JP2000240999A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2000240999A
JP2000240999A JP11044977A JP4497799A JP2000240999A JP 2000240999 A JP2000240999 A JP 2000240999A JP 11044977 A JP11044977 A JP 11044977A JP 4497799 A JP4497799 A JP 4497799A JP 2000240999 A JP2000240999 A JP 2000240999A
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JP
Japan
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air
remote controller
temperature sensor
room
room temperature
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JP11044977A
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English (en)
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Isao Arai
功 新井
Taisei Amano
泰声 天野
Yukio Tobi
幸生 鳶
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアショート現象の発生を防止して快適で効
率的な空調運転を実現できる空気調和機を提供する。 【解決手段】 コントローラ33は、運転開始時に室温
センサ30が検出する温度と所定時間経過後に当該室温
センサ30が検出する温度との差が所定値以上あり、且
つ、運転開始時にメインリモートコントローラの室温セ
ンサが検出する温度と前記所定時間経過後に当該室温セ
ンサが検出する温度との差が小さい場合、エアショート
が発生しているものと判断してフラップの角度を変更す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被調和室に本体が
取り付けられる空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種空気調和機は、例えば特開
平10−122592号公報に天井埋め込み型空気調和
機として示されている。即ち、この場合空気調和機のユ
ニット本体(室内ユニット)は被調和室の天井内部に収
納され、この本体内には熱交換器と送風機が取り付けら
れている。
【0003】この熱交換器は、室外に設置されたユニッ
ト(室外ユニット)と所定の冷媒回路を構成し、冷房/
暖房作用を発揮する。そして、送風機によって被調和室
内の空気を吸引し、熱交換器と熱交換させた後、吹出口
から被調和室内に吹き出して空調する。
【0004】また、吹出口には調和空気の吹き出し方向
を調整するためのフラップが取り付けられており、使用
者の任意の設定によって暖気或いは冷気(調和空気)の
吹き出し方向を調節可能とされている。この場合、フラ
ップは水平方向(水平に近い角度)から垂直方向(垂直
に近い角度)まで複数段階で角度を調整し、或いは、自
動的に往復駆動されるものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、係る空気調
和機のユニット本体(室内ユニット)が被調和室の天井
であって、且つ、壁面に近い箇所に設置されるなどの場
合、特にフラップの角度が水平に近いときには、吹出口
から吹き出された調和空気が壁面上部に衝突し、跳ね返
ってそのまま本体に吸い込まれてしまう所謂エアショー
ト現象が発生する場合がある。
【0006】係る状況では使用者が存在する床面付近ま
で調和空気が届かなくなるため、快適な空調が行えなく
なり、その分無駄なエネルギーが消費されてしまう問題
があった。
【0007】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、エアショート現象の発生
を防止して快適で効率的な空調運転を実現できる空気調
和機を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の空気調和機は、
被調和室に取り付けられ、熱交換器と熱交換した空気を
送風機により吹出口から被調和室内に吹き出して成る本
体を備えたものであって、吹出口から吹き出される空気
の吹出方向を制御するフラップと、本体に取り付けら
れ、被調和室内の温度を検出する本体側室温センサと、
遠隔操作用のリモートコントローラと、このリモートコ
