JP2001085259A - コイルとその製造方法 - Google Patents

コイルとその製造方法

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JP2001085259A
JP2001085259A JP25641899A JP25641899A JP2001085259A JP 2001085259 A JP2001085259 A JP 2001085259A JP 25641899 A JP25641899 A JP 25641899A JP 25641899 A JP25641899 A JP 25641899A JP 2001085259 A JP2001085259 A JP 2001085259A
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terminal
coil
terminal plate
magnetic core
resin
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JP25641899A
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Inventor
Toru Sekiguchi
亨 関口
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Citizen Electronics Co Ltd
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Citizen Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイル、特にELドライバ用のものは、磁心
と端子を樹脂にインサートした構造の上、強度の点から
端子をある程度厚くする必要があって仕上がり寸法が増
え、製造上も樹脂のインサート成形のために金型費用と
工数がかかるものだったが、薄型化に適し、インサート
成形の不要なコイルを提供する。 【解決手段】 端子14aや巻線端末3の接続用の枝部
14bを有する端子板14を2個、磁心11のフランジ
11aに接着剤15で接着したものに巻線し、端末処理
した構造で、樹脂層がないので部品厚が薄くなる。回路
基板に実装後、全体を封止樹脂中に埋設するので、端子
14aを薄くできてさらに部品厚を減らせる。製造は、
順送プレス加工により帯材に端子板14がつながったリ
ードフレームを作り、これに磁心11を接着して抜き落
とし、巻線するので生産性がよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路に用いる
コイルであって、特に電子機器において液晶表示装置を
照明するために設けてあるエレクトロルミネセンス(E
L)素子を発光させるためのELドライバ用に好適のも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】図6はELドライバその他の電子回路に
用いられるコイルの一例であって、(A)は正面図、
(B)は下面図である。1はフェライト材の磁心で両端
にフランジ1a、1bがあり、同図(A)では磁心1の
右半分を断面で示してある。フランジ1bの下面に樹脂
5の層があり、樹脂5には2個の端子板4が埋設されて
いる。
【0003】このコイルを製作するには、磁心1と端子
板4をインサートして樹脂5を成形することにより、磁
心1と端子板4が一体化した部品を得て、これに巻線2
を施して端末を処理する。端末処理は巻線端末3を端子
板4の一端である枝部4bにからげ、この部分を半田デ
ィップして固定する。端子板4の他端は端子4aであ
り、これを回路パターンに半田付けしてコイルを回路基
板に実装する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図6のコイルには次の
ような問題点がある。まず、磁心に樹脂部分を形成して
端子板を埋設するので、そのための金型やインサート成
形工程が必要であり製造費が増す。磁心、端子、樹脂層
を積層した構成なので高さ寸法が増える。また、端子を
回路基板に半田付けすることによってコイルを組み付け
るので、強度上、端子をある程度厚く、例えば厚さ0.
