JP2001065950A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2001065950A
JP2001065950A JP24152199A JP24152199A JP2001065950A JP 2001065950 A JP2001065950 A JP 2001065950A JP 24152199 A JP24152199 A JP 24152199A JP 24152199 A JP24152199 A JP 24152199A JP 2001065950 A JP2001065950 A JP 2001065950A
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heat exchanger
refrigerant
temperature sensor
temperature
air
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JP24152199A
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Koichi Matsumoto
公一 松本
Hirotaka Murata
博孝 村田
Hiroshi Hatsutougo
裕志 八藤後
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各熱交換器の冷媒流量の均一化を図ると共
に、運転効率の改善を図ることができる空気調和機を提
供する。 【解決手段】 空気調和機は、冷媒回路に対して相互に
並列接続された第1及び第2の熱交換器3、4と、各熱
交換器への冷媒供給をそれぞれ制御する第1及び第2の
分流用電動弁26、27を備えて成るものであって、各
熱交換器の温度をそれぞれ検出する第1及び第2の熱交
温度センサ36、37と、各熱交換器の冷媒出口の温度
を検出する出口温度センサ38、39と、各分流用電動
弁の開度を制御する制御装置とを備え、この制御装置
は、第1の熱交温度センサが検出する温度と第1の出口
温度センサが検出する温度の偏差、および、第2の熱交
温度センサが検出する温度と第2の出口温度センサが検
出する温度の偏差を監視して各分流用電動弁の開度を決
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱交換器と熱交換
した空気を被調和室内に吹き出して空調する空気調和機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の空気調和機は、例えば特
開平10−122592号公報に天井埋込型空気調和機
として示されている。即ち、この場合空気調和機のユニ
ット(室内ユニット)は被調和室内の天井内部に収納さ
れ、このユニット内には熱交換器と送風機が取り付けら
れている。
【0003】この熱交換器は、室外に設置されたユニッ
ト(室外ユニット)と所定の冷媒回路を構成し、冷房/
暖房作用を発揮する。そして、送風機によって被調和室
内の空気を吸引し、熱交換器と熱交換させた後、吹出口
から被調和室内に吹き出して空調するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では室
内ユニット内に複数(例えば2台)の熱交換器(利用側
熱交換器)を配設し、それぞれ冷媒回路に対して並列に
接続して冷媒を分流供給すると共に、各熱交換器と熱交
換した空気は、それぞれに対応する送風機(2台設置さ
れる)によって吹出口から被調和室に吹き出すものも開
発されている。
【0005】ここで、係る空気調和機においては各熱交
換器に流入した冷媒は熱交換した後、冷媒出口から出て
いくものであるから、熱交換器の自体の温度と冷媒出口
の温度との差(偏差)が大きい程、冷媒流量が不足して
おり、小さい程、冷媒流量は十分に足りていると考えら
れる。
【0006】従って、各熱交換器それぞれの温度とそれ
ぞれの冷媒出口との各偏差に相違する場合には、冷媒の
分流に片寄りが生じている。このような冷媒分流の片寄
りが生じると、冷房運転時における熱交換器の凍結や暖
房運転時における高負荷運転が生じ、運転効率が悪化す
る問題があった。
【0007】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、各熱交換器の冷媒流量の
均一化を図ると共に、運転効率の改善を図ることができ
