JP2000308322A - リニアモーター - Google Patents

リニアモーター

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JP2000308322A
JP2000308322A JP11107924A JP10792499A JP2000308322A JP 2000308322 A JP2000308322 A JP 2000308322A JP 11107924 A JP11107924 A JP 11107924A JP 10792499 A JP10792499 A JP 10792499A JP 2000308322 A JP2000308322 A JP 2000308322A
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Japan
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motor
mover
permanent magnet
frame
stator
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JP11107924A
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English (en)
Inventor
Ichiro Morita
一郎 森田
Masanori Kobayashi
正則 小林
Ko Inagaki
耕 稲垣
Makoto Katayama
誠 片山
Akira Hayashi
陽 林
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動式圧縮機などに用いられるリニアモータ
ーにおいて、モーターの可動子の剛性を向上させ、モー
ター可動子の変形などによる擦れ、入力の増大、信頼性
の低下を防止する。 【解決手段】 固定子2a,2bと可動子14,15と
から構成されたモーター2と、モーター2の可動子1
4,15は非磁性体のフレーム14b,15bと永久磁
石14a,15aとからなり、フレーム14b,15b
に永久磁石14a,15aが装着された状態で樹脂含浸
などによるり一体化されたものであり、モーター2の可
動子14,15の剛性が向上し、変形による効率低下、
擦れによる信頼性低下を防止するとともに、組立性の向
上を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍冷蔵装置や空
調機等に用いられる振動式圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の振動式圧縮機としては、特開平0
9−195938号公報に示されているものがある。以
下、図面を参照しながら上記従来の振動式圧縮機を説明
する。
【0003】従来の構成を図7に示す。図7は従来の振
動式圧縮機の縦断面図であり、密閉ケーシング(図示せ
ず)内に内部懸架されている。図7において、1は本体
であり、モーター2、シリンダ3、ピストン4、ブロッ
ク5、シリンダヘッド6、弾性要素7とから構成されて
おり、サスペンションスプリング(図示せず)により、
密閉ケーシング内(図示せず)に弾性支持されている。
【0004】また円形状のモーター2は、固定子2a,
2b及び、永久磁石2eとそれを保持するフレーム2f
とからなる可動子2cとから構成されており、可動子2
cはピストン4に連結固定されている。また、固定子2
a内には巻き線2dが挿入されている。
【0005】9はピストン4,モーター2の可動子2c
などから構成される可動要素であり、10はシリンダ
3,モーター2の固定子2a,2b,ブロック5などか
ら構成される固定要素である。
【0006】弾性要素7は、複数の弾性体7aを積み重
ねて構成されており、弾性要素7の内周部7bが可動要
素9に固定され、外周部7cが固定要素10である弾性
要素ベース8に固定されている。弾性体7aは板状であ
り、例えばバネとして機能するものである。
【0007】ピストン4は、シリンダ3と弾性要素7に
より軸方向に摺動可能なように支持されている。11は
圧縮室であり、シリンダ3、ピストン4により形成され
ている。
【0008】次に、振動式圧縮機の機構について説明す
る。交流電源によりモーター2の固定子2aに固定され
た巻き線2dに通電すると、この通電により永久磁石2
eにより発生する磁界との作用により、永久磁石2e,
可動子2cに軸方向の往復運動する力が発生する。その
力により、可動子2cと連結されたピストン4は、弾性
要素7を変形させるとともに、その弾性要素7の反発力
