JP2860777B2 - ケーキ用材料及びその製造法 - Google Patents

ケーキ用材料及びその製造法

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JP2860777B2
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okara
cake
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民男 小林
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BIITEIN KENKYUSHO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はケーキ用材料及びそ
の製造法、更に詳細にはケーキの主原料として小麦粉に
代えて好適に用いることのできるおからを加工したケー
キ用材料及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】おからケーキは、小麦粉に代えておから
を主原料に用いて製造されるケーキであるが、従来斯か
るおからケーキに用いられるおからの形態は、生おから
又はおからの乾燥粉砕物の何れかであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然るとき、原料たるお
からを生おからの形態で用いる場合には、油脂の添加量
が少ないと口ざわりが悪い上にソフト感が消失するた
め、油脂の添加量を生おから100重量部に対し、70
〜90重量部程度と高率とせざるを得ず(例えば特開平
7−289147号公報参照)、肥満の原因になる等健
康面での問題が生じていたのが実状であった。
【0004】他方、原料たるおからを乾燥粉砕物の形態
で用いる場合には、しっとり感のあるケーキを得ること
ができないと共に、そもそも乾燥工程が必要であり、コ
スト高を招くと云う問題があった。
【0005】そこで、本発明者は上記の如き従来の問題
を解決すべく、生おからの湿式粉砕物を原料として用い
ることを種々試みたところ、単なる湿式粉砕物ではケー
キ生地中でおからだけがだまになり(固結)、均一な焼
き上げ生地は得られないものの、当該おからの湿式粉砕
物表面に油脂をコーティングすれば、だまの発生を防止
し得ると共に、優れた食感・食味のおからケーキを得る
上で極めて良い結果が得られることを見い出し、本発明
を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、表
面に油脂コーティング層を有するおからの湿式粉砕物か
ら成るケーキ用材料により上記課題を解決したものであ
り、また本発明は、生おからの湿式粉砕物を予めカッタ
ーミキサーでほぐし、次いで同ミキサーに油脂を投入し
て攪拌コーティングすることを特徴とするケーキ用材料
の製造法により上記課題を解決したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に於ける生おからの湿式粉
砕物としては、粒度が42メッシュ通過のものを75%
以上、就中80〜90%含有するものを用いるのが特に
好ましい。尚、斯かるおからの湿式粉砕物は、例えば磨
砕微粒化装置によって得られる。
【0008】本発明に於て、油脂のコーティング量は、
生おからの湿式粉砕物100重量部に対し2〜10重量
部、特に4〜6重量部とするのが好ましく、斯かる油脂
コーティング量とするためには、例えば生おからの湿式
粉砕物を予めカッターミキサー(1,500rpm)でほ
ぐし、次いで同ミキサーに油脂を、生おからの湿式粉砕
物100重量部に対し、2〜10重量部投入し、1,5
00rpmで10〜20秒間、特に10〜15秒間攪拌コ
ーティングするのが良い結果を与える。
【0009】本発明に用いられる油脂としては食用油脂
であれば、具体的種類の如何を問わず、例えばショート
ニング、サラダ油、大豆油、コーン油、ゴマ油等が挙げ
られるが、特にショートニングを用いるのが効果的であ
る。
【0010】また、本発明ケーキ用材料は、その含水率
が65〜85重量%のものがしっとり感のあるケーキを
得る上で好ましい。
【0011】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に説明す
る。
【0012】実施例1 生おからを磨砕微粒化装置を用いて粉砕し、42メッシ
ュ通過のものが80%、42メッシュ残のものが20%
から成るおから粉砕物(含水率75%)を得た後、該お
から粉砕物1,000gをカッターミキサーに投入し、
1,500rpmで10秒間攪拌して予めほぐし、次いで
同ミキサーにショートニング56gを投入し、1,50
0rpmで10秒間攪拌して表面にショートニングコーテ
ィング層を有する生おから湿式粉砕物を得た。
【0013】応用例1 (1)実施例1で得た表面に油脂コーティング層を有す
る生おからの湿式粉砕物100g (2)バター36gと糖類36gを混合して泡立てたも
のに更に全卵88gを3回に分けて加えた抱泡物 (3)加工澱粉25g、食塩0.7g及びベーキングパ
ウダー1.1gの混合物 上記(1)に、(2)及び(3)を加え、10秒間混合
して得た生地を型箱に入れ、オーブンにて180℃で4
0秒間焼成してパウンドケーキ風おからケーキを得た。
得られたおからケーキは均一な焼き上げ生地で、口ざわ
りが良く、しかもソフト感及びしっとり感のある食感・
風味に優れたケーキであった。
【0014】比較例1 表面に油脂コーティング層を有する生おからの湿式粉砕
物に代えて表面に油脂コーティング層を有しない単なる
生おからの湿式粉砕物100gを用いた以外は応用例1
と同様にしておからケーキを製造した。このおからケー
キはおからのだまが生じ、均一な焼き上げ生地が得られ
なかった。
【0015】比較例2 表面に油脂コーティング層を有する生おからの湿式粉砕
物に代えて生おから100gをそのまま用いた以外は応
用例1と同様にしておからケーキを製造した。このおか
らケーキは口ざわりが悪い上にソフト感のないものであ
った。
【0016】比較例3 表面に油脂コーティング層を有する生おからの湿式粉砕
物に代えておからの乾燥粉砕物100gを用いた以外は
応用例1と同様にしておからケーキを製造した。このお
からケーキはしっとり感に欠けるものであった。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、油脂の添加量を低減し
ても口ざわりが良く、しかもソフト感のあるおからケー
キを製造することができるので、肥満発生のおそれの少
ない美味な低カロリーケーキを提供し得ると共に、未乾
燥のウェットなおから粉砕物を用いてはいるものの、だ
まにはならず均一な焼き上げ生地が得られるので、特に
しっとり感に優れたおからケーキを低コストで提供する
ことができる。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に油脂コーティング層を有する生お
    からの湿式粉砕物から成るケーキ用材料。
  2. 【請求項2】 生おからの湿式粉砕物が、42メッシュ
    通過のものを75%以上含有するものである請求項1記
    載のケーキ用材料。
  3. 【請求項3】 油脂コーティング量が、生おからの湿式
    粉砕物100重量部に対し、2〜10重量部である請求
    項1又は2記載のケーキ用材料。
  4. 【請求項4】 油脂がショートニングである請求項1〜
    3の何れか1項記載のケーキ用材料。
  5. 【請求項5】 含水率が65〜85重量%である請求項
    1〜4の何れか1項記載のケーキ用材料。
  6. 【請求項6】 生おからの湿式粉砕物を予めカッターミ
    キサーでほぐし、次いで同ミキサーに油脂を投入して攪
    拌コーティングすることを特徴とする請求項1記載のケ
    ーキ用材料の製造法。
  7. 【請求項7】 油脂を、生おからの湿式粉砕物100重
    量部に対し、2〜10重量部投入し、1,500rpmで
    10〜20秒間攪拌コーティングすることを特徴とする
    請求項6記載のケーキ用材料の製造法。
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KR100852682B1 (ko) * 2007-01-25 2008-08-19 문경화 전두부를 함유한 반죽의 제조 방법
JP2016019482A (ja) * 2014-07-14 2016-02-04 株式会社センリ 生おからを主原料とするスポンジケーキ及びその製造方法
JP6944276B2 (ja) * 2017-06-01 2021-10-06 昭和産業株式会社 食物繊維含有素材加工品の製造方法及び食物繊維含有素材加工品

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