JP2000297751A - 振動式圧縮機 - Google Patents

振動式圧縮機

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JP2000297751A
JP2000297751A JP11107925A JP10792599A JP2000297751A JP 2000297751 A JP2000297751 A JP 2000297751A JP 11107925 A JP11107925 A JP 11107925A JP 10792599 A JP10792599 A JP 10792599A JP 2000297751 A JP2000297751 A JP 2000297751A
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cylinder
piston
motor
fixed
block
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JP11107925A
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English (en)
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Ichiro Morita
一郎 森田
Masanori Kobayashi
正則 小林
Ko Inagaki
耕 稲垣
Makoto Katayama
誠 片山
Akira Hayashi
陽 林
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍サイクル等に使用される振動式圧縮機に
おいて、ピストンとシリンダの摺動損失を低減し、摩耗
による信頼性低下を防止する。 【解決手段】 一部が可動要素9に固定され、一部がブ
ロック19に固定された弾性要素7とから構成されてお
り、シリンダ18とブロック19を他の固定要素10の
同一部材に組み立てる、またはシリンダ18をブロック
19に組み立てることにより、シリンダ18、ピストン
4、弾性要素の軸がずれたり傾いた状態で組み立てるこ
とを防止し、摺動部の摺動損失を低減し、摩耗を防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍冷蔵装置や空
調機等に用いられる振動式圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の振動式圧縮機としては、特開平0
9−195938号公報に示されているものがある。以
下、図面を参照しながら上記従来の振動式圧縮機を説明
する。
【0003】従来の構成を図5に示す。図5は従来の振
動式圧縮機の縦断面図であり、密閉ケーシング(図示せ
ず)内に内部懸架されている。図5において、1は本体
であり、モーター2、シリンダ3、ピストン4、ブロッ
ク5、シリンダヘッド6、弾性要素7とから構成されて
おり、サスペンションスプリング(図示せず)により、
密閉ケーシング内(図示せず)に弾性支持されている。
【0004】また円形状のモーター2は、固定子2a,
2b及び、永久磁石2eとそれを保持するフレーム2f
とからなる可動子2cとから構成されており、可動子2
cはピストン4に連結固定されている。また、固定子2
a内には巻き線2dが挿入されている。
【0005】9はピストン4,モーター2の可動子2c
などから構成される可動要素であり、10はシリンダ
3,モーター2の固定子2a,2b,ブロック5などか
ら構成される固定要素である。
【0006】弾性要素7は、複数の弾性体7aを積み重
ねて構成されており、弾性要素7の内周部7bが可動要
素9に固定され、外周部7cが固定要素10である弾性
要素ベース8に固定されている。弾性体7aは板状であ
り、例えばバネとして機能するものである。
【0007】ピストン4は、シリンダ3と弾性要素7に
より軸方向に摺動可能なように支持されている。11は
圧縮室であり、シリンダ3、ピストン4により形成され
ている。
【0008】次に、振動式圧縮機の機構について説明す
る。交流電源によりモーター2の固定子2aに固定され
た巻き線2dに通電すると、この通電により永久磁石2
eにより発生する磁界との作用により、永久磁石2e,
可動子2cに軸方向の往復運動する力が発生する。その
力により、可動子2cと連結されたピストン4は、弾性
要素7を変形させるとともに、その弾性要素7の反発力
を利用しながら共振し、効率よく軸方向に往復運動を繰
り返す。
【0009】冷却システム(図示せず)からの冷媒ガス
は、吸入管(図示せず)を介してシリンダヘッド6内に
導かれ、シリンダ3内の圧縮室11に至る。圧縮室11
に至った冷媒ガスは、上述したピストン4の往復運動に
