気領域S1,S1,・・を避け
て排気領域S2の上方位置に設置したにも拘わらず、該
室内機Z0からの吹出空気A2の気流の一部は上記各排気
領域S1,S1,・・に到達することになる。この結果、
吹出空気A2の気流がテーブル45の近傍に居る在室者
に直接当たってこれにドラフト感を与える恐れがあると
ともに、該気流によって調理器46からの油煙52が側
方へ吹き飛ばされて上記排気装置47による排気性能を
低下させ、延いては空調空間42への油煙52の拡散に
よって室内環境の悪化を招来する、等の問題があった。
【0009】尚、上記各問題のうち、特に室内機Z0
らの吹出空気A2による排気性能の低下という問題は、
上例の如く上記排気装置47が開放領域での吸引構造を
もつものに限らず、例えば上記排気フード48側から給
気をエアカーテン状に吹き出してこのエアカーテン状の
給気によって上記排気領域S1の周囲を囲繞し、該エア
カーテンの内側において油煙52を吸引排出する遮蔽領
域での吸引構造をもつものにおいても、該エアカーテン
が吹出空気A2の気流の影響を受けて乱されることで同
様の問題が生じるものである。
【0010】そこで本願発明は、天井側に設置される空
気調和装置の室内機において、ドラフト感の抑制による
空調の快適性の確保と排気性能の維持とを両立させるこ
とを目的としてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0012】本願の第1の発明では、室内機本体1の下
面中央部に吸込口21を、該吸込口21の周囲に吹出口
22A,22Bをそれぞれ備えるとともに該吸込口21
から吹出口22A,22Bに至る空気通路10中にファ
ン12と熱交換器15とを配置してなり、局所的な排気
が行われる排気領域S1を有する空調空間42の天井4
0側に上記吸込口21を下方に向けた状態で配置される
空気調和装置の室内機において、上記吹出口22A,2
2Bからの吹出空気A2を略直下方向に吹き出すように
構成したことを特徴としている。
【0013】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる空気調和装置の室内機において、上記室内機本体
1の側壁11a,11bに吹出空気A3を側方へ向けて
吹き出す副吹出口17,18を設けたことを特徴として
いる。
【0014】本願の第3の発明では、上記第1又は第2
の発明にかかる空気調和装置の室内機において、上記吹
出口22A,22Bを上記室内機本体1の下面から直下
方向へ指向させたことを特徴としている。
【0015】本願の第4の発明では、上記第3の発明に
かかる空気調和装置の室内機において、上記吹出口22
A,22Bに、略筒状形態をもち上記吹出口22A,2
2Bから吹き出される吹出空気A2を略直下方向に案内
する吹出ガイド部材25を上記室内機本体1の下面から
下方へ延出状態で設けたことを特徴としている。
【0016】本願の第5の発明では、上記第1の発明に
かかる空気調和装置の室内機において、上記吹出口22
A,22Bを上記室内機本体1の下面から外側に向けて
斜め下方へ指向させるとともに、上記吹出口22A,2
2Bに、略筒状形態をもち上記吹出口22A,22Bか
ら吹き出される吹出空気A2を略直下方向に案内する吹
出ガイド部材25を上記室内機本体1の下面から下方へ
延出状態で設けたことを特徴としている。
【0017】本願の第6の発明では、上記第2の発明に
かかる空気調和装置の室内機において、上記吹出口22
A,22Bを上記室内機本体1の下面から外側に向けて
斜め下方へ指向させるとともに、上記吹出口22A,2
2Bに、略筒状形態をもち上記吹出口22A,22Bか
ら吹き出される吹出空気A2を略直下方向に案内する吹
出ガイド部材25を上記室内機本体1の下面から下方へ
延出状態で設けたことを特徴としている。
【0018】本願の第7の発明では、室内機本体1の下
面中央部に吸込口21を、該吸込口21の周囲に吹出口
22A,22Bをそれぞれ備えるとともに該吸込口21
から吹出口22A,22Bに至る空気通路10中にファ
ン12と熱交換器15とを配置してなり、局所的な排気
が行われる排気領域S1を有する空調空間42の天井4
0側に上記吸込口21を下方に向けた状態で配置される
空気調和装置の室内機において、上記吹出口22A,2
2Bを吹出空気A2を上記室内機本体1の下面から外側
に向けて斜め下方へ吹き出すように構成するとともに、
上記室内機本体1の側壁11a,11bには吹出空気A
3を側方へ向けて吹き出す副吹出口17,18を設けた
ことを特徴としている。
【0019】本願の第8の発明では、上記第2,第3,
第4,第6又は第7の発明にかかる空気調和装置の室内
機において、上記副吹出口17,18をダクト31を介
して上記室内機本体1から側方へ離間した位置において
直下方向に向けて開口させたことを特徴としている。
【0020】本願の第9の発明では、上記第1,第2,
第3,第4,第5,第6,第7又は第8の発明にかかる
空気調和装置の室内機において、上記吹出口22A,2
2Bを上記室内機本体1と別体構成の吹出パネル2側に
設け、該室内機本体1に対して着脱自在としたことを特
徴としている。
【0021】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0022】 本願の第1の発明にかかる空気調和装
置の室内機によれば、室内機本体1の下面中央部に吸込
口21を、該吸込口21の周囲に吹出口22A,22B
をそれぞれ備えるとともに該吸込口21から吹出口22
A,22Bに至る空気通路10中にファン12と熱交換
器15とを配置してなり、局所的な排気が行われる排気
領域S1を有する空調空間42の天井40側に上記吸込
口21を下方に向けた状態で配置される空気調和装置の
室内機において、上記吹出口22A,22Bからの吹出
空気A2を略直下方向に吹き出すように構成しているの
で、上記空調空間42における上記室内機の設置位置
を、上記排気領域S1から横方向に外れた位置の上方側
に設定することで、上記吹出口22A,22Bから略直
下方向へ吹き出される吹出空気A2の気流が上記排気領
域S1の近傍に到達するのが可及的に抑制される。
【0023】この結果、上記排気領域S1の近傍におい
ては、上記吹出空気A2の気流によるドラフト感の発生
が可及的に防止され快適な空調が実現されるとともに、
該排気領域S1に対する上記吹出空気A2の気流の影響が
少ないことから良好な排気性能が確保されるものであ
る。
【0024】 本願の第2の発明にかかる空気調和装
置の室内機によれば、上記第1の発明にかかる空気調和
装置の室内機において、上記室内機本体1の側壁11
a,11bに吹出空気A3を側方へ向けて吹き出す副吹
出口17,18を設けているので、例えば上記吹出口2
2A,22Bのみが設けられている場合に比して、該副
吹出口17,18に相当する分だけ室内機全体としての
吹出面積が増加し、上記吹出口22A,22B側におい
ては、ここから略直下方向へ吹き出される吹出空気A2
の風量及び風速が共に低下し該吹出空気A2の気流が上
記排気領域S1側に与える影響がより一層抑制されると
ともに、上記副吹出口17,18からの吹出空気A3
空調空間42の空調に寄与することから、これらの相乗
効果として上記に記載の効果がさらに高められること
になる。
【0025】 本願の第3の発明にかかる空気調和装
置の室内機によれば、上記第1又は第2の発明にかかる
空気調和装置の室内機において、上記吹出口22A,2
2Bを上記室内機本体1の下面から直下方向へ指向させ
ているので、簡単且つ安価な構成によって上記又は
に記載の効果を達成することができるものである。
【0026】 本願の第4の発明にかかる空気調和装
置の室内機によれば、上記第3の発明にかかる空気調和
装置の室内機において、上記室内機本体1の下面から直
下方向へ指向する上記吹出口22A,22Bに、略筒状
形態をもち該吹出口22A,22Bから吹き出される吹
出空気A2を略直下方向に案内する吹出ガイド部材25
を上記室内機本体1の下面から下方へ延出状態で設けて
いるので、該吹出ガイド部材25によって上記吹出口2
2A,22Bから吹き出される吹出空気A2の拡散を可
及的に防止して該吹出空気A2の気流をより下方まで到
達させることができるとともに、上記吸込口21と吹出
口22A,22Bとが接近した構成であっても上記吹出
ガイド部材25の遮蔽作用によって上記吹出口22A,
22Bからの吹出空気A2の一部がそのまま上記吸込口
21側に吸入される所謂「ショートサーキット現象」の
発生が可及的に防止され、これらの相乗効果として、上
記に記載の効果がより一層促進されるものである。
【0027】 本願の第5の発明にかかる空気調和装
置の室内機によれば、上記第1の発明にかかる空気調和
装置の室内機において、上記吹出口22A,22Bを上
記室内機本体1の下面から外側に向けて斜め下方へ指向
させるとともに、上記吹出口22A,22Bに、略筒状
形態をもち上記吹出口22A,22Bから吹き出される
吹出空気A2を略直下方向に案内する吹出ガイド部材2
5を上記室内機本体1の下面から下方へ延出状態で設け
ているので、例えば、斜め吹出構造をもつ従来の室内機
を、その吹出口22A,22Bに上記吹出ガイド部材2
5を設けるという簡単な構成によって上記に記載の効
果を奏し得る室内機とすることができ、従来機種の高機
能化が容易である。
【0028】また、上記吹出ガイド部材25によって上
記吹出口22A,22Bから吹き出される吹出空気A2
の拡散を可及的に防止して該吹出空気A2の気流をより
下方まで到達させることができるとともに、上記吸込口
21と吹出口22A,22Bとが接近した構成であって
も上記吹出ガイド部材25の遮蔽作用によって上記吹出
口22A,22Bからの吹出空気A2の一部がそのまま
上記吸込口21側に吸入される所謂「ショートサーキッ
ト現象」の発生が可及的に防止され、これらの相乗効果
として、上記に記載の効果がより一層促進される。
【0029】 本願の第6の発明にかかる空気調和装
置の室内機によれば、上記第2の発明にかかる空気調和
装置の室内機において、上記吹出口22A,22Bを上
記室内機本体1の下面から外側に向けて斜め下方へ指向
させるとともに、上記吹出口22A,22Bに、略筒状
形態をもち上記吹出口22A,22Bから吹き出される
吹出空気A2を略直下方向に案内する吹出ガイド部材2
5を上記室内機本体1の下面から下方へ延出状態で設け
ているので、例えば、斜め吹出構造をもつ従来の室内機
を、その吹出口22A,22Bに上記吹出ガイド部材2
5を設けるという簡単な構成によって上記に記載の効
果を奏し得る室内機とすることができ、従来機種の高機
能化が容易である。
【0030】また、上記吹出ガイド部材25によって上
記吹出口22A,22Bから吹き出される吹出空気A2
の拡散を可及的に防止して該吹出空気A2の気流をより
下方まで到達させることができるとともに、上記吸込口
21と吹出口22A,22Bとが接近した構成であって
も上記吹出ガイド部材25の遮蔽作用によって上記吹出
口22A,22Bからの吹出空気A2の一部がそのまま
上記吸込口21側に吸入される所謂「ショートサーキッ
ト現象」の発生が可及的に防止され、これらの相乗効果
として、上記に記載の効果がより一層促進される。
【0031】 本願の第7の発明にかかる空気調和装
置の室内機によれば、室内機本体1の下面中央部に吸込
口21を、該吸込口21の周囲に吹出口22A,22B
をそれぞれ備えるとともに該吸込口21から吹出口22
A,22Bに至る空気通路10中にファン12と熱交換
器15とを配置してなり、局所的な排気が行われる排気
領域S1を有する空調空間42の天井40側に上記吸込
口21を下方に向けた状態で配置される空気調和装置の
室内機において、上記吹出口22A,22Bを吹出空気
2を上記室内機本体1の下面から外側に向けて斜め下
方へ吹き出すように構成するとともに、上記室内機本体
1の側壁11a,11bには吹出空気A 3を側方へ向け
て吹き出す副吹出口17,18を設けているので、例え
ば、上記吹出口22A,22Bのみが設けられている場
合に比して、該副吹出口17,18に相当する分だけ室
内機全体としての吹出面積が増加し、特に上記吹出口2
2A,22B側においては、ここから斜め下方へ向けて
吹き出される吹出空気A2の風量及び風速が共に低下
し、上記吹出口22A,22Bから吹出空気A2が斜め
下方に向けて吹き出される構造でありながら、該吹出空
気A2の気流が上記排気領域S1側に到達するのが可及的
に抑制され、その結果、上記排気領域S1の近傍におい
ては、上記吹出空気A2の気流によるドラフト感の発生
が可及的に防止され快適な空調が実現されるとともに、
該排気領域S1に対する上記吹出空気A2の気流の影響が
少ないことから良好な排気性能が確保されることにな
る。
【0032】 本願の第8の発明にかかる空気調和装
置の室内機によれば、上記,,,又はに記載
の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即
ち、この発明では、上記副吹出口17,18をダクト3
1を介して上記室内機本体1から側方へ離間した位置に
おいて直下方向に向けて開口させているので、上記ダク
ト31の引き出し方向及び引き出し長さを適宜設定する
ことで上記副吹出口17,18からの吹出空気A3を空
調空間42の任意の位置から直下方向へ吹き出させるこ
とが可能であることから、上記室内機本体1の設置位置
に対応して決定される上記排気領域S1のみならず、該
排気領域S1以外の任意の領域を含めた広い領域におい
て吹出気流によるドラフト感の発生を可及的に防止する
ことができ、空調の快適性がさらに向上することにな
る。
