JP3264237B2 - 車両用昇降シート装置 - Google Patents

車両用昇降シート装置

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JP3264237B2
JP3264237B2 JP34811397A JP34811397A JP3264237B2 JP 3264237 B2 JP3264237 B2 JP 3264237B2 JP 34811397 A JP34811397 A JP 34811397A JP 34811397 A JP34811397 A JP 34811397A JP 3264237 B2 JP3264237 B2 JP 3264237B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば高齢者や
身体障害者等の乗員が容易に乗降するための車両用昇降
シート装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用昇降シート装置10
1 としては、図12に示すようにシート本体102 が取付
けられるシートホルダー110 、上下のリンクアーム105,
104 、そしてベース106 からなる四節リンク機構を用い
た昇降装置103 を備えたものが知られている。この昇降
装置103 は左右対の四節リンク機構を主体とし、このリ
ンクアーム104,105 の一端はベース106 の左右の側縁10
6aに枢着104a 105a され、他端側はシートホルダー110
の左右の側面の所定の位置に枢着104b,105b されてい
る。そして、左右のリンクアーム104 間の所定の位置に
は作動ナット(図示せず)を有する連結バー107 が取付
けられ、また、ベース106 側には作動ねじ109 を回転可
能に取付けたアクチュエータ108 が取付けられ、この作
動ねじ109 は前記作動ナットに螺合されている。このよ
うに形成されて昇降装置103 は図示はしないが車両のフ
ロアに取付けられたスライドレールにそのベース106 が
回転台を介してスライド可能に取付けられている。
【0003】このように設けられた車両用昇降シート装
置101 のシート本体102 は、通常時にはフロント側に向
けられている。そしてシート本体102 に着座している高
齢者あるいは身体障害者(以下乗員という)が降りる場
合には、車両側部のドア開口部を開口した状態で回転台
を回転し、昇降装置103 のアクチュエータ108 をダウン
方向へ作動すると作動ねじ109 と螺合された前記作動ナ
ットを介してリンクアーム104,105 が車両外へ傾動し、
シート本体102 が所定の高さ位置で停止し、乗員は介護
者の手助けによって車椅子に乗り換える。また、乗車す
る場合には、乗員は車椅子から介護者の手助けによって
シート本体102 へ乗り換え、アクチュエータ108 をリフ
トアップ側へ作動させて、車室内側へ引き込んだ後、旋
回して元の位置に復するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の車両用昇降シート装置101 では、乗員がシート本体
102 と車椅子とに乗り換えるのに介護者が必須となり、
介護者に多くの労力を要求しなければならない問題があ
った。本発明は、上記従来の問題点を解決するためにな
されたもので、乗員の乗り換えに介護者の介護を最小限
に止めることができ、安定してシート本体を支持するこ
とのできる車両用昇降シート装置を提供することを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本願発明は、
前記各請求項に記載した構成の車両用昇降シート装置と
した
【0006】
【発明の効果】請求項1または2記載の車両用昇降シー
ト装置によれば、座席は昇降装置の作動により車室内の
フロア上と車室外との間を移動可能であるとともに、
室外に移動させて該昇降装置から切り離すことにより例
えば車椅子のシート部として機能させることができるの
で、乗員は座席に着座したまま室外に待機した車椅子の
シートフレーム上に移ることができ、また、着座したま
ま逆に室外の車椅子のシートフレーム上から車室内に乗
り込むことができる。このため、介護者は従来のように
