JP4017694B2 - 振動式圧縮機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は冷凍サイクル等に使用する振動式圧縮機に関し、特に摺動損失の低減、信頼性の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の振動式圧縮機としては、特開平04−347460号公報に示されているものがある。以下、図面を参照しながら上記従来の振動式圧縮機の一例を説明する。
【0003】
従来の構成を図5に示す。図5において、1は密閉ケーシング、2は本体である。本体2は、モーター3、シリンダ4、ピストン5、ブロック6、シリンダヘッド7、共振スプリング8とから構成されており、サスペンションスプリング(図示せず)により、密閉ケーシング1内に弾性支持されている。
【0004】
またモーター3は、鈍鉄で形成された固定子3aとコイルで形成された可動子3bとから構成されており、固定子3aには永久磁石3cが固定されている。可動子3bは可動子連結部材9を介してピストン5に連結固定されている。
【0005】
11はピストン5,モーター3の可動子3b,可動子連結部材9とから構成される可動要素であり、12はシリンダ4,モーター3の固定子3a,ブロック6とから構成される固定要素である。
【0006】
共振スプリング8は、内周部がピストン5に固定され、外周部がブロック6、モーター3の固定子3a固定されており、シリンダ4と共振スプリング8により、ピストン5は軸方向に摺動可能なように支持されている。
【0007】
10は圧縮室であり、シリンダ4、ピストン5により形成されている。
次に、振動式圧縮機の機構について説明する。交流電源によりモーター3の可動子3b(コイル)に通電すると、この通電により永久磁石3cにより発生する磁界との作用により、可動子3b(コイル)に軸方向の往復運動する力が発生する。その力により、可動子3bと可動子連結部材9を介して連結固定されたピストン5は、共振スプリング8を変形させながら軸方向に往復運動を繰り返す。
【0008】
冷却システム(図示せず)からの冷媒ガスは、吸入管(図示せず)を介して、一部の冷媒ガスは密閉ケーシング1内に放出されるが、大部分の冷媒ガスはシリンダヘッド7の低圧室7aに導かれ、シリンダ4内の圧縮室10に至る。圧縮室10に至った冷媒ガスは、上述したピストン5の往復運動により圧縮される。圧縮された冷媒ガスは、シリンダヘッド7内に配設されている吐出弁(図示せず)を介して一旦シリンダヘッド7内の高圧室7bに吐出された後、吐出管(図示せず)を介して冷却システムに吐出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来のような構成では、シリンダ4,ピストン5,共振スプリング8の軸心がずれて加工・組み立てされた時には、ピストン5とシリンダ4の摺動部において、局所的な摺動やこじりが発生し、摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や、摺動部の摩耗といった信頼性低下の可能性があった。
【0010】
また、ピストン5が固定された共振スプリング8の内周部において、共振スプリング8の半径方向の過大な変形が引き起こされ、共振スプリング8に過大な応力が発生し、共振スプリング8の疲労や破壊といった信頼性低下の可能性があった。
【0011】
また、上記の可能性を回避するために、部品の加工精度や組立精度を向上させると、部品や圧縮機のコストが高くなる可能性があった。
【0012】
本発明は、従来の過大を解決するもので、シリンダ,ピストン,共振スプリングの軸心がずれて加工・組み立てされても、ピストンとシリンダの摺動部における局所的な摺動やこじりの発生を防止し、摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や、摺動部の摩耗といった信頼性低下を防止する。また、ピストンが固定された共振スプリングの内周部において、共振スプリングの半径方向の過大な変形を防止し、共振スプリングに過大な応力が発生することを防止することにより、共振スプリングの疲労や破壊といった信頼性低下を防止する。
【0013】
