JP2001348245A - 強化ガラス、その製造方法およびディスプレイ用ガラス - Google Patents

強化ガラス、その製造方法およびディスプレイ用ガラス

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JP2001348245A JP2000166574A JP2000166574A JP2001348245A JP 2001348245 A JP2001348245 A JP 2001348245A JP 2000166574 A JP2000166574 A JP 2000166574A JP 2000166574 A JP2000166574 A JP 2000166574A JP 2001348245 A JP2001348245 A JP 2001348245A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い曲げ強度と厚い応力歪み層を有する強化
ガラス、該強化ガラスからなるディスプレイ用ガラス、
特に陰極線管用ガラスパネルおよび陰極線管を提供す
る。 【解決手段】 物理強化されてなる母材ガラスを、母材
ガラスの歪み点未満の温度で化学強化してなる強化ガラ
ス、厚み250μm以上の応力歪み層を有し、かつ曲げ
強度が300MPa以上である強化ガラス、これらの強
化ガラスからなるディスプレイ用ガラス、該ディスプレ
イ用ガラスからなる陰極線管用ガラスパネルおよびこの
ガラスパネルを備えた陰極線管である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強化ガラス、その
製造方法、ディスプレイ用ガラス、陰極線管用ガラスパ
ネル、陰極線管およびその製造方法に関する。さらに詳
しくは、本発明は、高い曲げ強度と厚い応力歪み層を有
し、窓ガラス、ディスプレイ用ガラス、メモリーディス
ク用ガラス、陰極線管用ガラスパネルなどに好適に用い
られる強化ガラス、このものを製造する方法、該強化ガ
ラスからなるディスプレイ用ガラスや陰極線管用ガラス
パネル、このガラスパネルを備えた陰極線管およびその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガラスの強化方法としては物理強化法と
化学強化法が知られている。物理強化法はガラスの徐冷
点付近以上の温度から歪み点付近の温度までの冷却速度
を大きくすることにより、ガラス表面と内部の温度差を
作り、表面に圧縮応力層を得る方法である。この方法に
よって得られる強化ガラスの曲げ強度は、一般に200
MPa程度、歪み層厚さは数百μm以上である。風冷強
化や液冷強化は物理強化法のうちの1つである。しかし
ながら、このような物理強化法により得られた強化ガラ
スは、厚い歪み層が得られるものの、高い曲げ強度が得
られない、表面の硬度が高くない、強化状態が板厚に大
きく依存する、複雑な形状のガラスには不適であるなど
の欠点がある。
【0003】一方、化学強化法はガラス表面に化学的な
処理を施して、表面に圧縮応力層を得る方法である。例
えば、リチウムやナトリウムを含むガラスをナトリウム
やカリウムを含む溶融塩中に浸漬し、イオン交換するこ
とによって元々存在したガラスのイオンより大きいイオ
ン半径のイオンを押し込み、圧縮応力層を得る方法が知
られている。この方法によって得られる強化ガラスの曲
げ強度は、一般に300〜700MPa、歪み層厚さは
10〜200μmである。
【0004】しかしながら、このような化学強化法によ
り得られたガラスは、高い曲げ強度は得られるものの、
歪み層厚さが薄く、傷に対して弱いという欠点がある。
化学強化ガラスの歪み層厚さは組成に大きく依存してお
り、イオン交換効率の高いアルミノシリケートガラスで
は数百μmであるが、一般的なソーダライムガラスでは
歪み層厚さが10〜30μmである。そのため、例えば
ソーダライムガラスを用いた窓ガラスやディスプレイ用
ガラスパネル、陰極線管用ガラスパネルにおいては、化
学強化ガラスでは厚い歪み層が得られないと考えられて
きた。
【0005】例えば、近年登場した平面ブラウン管に物
理強化ガラスパネルが用いられている。平面ブラウン管
のガラスパネルは、内部が真空で大気を平面で受け止め
るため高い強度が必要とされるが、この物理強化ガラス
パネルの曲げ強度は100〜200MPaすなわち未強
化ガラスの2倍程度であり、例えば36インチのガラス
パネルは20mm程度の厚さが必要とされる。
【0006】このCRT用ガラスパネルを化学強化した
例が、例えば特開平1−31932号公報や特許第29
04067号に記載されている。これらの公報には、C
RT用ガラスを400〜450℃の硝酸カリウム溶融塩
に1〜10時間浸漬すると、10〜50μmの応力歪み
層が得られたとある。しかし、応力歪み層の厚さが50
μm以下であると、CRTの製造工程中または製品とし
て使用中に受ける外部の衝撃によって傷が付いた場合、
傷が応力歪み層を貫通し、ガラスが破壊することがあっ
た。
【0007】従来、応力歪み層が100μm以上で曲げ
強度が500MPa以上のガラスは、例えば特許第28
