JP2001165042A - 振動式圧縮機 - Google Patents

振動式圧縮機

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JP2001165042A
JP2001165042A JP35131299A JP35131299A JP2001165042A JP 2001165042 A JP2001165042 A JP 2001165042A JP 35131299 A JP35131299 A JP 35131299A JP 35131299 A JP35131299 A JP 35131299A JP 2001165042 A JP2001165042 A JP 2001165042A
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JP
Japan
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cylinder
piston
fixed
movable element
stator
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Withdrawn
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JP35131299A
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English (en)
Inventor
Akira Hayashi
陽 林
Ichiro Morita
一郎 森田
Junta Kawabata
淳太 川端
Ko Inagaki
耕 稲垣
Takanori Ishida
貴規 石田
Makoto Katayama
誠 片山
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動式圧縮機に関し、シリンダ13、ピスト
ン5、弾性要素8の加工精度や組立精度の不十分により
ピストン5が径方向に傾く場合でも、シリンダ13との
局所的なこじりを防止して圧縮機の効率低下防止と信頼
性低下防止を図る。 【解決手段】 シリンダ13の圧縮室12側端部の剛性
を低くし、径方向に弾性変形可能としたことにより、ピ
ストンとシリンダの局所的なこじりを防止することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷凍サイクル等に使
用する振動式圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の振動式圧縮機としては、特開平0
4−347460号公報に示されているものがある。以
下、図面を参照しながら上記従来の振動式圧縮機を説明
する。
【0003】従来の構成を図5、図6に示す。図5は従
来の振動式圧縮機の縦断面図であり、図6は図5のA−
A線要部断面図である。図5、図6において、1は密閉
容器、2は本体である。本体2は、モーター3、シリン
ダ4、ピストン5、ブロック6、シリンダヘッド7、弾
性要素8などから構成されており、サスペンションスプ
リング(図示せず)により、密閉容器1内に弾性支持さ
れている。モーター3は、純鉄で形成された固定子3a
とコイルで形成された可動子3bとから構成されてお
り、固定子3aには永久磁石3cが固定されている。ま
た、可動子3bは可動子連結部材9を介してピストン5
に連結固定されている。ピストン5は、シリンダ4と弾
性要素8により軸方向に摺動可能なように支持されてい
る。
【0004】弾性要素8は、複数の弾性体8aを積み重
ねて構成されており、弾性要素8の内周部8bがピスト
ン5に固定され、外周部8cがブロック6に固定されて
いる。また、弾性体8aは複数の螺旋状のスリット8d
を有しており、そのため弾性体、例えばバネとして機能
する。10はピストン5、モーター3の可動子3b、可
動子連結部材9などから構成される可動要素であり、1
1はシリンダ4、モーター3の固定子3a、ブロック6
などから構成される固定要素である。12は圧縮室であ
り、シリンダ4、ピストン5により形成されている。
【0005】次に、振動式圧縮機の機構について説明す