を利用しながら共振し、効率よく軸方向に往復運動を繰
り返す。
【0009】冷却システム(図示せず)からの冷媒ガス
は、吸入管(図示せず)を介してシリンダヘッド6内に
導かれ、シリンダ3内の圧縮室11に至る。圧縮室11
に至った冷媒ガスは、上述したピストン4の往復運動に
より圧縮される。圧縮された冷媒ガスは、シリンダヘッ
ド6内に配設されている吐出弁(図示せず)を介して一
旦シリンダヘッド6内に吐出された後、吐出管(図示せ
ず)を介して冷却システムに吐出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のような構成では、全周にわたって永久磁石を配設置で
きず、複数個の円弧状の永久磁石間に他の部材を挿入し
たり、永久磁石に貫通穴を設けてボルト固定することな
どにより可動子2cの剛性を確保している。そのため、
必要特性、必要効率を得るためにモーター2が大型化し
たり、大型化を避けると逆にモーター特性が低下、モー
ター効率が低下する可能性があった。
【0011】本発明は、従来の課題を解決するもので、
モーターの永久磁石にお互いが嵌合し合う嵌合部を備
え、その嵌合部を嵌合させて一体化することにより、複
数個の永久磁石を全周にわたって配設し、大型化するこ
となくモーター特性の向上、モーター効率の向上を図
る、逆にモーター効率を低下させることなくモーターの
小型化を図ることを目的とする。また、平らな永久磁石
を使用する場合においても、永久磁石同士の固定を容易
とし、同様の効果を得ることを目的とする。
【0012】また、上記従来のような構成では、可動子
2cに十分な剛性をもたせると重量が重くなり、共振運
動の周波数(共振周波数)が低下し、圧縮機としての冷
凍能力が低下する。逆に、共振周波数を向上させ、冷凍
能力を増大させるために可動子2cの重量を軽くする
と、可動子2cの剛性が低下し、変形などにより可動子
2cが固定子2a,2bと接触する可能性があった。
【0013】また、永久磁石2eを可動子2cとして用
いるために、ネジを使用したり複雑な形状の部材である
フレーム2fに嵌合することにより固定する必要があ
り、組立工数大、部品数大、部品形状の複雑さなどによ
り、コスト高になる可能性があった。
【0014】本発明は、従来の課題を解決するもので、
モーターの可動子の剛性を確保して可動子と固定子との
接触を防止すると共に可動子の軽量化を図り、共振周波
数のアップ、圧縮機の冷凍能力のアップを図ることを目
的とする。
【0015】また、上記従来のような構成では、可動子
2cの永久磁石2eやフレーム2fの部品精度や組立精
度により固定子2a,2bに対向する永久磁石2eとフ
レームの固定子2a,2bが同一面でなく段差が生じ、
永久磁石2eと固定子2a,2bとの隙間が、フレーム
2fと固定子2a,2bとの隙間より大きくなる可能性
があった。その際に、フレーム2fと固定子2a,2b
間の隙間が設計のエアギャップとなるように組み立てる
と、永久磁石2eと固定子2a,2b間の隙間は設計の
エアギャップより大きくなり、モーター2の効率が大幅
に低下する可能性があった。逆に、永久磁石2eと固定
子2a,2b間の隙間が設計のエアギャップとなるよう
に組み立てると、フレーム2fと固定子2a,2b間の
隙間は設計のエアギャップよりも小さくなり、フレーム
2fと固定子2a,2bが擦れて入力が増大するととも
に、信頼性が低下する可能性があった。
【0016】本発明は、従来の課題を解決するもので、
モーター可動子である永久磁石と固定子の隙間におい
て、設計通りのエアギャップを確保、管理することによ
り、エアギャップの拡大を防止しモーター効率の低下を
防止することを目的とする。さらに、モーター可動子の
フレームがモーター固定子と擦れて入力が増大すること
を防止することにより、効率低下、信頼性低下を防止す
ることを目的とする。
【0017】また、上記従来のような構成では、シリン
ダ3、ピストン4、弾性要素7の軸心がずれたり傾いて
加工・組立された時には、シリンダ3とピストン4の摺
動部において、局所的な摺動やこじりが発生し、摺動損
失の増大による圧縮機の効率低下や摺動部の摩耗といっ
た信頼性低下の可能性があった。また、上記の可能性を
回避するために、部品の加工精度や組立精度を向上させ
ると、部品や圧縮機のコストが高くなる可能性があっ
た。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、固定子と可動子とから構成されたモーターと
から構成され、モーターの可動子また固定子は嵌合部を
備えた永久磁石から成り、隣り合う永久磁石が嵌合部に
より嵌合されて一体化されている。
【0019】これにより、複数個の永久磁石を円形全周
