JP2001072396A - 産業車両のフード構造 - Google Patents

産業車両のフード構造

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JP2001072396A JP23462499A JP23462499A JP2001072396A JP 2001072396 A JP2001072396 A JP 2001072396A JP 23462499 A JP23462499 A JP 23462499A JP 23462499 A JP23462499 A JP 23462499A JP 2001072396 A JP2001072396 A JP 2001072396A
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industrial vehicle
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恵一 菊川
Yoshiyuki Amamiya
良之 雨宮
Nobuaki Kawabata
伸明 川端
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 産業車両の車体構造部の床面下方域を格納領
域を被蓋しつつ床面上方領域、特に運転席の足元領域の
拡張を図るフード構造を得る。 【解決手段】 車体構造部12の内側運転室24の床面
121aを境界にした下方領域22を車載物の格納領域
としたとき、開蓋可能なフード要素30Aによって被覆
すると共に運転室24の床面12aを境界にした上方領
域には、運転座席28の設置面を成す上面36と、該上
面36と上下に対向した下面38を格納領域22の被覆
面となし、かつ該上下面36、38の間に上運転室24
の前方から後方に向かう方向に空間を拡張、形成する凹
所40を具備するフード要素30Aを設け、該フード要
素30Aを車体構造部12の後方における外方に向けて
ヒンジ機構42により旋回、開蓋可能に設けた産業車両
のフード構造を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業車両のフード
構造に関し、特に、バッテリー式フォークリフトの車体
構造におけるバッテリーの被覆用に適用して有効なフー
ド構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】産業用車両は、車体前方部にフォーク装
置やシャベル装置等の種々の作業手段を搭載し、主体の
運転席に着座した作業者の運転、操作に従って所定の作
業を遂行するような構造を有している。この種の産業用
車両の一種、フォークリフトにおいては、近時、駆動源
としてエンジン駆動方式からバッテリー駆動方式に変え
られ、特に、小型フォークリフトにおいては、バッテリ
ー式フォークリフトが汎用される傾向にある。
【0003】さて、産業車両の車両構造においては、上
述のように、車体前方部に作業手段を有し、かつ作業対
象としての種々のワークの重量が前方部に負荷される場
合が多く、故に車体後方部には車体前方部との重量バラ
ンスを取って車体の安定化を図るためのウェイトや荷役
作業用モータ、駆動・荷役作業制御用のコントローラ類
が搭載される構造が採られている。従って、車体構造内
に走行駆動源や伝動機構等の諸機構を搭載することはス
ペース上の制約を受け、故に、作業者が着座する運転席
周りの空間、特に、座席下方の領域が利用される傾向に
ある。
【0004】例えば、バッテリー式フォークリフトにお
いては、従来、図5に示すように、車体構造50におけ
る運転室空間52の座席54の下部における後部車輪6
2の上方域にバッテリー64を格納し、このバッテリー
64の上部を被蓋66で被覆してバッテリー64に対す
る保守、点検作業(補水、清掃等)やバッテリー64自
体を別のものと交換する等の種々のメンテナンスに当た
っては、上記被蓋66を座席54共々後方に開動し得る
構造としていた。この場合には、バッテリー下方の車体
構造空間は、伝動機構の配設空間として利用されてい