る。交流電源によりモーター3の可動子3b(コイル)
に通電すると、この通電により永久磁石3cにより発生
する磁界との作用により、可動子3b(コイル)に軸方
向の往復運動する力が発生する。その力により、可動子
連結部材9を介して可動子3bと連結されたピストン5
は、弾性要素8を変形させるとともに、その弾性要素8
の反発力を利用しながら効率よく軸方向に往復運動を繰
り返す。
【0006】冷却システム(図示せず)からの冷媒ガス
は、吸入管(図示せず)を介してシリンダヘッド7の低
圧室7aに導かれ、シリンダ4内の圧縮室12に至る。
圧縮室12に至った冷媒ガスは、上述したピストン5の
往復運動により圧縮される。圧縮された冷媒ガスは、シ
リンダヘッド7内に配設されている吐出弁(図示せず)
を介して一旦シリンダヘッド7内の高圧室7bに吐出さ
れた後、吐出管(図示せず)を介して冷却システムに吐
出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のような構成では、シリンダ4、ピストン5、弾性要素
8の加工精度や組立精度が十分でなくピストン5が往復
運動と共に傾く場合、シリンダ4と局所的なこじりを発
生し、摺動損失の増加による効率低下や、摩耗の増大に
よる信頼性低下の可能性があるという欠点があった。
【0008】本発明は従来の課題を解決するもので、ピ
ストンの往復運動に伴う傾きを許容し、シリンダとピス
トンの局所的なこじりの発生を防止することで、効率お
よび信頼性の高い振動式圧縮機を提供することを目的と
する。
【0009】また、上記従来の構成は、シリンダ4、ピ
ストン5、弾性要素8の加工精度や組立精度が十分でな
くシリンダ4とピストン5が軸ずれを起こした場合、シ
リンダ4とピストン5間に局所的なこじりを発生し、摺
動損失の増加による効率低下や、摩耗の増大による信頼
性低下の可能性があるという欠点があった。
【0010】本発明の他の目的は、シリンダとピストン
の軸ずれを許容し、局所的なこじりの発生を防止するこ
とで、効率および信頼性の高い振動式圧縮機を提供する
ことである。
【0011】本発明の他の目的は、シリンダに対するピ
ストンの傾きや軸ずれを許容し、シリンダとピストン間
の接触荷重を軽減することで局所的なこじりの発生を防
止し、効率と信頼性の高い振動式圧縮機を提供すること
である。
【0012】本発明の他の目的は、シリンダに対するピ
ストンの傾きや軸ずれを許容し、シリンダとピストン間
の接触荷重を軽減することで局所的なこじりの発生を防
止すると共に、ピストンの摩耗を防止し、効率と信頼性
の高い振動式圧縮機を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、シリンダと、前記シリンダ内に往復摺動可能
に配置され前記シリンダ内空間に圧縮室を形成するピス
トンと、固定子と可動子とから構成されたモーターと、
前記シリンダや前記固定子などにより構成された固定要
素と、前記ピストンや前記可動子などにより構成された
可動要素と、一部が前記固定要素により保持され一部が
前記可動要素に固定または連結された弾性要素とからな
り、前記シリンダの前記圧縮室側端部の剛性を低くした
のである。
【0014】これにより、ピストンの往復運動に伴う傾
きを許容し、シリンダとピストンの局所的なこじりの発
生を防止できるので、効率低下や信頼性低下を防ぐこと
ができる。
【0015】また、本発明は、シリンダと、前記シリン
ダ内を往復摺動するピストンと、固定子と可動子とから
構成されたモーターと、前記シリンダや前記固定子など
により構成された固定要素と、前記可動子などにより構
成された可動要素と、一部が前記固定要素により保持さ
れ一部が前記可動要素に固定または連結された弾性要素
とからなり、前記ピストンを前記可動要素に対して往復
方向に固定し、往復方向と直角方向に移動可能としたの
である。
【0016】これにより、シリンダとピストンの軸ずれ
を許容し、局所的なこじりの発生を防止できるので、効
率低下や信頼性低下を防ぐことができる。
【0017】また、本発明は、シリンダと、前記シリン
ダの外側に配置されたシリンダ支持体と、前記シリンダ
と前記シリンダ支持体との間に設けた空間部と、前記空
間部を形成するシール用弾性体と、前記空間部に密閉し
