JP2002003566A - 湿気硬化性ウレタン組成物 - Google Patents

湿気硬化性ウレタン組成物

Info

Publication number
JP2002003566A
JP2002003566A JP2000189389A JP2000189389A JP2002003566A JP 2002003566 A JP2002003566 A JP 2002003566A JP 2000189389 A JP2000189389 A JP 2000189389A JP 2000189389 A JP2000189389 A JP 2000189389A JP 2002003566 A JP2002003566 A JP 2002003566A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
urethane
oxazolidine
moisture
polyisocyanate
urethane prepolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000189389A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3637560B2 (ja
Inventor
Masato Fujii
正人 藤井
Norio Nishimura
紀夫 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP2000189389A priority Critical patent/JP3637560B2/ja
Publication of JP2002003566A publication Critical patent/JP2002003566A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3637560B2 publication Critical patent/JP3637560B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化時に炭酸ガスによる発泡がなく、硬化性
や耐水性に優れた湿気硬化性ウレタン組成物を提供す
る。 【解決手段】 (A)ポリイソシアネートとポリオキシ
アルキレンポリオールを反応させて得られる末端にイソ
シアネート基を2個以上有し、且つポリオキシアルキレ
ンポリオール中にブチレンエーテル結合を5重量%以上
含有するウレタンプレポリマー、(B)(b1)ポリイ
ソシアネート又はポリイソシアネートとポリオキシアル
キレンポリオールを反応させて得られる末端にイソシア
ネート基を2個以上含有するウレタンプレポリマーと
(b2)N−2−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンと
を反応させて得られる末端に少なくとも一つ以上のオキ
サゾリジン基を有するオキサゾリジン含有ウレタン化合
物を含有する湿気硬化性ウレタン組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬化時に炭酸ガス
による発泡がなく、硬化性に優れ、更に耐水性に優れる
湿気硬化性ウレタン組成物に関し、特にコーティング
材、シーリング材、接着剤に有用なものである。
【0002】
【従来の技術】従来の湿気硬化型ウレタン組成物として
は、特開昭57−94056号公報が知られているが、
硬化時に水分とイソシアネート基が反応する際に発生す
る炭酸ガスのためにしばしば塗膜の膨れが発生する問題
がある。膨れの原因となる炭酸ガスの発生を抑えるため
にケチミン、エナミン等の湿気解離型の架橋剤が提案さ
れており、その中でも特開平6−293821号公報、
特開平7−33852号公報、特開平7−10949号
公報等で提案されるオキサゾリジン化合物を用いた組成
物は炭酸ガスの発生がなく比較的性能バランスのとれた
材料である。
【0003】しかし、特開平6−293821号公報等
に示されるようなオキサゾリジン基が湿気により開環し
て活性水素を発生し、ウレタンプレポリマーと反応して
硬化した塗膜においては長期間高温水中に曝された場
合、比較的吸水性が高く、特に過酷な条件で使用された
場合、吸水により塗膜の機械強度が低下する問題があっ
た。このような現象はオキサゾリジンが湿気により解離