さらに、部品の加工精度や組立精度の向上により大幅にコストアップすることなく、上記従来の課題を解決することができる。
【0014】
また、上記従来のような構成では、圧縮機の運転圧力条件の変化や、ピストン5のストローク制御時などにおける制御遅れ,制御誤りが発生し、ピストン5がシリンダヘッド7に衝突した際に、ピストン5,シリンダヘッド7,共振スプリング8に過大な衝撃力が作用し、その衝撃力によるピストン5,シリンダヘッド7,共振スプリング8の疲労や破壊といった信頼性低下、及び衝撃力による騒音の増大の可能性があった。
【0015】
本発明は、従来の課題を解決するもので、圧縮機の運転圧力条件の変化や、ピストンのストローク制御時などにおける制御遅れ,制御誤りが発生し、ピストンがシリンダヘッドに衝突した際に、ピストン,シリンダヘッド,共振スプリングに過大な衝撃力が作用することを防止し、その衝撃力による共振スプリングの疲労や破壊といった信頼性の低下、及び衝撃力による騒音の増大を防止する。
【0016】
また、上記従来のような構成では、シリンダ4,ピストン5,共振スプリング8が傾いて加工・組み立てされた時には、ピストン5とシリンダ4の摺動部において、局所的な摺動やこじりが発生し、摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や、摺動部の摩耗といった信頼性低下の可能性があった。
【0017】
また、ピストン5が固定された共振スプリング8が軸方向に対して傾いて変形するため、共振スプリング8に過大な応力が発生し、共振スプリング8の疲労や破壊といった信頼性低下の可能性があった。
【0018】
また、上記の可能性を回避するために、部品の加工精度や組立精度を向上させると、部品や圧縮機のコストが高くなる可能性があった。
【0019】
本発明は、従来の課題を解決するもので、シリンダ,ピストン,共振スプリングが傾いて加工・組み立てされても、ピストンとシリンダの摺動部における局所的な摺動やこじりの発生を防止し、摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や、摺動部の摩耗といった信頼性低下を防止する。また、ピストンが固定された共振スプリングが軸方向に傾いて変形することを防止し、共振スプリングに過大な応力が発生することを防止することにより、共振スプリングの疲労や破壊といった信頼性低下を防止する。
【0020】
さらに、部品の加工精度や組立精度の向上により大幅にコストアップすることなく、上記従来の課題を解決することができる。
【0021】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明の振動式圧縮機は、密閉ケーシングと、密閉ケーシング内に収納されたシリンダと、固定子と可動子とから構成されたモーターと、シリンダとともに圧縮室を形成するピストンと、ピストンと軸方向に連結されたシャフトと、シリンダやモーターの固定子などにより構成された固定要素と、モーターの可動子,ピストン,シャフトなどにより構成された可動要素と、内周部が可動要素に固定され、外周部が固定要素に固定された共振スプリングとを備え、ピストンは反圧縮室側に凸部を有し、凸部によりピストンとシャフトとが軸方向に連結され、凸部とシャフトとの間には半径方向に隙間を備えるとともに、ピストンとシャフトの連結部における、ピストンの反圧縮室側端面とシャフトの圧縮室側端面の間に、緩衝材を備えた構成である。
【0022】
これにより、シリンダ,ピストン,共振スプリングの軸心がずれて加工・組み立てされても、ピストンとシリンダの摺動部における局所的な摺動やこじりの発生を防止し、摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や、摺動部の摩耗といった信頼性低下を防止する。また、ピストンが固定された共振スプリングの内周部において、共振スプリングの半径方向の過大な変形を防止し、共振スプリングに過大な応力が発生することを防止することにより、共振スプリングの疲労や破壊といった信頼性低下を防止する。
【0023】
さらに、部品の加工精度や組立精度の向上により大幅にコストアップすることなく、上記の効果を得ることができる。
【0024】