37134号に記載されているように組成範囲が限られ
ていた。特にAl23を多く含有することでイオン交換
効率を向上し、厚い応力歪み層が得られることが知られ
ているが、それによってガラスの液相温度が上昇するた
め失透しやすくなり、ガラスの製造が困難になる場合が
多かった。また熱膨張係数や化学的耐久性などの特性を
満足することが難しくなる場合も多い。したがって、組
成に大きく依存することがなく、広い組成範囲のガラス
に適用できる強化方法が求められてきた。
【0008】また、プラズマディスプレイやCRTのガ
ラスはそれぞれ多くの組成が開示されているが、そのガ
ラスのままでは勿論のこと、物理強化あるいは化学強化
だけでは100μm以上の応力歪み層と300MPa以
上の曲げ強度を両立することができなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、従来の化学強化では厚い応力歪み層が得
られない組成のガラスであっても、高い曲げ強度と厚い
応力歪み層が付与された強化ガラスを提供すると共に、
該強化ガラスからなるディスプレイ用ガラス、特に陰極
線管用ガラスパネルおよびこの陰極線管用ガラスパネル
を備えた陰極線管を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、母材ガラスを
物理強化し、さらに母材ガラスの歪み点未満の温度で化
学強化して得られた強化ガラスにより、その目的を達成
し得ることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
【0011】すなわち、本発明は、(1)物理強化され
てなる母材ガラスを、母材ガラスの歪み点未満の温度で
化学強化してなる強化ガラス、(2)厚み250μm以
上の応力歪み層を有し、かつ曲げ強度が300MPa以
上であることを特徴とする強化ガラス、(3)上記
(1)または(2)の強化ガラスからなるディスプレイ
用ガラス、(4)上記(3)のディスプレイ用ガラスか
らなることを特徴とする陰極線管用ガラスパネル、
(5)上記(4)のガラスパネルを備えたことを特徴と
する陰極線管、(6)アルカリ金属を含む母材ガラスを
物理強化したのち、該母材ガラスの歪み点未満の温度に
おいて、さらに化学強化することを特徴とする強化ガラ
スの製造方法、および(7)X線吸収係数が28/cm
以上の母材ガラスを用い、上記(6)の方法で作製され
た強化ガラスをガラスパネルとし、該ガラスパネルとフ
ァンネルとをフリットシールにより加熱一体化すること
を特徴とする陰極線管の製造方法、を提供するものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の強化ガラスは、ガラス組
成への依存度が極めて小さく、厚い応力歪み層と高い曲
げ強度を両立するものである。本発明に使用する母材ガ
ラスは、LiおよびNaのうち少なくとも一方を含有し
ていることが望ましい条件である。まずイオン交換によ
り強い応力歪み層(圧縮応力層)を得るためには、ガラ
ス中の可動イオンをよりイオン半径の大きいイオンに置
換しなければならない。効率とコストの観点からLiと
Naの置換およびNaとKの置換が有効である。また、
イオン交換すなわち化学強化が容易であることの他に、
Liおよび/またはNaを適量含むガラスは熱膨張係数
がある程度大きく、しかも徐冷点および歪み点が低いた
め、物理強化も効率的に行えるというメリットがある。
そのためLiおよび/またはNaの好ましい含有量は合
計量で5〜20重量%である。
【0013】本発明の強化ガラスは、母材ガラスを物理
強化したのち、さらに化学強化したものであって、上記
物理強化の方法は従来慣用されている方法を用いること
ができる。すなわち、ガラスの徐冷点以上軟化点未満の
温度に加熱したガラスを、低温の気体、液体または固体
と接触させ、ガラス表面と内部で温度差を作る。ガラス
の温度が歪み点付近になるまで冷却するとその温度差が
歪みとなってガラス中に残存する。これが応力歪みであ
る。このようなガラスの冷却過程で形成される応力歪み
は応力歪み層(圧縮応力層)となっており、ガラスの曲
げ強度を向上させる働きをもつ。しかし、極度の冷却温
度差はガラスの破壊につながるので、破壊しない範囲の
冷却速度で実用化されている。この物理強化で得られる
歪み層厚さは板厚の1/6程度であるが、曲げ強度は実
用的に200MPa程度までである。
【0014】化学強化も従来慣用されている方法を用い
ることができるが、ガラスの歪み点未満の温度で処理す
ることが不可欠である。物理強化の後、化学強化を行う
理由はこの点にある。歪み点以上の温度で処理すると、
物理強化で形成した歪み層が緩和されて消滅してしま
う。具体的には、ガラスの歪み点未満の温度に保持した
溶融塩中にガラスを浸漬し、所定時間保持した後、取り
出し洗浄する。溶融塩の組成はガラスの組成によって選
択するが、Liを含有するガラスの場合はNaイオンを
含む塩を、Naを含有するガラスの場合はKイオンを含
む塩を使用するのが効率がよく、有利である。
【0015】上記溶融塩は単体の溶融塩であってもよい
し、混合の溶融塩であってもよい。塩の種類は融点が低