た高圧ガスと、前記シリンダ内を往復摺動するピストン
と、固定子と可動子とから構成されたモーターと、前記
シリンダ支持体や前記固定子などにより構成された固定
要素と、前記ピストンや前記可動子などにより構成され
た可動要素と、一部が前記固定要素により保持され一部
が前記可動要素に固定または連結された弾性要素とから
構成したのである。
【0018】これにより、シリンダに対するピストンの
傾きや軸ずれを許容し、シリンダとピストン間の接触荷
重を軽減することで局所的なこじりの発生を防止でき、
効率と信頼性を高くすることができる。
【0019】また、本発明は、シリンダと、前記シリン
ダ内に往復摺動可能に配置され前記シリンダ内空間に圧
縮室を形成する摺動部分と本体とから構成されたピスト
ンと、固定子と可動子とから構成されたモーターと、前
記シリンダや前記固定子などにより構成された固定要素
と、前記ピストンや前記可動子などにより構成された可
動要素と、一部が前記固定要素により保持され一部が前
記可動要素に固定または連結された弾性要素とからな
り、前記ピストンの前記摺動部分と前記本体とを弾性体
を介して接続すると共に前記摺動部分を耐摩耗性材料と
したのである。
【0020】これにより、シリンダに対するピストンの
傾きや軸ずれを許容し、シリンダとピストン間の接触荷
重を軽減することで、局所的なこじりの発生を防止でき
ると共に、ピストンの耐摩耗性を向上させることで摩耗
を防止できるので、効率と信頼性を高くすることができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、シリンダと、前記シリンダ内に往復摺動可能に配置
され前記シリンダ内空間に圧縮室を形成するピストン
と、固定子と可動子とから構成されたモーターと、前記
シリンダや前記固定子などにより構成された固定要素
と、前記ピストンや前記可動子などにより構成された可
動要素と、一部が前記固定要素により保持され一部が前
記可動要素に固定または連結された弾性要素とからな
り、前記シリンダの前記圧縮室側端部の剛性を低くした
ものであり、シリンダ、ピストン、弾性要素の加工精度
や組立精度が十分でなくピストンが往復運動と共に傾い
た場合に、シリンダの剛性の低い部分が弾性変形してシ
リンダとピストンの局所的なこじりの発生を防止し、効
率低下や信頼性低下を防ぐことができるという作用を有
する。
【0022】請求項2記載の発明は、シリンダと、前記
シリンダ内を往復摺動するピストンと、固定子と可動子
とから構成されたモーターと、前記シリンダや前記固定
子などにより構成された固定要素と、前記可動子などに
より構成された可動要素と、一部が前記固定要素により
保持され一部が前記可動要素に固定または連結された弾
性要素とからなり、前記ピストンを前記可動要素に対し
て往復方向に固定し、往復方向と直角方向に移動可能と
したものであり、シリンダ、ピストン、弾性要素の加工
精度や組立精度が十分でなくシリンダとピストンが軸ず
れを起こした場合でも、ピストンが往復方向と直角方向
に移動可能であるためシリンダとの局所的なこじりの発
生を防止し、効率低下や信頼性低下を防ぐことができる
という作用を有する。
【0023】請求項3記載の発明は、シリンダと、前記
シリンダの外側に配置されたシリンダ支持体と、前記シ
リンダと前記シリンダ支持体との間に設けた空間部と、
前記空間部を形成するシール用弾性体と、前記空間部に
密閉した高圧ガスと、前記シリンダ内を往復摺動するピ
ストンと、固定子と可動子とから構成されたモーター
と、前記シリンダ支持体や前記固定子などにより構成さ
れた固定要素と、前記ピストンや前記可動子などにより
構成された可動要素と、一部が前記固定要素により保持
され一部が前記可動要素に固定または連結された弾性要
素とから構成したものであり、シリンダ、ピストン、弾
性要素の加工精度や組立精度が十分でなく、ピストンの
往復動に伴う径方向変位量が大きくシリンダに接触した
場合でも、シリンダが径方向に自在に移動可能であるた
め接触荷重を低減でき、局所的なこじりの発生を防止で
きるので、効率と信頼性を高くすることができるという
作用を有する。
【0024】請求項4記載の発明は、シリンダと、前記
シリンダ内に往復摺動可能に配置され前記シリンダ内空
間に圧縮室を形成する摺動部分と本体とから構成された
ピストンと、固定子と可動子とから構成されたモーター
と、前記シリンダや前記固定子などにより構成された固
定要素と、前記ピストンや前記可動子などにより構成さ
れた可動要素と、一部が前記固定要素により保持され一
部が前記可動要素に固定または連結された弾性要素とか
らなり、前記ピストンの前記摺動部分と前記本体とを弾
性体を介して接続すると共に前記摺動部分を耐摩耗性材
料としたものであり、シリンダ、ピストン、弾性要素の
加工精度や組立精度が十分でなく、本体の往復動に伴う
径方向変位量が大きくシリンダに接触した場合でも、摺
動部分が径方向に自在に移動可能であるため接触荷重を
低減でき、局所的なこじりの発生を防止すると共に摺動
部分の耐摩耗性を向上させることで摩耗を防止し、効率
と信頼性を高くすることができるという作用を有する。
【0025】
【実施例】以下、本発明による振動式圧縮機の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。尚、従来と同一
構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。
【0026】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
よる振動式圧縮機の要部縦断面図である。
【0027】図1、において、13はシリンダであり、
13aはシリンダ13内の圧縮室12側端部に設けた環
状溝である。14はシリンダ13や固定子3aなどによ
り構成される固定要素である。
【0028】以上のように構成された振動式圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。交流電源によりモータ
ー3の可動子3bに通電すると、この通電により永久磁
石3cにより発生する磁界との作用により、可動子3b
に軸方向の往復運動する力が発生する。その力により、
可動子連結部材9を介して可動子3bと連結されたピス
トン5は、弾性要素8を変形させるとともに、その弾性
要素8の反発力を利用しながら効率よくシリンダ13内
で軸方向に往復運動を繰り返す。このように構成された
振動式圧縮機において、シリンダ13、ピストン5、弾
性要素8の加工精度や組立精度が十分でなくピストン5
が往復運動と共に傾く場合、ピストン5がシリンダヘッ
ド7側に移動すると圧縮室12内の圧力が増加すると共
に、圧縮室12内のガス圧によりピストン5への負荷荷
重も増加し、ピストン5の径方向へ負荷される荷重も増
加する。この時、シリンダ13は環状溝13aを有する
ため溝を設けた部分の剛性は低下しており、径方向への
弾性変形が可能である。この変形により、シリンダ13
に対するピストン5の傾きを許容し、シリンダ13とピ
ストン5間の局所的なこじりによる摺動損失の増加や摩
耗の増大を防止できる。
【0029】以上のように本実施例の振動式圧縮機は、
シリンダ13と、シリンダ13内に往復摺動可能に配置
されシリンダ13内空間に圧縮室12を形成するピスト
ン5と、固定子3aと可動子3bとから構成されたモー
ター3と、シリンダ13や固定子3aなどにより構成さ
れた固定要素14と、ピストン5や可動子3bなどによ
り構成された可動要素10と、一部が固定要素14によ
り保持され一部が可動要素10に固定または連結された
弾性要素8とからなり、シリンダ13の圧縮室12側端
部の剛性を低くしたものであり、ピストン5が往復運動
と共に傾いた場合にシリンダ13が径方向に弾性変形可
能なので、局所的なこじりの発生を防ぐことができ、摺
動損失の増加による効率低下や摩耗の増大による信頼性
低下を防止することができる。
【0030】(実施例2)図2は、本発明の実施例2に
よる振動式圧縮機の要部縦断面図である。
【0031】図2において、15はモーター3の可動子
3bなどにより構成された可動要素であり、16は可動
要素15に対して往復方向に固定し往復方向と直角方向
に移動可能としたピストンである。
【0032】以上のように構成された振動式圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。交流電源によりモータ
