JP2002317117A - 湿気硬化型ウレタン組成物 - Google Patents

湿気硬化型ウレタン組成物

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JP2002317117A
JP2002317117A JP2001124214A JP2001124214A JP2002317117A JP 2002317117 A JP2002317117 A JP 2002317117A JP 2001124214 A JP2001124214 A JP 2001124214A JP 2001124214 A JP2001124214 A JP 2001124214A JP 2002317117 A JP2002317117 A JP 2002317117A
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JP2001124214A
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Masato Fujii
正人 藤井
Norio Nishimura
紀夫 西村
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化時に炭酸ガスによる発泡がなく、硬化性
に優れ、また上層に用いられ得るウレタンとの接着性に
極めて優れる湿気硬化性ウレタン組成物を提供する 【解決手段】 (A)ポリイソシアネートとポリオキシ
アルキレンポリオールを反応させて得られる末端にイソ
シアネート基を2個以上含有するウレタンプレポリマ
ー、(B)末端にオキサゾリジン基を一つ以上有するウ
レタン化合物及び(C)充填剤としてカオリン及び又は
クレーを含有することを特徴とする湿気硬化型ウレタン
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上塗り材との接着
性に優れ、硬化時に炭酸ガスによる発泡がなく、硬化
性、耐水性に優れた湿気硬化型ウレタン組成物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の湿気硬化型ウレタン組成物として
は、特開昭57−94056号公報が知られているが、
硬化時に水分とイソシアネート基が反応する際に発生す
る炭酸ガスのためにしばしば塗膜の膨れが発生する問題
がある。膨れの原因となる炭酸ガスの発生を抑えるため
にケチミン、エナミン等の湿気解離型の架橋剤が提案さ
れており、その中でも特開平6−293821号公報、
特開平7−33852号公報、特開平7−10949号
公報等で提案されるオキサゾリジン基含有ウレタン化合
物を用いたウレタン組成物は炭酸ガスの発生がなく比較
的性能バランスのとれた材料である。
【0003】近年、駐車場用途等の下層にウレタン防水
材が使用され、上層にFRP防水材やウレタン防水材が
使用されるケースが多いが、特にウレタン防水材は下層
に用いられた場合、上層のウレタンとの接着性に問題が
発生することが多い。上記オキサゾリジン基含有ウレタ
ン化合物を用いた防水材は、非発泡性や硬化性に優れる
ものの、駐車場等に用いた場合、オキサゾリジン基含有
ウレタン施工後に降雨等があると上塗り材との接着性が
低下する傾向がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、硬化
時に炭酸ガスによる発泡がなく、硬化性に優れ、また上
層に用いられ得るウレタンとの接着性に極めて優れる湿
気硬化性ウレタン組成物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、こうした
課題について鋭意研究の結果、(A)ポリイソシアネー
トとポリオキシアルキレンポリオールを反応させて得ら
れる末端にイソシアネート基を2個以上有するウレタン
プレポリマー、(B)末端にオキサゾリジン基を一個以
上有するウレタン化合物、特に(b1)ポリイソシアネ
ート又はポリイソシアネートとポリオキシアルキレンポ
リオールを反応させて得られる末端にイソシアネート基
を2個以上含有するウレタンプレポリマーと(b2)N
−2−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンとを反応させ
て得られる末端に一つ以上のオキサゾリジン基を有する
ウレタン化合物からなり(C)無機充填剤としてカオリ