る。他方、図6に図示するバッテリー式フォークリフト
の車体構造50も同じく運転室52内の空間において、
座席54の下から車体構造50の下部域までの縦長空間
を全てバッテリー64の搭載空間に占有する構造を有し
ている。この場合にはバッテリー容量を大きく確保でき
る利便性があるが、フォークリフト走行用の伝動機構は
車体構造50の下部域の狭小部を貫通して前後に延設す
ると言う構造上の制約から製造、組み立てがやや困難に
なる。
【0005】上述した従来のバッテリー式フォークリフ
トの車体構造50によると、運転室52における座席5
4周囲の大きな空間、特に床面上方域がバッテリー64
に占有され、したがって、座席54と作業者が操作する
操向ハンドルや操縦レバー類等が列設されたコンソール
領域の間の空間、特に足元領域の空間領域が極めて狭小
になり、作業者が運転室52内に乗り込む際の簡便性に
欠け、また座席54上で操向運転、作業制御操作を行う
場合の窮屈感を回避することができないと言う問題点が
ある。このような問題点を解消すべく、運転室の床下領
域だけを利用してバッテリーの搭載を図る構造となし、
運転室52の床上領域を可及的に開放空間化する提案も
既になされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、広く産業
車両における運転室52の床下領域を、例えばバッテリ
ー64の格納空間として利用したり、その他、エンジン
装置の格納領域として利用を図った場合には、バッテリ
ーに対する種々のメンテナンス作業や或いはエンジンの
保守、その他の作業遂行時に、床面に設置した格納領域
に対する被蓋としてのフード構造を改善し、床下領域に
対する作業性の改善を図ることが要請される。
【0007】また、床下領域を有効利用した場合にも床
上領域に必須の運転座席の確保と同時に作業者の運転席
への乗り込みや操向運転や作業制御操作等の作業遂行性
を向上し、かつ窮屈感を作業者に印象づけない改善が解
決すべき課題となる。依って上述の課題に鑑みて、本発
明の目的は、産業車両における運転室の床下領域の利用
と同時に、同領域に対する作業性を確保しつつ、床上領
域の有効な利用と開放性とを得ることが可能な産業車両
のフード構造を得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的に鑑みて、本
発明は、車体構造の前方外側に作業手段を取付け具備す
ると共に内側運転室内の床面を境界にした下方領域を車
載物の格納領域とし、前記床面に対して接離可能なフー
ドを前記運転室内の後方域に枢着してなる産業車両のフ
ード構造において、前記フードは、前記内側運転室の床
面を境界にした上方領域に運転座席の設置面をなす上面
を有するとともに該上面と上下に対向した下面を前記床
面への衝合面となし、かつ前記上面から下方部位に前記
内側運転室の前方から後方に向けて食い込み形成された
凹所を具備して構成された産業車両のフード構造を提供
するものである。
【0009】なお、上述の構成を有した産業車両のフー
ド構造において、好ましくは、上記フードの下面は、車
両床面との衝合面と同時に上記格納領域の被覆面をな
し、かつ上記凹所は、フードの上下面間に上記内側運転
室の前方から後方に向かう方向に空間を拡張するように
凹設され、該フードを車体構造の後方における外方に向
けて旋回、開蓋可能に設ける。
【0010】上述のように、上面を運転座席の設置面と
し、下面を床面下の格納領域に対する被覆面とし、しか
も車体構造の内側運転室の前方から後方に向かう方向に
空間を拡張、形成する凹所を具備してフードを備えるこ
とにより、上記運転室内の床面上方空間の拡張を得て車
両に作業者が乗り込む際の簡便性、運転座席における操
向運転操作、作業手段の操縦、制御操作の容易性を向上
させることが可能となると共に該フードを旋回、開蓋す
ることにより、簡単に床下領域への接近が可能となり、
格納領域に格納された車載物に対する保守、点検や交換
等のメンテナンス作業を楽な姿勢で遂行できる利点が得
られる。しかも、運転室内の空間拡張により、作業者に
与える窮屈感を緩和ないし解消することが可能となるの