い硝酸塩が好ましいが、硝酸塩は分解温度も低いので、
適宜炭酸塩、硫酸塩などを用いる。処理温度は硝酸塩の
場合350〜550℃が適当である。浸漬時間は処理温
度に左右されるが、生産性の観点から24時間以内が好
ましく、特に4時間以内が好ましい。
【0016】物理強化と化学強化の工程は、個々に独立
した工程であってもよいし、連続工程であってもよい。
例えば、ガラスを徐冷点以上軟化点未満の温度に加熱し
た後、歪み点未満の温度に保持した溶融塩に素早く浸漬
する。この際、ガラス表面と内部で温度差が生じ、応力
歪み層が形成される。そのまま溶融塩中に所定時間浸漬
すると、ガラス表面と溶融塩の間でイオン交換が起こ
り、化学強化による圧縮応力層が付加される。
【0017】化学強化されているかどうかは、ガラス表
面近傍に含まれる金属イオンの分布を調べれば分かる。
よりイオン半径が大きい金属イオン(例えばアルカリ金
属イオン)とよりイオン半径が小さな金属イオン(例え
ばアルカリ金属イオン)の深さの分布を調べる。(より
イオン半径が大きな金属イオンの密度)/(よりイオン
半径が小さな金属イオンの密度)が、ガラスの深層部
(例えば、ガラスの厚みの半分の深さの部分)よりも表
面に近い部分のほうが大きく、曲げ強度も本発明の範囲
に入っていれば、イオン交換による化学強化が行われた
ものであることが分かる。
【0018】陰極線管用ガラスパネルに用いる場合、本
発明では、上記のように比較的ガラスの組成に関する制
限が緩やかであるが、物理強化後に行われる化学強化に
適したものという見地から、以下に示す母材ガラス1お
よび母材ガラス2が好ましく用いられる。
【0019】まず、母材ガラス1について説明する。こ
の母材ガラス1は、SiO2、Al23、Li2O、Na
2O、SrO、TiO2、ZrO2およびCeO2を含むと
共に、MgOおよび/またはCaOを含み、Li2Oの
含有量が5〜20モル%、SrOの含有量が3〜15モ
ル%およびZrO2の含有量が0.1〜5モル%のガラ
スである。
【0020】その中でも、SiO2、Al23、Na
2O、TiO2、MgOおよびCaOの含有量が、モル%
で、SiO2 40〜70%、Al23 0.1〜15
%、Na2O 0.1〜10%、MgO 0〜15%、
CaO 0〜15%およびTiO2 0.1〜15%で
あり、かつSiO2+Al23+Li2O+Na2O+S
rO+TiO2+ZrO2+MgO+CaO+CeO2
合計含有量が85%以上であるガラスがより好ましい。
【0021】この母材ガラス1は、前記ガラス成分に加
え、BaO、ZnO、La23、Cs2O、P25、B2
3、Y23、Nb25、Sb23、SnO2、K2O及
びFの中から選ばれた1種又は複数種のガラス成分を、
合計量で15モル%以下の割合で含むことができる。
【0022】また母材ガラス1は、前記ガラス成分に加
え、Ni、Co、Fe、Mn、V、Cu及びCrの群か
ら選ばれる1種又は複数種のガラス成分を、合計量で1
モル%以下の割合で含むことができる。
【0023】母材ガラス1において、SiO2はガラス
の基本成分であり、40モル%未満では耐失透性、化学
的耐久性が悪化する。逆に70モル%を超えると溶融が
困難になる。したがってSiO2の含有量は40〜70
モル%に限定される。好ましくは45〜60モル%であ
り、さらに好ましくは50〜55モル%である。
【0024】Al23はガラスの耐失透性、化学的耐久
性及びイオン交換の効率を向上させる成分であるが、
0.1モル%未満ではその効果がなく、逆に15モル%
を超えると耐失透性が悪化する。したがってAl23
含有量は0.1〜15モル%に限定される。またAl2
3はX線吸収係数を下げる成分でもあるので、好まし
くは1〜10モル%、さらに好ましくは1〜5モル%で
ある。
【0025】Li2Oはガラス表層部でイオン交換処理
浴中の主としてNaイオンとイオン交換されることによ
り、ガラスを化学強化するための成分であるが、5モル
%未満ではその効果がなく、20モル%を超えると耐失
透性と化学的耐久性が低下する。したがってLi2Oの
含有量は5〜20モル%に限定される。Li2OはX線
吸収係数を下げる成分でもあるので、好ましくは7〜1
8モル%、さらに好ましくは10〜15モル%である。
【0026】Na2Oはガラス表層部でイオン交換処理
浴中の主としてKイオンとイオン交換されることによ
り、ガラスを化学強化しブラウニングを防止するため成
分である。0.1モル%未満ではその効果がなく、10
モル%を超えると耐失透性と化学的耐久性が低下する。
したがってNa2Oの含有量は0.1〜10モル%に限
定される。またNa2OもX線吸収係数を下げる成分で
もあるので、好ましくは1〜5モル%である。
【0027】MgOはガラスのヤング率を向上させる成
分であり、0〜15モル%の範囲で含有させることがで
きる。15モル%を超えるとX線吸収係数が低下する。
したがってMgOの含有量は0〜15モル%に限定され
る。好ましい含有量は5〜10モル%である。
【0028】CaOはガラスのX線吸収係数及びヤング
率を向上させる成分であり、0〜15モル%の範囲で含