乗員を介護して車椅子に乗り換えさせる手数を省くこと
ができるので、介護者の労力を大幅に軽減することがで
きる。また、座席は車室外に移動させた後、四節リンク
機構から切り離すことにより、車椅子のシート部として
機能させることができるので、車椅子上での乗り心地を
向上することができる。また、四節リンク機構に対する
座席の着脱構成はアンカープレート、ロックボルトおよ
びロックノブという極めて簡易な構成であるから現行の
昇降シート装置に容易に適用することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図1〜
図11に基づいて説明する。本実施形態に係る車両用昇
降シート装置1は、図1に示すように運転席左側の助手
席に設定した場合を例示する。従って、車両用昇降シー
ト装置1は左側(平面的に見て反時計回り方向)にほぼ
90°回転させることにより開口部Dより車室外へ移動
可能となる。
【0008】さて、本実施形態に係る車両用昇降シート
装置1は、シート本体2と、このシート本体2を車室内
フロア上と車室外との間を移動させるための昇降装置5
0と、シート本体2および昇降装置50を回転支持する
ための回転支持台10と、シート本体2と昇降装置50
と回転支持台10を車両前後方向に移動させるための前
後方向支持台30を備えている。シート本体2および昇
降装置50の詳細が図2および図5に示され、回転支持
台10および前後方向支持台30の詳細が図3に示され
ている。なお、各図では、車両前方を矢印「前」で示
し、ドア開口部側を矢印「外」で示している。
【0009】先ず、回転支持台10および前後方向支台
30を図3および図4にしたがって説明する。図3に示
すようにこの回転支持台10は、ベース12,12の両
端に相互に一定間隔で平行に2本の移動側保持部材1
1,11を取り付けて構成したもので、両ベース12,
12の上面には回転リング13が取付けられている。こ
の回転リング13は、図示は省略したがその外輪13a
と内輪13bとの間に多数の鋼球を挟み込んで一方に対
して他方がガタ付きなく滑らかに回転する構成としたも
ので、外輪13aがベース12,12側に固定され、内
輪13bが後述する昇降装置50の底縁53bの下面に
固定されており、これにより昇降装置50ひいてはシー
ト本体2が回転支持台10の上面側に回転可能に支持さ
れている。この回転リング13は、シート本体2のシー
トクッション2a下面の車室外側寄りに取付けられてい
る。これにより、シート本体2を車室外側に約90°回
転させると、該シート本体2が車室外側へ所定量突出す
る。
【0010】図3に示すように回転支持台10の後部と
右側部(室内側の側部)の2箇所には、昇降装置50側
に設けた回転ロック部材74のロックピン74cが係脱
するロックプレート71,72が取付けられている(図
6参照)。両ロックプレート71,72には、上記ロッ
クピン74cが嵌まり込み状に係合されるロック凹部7
1a,72aが形成されている。
【0011】また、回転支持台10の2本の移動側保持
部材11,11の外側面には、図4に示すようにV字状
の溝部11aが形成されている。一方、前後方向支持台
30のベース31の両側部には、固定側保持部材32,
32が相互に一定間隔をおいて平行に配置されている。
両固定側保持部材32,32は、上記移動側保持部材1
1,11の外側に沿って配置されており、その移動側保
持部材11に対向する側面にも上記溝部11aと同様の
溝部32aが対向して形成されている。このように配置
した移動側保持部材11と固定側保持部材32との間に
は、溝部11a,32aに嵌め込む状態で多数の鋼球3
3〜33が挟み込まれており、これにより左右一対の直
線案内機構34,34が構成されている。両直線案内機
構34,34により回転支持台10ひいては昇降装置5
0およびシート本体2が車両の前後方向に沿ってガタ付
きなく滑らかに移動可能となっている。なお、上記鋼球
33に限らず円柱体をなすローラであってもよい。ま
た、図示は省略したが前後方向支持台31は車両フロア
にボルトによって固定され、これにより当該車両用昇降
シート装置1が車両室内の所定位置(助手席位置)に設
置されている。
【0012】上記のように設けられた回転支持台10に