して発生する一級水酸基や開環したオキサゾリジン環に
起因する二級アミンとオキサゾリジンの解離触媒として
用いる酸のアミン塩の親水性が高いためと考えらる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、オキサゾリ
ジンを用いた湿気硬化性ウレタンに関するもので、硬化
時に炭酸ガスによる発泡がなく、硬化性や耐水性に優
れ、コーティング材、シーリング材に有用な湿気硬化性
ウレタン組成物を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、(A)ポリイソシアネートとポリオキシアルキレ
ンポリオールを反応させて得られる末端にイソシアネー
ト基を2個以上有し、且つポリオキシアルキレンポリオ
ール中にブチレンエーテル結合を5重量%以上含有する
ウレタンプレポリマー、(B)(b1)ポリイソシアネ
ートと(b2)N−2−ヒドロキシアルキルオキサゾリ
ジンとを反応させて得られる末端に少なくとも一つ以上
のオキサゾリジン基を有するオキサゾリジン含有ウレタ
ン化合物を含有することを特徴とする湿気硬化性ウレタ
ン組成物が前述の課題を解決することを見い出した。以
下に本発明を更に説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に使用されるポリイソシア
ネートとポリオキシアルキレンポリオールを反応させて
得られる末端にイソシアネート基を2個以上有し、且つ
ポリオキシアルキレンポリオール中にブチレンエーテル
結合を5重量%以上含有するウレタンプレポリマー(以
下、BO含有ウレタンプレポリマーという)(A)は、
ポリイソシアネートとブチレンエーテル結合を5重量%
以上含有するポリオキシアルキレンポリオールとをポリ
イソシアネートの過剰のもとで常法により調製されるウ
レタンプレポリマーである。
【0007】また、末端にイソシアネート基を2個以上
有するウレタンプレポリマー(b1)は、ポリイソシア
ネートとポリオール、例えばポリオキシアルキレンポリ
オールとをポリイソシアネートの過剰のもとで常法によ
り調製されるウレタンプレポリマーである。
【0008】かかるポリオキシアルキレンポリオールは
エチレングリコール、プロピレングリコール、水、グリ
セリン、トリメチロールプロパン(TMP)、ペンタエ
リスリトール等にエチレンオキサイド、プロピレンオキ
サイド、ブチレンオキサイドを単独又はそれらの2種以
上を公知の方法で付加して得られるポリオールである。
【0009】本発明に使用されるポリイソシアネートと
しては、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−
トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシ
アネート、一部をカルボジイミド化されたジフェニルメ
タンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルポリ
イソシアネート、トリレンジイソシアネート、ナフタレ
ンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、キシリレンジイソシアネート、水添キシリレン
ジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、シクロヘキサンジイソシアネート等の芳香族ジイ
ソシアネート、脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソ
シアネート1種又は2種以上の混合物が挙げられる。
【0010】BO含有ウレタンプレポリマー(A)の構
成成分であるポリオキシアルキレンポリオールは、好ま
しくは数平均分子量500〜16000である。また、
該プレポリマー(A)は、ポリオキシアルキレンポリオー
ルとしてブチレンエーテル結合をを5重量%以上、好ま
しくは5〜80重量%、より好ましくは10〜70重量
%含有するものである。かかるブチレンエーテル結合の
含有量であれば、吸水性に優れ、且つ耐水試験後の物性
が優れるものとなる。特に、ウレタンプレポリマー
(A)のポリオキシアルキレンポリオール成分がブチレ
ンエーテル結合5〜80重量%、エチレンエーテル結合
0〜10重量%及びプロピレンエーテル結合10〜95
重量%の範囲が好ましい。