有させることができる。15モル%を超えると液相温度
が上昇する。したがってCaOの含有量は0〜15モル
%に限定される。好ましい含有量は5〜10モル%であ
る。
【0029】SrOは本発明のガラスにおいて重要な役
割を果たす成分である。SrOは、X線吸収係数を高め
る効果が著しい成分であるが、添加によってヤング率や
曲げ強度を著しく低下することがないことが分かった。
3モル%未満ではX線吸収係数が28に満たず、逆に1
5モル%を超えると耐失透性が低下する。したがってS
rOの含有量は3〜15モル%に限定される。好ましい
含有量は5〜13モル%である。
【0030】任意成分であるBaOはガラスのX線吸収
係数を向上させる成分であるので、含有させることがで
きる。しかし、BaOはX線吸収係数を上げる働きがS
rOの半分程度であり、ヤング率を低下させる成分でも
あるのて、BaOの好ましい含有量は0〜5モル%であ
る。
【0031】任意成分であるZnOはX線吸収係数を高
める効果が大きいが、曲げ強度やヤング率を低下させる
ので、5モル%未満が好ましい。
【0032】TiO2はガラスのヤング率とX線吸収係
数を向上させ、X線による着色を防止する成分である。
0.1モル%未満ではその効果がなく、逆に15モル%
を超えると耐失透性が低下する。したがってTiO2
含有量は0.1〜15モル%に限定される。またTiO
2はガラスの透過光のうち短波長域を吸収し、着色しや
すいので、好ましい含有量は0.1〜5モル%である。
【0033】ZrO2も本発明のガラスにおいて重要な
役割を果たす成分のうちの1つである。ZrO2は、ガ
ラスのヤング率とX線吸収係数及び曲げ強度を向上させ
る成分である。0.1モル%未満ではその効果がなく、
逆に6モル%を超えるとガラスの解け残りが発生しやす
い。したがってZrO2の含有量は0.1〜5モル%に
限定される。好ましい含有量は1〜3モル%である。
【0034】CeO2は、X線による着色(ブラウニン
グ)を防止する成分である。好ましい含有量は0.01
〜1モル%である。任意成分であるK2Oは、X線によ
る着色(ブラウニング)を防止する上で、母材ガラス中
に含有させることができる。好ましい含有量は0〜5モ
ル%である。
【0035】この他、La23、Cs2O、P25、B2
3、Y23、Nb25、Sb23、SnO2及びFなど
のうちの1種又は複数種を、溶融性の向上、清澄、耐失
透性の向上、ガラスの粘度の調整、熱膨張係数やX線吸
収係数の調整、ヤング率の調整、イオン交換速度の調
整、ソラリゼーションの防止、ブラウニングの防止な
ど、ガラスの製造を容易にしたり、特性を調整する目的
で適宜添加することができる。さらに、Ni、Co、F
e、Mn、V、Cu及びCrなどのうちの1種又は複数
種を、ガラスの透過率を調整する目的で適宜添加するこ
とができる。
【0036】なお、母材ガラス1は、PbOを実質的に
含まない。これは、PbOの使用は環境上好ましくな
く、また、PbOは化学強化を悪くする成分であり、ま
たヤング率を低下させる成分であるからである。
【0037】この母材ガラス1において、より好ましい
組成1は、ガラス成分として、モル%で SiO2 50〜60% Al23 1〜 5% Li2O 10〜20% Na2O 0.1〜 8% CeO2 0.01〜 1% MgO 1〜10% CaO 1〜10% SrO 5〜10% TiO2 0.1〜 5% ZrO2 1〜 5% を含む組成である。
【0038】この組成1のメリットは、SiO2が多
く、TiO2が少ない上記組成範囲では、ヤング率95
GPa以上、曲げ強度400MPa以上、しかも耐失透
性に優れるガラスを得ることができること、SrOの含
有量を多くするほどX線吸収係数を大きくすることがで
きることである。
【0039】また、母材ガラス1において、より好まし
い組成2は、ガラス成分として、モル%で、 SiO2 40〜50% Al23 1〜 5% Li2O 7〜15% Na2O 0.1〜 8% CeO2 0.01〜 1% MgO 1〜10% CaO 1〜10% MgO+CaO 10〜30% SrO 5〜15% TiO2 5〜15% ZrO2 1〜 5% を含む組成である。
【0040】この組成2のメリットは、TiO2の多い
上記組成範囲では、ヤング率100GPa以上、曲げ強
度400MPa以上を得ることができること、SrOの
含有量を多くするほどX線吸収係数を大きくすることが
できることである。なお、前記組成範囲1の特徴は、耐
失透性、成形の容易さが上記組成範囲2より優れている
ことである。上記組成範囲2の特徴は、ヤング率が前記
組成範囲1より大きいことである。
【0041】また、上述した母材ガラス1におけるより
好ましい組成1及び組成2のガラスは、化学強化後のガ
ラス表面のヌーブ硬さが、通常600GPa以上(特に
650GPa以上)である。ヌーブ硬さが大きいので、
化学強化によって、表面の傷の成長を防げるだけでな
く、深い傷を生じにくくすることができる。
【0042】この母材ガラス1の作製方法としては特に
制限はなく、従来使用されている方法を用いることがで
きる。例えば、ガラス原料として酸化物、水酸化物、炭