で、安全性の向上にも寄与することが可能となる。
【0011】なお、上記フードは、上記上面を形成する
上板部と上記下面を形成する下板部と、該上下板部の間
に上記の凹所を形成する支持体部を有して成る単一フー
ド要素として形成されることが好ましく、単一フード要
素とすることにより、産業車両の製造、組み立ての容易
化を図ることが可能となる。また、上記単一フード要素
は、樹脂材料の射出成形またはブロー成形で形成された
ものとすることが可能で、これによってフード部材の製
造及び組み立てコストの低減を図ることができる。他
方、上記単一フード要素は、上記上板部と下板部とをU
字状の板金加工体として形成し、このU字状板金加工体
の間に左右一対の金属板状をなし、かつ上記凹所を中間
部位に有した支持体部を溶接、結合して一体化したフー
ド要素としても良い。この場合に、上記U字状板金加工
体の内部に適宜のリブ部材を溶接、固着した構造強化を
図ることも可能である。
【0012】更に、所望に応じて、上記単一フード要素
は、樹脂材料の成形法によって上記上板部と下板部とを
一体のU字状体に形成し、これに板金加工によって形成
した一対の上記金属板状をした上記凹所を有する支持体
部をねじ固定または接着固定等で止着して樹脂材料部分
の物理的強化を図った構造としても良い。上述した本発
明の産業車両のフード構造によれば、フードは内側運転
室の前方から後方に向かう方向に空間を拡張、形成する
凹所を具備し、しかもかかる凹所を有した上記支持体部
を備えたフードの上面に運転座席要素を設置することに
より、上記支持体部の内部は不使用空間としてではな
く、適宜容器を該収納空間内に配設することにより、産
業車両の作業操作上等で必要な小物類の収納空間または
載置空間として有効利用を図ることが可能になる。しか
も、上記支持体部や内部に適宜、リブ材を設置すること
により、作業者の体重を支承するシートスタンドとして
機能することになる。
【0013】なお、上述したフードの下板部は、上記内
側運転室の床面における座席直下から前方に延長した長
尺の板部材として形成し、格納領域に対する被蓋と作業
者の床面における足置き用のトーボードとを兼用した構
成としても良い。この場合にトーボート兼用部位を成す
下板部は所望に応じて別に形成した板部材とし、これを
座席直下の下面部分に略隣接して設けることにより、格
納領域に対する被蓋としても良いことは自明であろう。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施の形態に基づいて更に詳細に説明する。図1は、本発
明に係る産業車両のフード構造をバッテリー式フォーク
リフトのフード構造に適用した実施形態を示す車両の側
面から見た側面図、図2は、運転室に組み込まれるフー
ドの具体的な形状、構造の一例を示す斜視図、図3は図
2に示したフードの構造の変形例を示す斜視図、図4は
同じくフードの他の一例の構造を示すと共に同フードの
下板部を床下格納領域の被覆蓋と足置き用のトーボード
とを兼用するように形成する場合を説明する略示斜視
図、図5は従来のバッテリー式フォークリフトのバッテ
リー搭載構造を示した側面図、図6は他の従来のバッテ
リー式フォークリフトのバッテリー搭載構造を示した側
面図である。
【0015】図1を参照すると、産業車両としてのバッ
テリー式フォークリフト10は中央部位に車体構造部1
2を有し、この車体構造部12の前部の外側の左右両側
に一対のコラム14を備え、このコラム14に沿ってフ
ォーク16を上下に摺動変位可能に備えている。つま
り、コラム14およびフォーク16が作業手段を構成し
ているものである。そして車体構造部12の下部の前後
には1対の前輪18、18と一対の後輪20、20とを
具備し、これらの前後輪18、20の間には車体構造部
12の床面12aを境界にした下部領域が後述の格納領
域22として確保されており、また、床面12aを境界
にした上部領域が運転室24を形成している。
【0016】上記運転室24の内部においては、車体構
造部12の前方域に走行操縦用のハンドル26a、作業
操作用のコントロールレバー26b、ブレーキペダル2
6cやアクセルペダル26d等が装備されていることは