さらに、圧縮機の運転圧力条件の変化や、ピストンのストローク制御時などにおける制御遅れ,制御誤りが発生し、ピストンがシリンダヘッドに衝突した際に、ピストン,シリンダヘッド,共振スプリングに過大な衝撃力が作用することを防止し、その衝撃力による共振スプリングの疲労や破壊といった信頼性の低下、及び衝撃力による騒音の増大を防止する。
【0025】
また、密閉ケーシングと、密閉ケーシング内に収納されたシリンダと、シリンダとともに圧縮室を形成し、モーターの可動子が連結されたピストンと、シリンダやモーターの固定子などにより構成された固定要素と、モーターの可動子やピストンなどにより構成された可動要素と、内周部が可動要素に固定され、外周部に曲率を有するバネ固定部材に固定された共振スプリングと、内周部にバネ固定部材と、同じ又は僅かに大きい曲率半径を有し、バネ固定部材に嵌められて固定要素に固定された曲率部材とから構成されている。
【0026】
これにより、シリンダ,ピストン,共振スプリングが傾いて加工・組み立てされても、ピストンとシリンダの摺動部における局所的な摺動やこじりの発生を防止し、摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や、摺動部の摩耗といった信頼性低下を防止する。また、ピストンが固定された共振スプリングが軸方向に傾いて変形することを防止し、共振スプリングに過大な応力が発生することを防止することにより、共振スプリングの疲労や破壊といった信頼性低下を防止する。
【0027】
さらに、部品の加工精度や組立精度の向上により大幅にコストアップすることなく、上記の効果を得ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、密閉ケーシングと、密閉ケーシング内に収納されたシリンダと、固定子と可動子とから構成されたモーターと、シリンダとともに圧縮室を形成するピストンと、ピストンと軸方向に連結されたシャフトと、シリンダやモーターの固定子などにより構成された固定要素と、モーターの可動子,ピストン,シャフトなどにより構成された可動要素と、内周部が可動要素に固定され、外周部が固定要素に固定された共振スプリングを備え、ピストンは反圧縮室側に凸部を有し、凸部によりピストンとシャフトとが軸方向に連結され、凸部とシャフトとの間には半径方向に隙間を備えるとともに、ピストンとシャフトの連結部における、ピストンの反圧縮室側端面と、シャフトの圧縮室側端面の間に、緩衝材を備えたものであり、シリンダ,ピストン,共振スプリングの軸心がずれて加工・組み立てされても、ピストンとシリンダの摺動部における局所的な摺動やこじりの発生を防止し、摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や、摺動部の摩耗といった信頼性低下を防止するという作用を有する。
【0029】
また、ピストンが固定された共振スプリングの内周部において、共振スプリングの半径方向の過大な変形を防止し、共振スプリングに過大な応力が発生することを防止することにより、共振スプリングの疲労や破壊といった信頼性低下を防止するという作用を有する。
【0030】
さらに、部品の加工精度や組立精度の向上により大幅にコストアップすることなく、上記の効果を得ることができるという作用を有する。
【0031】
さらに、圧縮機の運転圧力条件の変化や、ピストンのストローク制御時などにおける制御遅れ,制御誤りが発生し、ピストンがシリンダヘッドに衝突した際に、ピストン,シリンダヘッド,共振スプリングに過大な衝撃力が作用することを防止し、その衝撃力によるピストン,シリンダヘッド,共振スプリングの疲労や破壊といった信頼性の低下を防止し、衝撃による騒音の増大を防止するという作用を有する。
【0032】
