JP2002235662A - 振動式圧縮機 - Google Patents

振動式圧縮機

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JP2002235662A
JP2002235662A JP2001031951A JP2001031951A JP2002235662A JP 2002235662 A JP2002235662 A JP 2002235662A JP 2001031951 A JP2001031951 A JP 2001031951A JP 2001031951 A JP2001031951 A JP 2001031951A JP 2002235662 A JP2002235662 A JP 2002235662A
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Japan
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elastic body
mover
stator
movable element
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Application number
JP2001031951A
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English (en)
Inventor
Masanori Kobayashi
正則 小林
Ichiro Morita
一郎 森田
Ko Inagaki
耕 稲垣
Makoto Katayama
誠 片山
Akira Hayashi
陽 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒サイクル等に使用する振動式圧縮機にお
いて、弾性体のアームの固定端近傍に生じる応力を低減
することにより、疲労破壊の発生を防ぎ信頼性の向上を
図る。 【解決手段】 弾性体8が、曲面21a,21b,21
c,21dを有する固定部材20a,20b,20c,
20dを介して一部が固定要素12に固定され一部が可
動要素9に固定されたものであり、アーム変位時の固定
端が固定部材の曲面に沿って変形し、局所的な応力集中
を回避することができ、疲労破壊の発生を防ぎ信頼性の
高い振動式圧縮機を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍サイクル等に
使用する振動式圧縮機の共振弾性体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の振動式圧縮機としては特開平05
−288419号公報に記載されているものが知られて
いる。以下図面を参照しながら上記従来の振動式圧縮機
について説明する。
【0003】従来の構成を図7、図8に示す。図7、図
8において、1は密閉ケーシング、2は本体である。本
体2は、モータ3,シリンダ4,ピストン5,ブロック
6,シリンダヘッド7,弾性体8とから構成されてお
り、サスペンションスプリング(図示せず)により、密
閉ケーシング1内に弾性支持されている。
【0004】また、モータ3は、固定子3aとコイルで
形成された可動子3bとから構成されており、固定子3
aには永久磁石3cが固定されている。可動子3bはピ
ストン5に連結されている。
【0005】9はピストン5,モータ3の可動子3b,
可動子連結部材10,可動側固定部材11などから構成
される可動要素であり、12はシリンダ4,モータ3の
固定子3a,ブロック6,固定側連結部材13などから
構成される固定要素である。
【0006】弾性体8は、積み重ねた複数の平板に渦状
のスリット14を設けることでアーム8a,8bが形成
されており、弾性体8の内周部が可動側固定部材11に
挟まれる様に固定され、外周部が固定側連結部材13に
挟まれる様に固定されており、シリンダ4内に嵌められ
たピストン5を軸方向に摺動可能なように支持してい
る。
【0007】16は圧縮室であり、シリンダ4,ピスト
ン5により形成されている。
【0008】17は変位検知器であり、ピストン5に取
り付けられている。
【0009】次に振動式圧縮機の機構について説明す
る。交流電源等によりモータ3の可動子3b(コイル)
に通電すると、この通電により永久磁石3cにより発生
する磁界との作用により、可動子3b(コイル)に軸方
向の運動する力が発生する。その力により、可動子連結
部材10を介して可動子3bと連結されたピストン5
は、弾性体8を変形させてその反発力を利用して共振し
ながら軸方向に往復運動を繰り返す。
【0010】冷却システム(図示せず)からの冷媒ガス
は、吸入管(図示せず)を介してシリンダヘッド7の低
圧室7aに導かれ、シリンダ4内の圧縮室16に至る。
圧縮室16に至った冷媒ガスは、上述したピストン5の
往復運動により圧縮される。圧縮された冷媒ガスは、シ
リンダヘッド7内に配設された吐出弁(図示せず)を介
して一旦シリンダヘッド7内の高圧室7bに吐出された
後、吐出管(図示せず)を介して冷却システムに吐出さ