る空気調和機を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の空気調和機は、
冷媒回路に対して相互に並列接続された第1及び第2の
熱交換器と、各熱交換器への冷媒供給をそれぞれ制御す
る第1及び第2の弁装置を備えて成るものであって、各
熱交換器の温度をそれぞれ検出する第1及び第2の熱交
温度センサと、各熱交換器の冷媒出口の温度を検出する
出口温度センサと、各弁装置の開度を制御する制御装置
とを備え、この制御装置は、第1の熱交温度センサが検
出する温度と第1の出口温度センサが検出する温度の偏
差、および、第2の熱交温度センサが検出する温度と第
2の出口温度センサが検出する温度の偏差を監視して各
弁装置の開度を決定することを特徴とする。
【0009】本発明によれば、冷媒回路に対して相互に
並列接続された第1及び第2の熱交換器と、各熱交換器
への冷媒供給をそれぞれ制御する第1及び第2の弁装置
を備えて成る空気調和機において、各熱交換器の温度を
それぞれ検出する第1及び第2の熱交温度センサと、各
熱交換器の冷媒出口の温度を検出する出口温度センサ
と、各弁装置の開度を制御する制御装置とを備え、この
制御装置は、第1の熱交温度センサが検出する温度と第
1の出口温度センサが検出する温度の偏差、および、第
2の熱交温度センサが検出する温度と第2の出口温度セ
ンサが検出する温度の偏差を監視して各弁装置の開度を
決定するようにしたので、例えば偏差が大きい方の熱交
換器は弁装置の開度を大きくして当該熱交換器への冷媒
流量を増やし、及び/又は、偏差が小さい方の熱交換器
は弁装置の開度を小さくして当該熱交換器への冷媒流量
を減らすことにより、各熱交換器の冷媒流量の均一化を
実現することが可能となる。
【0010】これにより、冷房運転時における熱交換器
の凍結や暖房運転時における高負荷運転を未然に防止し
て運転効率を改善することができるようになる。
【0011】請求項2の発明の空気調和機は、請求項1
の発明に加えて各熱交換器と熱交換した空気をそれぞれ
被調和室内に吹き出す第1及び第2の送風機と、これら
第1及び第2の送風機により被調和室内の異なる領域に
向けてそれぞれ空気を吹き出すための第1及び第2の吹
出口とを備え、制御装置は、被調和室内の各領域に優先
度を設定し、優先度の高い領域に対応する送風機の回転
数を上げると共に、当該送風機に対応する熱交換器の弁
装置の開度を拡大することを特徴とする。
【0012】請求項2の発明によれば、上記に加えて各
熱交換器と熱交換した空気をそれぞれ被調和室内に吹き
出す第1及び第2の送風機と、これら第1及び第2の送
風機により被調和室内の異なる領域に向けてそれぞれ空
気を吹き出すための第1及び第2の吹出口とを備え、制
御装置は、被調和室内の各領域に優先度を設定し、優先
度の高い領域に対応する送風機の回転数を上げると共
に、当該送風機に対応する熱交換器の弁装置の開度を拡
大するようにしたので、送風機の回転数を上げた方の熱
交換器の冷媒流量を増大させることができる。
【0013】これにより、被調和室内の特定の領域のみ
に使用者が存在する場合などに、当該領域に空気を吹き
出すための送風機からの風量を増し、且つ、それに対応
する熱交換器への冷媒流量も増大させて、優先的な空調
を行うことができるようになる。従って、使用者により
快適で、且つ、効率的な空調運転を実現することができ
るようになるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明を適用した空気調和機A
Cの利用側ユニット(室内ユニット)Aの断面図、図2
は空気調和機ACの冷媒回路図、図3は利用側ユニット
Aの電気回路図、図7は利用側ユニットAが設置された
被調和室1を示している。
【0015】図1及び図7において、利用側ユニットA
は板金製の本体2内に二つの利用側熱交換器(室内側熱
交換器)3(第1の熱交換器)、4(第2の熱交換器)
と、それぞれクロスフローファンから成る二台の送風機
6(第1の送風機)、7(第2の送風機)を内蔵して構
成されており、被調和室1の天井面8を塞ぐように天井
内部に嵌め込まれている。天井面8と略面一となる本体
2の下面中央には吸込口9が形成されており、その両側
方には吹出口11(第1の吹出口)、12(第2の吹出
口)が形成されている。また、前記吸込口9にはフィル
タ10が取り付けられている。
【0016】前記利用側熱交換器3及び4は、それぞれ
の下端が前記吸込口9の両側に位置し、上端が吸込口9
の中央上方に近接するように傾斜して配置されており、
送風機6、7は各利用側熱交換器3、4と各吹出口1