周知の通りである。そして、この走行操縦および作業制
御用の装備類と対向した位置に運転座席28がスタンド
構造部30の上部に載置されて作業者が着席、操縦でき
るようになっている。
【0017】また、車体構造部12の後部の外側に張り
出してコントロール箱32が設けられており、このコン
トロール箱32の内部には図示されていないが、前輪1
8、18を支点とするフォーク10の全体的なバランス
を得るための重り(ウェイト)や荷役作業用モータ、駆
動・荷役作業用制御機器等が収納、装備されている。そ
して、荷役作業用モータにより駆動されるポンプによる
油圧をコラム14に伝動し、またハンドル26aの操向
操作を後輪20、20に伝動する伝動機構を車体構造部
12の格納領域22を貫通し或いは同領域22の下部に
延設される構造を有している。
【0018】さて、本発明によると、車体構造部12の
床面12aを境界とした下部の格納領域22には、本実
施形態に係るバッテリー式フォークリフト10の場合に
はバッテリー34を格納する格納室として利用される。
このように、比較的重量、嵩を有したバッテリー34を
車体構造部12における床面12aの下方の最下部部位
に設ける、上方の運転室24の空間容積の有効利用を図
り得るとともに、作業手段を介して重量の大きなワーク
を作業処理する場合のフォークリフト10の安定性を得
ることもできる。しかも、本発明は、このように床面1
2aの下方の格納領域22にバッテリー34を収納した
場合にも、同バッテリー34に対する清掃、補水等の保
守、点検或いは充電ステーションにおける充電のために
別バッテリー34との交換等の種々の作業を含むメンテ
ナンス作業を遂行する際の簡便性をも考慮した下記の構
造が採用されている。
【0019】すなわち、本発明によると、運転座席28
を載置、支持する上記のスタンド構造部30が、床面1
2aに形成した格納領域22の上方開口に対する被蓋を
も兼用するフード要素(バッテリーフード)30Aとし
て設けられており、しかもこのフード要素30Aは上記
運転座席28が載置される上面部36、この上面部36
と上下に対向して配設され、蓋機能を有した下面部3
8、上記上面部36、下面部38の間に設けられ、車体
構造部12の前方から後方に向かう方向に運転室24内
の空間容積を拡張するように形成された凹所40を具備
して形成されており、しかもヒンジ機構42を備えるこ
とにより、運転座席28を一体にしたままフード要素3
0Aを図1に矢印Pで示すように、車体構造部12の後
方外側に向けて手操作で旋回、開蓋させ得る構造を備え
ている。すなわち、フード要素30Aの下面部38が格
納部22の上方開口を開放することにより、同格納領域
22内部のバッテリー34に対して容易にメンテナンス
作業の遂行が成し得るのである。この際に、図1に図示
したフード要素30Aの構造は図2、図4等を参照して
後述するが、床面12aに衝合する下面部38は、図1
ではあたかも床面12aの開口の前後方向における全域
を被蓋しているごとく形成されている。然しながら、所
望に応じて、例えば、図3に示すように、床面12aに
衝合する下面部分38aと、この下面部分38aから前
方部に従来から常用されている足置き用のトーボードを
形成する別形成の板部材38bとで構成し、両者を相互
に当接、係合させることにより後者の板部材38bによ
り格納領域22を被蓋しておいても良く、その場合に
は、格納領域22の開蓋を容易化すべく、フード要素3
0Aを車体構造の後方へヒンジ機構42を中心にして枢
動、旋回し得るように構成することは言うまでもない。
【0020】また、図1のフード要素30Aにおいて、
下面部38がトーボードを兼用するように長尺構造に一
体形成して延設した構成としてもよい。いずれにして
も、床面12aの下方の格納領域22に収納したバッテ
リー34に対して少なくともフード要素30Aを旋回、
開蓋することにより、簡便にバッテリー34に対してメ
ンテナンス作業を遂行することができるのである。
【0021】加えて、本発明に係るフード要素30A
は、その中間部に運転室24の空間容積、特に運転座席