より圧縮される。圧縮された冷媒ガスは、シリンダヘッ
ド6内に配設されている吐出弁(図示せず)を介して一
旦シリンダヘッド6内に吐出された後、吐出管(図示せ
ず)を介して冷却システムに吐出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のような構成では、シリンダ3、ピストン4、弾性要素
7の軸心がずれたり傾いて加工・組立された時には、シ
リンダ3とピストン4の摺動部において、局所的な摺動
やこじりが発生し、摺動損失の増大による圧縮機の効率
低下や摺動部の摩耗といった信頼性低下の可能性があっ
た。
【0011】本発明は、従来の課題を解決するもので、
シリンダ、ピストン、弾性要素の軸心がずれたり傾いて
組立されることを防止することにより、シリンダとピス
トンの摺動部において局所的な摺動やこじりの発生を防
止でき、摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や摺動
部の摩耗といった信頼性低下を防止することを目的とす
る。
【0012】また、シリンダに対してピストンが傾いた
り軸心がずれて摺動しようと側圧荷重が作用した際に
は、シリンダがピストンからの側圧荷重を緩和する方向
に可動するため、シリンダとピストンの摺動部において
局所的な摺動やこじりの発生を防止でき、摺動損失の増
大による圧縮機の効率低下や摺動部の摩耗といった信頼
性低下を防止することを目的とする。
【0013】また、上記従来のような構成では、シリン
ダ3、ピストン4、弾性要素7、モーター2の軸心がず
れたり傾いて加工・組立された時には、シリンダ3とピ
ストン4の摺動部において局所的な摺動やこじりが発生
し、摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や摺動部の
摩耗といった信頼性低下の可能性があった。また、モー
ター2の可動子2cと固定子2a,2bとの隙間(エア
ギャップ)が局所的に小さくなり、モーター2の可動子
と固定子2a,2bが擦れて入力が増大するとともに、
信頼性が低下する可能性があった。
【0014】また、エアギャップ不同により、モーター
効率の低下や騒音の増大が発生する可能性があった。
【0015】本発明は、従来の課題を解決するもので、
シリンダ、ピストン、弾性要素、モーターの軸心がずれ
たり傾いて組立されることを防止することにより、シリ
ンダとピストンの摺動部における局所的な摺動やこじり
の発生を防止し、摺動損失の増大による圧縮機の効率低
下や摺動部の摩耗といった信頼性低下を防止する。さら
に、モーターのエアギャップを均一且つ設計通りに確保
することにより、モーター効率の低下を防止するととも
に、モーターの可動子と固定子が擦れて入力が増大する
ことを防止し、信頼性が低下することを防止することを
目的とする。また、エアギャップ不同によるモーター効
率低下や騒音の発生を防止することができる。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、固定子と可動子とから構成されたモーター
と、シリンダやブロックやモーターの固定子などにより
構成された固定要素と、ピストンやモーターの可動子な
どにより構成された可動要素と、一部が可動要素に固定
または連結され、一部がブロックに固定または連結され
た弾性要素とから構成されており、シリンダとブロック
が他の固定要素の同一部材に組み立てられているか、ま
たはシリンダがブロックに組み立てられている。
【0017】これにより、シリンダ、ピストン、弾性要
素を固定する部品数を低減でき、軸心や傾斜に関して高
精度に組み立てることができる。そのため、シリンダと
ピストンの摺動部において摺動損失を低減できるととも
に、局所的な摺動やこじりの発生を防止でき、摺動損失
の増大による圧縮機の効率低下や摺動部の摩耗といった
信頼性低下を防止することができる。
【0018】また、本発明は、シリンダとモーターの固
定子が他の固定要素の同一部材に組み立てられている。
【0019】これにより、シリンダ、ピストン、弾性要
素を固定する部品数を低減でき、軸心や傾斜に関して高
精度に組み立てることができる。そのため、シリンダと
ピストンの摺動部において局所的な摺動やこじりの発生
を防止でき、摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や
摺動部の摩耗といった信頼性低下を防止することができ
る。
【0020】さらに、モーターのエアギャップを均一且
つ設計通りに確保することにより、モーター効率の低下
を防止することができ、またモーターの可動子と固定子
が擦れて入力が増大することを防止し、信頼性が低下す
ることを防止することができる。また、エアギャップ不
同によるモーター効率低下や騒音の発生を防止すること
ができる。
【0021】また、本発明は、固定子と可動子とから構
