JPH10318550A - 脱臭器付空気調和装置 - Google Patents

脱臭器付空気調和装置

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JPH10318550A
JPH10318550A JP9129907A JP12990797A JPH10318550A JP H10318550 A JPH10318550 A JP H10318550A JP 9129907 A JP9129907 A JP 9129907A JP 12990797 A JP12990797 A JP 12990797A JP H10318550 A JPH10318550 A JP H10318550A
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JP
Japan
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air
outlet
deodorizer
air conditioner
suction port
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Application number
JP9129907A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Kato
敏之 加藤
Tatsuumi Enokida
達海 榎田
Kanji Mogi
完治 茂木
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】運転開始時に室内に悪臭が漂わない脱臭器付空
気調和装置を提供すること。 【解決手段】ケーシング3内に吸込口7から吹出口8へ
至る風路11を形成し、風路11に送風機4、熱交換器
5および脱臭器としての光触媒エレメント6を配置し
た。起動開始から所定時間の間、吹出口8のルーバー1
2を真下に向けると共に送風機4を超微風で運転する。
超微風の吹出風は吹出口8から吹き出された直後に吸込
口7側へ吸い込まれ、光触媒エレメント6を通して循環
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】脱臭機能を備えた脱臭器付空
気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】空気調和
装置の熱交換フィンは、より多くの空気と接触するよう
に表面積を広くされているため各種の汚れ物質が付着し
易く、また、結露等により水分も付着し易い。このた
め、空気調和装置の停止中において、熱交換フィンが煙
草臭さやカビ臭さ等の悪臭発生の温床となる傾向にあ
る。
【0003】特に、空気調和装置を起動してから所定時
間の間(例えば5分程度)に吹出口から吹き出される空
気には、上記の悪臭が多く含まれており、この悪臭が室
内全体に悪臭が漂って、ユーザにとって非常に不快であ
るという問題があった。そこで、例えば脱臭フィルタ等
の脱臭要素を空気調和装置内に組み込むことが行われて
いる。
【0004】しかしながら、一旦、室内全体に拡がった
悪臭を除去するには、かなりの時間を要するため、起動
直後の悪臭の除去という観点からは、ほとんど効果が期
待できなかった。そこで、本発明の課題は、起動直後に
室内に悪臭を漂わせない脱臭器付空気調和装置を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明の脱臭器付空気調和装置は、吸
込口及び吹出口を有し、内部に吸込口から吹出口に至る
風路を形成した空気調和装置本体と、上記風路内に吸込
口から吹出口へ至る通気流を生成する送風手段と、上記
風路に配置された脱臭器と、空気が空気調和装置本体の
内部で脱臭器を通して循環されるように上記風路の一部
を切り換える風路切換部材と、この風路切換部材を駆動
する駆動手段と、上記送風手段および駆動手段の動作を
制御する制御手段とを備え、この制御手段は、起動時に
風路切換部材を切り換えて空気調和装置本体の内部で空
気を循環させることを特徴とするものである。
【0006】上記構成では、起動時に風路切換部材によ
って風路を切り換えて、吹出口から吹き出されるべき空
気を、空気調和装置本体の内部で脱臭器を通して循環さ
せる。これにより、起動時に悪臭が室内に漂うことを防
止することができる。請求項2記載の発明の脱臭器付空
気調和装置は、請求項1において、上記風路切換部材
は、上記風路を吹出口側の領域および吸込口側の領域に
仕切る状態と両領域間を連通させる状態とに変位可能な
仕切部材からなり、上記制御手段は起動時の送風手段を
弱い風量で運転させることを特徴とするものである。