15mm以上にしなければならず製品の薄型化が妨げら
れる、などである。本発明はこれらの問題を解決して、
小型で回路基板への表面実装に適するコイルを提供する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のコイルは、端子
を樹脂部分にインサートして固定するのでなく、磁心の
フランジに接着して固定する。従って従来のような樹脂
層は省かれる。そして、コイルを基板に実装した後、基
板上に封止樹脂を充填してコイルその他の部品を封入す
るので、部品の端子に格別の強度は必要なく、端子に薄
い材料を用いて全体を薄型化する。
【0006】本発明のコイルの製造には、順送プレス加
工により帯材に端子のつながったリードフレームを形成
する。そして接着剤を用いて端子に磁心を接着し、接着
剤を硬化させた後、端子をリードフレームから切断す
る。こうして磁心に端子の接着された部品を得るので、
これに巻線して端末処理し、基板への組み込みに適する
形に端子を曲げる。この方法により生産性よくコイルを
製造する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。図1は本発明のコイル17で、
(A)は上面図、(B)は正面図である。フェライト材
の磁心11は両端にフランジ11a、11bを有し、巻
線2が巻かれている。磁心11のフランジ11aの上面
に2個の端子板14を嫌気性のUV接着剤で接着してあ
る。図1(A)で中央部に水平に帯状に見えるのは、2
個の端子板14の間に溜まった接着剤15であって、磁
心11のフランジ11a上面と端子板14下面の間に、
厚さ数十ミクロン程度の接着剤層を生じて両部品を接着
している。
【0008】端子板14にはそれぞれ端子14aと枝部
14bが形成されている。なお、明瞭のため、図1
(B)では同図(A)のB−B線に沿って端子14aと
枝部14bを見たところを描いてある。端子14aは図
(B)のように下方に2段曲げしてある。枝部14bも
僅かの段差で2段曲げされており、これに巻線端末3を
からげて半田ディップで固定してある。端子板14には
他に短い突起14cがあり、これは下向きに曲がってい
て、枝部14bの段差とともに磁心11と端子板14を
位置合わせするのに役立つ。
【0009】図2は、図1に示したコイル17を用いて
構成したELドライバのモジュールである。基板6にコ
ンデンサ7とIC(8)を実装してあり、IC(8)は
ワイヤボンドしてある。コイル17は下部を基板6の穴
に入れて端子14aを回路パターンに当て、半田のリフ
ローで接続してある。そして基板6上に封止樹脂9を充
填して、回路部品全部を封入してある。このように、コ
イル17はモジュール化されると封止樹脂9中に埋設さ
れるので、端子14aを厚さ0.1mm程度の薄手の材
料で作っても強度上の問題を生じない。
【0010】次に本発明のコイルの製造方法を説明す
る。図3(A)に示すように、燐青銅などの帯材21を
パイロット穴22を基準に順送プレス加工して、帯材2
1に多くの端子板14がつなぎ部23でつながったリー
ドフレームを製作する。端子板14は2個ずつ1組にな
っており、図1と見比べれば分かるように、完成コイル
になった時と同じ位置関係でつなぎ部23につながって
いる。端子板14には端子14a、枝部14b、突起1
4cがあり、それぞれ単純曲げや2段曲げを施されてい
る。ただし、コイルの完成品と違って端子14aは先端
を曲げてあるだけで、根本はまだ曲げてない。同図
(B)はリードフレームの右側面図である。
【0011】端子板14とつなぎ部23の境界に切り込
み24が入れてあり、同図(C)はその部分の拡大側面
図である。切り込み24を設けたのは端子板14を帯材
21から簡単に切断できるようするためである。また、
端子14aを根本から曲げやすくするために、端子14
aの根本に切り込み25を設けることもでき、同じく図
(C)の下部に拡大側面図を示す。しかし、こちらは曲
げのためであって切断のためではないから、切り込み2
5は24よりも浅くする。
【0012】次に、リードフレームの端子板14に嫌気
性のUV接着剤15を図3(A)のように塗布する。そ
して図4(A)、(B)のように、磁心11のフランジ
11aを2個の端子板14にまたがって押し当てる。フ
ランジ11aは端子板14の枝部14bと突起14cの
作る段差によって横方向に位置決めされる。接着剤15
は接着面間に広がって接着層を生じるとともに、そこか
らはみ出して、裏側から見ると、先の図1(A)のよう
に2個の端子板14の間にも溜まる。この状態で端子板
14側から紫外線を照射して接着剤15を硬化させる。
【0013】接着剤が硬化して磁心11と端子板14が
接合されたら、これを帯材21から切り離すのである
が、前述のように端子板14とつなぎ部23の境界には
切り込み24が入れてあって破断し易いから、磁心11
と端子板14が一体化した部品は、ちょっと押してやる
だけですぐリードフレームから離れて落ちる。
【0014】こうして磁心11に端子板14が接着され
た部品を得たら、図5に示すように巻線2を施し、巻線
端末3を端子板14の枝部14bにからげ、半田ディッ
プして固定する。そして図5では右方に伸びている端子
14aを、図の矢印のように根本から下向きに曲げる。
これで図1に示した本発明のコイルが完成する。このよ
うな本発明のコイルの製造方法は、従来のような磁心と
端子板をインサートする樹脂の成形を含まず、極めて生
産性がよい。
【0015】
【発明の効果】本発明のコイルは従来のような端子を埋
設する樹脂層が省かれ、また、端子にも従来より薄い材
料を用いることができて、厚さの薄い製品が得られる。
これは、コイルを用いる電子機器やモジュールを小型
化、薄型化する上で大いに有用なことである。また、本
発明のコイルの製造方法によれば、リードフレームによ
る端子板の製造工程で端子板に磁心を接着剤で接着する
だけでよく、従来のように樹脂層に磁心と端子板をイン
サートする成形を行わないから、そのための複雑で高価
な金型を必要とせず、製造工数も削減される。
【0016】また、図6のような従来のコイルでは、端
子4aに半田メッキなどを施すことが行われており、こ
れは半田の付きをよくするとともに、基板に組み込まれ
たコイルが空気に触れながら長期間使用された場合、端
子が酸化して錆を生じたりして強度や動作に支障を来す
のを防ぐためである。図2に示したように本発明のコイ
ル17は、モジュールに組み込み後は封止樹脂9中に封
入されているので、空気に触れず、材料の酸化による劣
化の恐れがない。そこで端子14aのメッキを省くこと
ができて、この面でもコストが削減される。このように
本発明によって、廉価で薄型であり、かつ信頼性の高い
コイルが実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコイルであって、(A)は上面図、
(B)は(A)のB−B線に沿って見た正面図である。
【図2】本発明のコイルを用いたELドライバ・モジュ
ールの断面図である。
【図3】本発明のコイルの製造工程におけるリードフレ
ームであって、(A)は平面図、(B)は側面図、
(C)は拡大側面図である。
【図4】図3のリードフレームの端子板に磁心を接着し
たところであって、(A)は平面図、(B)は側面図で
ある。
【図5】本発明にて、端子板の接合された磁心に巻線し
たところである。
【図6】従来のコイルの一例であって、(A)は正面
図、(B)は下面図である。
【符号の説明】
1、11 磁心 1a、1b、11a、11b フランジ 2 巻線 3 巻先端末 4、14 端子板 4a、14a 端子 4b、14b 枝部 5 樹脂 6 基板 7 コンデンサ 8 IC 9 封止樹脂 15 接着剤 17 コイル 21 帯材 23 つなぎ部 24、25 切り込み

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端にフランジを有するフェライト磁心
    の一方のフランジに、端子と枝部を有する金属の端子板
    2個を接着剤によって固定し、 これに巻線して巻き線端末を該端子板の前記枝部にそれ
    ぞれ接続したことを特徴とするコイル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコイルを製造する方法
    であって、 金属の帯材の順送プレス加工により、端子と枝部を有す
    る端子板が2個を1組として帯材につながったリードフ
    レームを製作し、 端子板に接着剤を塗布して両端にフランジを有するフェ
    ライト磁心を前記2個の端子板にまたがるように接着
    し、 端子板をリードフレームから切断して磁心に2個の端子
    板が接合された部品とし、 この部品に巻線して巻線端末を前記2個の端子板の枝部
    にそれぞれ接続し、 必要に応じて端子板の端子を曲げて完成することを特徴
    とするコイルの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のコイルの製造方法にお
    いて、 端子板がリードフレームにつながっている箇所に切り込
    みを設け、端子板に磁心を接着した後、これを押すだけ
    で端子板が簡単にリードフレームから分離するようにし
    たことを特徴とするコイルの製造方法。
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Cited By (6)

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