ー3の可動子3bに通電すると、この通電により永久磁
石3cにより発生する磁界との作用により、可動子3b
に軸方向の往復運動する力が発生する。その力により、
可動子連結部材9を介して可動子3bと往復方向に連結
されたピストン16は、弾性要素8を変形させるととも
に、その弾性要素8の反発力を利用しながら効率よくシ
リンダ4内で軸方向に往復運動を繰り返す。このように
構成された振動式圧縮機において、シリンダ4、ピスト
ン16、弾性要素8の加工精度や組立精度が十分でなく
シリンダ4とピストン16が軸ずれを起こしピストン1
6が往復運動と共にシリンダ4と接触した場合、ピスト
ン16が接触荷重を軽減する径方向に移動するので、シ
リンダ4とピストン16間に局所的なこじりを発生する
ことはない。
【0033】従って、シリンダ4とピストン16の軸ず
れを許容し、局所的なこじりによる摺動損失の増加や摩
耗の増大を防止できる。
【0034】以上のように本実施例の振動式圧縮機は、
シリンダ4と、シリンダ4内を往復摺動するピストン1
6と、固定子3aと可動子3bとから構成されたモータ
ー3と、シリンダ4や固定子3aなどにより構成された
固定要素11と、可動子3bなどにより構成された可動
要素15と、一部が固定要素11により保持され一部が
可動要素15に固定または連結された弾性要素8とから
なり、ピストン16を可動要素15に対して往復方向に
固定し、往復方向と直角方向に移動可能としたものであ
り、シリンダ4とピストン16が軸ずれを起こした場合
にピストン16が可動要素15に対して径方向に移動可
能なので、シリンダ4との局所的なこじりの発生を防ぐ
ことができ、摺動損失の増加による効率低下や摩耗の増
大による信頼性低下を防止することができる。
【0035】(実施例3)図3は、本発明の実施例3に
よる振動式圧縮機の要部縦断面図である。
【0036】図3において、17はシリンダであり、1
8はシリンダ17の外側に配置されたシリンダ支持体で
あり、19はシリンダ17とシリンダ支持体18との間
に設けた空間部であり、20は空間部19を形成するO
リング等のシール用弾性体であり、21は空間部19に
密閉した高圧ガスであり、22はシリンダ支持体18や
モーター3の固定子3aなどにより構成された固定要素
である。
【0037】以上のように構成された振動式圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。交流電源によりモータ
ー3の可動子3bに通電すると、この通電により永久磁
石3cにより発生する磁界との作用により、可動子3b
に軸方向の往復運動する力が発生する。その力により、
可動子連結部材9を介して可動子3bと往復方向に連結
されたピストン5は、弾性要素8を変形させるととも
に、その弾性要素8の反発力を利用しながら効率よくシ
リンダ17内で軸方向に往復運動を繰り返す。このよう
に構成された振動式圧縮機において、シリンダ17、ピ
ストン5、弾性要素8の加工精度や組立精度が十分でな
くピストン5が往復運動と共に傾く場合や、シリンダ1
7とピストン5が軸ずれを起こした場合に、ピストン5
は往復運動と共にシリンダ17と接触してしまう。この
時、シリンダ17は径方向に傾くことも移動することも
可能であるため接触荷重を軽減する方向に移動できる。
更にシリンダ17とシリンダ支持体18との間に密閉さ
れた高圧ガスのガス圧によりシリンダ17はバネ作用を
有するので、ピストン5の径方向移動量を規制できピス
トン5は安定した往復動を行うことができる。
【0038】従って、シリンダ17に対するピストン5
の傾きや軸ずれを許容し、局所的なこじりによる摺動損
失の増加や摩耗の増大を防止できる。
【0039】以上のように本実施例の振動式圧縮機は、
シリンダ17と、シリンダ17の外側に配置されたシリ
ンダ支持体18と、シリンダ17とシリンダ支持体18
との間に設けた空間部19と、空間部19を形成するシ
ール用弾性体20と、空間部19に密閉した高圧ガス2
1と、シリンダ17内を往復摺動するピストン5と、固
定子3aと可動子3bとから構成されたモーター3と、
シリンダ支持体18や固定子3aなどにより構成された
固定要素22と、ピストン5や可動子3bなどにより構
成された可動要素10と、一部が固定要素22により保