【0033】 本願の第9の発明にかかる空気調和装
置の室内機によれば、上記,,,,,,
又はに記載の効果に加えて次のような特有の効果が得
られる。即ち、この発明では、上記吹出口22A,22
Bを上記室内機本体1と別体構成の吹出パネル2側に設
け、該室内機本体1に対して着脱自在としているので、
例えば斜め吹出構造をもつ従来の室内機においても、そ
の吹出パネルを上記吹出パネル2に取り換えることで容
易に直下吹出構造の室内機として機能させることができ
ることから、既設の室内機の機能変更による有効活用が
可能となるものである。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本願発明を好適な幾つかの
実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0035】尚、以下に述べるように、第1の実施形態
〜第10の実施形態の室内機Z1〜Z10のうち、第1〜
第3の実施形態の室内機Z1〜Z3は、吹出空気A2を直
下方向へ向けて吹き出す形態のものであり、これらで第
1の形態群を構成し、第4の実施形態の室内機Z4は、
吹出空気A2を斜め下方へ向けて吹き出す形態のもので
あり、これ単一で第2の形態群を構成し、第5〜第7の
実施形態の室内機Z5〜Z7は、室内機の設置位置とこれ
から適宜離間した位置の双方からそれぞれ吹出空気
2,A3を直下方向に向けて吹き出す形態で且つ天井に
埋込設置されるものであり、これらで第3の形態群を構
成し、第8〜第10の実施形態の室内機Z8〜Z10は、
室内機の設置位置とこれから適宜離間した位置の双方か
らそれぞれ吹出空気A2,A3を直下方向に向けて吹き出
す形態で且つ天井下面側に吊下配置されるものであり、
これらで第4の形態群を構成する。
【0036】従って、以下においては、説明の便宜上、
各形態群毎に、これに属する各室内機の構造をそれぞれ
説明し、しかる後、これら各室内機を空調空間に設置し
た場合における気流特性等を纏めて説明する。
【0037】(A)第1の形態群 (A−1) 第1の実施形態 図1及び図2には、本願発明の第1の実施形態にかかる
分離型の空気調和装置の室内機Z1を示している。この
室内機Z1は、所謂「天井吊下型」の室内機であって、
下面が開口した矩形箱状形態をもち且つ天井側に吊下支
持されるケーシン11と、該ケーシン11の下面開口を
閉塞するようにその下方側から装着された吹出パネル2
とで構成される室内機本体1を備えるとともに、該室内
機本体1の内部にモータ13により回転駆動されるファ
ン12と該ファン12の外周側を囲繞する如く筒状に立
設された熱交換器15とをそれぞれ配置して構成され
る。
【0038】上記吹出パネル2は、略矩形の平板状形態
を有し且つ平面方向の中央部に吸込口21を、該吸込口
21の外側には該吸込口21を矩形状に囲繞するように
四つの吹出口、即ち、該吸込口21を挟んで対向する一
対の主吹出口22A,22Aと該主吹出口22A,22
Aの対向方向に略直交する方向において上記吸込口21
を挟んで対向する他の一対の主吹出口22B,22Bと
をそれぞれ設けて構成されている。
【0039】これら各主吹出口22A,22A,22
B,22Bは、特許請求の範囲の「吹出口22A,22
B」に該当するものであって、この実施形態において
は、共に上記吹出パネル2をその厚さ方向に貫通して直
下方向に指向する通路とされている。また、上記各主吹
出口22A,22A,22B,22Bには、それぞれダ
ンパー19が備えられており、該ダンパー19の開閉に
よって該各主吹出口22A,22A,22B,22Bは
必要に応じて個別に開放又は閉塞される(図11〜図1
6を参照)。
【0040】尚、上記各主吹出口22A,22A,22
B,22Bは、上記のようにダンパー19により必要に
応じて開放又は閉塞させる構成とする外に、例えば室内
機の設置場所、使用形態等の条件に基づいて必要性の有
無が予め想定できる場合には、必要性のあるもののみを
設け、必要性の無いものは当初から設けない構成とする
ことも可能である。
【0041】一方、上記ケーシン11の四つの側壁のう
ち、上記吹出パネル2側の各主吹出口22A,22Aに
対応する一対の側壁11a,11aには略水平方向に指
向する第1副吹出口17,17が、また上記吹出パネル
2の各主吹出口22B,22Bに対応する一対の側壁1
1b,11bには略水平方向に指向する第2副吹出口1
8,18が、それぞれ設けられている。これら各副吹出
口17,17,18,18は、特許請求の範囲の「副吹
出口」に該当するものであって、それぞれダンパー20
が備えられており、該ダンパー20の開閉によって上記
各副吹出口17,17,18,18は開放又は閉塞され
る。
【0042】尚、この実施形態においては、上記各副吹
出口17,17,18,18を共に上記ダンパー20に
よって閉塞させた状態で使用するようにしている。ま
た、これら各副吹出口17,17,18,18は、上記
のようにダンパー20により必要に応じて開放又は閉塞
させる構成とする外に、例えば室内機の設置場所、使用
形態等の条件に基づいて必要性の有無が予め想定できる
場合には、必要性のあるもののみを設け、必要性の無い
ものは当初から設けない構成とすることも可能である。
【0043】以上の如く構成された室内機Z1において
は、上記ファン12の回転に伴い、上記吸込口21から
吸入される吸込空気A1は、上記熱交換器15において
その内部の循環冷媒との間での熱交換によって温度調整
され、温風又は冷風の吹出空気A2として上記各主吹出
口22A,22A,22B,22Bから室内側へ吹き出
される。この場合、上記各主吹出口22A,22A,2
2B,22Bが直下通路とされているため、上記吹出空
気A2は、上記室内機本体1の下面側から直下方向に強
い指向性をもって吹き出される。
【0044】尚、上記各ダンパー19,19,・・を開
いて上記第1副吹出口17,17及び上記第2副吹出口
18,18を開放させると、図2に破線矢印で示すよう
に、上記熱交換器15を通った後の空調空気は、その一
部が上記各主吹出口22A,22A,22B,22Bか
ら吹出空気A2として吹き出され、他の一部は上記各副
吹出口17,17,18,18から吹出空気A3として
吹き出される。従って、この場合には、上記各副吹出口
17,17,18,18を開放させたことで、上記室内
機Z1全体としての吹出面積が、これら各副吹出口1
7,17,18,18が閉塞されている場合に比して増
加し、その結果、上記各主吹出口22A,22A,22
B,22Bを通して吹き出される吹出空気A2の風量及
び風速が共に低下し、その気流の到達距離は減少するこ
とになる。
【0045】(A−2) 第2の実施形態 図3及び図4には、本願発明の第2の実施形態にかかる
分離型の空気調和装置の室内機Z2を示している。この
室内機Z2は、所謂「天井吊下型」の室内機であって、
下面が開口した矩形箱状形態をもち且つ天井側に吊下支
持されるケーシン11と、該ケーシン11の下面開口を
閉塞するようにその下方側から装着された吹出パネル2
とで構成される室内機本体1を備えるとともに、該室内
機本体1の内部にモータ13により回転駆動されるファ
ン12と該ファン12の外周側を囲繞する如く筒状に立
設された熱交換器15とをそれぞれ配置して構成され
る。
【0046】上記吹出パネル2は、略矩形の平板状形態
を有し且つ平面方向の中央部に吸込口21を、該吸込口
21の外側には該吸込口21を矩形状に囲繞するように
四つの吹出口、即ち、該吸込口21を挟んで対向する一
対の主吹出口22A,22Aと該主吹出口22A,22
Aの対向方向に略直交する方向において上記吸込口21
を挟んで対向する他の一対の主吹出口22B,22Bと
をそれぞれ設けて構成されている。
【0047】これら各主吹出口22A,22A,22
B,22Bは、特許請求の範囲の「吹出口22A,22
B」に該当するものであって、この実施形態において
は、共に上記吹出パネル2をその厚さ方向に貫通して直
下方向に指向する通路とされている。また、これら各主
吹出口22A,22A,22B,22Bの外端(下端)
には、長矩形筒状形態をもつ吹出ガイド部材25が、上
記吹出パネル2の下面から下方へ突出状態でそれぞれ連
接されており、該各主吹出口22A,22A,22B,
22Bはこれら各吹出ガイド部材25,25,・・によ
って直下方向に指向する通路が延長された状態となって
いる。さらに、上記各主吹出口22A,22A,22
B,22Bには、それぞれダンパー19が備えられてお
り、該ダンパー19の開閉によって該各主吹出口22
A,22A,22B,22Bは必要に応じて個別に開放
又は閉塞される(図11〜図16を参照)。
【0048】尚、上記各主吹出口22A,22A,22
B,22Bは、上記のようにダンパー19により必要に
応じて開放又は閉塞させる構成とする外に、例えば室内
機の設置場所、使用形態等の条件に基づいて必要性の有
無が予め想定できる場合には、必要性のあるもののみを
設け、必要性の無いものは当初から設けない構成とする
ことも可能である。また、上記吹出ガイド部材25は、
この実施形態のように上記吹出パネル2と一体的に形成
する外に、例えば上記吹出パネル2とは別体に形成し、
事後的に該吹出パネル2の各主吹出口22A,22A,
22B,22B部分に取り付けるようにすることもでき
る(例えば、図21を参照)。
【0049】一方、上記ケーシン11の四つの側壁のう
ち、上記吹出パネル2側の各主吹出口22A,22Aに
対応する一対の側壁11a,11aには略水平方向に指
向する第1副吹出口17,17が、また上記吹出パネル
2の各主吹出口22B,22Bに対応する一対の側壁1
1b,11bには略水平方向に指向する第2副吹出口1
8,18が、それぞれ設けられている。これら各副吹出
口17,17,18,18は、特許請求の範囲の「副吹
出口」に該当するものであって、それぞれダンパー20
が備えられており、該ダンパー20の開閉によって上記
各副吹出口17,17,18,18は開放又は閉塞され
る。尚、この実施形態においては、上記各副吹出口1
7,17,18,18を共に上記ダンパー20によって
閉塞させた状態で使用するようにしている。また、これ
ら各副吹出口17,17,18,18は、上記のように
ダンパー20により必要に応じて開放又は閉塞させる構
成とする外に、例えば室内機の設置場所、使用形態等の
条件に基づいて必要性の有無が予め想定できる場合に
は、必要性のあるもののみを設け、必要性の無いものは
当初から設けない構成とすることも可能である。
【0050】以上の如く構成された室内機Z2において
は、上記ファン12の回転に伴い、上記吸込口21から
吸入される吸込空気A1は、上記熱交換器15において
その内部の循環冷媒との間での熱交換によって温度調整
され、温風又は冷風の吹出空気A2として上記各主吹出
口22A,22A,22B,22Bから室内側へ吹き出
される。この場合、上記各主吹出口22A,22A,2
2B,22Bが直下通路とされ且つこれら各主吹出口2
2A,22A,22B,22Bには上記各吹出ガイド部
材25,25,・・が設けられているため、上記吹出空
気A2は、上記室内機本体1の下面側から直下方向に向
けて吹き出されるとともに、該吹出ガイド部材25によ
って上記主吹出口22A,22A,22B,22Bから
吹出直後における拡散が防止されることから、該吹出空
気A2は下方への強い指向性をもち、その気流の到達距
離が長くなり、床面41側へ十分に到達することにな
る。また、上記各主吹出口22A,22A,22B,2
2Bのそれぞれに上記吹出ガイド部材25が設けられて
いるので、該吹出ガイド部材25の遮蔽作用によって上
記吸込空気A1と吹出空気A2とが区画される状態とな
り、従って、上記吸込口21と上記各主吹出口22A,
22A,22B,22Bとが比較的接近した位置にあっ
たとしても、上記各主吹出口22A,22A,22B,
22Bから吹出ガイド部材25を通して直下方向へ吹き
出される吹出空気A2の一部がそのまま上記吸込口21
側に吸込空気A1として吸い込まれる現象、所謂「ショ
ートサーキット現象」の発生が可及的に防止され、該シ
ョトサーキットに起因する空調能力の低下が防止され
る。
【0051】尚、上記各ダンパー19,19,・・を開
いて上記第1副吹出口17,17及び上記第2副吹出口
18,18を開放させると、図4に破線矢印で示すよう
に、上記熱交換器15を通った後の空調空気は、その一
部が上記各主吹出口22A,22A,22B,22Bか
ら吹出空気A2として吹き出され、他の一部は上記各副
吹出口17,17,18,18から吹出空気A3として
吹き出される。従って、この場合には、上記各副吹出口
17,17,18,18を開放させたことで、上記室内
機全体としての吹出面積が、これら各副吹出口17,1
7,18,18が閉塞されている場合に比して増加し、
その結果、上記各主吹出口22A,22A,22B,2
2Bを通して吹き出される吹出空気A2の風量及び風速
が共に低下し、その気流の到達距離は減少することにな
る。
【0052】(A−3) 第3の実施形態 図5には、本願発明の第3の実施形態にかかる分離型の
空気調和装置の室内機Z3を示している。この室内機Z3
は、所謂「天井吊下型」の室内機であって、下面が開口
した矩形箱状形態をもち且つ天井側に吊下支持されるケ
ーシン11と、該ケーシン11の下面開口を閉塞するよ
うにその下方側から装着された吹出パネル2とで構成さ
れる室内機本体1を備えるとともに、該室内機本体1の
内部にモータ13により回転駆動されるファン12と該
ファン12の外周側を囲繞する如く筒状に立設された熱
交換器15とをそれぞれ配置して構成される。
【0053】上記吹出パネル2は、略矩形の平板状形態