1、12の間に配置される。そして、各送風機6、7が
運転されると、吸込口9から被調和室1内の空気が吸引
され、各利用側熱交換器3、4内に流入する。
【0017】そして、利用側熱交換器3に流入して熱交
換した調和空気は、送風機6にて加速され、吹出口11
から被調和室1内に吹き出される。また、利用側熱交換
器4に流入して熱交換した調和空気は、送風機7にて加
速され、吹出口12から被調和室1内に吹き出される。
【0018】この場合、各吹出口11、12には風向板
としてのフラップ13、14がそれぞれ取り付けられて
おり、このフラップ13、14の角度によって調和空気
の吹き出し方向が制御される。また、利用側ユニットA
の下面には後述するリモートコントローラからの赤外線
の受信器16が取り付けられている。
【0019】尚、実施例で利用側ユニットAは被調和室
1の天井面8の略中央に設置されており、図7に破線で
示す被調和室1の中央から向かって左側のゾーン(領
域;例えばリビング)Z1に吹出口11が位置し、右側
のゾーン(領域;例えばダイニング)Z2に吹出口12
が位置しているものとする。
【0020】次に、図2において実施例の空気調和機A
Cは、前述の如く室内に取り付けられた天井嵌め込み型
の前記利用側ユニットAと、屋外に設置された熱源側ユ
ニット(室外ユニット)Bとから成り、両者は冷媒配管
21により接続される。
【0021】この図において、22はインバータにより
周波数制御される所謂インバータ圧縮機(能力可変型の
圧縮機。以下、圧縮機という。)である。圧縮機の能力
可変手段としてはこの他にDCモータを用いた場合には
電圧制御又は容量可変弁を用いた場合の吐出量制御など
もある。23は冷房/暖房運転時の冷媒の流れを切り換
えるための四方切換弁、24は熱源側熱交換器(室外側
熱交換器)、25は電動膨張弁、26は第1の分流用電
動膨張弁、27は第2の分流用電動膨張弁、3、4は前
記利用側熱交換器、28はアキュームレータである。
【0022】この場合、利用側熱交換器3は分流用電動
膨張弁26と直列に接続されると共に、利用側熱交換器
4は分流用電動膨張弁27と直列接続され、更に各直列
回路が相互に並列に接続された構成とされている。尚、
この分流用電動膨張弁26、27は後述する制御装置に
より開度を制御されるものである。
【0023】係る構成で圧縮機22から吐出された冷媒
は、四方切換弁23の切り替わり位置に応じて冷房運
転、暖房運転、ドライ運転の3つのモードに従い、流れ
る方向が決まる。
【0024】即ち、冷房運転時には、圧縮機22から吐
出された高温高圧の冷媒は、四方切換弁23、熱源側熱
交換器24、電動膨張弁25を経た後、分流され、一方
は分流用電動膨張弁26を経て利用側熱交換器3に、他
方は分流用電動膨張弁27を経て利用側熱交換器4に流
れる。そして、各利用側熱交換器3、4を出た冷媒は合
流し、四方切換弁23、アキュームレータ28の順序で
循環する。このとき、熱源側熱交換器24が凝縮器、各
利用側熱交換器3、4が蒸発器として機能する。
【0025】次に、暖房運転時には、圧縮機22から吐
出された高温高圧の冷媒は、四方切換弁23を出た後、
分流され、一方は利用側熱交換器3を経て分流用電動膨
張弁26に、他方は利用側熱交換器4を経て分流用電動
膨張弁27に流される。そして、電動膨張弁25、熱源
側熱交換器24、四方切換弁23、アキュームレータ2
8の順序で循環する。このとき、各利用側熱交換器3、
4が凝縮器、熱源側熱交換器24が蒸発器として機能す
る。
【0026】次に、図3において、33は制御装置とし
ての汎用のマイクロコンピュータから構成されるコント
ローラ(コントロール基板)であり、このコントローラ
33には、被調和室1内の温度を検出するために利用側
ユニットAに取り付けられた室温センサ30と、第1の
入口温度センサ(暖房運転時には第1の出口温度センサ
となる)34と、第2の入口温度センサ(暖房運転時に
は第2の出口温度センサとなる)35と、第1の熱交温
度センサ36と第2の熱交温度センサ37と、第1の出
口温度センサ38と第2の出口温度センサ39が接続さ
れている。
【0027】前記第1の入口温度センサ34は図2に示
す如く、前記冷房運転時に利用側熱交換器3の冷媒入口
側(暖房運転時には利用側熱交換器3の冷媒出口側)と
なる配管に添設されており、第2の入口温度センサ35
は同じく冷房運転時に利用側熱交換器4の冷媒入口側
(暖房運転時には利用側熱交換器4の冷媒出口側)とな
る配管に添設されている。また、前記第1の熱交温度セ