【0007】上記構成では、起動時に仕切部材を変位さ
せて、風路の吹出口側の領域を吸込口側の領域に連通さ
せる。これにより、吹出口から吹き出されるべき空気を
吸込口側の領域へバイパスさせて空気調和装置の内部で
循環させることができる。このとき、送風手段の風量を
弱くしてあるので、空気が吹出口から吹き出されてしま
うようなことがなく、略全量の空気を内部で循環させる
ことができる。
【0008】請求項3記載の発明の脱臭器付空気調和装
置は、請求項1において、上記風路切換部材は、上記風
路を吹出口側の領域および吸込口側の領域に仕切る状態
と両領域間を連通させる状態とに変位可能な仕切部材
と、吹出口からの空気の吹き出しを許容する状態と阻止
する状態とに変位可能な開閉部材を含むことを特徴とす
るものである。
【0009】この構成では、開閉部材を閉じて吹出口か
らの空気の吹き出しを阻止し、且つ仕切部材によって風
路の吹出口側の領域を吸込口側の領域に連通させる。こ
れにより、吹出口から吹き出されるべき空気の全量を、
吸込口側の領域へバイパスさせて空気調和装置の内部で
脱臭器を通して循環させることができる。このとき、吹
出口が閉じられているので、送風ファンの風量を特に弱
くしておく必要はない。
【0010】請求項4記載の発明の脱臭器付空気調和装
置は、請求項3において、上記仕切部材と開閉部材が兼
用されていることを特徴とするものである。この場合、
部材の兼用により構造を簡素化できる。また、部材を駆
動する手段をも兼用でき、構造を一層簡素化できる。請
求項5記載の発明の脱臭器付空気調和装置は、吸込口及
び吹出口を有し、内部に吸込口から吹出口に至る風路を
形成した空気調和装置本体と、上記風路内に吸込口から
吹出口へ至る通気流を生成する送風手段と、上記風路に
配置された脱臭器と、吹出口に設けられ、吹き出される
空気を吸込口へ促す状態に変位可能な風向板とを備え、
この風向板を駆動する駆動手段と、上記送風手段および
駆動手段の動作を制御する制御手段とを備え、この制御
手段は、起動時に風向板を上記促す状態に切り換えると
共に送風手段を弱い風量で運転させて吹出口からの吹出
風を吸込口へ短絡させることを特徴とするものである。
【0011】この構成では、起動時に、送風手段を弱い
風量で運転させると共に風向板を変位させて、吹出風を
吸込口側へ促して吸込口側へ短絡させる。これにより、
空気調和装置本体の近傍で脱臭器を通して空気が循環さ
れることになり、起動時の悪臭が室内に漂うことを防止
することができる。請求項6記載の発明の脱臭器付空気
調和装置は、請求項5において、上記風向板は吹出口に
設けられたルーバーであることを特徴とするものであ
る。この場合、もともと必須の構成であるルーバーを用
いるので構成を簡素化することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態につい
て添付図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の第1
実施形態の脱臭器付空気調和装置の室内ユニットの概略
構成を示す模式的断面図である。図1を参照して、脱臭
器付空気調和装置1の室内ユニット2は、例えば天井埋
設型のものであり、箱状の空気調和装置本体としてのケ
ーシング3と、このケーシング3の中央部に配置された
遠心式の送風機4と、この送風機4の周囲下流に配置さ
れたフィンコイル式の熱交換器5と、遠心送風機4の上
流側に配置された光触媒エレメントからなる脱臭器6と
を備えている。また、上記ケーシング3の中央部下面側
には、吸込口7が設けられ、この吸込口7の周囲2方又
は4方に吹出口8が設けられている。
【0013】そして、吸込口7からエアフィルタ9、上
記脱臭器としての光触媒エレメント6、この光触媒エレ
メント6に紫外線を含む光を照射するランプ10、送風
機4、熱交換器5を介して、吹出口8へ至る風路11が
ケーシング3内に形成されている。すなわち、送風機4
が駆動されることによって、吸込口7からエアフィルタ
9を通して室内ユニット2内に吸い込まれた空気は、光
触媒エレメント6によって脱臭された後、送風機4の遠
心方向へ吹き出されて熱交換器5のフィン間を流れて加
熱又は冷却され、吹出口8を通して室内空間へ吹き出さ
れるようになっている。
【0014】上記の光触媒エレメント6としては、光触
媒(例えばアナタース型の結晶構造を持つ酸化チタン)
が塗布された紙製の波板等を多数枚積層して、全体をハ
ニカム状に形成したものを例示できる。上記のランプ1
0としてはグロー放電を利用し寿命の長い冷陰極型の紫
外線ランプを例示できる。上記の吹出口8には、当該吹
出口8からの吹出風の方向を調整するための複数の平行