にわたって配設し、大型化することなくモーター特性の
向上、モーター効率の向上を図る、逆にモーター効率を
低下させることなくモーターの小型化を図ることができ
る。また、平らな永久磁石を使用する場合においても、
永久磁石同士の固定を容易とし、同様の効果を得ること
ができる。
【0020】また、本発明は、固定子と可動子とから構
成されたモーターとから構成され、モーターの可動子は
非磁性体のフレームと永久磁石とから成り、フレームに
永久磁石が装着された状態で樹脂含浸などにより一体化
されている。
【0021】これにより、モーターの可動子の剛性が向
上し、可動子の変形等に伴う可動子と固定子との接触を
防止すると共に、組立性を大幅に向上させることがで
き、組立工数の低減、コスト低減を図ることができる。
【0022】また、本発明は、固定子と可動子とから構
成されたモーターとから構成され、モーターの可動子は
マグネシウム合金製のフレームと永久磁石とからなる。
【0023】これにより、モーターの可動子の剛性を確
保して可動子の変形等に伴う可動子と固定子との接触を
防止すると共に、モーター可動子の軽量化を図ることが
でき、圧縮機としての共振周波数の低下防止や、それに
伴う圧縮機の冷凍能力の低下を防止することができる。
【0024】また、本発明は、固定子と可動子とから構
成されたモーターとから構成され、モーターの可動子は
フレームと永久磁石とから成り、モーターの固定子と永
久磁石との隙間は、モーターの固定子とフレームとの隙
間より小さくしたものである。
【0025】これにより、モーター可動子である永久磁
石と固定子の隙間において、設計通りのエアギャップを
確保、管理することにより、エアギャップの拡大を防止
しモーター効率の低下を防止することができる。さら
に、モーター可動子のフレームがモーター固定子と擦れ
て入力が増大することを防止することにより、効率低
下、信頼性低下を防止することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、固定子と可動子とから構成されたモーターとから構
成され、モーターの可動子また固定子は嵌合部を備えた
永久磁石から成り、隣り合う永久磁石が嵌合部により嵌
合されて一体化されたものであり、大型化することなく
モーター特性の向上、モーター効率の向上を図る、逆に
モーター効率を低下させることなくモーターの小型化を
図るという作用を有する。また、平らな永久磁石を使用
する場合においても、永久磁石同士の固定を容易とし、
同様の作用を有する。
【0027】請求項2記載の発明は、固定子と可動子と
から構成されたモーターとから構成され、モーターの可
動子は非磁性体のフレームと永久磁石とから成り、フレ
ームに永久磁石が装着された状態で樹脂含浸などにより
一体化されたものであり、モーターの可動子の剛性が向
上し、可動子の変形等に伴う可動子と固定子との接触を
防止すると共に、組立性を大幅に向上させ、組立工数の
低減、コスト低減を図るという作用を有する。
【0028】請求項3記載の発明は、固定子と可動子と
から構成されたモーターとから構成されたものであり、
モーターの可動子の剛性を確保して可動子の変形等に伴
う可動子と固定子との接触を防止すると共に、モーター
可動子の軽量化を図ることができ、圧縮機としての共振
周波数アップ、それに伴う圧縮機の冷凍能力アップを図
るという作用を有する。
【0029】請求項4記載の発明は、固定子と可動子と
から構成されたモーターとから構成され、モーターの可
動子はフレームと永久磁石とから成り、モーターの固定
子と永久磁石との隙間は、モーターの固定子とフレーム
との隙間より小さくしたものであり、モーター可動子で
ある永久磁石と固定子の隙間において、設計通りのエア
ギャップを計測、管理することにより、エアギャップの
拡大を防止しモーター効率の低下を防止するという作用
を有する。
【0030】さらに、モーター可動子のフレームがモー
ター固定子と擦れて入力が増大することを防止すること
により、効率低下、信頼性低下を防止するという作用を
有する。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施の形態について、図1か
ら図6を用いて説明する。尚、従来と同一構成について
は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0032】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
よるモーター2の可動子13を形成している永久磁石1
2の上面図である。
【0033】図1において、12a、12bは円弧状の
永久磁石12に設けられ、それぞれが略凹凸形状をした
嵌合部であり、隣り合う永久磁石がお互いの嵌合部12
a,12bとで嵌合され、円筒形状を形成している。
【0034】以上のように構成することにより、複数個
の円弧状の永久磁石間に他の部材を挿入したり、永久磁
石に貫通穴を設けてボルト固定する構成と比べると、永
久磁石12のみで完全な円筒形状を形成しており、さら
に何ら穴も設けていないため、永久磁石12を最大限有
効に使用することができ、必要なモーター特性、効率を
得るために永久磁石12で最小量ですみ、かつ可動子1
3の小型化を図ることができる。逆に、可動子13を同
じ大きさで形成する場合、永久磁石12を最大限有効に
使用することがでるため、高いモータ効率を得ることが
できる。
【0035】尚、本実施例では、モーター2の可動子1
3に永久磁石12を使用した例にて説明したが、モータ
ー2の固定子2a,2bに永久磁石12を取り付けて使
用する場合でも同様の効果が得られる。
【0036】また、本実施例では、円形状の可動子13
にて説明したが、平らな永久磁石を使用した場合でも永
久磁石の固定が容易であり、同様の効果が得られる。
【0037】また、永久磁石で円筒形状を形成した後
に、可動子13を形成する他の部品と共に、あるいは永
久磁石のみで樹脂含浸などを行うことにより、一体化や
強度アップを図っても良い。
【0038】以上のように、本実施例の振動式圧縮機
は、固定子2a,2bと可動子13とから構成されたモ
ーター2と、モーター2の可動子13また固定子2a,
2bは嵌合部12a、12bを備えた永久磁12石から
成り、隣り合う永久磁石12が嵌合部12a、12bに
より嵌合されて一体化されているので、モーターが大型
化することなくモーター特性の向上、モーター効率の向
上を図る、逆にモーター効率を低下させることなくモー
ターの小型化を図ることができる。
【0039】(実施例2)図2は、本発明の実施例2に
よるモーター2の可動子14を示しており、(a)が正
面図であり、(b)が上面図である。
【0040】図2において、14aは永久磁石であり、
14bは非磁性体で形成されたフレームである。フレー
ム14bには永久磁石14aより僅かに寸法の大きい複
数の穴14cが設けられており、その穴14cに永久磁
石14aが挿入されている。そして、その挿入状態のま
まで樹脂含浸などによりフレーム14bと永久磁石14
aが一体化されている。
【0041】以上のように構成することにより、フレー
ム14bを用いて可動子14を形成したり、樹脂含浸な
どによる一体化を行うことで、モーター2の可動子14
の剛性が大幅に向上し、可動子14が固定子2a,2b
との間で作用する磁力などにより変形することを防止す
ることができる。そのため、可動子14の変形に伴う可
動子14と固定子2a,2bとの接触を防止し、入力の
増加や信頼性の低下を防止することができる。
【0042】さらに、フレーム14bが非磁性体で形成
されているためモーター損失は増大せず、モーター効率
が低下することはない。また、フレーム14bに永久磁
石14aを挿入した状態で樹脂含浸等により一体化する
という製作方法であるため、組立性も大幅に向上し、組
立工数の低減、コスト低減を図ることができる。
【0043】また、図3を用いて、他の実施例について
説明する。図3は、本発明の実施例2によるモーター2
の可動子15を示しており、(a)が正面図であり、
(b)が上面図である。
【0044】図3において、15aは永久磁石であり、
15bは非磁性体で形成されたフレームである。永久磁
石15aはリング形状を形成しており、フレーム15b
で挟み込まれたており、その挟み込まれた状態のままで
樹脂含浸などによりフレーム15bと永久磁石15aが
一体化されている。
【0045】以上のように構成することにより、前記実
施例と同様の効果が得られ、前記実施例と比べて、永久
磁石がリング形状を形成しているため、さらに組立性が
大幅に向上し、組立工数の低減、コスト低減を図ること
ができる。
【0046】以上のように、本実施例の振動式圧縮機
は、固定子2a,2bと可動子14、15とから構成さ
れたモーター2と、モーター2の可動子14、15は非
磁性体のフレーム14b、15bと永久磁石14a、1
5aとから成り、フレーム14b、15bに永久磁石1
4a、15aが装着された状態で樹脂含浸などにより一
体化されたものであり、モーターの可動子の剛性が向上
し、可動子の変形等に伴う可動子と固定子との接触を防
止し、入力の増加や信頼性の低下を防止することができ
る。さらに、フレーム14b、15bが非磁性体で形成
されているためモーター損失は増大せず、モーター効率
が低下することはない。
【0047】また、フレーム14b、15bと永久磁石
14a、15aを樹脂含浸等により一体化するという製
作方法であるため、組立性も大幅に向上し、組立工数の
低減、コスト低減を図ることができる。
【0048】尚、本実施例では、円筒形状の可動子1
4、15にて説明したが、平らな永久磁石を使用した場
合でも永久磁石の固定が容易であり、同様の効果が得ら
れる。
【0049】また、樹脂含浸にて一体化する例にて説明
したが、他の一体化方法を用いても同様の効果が得られ
ることは言うまでもない。
【0050】(実施例3)図4は、本発明の実施例3に
よるモーター2の可動子16を示しており、(a)が正
面図であり、(b)が上面図である。
【0051】図4において、16aは永久磁石であり、
16bは非磁性体であるマグネシウム合金で形成された
フレームである。フレーム16bには永久磁石16aよ
り僅かに寸法の大きい複数の穴16cが設けられてお
り、その穴16cに永久磁石16aが挿入されている。
そして、その挿入状態のままで樹脂含浸などによりフレ
ーム16bと永久磁石16aが一体化されている。
【0052】以上のように構成することにより、その作
用について説明する。マグネシウム合金はその強度が高
く、軽量である材料として近年注目を浴びてきている材
料である。そのため、そのマグネシウム合金でフレーム
16bを形成することにより、モーター2の可動子16
の剛性が大幅に向上し、可動子16が固定子2a,2b
との間で作用する磁力などにより変形することを防止す
ることができる。そのため、可動子16の変形に伴う可
動子16と固定子2a,2bとの接触を防止し、入力の
増加や信頼性の低下を防止することができる。
【0053】さらに、マグネシウム合金は非磁性体であ
るためモーター損失は増大せず、モーター効率が低下す
ることはない。また、フレーム16bに永久磁石16a
を挿入した状態で樹脂含浸等により一体化するという製
作方法であるため、組立性も大幅に向上し、組立工数の
低減、コスト低減を図ることができる。
【0054】また、可動子16が剛性が高く軽量な材料
であるマグネシウム合金で形成されているため、可動子
16に十分な剛性をもたせるともに軽量化を図ることが
できる。可動部重量が軽いほど、同じ弾性要素のバネ定
数であっても、圧縮機の共振周波数は高くなる。従っ
て、可動子16の軽量化に伴い、共振周波数を向上させ
ることができ、圧縮機として高い冷凍能力を得ることが
できる。
【0055】以上のように、本実施例の振動式圧縮機
は、固定子2a,2bと可動子16とから構成されたモ
ーター2と、モーター2の可動子16はマグネシウム合
金製のフレーム16bと永久磁石16aとから成り、フ
レーム16bに永久磁石16aが装着された状態で樹脂
含浸などにより一体化されたものであり、モーター2の
可動子16の剛性を確保して可動子16の変形等に伴う
可動子16と固定子2a,2bとの接触を防止すると共
に、モーター可動子16の軽量化を図ることができ、圧
縮機としての共振周波数アップ、それに伴う圧縮機の冷
凍能力アップを図ることができる。
【0056】さらに、マグネシウム合金は非磁性体であ
るため、モーター効率が低下することはない。また、フ
レーム16bに永久磁石16aを挿入した状態で樹脂含
浸等により一体化するという製作方法であるため、組立
性も大幅に向上し、組立工数の低減、コスト低減を図る
ことができる。
【0057】尚、本実施例では、円筒形状の可動子16
にて説明したが、平らな永久磁石を使用した場合でも永
久磁石の固定が容易であり、同様の効果が得られる。
【0058】また、樹脂含浸にて一体化する例にて説明
したが、他の一体化方法、及び他の磁石の固定方法を用
いても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0059】(実施例4)図5は、本発明の実施例4に
よる振動式圧縮機の要部断面図である。図6はモーター
2の可動子17を示しており、(a)が正面図であり、
(b)が上面図である。
【0060】図5、図6において、17はモーター2の
可動子であり、17aは永久磁石、17bはフレームで
ある。フレーム17bには永久磁石17aより僅かに寸
法の大きい複数の穴17cが設けられており、その穴1
7cに永久磁石17aが挿入されている。そして、その
挿入状態のままで樹脂含浸などによりフレーム17bと
永久磁石17aが一体化されている。そして、永久磁石
17aの厚さはフレーム17bの厚さより厚くなってい
る。
【0061】以上のように構成することにより、モータ
ー2の効率を決定する固定子2a,2bと永久磁石17
aとの隙間(エアギャップ)の方が、固定子2a,2b
とフレーム17bとの隙間より小さくなる。そのため、
隙間ゲージなどを用いて、固定子2a,2bと永久磁石
17aとの隙間(エアギャップ)を計測し、管理して組
み立てることができる。
【0062】さらに、固定子2a,2bとフレーム17
bとの隙間は、計測し管理して組み立てているエアギャ
ップより大きいため、運転中において、フレーム17b
と固定子2a,2bが擦れることによる入力増大、効率
低下を防止できるともに、信頼性が低下することを防止
できる。
【0063】また、エアギャップを計測し管理して組み
立てることができるため、エアギャップが設計よりも大
きくなることを防止でき、エアギャップ拡大に伴うモー
ター効率の低下を防止することができる。
【0064】以上のように、本実施例の振動式圧縮機
は、固定子2a,2bと可動子17とから構成されたモ
ーター2と、モーター2の可動子17はフレーム17b
と永久磁石17aとから成り、モーター2の固定子2
a,2bと永久磁石17aとの隙間は、モーター2の固
定子2a,2bとフレーム17bとの隙間より小さいも
のであり、可動子17の永久磁石17aと固定子2a,
2bの隙間において、設計通りのエアギャップを計測し
管理して組み立てることができるため、エアギャップの
拡大を防止しモーター効率の低下を防止することができ
る。
【0065】さらに、可動子17のフレーム17bが固
定子2a,2bと擦れて入力が増大することを防止する
ことにより、効率低下、信頼性低下を防止することがで
きる。
【0066】尚、本実施例では、永久磁石17aの厚さ
がフレーム17bの厚さより厚い例にて説明したが、モ
ーター2の固定子2a,2bと永久磁石17aとの隙間
が、固定子2a,2bとフレーム17bとの隙間より小
さくなる他の方法、例えば直径の異なる2つの永久磁石
を同心円として配設する、即ち永久磁石1つの厚さはフ
レームより薄いといった場合でも、同様の効果が得られ
ることは言うまでもない。
【0067】また、本実施例では、円筒形状の可動子1
7にて説明したが、平らな永久磁石を使用した場合でも
永久磁石の固定が容易であり、同様の効果が得られる。
【0068】また、樹脂含浸にて一体化する例にて説明
したが、他の一体化方法を用いても同様の効果が得られ
ることは言うまでもない。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、固定子と可動子とから構成されたモーターと、シ
リンダやモーターの固定子などにより構成された固定要
素と、ピストンやモーターの可動子などにより構成され
た可動要素とから構成され、モーターの可動子また固定
子は嵌合部を備えた永久磁石から成り、隣り合う永久磁
石が嵌合部により嵌合されて一体化されたものであり、
モーターが大型化することなくモーター特性の向上、モ
ーター効率の向上を図る、逆にモーター効率を低下させ
ることなくモーターの小型化を図ることができる。
【0070】また、請求項2記載の発明は、固定子と可
動子とから構成されたモーターと、シリンダやモーター
の固定子などにより構成された固定要素と、ピストンや
モーターの可動子などにより構成された可動要素とから
構成され、モーターの可動子は非磁性体のフレームと永
久磁石とから成り、フレームに永久磁石が装着された状
態で樹脂含浸などにより一体化されたものであり、モー
ターの可動子の剛性が向上し、可動子の変形等に伴う可
動子と固定子との接触を防止し、入力の増加や信頼性の
低下を防止することができる。さらに、フレームが非磁
性体で形成されているためモーター損失は増大せず、モ
ーター効率が低下することはない。
【0071】また、フレームと永久磁石を樹脂含浸等に
より一体化するという製作方法であるため、組立性も大
幅に向上し、組立工数の低減、コスト低減を図ることが
できる。
【0072】また、請求項3記載の発明は、固定子と可
動子とから構成されたモーターと、シリンダやモーター
の固定子などにより構成された固定要素と、ピストンや
モーターの可動子などにより構成された可動要素とから
構成され、モーターの可動子はマグネシウム合金製のフ
レームと永久磁石とからなるものであり、モーターの可
動子の剛性を確保して可動子の変形等に伴う可動子と固
定子との接触を防止すると共に、モーター可動子の軽量
化を図ることができ、圧縮機としての共振周波数アッ
プ、それに伴う圧縮機の冷凍能力アップを図ることがで
きる。
【0073】さらに、マグネシウム合金は非磁性体であ
るため、モーター効率が低下することはない。
【0074】また、請求項4記載の発明は、固定子と可
動子とから構成されたモーターと、シリンダやモーター
の固定子などにより構成された固定要素と、ピストンや
モーターの可動子などにより構成された可動要素とから
構成され、モーターの可動子はフレームと永久磁石とか
ら成り、モーターの固定子と永久磁石との隙間は、モー
ターの固定子とフレームとの隙間より小さいものであ
り、可動子の永久磁石と固定子の隙間において、設計通
りのエアギャップを計測し管理して組み立てることがで
きるため、エアギャップの拡大を防止しモーター効率の
低下を防止することができる。
【0075】さらに、可動子のフレームが固定子と擦れ
て入力が増大することを防止することにより、効率低
下、信頼性低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による振動式圧縮機のモーター可動子
(永久磁石)の実施例1の上面図
【図2】本発明による振動式圧縮機のモーター可動子の
実施例2の正面及び上面図
【図3】本発明による振動式圧縮機のモーター可動子の
実施例2の正面及び上面図
【図4】本発明による振動式圧縮機のモーター可動子の
実施例3の正面及び上面図
【図5】本発明による振動式圧縮機の実施例4の要部断
面図
【図6】本発明による振動式圧縮機のモーター可動子の
実施例4の正面及び上面図
【図7】従来の振動式圧縮機の縦断面図
【符号の説明】 2 モーター 2a,2b 固定子 12 永久磁石 12a,12b 嵌合部 13,14,15,16,17 可動子 14a,15a,16a,17a 永久磁石 14b,15b,17b フレーム 16b マグネシウム合金製のフレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲垣 耕 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 片山 誠 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 林 陽 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 5H633 BB03 GG02 GG04 GG06 GG09 GG12 HH03 HH07 HH08 HH09 HH13 JA03 JA08 JB05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子と可動子とから構成されたモータ
    ーとから構成され、前記モーターの可動子また固定子は
    嵌合部を備えた永久磁石から成り、隣り合う前記永久磁
    石が前記嵌合部により嵌合されて一体化されたリニアモ
    ーター。
  2. 【請求項2】 固定子と可動子とから構成されたモータ
    ーとから構成され、前記モーターの可動子は非磁性体の
    フレームと永久磁石とから成り、前記フレームに前記永
    久磁石が装着された状態で樹脂含浸などにより一体化さ
    れたリニアモーター。
  3. 【請求項3】 固定子と可動子とから構成されたモータ
    ーとから構成され、前記モーターの可動子はマグネシウ
    ム合金製のフレームと永久磁石とからなるリニアモータ
    ー。
  4. 【請求項4】 固定子と可動子とから構成されたモータ
    ーとから構成され、前記モーターの可動子はフレームと
    永久磁石とから成り、前記モーターの固定子と前記永久
    磁石との隙間は、前記モーターの固定子と前記フレーム
    との隙間より小さいリニアモーター。
JP11107924A 1999-04-15 1999-04-15 リニアモーター Withdrawn JP2000308322A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005198495A (ja) * 2003-12-30 2005-07-21 Lg Electronics Inc 往復動式モータ
JP2007312575A (ja) * 2006-05-22 2007-11-29 Toyo Mach & Metal Co Ltd 直線駆動装置
JP2010148342A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Sango Co Ltd リニア式電磁装置における筒状永久磁石の固定構造および固定方法
KR101374296B1 (ko) 2013-10-31 2014-03-25 유승열 왕복동식 리니어모터의 가동자 제조용 금형 코어와 그 코어를 이용한 가동자 제조방법 및 그 제조방법에 의해 제조되는 가동자
JP2019054611A (ja) * 2017-09-14 2019-04-04 日本電産コパル株式会社 電磁アクチュエータ及び電子機器

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