請求項2記載の発明は、密閉ケーシングと、密閉ケーシング内に収納されたシリンダと、シリンダとともに圧縮室を形成し、モーターの可動子が連結されたピストンと、シリンダやモーターの固定子などにより構成された固定要素と、モーターの可動子やピストンなどにより構成された可動要素と、内周部が可動要素に固定され、外周部に曲率を有するバネ固定部材に固定された共振スプリングと、内周部にバネ固定部材と同じ又は僅かに大きい曲率半径を有し、バネ固定部材に嵌められて固定要素に固定された曲率部材を備えたものであり、シリンダ,ピストン,共振スプリングが傾いて加工・組み立てされても、ピストンとシリンダの摺動部における局所的な摺動やこじりの発生を防止し、摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や、摺動部の摩耗といった信頼性低下を防止する。また、ピストンが固定された共振スプリングが軸方向に傾いて変形することを防止し、共振スプリングに過大な応力が発生することを防止することにより、共振スプリングの疲労や破壊といった信頼性低下を防止するという作用を有する。
【0033】
さらに、部品の加工精度や組立精度の向上により大幅にコストアップすることなく、上記の効果を得ることができるという作用を有する。
【0034】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図4を用いて説明する。尚、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0035】
(実施例の形態1)
本発明の実施の形態1について説明する。図1は本発明の実施の形態1による振動式圧縮機の縦断面図であり、図2は図1の要部断面図である。
【0036】
図1,図2において、13はシャフトであり、ピストン5の凸部5aにより軸方向に連結されており、また共振スプリング8の内周部と固定されている。また、ピストン5の凸部5aはシャフト13に対して半径方向に隙間を備えている。
【0037】
以上のように構成された振動式圧縮機において、以下その動作を説明する。
まず、圧縮機運転中の圧縮工程について説明する。可動子3b(コイル)に発生した圧縮室10側への推力は、可動子連結部材9を介してシャフト13に伝えられ、シャフト13の圧縮室10側の端面13aとピストン5の反圧縮室10側の端面5bとが緩衝材14を介して当接する。
【0038】
この時、ピストン5の圧縮室10側はシリンダ4内に嵌められ、またピストン5の凸部5aはシャフト13に対して半径方向に隙間を備えているため、ピストン5は、シリンダ4との軸心が一致するようにその凸部5aが半径方向に可動する。そして、その状態のままピストン5はさらに圧縮室10側へ可動しながら冷媒ガスを圧縮する。
【0039】
従って、シリンダ4,ピストン5の軸心がずれて加工・組み立てされても、ピストンとシリンダの摺動部における局所的な摺動やこじりの発生を防止できると共に、摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や、摺動部の摩耗といった信頼性低下を防止することができる。
【0040】
また、吸入行程時の可動子3b,可動子連結部材9,シャフト13の反圧縮室10側への可動により共振スプリング8に蓄えられていた反発力により、シャフト13に共振スプリング8のたわみ方向に可動する力が作用する。この時も、ピストン5の圧縮室10側はシリンダ4内に嵌められ、またピストン5の凸部5aはシャフト13に対して半径方向に隙間を備えているため、ピストン5は、シリンダ4との軸心が一致するようにその凸部5aが半径方向に可動する。
【0041】
従って、シリンダ4,ピストン5,共振スプリング8の軸心がずれて加工・組み立てされても、ピストンとシリンダの摺動部における局所的な摺動やこじりの発生を防止できると共に、摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や、摺動部の摩耗といった信頼性低下を防止することができる。
【0042】
さらに、共振スプリング8はシャフト13の軸方向にたわみ、半径方向に過大に変形することもない。そのため、共振スプリング8において、半径方向に過大に変形することを防止し、共振スプリングに過大な応力が発生することを防止することにより、共振スプリングの疲労や破壊といった信頼性低下を防止することができる。
【0043】
次に、圧縮機運転中の吸入行程について説明する。可動子3b(コイル)に発生した反圧縮室10側への推力は、可動子連結部材9を介してシャフト13に伝えられ、シャフト13の凸部13bとピストン5の凸部5aの端面5cとが当接する。
【0044】