を有し且つ平面方向の中央部に吸込口21を、該吸込口
21の外側には該吸込口21を矩形状に囲繞するように
四つの吹出口、即ち、該吸込口21を挟んで対向する一
対の主吹出口22A,22Aと該主吹出口22A,22
Aの対向方向に略直交する方向において上記吸込口21
を挟んで対向する他の一対の主吹出口22B,22Bと
をそれぞれ設けて構成されている。
【0054】これら各主吹出口22A,22A,22
B,22Bは、特許請求の範囲の「吹出口22A,22
B」に該当するものであって、この実施形態において
は、共に上記吹出パネル2をその厚さ方向に貫通して斜
め外側に指向する通路とされている。また、これら各主
吹出口22A,22A,22B,22Bの外端(下端)
には、長矩形筒状形態をもつ吹出ガイド部材25が、上
記吹出パネル2の下面から下方へ突出状態でそれぞれ連
接されており、該各主吹出口22A,22A,22B,
22Bは、これら各吹出ガイド部材25,25,・・に
よってその通路方向が斜め外側への下降傾斜方向から直
下方向へ修正されたような状態となっている。さらに、
上記各主吹出口22A,22A,22B,22Bには、
それぞれダンパー19が備えられており、該ダンパー1
9の開閉によって該各主吹出口22A,22A,22
B,22Bは必要に応じて個別に開放又は閉塞される
(図11〜図16を参照)。
【0055】尚、上記各主吹出口22A,22A,22
B,22Bは、上記のようにダンパー19により必要に
応じて開放又は閉塞させる構成とする外に、例えば室内
機の設置場所、使用形態等の条件に基づいて必要性の有
無が予め想定できる場合には、必要性のあるもののみを
設け、必要性の無いものは当初から設けない構成とする
ことも可能である。また、上記吹出ガイド部材25は、
この実施形態のように上記吹出パネル2と一体的に形成
する外に、例えば上記吹出パネル2とは別体に形成し、
事後的に該吹出パネル2の各主吹出口22A,22A,
22B,22B部分に取り付けるようにすることもでき
る(例えば、図21を参照)。
【0056】一方、上記ケーシン11の四つの側壁のう
ち、上記吹出パネル2側の各主吹出口22A,22Aに
対応する一対の側壁11a,11aには略水平方向に指
向する第1副吹出口17,17が、また上記吹出パネル
2の各主吹出口22B,22Bに対応する一対の側壁1
1b,11bには略水平方向に指向する第2副吹出口1
8,18が、それぞれ設けられている。これら各副吹出
口17,17,18,18は、特許請求の範囲の「副吹
出口」に該当するものであって、それぞれダンパー20
が備えられており、該ダンパー20の開閉によって上記
各副吹出口17,17,18,18は開放又は閉塞され
る。
【0057】尚、この実施形態においては、上記各副吹
出口17,17,18,18を共に上記ダンパー20に
よって閉塞させた状態で使用するようにしている。ま
た、これら各副吹出口17,17,18,18は、上記
のようにダンパー20により必要に応じて開放又は閉塞
させる構成とする外に、例えば室内機の設置場所、使用
形態等の条件に基づいて必要性の有無が予め想定できる
場合には、必要性のあるもののみを設け、必要性の無い
ものは当初から設けない構成とすることも可能である。
【0058】以上の如く構成された室内機Z3において
は、上記ファン12の回転に伴い、上記吸込口21から
吸入される吸込空気A1は、上記熱交換器15において
その内部の循環冷媒との間での熱交換によって温度調整
され、温風又は冷風の吹出空気A2として上記各主吹出
口22A,22A,22B,22Bから室内側へ吹き出
される。この場合、上記各主吹出口22A,22A,2
2B,22Bは斜め外側へ向けて下降傾斜する通路とさ
れているが、これら各主吹出口22A,22A,22
B,22Bの外端にはそれぞれ上記各吹出ガイド部材2
5,25,・・が設けられているため、上記各主吹出口
22A,22A,22B,22Bを通って斜め外側に向
けて吹き出される吹出空気A2は、該各主吹出口22
A,22A,22B,22Bから上記各吹出ガイド部材
25,25,・・に到達した後、該吹出ガイド部材2
5,25,・・に案内されてその吹出方向が斜め外側方
向から直下方向に修正され、該各吹出ガイド部材25,
25,・・の下端から直下方向に向けて吹き出されると
ともに、該各吹出ガイド部材25,25,・・によって
吹出直後における拡散が防止されることになる。この結
果、上記吹出空気A2は下方への強い指向性をもち、そ
の気流の到達距離が長くなり、床面41側へ十分に到達
することになる。
【0059】また一方、上記各主吹出口22A,22
A,22B,22Bのそれぞれに上記吹出ガイド部材2
5が設けられていることで、該吹出ガイド部材25の遮
蔽作用によって上記吸込空気A1と吹出空気A2とが区画
される状態となり、この結果、上記吸込口21と上記各
主吹出口22A,22A,22B,22Bとが比較的接
近した位置にあったとしても、上記各主吹出口22A,
22A,22B,22Bから吹出ガイド部材25を通し
て直下方向へ吹き出される吹出空気A2の一部がそのま
ま上記吸込口21側に吸込空気A1として吸い込まれる
現象、所謂「ショートサーキット現象」の発生が可及的
に防止されることになる。
【0060】尚、上記各ダンパー19,19,・・を開
いて上記第1副吹出口17,17及び上記第2副吹出口
18,18を開放させると、図5に破線矢印で示すよう
に、上記熱交換器15を通った後の空調空気は、その一
部が上記各主吹出口22A,22A,22B,22Bか
ら吹出空気A2として吹き出され、他の一部は上記各副
吹出口17,17,18,18から吹出空気A3として
吹き出される。従って、この場合には、上記各副吹出口
17,17,18,18を開放させたことで、上記室内
機全体としての吹出面積が、これら各副吹出口17,1
7,18,18が閉塞されている場合に比して増加し、
その結果、上記各主吹出口22A,22A,22B,2
2Bを通して吹き出される吹出空気A2の風量及び風速
が共に低下し、その気流の到達距離は減少することにな
る。
【0061】(A−4) 第1の形態群における気流特
性の説明 ここで、この第1の形態群に属する上記第1〜第3の実
施形態にかかる室内機Z1〜Z3の使用状態時における気
流特性を、図6及び図7に示すように、該室内機Z1
3を、油煙発生源及び油煙を排出するための排気装置
を備えた焼肉店等の店舗に設置した場合を例にとって説
明する。
【0062】図6及び図7に示すように、床面41と天
井40とによって上下方向に区画された空調空間42
(即ち、焼肉店の店内空間)の該床面41側には、コン
ロ等の調理器46を備えたテーブル45が所定間隔をも
って多数設置されている。また、これら各テーブル4
5,45,・・の上方位置には、上記調理器46から発
生する油煙52を室外へ排出させるために排気装置47
が設けられている。尚、この排気装置47は、例えば、
集煙用の排気フード48を排気導出管49を介して天井
40の上側に配置された排気ダクト50に接続して構成
され、該排気ダクト50側に配置された排気ファン(図
示省略)の吸引作用によって上記調理器46からの油煙
52を上記排気フード48側に集煙し且つこれを上記排
気導出管49を介して上記排気ダクト50側に導出する
ようになっている。
【0063】そして、このような環境条件をもつ空調空
間42の空調を行うべく上記天井40側に上記室内機Z
1(Z2,Z3)を設置する場合、該室内機Z1(Z2
3)からの吹出空気A2による在室者のドラフト感を防
止するとの観点から、該室内機Z1(Z2,Z3)を、上
記各テーブル45,45,・・の近傍の各排気領域
1,S1,・・を避けて、これら各テーブル45,4
5,・・の中間の通路部分に対応する非排気領域S2
上方位置に設置している。
【0064】ここで、上記各調理器46,46,・・の
それぞれにおいて焼肉調理が行われ、該調理器46,
4,・・から発生する油煙52を上記各排気装置47,
47,・・によって排気している状態において、上記室
内機Z1(Z2,Z3)が運転される場合における気流特
性を、図6に示すように上記室内機Z1(Z2,Z3)の
上記各副吹出口17,17,18,18が閉塞されてい
る場合と、図7に示すようにこれら各副吹出口17,1
7,18,18の全て、又はその一部が開放されている
場合とについて、それぞれ考察する。
【0065】先ず、図6に示すように、上記各副吹出口
17,17,18,18が閉塞されている場合である
が、この場合には、上記室内機Z1(Z2,Z3)におい
ては、その運転により、非排気領域S2の周辺領域の空
気を吸込空気A1として吸込口21側から吸入するとと
もに、この吸込空気A1を熱交換器15において熱交換
して温度調整した後、上記室内機本体1の下面側の上記
各主吹出口22A,22A,22B,22Bから吹出空
気A2として直下方向に向けて(即ち、直下の床面41
側に向けて)吹き出す。この場合、上記室内機Z
1(Z2,Z3)の上記各副吹出口17,17,18,1
8は閉塞状態とされており、該各副吹出口17,17,
18,18からの空気吹き出しは行われないので、上記
熱交換器15において温度調整された空気はその全量が
上記吹出空気A2として上記各主吹出口22A,22
A,22B,22Bから直下方向に向けて吹き出される
ことになる。
【0066】従って、上記室内機Z1(Z2,Z3)の各
主吹出口22A,22A,22B,22Bから直下方向
に向けて吹き出される吹出空気A2は、風量が多く且つ
その風速も高いことから、その気流の下方への到達距離
が長くなり、床面41側に十分に到達し、上記空調空間
42の空調を効率的に行うことになる。
【0067】また、上記室内機Z1(Z2,Z3)が上記
非排気領域S2の上方側、換言すれば、在室者が存在す
る可能性の高い上記排気領域S1から外れた位置に設置
されているので、上記室内機Z1(Z2,Z3)から吹出
空気A2が直下方向に吹き出されても、その気流が直接
在室者に当たるということがほとんどなく、該在室者が
ドラフト感をもつことが可及的に防止される。
【0068】これらの結果、上記室内機Z1(Z2
3)による上記空調空間42の空調が快適に行われこ
とになる。
【0069】一方、上記室内機Z1(Z2,Z3)の各主
吹出口22A,22A,22B,22Bからの吹出空気
2の気流が上記排気領域S1に直接流れ込むということ
が可及的に抑制されることから、該気流によって上記調
理器46から立ち上がる油煙52が側方に吹き飛ばされ
るということがなく、該油煙52は上記排気装置47の
排気フード48側にスムーズに吸入され、これによって
上記排気装置47による排気性能が良好に維持されるも
のである。
【0070】次に、図7に示すように、上記各副吹出口
17,17,18,18の全て、又はその一部が開放さ
れている場合(ここでは、上記第1副吹出口17,17
のみが開放されている場合を例にとって説明する)であ
るが、この場合には、上記室内機Z1(Z2,Z3)にお
いては、その運転により、非排気領域S2の周辺領域の
空気を吸込空気A1として吸込口21側から吸入し、こ
れを熱交換器15において熱交換して温度調整する。こ
の温度調整された空気は、その一部は上記室内機本体1
の下面側の上記各主吹出口22A,22A,22B,2
2Bから吹出空気A2として直下方向に向けて(即ち、
直下の床面41側に向けて)吹き出され、他の一部は上
記各第1副吹出口17,17から吹出空気A3として側
方へ向けて(即ち、天井面に沿った方向へ向けて)吹き
出される。
【0071】従って、空調空間42の空調性能という点
においては、温度調整された空気の全量が空調空間42
側に吹き出されるので、上記の場合と同程度の空調性能
が得られるが、特に側方への吹出空気A3が存在するこ
とで、特に冷房運転時にはより一層良好な空調性能が得
られることになる。
【0072】一方、上記各主吹出口22A,22A,2
2B,22Bに加えて、上記各副吹出口17,17,1
8,18を設けているので、該各主吹出口22A,22
A,22B,22Bから直下方向に吹き出される吹出空
気A2についてみると、上記各副吹出口17,17,1
8,18からの吹出空気A3の分だけ、その吹出風量が
減少するとともにその風速も低下していることから、該
吹出空気A2の気流の下方への到達距離が短くなる。ま
た、上記室内機Z1(Z2,Z3)が上記非排気領域S2
上方側、換言すれば、在室者が存在する可能性の高い上
記排気領域S1から外れた位置に設置されているので、
上記室内機Z1(Z2,Z3)から吹出空気A2が直下方向
に吹き出されても、その気流が直接在室者に当たること
がほとんどなくなる。これらの相乗効果として、上記吹
出空気A2の気流による在室者のドラフト感がより一層
軽減され、それだけ空調の快適性がさらに向上すること
になる。
【0073】さらに、上記室内機Z1(Z2,Z3)の各
主吹出口22A,22A,22B,22Bからの吹出空
気A2の気流の上記排気領域S1側への流れ込みがさらに
抑制されることから、該気流によって上記調理器46か
ら立ち上がる油煙52が側方に吹き飛ばされるというこ
とがほとんどなくなり、該油煙52は上記排気装置47
の排気フード48側にスムーズに吸入され、上記排気装
置47による排気性能がより一層向上することになる。
【0074】以上のように、上記第1〜第3の実施形態
にかかる室内機Z1〜Z3を設置することで、空調の快適
性を確保しつつ、良好な排気性能を維持することができ
るものであり、従って、この例の如く油煙の発生量の多
い焼肉店の店内等に設置されるものとして好適である。
【0075】(B) 第2の形態群 (B−1) 第4の実施形態 図8及び図9には、本願発明の第4の実施形態にかかる
分離型の空気調和装置の室内機Z4を示している。この
室内機Z4は、所謂「天井吊下型」の室内機であって、
下面が開口した矩形箱状形態をもち且つ天井側に吊下支
持されるケーシン11と、該ケーシン11の下面開口を
閉塞するようにその下方側から装着された吹出パネル2
とで構成される室内機本体1を備えるとともに、該室内
機本体1の内部にモータ13により回転駆動されるファ
ン12と該ファン12の外周側を囲繞する如く筒状に立
設された熱交換器15とをそれぞれ配置して構成され
る。
【0076】上記吹出パネル2は、略矩形の平板状形態
を有し且つ平面方向の中央部に吸込口21を、該吸込口
21の外側には該吸込口21を矩形状に囲繞するように
四つの吹出口、即ち、該吸込口21を挟んで対向する一
対の主吹出口22A,22Aと該主吹出口22A,22
Aの対向方向に略直交する方向において上記吸込口21
を挟んで対向する他の一対の主吹出口22B,22Bと
をそれぞれ設けて構成されている。
【0077】これら各主吹出口22A,22A,22
B,22Bは、特許請求の範囲の「吹出口22A,22
B」に該当するものであって、この実施形態において
は、共に上記吹出パネル2をその厚さ方向に貫通して斜
め外側に指向する通路とされている。さらに、上記各主
吹出口22A,22A,22B,22Bには、それぞれ
ダンパー19が備えられており、該ダンパー19の開閉
によって該各主吹出口22A,22A,22B,22B
は必要に応じて個別に開放又は閉塞される(図11〜図
16を参照)。
【0078】尚、上記各主吹出口22A,22A,22
B,22Bは、上記のようにダンパー19により必要に
応じて開放又は閉塞させる構成とする外に、例えば室内
機の設置場所、使用形態等の条件に基づいて必要性の有
無が予め想定できる場合には、必要性のあるもののみを
設け、必要性の無いものは当初から設けない構成とする
ことも可能である。
【0079】一方、上記ケーシン11の四つの側壁のう
ち、上記吹出パネル2側の各主吹出口22A,22Aに
対応する一対の側壁11a,11aには略水平方向に指
向する第1副吹出口17,17が、また上記吹出パネル
2の各主吹出口22B,22Bに対応する一対の側壁1
1b,11bには略水平方向に指向する第2副吹出口1
8,18が、それぞれ設けられている。これら各副吹出
口17,17,18,18は、特許請求の範囲の「副吹
出口」に該当するものであって、それぞれダンパー20
が備えられており、該ダンパー20の開閉によって上記
各副吹出口17,17,18,18は開放又は閉塞され
る。尚、この実施形態においては、上記各副吹出口1
7,17,18,18を共に開放させた状態で使用する
ようにしている。
【0080】以上の如く構成された室内機Z4において
は、上記ファン12の回転に伴い、上記吸込口21から
吸入される吸込空気A1は、上記熱交換器15において
その内部の循環冷媒との間での熱交換によって温度調整
される。この温度調整された空気は、その一部は上記各
主吹出口22A,22A,22B,22Bから吹出空気
2として斜め下方に向けて吹き出され、他の一部は上
記各副吹出口17,17,18,18から吹出空気A3
として側方へ向けて(即ち、天井面に沿う方向に向け
て)吹き出される。
【0081】この場合、この実施形態の室内機Z4おい
ては、上記各主吹出口22A,22A,22B,22B
とともに、上記各副吹出口17,17,18,18も開
放されており、これら双方からそれぞれ吹出空気A2
び吹出空気A3が吹き出される構成であることから、例
えば上記副吹出口17,17,18,18を設けない構
成の場合に比して、該副吹出口17,17,18,18
から吹き出される吹出空気A3の分だけ、上記主吹出口
22A,22A,22B,22Bから斜め下方へ向けて
吹き出される吹出空気A2の風量及び風速が低下してお
り、従って該吹出空気A2の気流の到達距離は短くなっ
ている。
【0082】(B−2) 第2の形態群における気流特
性の説明 ここで、この第2の形態群に属する上記第4の実施形態
にかかる室内機Z4の使用状態時における気流特性を、
図10に示すように、該室内機Z4を焼肉店等の油煙発
生源及び油煙を排出するための排気装置を備えた店舗に
設置した場合を例にとって説明する。
【0083】即ち、図10に示すように、床面41と天
井40とによって上下方向に区画された空調空間42
(即ち、焼肉店の店内空間)の該床面41側には、コン
ロ等の調理器46を備えたテーブル45が所定間隔をも
って多数設置されている。また、これら各テーブル4
5,45,・・の上方位置には、上記調理器46から発
生する油煙52を室外へ排出させるために排気装置47
が設けられている。尚、この排気装置47は、例えば、
集煙用の排気フード48を排気導出管49を介して天井
40の上側に配置された排気ダクト50に接続して構成
され、該排気ダクト50側に配置された排気ファン(図
示省略)の吸引作用によって上記調理器46からの油煙
52を上記排気フード48側に集煙し且つこれを上記排
気導出管49を介して上記排気ダクト50側に導出する
ようになっている。
【0084】そして、このような環境条件をもつ空調空
間42の空調を行うべく上記天井40側に上記室内機Z
4を設置する場合、該室内機Z4からの吹出空気A2によ
る在室者のドラフト感を防止するとの観点から、該室内
機Z4を、上記各テーブル45,45,・・の近傍の各
排気領域S1,S1,・・を避けて、これら各テーブル4
5,45,・・の中間の通路部分に対応する非排気領域
2の上方位置に設置している。
【0085】ここで、上記各調理器46,46,・・の
それぞれにおいて焼肉調理が行われ、該調理器46,4
6,・・から発生する油煙52を上記各排気装置47,
47,・・によって排気している状態において、上記室
内機Z4が運転される場合における気流特性を考察す
る。
【0086】図10に示すように、上記室内機Z4にお
いては、その運転により、非排気領域S2の周辺領域の
空気を吸込空気A1として吸込口21側から吸入し、こ
れを熱交換器15において熱交換して温度調整する。こ
の温度調整された空気は、その一部は上記室内機本体1
の下面側の上記各主吹出口22A,22A,22B,2
2Bから吹出空気A2として斜め下方に向けて吹き出さ
れ、他の一部は上記各副吹出口17,17,18,18
から吹出空気A3として側方へ向けて(即ち、天井面に
沿った方向へ向けて)吹き出される。
【0087】従って、空調空間42の空調性能という点
においては、温度調整された空気の全量が空調空間42
側に吹き出されるので、上記第1の吹出パターンにおけ
る第1〜第3の実施形態の場合と同程度の空調性能が得
られるが、特に側方への吹出空気A3が存在すること
で、特に冷房運転時にはより一層良好な空調性能が得ら
れることになる。
【0088】また、上記各主吹出口22A,22A,2
2B,22Bに加えて、上記各副吹出口17,17,1
8,18を設けているので、該各主吹出口22A,22
A,22B,22Bから斜め下方に吹き出される吹出空
気A2についてみると、上記各副吹出口17,17,1
8,18からの吹出空気A3の分だけ、その吹出風量が
減少しているとともに、その風速が低下していることで
該吹出空気A2の気流の斜め下方への到達距離も短くな
っている。従って、上記室内機Z4から吹出空気A2が上
記排気領域S1側に向けて斜め下方に吹き出されても、
その気流が直接在室者に当たるということがほとんどな
くなる。これらの相乗効果として、上記吹出空気A2
気流による在室者のドラフト感の一層の軽減が図られ、
それだけ快適性に優れた空調が実現されることになる。
【0089】一方、上記室内機Z4の各主吹出口22
A,22A,22B,22Bからの吹出空気A2の気流
の上記排気領域S1側への流れ込みが抑制されているこ
とから、該気流によって上記調理器46から立ち上がる
油煙52が側方に吹き飛ばされるということもほとんど
なく、該油煙52は上記排気装置47の排気フード48
側にスムーズに吸入され、上記排気装置47による排気
性能がより一層向上することになる。
【0090】以上のように、上記第4の実施形態にかか
る室内機Z4を設置することで、空調の快適性を確保し
つつ、良好な排気性能を維持することができるものであ
り、従って、この例の如く油煙の発生量の多い焼肉店の
店内等に設置されるものとして好適である。
【0091】(C) 第1及び第2の形態群における吹
出パターンの説明 続いて、上記第1の形態群に属する第1〜第3の実施形
態にかかる室内機Z1〜Z3、及び第2の形態群に属する
第4の実施形態にかかる室内機Z4のそれぞれに適用可
能な第1〜第6の吹出パターン(即ち、上記各主吹出口
22A,22A,22B,22B及び上記各副吹出口1
7,17,18,18の開閉パターン)を図11〜図1
6に基づいて説明する。
【0092】(C−1) 第1の吹出パターン 第1の吹出パターンは、図11に示すように、上記各主
吹出口22A,22A,22B,22Bを全て開放する
一方、上記各副吹出口17,17,18,18を全て閉
塞し、上記各主吹出口22A,22A,22B,22B
のみから吹出空気A2を吹き出すものである。
【0093】この第1の吹出パターンは、上記第1〜第
3の実施形態にかかる室内機Z1〜Z3に適用可能な吹出
パターンであって、この第1の吹出パターンを採用した
場合には、上記第1〜第3の実施形態においてそれぞれ
説明した基本的効果が得られるのに加えて、以下のよう
な特有の効果が得られるものである。
【0094】即ち、この第1の吹出パターンにおいて
は、上記室内機本体1の下面側から直下方向に向けて大
風量で且つ大風速で吹出空気A2が吹き出されるので、
吹出空気A2の気流の床面41側への到達距離が最も大
きく、特に暖房運転時における温暖効果がより迅速に得
られるものである。
【0095】(C−2) 第2の吹出パターン 第2の吹出パターンは、図12に示すように、上記各主
吹出口22A,22A,22B,22Bを全て開放する
一方、上記各副吹出口17,17,18,18側におい
ては、第1副吹出口17,17のみを開放し、第2副吹
出口18,18はこれを閉塞し、上記各主吹出口22
A,22A,22B,22Bから吹出空気A2を吹き出
すとともに、上記第1副吹出口17,17からも吹出空
気A3を吹き出すものである。
【0096】この第2の吹出パターンは、上記第1〜第
3の実施形態にかかる室内機Z1〜Z3に適用可能な吹出
パターンであって、この第2の吹出パターンを採用した
場合には、上記第1〜第3の実施形態においてそれぞれ
説明した基本的効果が得られるのに加えて、以下のよう
な特有の効果が得られるものである。
【0097】即ち、この第2の吹出パターンにおいて
は、上記各主吹出口22A,22A,22B,22Bか
らの吹出空気A2の風量及び風速を、上記各副吹出口1
7,17,18,18の全てが閉塞されている場合と該
各副吹出口17,17,18,18の全てが開放されて
いる場合の中間状態に設定することができるものであ
る。
【0098】(C−3) 第3の吹出パターン 第3の吹出パターンは、図13に示すように、上記各主
吹出口22A,22A,22B,22B側においては主
吹出口22A,22Aのみを開放し、主吹出口22B,
22Bはこれを閉塞する一方、上記各副吹出口17,1
7,18,18側においては第1副吹出口17,17の
みを開放し、第2副吹出口18,18はこれを閉塞し、
上記主吹出口22A,22Aから吹出空気A2を吹き出
すとともに、上記第1副吹出口17,17からも吹出空
気A3を吹き出すものである。
【0099】この第3の吹出パターンは、上記第1〜第
3の実施形態にかかる室内機Z1〜Z3に適用可能な吹出
パターンであって、この第3の吹出パターンを採用した
場合には、上記第1〜第3の実施形態においてそれぞれ
説明した基本的効果が得られるのに加えて、以下のよう
な特有の効果が得られるものである。
【0100】即ち、この第3の吹出パターンにおいて
は、吹出空気A2を直下方向に吹き出す主吹出口22
A,22Aと吹出空気A2を側方へ吹き出す第1副吹出
口17,17とが室内機Z1(Z2,Z3)の中心を通る
一つの直線上に位置しているので、例えば室内機Z
1(Z2,Z3)を空調空間42における通路部分等の非
排気領域S2に対応させるとともに、上記直線の方向を
通路方向に合致させることで、上記吹出空気A2の気流
の影響が上記テーブル45部分、即ち、在室者に及ぶの
が可及的に抑制され、空調の快適性がさらに高められる
ことになる。
【0101】(C−4) 第4の吹出パターン 第4の吹出パターンは、図14に示すように、上記各主
吹出口22A,22A,22B,22B側においては主
吹出口22A,22Aを閉塞し、主吹出口22B,22
Bを開放させる一方、上記各副吹出口17,17,1
8,18側においては第1副吹出口17,17を開放
し、第2副吹出口18,18はこれを閉塞し、上記主吹
出口22B,22Bから吹出空気A2を吹き出すととも
に、上記第1副吹出口17,17からも吹出空気A3
吹き出すものである。
【0102】この第4の吹出パターンは、上記第1〜第
3の実施形態にかかる室内機Z1〜Z3に適用可能な吹出
パターンであって、この第3の吹出パターンを採用した
場合には、上記第1〜第3の実施形態においてそれぞれ
説明した基本的効果が得られるのに加えて、以下のよう
な特有の効果が得られるものである。
【0103】即ち、この第4の吹出パターンにおいて
は、室内機Z1(Z2,Z3)の四つの側面の全てに吹出
口が存在し熱交換器15がこれら四つの側面の全てに臨
んでいるので(換言すれば、吹出口が無く熱交換器15
が完全に閉ざされる面が存在しないので)、所要の空調
能力を出し易く、延いては室内機Z1(Z2,Z3)の小