ントローラに設けられ、被調和室内の温度を検出するリ
モートコントローラ側室温センサと、フラップの角度を
制御する制御装置とを備え、この制御装置は、運転開始
時に本体側室温センサが検出する温度と所定時間経過後
に当該本体側室温センサが検出する温度との差が所定値
以上あり、且つ、運転開始時にリモートコントローラ側
室温センサが検出する温度と前記所定時間経過後に当該
リモートコントローラ側室温センサが検出する温度との
差が小さい場合、エアショートが発生しているものと判
断してフラップの角度を変更することを特徴とする。
【0009】この種空気調和機において、エアショート
が発生している場合、本体に吸い込まれる空気の温度は
運転開始から時間が経過するにつれて変化していくが、
使用者周囲には調和空気が届かないため、使用者周囲の
温度変化は小さくなる。
【0010】本発明によれば、被調和室に取り付けら
れ、熱交換器と熱交換した空気を送風機により吹出口か
ら被調和室内に吹き出して成る本体を備えた空気調和機
において、吹出口から吹き出される空気の吹出方向を制
御するフラップと、本体に取り付けられ、被調和室内の
温度を検出する本体側室温センサと、遠隔操作用のリモ
ートコントローラと、このリモートコントローラに設け
られ、被調和室内の温度を検出するリモートコントロー
ラ側室温センサと、フラップの角度を制御する制御装置
とを備え、この制御装置は、運転開始時に本体側室温セ
ンサが検出する温度と所定時間経過後に当該本体側室温
センサが検出する温度との差が所定値以上あり、且つ、
運転開始時にリモートコントローラ側室温センサが検出
する温度と前記所定時間経過後に当該リモートコントロ
ーラ側室温センサが検出する温度との差が小さい場合、
エアショートが発生しているものと判断してフラップの
角度を変更するようにしたので、例えば天井部に本体が
取り付けられる場合などには請求項2の如くフラップの
角度を下げることにより、調和空気を使用者周囲に行き
渡らせることができるようになる。
【0011】これにより、エアショートを解消して快適
且つ効率的な空調運転を実現することができるようにな
るものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明を適用した空気調和機A
Cの利用側ユニット(室内ユニット)Aの断面図、図2
は空気調和機ACの冷媒回路図、図3は利用側ユニット
Aの電気回路図、図7は利用側ユニットAが設置された
被調和室1を示している。
【0013】図1及び図7において、本体としての利用
側ユニットAは板金製の本体2内に二つの利用側熱交換
器(室内側熱交換器)3、4と、それぞれクロスフロー
ファンから成る二台の送風機6、7を内蔵して構成され
ており、被調和室1の天井面8を塞ぐように天井内部に
嵌め込まれている。天井面8と略面一となる本体2の下
面中央には吸込口9が形成されており、その両側方には
吹出口11、12が形成されている。また、前記吸込口
9にはフィルタ10が取り付けられている。
【0014】前記利用側熱交換器3及び4は、それぞれ
の下端が前記吸込口9の両側に位置し、上端が吸込口9
の中央上方に近接するように傾斜して配置されており、
送風機6、7は各利用側熱交換器3、4と各吹出口1
1、12の間に配置される。そして、各送風機6、7が
運転されると、吸込口9から被調和室1内の空気が吸引
され、各利用側熱交換器3、4内に流入する。
【0015】そして、利用側熱交換器3に流入して熱交
換した調和空気は、送風機6にて加速され、吹出口11
から被調和室1内に吹き出される。また、利用側熱交換
器4に流入して熱交換した調和空気は、送風機7にて加
速され、吹出口12から被調和室1内に吹き出される。
【0016】この場合、各吹出口11、12には風向板
としてのフラップ13、14がそれぞれ取り付けられて
おり、このフラップ13、14の角度によって調和空気
の吹き出し方向が上下に制御される。また、利用側ユニ
ットAの下面には後述する遠隔操作用のリモートコント
ローラからの赤外線の受信器16が取り付けられてい
る。
【0017】尚、図7の場合には利用側ユニットAは被
調和室1の天井面8の略中央に設置されており、この図
に破線で示す被調和室1の中央から向かって左側のゾー
ン(領域;例えばリビング)Z1に吹出口11が位置
し、右側のゾーン(領域;例えばダイニング)Z2に吹
出口12が位置している。
【0018】次に、図2において実施例の空気調和機A
Cは、前述の如く室内に取り付けられた天井嵌め込み型
の前記利用側ユニットAと、屋外に設置された熱源側ユ
ニット(室外ユニット)Bとから成り、両者は冷媒配管
21により接続される。
【0019】この図において、22はインバータにより
周波数制御される所謂インバータ圧縮機(能力可変型の
圧縮機。以下、圧縮機という。)である。圧縮機の能力
可変手段としてはこの他にDCモータを用いた場合には