この時も、ピストン5の圧縮室10側はシリンダ4内に嵌められ、またピストン5の凸部5aはシャフト13に対して半径方向に隙間を備えているため、ピストン5は、シリンダ4との軸心が一致するようにその凸部5aが半径方向に可動する。そして、その状態のままピストン5はさらに反圧縮室10側へ可動し、冷媒ガスは圧縮室10内へ吸入される。
【0045】
従って、シリンダ4,ピストン5の軸心がずれて加工・組み立てされても、ピストンとシリンダの摺動部における局所的な摺動やこじりの発生を防止できると共に、摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や、摺動部の摩耗といった信頼性低下を防止することができる。
【0046】
また、圧縮行程時の可動子3b,可動子連結部材9,シャフト13の圧縮室10側への可動により共振スプリング8に蓄えられていた反発力により、シャフト13に共振スプリング8のたわみ方向に可動する力が作用する。この時も、ピストン5の圧縮室10側はシリンダ4内に嵌められ、またピストン5の凸部5aはシャフト13に対して半径方向に隙間を備えているため、ピストン5は、シリンダ4との軸心が一致するようにその凸部5aが半径方向に可動する。
【0047】
従って、シリンダ4,ピストン5,共振スプリング8の軸心がずれて加工・組み立てされても、ピストンとシリンダの摺動部における局所的な摺動やこじりの発生を防止できると共に、摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や、摺動部の摩耗といった信頼性低下を防止することができる。
【0048】
さらに、共振スプリング8はシャフト13の軸方向にたわみ、半径方向に過大に変形することもない。そのため、共振スプリング8において、半径方向に過大に変形することを防止し、共振スプリングに過大な応力が発生することを防止することにより、共振スプリングの疲労や破壊といった信頼性低下を防止することができる。
【0049】
さらに、上記の効果は、部品の加工精度や組立精度の向上などによって得ることができるものの、その時には部品や圧縮機のコストが大幅にアップするため、本発明は部品や圧縮機のコストが大幅にアップすることなく上記の効果を得ることができる。
【0050】
以上のように、密閉ケーシングと、密閉ケーシング内に収納されたシリンダと、固定子と可動子とから構成されたモーターと、シリンダとともに圧縮室を形成するピストンと、ピストンと軸方向に連結されたシャフトと、シリンダやモーターの固定子などにより構成された固定要素と、モーターの可動子,ピストン,シャフトなどにより構成された可動要素と、内周部が可動要素に固定され、外周部が固定要素に固定された共振スプリングとを備え、ピストンは反圧縮室側に凸部を有し、凸部によりピストンとシャフトとが軸方向に連結され、凸部とシャフトとの間には半径方向に隙間を備えたものであるから、これにより、シリンダ,ピストン,共振スプリングの軸心がずれて加工・組み立てされても、圧縮行程および吸入行程の全行程において、ピストンとシリンダの摺動部における局所的な摺動部やこじりの発生を防止し、摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や、摺動部の摩耗といった信頼性低下を防止することができる。
【0051】
また、ピストンが固定された共振スプリングの内周部において、共振スプリングの半径方向の過大な変形を防止し、共振スプリングに過大な応力が発生することを防止することにより、共振スプリングの疲労や破壊といった信頼性低下を防止することができる。
【0052】
さらに、部品の加工精度や組立精度の向上により大幅にコストアップすることなく、上記の効果を得ることができる。
【0053】
尚、本実施例においては、モーター3は永久磁石3c、コイルを用いた可動子3bで構成されているが、往復運動を行うモーター構成であれば他の構成のモーターであっても同様に実施可能である。
【0054】
また本実施例では、可動子連結部材9をシャフト13に固定しているが、ピストン5に連結固定した構成でも同様に実施可能である。
【0055】
また本実施例では、共振スプリング8の外周部をブロック6、モーター3の固定子3aに固定しているが、他の固定要素12に固定した構成でも同様に実施可能である。
【0056】