ンサ36は利用側熱交換器3に取り付けられており、第
2の熱交温度センサ37は利用側熱交換器4に取り付け
られている。
【0028】更に、第1の出口温度センサ38は前記冷
房運転時に利用側熱交換器3の冷媒出口側となる配管に
添設されており、第2の出口温度センサ39は同じく冷
房運転時に利用側熱交換器4の冷媒出口側となる配管に
添設されている。
【0029】また、コントローラ33には前記フラップ
13及びフラップ14を駆動して角度(風向)を調節す
るステッピングモータから成るフラップモータ41、4
2が接続されると共に、前記送風機6、7を駆動するD
Cモータから成るファンモータ43、44が接続され、
更に、センサ基板46も接続される。このセンサ基板4
6には前記受信器16が設けられると共に、LEDから
成るランプ46A〜46Dも設けられている。
【0030】更に、コントローラ33には前記分流用電
動膨張弁26及び27を駆動して各利用側熱交換器3、
4への冷媒流量(開度)を調節するステッピングモータ
から成る弁モータ47、48も接続される。そして、コ
ントローラ33は端子板49からケーブルを介して熱源
側ユニットBの図示しないコントロール基板(コントロ
ーラ)に電気的に接続される。
【0031】次に、図4、図5、図6を用いて実施例で
使用されるメインリモートコントローラ51と、サブリ
モートコントローラ52の構造を説明しながら、空気調
和機ACの動作を説明する。メインリモートコントロー
ラ51は図4、図5に示す如く硬質合成樹脂にて構成さ
れており、その本体53の正面上部には表示部としての
液晶表示部54が設けられている。
【0032】この本体53は開閉自在のカバー56にて
覆われており、前記液晶表示部54の一部はこのカバー
56の窓孔57から視認できるように構成されている。
このカバー56の窓孔57の下側には温度設定スイッチ
58と運転/停止スイッチ59が取り付けられると共
に、その下側にはフルネルレンズFと図示しない焦電セ
ンサから構成される人感センサ61が取り付けられてい
る。
【0033】液晶表示部54には設定温度などが表示さ
れると共に、この設定温度は前記温度設定スイッチ58
の操作にて上昇・降下設定することができる。前記運転
/停止スイッチ59の操作に基づき、コントローラ33
は空気調和機ACの運転・停止を行う。尚、62は本体
54の上端部に配設された赤外線発光部である。
【0034】コントローラ33は、センサ基板46の受
信器16にてメインリモートコントローラ51からの赤
外線信号を受信し、当該受信した信号に基づく設定温度
などのデータ、或いは利用側ユニットA自体に設けられ
たスイッチなどによる設定データと、メインリモートコ
ントローラ51内部に設けられた温度センサ(室温セン
サ)、前記室温センサ30及び各温度センサ34〜39
の出力に基づき、送風機6と送風機7のファンモータ4
3、44とフラップモータ41、42の運転(駆動)及
び弁モータ47、48を制御すると共に、端子板49か
ら熱源側ユニットBに制御信号を送信して圧縮機22や
四方切換弁23などを制御することによって、室内温度
を前記設定温度に調節する。
【0035】ここで、通常運転時において、コントロー
ラ33は熱交温度センサ36、37及び出口温度センサ
38、39、入口温度センサ34、35の出力に基づい
て各利用側熱交換器3、4の温度を監視している。そし
て、冷房/ドライ運転時に例えば熱交温度センサ36が
検出する温度と出口温度センサ38が検出する温度の偏
差e1が大きく、熱交温度センサ37が検出する温度と
出口温度センサ39が検出する温度の偏差e2が小さい
場合、コントローラ33は利用側熱交換器3の冷媒流量
が利用側熱交換器4の冷媒流量よりも少なく、分流に大
きな片寄りが生じていると判断する。
【0036】係る場合、コントローラ33は弁モータ4
7により分流用電動膨張弁26の開度を大きくして熱交
換器3への冷媒流量を増大させると共に、弁モータ48
により分流用電動膨張弁27の開度を小さくして熱交換
器4への冷媒流量を減少させる。
【0037】尚、この場合分流用電動膨張弁26の開度
のみを大きくし、或いは、分流用電動膨張弁27の開度
のみを小さくしても良い。
【0038】係る分流用膨張弁26、27の制御によ
り、利用側熱交換器3は冷媒流量は増え、利用側熱交換
器4は冷媒流量が減少する。これにより、冷媒流量が少
なくなっている利用側熱交換器3の冷媒流量が増え、冷
媒流量が多くなっている利用側熱交換器4の冷媒流量を
減るので、冷房運転時における各利用側熱交換器3、4