成されたモーターと、シリンダやモーターの固定子など
により構成された固定要素と、ピストンやモーターの可
動子などにより構成された可動要素と、一部が可動要素
に固定または連結され、一部がシリンダ以外の固定要素
に固定または連結された弾性要素とから構成され、シリ
ンダが柔軟性のある部材により他の固定要素と連結され
ている。
【0022】これにより、シリンダ、ピストン、弾性要
素の軸心がずれたり傾いて加工・組立されて、シリンダ
に対してピストンが傾いたり軸心がずれて摺動しようと
側圧荷重が作用しても、シリンダがピストンからの側圧
荷重を緩和する方向に可動するため、摺動損失を低減す
ることができるとともに、シリンダとピストンの摺動部
において局所的な摺動やこじりの発生を防止でき、摺動
損失の増大による圧縮機の効率低下や摺動部の摩耗とい
った信頼性低下を防止することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、固定子と可動子とから構成されたモーターと、シリ
ンダやブロックやモーターの固定子などにより構成され
た固定要素と、ピストンやモーターの可動子などにより
構成された可動要素と、一部が可動要素に固定または連
結され、一部がブロックに固定または連結された弾性要
素とから構成されており、シリンダとブロックが他の固
定要素の同一部材に組み立てられているか、またはシリ
ンダがブロックに組み立てられているものであり、シリ
ンダとピストンの摺動部において局所的な摺動を防止す
ることにより摺動損失を低減するとともに、こじりなど
の発生を防止し、摺動損失の増大による圧縮機の効率低
下や摺動部の摩耗といった信頼性低下を防止するという
作用を有する。
【0024】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明に加えてシリンダとモーターの固定子が他の固定要素
の同一部材に組み立てられたものであり、シリンダとピ
ストンの摺動部において局所的な摺動やこじりの発生を
防止し、摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や摺動
部の摩耗といった信頼性低下を防止するという作用を有
する。
【0025】さらに、モーターのエアギャップを均一且
つ設計通りに確保することにより、モーター効率の低下
を防止するとともに、モーターの可動子と固定子が擦れ
て入力が増大することを防止し、信頼性が低下すること
を防止するという作用を有する。
【0026】請求項3記載の発明は、固定子と可動子と
から構成されたモーターと、シリンダやモーターの固定
子などにより構成された固定要素と、ピストンやモータ
ーの可動子などにより構成された可動要素と、一部が可
動要素に固定または連結され、一部がシリンダ以外の固
定要素に固定または連結された弾性要素とから構成さ
れ、シリンダが柔軟性のある部材により他の固定要素と
連結されているものであり、ピストン、弾性要素の軸心
がずれたり傾いて加工・組立されて、シリンダに対して
ピストンが傾いたり軸心がずれて摺動しようと側圧荷重
が作用しても、シリンダがピストンからの側圧荷重を緩
和する方向に可動し、摺動損失を低減するとともに、シ
リンダとピストンの摺動部において局所的な摺動やこじ
りの発生を防止し、摺動損失の増大による圧縮機の効率
低下や摺動部の摩耗といった信頼性低下を防止するとい
う作用を有する。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施の形態について、図1か
ら図4を用いて説明する。尚、従来と同一構成について
は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0028】(実施例1)図1は、本発明の実施例5に
よる振動式圧縮機の縦断面図である。図1において、1
8はシリンダであり、ベース20に固定されている。ま
た、19はブロックであり、弾性要素7の外周部7cが
固定されており、内周部7bは可動要素9に固定されて
いる。そしてブロック19は、固定要素10の一つであ
るベース20の端面20aにシリンダ18とともに組み
立てられている。
【0029】そして、ベース20の端面20a及び、シ
リンダ18とブロック19の端面20aに当接する面は
高精度に加工されている。
【0030】以上のように構成することにより、シリン
ダ18とブロック19を組み立てる基準面20a(ベー
ス20)が同一であるために、シリンダ18に対して、
弾性要素7の外周部7cを取り付けて固定するブロック
19の端面19bの組立精度は高く、ほぼ直角とするこ
とができる。そのため、弾性要素7の内周部7bで連結
されたピストン4とシリンダ18の組立後の直角度も高
い。
【0031】従って、シリンダ18、ピストン4、弾性
要素7の軸心がずれたり傾いて組立られることを防止す