さらに、14は緩衝材であり、シャフト13の圧縮室10側の端面13aとピストン5の反圧縮室10側の端面5bとの間に配設されている。
【0057】
以上のように構成された振動式圧縮機において、以下その動作を説明する。
圧縮機の運転時において、圧縮機の運転圧力条件が変化、例えば高圧圧力や低圧圧力が低下した時など、ピストン5の圧縮室10側の端面に作用するガス圧荷重が低下し、ピストン5のストローク中心位置が圧縮室10側へ移動し、ピストン5がシリンダヘッド7に衝突する。
【0058】
また、ピストン5のストロークを制御する機構を備えている時など、その運転圧力条件等の変化に対する制御遅れ、又は制御誤りが発生すると、ピストン5がシリンダヘッド7に衝突する。
【0059】
以上のようにピストン5がシリンダヘッド7に衝突した際に、ピストン5,シャフト13を介して、共振スプリング13に衝撃力が伝搬する。共振スプリング13は、薄い金属板である板バネが使用されており、衝撃力に対して非常に弱いものである。
【0060】
しかしながら、ピストン5がシリンダヘッド7に衝突した際に、ピストン5の反圧縮室10側の端面5bとシャフト13の圧縮室10側の端面13a間に緩衝材14が配設されているため、ピストン5とシリンダヘッド7の衝突により発生する衝撃力はこの緩衝材14により一部が吸収され、共振スプリング14に伝搬する衝撃力が弱められる。
【0061】
また同様に、ピストン5とシリンダヘッド7に作用する衝撃力も弱められる。
従って、圧縮機の運転圧力条件の変化や、ピストンのストローク制御時などにおける制御遅れ,制御誤りが発生し、ピストンがシリンダヘッドに衝突した際に、ピストン,シリンダヘッド,共振スプリングに過大な衝撃力が作用することを防止し、その衝撃力によるピストン,シリンダヘッド,共振スプリングの疲労や破壊といった信頼性の低下を防止し、衝撃による騒音の増大を防止することができる。
【0062】
以上のように、ピストンとシャフトの連結部における、ピストンの反圧縮室側端面とシャフトの圧縮室側端面の間に、緩衝材を備えたものであるから、これにより、圧縮機の運転圧力条件の変化や、ピストンのストローク制御時などにおける制御遅れ,制御誤りが発生し、ピストンがシリンダヘッドに衝突した際に、ピストン,シリンダヘッド,共振スプリングに過大な衝撃力が作用することを防止し、その衝撃力によるピストン,シリンダヘッド,共振スプリングの疲労や破壊といった信頼性の低下を防止し、衝撃による騒音の増大を防止することができる。
【0063】
(実施例の形態2)
本発明の実施の形態2について説明する。図3は本発明の実施の形態2による振動式圧縮機の縦断面図であり、図4は図3の要部拡大図である。
【0064】
8は共振スプリングであり、板バネ8a,バネスペーサー8b,バネ固定部材8cとから構成され固定されている。バネ固定部材8cは、外周部に曲率部8dを備えており、その曲率(R)の中心は共振スプリング8の中心,即ちピストン5の軸中心とほぼ一致している。
【0065】
15は曲率部材であり、固定要素12であるモーター3の固定子3aに固定されている。また、その内周部にバネ固定部材8cの曲率部8dと同じまたは僅かに大きい曲率半径の曲率部15aを備えており、バネ固定部材8cの曲率部8dに嵌められている。
【0066】
以上のように構成された振動式圧縮機において、以下その動作を説明する。
共振スプリング8は、その外周部の曲率部8dと曲率部材15の曲率部15aが嵌められているため、共振スプリング8の中央部を中心として、自由に傾くことができる。そのため、共振スプリング8の中央部で固定されたピストン5もシリンダ4に対して自由に傾くことができる。
【0067】
そして、共振スプリング8が固定されたピストン5がシリンダ4に対して傾いて組み立てられて運転された時や、圧縮機の運転時においてピストン5とシリンダ4が傾いて摺動しようとした時において、ピストン5と連結固定された共振スプリング8は、シリンダ4に対してピストン5が傾かずに摺動するように曲率部8dがその曲率に沿って回転する。
【0068】
そのため、シリンダ4,ピストン5が相対的に傾斜するように加工・組み立てされたり、何らかの要因により圧縮機の運転中に、シリンダ4に対してピストン5が傾斜しようとしても、ピストン5とシリンダ4に対してピストン5は常に傾斜することなく摺動する。