【0011】BO含有ウレタンプレポリマー(A)の末
端イソシアネート基数は、好ましくは2以上、より好ま
しくは2〜3である。更にイソシアネートとポリオール
とのNCO/OH比は好ましくは1.4以上、更に好ま
しくは1.4〜5.0である。残存NCO%は、好まし
くは1〜20重量%である。
【0012】一方、オキサゾリジン含有ウレタン化合物
(B)は、ポリイソシアネート又はポリイソシアネート
とポリオキシアルキレンポリオールを反応させて得られ
る末端にイソシアネート基を2個以上含有するウレタン
プレポリマー(b1)とN−2−ヒドロキシアルキルオ
キサゾリジン(b2)とを反応させて得られる末端に少
なくとも一つ以上のオキサゾリジン基を有するものであ
る。
【0013】かかるウレタンプレポリマーのポリオキシ
アルキレンポリオールは、オキシエチレン鎖を有するこ
とが好ましい。但し、オキシエチレン鎖を有さないポリ
オールとオキシエチレン鎖を有するポリオールとを混合
したポリオールであっても(b1)成分として使用する
ことが出来る。また、好ましくはオキシアルキレン鎖中
のオキシエチレン鎖の平均含有量が1〜30重量%のも
のである。オキシエチレン鎖の含有量が上記の範囲であ
ると硬化速度が高く、しかも硬化性、耐水性に優れてい
る。ただし、(A)成分、(B)成分のオキシエチレン
鎖量を計算して合計し、そのオキシエチレン鎖の含有量
が(A)成分と(B)成分の合計量に対して10重量%
未満であることが好ましい。この範囲であれば好ましい
耐水性となる。
【0014】ウレタンプレポリマー(b1)は、好まし
くは数平均分子量が500〜8000のものであり、そ
の分子量が500〜8000の場合、下地追従性、硬化
速度が優れる。また、ウレタンプレポリマー(b1)の
末端の平均NCO基数は2.0〜2.6が好ましく、か
かるNCO基数であれば、硬化性及び下地追従性により
よい結果となる。更にイソシアネートとポリオールとの
NCO/OH比は好ましくは1.6以上、更に好ましく
は1.8〜4.0である。残存NCO%は、好ましくは
1〜15重量%である。
【0015】又、ウレタンプレポリマー(b1)とN−
2−ヒドロキシアルキルオキサゾリジン(b2)との反
応比は、NCO/0H=0.95〜3.0が好ましい。
NCO/0Hがかかる範囲であれば、未反応のN−2−
ヒドロキシアルキルオキサゾリジンが残存する傾向が低
く、貯蔵安定性に好結果を与え、しかも硬化速度の低下
や粘度の上昇を抑えることが容易である。
【0016】また、オキサゾリジン含有ウレタン化合物
(B)の合成に用いられるN−2−ヒドロキシアルキル
オキサゾリジン(b2)は、例えばホルムアルデヒド、
アセトアルデヒド、プロピルアルデヒド、ブチルアルデ
ヒド、ベンズアルデヒド等のアルデヒド類と例えばジエ
タノールアミン、ジプロパノールアミン等のジヒドロキ
シアルキルアミン類との公知の縮合反応により得られる
化合物である。
【0017】オキサゾリジン含有ウレタン化合物(B)
の末端オキサゾリジン基の数は好ましくは1〜3であ
る。この範囲であると、硬化後の伸張性が高くなり好ま
しい。尚、ウレタンオキサゾリジンプレポリマー(B)
の末端にオキサゾリジン基は1個以上あれば、その他の
末端がイソシアネート基であってもよいことは言うまで
もない。
【0018】BO成分含有プレポリマー(A)とオキサ
ゾリジン含有ウレタン化合物(B)の割合は、プレポリ
マー(A)のNCO基とオキサゾリジン含有ウレタン化
合物(B)が水で開環して発生する活性水素基との比
が、0.4〜4.0の範囲が好ましい。この範囲であれ
ば、炭酸ガスの発生が低く塗膜の膨れを抑えることがで
き、貯蔵安定性に優れる。この様な点を考慮すると
(A)と(B)の混合比は重量比で60:1〜1:30
の範囲が好ましい。
【0019】本発明の組成物は、これらの用途で使用す
る際に必要に応じてオキサゾリジンの解離触媒としての
酸、有機溶剤、無機充填剤、プロセスオイル、可塑剤、
揺変剤、体質顔料、耐侯性の維持向上のための紫外線防
止剤、安定剤等各種添加剤などを含んでいてもよい。こ
れら混合物が均一に混合でき、且つ保存性が確保できる
のに十分なる混合、混練装置により製造する事ができ
る。
【0020】解離触媒としての酸としては例えばサリチ
ル酸、オルソフタル酸、テレフタル酸、トリメリト酸、
ピロメリト酸、、メリト酸及びこれらの酸無水物等の公