平板からなるルーバー12が設けられている。ルーバー
12は揺動変位自在にケーシング3に支持されており、
モータ13によって直接又はカム機構やリンク機構を用
いて間接的に駆動されるようになっている。
【0015】送風機4およびルーバー12は、それぞれ
を駆動するモータ4a,13をそれぞれ介して、制御部
14によってその動作を制御される。また、制御部14
には、ルーバー12の揺動位置を検出する位置検出セン
サ15からの信号が入力されるようになっており、制御
部14はルーバー12の姿勢をモニタしながらルーバー
12の姿勢を制御する。
【0016】ルーバー12は通常姿勢では、図1(A)
に示すように、吹出風が下向き外側に向けられるように
風向を規制しているが、ルーバー12の可動範囲には、
図1(B)に示すように、吹出風を最大限に吸込口7側
へ促すことのできる姿勢(例えば真下に向く姿勢)が含
まれている。すなわち、ルーバー12が装置起動時に吹
出風を吸込口7側へ促すための風向板を構成している。
【0017】次いで、図2のフローチャートを参照し
て、本空気調和装置1の起動時の動作について説明す
る。空気調和装置1が起動すると(ステップS1)、起
動時脱臭モードとなり、まず、タイマーが始動し(ステ
ップS2)、図1(B)に示すように風向板としてのル
ーバー12が、吹出風を吸込口7側へ促す真下向き姿勢
に切り換えられると共に、送風機4が超微風で始動され
る(ステップS3,4)。図1(B)に示すように、超
微風の吹出風は吹出口8から出た直後に吸込口7側へ短
絡されるので、ケーシング3の近傍で光触媒エレメント
6を通して空気が循環されることになり、起動時の悪臭
が室内に漂うことを防止することができる。そして、例
えば5分程度が経過すると、図1(A)に示すように、
ルーバー12の姿勢を現在設定されている角度の外向き
の姿勢に戻す共に、送風機4の風量を、現在設定されて
いる風量(例えば、小風量、中風量或いは大風量)に戻
し、通常モードに復帰する。
【0018】本第1実施形態では、起動時に悪臭が室内
に漂うことを防止することができる。しかも、これを、
元々必須の構成であるルーバー12や送風機4の動作を
制御するのみで、コスト安価に達成することができる。
次いで、図3は本発明の第2実施形態を示している。図
3を参照して、本第2実施形態が図1の第1実施形態と
異なるのは、本第2実施形態では、風路切換部材とし
て、図3(A)に示すように風路11を吹出口側の領域
Aおよび吸込口側の領域Bに仕切る状態と、図3(B)
に示すように両領域A,B間を連通させる状態とに揺動
変位可能な仕切部材16を設けたことである。また、こ
の仕切部材16の揺動位置を検出する位置検出センサ1
7を設けた。制御部14は位置検出センサ17からの信
号に基づいて仕切部材16の姿勢をモニタしており、送
風機4のモータ4a、および仕切部材16を駆動するた
めのモータ13の動作を制御する。
【0019】また、本第2実施形態では、光触媒エレメ
ント6とランプ10とを一体的な構成して脱臭ユニット
6Aを構成してある。前述した第1実施形態ではその図
1(B)に示すように吹出口8から吹き出された直後の
吹出風を吸込口7側へ短絡させたが、本第2実施形態で
は図3(B)に示すように、仕切部材16を変位させる
と共に送風機4を超微風で運転することにより、吹出口
8から吹き出される直前で短絡させ、ケーシング3の内
部のみで空気を循環させるようにしたことを特徴として
いる。
【0020】次いで、図4のフローチャートを参照し
て、本空気調和装置1の起動時の動作について説明す
る。空気調和装置1が起動すると(ステップS1)、起
動時脱臭モードとなり、まず、タイマーが始動し(ステ
ップS2)、図3(B)に示すように仕切部材16の姿
勢を変えて、吹出口8側の領域Aと吸込口7側の領域B
とを連通させると共に、送風機4が超微風で始動される
(ステップS3,4)。図3(B)に示すように、吹出
風は吹出口8から出る直前に吸込口7の下流側へ短絡さ
れるので、ケーシング3の内部で脱臭ユニット6Aを通
して空気が循環されることになり、起動時の悪臭が室内
に漂うことを確実に防止することができる。そして、例
えば5分程度が経過すると、図3(A)に示すように、
仕切部材16の姿勢を、両領域A,Bを仕切る姿勢に戻
し、通常モードに復帰する。
【0021】次いで、図5は本発明の第3実施形態を示
している。図5を参照して、本第3実施形態と上述の第
2実施形態を対比すると、本第3実施形態の仕切部材1
8が、図5(A)に示すように風路11を吹出口側の領
域Aおよび吸込口側の領域Bに仕切る状態と、図5
(B)に示すように両領域A,B間を連通させる状態と
に揺動変位可能である点では、第2実施形態の仕切部材