型化が可能となるものである。
【0104】(C−5) 第5の吹出パターン 第5の吹出パターンは、図15に示すように、上記各主
吹出口22A,22A,22B,22B側においては主
吹出口22A,22Aを開放し、主吹出口22B,22
Bを閉塞する一方、上記各副吹出口17,17,18,
18側においてはこれら全てを開放し、上記主吹出口2
2A,22Aから吹出空気A2を吹き出すとともに、上
記各副吹出口17,17,18,18からも吹出空気A
3を吹き出すものである。
【0105】この第5の吹出パターンは、上記第1〜第
3の実施形態にかかる室内機Z1〜Z3に適用可能な吹出
パターンであって、この第5の吹出パターンを採用した
場合には、上記第1〜第3の実施形態においてそれぞれ
説明した基本的効果が得られるのに加えて、以下のよう
な特有の効果が得られるものである。
【0106】即ち、この第5の吹出パターンにおいて
は、上記第3の吹出パターンにおいて第2副吹出口1
8,18を開放させた形態となっているので、該第3の
吹出パターンの場合よりもさらに吹出空気A2及び吹出
空気A3の風量及び風速が低減され空調の快適性が高め
られるとともに、室内機Z1(Z2,Z3)の四つの側面
の全てに吹出口が存在し熱交換器15がこれら四つの側
面の全てに臨んでいるので(換言すれば、吹出口が無く
熱交換器15が完全に閉ざされる面が存在しないの
で)、所要の空調能力を出し易く、延いては室内機Z1
(Z2,Z3)の小型化が可能となるものである。
【0107】(C−6) 第6の吹出パターン 第6の吹出パターンは、図16に示すように、上記各主
吹出口22A,22A,22B,22Bの全て、及び上
記各副吹出口17,17,18,18の全てを開放し、
上記各主吹出口22A,22A,22B,22Bから吹
出空気A2を吹き出すとともに、上記副吹出口17,1
7,18,18からも吹出空気A3を吹き出すものであ
る。
【0108】この第6の吹出パターンは、上記第1〜第
4の実施形態にかかる室内機Z1〜Z4に適用可能な吹出
パターンであって、この第6の吹出パターンを採用した
場合には、上記第1〜第4の実施形態においてそれぞれ
説明した基本的効果が得られるのに加えて、以下のよう
な特有の効果が得られるものである。
【0109】即ち、この第6の吹出パターンにおいて
は、上記第2の吹出パターンにおいて第2副吹出口1
8,18を開放させた形態となっているので、該第2の
吹出パターンの場合よりもさらに吹出空気A2及び吹出
空気A3の風量及び風速が低減され空調の快適性が高め
られるものである。
【0110】(D) 第3の形態群 (D−1) 第5の実施形態 図17及び図18には、本願発明の第5の実施形態にか
かる分離型の空気調和装置の室内機Z5を示している。
この室内機Z5は、所謂「天井埋込型」の室内機であっ
て、下面が開口した矩形箱状形態をもち且つ天井40側
に埋込配置されるケーシン11と、該ケーシン11の下
面開口を閉塞するようにその下方側から装着された吹出
パネル2とで構成される室内機本体1を備えるととも
に、該室内機本体1の内部にモータ13により回転駆動
されるファン12と該ファン12の外周側を囲繞する如
く筒状に立設された熱交換器15とをそれぞれ配置して
構成される。
【0111】上記吹出パネル2は、略矩形の平板状形態
を有し且つ平面方向の中央部に吸込口21を、該吸込口
21の外側には該吸込口21を矩形状に囲繞するように
四つの吹出口、即ち、該吸込口21を挟んで対向する一
対の主吹出口22A,22Aと該主吹出口22A,22
Aの対向方向に略直交する方向において上記吸込口21
を挟んで対向する他の一対の主吹出口22B,22Bと
をそれぞれ設けて構成されている。
【0112】これら各主吹出口22A,22A,22
B,22Bは、特許請求の範囲の「吹出口22A,22
B」に該当するものであって、この実施形態において
は、共に上記吹出パネル2をその厚さ方向に貫通して直
下方向に指向する通路とされている。また、上記各主吹
出口22A,22A,22B,22Bには、それぞれダ
ンパー19が備えられており、該ダンパー19の開閉に
よって該各主吹出口22A,22A,22B,22Bは
必要に応じて個別に開放又は閉塞される(図23〜図2
5を参照)。
【0113】尚、上記各主吹出口22A,22A,22
B,22Bは、上記のようにダンパー19により必要に
応じて開放又は閉塞させる構成とする外に、例えば室内
機の設置場所、使用形態等の条件に基づいて必要性の有
無が予め想定できる場合には、必要性のあるもののみを
設け、必要性の無いものは当初から設けない構成とする
ことも可能である。
【0114】一方、上記ケーシン11の四つの側壁のう
ち、上記吹出パネル2側の各主吹出口22A,22Aに
対応する一対の側壁11a,11aには略水平方向に指
向する第1副吹出口17,17(特許請求の範囲の「副
吹出口」に該当する)が設けられている。この副吹出口
17,17には、上記天井40の上側において略水平に
延びるダクト31,31がそれぞれ接続されるととも
に、該各ダクト31,31の先端には、その下面に副吹
出口33を設けた吹出口ユニット32がそれぞれ接続さ
れている。
【0115】尚、上記吹出口ユニット32の副吹出口3
3は、上記天井40を貫通して上記空調空間42に露出
されている。また、上記ダクト31の長さ及び上記ケー
シン11からの延出方向は、室内機Z5の設置条件に応
じて適宜設定される。因に、この実施形態においては、
ダクト31を直筒体とし、且つその延出方向を上記ケー
シン11の側壁11aに直交する方向に設定するととも
に、図22に示すように上記吹出口ユニット32が平面
方向において上記室内機本体1と排気装置47との中間
に位置するように該ダクト31の長さを設定している。
【0116】以上の如く構成された室内機Z5において
は、上記ファン12の回転に伴い、上記吸込口21から
吸入される吸込空気A1は、上記熱交換器15において
その内部の循環冷媒との間での熱交換によって温度調整
される。そして、この温度調整された空気は、その一部
が上記各主吹出口22A,22A,22B,22Bから
吹出空気A2として直下方向に吹き出され、他の一部は
上記ダクト31及び吹出口ユニット32を介して上記副
吹出口33から直下方向に吹き出される。
【0117】従って、この室内機Z5においては、例え
ば上記第1副吹出口17,17を設けず上記主吹出口2
2A,22A,22B,22Bのみから吹出空気A2
吹き出す構成とした場合に比して、上記各副吹出口3
3,33から吹出空気A3が吹き出される分だけ、該各
主吹出口22A,22A,22B,22Bから吹き出さ
れる吹出空気A2の風量及び風速が低下し、上記各副吹
出口33,33から吹き出される吹出空気A3の風量及
び風速に近いものとなり、例えば、上記副吹出口33,
33を設けないものに比して、上記天井40側のより広
い平面領域から且つ風速の低い吹出空気A2,A3が直下
方向に向けて吹き出されることになる。
【0118】(D−2) 第6の実施形態 図19及び図20には、本願発明の第6の実施形態にか
かる分離型の空気調和装置の室内機Z6を示している。
この室内機Z6は、所謂「天井埋込型」の室内機であっ
て、下面が開口した矩形箱状形態をもち且つ天井40側
に埋込配置されるケーシン11と、該ケーシン11の下
面開口を閉塞するようにその下方側から装着された吹出
パネル2とで構成される室内機本体1を備えるととも
に、該室内機本体1の内部にモータ13により回転駆動
されるファン12と該ファン12の外周側を囲繞する如
く筒状に立設された熱交換器15とをそれぞれ配置して
構成される。
【0119】上記吹出パネル2は、略矩形の平板状形態
を有し且つ平面方向の中央部に吸込口21を、該吸込口
21の外側には該吸込口21を矩形状に囲繞するように
四つの吹出口、即ち、該吸込口21を挟んで対向する一
対の主吹出口22A,22Aと該主吹出口22A,22
Aの対向方向に略直交する方向において上記吸込口21
を挟んで対向する他の一対の主吹出口22B,22Bと
をそれぞれ設けて構成されている。
【0120】これら各主吹出口22A,22A,22
B,22Bは、特許請求の範囲の「吹出口22A,22
B」に該当するものであって、この実施形態において
は、共に上記吹出パネル2をその厚さ方向に貫通して直
下方向に指向する通路とされるとともに、該各主吹出口
22A,22A,22B,22Bの外端(下端)には、
長矩形筒状形態をもつ吹出ガイド部材25が、上記吹出
パネル2の下面から下方へ突出状態でそれぞれ連接され
ており、該各主吹出口22A,22A,22B,22B
はこれら各吹出ガイド部材25,25,・・によって直
下方向に指向する通路が延長された状態となっている。
さらに、上記各主吹出口22A,22A,22B,22
Bには、それぞれダンパー19が備えられており、該ダ
ンパー19の開閉によって該各主吹出口22A,22
A,22B,22Bは必要に応じて個別に開放又は閉塞
される(図23〜図25を参照)。
【0121】尚、上記各主吹出口22A,22A,22
B,22Bは、上記のようにダンパー19により必要に
応じて開放又は閉塞させる構成とする外に、例えば室内
機の設置場所、使用形態等の条件に基づいて必要性の有
無が予め想定できる場合には、必要性のあるもののみを
設け、必要性の無いものは当初から設けない構成とする
ことも可能である。また、上記吹出ガイド部材25は、
この実施形態のように上記吹出パネル2と一体的に形成
する外に、例えば上記吹出パネル2とは別体に形成し、
事後的に該吹出パネル2の各主吹出口22A,22A,
22B,22B部分に取り付けるようにすることもでき
る(例えば、図21を参照)。
【0122】一方、上記ケーシン11の四つの側壁のう
ち、上記吹出パネル2側の各主吹出口22A,22Aに
対応する一対の側壁11a,11aには略水平方向に指
向する第1副吹出口17,17が設けられている。この
副吹出口17,17は、特許請求の範囲の「副吹出口」
に該当するものであって、上記天井40の上側において
略水平に延びるダクト31,31がそれぞれ接続される
とともに、該各ダクト31,31の先端には、その下面
に副吹出口33を設けた吹出口ユニット32がそれぞれ
接続されている。
【0123】尚、上記吹出口ユニット32の副吹出口3
3は、上記天井40を貫通して上記空調空間42に露出
されている。また、上記ダクト31の長さ及び上記ケー
シン11からの延出方向は室内機Z6の設置条件に応じ
て適宜設定される。因に、この実施形態においては、ダ
クト31を直筒体とし、且つその延出方向を上記ケーシ
ン11の側壁11aに直交する方向に設定するととも
に、図22に示すように上記吹出口ユニット32が平面
方向において上記室内機本体1と排気装置47との中間
に位置するように該ダクト31の長さを設定している。
【0124】以上の如く構成された室内機Z6において
は、上記ファン12の回転に伴い、上記吸込口21から
吸入される吸込空気A1は、上記熱交換器15において
その内部の循環冷媒との間での熱交換によって温度調整
される。そして、この温度調整された空気は、その一部
が上記各主吹出口22A,22A,22B,22Bから
吹出空気A2として直下方向に吹き出され、他の一部は
上記ダクト31及び吹出口ユニット32を介して上記副
吹出口33から直下方向に吹き出される。
【0125】従って、この室内機Z6においては、例え
ば上記第1副吹出口17,17を設けず上記主吹出口2
2A,22A,22B,22Bのみから吹出空気A2
吹き出す構成とした場合に比して、上記各副吹出口3
3,33から吹出空気A3が吹き出される分だけ、該各
主吹出口22A,22A,22B,22Bから吹き出さ
れる吹出空気A2の風量及び風速が低下し、且つ上記各
副吹出口33,33から吹き出される吹出空気A3の風
量及び風速に近いものとなることから、例えば、上記副
吹出口33,33を設けないものに比して、上記天井4
0側のより広い平面領域から且つ比較的風速の低い吹出
空気A2,A3が直下方向に向けて吹き出されることにな
る。
【0126】また、この場合、上記各主吹出口22A,
22A,22B,22Bには上記各吹出ガイド部材2
5,25,・・が設けられているため、上記吹出空気A
2は、上記室内機本体1の下面側から直下方向に向けて
吹き出されるとともに、該吹出ガイド部材25によって
上記主吹出口22A,22A,22B,22Bから吹出
直後における拡散が防止されることから、該吹出空気A
2は下方へ比較的強い指向性をもち、その気流の到達距
離が長くなり、床面41側への到達度合いが大きい。さ
らに、上記各主吹出口22A,22A,22B,22B
のそれぞれに上記吹出ガイド部材25が設けられている
ので、該吹出ガイド部材25の遮蔽作用によって上記吸
込空気A1と吹出空気A2とが区画される状態となり、従
って、上記吸込口21と上記各主吹出口22A,22
A,22B,22Bとが比較的接近した位置にあったと
しても、上記各主吹出口22A,22A,22B,22
Bから吹出ガイド部材25を通して直下方向へ吹き出さ
れる吹出空気A2の一部がそのまま上記吸込口21側に
吸込空気A1として吸い込まれる現象、所謂「ショート
サーキット現象」の発生が可及的に防止されることにな
る。これらの相乗効果として、快適性の高い空調が実現
される。
【0127】(D−3) 第7の実施形態 図21には、本願発明の第7の実施形態にかかる分離型
の空気調和装置の室内機Z7を示している。この室内機
7は、所謂「天井埋込型」の室内機であって、下面が
開口した矩形箱状形態をもち且つ天井40側に埋込配置
されるケーシン11と、該ケーシン11の下面開口を閉
塞するようにその下方側から装着された吹出パネル2と
で構成される室内機本体1を備えるとともに、該室内機
本体1の内部にモータ13により回転駆動されるファン
12と該ファン12の外周側を囲繞する如く筒状に立設
された熱交換器15とをそれぞれ配置して構成される。
【0128】上記吹出パネル2は、略矩形の平板状形態
を有し且つ平面方向の中央部に吸込口21を、該吸込口
21の外側には該吸込口21を矩形状に囲繞するように
四つの吹出口、即ち、該吸込口21を挟んで対向する一
対の主吹出口22A,22Aと該主吹出口22A,22
Aの対向方向に略直交する方向において上記吸込口21
を挟んで対向する他の一対の主吹出口22B,22Bと
をそれぞれ設けて構成されている。
【0129】これら各主吹出口22A,22A,22
B,22Bは、特許請求の範囲の「吹出口22A,22
B」に該当するものであって、この実施形態において
は、共に上記吹出パネル2をその厚さ方向に貫通し外側
に向けて下降傾斜する通路とされるとともに、該各主吹
出口22A,22A,22B,22Bの外端(下端)に
は、長矩形筒状形態をもつ吹出ガイド部材25が、上記
吹出パネル2の下面から下方へ突出状態でそれぞれ取り
付けられており、該各主吹出口22A,22A,22
B,22Bは、これら各吹出ガイド部材25,25,・
・によってその通路方向が斜め外側への下降傾斜方向か
ら直下方向へ修正されたような状態となっている。さら
に、上記各主吹出口22A,22A,22B,22Bに
は、それぞれダンパー19が備えられており、該ダンパ
ー19の開閉によって該各主吹出口22A,22A,2
2B,22Bは必要に応じて個別に開放又は閉塞される
(図23〜図25を参照)。
【0130】尚、上記各主吹出口22A,22A,22
B,22Bは、上記のようにダンパー19により必要に
応じて開放又は閉塞させる構成とする外に、例えば室内
機の設置場所、使用形態等の条件に基づいて必要性の有
無が予め想定できる場合には、必要性のあるもののみを
設け、必要性の無いものは当初から設けない構成とする
ことも可能である。また、上記吹出ガイド部材25は、
この実施形態のように上記吹出パネル2と別体に形成す
る外に、例えば上記吹出パネル2と一体に形成すること
もできる(例えば、図20を参照)。
【0131】一方、上記ケーシン11の四つの側壁のう
ち、上記吹出パネル2側の各主吹出口22A,22Aに
対応する一対の側壁11a,11aには略水平方向に指
向する第1副吹出口17,17が設けられている。この
副吹出口17,17は、特許請求の範囲の「副吹出口」
に該当するものであって、上記天井40の上側において
略水平に延びるダクト31,31がそれぞれ接続される
とともに、該各ダクト31,31の先端には、その下面
に副吹出口33を設けた吹出口ユニット32がそれぞれ
接続されている。
【0132】尚、上記吹出口ユニット32の副吹出口3
3は、上記天井40を貫通して上記空調空間42に露出
されている。また、上記ダクト31の長さ及び上記ケー
シン11からの延出方向は室内機Z6の設置条件に応じ
て適宜設定される。因に、この実施形態においては、ダ
クト31を直筒体とし、且つその延出方向を上記ケーシ
ン11の側壁11aに直交する方向に設定するととも
に、図22に示すように上記吹出口ユニット32が平面
方向において上記室内機本体1と排気装置47との中間
に位置するように該ダクト31の長さを設定している。
【0133】以上の如く構成された室内機Z7において
は、上記ファン12の回転に伴い、上記吸込口21から
吸入される吸込空気A1は、上記熱交換器15において
その内部の循環冷媒との間での熱交換によって温度調整
される。そして、この温度調整された空気は、その一部
が上記各主吹出口22A,22A,22B,22Bから
吹出空気A2として直下方向に吹き出され、他の一部は
上記ダクト31及び吹出口ユニット32を介して上記副
吹出口33から直下方向に吹き出される。
【0134】従って、この室内機Z7においては、例え
ば上記第1副吹出口17,17を設けず上記主吹出口2
2A,22A,22B,22Bのみから吹出空気A2
吹き出す構成とした場合に比して、上記各副吹出口3
3,33から吹出空気A3が吹き出される分だけ、該各
主吹出口22A,22A,22B,22Bから吹き出さ
れる吹出空気A2の風量及び風速が低下し、且つ上記各
副吹出口33,33から吹き出される吹出空気A3の風
量及び風速に近いものとなるため、例えば、上記副吹出
口33,33を設けないものに比して、上記天井40側
のより広い平面領域から且つ比較的風速の低い吹出空気
2,A3が直下方向に向けて吹き出されることになる。
【0135】また、この場合、上記各主吹出口22A,
22A,22B,22Bには上記各吹出ガイド部材2
5,25,・・が設けられているため、上記吹出空気A
2は、上記室内機本体1の下面側から直下方向に向けて
吹き出されるとともに、該吹出ガイド部材25によって
上記主吹出口22A,22A,22B,22Bから吹出
直後における拡散が防止されることから、該吹出空気A
2は下方へ比較的強い指向性をもち、その気流の到達距
離が長くなり、床面41側への到達度合いが大きい。さ
らに、上記各主吹出口22A,22A,22B,22B
のそれぞれに上記吹出ガイド部材25が設けられている
ので、該吹出ガイド部材25の遮蔽作用によって上記吸
込空気A1と吹出空気A2とが区画される状態となり、従
って、上記吸込口21と上記各主吹出口22A,22
A,22B,22Bとが比較的接近した位置にあったと
しても、上記各主吹出口22A,22A,22B,22
Bから吹出ガイド部材25を通して直下方向へ吹き出さ
れる吹出空気A2の一部がそのまま上記吸込口21側に
吸込空気A1として吸い込まれる現象、所謂「ショート
サーキット現象」の発生が可及的に防止されることにな
る。これらの相乗効果として、快適性の高い空調が実現
される。
【0136】(D−4) 第3の形態群における気流特
性の説明 ここで、この第3の形態群に属する上記第5〜第7の実
施形態にかかる室内機Z5〜Z7の使用状態時における気
流特性を、図22に示すように、該室内機Z5〜Z7を、
油煙発生源及び油煙を排出するための排気装置を備えた
焼肉店等の店舗に設置した場合を例にとって説明する。
【0137】即ち、図22に示すように、床面41と天
井40とによって上下方向に区画された空調空間42
(即ち、焼肉店の店内空間)の該床面41側には、コン
ロ等の調理器46を備えたテーブル45が所定間隔をも
って多数設置されている。また、これら各テーブル4
5,45,・・の上方位置には、上記調理器46から発
生する油煙52を室外へ排出させるために排気装置47
が設けられている。尚、この排気装置47は、例えば、
集煙用の排気フード48を排気導出管49を介して天井
40の上側に配置された排気ダクト50に接続して構成
され、該排気ダクト50側に配置された排気ファン(図
示省略)の吸引作用によって上記調理器46からの油煙
52を上記排気フード48側に集煙し且つこれを上記排
気導出管49を介して上記排気ダクト50側に導出する
ようになっている。
【0138】そして、このような環境条件をもつ空調空
間42の空調を行うべく上記天井40側に上記室内機Z
5(Z6,Z7)を設置する場合、該室内機Z5(Z6
7)からの吹出空気A2による在室者のドラフト感を防
止するとの観点から、該室内機Z5(Z6,Z7)を、上
記各テーブル45,45,・・の近傍の各排気領域
1,S1,・・を避けて、これら各テーブル45,4
5,・・の中間の通路部分に対応する非排気領域S2
上方位置に設置している。
【0139】ここで、上記各調理器46,46,・・の
それぞれにおいて焼肉調理が行われ、該調理器46,4
6,・・から発生する油煙52を上記各排気装置47,
47,・・によって排気している状態において、上記室
内機Z5(Z6,Z7)が運転される場合における気流特
性を考察する。
【0140】図22に示すように、上記室内機Z
5(Z6,Z7)においては、その運転により、非排気領
域S2の周辺領域の空気を吸込空気A1として吸込口21
側から吸入し、これを熱交換器15において熱交換して
温度調整する。この温度調整された空気は、その一部は
上記室内機本体1の下面側の上記各主吹出口22A,2
2A,22B,22Bから吹出空気A2として直下方向
に向けて(即ち、直下の床面41側に向けて)吹き出さ
れ、他の一部は上記各第1副吹出口17,17から上記
ダクト31及び吹出口ユニット32を介して上記各副吹
出口33,33から吹出空気A3として直下方向に向け
て吹き出される。
【0141】従って、上記室内機Z5(Z6,Z7)を設
置することで、該室内機Z5(Z6,Z7)の下面側に設
けられた上記各主吹出口22A,22A,22B,22
Bと該各主吹出口22A,22A,22B,22Bから
側方へ適宜離間して配置された上記各副吹出口33,3
3の双方からそれぞれ吹出空気A2及び吹出空気A3が直
下方向に吹き出され、しかも吹出空気が上記主吹出口2
2A,22A,22B,22B側と上記副吹出口33,
33側とに分割されたことによって上記吹出空気A2
び吹出空気A3の風量及び風速が比較的低く且つ可及的
に均一化されることから、該吹出空気A2及び吹出空気
3の下方への到達距離は比較的短く、床面41側に直
接これら吹出空気A2及び吹出空気A3が到達するとこと
は少ない。また、上記各主吹出口22A,22A,22
B,22B及び各副吹出口33,33が上記各排気領域
1,S1,・・の間に位置する非排気領域S2の上方側
に設置されていることで、上記吹出空気A2及び吹出空
気A3の気流の影響が上記排気領域S1側に及ぶのが可及
的に抑制される。
【0142】これら相乗効果として、上記吹出空気A2
及び吹出空気A3の気流による在室者のドラフト感がよ
り一層軽減され、より高い快適性をもつ空調が実現され
るとともに、上記吹出空気A2及び吹出空気A3の気流に
よって上記調理器46から立ち上がる油煙52が側方に
吹き飛ばされるということがほとんどなく、該油煙52
は上記排気装置47の排気フード48側にスムーズに吸
入され、上記排気装置47による排気性能がより一層向
上することになる。
【0143】以上のように、上記第5〜第7の実施形態
にかかる室内機Z5〜Z7を設置することで、空調の快適
性を確保しつつ、良好な排気性能を維持することができ
るものであり、従って、この例の如く油煙の発生量の多
い焼肉店の店内等に設置されるものとして好適である。
【0144】(D−5) 第3の形態群における吹出パ
ターンの説明 続いて、上記第3の形態群に属する第5〜第7の実施形
態にかかる室内機Z5(Z6,Z7)のそれぞれに適用可
能な第7〜第9の吹出パターン(即ち、上記第1副吹出
口17,17は常に開放状態とされているので、上記各
主吹出口22A,22A,22B,22Bの開閉パター
ンである)を図23〜図25に基づいて説明する。
【0145】(D−5−1) 第7の吹出パターン 第7の吹出パターンは、図23に示すように、上記各主
吹出口22A,22A,22B,22Bを全て開放し、
上記各主吹出口22A,22A,22B,22Bから吹
出空気A2を吹き出すとともに上記第1副吹出口17,
17に接続された上記各副吹出口33,33からも吹出
空気A3を吹き出すものである。
【0146】この第7の吹出パターンは、上記第5〜第
7の実施形態にかかる室内機Z5(Z6,Z7)に適用可
能な吹出パターンであって、この第7の吹出パターンを
採用した場合には、上記第5〜第7の実施形態において
それぞれ説明した基本的効果が得られるのに加えて、以
下のような特有の効果が得られるものである。
【0147】即ち、この第7の吹出パターンにおいて
は、上記主吹出口22A,22Aの側方に上記各副吹出
口33,33が位置し、上記主吹出口22B,22Bも
含めて、これら各主吹出口22A,22A,22B,2
2B及び各副吹出口33,33が直線上に並ぶことか
ら、上記室内機Z5(Z6,Z7)の設置に際して、この
直線方向を床面41の通路方向に略合致させることで、
上記各主吹出口22A,22A,22B,22B及び各
副吹出口33,33から吹き出される吹出空気A2及び
吹出空気A3の影響が上記各テーブル45,45,・・
の近傍にいる在室者に及ぶのが可及的に防止され、より
一層、空調の快適性が向上するものである。
【0148】(D−5−2) 第8の吹出パターン 第8の吹出パターンは、図24に示すように、上記各主
吹出口22A,22A,22B,22Bのうち、上記主
吹出口22A,22Aを閉塞するとともに上記主吹出口
22B,22Bを開放し、上記主吹出口22B,22B
から吹出空気A 2を吹き出すとともに、上記第1副吹出
口17,17からも吹出空気A3を吹き出すものであ
る。
【0149】この第8の吹出パターンは、上記第5〜第
7の実施形態にかかる室内機Z5〜Z7に適用可能な吹出
パターンであって、この第8の吹出パターンを採用した
場合には、上記第5〜第7の実施形態においてそれぞれ
説明した基本的効果が得られるのに加えて、以下のよう
な特有の効果が得られるものである。
【0150】即ち、この第8の吹出パターンにおいて
は、上記第7の吹出パターンのように上記室内機本体1
側の上記主吹出口22A,22Aと主吹出口22B,2
2Bの双方が開放している場合に比して、該室内機本体
1側の上記主吹出口22B,22Bと上記各副吹出口3
3,33との間隔が大きいことから、上記第7の吹出パ
ターンの場合に比して、ショトサーキットが発生しにく
く、ショトサーキットの発生に起因する空調能力の低下
を低く抑えることができるものである。
【0151】(D−5−3) 第9の吹出パターン 第9の吹出パターンは、図25に示すように、上記主吹
出口22A,22A,22B,22Bのうち、上記主吹
