JP2001012925A - 三次元形状計測方法及び装置並びに記録媒体 - Google Patents

三次元形状計測方法及び装置並びに記録媒体

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JP2001012925A JP2000082414A JP2000082414A JP2001012925A JP 2001012925 A JP2001012925 A JP 2001012925A JP 2000082414 A JP2000082414 A JP 2000082414A JP 2000082414 A JP2000082414 A JP 2000082414A JP 2001012925 A JP2001012925 A JP 2001012925A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一つ以上の光源とカメラを組み合わせることに
よって実用的な三次元形状計測を実現可能とする装置の
提供。 【解決手段】制御手段253は光投射器201、202からの正
弦波光パターンの位相値を2π/4ずつずらしカメラ20
3、204で画像撮影する処理を計4回繰り返し、位相計算
手段210は画像信号9〜12を入力し異なる位相の正弦波光
パターンで撮影された画像群から画素毎に位相信号13を
出力し、絶対位相決定手段215〜220は位相信号15〜18の
二つを入力し絶対位相が決定可能な画素位置の絶対位相
値を決定し絶対位相信号20〜31を出力し、絶対位相変換
手段221は三次元座標計算制御信号33で切替られる位相
信号と絶対位相信号を入力し絶対位相信号を参照し位相
信号中の絶対位相が未決定の画素位置の位相値を絶対位
相へと変換し、三次元座標変換手段222は、絶対位相変
換信号32と三次元座標計算制御信号33を入力し三次元座
標信号34を出力し、三次元座標合成手段226は三次元座
標信号35〜38を入力とし4つの形状情報を合成して合成
三次元座標信号39を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三次元形状計測技
術に関し、特に位相シフト法に基づく三次元形状計測方
法、計測装置及び、該三次元形状計測をデータ処理装置
で実行させる記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、物体の三次元形状を計測する
様々な手法が提案されている。その中の一つの手法とし
て、まず、縞走査を導入した格子パターン投影法につい
て、文献(1)(「縞走査を導入した格子パターン投影
法」(精密工学会誌, Vol.55, No.10, pp.1817−1822, 1
989年))に基づいて説明する。
【0003】図11は、文献(1)で記されている三次
元形状計測装置の概略図を示す。図11を参照すると、
光源101から正弦波状に濃淡値が印刷されている格子102
を通して、物体100に対して正弦波状の輝度分布を持つ
光パターンを投影する。該物体100上の点P104をカメラ
103で撮影する。画像上における該点P104の座標値を
x、該座標xにおける輝度値をI(x)とし、輝度値I(x)を
次式(1)で表わす。
【0004】ここで、A0(x)はバイアス成分であり、φ
とα(x)は位相である。
【0005】物体100を静止させたままで格子102を軸u
方向へと、印刷した正弦波パターンの波長の1/Nずつ
N回ずらしながら画像を撮影してゆく。撮影された画像
は、物体100に投影された正弦波光パターンが2π/N
ラジアンずつ進行してゆくように見える。これを位相φ
が、0ラジアンから2π/Nラジアンずつ2(N−1)
π/Nラジアン(但し、Nは正の整数)までずれてゆくと
解釈すると、k回目(0≦k≦N)に得られるx地点での
輝度値Ik(x)は、次式(2)で表わすことができる。
【0006】位相α(x)は、k=0番目に撮影した画像
におけるx地点での位相値となる。点P104は、カメラ
スクリーン上の座標xからレンズ中心を通過する半直線
上に存在する。光源101から見たとき点P104は、正弦波
格子102上において位相α(x)の直線と、光源101で決ま
る平面上に存在する。故に上記直線と平面との交点を求
めれば、該交点の三次元座標値が点P104のものである
ことがわかる。
【0007】上式(2)は、次式(3)で示す新しい2つの係
数α1(x)、B1(x)を導入することで、次式(4)と書き換
えることができる。
【0008】a1(x)、b1(x)は、それぞれN回の撮影で
得たx地点での輝度値I0(x),・・・,IN-1(x)を用い
て、次式(5)で求まる。位相α(x)は、次式(6)で求ま
る。
【0009】上記した位相計算をカメラ103で撮影され
た画像上の各画素で実行することで、画像上の物体100
の位相値が得られる。
【0010】ところで、上式(6)から得られるα(x)は、
逆正接関数tan-1()を用いて計算していることからも分
かるように、全て−πからπまでの間に折り返されてし
まっている。このため、求められた位相α(x)は、2π
の整数倍だけ不定性を持ってしまい、このままでは物体
100の三次元形状を求めることができない。
【0011】このように、物体100全体に対して、一周
期だけからなる正弦波パターンを投射することで、位相
を一意に決められるようにすることができるが、このと
き、物体100全体に、−π〜πまでの狭い位相値を割り
付けるために、高い計測精度が得られない、という問題
点がでてくる。
【0012】そこで、通常、初期位相の値域を広げ、物
体100に対して複数周期の正弦波パターンを投射するこ
とで、位相の一意性を犠牲にして計測精度を向上させる
方法がとられている。図12は、カメラ103で撮影され
た画像上の各画素において、求めた位相の例である位相
画像105を示す図である。図12では、位相−πからπ
ラジアンを、黒から白へと割り付けて示している。
【0013】図12に示すように、例えば平面を計測し
たとしても、不連続な位相が得られてしまうため、何ら
かの手法で画像内で相対的な位相値を決定して、連続し
た値へと変換する必要がある。またそのままでは位相値
の絶対値は得られないため、何らかの手法で別途絶対位
相を決定しなければならない。
【0014】−πからπの間へと折り畳まれた位相を連
続となるように変換する従来の位相接続手法としては、
例えば文献(2)(T. R. Judge And P. J. Bryansto
n−Cross, “A Review of Phase Unwrapping Tech
niques in Fringe Analysis”、Optics and Lase
rs in Engineering, Vol.21, pp.199−239, 1994年)
等の記載が参照される。以下に、位相接続方法の中で最
も単純な位相格子計数/走査手法(the phase fringe
counting/scanning approach)について、該文献(2)
のpp.211−212に基づき説明する。
【0015】この手法は、以下の手順から構成される。
【0016】(1)入力画像に対して空間的な広がりを
持つフィルタや、FFT(高速フーリエ変換)などを利用
したLPF(低周波濾過フィルタ)を適用してノイズを除
去する。ノイズ除去された画像から、位相を式(6)など
に基づき計算する。
【0017】(2)隣接画素間の位相差に対して閾値処
理し、位相の不連続境界(πから−πへの値の変化)を求
める。
【0018】(3)画像を水平方向へと、行毎に走査
し、前記位相の不連続境界を通過する毎に2πを加減す
ることで、隣接画素間で水平方向に連続する位相値を求
める。
【0019】(4)行毎に連続した位相値を垂直方向で
比較し、画像全体で連続した位相値へと更に変換する。
【0020】一般に位相接続方法は、上記手法に限ら
ず、物体100の表面が十分滑らかであり計測位相値には
大きな値の変化は含まれない、ノイズが少ない、などの
仮定が成り立たないと良い結果が得られない、という問
題点を持っている。このため位相接続処理は、自動計測
において大きな問題となり得る。
【0021】位相接続処理では単に、−πからπまでに
折り畳まれた位相値を、全体として連続となるよう変換
するだけであり、絶対値としての位相値が得られるわけ
ではない。このため、位相値には依然として2πの整数
倍の不確定性が残されている。
【0022】前記文献(1)(「縞走査を導入した格子
パターン投影法」)には、絶対位相値から三次元座標値
への変換方法が記載されているが、位相の絶対値を定め
る方法については何も記載されていない。
【0023】前記文献(1)の著者らにより、位相値の
絶対値を定める手法を含んだ方法が、文献(3)(「縞
走査を導入した格子パターン投影法(第2報)−−−正弦
格子の利用−−−」、精密工学会誌,Vol.58,No.7,pp.11
73−1178,1992年)に記載されている。
【0024】上記文献(3)では、格子のうちの一つを
他のものよりも1.5倍太くしておくことで、画像上で自
動判別可能であるよう工夫している。この太い縞の適当
な位置を、絶対位相0などとしておくことで、位相値か
ら不確定性を除くことが可能となる。
【0025】得られた位相の絶対値から三次元座標値を
求める方法について、図13を参照して説明する。座標
(X0,Z0)に置かれた光源101から、光軸方向n ̄
(記号 ̄はベクトルを示す)に距離iだけ離して置かれ
た格子102を通して物体100へ向けて光パターンを投射す
る。格子102はピッチpで正弦波が印刷されており、光
軸n ̄において初期位相が0となるよう調整されている
とする。また光軸n ̄とX軸との間のなす角度はθであ
るとする。
【0026】ここで、点P104である(X,Z)地点に
絶対位相αを持つ光が照射されていることを、焦点距離
fを持つカメラ103により観測できたとする。カメラ103
内部のスクリーン106上に、点P104が座標xへと投射さ
れたとすると、カメラ103から点P104への見こみ角γは
次式(7)により求めることができる。
【0027】このとき同時に次式(8)も成り立つ。
【0028】また絶対位相αを持つ光パターンは、X軸
に対して角θ+βで投射されているとする。角βは格子
周期pと光源101と格子102間距離iを利用して、式(9)
で得ることができる。
【0029】前述と同様に、光源101から点P104への、
X軸を基準とした見こみ角θ+βを求めると、次式(10)
となる。
【0030】上式(7)から上式(10)までを利用すると、
点P104の座標(X,Z)は、スクリーン107上で撮影さ
れている位置xと絶対位相α、装置の構成とから、次式
(11)により求められる。
【0031】また別の文献(4)(特開平11−118
443号公報)には、上記文献(1)などの正弦波投射
と同様な高精度性能を持ちながら、位相計算において式
(6)で示したような計算コストの高い逆正接関数tan
-1()関数ではなく、加減乗除だけで求めることができ
る、三角波による手法が提案されている。この手法は、
基本的に、上記文献(1)のバリエーションであるた
め、同様に位相接続方法や絶対位相の決定が必要とな
る。これらは、上記文献(1)の手法と同様に、上記文
献(2)や(3)と同様な手法により実行することにな
る。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】上記文献(1)(「縞
走査を導入した格子パターン投影法」)や、文献(4)
(「形状計測装置」)に基づく従来の方法は、主に、以
下の5つの問題を有している。
【0033】(1)光源101とカメラ103の光軸が異なる
ため、カメラ103から観測可能であるが正弦波パターン
は照射されてない領域が存在し、該当領域での三次元形
状計測ができない。
【0034】(2)カメラ103から観測できない領域があ
り、該当領域での三次元形状計測ができない。
【0035】(3)位相の絶対値を自動で求めることが困
難であり、2πの整数倍だけ異なる位相値は見分けがつ
かない、即ち絶対的な三次元形状が得られない。
【0036】(4)−πからπへと折り畳まれた位相値を
連続に接続する手法を、自動実行することは一般に困難
である。
【0037】(5)投射した波形は、光投射器の様々な
問題により、正弦波や三角波などの、上記文献に記載さ
れているような、理想的な取り扱いが可能なように機器
を構成することは難しい。
【0038】このうち、(3)は絶対位相決定に関する問
題である。絶対位相を定めるためには、以下のように自
動処理と絶対的な三次元形状計測の間でのトレードオフ
が存在する。
【0039】(a)格子102上の正弦縞に幅を変えるな
どによる目印をつけて、自動検出できるよう工夫する。
【0040】(b)計測対象物体100の適当な地点を、
計測位置のある決まった位置へと来るように、手作業な
どで物体100の位置を決めておく。計測した位相値に対
して、該当地点を手作業などで指示し絶対位相を定め
る。
【0041】(c)物体100の表面上の適当な地点を手
作業などで計測し、計測位相値へと反映させる。
【0042】(d)絶対的な三次元形状をあきらめる。
位相値のオフセットを適当な手法で自動に決定する。
【0043】上記(a)は、文献(3)(「縞走査を導
入した格子パターン投影法(第2報)−−−正弦格子の利
用−−−」)に記載されている方法であるが、カメラ10
3により観測される正弦波状の輝度分布の幅は、本当に
幅が広いのか、計測対象となる物体100の三次元形状に
よりたまたま広く見えているだけなのかを判別すること
は困難である。
【0044】上記(b)、(c)は、自動処理をあきら
め何らかの手作業を介する方法であり、著しく応用範囲
を狭めてしまう。
【0045】上記(d)は、例えばカメラ103の画像中
央位置での位相値を−πからπの範囲に入るよう適当に
オフセットを定めるなど自動化するものであり、絶対的
な三次元形状計測をあきらめる方法である。
【0046】図14を参照して、絶対位相値が不明であ
るときの問題点を説明する。位相計算・位相接続までの
処理により、カメラ103から視線A111方向に位相値α
が、視線B112方向にα+2πが得られ、両視線間では
位相値は滑らかに変化していることがわかったとする。
【0047】光源101より格子102を通過して、絶対位相
αが投射される方向113、絶対位相α+2πが投射され
る方向114、絶対位相α+4πが投射される方向115、絶
対位相α+6πが投射される方向116を、図14に示す
ように、延長しておく。
【0048】図14により絶対位相値がわからないと
き、カメラ103で観測された物体表面は、物体表面A10
8、B109、C110などのいずれかが区別できないことにな
る。
【0049】ここで、適当に位相のオフセットを定める
ことは、物体表面A108、B109、C110から一つを適当に
選択することと同義である。図14から直ちにわかるよ
うに、この選択の結果として、面の傾きや長さが実際と
は異なる計測結果が得られる場合が生じてしまう。計測
対象物体は、様々な面から構成されているため、それぞ
れについて同様な変形がなされ、計測された物体形状は
全体に歪んだものとなってしまう。この方法では自動計
測が可能であるが、絶対的な三次元形状が得られず応用
範囲を狭めてしまうこととなる。
【0050】問題点(1)、(2)は、共に死角の問題
であり、(1)の解決には光源を、(2)の解決にはカ
メラを、それぞれ必要なだけ増設する必要がある。
【0051】しかしながら、前記文献(3)の手法その
ままでは、自動での絶対的な三次元形状取得はできな
い。そのため、複数の光源もしくはカメラの組から得ら
れる複数の三次元形状計測結果はそれぞれ独立に歪みを
持ってしまう。このため、死角をなくそうと光源やカメ
ラを増設しても、自動計測結果を統合・合成することが
できず、何らかの手作業を介する必要がある。
【0052】問題点(4)は位相接続の問題である。前
記文献(2)(「A Review of Phase Unwrapping Tech
niques in Fringe Analysis」)に述べられているよう
に、例えば従来手法の位相格子計数/走査手法が良い結
果を出力するためには、位相値が−πからπへと飛ぶ境
界がきれいに得られることが前提となっている。
【0053】しかしながら、現実にはノイズの影響など
により境界が余計に現れたり、必要な境界が消えるなど
によりうまく働かないことが多い。他の従来の手法でも
同様な問題点を少なからず内包しており、例えば前記文
献(2)(「A Review ofPhase Unwrapping Techniqu
es in Fringe Analysis」)では、位相接続処理の性能
が、自動三次元形状計測処理を実行するための一つの課
題である旨が記載されている。
【0054】また問題点(5)では、実際の機器構成上
の問題であり、機械工作精度などにより理論的な取り扱
いの易しい正弦波や三角波などの波形を生成することは
それほど易しくない。前記文献(1)では、ロンキー格
子が自然にぼけたパターンから、式(6)によって求め
た位相値αは、正確な正弦波パターンから求めた位相値
とあまり変わらないと述べられている。しかし、文献
(5)(「Comparison of Phase−
measurement Algorithms」、K
athe rine Creath、SPIE Vol.
680、Surface Characterizat
ion and Testing、pp.19−28
(1986))に記載されているように、正弦波などか
らのずれは、式(6)により計算される位相値αに少な
からず影響を与える。例えばハードウェアの価格を低減
したり、より高精度な計測を目指すには理論的な正弦波
や三角波などからのずれを補償できるような手法の実現
が課題とされる。
【0055】したがって本発明は、上記問題点に鑑みて
なされたものであって、その目的は、位相シフト法に基
づく三次元形状計測において、一つ以上の光源とカメラ
を組み合わせることによって、(1)死角の問題、
(2)絶対位相値の決定、(3)確実な位相接続処理、
を自動で実行することが可能とする装置及び方法を提供
することにある。本発明の別の目的は、(4)より廉価
にして、より高精度な計測性能を確保する装置及び方法
を提供することにある。
【0056】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する、第
1の発明は、空間的に縞状の輝度分布を持つ光パターン
を、位相をずらしながら計測物体へと投射する工程と、
光パターンを位相をずらしながら照射した計測物体を、
二つの異なる方向から撮像する工程と、該二つの方向か
ら撮像された画像列1、2から、それぞれについて第1の
初期位相画像、2を計算する工程と、光パターン投射位
置と第1の撮像位置を基にして、前記第1の初期位相画
像における注目画素の初期位相から、対応する三次元座
標位置候補群を求める工程と、第2の撮像位置を基にし
て、該第2の初期位相画像において前記三次元座標位置
群に対応する画素位置群を求めてそれぞれの初期位相を
参照し、前記第1の初期位相画像における注目画素の初
期位相と比較し、同一の初期位相を持つ対応画素位置が
一意に決定できるかどうか判定する工程と、一意に決定
できた画素位置により三次元座標位置を求め、前記第1
の初期位相画像、2における該当画素の初期位相の絶対
値を決定する工程と、以上三つの工程を第1の初期位相
画像の全画素について繰り返す工程と、前記光パターン
の初期位相の絶対値を参照しながら、第1の初期位相画
像、2から絶対位相画像1、2へと変換する工程と、該絶
対位相画像1、2の各画素における絶対位相と、前記光パ
ターン投射位置と前記画像1、2の撮像位置を基に、各画
素における計測物体の三次元座標位置を求めることを特
徴とする。
【0057】第2の発明は、前記第1の発明の三次元形
状計測方法において、初期位相画像から初期位相の絶対
値を決定する工程において、光パターン投射位置と第1
の撮像位置を基にして、前記第1の初期位相画像におけ
る注目画素の初期位相から、対応する第1の三次元座標
位置候補群を求める工程と、第2の撮像位置を基にし
て、該第2の初期位相画像において前記第1の三次元座
標位置群に対応する画素位置群を求めてそれぞれの初期
位相を参照し、前記第1の初期位相画像における注目画
素の初期位相と比較し、同一の初期位相を持つ対応画素
位置が一意に決定できるかどうか判定する工程と、光パ
ターン投射位置と第2の撮像位置を基にして、前記第2
の初期位相画像における前記一意に決定された画素の初
期位相から、対応する第2の三次元座標位置候補群を求
める工程と、第1の撮像位置を基に、該第1の初期位相
画像において前記第2の三次元座標位置群に対応する画
素位置群を求めてそれぞれの初期位相を参照し、前記第
2の初期位相画像における一意に決定された画素の初期
位相と比較し、同一の初期位相を持つ対応画素位置が一
意に決定されるかどうか判定する工程と、両工程により
一意に決定できた画素位置により三次元座標位置を求
め、前記初期位相画像1、2における該当画素の初期位相
の絶対値を決定する工程と、前記五つの工程を初期位相
画像1の全画素について繰り返す工程を有することを特
徴とする。
【0058】第3の発明は、前記第1、第2の発明にお
いて、三つ以上の異なる方向から撮像する工程を有する
ことを特徴とする。
【0059】第4の発明は、二つの異なる方向からそれ
ぞれ、空間的に縞状の輝度分布を持つ光パターンを、位
相をずらしながら計測物体へと投射する工程と第1の光
パターンを位相をずらしながら照射し計測物体を撮像し
た後、第2の光パターンを位相をずらしながら照射し計
測物体を撮像する工程と、該二つの光パターンにより撮
像された画像列1、2から、それぞれについて初期位相画
像1、2を計算する工程と、第1の光パターン投射位置と
撮像位置を基にして、前記初期位相画像1における注目
画素の初期位相から、対応する三次元座標位置候補群を
求める工程と、第2の光パターン照射位置と三次元座標
位置候補群から、取り得る位相値群を参照し、第2の初
期位相画像における前記注目画素の初期位相と比較し、
同一となる初期位相が一意に決定できるかどうか判定す
る工程と、一意に決定できた三次元座標位置から、二つ
の光パターンの初期位相の絶対値を決定する工程と、前
記三つの工程を初期位相画像1の全画素について繰り返
す工程と、前記光パターンの初期位相の絶対値を参照し
ながら、初期位相画像1、2から絶対位相画像1、2へと変
換する工程と、該絶対位相画像1、2の各画素における絶
対位相と、前記二つの光パターン投射位置と画像撮像位
置を基に、各画素における計測物体の三次元座標位置を
求めることを特徴とする。
【0060】第5発明は、第4の発明において、初期位
相画像から初期位相の絶対値を決定する工程において、
第1の光パターン投射位置と撮像位置を基にして、前記
初期位相画像1における注目画素の初期位相から、対応
する第1の三次元座標位置候補群を求める工程と、第2
の光パターン照射位置と第1の三次元座標位置候補群か
ら、取り得る位相値群を参照し、第2の初期位相画像に
おける前記注目画素の初期位相と比較し、同一となる初
期位相が一意に決定できるかどうか判定する工程と、第
2の光パターン投射位置と撮像位置を基にして、前記第
2の初期位相画像における注目画素の初期位相から、対
応する第2の三次元座標位置候補群を求める工程と、第
1の光パターン照射位置と第2の三次元座標位置候補群
から、取り得る位相値群を参照し、初期位相画像1にお
ける前記注目画素の初期位相と比較し、同一となる初期
位相が一意に決定されるかどうか判定する工程と、両工
程により一意に決定できた三次元座標位置から、二つの
光パターンの初期位相の絶対値を決定する工程と、前記
六つの工程を初期位相画像1の全画素について繰り返す
ことを特徴とする。
【0061】第6の発明は、第4、第5の発明におい
て、三つ以上の異なる方向からそれぞれ、空間的に縞状
の輝度分布を持つ光パターンを、位相をずらしながら計
測物体へと投射する工程を有することを特徴とする。
【0062】第7の発明は、二つの異なる方向からそれ
ぞれ、空間的に縞状の輝度分布を持つ光パターンを、位
相をずらしながら計測物体へと投射する工程と第1の光
パターンを位相をずらしながら照射し計測物体を二つの
異なる方向から撮像した後、第2の光パターンを位相を
ずらしながら照射し同様に二つの異なる方向から計測物
体を撮像する工程と、第1の光パターンにより二つの方
向から撮像された画像列1、2から、それぞれについて初
期位相画像1、2を計算する工程と、第2の光パターンに
より二つの方向から撮像された画像列3、4から、それぞ
れについて初期位相画像3、4を計算する工程と、第1の
光パターン投射位置と第1の撮像位置を基にして、第1
の光パターンにより第1の撮像位置から得られた初期位
相画像1における注目画素の初期位相から、対応する第
1の三次元座標位置候補群を求める工程と、第2の撮像
位置を基にして、第2の光パターンにより第2の撮像位
置から得られた初期位相画像4における第1の三次元座
標位置候補群の対応画素位置群を求め、該対応画素群の
初期位相から第2の三次元座標位置候補群を求める工程
と、第1、第2の三次元座標位置候補群を比較し、重複
する座標点が一意に決定できるかどうか判定する工程
と、一意に決定できた三次元座標位置から、二つの光パ
ターンの初期位相の絶対値を決定する工程と、前記四つ
の工程を初期位相画像1の全画素について繰り返す工程
と、前記光パターンの初期位相の絶対値を参照しなが
ら、初期位相画像1、2、3、4から絶対位相画像1、2、
3、4へと変換する工程と、該絶対位相画像1、2、3、4の
各画素における絶対位相と、前記二つの光パターン投射
位置と画像撮像位置を基に、各画素における計測物体の
三次元座標位置を求めることを特徴とする。
【0063】第8の発明は、第7の発明において、初期
位相画像から初期位相の絶対値を決定する工程におい
て、第1の光パターン投射位置と第1の撮像位置を基に
して、第1の光パターンにより第1の撮像位置から得ら
れた初期位相画像1における注目画素の初期位相から、
対応する第1の三次元座標位置候補群を求める工程と、
第2の撮像位置を基にして、第2の光パターンにより第
2の撮像位置から得られた初期位相画像4における第1
の三次元座標位置候補群の対応画素位置群を求め、該対
応画素群の初期位相から第2の三次元座標位置候補群を
求める工程と、第1、第2の三次元座標位置候補群を比
較し、重複する座標点が一意に決定できるかどうか判定
する工程と、第2の撮像位置を基にして、一意に決定で
きた三次元座標位置に対応する画素の初期位相から、対
応する第3の三次元座標位置候補群を求める工程と、第
1の撮像位置を基にして、第2の光パターンにより第2
の撮像位置から得られた初期位相画像1における第3の
三次元座標位置候補群の対応画素位置群を求め、該対応
画素群の初期位相から第4の三次元座標位置候補群を求
める工程と、第3、第4の三次元座標位置候補群を比較
し、重複する座標点が一意に決定できるかどうか判定す
る工程と、一意に決定できた三次元座標位置から、二つ
の光パターンの初期位相の絶対値を決定する工程と、前
記七つの工程を初期位相画像1の全画素について繰り返
すことを特徴とする。
【0064】第9の発明は、第7の発明において、初期
位相画像から初期位相の絶対値を決定する工程におい
て、第1の光パターン投射位置と第1の撮像位置を基に
して、前記初期位相画像1における注目画素の初期位相
から、対応する三次元座標位置候補群を求める工程と、
第2の撮像位置を基にして、第1の光パターンにより第
2の撮像位置から得られた第2の初期位相画像において
前記三次元座標位置群に対応する画素位置群を求めてそ
れぞれの初期位相を参照し、前記初期位相画像1におけ
る注目画素の初期位相と比較し、同一の初期位相を持つ