16と共通するが、本第3実施形態の仕切部材18が、
両領域A,Bを連通させる状態で、吹出口8からの吹き
出しを阻止する姿勢となることである。すなわち、本第
3実施形態の仕切部材18は開閉部材を兼用している。
【0022】また、この仕切部材18の揺動位置を検出
する位置検出センサ19を設けた。制御部14は位置検
出センサ19からの信号に基づいて仕切部材18の姿勢
をモニタしており、送風機4のモータ4a、および仕切
部材18を駆動するためのモータ13の動作を制御す
る。次いで、図6のフローチャートを参照して、本空気
調和装置1の起動時の動作について説明する。空気調和
装置1が起動すると(ステップS1)、起動時脱臭モー
ドとなり、まず、タイマーが始動し(ステップS2)、
図5(B)に示すように仕切部材18の姿勢を変えて、
吹出口8側の領域Aと吸込口7側の領域Bとを連通させ
ると共に吹出口8を閉じさせ、さらに送風機4が現在設
定されている風量(例えば、小風量、中風量、大風量)
で始動される(ステップS3,4)。図5(B)に示す
ように、吹出風は吹出口8から出る直前に吸込口7の下
流側へ短絡されるので、ケーシング3の内部のみで脱臭
ユニット6Aを通して空気が循環されることになり、起
動時の悪臭が室内に漂うことを確実に防止することがで
きる。そして、例えば5分程度が経過すると、図5
(A)に示すように、仕切部材18の姿勢を、両領域
A,Bを仕切り且つ吹出口8を開放する姿勢に戻し、通
常モードに復帰する。
【0023】本第3実施形態では、仕切部材18が吹出
口8からの吹き出しを阻止した状態で空気を内部循環さ
せるので、特に送風機4の風量を超微風にしておく必要
がなく、設定されている風量(小〜大)で運転すれば良
く、むしろ風量を強くして運転させたほうが、短時間で
脱臭を行うことができて好ましい。次いで、図7
(A),(B)は本発明の第4実施形態を示している。
上記の第3実施形態では、天井埋込形の空気調和装置に
適用したが、本第4実施形態では、図7に示すように壁
掛け形の空気調和装置に適用されている。すなわち、ケ
ーシング3内の熱交換器5に隣接して設られた仕切部材
54が、吹出口8側の領域と吸込口7側の領域を連通さ
せるバイパス路56を、起動時に、図7(B)に示すよ
うに開放すると共に、吹出口8を閉塞し、ケーシング3
内で脱臭器6を通して循環されるようになっている。4
は送風機である。なお本第4実施形態での制御は第3実
施形態と同様である。
【0024】次いで、図8(A),(B)は本発明を床
置き形の空気調和装置に適用した第8実施形態を示して
いる。本第8実施形態では、ケーシング3内の熱交換器
5に隣接して設けられた仕切部材65が、吹出口8側の
領域と吸込口7側の領域を連通させるバイパス路66
を、起動時に、図8(B)に示すように開放すると共
に、開閉部材64が吹出口8を閉塞し、ケーシング3内
で脱臭器6を通して循環されるようになっている。
【0025】次いで、図9(A),(B)は本発明の第
6実施形態を示している。本第6実施形態は天井埋込み
形である図3の実施形態の変更形態であり、バイパス路
26を開閉する仕切部材16の他に、吹出口8を開閉す
る開閉部材24が設けられている。他の構成は図3と同
様であるので、図に同一符号を付して説明を省略する。
【0026】次いで、図10(A),(B)は本発明を
天井吊形の空気調和装置に適用した第7実施形態を示し
ている。本第7実施形態においても、吹出口8を開閉す
る開閉部材34と、バイパス路36を開閉する仕切部材
35が設けられている。次いで、図11(A),(B)
は本発明を天井埋込ダクト形の空気調和装置に適用した
第8実施形態を示している。本第8実施形態において
も、吹出口8を開閉する開閉部材44と、バイパス風路
46を開閉する仕切部材45が設けられている。
【0027】これらの第5〜第8の実施形態は何れも図
5の実施形態の変更形態であり、図5の実施形態では仕
切部材18が吹出口を開閉する開閉部材を兼用していた
が、第5〜第8実施形態ではそれぞれ、吹出口8を開閉
する開閉部材64,24,34,44が仕切部材65,
16,35,45とは別体に設けられている点が異な
る。
【0028】そして、図12は第5〜第8実施形態の動
作を示すフローチャートであり、空気調和装置1が起動
すると(ステップS1)、起動時脱臭モードとなり、ま
ず、タイマーが始動し(ステップS2)、図8〜図11
の各図の(B)に示すように仕切部材65,16,3
5,45および開閉部材64,24,34,44の姿勢
がこれらを駆動するモータ(図示せず)によって変えら
れて、吹出口8側の領域と吸込口7側の領域とを連通す
るバイパス路66,26,36,46を開放すると共に
吹出口8を閉じさせ、さらに送風機4が現在設定されて
いる風量(例えば、小風量、中風量、大風量)で始動さ
れる(ステップS3,4)。
【0029】これにより、吹出風は吹出口8から出る直
前に吸込口7の下流側へ短絡されるので、ケーシング3
の内部のみで脱臭器6を通して空気が循環されることに
なり、起動時の悪臭が室内に漂うことを確実に防止する
ことができる。そして、例えば5分程度が経過すると、
図8〜図11の各図(A)に示すように、仕切部材6
5,16,35,45および開閉部材64,24,3
4,44の姿勢を戻し、通常モードに復帰する。
【0030】なお、本発明は、上記各実施形態に限定さ
れるものではなく、上記各実施形態では、起動時に脱臭
運転における送風機4の風量は、通常モード運転におい
て設定可能な風量の中で最低限の風量であっても良い
し、通常モード運転において設定可能な最低限の風量よ
りもさらに弱い風量であっても良い。何れにしても、起
動時の悪臭を室内に漂わせることがないようにできるだ
け多くの吹出空気を内部で循環させたり短絡させたりす
ることのできる風量であれば良い。その他、本発明の範
囲で種々の変更を施すことができる。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、起動時に風路
を切り換えて、吹出口から吹き出されるべき空気を、空
気調和装置本体の内部で脱臭器を通して循環させる。こ
れにより、起動時に悪臭が室内に漂うことを防止するこ
とができる。請求項2記載の発明では、起動時に送風手
段を弱い風量で運転させると共に仕切部材を変位させて
風路の吹出口側の領域を吸込口側の領域に連通させる。
これにより、吹出口から吹き出されるべき空気を吸込口
側の領域へバイパスさせて空気調和装置の内部で脱臭器
を通して循環させる。このとき、送風手段の風量を弱く
してあるので、空気が吹出口から吹き出されてしまうよ
うなことがなく、略全量の空気を内部で循環させること
ができる。
【0032】請求項3記載の発明では、開閉部材を閉じ
て吹出口からの空気の吹き出しを阻止し、且つ仕切部材
によって風路の吹出口側の領域を吸込口側の領域に連通
させる。これにより、吹出口から吹き出されるべき空気
の全量を、吸込口側の領域へバイパスさせて空気調和装
置の内部で脱臭器を通して循環させることができる。こ
のとき、吹出口が閉じられているので、送風ファンの風
量を特に弱くしておく必要はない。
【0033】請求項4記載の発明では、部材の兼用によ
り構造を簡素化できる。また、部材を駆動する手段をも
兼用でき、構造を一層簡素化できる。請求項5記載の発
明では、起動時に、送風手段を弱い風量で運転させると
共に風向板を変位させて、吹出風を吸込口側へ促して吸
込口側へ短絡させる。これにより、空気調和装置本体の
近傍で脱臭器を通して空気が循環されることになり、起
動時の悪臭が室内に漂うことを防止することができる。
【0034】請求項6記載の発明では、元々必須の構成
であるルーバーを風向板として利用するで、起動時の悪
臭防止をコスト安価に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての天井埋込形の脱
臭器付空気調和装置の概略構成を示す模式的断面図であ
り、(A)は通常時、(B)は起動時の状態を示してい
る。
【図2】図1の空気調和装置の起動時の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図3】本発明の第2実施形態としての天井埋込形の脱
臭器付空気調和装置の概略構成を示す模式的断面図であ
り、(A)は通常時、(B)は起動時の状態を示してい
る。
【図4】図3の空気調和装置の起動時の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図5】本発明の第3実施形態としての天井埋込形の脱
臭器付空気調和装置の概略構成を示す模式的断面図であ
り、(A)は通常時、(B)は起動時の状態を示してい
る。
【図6】図5の空気調和装置の起動時の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図7】本発明の第4実施形態としての壁掛け形の脱臭
器付空気調和装置の概略構成を示す模式的断面図であ
り、(A)は通常時、(B)は起動時の状態を示してい
る。
【図8】本発明の第5実施形態としての床置き形の脱臭
器付空気調和装置の概略構成を示す模式的断面図であ
り、(A)は通常時、(B)は起動時の状態を示してい
る。
【図9】本発明の第6実施形態としての天井埋込形の脱
臭器付空気調和装置の概略構成を示す模式的断面図であ
り、(A)は通常時、(B)は起動時の状態を示してい
る。