れる。
【0011】また、変位検知器17の出力リード線18
は、ピストン5から密閉ケーシング1のターミナル19
に接続されており、変位検知器17の出力信号を出力し
ている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成は、ピストン5が往復運動して弾性体8の渦巻形
状のアーム8a,8bがピストン軸方向の変位を繰り返
す際、アーム8a,8bが固定部材により挟み込まれて
固定される固定端近傍に応力集中が生じ易い。特に高外
気温度での運転など大きなストロークで長時間運転する
厳しい条件が続くと、アーム8a,8bの応力の高い固
定端近傍で疲労破壊が生じるとの信頼性低下の可能性が
あった。
【0013】本発明は従来の課題を解決するもので、ピ
ストンが往復運動して弾性体がピストン軸方向の変位を
繰り返す際に弾性体のアームの固定端近傍に生じる応力
を低減することにより、疲労破壊の発生を防ぎ信頼性の
高い振動式圧縮機を提供することを目的とする。
【0014】また、上記従来の構成は、圧縮機運転時に
弾性体8のアーム8a,8bの軸方向変位に伴って固定
部材13が変形した時や、組立バラツキ等で固定部材の
エッジが僅かにずれて組み立てられた時に、固定部材側
面のエッジ部に応力集中が生じたり、エッジの僅かなず
れに起因する局所摩耗等、信頼性低下の可能性があっ
た。
【0015】本発明の他の目的は、固定部材が変形した
場合や、組立バラツキ等で固定部材のエッジが僅かにず
れて組み立てられた場合においても、固定部材のエッジ
部の応力集中や、エッジの僅かなずれに起因する局所摩
耗等、信頼性の低下を防止することである。
【0016】また、上記従来の構成は、圧縮機運転時に
弾性体8の軸方向変位に伴って固定部材が弾性体8に沿
って軸方向に変形した時、弾性体8と固定部材の固定面
に微少な相対ズレが生じる。この相対ズレにより、摩擦
損失が生じて弾性体8のヒステリシス損失が増大して効
率が低下したり、摩擦熱による温度上昇で弾性体8の疲
労限度が低下して疲労破壊が生じ易くなることや局所摩
耗等の信頼性低下の可能性があった。
【0017】本発明の他の目的は、固定部材の変形を最
小限に抑えて、弾性体と固定部材の微少な相対ズレを防
止し、摩擦損失増大による効率の低下や、摩擦熱による
温度上昇で弾性体の疲労限度が低下して疲労破壊が生じ
易くなること及び局所摩耗等の信頼性低下を防止するこ
とである。
【0018】また、上記従来の構成は、弾性体8の平板
に設けられた渦状のスリット14のスリット幅が板厚と
比較して狭い場合には、打ち抜き加工の金型の強度不足
が生じて加工できなかったり、加工できても精度が悪化
すると共に金型の寿命が極端に短くなってしまう。この
時、スリット14の形状のバラツキからピストン5の往
復軸に軸ずれが生じてピストン5シリンダ4間の摺動損
失が増大したり、バネ定数がばらついて共振周波数がず
れ、所定の冷凍能力を確保できない等の性能低下や、摩
耗が増大する等の信頼性の低下の可能性があった。
【0019】本発明の他の目的は、スリット幅を板厚と
比較して広くすることにより、ピストンとシリンダ間の
摺動損失の増大や、バネ定数がばらついて共振周波数が
ずれ、所定の冷凍能力を確保できない等の性能低下や、
摩耗が増大する等の信頼性の低下を防止することであ
る。
【0020】また、上記従来の構成は、弾性体8の平板
に設けられた渦状のスリット14のスリット端近傍に応
力集中が生じて、疲労破壊が生じ易くなるとの信頼性低
下の可能性があった。
【0021】本発明の他の目的は、弾性体のスリット端
近傍の応力集中を回避して、疲労破壊等の信頼性低下を
防止することである。
【0022】また、上記従来の構成は、ピストン5に固
定された変位検知器17の出力リード線18が、往復動
する可動要素9から密閉ケーシング1のターミナル19
に接続されているため、振動で出力リード線18が擦れ
て接触不良を起したり、疲労で断線する等の信頼性低下
の可能性があった。
【0023】本発明の他の目的は、変位検知器の出力リ
ード線が、擦れて接触不良を起したり、疲労で断線する
等の信頼性低下を防止することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、弾性体が固定部材の曲面で挟み込むように固
定されている。
【0025】これにより、弾性体のアームの固定端近傍
に生じる応力を低減することにより、疲労破壊の発生を
防ぎ信頼性の高い振動式圧縮機を提供することができ
る。
【0026】また、本発明は、固定部材の幅が弾性体の
幅より広くなっている。
【0027】これにより、固定部材が変形した場合や、
組立バラツキ等で固定部材のエッジが僅かにずれて組み
立てられた場合においても、固定部材のエッジ部の応力
集中や、エッジの僅かなずれに起因する局所摩耗等、信
頼性の低下を防止することができる。
【0028】また、本発明は、固定部材の板厚が弾性体
の板厚の1.5倍以上となっている。
【0029】これにより、固定部材の変形を最小限に抑
えて、弾性体と固定部材の微少な相対ズレを防止し、摩
擦損失増大による効率の低下や、摩擦熱による温度上昇
で弾性体の疲労限度が低下して疲労破壊が生じ易くなる
こと及び局所摩耗等の信頼性低下を防止することであ
る。
【0030】また、本発明は、スリット幅が平板の板厚
の1.2倍以上となっている。
【0031】これにより、ピストンとシリンダ間の摺動
損失の増大や、バネ定数がばらついて共振周波数がず
れ、所定の冷凍能力を確保できない等の性能低下や、摩
耗が増大する等の信頼性の低下を防止することである。
【0032】また、本発明は、弾性体のスリット端の曲
線の半径が、前記スリット幅の0.3倍以上となってい
る。
【0033】これにより、弾性体のスリット端近傍の応
力集中を回避して、疲労破壊等の信頼性低下を防止する
ことができる。
【0034】また、本発明は、変位検知器から弾性体を
介して密閉ケーシング外へ信号を出力する出力配線を備
えている。
【0035】これにより、変位検知器の出力リード線
が、擦れて接触不良を起したり、疲労で断線する等の信
頼性低下を防止することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、固定子と可動子とから構成されたモータと、前記固
定子などにより構成された固定要素と、前記可動子など
により構成された可動要素と、曲面を有する固定部材を
介して一部が前記固定要素に固定され一部が前記可動要
素に固定された弾性体とからなり、前記弾性体の固定端
が前記固定部材の曲面で挟み込むように固定されたもの
であり、ピストンが往復運動して弾性体の渦巻形状のア
ームがピストン軸方向の変位を繰り返す際、アームが固
定部材の曲面で挟み込むように固定されているため、ア
ーム変位時の固定端が固定部材の曲面に沿って変形し、
局所的な応力集中を回避することができ、疲労破壊の発
生を防ぎ信頼性の高い振動式圧縮機を提供することがで
きるという作用を有する。
【0037】本発明の請求項2に記載の発明は、固定子
と可動子とから構成されたモータと、前記固定子などに
より構成された固定要素と、前記可動子などにより構成
された可動要素と、固定部材を介して一部が前記固定要
素に固定され一部が前記可動要素に固定された弾性体と
からなり、前記固定部材の幅が前記弾性体の幅より広い
ものであり、圧縮機運転時に弾性体のアームの軸方向変
位に伴って固定部材が変形した時や、組立バラツキ等で
固定部材のエッジが僅かにずれて組み立てられた場合に
おいても、幅の広い固定部材でアームを固定するため、
固定部材側面のエッジ部に応力集中が生じたり、エッジ
の僅かなずれに起因する局所摩耗等、信頼性の低下を防
止できるという作用を有する。
【0038】本発明の請求項3に記載の発明は、固定子
と可動子とから構成されたモータと、前記固定子などに
より構成された固定要素と、前記可動子などにより構成
された可動要素と、固定部材を介して一部が前記固定要
素に固定され一部が前記可動要素に固定された弾性体と
からなり、前記固定部材の板厚が前記弾性体の板厚の
1.5倍以上であるものであり、圧縮機運転時に弾性体
が軸方向変位にした場合においても、固定部材の変形を
小さく抑えて、弾性体と固定部材の固定面に生じる微少
な相対ズレを防止し、相対ズレに起因する摩擦損失によ
る効率の低下や、摩擦熱による温度上昇で弾性体の疲労
限度が低下して疲労破壊が生じ易くなることや局所摩耗
等の信頼性低下を防止できるという作用を有する。
【0039】本発明の請求項4に記載の発明は、固定子
と可動子とから構成されたモータと、前記固定子などに
より構成された固定要素と、前記可動子などにより構成
された可動要素と、平板にスリットを設けて形成され且
つ前記スリット幅が前記平板の板厚の1.2倍以上であ
る弾性体とからなり、前記弾性体の一部が前記固定要素
に固定され一部が前記可動要素に固定されたものであ
り、弾性体の平板に設けられた渦状のスリットのスリッ
ト幅が板厚と比較して広いため、打ち抜き加工の金型の
強度不足が生じることなく加工でき、加工精度の悪化や
金型の寿命が極端に短くなることが無い。従って、スリ
ットの形状のバラツキからピストンの往復軸に軸ずれが
生じてピストンとシリンダ間の摺動損失が増大したり、
バネ定数がばらついて共振周波数がずれ、所定の冷凍能
力を確保できない等の性能低下や、摩耗が増大する等の
信頼性の低下を防止することができるという作用を有す
る。
【0040】本発明の請求項5に記載の発明は、弾性体
のスリット端の曲線の半径が、前記スリット幅の0.3
倍以上のものであり、弾性体のスリットのスリット端の
曲率半径が大きいため、その近傍に応力が集中すること
を回避でき、疲労破壊が生じ易くなる等の信頼性の低下
を防止できるという作用を有する。
【0041】本発明の請求項6に記載の発明は、密閉ケ
ーシングと、前記密閉ケーシング内に収納されたシリン
ダと、前記シリンダ内に嵌められたピストンと、固定子
と可動子とから構成されたモータと、前記固定子などに
より構成された固定要素と、前記可動子などにより構成
された可動要素と、一部が前記固定要素に固定され一部
が前記可動要素に固定された弾性体と、前記ピストンに
固定された変位検知器と、前記変位検知器から弾性体を
介して前記密閉ケーシング外へ信号を出力する出力配線
とを備えたものであり、ピストンに固定された変位検知
器の出力配線が、往復動する可動要素から弾性体及び固
定要素を介して振動が非常に小さい部位で出力リード線
と密閉ケーシングのターミナルを接続しているため、振
動で出力リード線18が擦れて接触不良を起したり、疲
労で断線する等の信頼性低下を防止することができると
いう作用を有する。
【0042】
【実施例】以下、本発明による振動式圧縮機の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。なお、従来と同
一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略
する。
【0043】(実施例1)図1は本発明の実施例1によ
る振動式圧縮機の縦断面図である。図1において、8は
弾性体であり、ア−ム8a,8bを有している。20
a,20b,20c,20dは固定部材であり、それぞ
れ曲面21a,21b,21c,21dを有している。
弾性体8の各アームはそれぞれ、例えばアーム8aにお
いては、外周部が固定部材20a,20bによって曲面
21a,21bで挟み込むように固定要素12に固定さ
れ、内周部が固定部材20c,20dによって曲面21
c,21dで挟み込むように可動要素9に固定されてい
る。
【0044】以上のように構成された振動式圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。
【0045】なお、本実施例に示した振動式圧縮機の圧
縮動作原理は図7の従来の振動式圧縮機と同様であるた
め省略し、ここでは弾性体の動作について説明する。
【0046】ピストン5が往復運動して弾性体8の渦巻
形状のアーム8a,8bがピストン5の軸方向の変位を
繰り返す際、各アームはそれぞれ、例えばアーム8aに
おいては、アーム8aの両端が固定部材20a,20
b,20c,20dの曲面21a,21b,21c,2
1dで挟み込むように固定されているため、アーム8a
が圧縮室16側に変位する場合、アーム8aの外周側及
び内周側の固定端部が曲面21a,21cに沿って変形
する。この時アーム8aの固定端部の局所的変形の曲率
は、曲面21a,21cの曲率と同じ大きさで変形する
ため、固定部材20a,20cの曲面21a,21cが
無い場合の折れ曲がり変形と比べて大きな曲率となる。
また、アーム8aが反圧縮室側に変位する場合も同様に
大きな曲率の変形となる。従って、アーム8aの固定部
近傍の局所的な応力集中を回避することができ、疲労破
壊の発生を防ぎ信頼性の高い振動式圧縮機を提供するこ
とができる。
【0047】以上のように本実施例の振動式圧縮機は、
固定子3aと可動子3bとから構成されたモータ3と、
固定子3aなどにより構成された固定要素12と、可動
子3bなどにより構成された可動要素9と、曲面21
a,21b,21c,21dを有する固定部材20a,
20b,20c,20dを介して一部が固定要素12に
固定され一部が可動要素9に固定された弾性体8とから
なり、弾性体8の固定端が固定部材20a,20b,2
0c,20dの曲面21a,21b,21c,21dで
挟み込むように固定されたものであり、アーム変位時の
固定端の曲率を大きくできるため局所的な応力集中を回
避することができ、疲労破壊の発生を防ぎ信頼性の高い
振動式圧縮機を提供することができる。
【0048】なお、本実施例においては、弾性体が2本
のアームを有して2枚積層したものであるが、他の構成
の弾性体でも良いことはいうまでもない。
【0049】(実施例2)図2は本発明の実施例2によ
る振動式圧縮機の横断面図である。
【0050】図2において、8は弾性体であり、ア−ム
8a,8bを有している。弾性体8のアーム8a,8b
は、外周部がア−ム8a,8bの幅より広い固定部材2
2a,22bを介して固定要素12に固定され、内周部
が固定部材11を介して可動要素9に固定されている。
【0051】以上のように構成された振動式圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。
【0052】ピストン5の往復運動に伴って弾性体8の
渦巻形状のアーム8a,8bがピストン5の軸方向の変
位を繰り返す際、アーム8a,8bからばね反力が外周
側の固定部材22a,22bに作用する。このばね反力
によって、固定部材22a,22bが微少に変形し、ア
ーム8a,8bと固定部材22a,22bの固定面に微
少な相対ズレが生じる。アーム8a,8bは、湾曲して
おり曲げに加えてねじり変形をするため、特に外周側の
固定部材22a,22bのエッジ部22c,22d,2
2e,22fに大きな力が作用し、変形が大きくなるた
め固定面での相対ズレ量が大きくなり、ズレたエッジ部
22c,22d,22e,22fの角がアーム8a,8
bの表面に当たると応力集中が生じてしまう可能性があ
る。しかしながら、固定部材22a,22bの幅が弾性
体8のアーム8a,8b幅より広いため、変形によりズ
レたエッジ部22c,22d,22e,22fでの応力
集中や、または組立バラツキ等で固定部材22a,22
bのエッジが僅かにずれて組み立てられた場合における
応力集中を回避でき、疲労破壊やエッジの僅かなずれに
起因する局所摩耗等、信頼性の低下を防止できる。
【0053】以上のように本実施例の振動式圧縮機は、
固定子3aと可動子3bとから構成されたモータ3と、
固定子3aなどにより構成された固定要素12と、可動
子3bなどにより構成された可動要素9と、固定部材2
2a,22bを介して一部が固定要素12に固定され一
部が可動要素9に固定された弾性体8とからなり、固定
部材22a,22bの幅が弾性体8のア−ム8a,8b
幅より広いものであり、変形によりズレた固定部材22
a,22bのエッジ部22c,22d,22e,22f
での応力集中や、または組立バラツキ等で固定部材22
a,22bのエッジが僅かにずれて組み立てられた場合
における応力集中を回避でき、疲労破壊やエッジの僅か
なずれに起因する局所摩耗等、信頼性の低下を防止でき
る。
【0054】なお、本実施例においては、弾性体8の外
周部で幅の広い固定部材を用いたが、内周部の固定部材
の幅を広くしても同様の効果が得られる。
【0055】(実施例3)図3は本発明の実施例3によ
る振動式圧縮機の縦断面図である。図3において、8は
弾性体であり、ア−ム8a,8bを有している。23
a,23bは固定部材であり、板厚が弾性体8の板厚の
1.5倍以上である。弾性体8は、外周部が固定部材2
3aを介して固定要素12に固定され、内周部が固定部
材23bを介して可動要素9に固定されている。
【0056】以上のように構成された振動式圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。
【0057】ピストン5の往復運動に伴って弾性体8の
渦巻形状のアーム8a,8bがピストン5の軸方向の変
位を繰り返す際、アーム8a,8bからばね反力が固定
部材23a,23bに作用する。このばね反力によっ
て、固定部材23a,23bが微少に変形し、アーム8
a,8bと固定部材22a,22bの固定面に微少な相
対ズレが生じる。この相対ズレのズレ量は、固定部材2
3a,23bの軸方向の剛性の大きさによって決まる。
固定部材23a,23bの軸方向の剛性の大きさは、板
厚の3乗に比例して大きくなるが、この板厚が弾性体8
のアーム8a,8bの板厚の1.5倍以上であるため、
剛性は3.3倍以上となり、発生する相対ズレも極端に
小さくなる。従って、圧縮機運転時に弾性体が軸方向変
位にした場合においても、固定部材の変形を小さく抑え
て、弾性体と固定部材の固定面に生じる微少な相対ズレ
を防止し、相対ズレに起因する摩擦損失による効率の低
下や、摩擦熱による温度上昇で弾性体の疲労限度が低下
して疲労破壊が生じ易くなることや局所摩耗等の信頼性
低下を防止できる。
【0058】以上のように本実施例の振動式圧縮機は、
固定子3aと可動子3bとから構成されたモータ3と、
固定子3aなどにより構成された固定要素12と、可動
子3bなどにより構成された可動要素9と、固定部材2
3a,23bを介して一部が固定要素12に固定され一
部が可動要素9に固定された弾性体8とからなり、固定
部材の板厚が弾性体8の板厚の1.5倍以上であるもの
であり、圧縮機運転時に弾性体が軸方向変位にした場合
においても、固定部材23a,23bの変形を小さく抑
えて、弾性体8と固定部材23a,23bの固定面に生
じる微少な相対ズレを防止し、相対ズレに起因する摩擦
損失による効率の低下や、摩擦熱による温度上昇で弾性
体の疲労限度が低下して疲労破壊が生じ易くなることや
局所摩耗等の信頼性低下を防止できる。
【0059】(実施例4)図4は本発明の実施例4によ
る振動式圧縮機の横断面図である。図4において、24
は弾性体であり、平板25にスリット26a,26bを
設けてアーム24a,24bを形成し、且つスリット2
6a,26bの幅が平板25の板厚の1.2倍以上であ
り、外周部が固定要素12に固定され、内周部が可動要
素9に固定されている。
【0060】以上のように構成された振動式圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。
【0061】ピストン5の往復運動に伴って弾性体24
の渦巻形状のアーム24a,24bが、ピストン5の軸
方向の変位を所定の共振周波数で繰り返す。この共振周
波数を確保して所定の冷凍能力を確保するためには、弾
性体24のバネ定数の精度を高める必要がある。即ち、
弾性体24のスリット26a,26bの加工精度を高め
て形状のバラツキを抑える必要がある。また、弾性体2
4は、複数枚の平板25を積層して使用することが多い
ため、量産性を高めて安いコストで形成するべく、打ち
抜きプレス加工を行う必要がある。
【0062】また、板厚t[mm]の弾性体24のスリ
ット26a,26bをスリット幅W[mm]で精度良
く、且つ量産性を高めて打ち抜き加工を行うための条件
は、打ち抜きパンチと弾性体24のせん断抵抗の関係か
ら(数1)で表される。
【0063】
【数1】
【0064】ここでSは安全率[−]、τSは弾性体の
せん断抵抗[kgf/mm2]、τpは打ち抜きパンチの
せん断抵抗[kgf/mm2]である。弾性体の材質
が、例えばSK材の時、板厚t[mm]とスリット幅W
[mm]の関係は、(数2)で表される。
【0065】
【数2】
【0066】従って、弾性体24のスリット幅Wが板厚
tの1.2倍以上であるため、打ち抜き加工の金型の強
度不足が生じることなく加工でき、加工精度の悪化や金
型の寿命が極端に短くなることが無い。従って、スリッ
トの形状のバラツキからピストンの往復軸に軸ずれが生
じてピストンとシリンダ間の摺動損失が増大したり、バ
ネ定数がばらついて共振周波数がずれ、所定の冷凍能力
を確保できない等の性能低下や、摩耗が増大する等の信
頼性の低下を防止することができる。
【0067】以上のように本実施例の振動式圧縮機は、
固定子3aと可動子3bとから構成されたモータ3と、
固定子3aなどにより構成された固定要素12と、可動
子3bなどにより構成された可動要素9と、平板25に
スリット26a,26bを設けて形成され且つスリット
幅が前記平板の板厚の1.2倍以上である弾性体とから
なり、前記弾性体の一部が前記固定要素に固定され一部
が前記可動要素に固定されたものであり、弾性体の平板
に設けられた渦状のスリット26a,26bのスリット
幅が板厚と比較して広いため、打ち抜き加工の金型の強
度不足が生じることなく加工でき、加工精度の悪化や金
型の寿命が極端に短くなることが無い。従って、スリッ
ト26a,26bの形状のバラツキからピストン5の往
復軸に軸ずれが生じてピストン5とシリンダ4間の摺動
損失が増大したり、バネ定数がばらついて共振周波数が
ずれ、所定の冷凍能力を確保できない等の性能低下や、
摩耗が増大する等の信頼性の低下を防止することができ
る。
【0068】(実施例5)図5は本発明の実施例5によ
る振動式圧縮機の要部拡大図である。図5において、2
7は弾性体であり、平板28にスリット29a,29b
を設けてアーム27a,27bを形成し、実施例4と同
様にスリット29a,29bの幅が平板28の板厚の
1.2倍以上である事に加えて、スリット29a,29
bのスリット端29c,29dの曲線の曲率半径Rが、
スリット幅Wの0.3倍以上となっている。
【0069】以上のように構成された振動式圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。
【0070】ピストン5の往復運動に伴って弾性体27
の渦巻形状のアーム27a,27bが、ピストン5の軸
方向に変位を繰り返す。この時、アーム27a,27b
は、渦巻形状に湾曲しているため曲げねじりの応力が生
じ、スリット端29c,29dに応力集中が生じ易い。
しかしながら、スリット29a,29bの幅が平板28
の板厚の1.2倍以上である事に加えて、スリット29
a,29bのスリット端29c,29dの曲線の曲率半
径Rが、スリット幅Wの0.3倍以上となっているた
め、打ち抜き加工の金型の強度不足が生じることなく加
工でき、加工精度の悪化や金型の寿命が極端に短くなる
ことがく、スリット26a,26bの形状のバラツキか
らピストン5の往復軸に軸ずれが生じてピストン5とシ
リンダ4間の摺動損失が増大したり、バネ定数がばらつ
いて共振周波数がずれ、所定の冷凍能力を確保できない
等の性能低下や、摩耗が増大する等の信頼性の低下を防
止することができると共に、スリット端29c,29d
近傍の応力集中を回避することができる。
【0071】以上のように本実施例の振動式圧縮機は、
弾性体27のスリット端29c,29dの曲線の半径
が、スリット幅の0.3倍以上のものであり、弾性体2
7のスリット26a,26bのスリット端29c,29
dの曲率半径が大きいため、打ち抜き加工の金型の強度
不足が生じることなく加工でき、加工精度の悪化や金型
の寿命が極端に短くなることがく、スリット26a,2
6bの形状のバラツキからピストン5の往復軸に軸ずれ
が生じてピストン5とシリンダ4間の摺動損失が増大し
たり、バネ定数がばらついて共振周波数がずれ、所定の
冷凍能力を確保できない等の性能低下や、摩耗が増大す
る等の信頼性の低下を防止することができると共に、ス
リット端29c,29d近傍の応力集中を回避すること
ができる。
【0072】(実施例6)図6は本発明の実施例6によ
る振動式圧縮機の縦断面図である。図6において、17
は変位検知器であり、ピストン5に取り付けられてい
る。30は出力配線であり、変位検知器17から弾性体
8,リード線30aを介してターミナル31へ接続さ
れ、密閉ケーシング1外へ信号を出力している。32
a,32bは絶縁体であり、弾性体8を絶縁している。
【0073】以上のように構成された振動式圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。
【0074】ピストン5の往復運動に伴ってピストン5
に固定された変位検知器17も往復運動する。この時、
変位検知器17の出力信号の配線は、ピストン5内を通
って弾性体8のアーム8a,8bの内周部に接続され、
外周部からターミナル31に接続されている。そのた
め、往復動して大きく振動するピストン5からターミナ
ル31へ直接リード線30aを接続すること無く、振動
が非常に小さい弾性体8の外周部からターミナル31へ
リード線30aを接続しているため、振動でリード線3
0aが擦れて接触不良を起したり、疲労で断線する等の
信頼性低下を防止することができる。
【0075】以上のように本実施例の振動式圧縮機は、
密閉ケーシング1と、密閉ケーシング1内に収納された
シリンダ4と、シリンダ4内に嵌められたピストン5
と、固定子3aと可動子3bとから構成されたモータ3
と、固定子3aなどにより構成された固定要素12と、
可動子3bなどにより構成された可動要素9と、一部が
固定要素12に固定され一部が可動要素9に固定された
弾性体8と、ピストン5に固定された変位検知器17
と、変位検知器17から弾性体8を介して密閉ケーシン
グ1外へ信号を出力する出力配線30とを備えたもので
あり、ピストン5に固定された変位検知器17の出力配
線30が、往復動する可動要素9から弾性体8及び固定
要素12を介して振動が非常に小さい部位で出力リード
線30aと密閉ケーシング1のターミナル31を接続し
ているため、振動で出力リード線30aが擦れて接触不
良を起したり、疲労で断線する等の信頼性低下を防止す
ることができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、固定子と可動子とから構成されたモータと、固定
子などにより構成された固定要素と、可動子などにより
構成された可動要素と、曲面を有する固定部材を介して
一部が固定要素に固定され一部が可動要素に固定された
弾性体とからなり、弾性体の固定端が固定部材の曲面で
挟み込むように固定されたものであり、アーム変位時の
固定端の曲率を大きくできるため局所的な応力集中を回
避することができ、疲労破壊の発生を防ぎ信頼性の高い
振動式圧縮機を提供することができる。
【0077】また、請求項2に記載の発明は、固定子と
可動子とから構成されたモータと、固定子などにより構
成された固定要素と、可動子などにより構成された可動
要素と、固定部材を介して一部が固定要素に固定され一
部が可動要素に固定された弾性体とからなり、固定部材
の幅が弾性体のア−ム幅より広いものであり、変形によ
りズレた固定部材のエッジ部での応力集中や、または、
組立バラツキ等で固定部材のエッジが僅かにずれて組み
立てられた場合における応力集中を回避でき、疲労破壊
やエッジの僅かなずれに起因する局所摩耗等、信頼性の
低下を防止できる。
【0078】また、請求項3に記載の発明は、固定子と
可動子とから構成されたモータと、固定子などにより構
成された固定要素と、可動子などにより構成された可動
要素と、固定部材を介して一部が固定要素に固定され一
部が可動要素に固定された弾性体とからなり、固定部材
の板厚が弾性体の板厚の1.5倍以上であるものであ
り、圧縮機運転時に弾性体が軸方向変位にした場合にお
いても、固定部材の変形を小さく抑えて、弾性体と固定
部材の固定面に生じる微少な相対ズレを防止し、相対ズ
レに起因する摩擦損失による効率の低下や、摩擦熱によ
る温度上昇で弾性体の疲労限度が低下して疲労破壊が生
じ易くなることや局所摩耗等の信頼性低下を防止でき
る。
【0079】また、請求項4に記載の発明は、固定子と
可動子とから構成されたモータと、固定子などにより構
成された固定要素と、可動子などにより構成された可動
要素と、平板にスリットを設けて形成され且つスリット
幅が前記平板の板厚の1.2倍以上である弾性体とから
なり、前記弾性体の一部が前記固定要素に固定され一部
が前記可動要素に固定されたものであり、弾性体の平板
に設けられた渦状のスリットのスリット幅が板厚と比較
して広いため、打ち抜き加工の金型の強度不足が生じる
ことなく加工でき、加工精度の悪化や金型の寿命が極端
に短くなることが無い。従って、スリットの形状のバラ
ツキからピストンの往復軸に軸ずれが生じてピストンと
シリンダ間の摺動損失が増大したり、バネ定数がばらつ
いて共振周波数がずれ、所定の冷凍能力を確保できない
等の性能低下や、摩耗が増大する等の信頼性の低下を防
止することができる。
【0080】また、請求項5に記載の発明は、弾性体の
スリット端の曲線の半径が、スリット幅の0.3倍以上
のものであり、弾性体のスリットのスリット端の曲率半
径が大きいため、打ち抜き加工の金型の強度不足が生じ
ることなく加工でき、加工精度の悪化や金型の寿命が極
端に短くなることがく、スリットの形状のバラツキから
ピストンの往復軸に軸ずれが生じてピストンとシリンダ
間の摺動損失が増大したり、バネ定数がばらついて共振
周波数がずれ、所定の冷凍能力を確保できない等の性能
低下や、摩耗が増大する等の信頼性の低下を防止するこ
とができると共に、スリット端近傍の応力集中を回避す
ることができる。
【0081】また、請求項6に記載の発明は、密閉ケー
シングと、密閉ケーシング内に収納されたシリンダと、
シリンダ内に嵌められたピストンと、固定子と可動子と
から構成されたモータと、固定子などにより構成された
固定要素と、可動子などにより構成された可動要素と、
一部が固定要素に固定され一部が可動要素に固定された
弾性体と、ピストンに固定された変位検知器と、変位検
知器から弾性体を介して密閉ケーシング外へ信号を出力
する出力配線とを備えたものであり、ピストンに固定さ
れた変位検知器の出力配線が、往復動する可動要素から
弾性体及び固定要素を介して振動が非常に小さい部位で
出力リード線と密閉ケーシングのターミナルを接続して
いるため、振動で出力リード線が擦れて接触不良を起し
たり、疲労で断線する等の信頼性低下を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による振動式圧縮機の実施例1の縦断面
【図2】本発明による振動式圧縮機の実施例2の横断面
【図3】本発明による振動式圧縮機の実施例3の縦断面
【図4】本発明による振動式圧縮機の実施例4の横断面
【図5】本発明による振動式圧縮機の実施例5の要部拡
大図
【図6】本発明による振動式圧縮機の実施例6の縦断面
【図7】従来の振動式圧縮機の縦断面図
【図8】図7のA−A線断面図
【符号の説明】
1 密閉ケーシング 3 モータ 3a 固定子 3b 可動子 4 シリンダ 5 ピストン 8 弾性体 9 可動要素 12 固定要素 20a,20b,20c,20d 固定部材 21a,21b,21c,21d 曲面 22a,22b 固定部材 23a,23b 固定部材 24 弾性体 26a,26b スリット 27 弾性体 29a,29b スリット 29c,29d スリット端 30 変位検知器 30a 出力配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲垣 耕 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 片山 誠 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 林 陽 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3H076 AA02 BB26 CC06 CC28 CC31 CC98

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子と可動子とから構成されたモータ
    と、前記固定子などにより構成された固定要素と、前記
    可動子などにより構成された可動要素と、曲面を有する
    固定部材と共に前記曲面で挟み込むように一部が前記固
    定要素に固定され一部が前記可動要素に固定された弾性
    体とを備えた振動式圧縮機。
  2. 【請求項2】 固定子と可動子とから構成されたモータ
    と、前記固定子などにより構成された固定要素と、前記
    可動子などにより構成された可動要素と、固定部材と共
    に一部が前記固定要素に固定され一部が前記可動要素に
    固定された弾性体とからなり、前記固定部材の幅が前記
    弾性体の幅より広い振動式圧縮機。
  3. 【請求項3】 固定子と可動子とから構成されたモータ
    と、前記固定子などにより構成された固定要素と、前記
    可動子などにより構成された可動要素と、固定部材と共
    に一部が前記固定要素に固定され一部が前記可動要素に
    固定された弾性体とからなり、前記固定部材の板厚が前
    記弾性体の板厚の1.5倍以上である振動式圧縮機。
  4. 【請求項4】 固定子と可動子とから構成されたモータ
    と、前記固定子などにより構成された固定要素と、前記
    可動子などにより構成された可動要素と、少なくとも1
    枚以上の平板に少なくとも1本以上のアームを設けて形
    成し一部が前記固定要素に固定され一部が前記可動要素
    に固定された弾性体とからなり、前記平板上で隣接する
    前記アーム間の距離が前記平板の板厚の1.2倍以上で
    ある振動式圧縮機。
  5. 【請求項5】 平板上で隣接するアームの接続部の形状
    が曲線で形成され、且つ前記曲線の曲率半径が前記平板
    上で隣接する前記アーム間の距離の0.3倍以上である
    請求項4に記載の振動式圧縮機。
  6. 【請求項6】 密閉ケーシングと、前記密閉ケーシング
    内に収納されたシリンダと、前記シリンダ内に嵌められ
    たピストンと、固定子と可動子とから構成されたモータ
    と、前記固定子などにより構成された固定要素と、前記
    可動子などにより構成された可動要素と、一部が前記固
    定要素に固定され一部が前記可動要素に固定された弾性
    体と、前記ピストンに固定された変位検知器と、前記変
    位検知器から前記弾性体を介して前記密閉ケーシング外
    へ信号を出力する出力配線とを備えた振動式圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7173997B2 (en) 2003-11-04 2007-02-06 Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc X-ray CT imaging method and X-ray CT apparatus
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