知の酸が用いられるが、特に好ましくはテレフタル酸、
サリチル酸が用いられる。
【0021】溶剤類としては、トルエン、キシレン、タ
ーペン、酢酸エチル等の通常のウレタン用溶剤が使用で
きる。
【0022】揺変剤は、表面処理炭酸カルシウム、ポリ
塩化ビニルパウダー、微粉末シリカ、ベントナイト等が
あげられる。このほか本発明の組成物には石油系高沸点
芳香族系留分,石油樹脂等を混合しても良い。
【0023】可塑剤としては、例えばジブチルフタレー
ト、ジオクチルフタレート、ジウンデシルフタレート、
ジラウリルフタレート、ブチルベンジルフタレート、ジ
イソデシルフタレート、ジブチルアジペート、ジオクチ
ルアジペート、ジイソノニルアジペート、ジオクチルア
ゼレート、ジオクチルセバケート等のエステル系可塑剤
やトリオクチルホスフェート、トリフェニルホスフェー
ト等の燐酸エステル系可塑剤が挙げられる。
【0024】安定剤としては、例えば、酸化防止剤、紫
外線吸収剤等が挙げられる。無機充填剤としては、例え
ば炭酸カルシウム、酸化カルシウム、クレー、タルク、
酸化チタン、硫酸アルミニウム、カオリン、硅そう土、
ガラスバルーン等の無機化合物の粉粒体が挙げられる。
その添加量は、組成物中に好ましくは5〜70、より好
ましくは10〜60重量%である。
【0025】本発明の組成物は、代表される用途として
コーティング材、シーリング材、接着剤に使用すること
ができる。コーティング材としては、塗料、建築物の屋
根防水材、駐車場防水材、壁材、床材、競技場の表面舗
装材等に利用できる。又、シーリング材としてはコンク
リート、サイジングボード、金属等土木用建築用のシー
リング材に利用できる。更に、接着剤としてはプラスチ
ック床材等建築物内装材の接着剤、屋上防水シートの接
着剤、タイル、シートの接着剤、;自然石、セラミッ
ク、ゴム、木等の粒状物、繊維状物のバインダーに利用
できる。
【0026】
【実施例】次に、本発明を、実施例、比較例により詳細
に説明するが本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。以下において部および%は特に断りのない限
り、すべて重量基準であるものとする。
【0027】<(A)成分の合成> (BO含有ウレタンプレポリマーの作製例1)数平均分
子量2000のポリブチレンエーテルジオール700g
(0.35モル)、数平均分子量3000のポリプロピ
レンエーテルトリオール300g(0.1モル)に2,
4−トリレンジイソシアネート191.4g(1.1モ
ル)、すなわちNCO/OHの当量比2.2にて窒素気
流下で80℃にて15時間フラスコ中で撹拌しながら反
応させNCO%が4.25%のBO含有ウレタンプレポ
リマー(A−1)を得た。
【0028】(BO含有ウレタンプレポリマーの作製例
2)BO含有ウレタンプレポリマーの作製例1において
数平均分子量3000のポリプロピレンエーテルトリオ
ール300g(0.1モル)の代わりに数平均分子量3
000、オキシエチレン鎖の含有量8%のポリエチレン
プロピレンエーテルトリオール300g(0.1モル)
を用いたこと以外は同様の方法で合成し、NCO%が
4.22%のBO含有ウレタンプレポリマー(A−2)
を得た。
【0029】(BO含有ウレタンプレポリマーの作製例
3)BO含有ウレタンプレポリマーの作製例1において
数平均分子量2000のポリブチレンエーテルジオール
の代わりに数平均分子量2000のポリプロピレンエー
テルトリオールを用いたこと以外は同様の方法で合成
し、NCO%が4.23%のウレタンプレポリマー(A
−3)を得た。
【0030】<(B)成分の合成> (オキサゾリジン含有ウレタン化合物の作製例1)数平
均分子量4800、オキシエチレン鎖の含有量15%の
ポリエチレンプロピレンエーテルトリオール500g
(0.104モル)と数平均分子量2000のポリプロ
ピレンエーテルジオール500g(0.25モル)を混
合してオキシエチレン鎖の平均含有量7.5%、平均官
能基数2.29、数平均分子量2820のポリオールを
得た。さらにヘキサメチレンジイソシアネート143.
3g(0.853モル)、すなわちNCO/OHの当量
比2.1にて窒素気流下で80℃にて48時間フラスコ
中で撹拌しながら反応させNCO%が3.29%、1分
子当たりの末端NCO基数2.29のウレタンプレポリ
マー(b1−1)を得た。
【0031】ウレタンプレポリマー(b1−1)14