取付けた回転リング13の内輪13bには昇降装置50
が取付けられている。この昇降装置50は図5に示すよ
うに左右一対の四節リンク機構を主体とし、この四節リ
ンク機構を伸縮作動することによりシート本体2を室内
から室外へ、あるいはその逆に移動させる機能を有して
いる。
【0013】この昇降装置50のベース53は底縁53
bとその両側部に相互に平行に立ち上がる側縁53a,
53aからなる略コ字形をなし、このベース53の底縁
53bには、回転支持台10の動作をロックするための
回転ロック機構70が設けられている。
【0014】この回転ロック機構70は、図6に示すよ
うに回転ロック解除レバー73と回転ロック部材74を
備えている。回転ロック解除レバー73は、後述するシ
ートホルダー21の左側のサイドプレート22の先端部
下面に、ブラケット73bを介して上下に回動操作可能
に設けられている。図示は省略したがこの回転ロック解
除レバー73は、引張りばね(捩りばねでもよい)によ
りその先端部が上方へ移動する方向に付勢されている。
【0015】この回転ロック解除レバー73の後端73
a(下端)は、ブラケット76を介して昇降装置50の
ベース53の前左角部付近に取り付けた中間部材75の
一端に当接されている。この中間部材75は、支点75
aを介して水平方向に回動可能に支持されている。この
ため、回転ロック解除レバー73を付勢力に抗して押し
下げ操作すると、その後端73aが後方へ変位し、これ
により中間部材75の一端が押されて反時計回り方向に
回転する。
【0016】また、中間部材75の他端には操作ワイヤ
77の一端が連結されており、この操作ワイヤ77は保
護チューブ78の内周側を経てベース53の後左角部付
近に至っている。ベース53の後左角部にはブラケット
79を介して回転ロック部材74が支軸74aを介して
水平方向に回動可能に取付けられている。支軸74aに
対して室内側にロックピン74cが取付けられ、室外側
の端部に引掛け部74dが設けられている。回転ロック
部材74の室内側の端部とブラケット79との間には引
張りばね74bが取付けられているため、この回転ロッ
ク部材74はロックピン74cを引き寄せる方向すなわ
ち前後方向支持台30に取付けたロックプレート71,
72のロック凹部71a,72aに嵌め込む方向(ロッ
ク方向)に付勢されている。
【0017】一方、操作ワイヤ77の他端は上記引掛け
部74dに引き掛けられている。このため、上記したよ
うに中間部材75が回転ロック解除レバー73の後端7
3aにより押されて回転すると、操作ワイヤ77が前方
へ引っ張られ、これにより回転ロック部材74が引張り
ばね74bに抗してアンロック方向(時計回り方向)に
回転し、これによりロックピン74cがロックプレート
71,72のロック凹部71a,72aから外れて回転
ロックが解除される。回転ロックが解除されると、昇降
装置50が回転可能な状態になる。
【0018】回転ロック解除レバー73の回動操作を解
除すると、回転ロック部材74は引張りばね74bによ
りロック方向に戻され、これによりロックピン74cが
ロックプレート71,72と係合可能な位置に戻され
る。この状態で、シート本体2を着座位置あるいはドア
開口部側に向いた横向き位置に回転させると、このロッ
クピン74cが一方の回転ロックプレート71(72)
のロック凹部71a(72a)に嵌まり込み、これによ
りシート本体2がその位置で回転不能にロックされる。
なお、シート本体2を車両正面を向いた着座位置に位置
させると、後部側の回転ロックプレート71にロック部
材74がロックされ、シート本体2をドア開口部側を向
いた横向き位置に位置させると、室内側のロックプレー
ト72にロック部材74がロックされる。
【0019】このようにして車両正面を向いた着座位置
とドア開口部側に向いた横向き位置とに回転可能なシー
ト本体2は昇降装置50のベース53に四節リンク機構
を介して取付けられている。このシート本体2は図2に
示すようにシートクッション2aとシートバック2bと
からなり、このシート本体2はシートホルダー21に取
付けられている。
【0020】このシートホルダー21は図5および図7
に示すように左右の略く字形状のサイドプレート22と
このサイドプレート22の水平部22aの下縁に沿って