出口22A,22Aを開放するとともに上記主吹出口2
2B,22Bを閉塞し、上記主吹出口22A,22Aか
ら吹出空気A2を吹き出すとともに、上記副吹出口3
3,33からも吹出空気A3を吹き出すものである。
【0152】この第9の吹出パターンは、上記第5〜第
7の実施形態にかかる室内機Z5〜Z7に適用可能な吹出
パターンであって、この第9の吹出パターンを採用した
場合には、上記第5〜第7の実施形態においてそれぞれ
説明した基本的効果が得られるのに加えて、以下のよう
な特有の効果が得られるものである。
【0153】即ち、この第9の吹出パターンにおいて
は、上記主吹出口22B,22Bが閉塞されており、従
って、上記主吹出口22A,22Aとその側方に位置す
る上記各副吹出口33,33が直線上に並ぶことから、
上記室内機Z5(Z6,Z7)の設置に際して、この直線
方向を床面41の通路方向に略合致させることで、上記
各主吹出口22A,22A及び各副吹出口33,33か
ら吹き出される吹出空気A2及び吹出空気A3の影響が上
記各テーブル45,45,・・の近傍にいる在室者に及
ぶのが可及的に防止され、上記第7の吹出パターンより
もさらに快適性の高い空調が実現されるものである。
【0154】(E) 第4の形態群 (E−1) 第8の実施形態 図26には、本願発明の第8の実施形態にかかる分離型
の空気調和装置の室内機Z8を示している。この室内機
8は、上記第5の実施形態にかかる室内機Z5が天井埋
込型であったのに対して、これを天井吊下型に適用した
ものであって、該第5の実施形態にかかる室内機Z5
変形例として位置づけられるものである。従って、その
基本構成は上記室内機Z5と同様であり、これと異なる
点は、上記ケーシン11の他の側壁11b,11bにそ
れぞれ第2副吹出口18,18を設け、該各第2副吹出
口18,18からも吹出空気A3を側方へ向けて吹き出
すように構成した点である。尚、上記室内機Z5におけ
る構成部材と同一の構成部材に対しては同一の符号を付
して第5の実施形態における該当説明を援用する。
【0155】この実施形態の室内機Z8においては、上
記室内機本体1側の上記各主吹出口22A,22A,2
2B,22Bからそれぞれ直下方向に向けて吹出空気A
2が吹き出されるとともに、上記各副吹出口33,33
からは吹出空気A3が直下方向に向けて吹き出され、さ
らに上記第2副吹出口18,18からは吹出空気A3
側方へ向けて吹き出される。
【0156】従って、例えば、上記第5の実施形態の室
内機Z5のように上記第2副吹出口18,18を設けず
に、上記主吹出口22A,22A,22B,22Bと上
記第1副吹出口17,17(即ち、上記副吹出口33,
33)の双方のみから吹出空気A2及び吹出空気A3をそ
れぞれ吹き出す構成とした場合に比して、上記第2副吹
出口18,18から吹出空気A3が吹き出される分だ
け、上記各主吹出口22A,22A,22B,22B及
び上記各副吹出口33,33から吹き出される吹出空気
2及び吹出空気A3の風量及び風速が低下するので、上
記第5の実施形態の場合よりも、上記天井40側のより
広い平面領域から且つ風速のより低い吹出空気A2,A3
が直下方向に向けて吹き出されることになる。
【0157】(E−2) 第9の実施形態 図27には、本願発明の第9の実施形態にかかる分離型
の空気調和装置の室内機Z9を示している。この室内機
9は、上記第6の実施形態にかかる室内機Z6が天井埋
込型であったのに対して、これを天井吊下型に適用した
ものであって、該第6の実施形態にかかる室内機Z6
変形例として位置づけられるものである。従って、その
基本構成は該室内機Z6と同様であり、これと異なる点
は、上記ケーシン11の他の側壁11b,11bにそれ
ぞれ第2副吹出口18,18を設け、該各第2副吹出口
18,18からも吹出空気A3を側方へ向けて吹き出す
ように構成した点である。尚、上記室内機Z6における
構成部材と同一の構成部材に対しては同一の符号を付し
て第5の実施形態における該当説明を援用する。
【0158】この実施形態の室内機Z9においては、上
記室内機本体1側の上記各主吹出口22A,22A,2
2B,22Bからそれぞれ直下方向に向けて吹出空気A
2が吹き出されるとともに、上記各副吹出口33,33
からは吹出空気A3が直下方向に向けて吹き出され、さ
らに上記第2副吹出口18,18からは吹出空気A3
側方へ向けて吹き出される。
【0159】従って、例えば、上記第6の実施形態の室
内機Z6のように上記第2副吹出口18,18を設けず
に、上記主吹出口22A,22A,22B,22Bと上
記第1副吹出口17,17(即ち、上記副吹出口33,
33)の双方のみから吹出空気A2及び吹出空気A3をそ
れぞれ吹き出す構成とした場合に比して、上記第2副吹
出口18,18から吹出空気A3が吹き出される分だ
け、上記各主吹出口22A,22A,22B,22B及
び上記各副吹出口33,33から吹き出される吹出空気
2及び吹出空気A3の風量及び風速が低下するので、上
記第6の実施形態の場合よりも、上記天井40側のより
広い平面領域から且つ風速のより低い吹出空気A2,A3
が直下方向に向けて吹き出されることになる。
【0160】(E−3) 室内機Z8 及び室内機Z9 にお
ける気流特性の説明 ここで、上記第8及び第9の実施形態にかかる各室内機
8,Z9の使用状態時における気流特性を、図28に示
すように、該室内機Z8,Z9を、油煙発生源及び油煙を
排出するための排気装置を備えた焼肉店等の店舗に設置
した場合を例にとって説明する。
【0161】図28に示すように、床面41と天井40
とによって上下方向に区画された空調空間42(即ち、
焼肉店の店内空間)の該床面41側には、コンロ等の調
理器46を備えたテーブル45が所定間隔をもって多数
設置されている。また、これら各テーブル45,45,
・・の上方位置には、上記調理器46から発生する油煙
52を室外へ排出させるために排気装置47が設けられ
ている。尚、この排気装置47は、例えば、集煙用の排
気フード48を排気導出管49を介して天井40の上側
に配置された排気ダクト50に接続して構成され、該排
気ダクト50側に配置された排気ファン(図示省略)の
吸引作用によって上記調理器46からの油煙52を上記
排気フード48側に集煙し且つこれを上記排気導出管4
9を介して上記排気ダクト50側に導出するようになっ
ている。
【0162】そして、このような環境条件をもつ空調空
間42の空調を行うべく上記天井40側に上記室内機Z
8(Z9)を設置する場合、該室内機Z8(Z9)からの吹
出空気A2による在室者のドラフト感を防止するとの観
点から、該室内機Z8(Z9)を、上記各テーブル45,
45,・・の近傍の各排気領域S1,S1,・・を避け
て、これら各テーブル45,45,・・の中間の通路部
分に対応する非排気領域S2の上方位置に設置してい
る。
【0163】ここで、上記各調理器46,46,・・の
それぞれにおいて焼肉調理が行われ、該調理器46,4
6,・・から発生する油煙52を上記各排気装置47,
47,・・によって排気している状態において、上記室
内機Z8(Z9)が運転される場合における気流特性を考
察する。
【0164】図28に示すように、上記室内機Z
8(Z9)においては、その運転により、非排気領域S2
の周辺領域の空気を吸込空気A1として吸込口21側か
ら吸入し、これを熱交換器15において熱交換して温度
調整する。この温度調整された空気は、その一部は上記
室内機本体1の下面側の上記各主吹出口22A,22
A,22B,22Bから吹出空気A2として直下方向に
向けて(即ち、直下の床面41側に向けて)吹き出さ
れ、他の一部は上記各第1副吹出口17,17から上記
ダクト31及び吹出口ユニット32を介して上記各副吹
出口33,33から吹出空気A3として直下方向に向け
て吹き出され、さらにこれら以外の一部は上記第2副吹
出口18,18から直接吹出空気A3として側方へ吹き
出される。
【0165】従って、上記室内機Z8(Z9)を設置する
ことで、該室内機Z8(Z9)の下面側に設けられた上記
各主吹出口22A,22A,22B,22Bの外に、該
各主吹出口22A,22A,22B,22Bから側方へ
適宜離間した位置に上記各副吹出口33,33が設けら
れ且つこれら双方からそれぞれ吹出空気A2及び吹出空
気A3が直下方向に吹き出されるとともに、さらにこれ
に加えて、上記各第2副吹出口18,18から吹出空気
3が側方へ向けて吹き出されることから、熱交換器1
5通過後の吹出空気が三方に分流され、上記吹出空気A
2及び吹出空気A3の風量及び風速は比較的低く且つ可及
的に均一化される。この結果、直下方向へ吹き出される
吹出空気A2及び吹出空気A3に着目した場合、これら吹
出空気A2及び吹出空気A3の下方への到達距離は比較的
短く、床面41側に直接これらの気流が到達することは
少ない。また、上記各主吹出口22A,22A,22
B,22B及び各副吹出口33,33が上記各排気領域
1,S1,・・の間に位置する非排気領域S2の上方側
に設置されていることで、上記吹出空気A2及び吹出空
気A3の気流の影響が上記排気領域S1側に及ぶのが可及
的に抑制される。
【0166】これら相乗効果として、上記吹出空気A2
及び吹出空気A3の気流による在室者のドラフト感がよ
り一層軽減され、より高い快適性をもつ空調が実現され
るとともに、上記吹出空気A2及び吹出空気A3の気流に
よって上記調理器46から立ち上がる油煙52が側方に
吹き飛ばされるということがほとんどなく、該油煙52
は上記排気装置47の排気フード48側にスムーズに吸
入されることから、上記排気装置47による排気性能が
より一層向上することになる。
【0167】以上のように、上記第8及び第9の実施形
態にかかる室内機Z8,Z9を設置することで、空調の快
適性を確保しつつ、良好な排気性能を維持することがで
きるものであり、従って、この例の如く油煙の発生量の
多い焼肉店の店内等に設置されるものとして好適であ
る。
【0168】(E−4) 第10の実施形態 図29には、本願発明の第10の実施形態にかかる分離
型の空気調和装置の室内機Z10を示している。この室内
機Z10は、上記第8の実施形態にかかる室内機Z8の変
形例として位置づけられるものであって、該室内機Z8
と異なる点は、該室内機Z8においては上記各主吹出口
22A,22A,22B,22Bが直下通路であったの
に対し、これを外側に向けて下降傾斜する通路とした
点、及びかかる通路構成の結果として該各主吹出口22
A,22A,22B,22Bから吹き出される吹出空気
2は直下方向に向かうのではなく、斜め下方へ向かう
流れである点であり、これ以外の構成等は全て上記室内
機Z8と同様であり、従ってここでは該室内機Z8の構成
部材と同一の構成部材に対しては同一の符号を付して第
8の実施形態における該当説明を援用する。
【0169】このように構成された上記室内機Z10にお
いては、上記室内機本体1側の上記各主吹出口22A,
22A,22B,22Bからそれぞれ斜め下方に向けて
吹出空気A2が吹き出されるとともに、上記各副吹出口
33,33からは吹出空気A3が直下方向に向けて吹き
出され、さらに上記第2副吹出口18,18からは吹出
空気A3が側方へ向けて吹き出される。
【0170】(E−5) 室内機Z10 における気流特性
の説明 ここで、上記第10の実施形態にかかる室内機Z10の使
用状態時における気流特性を、図30を参照して説明す
る。
【0171】この実施形態のものにおいては、図30に
示すように、上記室内機Z10においては、その運転によ
り、非排気領域S2の周辺領域の空気を吸込空気A1とし
て吸込口21側から吸入し、これを熱交換器15におい
て熱交換して温度調整する。この温度調整された空気
は、その一部は上記室内機本体1の下面側の上記各主吹
出口22A,22A,22B,22Bから吹出空気A2
として斜め下方へ向けて吹き出され、他の一部は上記各
第1副吹出口17,17から上記ダクト31及び吹出口
ユニット32を介して上記各副吹出口33,33から吹
出空気A3として直下方向に向けて吹き出され、さらに
これら以外の一部は上記第2副吹出口18,18から直
接吹出空気A3として側方へ吹き出される。
【0172】従って、上記室内機Z10を設置すること
で、該室内機Z10の下面側に設けられた上記各主吹出口
22A,22A,22B,22Bから吹出空気A2が直
下方向に向けて吹き出される外に、該各主吹出口22
A,22A,22B,22Bから側方へ適宜離間した位
置に上記各副吹出口33,33が設けられ且つここから
吹出空気A3が直下方向に吹き出されるとともに、さら
にこれに加えて、上記各第2副吹出口18,18から吹
出空気A3が側方へ向けて吹き出されることから、熱交
換器15通過後の吹出空気が三方に分流され、上記吹出
空気A2及び吹出空気A3の風量及び風速は比較的低く且
つ可及的に均一化される。この結果、斜め下方に吹き出
される吹出空気A2及び直下方向に吹き出される吹出空
気A3に着目した場合、これら吹出空気A2及び吹出空気
3の到達距離は比較的短く、該吹出空気A2の気流が上
記非排気領域S2に到達すること、及び上記吹出空気A3
の気流が床面41に到達することは少ない。また、上記
各主吹出口22A,22A,22B,22B及び各副吹
出口33,33が上記各排気領域S1,S1,・・の間に
位置する非排気領域S2の上方側に設置されていること
で、上記吹出空気A2及び吹出空気A3の気流の影響が上
記排気領域S1側に及ぶのが可及的に抑制されることに
なる。
【0173】これら相乗効果として、上記吹出空気A2
及び吹出空気A3の気流による在室者のドラフト感がよ
り一層軽減され、より高い快適性をもつ空調が実現され
るとともに、上記吹出空気A2及び吹出空気A3の気流に