電圧制御又は容量可変弁を用いた場合の吐出量制御など
もある。23は冷房/暖房運転時の冷媒の流れを切り換
えるための四方切換弁、24は熱源側熱交換器(室外側
熱交換器)、25は電動膨張弁、26、27は分流用電
動膨張弁、3、4は前記利用側熱交換器、28はアキュ
ームレータである。
【0020】この場合、利用側熱交換器3は分流用電動
膨張弁26と直列に接続されると共に、利用側熱交換器
4は分流用電動膨張弁27と直列接続され、更に各直列
回路が相互に並列に接続された構成とされている。
【0021】係る構成で圧縮機22から吐出された冷媒
は、四方切換弁23の切り替わり位置に応じて冷房運
転、暖房運転、ドライ運転の3つの運転モードに従い、
流れる方向が決まる。
【0022】即ち、冷房運転時には、圧縮機22から吐
出された高温高圧の冷媒は、四方切換弁23、熱源側熱
交換器24、電動膨張弁25を経た後、分流され、一方
は分流用電動膨張弁26を経て利用側熱交換器3に、他
方は分流用電動膨張弁27を経て利用側熱交換器4に流
れる。そして、各利用側熱交換器3、4を出た冷媒は合
流し、四方切換弁23、アキュームレータ28の順序で
循環する。このとき、熱源側熱交換器24が凝縮器、各
利用側熱交換器3、4が蒸発器として機能する。
【0023】次に、暖房運転時には、圧縮機22から吐
出された高温高圧の冷媒は、四方切換弁23を出た後、
分流され、一方は利用側熱交換器3を経て分流用電動膨
張弁26に、他方は利用側熱交換器4を経て分流用電動
膨張弁27に流される。そして、電動膨張弁25、熱源
側熱交換器24、四方切換弁23、アキュームレータ2
8の順序で循環する。このとき、各利用側熱交換器3、
4が凝縮器、熱源側熱交換器24が蒸発器として機能す
る。
【0024】尚、ドライ運転時は前記冷房運転時の流れ
と同様となるが、電動膨張弁25が全開となり、各利用
側熱交換器3、4内部において前段が凝縮器、その後減
圧されて後段が蒸発器として機能することにより、除湿
作用を奏するよう構成されている。
【0025】次に、図3において、33は汎用のマイク
ロコンピュータから構成されるコントローラ(コントロ
ール基板)であり、このコントローラ33には、利用側
ユニットAに取り付けられ、例えば吸込口9に吸い込ま
れる空気から被調和室1内の温度を検出するための室温
センサ(本体側室温センサ)30と、後述する入口温度
センサ34、35、熱交温度センサ36、37、出口温
度センサ38、39が接続されている。
【0026】前記入口温度センサ34は図2に示す如
く、前記冷房運転時に利用側熱交換器3の冷媒入口側と
なる配管に添設されており、入口温度センサ35は同じ
く冷房運転時に利用側熱交換器4の冷媒入口側となる配
管に添設されている。また、前記熱交温度センサ36は
利用側熱交換器3に取り付けられており、熱交温度セン
サ37は利用側熱交換器4に取り付けられている。更
に、出口温度センサ38は前記冷房運転時に利用側熱交
換器3の冷媒出口側となる配管に添設されており、出口
温度センサ39は同じく冷房運転時に利用側熱交換器4
の冷媒出口側となる配管に添設されている。
【0027】また、コントローラ33には前記フラップ
13及びフラップ14を駆動して角度(風向)を調節す
るステッピングモータから成るフラップモータ41、4
2が接続されると共に、前記送風機6、7を駆動するD
Cモータから成るファンモータ43、44が接続され、
更に、センサ基板46も接続される。このセンサ基板4
6には前記受信器16が設けられると共に、LEDから
成るランプ46A〜46Dも設けられている。
【0028】更に、コントローラ33には前記分流用電
動膨張弁26及び27を駆動して各利用側熱交換器3、
4への冷媒流量(開度)を調節するステッピングモータ
から成る弁モータ47、48も接続される。そして、コ
ントローラ33は端子板49からケーブルを介して熱源
側ユニットBの図示しないコントロール基板(コントロ
ーラ)に電気的に接続される。
【0029】次に、図4、図5、図6を用いて実施例で
使用される遠隔操作用リモートコントローラとしてのメ
インリモートコントローラ51と、サブリモートコント
ローラ52の構造を説明しながら、空気調和機ACの動
作を説明する。メインリモートコントローラ51は図
4、図5に示す如く硬質合成樹脂にて構成されており、
その本体53の正面上部には表示部としての液晶表示部
54が設けられている。
【0030】この本体53は開閉自在のカバー56にて
覆われており、前記液晶表示部54の一部はこのカバー
56の窓孔57から視認できるように構成されている。
このカバー56の窓孔57の下側には温度設定スイッチ
58と運転/停止スイッチ59が取り付けられると共
に、その下側にはフルネルレンズFと図示しない焦電セ
ンサから構成される人感センサ61が取り付けられてい
る。
【0031】液晶表示部54には設定温度などが表示さ