内側に張出すフランジ部22bと、該フランジ部22b
の下面の前後に設けた水平枠23a,23bとから略枠
状に構成されている。また、サイドプレート22の水平
部22aの基部にはシート本体2のシートバック2bの
側面に沿う傾斜部22cが一体に形成され、この傾斜部
22cの上部側には所定の間隔で昇降装置50の四節リ
ンク機構と連結するためのピン孔22dが貫設され、こ
のピン孔22d間の中央部には外側に向けて所定長さの
ロックボルト24が突設されている。また、前後の水平
枠23a,23bには所定の間隔で後述する車椅子90
に着脱可能に取付けるためのフック部材25が対応して
取付けられている。また、前部の水平枠23aのほぼ中
央部には乗員が足を載せるフットレスト26が折り畳み
可能に取付けられている(図10参照)。
【0021】このようにシートホルダー21に取付けら
れたシート本体2は昇降装置50に着脱可能に取付けら
れている。昇降装置50は、図5に示すように左右一対
の四節リンク機構を主体とし、この四節リンク機構を伸
縮作動することによりシート本体2をシートホルダー2
1とともに室内から室外へ、あるいはその逆に移動させ
る機能を有している。この昇降装置50のベース53の
両側縁53a,53aに四節リンク機構を構成する第1
および第2リンクアーム51,52がそれぞれ支点51
a,52aを介して車両前後方向に回動可能に取付けら
れている。後側の第2リンクアーム52,52間には連
結バー54,55が掛け渡されているため、両第2リン
クアーム52,52は一体で回動する。下側の連結バー
54の両端部がベース53の両側縁53a,53aに対
して回転可能に支持されており、従ってこの連結バー5
4の軸心が第2リンクアーム52の回動支点52aとな
っている。
【0022】第1リンクアーム51と第2リンクアーム
52の先端側は、図7(a)(b)に示すようにシートホルダ
ー21と着脱するため、両リンクアーム51,52の先
端内側の所定の位置にシートホルダー21のサイドプレ
ート22のピン孔22dに回動可能に嵌合する嵌合スリ
ーブ51b,52bが一体に形成されている。また、こ
の両嵌合スリーブ51b,52b間には略長方形状の連
結アーム56が嵌合孔を介して取付けられ、これにより
同嵌合スリーブ51b,52bはシートホルダー21の
ピン孔22dに対応して嵌合可能となっている。また、
この連結アーム56のほぼ中央部にはサイドプレート2
2に突設したロックボルト24を挿通する挿通孔56a
が貫設されている。この連結アーム56の反対側には別
に設けたアンカープレート57が取付けられてシートホ
ルダー21を着脱するようになっている。
【0023】このアンカープレート57は図7(a) に示
すように連結アーム56とほぼ対応する略長方形状に形
成され、この一方の面にはリンクアーム51,52の嵌
合スリーブ51b,52bに挿通する所定の長さのアン
カーピン57aが所定の間隔で突設され、このアンカー
ピン57a間にはサイドプレート22から突設したロッ
クボルト24を挿通する挿通孔57bが貫設されてい
る。このように設けられた左右のリンクアーム51,5
2の先端側において、シート本体2を取付けたシートホ
ルダー21の左右のサイドプレート22のロックボルト
24を連結アーム56の挿通孔56aに挿通するととも
に、嵌合スリーブ51b,52bをピン孔22dにそれ
ぞれ嵌合した状態で外方よりアンカープレート57のア
ンカーピン57aを嵌合スリーブ51b,52bに挿入
し、挿通孔57bに挿通されたロックボルト24にロッ
クノブ58を螺合することでシート本体2を取付けたシ
ートホルダー21は左右の四節リンク機構の先端側に着
脱可能に取付けられる。
【0024】次に、上記下側の連結バー54のほぼ中央
には、L字形をなす2本の支持アーム59、59が固定
されており、両支持アーム59,59を介して四節リン
ク機構と車両フロア側との間に、当該昇降装置50の駆
動源としてのアクチュエータ60が取付けられている。
このアクチュエータ60は、図8に示すように電動モー
タ61とギヤボックス62とボールねじ63を主体とし
て構成されるもので、電動モータ61が起動するとギヤ
ボックス62により増幅されたトルクでねじ軸63aが
回転し、これによりこのねじ軸63aにねじ嵌合するブ
ロック体形状のナット63bがねじ軸63aの軸方向に
移動する構成となっている。
【0025】ねじ軸63aは、ギヤボックス62の出力
軸側に取り付けた筒体状のねじ軸ケース63cに回転可
能に支持されており、このねじ軸ケース63cは上記2
本の支持アーム59,59により回動支点59a,59
aを介して上下に回動可能に支持されている。一方、ナ
ット63bの両側面には板状のブラケット63d,63
dが取り付けられ、両ブラケット63d,63dの先端
は、支軸64を介してベース53の底縁53bの上面前
端付近に上下に回動可能に連結されている。このよう
に、本実施形態においてアクチュエータ60はそのねじ
軸63aをシート本体2の前側に位置させ、ギヤボック
ス62をシート本体2の後側へ位置させる向きで組付け
られている。
【0026】このように組付けられたアクチュエータ6
0によれば、シート本体2をドア開口部側に向けた状態
で、電動モータ61を正転方向に起動すると、ねじ軸6
3aが回転してナット63bが相対的にねじ軸63aの
先端側に移動する。しかしながら、ナット63bは上下
方向に回動するが前後方向(この段階では車両幅方向)
に移動できないので、ねじ軸63aひいては当該アクチ
ュエータ60自体がシート本体2の後ろ側へ移動する。
この状態が図9に示されている。図示するようにアクチ
ュエータ60(ナット63bを除く部分)が後方へ移動
すると、図5において支持アーム59,59および連結
バー54が反時計回り方向に回動し、これにより第2リ
ンクアーム52が支点52aを中心にして室外側(図示
左方)へ回動する。
【0027】第2リンクアーム52が室外側へ回動する
ことにより、連結アーム56およびアンカープレート5
7を介して第1リンクアーム51が前方へ回動し、この
四節リンク機構の動作によりシートホルダー21(サイ
ドプレート22)が所定の軌跡に沿って室外に向けて振
り出される。こうしてシートホルダー21が振り出され
ると、シート本体2が室内の着座高さから室外の低い位
置(図9中、実線で示す位置から二点鎖線で示す位置)
に移動する。電動モータ61を逆転させると、シートホ
ルダー21が上記所定の軌跡を逆方向に移動して、シー
ト本体2が室外の低い位置から室内の着座高さに戻され
る。
【0028】なお、前後方向支持台30の左右側部およ
び後部はカバー41、42、43により覆われて、異物
の噛み込みによる作動不良が防止され、またその見栄え
の向上が図られている。
【0029】このようにシートホルダー21を介して着
脱可能に設けられたシート本体2に対処するため、車椅
子90は以下のように構成されている。この車椅子90
はほぼ一般的なもので、図10に示すように左右対称形
状の本体フレーム91がクロスバー(図示せず)により
連結されてシート本体2を取付けたシートホルダー21
を載置可能に設けられているとともに、中央部側に折り
畳み可能に設けられている。
【0030】この本体フレーム91はフロントフレーム
92とリヤフレーム93とこのフレーム92,93の所
定の高さ位置に水平状にシートフレーム94が横架さ
れ、このシートフレーム94の上部側には図示はしない
がアームフレームが形成されている。また、リヤフレー
ム93は上部側に延出されてハンドル部95が形成され
ている。また、シートフレーム94の下部側には下部フ
レーム96が設けられ、この下部フレーム96はリヤ側
に屈曲形成されてフロント側はフロントフレーム92の
下部に接続され、リヤ側はリヤフレーム93の下端部に
接続され、さらに所定の長さ後方に延出されて延出部9
6bが形成されている。また、フロントフレーム92の
下端部には軸受を介してキャスター97が取付けられ、
また、リヤフレーム93の所定の高さ位置には大輪98
が回転可能に取付けられている。
【0031】このように形成されて左右の本体フレーム
91はクロスバーにより折り畳み可能に連結されるとと
もに、左右のフロントフレーム92とリヤフレーム93
の上部側の所定の位置には、シートホルダー21の前後
の補強枠23a,23bに取付けたフック部材25に係
脱するためのレバー式の掛止め金具99が取付けられて
いる。
【0032】次に、以上のように構成した車両用昇降シ
ート装置1の操作手順を図14に基づいて説明する。図