対応画素位置が一意に決定できるかどうか判定する工程
と、一意に決定できた画素位置により三次元座標位置を
求め、前記初期位相画像における該当画素の初期位相の
絶対値を決定する工程と、以上三つの工程を初期位相画
像1の全画素について繰り返す工程を特徴とする。
【0065】第10発明は、第7の発明において、初期
位相画像から初期位相の絶対値を決定する工程におい
て、第1の光パターン投射位置と第1の撮像位置を基に
して、前記初期位相画像1における注目画素の初期位相
から、対応する第1の三次元座標位置候補群を求める工
程と、第2の撮像位置を基にして、第1の光パターンに
より第2の撮像位置から得られた第2の初期位相画像に
おいて前記第1の三次元座標位置群に対応する画素位置
群を求めてそれぞれの初期位相を参照し、前記初期位相
画像1における注目画素の初期位相と比較し、同一の初
期位相を持つ対応画素位置が一意に決定できるかどうか
判定する工程と、第1の光パターン投射位置と第2の撮
像位置を基にして、前記第2の初期位相画像における前
記一意に決定された画素の初期位相から、対応する第2
の三次元座標位置候補群を求める工程と、第1の撮像位
置を基に、第1の光パターンにより第1の撮像位置から
得られた初期位相画像1において前記第2の三次元座標
位置群に対応する画素位置群を求めてそれぞれの初期位
相を参照し、前記初期位相画像2における一意に決定さ
れた画素の初期位相と比較し、同一の初期位相を持つ対
応画素位置が一意に決定されるかどうか判定する工程
と、両工程により一意に決定できた画素位置により三次
元座標位置を求め、前記初期位相画像における該当画素
の初期位相の絶対値を決定する工程と、前記五つの工程
を初期位相画像1の全画素について繰り返す工程を持つ
ことを特徴とする。
【0066】第11の発明は、第7の発明において、初
期位相画像から初期位相の絶対値を決定する工程におい
て、第1の光パターン投射位置と第1の撮像位置を基に
して、前記初期位相画像1における注目画素の初期位相
から、対応する三次元座標位置候補群を求める工程と、
第2の光パターン照射位置と三次元座標位置候補群か
ら、取り得る位相値群を参照し、第2の光パターンによ
り第1の撮像位置から得られた初期位相画像3における
前記注目画素の初期位相と比較し、同一となる初期位相
が一意に決定できるかどうか判定する工程と、一意に決
定できた三次元座標位置から、前記初期位相画像におけ
る該当画素の初期位相の絶対値を決定する工程と、前記
三つの工程を初期位相画像1の全画素について繰り返し
初期位相の絶対値を決定する工程を持つことを特徴とす
る。
【0067】第12の発明は、第7の発明において、初
期位相画像から初期位相の絶対値を決定する工程におい
て、第1の光パターン投射位置と第1の撮像位置を基に
して、前記初期位相画像1における注目画素の初期位相
から、対応する第1の三次元座標位置候補群を求める工
程と、第2の光パターン照射位置と第1の三次元座標位
置候補群から、取り得る位相値群を参照し、第2の光パ
ターンにより第1の撮像位置から得られた初期位相画像
3における前記注目画素の初期位相と比較し、同一とな
る初期位相が一意に決定できるかどうか判定する工程
と、第2の光パターン投射位置と第1の撮像位置を基に
して、前記初期位相画像3における注目画素の初期位相
から、対応する第2の三次元座標位置候補群を求める工
程と、第1の光パターン照射位置と第2の三次元座標位
置候補群から、取り得る位相値群を参照し、第1の光パ
ターンにより第1の撮像位置から得られた初期位相画像
1における前記注目画素の初期位相と比較し、同一とな
る初期位相が一意に決定されるかどうか判定する工程
と、両工程により一意に決定できた三次元座標位置か
ら、前記初期位相画像における該当画素の初期位相の絶
対値を決定する工程と、前記六つの工程を初期位相画像
1の全画素について繰り返すことを特徴とする。
【0068】第13の発明は、第7の発明において、初
期位相画像から初期位相の絶対値を決定する工程におい
て、請求項7から12までに記載の初期位相の絶対値を決
定する工程を組み合わせることを特徴とする。
【0069】第14発明は、第7から第13の発明におい
て、三つ以上の異なる方向からそれぞれ、空間的に縞状
の輝度分布を持つ光パターンを、位相をずらしながら計
測物体へと投射する工程を持つことを特徴とする。
【0070】第15の発明は第7から第14の発明におい
て、三つ以上の異なる方向から撮像する工程を持つこと
を特徴とする。
【0071】第16の発明は第7から第15の発明にお
いて、投射する光パターンが、正弦波状であることを特
徴とする。
【0072】第17の発明の三次元形状計測装置は、光
投射手段制御信号を入力とし、空間的に縞状の輝度分布
を持つ光パターンを、制御信号に合わせて位相をずらし
ながら計測物体へと投射する光投射手段と、カメラ制御
信号A、Bをそれぞれ入力とし、制御信号に合わせて計
測物体を二つの異なる方向から撮像し、それぞれカメラ
出力信号A、Bとして出力するカメラA、Bと、前記カ
メラ出力信号A、Bを入力とし、撮像された画像を記録
しておき、随時、画像信号A、Bとして出力する画像記
憶手段A、Bと、位相計算制御信号により切り替えられ
る、前記画像信号AまたはBを入力とし、画像列から各
画素毎に初期位相値を計算して位相信号として出力する
位相計算手段と、位相計算制御信号により振り分けられ
る、前記位相信号を入力とし、前記画像信号A、Bから
計算した位相値を記録しておき随時、位相信号A、Bと
して出力する位相記憶手段A、Bと、前記位相信号A、
Bを入力とし、前記光投射手段と前記カメラAの位置を
基にして、前記位相信号Aにおける注目画素の初期位相
から対応する三次元座標位置候補群を求め、前記カメラ
Bの位置を基にして、前記位相信号Bにおいて前記三次
元座標位置群に対応する画素位置群を求めてそれぞれの
初期位相を参照し、初期位相信号Aにおける注目画素の
初期位相と比較し、同一の初期位相を持つ対応画素位置
が一意に決定できるかどうか判定し、一意に決定できた
画素位置により三次元座標位置を求め、前記位相信号
A、Bにおける該当画素の初期位相の絶対値を決定する
ことを、前記位相信号Aの全画素について繰り返し、前
記位相信号Aに対応して絶対位相信号Aを、前記位相信
号Bに対応して絶対位相信号Bを出力する絶対位相決定
手段と、三次元座標計算制御信号により切り替えられ
る、前記絶対位相信号AまたはBと前記位相信号Aまた
はBを入力とし、前記位相信号AまたはB中における絶
対位相が未決定である画素について、周辺の絶対位相が
既に決定している画素からの差が小さくなるように絶対
位相を決定してゆくことを、前記位相信号AまたはBの
全画素について繰り返し、それぞれ絶対位相変換信号A
またはBとして出力する絶対位相変換手段と、三次元座
標計算制御信号により切り替えられる、前記絶対位相変
換信号AまたはBを入力とし、前記光投射手段と前記カ
メラAまたはBの位置を基にして、三次元座標値へと変
換し、三次元座標信号AまたはBとして出力する三次元
座標変換手段と、前記三次元座標信号AまたはBを入力
とし、それぞれの前記カメラAまたはBに対応する三次
元座標値を記録しておき随時、三次元座標信号Aまたは
Bとして出力する三次元座標記憶手段A、Bと、二つの
前記三次元座標信号A、Bを入力とし、互いに欠けてい
るデータを補完して合成し、合成三次元座標信号として
出力する三次元座標合成手段と、前記光投射手段制御信
号、前記カメラA、B制御信号、前記位相計算制御信
号、前記三次元座標計算制御信号を出力して、光パター
ンを位相をずらしながら撮像したり、位相計算の入出力
を制御したり、三次元座標計算の入出力を制御する光投
射手段・カメラ制御手段とからなることを特徴とする。
【0073】第18の発明は、第17の発明において、
三次元形状計測装置において、前記絶対位相決定手段
が、前記位相信号A、Bと、注目画素位置信号を入力と
し、前記光投射手段と前記カメラAの位置を基にして、
前記位相信号Aにおける注目画素の初期位相から対応す
る第1の三次元座標位置候補群を求め、前記カメラBの
位置を基にして、前記位相信号Bにおいて前記第1の三
次元座標位置群に対応する画素位置群を求めてそれぞれ
の初期位相を参照し、前記位相信号Aにおける注目画素
の初期位相と比較し、同一の初期位相を持つ対応画素位
置が一意に決定できるかどうか判定して、該画素の前記
位相信号B上における画素位置と初期位相を一意決定画
素信号として出力する第1の絶対位相決定手段と、前記
位相信号A、Bと前記一意決定画素信号とを入力とし、
前記光投射手段と前記カメラBの位置を基にして、前記
位相信号Bにおける前記一意決定画素信号における画素
位置と初期位相から、対応する第2の三次元座標位置候
補群を求め、前記カメラAの位置を基にして、前記位相
信号Aにおいて前記第2の三次元座標位置群に対応する
画素位置群を求めてそれぞれの初期位相を参照し、前記
位相信号Bにおける一意に決定された画素の初期位相と
比較し、同一の初期位相を持つ対応画素位置が一意に決
定されるかどうか判定し、以上の二つの判定処理により
一意に決定できた場合に該画素位置により三次元座標位
置を求め、前記位相信号A、Bにおける該当画素の初期
位相の絶対値を決定し、前記位相信号Aに対応して絶対
位相信号Aを、前記位相信号Bに対応して絶対位相信号
Bを出力する第2の絶対位相決定手段と、前記位相信号
Aの全画素を順にスキャンして注目画素位置信号を出力
する第3の絶対位相決定手段とからなることを特徴とす
る。
【0074】第19の発明の三次元形状計測装置におい
て、三つ以上の異なる方向から撮像するカメラを持つこ
とを特徴とする。
【0075】第20の発明は、光投射手段制御信号A、
Bをそれぞれ入力とし、二つの異なる方向からそれぞ
れ、空間的に縞状の輝度分布を持つ光パターンを、制御
信号に合わせて位相をずらしながら計測物体へと投射す
る光投射手段A、Bと、カメラ制御信号を入力とし、制
御信号に合わせて計測物体を撮像し、カメラ出力信号と
して出力するカメラと、カメラ出力制御信号により切り
替えられる、前記カメラ出力信号を入力として、該二つ
の光パターンA、Bにより撮像された画像列を記録して
おき随時、画像信号A、Bとして出力する画像記憶手段
A、Bと、位相計算制御信号により切り替えられる、前
記画像信号AまたはBを入力とし、画像列から各画素毎
に初期位相値を計算して位相信号として出力する位相計
算手段と、位相計算制御信号により振り分けられる、前
記位相信号を入力とし,前記画像信号A、Bから計算し
た位相値を記録しておき随時、位相信号A、Bとして出
力する位相記憶手段A、Bと、前記位相信号A、Bを入
力とし、前記光投射手段Aと前記カメラの位置を基にし
て、前記位相信号Aにおける注目画素の初期位相から対
応する三次元座標位置候補群を求め、前記光投射手段B
の位置と三次元座標位置候補群から、取り得る位相値群
を参照し、前記位相信号Bにおける前記注目画素の初期
位相と比較し、同一となる初期位相が一意に決定できる
かどうか判定し、一意に決定できた三次元座標位置か
ら、二つの光パターンの初期位相の絶対値を決定するこ
とを、前記位相信号Aの全画素について繰り返し、前記
位相信号Aに対応して絶対位相信号Aを、前記位相信号
Bに対応して絶対位相信号Bを出力する絶対位相決定手
段と、三次元座標計算制御信号により切り替えられる、
前記絶対位相信号AまたはBと前記位相信号AまたはB
を入力とし、前記位相信号AまたはB中における絶対位
相が未決定である画素について,周辺の絶対位相が既に
決定している画素からの差が小さくなるように絶対位相
を決定してゆくことを、前記位相信号AまたはBの全画
素について繰り返し、それぞれ絶対位相変換信号Aまた
はBとして出力する絶対位相変換手段と、三次元座標計
算制御信号により切り替えられる、絶対位相変換信号A
またはBを入力とし,前記光投射手段AまたはBと前記
カメラの位置を基にして、三次元座標値へと変換し,三
次元座標信号AまたはBとして出力する三次元座標変換
手段と、前記三次元座標信号AまたはBを入力とし、そ
れぞれの前記光投射手段AまたはBに対応する三次元座
標値を記録しておき随時、三次元座標信号AまたはBと
して出力する三次元座標記憶手段A、Bと、二つの前記
三次元座標信号A、Bを入力とし、互いに欠けているデ
ータを補完して合成し、合成三次元座標信号として出力
する三次元座標合成手段と、前記光投射手段制御信号
A、B、前記カメラ制御信号、前記カメラ出力制御信
号、前記位相計算制御信号、前記三次元座標計算制御信
号を出力して、二つの前記光投射手段A、Bを切り替え
て位相をずらしながら撮像したり、カメラ出力を切り替
えたり、位相計算の入出力を制御したり、三次元座標計
算の入出力を制御する光投射手段・カメラ制御手段とか
らなることを特徴とする。
【0076】第21の発明は、前記第20の発明の絶対
位相決定手段が、前記位相信号A、Bと、注目画素位置
信号を入力とし、前記光投射手段Aと前記カメラの位置
を基にして、前記位相信号Aにおける注目画素の初期位
相から対応する第1の三次元座標位置候補群を求め、前
記光投射手段Bと前記第1の三次元座標位置候補群か
ら、取り得る位相値群を参照し、前記位相信号Bにおけ
る前記注目画素の初期位相と比較し、同一となる初期位
相が一意に決定できるかどうか判定して、該画素の前記
位相信号B上における画素位置と初期位相を一意決定画
素信号として出力する第1の絶対位相決定手段と、前記
位相信号A、Bと前記一意決定画素信号とを入力とし、
前記光投射手段Bと前記カメラの位置を基にして、前記
位相信号Bにおける前記一意決定画素信号における初期
位相から、対応する第2の三次元座標位置候補群を求
め、前記光投射手段Aと前記第2の三次元座標位置候補
群から、取り得る位相値群を参照し、前記位相信号Aに
おける前記注目画素の初期位相と比較し、同一となる初
期位相が一意に決定されるかどうか判定し、以上の二つ
の判定処理により一意に決定できた場合に一意となった
三次元座標位置から、二つの光パターンの初期位相の絶
対値を決定し、前記位相信号Aに対応して絶対位相信号
Aを、前記位相信号Bに対応して絶対位相信号Bを出力
する第2の絶対位相決定手段と、前記位相信号Aの全画
素を順にスキャンして注目画素位置信号を出力する第3
の絶対位相決定手段とからなることを特徴とする。第2
2の発明は、三つ以上の異なる方向からそれぞれ、空間
的に縞状の輝度分布を持つ光パターンを、位相をずらし
ながら計測物体へと投射する光投射手段を持つことを特
徴とする。
【0077】第22の発明は、光投射手段制御信号A、
Bをそれぞれ入力とし、二つの異なる方向からそれぞ
れ、空間的に縞状の輝度分布を持つ光パターンを、制御
信号に合わせて位相をずらしながら計測物体へと投射す
る光投射手段A、Bと、カメラ制御信号A、Bをそれぞ
れ入力とし、制御信号に合わせて計測物体を二つの異な
る方向から撮像し、カメラ出力信号A、Bとして出力す
るカメラA、Bと、カメラ出力制御信号により切り替え
られる、カメラ出力信号A、Bを入力とし、二つの光パ
ターンでそれぞれ二つのカメラで撮像された画像列を記
録しておき随時、画像信号A−A、A−B、B−A、B
−Bとして出力する四つの画像記憶手段A−A、A−
B、B−A、B−Bと、位相計算制御信号により切り替
えられる、前記画像信号A−A、A−B、B−Aまたは
B−Bを入力として、画像列から各画素毎に初期位相値
を計算して位相信号として出力する位相計算手段と、位
相計算制御信号により切り替えられる、前記位相信号を
入力とし、前記画像信号A−A、A−B、B−A、B−
Bから計算した位相値を記録しておき随時、位相信号A
−A、A−B、B−A、B−Bとして出力する位相記憶
手段A−A、A−B、B−A、B−Bと、前記位相信号
A−A、B−Bを入力とし、前記光投射手段Aと前記カ
メラAの位置を基にして、前記光投射手段Aの光パター
ンにより前記カメラAの位置から得られた前記位相信号
A−Aにおける注目画素の初期位相から、対応する第1
の三次元座標位置候補群を求め、前記カメラBの位置を
基にして、前記光投射手段Bの光パターンにより前記カ
メラBの位置から得られた前記位相信号B−Bにおける
第1の三次元座標位置候補群の対応画素位置群を求め、
該対応画素群の初期位相から第2の三次元座標位置候補
群を求め、前記第1と第2の三次元座標位置候補群を比
較し、重複する座標点が一意に決定できるかどうか判定
し、一意に決定できた三次元座標位置から、二つの光パ
ターンの初期位相の絶対値を決定することを、前記位相
信号A−Aの全画素について繰り返し、前記位相信号A
−Aに対応して絶対位相信号A−Aを、前記位相信号B
−Bに対応して絶対位相信号B−Bを出力する絶対位相
決定手段と、三次元座標計算制御信号により切り替えら
れる、前記絶対位相信号A−AまたはB−Bと前記位相
信号A−AまたはB−Bを入力とし、前記位相信号A−
A、B−B中における絶対位相が未決定である画素につ
いて、周辺の絶対位相が既に決定している画素からの差
が小さくなるように絶対位相を決定してゆくことを、前
記位相信号A−AまたはB−Bの全画素について繰り返
し、それぞれ絶対位相変換信号A−AまたはB−Bとし
て出力する絶対位相変換手段と、三次元座標計算制御信
号により切り替えられる、絶対位相変換信号A−Aまた
はB−Bを入力とし、前記光投射手段Aと前記カメラA
または前記光投射手段Bと前記カメラBの位置を基にし
て、三次元座標値へと変換し、三次元座標信号A−Aま
たはB−Bとして出力する三次元座標変換手段と、前記
三次元座標信号A−AまたはB−Bを入力とし、それぞ
れの前記光投射手段Aと前記カメラAまたは前記光投射
手段Bと前記カメラBに対応する三次元座標値を記録し
ておき随時、三次元座標信号A−AまたはB−Bとして
出力する三次元座標記憶手段A−A、B−Bと、二つの
前記三次元座標信号A−A、B−Bを入力とし、互いに
欠けているデータを補完して合成し、合成三次元座標信
号として出力する三次元座標合成手段と、前記光投射手
段A、B制御信号、前記カメラA、B制御信号、前記位
相計算制御信号、前記三次元座標計算制御信号を出力し
て、光パターンを位相をずらしながら撮像したり、位相
計算の入出力を制御したり、三次元座標計算の入出力を
制御する光投射手段、カメラ制御手段とからなることを
特徴とする。
【0078】第23の発明は、前記22の発明におい
て、前記絶対位相決定手段において、前記位相信号A−
A、B−Bと、注目画素位置信号を入力とし、前記光投
射手段Aと前記カメラAの位置を基にして、前記光投射
手段Aの光パターンにより前記カメラAの位置から得ら
れた前記位相信号A−Aにおける注目画素の初期位相か
ら、対応する第1の三次元座標位置候補群を求め、前記
カメラBの位置を基にして、前記光投射手段Bの光パタ
ーンにより前記カメラBの位置から得られた前記位相信
号B−Bにおける第1の三次元座標位置候補群の対応画
素位置群を求め、該対応画素群の初期位相から第2の三
次元座標位置候補群を求め、第1、第2の三次元座標位
置候補群を比較し、重複する座標点が一意に決定できる
かどうか判定し、前記位相信号B−B上における画素位
置と初期位相を一意決定画素信号として出力する第1の
絶対位相決定手段と、前記位相信号A−A、B−Bと前
記一意決定画素信号とを入力とし、前記カメラBの位置
を基にして、一意に決定できた三次元座標位置に対応す
る画素の、前記光投射手段Bの光パターンによる初期位
相から、対応する第3の三次元座標位置候補群を求め、
前記カメラAの位置を基にして、前記光投射手段Aの光
パターンにより前記カメラAの位置から得られた前記位
相信号A−Aにおける第3の三次元座標位置候補群の対
応画素位置群を求め、該対応画素群の初期位相から第4
の三次元座標位置候補群を求め、第3、第4の三次元座
標位置候補群を比較し、重複する座標点が一意に決定で
きるかどうか判定し、以上の二つの判定処理により一意
に決定できた場合に一意となった三次元座標位置から、
二つの光パターンの初期位相の絶対値を決定し、前記位
相信号A−Aに対応して絶対位相信号A−Aを、前記位
相信号B−Bに対応して絶対位相信号B−Bを出力する
第2の絶対位相決定手段と前記位相信号A−Aの全画素
を順にスキャンして注目画素位置信号を出力する第3の
絶対位相決定手段とからなることを特徴とする。
【0079】第24の発明は、前記第22の発明の前記
絶対位相決定手段が、前記位相信号A−A、B−Aを入
力とし、前記光投射手段Aと前記カメラAの位置を基に
して、前記位相信号A−Aにおける注目画素の初期位相
から対応する三次元座標位置候補群を求め、前記カメラ
Bの位置を基にして、前記光投射手段Aの光パターンに
より前記カメラBの位置から得られた前記位相信号B−
Aにおいて前記三次元座標位置群に対応する画素位置群
を求めてそれぞれの初期位相を参照し、前記位相信号A
−Aにおける注目画素の初期位相と比較し、同一の初期
位相を持つ対応画素位置が一意に決定できるかどうか判
定し、一意に決定できた画素位置により三次元座標位置
を求め、該当画素の初期位相の絶対値を決定すること
を、前記位相信号A−Aの全画素について繰り返し、前
記位相信号A−Aに対応して絶対位相信号A−Aを、前
記位相信号B−Aに対応して絶対位相信号B−Aを出力
することを特徴とする。
【0080】第25の発明は、前記第22の発明の前記
絶対位相決定手段が、前記位相信号A−A、B−Aと、
注目画素位置信号を入力とし、前記光投射手段Aと前記
カメラAの位置を基にして、前記位相信号A−Aにおけ
る注目画素の初期位相から、対応する第1の三次元座標
位置候補群を求め、前記カメラBの位置を基にして、前
記光投射手段Aの光パターンにより前記カメラBの位置
から得られた前記位相信号B−Aにおいて第1の三次元
座標位置群に対応する画素位置群を求めてそれぞれの初
期位相を参照し、前記位相信号A−Aにおける注目画素
の初期位相と比較し、同一の初期位相を持つ対応画素位
置が一意に決定できるかどうか判定して、該画素の前記
位相信号B−A上における画素位置と初期位相を一意決
定画素信号として出力する第1の絶対位相決定手段と、
前記位相信号A−A、B−Aと前記一意決定画素信号と
を入力とし、前記光投射手段Aと前記カメラBの位置を
基にして、前記位相信号B−Aにおける前記一意に決定
された画素の初期位相から、対応する第2の三次元座標
位置候補群を求め、前記カメラAの位置を基に、前記光
投射手段Aの光パターンにより前記カメラAの位置から
得られた前記位相信号A−Aにおいて第2の三次元座標
位置群に対応する画素位置群を求めてそれぞれの初期位
相を参照し、前記位相信号B−Aにおける一意に決定さ
れた画素の初期位相と比較し、同一の初期位相を持つ対
応画素位置が一意に決定されるかどうか判定し、以上の
二つの判定処理により一意に決定できた場合に該画素位
置により三次元座標位置を求め、前記位相信号A−A、
B−Aにおける街頭画素の初期位相の絶対値を決定し、
前記位相信号A−Aに対応して絶対位相信号A−Aを、
前記位相信号B−Aに対応して絶対位相信号B−Aを出
力する第2の絶対位相信号決定手段と、前記位相信号A
−Aの全画素を順にスキャンして注目画素位置信号を出
力する第3の絶対位相決定手段とからなることを特徴と
する。
【0081】第25の発明は、前記第22の発明の前記
絶対位相決定手段において、前記位相信号A−A、A−
Bを入力として、前記光投射手段Aと前記カメラAの位
置を基にして、前記位相信号A−Aにおける注目画素の
初期位相から、対応する三次元座標位置候補群を求め、
前記光投射手段Bの位置と前記三次元座標位置候補群か
ら、取り得る位相値群を参照し、前記光投射手段Bの光
パターンにより前記カメラAの位置から得られた前記位
相信号A−Bにおける前記注目画素の初期位相と比較
し、同一となる初期位相が一意に決定できるかどうか判
定し、一意に決定できた三次元座標位置から、該当画素
の初期位相の絶対値を決定することを、前記位相信号A
−Aの全画素について繰り返し、前記位相信号A−Aに
対応して絶対位相信号A−Aを、前記位相信号A−Bに
対応して絶対位相信号A−Bを出力することを特徴とす
る。
【0082】第26の発明は、前記位相信号A−A、A
−Bと、注目画素位置信号を入力とし、前記光投射手段
Aと前記カメラAの位置を基にして、前記位相信号A−
Aにおける注目画素の初期位相から、対応する第1の三
次元座標位置候補群を求め、前記光投射手段Bの位置と
第1の三次元座標位置候補群から、取り得る位相値群を
参照し、前記光投射手段Bの光パターンにより前記カメ
ラAの位置から得られた位相位相信号A−Bにおける前
記注目画素の初期位相と比較し、同一となる初期位相が
一意に決定できるかどうか判定して、該画素の前記位相
信号A−B上における画素位置と初期位相を一意決定画
素信号として出力する第1の絶対位相決定手段と、前記
位相信号A−A、A−Bと前記一意決定画素信号とを入
力とし、前記光投射手段Bと前記カメラAの位置を基に
して、前記位相信号A−Bにおける注目画素の初期位相
から、対応する第2の三次元座標位置候補群を求め、前
記光投射手段Aの位置と第2の三次元座標位置候補群か
ら、取り得る位相値群を参照し、前記光投射手段Aの光
パターンにより前記カメラAの位置から得られた前記位
相信号A−Aにおける前記注目画素の初期位相と比較
し、同一となる初期位相が一意に決定されるかどうか判
定し、異常の二つの判定処理により一意に決定できた場
合に一意となった三次元座標位置から、二つの光パター
ンの初期位相の絶対値を決定し、前記位相信号A−Aに
対応して絶対位相信号A−Aを、前記位相信号A−Bに
対応して絶対位相信号A−Bを出力する第2の絶対位相
決定手段と、前記位相信号A−Aの全画素を順にスキャ
ンして注目画素位置信号を出力する第3の絶対位相決定
手段とからなることを特徴とする。
【0083】第27の発明は、前記第22の発明の前記
絶対位相決定手段において、請求項23から28までに
記載の初期位相の絶対値を決定する手段を組み合わせる
ことを特徴とする。
【0084】第28の発明は第7から第15の発明にお
いて、投射する光パターンが、三角波状であることを特
徴とする。
【0085】第29の発明は第1から第15、第28の
発明において、予め絶対座標位置がわかっている三次元
空間座標位置各々において、絶対位相値を計測してお
き、初期位相から対応する三次元座標位置を算出する際
に利用することを特徴とする。
【0086】本発明においては、三つ以上の異なる方向
からそれぞれ、空間的に縞状の輝度分布を持つ光パター
ンを、位相をずらしながら計測物体へと投射する工程を
持つことを特徴とする。また本発明においては、三つ以
上の異なる方向から撮像するカメラを持つ。また本発明
の三次元形状計測装置において、投射する光パターン
が、正弦波状ないし三角波状とされる。
【0087】また本発明の三次元形状計測装置におい
て、予め絶対座標位置がわかっている三次元空間座標位
置各々において、絶対位相値を計測しておき、初期位相
から対応する三次元座標位置を算出する際に利用するこ
とを特徴とする。
【0088】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。本発明の三次元形状計測装置は、その好ましい第
1の実施の形態において、光投射手段制御信号(1)を
入力とし、空間的に縞状の輝度分布を持つ光パターン
を、該制御信号(1)に合わせて位相をずらしながら被
計測物体へと投射する光投射手段A(201)と、第1、
第2のカメラ制御信号(3、4)をそれぞれ入力とし、
前記制御信号に合わせて被計測物体を二つの異なる方向
から撮像し、それぞれ第1、第2のカメラ出力信号
(5、6)としてそれぞれ出力する第1、第2のカメラ
A、B(203、204)と、第1、第2のカメラ出力信号
(5、6)をそれぞれ入力とし、撮像された画像を記録
しておき、随時、第1、第2の画像信号A−A、B−A
(9、11)としてそれぞれ出力する第1、第2の画像記
憶手段(206、208)と、位相計算制御信号(14)により