【0069】
従って、ピストン5とシリンダ4の摺動部における局所的な摺動やこじりの発生を防止できると共に、摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や、摺動部の摩耗といった信頼性低下を防止することができる。
【0070】
また逆に、ピストン5がシリンダ4に対して傾かずに摺動しようとすると、ピストン5が固定された共振スプリング8が軸方向対して傾いた変形をしようとする。しかしその時も、ピストン5と連結固定された共振スプリング8は、シリンダ4に対してピストン5が傾かずに摺動するように曲率部8dがその曲率に沿って回転し、共振スプリング8は常に軸方向に変形する。
【0071】
そのため、共振スプリング8が軸方向に対して傾いて変形することによる過大な応力が発生することを防止することができ、共振スプリング8の疲労や破壊といった信頼性低下を防止することができる。
【0072】
さらに、上記の効果は、部品の加工精度や組立精度の向上などによって得ることができるものの、その時には部品や圧縮機のコストが大幅にアップするため、本発明は部品や圧縮機のコストが大幅にアップすることなく上記の効果を得ることができる。
【0073】
以上のように、密閉ケーシングと、密閉ケーシング内に収納されたシリンダと、シリンダとともに圧縮室を形成し、モーターの可動子が連結されたピストンと、シリンダやモーターの固定子などにより構成された固定要素と、モーターの可動子やピストンなどにより構成された可動要素と、内周部が可動要素に固定され、外周部に曲率を有するバネ固定部材に固定された共振スプリングと、内周部にバネ固定部材と同じ又は僅かに大きい曲率半径を有し、バネ固定部材に嵌められて固定要素に固定された曲率部材を備えたものであり、シリンダ,ピストン,共振スプリングが傾いて加工・組み立てされても、ピストンとシリンダの摺動部における局所的な摺動やこじりの発生を防止し、摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や、摺動部の摩耗といった信頼性低下を防止することができる。
【0074】
また、ピストンが固定された共振スプリングが軸方向に傾いて変形することを防止し、共振スプリングに過大な応力が発生することを防止することにより、共振スプリングの疲労や破壊といった信頼性低下を防止することができる。
【0075】
さらに、部品の加工精度や組立精度の向上により大幅にコストアップすることなく、上記の効果を得ることができる。
【0076】
尚、本実施例においては、曲率部材15をモーター3の固定子3aに固定した構成であるが、他の固定要素12に固定しても同様に実施可能である。
【0077】
また、本実施例においては、モーター3は永久磁石3c、コイルを用いた可動子3bで構成されているが、往復運動を行うモーター構成であれば他の構成のモーターであっても同様に実施可能である。
【0078】
【発明の効果】
以上のように、密閉ケーシングと、密閉ケーシング内に収納されたシリンダと、固定子と可動子とから構成されたモーターと、シリンダとともに圧縮室を形成するピストンと、ピストンと軸方向に連結されたシャフトと、シリンダやモーターの固定子などにより構成された固定要素とモーターの可動子,ピストン,シャフトなどにより構成された可動要素と、内周部が可動要素に固定され、外周部が固定要素に固定された共振スプリングとを備え、ピストンは反圧縮室側に凸部を有し、凸部によりピストンとシャフトとが軸方向に連結され、凸部とシャフトとの間には半径方向に隙間を備えるとともに、ピストンとシャフトの連結部における、ピストンの反圧縮室側端面と、シャフトの圧縮室側端面の間に、緩衝材を備えたものであるから、これにより、シリンダ,ピストン,共振スプリングの軸心がずれて加工・組み立てされても、圧縮行程及び吸入行程の全行程において、ピストンとシリンダの摺動部における局所的な摺動やこじりの発生を防止し、摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や、摺動部の摩耗といった信頼性低下を防止することができる。
【0079】