の冷媒流量は均一化される。
【0039】次に、暖房運転時には例えば熱交温度セン
サ36が検出する温度と入口温度センサ(暖房運転時に
は出口温度センサとなっている)34が検出する温度の
偏差e3が大きく、熱交温度センサ37が検出する温度
と入口温度センサ35(暖房運転時には出口温度センサ
となっている)が検出する温度の偏差e4が小さい場
合、コントローラ33は利用側熱交換器3の冷媒流量が
利用側熱交換器4の冷媒流量よりも減少し、分流に大き
な片寄りが生じていると判断する。
【0040】係る場合、コントローラ33は弁モータ4
7により分流用電動膨張弁26の開度を大きくして熱交
換器3への冷媒流量を増大させると共に、弁モータ48
により第2の分流用電動膨張弁27の開度を小さくして
熱交換器4への冷媒流量を減少させる。
【0041】尚、この場合も第1の分流用電動膨張弁2
6の開度のみを大きくし、或いは、第2の分流用電動膨
張弁27の開度のみを小さくしても良い。
【0042】係る分流用膨張弁26、27の制御によ
り、利用側熱交換器3は冷媒流量は増え、利用側熱交換
器4は冷媒流量が減少する。これにより、冷媒流量が少
なくなっている利用側熱交換器3の冷媒流量が増え、冷
媒流量が多くなっている利用側熱交換器4の冷媒流量を
減るので、暖房運転時における各利用側熱交換器3、4
の冷媒流量も均一化される。
【0043】一方、メインリモートコントローラ51の
本体53正面の液晶表示部54の下側には、空気調和機
ACの運転状態を詳細に設定するための各種スイッチが
設けられる。図5において63は運転切換スイッチであ
り、この運転切換スイッチ63によって空気調和機AC
は前記冷房運転、暖房運転、ドライ運転に切り替えられ
る。尚、各運転状態の表示は液晶表示部54にて成され
る。
【0044】また、64、66は前記各フラップモータ
41、42によってフラップ13、14の角度をそれぞ
れ調節するための風向スイッチであり、この風向スイッ
チ64、66により「自動」、「セレクト」、「スイン
グ」の3ポジションで設定が切り換えられる。コントロ
ーラ33は「自動」に設定された場合、当該フラップ1
3、14を前記各運転状態に応じて予め設定された角度
に制御する。また、「セレクト」では好みの角度に調整
可能となる。更に、「スイング」では自動的にフラップ
13、14をスイング動作させる。また、この表示も液
晶表示部54に表示される。
【0045】67は送風機6及び7のファンモータ4
3、44の回転数によって吹出口11、12から吹き出
される風量を設定する風量スイッチであり、この風量ス
イッチ64によって風量は「自動」、「強」、「中」、
「弱」に切り替えることができる。また、この送風量も
液晶表示部54に表示される。また、68は後述するゾ
ーン制御運転を実行するためのゾーンスイッチである。
更に、69はタイマ予約運転を設定するためのスイッチ
群である。
【0046】係る構成のメインリモートコントローラ5
1は被調和室1のゾーンZ1の壁面に取り付けられ(図
7)、自らに内蔵された温度センサのデータや各スイッ
チによるデータを赤外線にて利用側ユニットAの受信器
16に送信する。
【0047】また、人感センサ61は被調和室1のゾー
ンZ1内における人体動作を検知する。メインリモート
コントローラ51はこの人感センサ61の検知データも
同様に赤外線にて受信器16に送信する。
【0048】一方、サブリモートコントローラ52は図
6に示す如く硬質合成樹脂にて構成されており、その正
面には前述同様の構造の人感センサ71と、サブリモー
トコントローラ52を使用するか否かを設定する入/切
スイッチ72が設けられ、更にその上端部には赤外線発
光部73が設けられている。
【0049】係る構成のサブリモートコントローラ52
は被調和室1のゾーンZ2の壁面に取り付けられる(図
7)。そして、人感センサ71は被調和室1のゾーンZ
2内における人体動作を検知し、サブリモートコントロ
ーラ52はこの人感センサ71の検知データを赤外線に
て受信器16に送信する。
【0050】ここで、受信器16には二つの受信部が内
蔵されており、それぞれがメインリモートコントローラ
51とサブリモートコントローラ52の方向に向けられ
ている。そして、赤外線の受信感度の相違により、何れ
のリモートコントローラからのデータであるかをコント
ローラ33は判断する。
【0051】尚、係る構成に限らず、ステッピングモー
タにて一つの受信部を動作させ、受信感度の相違からリ
モートコントローラを識別するようにしても良い。
【0052】次に、前記ゾーンスイッチ68が操作され