切り替えられるスイッチ(230)を介して、前記第1又
は第2の画像信号(9、11)を入力とし、画像列から各
画素毎に初期位相値を計算して位相信号(13)として出
力する位相計算手段(210)と、位相計算制御信号(1
4)によりスイッチ(231)を介して振り分けられる、位
相信号(13)を入力とし、前記第1、第2の画像信号
(9、11)から計算した位相値を記録しておき随時、第
1、第2の位相信号A−A、B−A(15、17)としてそ
れぞれ出力する第1、第2の位相記憶手段(211、213)
と、を備えていている。
【0089】さらに、第1、第2の位相信号(15、17)
を入力とし、光投射手段(201)と第1のカメラ(203)
の位置を基にして、前記第1の位相信号(15)における
注目画素の初期位相から対応する三次元座標位置候補群
を求め、前記第2のカメラ(204)の位置を基にして、
前記第2の位相信号(17)において前記三次元座標位置
群に対応する画素位置群を求めてそれぞれの初期位相を
参照し、第1の初期位相信号における注目画素の初期位
相と比較し、同一の初期位相を持つ対応画素位置が一意
に決定できるかどうか判定し、一意に決定できた画素位
置により三次元座標位置を求め、前記第1、第2の位相
信号(15、17)における該当画素の初期位相の絶対値を
決定する処理を、前記第1の位相信号(15)の全画素に
ついて繰り返し、前記第1の位相信号(15)に対応して
第1の絶対位相信号(20)を、前記第2の位相信号Bに
対応して第2の絶対位相信号(21)を出力する絶対位相
決定手段(215)と、三次元座標計算制御信号(33)によ
りスイッチ(233)を介して切り替えられる、前記第1
又は第2の絶対位相信号(20、21)と、スイッチ(23
2)を介して切り替えられる前記第1又は第2位相信号
(15、17)を入力し、前記第1又は第2の位相信号中に
おける絶対位相が未決定である画素について、周辺の絶
対位相が既に決定している画素からの差が小さくなるよ
うに絶対位相を決定してゆく処理を、前記第1又は第2
の位相信号の全画素について繰り返し、それぞれ第1、
又は第2の絶対位相変換信号として出力する絶対位相変
換手段(221)と、三次元座標計算制御信号によりスイッ
チ(234)を介して切り替えられる、前記第1又は第2
絶対位相変換信号AまたはBを入力とし、前記光投射手
段と前記第1又は第2のカメラAまたはBの位置を基に
して、三次元座標値へと変換し、第1又は第2の三次元
座標信号(34)として出力する三次元座標変換手段(22
2)と、第1、第2の三次元座標信号(34)を入力と
し、それぞれの前記第1、第2のカメラA、Bに対応す
る三次元座標値を記録しておき随時、第1、第2の三次
元座標信号(35、37)としてそれぞれ出力する第1、第
2の三次元座標記憶手段(223、225)と、前記第1、第
2の三次元座標信号(35、37)を入力とし、互いに欠け
ているデータを補完して合成し、合成三次元座標信号と
して出力する三次元座標合成手段(226)と、前記光投射
手段制御信号、前記第1、第2のカメラ制御信号、前記
位相計算制御信号、前記三次元座標計算制御信号を出力
して、光パターンを位相をずらしながら撮像する制御、
位相計算の入出力の制御、三次元座標計算の入出力の制
御を行う光投射手段・カメラ制御手段(205)と、を備
える。
【0090】絶対位相決定手段(215)は、前記第1、
第2の位相信号と、注目画素位置信号を入力とし、前記
光投射手段と前記第1のカメラの位置を基にして、前記
第1の位相信号における注目画素の初期位相から対応す
る第1の三次元座標位置候補群を求め、前記第2のカメ
ラの位置を基にして、前記第2の位相信号において前記
第1の三次元座標位置群に対応する画素位置群を求めて
それぞれの初期位相を参照し、前記第1の位相信号にお
ける注目画素の初期位相と比較し、同一の初期位相を持
つ対応画素位置が一意に決定できるかどうか判定して、
該画素の前記第2の位相信号上における画素位置と初期
位相を一意決定画素信号として出力する第1の絶対位相
決定手段と、前記第1、第2の位相信号と前記一意決定
画素信号とを入力とし、前記光投射手段と前記第2のカ
メラの位置を基にして、前記第2の位相信号Bにおける
前記一意決定画素信号における画素位置と初期位相か
ら、対応する第2の三次元座標位置候補群を求め、前記
第1のカメラの位置を基にして、前記第1の位相信号に
おいて前記第2の三次元座標位置群に対応する画素位置
群を求めてそれぞれの初期位相を参照し、前記第2の位
相信号における一意に決定された画素の初期位相と比較
し、同一の初期位相を持つ対応画素位置が一意に決定さ
れるかどうか判定し、以上の二つの判定処理により一意
に決定できた場合に該画素位置により三次元座標位置を
求め、前記第1、第2の位相信号における該当画素の初
期位相の絶対値を決定し、前記第1の位相信号に対応し
て第1の絶対位相信号を、前記第2の位相信号に対応し
て第2の絶対位相信号を出力する第2の絶対位相決定手
段と、前記第1の位相信号の全画素を順にスキャンして
注目画素位置信号を出力する第3の絶対位相決定手段
と、を備える。
【0091】本発明は、その好ましい第2の実施の形態
において、図5を参照すると、第1、第2の光投射手段
制御信号(1、2)をそれぞれ入力とし、二つの異なる
方向からそれぞれ、空間的に縞状の輝度分布を持つ光パ
ターンを、制御信号(1、2)に合わせて位相をずらし
ながら被計測物体へと投射する第1、第2の光投射手段
A、B(201、202)と、カメラ制御信号(3)を入力と
し、制御信号(3)に合わせて被計測物体を撮像し、カ
メラ出力信号として出力するカメラA(203)と、カメ
ラ出力制御信号(7)によりスイッチ(235)を介して
切り替えられる、前記カメラ出力信号を入力として、第
1、第2の光パターンA、Bにより撮像された画像列を
記録しておき、随時、第1、第2の画像信号A−A、A
−B(9、10)としてそれぞれ出力する第1、第2の画
像記憶手段(206、207)と、位相計算制御信号によりス
イッチ(230)を介して切り替えられる、前記第1又は
第2の画像信号(9、10)を入力とし、画像列から各画
素毎に初期位相値を計算して位相信号として出力する位
相計算手段(210)と、位相計算制御信号によりスイッ
チ(231)を介して振り分けられる、前記位相信号を入
力とし、前記第1、第2の画像信号から計算した位相値
を記録しておき随時、第1、第2の位相信号A−A、A
−B(13、14)としてそれぞれ出力する第1、第2の位
相記憶手段(211、212)と、前記第1、第2の位相信号
(15、16)を入力とし、前記光投射手段(201)と前記
カメラ(203)の位置を基にして、前記第1の位相信号
(15)における注目画素の初期位相から対応する三次元
座標位置候補群を求め、前記第2の光投射手段(202)
の位置と三次元座標位置候補群から、取り得る位相値群
を参照し、前記第2の位相信号(16)における前記注目
画素の初期位相と比較し、同一となる初期位相が一意に
決定できるかどうか判定し、一意に決定できた三次元座
標位置から、二つの光パターンの初期位相の絶対値を決
定することを、前記第1の位相信号の全画素について繰
り返し、前記第1の位相信号に対応して第1の絶対位相
信号(22)を、前記第2の位相信号Bに対応して第2の
絶対位相信号(23)を出力する絶対位相決定手段(21
6)と、三次元座標計算制御信号によりスイッチ(232)
を介して切り替えられる、前記第1又は第2の絶対位相
信号(22、23)とスイッチ(232)を介して切り替えら
れる、前記第1又は第2の位相信号を入力とし、前記第
1又は第2の位相信号中における絶対位相が未決定であ
る画素について,周辺の絶対位相が既に決定している画
素からの差が小さくなるように絶対位相を決定してゆく
ことを、前記第1又は第2の位相信号の全画素について
繰り返し、それぞれ第1又は第2の絶対位相変換信号
(32)として出力する絶対位相変換手段(221)と、三
次元座標計算制御信号によりスイッチ(234)を介して
切り替えられる、第1又は第2の絶対位相変換信号を入
力とし,前記第1又は第2の光投射手段(201、202)と
前記カメラ(203)の位置を基にして、三次元座標値へ
と変換し、第1又は第2の三次元座標信号(34)として
出力する三次元座標変換手段(222)と、前記第1、第
2の三次元座標信号を入力とし、それぞれの前記第1、
第2の光投射手段(201、202)に対応する三次元座標値
を記録しておき随時、第1、第2の三次元座標信号とし
て出力する第1、第2の三次元座標記憶手段(223、22
4)と、前記第1、第2の三次元座標信号を入力とし、
互いに欠けているデータを補完して合成し、合成三次元
座標信号として出力する三次元座標合成手段(226)
と、前記第1、第2の光投射手段制御信号、前記カメラ
制御信号、前記カメラ出力制御信号、前記位相計算制御
信号、前記三次元座標計算制御信号を出力して、前記第
1、第2の光投射手段を切り替えて位相をずらしながら
撮像する制御、カメラ出力を切り替える制御、位相計算
の入出力の制御、三次元座標計算の入出力の制御を行う
光投射手段・カメラ制御手段(251)と、を備えてい
る。
【0092】本発明の第2の実施の形態において、前記
絶対位相決定手段(216)は、前記第1、第2の位相信号
A、Bと、注目画素位置信号を入力とし、前記第1の光
投射手段Aと前記カメラの位置を基にして、前記第1の
位相信号Aにおける注目画素の初期位相から対応する第
1の三次元座標位置候補群を求め、前記光投射手段Bと
前記第1の三次元座標位置候補群から、取り得る位相値
群を参照し、前記第2の位相信号Bにおける前記注目画
素の初期位相と比較し、同一となる初期位相が一意に決
定できるかどうか判定して、該画素の前記第2の位相信
号B上における画素位置と初期位相を一意決定画素信号
として出力する第1の絶対位相決定手段と、前記第1、
第2の位相信号A、Bと前記一意決定画素信号とを入力
とし、前記第2の光投射手段Bと前記カメラの位置を基
にして、前記第2の位相信号Bにおける前記一意決定画
素信号における初期位相から、対応する第2の三次元座
標位置候補群を求め、前記第1の光投射手段Aと前記第
2の三次元座標位置候補群から、取り得る位相値群を参
照し、前記第1の位相信号Aにおける前記注目画素の初
期位相と比較し、同一となる初期位相が一意に決定され
るかどうか判定し、以上の二つの判定処理により一意に
決定できた場合に一意となった三次元座標位置から、二
つの光パターンの初期位相の絶対値を決定し、前記第1
の位相信号Aに対応して第1の絶対位相信号Aを、前記
第2の位相信号Bに対応して第2の絶対位相信号Bを出
力する第2の絶対位相決定手段と、前記第1の位相信号
Aの全画素を順にスキャンして注目画素位置信号を出力
する第3の絶対位相決定手段と、を含む。
【0093】三つ以上の異なる方向からそれぞれ、空間
的に縞状の輝度分布を持つ光パターンを、位相をずらし
ながら計測物体へと投射する光投射手段を備える。
【0094】本発明は、第3の実施の形態において、図
8を参照すると、第1、第2の光投射手段制御信号A、
B(1、2)をそれぞれ入力とし、二つの異なる方向から
それぞれ、空間的に縞状の輝度分布を持つ光パターン
を、制御信号に合わせて位相をずらしながら計測物体へ
と投射する第1、第2の光投射手段A、B(201、202)
と、第1、第2のカメラ制御信号A、Bをそれぞれ入力
とし、制御信号に合わせて計測物体を二つの異なる方向
から撮像し、第1、第2のカメラ出力信号(A、B)と
して出力する第1、第2のカメラA、B(203、204)
と、カメラ出力制御信号(7、8)によりスイッチ(24
1、242)を介して切り替えられる、第1、第2のカメラ
出力信号A、Bを入力とし、二つの光パターンでそれぞ
れ第1、第2のカメラで撮像された画像列として、前記
第1の光投射手段と前記第1のカメラ、前記第2の光投
射手段と前記第1のカメラ、前記第1の光投射手段と前
記第2のカメラ、前記第2の光投射手段と前記第2のカ
メラの組み合せよりなる、画像列を記録するとともに、
それぞれ、第1乃至第4の画像信号A−A、A−B、B
−A、B−Bとして出力する第1乃至第4の画像記憶手
段(206〜209)と、位相計算制御信号(14)によりスイ
ッチ(243)を介して切り替えられる、前記第1乃至第
4の画像信号A−A、A−B、B−AまたはB−Bを入
力として、画像列から各画素毎に初期位相値を計算して
位相信号として出力する位相計算手段(210)と、位相
計算制御信号(14)によりスイッチ(244)を介して切
り替えられる、前記位相信号を入力とし、前記第1乃至
第4の画像信号A−A、A−B、B−A、B−Bから計
算した位相値を記録するとともに、第1乃至第4の位相
信号A−A、A−B、B−A、B−Bとしてそれぞれ出
力する第1乃至第4の位相記憶手段(211〜214)と、位
相信号A−Aと位相信号B−Aを入力として、絶対位相
が決定可能な画素位置について絶対位相値を決定し、絶
対位相信号A−A(A−A/B−A)、絶対位相信号B−
A(A−A/B−A)として出力する第1の絶対位相決定
手段(215)と、位相信号A−Bと位相信号B−Bを入
力として、絶対位相が決定可能な画素位置について絶対
位相値を決定し、絶対位相信号A−B(A−B/B−
B)、絶対位相信号B−B(A−B/B−B)として出力す
る第2の絶対位相決定手段(219)と、を備え、前記第
1、第2の絶対位相決定手段については、光投射手段が
一つ、カメラが二つの組における絶対位相の決定であ
る、前記第1の実施の形態における前記絶対位相決定手
段と全く処理を行ない、位相信号A−A と位相信号A
−Bを入力として、絶対位相が決定可能な画素位置につ
いて絶対位相値を決定し、絶対位相信号A−A(A−A/
A−B) 、絶対位相信号A−B(A−A/A−B) として
出力する第3の絶対位相決定手段(216)と、位相信号
B−Aと位相信号B−Bを入力として、絶対位相が決定
可能な画素位置について絶対位相値を決定し、絶対位相
信号B−A(B−A/B−B)、絶対位相信号B−B(B−
A/B−B) として出力する第4の絶対位相決定手段(2
20)と、を備え、前記第3、第4の絶対位相決定手段に
ついては、光投射手段は二つ、カメラが一つの組におけ
る絶対位相の決定である、前記第2の実施の形態の絶対
位相決定手段と全く処理を行ない、位相信号A−A と
位相信号B−Bを入力として、絶対位相が決定可能な画
素位置について、画像A(光パターンA)上の絶対位相
決定画素とその絶対位相を絶対位相信号A−A(A−A/
B−B) として、また画像B(光パターンB) について
は絶対位相信号B−B(A−A/B−B)として出力する
第5の絶対位相決定手段(217)と、位相信号A−Bと
位相信号B−Aを入力として、絶対位相が決定可能な画
素位置について画像A(光パターンB)上の絶対位相決定
画素とその絶対位相を絶対位相信号A−B(A−B/B−
A) として、また画像B(光パターンA)については絶対
位相信号B−A(A−B/B−A) として出力する第6の
絶対位相決定手段(218)と、を備える。
【0095】さらに、三次元座標計算制御信号(33)に
よりスイッチ(245)を介して切り替えられる位相信号
と絶対位相信号とを入力とし、絶対位相信号を参照しな
がら、位相信号中の絶対位相が得られていない画素位置
の位相値を、絶対位相へと変換する絶対位相変換手段で
あって、位相信号A−Aと、絶対位相信号A−A(A−
A/B−A) 、A−A(A−A/A−B) 、A−A(A−A
/B−B) 、位相信号A−Bと、絶対位相信号A−B(A
−A/A−B) 、A−B(A−B/B−A) 、A−B(A−
B/B−B) 、位相信号B−A と、絶対位相信号B−A
(A−A/A−B) 、B−A(A−B/B−A) 27、B−A
(B−A/B−B) 、位相信号B−Bと、絶対位相信号B
−B(A−A/B−B) 、B−B(A−B/B−B) 、B−
B(B−A/B−B)の各組よりなり、絶対位相が得られ
ている画素は、全ての絶対位相信号の論理積により判定
し、絶対位相変換信号として出力する絶対位相変換手段
(221)と、絶対位相変換信号と三次元座標計算制御信号
とを入力とし、前記位相信号A−Aから求めた絶対位相
である場合、前記第1の光投射手段A、第1のカメラA
の位置関係及び内部構成に応じたパラメータにより三
次元座標値へと変換して三次元座標信号として出力し、
同様に、位相信号A−Bから求めた絶対位相であるなら
ば、前記第2の光投射手段、第1のカメラの位置関係や
内部構成に応じたパラメータを用いて三次元座標値へと
変換して三次元座標信号として出力し、位相信号B−A
から求めた絶対位相であるならば、前記第1の光投射手
段、第2のカメラBの位置関係や内部構成に応じたパラ
メータを用いて三次元座標値へと変換し三次元座標信号
として出力し、位相信号B−Bから求めた絶対位相であ
るならば、前記第2の光投射手段、前記第2のカメラの
位置関係や内部構成に応じたパラメータを用いて、三次
元座標値へと変換し三次元座標信号として出力する三次
元座標変換手段(222)と、三次元座標変換手段で得ら
れた前記第1の光投射手段Aと第1のカメラの組による
三次元形状情報を記憶しておき、三次元座標信号A−A
として出力する第1の三次元座標記憶手段(223)と、
前記三次元座標変換手段で得られた前記第2の光投射手
段Aと第1のカメラの組による三次元形状情報を記憶し
ておき、三次元座標信号A−Bとして出力する第2の三
次元座標記憶手段(224)と、前記第2の光投射手段B
と前記第1のカメラAの組による三次元形状情報を記憶
しておき、三次元座標信号B−Aとして出力する第3の
三次元座標記憶手段(225)と、前記第2の光投射手段
Bと前記第2のカメラBの組による三次元形状情報を記
憶しておき、三次元座標信号B−Bとして出力する第4
の三次元座標記憶手段(226)と、三次元座標信号A−
A、A−B、B−A、B−Bを入力とし、4つの形状情
報を合成して、合成三次元座標信号として出力する三次
元座標合成手段(227)と、前記光投射手段A、B、制
御信号、前記カメラA、B制御信号、前記位相計算制御
信号、前記三次元座標計算制御信号を出力して、光パタ
ーンを位相をずらしながらの撮像の制御、位相計算の入
出力の制御、三次元座標計算の入出力の制御を行う光投
射手段・カメラ制御手段(253)と、を備えている。
【0096】本発明の第3の実施の形態において、前記
絶対位相決定手段において、前記位相信号A−A、B−
Bと、注目画素位置信号を入力とし、前記第1の光投射
手段Aと前記第1のカメラAの位置を基にして、前記第
1の光投射手段Aの光パターンにより前記第1のカメラ
Aの位置から得られた前記位相信号A−Aにおける注目
画素の初期位相から、対応する第1の三次元座標位置候
補群を求め、前記第2のカメラBの位置を基にして、前
記第2の光投射手段Bの光パターンにより前記第2のカ
メラBの位置から得られた前記位相信号B−Bにおける
第1の三次元座標位置候補群の対応画素位置群を求め、
該対応画素群の初期位相から第2の三次元座標位置候補
群を求め、第1、第2の三次元座標位置候補群を比較
し、重複する座標点が一意に決定できるかどうか判定
し、前記位相信号B−B上における画素位置と初期位相
を一意決定画素信号として出力する第1の絶対位相決定
手段(217)と、前記位相信号A−A、B−Bと前記一意
決定画素信号とを入力とし、前記第2のカメラBの位置
を基にして、一意に決定できた三次元座標位置に対応す
る画素の、前記第2の光投射手段Bの光パターンによる
初期位相から、対応する第3の三次元座標位置候補群を
求め、前記第1のカメラAの位置を基にして、前記第1
の光投射手段Aの光パターンにより前記第1のカメラA
の位置から得られた前記位相信号A−Aにおける第3の
三次元座標位置候補群の対応画素位置群を求め、該対応
画素群の初期位相から第4の三次元座標位置候補群を求
め、第3、第4の三次元座標位置候補群を比較し、重複
する座標点が一意に決定できるかどうか判定し、以上の
二つの判定処理により一意に決定できた場合に一意とな
った三次元座標位置から、二つの光パターンの初期位相
の絶対値を決定し、前記位相信号A−Aに対応して絶対
位相信号A−Aを、前記位相信号B−Bに対応して絶対
位相信号B−Bを出力する第2の絶対位相決定手段と、
前記位相信号A−Aの全画素を順にスキャンして注目画
素位置信号を出力する第3の絶対位相決定手段と、を備
える。
【0097】前記絶対位相決定手段において、前記位相
信号A−A、B−Aを入力とし、前記第1の光投射手段
Aと前記第1のカメラAの位置を基にして、前記位相信
号A−Aにおける注目画素の初期位相から対応する三次
元座標位置候補群を求め、前記第2のカメラBの位置を
基にして、前記第1の光投射手段Aの光パターンにより
前記第2のカメラBの位置から得られた前記位相信号B
−Aにおいて前記三次元座標位置群に対応する画素位置
群を求めてそれぞれの初期位相を参照し、前記位相信号
A−Aにおける注目画素の初期位相と比較し、同一の初
期位相を持つ対応画素位置が一意に決定できるかどうか
判定し、一意に決定できた画素位置により三次元座標位
置を求め、該当画素の初期位相の絶対値を決定すること
を、前記位相信号A−Aの全画素について繰り返し、前
記位相信号A−Aに対応して絶対位相信号A−Aを、前
記位相信号B−Aに対応して絶対位相信号B−Aを出力
する。
【0098】前記絶対位相決定手段において、前記位相
信号A−A、B−Aと、注目画素位置信号を入力とし、
前記第1の光投射手段Aと前記第1のカメラAの位置を
基にして、前記位相信号A−Aにおける注目画素の初期
位相から、対応する第1の三次元座標位置候補群を求
め、前記第2のカメラBの位置を基にして、前記光投射
手段Aの光パターンにより前記第2のカメラBの位置か
ら得られた前記位相信号B−Aにおいて第1の三次元座
標位置群に対応する画素位置群を求めてそれぞれの初期
位相を参照し、前記位相信号A−Aにおける注目画素の
初期位相と比較し、同一の初期位相を持つ対応画素位置
が一意に決定できるかどうか判定して、該画素の前記位
相信号B−A上における画素位置と初期位相を一意決定
画素信号として出力する第1の絶対位相決定手段と、前
記位相信号A−A、B−Aと前記一意決定画素信号とを
入力とし、前記第1の光投射手段Aと前記第2のカメラ
Bの位置を基にして、前記位相信号B−Aにおける前記
一意に決定された画素の初期位相から、対応する第2の
三次元座標位置候補群を求め、前記第1のカメラAの位
置を基に、前記第1の光投射手段Aの光パターンにより
前記カメラAの位置から得られた前記位相信号A−Aに
おいて第2の三次元座標位置群に対応する画素位置群を
求めてそれぞれの初期位相を参照し、前記位相信号B−
Aにおける一意に決定された画素の初期位相と比較し、
同一の初期位相を持つ対応画素位置が一意に決定される
かどうか判定し、以上の二つの判定処理により一意に決
定できた場合に該画素位置により三次元座標位置を求
め、前記位相信号A−A、B−Aにおける街頭画素の初
期位相の絶対値を決定し、前記位相信号A−Aに対応し
て絶対位相信号A−Aを、前記位相信号B−Aに対応し
て絶対位相信号B−Aを出力する第2の絶対位相信号決
定手段と、前記位相信号A−Aの全画素を順にスキャン
して注目画素位置信号を出力する第3の絶対位相決定手
段と、を備える。
【0099】前記絶対位相決定手段において、前記位相
信号A−A、A−Bを入力として、前記第1の光投射手
段Aと前記第1のカメラAの位置を基にして、前記位相
信号A−Aにおける注目画素の初期位相から、対応する
三次元座標位置候補群を求め、前記第2の光投射手段B
の位置と前記三次元座標位置候補群から、取り得る位相
値群を参照し、前記第2の光投射手段Bの光パターンに
より前記第1のカメラAの位置から得られた前記位相信
号A−Bにおける前記注目画素の初期位相と比較し、同
一となる初期位相が一意に決定できるかどうか判定し、
一意に決定できた三次元座標位置から、該当画素の初期
位相の絶対値を決定することを、前記位相信号A−Aの
全画素について繰り返し、前記位相信号A−Aに対応し
て絶対位相信号A−Aを、前記位相信号A−Bに対応し
て絶対位相信号A−Bを出力する。
【0100】前記絶対位相決定手段において、前記位相
信号A−A、A−Bと、注目画素位置信号を入力とし、
前記第1の光投射手段Aと前記第1のカメラAの位置を
基にして、前記位相信号A−Aにおける注目画素の初期
位相から、対応する第1の三次元座標位置候補群を求
め、前記第2の光投射手段Bの位置と第1の三次元座標
位置候補群から、取り得る位相値群を参照し、前記第2
の光投射手段Bの光パターンにより前記第1のカメラA
の位置から得られた位相位相信号A−Bにおける前記注
目画素の初期位相と比較し、同一となる初期位相が一意
に決定できるかどうか判定して、該画素の前記位相信号
A−B上における画素位置と初期位相を一意決定画素信
号として出力する第1の絶対位相決定手段と、前記位相
信号A−A、A−Bと前記一意決定画素信号とを入力と
し、前記第2の光投射手段Bと前記第2のカメラAの位
置を基にして、前記位相信号A−Bにおける注目画素の
初期位相から、対応する第2の三次元座標位置候補群を
求め、前記光投射手段Aの位置と第2の三次元座標位置
候補群から、取り得る位相値群を参照し、前記第1の光
投射手段Aの光パターンにより前記第1のカメラAの位
置から得られた前記位相信号A−Aにおける前記注目画
素の初期位相と比較し、同一となる初期位相が一意に決
定されるかどうか判定し、異常の二つの判定処理により
一意に決定できた場合に一意となった三次元座標位置か
ら、二つの光パターンの初期位相の絶対値を決定し、前
記位相信号A−Aに対応して絶対位相信号A−Aを、前
記位相信号A−Bに対応して絶対位相信号A−Bを出力
する第2の絶対位相決定手段と、前記位相信号A−Aの
全画素を順にスキャンして注目画素位置信号を出力する
第3の絶対位相決定手段と、を備える。
【0101】三つ以上の異なる方向からそれぞれ、空間
的に縞状の輝度分布を持つ光パターンを、位相をずらし
ながら計測物体へと投射する手段を備える。また三つ以
上の異なる方向から撮像するカメラを備えてもよい。投
射する光パターンが、正弦波状である。また投射する光
パターンは、三角波状であってもよい。
【0102】本発明の三次元形状計測方法は、その第1
の実施の形態において、以下のステップより構成され
る。
【0103】ステップa:空間的に縞状の輝度分布を持
つ光パターンを光投射手段から位相をずらしながら被計
測物体へ投射する。
【0104】ステップb:光パターンを位相をずらしな
がら照射した前記被計測物体を二つの異なる方向から第
1、第2の撮像手段で撮像する。
【0105】ステップc:前記二つの方向からそれぞれ
撮像された第1、第2の画像列から各々について第1、
第2の初期位相画像を導出する。
【0106】ステップd:前記光パターンの投射位置と
第1の撮像位置とを基にして、前記第1の初期位相画像
における注目画素の初期位相から、対応する三次元座標
位置候補群を求める。
【0107】ステップe:前記光パターンの投射位置と
第2の撮像位置とを基にして、前記第2の初期位相画像
において前記三次元座標位置群に対応する画素位置群を
求めてそれぞれの初期位相を参照し、前記第1の初期位
相画像における注目画素の初期位相と比較し、同一の初
期位相を持つ対応画素位置が一意に決定できるか否かを
判定する。一意に決定できない場合ステップgに移る。
【0108】ステップf:一意に決定できる場合には一
意に決定された画素位置に基づき、三次元座標位置を求
め、前記第1、第2の初期位相画像における該当画素の
初期位相の絶対値を決定する。
【0109】ステップg:前記第1の初期位相画像の全
画素について前記(d)乃至(f)のステップを行った
か否か判定し、未処理の画素があればステップdへ戻
る。
【0110】ステップh:前記光パターンの初期位相の