ン及び又はクレーを含有する湿気硬化型ウレタン組成物
を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に使用されるポリイソシア
ネートとポリオキシアルキレンポリオールを反応させて
得られる末端にイソシアネート基を2個以上有し(A)
は、ポリイソシアネートとポリオキシアルキレンポリオ
ールとをポリイソシアネートの過剰のもとで常法により
調製されるウレタンプレポリマーである。また、末端に
イソシアネート基を2個以上有するウレタンプレポリマ
ー(b1)は、ポリイソシアネートとポリオール、例え
ばポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレ
ングリコール、ポリオキシブチレングリコール等のポリ
オキシアルキレンポリオールとをポリイソシアネートの
過剰のもとで常法により調製されるウレタンプレポリマ
ーである。
【0007】かかるポリオキシアルキレンポリオールは
エチレングリコール、プロピレングリコール、水、グリ
セリン、TMP、ペンタエリスリトール等にエチレンオ
キサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド
を単独又はそれらの2種以上を公知の方法で付加して得
られるポリオールである。
【0008】本発明に使用されるポリイソシアネートと
しては、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−
トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシ
アネート、一部をカルボジイミド化されたジフェニルメ
タンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルポリ
イソシアネート、トリレンジイソシアネート、ナフタレ
ンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、キシリレンジイソシアネート、水添キシリレン
ジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、シクロヘキサンジイソシアネート等の芳香族ジイ
ソシアネート、脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソ
シアネート1種又は2種以上の混合物が挙げられる。
【0009】ウレタンプレポリマー(A)の構成成分で
あるポリオキシアルキレンポリオールは、好ましくは数
平均分子量500〜16000であり、ポリエーテルト
リオールを本発明の効果を損なわない限り併用できる。
また、該プレポリマー(A)は好ましくはポリオキシアル
キレンポリオールとしてブチレンエーテル結合を5重量
%以上、更に好ましくは5〜80重量%含有するもので
ある。かかるブチレンエーテル結合の含有量であれば、
更に吸水性に優れ、且つ耐水試験後の物性が優れたもの
となる。
【0010】ウレタンプレポリマー(A)の末端イソシ
アネート基数は、好ましくは2以上、より好ましくは2
〜3である。更にイソシアネートとポリオールとのNC
O/OH比は好ましくは1.4以上、更に好ましくは
1.4〜5.0である。残存NCO%は、好ましくは1
〜20重量%である。
【0011】一方、オキサゾリジン含有ウレタン化合物
(B)は、ポリイソシアネート又はポリイソシアネート
とポリオキシアルキレンポリオールを反応させて得られ
る末端にイソシアネート基を2個以上含有するウレタン
プレポリマー(b1)とN−2−ヒドロキシアルキルオ
キサゾリジン(b2)とを反応させて得られる末端に少
なくとも一つ以上のオキサゾリジン基を有するものであ
る。
【0012】かかるウレタンプレポリマーのポリオキシ
アルキレンポリオールは、オキシエチレン鎖を有するこ
とが好ましい。但し、オキシエチレン鎖を有さないポリ
オールとオキシエチレン鎖を有するポリオールとを混合
したポリオールであっても(b1)成分として使用する
ことが出来る。また、好ましくはオキシアルキレン鎖中
のオキシエチレン鎖の平均含有量が1〜30重量%のも
のである。オキシエチレン鎖の含有量が上記の範囲であ
ると硬化速度が高く、しかも硬化性、耐水性に優れてい
る。ただし、(A)成分、(B)成分のオキシエチレン
鎖量を計算して合計し、そのオキシエチレン鎖の含有量
が(A)成分と(B)成分の合計量に対して10重量%