28の下方の足元領域の空間容積を拡張し得る凹所40
を具備しているため、例えば、作業者が運転室24内に
乗り込む際の足場を確保し得ると同時に、この凹所40
は車体構造部12の横幅方向の延設されていることから
その一部を利用してフォークリフト10による作業処理
に必須の道具類等を格納するコンビニアンス空間として
利用することも可能であり、更に、下面部38の上方に
広がる足場領域が拡大されていることから、運転室24
に着座してフォークリフト10の走行操縦とフォーク1
6等の作業手段を操作制御する作業者に開放感覚を与え
ることが可能となり、足場の窮屈感を一掃することがで
きる。
【0022】次に、図2は上述したフード要素30Aの
具体的な形状、構造の一例を示しており、この例では、
フード要素30Aを合成樹脂材料を用いて一体成形によ
り、製造、加工した例を示している。すなわち、同フー
ド要素30Aは、上面部36の上面一部に運転座席28
(図1参照)を載置する載台面36aを有し、かつ上面
部36の運転室24内における横幅方向の左右に一対の
ヒンジ金具42a、42aを固着して車体構造部12の
機枠との間で既述したヒンジ機構42を形成し得る単一
要素として形成されているものである。なお、上面部3
6及び下面部38の縦方向の距離は座席高さに応じて適
宜、設計製造すればよく、またその高さ寸法等の全体的
な寸法条件に応じて凹所40の上下方向の長さ寸法や奥
行き寸法を設定、設計すれば良いことは言うまでもな
い。更に、下面部38の前後方向の長さは既述のよう
に、車体構造部12における床面12a直下に形成され
た格納領域22の開口を全面に渡って被蓋するか部分的
に被蓋するかに応じて設定、設計すれば良いことも言う
までもない。
【0023】このように、合成樹脂材料を用いて成形加
工法によりフード要素30Aの製造、加工を行う場合に
は、従来からの射出成形法やブロー成形法等によれば良
く、フード要素30Aの量産を廉価な合成樹脂材料を用
いて達成できることから、フォークリフト10の製造コ
ストの低減にも寄与し得る利点がある。他方、図4は、
フード要素30Aを金属板材料を用いて形成する例を示
しているもので、特に、板金加工と溶接作業により組み
立てられる構造を明瞭にすべく分解状態で示してある。
【0024】この場合には、フード要素30Aの上面部
36と下面部38、これら両者を結合する背面部37を
例えば鉄板材料を用いて略コの字状に曲げ加工し、これ
によって背面部37の前方に凹所40を確保した構造と
なし、更に、この曲げ加工による板金加工で形成した上
下面部36、38の機械的強度を補強すべく、左右一対
のリブ板44、44を側面から矢印B,Bに示す方向に
溶接接続で結合して一体化させることにより、運転座席
28を介して作業者が着座した場合にも十分な機械的強
度を備えたフード要素30Aを形成することが可能とな
る。なお、リブ板44、44は好ましくは、上下面部3
6、38の間に嵌め込んでから嵌合部となる周縁部分を
溶接法で固着すれことが荷重支承上から好ましい。
【0025】なお、この板金加工によるフード要素30
Aの形成において、下面部38の長さを矢印Aで示す車
体構造部12の前後長さ方向における前方に向け予め長
尺に形成しておけば、足場用のトーボードを一体形状部
品として得ることができる。更に、本例における上下面
部36、38、背面部37を有したコの字状部材を合成
樹脂材料を用いて成形加工で製造、加工し、その後に金
属材料で形成したリブ板44、44を嵌合し、上面部3
6、背面部37、下面部38の縁部にネジ挿通孔を設
け、これらのネジ挿通孔を介して止めネジを用いてリブ
板44、44を固定するようにした方法でフード要素3
0Aを形成するようにしても良い。
【0026】なお、図4において、42a、42aは図
2の場合と同様にヒンジ機構42を形成するためのヒン
ジ金具であり、金属板材料による板金加工法でコ字状部
材を形成する際に一体に加工しておくことも可能であ
り、また合成樹脂材を用いた成形法でコ字状部材を形成
した場合には、ヒンジ金具42a、42aを成形加工時
に一体に埋め込み加工することも可能であり、また別に