絶対値を参照しながら、前記第1、第2の初期位相画像
から第1、第2の絶対位相画像へ変換する。
【0111】ステップi:前記第1、第2の絶対位相画
像の各画素における絶対位相と、前記光パターンの投射
位置と前記第1、第2の画像の撮像位置とを基に、各画
素における前記被計測物体の三次元座標位置を求める。
【0112】なお、上記各ステップは、撮像手段からの
画像データを入力し、且つ撮像手段及び光投射手段を制
御するコンピュータ上で実行されるプログラムによって
その処理が実行され、この場合、該プログラムを記録し
たFD又はCD−ROM、通信媒体から読み込まれたプ
ログラムを該コンピュータで読み出し実行することで本
発明を実施することができる。
【0113】本発明の方法においては、初期位相画像か
ら初期位相の絶対値を決定するステップ(f)は、以下
のステップf−1乃至f−6よりなる。
【0114】ステップf−1:光パターン投射位置と第
1の撮像位置を基にして、前記第1の初期位相画像にお
ける注目画素の初期位相から対応する第1の三次元座標
位置候補群を求める。
【0115】ステップf−2:前記第2の撮像位置を基
にして、前記第2の初期位相画像において前記第1の三
次元座標位置群に対応する画素位置群を求めてそれぞれ
の初期位相を参照し、前記初期位相画像1における注目
画素の初期位相と比較し、同一の初期位相を持つ対応画
素位置が一意に決定できるか否かを判定する。
【0116】ステップf−3:光パターン投射位置と第
2の撮像位置を基にして、前記第2の初期位相画像にお
ける前記一意に決定された画素の初期位相から、対応す
る第2の三次元座標位置候補群を求める。
【0117】ステップf−4:前記第1の撮像位置を基
に、前記第1の初期位相画像において前記第2の三次元
座標位置群に対応する画素位置群を求めてそれぞれの初
期位相を参照し、前記第2の初期位相画像における一意
に決定された画素の初期位相と比較し、同一の初期位相
を持つ対応画素位置が一意に決定されるか否かを判定す
る。
【0118】ステップf−5:両ステップf−2、f−
4により、一意に決定できた画素位置により三次元座標
位置を求め、前記第1、第2の初期位相画像における該
当画素の初期位相の絶対値を決定する。
【0119】ステップf−6:前記第1の初期位相画像
の全画素について前記ステップf−1乃至f−5の処理
を行ったか否か判定し未処理の画素がある場合ステップ
f−1へ戻る。
【0120】本発明の三次元形状計測方法は、その第2
の実施の形態において、以下のステップより構成され
る。
【0121】ステップa:第1、第2の光投射手段よ
り、二つの異なる方向からそれぞれ空間的に縞状の輝度
分布を持つ第1、第2の光パターンを、位相をずらしな
がら被計測物体へと投射する。
【0122】ステップb:前記第1の光パターンを位相
をずらしながら照射し前記被計測物体を撮像手段で撮像
した後、前記第2の光パターンを位相をずらしながら照
射し前記被計測物体を撮像する。
【0123】ステップc:前記第1、第2の光パターン
により撮像された第1、第2の画像列から、それぞれに
ついて第1、第2の初期位相画像を導出する。
【0124】ステップd:前記第1の光パターンの投射
位置と撮像位置を基にして、前記第1の初期位相画像に
おける注目画素の初期位相から、対応する三次元座標位
置候補群を求める。
【0125】ステップe:前記第2の光パターンの照射
位置と三次元座標位置候補群から、取り得る位相値群を
参照し、前記第2の初期位相画像における前記注目画素
の初期位相と比較し、同一となる初期位相が一意に決定
できるか否かを判定する。
【0126】ステップf:一意に決定できた三次元座標
位置から、前記第1、第2の光パターンの初期位相の絶
対値を決定する。
【0127】ステップg:前記ステップd乃至ステップ
fを前記第1の初期位相画像の全画素について繰り返
す。
【0128】ステップh:前記光パターンの初期位相の
絶対値を参照しながら、前記第1、第2の初期位相画像
から第1、第2の絶対位相画像へ変換する。
【0129】ステップi:前記第1、第2の絶対位相画
像の各画素における絶対位相と、前記二つの光パターン
投射位置と画像撮像位置を基に、各画素における前記被
計測物体の三次元座標位置を求める。
【0130】初期位相画像から初期位相の絶対値を決定
するステップ(f)は以下のステップを含む。
【0131】ステップf−1:第1の光パターン投射位
置と撮像位置を基にして、前記第1の初期位相画像にお
ける注目画素の初期位相から、対応する第1の三次元座
標位置候補群を求める。
【0132】ステップf−2:第2の光パターン照射位
置と第1の三次元座標位置候補群から、取り得る位相値
群を参照し、前記第2の初期位相画像における前記注目
画素の初期位相と比較し、同一となる初期位相が一意に
決定できるか否かを判定する。
【0133】ステップf−3:第2の光パターン投射位
置と撮像位置を基にして、前記第2の初期位相画像にお
ける注目画素の初期位相から、対応する第2の三次元座
標位置候補群を求める。
【0134】ステップf−4:第1の光パターン照射位
置と第2の三次元座標位置候補群から、取り得る位相値
群を参照し、前記第1の初期位相画像における前記注目
画素の初期位相と比較し、同一となる初期位相が一意に
決定されるか否かを判定する。
【0135】ステップf−5:ステップf−2、f−4
により一意に決定できた三次元座標位置から、二つの光
パターンの初期位相の絶対値を決定する。
【0136】ステップf−6:前記ステップf−1乃至
5を第1の初期位相画像の全画素について繰り返す。
【0137】なお、上記各ステップは、撮像手段からの
画像データを入力し、且つ撮像手段及び光投射手段を制
御するコンピュータ上で実行されるプログラムによって
その処理が実行され、この場合、該プログラムを記録し
たFD又はCD−ROM、通信媒体から読み込まれたプ
ログラムを該コンピュータで読み出し実行することで本
発明を実施することができる。
【0138】本発明の三次元形状計測方法は、その第3
の実施の形態において、以下のステップより構成され
る。
【0139】ステップa:第1、第2の光投射手段より
二つの異なる方向からそれぞれ、空間的に縞状の輝度分
布を持つ第1、第2の光パターンを、位相をずらしなが
ら被計測物体へと投射する。
【0140】ステップb:第1の光パターンを位相をず
らしながら照射し前記被計測物体を二つの異なる方向か
ら撮像した後、第2の光パターンを位相をずらしながら
照射し同様に二つの異なる方向から第1、第2の撮像手
段で前記被計測物体を撮像する。
【0141】ステップc:前記第1の光パターンにより
第1、第2の撮像手段でそれぞれ二つの方向から撮像さ
れた第1、第2の画像列から、それぞれについて第1、
第2の初期位相画像を導出する。
【0142】ステップd:前記第2の光パターンにより
第1、第2の撮像手段でそれぞれ二つの方向から撮像さ
れた第3、第4の画像列から、それぞれについて第3、
第4の初期位相画像を導出する。
【0143】ステップe:前記第1の光パターンの投射
位置と第1の撮像位置とを基にして、前記第1の光パタ
ーンにより第1の撮像位置から得られた前記第1の初期
位相画像における注目画素の初期位相から、対応する第
1の三次元座標位置候補群を求める。
【0144】ステップf:前記第2の撮像位置を基にし
て、第2の光パターンにより第2の撮像位置から得られ
た第4の初期位相画像における第1の三次元座標位置候
補群の対応画素位置群を求め、該対応画素群の初期位相
から第2の三次元座標位置候補群を求める。
【0145】ステップg:前記第1、第2の三次元座標
位置候補群を比較し、重複する座標点が一意に決定でき
るか否かを判定する。
【0146】ステップh:一意に決定できた三次元座標
位置から、前記第1、第2の光パターンの初期位相の絶
対値を決定する。
【0147】ステップi:前記ステップ(e)乃至
(h)を前記第1の初期位相画像の全画素について繰り
返す。
【0148】ステップj:前記光パターンの初期位相の
絶対値を参照しながら、第1乃至第4の初期位相画像か
ら第1乃至第4の絶対位相画像へ変換する。
【0149】ステップk:前記第1乃至第4の該絶対位
相画像の各画素における絶対位相と、前記二つの光パタ
ーン投射位置と画像撮像位置を基に、各画素における被
計測物体の三次元座標位置を求める。
【0150】初期位相画像から初期位相の絶対値を決定
するステップ(h)は以下のステップを含む。
【0151】ステップh−1:第1の光パターン投射位
置と第1の撮像位置を基にして、第1の光パターンによ
り第1の撮像位置から得られた第1の初期位相画像にお
ける注目画素の初期位相から、対応する第1の三次元座
標位置候補群を求める。
【0152】ステップh−2:第2の撮像位置を基にし
て、第2の光パターンにより第2の撮像位置から得られ
た初期位相画像4における第1の三次元座標位置候補群
の対応画素位置群を求め、該対応画素群の初期位相から
第2の三次元座標位置候補群を求める。
【0153】ステップh−3:第1、第2の三次元座標
位置候補群を比較し、重複する座標点が一意に決定でき
るかどうか判定する。
【0154】ステップh−4:第2の撮像位置を基にし
て、一意に決定できた三次元座標位置に対応する画素の
初期位相から、対応する第3の三次元座標位置候補群を
求める。
【0155】ステップh−5:第1の撮像位置を基にし
て、第2の光パターンにより第2の撮像位置から得られ
た第1の初期位相画像における第3の三次元座標位置候
補群の対応画素位置群を求め、該対応画素群の初期位相
から第4の三次元座標位置候補群を求める。
【0156】ステップh−6:第3、第4の三次元座標
位置候補群を比較し、重複する座標点が一意に決定でき
るかどうか判定する。
【0157】ステップh−7:一意に決定できた三次元
座標位置から、二つの光パターンの初期位相の絶対値を
決定する。
【0158】ステップh−8:前記ステップ(h−1)
乃至(h−7)を第1の初期位相画像の全画素について
繰り返す。
【0159】また初期位相画像から初期位相の絶対値を
決定するステップ(h)は以下のステップを含む。
【0160】ステップh−1:第1の光パターン投射位
置と第1の撮像位置を基にして、前記第1の初期位相画
像における注目画素の初期位相から、対応する三次元座
標位置候補群を求める。
【0161】ステップh−2:第2の撮像位置を基にし
て、第1の光パターンにより第2の撮像位置から得られ
た第2の初期位相画像において前記三次元座標位置群に
対応する画素位置群を求めてそれぞれの初期位相を参照
し、前記第1の初期位相画像における注目画素の初期位
相と比較し、同一の初期位相を持つ対応画素位置が一意
に決定できるかどうか判定する。
【0162】ステップh−3:一意に決定できた画素位
置により三次元座標位置を求め、前記初期位相画像にお
ける該当画素の初期位相の絶対値を決定する。
【0163】ステップh−4:前記ステップh−1乃至
h−3を前記第1の初期位相画像の全画素について繰り
返す。
【0164】初期位相画像から初期位相の絶対値を決定
するステップ(h)は以下のステップを含むようにして
もよい。
【0165】ステップh−1:第1の光パターン投射位
置と第1の撮像位置を基にして、前記第1の初期位相画
像における注目画素の初期位相から、対応する第1の三
次元座標位置候補群を求める。
【0166】ステップh−2:第2の撮像位置を基にし
て、第1の光パターンにより第2の撮像位置から得られ
た第2の初期位相画像において前記第1の三次元座標位
置群に対応する画素位置群を求めてそれぞれの初期位相
を参照し、前記第1の初期位相画像における注目画素の
初期位相と比較し、同一の初期位相を持つ対応画素位置
が一意に決定できるかどうか判定する。
【0167】ステップh−3:第1の光パターン投射位
置と第2の撮像位置を基にして、前記第2の初期位相画
像における前記一意に決定された画素の初期位相から、
対応する第2の三次元座標位置候補群を求める。
【0168】ステップh−4:第1の撮像位置を基に、
第1の光パターンにより第1の撮像位置から得られた第
1の初期位相画像において前記第2の三次元座標位置群
に対応する画素位置群を求めてそれぞれの初期位相を参
照し、前記第2の初期位相画像における一意に決定され
た画素の初期位相と比較し、同一の初期位相を持つ対応
画素位置が一意に決定されるかどうか判定する。
【0169】ステップh−5:ステップh−3、4によ
り一意に決定できた画素位置により三次元座標位置を求
め、前記初期位相画像における該当画素の初期位相の絶
対値を決定する。
【0170】ステップh−6:前記ステップh−1乃至
h−5を第1の初期位相画像の全画素について繰り返
す。
【0171】初期位相画像から初期位相の絶対値を決定
するステップ(h)は以下のステップを含む。
【0172】ステップh−1:第1の光パターン投射位
置と第1の撮像位置を基にして、前記第1の初期位相画
像における注目画素の初期位相から、対応する三次元座
標位置候補群を求める。
【0173】ステップh−2:第2の光パターン照射位
置と三次元座標位置候補群から、取り得る位相値群を参
照し、第2の光パターンにより第1の撮像位置から得ら
れた第3の初期位相画像における前記注目画素の初期位
相と比較し、同一となる初期位相が一意に決定できるか
どうか判定する。
【0174】ステップh−3:一意に決定できた三次元
座標位置から、前記初期位相画像における該当画素の初
期位相の絶対値を決定する。
【0175】ステップh−4:前記ステップh−1乃至
3を前記第1の初期位相画像の全画素について繰り返し
初期位相の絶対値を決定する。
【0176】初期位相画像から初期位相の絶対値を決定
するステップ(h)は以下のステップを含む。
【0177】ステップh−1:第1の光パターン投射位
置と第1の撮像位置を基にして、前記第1の初期位相画
像における注目画素の初期位相から、対応する第1の三
次元座標位置候補群を求める。
【0178】ステップh−2:第2の光パターン照射位
置と第1の三次元座標位置候補群から、取り得る位相値
群を参照し、第2の光パターンにより第1の撮像位置か
ら得られた第3の初期位相画像における前記注目画素の
初期位相と比較し、同一となる初期位相が一意に決定で
きるかどうか判定する。
【0179】ステップh−3:第2の光パターン投射位
置と第1の撮像位置を基にして、前記第3の初期位相画
像における注目画素の初期位相から、対応する第2の三
次元座標位置候補群を求める。
【0180】ステップh−4:第1の光パターン照射位
置と第2の三次元座標位置候補群から、取り得る位相値
群を参照し、第1の光パターンにより第1の撮像位置か
ら得られた第1の初期位相画像における前記注目画素の
初期位相と比較し、同一となる初期位相が一意に決定さ
れるかどうか判定する。
【0181】ステップh−5:両ステップh−3、4に
より一意に決定できた三次元座標位置から、前記初期位
相画像における該当画素の初期位相の絶対値を決定す
る。
【0182】ステップh−6:前記ステップh−1乃至
h−5を前記第1の初期位相画像の全画素について繰り
返す。なお、上記各ステップは、撮像手段からの画像デ
ータを入力し、且つ撮像手段及び光投射手段を制御する
コンピュータ上で実行されるプログラムによってその処
理が実行され、この場合、該プログラムを記録したFD
又はCD−ROM、通信媒体から読み込まれたプログラ
ムを該コンピュータで読み出し実行することで本発明を
実施することができる。
【0183】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して以下
に説明する。図1は、本発明に係る三次元形状計測装置
の第1の実施例の構成を示すブロック図である。図2
は、本発明の一実施例における光投射、物体とカメラの
様子を説明するための図である。
【0184】空間的に正弦波状の輝度分布をなす光パタ
ーンを投射する光投射手段A201は、光投射手段A制御
信号1を入力とし、該信号に合わせて正弦波光パターン
の位相値を2π/4ずつずらす。カメラA 203、B 204
は、それぞれカメラA制御信号3、カメラB制御信号4
を入力とし、該信号に合わせて画像を取り込み、カメラ
A出力信号5、カメラB出力信号6を出力する。
【0185】光投射手段・カメラ制御手段205は、光投
射器A制御信号1、カメラA制御信号3、カメラB制御
信号4を出力し、光投射手段A 201から投射される正弦
波光パターンの位相値を2π/4ずつずらしてカメラA
203、B 204で画像撮影する処理を、計4回繰り返させ
る。
【0186】また位相計算制御信号14を出力し、カメラ
A 203、B 204の画像を切り替えて位相の計算を制御し
たり、三次元座標計算制御信号33を出力して計算する三
次元形状を制御する。
【0187】画像記憶手段A−A206は、カメラA出力
信号5を入力とし、カメラA 203から送られてきた異な
る位相の正弦波光パターンで撮影された画像を順次記録
しておき、画像信号A−A 9として出力する。
【0188】画像記憶手段B−A 208も同様に、カメラ
B出力信号6を入力とし、カメラB204から送られてきた
異なる位相の正弦波光パターンで撮影された画像を順次
記録しておき、画像信号B−A 11として出力する。
【0189】位相計算手段210は、位相計算制御信号14
により制御される画像信号A−A9または画像信号B−
A 11を入力とし、異なる位相の正弦波光パターンで撮
影された画像群から、画素毎に、上式(6)に基づいて、
位相値を計算し、位相信号13として出力する。
【0190】位相記憶手段A−A 211は位相計算制御信
号14により制御される位相信号13を入力とし、画像信号
A−A9から計算された位相値を記録しておき、位相信
号A−A 15として出力する。
【0191】位相記憶手段B−A 213は、同様に、位相
計算制御信号14により制御された位相信号13を入力と
し、画像信号B−A 11から計算された位相値を記録し
ておき、位相信号B−A 17として出力する。
【0192】絶対位相決定手段A−A/B−A 215は、
位相信号A−A 15と位相信号B−A17を入力として、
絶対位相が決定可能な画素位置について絶対位相値を決
定し、絶対位相信号A−A(A−A/B−A) 20、絶対位
相信号B−A(A−A/B−A) 21として出力する。
【0193】図3は、絶対位相決定方法を説明するため
の図である。カメラA 203、B 204により撮影した画像
A 117、B 118上に物体が、画像A上の物体119、画像
B上の物体120としてそれぞれ写っているとする。
【0194】画像A上の物体119中の一点である点P121
の位相値が、αpであるとする。図3(c)に示すよう
に、光投射手段A 201から投射される正弦波光パターン
の位相を−πからπまでに折り畳んだときにαpになる
空間的な位置は、点P1122、点P2123、点P3124とな
る。画像B上におけるこれらの点π(i=1,2,3)の画素
位置における位相値α4を調べ、αp±εの範囲に入る
点が唯一であれば、三次元空間上の点Pを唯一に定める
ことができる。これにより点Pの三次元座標位置が決定
され、更に投射している絶対位相を決定することができ
る。但しここでεは、あらかじめ与えた閾値であるとす
る。
【0195】処理対象となる位相値が−πからπに折り
畳まれていることから、上記の位相の一致判定処理は、
実際にはもう少し複雑となる。以下に処理をまとめる。
【0196】(1)αP−ε≧−πの場合: (1−1)αP+ε<πの場合: ・点Piが持つ位相値αiが、αP−ε≦αi、かつαi
αP+εが真であれば位相値は一致と判定 ・それ以外は位相値は不一致と判定 (1−2)αP+ε≧πの場合: ・点Piが持つ位相値αiが、αi≦αP+ε−2π、また
はαP−ε≦αiが真であれば位相値は一致と判定 ・それ以外は位相値は不一致と判定 (2)それ以外の場合 (2−1)αP+ε<πの場合: ・点Piが持つ位相値αiが、αi≦αP+ε、またはαP
−ε+2π≦αiが真であれば位相値は一致と判定 ・それ以外は位相値は不一致と判定 (2−2)αP+ε≧πの場合:(εを大きくとりすぎ
であり、本発明ではありえない条件) ・全ての位相値が一致と判定 以上の絶対位相決定処理を画像A 117上全ての点につい
て繰り返すことにより、画像A 117、B 118上で、それ
ぞれ複数画素の絶対位相を決めることが可能となる。
【0197】画像A 117上で絶対位相が決定できた画素
とその絶対位相を、絶対位相信号A−A(A−A/B−
A) 20として、また画像B 118について絶対位相信号B
−A(A−A/B−A) 21として出力する。これにより従
来法では自動処理が困難であった絶対位相の決定、即ち
絶対的な三次元形状計測が可能となる。
【0198】絶対位相変換手段221は、位相信号A−A
15、B−A 17と絶対位相信号A−A(A−A/B−A) 2
0、B−A(A−A/B−A) 21とを、三次元座標計算制
御信号33により切り替えて入力とし、絶対位相信号を参
照し、位相信号中において絶対位相が得られていない画
素の位相値を絶対位相へと変換し、絶対位相変換信号32
として出力する。
【0199】図4は、絶対位相画像を説明するための図
である。図4(a)は画像A 117、図4(b)は絶対位
相画像A 125であるとする。絶対位相画像A 125上に、
絶対位相決定手段A−A/B−A 215によって既に絶対
位相が得られている画素群を記号■で示し、絶対位相決
定済画素群126として表わしている。
【0200】絶対位相決定済画素群126の各画素に接し
ている、絶対位相が未決定の画素にまず注目し、絶対位
相決定済画素との位相差が2π以下となるよう2πの整
数倍を加減する。この手続きを、全未決定位相値に対し
て繰り返すことにより、絶対位相が未決定の画素の絶対
位相を計算してゆく。
【0201】カメラA 203、B 204の双方から見えてい
る領域内では、絶対位相が既にわかっている画素のほぼ
均等な出現が期待でき、従来困難であった自動的な位相
接続処理を安定して実行することができる。
【0202】三次元座標変換手段222は、絶対位相変換
信号32と三次元座標計算制御信号33とを入力とし、位相
信号A−A 15から求めた絶対位相であるならば光投射
手段A 201、カメラA 203の位置関係や内部構成に応じ
たパラメータにより、三次元座標値へと変換し、三次元
座標信号34として出力する。同様に位相信号B−A 17
から求めた絶対位相であるならば、光投射手段A 201、
カメラB 204の位置関係や内部構成に応じたパラメータ
を用いて、三次元座標値へと変換し、三次元座標信号34
として出力する。
【0203】三次元座標記憶手段A−A 223は、三次元
座標変換手段222で得られた光投射手段A 201とカメラ
A 203の組による三次元形状情報を記憶しておき、随
時、三次元座標信号A−A 35として出力する。
【0204】三次元座標記憶手段B−A 225は同様に、
光投射手段A 201とカメラB 204の組による三次元形状
情報を記憶しておき、随時、三次元座標信号B−A 37
として出力する。
【0205】三次元座標合成手段226は、三次元座標信
号A−A 35、B−A 37を入力とし、2つの形状情報を
合成して、合成三次元座標信号39として出力する。これ
により死角を低減した三次元形状計測結果を得ることが
できる。
【0206】本実施例における光投射手段A 201は、空
間的に正弦波状に輝度分布をなす光パターンが投射可能
であり、あるステップで該正弦波光パターンの位相値を
ずらしてゆけるものならば何でも良い。例えば文献
(1)(「縞走査を導入した格子パターン投影法」)で
は液晶格子を利用している。また同文献にあるように、
必ずしも厳密な正弦波パターンでなくとも計測に影響は
なく、本発明を構成することができる。また光パターン
は三角波状のものであっても本発明を構成することがで
きる。
【0207】カメラA 203、B 204は、それぞれ制御信
号により、画像取り込む構成とされているが、通常のビ
デオカメラのような画像信号を常時出力するカメラを利
用し、画像を取り込む手段で画像取り込みタイミングを
図るようにしてもよい。
【0208】位相のシフト量として、2π/4、撮影回
数を4回、位相計算法を、上式(6)と記述したが、文献
(5)(「Comparison of Phase−measurement Algori
thms」、SPIE Vol.680, Surface Characterization and
Testing,pp.19−28,1986年))に記載されているよう
に、様々な回数や位相シフト量、位相計算方法を採用し
ても、本発明を同様に構成することができる。カメラA
203、B 204で独立に、撮影回数などが異なっても、位
相値が計算できさえすればよい。
【0209】位相計算手段210では、単に位相計算する
と記述したが、同時に、上式(1)における正弦波の振幅
A(x)を計算し、あらかじめ設定した閾値よりも振幅の
大きい、即ち信頼度の高い位相値のみを出力するように
してもよい。振幅A(x)は、式(12)により簡単に求める
ことができる。
【0210】上記絶対位相決定手段A−A/B−A 215
では、画像A 117上の点Pに幾何的に対応する画像B 1
18上の点P1、点P2、点P3について、位相値が一致す
る点が一意に決定できるかどうかを判定しているが、画
像A 117、B 118の役割を逆転してもよい。更に画像A
117、B 118両方についての一意性の判定を組み合わせ
ることで、絶対位相決定処理をより信頼性高く実行する
こともできる。
【0211】上記絶対位相決定手段A−A/B−A 2
15において、点P1、点P2、点P3、を求めるに
は、図13を用いて前述したように、式(11)を利用
することが可能であった。しかし投射する光パターンが
正弦波からずれていたり、微小なずれ自体が問題となる
ような高精度な計測が必要な場合には、理想的な位相と
格子周期との関係式(9)からのずれを補正するよう
に、本発明を構成することができる。
【0212】図15に、較正板を用いた、ずれ補正方法
の説明図を示す。図15(a)に示すように、あらかじ
め三次元的な座標位置がわかっている較正位置A144
に平面板を置き、光投射手段A201から位相シフトを
行いながら光パターンを投射し、カメラA203、カメ
ラB204により画像を撮影する。得られた画像群から
それぞれ位相値を計算する。このとき、正弦波などから
のずれが大きくないとすると、求めた位相値から絶対位
相値への変換は、式(9)から予想される絶対位相値と
の差が最も小さくなるように、2πの整数倍を加減する
だけで得られる。該絶対位相値を、較正位置A144に
おける絶対位相値テーブルとしておく。同様にして、較
正位置B145、C146、D147において位相値を
計算し、テーブルとしておく。
【0213】次に、図16を参照して、ずれ補正付絶対
位相決定手段A−A/B−A 254について説明す
る。
【0214】画素位置スキャン手段A 255は、位相値信
号A-A 15を入力とし、該位相値信号A-A 15上において画
像上の画素を順に選択してゆき、選択した画素位置にお
ける位相値を、選択画素位相信号A 40として出力する。
LUT A-A 259には、光投射手段A 201により投射された光
パターンを、カメラA 203で観測したときの基準となる
絶対位相値テーブルが保存されているとする。最近傍テ
ーブル参照手段A-A 257は、該選択画素位相信号A 40
と、LUT A-A 259を参照して得られる基準位相・座標信
号A-A 42を入力として、対応するテーブルを引き出して
選択基準位相・座標信号A-A 44として出力する。
【0215】以下では、この最近傍テーブル参照手段A-
A 257の動作を、図15(b)を参照して詳細に説明す
る。
【0216】選択されている画素位置が、図3における
点P 121であり、該点P 121における位相値がαpである