れると共に、この設定温度は前記温度設定スイッチ58
の操作にて上昇・降下設定することができる。前記運転
/停止スイッチ59の操作に基づき、コントローラ33
は空気調和機ACの運転・停止を行う。尚、62は本体
54の上端部に配設された赤外線発光部である。
【0032】コントローラ33は、センサ基板46の受
信器16にてメインリモートコントローラ51からの赤
外線信号を受信し、当該受信した信号に基づく設定温度
などのデータ、或いは利用側ユニットA自体に設けられ
たスイッチなどによる設定データと、メインリモートコ
ントローラ51内部に設けられた図示しない温度センサ
(室温センサ)、前記室温センサ30及び各温度センサ
34〜39の出力に基づき、送風機6と送風機7のファ
ンモータ43、44及びフラップモータ41、42の運
転(駆動)を制御すると共に、端子板49から熱源側ユ
ニットBに制御信号を送信して圧縮機22や四方切換弁
23などを制御することによって、室内温度を前記設定
温度に調節する。
【0033】ここで、コントローラ33が利用側ユニッ
トAに取り付けられた室温センサ30が検出する温度
(室温)に基づいて温度制御を実行するか、メインリモ
ートコントローラ51内部に設けられた前記室温センサ
が検出し、赤外線によって送信されて来たメインリモー
トコントローラ51周囲の温度、即ち、使用者周囲の室
温に基づいて温度制御を実行するかは、メインリモート
コントローラ51或いは利用側ユニットAに設けられる
スイッチによって切り換えられる。
【0034】そして、以降はメインリモートコントロー
ラ51の室温センサが検出する室温に基づいてコントロ
ーラ33は温度制御を実行するものとする。
【0035】一方、メインリモートコントローラ51の
本体53正面の液晶表示部54の下側には、空気調和機
ACの運転状態を詳細に設定するための各種スイッチが
設けられる。図5において63は運転切換スイッチであ
り、この運転切換スイッチ63によって空気調和機AC
は前記冷房運転、暖房運転、ドライ運転に切り替えられ
る。尚、各運転状態の表示は液晶表示部54にて成され
る。
【0036】また、64、66は前記各フラップモータ
41、42によってフラップ13、14の角度をそれぞ
れ調節するための風向スイッチであり、この風向スイッ
チ64、66により「自動」、「セレクト」、「スイン
グ」の3ポジションで設定が切り換えられる。コントロ
ーラ33は「自動」に設定された場合、当該フラップ1
3、14を前記各運転状態に応じた所定の角度(初期
値)に制御する。
【0037】また、「セレクト」では好みの角度(例え
ば6段階)に調整可能となる。更に、「スイング」では
コントローラ33は自動的にフラップ13、14をスイ
ング動作させる。また、この表示も液晶表示部54に表
示される。
【0038】67は送風機6及び7のファンモータ4
3、44の回転数によって吹出口11、12から吹き出
される風量を設定する風量スイッチであり、この風量ス
イッチ64によって風量は「自動」、「強」、「中」、
「弱」に切り替えることができる。また、この送風量も
液晶表示部54に表示される。また、68は後述するゾ
ーン制御運転を実行するためのゾーンスイッチである。
更に、69はタイマ予約運転を設定するためのスイッチ
群である。
【0039】係る構成のメインリモートコントローラ5
1は被調和室1のゾーンZ1の側壁面の低い位置に取り
付けられ(図7)、自らに内蔵された温度センサのデー
タや各スイッチによるデータを赤外線にて利用側ユニッ
トAの受信器16に送信する。
【0040】また、人感センサ61は被調和室1のゾー
ンZ1内における人体動作を検知する。メインリモート
コントローラ51はこの人感センサ61の検知データも
同様に赤外線にて受信器16に送信する。
【0041】一方、サブリモートコントローラ52は図
6に示す如く硬質合成樹脂にて構成されており、その正
面には前述同様の構造の人感センサ71と、サブリモー
トコントローラ52を使用するか否かを設定する入/切
スイッチ72が設けられ、更にその上端部には赤外線発
光部73が設けられている。
【0042】係る構成のサブリモートコントローラ52
は被調和室1のゾーンZ2の側壁面の低い位置に取り付
けられる(図7)。そして、人感センサ71は被調和室
1のゾーンZ2内における人体動作を検知し、サブリモ
ートコントローラ52はこの人感センサ71の検知デー
タを赤外線にて受信器16に送信する。
【0043】ここで、受信器16には二つの受信部が内
蔵されており、それぞれがメインリモートコントローラ
51とサブリモートコントローラ52の方向に向けられ
ている。そして、赤外線の受信感度の相違により、何れ
のリモートコントローラからのデータであるかをコント
ローラ33は判断する。
【0044】尚、係る構成に限らず、ステッピングモー
タにて一つの受信部を動作させ、受信感度の相違からリ