また、ピストンが固定された共振スプリングの内周部において、共振スプリングの半径方向の過大な変形を防止し、共振スプリングに過大な応力が発生することを防止することにより、共振スプリングの疲労や破壊といった信頼性低下を防止することができる。
【0080】
さらに、部品の加工精度や組立精度の向上により大幅にコストアップすることなく、上記の効果を得ることができる。
【0081】
さらに、圧縮機の運転圧力条件の変化や、ピストンのストローク制御時などにおける制御遅れ,制御誤りが発生し、ピストンがシリンダヘッドに衝突した際に、ピストン,シリンダヘッド,共振スプリングに過大な衝撃力が作用することを防止し、その衝撃力によるピストン,シリンダヘッド,共振スプリングの疲労や破壊といった信頼性の低下を防止し、衝撃による騒音の増大を防止することができる。
【0082】
また、密閉ケーシングと、密閉ケーシング内に収納されたシリンダと、シリンダとともに圧縮室を形成し、モーターの可動子が連結されたピストンと、シリンダやモーターの固定子などにより構成された固定要素と、モーターの可動子やピストンなどにより構成された可動要素と、内周部が可動要素に固定され、外周部に曲率を有するバネ固定部材に固定された共振スプリングと、内周部にバネ固定部材と同じ又は僅かに大きい曲率半径を有し、バネ固定部材に嵌められて固定要素に固定された曲率部材を備えたものであり、シリンダ,ピストン,共振スプリングが傾いて加工・組み立てされても、ピストンとシリンダの摺動部における局所的な摺動やこじりの発生を防止し、摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や、摺動部の摩耗といった信頼性低下を防止することができる。
【0083】
また、ピストンが固定された共振スプリングが軸方向に傾いて変形することを防止し、共振スプリングに過大な応力が発生することを防止することにより、共振スプリングの疲労や破壊といった信頼性低下を防止することができる。
【0084】
さらに、部品の加工精度や組立精度の向上により大幅にコストアップすることなく、上記の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による振動式圧縮機の縦断面図
【図2】 図1の要部断面図
【図3】 本発明の実施の形態2による振動式圧縮機の縦断面図
【図4】 図3の要部拡大図
【図5】 従来の振動式圧縮機の縦断面図
【符号の説明】
1 密閉ケーシング
3 モーター
3a 固定子
3b 可動子
4 シリンダ
5 ピストン
5a 凸部
5b 反圧縮室側端面
8 共振スプリング
8c バネ固定部材
10 圧縮室
11 可動要素
12 固定要素
13 シャフト
13a 圧縮室側端面
14 緩衝材
15 曲率部材
Claims (2)
- 密閉ケーシングと、前記密閉ケーシング内に収納されたシリンダと、固定子と可動子とから構成されたモーターと、前記シリンダとともに圧縮室を形成するピストンと、前記ピストンと軸方向に連結されたシャフトと、前記シリンダや前記モーターの固定子などにより構成された固定要素と、前記モーターの可動子,前記ピストン,前記シャフトなどにより構成された可動要素と、内周部が前記可動要素に固定され、外周部が前記固定要素に固定された共振スプリングとを備え、前記ピストンは反圧縮室側に凸部を有し、前記凸部により前記ピストンと前記シャフトとが軸方向に連結され、前記凸部と前記シャフトとの間には半径方向に隙間を備えるとともに、ピストンとシャフトの連結部における、前記ピストンの反圧縮室側端面と、前記シャフトの圧縮室側端面の間に、緩衝材を備えた振動式圧縮機。
- 密閉ケーシングと、前記密閉ケーシング内に収納されたシリンダと、前記シリンダとともに圧縮室を形成し、前記モーターの可動子が連結されたピストンと、前記シリンダや前記モーターの固定子などにより構成された固定要素と、前記モーターの可動子や前記ピストンなどにより構成された可動要素と、内周部が前記可動要素に固定され、外周部に曲率を有するバネ固定部材に固定された共振スプリングと、内周部に前記バネ固定部材と同じ又は僅かに大きい曲率半径を有し、前記バネ固定部材に嵌められて前記固定要素に固定された曲率部材とからなる振動式圧縮機。
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