とする。
【0217】カメラA 203から該点P121への視線方向P 1
48と、各較正位置A 144、B 145、C146、D 147との交点
である、点RPA、点RPB、点RPC、点RPDでの絶対位相値と
を比較する。この比較は単に各較正位置に平板をおいて
位相値を計測したときに得られた位相画像上において、
点P121が観測された位置と同一の画素位置における位相
値との比較である。点RPAにおける絶対位相値がαRPA、
点RPBにおける絶対位相値がαRPBであるとする。もし視
線方向P 148における計測された位相値αpに2πの整数
倍を加減することで、αRPA〜αRPBの間におさまると
き、三次元座標点の候補点P1 122は点RPAと点RPBとを結
ぶ線上に存在すると判定する。このとき点RPAと点RPBの
三次元座標位置と位相値をそれぞれ組として、選択基準
位相・座標信号A-A 44として出力してゆく。同様にして
点P2 123、点P3 124についても求めることができる。
【0218】内挿手段A-A 261は上記選択基準位相座標
信号A-A 44を入力として点P1 122、点P2123、点P3 124
の三次元座標位置を計算し、候補座標群信号A-A 46とし
て出力する。点P1 122が点RPAと点RPBの間にあると判定
されており、両点の位相値αRPAとαRPBの間におさまる
よう調整した位相値をα'Pとしたとき、点P1 122の座標
位置を次式(14)により求めることとする。
【0219】同様にして点P2 123、点P3 124についても
計算してゆく。
【0220】対応画素位置変換手段A 263は、上記候補
点座標群信号A-A 26を入力として、カメラB 204におい
て、点P1 122、点P2 123、点P3 124がどの画素位置に観
測されるかを求めて、候補画素位置群信号A-A 48として
出力する。
【0221】同一位相値判定手段A 265は、選択画素位
相信号A 40と、位相値信号B-A 17と、候補画素位置群信
号 A-A 48とを入力とし、位相値αPと、カメラB 204か
ら得られた位相画像中において、対応する画素位置の位
相値とを比較し、同一であるか否かを判定する。同一で
あると判定される点が唯一に定めることができたとき、
その三次元座標位置が唯一に決定でき、そのときの絶対
位相を決定することができる。このときの絶対位相値
を、絶対位相値信号A-A(A-A/B-A) 20として出力する。
位相値信号B-A 17についても同様にして絶対位相を決め
ることができ、絶対位相値信号B-A(A-A/B-A) 21として
出力する。
【0222】各較正位置A 144、B 145、C 146、D 147の
間隔は、絶対位相値を、−πからπまでの範囲内に折り
畳んだときに、同一位相となる画素が現れない程度に狭
く、かつ、式(14)による補間により、所用の精度が
得られるように広く設定すればよい。
【0223】同様にして、三次元座標変換手段A-A 222
についても、理論値からのずれを補正することが可能で
ある。
【0224】図17を参照して、このずれ補正付三次元
座標変換手段A-A267について以下に説明する。なお、LU
T A-A 259には、光投射手段A 201により投射された光パ
ターンをカメラA 203で観測したときの基準となる絶対
位相値テーブルが保存されているとする。
【0225】最近傍テーブル参照手段 A-A 268は、絶対
位相変換信号A-A 50と、LUT A-A 259を参照して得られ
る基準位相・座標信号A-A 42とを入力として、対応する
テーブルを引き出して、基準位相・座標信号A-A 51とし
て出力する。絶対位相変換信号A-A 50は、既に絶対位相
へと変換されているために、前述のずれ補正付絶対位相
決定手段A-A/B-A 254の場合と異なり、2πの整数倍の
オフセットを考慮することなく、基準面での位相値と比
較するだけで、内挿に必要な前後の基準面における対応
画素の三次元座標位置と絶対位相値を得ることができ、
これを基準位相・座標信号a-A 51として出力することに
なる。
【0226】内挿手段A-A 261は、基準位相座標信号A-A
51を入力として、式(14)に基づいて、三次元座標
位置を計算し、三次元座標信号A-A 52として出力する。
【0227】絶対位相変換手段221では、絶対位相が決
定済みである画素を中心にして絶対位相への変換を繰り
返しているが、上記文献(2)(「A Review of Phase
Unwrapping Techniques in Fringe Analysis」)に記
載されている、様々な手法に、絶対位相が既に決定され
て画素が存在することを取り入れるようにしてもよい。
例えば絶対位相が得られている画素間において、本明細
書において説明した位相格子計数/走査手法を適用する
ことなどの方法に置き換えても、本発明を実施すること
ができる。
【0228】また、本実施例では、カメラが二つとして
説明したが、カメラを3つ以上であってもよい。
【0229】図5は、本発明に係る三次元形状計測装置
の第2の実施例の構成を示すブロック図である。図6
は、本発明の第2の実施例における光投射、物体とカメ
ラの様子を説明するための図である。空間的に正弦波状
の輝度分布をなす光パターンを投射する光投射手段A 2
01、B 202はそれぞれ、光投射手段A制御信号1、光投
射手段B制御信号2を入力とし、該信号に合わせて該正
弦波の位相値を2π/4ずつずらす。
【0230】カメラA 203はカメラA制御信号3を入力
とし、該信号に合わせて画像を取り込みカメラA出力信
号5を出力する。光投射手段・カメラ制御手段251は、光
投射器A制御信号1、光投射器B制御信号2、カメラA制
御信号3を出力し、光投射器A 201から正弦波光パター
ンを投射し、その位相値を2π/4ずつずらしてカメラ
A 203で画像撮影する処理を、計4回繰り替えし、次に
光投射器B 202から正弦波光パターンを投射し、その位
相値を2π/4ずつずらしてカメラA 203で画像撮影す
る処理を計4回繰り返す。同時に、カメラA出力制御信
号7を出力し、カメラA 203の出力先を切り替える。ま
た位相計算制御信号14を出力し、カメラA203、B 204
の画像を切り替えて位相の計算を制御したり、三次元座
標計算制御信号33を出力して計算する三次元形状を制御
する。
【0231】画像記憶手段A−A 206は、カメラA出力
信号5を入力とし、光投射手段A 201から投影された異
なる位相の正弦波光パターンで撮影された画像を順次記
録しておき、画像信号A−A 9として出力する。
【0232】画像記憶手段A−B 207も同様に、カメラ
A出力信号5を入力とし、光投射手段B 202から投影さ
れた異なる位相の正弦波光パターンで撮影された画像を
順次記録しておき、画像信号A−B 10として出力す
る。
【0233】位相計算手段210は、位相計算制御信号14
により切り替えられる画像信号A−A 9または画像信号
A−B 10を入力とし、異なる位相の正弦波光パターン
で撮影された画像群から、画素毎に上式(6)に基づい
て位相値を計算し、位相信号13として出力する。
【0234】位相記憶手段A−A 211は位相計算制御信
号14により制御された位相信号13を入力とし、画像信号
A−A 9から計算された位相値を記録しておき、位相信
号A−A15として出力する。位相記憶手段A−B 212は
同様に、位相計算制御信号14により制御された位相信号
13を入力とし、画像信号A−B 10から計算された位相
値を記録しておき、位相信号A−B 16として出力す
る。
【0235】絶対位相決定手段A−A/A−B 216は、
位相信号A−A 15と位相信号A−B16を入力として、
絶対位相が決定可能な画素位置について絶対位相値を決
定し、絶対位相信号A−A(A−A/A−B) 22・絶対位
相信号A−B(A−A/A−B) 23として出力する。
【0236】図7は、該絶対位相決定方法の説明図であ
る。光投射手段A 201で正弦波光パターンを投射し撮影
した画像A(光パターンA)127と、光投射手段B 202で
投射し撮影した画像B(光パターンB)128には、それぞ
れ同じ物体が、画像A(光パターンA)上の物体129/画
像A(光パターンB)上の物体130として撮影されてい
る。画像A(光パターンA)上の物体129中の一点、点P1
21の位相値がαpであるとする。
【0237】図7(c)に示すように、光投射手段A 2
01から投射される光パターンの位相を−πからπまでに
折り畳んだときにαpになる空間的な位置は、点あP112
2・点P2123・点P3124となる。よって点P4を光投射手
段B 202から見たとき、各点に投射している位相はそれ
ぞれαpi(i=1,2,3)であることがわかる。これらの点
4の位相値αpiと、画像A (光パターンB)上の物体13
0の点P121が持つ位相値φpとを比較し、αpi±εの範
囲に入る点が唯一であれば、三次元空間上の点Pを唯一
に定めることができる。
【0238】これにより点Pについて三次元座標位置が
決定され、更にそれぞれの光投射手段A 201、B 202か
ら投射している絶対位相を決定することができる。但し
ここでεは、あらかじめ与えられた閾値であるとする。
【0239】処理対象となる位相値が−πからπに折り
畳まれていることから、上記の位相の一致判定処理は、
実際にはもう少し複雑となる。手続きは、前記第1の実
施例における絶対位相決定手段A−A/B−A 215にお
ける判定処理と同様である。
【0240】以上の絶対位相決定処理を、画像A(光パ
ターンA)127上全ての点について繰り返すことにより、
画像A(光パターンA) 127、A(光パターンB) 128上、
それぞれ複数画素の絶対位相を決めることが可能とな
る。
【0241】画像A(光パターンA) 127上で絶対位相が
決定できた画素とその絶対位相を、絶対位相信号A−A
(A−A/A−B) 22として、また画像A(光パターンB)
128について絶対位相信号A−B(A−A/A−B) 23と
して出力する。これにより、従来法では自動処理が困難
であった絶対位相の決定、即ち絶対的な三次元形状計測
が可能となる。
【0242】絶対位相変換手段221は、位相信号A−A
15、A−B 16と絶対位相信号A−A(A−A/A−B) 2
2、A−B(A−A/A−B) 23とを、三次元座標計算制
御信号33により切り替えて入力とし、絶対位相信号を参
照し、位相信号中の絶対位相が得られていない画素の位
相値を前記第1の実施例と同様に絶対位相へと変換し、
絶対位相変換信号32として出力する。
【0243】光投射装置A 201、B 202双方から正弦波
光パターンが投射される領域内では、絶対位相が既にわ
かっている画素のほぼ均等な出現が期待でき、従来困難
であった自動的な位相接続処理が安定に実行可能とな
る。
【0244】三次元座標変換手段222は、絶対位相変換
信号32と三次元座標計算制御信号33とを入力とし、位相
信号A−A 15から求めた絶対位相であるならば光投射
手段A 201、カメラA 203の位置関係や内部構成に応じ
たパラメータにより三次元座標値へと変換し、三次元座
標信号34として出力する。同様に位相信号A−B 16か
ら求めた絶対位相であるならば、光投射手段B 202、カ
メラA 203の位置関係や内部構成に応じたパラメータを
用いて、三次元座標値へと変換し、三次元座標信号34と
して出力する。
【0245】三次元座標記憶手段A−A 223は、三次元
座標変換手段222で得られた光投射手段A 201とカメラ
A 203の組による三次元形状情報を記憶しておき、随時
三次元座標信号A−A 35として出力する。三次元座標
記憶手段A−B 224は同様に、光投射手段B 202とカメ
ラA 203の組による三次元形状情報を記憶しておき、随
時三次元座標信号A−B 36として出力する。
【0246】三次元座標合成手段226は、三次元座標信
号A−A 35、A−B 36を入力とし、2つの形状情報を
合成して、合成三次元座標信号39として出力する。これ
により死角を低減した三次元形状計測結果を得ることが
できる。
【0247】本実施例における光投射手段A 201、B 2
02やカメラA 203については、前記第1の実施例と同様
にして、その構成を変更してもよい。
【0248】位相のシフト量として2π/4、撮影回数
を4回、位相計算法を式(6)と記述したが、第1の実施例
と同様にして、位相値が計算できさえすればよく、本発
明を構成することができる。また前記第1の実施例と同
様に、位相計算手段210において、正弦波の振幅A(x)を
計算し、あらかじめ設定した閾値よりも振幅の大きい、
即ち信頼度の高い位相値のみを出力することでも、本発
明を構成することができる。
【0249】絶対位相決定手段A−A/A−B 216で
は、画像A(光パターンA) 127上の点Pに幾何的に対応
する三次元座標点P1、点P2、点P3について、画像A
(光パターンB) 128の位相値と一致する点が一意に決定
できるかどうかを判定する、と記述したが、画像A(光
パターンA) 127と画像A(光パターンB) 128の役割を
逆転してもよい。更に画像A(光パターンA) 127と画像
A(光パターンB) 128両方についての一意性の判定を組
み合わせることで、絶対位相決定をより信頼性高く行な
うこともできる。
【0250】絶対位相変換手段221では、前記第1の実
施例と同様に構成を変更しても、本発明を構成すること
ができる。また本実施例では、光投射手段が二つとして
説明したが、光投射手段は二つ以上いくつあってもよ
い。
【0251】また絶対位相変換手段221において、投
射する光パターンが正弦波からずれていたり、微小なず
れ自体が問題となるような高精度な計測が必要な場合に
は、理想的な位相と格子周期との関係式(9)からのず
れを補正するように、図15、図16、図17を参照し
て説明した手法を利用して、本発明を実施することがで
きる。
【0252】図8は、本発明に係る三次元形状計測装置
の第3の実施例を示すブロック図である。図9は、本発
明の第3実施例における光投射、物体とカメラの様子を
説明するための図である。
【0253】空間的に正弦波状の輝度分布をなす光パタ
ーンを投射する光投射手段A 201、B 202はそれぞれ、
光投射手段A制御信号1、光投射手段B制御信号2を入力
とし、該信号に合わせて正弦波光パターンの位相値を2
π/4ずつずらす。カメラA203、B 204はそれぞれカ
メラA制御信号3・カメラB制御信号4を入力とし、該信
号に合わせて画像を取り込みカメラA出力信号5、カメ
ラB出力信号6を出力する。
【0254】光投射手段・カメラ制御手段253は、光投
射器A制御信号1、光投射器B制御信号2、カメラA制御
信号3、カメラB制御信号4を出力し、光投射器A 201か
ら投射される正弦波光パターンの位相値を2π/4ずつ
ずらしてカメラA 203、B 204で画像撮影する処理を、
計4回繰り返し、次に光投射器B 202から投射される正
弦波光パターンの位相値を2π/4ずつずらして、カメ
ラA 203、B 204で画像撮影する処理を、計4回繰り返
す。
【0255】同時に、カメラA出力制御信号7・カメラ
B出力制御信号8を出力し、カメラA203・B 204の出力
先を切り替える。また位相計算制御信号14を出力し、光
投射手段A 201、B 202とカメラA 203、B 204の組で
撮影された画像を切り替えて位相の計算を制御したり、
三次元座標計算制御信号33を出力して計算する三次元形
状を制御する。
【0256】画像記憶手段A−A 206は、カメラA出力
信号5を入力とし、光投射手段A 201から投影された異
なる位相の正弦波光パターンで撮影された画像を順次記
録しておき、画像信号A−A 9として出力する。画像記
憶手段A−B 207は同様に、カメラA出力信号5を入力
とし、光投射手段B 202から投影された異なる位相の正
弦波光パターンで撮影された画像を順次記録しておき、
画像信号A−B 10として出力する。
【0257】画像記憶手段B−A208は、カメラB出力
信号6を入力とし、光投射手段A 201から投影された異
なる位相の正弦波光パターンで撮影された画像を順次記
録しておき、画像信号B−A 11として出力する。画像
記憶手段B−B 207は、同様に、カメラB出力信号6を
入力とし、光投射手段B 202から投影された異なる位相
の正弦波光パターンで撮影された画像を順次記録してお
き、画像信号B−B 12として出力する。
【0258】位相計算手段210は、位相計算制御信号14
により切り替えられる画像信号A−A 9、A−B 10、
B−A 11、B−B 12を入力とし、異なる位相の正弦波
光パターンで撮影された画像群から、画素毎に上式(6)
に基づいて位相値を計算し、位相信号13として出力す
る。
【0259】位相記憶手段A−A 211は、位相計算制御
信号14により制御された位相信号13を入力とし、画像信
号A−A 9から計算された位相値を記録しておき、位相
信号A−A 15として出力する。
【0260】位相記憶手段A−B 212は、位相計算制御
信号14により制御された位相信号13を入力とし、画像信
号A−B 10から計算された位相値を記録しておき、位
相信号A−B 16として出力する。
【0261】位相記憶手段B−A 213は、位相計算制御
信号14により制御された位相信号13を入力とし、画像信
号B−A 11から計算された位相値を記録しておき、位
相信号B−A 17として出力する。
【0262】位相記憶手段B−B 214は、位相計算制御
信号14により制御された位相信号13を入力とし、画像信
号B−B 12から計算された位相値を記録しておき、位
相信号B−B 18として出力する。
【0263】絶対位相決定手段A−A/B−A 215は、
位相信号A−A 15と位相信号B−A17を入力として、
絶対位相が決定可能な画素位置について絶対位相値を決
定し、絶対位相信号A−A(A−A/B−A) 20、絶対位
相信号B−A(A−A/B−A) 21として出力する。
【0264】絶対位相決定手段A−B/B−B 219は、
位相信号A−B 16と位相信号B−B18を入力として、
絶対位相が決定可能な画素位置について絶対位相値を決
定し、絶対位相信号A−B(A−B/B−B) 28、絶対位
相信号B−B(A−B/B−B) 29として出力する。
【0265】以上二つの絶対位相決定手段については、
光投射手段が一つ、カメラが二つの組における絶対位相
の決定であるため、前記第1の実施例で説明したよう
に、絶対位相決定手段と全く同じ手続きにより処理する
ことが可能である。
【0266】絶対位相決定手段A−A/A−B 216は、
位相信号A−A 15と位相信号A−B16を入力として、
絶対位相が決定可能な画素位置について絶対位相値を決
定し、絶対位相信号A−A(A−A/A−B) 22、絶対位
相信号A−B(A−A/A−B) 23として出力する。
【0267】絶対位相決定手段B−A/B−B 220は、
位相信号B−A 17と位相信号B−B18を入力として、
絶対位相が決定可能な画素位置について絶対位相値を決
定し、絶対位相信号B−A(B−A/B−B) 30、絶対位
相信号B−B(B−A/B−B) 31として出力する。
【0268】以上二つの絶対位相決定手段については、
光投射手段は二つ・カメラが一つの組における絶対位相
の決定であるため、第2の実施例で述べた絶対位相決定
手段と全く同じ手続きにより処理することが可能であ
る。
【0269】絶対位相決定手段A−A/B−B 217は、
位相信号A−A 15と位相信号B−B18を入力として、
絶対位相が決定可能な画素位置について絶対位相値を決
定し、絶対位相信号A−A(A−A/B−B) 24、B−B
(A−A/B−B) 25として出力する。
【0270】絶対位相決定手段A−B/B−A 218は、
位相信号A−B 16と位相信号B−A17を入力として、
絶対位相が決定可能な画素位置について絶対位相値を決
定し、絶対位相信号A−B(A−B/B−A) 26、B−A
(A−B/B−A) 27として出力する。
【0271】図10は、絶対位相決定方法を説明するた
めの図である。光投射手段A 201で光パターンを投射し
てカメラA 203により撮影した画像A(光パターンA)13
1と、光投射手段B 202で投射してカメラB 204により
撮影した画像B (光パターンB)132には、それぞれ画像
A(光パターンA)上の物体133・画像B(光パターンB)
上の物体134が撮影されている。
【0272】画像A(光パターンA)上の物体134中の一
点、点P119の三次元座標位置は、光投射手段A 201か
ら投射される光パターンの位相を−πからπまでに折り
畳んだときに同一の位相値となる空間的な位置として、
図10(c)に示した通りP1122、P2123、P3124のよ
うに離散的となり求められる。
【0273】点PiをカメラB 204から見たときの各点
4(i=1,2,3)は、光投射手段B 202から投射される光パ
ターンの位相から、それぞれ点、QPj k(j,k=1,
2,3)135〜143となる。点Piと点QPj kとの三次元座
標位置が一致する点が唯一であれば、点Pを唯一に定め
ることができる。これにより点Pについて三次元座標位
置が決定可能となり、故に投射している絶対位相を決定
することができる。三次元座標位置の一致は、式(13)が
真となることにより判定できる。但しここでεは、あら
かじめ与えられた閾値であるとする。
【0274】以上の絶対位相決定処理を画像A(光パタ
ーンA)131上全ての点について繰り返すことにより、画
像A(光パターンA) 131、B(光パターンB) 132上にお
いてそれぞれ複数画素の絶対位相が決定できる。
【0275】絶対位相決定手段A−A/B−B 217は、
画像A(光パターンA) 131上の絶対位相決定画素とその
絶対位相を絶対位相信号A−A(A−A/B−B) 24とし
て、また画像B(光パターンB) 132については絶対位相
信号B−B(A−A/B−B)25として出力する。
【0276】同様に絶対位相決定手段A−B/B−A 21
8は、画像A(光パターンB)上の絶対位相決定画素とそ
の絶対位相を絶対位相信号A−B(A−B/B−A) 26と
して、また画像B(光パターンA)については絶対位相信
号B−A(A−B/B−A) 27として出力する。これによ
り、従来法では自動処理が困難であった絶対位相の決
定、即ち絶対的な三次元形状計測が可能となる。
【0277】絶対位相変換手段221は、三次元座標計算
制御信号33により切り替えられる位相信号と絶対位相信
号とを入力とし、絶対位相信号を参照しながら、位相信
号中の絶対位相が得られていない画素位置の位相値を、
前記第1の実施例におけるものと同様にして、絶対位相
へと変換してゆく。
【0278】入力は、位相信号A−A 15と、絶対位相
信号A−A(A−A/B−A) 20、A−A(A−A/A−
B) 22、A−A(A−A/B−B) 24、位相信号A−B 1
6と、絶対位相信号A−B(A−A/A−B) 23、A−B
(A−B/B−A) 26、A−B(A−B/B−B) 28、位相
信号B−A 17と、絶対位相信号B−A(A−A/A−B)
21、B−A(A−B/B−A) 27、B−A(B−A/B−
B) 30、位相信号B−B 18と、絶対位相信号B−B(A
−A/B−B) 25、B−B(A−B/B−B) 29、B−B
(B−A/B−B) 31の各組であり、絶対位相が得られて
いる画素は、全ての絶対位相信号の論理積により判定
し、絶対位相変換信号32として出力する。これにより従
来困難であった自動的な位相接続処理が安定に実現可能
となる。
【0279】三次元座標変換手段222は、絶対位相変換
信号32と三次元座標計算制御信号33とを入力とし、位相
信号A−A 15から求めた絶対位相であるならば光投射
手段A 201、カメラA 203の位置関係や内部構成に応じ
たパラメータにより三次元座標値へと変換し、三次元座
標信号34として出力する。同様に位相信号A−B 16か
ら求めた絶対位相であるならば、光投射手段B 202、カ
メラA 203の位置関係や内部構成に応じたパラメータを
用いて、三次元座標値へと変換し、三次元座標信号34と
して出力する。位相信号B−A 17から求めた絶対位相
であるならば、光投射手段A 201、カメラB 204の位置
関係や内部構成に応じたパラメータを用いて、三次元座
標値へと変換し、三次元座標信号34として出力する。
【0280】位相信号B−B 18から求めた絶対位相で
あるならば、光投射手段B 202、カメラB 204の位置関
係や内部構成に応じたパラメータを用いて、三次元座標
値へと変換し、三次元座標信号34として出力する。
【0281】三次元座標記憶手段A−A 223は、三次元
座標変換手段222で得られた光投射手段A201とカメラA
203の組による三次元形状情報を記憶しておき、随時三
次元座標信号A−A 35として出力する。
【0282】三次元座標記憶手段A−B 224は同様に、
光投射手段B 202とカメラA 203の組による三次元形状
情報を記憶しておき、随時三次元座標信号A−B 36と
して出力する。
【0283】三次元座標記憶手段B−A 225は、光投射
手段A 201とカメラB 204の組による三次元形状情報を
記憶しておき、随時三次元座標信号B−A 37として出
力する。
【0284】三次元座標記憶手段B−B 226は、光投射
手段B 202とカメラB 204の組による三次元形状情報を
記憶しておき、随時三次元座標信号B−B 38として出
力する。
【0285】三次元座標合成手段226は、三次元座標信
号A−A 35、A−B 36、B−A 37、B−B 38を入力
とし、4つの形状情報を合成して、合成三次元座標信号
39として出力する。これにより死角を低減した三次元形
状計測結果を得ることができる。
【0286】本実施例において、光投射手段A 201、B
202や、カメラA 203、B 204について、前記第1の実
施例と同様に構成を変更してもよい。位相のシフト量と
して2π/4、撮影回数を4回、位相計算法を式(6)で行
う例を説明したが、第1、第2の実施例と同様に、位相
値が計算できさえすればよい。第1、第2の実施例と同
様に、位相計算手段210において、正弦波の振幅A(x)を
計算し、あらかじめ設定した閾値よりも振幅の大きい、
即ち信頼度の高い位相値のみを出力するようにしてもよ
い。
【0287】絶対位相決定手段A−A/B−A 215、A
−B/B−B 219では、前記第1の実施例における絶対
位相決定手段と同様に構成を変更してもよい。同様に絶
対位相決定手段A−A/A−B 216、B−A/B−B 220
でも、前記第2の実施例と同様に変更しても、本発明を
構成することができる。
【0288】絶対位相決定手段A−A/B−B 217で
は、画像A(光パターンA)131上の点Pにおける、点P4
(i=1,2,3) 122〜124と、幾何的に対応する画像B(光パ
ターンB) 132上の点QPj k135〜143との三次元座標値が
一致する点が一意に決定できるかどうかを判定するとし
たが、画像A(光パターンA) 131と画像B(光パターン
B)132の役割を逆転してもよい。更に両方を組み合わせ
ることで、絶対位相決定をより信頼性高く行なうことも
できる。一致判定は、上式(13)以外にも、三次元座標値
を比較する方法であればよい。絶対位相決定手段A−B
/B−A 218についても同様である。
【0289】絶対位相変換手段221では、前記第1、第
2の実施例と同様に構成を変更してもよい。また入力と
して、位相信号A−A 15と絶対位相信号A−A(A−A
/B−A) 20、A−A(A−A/A−B) 22、A−A(A−
A/B−B) 24、位相信号A−B 16と絶対位相信号A−
B(A−A/A−B) 23、A−B(A−B/B−A) 26、A
−B(A−B/B−B) 28、位相信号B−A 17と絶対位
相信号B−A(A−A/A−B) 21、B−A(A−B/B−