11(A)(B)(C)(D)では、シート本体2の回転中心(回転
リング13の回転中心)を基準にして、車両前後方向移
動範囲の後方位置を符号L0で示し、前方位置を符号L1
で示し、また、車両幅方向移動範囲の室内側位置を符
号W0 で示し、室外側位置を符号W1 で示している。
【0033】さて、図11(A) はシート本体2が着座位
置に位置する状態を示している。この着座位置におい
て、操作者(介護者)が回転ロック解除レバー73を押
し下げ操作して回転ロック機構70を解除した後、シー
ト本体2をドア開口部D側(図示反時計回り方向)へ回
転操作する。
【0034】次に、操作者は車椅子90を準備してドア
出口部Dのシート本体2を取付けたシートホルダー21
の降下位置近傍に待機させる。しかる後、昇降装置50
の電動モーター61を正転させて四節リンク機構を介し
てシートホルダー21を室外側に振り出し、これにより
シート本体2を、図11(C) の室内側位置W0 から図1
1(D) の室外側位置W1 にまで移動させつつ、所定の高
さにまで下降させることでシートホルダー21の前後の
補強枠23a,23bは車椅子90の左右のシートフレ
ーム94上に載置される。シート本体2が室外の所定高
さにまで下降した後、電動モータ61が停止して昇降装
置50が停止する(図10参照)。
【0035】この状態で車椅子90のフロントフレーム
92およびリヤフレーム93に取付けた掛止め金具99
をシートホルダー21に取付けたフック部材25に掛止
めした後、リンクアーム51,52の先端側のロックノ
ブ58を取外し、さらに、アンカープレート57を取外
す。これにより車椅子90を前方へ移動することでシー
ト本体2を取付けたシートホルダー21を四節リンク機
構の先端より離脱することができる。そして、取外した
アンカープレート57のアンカーピン57aをシートホ
ルダー21のピン孔22dに挿入し、挿通孔57bより
突出したロックボルト24にロックノブ58を螺着する
ことでアンカープレート57はシートホルダー21に止
着する。これによりシート本体2に着座した乗員は室内
に着座した状態のままで車椅子90に移載され、同車椅
子90を操作して行動することができる。
【0036】また、図11(D) に示すように、昇降装置
50の作動によりシート本体2が車外に移動する過程に
おいて、開けたドアDrが例えば風により閉じ方向に力
を受けても、シート本体2のシートクッション2aによ
り開き方向に保持されるため、乗降動作中にドアが支障
になることがない。
【0037】そして、乗員が着座したシート本体2を取
付けたシートホルダー21を移載した車椅子90から車
両側へ復するには、介護者は昇降装置50の四節リンク
機構をドア開口部Dより室外に傾倒してシートホルダー
21を離脱した位置とする。そして、車椅子90上のシ
ートホルダー21に取付けた左右のアンカープレート5
7をロックノブ58とともに取り外し、左右のサイドプ
レート22の傾斜枠22cの上部側をリンクアーム5
1,52の先端に取付けた連結アーム56間に位置して
ピン孔22dと嵌合スリーブ51b,52bを嵌合整合
する。そして、側方よりアンカープレート57のアンカ
ーピン57aを挿入連結した状態でロックボルト24に
ロックノブ58を螺着することでシート本体2を取付け
たシートホルダー21は四節リンク機構の先端部に連結
される。この状態で車椅子90の掛止め金具99をシー
トホルダー21のフック部材25より外す。
【0038】そして、室外側位置W1 に位置したシート
本体2を元の着座位置に戻すには、電動モーター61を
逆転させて昇降装置50を逆方向に作動させることによ
り、シート本体2を上昇させつつ図11(C) に示す室内
側位置W0 にまで戻す。この時点で、電動モータ61が
停止して昇降装置50は停止する。然る後、回転ロック
機構70を解除操作して手操作でシート本体2を室内側
に向けて回転させる。したがって、乗員は車椅子90上
のシートホルダー21に取付けたシート本体2に着座し
たままの状態で、車椅子90から離脱して車室内に乗り
込むことができる。
【0039】このように、昇降装置50の作動によりシ
ート本体2を取付けたシートホルダー21は車室内フロ
ア上と車室外の振出し位置との間を移動可能であるとと