ネジ止め等によって固定するようにしてもよい。
【0027】上述した本発明の実施形態においては、産
業車両をバッテリー式フォークリフトの例に基づいて記
載したが、これに限ることなく、種々の産業車両におけ
るフード構造に、本発明を適用することが可能であり、
例えば、図1の車体構造部12における床面12aの下
方領域をバッテリー格納領域として利用する場合に限る
ことなく、エンジンその他の種々の車載要素をかかる下
方領域に格納する構成を採る場合において、メンテナン
ス作業の簡便性を維持しつつ、床面を境界とする上方領
域の有効利用を図るフード構造として適用可能なことは
理解すべきである。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、車体構造の前方外側に作業手段を取付け具備
すると共に内側運転室内の床面を境界にした下方領域を
車載物の格納領域とし、前記床面に対して接離可能なフ
ードを前記運転室内の後方域に枢着してなる産業車両の
フード構造において、上記フードは、上記内側運転室の
床面を境界にした上方領域に運転座席の設置面をなす上
面を有するとともに該上面と上下に対向した下面を前記
床面への衝合面となし、かつ前記上面から下方部位に前
記内側運転室の前方から後方に向けて食い込み形成され
た凹所を具備して構成した産業車両のフード構造とした
ので、産業車両における車体構造部の内側運転室の内部
空間、特に運転席に着座する作業者の足元領域を拡張し
て産業車両運転室の手狭感を解消または緩和することが
可能となると共に、車両への乗り込みを容易にするステ
ップを上記凹所部位に確保できることも可能となる。
【0029】また、フード上面と上下に対向した下面を
車体格納領域の被覆面とし、かつ該上下面の間に内側運
転室の前方から後方に向かう方向に空間を拡張させる上
記凹所を具備するフードとして構成し、かつ、該フード
を上記車体構造の後方における外方に向けて旋回、開蓋
可能とし、フードの下面を床面下方の格納領域の開口に
対する被覆面として開蓋可能に設けることによって、格
納領域に収納した車載物に対して清掃、点検を始めとし
て交換処理等のメンテナンス処理を簡便に遂行できると
いう効果を奏することが可能となる。そして、ひいて
は、車体構造部の床面上方領域の開放空間の拡大による
産業車両の運転室内を従来より安楽な空間とすることに
より作業能率の向上にも寄与することが可能となる。
【0030】また、上記のフードは、上面を形成する上
板部と下面を形成する下板部と、該上下板部の間に凹所
を形成する支持体部を有して成る単一フード要素として
形成することにより、単一フード要素とすることか可能
であり、故に、全般的に産業車両の製造、組み立ての容
易化を図ることが可能となる。しかも、上記単一フード
要素は、合成樹脂材料の射出成形またはブロー成形で形
成されることも金属板材料の板金加工法と簡単な溶接作
業とによって形成することも可能であることから、フー
ド要素の製造及び組み立てコストの低減を図ることがで
き、ひいては産業車両の製造コストの低減に寄与するこ
とが可能となるのである。
【0031】なお、フード要素の下面を形成する下板部
を運転室内で前方方向に延長した構造とし、車体構造部
のトーボードとして兼用させることにより、床面下方領
域に対するメンテナンス作業の簡便性を維持しつつ、産
業車両の部品点数の削減を図り、車両の製造、組み立て
の容易化を促進することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る産業車両のフード構造をバッテリ
ー式フォークリフトのフード構造に適用した実施形態を
示す車両の側面から見た側面図である。
【図2】運転室に組み込まれるフード要素の具体的な形
状、構造の一例を示す斜視図である。
【図3】図2に示したフードの構造の変形例を示す斜視
図である。
【図4】同じくフード要素の他の一例の構造を示すと共
に同フードの下板部を床下格納領域の被覆蓋と足置き用
のトーボードとを兼用するように形成する場合を説明す
る略示斜視図である。
【図5】従来のバッテリー式フォークリフトのバッテリ
ー搭載構造を示した側面図である。