0.8gと2ーイソプロピル3(2ヒドロキシエチル)
1,3オキサゾリジン15.9g、すなわちNCO/O
Hの当量比1.1にて窒素気流下で60℃にて48時間
フラスコ中で撹拌しながら反応させ、オキサゾリジン含
有ウレタン化合物(OXZ−1)を得た。本組成物のG
PCを測定した結果、残存している2−イソプロピル3
(2ヒドロキシエチル)1,3オキサゾリジンの含有率
は1%以下であることを確認した。
【0032】(オキサゾリジン含有ウレタン化合物の作
製例2)数平均分子量600、オキシエチレン鎖の含有
量30%のポリエチレンプロピレンエーテルトリオール
20g(0.033モル)と数平均分子量600のポリ
プロピレンエーテルジオール270g(0.45モル)
を混合してオキシエチレン鎖の平均含有量2.1%、平
均官能基数2.07、数平均分子量600のポリオール
を得た。さらに2,4トリレンジイソシアネート174
g(1.0モル)、すなわちNCO/OHの当量比2.
0にて窒素気流下で60℃にて48時間フラスコ中で撹
拌しながら反応させNCO%が9.07%、1分子当た
りの末端NCO基数2.07のウレタンプレポリマー
(b1−2)を得た。
【0033】ウレタンプレポリマー(b1−2))4
8.7gと2−イソプロピル3(2ヒドロキシエチル)
1,3オキサゾリジン15.9g、すなわちNCO/O
Hの当量比1.05にて窒素気流下で60℃にて48時
間フラスコ中で撹拌しながら反応させ、オキサゾリジン
含有ウレタン化合物(OXZ−2)を得た。本組成物の
GPCを測定した結果、残存している2−イソプロピル
3(2ヒドロキシエチル)1,3オキサゾリジンの含有
率は1%以下であることを確認した。
【0034】(実施例1〜2、比較例1〜2) <コンパウンドの配合>次に密閉型プラネタリーミキサ
ー中に120℃で5時間減圧乾燥し、水分を0・05%
以下に調整した炭酸カルシウム(日東粉化製NS−20
0)320部、120℃で5時間減圧乾燥し、水分を0
・1%以下に調整した脂肪酸処理炭酸カルシウム(白石
カルシウム製ハクエンカCCR)30部、キシレン80
部、ジオクチルフタレート(以下DOPと略)90部、
テレフタル酸とDOPを重量比で1:1でロールミキサ
ーを用いて予め混合したペースト10部、サリチル酸
0.6部及び下表に示すウレタンプレポリマー(A)、
オキサゾリジン含有ウレタン化合物(B)をそれぞれ所
定量加え均一に混合した後、60トールの減圧下で脱泡
して湿気硬化型ウレタンコンパウンドを得た。また、比
較例として、ウレタンプレポリマー(A−3)とオキサ
ゾリジン含有ウレタン化合物(B)を用いたもの(比較
例1)及び実施例に於いてオキサゾリジン含有ウレタン
化合物(B)を併用しないもの(比較例2)についても
実施した。
【0035】[試験方法] (硬化性試験)硬化性は四方を枠で囲い離型紙を貼った
ガラス板(30*30cm)上に厚さ1.5mmの割合
で試料を流し、25℃×50%の条件下で放置し、指で
触り塗膜の動きが無くなるまでの時間を測定した。 (非発泡性試験)非発泡性は四方を枠で囲ったスレート
板(30×30cm)上に厚さ2mmの割合で試料を流
し、50℃×90%の条件下で硬化させた後、塗膜表面
のフクレ、ピンホールの有無を観察した。フクレ、ピン
ホールの無いものは○、フクレ、ピンホールが有るもの
は×とした。 (引張物性試験)引張物性は四方を枠で囲い離型紙を貼
ったガラス板(30×30cm)上に厚さ1.5mmの
割合で試料を流し、25℃×50%の条件下で14日間
放置し硬化させた後、引張試験機を用い引張速度500
mm/minの条件で常態の引張強度(kg/cm2)、
破断伸度(%)を測定した。 (耐水性試験)常態引張物性試験法に準じて作製したダ
ンベル3号型試験片を60℃で30日間浸漬した後取り
出し直ちに重量を測定し、浸漬前と比べての重量変化率
(%)を測定する。更に25℃×50%の条件下で4時
間放置後に常態引張物性試験法に準じて引張強度(kg
/cm2)、破断伸度(%)を測定した。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】比較例1はブチレンエーテル結合を含有し
ないウレタンプレポリマーを用いているため耐水後の吸
水率が高く、耐水後の強度が低くなり、特に耐水性を要
する用途には適用できないものであった。また、オキサ
ゾリジン化合物を用いない比較例2は耐水性に問題はな