A) 27、B−A(B−A/B−B) 30、位相信号B−B 1
8と絶対位相信号B−B(A−A/B−B) 25、B−B(A
−B/B−B)29、B−B(B−A/B−B) 31の各組につ
いて処理しているが、必要な組だけ処理するようにして
もよい。
【0290】また絶対位相信号は3つを組にして論理積
により利用するとしたが、論理和でもよい。更に3つで
はなく必要なだけ利用するとしてもよい。
【0291】また、第3の実施例では、カメラ・光投射
手段が共に二つとして説明したが、両者とも3つ以上い
くつあってもよい。また両者が同じ数でなくてもよい。
【0292】また第3の実施例において、投射する光パ
ターンが正弦波からずれていたり、微小なずれ自体が問
題となるような高精度な計測が必要な場合には、理想的
な位相と格子周期との関係式(9)からのずれを補正す
るように、図15、図16、図17を参照して説明した
手法を利用して、本発明を実施することができる。
【0293】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
位相シフト法に基づく三次元形状計測装置において、一
つ以上の光源とカメラを組み合わせることによって従来
解決できなかった、(1)死角の問題、(2)絶対位相
値の決定、(3)確実な位相接続処理、を自動で実行す
ることが可能になり、実用的な三次元形状計測装置を実
現することができる。
【0294】また本発明によれば、(4)理想的な正弦
波や三角波からの光パターンからのずれ補償を可能と
し、計測装置の機械工作精度などに対する要求を緩くし
より廉価な構成や、更なる高精度計測性能を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明の第1の実施例における測定の様子を説
明するための図である。
【図3】本発明の第1の実施例における絶対位相決定方
法を説明するための図である。
【図4】本発明の第1の実施例において得られた絶対位
相値を基にして、全体での位相値の絶対値を求める方法
を説明する図である。
【図5】本発明の第2の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図6】本発明の第2の実施例における測定の様子を説
明するための図である。
【図7】本発明の第2の実施例における絶対位相決定方
法を説明するための図である。
【図8】本発明の第3の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図9】本発明の第2の実施例における測定の様子を説
明するための図である。
【図10】本発明の第3の実施例における絶対位相決定
方法を説明する図である。
【図11】従来の三次元形状計測装置における測定の様
子を説明するための図である。
【図12】計測した位相画像の一例を示す図である。
【図13】絶対位相値から三次元座標への変換を説明す
る図である。
【図14】絶対位相値が不明であるときの問題点を説明
する図である。
【図15】本発明の一実施例を説明するための図であ
り、計測位相値を参照して光パターンの理論値からのず
れを補正する手法を説明するための図である。
【図16】本発明の一実施例を説明するための図であ
り、計測位相値を参照して光パターンの理論値からのず
れを補正して絶対位相を求めるずれ補正付絶対位相決定
手段の構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の一実施例を説明するための図であ
り、計測位相値を参照して光パターンの理論値からのず
れを 補正して三次元座標位置を求めるずれ補正付三次
元座標変換手段の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 光投射手段A制御信号 2 光投射手段B制御信号 3 カメラA制御信号 4 カメラB制御信号 5 カメラA出力信号 6 カメラB出力信号 7 カメラA出力制御信号 8 カメラB出力制御信号 9 画像信号A−A 10 画像信号A−B 11 画像信号B−A 12 画像信号B−B 13 画像信号制御信号 14 位相計算制御信号 15 位相信号A−A 16 位相信号A−B 17 位相信号B−A 18 位相信号B−B 19 絶対位相計算制御信号 20 絶対位相信号A−A(A−A/B−A) 21 絶対位相信号B−A(A−A/B−A) 22 絶対位相信号A−A(A−A/A−B) 23 絶対位相信号A−B(A−A/A−B) 24 絶対位相信号A−A(A−A/B−B) 25 絶対位相信号B−B(A−A/B−B) 26 絶対位相信号A−B(A−B/B−A) 27 絶対位相信号B−A(A−B/B−A) 28 絶対位相信号A−B(A−B/B−B) 29 絶対位相信号B−B(A−B/B−B) 30 絶対位相信号B−A(B−A/B−B) 31 絶対位相信号B−B(B−A/B−B) 32 絶対位相変換信号 33 三次元座標計算制御信号 34 三次元座標信号 35 三次元座標信号A−A 36 三次元座標信号A−B 37 三次元座標信号B−A 38 三次元座標信号B−B 39 合成三次元座標信号 40 選択画素位相信号A 41 選択画素位相信号B 42 基準位相・座標信号A−A 43 基準位相・座標信号B−A 44 基準位相・座標信号A−A 45 基準位相・座標信号B−A 46 候補座標群信号A−A 47 候補座標群信号B−A 48 候補画素位置群信号A−A 49 候補画素位置群信号B−A 50 絶対位相変換信号A−A 51 基準位相・座標信号A−A 52 三次元座標信号A−A 100 物体 101 光源 102 格子 103 カメラ 104 点P 105 位相画像 106 レンズ中心 107 スクリーン 108 物体表面A 109 物体表面B 110 物体表面C 111 視線A 112 視線B 113 絶対位相α方向 114 絶対位相α+2π方向 115 絶対位相α+4π方向 116 絶対位相α+6π方向 117 画像A 118 画像B 119 画像A上の物体 120 画像B上の物体 121 点P 122 点P1 123 点P2 124 点P3 125 絶対位相画像A 126 絶対位相決定済画素群 127 画像A(光パターンA) 128 画像A(光パターンB) 129 画像A(光パターンA)上の物体 130 画像A(光パターンB)上の物体 131 画像A(光パターンA) 132 画像B(光パターンB) 133 画像A(光パターンA)上の物体 134 画像B(光パターンB)上の物体 135 点QP1 1 136 点QP1 2 137 点QP1 9 138 点QP2 1 139 点QP2 2 140 点QP2 3 141 点QP3 1 142 点QP3 2 143 点QP3 3 144 較正位置A 145 較正位置B 146 較正位置C 147 較正位置D 148 視線方向P 149 点RPA 150 点RPB 151 点RPC 152 点RPD 200 三次元形状計測装置 201 光投射手段A 202 光投射手段B 203 カメラA 204 カメラB 205 光投射手段・カメラ制御手段 206 画像記憶手段A−A 207 画像記憶手段A−B 208 画像記憶手段B−A 209 画像記憶手段B−B 210 位相計算手段 211 位相記憶手段A−A 212 位相記憶手段A−B 213 位相記憶手段B−A 214 位相記憶手段B−B 215 絶対位相決定手段A−A/B−A 216 絶対位相決定手段A−A/A−B 217 絶対位相決定手段A−A/B−B 218 絶対位相決定手段A−B/B−A 219 絶対位相決定手段A−B/B−B 220 絶対位相決定手段B−A/B−B 221 絶対位相変換手段 222 三次元座標変換手段 223 三次元座標記憶手段A−A 224 三次元座標記憶手段A−B 225 三次元座標記憶手段B−A 226 三次元座標記憶手段B−B 227 三次元座標合成手段 231〜235 スイッチ 241〜247 スイッチ 250 三次元形状計測装置 251 光投射手段・カメラ制御手段 252 三次元形状計測装置 253 光投射手段・カメラ制御手段 254 ずれ補正付絶対位相決定手段A−A/B−A 255 画素位置スキャン手段A 256 画素位置スキャン手段B 257 最近傍テーブル参照手段A−A 258 最近傍テーブル参照手段B−A 259 LUT A−A 260 LUT B−A 261 内挿手段 A−A 262 内挿手段 B−A 263 対応画素位置変換手段A 264 対応画素位置変換手段B 265 同一位相値判定手段A 266 同一位相値判定手段B 267 ずれ補正付三次元座標値変換手段 268 最近傍テーブル参照手段A−A
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA04 AA51 DD06 EE00 FF05 FF06 FF42 FF61 HH06 HH07 HH14 JJ03 JJ05 JJ19 JJ26 LL41 MM22 NN11 QQ00 QQ23 QQ24 QQ25 QQ26 QQ28 5B057 BA01 CA08 CA12 CA16 CB08 CB13 CB16 CC01 CD14 CE02 CE06 CH08 CH09 DB02 DB09 DC30 DC36

Claims (51)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)空間的に縞状の輝度分布を有する光
    パターンを光投射手段から位相をずらしながら被計測物
    体へ投射する工程と、 (b)前記光パターンを位相をずらしながら照射した前
    記被計測物体を二つの異なる方向から撮像手段でそれぞ
    れ撮像する工程と、 (c)前記二つの方向からそれぞれ撮像された第1、及
    び第2の画像列から各々について第1、及び第2の初期
    位相画像を導出する工程と、 (d)前記光パターンの投射位置と第1の撮像位置とを
    基に、前記第1の初期位相画像における注目画素の初期
    位相から、対応する三次元座標位置候補群を求める工程
    と、 (e)前記光パターンの投射位置と第2の撮像位置とを
    基に、前記第2の初期位相画像において前記三次元座標
    位置群に対応する画素位置群を求めてそれぞれの初期位
    相を参照し、前記第1の初期位相画像における注目画素
    の初期位相と比較し、同一の初期位相を持つ対応画素位
    置が一意に決定できるか否かを判定する工程と、 (f)一意に決定された画素位置に基づき三次元座標位
    置を求め、前記第1、及び第2の初期位相画像における
    該当画素の初期位相の絶対値を決定する工程と、 (g)前記(d)乃至(f)の工程を、前記第1の初期
    位相画像の全画素について繰り返す工程と、 (h)前記光パターンの初期位相の絶対値を参照しなが
    ら、前記第1、及び第2の初期位相画像から第1、及び
    第2の絶対位相画像へ変換する工程と、 (i)前記第1、及び第2の絶対位相画像の各画素にお
    ける絶対位相と、前記光パターンの投射位置と前記第
    1、及び第2の画像の撮像位置とを基に、各画素におけ
    る前記被計測物体の三次元座標位置を求める工程と、 を含むことを特徴とする三次元形状計測方法。
  2. 【請求項2】初期位相画像から初期位相の絶対値を決定
    する工程(f)において、 (1)前記光パターンの投射位置と前記第1の撮像位置
    を基に、前記第1の初期位相画像における注目画素の初
    期位相から対応する第1の三次元座標位置候補群を求め
    る工程と、 (2)前記第2の撮像位置を基に、前記第2の初期位相
    画像において前記第1の三次元座標位置群に対応する画
    素位置群を求めてそれぞれの初期位相を参照し、前記第
    1の初期位相画像における注目画素の初期位相と比較
    し、同一の初期位相を持つ対応画素位置が一意に決定で
    きるか否かを判定する工程と、 (3)前記光パターンの投射位置と前記第2の撮像位置
    とを基に、前記第2の初期位相画像における前記一意に
    決定された画素の初期位相から、対応する第2の三次元
    座標位置候補群を求める工程と、 (4)前記第1の撮像位置を基に、前記第1の初期位相
    画像において前記第2の三次元座標位置群に対応する画
    素位置群を求めてそれぞれの初期位相を参照し、前記第
    2の初期位相画像における一意に決定された画素の初期
    位相と比較し、同一の初期位相を持つ対応画素位置が一
    意に決定されるか否かを判定する工程と、 (5)前記両工程(2)、(4)により、一意に決定さ
    れた画素位置により三次元座標位置を求め、前記第1、
    第2の初期位相画像における該当画素の初期位相の絶対
    値を決定する工程と、 (6)前記工程(1)乃至(5)を、前記第1の初期位
    相画像の全画素について繰り返す工程と、 を含むことを特徴とする、請求項1に記載の三次元形状
    計測方法。
  3. 【請求項3】前記被計測物体を三つ以上の異なる方向か
    ら撮像手段で撮像する工程を含むことを特徴とする、請
    求項1又は2記載の三次元形状計測方法。
  4. 【請求項4】(a)二つの異なる方向から光投射手段よ
    りそれぞれ空間的に縞状の輝度分布を持つ第1、及び第
    2の光パターンを位相をずらしながら被計測物体へと投
    射する工程と、 (b)前記第1の光パターンを位相をずらしながら照射
    し前記被計測物体を撮像手段で撮像した後、前記第2の
    光パターンを位相をずらしながら照射し前記被計測物体
    を撮像する工程と、 (c)前記第1、及び第2の光パターンにより撮像され
    た第1、第2の画像列から、それぞれについて第1、第
    2の初期位相画像を導出する工程と、 (d)前記第1の光パターンの投射位置と撮像位置を基
    にして、前記第1の初期位相画像における注目画素の初
    期位相から、対応する三次元座標位置候補群を求める工
    程と、 (e)前記第2の光パターンの照射位置と三次元座標位
    置候補群から、取り得る位相値群を参照し、前記第2の
    初期位相画像における前記注目画素の初期位相と比較
    し、同一となる初期位相が一意に決定できるか否かを判
    定する工程と、 (f)一意に決定された三次元座標位置から、前記第
    1、及び第2の光パターンの初期位相の絶対値を決定す
    る工程と、 (g)前記(d)乃至(f)の工程を前記第1の初期位
    相画像の全画素について繰り返す工程と、 (h)前記光パターンの初期位相の絶対値を参照しなが
    ら、前記第1、及び第2の初期位相画像から第1、及び
    第2の絶対位相画像へ変換する工程と、 (i)前記第1、及び第2の絶対位相画像の各画素にお
    ける絶対位相と、前記二つの光パターン投射位置と画像
    撮像位置を基に、各画素における前記被計測物体の三次
    元座標位置を求める工程と、 を含むことを特徴とする三次元形状計測方法。
  5. 【請求項5】初期位相画像から初期位相の絶対値を決定
    する工程(f)において、 (1)前記第1の光パターンの投射位置と撮像位置とを
    基に、前記第1の初期位相画像における注目画素の初期
    位相から、対応する第1の三次元座標位置候補群を求め
    る工程と、 (2)前記第2の光パターンの照射位置と前記第1の三
    次元座標位置候補群から、取り得る位相値群を参照し、
    前記第2の初期位相画像における前記注目画素の初期位
    相と比較し、同一となる初期位相が一意に決定できるか
    否かを判定する工程と、 (3)前記第2の光パターンの投射位置と撮像位置とを
    基に、前記第2の初期位相画像における注目画素の初期
    位相から、対応する第2の三次元座標位置候補群を求め
    る工程と、 (4)前記第1の光パターンの照射位置と前記第2の三
    次元座標位置候補群から、取り得る位相値群を参照し、
    前記第1の初期位相画像における前記注目画素の初期位
    相と比較し、同一となる初期位相が一意に決定されるか
    否かを判定する工程と、 (5)前記両工程(2)、(4)により一意に決定され
    た三次元座標位置から、二つの光パターンの初期位相の
    絶対値を決定する工程と、 (6)前記工程(1)乃至(5)を、前記第1の初期位
    相画像の全画素について繰り返す工程と、 を含むことを特徴とする、請求項4記載の三次元形状計
    測方法。
  6. 【請求項6】三つ以上の異なる方向からそれぞれ、光投
    射手段により、空間的に縞状の輝度分布を持つ光パター
    ンを、位相をずらしながら前記被計測物体へと投射する
    工程を有することを特徴とする、請求項4又は5記載の
    三次元形状計測方法。
  7. 【請求項7】(a)二つの異なる方向から光投射手段よ
    りそれぞれ、空間的に縞状の輝度分布を持つ第1、及び
    第2の光パターンを位相をずらしながら被計測物体へと
    投射する工程と、 (b)前記第1の光パターンを位相をずらしながら照射
    し前記被計測物体を二つの異なる方向から第1、及び第
    2の撮像手段で撮像した後、前記第2の光パターンを位
    相をずらしながら照射し同様に二つの異なる方向から前
    記第1、及び第2の撮像手段でそれぞれ前記被計測物体
    を撮像する工程と、 (c)前記第1の光パターンによりそれぞれ二つの方向
    から撮像された第1、及び第2の画像列から、それぞれ
    について第1、及び第2の初期位相画像を導出する工程
    と、 (d)前記第2の光パターンにより前記第1、及び第2
    の撮像手段でそれぞれ二つの方向から撮像された第3、
    及び第4の画像列から、それぞれについて第3、及び第
    4の初期位相画像を導出する工程と、 (e)前記第1の光パターンの投射位置と第1の撮像位
    置とを基にして、前記第1の光パターンにより前記第1
    の撮像位置から得られた前記第1の初期位相画像におけ
    る注目画素の初期位相から、対応する第1の三次元座標
    位置候補群を求める工程と、 (f)前記第2の撮像位置を基にして、前記第2の光パ
    ターンにより第2の撮像位置から得られた第4の初期位
    相画像における第1の三次元座標位置候補群の対応画素
    位置群を求め、該対応画素群の初期位相から第2の三次
    元座標位置候補群を求める工程と、 (g)前記第1、及び第2の三次元座標位置候補群を比
    較し、重複する座標点が一意に決定できるか否かを判定
    する工程と、 (h)一意に決定された三次元座標位置から、前記第
    1、及び第2の光パターンの初期位相の絶対値を決定す
    る工程と、 (i)前記(e)乃至(h)の工程を前記第1の初期位
    相画像の全画素について繰り返す工程と、 (j)前記光パターンの初期位相の絶対値を参照しなが
    ら、前記第1乃至第4の初期位相画像から第1乃至第4
    の絶対位相画像へ変換する工程と、 (k)前記第1乃至第4の絶対位相画像の各画素におけ
    る絶対位相と、前記第1、及び第2の光パターンの投射
    位置と第1、及び第2の撮像位置を基に、各画素におけ
    る被計測物体の三次元座標位置を求める工程と、 を含むことを特徴とする三次元形状計測方法。
  8. 【請求項8】初期位相画像から初期位相の絶対値を決定
    する工程(h)において、 (1)前記第1の光パターンの投射位置と前記第1の撮
    像位置とを基に、前記第1の光パターンにより第1の撮
    像位置から得られた第1の初期位相画像における注目画
    素の初期位相から、対応する第1の三次元座標位置候補
    群を求める工程と、 (2)前記第2の撮像位置とを基に、前記第2の光パタ
    ーンにより前記第2の撮像位置から得られた第4の初期
    位相画像における前記第1の三次元座標位置候補群の対
    応画素位置群を求め、該対応画素群の初期位相から第2
    の三次元座標位置候補群を求める工程と、 (3)前記第1、及び第2の三次元座標位置候補群を比
    較し、重複する座標点が一意に決定できるかどうか判定
    する工程と、 (4)第2の撮像位置を基に、一意に決定された三次元
    座標位置に対応する画素の初期位相から、対応する第3
    の三次元座標位置候補群を求める工程と、 (5)前記第1の撮像位置を基にして、前記第2の光パ
    ターンにより前記第2の撮像位置から得られた前記第1
    の初期位相画像における前記第3の三次元座標位置候補
    群の対応画素位置群を求め、該対応画素群の初期位相か
    ら第4の三次元座標位置候補群を求める工程と、 (6)前記第3、及び第4の三次元座標位置候補群を比
    較し、重複する座標点が一意に決定できるか否か判定す
    る工程と、 (7)一意に決定された三次元座標位置から、第1、及
    び第2の光パターンの初期位相の絶対値を決定する工程
    と、 (8)前記工程(1)乃至(7)を、前記第1の初期位
    相画像の全画素について繰り返す工程と、 を含むことを特徴とする、請求項7記載の三次元形状計
    測方法。
  9. 【請求項9】初期位相画像から初期位相の絶対値を決定
    する工程(h)において、 (1)前記第1の光パターン投射位置と第1の撮像位置
    とを基に、前記第1の初期位相画像における注目画素の
    初期位相から、対応する三次元座標位置候補群を求める
    工程と、 (2)前記第2の撮像位置を基にして、前記第1の光パ
    ターンにより前記第2の撮像位置から得られた前記第2
    の初期位相画像において前記三次元座標位置群に対応す
    る画素位置群を求めてそれぞれの初期位相を参照し、前
    記第1の初期位相画像における注目画素の初期位相と比
    較し、同一の初期位相を持つ対応画素位置が一意に決定
    できるか否か判定する工程と、 (3)一意に決定された画素位置により三次元座標位置
    を求め、前記初期位相画像における該当画素の初期位相
    の絶対値を決定する工程と、 (4)前記工程(1)乃至(3)を、前記第1の初期位
    相画像の全画素について繰り返す工程と、 を含むことを特徴とする、請求項7記載の三次元形状計
    測方法。
  10. 【請求項10】初期位相画像から初期位相の絶対値を決
    定する工程(h)において、 (1)前記第1の光パターン投射位置と前記第1の撮像
    位置とを基に、前記第1の初期位相画像における注目画
    素の初期位相から、対応する第1の三次元座標位置候補
    群を求める工程と、 (2)前記第2の撮像位置を基に、前記第1の光パター
    ンにより前記第2の撮像位置から得られた前記第2の初
    期位相画像において、前記第1の三次元座標位置群に対
    応する画素位置群を求めてそれぞれの初期位相を参照
    し、前記第1の初期位相画像における注目画素の初期位
    相と比較し、同一の初期位相を持つ対応画素位置が一意
    に決定できるか否か判定する工程と、 (3)前記第1の光パターンの投射位置と前記第2の撮
    像位置とを基に、前記第2の初期位相画像における前記
    一意に決定された画素の初期位相から、対応する第2の
    三次元座標位置候補群を求める工程と、 (4)第1の撮像位置を基に、前記第1の光パターンに
    より第1の撮像位置から得られた第1の初期位相画像に
    おいて前記第2の三次元座標位置群に対応する画素位置
    群を求めてそれぞれの初期位相を参照し、前記第2の初
    期位相画像における一意に決定された画素の初期位相と
    比較し、同一の初期位相を持つ対応画素位置が一意に決
    定されるか否か判定する工程と、 (5)両工程により一意に決定された画素位置により三
    次元座標位置を求め、前記初期位相画像における該当画
    素の初期位相の絶対値を決定する工程と、 (6)前記工程(1)乃至(5)を、前記第1の初期位
    相画像の全画素について繰り返す工程と、 を含むことを特徴とする、請求項7に記載の三次元形状
    計測方法。
  11. 【請求項11】初期位相画像から初期位相の絶対値を決
    定する工程(h)において、 (1)前記第1の光パターンの投射位置と前記第1の撮
    像位置を基にして、前記第1の初期位相画像における注
    目画素の初期位相から、対応する三次元座標位置候補群
    を求める工程と、 (2)前記第2の光パターンの照射位置と前記三次元座
    標位置候補群から、取り得る位相値群を参照し、前記第
    2の光パターンにより前記第1の撮像位置から得られた
    第3の初期位相画像における前記注目画素の初期位相と
    比較し、同一となる初期位相が一意に決定できるか否か
    判定する工程と、 (3)一意に決定された三次元座標位置から、前記初期
    位相画像における該当画素の初期位相の絶対値を決定す
    る工程と、 (4)前記(1)乃至(3)の工程を、前記第1の初期
    位相画像の全画素について繰り返し初期位相の絶対値を
    決定する工程と、 を含むことを特徴とする、請求項7記載の三次元形状計
    測方法。
  12. 【請求項12】初期位相画像から初期位相の絶対値を決
    定する工程(h)において、 (1)前記第1の光パターンの投射位置と前記第1の撮
    像位置を基にして、前記第1の初期位相画像における注
    目画素の初期位相から、対応する第1の三次元座標位置
    候補群を求める工程と、 (2)前記第2の光パターンの照射位置と前記第1の三
    次元座標位置候補群から、取り得る位相値群を参照し、
    前記第2の光パターンにより前記第1の撮像位置から得
    られた第3の初期位相画像における前記注目画素の初期
    位相と比較し、同一となる初期位相が一意に決定できる
    か否か判定する工程と、 (3)前記第2の光パターン投射位置と前記第1の撮像
    位置を基にして、前記第3の初期位相画像における注目
    画素の初期位相から、対応する第2の三次元座標位置候
    補群を求める工程と、 (4)前記第1の光パターンの照射位置と前記第2の三
    次元座標位置候補群から、取り得る位相値群を参照し、
    前記第1の光パターンにより前記第1の撮像位置から得
    られた前記第1の初期位相画像における前記注目画素の
    初期位相と比較し、同一となる初期位相が一意に決定で
    きるか否か判定する工程と、 (5)両工程(2)、(4)により一意に決定された三
    次元座標位置から、前記初期位相画像における該当画素
    の初期位相の絶対値を決定する工程と、 (6)前記(1)乃至(5)を、前記第1の初期位相画
    像の全画素について繰り返すことを特徴とする、請求項
    7記載の三次元形状計測方法。
  13. 【請求項13】初期位相画像から初期位相の絶対値を決
    定する工程(h)において、請求項7乃至12のいずれ
    か一に記載の初期位相の絶対値を決定する工程を複数組
    み合わせる、ことを特徴とする請求項7記載の三次元形
    状計測方法。
  14. 【請求項14】三つ以上の異なる方向からそれぞれ、光
    投射手段により、空間的に縞状の輝度分布を有する光パ
    ターンを、位相をずらしながら前記被計測物体へと投射
    する工程を含むことを特徴とする、請求項7乃至13の
    いずれか一に記載の三次元形状計測方法。
  15. 【請求項15】三つ以上の異なる方向から前記被計測物
    体を撮像する工程を含むことを特徴とする、請求項7乃
    至14のいずれか一に記載の三次元形状計測方法。
  16. 【請求項16】投射する光パターンが、正弦波状である
    ことを特徴とする、請求項1乃至15のいずれか一に記