【図10】本発明の第7実施形態としての天井吊形の脱
臭器付空気調和装置の概略構成を示す模式的断面図であ
り、(A)は通常時、(B)は起動時の状態を示してい
る。
【図11】本発明の第8実施形態としての天井埋込ダク
ト形の脱臭器付空気調和装置の概略構成を示す模式的断
面図であり、(A)は通常時、(B)は起動時の状態を
示している。
【図12】図5〜図8の実施形態での起動時の動作を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 空気調和装置 3 ケーシング(空気調和装置本体) 4 送風機 4a モータ 5 熱交換器 6 光触媒エレメント(脱臭器) 6A 脱臭ユニット 7 吸込口 8 吹出口 10 ランプ 11 風路 12 ルーバー(風向板) 13 モータ(駆動手段) 14 制御部 15,17、,19 位置検出センサ 16 仕切部材 18,54 仕切部材(開閉部材) A 吹出口側の領域 B 吸込口側の領域 64,24,34,44 開閉部材 65,35,45 仕切部材 66,26,36,46 バイパス路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸込口(7) 及び吹出口(8) を有し、内部に
    吸込口(7) から吹出口(8) に至る風路(11)を形成した空
    気調和装置本体(3) と、 上記風路(11)内に吸込口(7) から吹出口(8) へ至る通気
    流を生成する送風手段(4) と、 上記風路(11)に配置された脱臭器(6) と、 空気が空気調和装置本体(3) の内部で脱臭器(6) を通し
    て循環されるように上記風路(11)の一部を切り換える風
    路切換部材(16,18,24,34,35,44,45,54,64,65)と、 この風路切換部材(16,18,24,34,35,44,45,54,64,65) を
    駆動する駆動手段(13)と、 上記送風手段(4) および駆動手段(13)の動作を制御する
    制御手段(14)とを備え、 この制御手段(14)は、起動時に風路切換部材(16,18,24,
    34,35,44,45,54,64,65) を切り換えて空気調和装置本体
    (3) の内部で空気を循環させることを特徴とする脱臭器
    付空気調和装置。
  2. 【請求項2】上記風路切換部材は、上記風路(11)を吹出
    口(8) 側の領域(A) および吸込口(7) 側の領域(B) に仕
    切る状態と両領域(A,B) 間を連通させる状態とに変位可
    能な仕切部材(16)からなり、 上記制御手段(14)は起動時の送風手段(4) を弱い風量で
    運転させることを特徴とする請求項1記載の脱臭器付空
    気調和装置。
  3. 【請求項3】上記風路切換部材は、上記風路(11)を吹出
    口(8) 側の領域(A) および吸込口(7) 側の領域(B) に仕
    切る状態と両領域(A,B) 間を連通させる状態とに変位可
    能な仕切部材(16,18,35,45,54,65) と、 吹出口(8) からの空気の吹き出しを許容する状態と阻止
    する状態とに変位可能な開閉部材(18,24,34,44,54,64)
    を含むことを特徴とする請求項1記載の脱臭器付空気調
    和装置。
  4. 【請求項4】上記仕切部材(18,54) と開閉部材が兼用さ
    れていることを特徴とする請求項3記載の脱臭器付空気
    調和装置。
  5. 【請求項5】吸込口(7) 及び吹出口(8) を有し、内部に
    吸込口(7) から吹出口(8) に至る風路(11)を形成した空
    気調和装置本体(3) と、 上記風路(11)内に吸込口(7) から吹出口(8) へ至る通気
    流を生成する送風手段(4) と、 上記風路(11)に配置された脱臭器(6) と、 吹出口(8) に設けられ、吹き出される空気を吸込口(7)
    へ促す状態に変位可能な風向板(12)とを備え、 この風向板(12)を駆動する駆動手段(13)と、 上記送風手段(4) および駆動手段(13)の動作を制御する
    制御手段(14)とを備え、 この制御手段(14)は、起動時に風向板(12)を上記促す状
    態に切り換えると共に送風手段(4) を弱い風量で運転さ
    せて吹出口(8) からの吹出風を吸込口(7) へ短絡させる
    ことを特徴とする脱臭器付空気調和装置。
  6. 【請求項6】上記風向板は吹出口(8) に設けられたルー
    バー(12)であることを特徴とする請求項5記載の脱臭器
    付空気調和装置。
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