よって上記調理器46から立ち上がる油煙52が側方に
吹き飛ばされるということがほとんどなく、該油煙52
は上記排気装置47の排気フード48側にスムーズに吸
入され、上記排気装置47による排気性能がより一層向
上することになる。
【0174】以上のように、上記第10の実施形態にか
かる室内機Z10を設置することで、空調の快適性を確保
しつつ、良好な排気性能を維持することができるもので
あり、従って、この例の如く油煙の発生量の多い焼肉店
の店内等に設置されるものとして好適である。
【0175】(E−6) 第4の形態群における吹出パ
ターンの説明 続いて、上記第4の形態群に属する第8〜第10の実施
形態にかかる室内機Z 8〜Z10のそれぞれに適用可能な
第10〜第12の吹出パターン(即ち、上記第1副吹出
口17,17及び第2副吹出口18,18は常に開放状
態とされているので、上記各主吹出口22A,22A,
22B,22Bの開閉パターンである)を図31〜図3
3に基づいて説明する。
【0176】(E−6−1) 第10の吹出パターン 第10の吹出パターンは、図31に示すように、上記各
主吹出口22A,22A,22B,22Bを全て開放
し、上記各主吹出口22A,22A,22B,22Bか
ら吹出空気A2を吹き出すとともに、上記第1副吹出口
17,17に接続された上記各副吹出口33,33、及
び上記第2副吹出口18,18からもそれぞれ吹出空気
3を吹き出すものである。
【0177】この第10の吹出パターンは、上記第8〜
第10の実施形態にかかる室内機Z 8,Z9,Z10に適用
可能な吹出パターンであって、この第10の吹出パター
ンを採用した場合には、上記第8〜第10の実施形態に
おいてそれぞれ説明した基本的効果が得られるのに加え
て、以下のような特有の効果が得られるものである。
【0178】即ち、この第10の吹出パターンにおいて
は、全ての吹出口、即ち、上記各主吹出口22A,22
A,22B,22Bと第1副吹出口17,17(即ち、
上記副吹出口33,33)と第2副吹出口18,18が
共に開放され、これらからそれぞれ吹出空気A2及び吹
出空気A3が吹き出されるので、例えば図16に示す第
6の吹出パターンの場合よりもさらに吹出空気を下方に
向けて吹き出し易く、それだけ空調の快適性が向上する
ものである。
【0179】(E−6−2) 第11の吹出パターン 第11の吹出パターンは、図32に示すように、上記各
主吹出口22A,22A,22B,22Bのうち、上記
主吹出口22A,22Aを開放するとともに上記主吹出
口22B,22Bを閉塞し、上記主吹出口22A,22
Aから吹出空気A2を吹き出すとともに、上記副吹出口
33,33と第2副吹出口18,18の双方からも吹出
空気A3を吹き出すものである。
【0180】この第11の吹出パターンは、上記第8〜
第10の実施形態にかかる室内機Z 8,Z9,Z10に適用
可能な吹出パターンであって、この第11の吹出パター
ンを採用した場合には、上記第5〜第7の実施形態にお
いてそれぞれ説明した基本的効果が得られるのに加え
て、以下のような特有の効果が得られるものである。
【0181】即ち、この第11の吹出パターンにおいて
は、上記第2副吹出口18,18からも吹出空気A3
吹き出される構成であることから、例えば図25に示す
第9の吹出パターンの場合よりも吹出面積が増加する分
だけ吹出空気A2及び吹出空気A3の風量及び風速をさら
に下げることができ、それだけ空調の快適性が促進され
るものである。
【0182】(E−6−3) 第12の吹出パターン 第12の吹出パターンは、図33に示すように、上記主
吹出口22A,22A,22B,22Bのうち、上記主
吹出口22A,22Aを閉塞するとともに上記主吹出口
22B,22Bを開放し、上記主吹出口22A,22A
から吹出空気A 2を吹き出すとともに、上記副吹出口3
3,33及び第2副吹出口18,18からもそれぞれ吹
出空気A3を吹き出すものである。
【0183】この第12の吹出パターンは、上記第8〜
第10の実施形態にかかる室内機Z 8,Z9,Z10に適用
可能な吹出パターンであって、この第12の吹出パター
ンを採用した場合には、上記第8〜第10の実施形態に
おいてそれぞれ説明した基本的効果が得られるのに加え
て、以下のような特有の効果が得られるものである。
【0184】即ち、この第12の吹出パターンにおいて
は、上記第2副吹出口18,18からも吹出空気A3
吹き出される構成であることから、例えば図24に示す
第8の吹出パターンの場合よりも吹出面積が増加する分
だけ吹出空気A2及び吹出空気A3の風量及び風速をさら
に下げることができ、それだけ空調の快適性が促進され
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態にかかる室内機の斜
視図である。
【図2】図1に示した室内機の内部構造を示す断面図で
ある。
【図3】本願発明の第2の実施形態にかかる室内機の斜
視図である。
【図4】図3に示した室内機の内部構造を示す断面図で
ある。
【図5】本願発明の第3の実施形態にかかる室内機の内
部構造を示す断面図である。
【図6】第1〜第3の実施形態にかかる室内機を備えた
場合における室内の気流状態説明図である。
【図7】第1〜第3の実施形態にかかる室内機を備えた
場合における室内の気流状態説明図である。
【図8】本願発明の第4の実施形態にかかる室内機の斜
視図である。
【図9】図8に示した室内機の内部構造を示す断面図で
ある。
【図10】第4の実施形態にかかる室内機を備えた場合
における室内の気流状態説明図である。
【図11】室内機における第1の吹出パターンを示す概
念図である。
【図12】室内機における第2の吹出パターンを示す概
念図である。
【図13】室内機における第3の吹出パターンを示す概
念図である。
【図14】室内機における第4の吹出パターンを示す概
念図である。
【図15】室内機における第5の吹出パターンを示す概
念図である。
【図16】室内機における第6の吹出パターンを示す概
念図である。
【図17】本願発明の第5の実施形態にかかる室内機の
斜視図である。
【図18】図17に示した室内機の内部構造を示す断面
図である。
【図19】本願発明の第6の実施形態にかかる室内機の
斜視図である。
【図20】図19に示した室内機の内部構造を示す断面
図である。
【図21】本願発明の第7の実施形態にかかる室内機の
内部構造を示す断面図である。
【図22】第5〜第7の実施形態にかかる室内機を備え
た場合における室内の気流状態説明図である。
【図23】室内機における第7の吹出パターンを示す概
念図である。
【図24】室内機における第8の吹出パターンを示す概
念図である。
【図25】室内機における第9の吹出パターンを示す概
念図である。
【図26】本願発明の第8の実施形態にかかる室内機の
斜視図である。
【図27】本願発明の第9の実施形態にかかる室内機の
斜視図である。
【図28】第8及び第9の実施形態にかかる室内機を備
えた場合における室内の気流状態説明図である。
【図29】本願発明の第10の実施形態にかかる室内機
の斜視図である。
【図30】第10の実施形態にかかる室内機を備えた場
合における室内の気流状態説明図である。
【図31】室内機における第10の吹出パターンを示す
概念図である。
【図32】室内機における第11の吹出パターンを示す
概念図である。
【図33】室内機における第12の吹出パターンを示す
概念図である。
【図34】従来の室内機を示す斜視図である。
【図35】図342の室内機の内部構造を示す断面図で
ある。
【図36】従来の室内機を備えた場合における室内の気
流状態説明図である。
【符号の説明】
1は室内機本体、2は吹出パネル、10は空気通路、1
1はケーシン、12はファン、13はモータ、14はフ
ァンガイド、15は熱交換器、16はフィルター、17
は第1副吹出口、18は第2副吹出口、19及び20は
ダンパー、21は吸込口、22A,22A,22B,2
2Bは主吹出口、23は室内グリル、24はフラップ、
25は吹出ガイド部材、31はダクト、32は吹出口ユ
ニット、33は副吹出口、40は天井、41は床面、4
2は空調空間、45はテーブル、46は調理器、47は
排気装置、48は排気フード、49は排気導出管、50
は排気ダクト、52は油煙、S1及びS2は排気領域、A
1は室内空気、A2及びA3は吹出空気、Z1〜Z10は室内
機である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成川 嘉則 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 高井 基次 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 Fターム(参考) 3L049 BB10 BC02 BC03 3L051 BJ10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内機本体(1)の下面中央部に吸込口
    (21)を、該吸込口(21)の周囲に吹出口(22
    A),(22B)をそれぞれ備えるとともに該吸込口
    (21)から吹出口(22A),(22B)に至る空気
    通路(10)中にファン(12)と熱交換器(15)と
    を配置してなり、局所的な排気が行われる排気領域(S
    1)を有する空調空間(42)の天井(40)側に上記
    吸込口(21)を下方に向けた状態で配置される空気調
    和装置の室内機であって、 上記吹出口(22A),(22B)からの吹出空気(A
    2)を略直下方向に吹き出すように構成されていること
    を特徴とする空気調和装置の室内機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記室内機本体(1)の側壁(11a),(11b)に
    吹出空気(A3)を側方へ向けて吹き出す副吹出口(1
    7),(18)が設けられていることを特徴とする空気
    調和装置の室内機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 上記吹出口(22A),(22B)が上記室内機本体
    (1)の下面から直下方向へ指向していることを特徴と
    する空気調和装置の室内機。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 上記吹出口(22A),(22B)に、略筒状形態をも
    ち上記吹出口(22A),(22B)から吹き出される
    吹出空気(A2)を略直下方向に案内する吹出ガイド部
    材(25)が上記室内機本体(1)の下面から下方へ延
    出状態で設けられていることを特徴とする空気調和装置
    の室内機。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 上記吹出口(22A),(22B)が上記室内機本体
    (1)の下面から外側に向けて斜め下方へ指向するとと
    もに、 上記吹出口(22A),(22B)に、略筒状形態をも
    ち上記吹出口(22A),(22B)から吹き出される
    吹出空気(A2)を略直下方向に案内する吹出ガイド部
    材(25)が上記室内機本体(1)の下面から下方へ延
    出状態で設けられていることを特徴とする空気調和装置
    の室内機。
  6. 【請求項6】 請求項2において、上記吹出口(22
    A),(22B)が上記室内機本体(1)の下面から外
    側に向けて斜め下方へ指向するとともに、 上記吹出口(22A),(22B)に、略筒状形態をも
    ち上記吹出口(22A),(22B)から吹き出される
    吹出空気(A2)を略直下方向に案内する吹出ガイド部
    材(25)が上記室内機本体(1)の下面から下方へ延
    出状態で設けられていることを特徴とする空気調和装置
    の室内機。
  7. 【請求項7】 室内機本体(1)の下面中央部に吸込口
    (21)を、該吸込口(21)の周囲に吹出口(22
    A),(22B)をそれぞれ備えるとともに該吸込口
    (21)から吹出口(22A),(22B)に至る空気
    通路(10)中にファン(12)と熱交換器(15)と
    を配置してなり、局所的な排気が行われる排気領域(S
    1)を有する空調空間(42)の天井(40)側に上記
    吸込口(21)を下方に向けた状態で配置される空気調
    和装置の室内機であって、 上記吹出口(22A),(22B)が吹出空気(A2
    を上記室内機本体(1)の下面から外側に向けて斜め下
    方へ吹き出すように構成されるとともに、上記室内機本
    体(1)の側壁(11a),(11b)には吹出空気
    (A3)を側方へ向けて吹き出す副吹出口(17),
    (18)が設けられていることを特徴とする空気調和装
    置の室内機。
  8. 【請求項8】 請求項2,3,4,6又は7において、 上記副吹出口(17),(18)がダクト(31)を介
    して上記室内機本体(1)から側方へ離間した位置にお
    いて直下方向に向けて開口していることを特徴とする空
    気調和装置の室内機。
  9. 【請求項9】 請求項1,2,3,4,5,6,7又は
    8において、 上記吹出口(22A),(22B)が上記室内機本体
    (1)と別体構成の吹出パネル(2)側に設けられ、該
    室内機本体(1)に対して着脱自在とされていることを
    特徴とする空気調和装置の室内機。
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