酸塩、硝酸塩、塩化物、硫化物などを適宜用い、所望の
組成になるように秤量し、混合して調合原料とする。こ
れを耐熱坩堝に入れ1300〜1500℃程度の温度で
溶融し、撹拌、清澄して均質な溶融ガラスとする。次い
でガラスを成形枠に鋳込み、ガラスブロックを形成する
か、シートに成形するか、あるいは陰極線管(CRT)
形状にプレス成形する。ガラスの徐冷点近くに加熱した
炉に移し、室温まで冷却する。徐冷して得られたガラス
ブロックはスライス、研磨などが施され、シート成形ガ
ラスは必要に応じて切断、研磨、熱曲げ加工などが施さ
れ、プレス成形ガラスも必要に応じて研磨が施される。
【0043】次に、母材ガラス2について説明するこの
母材ガラス2は、必須成分として、SiO2、Al
23、アルカリ金属酸化物、SrO、ZrO2、および
TiO2またはCeO2あるいはその両方を含み、任意成
分として、BaOおよびSb23を含むと共に、SrO
の含有量が5〜20重量%であり、かつ上記必須成分と
任意成分の合計含有量が90重量%以上のガラスであ
る。
【0044】上記Al23の含有量は、化学強化によっ
て厚い応力歪み層が得られることから、0.1〜20重
量%であることが望ましく、4.0重量%より多く20
重量%以下であることがより望ましく、5〜20重量%
であることがさらに望ましい。
【0045】この母材ガラス2の中で、さらに好ましい
ガラス組成は、上記アルカリ金属酸化物として、重量%
で、Li2O 0〜3%、Na2O 4〜20%およびK
2O1〜10%を含むと共に、上記SiO2、ZrO2
TiO2、CeO2、BaOおよびSb23の含有量が、
重量%で、SiO2 40〜70%、ZrO2 1〜7
%、TiO2 0.1〜1%、CeO2 0.1〜1%、
BaO 0〜15%およびSb23 0〜1%である。
【0046】この母材ガラス2は、X線照射による着色
を防ぐ上から、実質的に鉛を含まないことが望ましい。
ここで実質的に鉛を含まないとは不純物は別として、鉛
を含まないことを言う。鉛は、環境上好ましくなく、ま
た、化学強化を悪くすると共に、ヤング率を低下させる
成分である。
【0047】母材ガラス2は、MgO、CaO、Zn
O、La23、P25、B23、SnO2、NiO、C
23、Cr23およびFの中から選ばれた少なくとも
1種の成分を、10重量%以下の割合で含有することが
できる。上記母材ガラス2において、SiO2はガラス
の基本成分であり、40重量%未満では化学的耐久性、
耐失透性が悪化する。逆に70重量%を超えると溶融が
困難になる。したがってSiO2の含有量は40〜70
重量%に限定される。好ましくは55〜65重量%であ
る。
【0048】Al23はガラスの耐失透性、化学的耐久
性、イオン交換速度を向上させる最も重要な成分であ
る。0.1重量%以下では失速しやすく、厚い応力歪み
層を得るための処理に時間を要する。逆に20重量%を
超えると耐失透性が悪化する。したがってAl23の含
有量は0.1重量%より多く、20重量%以下にするこ
とが望ましいが、厚い応力歪み層、例えば深さ100μ
m以上の応力歪み層を形成するには、Al23の含有量
を5〜20重量%とすることが好ましく、4.0重量%
より多く20重量%以下とすることがよりに好ましく、
さらに好ましは10〜15重量%である。
【0049】母材ガラスに含まれるアルカリ金属酸化物
としては、Na2O及びK2O、またはLi2O及びNa2
O及びK2Oであることが好ましい。Li2Oは必須成分
ではないが、ガラスの溶融性を向上する成分である、ガ
ラス表層部でイオン交換処理浴中の主としてNaイオン
とイオン交換されることにより、ガラスを化学強化する
ための成分であるので、添加することによりイオン交換
効率を向上することができる。しかし3重量%を超える
と耐失透性と化学的耐久性が低下する上、ガラスの粘度
が小さくなりガラス成形が難しくなる。したがってLi
2Oの含有量は0〜3重量%とすることが好ましく、よ
り好ましくは0〜1重量%である。
【0050】Na2Oはガラスの溶融性を向上させる成
分であるとともに、ガラス表層部でイオン交換処理浴中
の主としてKイオンとイオン交換されることにより、ガ
ラスを化学強化するための成分である。4重量%未満で
はその効果が乏しく、20重量%を超えると耐失透性と
化学的耐久性が低下する。したがってNa2Oの含有量
は4〜20重量%とすることが好ましく、より好ましく
は5〜10重量%である。
【0051】K2Oはガラスの溶融性を向上するととも
に、X線照射によるガラスの着色を防止する成分であ
る。1重量%未満ではその効果がなく、逆に10重量%
を超えるとイオン交換速度が低下する。したがってK2
Oの含有量は1〜10重量%とすることが好ましく、よ
り好ましくは5〜10重量%である。
【0052】SrOは、X線吸収係数を向上する効果が
大きく、しかもガラスの溶融性を向上させるための重要
な成分である。さらに、イオン交換を促進する働きを有
するAl23を比較的多量に含有させることができる成
分でもある。SrOの含有量が5重量%未満ではX線吸
収係数が28/cmに届かず、逆に20重量%を超える
と液相温度が上昇する。したがってSrOの含有量は5
〜20重量%とすることが好ましく、より好ましい含有
量は8〜15重量%である。
【0053】BaOは必須成分ではないが、X線吸収係
数を向上させ、ガラスの溶融性を向上させる成分であ
り、SrOよりもX線吸収係数を向上する効果は小さい
が、安価なため好ましく使用できる。BaOが15重量
%を超えるとイオン交換効率が低下する。そのためBa
Oの含有量は0〜15重量%とすることが好ましく、よ
り好ましい含有量は5〜12重量%である。
【0054】ZrO2はX線吸収係数を高めるととも
に、ガラスの化学的耐久性、耐失透性、イオン交換効率
を向上させる重要な成分である。ZrO2の含有量が1
重量%未満ではその効果がなく、逆に7重量%を超える
とガラスに溶けにくくなる。したがってZrO2の含有
量は1〜7重量%とすることが好ましく、より好ましい
含有量は2〜5重量%である。
【0055】TiO2はX線照射によるガラスの着色を
防止する成分である。0.1重量%未満ではその効果が
なく、逆に1重量%を超えるとガラスの着色が大きくな
る。したがってTiO2の含有量は0.1〜1重量%と
することが好ましい。CeO2はX線照射によるガラス
の着色を防止する成分である。0.1重量%未満ではそ
の効果がなく、逆に1重量%を超えるとガラスが黄色く
着色しやすい。したがってCeO2の含有量は0.1〜
1重量%とすることが好ましい。
【0056】MgO、CaO、ZnOは必須成分ではな
いが、ガラスの溶融性を向上させる成分であるので含有
することができる。好ましい含有量は0〜4重量%であ
る。Sb23も必須成分ではないが、清澄剤として好ま
しく用いられる。Sb23の含有量は0〜1重量%が好
ましい。
【0057】この他、La23、P25、B23、Sn
2、NiO、Co23、Cr23およびFなどを、溶
融性の向上、清澄、熱膨張係数やX線吸収係数の調整、
イオン交換速度の調整、ソラリゼーションの防止、透過
率の調整などの目的で適宜用いることができる。
【0058】この母材ガラス2の作製方法としては特に
制限はなく、従来慣用されている方法を用いることがで
きる。例えば、ガラス原料として酸化物、水酸化物、炭
酸塩、硝酸塩、塩化物、硫化物などを適宜用い、所望の
組成になるように秤量し、混合して調合原料とする。こ
れを耐熱坩堝に入れ1400〜1500℃程度の温度で
溶融し、撹拌、清澄して均質な溶融ガラスとする。次い
でガラスを成形枠に鋳込み、ガラスブロックを形成した
後、ガラスの徐冷点近くに加熱した炉に移し、室温まで
冷却する。徐冷して得られたガラスブロックは切断、研
磨などが施される。
【0059】上記母材ガラス1、2ともに、化学強化及
びX線吸収特性に優れたガラスであるが、このような母
材ガラスに限らず、ソーダライムガラスなどの一般的な
ガラスも母材ガラスとして使用することができる。
【0060】本発明の強化ガラスは、アルカリ金属を含
む前述の母材ガラスを物理強化したのち、該母材ガラス
の歪み点未満の温度において、さらに化学強化すること
により、製造することができる。本発明の強化ガラス
は、このように、特定のガラス組成の母材ガラスを物理
強化、次いで化学強化することにより、厚み250μm
以上、好ましくは300μm以上、さらに好ましくは4
00μm以上の応力歪み層を有し、かつ曲げ強度が30
0MPa以上、好ましくは350MPa以上、さらに好
ましくは400MPa以上、X線吸収係数が28/cm
以上のものにすることができる。
【0061】応力歪み層の厚さは、精密歪み計を用いた
バビネ補正法又は偏光顕微鏡を用いる方法などで求める
ことができる。精密歪み計を用いたバビネ補正法に関し
ては、市販されている測定装置を用いればよい。偏光顕
微鏡を用いる方法は、まずガラス試料をイオン交換表面
に垂直に切断し、その断面を厚さ0.5mm以下となる
よう薄く研磨した後、偏光顕微鏡にて研磨面に垂直に偏
光を入射し直交ニコルにて観察する。化学強化ガラス
は、表面近傍に応力歪み層が形成されるため、表面から
明るさや色の変化している部分の距離を測定することに
よって歪み層厚さを測定することができる。
【0062】化学強化ガラスと物理強化ガラスの差異
は、ガラスパネル表面近傍に含まれる金属イオンの分布
を調べれば分かる。具体的には、よりイオン半径が大き
な金属イオン(例えばアルカリ金属イオン)と、よりイ
オン半径の小さな金属イオン(例えばアルカリ金属イオ
ン)の深さ分布を調べる。(よりイオン半径の大きな金
属イオンの密度)/(よりイオン半径の小さな金属イオ
ンの密度)が、ガラスの深層部(例えば、ガラスの厚み
の半分の深さの部分)よりも表面に近い部分の方が大き
い。したがって、本発明の強化ガラスは、化学強化によ
り形成された応力歪み層が比較的表面に近い部分に見ら
れ、比較的深い部分には応力歪み層が形成されているも
のの、上記のような化学強化に特徴的な金属イオンの分
布が見られないものである。
【0063】本発明はまた、厚み250μm以上の応力
歪み層を有し、かつ曲げ強度が300MPa以上である
強化ガラス、好ましくは、X線吸収係数が28/cm以
上である強化ガラスをも提供するものである。