もに、このシート本体2を取付けたシートホルダー22
は昇降装置50より離脱して車椅子90のシート部とし
て機能するものであるから、乗員はシートホルダー21
とともにシート本体2に着座したまま室外に待機した車
椅子90のシートフレーム94上に移ることができ、ま
た、乗員は車椅子90からシート本体2に着座したまま
シートホルダー21とともに車室内に乗り込むことがで
きるので、介護者は従来のように乗員を介護して車椅子
に乗せ換える手数を無くすことができ、介護者の労力を
大幅に軽減することができる。
【0040】また、シート本体2はシートホルダー21
とともに車椅子90のシート部となるので、車椅子90
上での乗り心地を向上することができる。また、シート
ホルダー21の着脱構成はシートホルダー21、アンカ
ープレート57、ロックボルト24およびロックノブ5
8という極めて簡易な構成であるから現行の昇降装置に
容易に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用昇降シート装置の室内における配置を示
す車両の平面図である。
【図2】シート本体の斜視図である。
【図3】回転支持台および前後方向支持台の斜視図であ
る。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】昇降装置の斜視図である。
【図6】回転ロック機構の斜視図である。
【図7】(a) シート本体を取付けたシートホルダーと四
節リンク機構の先端側を分解して示す斜視図である。 (b) 図7(a) のB−B線断面図である。
【図8】アクチュエータの斜視図である。
【図9】昇降シート装置の作動状態を示す側面図であ
る。
【図10】車椅子とシート本体を取付けたシートホルダ
ーとの関係を示す側面図である。
【図11】車両用昇降シート装置の動作を示す平面図で
あって、(A) は着座位置のシート本体、(B) は約26°
ドア開口部側に回転したシート本体、(C) は横向き位置
のシート本体、(D) は室外に降り出されたシート本体を
示す。
【図12】従来の昇降シート装置の側面図である。
【符号の説明】
1 車両用昇降シート装置 2 シート本体 10 回転支持台(回転手段) 21 シートホルダー 22 サイドプレート 22a 水平部 22c 傾斜部 22d ピン孔 23a,23b 水平枠 24 ロックボルト(締結手段) 30 前後方向支持台(前後方向移動手段) 50 車両用昇降シート装置 51 第1リンクアーム 52 第2リンクアーム 51b,52b 嵌合スリーブ(締結手段) 53 ベース 56 連結アーム 57 アンカープレート(締結手段) 57a アンカーピン(締結手段) 58 ロックノブ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に取付けられた左右の上下対をなす
    リンクアームの先端側を連結アームにより連結した四節
    リンク機構により座席を車室内フロア上と車室外とに昇
    降移動可能に設けた車両用昇降シート装置であって、 前記連結アームは、締結手段を介して前記座席の両側
    に着脱可能に連結され、該締結手段は、前記座席の側部
    に設けられたロックボルトと、該ロックボルトを挿通す
    るための挿通孔および該挿通孔の両側に設けられたアン
    カーピンを有するアンカープレートと、前記連結アーム
    と座席本体の側部に設けられ、前記ロックボルトを前記
    挿通孔に挿通した際前記アンカーピンが挿入されるピン
    孔と、該アンカープレートの挿通孔に挿通された前記ロ
    ックボルトに締め込むロックノブとを備えたことを特徴
    とする車両用昇降シート装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用昇降シート装置で
    あって、前記座席は、シート本体を取り付けるためのシ
    ートホルダーを備え、該シートホルダーは、前記シート
    本体の側面に沿って位置するサイドプレートを有し、該
    サイドプレートに前記ロックボルトが設けられている
    とを特徴とする車両用昇降シート装置。
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