た場合に実行されるゾーン制御運転について説明する。
このゾーンスイッチ68の操作により、ゾーン制御運転
は「ゾーン1」、「ゾーン2」、「自動」の3ポジショ
ンでコントローラ33により実行される。
【0053】そして、「ゾーン1」に設定された場合、
コントローラ33はゾーンZ1の空調の優先度を高く
し、送風機6のファンモータ43は高速(H)の回転数
で運転すると共に、送風機7のファンモータ44の回転
数は低速(L)とする。更に、分流用電動膨張弁26の
開度を大きくする。尚、このとき分流用電動膨張弁27
の開度を小さくしても良い。これによって、調和空気は
主に吹出口11から被調和室1のゾーンZ1に向けて優
先的に吹き出されるようになると共に、熱交換器3への
冷媒流量が増加され、ゾーン1(リビング)のみに使用
者が存在する場合に、快適で効率的なゾーンZ1の空調
が可能となる。
【0054】また、「ゾーン2」に設定された場合、コ
ントローラ33はゾーンZ2の空調の優先度を高くし、
送風機7のファンモータ44は高速(H)の回転数で運
転すると共に、送風機6のファンモータ43の回転数は
低速(L)とする。また、分流用電動膨張弁27の開度
を大きくする。尚、このとき分流用電動膨張弁26の開
度を小さくしても良い。これによって、調和空気は主に
吹出口12から被調和室1のゾーンZ2に向けて吹き出
されるようになると共に、熱交換器4への冷媒流量が増
加され、ゾーンZ2(キッチン)のみに使用者が存在す
る場合に、快適で効率的な空調が可能となる。
【0055】更に、「自動」に設定された場合、コント
ローラ33は各リモートコントローラ51、52の人感
センサ61、71の検知動作によって各ゾーンZ1、Z
2の空調の優先度を決定する。即ち、メインリモートコ
ントローラ51の人感センサ61が人体動作を検知して
おり、サブリモートコントローラ52の人感センサ71
は人体動作を検知していない場合には、ゾーンZ1の空
調の優先度を高くする。
【0056】逆に、メインリモートコントローラ51の
人感センサ61は人体動作を検知しておらず、サブリモ
ートコントローラ52の人感センサ71が人体動作を検
知している場合には、ゾーンZ2の空調の優先度を高く
する。
【0057】そして、双方のリモートコントローラ5
1、52の人感センサ61、71が人体動作を検知して
いる場合には、優先度は設けない。
【0058】これにより、一人の使用者が被調和室1内
のゾーンZ1からゾーンZ2に渡って移動する場合など
に、自動的に使用者が存在するゾーンに向けて優先的に
空調が行われるようになるので、一々ゾーン設定を行う
こと無く使用者の存在するゾーンを優先空調できるよう
になり、操作性が向上する。また、被調和室1のゾーン
Z1とゾーンZ2の双方に使用者が存在する場合には自
動的に優先度は解除されるので、これによっても更なる
快適性の改善が図れる。
【0059】尚、実施例ではメインリモートコントロー
ラ51に人感センサ61を設けたが、それに限らず、サ
ブリモートコントローラ52のみに人感センサ71を設
けた構成としても良い。その場合には前記「自動」のポ
ジションにおいて、通常はゾーンZ1を優先的に空調
し、サブリモートコントローラ52の人感センサ71が
人体動作を検知した場合に、優先空調を解除して被調和
室1全体の空調に切り換えるようにするか、或いは、ゾ
ーンZ2の優先空調に切り換えるようにすれば良い。
【0060】また、実施例では2台の利用側熱交換器及
び送風機を設けた場合について説明したが、それに限ら
ず、更に多くの利用側熱交換器及び送風機を設けた場合
にも本発明は有効である。
【0061】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、冷媒
回路に対して相互に並列接続された第1及び第2の熱交
換器と、各熱交換器への冷媒供給をそれぞれ制御する第
1及び第2の弁装置を備えて成る空気調和機において、
各熱交換器の温度をそれぞれ検出する第1及び第2の熱
交温度センサと、各熱交換器の冷媒出口の温度を検出す
る出口温度センサと、各弁装置の開度を制御する制御装
置とを備え、この制御装置は、第1の熱交温度センサが
検出する温度と第1の出口温度センサが検出する温度の
偏差、および、第2の熱交温度センサが検出する温度と
第2の出口温度センサが検出する温度の偏差を監視して
各弁装置の開度を決定するようにしたので、例えば偏差
が大きい方の熱交換器は弁装置の開度を大きくして当該
熱交換器への冷媒流量を増やし、及び/又は、偏差が小