【0064】本発明の強化ガラスは、曲げ強度が300
MPa以上のとき、応力歪み層の厚みは250μm以上
であり、好ましくは300μm以上、特に好ましくは4
00μm以上である。また、曲げ強度が350MPa以
上のときも、応力歪み層の厚みは250μm以上であ
り、好ましくは300μm以上、特に好ましくは400
μm以上である。さらに曲げ強度が400MPa以上の
ときも、応力歪み層の厚みは250μm以上であり、好
ましくは300μm以上、特に好ましくは400μm以
上である。
【0065】さらに、前述の本発明の強化ガラスからな
るディスプレイ用ガラス、このディスプレイ用ガラスか
らなる陰極線管用ガラスパネル、該ガラスパネルを備え
た陰極線管、並びにX線吸収係数が28/cm以上の母
材ガラスを用い、前述の方法で作製された強化ガラスを
ガラスパネルとし、該ガラスパネルとファンネルとをフ
リットシールにより加熱一体化して、陰極線管を製造す
る方法も提供するものである。
【0066】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。
【0067】なお、得られた強化ガラスの応力歪み層の
厚さおよび曲げ強度は下記の方法に従って測定した。 (1)応力歪み層の厚さ 試験片の断面を研磨し、偏光顕微鏡にて測定した。 (2)曲げ強度 65×10×1mmの試験片についてJIS R160
1の3点曲げ試験に準じて測定した。
【0068】実施例1 厚さ5mmのソーダライムガラスを約700℃に加熱
し、500W/m2・℃の冷却能のノズルから吹き出し
た空気ジェットで500℃まで冷却し、500℃から室
温まで徐冷した。次いでそのガラスを450℃に保持し
た硝酸カリウムの溶融塩中に浸漬し、4時間保持後、取
り出し室温まで冷却後、洗浄した。得られたガラスの応
力歪み層の厚さと曲げ強度を測定した、結果を表1に示
す。なお、同組成のガラスで風冷強化のみで処理したサ
ンプル、化学強化のみで処理したサンプルを同様に測定
した。その結果を表1に示す。
【0069】
【表1】
【0070】なお、上記ソーダライムガラスの組成は重
量%表示で以下の通りである。 SiO2 71.2% Al23 1.5% Na2O 13.1% K2O 0.9% MgO 4.1% CaO 8.9%
【0071】実施例2 厚さ8mmのCRT用ガラスを約700℃加熱し、次い
でそのガラスを420℃に保持した硝酸カリウムの溶融
塩中に浸漬した。そのまま4時間保持後、取り出し室温
まで冷却後、洗浄した。得られたガラスの応力歪み層の
厚さと曲げ強度を測定した。結果を表2に示す。なお、
同組成のガラスで物理強化のみで処理したサンプル、化
学強化のみで処理したサンプルを同様に測定した。その
結果を表2に示す。
【0072】
【表2】
【0073】なお、CRT用ガラスの組成は、重量%表
示で以下の通りである。 SiO2 60.6% Al23 1.0% Na2O 6.6% K2O 8.6% MgO 0.3% CaO 0.4% SrO 10.4% BaO 9.0% TiO2 0.5% ZrO2 2.1% CeO2 0.2% Sb23 0.3%
【0074】実施例3 厚さ8mmのCRT用ガラスを約700℃に加熱し、次
いでそのガラスを400℃に保持した硝酸ナトリウム
(40重量%)と硝酸カリウム(60重量%)の溶融塩
中に浸漬した。そのまま4時間保持後、取り出し室温ま
で冷却後、洗浄した。得られたガラスの応力歪み層の厚
さと曲げ強度を測定した。結果を表3に示す。なお、同
組成のガラスで物理強化のみで処理したサンプル、化学
強化のみで処理したサンプルを同様に測定した。その結
果を表3に示す。
【0075】
【表3】
【0076】なお、CRT用ガラスの組成は、モル%表
示で以下の通りである。 SiO2 62.0% Al23 2.0% Li2O 13.0% Na2O 1.0% MgO 4.0% CaO 6.8% SrO 5.0% TiO2 2.0% ZrO2 4.0% CeO2 0.1% Sb23 0.1% NiO 0.05% Co23 0.01%
【0077】実施例4 厚さ8mmのCRT用ガラスを約700℃に加熱し、次
いでそのガラスを400℃に保持した硝酸カリウムの溶
融塩中に浸漬した。そのまま4時間保持後、取り出し室
温まで冷却後、洗浄した。得られたスの応力歪み層の厚
さと曲げ強度を測定した。結果を表4に示す。なお、同
組成のガラスで物理強化のみで処理したサンプル、化学
強化のみで処理したサンプルを同様に測定した。その結
果を表4に示す。
【0078】
【表4】
【0079】なお、CRT用ガラスの組成は、重量%表
示で以下の通りである。 SiO2 47.5% Al23 15.5% Na2O 10.5% K2O 5.0% SrO 9.5% BaO 6.5% TiO2 0.5% ZrO2 4.5% CeO2 0.3% Sb23 0.2%
【0080】以上の各実施例で得られた強化ガラスをフ
ァンネルとフリットシールにより加熱して一体化し、陰
極線管を得た。なお、加熱は、応力歪み層の応力が緩和
されないよう、ガラスの歪み点未満で行うことが望まし
い。このようにして、厚みが250μm以上の応力歪み