モートコントローラを識別するようにしても良い。
【0045】次に、前記ゾーンスイッチ68が操作され
た場合に実行されるゾーン制御運転について説明する。
このゾーンスイッチ68の操作により、ゾーン制御運転
は「ゾーン1」、「ゾーン2」、「自動」の3ポジショ
ンでコントローラ33により実行される。
【0046】そして、「ゾーン1」に設定された場合、
コントローラ33はゾーンZ1の空調の優先度を高く
し、送風機6のファンモータ43は通常の回転数で運転
すると共に、送風機7のファンモータ44の回転数は低
速(L)とする。これによって、調和空気は主に吹出口
11から被調和室1のゾーンZ1に向けて優先的に吹き
出されるようになるので、ゾーンZ1(リビング)のみ
に使用者が存在する場合に、快適で効率的なゾーンZ1
の空調が可能となる。
【0047】また、「ゾーン2」に設定された場合、コ
ントローラ33はゾーンZ2の空調の優先度を高くし、
送風機7のファンモータ44は通常の回転数で運転する
と共に、送風機6のファンモータ43の回転数は低速
(L)とする。これによって、調和空気は主に吹出口1
2から被調和室1のゾーンZ2に向けて吹き出されるよ
うになるので、ゾーンZ2(キッチン)のみに使用者が
存在する場合に、快適で効率的な空調が可能となる。
【0048】更に、「自動」に設定された場合、コント
ローラ33は各リモートコントローラ51、52の人感
センサ61、71の検知動作によって各ゾーンZ1、Z
2の空調の優先度を決定する。即ち、メインリモートコ
ントローラ51の人感センサ61が人体動作を検知して
おり、サブリモートコントローラ52の人感センサ71
は人体動作を検知していない場合には、ゾーンZ1の空
調の優先度を高くする。
【0049】逆に、メインリモートコントローラ51の
人感センサ61は人体動作を検知しておらず、サブリモ
ートコントローラ52の人感センサ71が人体動作を検
知している場合には、ゾーンZ2の空調の優先度を高く
する。
【0050】そして、双方のリモートコントローラ5
1、52の人感センサ61、71が人体動作を検知して
いる場合には、優先度は設けない。
【0051】これにより、一人の使用者が被調和室1内
のゾーンZ1からゾーンZ2に渡って移動する場合など
に、自動的に使用者が存在するゾーンに向けて優先的に
空調が行われるようになるので、一々ゾーン設定を行う
こと無く使用者の存在するゾーンを優先空調できるよう
になり、操作性が向上する。また、被調和室1のゾーン
Z1とゾーンZ2の双方に使用者が存在する場合には自
動的に優先度は解除されるので、これによっても更なる
快適性の改善が図れる。
【0052】次に、利用側ユニットAが図8に示す如く
被調和室1の天井面8における側壁に近い位置に取り付
けられる場合、当該側壁側にあるフラップ(この場合フ
ラップ14)の角度が水平に近い状況では、同図に破線
矢印で示す如く吹出口12から吹き出された調和空気が
直ぐに壁面に当たってしまい、跳ね返ってそのまま吸込
口9より吸引される所謂エアショートが発生する。
【0053】係る場合には調和空気が使用者が存在する
被調和室1内の下部まで届かなくなるため、例えば暖房
運転時には吸込口9に吸引される空気の温度は比較的早
く上昇するものの、メインリモートコントローラ51が
ある使用者周囲の温度はなかなか上昇しなくなる。
【0054】そこで、コントローラ33は運転開始時に
室温センサ30が検出する室温T11とメインリモート
コントローラ51の前記室温センサが検出する室温T2
1を取り込んで記憶している。そして、運転開始後、例
えば30分経過したときに、同様に室温センサ30が検
出する室温T12とメインリモートコントローラ51の
室温センサが検出する室温T22を取り込む。
【0055】そして、コントローラ33は例えば上記暖
房運転時に前記T12−T11が例えば10deg以上
であるにも拘わらず、T22−T21が例えば3deg
以下である場合には、上記エアショートが発生している
ものと判断してフラップ13、14の角度(「自動」の
場合の初期値)を一段階下げる。
【0056】これによって、吹出口12から吹き出され
た調和空気は図9に実線矢印で示す如く被調和室1下部
の使用者周囲まで行き渡るようになり、エアショートが
解消されて快適且つ効率的な空調がなされるようにな
る。
【0057】尚、上記実施例では暖房運転時について説
明したが、冷房/ドライ運転時にも同様にコントローラ
33はフラップ13、14を下げる動作を実行する。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、本発
明によれば、被調和室に取り付けられ、熱交換器と熱交
換した空気を送風機により吹出口から被調和室内に吹き
出して成る本体を備えた空気調和機において、吹出口か
ら吹き出される空気の吹出方向を制御するフラップと、