未満であることが好ましい。この範囲であれば好ましい
耐水性となる。
【0013】ウレタンプレポリマー(b1)は、好まし
くは数平均分子量が500〜8000のものである。分
子量が、500〜8000の場合、下地追従性、硬化速
度が満足される。また、ウレタンプレポリマー(b1)
の末端の平均NCO基数は2.0〜2.6が好ましい。
かかるNCO基数であれば、硬化性及び下地追従性によ
りよい結果となる。更にイソシアネートとポリオールと
のNCO/OH比は好ましくは1.6以上、更に好まし
くは1.8〜4.0である。残存NCO%は、好ましく
は1〜15重量%である。
【0014】又、ウレタンプレポリマー(b1)とN−
2−ヒドロキシアルキルオキサゾリジン(b2)との反
応比は、NCO/0H=0.95〜3.0が好ましい。
NCO/0Hがかかる範囲であれば、未反応のN−2−
ヒドロキシアルキルオキサゾリジンが残存する傾向が低
く、貯蔵安定性に好結果を与え、しかも硬化速度の低下
や粘度の上昇を抑えることが容易である。
【0015】また、オキサゾリジン含有ウレタン化合物
(B)の合成に用いられるN−2−ヒドロキシアルキル
オキサゾリジン(b2)は、例えばホルムアルデヒド、
アセトアルデヒド、プロピルアルデヒド、ブチルアルデ
ヒド、ベンズアルデヒド等のアルデヒド類と例えばジエ
タノールアミン、ジプロパノールアミン等のジヒドロキ
シアルキルアミン類との公知の縮合反応により得られる
化合物である。
【0016】オキサゾリジン含有ウレタン化合物(B)
の末端オキサゾリジン基の数は好ましくは1〜3であ
る。この範囲であると、硬化後の伸張性が高くなり好ま
しい。尚、ウレタンオキサゾリジンプレポリマー(B)
の末端にオキサゾリジン基は1個以上あれば、その他の
末端がイソシアネート基であってもよいことはいうまで
もない。
【0017】プレポリマー(A)とオキサゾリジン含有
ウレタン化合物(B)の割合は、プレポリマー(A)の
NCO基とオキサゾリジン含有ウレタン化合物(B)が
水で開環して発生する活性水素基との比が、0.4〜
4.0の範囲が好ましい。この範囲であれば、炭酸ガス
の発生が低く塗膜に膨れを抑えることができ、貯蔵安定
性にも優れる。この様な点を考慮すると(A)と(B)
の混合比は重量比で60:1〜1:30の範囲が好まし
い。のの方がよい。
【0018】(C)成分のカオリン及び又はクレーとし
ては両者とも化学組成としてはSiO2、Al23を主
成分とするもので微量の酸化鉄、酸化チタン等を含んで
いる。学術的にカオリンはAl2Si25(OH)4の2
八面体型1:1層状の積み重なり方が多数あり、天然に
産出する鉱物としてはカオリナイト、ディッカイト、ナ
クライトの3つのタイプがある。一方、クレーは日本で
は蝋石鉱物を微粉にしたロウ石クレーを一般にクレーと
呼んでいるが、本用途にはカオリン、クレーのいずれも
使用することが出来る。具体的にはカオリンJP−10
0、5Mカオリン、NNカオリンクレー、カタルポ等
(土屋カオリン工業社製)が好ましく用いられる。 無
機充填剤としてのカオリン及び又はクレーの含有量が組
成物中の5〜70重量%が好ましい。かかる量的範囲で
あると、上塗り材との接着性が優れ、作業性が良好であ
る。
【0019】本発明の組成物は、これらの用途で使用す
る際に必要に応じて硬化触媒としての酸、溶剤、無機充
填剤、小量のプロセスオイル、可塑剤、その他の揺変
剤、体質顔料、耐侯性維持向上のための紫外線防止剤、
安定剤等各種添加剤などを含んでいてもよい。これら混
合物が均一に混合でき、且つ保存性が確保できるのに十
分なる混合、混練装置により製造する事ができる。
【0020】硬化触媒としての酸については燐酸、サリ
チル酸、燐酸塩または無水フタル酸等を使用することが
出来る。
【0021】溶剤類としては、トルエン、キシレン、タ
ーペン、酢酸エチル等の通常のウレタン用溶剤が使用で
きる。
【0022】その他の揺変剤は、ポリ塩化ビニルパウダ
ー、ベントナイト等があげられる。このほか本発明の組
成物には石油系高沸点芳香族系留分,石油樹脂等を混合
しても良い。
【0023】可塑剤としては、例えばジブチルフタレー
ト、ジオクチルフタレート、ジウンデシルフタレート、
ジラウリルフタレート、ブチルベンジルフタレート、ジ
イソデシルフタレート、ジブチルアジペート、ジオクチ
ルアジペート、ジイソノニルアジペート、ジイソノニル
アジペート、ジオクチルアゼレート、ジオクチルセバケ
ート等のエステル系可塑剤やトリオクチルホスフェー