ることができ、シリンダ18とピストン4の摺動部にお
いて局所的な摺動やこじりの発生を防止でき、摺動損失
の増大による圧縮機の効率低下や摺動部の摩耗といった
信頼性低下を防止することができる。
【0032】また、図2を用いて、他の実施例について
説明する。図2は、本発明の実施例5による振動式圧縮
機の縦断面図である。図2において、18はシリンダで
ありブロック19の端面19aに固定されている。ま
た、弾性要素7の外周部7cはブロック19の端面19
bに固定されており、内周部7bは可動要素9に固定さ
れている。
【0033】以上のように構成することにより、シリン
ダ18と弾性要素7を組み立てる部品がブロック19と
同一であるために、シリンダ18に対して、弾性要素
7,ピストン4の直角度などの組立精度は高い。
【0034】従って、シリンダ18、ピストン4、弾性
要素7の軸心がずれたり傾いて組立されることを防止す
ることができ、シリンダ18とピストン4の摺動部にお
いて局所的な摺動やこじりの発生を防止でき、摺動損失
の増大による圧縮機の効率低下や摺動部の摩耗といった
信頼性低下を防止することができる。
【0035】尚、上記実施例では、シリンダ18とブロ
ック19をともに同一部材(ベース20)の同一面20
aに組み立てているが、同一面でなくてもシリンダ18
とブロック19をともに同一部材に組み立てを行い、そ
の部材の組立面に関する面を高精度に加工すれば、同様
の効果が得られることは言うまでもない。
【0036】以上のように、本実施例の振動式圧縮機
は、固定子2a,2bと可動子2cとから構成されたモ
ーター2と、シリンダ18やブロック19やモーター2
の固定子2a,2bなどにより構成された固定要素10
と、ピストン4やモーター2の可動子2cなどにより構
成された可動要素9と、一部が可動要素9に固定または
連結され、一部がブロック19に固定または連結された
弾性要素9とから構成されており、シリンダ18とブロ
ック19が他の固定要素10の同一部材に組み立てられ
ているか、または、シリンダ18がブロック19に組み
立てられたものであり、シリンダ18、ピストン4、弾
性要素7の軸心がずれたり傾いて組立されることを防止
することができ、シリンダ18とピストン4の摺動部に
おいて局所的な摺動やこじりの発生を防止でき、摺動損
失の増大による圧縮機の効率低下や摺動部の摩耗といっ
た信頼性低下を防止することができる。
【0037】(実施例2)図3は、本発明の実施例6に
よる振動式圧縮機の縦断面図である。図3において、2
1はシリンダであり、ベース23に固定されている。ま
た、19はブロックであり、弾性要素7の外周部7cが
固定されており、内周部7bは可動要素9に固定されて
いる。そしてブロック19は、固定要素10の一つであ
るベース23の端面23aにシリンダ21とともに組み
立てられている。
【0038】そして、ベース23の端面23a及び、シ
リンダ21とブロック19の端面23aに当接する面は
高精度に加工されている。
【0039】22はモーターであり、固定子22a,2
2b及び、永久磁石22eとそれを保持するフレーム2
2fとからなる可動子22cとから構成されており、可
動子22cはピストン4に連結固定されている。また、
固定子22a内には巻き線22dが挿入されている。
【0040】モーター22の固定子22a,22bも、
ベース23の端面23aにシリンダ21、ブロック19
とともに組み立てられており、固定子22a,22bの
端面23aに当接する面も高精度に加工されている。
【0041】以上のように構成することにより、シリン
ダ21とブロック19を組み立てる基準面23a(ベー
ス23)が同一であるために、シリンダ21に対して、
弾性要素7の外周部7cを取り付けて固定するブロック
19の端面19bの組立精度は高く、ほぼ直角とするこ
とができる。そのため、弾性要素7の内周部7bで連結
されたピストン4とシリンダ21の直角度などの組立精
度も高い。
【0042】従って、シリンダ18、ピストン4、弾性
要素7の軸心がずれたり傾いて組立されることを防止す
ることができ、シリンダ18とピストン4の摺動部にお
いて局所的な摺動やこじりの発生を防止でき、摺動損失
の増大による圧縮機の効率低下や摺動部の摩耗といった
信頼性低下を防止することができる。
【0043】さらに、ピストン4やシリンダ21に対し
て、モーター22の固定子22a,22bをほぼ平行に
組み立てることができるため、ピストン4と連結固定さ
れた可動子22cと固定子22a,22bをほぼ平行に
組み立てることができ、エアギャップを計測、管理して
組立を行うことができる。そして、圧縮機が往復運動を
している時にも、常にエアギャップが軸方向及び半径方
向に均一で、しかも設計値を常に維持することができ
る。
【0044】従って、モーター22の可動子22cと固
定子22a,22bとのエアギャップが局所的に小さく
なることを防止できるため、モーター22の可動子22
cと固定子22a,22bが擦れて入力が増大したり、
信頼性が低下することを防止することができる。
【0045】また、エアギャップを往復運転中も常に設
計値通りに維持することができるため、エアギャップ不
同による効率低下や騒音の発生を防止することができ
る。
【0046】尚、上記実施例では、シリンダ21、ブロ
ック19、モーター22の固定子22a,22bをとも
に同一部材(ベース23)の同一面23aに組み立てて
いるが、同一面でなくてもシリンダ21、ブロック1
9、モーター22の固定子22a,22bをともに同一
部材に組み立てを行い、その部材の組立面に関する面を
高精度に加工すれば、同様の効果が得られることは言う
までもない。
【0047】以上のように、本実施例の振動式圧縮機
は、実施例5に加えて、シリンダ21とモーター22の
固定子22a,22bが固定要素10の同一部材に組み
立てられており、モーター22の可動子22cと固定子
22a,22bとのエアギャップが局所的に小さくなる
ことを防止できるため、モーター22の可動子22cと
固定子22a,22bが擦れて入力が増大したり、信頼
性が低下することを防止することができる。
【0048】また、エアギャップを往復運転中も常に設
計値通りに維持することができるため、エアギャップ不
同による効率低下や騒音の発生を防止することができ
る。
【0049】(実施例3)図4は、本発明の実施例7に
よる振動式圧縮機の縦断面図である。図4において、2
4はシリンダ、5はブロックである。25は柔軟性のあ
る柔軟部材であり、一部がシリンダ24に連結固定さ
れ、一部が固定要素10の一つであるブロック5に連結
固定されている。従って、シリンダ24は柔軟部材25
を介して固定要素10に連結固定されていることにな
る。
【0050】以上のように構成することにより、シリン
ダ24、ピストン4、弾性要素7の軸心がずれたり傾い
て加工・組立された時には、運転時においてシリンダ2
4に対してピストン4が傾いたり軸心がずれて摺動しよ
うと側圧荷重が作用するが、その際には、シリンダ24
を支持固定している柔軟部材25が変形し、シリンダ2
4がピストン4からの側圧荷重を緩和する方向に可動す
る。
【0051】そのため、シリンダ24とピストン4の摺
動部において局所的な摺動やこじりの発生を防止でき、
摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や摺動部の摩耗
といった信頼性低下を防止することができる。
【0052】尚、本実施例では、柔軟性を有する柔軟部
材25をブロック5に連結固定しているが、シリンダ2
4以外の他の固定要素10に固定しても同様の効果が得
られることは言うまでもない。
【0053】以上のように、本実施例の振動式圧縮機
は、固定子2a,2bと可動子2cとから構成されたモ
ーター2と、シリンダ24やモーター2の固定子2a,
2bなどにより構成された固定要素10と、ピストン4
やモーター2の可動子2cなどにより構成された可動要
素9と、一部が可動要素9に固定または連結され、一部
がシリンダ24以外の固定要素10に固定または連結さ
れた弾性要素7とから構成され、シリンダ24が柔軟性
のある部材により他の固定要素10と連結されており、
シリンダ24、ピストン4、弾性要素7の軸心がずれた
り傾いて加工・組立され、運転時にシリンダ24に対し
てピストン4が傾いたり軸心がずれて摺動しようと側圧
荷重が作用しても、シリンダ24がピストン4からの側
圧荷重を緩和する方向に可動する。
【0054】そのため、シリンダ24とピストン4の摺
動部において局所的な摺動やこじりの発生を防止でき、
摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や摺動部の摩耗
といった信頼性低下を防止することができる。
【0055】尚、柔軟性を有する柔軟部材25は、材質
そのものが柔軟性を有していても、また寸法的に剛性が
低くても、さらに部材の一部が剛性が低くても、柔軟性
を有しているものであれば、同様の効果が得られる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、固定子と可動子とから構成されたモーターと、シ
リンダやブロックやモーターの固定子などにより構成さ
れた固定要素と、ピストンやモーターの可動子などによ
り構成された可動要素と、一部が可動要素に固定または
連結され、一部がブロックに固定または連結された弾性
要素とから構成されており、シリンダとブロックが他の
固定要素の同一部材に組み立てられているか、または、
シリンダがブロックに組み立てられたものであり、シリ
ンダ、ピストン、弾性要素の軸心がずれたり傾いて組立
されることを防止することができ、シリンダとピストン