本体に取り付けられ、被調和室内の温度を検出する本体
側室温センサと、遠隔操作用のリモートコントローラ
と、このリモートコントローラに設けられ、被調和室内
の温度を検出するリモートコントローラ側室温センサ
と、フラップの角度を制御する制御装置とを備え、この
制御装置は、運転開始時に本体側室温センサが検出する
温度と所定時間経過後に当該本体側室温センサが検出す
る温度との差が所定値以上あり、且つ、運転開始時にリ
モートコントローラ側室温センサが検出する温度と前記
所定時間経過後に当該リモートコントローラ側室温セン
サが検出する温度との差が小さい場合、エアショートが
発生しているものと判断してフラップの角度を変更する
ようにしたので、例えば天井部に本体が取り付けられる
場合などには請求項2の如くフラップの角度を下げるこ
とにより、調和空気を使用者周囲に行き渡らせることが
できるようになる。
【0059】これにより、エアショートを解消して快適
且つ効率的な空調運転を実現することができるようにな
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気調和機の利用側ユニットの断面図
である。
【図2】本発明の空気調和機の冷媒回路図である。
【図3】本発明の空気調和機の利用側ユニットの電気回
路図である。
【図4】本発明の空気調和機のメインリモートコントロ
ーラの正面図である。
【図5】図4のメインコントローラのカバーを取り外し
た正面図である。
【図6】本発明の空気調和機のサブリモートコントロー
ラの正面図である。
【図7】本発明の空気調和機の利用側ユニットが取り付
けられた被調和室を示す図である。
【図8】本発明の空気調和機の利用側ユニットが側壁に
近い位置に取り付けられた場合の被調和室を示す図であ
る。
【図9】同じく本発明の空気調和機の利用側ユニットが
側壁に近い位置に取り付けられた場合の被調和室を示す
もう一つの図である。
【符号の説明】
1 被調和室 3、4 利用側熱交換器 6、7 送風機 9 吸込口 11、12 吹出口 13、14 フラップ 22 圧縮機 24 熱源側熱交換器 30 室温センサ 33 コントローラ 34〜39 温度センサ 41、42 フラップモータ 43、44 ファンモータ 46 センサ基板 47、48 弁モータ 51 メインリモートコントローラ 52 サブリモートコントローラ 61、71 人感センサ A 利用側ユニット AC 空気調和機 B 熱源側ユニット F フルネルレンズ Z1、Z2 ゾーン
フロントページの続き (72)発明者 鳶 幸生 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3L060 AA06 CC02 DD08 EE01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被調和室に取り付けられ、熱交換器と熱
    交換した空気を送風機により吹出口から前記被調和室内
    に吹き出して成る本体を備えた空気調和機において、 前記吹出口から吹き出される空気の吹出方向を制御する
    フラップと、前記本体に取り付けられ、前記被調和室内
    の温度を検出する本体側室温センサと、遠隔操作用のリ
    モートコントローラと、このリモートコントローラに設
    けられ、前記被調和室内の温度を検出するリモートコン
    トローラ側室温センサと、前記フラップの角度を制御す
    る制御装置とを備え、この制御装置は、運転開始時に前
    記本体側室温センサが検出する温度と所定時間経過後に
    当該本体側室温センサが検出する温度との差が所定値以
    上あり、且つ、前記運転開始時に前記リモートコントロ
    ーラ側室温センサが検出する温度と前記所定時間経過後
    に当該リモートコントローラ側室温センサが検出する温
    度との差が小さい場合、エアショートが発生しているも
    のと判断して前記フラップの角度を変更することを特徴
    とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 制御装置は、エアショートが発生してい
    るものと判断した場合、フラップの角度を下げる動作を
    実行することを特徴とする請求項1の空気調和機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108954657A (zh) * 2018-08-03 2018-12-07 奥克斯空调股份有限公司 一种体感风量调节方法、装置及空调器
CN113587485A (zh) * 2021-07-30 2021-11-02 美的集团武汉暖通设备有限公司 温度检测装置的安装位置获取方法、空调器及存储介质

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