持され一部が可動要素10に固定または連結された弾性
要素8とから構成されているので、シリンダ17に対し
てピストン5が傾いたり、軸ずれを起こした場合におい
てもシリンダ17が傾いたり径方向に移動可能なので、
局所的なこじりの発生を防ぐことができ、摺動損失の増
加による効率低下や摩耗の増大による信頼性低下を防止
することができる。
【0040】更に、高圧ガスのガス圧を適当に設定すれ
ばピストン5とシリンダ17を常に接触させ、かつその
接触荷重を軽減できるので、ピストン5とシリンダ17
間のクリアランスを従来よりも小さくでき、漏れ損失の
低減により効率を向上することができる。
【0041】(実施例4)図4は、本発明の実施例4に
よる振動式圧縮機の要部縦断面図である。
【0042】図4において、23は耐摩耗性材料の摺動
部分24と本体25とから構成されたピストンであり、
摺動部分24と本体25は弾性体としての板バネ26を
介して接続されている。27はピストン23やモーター
3の可動子3bなどにより構成された可動要素である。
【0043】以上のように構成された振動式圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。交流電源によりモータ
ー3の可動子3bに通電すると、この通電により永久磁
石3cにより発生する磁界との作用により、可動子3b
に軸方向の往復運動する力が発生する。その力により、
可動子連結部材9を介して可動子3bと往復方向に連結
されたピストン23は、弾性要素8を変形させるととも
に、その弾性要素8の反発力を利用しながら効率よくシ
リンダ4内で軸方向に往復運動を繰り返す。このように
構成された振動式圧縮機において、シリンダ4、ピスト
ン23、弾性要素8の加工精度や組立精度が十分でなく
ピストンの本体25が往復運動と共に傾く場合や、シリ
ンダ4と本体25が軸ずれを起こした場合に、ピストン
の摺動部分24は往復運動と共にシリンダ4と接触して
しまう。この時、摺動部分24は本体25と板バネ26
を介して接続されているので、本体25に対して径方向
に傾くことも移動することも可能であるため接触荷重を
軽減する方向に移動できる。更に板バネのバネ作用によ
り、摺動部分24の径方向移動量を規制できピストン2
3は安定した往復動を行うことができる。
【0044】従って、シリンダ4に対するピストンの本
体25の傾きや軸ずれを許容し、シリンダ4と摺動部分
24間の局所的なこじりによる摺動損失の増加を防止で
きると共に、摺動部分24の耐摩耗性を向上させること
により摺動部の摩耗を防止できる。
【0045】以上のように本実施例の振動式圧縮機は、
シリンダ4と、シリンダ4内に往復摺動可能に配置され
シリンダ4内空間に圧縮室12を形成する摺動部分24
と本体25とから構成されたピストン23と、固定子3
aと可動子3bとから構成されたモーター3と、シリン
ダ4や固定子3aなどにより構成された固定要素11
と、ピストン23や可動子3bなどにより構成された可
動要素27と、一部が固定要素11により保持され一部
が可動要素27に固定または連結された弾性要素8とか
らなり、ピストン23の摺動部分24と本体25とを弾
性体26を介して接続すると共に摺動部分24を耐摩耗
性材料としているので、シリンダ4に対して本体25が
傾いたり、軸ずれを起こした場合においても摺動部分2
4が傾いたり径方向に移動可能なので、局所的なこじり
の発生を防ぐことができ、摺動損失の増加による効率低
下を防止できると共に、摺動部分24の耐摩耗性を向上
したことで摺動部の摩耗を防止でき、信頼性を向上する
ことができる。
【0046】更に、板バネのバネ定数を適当に設定すれ
ば摺動部分24とシリンダ4を常に接触させ、かつその
接触荷重を軽減することができるので、摺動部分24と
シリンダ4間のクリアランスを従来よりも小さくでき、
漏れ損失の低減により効率を向上することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、シリンダと、前記シリンダ内に往復摺動可能に配
置され前記シリンダ内空間に圧縮室を形成するピストン
と、固定子と可動子とから構成されたモーターと、前記
シリンダや前記固定子などにより構成された固定要素