いものの発泡し、強度が低く硬化も遅い結果となった。
【0039】
【発明の効果】本発明の組成物は、硬化時に炭酸ガスに
よる発泡がなく、硬化性に優れ、更に耐水性にも優れ、
特にコーティング材、シーリング材、接着剤に有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 3/10 C09K 3/10 D Fターム(参考) 4H017 AA04 AB05 AC05 AD05 AE03 4J034 BA01 CA13 CA15 CA16 CB01 CB03 CB04 CC01 CD01 DA03 DB01 DB04 DB05 DC50 DG02 DG03 DG04 DG05 DG08 DG09 DG23 HA02 HA07 HA11 HA14 HC12 HC13 HC17 HC22 HC46 HC52 HC54 HC61 HC64 JA42 JA46 KB03 MA04 MA12 QA03 QA05 QC05 RA07 RA08 4J038 DG131 DG321 GA08 KA04 KA06 KA08 KA10 NA01 NA04 PA20 PB05 4J040 EF131 EF351 JB04 LA07 LA11 MA04 MA06 MA10 MA12 NA05 NA08 NA10 NA12 NA14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリイソシアネートとポリオキシ
    アルキレンポリオールを反応させて得られる末端にイソ
    シアネート基を2個以上有し、且つポリオキシアルキレ
    ンポリオール中にブチレンエーテル結合を5重量%以上
    含有するウレタンプレポリマー、(B)(b1)ポリイ
    ソシアネート又はポリイソシアネートとポリオキシアル
    キレンポリオールを反応させて得られる末端にイソシア
    ネート基を2個以上含有するウレタンプレポリマーと
    (b2)N−2−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンと
    を反応させて得られる末端に少なくとも一つ以上のオキ
    サゾリジン基を有するオキサゾリジン含有ウレタン化合
    物を含有することを特徴とする湿気硬化性ウレタン組成
    物。
  2. 【請求項2】 オキサゾリジン含有ウレタン化合物がポ
    リイソシアネートとポリオキシアルキレンポリオールを
    反応させて得られる末端にイソシアネート基を2個以上
    有するウレタンプレポリマーとN−2−ヒドロキシアル
    キルオキサゾリジンとを反応させて得られるものである
    請求項1記載の湿気硬化性ウレタン組成物。
  3. 【請求項3】 ウレタンプレポリマー(A)がポリオキ
    シアルキレンポリオール中にブチレンエーテル結合を5
    〜80重量%含有する請求項1又は請求項2記載の湿気
    硬化性ウレタン組成物。
  4. 【請求項4】 ウレタンプレポリマー(A)のポリオキ
    シアルキレンポリオール成分がブチレンエーテル結合5
    〜80重量%、エチレンエーテル結合0〜10重量%及
    びプロピレンエーテル結合10〜95重量%である請求
    項1、請求項2又は請求項3記載の湿気硬化性ウレタン
    組成物。 【0001】
JP2000189389A 2000-06-23 2000-06-23 湿気硬化性ウレタン組成物 Expired - Fee Related JP3637560B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000189389A JP3637560B2 (ja) 2000-06-23 2000-06-23 湿気硬化性ウレタン組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000189389A JP3637560B2 (ja) 2000-06-23 2000-06-23 湿気硬化性ウレタン組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002003566A true JP2002003566A (ja) 2002-01-09
JP3637560B2 JP3637560B2 (ja) 2005-04-13