層を有し、曲げ強度が300MPa以上のガラスパネル
を有する陰極線管を得ることができる。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、従来、厚い応力歪み層
と高い曲げ強度の両立が困難であった組成のガラスにお
いても、厚い応力歪み層と高い曲げ強度が付与された強
化ガラスを容易に得ることができる。本発明の強化ガラ
スは、特に、ディスプレイ用ガラスパネルに好適に用い
られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 29/86 H01J 29/86 Z Fターム(参考) 4G015 CA04 CB01 CB03 4G059 AA07 AA08 AB01 AB11 HB03 HB13 HB14 HB15 HB23 4G062 AA03 AA04 AA18 BB01 BB03 DA05 DA06 DA07 DB03 DB04 DC01 DD01 DE01 DF01 EA01 EA04 EB03 EB04 EC02 EC03 ED02 ED03 EE02 EE03 EF01 EF03 EF04 EG01 EG03 FA01 FA10 FB01 FB02 FC01 FC03 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FJ01 FK01 FL01 FL02 GA01 GA10 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH12 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ04 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM12 MM25 MM27 NN14 NN33 5C032 AA02 BB03 BB04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物理強化されてなる母材ガラスを、母材
    ガラスの歪み点未満の温度で化学強化してなる強化ガラ
    ス。
  2. 【請求項2】 厚み250μm以上の応力歪み層を有
    し、かつ曲げ強度が300MPa以上である請求項1に
    記載の強化ガラス。
  3. 【請求項3】 母材ガラスが、Li2Oおよび/または
    Na2Oを含み、450℃以上の歪み点を有するガラス
    である請求項1または2に記載の強化ガラス。
  4. 【請求項4】 母材ガラスに含まれるLi2Oおよび/
    またはNa2Oの量が5〜20重量%である請求項3に
    記載の強化ガラス。
  5. 【請求項5】 母材ガラスが、SiO2、Al23、L
    2O、Na2O、SrO、TiO2、ZrO2およびCe
    2を含むと共に、MgOおよび/またはCaOを含
    み、Li2Oの含有量が5〜20モル%、SrOの含有
    量が3〜15モル%およびZrO2の含有量が0.1〜
    5モル%である請求項1、2または3に記載の強化ガラ
    ス。
  6. 【請求項6】 母材ガラスが、必須成分として、SiO
    2、Al23、アルカリ金属酸化物、SrO、ZrO2
    およびTiO2またはCeO2あるいはその両方を含み、
    任意成分として、BaOおよびSb23を含むと共に、
    SrOの含有量が5〜20重量%であり、かつ上記必須
    成分と任意成分の合計含有量が90重量%以上である請
    求項1、2または3に記載の強化ガラス。
  7. 【請求項7】 厚み250μm以上の応力歪み層を有
    し、かつ曲げ強度が300MPa以上であることを特徴
    とする強化ガラス。
  8. 【請求項8】 X線吸収係数が28/cm以上である請
    求項1ないし7のいずれか1項に記載の強化ガラス。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれか1項に記載
    の強化ガラスからなるディスプレイ用ガラス。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のディスプレイ用ガラ
    スからなることを特徴とする陰極線管用ガラスパネル。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のガラスパネルを備
    えたことを特徴とする陰極線管。
  12. 【請求項12】 アルカリ金属を含む母材ガラスを物理
    強化したのち、該母材ガラスの歪み点未満の温度におい
    て、さらに化学強化することを特徴とする強化ガラスの
    製造方法。
  13. 【請求項13】 X線吸収係数が28/cm以上の母材
    ガラスを用い、請求項12に記載の方法で作製された強
    化ガラスをガラスパネルとし、該ガラスパネルとファン
    ネルとをフリットシールにより加熱一体化することを特
    徴とする陰極線管の製造方法。
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