【図6】他の従来のバッテリー式フォークリフトのバッ
テリー搭載構造を示した側面図である。
【符号の説明】
10…バッテリー式フォークリフト 12…車体構造部 12a…床面 16…フォーク(作業手段) 22…格納領域 24…運転室 28…運転座席 30…スタンド構造部 30A…フード要素 34…バッテリー 36…上面部 38…下面部 40…凹所 42…ヒンジ機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川端 伸明 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 2D015 EB00 3F333 AA02 AB13 CA07 CA19 DA02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体構造の前方外側に作業手段を取付け
    具備すると共に内側運転室内の床面を境界にした下方領
    域を車載物の格納領域とし、前記床面に対して接離可能
    なフードを前記運転室内の後方域に枢着してなる産業車
    両のフード構造において、 前記フードは、前記内側運転室の床面を境界にした上方
    領域に運転座席の設置面をなす上面を有するとともに該
    上面と上下に対向した下面を前記床面への衝合面とな
    し、かつ前記上面から下方部位に前記内側運転室の前方
    から後方に向けて食い込み形成された凹所を具備して構
    成されたことを特徴とする産業車両のフード構造。
  2. 【請求項2】 前記フードの下面は、前記床面との衝合
    面と同時に前記格納領域の被覆面をなし、かつ前記凹所
    は、前記上下面の間に前記内側運転室の前方から後方に
    向かう方向に空間を拡張するように凹設され、該フード
    を前記車体構造の後方における外方に向けて旋回、開蓋
    可能に設けた請求項1に記載の産業車両のフード構造。
  3. 【請求項3】 前記フードは、前記上面を形成する上板
    部と、前記下面を形成する下板部と、該上下板部の間に
    前記凹所を形成する支持体部を有して成る単一フード要
    素として形成される請求項2に記載の産業車両のフード
    構造。
  4. 【請求項4】 前記単一フード要素は、合成樹脂材料の
    射出成形またはブロー成形で形成されている請求項3に
    記載の産業車両のフード構造。
  5. 【請求項5】 前記単一フード要素は、前記上板部と前
    記下板部とをU字状の板金加工体として形成し、該U字
    状板金加工体の間に左右一対の金属板状をなし、かつ前
    記凹所を中間部位に有した支持体部を溶接、結合して一
    体化したフード要素として構成された請求項3に記載の
    産業車両のフード構造。
  6. 【請求項6】 前記フードの下板部は、前記内側運転室
    の床面における座席直下から前方に延長した長尺の板部
    材として形成し、格納領域に対する被蓋と作業者の床面
    における足置き用のトーボードとを兼用した構成を有す
    る請求項3に記載の産業車両のフード構造。
  7. 【請求項7】 前記フードの下板部は、前記内側運転室
    の床面における座席直下から前方に延長した長尺の板部
    材として独立形成され、該板部材を前記支持体部に隣
    接、配置することにより、前記格納領域に対する被蓋と
    作業者の床面における足置き用のトーボードとを兼用し
    た構成を有する請求項3に記載の産業車両のフード構
    造。
  8. 【請求項8】 前記床面との対接面を成す前記フードの
    下面に隣接して別に形成した長尺の板部材を設け、前記
    格納領域の被覆面をなすように構成した請求項1に記載
    の産業車両のフード構造。
  9. 【請求項9】 前記格納領域をバッテリーの収納領域と
    なし、前記車体構造をフォークリフトの車体構造部とし
    た請求項1に記載の産業車両のフード構造。
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