ト、トリフェニルフォスフェート等の燐酸エステル系可
塑剤が挙げられる。
【0024】安定剤としては、例えば、酸化防止剤、紫
外線吸収剤等が挙げられる。更に無機充填剤としては、
例えば炭酸カルシウム、酸化カルシウム、酸化チタン、
硫酸アルミニウム、ゼオライト、硅そう土、ガラスバル
ーン等の無機化合物の粉粒体を併用してもよい。その添
加量は、組成物中に好ましくは1〜20重量%である。
【0025】本発明の組成物は、代表される用途として
コーテイング材、シーリング材、接着剤等に使用するこ
とができる。
【0026】コーテイング材とは、塗料、建築物の屋根
防水材、壁面防水材、駐車場防水材、競技場の表面舗装
材等に利用できるものである。又、シーリング材とは、
コンクリート、サイジングボード、金属等土木用建築用
シーリング材に利用できるものである。更に、接着剤と
しては、プラスチック床材等建築物内装材の接着剤、屋
上防水シートの接着剤、タイル、シートの接着剤、;自
然石、セラミック、ゴム、木等の粒状物、繊維状物の接
着剤(バインダー)として利用できるものである。
【0027】
【実施例】次に、本発明を、実施例、比較例により詳細
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。以下において部および%は特に断りのない限
り、すべて重量基準であるものとする。
【0028】<(A)成分の合成> (ウレタンプレポリマーの作製例1)数平均分子量20
00のポリブチレンエーテルジオール700g(0.3
5モル)、数平均分子量3000のポリプロピレンエー
テルトリオール300g(0.1モル)に2,4−トリ
レンジイソシアネート191.4g(1.1モル)、す
なわちNCO/OHの当量比2.2にて窒素気流下で8
0℃にて20時間フラスコ中で撹拌しながら反応させN
CO%が4.25%のウレタンプレポリマー(A−1)
を得た。
【0029】(ウレタンプレポリマーの作製例2)ウレ
タンプレポリマーの作成例1において数平均分子量20
00のポリブチレンエーテルジオール700g(0.3
5モル)の代わりにエチレンオキサイド含有量20%で
数平均分子量2000ポリエチレンプロピレンエーテル
ジオール700g(0.35モル)を用いたこと以外は
同様の方法で合成し、NCO%が4.23%のウレタン
プレポリマー(A−2)を得た。
【0030】<B成分の合成> (ウレタンオキサゾリジンプレポリマーの作製例1)数
平均分子量4800、オキシエチレン鎖の含有量15%
のポリエチレンプロピレンエーテルトリオール500g
(0.104モル)と数平均分子量2000のポリプロ
ピレンエーテルジオール500g(0.25モル)を混
合してオキシエチレン鎖の平均含有量7.5%、平均官
能基数2.29、数平均分子量2820のポリオールを
得た。さらにヘキサメチレンジイソシアネート143.
3g(0.853モル)、すなわちNCO/OHの当量
比2.1にて窒素気流下で80℃にて48時間フラスコ
中で撹拌しながら反応させNCO%が3.29%、1分
子当たりの末端NCO基数2.29のウレタンプレポリ
マー(b1−1)を得た。
【0031】ウレタンプレポリマー(b1−1)14
0.8gと2ーイソプロピル3(2ヒドロキシエチル)
1,3オキサゾリジン15.9g、すなわちNCO/O
Hの当量比1.1にて窒素気流下で60℃にて48時間
フラスコ中で撹拌しながら反応させ、ウレタンオキサゾ
リジンプレポリマー(OXZ−1)を得た。本組成物の
GPCを測定した結果、残存している2−イソプロピル
3(2ヒドロキシエチル)1,3オキサゾリジンの含有
率は1%以下であることを確認した。
【0032】(ウレタンオキサゾリジンプレポリマーの
作製例2)数平均分子量600、オキシエチレン鎖の含
有量30%のポリエチレンプロピレンエーテルトリオー
ル20g(0.033モル)と数平均分子量600のポ
リプロピレンエーテルジオール270g(0.45モ
ル)を混合してオキシエチレン鎖の平均含有量2.1
%、平均官能基数2.07、数平均分子量600のポリ
オールを得た。さらに2,4トリレンジイソシアネート
174g(1.0モル)、すなわちNCO/OHの当量
比2.0にて窒素気流下で60℃にて48時間フラスコ
中で撹拌しながら反応させNCO%が9.07%、1分
子当たりの末端NCO基数2.07のウレタンプレポリ
マー(b1−2)を得た。
【0033】ウレタンプレポリマー(b1−2)48.