さい方の熱交換器は弁装置の開度を小さくして当該熱交
換器への冷媒流量を減らすことにより、各熱交換器の冷
媒流量の均一化を実現することが可能となる。
【0062】これにより、冷房運転時における熱交換器
の凍結や暖房運転時における高負荷運転を未然に防止し
て運転効率を改善することができるようになる。
【0063】請求項2の発明によれば、上記に加えて各
熱交換器と熱交換した空気をそれぞれ被調和室内に吹き
出す第1及び第2の送風機と、これら第1及び第2の送
風機により被調和室内の異なる領域に向けてそれぞれ空
気を吹き出すための第1及び第2の吹出口とを備え、制
御装置は、被調和室内の各領域に優先度を設定し、優先
度の高い領域に対応する送風機の回転数を上げると共
に、当該送風機に対応する熱交換器の弁装置の開度を拡
大するようにしたので、送風機の回転数を上げた方の熱
交換器の冷媒流量を増大させることができる。
【0064】これにより、被調和室内の特定の領域のみ
に使用者が存在する場合などに、当該領域に空気を吹き
出すための送風機からの風量を増し、且つ、それに対応
する熱交換器への冷媒流量も増大させて、優先的な空調
を行うことができるようになる。従って、使用者により
快適で、且つ、効率的な空調運転を実現することができ
るようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気調和機の利用側ユニットの断面図
である。
【図2】本発明の空気調和機の冷媒回路図である。
【図3】本発明の空気調和機の利用側ユニットの電気回
路図である。
【図4】本発明の空気調和機のメインリモートコントロ
ーラの正面図である。
【図5】図4のメインコントローラのカバーを取り外し
た正面図である。
【図6】本発明の空気調和機のサブリモートコントロー
ラの正面図である。
【図7】本発明の空気調和機の利用側ユニットが取り付
けられた被調和室を示す図である。
【符号の説明】
1 被調和室 3、4 利用側熱交換器 6、7 送風機 9 吸込口 11、12 吹出口 22 圧縮機 24 熱源側熱交換器 26、27 分流用電動膨張弁 33 コントローラ 34、35 入口温度センサ 36、37 熱交温度センサ 38、39 出口温度センサ 43、44 ファンモータ 46 センサ基板 47、48 弁モータ 51 メインリモートコントローラ 52 サブリモートコントローラ 61、71 人感センサ A 利用側ユニット AC 空気調和機 B 熱源側ユニット F フルネルレンズ Z1、Z2 ゾーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八藤後 裕志 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3L060 AA03 AA06 CC04 DD02 EE05 EE09 3L061 BE02 BF04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒回路に対して相互に並列接続された
    第1及び第2の熱交換器と、各熱交換器への冷媒供給を
    それぞれ制御する第1及び第2の弁装置を備えて成る空
    気調和機において、 前記各熱交換器の温度をそれぞれ検出する第1及び第2
    の熱交温度センサと、前記各熱交換器の冷媒出口の温度
    を検出する出口温度センサと、前記各弁装置の開度を制
    御する制御装置とを備え、この制御装置は、前記第1の
    熱交温度センサが検出する温度と第1の出口温度センサ
    が検出する温度の偏差、および、第2の熱交温度センサ
    が検出する温度と第2の出口温度センサが検出する温度
    の偏差を監視して前記各弁装置の開度を決定することを
    特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 各熱交換器と熱交換した空気をそれぞれ
    被調和室内に吹き出す第1及び第2の送風機と、これら
    第1及び第2の送風機により前記被調和室内の異なる領
    域に向けてそれぞれ空気を吹き出すための第1及び第2
    の吹出口とを備え、制御装置は、前記被調和室内の各領
    域に優先度を設定し、優先度の高い領域に対応する送風
    機の回転数を上げると共に、当該送風機に対応する熱交
    換器の弁装置の開度を拡大することを特徴とする請求項
    1の空気調和機。
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