と、前記ピストンや前記可動子などにより構成された可
動要素と、一部が前記固定要素により保持され一部が前
記可動要素に固定または連結された弾性要素とからな
り、前記シリンダの前記圧縮室側端部の剛性を低くした
ので、ピストンが往復運動と共に傾いた場合にシリンダ
が径方向に弾性変形可能なので、局所的なこじりの発生
を防ぐことができ、摺動損失の増加による効率低下や摩
耗の増大による信頼性低下を防止することができる。
【0048】また、請求項2に記載の発明は、シリンダ
と、前記シリンダ内を往復摺動するピストンと、固定子
と可動子とから構成されたモーターと、前記シリンダや
前記固定子などにより構成された固定要素と、前記可動
子などにより構成された可動要素と、一部が前記固定要
素により保持され一部が前記可動要素に固定または連結
された弾性要素とからなり、前記ピストンを前記可動要
素に対して往復方向に固定し、往復方向と直角方向に移
動可能なので、シリンダとピストンが軸ずれを起こした
場合にピストンが可動要素に対して径方向に移動可能な
ので、シリンダとの局所的なこじりの発生を防ぐことが
でき、摺動損失の増加による効率低下や摩耗の増大によ
る信頼性低下を防止することができる。
【0049】また、請求項3に記載の発明は、シリンダ
と、前記シリンダの外側に配置されたシリンダ支持体
と、前記シリンダと前記シリンダ支持体との間に設けた
空間部と、前記空間部を形成するシール用弾性体と、前
記空間部に密閉した高圧ガスと、前記シリンダ内を往復
摺動するピストンと、固定子と可動子とから構成された
モーターと、前記シリンダ支持体や前記固定子などによ
り構成された固定要素と、前記ピストンや前記可動子な
どにより構成された可動要素と、一部が前記固定要素に
より保持され一部が前記可動要素に固定または連結され
た弾性要素とから構成されているので、シリンダに対し
てピストンが傾いたり、軸ずれを起こした場合において
もシリンダが傾いたり径方向に移動可能なので、局所的
なこじりの発生を防ぐことができ、摺動損失の増加によ
る効率低下や摩耗の増大による信頼性低下を防止するこ
とができる。
【0050】更に、高圧ガスのガス圧を適当に設定すれ
ばピストンとシリンダを常に接触させ、かつその接触荷
重を軽減できるので、ピストンとシリンダ間のクリアラ
ンスを従来よりも小さくでき、漏れ損失の低減により効
率を向上させることができる。
【0051】また、請求項4に記載の発明は、シリンダ
と、前記シリンダ内に往復摺動可能に配置され前記シリ
ンダ内空間に圧縮室を形成する摺動部分と本体とから構
成されたピストンと、固定子と可動子とから構成された
モーターと、前記シリンダや前記固定子などにより構成
された固定要素と、前記ピストンや前記可動子などによ
り構成された可動要素と、一部が前記固定要素により保
持され一部が前記可動要素に固定または連結された弾性
要素とからなり、前記ピストンの前記摺動部分と前記本
体とを弾性体を介して接続すると共に前記摺動部分を耐
摩耗性材料としたので、シリンダに対して本体が傾いた
り、軸ずれを起こした場合においても摺動部分が傾いた
り径方向に移動可能なので、局所的なこじりの発生を防
ぐことができ、摺動損失の増加による効率低下を防止で
きると共に、摺動部分の耐摩耗性を向上させたことで摺
動部の摩耗を防止でき、信頼性を向上させることができ
る。
【0052】更に、弾性体のバネ定数を適当に設定すれ
ば摺動部分とシリンダを常に接触させ、かつその接触荷
重を軽減できるので、摺動部分とシリンダ間のクリアラ
ンスを従来よりも小さくでき、漏れ損失の低減により効
率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による振動式圧縮機の実施例1の要部縦
断面図
【図2】本発明による振動式圧縮機の実施例2の要部縦
断面図
【図3】本発明による振動式圧縮機の実施例3の要部縦
断面図
【図4】本発明による振動式圧縮機の実施例4の要部縦
断面図
【図5】従来の振動式圧縮機の縦断面図
【図6】図5のA−A線要部断面図
【符号の説明】
3 モーター 3a 固定子 3b 可動子 4 シリンダ 5 ピストン 8 弾性要素 10 可動要素 11 固定要素 13 シリンダ 13a 環状溝 14 固定要素 15 可動要素 16 ピストン 17 シリンダ 18 シリンダ支持体 19 空間部 20 シール用弾性体 21 高圧ガス 22 固定要素 23 ピストン 24 摺動部分 25 本体 26 板バネ 27 可動要素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川端 淳太 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 稲垣 耕 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 石田 貴規 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 片山 誠 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3H076 AA02 BB10 BB21 BB26 BB40 BB43 CC06 CC35

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダと、前記シリンダ内に往復摺動
    可能に配置され前記シリンダ内空間に圧縮室を形成する
    ピストンと、固定子と可動子とから構成されたモーター
    と、前記シリンダや前記固定子などにより構成された固
    定要素と、前記ピストンや前記可動子などにより構成さ
    れた可動要素と、一部が前記固定要素により保持され一
    部が前記可動要素に固定または連結された弾性要素とか
    らなり、前記シリンダの前記圧縮室側端部の剛性を低く
    した振動式圧縮機。
  2. 【請求項2】 シリンダと、前記シリンダ内を往復摺動
    するピストンと、固定子と可動子とから構成されたモー
    ターと、前記シリンダや前記固定子などにより構成され
    た固定要素と、前記可動子などにより構成された可動要
    素と、一部が前記固定要素により保持され一部が前記可
    動要素に固定または連結された弾性要素とからなり、前
    記ピストンを前記可動要素に対して往復方向に固定し、
    往復方向と直角方向に移動可能とした振動式圧縮機。
  3. 【請求項3】 シリンダと、前記シリンダの外側に配置
    されたシリンダ支持体と、前記シリンダと前記シリンダ
    支持体との間に設けた空間部と、前記空間部を形成する
    シール用弾性体と、前記空間部に密閉した高圧ガスと、
    前記シリンダ内を往復摺動するピストンと、固定子と可
    動子とから構成されたモーターと、前記シリンダ支持体
    や前記固定子などにより構成された固定要素と、前記ピ
    ストンや前記可動子などにより構成された可動要素と、
    一部が前記固定要素により保持され一部が前記可動要素
    に固定または連結された弾性要素を備えた振動式圧縮
    機。
  4. 【請求項4】 シリンダと、前記シリンダ内に往復摺動
    可能に配置され前記シリンダ内空間に圧縮室を形成する
    摺動部分と本体とから構成されたピストンと、固定子と
    可動子とから構成されたモーターと、前記シリンダや前
    記固定子などにより構成された固定要素と、前記ピスト
    ンや前記可動子などにより構成された可動要素と、一部
    が前記固定要素により保持され一部が前記可動要素に固
    定または連結された弾性要素とからなり、前記ピストン
    の前記摺動部分と前記本体とを弾性体を介して接続する
    と共に前記摺動部分を耐摩耗性材料とした振動式圧縮
    機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100486576B1 (ko) * 2002-09-07 2005-05-03 엘지전자 주식회사 왕복동식 압축기의 피스톤 지지구조
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CN100383381C (zh) * 2002-12-13 2008-04-23 乐金电子(天津)电器有限公司 往复移动式压缩机的磁铁框架结构

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