    載の三次元形状計測方法。
  17. 【請求項17】光投射手段制御信号を入力とし、空間的
    に縞状の輝度分布を有する光パターンを、前記光投射制
    御信号に応じて位相をずらしながら被計測物体へ投射す
    る光投射手段と、 第1、及び第2のカメラ制御信号をそれぞれ入力とし、
    前記第1、及び第2の制御信号に応じて計測物体を二つ
    の異なる方向から撮像し、それぞれ第1、及び第2のカ
    メラ出力信号としてそれぞれ出力する第1、及び第2の
    カメラと、 前記第1、及び第2のカメラ出力信号をそれぞれ入力と
    し、撮像された画像を記録するとともに、第1、及び第
    2の画像信号としてそれぞれ出力する第1、及び第2の
    画像記憶手段と、 位相計算制御信号により切り替えられる、前記第1又は
    第2の画像信号を入力とし、入力した画像信号の画像列
    から各画素毎に初期位相値を計算して位相信号として出
    力する位相計算手段と、 前記位相計算制御信号により振り分けられる前記位相信
    号を入力とし、前記第1、及び第2の画像信号から計算
    した位相値を記録するとともに、第1、及び第2の位相
    信号としてそれぞれ出力する第1、及び第2の位相記憶
    手段と、 前記第1、及び第2の位相信号を入力とし、前記光投射
    手段と前記第1のカメラの位置とを基にして、前記第1
    の位相信号における注目画素の初期位相から対応する三
    次元座標位置候補群を求め、前記第2のカメラの位置を
    基にして、前記第2の位相信号において前記三次元座標
    位置群に対応する画素位置群を求めてそれぞれの初期位
    相を参照し、第1の初期位相信号における注目画素の初
    期位相と比較し、同一の初期位相を持つ対応画素位置が
    一意に決定できるか否かを判定し、一意に決定された画
    素位置により三次元座標位置を求め、前記第1、第2の
    位相信号における該当画素の初期位相の絶対値を決定す
    る処理を、前記第1の位相信号の全画素について繰り返
    し、前記第1の位相信号に対応して第1の絶対位相信号
    を出力し、前記第2の位相信号に対応して第2の絶対位
    相信号を出力する絶対位相決定手段と、 三次元座標計算制御信号により切り替えられる、前記第
    1又は第2の絶対位相信号と、前記第1又は第2位相信
    号を入力とし、前記第1又は第2の位相信号中における
    絶対位相が未決定である画素について、周辺の絶対位相
    が既に決定されている画素からの差が小さくなるように
    絶対位相を決定する処理を、前記三次元座標計算信号に
    より切り替えられる前記第1又は第2の位相信号の全画
    素について繰り返し、それぞれ、第1又は第2の絶対位
    相変換信号として出力する絶対位相変換手段と、 前記三次元座標計算制御信号により切り替えられる、前
    記第1又は第2絶対位相変換信号を入力とし、前記光投
    射手段と前記第1又は第2のカメラの位置を基にして三
    次元座標値へと変換し、第1又は第2の三次元座標信号
    として出力する三次元座標変換手段と、 前記第1、及び第2の三次元座標信号を入力とし、それ
    ぞれの前記第1、及び第2のカメラに対応する三次元座
    標値を記録するとともに、第1、及び第2の三次元座標
    信号としてそれぞれ出力する第1、及び第2の三次元座
    標記憶手段と、 前記第1、及び第2の三次元座標信号を入力とし、互い
    に欠けているデータを補完して合成し、合成三次元座標
    信号として出力する三次元座標合成手段と、 前記光投射手段制御信号、前記第1、及び第2のカメラ
    制御信号、前記位相計算制御信号、前記三次元座標計算
    制御信号を出力し、前記光投射手段から投射される光パ
    ターンを位相をずらしながら撮像するとともに、位相計
    算の入出力、及び三次元座標計算の入出力を制御する制
    御手段と、 を備えたことを特徴とする三次元形状計測装置。
  18. 【請求項18】前記絶対位相決定手段が、 前記第1、及び第2の位相信号と、注目画素位置信号を
    入力とし、前記光投射手段と前記第1のカメラの位置を
    基にして、前記第1の位相信号における注目画素の初期
    位相から対応する第1の三次元座標位置候補群を求め、
    前記第2のカメラの位置を基にして、前記第2の位相信
    号において前記第1の三次元座標位置群に対応する画素
    位置群を求めてそれぞれの初期位相を参照し、前記第1
    の位相信号における注目画素の初期位相と比較し、同一
    の初期位相を持つ対応画素位置が一意に決定できるか否
    か判定して、該画素の前記第2の位相信号上における画
    素位置と初期位相を一意決定画素信号として出力する第
    1の手段と、 前記第1、及び第2の位相信号と前記一意決定画素信号
    とを入力とし、前記光投射手段と前記第2のカメラの位
    置を基にして、前記第2の位相信号における前記一意決
    定画素信号における画素位置と初期位相から、対応する
    第2の三次元座標位置候補群を求め、前記第1のカメラ
    の位置を基にして、前記第1の位相信号において前記第
    2の三次元座標位置群に対応する画素位置群を求めてそ
    れぞれの初期位相を参照し、前記第2の位相信号におけ
    る一意に決定された画素の初期位相と比較し、同一の初
    期位相を持つ対応画素位置が一意に決定できるか否か判
    定し、 以上の二つの判定処理により一意に決定できた場合に該
    画素位置により三次元座標位置を求め、 前記第1、第2の位相信号における該当画素の初期位相
    の絶対値を決定し、前記第1の位相信号に対応して第1
    の絶対位相信号を、前記第2の位相信号に対応して第2
    の絶対位相信号を出力する第2の手段と、 前記第1の位相信号の全画素を順にスキャンして注目画
    素位置信号を出力する第3の手段と、 を備えたことを特徴とする、請求項17に記載の三次元
    形状計測装置。
  19. 【請求項19】三つ以上の異なる方向から撮像するカメ
    ラを備えたことを特徴とする、請求項17又は18記載
    の三次元形状計測装置。
  20. 【請求項20】第1、及び第2の光投射手段制御信号を
    それぞれ入力とし、二つの異なる方向からそれぞれ、空
    間的に縞状の輝度分布を持つ第1、及び第2光パターン
    を、前記第1、及び第2の光投射手段制御信号に応じて
    位相をずらしながら被計測物体へと投射する第1、及び
    第2の光投射手段と、 カメラ制御信号を入力とし、前記カメラ制御信号に応じ
    て前記被計測物体を撮像しカメラ出力信号として出力す
    るカメラと、 前記カメラ出力制御信号により切り替えられる、前記カ
    メラ出力信号を入力として、前記第1、及び第2の光パ
    ターンにより撮像された画像列を記録するとともに、第
    1、及び第2の画像信号としてそれぞれ出力する第1、
    及び第2の画像記憶手段と、 位相計算制御信号により切り替えられる、前記第1又は
    第2の画像信号を入力とし、画像列から各画素毎に初期
    位相値を計算して位相信号として出力する位相計算手段
    と、 前記位相計算制御信号により振り分けられる、前記位相
    信号を入力とし,前記第1、第2の画像信号から計算し
    た位相値を記録するとともに、第1、及び第2の位相信
    号としてそれぞれ出力する第1、及び第2の位相記憶手
    段と、 前記第1、及び第2の位相信号を入力とし、前記第1の
    光投射手段と前記カメラの位置を基にして、前記第1の
    位相信号における注目画素の初期位相から対応する三次
    元座標位置候補群を求め、前記第2の光投射手段の位置
    と前記三次元座標位置候補群から、取り得る位相値群を
    参照し、前記第2の位相信号における前記注目画素の初
    期位相と比較し、同一となる初期位相が一意に決定でき
    るか否かを判定し、一意に決定された三次元座標位置か
    ら、前記第1、及び第2の光パターンの初期位相の絶対
    値を決定する処理を、前記第1の位相信号の全画素につ
    いて繰り返し、前記第1の位相信号に対応して第1の絶
    対位相信号を出力し、前記第2の位相信号に対応して第
    2の絶対位相信号を出力する絶対位相決定手段と、 三次元座標計算制御信号により切り替えられる、前記第
    1又は第2の絶対位相信号と、前記第1又は第2の位相
    信号とを入力とし、前記第1又は第2の位相信号中にお
    ける絶対位相が未決定である画素について,周辺の絶対
    位相が既に決定している画素からの差が小さくなるよう
    に絶対位相を決定してゆくことを、前記第1又は第2の
    位相信号の全画素について繰り返し、それぞれ第1又は
    第2の絶対位相変換信号として出力する絶対位相変換手
    段と、 三次元座標計算制御信号により切り替えられる、第1又
    は第2の絶対位相変換信号を入力とし,前記第1又は第
    2の光投射手段と前記カメラの位置を基にして、三次元
    座標値へと変換し、第1又は第2の三次元座標信号とし
    て出力する三次元座標変換手段と、 前記第1、及び第2の三次元座標信号を入力とし、それ
    ぞれの前記第1、及び第2の光投射手段に対応する三次
    元座標値を記録するとともに、第1、及び第2の三次元
    座標信号として出力する第1、及び第2の三次元座標記
    憶手段と、 前記第1、及び第2の三次元座標信号を入力とし、互い
    に欠けているデータを補完して合成し、合成三次元座標
    信号として出力する三次元座標合成手段と、 前記第1、及び第2の光投射手段制御信号、前記カメラ
    制御信号、前記カメラ出力制御信号、前記位相計算制御
    信号、前記三次元座標計算制御信号を出力して、前記第
    1、及び第2の光投射手段を切り替えて位相をずらしな
    がら撮像し、カメラ出力を切り替え、さらに位相計算の
    入出力を制御し、三次元座標計算の入出力を制御する制
    御手段と、 を備えていることを特徴とする三次元形状計測装置。
  21. 【請求項21】前記絶対位相決定手段が、 前記第1、及び第2の位相信号と、注目画素位置信号を
    入力とし、前記第1の光投射手段と前記カメラの位置を
    基にして、前記第1の位相信号における注目画素の初期
    位相から対応する第1の三次元座標位置候補群を求め、
    前記光投射手段と前記第1の三次元座標位置候補群か
    ら、取り得る位相値群を参照し、前記第2の位相信号に
    おける前記注目画素の初期位相と比較し、同一となる初
    期位相が一意に決定できるかどうか判定して、該画素の
    前記第2の位相信号上における画素位置と初期位相を一
    意決定画素信号として出力する第1の手段と、 前記第1、第2の位相信号と前記一意決定画素信号とを
    入力とし、前記第2の光投射手段Bと前記カメラの位置
    を基にして、前記第2の位相信号における前記一意決定
    画素信号における初期位相から、対応する第2の三次元
    座標位置候補群を求め、前記第1の光投射手段と前記第
    2の三次元座標位置候補群から、取り得る位相値群を参
    照し、前記第1の位相信号における前記注目画素の初期
    位相と比較し、同一となる初期位相が一意に決定される
    かどうか判定し、以上の二つの判定処理により一意に決
    定できた場合に一意となった三次元座標位置から、二つ
    の光パターンの初期位相の絶対値を決定し、前記第1の
    位相信号に対応して第1の絶対位相信号を、前記第2の
    位相信号に対応して第2の絶対位相信号を出力する第2
    の手段と、 前記第1の位相信号の全画素を順にスキャンして注目画
    素位置信号を出力する第3の手段と、 を含むことを特徴とする、請求項20記載の三次元形状
    計測装置。
  22. 【請求項22】三つ以上の異なる方向からそれぞれ、空
    間的に縞状の輝度分布を持つ光パターンを、位相をずら
    しながら計測物体へと投射する光投射手段を備えたこと
    を特徴とする、請求項20又は21記載の三次元形状計
    測装置。
  23. 【請求項23】第1、及び第2の光投射手段制御信号
    A、Bをそれぞれ入力とし、二つの異なる方向からそれ
    ぞれ、空間的に縞状の輝度分布を持つ第1、及第2のび
    光パターンを、前記第1、及び第2の光投射手段制御信
    号に合わせて位相をずらしながら計測物体へと投射する
    第1、及び第2の光投射手段A、Bと、 第1、及び第2のカメラ制御信号A、Bをそれぞれ入力
    とし、前記第1、及び第2のカメラ制御信号に合わせて
    計測物体を二つの異なる方向から撮像し、第1、及び第
    2のカメラ出力信号A、Bとして出力する第1、及び第
    2のカメラA、Bと、 カメラ出力制御信号により切り替えられる、第1、及び
    第2のカメラ出力信号A、Bを入力とし、第1、及び第
    2の光パターンでそれぞれ第1、及び第2のカメラで撮
    像された画像列として、前記第1の光投射手段と前記第
    1のカメラ、前記第2の光投射手段と前記第1のカメ
    ラ、前記第1の光投射手段と前記第2のカメラ、前記第
    2の光投射手段と前記第2のカメラの組み合せよりな
    る、画像列を記録するとともに、それぞれ、第1乃至第
    4の画像信号A−A、A−B、B−A、B−Bとして出
    力する第1乃至第4の画像記憶手段と、 位相計算制御信号により切り替えられる、前記第1乃至
    第4の画像信号A−A、A−B、B−AまたはB−Bを
    入力として、画像列から各画素毎に初期位相値を計算し
    て位相信号として出力する位相計算手段と、 位相計算制御信号により切り替えられる、前記位相信号
    を入力とし、前記第1乃至第4の画像信号A−A、A−
    B、B−A、B−Bから計算した位相値を記録するとと
    もに、第1乃至第4の位相信号A−A、A−B、B−
    A、B−Bとしてそれぞれ出力する第1乃至第4の位相
    記憶手段と、 前記第1、第4の位相信号A−A、B−Bを入力とし、
    前記第1の光投射手段Aと前記第1のカメラAの位置を
    基にして、前記第1の光投射手段Aの光パターンにより
    前記第1のカメラAの位置から得られた前記位相信号A
    −Aにおける注目画素の初期位相から、対応する第1の
    三次元座標位置候補群を求め、前記第2のカメラBの位
    置を基にして、前記第2の光投射手段Bの光パターンに
    より前記第2のカメラBの位置から得られた前記位相信
    号B−Bにおける第1の三次元座標位置候補群の対応画
    素位置群を求め、該対応画素群の初期位相から第2の三
    次元座標位置候補群を求め、前記第1の三次元座標位置
    候補群と第2の三次元座標位置候補群を比較し、重複す
    る座標点が一意に決定できるか否か判定し、一意に決定
    された三次元座標位置から、前記第1、及び第2の光パ
    ターンの初期位相の絶対値を決定する処理を、前記位相
    信号A−Aの全画素について繰り返し、前記位相信号A
    −Aに対応して絶対位相信号A−Aを、前記位相信号B
    −Bに対応して絶対位相信号B−Bを出力する絶対位相
    決定手段と、 三次元座標計算制御信号により切り替えられる、前記絶
    対位相決定手段からの前記絶対位相信号A−AまたはB
    −Bと、前記位相信号A−AまたはB−Bを入力とし、
    前記位相信号中における絶対位相が未決定である画素に
    ついて、周辺の絶対位相が既に決定している画素からの
    差が小さくなるように絶対位相を決定してゆく処理を、
    前記位相信号A−A又はB−Bの全画素について繰り返
    し、それぞれ絶対位相変換信号A−A又はB−Bとして
    出力する絶対位相変換手段と、 三次元座標計算制御信号により切り替えられる、絶対位
    相変換信号A−A又はB−Bを入力とし、前記光投射手
    段Aと前記カメラAまたは前記光投射手段Bと前記カメ
    ラBの位置を基にして、三次元座標値へと変換し、三次
    元座標信号A−A又はB−Bとして出力する三次元座標
    変換手段と、 前記三次元座標信号A−A又はB−Bを入力とし、それ
    ぞれの前記光投射手段Aと前記カメラA又は前記光投射
    手段Bと前記カメラBに対応する三次元座標値を記録す
    るとともに、三次元座標信号A−A又はB−Bとして出
    力する第1、及び第2の三次元座標記憶手段A−A、B
    −Bと、 前記第1、及び第2の三次元座標信号A−A、B−Bを
    入力とし、互いに欠けているデータを補完して合成し、
    合成三次元座標信号として出力する三次元座標合成手段
    と、 前記第1、第2の光投射手段制御信号、前記第1、第2
    のカメラ制御信号、前記位相計算制御信号、前記三次元
    座標計算制御信号を出力して、光パターンを位相をずら
    しながら撮像し、位相計算の入出力、及び三次元座標計
    算の入出力を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする三次元形状計測装置。
  24. 【請求項24】第1、及び第2の光投射手段制御信号
    A、Bをそれぞれ入力とし、二つの異なる方向からそれ
    ぞれ、空間的に縞状の輝度分布を持つ光パターンを、前
    記第1、及び第2の光投射手段制御信号に応じて位相を
    ずらしながら計測物体へと投射する第1、及び第2の光
    投射手段A、Bと、 第1、及び第2のカメラ制御信号A、Bをそれぞれ入力
    とし、前記第1、及び第2のカメラ制御信号に応じて計
    測物体を二つの異なる方向から撮像し、第1、第2のカ
    メラ出力信号(A、B)として出力する第1、及び第2
    のカメラA、Bと、 カメラ出力制御信号により切り替えられる、第1、及び
    第2のカメラ出力信号A、Bを入力とし、二つの光パタ
    ーンでそれぞれ第1、及び第2のカメラで撮像された画
    像列として、前記第1の光投射手段と前記第1のカメ
    ラ、前記第2の光投射手段と前記第1のカメラ、前記第
    1の光投射手段と前記第2のカメラ、前記第2の光投射
    手段と前記第2のカメラの組み合せよりなる、画像列を
    記録するとともに、それぞれ、第1乃至第4の画像信号
    A−A、A−B、B−A、B−Bとして出力する第1乃
    至第4の画像記憶手段と、 位相計算制御信号により切り替えられる、前記第1乃至
    第4の画像信号A−A、A−B、B−AまたはB−Bを
    入力として、画像列から各画素毎に初期位相値を計算し
    て位相信号として出力する位相計算手段と、 位相計算制御信号により切り替えられる、前記位相信号
    を入力とし、前記第1乃至第4の画像信号A−A、A−
    B、B−A、B−Bから計算した位相値を記録するとと
    もに、第1乃至第4の位相信号A−A、A−B、B−
    A、B−Bとしてそれぞれ出力する第1乃至第4の位相
    記憶手段と、 位相信号A−Aと位相信号B−Aとを入力として、絶対
    位相が決定可能な画素位置について絶対位相値を決定
    し、絶対位相信号A−A(A−A/B−A)、絶対位相信
    号B−A(A−A/B−A)として出力する第1の絶対位
    相決定手段と、 位相信号A−Bと位相信号B−Bとを入力として、絶対
    位相が決定可能な画素位置について絶対位相値を決定
    し、絶対位相信号A−B(A−B/B−B)、絶対位相信
    号B−B(A−B/B−B)として出力する第2の絶対位
    相決定手段と、 位相信号A−A と位相信号A−Bとを入力として、絶
    対位相が決定可能な画素位置について絶対位相値を決定
    し、絶対位相信号A−A(A−A/A−B) 、絶対位相信
    号A−B(A−A/A−B)として出力する第3の絶対位
    相決定手段と、 位相信号B−Aと位相信号B−Bとを入力として、絶対
    位相が決定可能な画素位置について絶対位相値を決定
    し、絶対位相信号B−A(B−A/B−B)、絶対位相信
    号B−B(B−A/B−B) として出力する第4の絶対位
    相決定手段と、 位相信号A−A と位相信号B−Bとを入力として、絶
    対位相が決定可能な画素位置について、画像A(光パタ
    ーンA)上の絶対位相決定画素とその絶対位相を絶対位
    相信号A−A(A−A/B−B) として、また画像B(光
    パターンB) については絶対位相信号B−B(A−A/B
    −B)として出力する第5の絶対位相決定手段と、 位相信号A−Bと位相信号B−Aとを入力として、絶対
    位相が決定可能な画素位置について画像A(光パターン
    B)上の絶対位相決定画素とその絶対位相を絶対位相信
    号A−B(A−B/B−A) として、また画像B(光パタ
    ーンA)については絶対位相信号B−A(A−B/B−A)
    として出力する第6の絶対位相決定手段と、を備え、 三次元座標計算制御信号により切り替えられる位相信号
    と絶対位相信号とを入力とし、絶対位相信号を参照しな
    がら、位相信号中の絶対位相が得られていない画素位置
    の位相値を、絶対位相へと変換する絶対位相変換手段で
    あって、 位相信号A−Aと、絶対位相信号A−A(A−A/B−
    A) 、A−A(A−A/A−B) 、A−A(A−A/B−
    B) 、 位相信号A−Bと、絶対位相信号A−B(A−A/A−
    B) 、A−B(A−B/B−A) 、A−B(A−B/B−
    B) 、 位相信号B−A と、絶対位相信号B−A(A−A/A−
    B) 、B−A(A−B/B−A) 27、B−A(B−A/B−
    B) 、 位相信号B−Bと、絶対位相信号B−B(A−A/B−
    B) 、B−B(A−B/B−B) 、B−B(B−A/B−
    B)の各組よりなり、絶対位相が得られている画素は、
    全ての絶対位相信号の論理積により判定し、絶対位相変
    換信号として出力する絶対位相変換手段と、 絶対位相変換信号と三次元座標計算制御信号とを入力と
    し、前記位相信号A−Aから求めた絶対位相である場
    合、前記第1の光投射手段A、第1のカメラAの位置関
    係及び内部構成に応じたパラメータにより三次元座標値
    へと変換して三次元座標信号として出力し、同様に、位
    相信号A−Bから求めた絶対位相であるならば、前記第
    2の光投射手段、第1のカメラの位置関係や内部構成に
    応じたパラメータを用いて三次元座標値へと変換して三
    次元座標信号として出力し、 位相信号B−Aから求めた絶対位相であるならば、前記
    第1の光投射手段、第2のカメラBの位置関係や内部構
    成に応じたパラメータを用いて三次元座標値へと変換し
    三次元座標信号として出力し、位相信号B−Bから求め
    た絶対位相であるならば、前記第2の光投射手段、前 記第2のカメラの位置関係や内部構成に応じたパラメー
    タを用いて、三次元座標値へと変換し三次元座標信号と
    して出力する三次元座標変換手段と、 前記三次元座標変換手段で得られた前記第1の光投射手
    段Aと第1のカメラの組による三次元形状情報を記憶し
    ておき、三次元座標信号A−A として出力する第1の
    三次元座標記憶手段と、 前記三次元座標変換手段で得られた前記第2の光投射手
    段Aと第1のカメラの組による三次元形状情報を記憶し
    ておき、三次元座標信号A−Bとして出力する第2の三
    次元座標記憶手段と、 前記第2の光投射手段Bと前記第1のカメラAの組によ
    る三次元形状情報を記憶しておき、三次元座標信号B−
    Aとして出力する第3の三次元座標記憶手段と、 前記第2の光投射手段Bと前記第2のカメラBの組によ
    る三次元形状情報を記憶しておき、三次元座標信号B−
    Bとして出力する第4の三次元座標記憶手段と、 三次元座標信号A−A、A−B、B−A、B−Bを入力
    とし、4つの形状情報を合成して、合成三次元座標信号
    として出力する三次元座標合成手段と、 前記第1、及び第2の光投射手段制御信号、前記第1、
    及び第2のカメラ制御信号、前記位相計算制御信号、前
    記三次元座標計算制御信号を出力して、光パターンを位
    相をずらしながら撮像するとともに、位相計算の入出
    力、及び三次元座標計算の入出力を制御する制御手段
    と、 を備えたことを特徴とする三次元形状計測装置。
  25. 【請求項25】前記第1、及び第2の絶対位相決定手段
    が、光投射手段が一つ、カメラが二つの組における絶対
    位相の決定である、請求項17記載の前記絶対位相決定
    手段と同じ処理を行ない、 前記第3、及び第4の絶対位相決定手段が、光投射手段
    は二つ、カメラが一つの組における絶対位相の決定であ
    る、請求項20記載の前記絶対位相決定手段と同じ処理
    を行なう、ことを特徴とする請求項24記載の三次元形
    状計測装置。
  26. 【請求項26】前記絶対位相決定手段が、 前記位相信号A−A、B−Bと、注目画素位置信号を入
    力とし、前記第1の光投射手段Aと前記第1のカメラA
    の位置を基にして、前記第1の光投射手段Aの光パター
    ンにより前記第1のカメラAの位置から得られた前記位
    相信号A−Aにおける注目画素の初期位相から、対応す
    る第1の三次元座標位置候補群を求め、前記第2のカメ
    ラBの位置を基にして、前記第2の光投射手段Bの光パ
    ターンにより前記第2のカメラBの位置から得られた前
    記位相信号B−Bにおける第1の三次元座標位置候補群
    の対応画素位置群を求め、該対応画素群の初期位相から
    第2の三次元座標位置候補群を求め、第1、第2の三次
    元座標位置候補群を比較し、重複する座標点が一意に決
    定できるかどうか判定し、前記位相信号B−B上におけ
    る画素位置と初期位相を一意決定画素信号として出力す
    る第1の手段と、 前記位相信号A−A、B−Bと前記一意決定画素信号と
    を入力とし、前記第2のカメラBの位置を基にして、一
    意に決定できた三次元座標位置に対応する画素の、前記
    第2の光投射手段Bの光パターンによる初期位相から、
    対応する第3の三次元座標位置候補群を求め、前記第1
    のカメラAの位置を基にして、前記第1の光投射手段A
    の光パターンにより前記第1のカメラAの位置から得ら
    れた前記位相信号A−Aにおける第3の三次元座標位置
    候補群の対応画素位置群を求め、該対応画素群の初期位
    相から第4の三次元座標位置候補群を求め、第3、第4
    の三次元座標位置候補群を比較し、重複する座標点が一
    意に決定できるかどうか判定し、以上の二つの判定処理
    により一意に決定できた場合に一意となった三次元座標
    位置から、二つの光パターンの初期位相の絶対値を決定
    し、 前記位相信号A−Aに対応して絶対位相信号A−Aを、
    前記位相信号B−Bに対応して絶対位相信号B−Bを出
    力する第2の手段と、 前記位相信号A−Aの全画素を順にスキャンして注目画
    素位置信号を出力する第3の絶対位相決定手段と、 を備えたことを特徴とする、請求項23記載の三次元形
    状計測装置。
  27. 【請求項27】前記絶対位相決定手段が、 前記位相信号A−A、B−Aを入力とし、前記第1の光
    投射手段Aと前記第1のカメラAの位置を基にして、前
    記位相信号A−Aにおける注目画素の初期位相から対応
    する三次元座標位置候補群を求め、前記第2のカメラB
    の位置を基にして、前記第1の光投射手段Aの光パター
    ンにより前記第2のカメラBの位置から得られた前記位
    相信号B−Aにおいて前記三次元座標位置群に対応する
    画素位置群を求めてそれぞれの初期位相を参照し、前記
    位相信号A−Aにおける注目画素の初期位相と比較し、
    同一の初期位相を持つ対応画素位置が一意に決定できる
    かどうか判定し、一意に決定できた画素位置により三次
    元座標位置を求め、該当画素の初期位相の絶対値を決定
    することを、前記位相信号A−Aの全画素について繰り
    返し、前記位相信号A−Aに対応して絶対位相信号A−
    Aを、前記位相信号B−Aに対応して絶対位相信号B−
    Aを出力する、 ことを特徴とする、請求項23記載の三次元形状計測装
    置。
  28. 【請求項28】前記絶対位相決定手段が、 前記位相信号A−A、B−Aと、注目画素位置信号を入
    力とし、前記第1の光投射手段Aと前記第1のカメラA
    の位置を基にして、前記位相信号A−Aにおける注目画
    素の初期位相から、対応する第1の三次元座標位置候補
    群を求め、前記第2のカメラBの位置を基にして、前記
    光投射手段Aの光パターンにより前記第2のカメラBの
    位置から得られた前記位相信号B−Aにおいて第1の三
    次元座標位置群に対応する画素位置群を求めてそれぞれ
    の初期位相を参照し、前記位相信号A−Aにおける注目
    画素の初期位相と比較し、同一の初期位相を持つ対応画
    素位置が一意に決定できるか否か判定して、該画素の前
    記位相信号B−A上における画素位置と初期位相を一意
    決定画素信号として出力する第1の手段と、 前記位相信号A−A、B−Aと前記一意決定画素信号と
    を入力とし、前記第1の光投射手段Aと前記第2のカメ
    ラBの位置を基にして、前記位相信号B−Aにおける前
    記一意に決定された画素の初期位相から、対応する第2
    の三次元座標位置候補群を求め、前記第1のカメラAの
    位置を基に、前記第1の光投射手段Aの光パターンによ
    り前記カメラAの位置から得られた前記位相信号A−A
    において第2の三次元座標位置群に対応する画素位置群
    を求めてそれぞれの初期位相を参照し、前記位相信号B
    −Aにおける一意に決定された画素の初期位相と比較
    し、同一の初期位相を持つ対応画素位置が一意に決定さ
    れるかどうか判定し、以上の二つの判定処理により一意
    に決定できた場合に該画素位置により三次元座標位置を
    求め、前記位相信号A−A、B−Aにおける街頭画素の
    初期位相の絶対値を決定し、前記位相信号A−Aに対応
    して絶対位相信号A−Aを、前記位相信号B−Aに対応
    して絶対位相信号B−Aを出力する第2の手段と、 前記位相信号A−Aの全画素を順にスキャンして注目画
    素位置信号を出力する第3の手段と、 を備えたことを特徴とする特徴とする、請求項23に記
    載の三次元形状計測装置。
  29. 【請求項29】前記絶対位相決定手段において、 前記位相信号A−A、A−Bを入力として、前記第1の
    光投射手段Aと前記第1のカメラAの位置を基にして、
    前記位相信号A−Aにおける注目画素の初期位相から、
    対応する三次元座標位置候補群を求め、前記第2の光投
    射手段Bの位置と前記三次元座標位置候補群から、取り
    得る位相値群を参照し、前記第2の光投射手段Bの光パ
    ターンにより前記第1のカメラAの位置から得られた前
    記位相信号A−Bにおける前記注目画素の初期位相と比
    較し、同一となる初期位相が一意に決定できるかどうか
    判定し、一意に決定できた三次元座標位置から、該当画
    素の初期位相の絶対値を決定することを、前記位相信号
    A−Aの全画素について繰り返し、前記位相信号A−A
    に対応して絶対位相信号A−Aを、前記位相信号A−B
    に対応して絶対位相信号A−Bを出力する、 ことを特徴とする、請求項23記載の三次元形状計測装
    置。
  30. 【請求項30】前記絶対位相決定手段において、 前記位相信号A−A、A−Bと、注目画素位置信号を入
    力とし、前記第1の光投射手段Aと前記第1のカメラA
    の位置を基にして、前記位相信号A−Aにおける注目画
    素の初期位相から、対応する第1の三次元座標位置候補
    群を求め、前記第2の光投射手段Bの位置と第1の三次
    元座標位置候補群から、取り得る位相値群を参照し、前
    記第2の光投射手段Bの光パターンにより前記第1のカ
    メラAの位置から得られた位相位相信号A−Bにおける
    前記注目画素の初期位相と比較し、同一となる初期位相
    が一意に決定できるかどうか判定して、該画素の前記位
    相信号A−B上における画素位置と初期位相を一意決定
    画素信号として出力する第1の手段と、 前記位相信号A−A、A−Bと前記一意決定画素信号と
    を入力とし、前記第2の光投射手段Bと前記第2のカメ
    ラAの位置を基にして、前記位相信号A−Bにおける注
    目画素の初期位相から、対応する第2の三次元座標位置
    候補群を求め、前記光投射手段Aの位置と第2の三次元
    座標位置候補群から、取り得る位相値群を参照し、前記
    第1の光投射手段Aの光パターンにより前記第1のカメ
    ラAの位置から得られた前記位相信号A−Aにおける前
    記注目画素の初期位相と比較し、同一となる初期位相が
    一意に決定されるかどうか判定し、異常の二つの判定処
    理により一意に決定できた場合に一意となった三次元座
    標位置から、二つの光パターンの初期位相の絶対値を決
    定し、前記位相信号A−Aに対応して絶対位相信号A−
    Aを、前記位相信号A−Bに対応して絶対位相信号A−
    Bを出力する第2の手段と、 前記位相信号A−Aの全画素を順にスキャンして注目画
    素位置信号を出力する第3の手段と、 を備えたことを特徴とする請求項23記載の三次元形状
    計測装置。
  31. 【請求項31】前記絶対位相決定手段が、請求項25乃
    至30のいずれか一に記載の初期位相の絶対値を決定す
    る手段を組み合わせてなることを特徴とする請求項23
    記載の三次元形状計測装置。
  32. 【請求項32】三つ以上の異なる方向からそれぞれ、空
    間的に縞状の輝度分布を持つ光パターンを、位相をずら
    しながら計測物体へと投射する手段を備えたことを特徴
    とする、請求項23乃至31のいずれか一に記載の三次
    元形状計測装置。
  33. 【請求項33】三つ以上の異なる方向から撮像するカメ
    ラを備えたことを特徴とする、請求項23乃至32のい
    ずれか一に記載の三次元形状計測装置。
  34. 【請求項34】投射する光パターンが、正弦波状である
    ことを特徴とする、請求項16乃至33のいずれか一に
    記載の三次元形状計測装置。
  35. 【請求項35】光投射手段から空間的に縞状の輝度分布
    を有する光パターンを位相をずらしながら被計測物体へ
    投射し、前記光パターンを位相をずらしながら照射した
    前記被計測物体を二つの異なる方向から第1、及び第2
    の撮像手段で撮像したデータから前記被計測物体の三次
    元形状を計測する、プログラム制御されるデータ処理装
    置において、 (a)前記二つの方向からそれぞれ撮像された第1、及
    び第2の画像列から各々について第1、及び第2の初期
    位相画像を導出する処理、 (b)前記光パターンの投射位置と第1の撮像位置を基
    にして、前記第1の初期位相画像における注目画素の初
    期位相から、対応する三次元座標位置候補群を求める処
    理、 (c)第2の撮像位置を基にして、前記第2の初期位相
    画像において前記三次元座標位置群に対応する画素位置
    群を求めてそれぞれの初期位相を参照し、前記第1の初
    期位相画像における注目画素の初期位相と比較し、同一
    の初期位相を持つ対応画素位置が一意に決定できるか否
    かを判定する処理、 (d)一意に決定された画素位置に基づき三次元座標位
    置を求め、前記第1、第2の初期位相画像における該当
    画素の初期位相の絶対値を決定する処理、 (e)(a)乃至(d)の処理のうち少なくとも三つの
    処理を前記第1の初期位相画像の全画素について繰り返
    す処理、 (f)前記光パターンの初期位相の絶対値を参照しなが
    ら、前記第1、第2の初期位相画像から第1、及び第2
    の絶対位相画像へ変換する処理、及び、 (g)前記第1、及び第2の絶対位相画像の各画素にお
    ける絶対位相と、前記光パターン投射位置と前記第1、
    及び第2の画像の撮像位置を基に、各画素における前記
    被計測物体の三次元座標位置を求める処理、 の前記(a)乃至(g)の処理を前記データ処理装置で
    実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
  36. 【請求項36】請求項35記載の記録媒体において、 初期位相画像から初期位相の絶対値を決定する処理
    (d)が、 (1)光パターン投射位置と第1の撮像位置を基にし
    て、前記第1の初期位相画像における注目画素の初期位
    相から対応する第1の三次元座標位置候補群を求める処
    理、 (2)前記第2の撮像位置を基にして、前記第2の初期
    位相画像において前記第1の三次元座標位置群に対応す
    る画素位置群を求めてそれぞれの初期位相を参照し、前
    記第1の初期位相画像における注目画素の初期位相と比
    較し、同一の初期位相を持つ対応画素位置が一意に決定
    できるか否かを判定する処理、 (3)光パターン投射位置と第2の撮像位置を基にし
    て、前記第2の初期位相画像における前記一意に決定さ
    れた画素の初期位相から、対応する第2の三次元座標位
    置候補群を求める処理、 (4)前記第1の撮像位置を基に、前記第1の初期位相
    画像において前記第2の三次元座標位置群に対応する画
    素位置群を求めてそれぞれの初期位相を参照し、前記第
    2の初期位相画像における一意に決定された画素の初期
    位相と比較し、同一の初期位相を持つ対応画素位置が一
    意に決定されるか否かを判定する処理、 (5)両前記処理(2)、及び(4)により、一意に決
    定できた画素位置により三次元座標位置を求め、前記第
    1、第2の初期位相画像における該当画素の初期位相の
    絶対値を決定する処理、 (6)前記処理(1)乃至(5)を、前記第1の初期位
    相画像の全画素について繰り返すように制御する処理、 の前記(1)乃至(6)の処理を前記データ処理装置で
    実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
  37. 【請求項37】第1、及び第2の光投射手段から二つの
    異なる方向からそれぞれ、空間的に縞状の輝度分布を有
    する第1、及び第2の光パターンを、位相をずらしなが
    ら被計測物体へと投射し、前記第1の光パターンを位相
    をずらしながら照射し前記被計測物体を撮像手段で撮像
    した後、前記第2の光パターンを位相をずらしながら照
    射し前記被計測物体を前記撮像手段で撮像したデータか
    ら前記被計測物体の三次元形状を計測する、プログラム
    制御されるデータ処理装置において、 (a)前記二つの光パターンにより撮像された第1、及
    び第2の画像列から、それぞれについて第1、及び第2
    の初期位相画像を導出する処理、 (b)前記第1の光パターン投射位置と撮像位置を基に
    して、前記第1の初期位相画像における注目画素の初期
    位相から、対応する三次元座標位置候補群を求める処
    理、 (c)第2の光パターン照射位置と三次元座標位置候補
    群から、取り得る位相値群を参照し、第2の初期位相画
    像における前記注目画素の初期位相と比較し、同一とな
    る初期位相が一意に決定できるか否かを判定する処理、 (d)一意に決定できた三次元座標位置から、二つの光
    パターンの初期位相の絶対値を決定する処理、 (g)前記(d)乃至(f)の処理を前記第1の初期位
    相画像の全画素について繰り返すように制御する処理、 (h)前記光パターンの初期位相の絶対値を参照しなが
    ら、前記第1、及び第2の初期位相画像から第1、第2
    の絶対位相画像へ変換する処理、及び、 (i)前記第1、及び第2の絶対位相画像の各画素にお
    ける絶対位相と、前記二つの光パターン投射位置と画像
    撮像位置を基に、各画素における前記被計測物体の三次
    元座標位置を求める処理、 の前記(a)乃至(i)の処理を前記データ処理装置で
    実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
  38. 【請求項38】請求項37の記録媒体において、 初期位相画像から初期位相の絶対値を決定する処理
    (d)が、 (1)前記第1の光パターン投射位置と撮像位置を基に
    して、前記第1の初期位相画像における注目画素の初期
    位相から、対応する第1の三次元座標位置候補群を求め
    る処理、 (2)前記第2の光パターン照射位置と第1の三次元座
    標位置候補群から、取り得る位相値群を参照し、前記第
    2の初期位相画像における前記注目画素の初期位相と比
    較し、同一となる初期位相が一意に決定できるか否かを
    判定する処理、 (3)前記第2の光パターン投射位置と前記撮像位置を
    基にして、前記第2の初期位相画像における注目画素の
    初期位相から、対応する第2の三次元座標位置候補群を
    求める処理、 (4)第1の光パターン照射位置と第2の三次元座標位
    置候補群から、取り得る位相値群を参照し、前記第1の
    初期位相画像における前記注目画素の初期位相と比較
    し、同一となる初期位相が一意に決定されるか否かを判
    定する処理と、 (5)前記処理(2)、及び(4)により一意に決定で
    きた三次元座標位置から、二つの光パターンの初期位相
    の絶対値を決定する処理と、 (6)前記処理(1)乃至(5)を前記第1の初期位相
    画像の全画素について繰り返すように制御する処理、 の前記(1)乃至(6)の処理を前記データ処理装置で
    実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
  39. 【請求項39】第1、第2の光投射手段から二つの異な
    る方向からそれぞれ、空間的に縞状の輝度分布を有する
    第1、及び第2の光パターンを、位相をずらしながら被
    計測物体へと投射し、第1の光パターンを位相をずらし
    ながら照射し前記被計測物体を第1、第2の撮像手段で
    撮像した後、前記第2の光パターンを位相をずらしなが
    ら照射し二つの異なる方向から前記被計測物体を前記第
    1、第2の撮像手段で撮像したデータから前記被計測物
    体の三次元形状を計測する、プログラム制御されるデー
    タ処理装置において、 (a)前記第1の光パターンにより二つの方向から撮像
    された第1、第2の画像列から、それぞれについて第
    1、第2の初期位相画像を導出する処理、 (b)前記第2の光パターンにより二つの方向から撮像
    された第3、及び第4の画像列から、それぞれについて
    第3、及び第4の初期位相画像を導出する処理、 (c)前記第1の光パターン投射位置と第1の撮像位置
    を基にして、第1の光パターンにより第1の撮像位置か
    ら得られた前記第1の初期位相画像における注目画素の
    初期位相から、対応する第1の三次元座標位置候補群を
    求める処理、 (d)前記第2の撮像位置を基にして、第2の光パター
    ンにより第2の撮像位置から得られた第4の初期位相画
    像における第1の三次元座標位置候補群の対応画素位置
    群を求め、該対応画素群の初期位相から第2の三次元座
    標位置候補群を求める処理、 (e)前記第1、及び第2の三次元座標位置候補群を比
    較し、重複する座標点が一意に決定できるか否かを判定
    する処理、 (f)一意に決定された三次元座標位置から、二つの光
    パターンの初期位相の絶対値を決定する処理、 (g)前記(c)乃至(f)の工程を前記第1の初期位
    相画像の全画素について繰り返す処理、 (h)前記光パターンの初期位相の絶対値を参照しなが
    ら、第1乃至第4の初期位相画像から第1乃至第4の絶
    対位相画像へ変換する処理、及び、 (i)前記第1乃至第4の該絶対位相画像の各画素にお
    ける絶対位相と、前記二つの光パターン投射位置と画像
    撮像位置を基に、各画素における前記被計測物体の三次
    元座標位置を求める処理、 の前記(a)乃至(i)の処理を前記データ処理装置で
    実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
  40. 【請求項40】請求項39記載の記録媒体において、 初期位相画像から初期位相の絶対値を決定する処理
    (f)が、 (1)前記第1の光パターンの投射位置と第1の撮像位
    置を基にして、前記第1の光パターンにより第1の撮像
    位置から得られた第1の初期位相画像における注目画素
    の初期位相から、対応する第1の三次元座標位置候補群
    を求める処理、 (2)第2の撮像位置を基にして、前記第2の光パター
    ンにより第2の撮像位置から得られた初期位相画像4に
    おける第1の三次元座標位置候補群の対応画素位置群を
    求め、該対応画素群の初期位相から第2の三次元座標位
    置候補群を求める処理と、 (3)前記第1、及び第2の三次元座標位置候補群を比
    較し、重複する座標点が一意に決定できるかどうか判定
    する処理、 (4)第2の撮像位置を基にして、一意に決定できた三
    次元座標位置に対応する画素の初期位相から、対応する
    第3の三次元座標位置候補群を求める工程と、 (5)前記第1の撮像位置を基にして、前記第2の光パ
    ターンにより前記第2の撮像位置から得られた第1の初
    期位相画像における第3の三次元座標位置候補群の対応
    画素位置群を求め、該対応画素群の初期位相から第4の
    三次元座標位置候補群を求める処理、 (6)第3、及び第4の三次元座標位置候補群を比較
    し、重複する座標点が一意に決定できるか否か判定する
    処理、 (7)一意に決定できた三次元座標位置から、二つの光
    パターンの初期位相の絶対値を決定する処理、及び、 (8)前記処理(1)乃至(7)を前記第1の初期位相
    画像の全画素について繰り返す処理の前記(1)乃至
    (8)の処理を前記データ処理装置で実行させるための
    プログラムを記録した記録媒体。
  41. 【請求項41】請求項39記載の記録媒体において、 初期位相画像から初期位相の絶対値を決定する処理
    (f)が、 (1)第1の光パターン投射位置と第1の撮像位置を基
    にして、前記第1の初期位相画像における注目画素の初
    期位相から、対応する三次元座標位置候補群を求める処
    理、 (2)第2の撮像位置を基にして、第1の光パターンに
    より第2の撮像位置から得られた第2の初期位相画像に
    おいて前記三次元座標位置群に対応する画素位置群を求
    めてそれぞれの初期位相を参照し、前記第1の初期位相
    画像における注目画素の初期位相と比較し、同一の初期
    位相を持つ対応画素位置が一意に決定できるかどうか判
    定する処理、 (3)一意に決定できた画素位置により三次元座標位置
    を求め、前記初期位相画像における該当画素の初期位相
    の絶対値を決定する処理、及び、 (4)前記処理(1)乃至(3)を前記第1の初期位相
    画像の全画素について繰り返すように制御する処理の前
    記(1)乃至(4)の処理を前記データ処理装置で実行
    させるためのプログラムを記録した記録媒体。
  42. 【請求項42】請求項39記載の記録媒体において、 初期位相画像から初期位相の絶対値を決定する処理
    (f)が、 (1)前記第1の光パターン投射位置と第1の撮像位置
    を基にして、前記第1の初期位相画像における注目画素
    の初期位相から、対応する第1の三次元座標位置候補群
    を求める処理、 (2)第2の撮像位置を基にして、前記第1の光パター
    ンにより前記第2の撮像位置から得られた第2の初期位
    相画像において前記第1の三次元座標位置群に対応する
    画素位置群を求めてそれぞれの初期位相を参照し、前記
    第1の初期位相画像における注目画素の初期位相と比較
    し、同一の初期位相を持つ対応画素位置が一意に決定で
    きるか否か判定する処理、 (3)前記第1の光パターンの投射位置と前記第2の撮
    像位置を基にして、前記第2の初期位相画像における前
    記一意に決定された画素の初期位相から、対応する第2
    の三次元座標位置候補群を求める処理、 (4)第1の撮像位置を基に、第1の光パターンにより
    第1の撮像位置から得られた第1の初期位相画像におい
    て前記第2の三次元座標位置群に対応する画素位置群を
    求めてそれぞれの初期位相を参照し、前記第2の初期位
    相画像における一意に決定された画素の初期位相と比較
    し、同一の初期位相を持つ対応画素位置が一意に決定さ
    れるかどうか判定する処理、 (5)前記処理(2)、(4)により一意に決定できた
    画素位置により三次元座標位置を求め、前記初期位相画
    像における該当画素の初期位相の絶対値を決定する処
    理、及び、 (6)前記処理(1)乃至(5)を前記第1の初期位相
    画像の全画素について繰り返すように制御する処理、 の前記(1)乃至(6)の処理を前記データ処理装置で
    実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
  43. 【請求項43】請求項39記載の記録媒体において、 初期位相画像から初期位相の絶対値を決定する処理
    (f)が、 (1)前記第1の光パターンの投射位置と第1の撮像位
    置を基にして、前記第1の初期位相画像における注目画
    素の初期位相から、対応する三次元座標位置候補群を求
    める処理、 (2)前記第2の光パターンの照射位置と三次元座標位
    置候補群から、取り得る位相値群を参照し、第2の光パ
    ターンにより第1の撮像位置から得られた第3の初期位
    相画像における前記注目画素の初期位相と比較し、同一
    となる初期位相が一意に決定できるか否か判定する処
    理、 (3)一意に決定できた三次元座標位置から、前記初期
    位相画像における該当画素の初期位相の絶対値を決定す
    る処理、及び、 (4)前記(1)乃至(4)の処理を前記第1の初期位
    相画像の全画素について繰り返し初期位相の絶対値を決
    定する処理、 の前記(1)乃至(8)の処理を前記データ処理装置で
    実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
  44. 【請求項44】請求項39記載の記録媒体において、 初期位相画像から初期位相の絶対値を決定する処理
    (f)が、 (1)前記第1の光パターンの投射位置と第1の撮像位
    置を基にして、前記第1の初期位相画像における注目画
    素の初期位相から、対応する第1の三次元座標位置候補
    群を求める処理、 (2)前記第2の光パターンの照射位置と第1の三次元
    座標位置候補群から、取り得る位相値群を参照し、第2
    の光パターンにより第1の撮像位置から得られた第3の
    初期位相画像における前記注目画素の初期位相と比較
    し、同一となる初期位相が一意に決定できるか否か判定
    する処理、 (3)前記第2の光パターン投射位置と第1の撮像位置
    を基にして、前記第3の初期位相画像における注目画素
    の初期位相から、対応する第2の三次元座標位置候補群
    を求める処理、 (4)前記第1の光パターンの照射位置と第2の三次元
    座標位置候補群から、取り得る位相値群を参照し、前記
    第1の光パターンにより前記第1の撮像位置から得られ
    た第1の初期位相画像における前記注目画素の初期位相
    と比較し、同一となる初期位相が一意に決定されるかど
    うか判定する処理、 (5)前記(2)、(4)の処理により一意に決定でき
    た三次元座標位置から、前記初期位相画像における該当
    画素の初期位相の絶対値を決定する処理、及び、 (6)前記(1)乃至(5)の処理を前記第1の初期位
    相画像の全画素について繰り返すように制御する処理、 の前記(1)乃至(6)の処理を前記データ処理装置で
    実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
  45. 【請求項45】投射する光パターンが、三角波状である
    ことを特徴とする、請求項1乃至15のいずれか一に記
    載の三次元形状計測方法。
  46. 【請求項46】予め絶対座標位置がわかっている三次元
    空間座標位置の各々において、絶対位相値を計測してお
    き、初期位相から対応する三次元座標位置を算出する際
    に前記絶対位相値を利用する、ことを特徴とする、請求
    項1乃至16、請求項45のいずれか一に記載の三次元
    形状計測方法。
  47. 【請求項47】投射する光パターンが、三角波状である
    ことを特徴とする、請求項17乃至33のいずれか一に
    記載の三次元形状計測装置。
  48. 【請求項48】予め絶対座標位置がわかっている三次元
    空間座標位置の各々において、絶対位相値を計測して記
    憶手段に記憶しておき、初期位相から対応する三次元座
    標位置を算出する際に前記絶対位相値を利用する、こと
    を特徴とする、請求項17乃至34、請求項47のいず
    れか一に記載の三次元形状計測装置。
  49. 【請求項49】投射する光パターンが、正弦波状である
    ことを特徴とする、請求項35乃至44のいずれか一に
    記載のプログラムを記録した記録媒体。
  50. 【請求項50】投射する光パターンが、三角波状である
    ことを特徴とする、請求項35乃至44のいずれか一に
    記載のプログラムを記録した記録媒体。
  51. 【請求項51】予め絶対座標位置がわかっている三次元
    空間座標位置の各々において、絶対位相値を計測してお
    き、初期位相から対応する三次元座標位置を算出する際
    に前記絶対位相値を利用する、ことを特徴とする、請求
    項35乃至44、49、50のいずれか一に記載のプロ
    グラムを記録した記録媒体。
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