7gと2−イソプロピル3(2ヒドロキシエチル)1,
3オキサゾリジン15.9g、すなわちNCO/OHの
当量比1.05にて窒素気流下で60℃にて48時間フ
ラスコ中で撹拌しながら反応させ、ウレタンオキサゾリ
ジンプレポリマー(OXZ−2)を得た。本組成物のG
PCを測定した結果、残存している2−イソプロピル3
(2ヒドロキシエチル)1,3オキサゾリジンの含有率
は1%以下であることを確認した。
【0034】<コンパウンドの配合>次に密閉型プラネ
タリーミキサー中に120℃で5時間減圧乾燥し、水分
を0.05%以下に調整した(C)成分を所定量、RY
−200S(日本アエロジル製)2部、ジオクチルフタ
レート90部、サリチル酸0.1部、微粉末にしたテレ
フタル酸5部、下表に示すプレポリマー成分を所定量及
びキシレン80部を加え均一に混合した後、60トール
の減圧下で脱泡して湿気硬化型ウレタンコンパウンドを
得た。
【0035】[試験方法] (硬化性試験)硬化性は四方を枠で囲い離型紙を貼った
ガラス板(30*30cm)上に厚さ1.5mmの割合
で試料を流し、25℃×50%の条件下で放置し、指で
触り塗膜の動きが無くなるまでの時間を測定した。
【0036】(非発泡性試験)非発泡性は四方を枠で囲
ったスレート板(30×30cm)上に厚さ2mmの割
合で試料を流し、50℃×90%の条件下で硬化させた
後、塗膜表面のフクレ、ピンホールの有無を観察した。
フクレ、ピンホールの無いものは○、フクレ、ピンホー
ルが有るものは×とした。
【0037】(粘度安定性試験)予め25℃に調整した
試料をヘラで60秒間攪拌した後、BM型回転粘度計で
粘度を測定し、初期粘度(cps/25℃)とする。同一ロット
の試料を別途500CC容器に充填、密閉し、50℃乾
燥機中に7日間放置後、25℃雰囲気下で15時間以上
放置する。試料を取り出し、初期粘度の測定方法と同一
の手法で貯蔵後粘度を測定する。 粘度変化率(%)は(貯蔵後粘度)÷(貯蔵前粘度)×
100で求める。
【0038】(上塗り材との接着性)コンクリート舗道
板(30*30cm)にプライマーとしてプライアデッ
クT−160−35(大日本インキ化学工業製)を20
0g/m2の割合で均一に塗布した後、試料を2kg/
2の割合で塗布し、室温で7日間養生する。その後、
室温水中に7日間浸漬した後取り出し、超速硬化性ウレ
タンとしてステラコートA−2500/B−2500=
1/1(容積比)(大日本インキ化学工業製)を2kg
/m2の割合で塗布し、室温で7日間養生する。室温で
7日間養生した後、試験片を2.5cm幅の短冊状に切
断し、ステラコートと一液ウレタンの層間接着強度及び
破壊状態を90゜ピーリング試験にて測定する。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】比較例1、2の(C)成分の代わりに炭酸
カルシウムを用いた組成物はいずれも上塗り材との接着
性に劣るものであった。
【0042】
【発明の効果】本発明は、上塗り材との接着性に優れ、
硬化時に炭酸ガスによる発泡がなく、硬化性に優れた湿
気硬化型ウレタン組成物に関するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 175/00 C09D 175/00 175/08 175/08 // C09K 3/10 C09K 3/10 D Q (72)発明者 西村 紀夫 大阪府高石市千代田2−3−28 Fターム(参考) 4H017 AA04 AA27 AB05 AC05 AD06 AE03 4J002 CK04W CK04X DJ036 FD010 GH01 GJ01 GJ02 GL02 4J034 CA02 CC29 CC33 CC37 DA01 DG03 DG04 DG05 DG14 HA07 HC03 HC12 HC13 HC17 HC22 HC46 HC52 HC64 HC67 HC71 HC73 LA08 LA33 RA07 RA08 RA10 4J038 DG131 DG132 DG261 DG262 DG271 DG272 DG281 DG282 DG322 GA08 GA11 HA526 KA08 NA04 NA12 NA23 NA24 PA20 PB05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ポリイソシアネートとポリオキシア
    ルキレンポリオールを反応させて得られる末端にイソシ
    アネート基を2個以上含有するウレタンプレポリマー、
    (B)末端にオキサゾリジン基を一つ以上有するウレタ
    ン化合物及び(C)充填剤としてカオリン及び又はクレ
    ーを含有することを特徴とする湿気硬化型ウレタン組成
    物。
  2. 【請求項2】(B)末端に一つ以上のオキサゾリジン基
    を有するウレタン化合物が(b1)ポリイソシアネート
    又はポリイソシアネートとポリオキシアルキレンポリオ
    ールを反応させて得られる末端にイソシアネート基を2
    個以上含有するウレタンプレポリマーと(b2)N−2
    −ヒドロキシアルキルオキサゾリジンとを反応させて得
    られるものであることを特徴とする請求項1記載の湿気
    硬化型ウレタン組成物。
  3. 【請求項3】(A)成分のウレタンプレポリマーがポリ
    オキシアルキレンポリオール中にブチレンエーテル結合
    を5重量%以上含有することを特徴とする請求項1又は
    2記載の組成物。
  4. 【請求項4】(C)無機充填剤としてのカオリン及び又
    はクレーの含有量が組成物中で5〜70重量%であるこ
    とを特徴とする請求項1〜3記載の湿気硬化型ウレタン
    組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017522400A (ja) * 2014-05-30 2017-08-10 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー シーリング材用途のための疎水性ポリオール

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