の摺動部において局所的な摺動やこじりの発生を防止で
き、摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や摺動部の
摩耗といった信頼性低下を防止することができる。
【0057】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明に加えて、シリンダとモーターの固定子が固定
要素の同一部材に組み立てられたものであり、モーター
の可動子と固定子とのエアギャップが局所的に小さくな
ることを防止できるため、モーターの可動子と固定子が
擦れて入力が増大したり、信頼性が低下することを防止
することができる。
【0058】また、エアギャップを往復運転中も常に設
計値通りに維持することができるため、エアギャップ不
同による効率低下や騒音の発生を防止することができ
る。
【0059】また、請求項3記載の発明は、固定子と可
動子とから構成されたモーターと、シリンダやモーター
の固定子などにより構成された固定要素と、ピストンや
モーターの可動子などにより構成された可動要素と、一
部が可動要素に固定または連結され、一部がシリンダ以
外の固定要素に固定または連結された弾性要素とから構
成され、シリンダが柔軟性のある部材により他の固定要
素と連結されてたものであり、シリンダ、ピストン、弾
性要素の軸心がずれたり傾いて加工・組立され、運転時
にシリンダに対してピストンが傾いたり軸心がずれて摺
動しようと側圧荷重が作用しても、シリンダがピストン
からの側圧荷重を緩和する方向に可動し、シリンダとピ
ストンの摺動部において局所的な摺動やこじりの発生を
防止でき、摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や摺
動部の摩耗といった信頼性低下を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による振動式圧縮機の実施例1の縦断面
【図2】本発明による振動式圧縮機の実施例1の縦断面
【図3】本発明による振動式圧縮機の実施例2の縦断面
【図4】本発明による振動式圧縮機の実施例3の縦断面
【図5】従来の振動式圧縮機の縦断面図
【符号の説明】
2 モーター 2a,2b 固定子 2c 可動子 4 ピストン 7 弾性要素 9 可動要素 10 固定要素 18 シリンダ 19 ブロック 21 シリンダ 22 モーター 22a,22b 固定子 24 シリンダ 25 柔軟性のある部材
フロントページの続き (72)発明者 稲垣 耕 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 片山 誠 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 林 陽 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3H076 AA02 BB26 CC03 CC28 CC31 CC47 5H607 AA02 AA04 BB01 BB05 CC01 CC03 CC05 CC09 DD01 DD02 DD06 DD16 DD19 EE18 FF07 FF12 JJ08 5H633 BB08 GG02 GG06 GG17 HH03 HH07 JA03 JB01 JB05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子と可動子とから構成されたモータ
    ーと、シリンダやブロックや前記モーターの固定子など
    により構成された固定要素と、ピストンや前記モーター
    の可動子などにより構成された可動要素と、一部が前記
    可動要素に固定または連結され、一部が前記ブロックに
    固定または連結された弾性要素とから構成されており、
    前記シリンダと前記ブロックが他の固定要素の同一部材
    に組み立てられているか、または前記シリンダが前記ブ
    ロックに組み立てられている振動式圧縮機。
  2. 【請求項2】 シリンダとモーターの固定子が他の固定
    要素の同一部材に組み立てられている請求項2記載の振
    動式圧縮機。
  3. 【請求項3】 固定子と可動子とから構成されたモータ
    ーと、シリンダや前記モーターの固定子などにより構成
    された固定要素と、ピストンや前記モーターの可動子な
    どにより構成された可動要素と、一部が前記可動要素に
    固定または連結され、一部が前記シリンダ以外の前記固
    定要素に固定または連結された弾性要素とから構成さ
    れ、前記シリンダが柔軟性のある部材により他の固定要
    素と連結された振動式圧縮機。
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