Family

ID=18689025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000189389A Expired - Fee Related JP3637560B2 (ja) 2000-06-23 2000-06-23 湿気硬化性ウレタン組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3637560B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006089471A1 (fr) * 2005-02-24 2006-08-31 Shanghai Haohai Chemical Co., Ltd. Mousse de polyuréthane monocomposant de faible rétrécissement, et sa préparation
CN1330716C (zh) * 2003-02-17 2007-08-08 大日本油墨化学工业株式会社 湿气固化型氨基甲酸酯组合物
JP2009067917A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Auto Kagaku Kogyo Kk 一液型湿気硬化性組成物及びシーリング材組成物
JP2013173865A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Dic Corp 湿気硬化型ウレタン被覆材
WO2016171035A1 (ja) * 2015-04-22 2016-10-27 Dic株式会社 湿気硬化型ウレタン組成物及び被覆材
JP2021181538A (ja) * 2020-05-19 2021-11-25 株式会社イノアック技術研究所 低膨潤親水性ウレタンフォーム
CN113956774A (zh) * 2021-09-15 2022-01-21 深圳市卓宝科技股份有限公司 一种用于防水卷材的新型聚氨酯涂料及其制备方法和应用

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1330716C (zh) * 2003-02-17 2007-08-08 大日本油墨化学工业株式会社 湿气固化型氨基甲酸酯组合物
WO2006089471A1 (fr) * 2005-02-24 2006-08-31 Shanghai Haohai Chemical Co., Ltd. Mousse de polyuréthane monocomposant de faible rétrécissement, et sa préparation
CN100415793C (zh) * 2005-02-24 2008-09-03 上海昊海化工有限公司 一种低收缩率单组分聚氨酯泡沫及其制备方法
JP2009067917A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Auto Kagaku Kogyo Kk 一液型湿気硬化性組成物及びシーリング材組成物
JP2013173865A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Dic Corp 湿気硬化型ウレタン被覆材
WO2016171035A1 (ja) * 2015-04-22 2016-10-27 Dic株式会社 湿気硬化型ウレタン組成物及び被覆材
JPWO2016171035A1 (ja) * 2015-04-22 2017-05-18 Dic株式会社 湿気硬化型ウレタン組成物及び被覆材
JP2021181538A (ja) * 2020-05-19 2021-11-25 株式会社イノアック技術研究所 低膨潤親水性ウレタンフォーム
CN113956774A (zh) * 2021-09-15 2022-01-21 深圳市卓宝科技股份有限公司 一种用于防水卷材的新型聚氨酯涂料及其制备方法和应用
CN113956774B (zh) * 2021-09-15 2022-09-06 深圳市卓宝科技股份有限公司 一种用于防水卷材的聚氨酯涂料及其制备方法和应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP3637560B2 (ja) 2005-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4239113B2 (ja) 防水材用湿気硬化型ウレタン組成物及びウレタン防水材
JP4019446B2 (ja) コーティング材用二液硬化型ウレタン組成物
JP4013163B2 (ja) ウレタン組成物
JP3314655B2 (ja) 湿気硬化性ウレタン組成物及びコーティング材、シーリング材、接着剤
JP3637560B2 (ja) 湿気硬化性ウレタン組成物
JP2003128988A (ja) 湿気硬化型プライマー
JP4576745B2 (ja) 湿気硬化性ウレタン組成物
JP4117416B2 (ja) 湿気硬化型ウレタン組成物
JP3637565B2 (ja) 揺変性湿気硬化型ウレタン組成物
JP2003336008A (ja) 湿気硬化型ウレタンプライマー
JP3608720B2 (ja) 揺変性湿気硬化型ウレタン組成物及びコーティング材、シーリング材、接着剤
KR100868528B1 (ko) 습기 경화형 우레탄 조성물
JPS63251459A (ja) 湿気硬化型ポリウレタン組成物
JP2005226037A (ja) 湿気硬化型ウレタン組成物及び被覆剤
JP4020151B1 (ja) 防水構造体の施工方法
JP4051862B2 (ja) 湿気硬化性ウレタン組成物
JP2005048118A (ja) ポリウレタン系塗膜用組成物
JP4051638B2 (ja) ウレタン組成物及びそれを含む防水材
JP2009046627A (ja) 二液硬化型ウレタン組成物及び防水構造体の施工方法
JP3985439B2 (ja) 湿気硬化性樹脂層を有する構造体
JP2002241459A (ja) 湿気硬化性ウレタン組成物
JP3399362B2 (ja) 湿気硬化性ウレタン組成物及びコーティング材
JP3593781B2 (ja) 湿気硬化型ウレタン組成物及びコーティング材、シーリング材、接着剤
JP2002317117A (ja) 湿気硬化型ウレタン組成物
JP2003336036A (ja) 湿気硬化型シーリング材

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040316

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041227

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090121

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090121

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100121

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100121

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110121

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110121

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120121

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120121

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130121

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130121

Year of fee payment: 8

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130121

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130121

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130121

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130121

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees