JP2000094992A - 車両用シートの移動機構 - Google Patents

車両用シートの移動機構

Info

Publication number
JP2000094992A
JP2000094992A JP10271756A JP27175698A JP2000094992A JP 2000094992 A JP2000094992 A JP 2000094992A JP 10271756 A JP10271756 A JP 10271756A JP 27175698 A JP27175698 A JP 27175698A JP 2000094992 A JP2000094992 A JP 2000094992A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
seat
moving mechanism
fixed
fixed gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10271756A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4096419B2 (ja
Inventor
Takashi Fujimori
隆 藤森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Araco Co Ltd
Original Assignee
Araco Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Araco Co Ltd filed Critical Araco Co Ltd
Priority to JP27175698A priority Critical patent/JP4096419B2/ja
Publication of JP2000094992A publication Critical patent/JP2000094992A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4096419B2 publication Critical patent/JP4096419B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】シート本体を、車両の前方側に向く正面側位置
と乗降口側に向く側面側位置間で、非円形状軌跡に沿っ
て移動させるための移動機構であり、簡単で小型化でき
る構成の移動機構を提供する。 【解決手段】車室フロア側に固定される第1固定歯車2
1、シート側に固定される第2固定歯車22、両固定歯
車21,22に噛合する遊星歯車23、各歯車21〜2
3を回転可能に支持して互いに連結する連結アーム24
を備え、遊星歯車23の第1固定歯車21の外周上での
遊星動作によりシート本体10を移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室フロア上に支
持された車両用シートのシート本体を、車両の前方側に
向く正面側位置と車両の乗降口側に向く側面側位置との
間で移動させるための移動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用シートの一形式として、車室フロ
ア上に支持された車両用シートのシート本体を、車両の
前方に向く正面側位置と車両の乗降口側に向く側面側位
置との間で移動させるための移動機構を備えた形式の車
両用シートがある。
【0003】当該形式の車両用シートは、車室内に配設
されている通常のシートに対する乗降が不自由な人に配
慮して構成されたもので、乗員が乗降するに当たって
は、車両の前方側に向く正面側位置にあるシート本体を
乗降口側に向く側面側に回動させ、乗降した後には、乗
降口側に向く側面側に位置するシート本体を車両の前方
に向く正面側位置に回動させて、乗員の乗降の便を図る
ものである。
【0004】また、当該形式の車両用シートにおいて
は、そのシート本体が特開平7−89382号公報、特
開平9−118156号公報等に示されているように、
車室内に組付けられて同車室の内外へ移動可能でかつ外
側への移動位置にて昇降可能な搬送機構のリフター上に
組付けられる場合がある。かかる形式の車両用シートに
おけるシート本体は、リフター上にて、車両の前方側に
向く正面側位置と車両の乗降口側に向く側面側位置との
間で回転可能であって、乗降口側に向く側面側に位置す
るシート本体をリフターにて車外へ搬出し、かつ、車外
で昇降させることにより、乗員の乗降の便を図るもので
ある。
【0005】当該車両用シートにおいては、さらに、そ
のシート本体がリフター上と車椅子の台車上との間で移
動可能に構成されるものがあり、この場合には、車両用
シートが車椅子用シートに兼用されることになり、シー
トに着座したまま車室に対して乗降でき、かつ、車椅子
の台車に対して乗降できるという、身障者にとって極め
て便利なものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した各
車両用シートにおいては、シート本体の基本動作がその
中央支持部を中心にして水平方向へ回転するものである
ことから、シート本体が水平方向に回転動作する途中で
車室内に配設されている他のシートや、車体の一部等と
は干渉しないことが肝要である。
【0007】このため、当該車両用シートにおいては、
シート本体の回転動作時に他のシートや、車体の一部等
とは干渉しないように配設位置を設定する必要がある。
しかしながら、車室内空間には制限があることから、特
に、車室内空間が狭い車両においてはシートの配設が難
しく、また、たとえ配設し得ても隣合うシート間での足
下スペース、その他の必要なスペースを確保し得ない場
合がある。
【0008】このため、当該車両用シートにおいては、
シート本体の回転動作という基本的動作に、シートが回
転動作中に一方向へ漸次移動する移動動作を付加する試
みがなされているが、この試みは難しく、かつ、提案さ
れた回転動作と一方向への移動動作の両機能を有する移
動機構は複雑かつ大型化するため、車両用シートの移動
機構としては適さない。
【0009】従って、本発明の目的は、この種形式の車
両用シートに適した簡単な構成で小型な移動機構を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、車室フロア上
に支持された車両用シートのシート本体を、車両の前方
側に向く正面側位置と車両の乗降口側に向く側面側位置
との間で移動させるための移動機構であり、前記車室フ
ロア側に固定される第1の固定歯車と、前記シート本体
側に固定される第2の固定歯車と、これら両固定歯車に
噛合する遊星歯車と、これら各歯車を回転可能に支持し
て互いに連結する連結アームを備えていることを特徴と
するものである。
【0011】本発明に係る移動機構においては、前記第
1の固定歯車のピッチ円直径を、前記第2の固定歯車お
よび前記遊星歯車のピッチ円直径より大径に形成するこ
とが好ましい。
【0012】また、本発明に係る移動機構は、車室フロ
ア上に設けた取付ベースの上面と前記シート本体の下面
との間に配設すること、または、車室フロア上に設けた
取付ベースの上面と、前記シート本体を支持して車外に
おいて昇降するリフターの下面との間に配設するように
することが好ましい。
【0013】
【発明の作用・効果】本発明に係る移動機構において
は、車両の前方側に向く正面側位置にあるシート本体を
車両の乗降口側に向く側面側へ回転させようとすると、
第2の固定歯車が遊星歯車に対して回転し、かつ、遊星
歯車が第1の固定歯車に対して回転する。このため、第
1の固定歯車、遊星歯車、および第2の固定歯車を支持
する連結アームは第1の固定歯車の支持部を中心にして
回転し、遊星歯車および第2の固定歯車を第1の固定歯
車の外周側の所定間隔離れた円軌道に沿って移動させ
る。
【0014】この結果、第2の固定歯車が固定されてい
るシート本体は、第2の固定歯車の固定部を中心として
上記した円軌道(回転軌跡)に沿って移動し、車両の乗
降口側に向く側面側位置へ回動しつつ接近する。すなわ
ち、シート本体は、第2の固定歯車を中心とする回転動
作と、第2の固定歯車の上記した回転軌跡に沿う移動動
作とを併せた動作を行って車両の乗降口に近接し、車両
の乗降口側に向く側面側位置に達する。また、車両の乗
降口側に向く側面側に位置するシート本体は、上記とは
逆方向に動作して車両の前方側に向く正面側位置に達す
る。
【0015】従って、本発明に係る移動機構を備えた車
両用シートにおいては、シート本体がその支持部を中心
とする回転動作のみを行うシートに比較して、車室内に
配設されている他のシートや車体の一部等を回避するこ
とができるため、シートを隣合うシート間での足下スペ
ース、その他の必要なスペースを確保し得る位置に配設
することができる。
【0016】しかして、本発明に係る移動機構は、第
1,第2の固定歯車、遊星歯車、および連結アームにて
構成されているもので、構成が簡単でかつ小型に構成す
ることができるため、車両用シートの移動機構として最
適である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明すると、図1には、本発明の一例に係る移動機構を備
えた車両用シートS1が示されている。当該車両用シー
トS1は、シートクッション11、シートバック12、
ヘッドレスト13、左右一対のアームレスト14、およ
びフットレスト15からなるシート本体10と、図2に
示す移動機構20および支持機構30と、図4に示すロ
ック機構40を備えているもので、移動機構20は、シ
ートクッション11の下面を支持する支持台16の下面
側と、車室フロア51上に設けた取付ベース52の上面
間に配設した支持機構30との間に配設されている。
【0018】移動機構20は、シート本体10を、車両
の前方側に向く正面側位置と車両の乗降口側に向く側面
側位置との間で移動させるためのもので、図1〜図3に
示すように、第1固定歯車21と、第2固定歯車22
と、両固定歯車21,22に噛合する遊星歯車23と、
これら各歯車21〜23を回転可能に支持して互いに連
結する上下一対の連結アーム24を主要構成部材として
いる。これらの各歯車21〜23においては、第1固定
歯車21のピッチ円直径は、第2固定歯車22および遊
星歯車23のピッチ円直径より大径に形成されている。
【0019】支持機構30は、円筒状で有底の支持筒3
1と、支持筒31の上端開口部に回転可能に支持された
円板状の回転板32とからなるもので、支持筒31の下
面を取付ベース52の上面に固着することにより立設さ
れている。回転板32は、その外周縁側に支持穴32a
を備え、この支持穴32aには、支持台16の下面に設
けた支持軸17が軸受33を介して回転可能に支持され
ている。
【0020】しかして、移動機構20を構成する第1固
定歯車21、第2固定歯車22および遊星歯車23は、
両連結アーム24に回転可能に支持されていて、第1固
定歯車21は支持筒31の底部に固定され、第2固定歯
車32は支持軸17に固定され、かつ、遊星歯車23は
非固定状態にある。この状態においては、図3に示すよ
うに、第1固定歯車21が遊星歯車23に噛合し、遊星
歯車23が第2固定歯車22に噛合している。これらの
各歯車21〜23においては、第2固定歯車22と遊星
歯車23とは同一のピッチ円直径を有するもので、第1
固定歯車21は第2固定歯車22および遊星歯車23よ
り大径のピッチ円直径に形成されている。
【0021】移動機構20においては、シート本体10
を前方かつ左方へ押圧すると、第2固定歯車22を介し
て遊星歯車23に同一方向の押圧力が付与されて、遊星
歯車23は第1固定歯車21の外周上を転動しつつ移動
するとともに、連結アーム24は第1固定歯車21の支
持部を中心に回転して、第2固定歯車22を第1固定歯
車21の外周側の円軌道(回転軌跡L1)に沿って回転
させる。
【0022】図3は、移動機構20の動作状態を示すも
ので、第2固定歯車22は第1固定歯車22の支持部を
中心とする回転軌跡L1上を回転して、最大限距離L2だ
け左側へ移動する。これにより、シート本体10は、図
1における実線に示す車両の前方側に向く正面側位置か
ら、2点鎖線で示す車両の乗降口側に向く側面側位置ま
で移動する。
【0023】ロック機構40は、図4(a),(b)に
示すように、ロックピン41、ロックガイド42、スプ
リング43、解除レバー44、および一対のストッパ4
5a,45bにて構成されているもので、各ストッパ4
5a,45bは取付ベース52の上面の所定の部位に設
けられ、他の部材41〜44は支持台16側に設けられ
ている。
【0024】ロックピン41は、支持台16に固定され
たロックガイド42の内孔内にスプリング43を介して
挿入されているもので、スプリング43はロックガイド
42の上端開口部を覆蓋する閉鎖用ボルト46にて支承
されてロックピン41を下方へ付勢して、取付ベース5
2に設けた各ストッパ45a,45bのロック孔に選択
的に係合させる。解除レバー44は、支持台16に設け
たブラケット16aに支持されて上下方向へ回動可能と
なっている。
【0025】解除レバー44は、その先端側が把持部4
4aに形成されていて、その後端部に設けた長孔にてロ
ックピン41の外周に設けた係合突起41aに係合して
いる。これにより、解除レバー44は前方へ水平状態に
突出していて、ロックピン41を各ストッパ45a,4
5bのいずれかのロック孔に係合させて、支持台16を
取付ベース52に対してロックしている。この状態にあ
る解除レバー44を、その把持部44aを把持して上方
へ回動操作すると、ロックピン41はスプリング43に
抗して上動して各ストッパ45a,45bのロック孔か
ら抜出て、支持台16の取付ベース52に対してロック
状態を解除する。
【0026】ロック機構40におけるロックピン41と
各ストッパ45a,45bとの位置関係については、第
1ストッパ45aは、シート本体10が車両の前方側に
向く正面側位置に位置する場合(図1の実線で示す状
態)にロックピン41が係合する位置に設定され、か
つ、第2ストッパ45bは、シート本体10が最大限移
動して車両の乗降口側に向く側面側位置に位置する場合
(図1の2点鎖線で示す状態)にロックピン41が係合
する位置に設定されている。
【0027】これらの各機構20,30,40を備えた
車両用シートS1は、図5に示すように、フロントシー
トSFとリヤシートSRとの中間に配設されて、移動機
構20の動作により、車両の前方側に向く正面側位置
(図示実線で示す状態)と車両の乗降口側に向く側面側
位置(図示1点鎖線で示す状態)との間を移動可能であ
る。当該車両においては、車両用シートS1に対する乗
降口がセンターピラー53aとリヤピラー53b間に形
成されているもので、乗降口はサイドドア54にて開閉
される。
【0028】車両用シートS1は、通常の状態では、図
1および図5にて実線で示すように、車両の前方側に向
く正面側位置に位置していて、ロック機構40による支
持台16の取付ベース52に対するロック作用により移
動を規制された状態にある。
【0029】このロック状態にある車両用シートS1に
おいて、ロック機構40を構成する解除レバー44を上
方へ回動操作すると、ロックピン41が上動して第1ス
トッパ45aから抜出て支持台16の取付ベース52に
対するロック状態を解除し、シート本体10を移動可能
とする。従って、シート本体10を車両の前方かつ左方
側へ押圧すると、第2固定歯車22を介して遊星歯車2
3に同一方向の押圧力が付与されて、遊星歯車23は第
1固定歯車21の外周上を転動しつつ移動するととも
に、連結アーム24は第1固定歯車21の支持部を中心
に回転する。
【0030】この結果、第2固定歯車22は、図3に示
すように、第1固定歯車22の支持部を中心とする回転
軌跡L1上を回転して最大限距離L2だけ左側へ移動す
る。シート本体10が距離L2だけ移動すると、上動し
ているロックピン41が第2ストッパ45b上に位置
し、解除レバー44の回動操作を解除するとロックピン
41が第2ストッパ45bのロック孔に係合し、支持台
16を取付ベース52に対してロック状態としてシート
本体10を固定状態とする。
【0031】この間、シート本体10は、フロントシー
トSF、リヤシートSR、各ピラー53a,53bを回
避した状態で移動動作して、図1の2点鎖線、および図
5の1点鎖線で示すように、両ピラー53a,53b間
の乗降口に臨み、乗員の車両用シートS1に対する乗降
の便を図る。
【0032】なお、ロック機構40の解除レバー44を
上記と同様に回動操作してシート本体10を上記とは逆
の動作をさせることにより、シート本体10を車両の前
方側に向く正面側位置に位置させることができる。
【0033】このように、当該車両用シートS1におい
ては、シート本体が支持部を中心とする回転動作のみを
行うシートに比較して、車室内に配設されている他のシ
ートSF、SR、車体の一部等を回避することができる
ため、隣合うシート間での足下スペース、その他の必要
なスペースを確保し得る部位に配設することができる。
【0034】また、シート本体10をこのように移動動
作させるための移動機構20は、第1固定歯車21、第
2固定歯車22、遊星歯車23および連結アーム24に
て構成されているもので、構成が簡単でかつ小型に構成
することができる。
【0035】図6には、本発明の一例に係る移動機構2
0を備えた他の車両用シートS2が示されている。当該
車両用シートS2は、図6および図7に示すように、シ
ートクッション11、シートバック12、ヘッドレスト
13、左右一対のアームレスト14、およびフットレス
ト15からなるシート本体10、移動機構20、支持機
構30、およびロック機構40を備えていることは上記
した車両用シートS1と同様である。
【0036】しかして、当該車両用シートS2において
は、シート本体10がリフター60にて支持されている
もので、車両の乗降口側に向く側面側位置に位置するシ
ート本体10をリフター60の作用にて、乗降口を通し
て車外へ所定量搬出させるとともに車外にて所定量下降
させ、かつ、車外で下降位置に位置するシート本体10
を所定量上昇させるとともに乗降口を通して車内へ所定
量搬入させるものである。リフター60は、車室フロア
51上に設けた取付ベース52上に設けた搬送機構部
と、シート本体10を受承する受承機構部にて構成され
ている。
【0037】リフター60の搬送機構部は、基台61に
移動可能に組付けた移動台62と、移動台62に移動可
能に組付けた駆動部材63を備え、また、受承機構部
は、シート本体10を支持して受承する受承台64と、
受承台64を駆動部材63に連結する連結アーム65
a,65bを備えている。各連結アーム65a,65b
は、左右一対備えている。
【0038】当該車両用シートS2においては、移動機
構20、支持機構30、およびロック機構40は、図7
に示すように、リフター60を構成する基台61と取付
ベース52との間に配設されているもので、移動機構2
0、支持機構30、およびロック機構40のシート本体
10に対する移動作用、支持作用、ロック作用等につい
ては、車両用シートS1におけるこれらの機構20,3
0,40の作用と同様である。
【0039】リフター60は、乗降口側に向く側面側位
置に位置するシート本体10を車外へ所定量搬送すると
ともに、所定量搬送したシート本体10を所定量下降さ
せるべく機能する。移動機構20の作用にて、乗降口側
に向く側面側位置に位置させた車内にあるシート本体1
0を、その背面側から押動すると移動台62が基台16
上を移動し、シート本体10は受承台64に乗った状態
で乗降口を通して車外に搬送される。この状態で、駆動
部材63を例えば電動で駆動させれば、駆動部材63は
移動台62上を移動して、受承台64を両連結アーム6
5a,65bを介して前方へ押出しつつ所定の位置まで
下降させる。
【0040】これにより、シート本体10は、図5およ
び図6の2点鎖線で示すように車外にて下降位置に達し
て、シート本体10に対する乗り降りを容易にする。な
お、シート本体10は、リフター60の上記とは逆の動
作により車内に搬入させ、かつ、移動機構20の逆の動
作により、図6の実線で示すように車両の前方側に向く
正面側位置に位置される。
【0041】図8には、シート本体10を自動的に回動
させるための駆動機構70を備えた例が示されている。
駆動機構70は、支持機構30の回転板32を回転させ
てシート本体10を回動させるもので、図8および図9
に示すように、取付ベース52に設けたブラケット52
aに固定した駆動モータ71、駆動モータ71の出力軸
に固定した小歯車72、および、回転板32の周縁部に
固定した円弧状歯部73を備えたもので、円弧状歯部7
3は小歯車72に噛合している。
【0042】これにより、駆動機構70においては、駆
動モータ71の駆動により小歯車72が回転し、円弧状
歯部73が固定されている回転板32を回転させる。こ
のため、シート本体10は、移動機構20の作用によ
り、図1の実線で示す正面側位置から2点鎖線で示す側
面側位置へ、かつ、側面側位置から正面側位置へ回動さ
れる。
【0043】従って、当該駆動機構70を備えた車両用
シートにおいては、駆動機構70の駆動モータ71を正
逆方向へ回転駆動させることにより、シート本体10を
正面側位置から側面側位置へ、かつ、側面側位置から正
面側位置へ回動させることができるとともに、駆動モー
タ71の非駆動時にはシート本体10の回動を規制し
て、シート本体10を所定の位置に固定することができ
るため、ロック機構40の設置を省略することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係る移動機構を備えた車両用シ
ートの一例を示す平面図である。
【図2】同車両用シートにおける要部の縦断面図であ
る。
【図3】同移動機構の作動説明図である。
【図4】同車両用シートが有するロック機構の斜視図
(a),(b)である。
【図5】同車両用シートを配設した車両の概略的な平面
図である。
【図6】本発明の一例に係る移動機構を備えた車両用シ
ートの他の一例を示す側面図である。
【図7】同車両用シートにおける要部の縦断面図であ
る。
【図8】シート本体の回動用の駆動機構を備えた車両用
シートにおける要部の縦断面図である。
【図9】同駆動機構の平面図である。
【符号の説明】
10…シート本体、11…シートクッション、12…シ
ートバック、13…ヘッドレスト、14…アームレス
ト、15…フットレスト、16…支持台、16a…ブラ
ケット、17…支持軸、20…移動機構、21…第1固
定歯車、22…第2固定歯車、23…遊星歯車、24…
連結アーム、30…支持機構、31…支持筒、32…回
転板、32a…支持穴、33…軸受、40…ロック機
構、41…ロックピン、41a…係合突起、42…ロッ
クガイド、43…スプリング、44…解除レバー、44
a…把持部、45a,45b…ストッパ、46…ボル
ト、51…車室フロア、52…取付ベース、52a…ブ
ラケット、53a,53b…ピラー、54…サイドド
ア、60…リフター、61…基台、62…移動台、63
…駆動部材、64…受承台、65a,65b…連結アー
ム、70…駆動機構、71…駆動モータ、72…小歯
車、73…円弧状歯部、S1,S2…車両用シート、SF
…フロントシート、SR…リヤシート。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室フロア上に支持された車両用シートの
    シート本体を、車両の前方側に向く正面側位置と車両の
    乗降口側に向く側面側位置との間で移動させるための移
    動機構であり、前記車室フロア側に固定される第1の固
    定歯車と、前記シート本体側に固定される第2の固定歯
    車と、これら両固定歯車に噛合する遊星歯車と、これら
    各歯車を回転可能に支持して互いに連結する連結アーム
    を備えていることを特徴とする車両用シートの移動機
    構。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の移動機構において、前記
    第1の固定歯車のピッチ円直径は前記第2の固定歯車お
    よび前記遊星歯車のピッチ円直径より大径に形成されて
    いることを特徴とする車両用シートの移動機構。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の移動機構であ
    り、当該移動機構は、車室フロア上に設けた取付ベース
    の上面と前記シート本体の下面との間に配設されている
    ことを特徴とする車両用シートの移動機構。
  4. 【請求項4】請求項1または2に記載の移動機構であ
    り、当該移動機構は、車室フロア上に設けた取付ベース
    の上面と、前記シート本体を支持して車外において昇降
    するリフターの下面との間に配設されていることを特徴
    とする車両用シートの移動機構。
JP27175698A 1998-09-25 1998-09-25 車両用シートの移動機構 Expired - Fee Related JP4096419B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27175698A JP4096419B2 (ja) 1998-09-25 1998-09-25 車両用シートの移動機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27175698A JP4096419B2 (ja) 1998-09-25 1998-09-25 車両用シートの移動機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000094992A true JP2000094992A (ja) 2000-04-04
JP4096419B2 JP4096419B2 (ja) 2008-06-04

Family

ID=17504409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27175698A Expired - Fee Related JP4096419B2 (ja) 1998-09-25 1998-09-25 車両用シートの移動機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4096419B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002017786A (ja) * 2000-07-06 2002-01-22 Iura:Kk ストレッチャーにおけるサイドレールの立位保持機構
JP2009160303A (ja) * 2008-01-09 2009-07-23 Kanto Auto Works Ltd 自動車用乗降補助装置
JP2017210125A (ja) * 2016-05-26 2017-11-30 トヨタ紡織株式会社 回転装置
CN107638257A (zh) * 2017-11-08 2018-01-30 南京康尼机电股份有限公司 一种轮椅车的旋转模块
CN107714329A (zh) * 2017-11-08 2018-02-23 南京康尼机电股份有限公司 一种轮椅车的旋转模块

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2531305A (en) * 2014-10-15 2016-04-20 Stannah Stairlifts Ltd Improvements in or relating to stairlifts

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002017786A (ja) * 2000-07-06 2002-01-22 Iura:Kk ストレッチャーにおけるサイドレールの立位保持機構
JP4644859B2 (ja) * 2000-07-06 2011-03-09 株式会社いうら ストレッチャーにおけるサイドレールの立位保持機構
JP2009160303A (ja) * 2008-01-09 2009-07-23 Kanto Auto Works Ltd 自動車用乗降補助装置
JP2017210125A (ja) * 2016-05-26 2017-11-30 トヨタ紡織株式会社 回転装置
CN107638257A (zh) * 2017-11-08 2018-01-30 南京康尼机电股份有限公司 一种轮椅车的旋转模块
CN107714329A (zh) * 2017-11-08 2018-02-23 南京康尼机电股份有限公司 一种轮椅车的旋转模块
CN107638257B (zh) * 2017-11-08 2024-03-01 南京康尼机电股份有限公司 一种轮椅车的旋转模块
CN107714329B (zh) * 2017-11-08 2024-03-01 南京康尼机电股份有限公司 一种轮椅车的旋转模块

Also Published As

Publication number Publication date
JP4096419B2 (ja) 2008-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1998043849A1 (fr) Siege de vehicule rotatif
JP3716838B2 (ja) 車両用シート
EP2565070A2 (en) Power fold with lock for vehicle seat
JP2000094992A (ja) 車両用シートの移動機構
JP2001097081A (ja) 車両用回転座席
JPH09183325A (ja) 自動車の座席回転移動装置
JP3298518B2 (ja) 車両用回転座席
JP3577993B2 (ja) 車両用回転座席
JP2000000270A (ja) 車両用リフトアップシート
JP3639886B2 (ja) 昇降回転リヤシート
JPH0744508Y2 (ja) 鉄道車両用補助座席
JP3747774B2 (ja) 車両用シート
JP4156872B2 (ja) 車両用座席群
JP2000318497A (ja) 車両用シート装置
JP3327245B2 (ja) 車両用回転座席のスライドロック装置
JPS6229440A (ja) 自動車の座席装置
JP3264237B2 (ja) 車両用昇降シート装置
JPH051333U (ja) シートリクライニング装置
KR20060015827A (ko) 자동차의 휠체어 겸용 운전석 시트 구조
JPH10297328A (ja) 回転リヤシートの構造
JP2001270352A (ja) ウォークスルー用シート
JPH11309175A (ja) 車両用リフトアップシート
JP3327248B2 (ja) 回転・スライド連動機構のスライドロック装置
JPH054754Y2 (ja)
JP2579338Y2 (ja) 車両用回転シート

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050131

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050324

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050608

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071023

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071211

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080303

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110321

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120321

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees